JP5165369B2 - マイクロ波を利用したグリコールウリル及びククルビツリルの製造方法 - Google Patents

マイクロ波を利用したグリコールウリル及びククルビツリルの製造方法 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、グリコールウリル及びこれを利用したククルビツリルの製造方法に係り、さらに詳細には、マイクロ波の照射により、グリコールウリル及びこれを利用したククルビツリルを製造する方法に関する。
背景技術
ククルビツリル(cucurbituril)は、1905年にベーレンド(R.Behrend)、マイヤー(E.Meyer)及びラスチェ(F.Rusche)(Liebigs Ann. Chem.1905,1,339)によって最初に報告された。この論文によれば、まず、ウレアとグリオキサルとを塩酸(HCl)の存在下で2時間撹拌してグリコールウリルを製造する。このグリコールウリルを過量のホルムアルデヒドと、塩酸存在下で縮合させることで、無定形の沈殿が生成する。この沈殿を熱い濃硫酸に溶かして、水で希釈すれば、結晶性物質を生成する。1981年にモック(W.Mock)と共同研究者らは、前記結晶性物質を、X線結晶構造決定によって確認されたC36362412の組成を有する六量体の巨大環化合物と特徴付けた[J.Am.Chem.Soc.1981,103,7367]。それ以来、ククルビット[6]ウリルの改善された合成方法が開示されている(DE 196 03 377 A1)。更に、低温の反応条件の下、多様なククルビツリルの同族体の合成方法が報告されている(米国特許第6,365,734号明細書)。また、水溶性及び脂溶性のククルビツリルの化合物並びにその製造方法が開示された(PCT/KR02/01259パンフレット)。この特許出願に開示されている製造方法によれば、まず強酸溶液、及びグリコールウリルまたはその誘導体をホルムアルデヒドに加え、70〜100℃の温度で20〜40時間反応させた。その後、この反応溶液を加熱して濃縮させてから室温まで冷却して、ククルビツリルの誘導体を製造する。
技術的課題
このように、グリコールウリル及びククルビツリル誘導体の従来の合成に含まれる縮合反応では、高い反応温度と長い反応時間とが要求されていた。
技術的解決
本発明は、グリコールウリル、及びこれを用いるククルビツリルを、短時間のうちに効率的に製造する方法を提供する。
本発明の一態様によれば、下記式(2)で表されるグリコールウリルと、パラホルムアルデヒドまたはホルムアルデヒド溶液とに対して、酸触媒存在下でマイクロ波を照射することにより、下記式(1)で表されるククルビツリルを製造する方法を提供する。
前記式で、XはO、SまたはNHであり、
とRは、互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C30のアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルケニル基、置換または非置換のC−C30のアルキニル基、置換または非置換のC−C30のアルキルカルボキシル基、置換または非置換のC−C30のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルコキシ基、置換または非置換のC−C30のニトロアルキル基、−N(R’)(R’)(R’及びR’は、互いに独立して、水素またはC−C30のアルキル基である)、置換または非置換のC−C30のシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のヘテロシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のアリール基、置換または非置換のC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択され、
nは4ないし20の整数である。
本発明の別の態様によれば、また下記式(1)で表されるククルビツリルに、酸化剤存在下でマイクロ波を照射することにより、下記式(5)で表されるヒドロキシククルビツリルを製造する方法が提供される。
前記式で、R及びRは、いずれも水素であり、XはO、SまたはNHであり、nは4ないし20の整数である。
本発明のさらに別の態様によれば、また下記式(6)で表される二置換されたグリコールウリル及び下記式(8)で表されるグリコールウリルを、パラホルムアルデヒドまたはホルムアルデヒド溶液と混合し、酸触媒存在下でマイクロ波を照射することを含む、下記式(7)で表される二置換されたククルビツリルを製造する方法が提供される。
前記式で、Rは、水素、置換または非置換のC−C30のアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルケニル基、置換または非置換のC−C30のアルキニル基、置換または非置換のC−C30のアルキルカルボキシル基、置換または非置換のC−C30のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルコキシ基、置換または非置換のC−C30のニトロアルキル基、−N(R’)(R’)(R’及びR’は、互いに独立して水素またはC−C30のアルキル基である)、置換または非置換のC−C30のシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のヘテロシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のアリール基、及び置換または非置換のC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択され、XはO、SまたはNHであり、
kは4ないし7の整数である。
本発明のさらに別の態様によれば、下記式(3)で表される1,2−ジケトン化合物及び下記式(4)で表されるウレア化合物に、酸触媒存在下でマイクロ波を照射することにより、下記式(2)で表されるグリコールウリルを製造する方法が提供される。
前記式で、XはO、SまたはNHであり、
とRは、互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C30のアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルケニル基、置換または非置換のC−C30のアルキニル基、置換または非置換のC−C30のアルキルカルボキシル基、置換または非置換のC−C30のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルコキシ基、置換または非置換のC−C30のニトロアルキル基、−N(R’)(R’)(R’及びR’は、互いに独立して水素またはC−C30のアルキル基である)、置換または非置換のC−C30のシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のヘテロシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のアリール基、置換または非置換のC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択される。
前記マイクロ波の照射は、300ないし1,600Wのパワーレベルで、30秒ないし10分間照射される。そして、前記酸触媒は、塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、リン酸、テトラフルオロホウ酸、及びトルエンスルホン酸からなる群から選択される一以上であることが好ましい。
本発明のさらに別の態様によれば、下記式(10)で表されるグリコールウリル及びパラホルムアルデヒドまたはホルムアルデヒド溶液に、酸触媒存在下でマイクロ波を照射することにより、下記式(11)で表されるククルビツリルを製造する方法が提供される。
前記式で、XはO、SまたはNHであり、RとRは、互いに独立して水素、C−C30のアルキル基、C−C30のアルケニル基、C−C30のアルキニル基、C−C30のアルキルチオ基、C−C30のアルキルカルボキシル基、C−C30のヒドロキシアルキル基、C−C30のアルキルシリル基、C−C30のアルコキシ基、C−C30のハロアルキル基、ニトロ基、C−C30のアルキルアミン基、アミン基、C−C30のアミノアルキル基、非置換のC−C30のシクロアルキル基、ヘテロ原子を伴うC−C30のシクロアルキル基、非置換のC−C30のアリール基、及びヘテロ原子を伴うC−C30のアリール基からなる群から選択され、nは4ないし20の整数であり、mは1ないし7の整数である。
最良の形態
以下、本発明を、下記実施例を参照しながらより詳細に説明する。下記実施例は、事例を挙げたにすぎず、本発明の請求の範囲を制限するものではない。
実施例1:グリコールウリルの合成
反応容器内に、グリオキサル5mLに6.84gのウレアと1mLの濃塩酸とを入れて、800Wのマイクロ波を反応混合物に15秒間照射した。
反応容器内で合成された固体を数回水洗した後でこれを乾燥し、下記化学式(9)で表されるグリコールウリルを得た(収率:85%)。
H−NMR(500MHz、DO):=5.33(s、2H)、7.28(s、4H)。
実施例2:ククルビツリルの同族体の合成
5.68gの式9のグリコールウリルに3gのパラホルムアルデヒドを入れて、そこへ20mLの9M硫酸を入れた後、800Wのマイクロ波を反応混合物に45秒間照射した。
前記反応溶液をアセトンとメタノールとで再結晶化し、XはOであり、R及びRはHであり、nはそれぞれ5、6、7、8である式(1)に示されるように、4種のククルビツリル同族体、CB[5]、CB[6]、CB[7]、CB[8]を合成、分離した。ここで、CB[5]の収率は15%、CB[6]の収率は45%、CB[7]の収率は20%、CB[8]の収率は15%であった。
CB[5]:H−NMR(500MHz、DO/CFCOD/DSO(1:1:0.15)):δ4.43(d、J=15.5Hz、10H)、5.65(s、10H)、5.85(d、J=15.5Hz、10H)。
CB[6]:H−NMR(500MHz、DO/CFCOD/DSO(1:1:0.15)):δ4.35(d、J=15.5Hz、12H)、5.61(s、12H)、5.69(d、J=15.5Hz、12H)。
CB[7]:H−NMR(500MHz、DO/CFCOD/DSO(1:1:0.15)):δ4.29(d、J=15.5Hz、14H)、5.60(s、14H)、5.91(d、J=15.5Hz、14H)。
CB[8]:H−NMR(500MHz、DO/CFCOD/DSO(1:1:0.15)):δ4.28(d、J=15.5Hz、16H)、5.60(s、16H)、5.93(d、J=15.5Hz、16H)。
実施例3:メタジニトロフェニルククルビツリルの合成
式(2)で、R及びRがメタニトロフェニルであり、並びにXがOであるグリコールウリル3.84g、式(8)のグリコールウリル7.14g、パラホルムアルデヒド4.6gを反応器に入れた。その後、12M硫酸27mLをゆっくり加え、800Wのマイクロ波を5分間照射した。
前記の反応溶液を常温で3時間放置した。沈殿として残ったククルビット[6]ウリル(cucurbit[6]urils)を濾紙で濾過した。濾液にアセトンを加えて沈殿物を得た。この沈殿をアセトンと水(5:1体積比)とで洗浄し、R及びRがメタニトロフェニルであり、並びにXがOである式(7)のメタジニトロフェニルククルビット[6]ウリル(k=5)を得た(収率:17%)。
H−NMR(500MHz、DO):δ4.40(m、12H)、5.27(d、J=10.0、2H)、5.57(d、J=10.0Hz、2H)、5.71(m、6H)、5.81(m、8H)、6.10(m、4H)、7.49(m、4H)、7.89(d、J=25.0Hz、2H)、8.03(m、2H)。
実施例4:ヒドロキシククルビツリルの合成
XがOであり、nが6であり、並びにR及びRがHである式(1)のククルビツリル10gに、酸化剤として用いられるK39gを加えた。その後、25mLの水を反応混合物に加え、800Wのマイクロ波を5分間照射した。
上記の反応が終結した後、濾液を回収し、前記濾液にアセトンを加え、XがOであり、及びnが6である式(5)のヒドロキシククルビツリルを得た(収率:45%)。
H−NMR(500MHz、DO):δ4.42(d、J=10.0Hz、2H)、5.67(d、J=10.0Hz、2H)、7.98(s)。
実施例5:デカメチルククルビツリルの合成
XがOであり、並びにR及びRがメチル基である式(2)のジメチルグリコールウリル320mgを、10mLの9M硫酸溶液に溶かした後、パラホルムアルデヒド100mgを加えた。その後、800Wのマイクロ波を50秒間照射した。
反応が終結した後、濾液を回収し、アセトンと水とで洗浄し、XがOであり、R及びRがメチル基であり、並びにnが5である式(5)のデカメチルククルビツリルを得た(収率:16%)。
H−NMR(500MHz、DO):δ1.69(s、30H)、4.33(d、J=16.0Hz、10H)、5.32(d、J=16.0Hz、10H)。
実施例6:n=5及び6、m=4、X=O、並びにR 及びR =Hである、式(1)を有するデカメチルククルビツリル誘導体の合成
がHであり、mが4であり、及びXがOである、式(2)を有するグリコールウリル誘導体2.0g、並びに30%ホルムアルデヒド水溶液1.9mlを混合し、そこへ37%塩酸水溶液0.16mlを加えた。その後、水5ml及び硫酸2.5mlを加え、800Wのマイクロ波を50秒間照射した。上記の反応が終了した後、生成物(得られた溶液)を常温まで冷却し、10mlの水で希釈した。その後、アセトン300mlを上記の反応混合物に加えて沈殿物を得た。この得られた沈殿物を濾過し、アセトンで洗浄し、水、またはアセトンと水との混合液で再結晶化し、無色の結晶ククルビツリル誘導体を、n=5、m=4、X=O、及びR=R=H(「CB[5]」という)を40%の収率で、並びにn=6、m=4、X=O、及びR=R=H(「CB[6]」という)を10%の収率で得た。
上記において、n=5、m=4、X=O、R=R=Hのとき
H−NMR(300MHz、DO):δ=5.64(d、J=15.6Hz、10H)、4.33(d、J=15.8Hz、10H)、2.20(s、20H)、1.46(s、20H)、
上記において、n=6、m=4、X=O、及びR=R=Hのとき
H−NMR(300MHz、DO):δ=5.73(d、J=15.9Hz、12H)、4.32(d、J=16.0Hz、12H)、2.26(s、24H)、1.49(s、24H)。
発明の形態
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明は、ククルビツリル誘導体の製造時の縮合及び環化反応に対して、ヒドロキシククルビツリルの製造時の酸化反応に対して、並びにグリコールウリルとパラホルムアルデヒドまたはホルムアルデヒド溶液との間の縮合及び環化反応に対して、マイクロ波の照射と用いることによって、産業上広く利用されるククルビツリルを短時間で効果的に製造する方法を提供する。
まず、本発明で使われる用語「マイクロ波」とは、1cmないし1mの波長に相応する30GHzないし300MHzの振動数を有する電子スペクトルの領域を指す。レーザ波長を干渉しないように、家庭用または産業用マイクロ波加熱器を12.2cm(2.45GHzの振動数に対応)の波長または33.3cm(918MHzの振動数に対応)の波長で作動させる必要がある。よって、本発明の例示的な実施形態での用語「マイクロ波」は、上記の波長を指す。本発明の製造方法に、一般的なマイクロ波装置を利用できる。
本発明はマイクロ波照射により、下記式(1)で表示されるククルビツリルを製造する方法を提供する。
前記式で、XはO、SまたはNHであり、RとRは、互いに独立して水素、置換または非置換のC−C30のアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルケニル基、置換または非置換のC−C30のアルキニル基、置換または非置換のC−C30のアルキルカルボキシル基、置換または非置換のC−C30のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルコキシ基、置換または非置換のC−C30のニトロアルキル基、−N(R’)(R’)(R’及びR’は、互いに独立して水素またはC−C30のアルキル基である)、置換または非置換のC−C30のシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のヘテロシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のアリール基、置換または非置換のC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択され、nは4ないし20の整数である。
式(1)のククルビツリルは、下記反応スキーム1に示されているように、式(2)で表されるグリコールウリルと、パラホルムアルデヒドまたは37%のホルムアルデヒド水溶液との間の縮合及び環化反応によって、酸触媒存在下、マイクロ波の照射下で得られる。
前記式で、X、R、R、nは、上記で定義された通りである。
前記マイクロ波の照射は、300ないし1,600W、好ましくは、600ないし850W、特に好ましくは約800Wのパワーレベルで実行されうる。前記マイクロ波の照射の持続時間は、反応物質などの量によって変化しうるが、20秒ないし10分、好ましくは30秒ないし7分の範囲でありうる。上述のように、本発明によれば、ククルビツリルの製造に対し24ないし50時間を要求する従来の技術とは異なり、ククルビツリルはマイクロ波の照射により、非常に短時間、すなわち数秒ないし数分間の内に製造されうる。
前記酸触媒は、塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、リン酸、テトラフルオロホウ酸、及びトルエンスルホン酸からなる群から選択される一以上でありうる。前記パラホルムアルデヒドまたは前記ホルムアルデヒドの含有量は、式(2)のグリコールウリル1モルを基準として、1ないし1.5モルの範囲でありうる。
前述の方法によって得られた式(1)のククルビツリルにおいて、XはOであり、R及びRはいずれも水素であり、並びにnは5ないし8の整数であることが好ましい。
好ましくは、式(2)のグリコールウリルは、XがOであり、R及びRはいずれも水素である、式(9)で表されるグリコールウリルである。
式(2)のグリコールウリルは、反応スキーム2に示されるように、マイクロ波の照射下、酸触媒存在下で、式(3)で表される1,2−ジケトン化合物と、式(4)で表されるウレア化合物との間の縮合反応を通じて得られる。
前記式で、R、R、及びXは、上記で定義した通りである。
前記マイクロ波の照射は、300ないし1,600W、好ましくは、600ないし850W、特に好ましくは約800Wである。前記マイクロ波の照射に対する持続時間は、合成量などの条件によって変化しうるが、30秒ないし7分、好ましくは30秒ないし1分でありうる。このように本発明によれば、グリコールウリルの製造に対し約2時間以上(70〜80℃で)を要求する従来の技術とは異なり、グリコールウリルはマイクロ波の照射によって、非常に短時間、すなわち数秒ないし数分間の内に製造されうる。
前記グリコールウリルの製造で、前記ウレア化合物の含有量は、1,2−ジケトン化合物1モルを基準として、2ないし3モルでありうる。そして、前記酸触媒は、塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、リン酸、テトラフルオロホウ酸、及びトルエンスルホン酸から選択される一以上でありうる。好ましくは塩酸である。前記酸触媒の含有量は、1,2−ジケトン化合物1モルを基準として、1ないし3モルでありうる。
また、本発明は、下記反応スキーム3に示されているように、下記式(1)で表されるククルビツリルを水に溶解し、その後、酸化剤存在下でマイクロ波の照射により、式(5)で表されるヒドロキシククルビツリルの製造方法も提供する。
前記式で、X及びnは、上記で定義した通りである。
前記マイクロ波の照射は、300ないし1,600W、好ましくは800Wのパワーレベルで、前記マイクロ波の照射時間は、30秒ないし10分、好ましくは1ないし5分でありうる。
前記酸化剤は、K、(NH、及びNaからなる群から選択される一以上でありうる。前記酸化剤の含有量は、式(1)で表されるようにククルビット[n]ウリル1モルを基準として、2nないし2.2nモルでありうる。そして、式(1)のククルビツリルを溶解するのに使われる水の含有量は、式(1)のククルビツリル100重量部を基準として、2,000ないし4,000重量部でありうる。
本発明はまた、下記式(7)で表される二置換されたククルビツリルの製造方法も提供し、前記二置換されたククルビツリルは、下記式(8)で表されるグリコールウリルと、下記式(6)で表される二置換されたグリコールウリルとを所定の比で混合し、これをパラホルムアルデヒドまたはホルムアルデヒド溶液と混合した後、酸触媒存在下でマイクロ波を照射することを含み、これらは、下記反応スキーム4に示されている。
前記式で、X、R、及びkは上記で定義した通りである。
二置換されたククルビツリルの製造に対する上記の反応は、二置換されたククルビツリルの製造に対して数十時間超も攪拌することを要する従来の方法とは異なり、マイクロ波の照射により短時間で実行される。前記マイクロ波の照射は、電子レンジを利用して行われうる。
前記マイクロ波の照射は、300ないし1,600W、好ましくは800Wのパワーレベルで、前記マイクロ波の照射時間は、10秒ないし10分、好ましくは1ないし7分で実行されうる。
前記反応で、二置換されたククルビット[m]ウリル(m=k+1、5ないし8)については、式(8)のグリコールウリルは、式(6)の二置換されたグリコールウリル1モルを基準として、kないし1.2kモル、すなわち、4ないし7.2モルの量で使用される。例えば、kが5である場合には、式(8)のグリコールウリルは、式(6)の二置換されたグリコールウリル1モルを基準として、5ないし5.2モルの量で使用される。前記酸触媒は、塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、リン酸、テトラフルオロホウ酸、及びトルエンスルホン酸からなる群から選択される一以上でありうる。前記酸触媒は、ククルビツリルに比べて過剰に使用される。詳細には、前記酸触媒は、ククルビツリル重量の2倍ないし50倍の量で使用される。前記ホルムアルデヒドまたは前記パラホルムアルデヒドの含有量は、式(6)の二置換されたグリコールウリル1モルを基準として、1ないし1.5モルの範囲である。
前記反応が終結した後、前記反応混合物をワークアップすることにより、二置換されたククルビツリルを得ることができる。このとき、前記反応混合物のワークアップは、特に制限されるものではないが、アセトンと水とを用いた再結晶でありうる。より詳細には、前記反応混合物を常温で1〜20時間放置して、ククルビツリルの沈殿物を形成する。この沈殿物をまず濾過する。次に、得られた濾液にアセトンを加えて沈殿物を生成させる。この沈殿物を、アセトンと水との混合溶媒(混合比:2:1−10:1、体積/体積)を利用して数回洗浄及び乾燥し、所望の二置換されたククルビツリルの製造を完結することができる。
上記の製造方法によって製造された式(7)の二置換されたククルビツリルにおいて、XはOであり、Rは2−ニトロフェニル基、3−ニトロフェニル基、4−ニトロフェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−アミノフェニル基、3−アミノフェニル基、4−アミノフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、3−ヒドロキシフェニル基、及び4−ヒドロキシフェニル基からなる群から選択され、kは4ないし7の整数であることが好ましい。
本発明は、また前記式(11)で表されるククルビツリルの製造方法を提供する。
式(11)のククルビツリルは、下記反応スキーム5に示されているように、酸触媒存在下、マイクロ波の照射下で、式(10)で表されるグリコールウリルと、パラホルムアルデヒドまたは37%のホルムアルデヒド水溶液との間の縮合及び環化反応により得られる。
前記式で、X、R、R、及びnは、上記で定義された通りである。
前記マイクロ波の照射は、300ないし1,600W、好ましくは、600ないし850W、特に好ましくは約800Wのパワーレベルでありうる。前記マイクロ波の照射に対する持続時間は、反応物質量などの条件によって変化しうるが、20秒ないし10分、好ましくは30秒ないし7分でありうる。このように本発明では、上記のククルビツリルの製造に対して約24〜50時間を要する従来の方法とは異なり、マイクロ波の照射により、非常に短時間、すなわち数秒ないし数分間でククルビツリルを製造できる。
前記酸触媒は、塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、リン酸、テトラフルオロホウ酸、及びトルエンスルホン酸からなる群から選択される一以上でありうる。前記パラホルムアルデヒドまたは前記ホルムアルデヒドの含有量は、式(10)のグリコールウリル1モルを基準として、1ないし1.5モルの範囲でありうる。
前記式(11)のR及びRにおいて、C−C30のアルキル基の例として、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル及びt−ブチル基がある。R及びRにおいて、C−C30のアルケニル基の例として、プロピレン及びブテン基があり、C−C30のアルキニル基の例として、ヘキシニル基がある。C−C30のアルキルチオ基の例として、ブチルメチルスルフィド及びオクタンチオール基がある。C−C30のアルキルカルボキシル基の例として、カルボキシプロピル基及びカルボキシルブチル基がある。C−C30のヒドロキシアルキル基の例として、ヒドロキシブチル基及びヒドロキシエチル基がある。C−C30のアルキルシリル基の例として、アリールトリエチルシリル及びビニルトリエチルシリル基があり、C−C30のアルコキシ基の例として、メトキシ基とエトキシ基とがある。C−C30のハロアルキル基の例として、CF及びCHClがあり、C−C30のアルキルアミン基の例として、メチルアミン基及びエチルアミン基があり、C−C30のアミノアルキル基の例として、2−アミノブチル基及び1−アミノブチル基がある。C−C30の非置換シクロアルキル基の例として、シクロヘキシル基及びシクロペンチル基があり、ヘテロ原子を伴うC−C30のシクロアルキル基の例として、ピペリジル基及びテトラヒドロフラニル基がある。C−C30の非置換アリール基の例として、フェニル基、ベンジル基及びナフチル基があり、ヘテロ原子を伴うC−C30のアリール基の例として、ペンタフルオロフェニル基及びピリジル基がある。
以上で述べた通り、本発明では、四種の有機反応、すなわち、グリコールウリルの合成で行われるウレアと1,2−ジケトン化合物との縮合反応、ククルビツリルの誘導体合成で行われるグリコールウリルとパラホルムアルデヒドとの縮合反応、ヒドロキシククルビツリルの合成で行われるククルビツリルの酸化反応、及びククルビツリルの誘導体合成で行われる置換されたグリコールウリルとパラホルムアルデヒドとの縮合反応を、長い反応時間を要する従来の熱処理技術に比べ、マイクロ波照射により短時間で効果的に実行できる。
前記本発明の化合物で使われるR基のうち、「ヘテロアリール」という用語は、N、O、P及びSから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含み、残りの環原子がC(炭素)である芳香族基を意味する。また、前記「ヘテロアリール」という用語は、前記の環内のヘテロ原子の酸化または4級化により、N−酸化物または四次塩を形成する芳香族基を意味する。このようなヘテロアリールの例としては、チエニル、ベンゾチエニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キノリニル、キノキサリニル、イミダゾリル、フラニル、ベンゾフラニル、チアゾリル、イソキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズイミダゾリル、トリアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、インドリル、2−ピリドニル、4−ピリドニル、N−アルキル−2−ピリドニル、ピラジノニル、ピリダジノニル、ピリミジノニル、オキサゾロニル、及びそれらの相応するN−酸化物(例えば、ピリジルN−酸化物またはキノリニルN−酸化物)、及びそれらの4級塩を含む。
前記式(1)で、C−C30のアルキル基、C−C30のアルケニル基、C−C30のアルキニル基、C−C30のアルキルカルボキシル基、C−C30のヒドロキシアルキル基、C−C30のアルコキシ基、C−C30のニトロアルキル基、C−C30のシクロアルキル基、C−C30のヘテロシクロアルキル基、C−C30のアリール基、及びC−C30のヘテロアリール基の、一以上の水素原子は、ハロゲン原子、ハライド、ヒドロキシ基、ニトロ基、アルコキシ基、シアノ基、置換または非置換のアミノ基、カルボキシル基、スルホン酸基、C−C10のアルキル基、またはC−C15のアリール基に置換可能である。
産業上の利用可能性
本発明によれば、産業的に多様な用途を有したククルビツリル誘導体の製造のための縮合及び環化反応、ヒドロキシククルビツリルを製造するための酸化反応、並びにグリコールウリルとパラホルムアルデヒドまたはホルムアルデヒド溶液との間の縮合及び環化反応が、短時間に効果的に実行可能である。

Claims (14)

  1. 下記式(2)で表されるグリコールウリルと、パラホルムアルデヒドまたはホルムアル
    デヒド溶液とに対して、酸触媒の存在下、300ないし1,600Wのパワーレベルでマイクロ波を30秒〜10分間照射することによる、下記式(1)で表されるククルビツリルの製造方法:
    前記式で、XはOであり、
    及びRは、互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C30のアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルケニル基、置換または非置換のC−C30のアルキニル基、置換または非置換のC−C30のアルキルカルボキシル基、置換または非置換のC−C30のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルコキシ基、置換または非置換のC−C30のニトロアルキル基、−N(R’)(R’)(R’及びR’は、互いに独立して水素またはC−C30のアルキル基である)、置換または非置換のC−C30のシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のヘテロシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のアリール基、及び置換または非置換のC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択され、並びに
    nは5ないし8の整数である、前記式(1)で表されるククルビツリルの製造方法。
  2. 前記式(2)で表されるグリコールウリルは、下記式(3)で表される1,2−ジケト
    ン化合物と、下記式(4)で表されるウレア化合物とに対して、酸触媒の存在下、マイクロ波を照射することにより得られる、請求項1に記載の製造方法:
    前記式で、R及びRは、互いに独立して、水素、置換または非置換のC−C30のアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルケニル基、置換または非置換のC−C30のアルキニル基、置換または非置換のC−C30のアルキルカルボキシル基、置換または非置換のC−C30のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルコキシ基、置換または非置換のC−C30のニトロアルキル基、−N(R’)(R’)(R’及びR’は、互いに独立して、水素またはC−C30のアルキル基である)、置換または非置換のC−C30のシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のヘテロシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のアリール基、及び置換または非置換のC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択され、
    XはOである、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記酸触媒は、塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、リン酸、テトラフ
    ルオロホウ酸、及びトルエンスルホン酸からなる群から選択される一以上である、請求項1または請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記式(1)で表されるククルビツリルにおいて、XはOであり、R及びRはいず
    れも水素であり、nは5ないし8の整数である、請求項1に記載の製造方法。
  5. 前記式(2)で表されるグリコールウリルにおいて、XはOであり、R及びRはい
    ずれも水素である、請求項1に記載の製造方法。
  6. 下記式(1)で表されるククルビツリルに対して、酸化剤の存在下、300ないし1,
    600Wのパワーレベルでマイクロ波を30秒〜10分間照射することによる、下記式(5)で表されるヒドロキシククルビツリルの製造方法:
    前記式で、R及びRはいずれも水素であり、XはOであり、nは5ないし8の整数である、前記式(5)で表されるヒドロキシククルビツリルの製造方法。
  7. 前記酸化剤が、K、(NH、及びNaからなる群から選択される一以上である、請求項7に記載の製造方法。
  8. 下記式(6)で表される二置換されたグリコールウリルと、下記式(8)で表されるグ
    リコールウリルとを、パラホルムアルデヒドまたはホルムアルデヒド溶液と混合し、その後、酸触媒の存在下、得られた混合物に300ないし1,600Wのパワーレベルでマイクロ波を30秒〜10分間照射することを含む、下記式(7)で表される二置換されたククルビツリルの製
    造方法:
    前記式で、Rは、水素、置換または非置換のC−C30のアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルケニル基、置換または非置換のC−C30のアルキニル基、置換または非置換のC−C30のアルキルカルボキシル基、置換または非置換のC−C30のヒドロキシアルキル基、置換または非置換のC−C30のアルコキシ基、置換または非置換のC−C30のニトロアルキル基、−N(R’)(R’)(R’及びR’は、互いに独立して水素またはC−C30のアルキル基である)、置換または非置換のC−C30のシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のヘテロシクロアルキル基、置換または非置換のC−C30のアリール基、置換または非置換のC−C30のヘテロアリール基からなる群から選択され、
    XはOであり、並びに
    kは4ないし7の整数である、二置換されたククルビツリルの製造方法。
  9. 前記式(8)で表されるグリコールウリルの含有量は、前記式(6)で表される二置換
    されたグリコールウリル1モルを基準として、kないし1.2kモル(kは4ないし7の整数である)である、請求項8に記載の製造方法。
  10. 前記式(8)で表されるグリコールウリルの含有量は、前記式(6)で表される二置換
    されたグリコールウリル1モルを基準として、5ないし5.2モルである、請求項8に記載の製造方法。
  11. 前記式(7)で表される二置換されたククルビツリルにおいて、XはOであり、Rは、
    2−ニトロフェニル基、3−ニトロフェニル基、4−ニトロフェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−アミノフェニル基、3−アミノフェニル基、4−アミノフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、3−ヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基からなる群から選択され、kは4ないし7の整数である、請求項8に記載の製造方法。
  12. 前記式(6)で表される二置換されたグリコールウリルにおいて、XはOであり、Rは
    、2−ニトロフェニル基、3−ニトロフェニル基、4−ニトロフェニル基、2−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、4−メトキシフェニル基、2−アミノフェニル基、3−アミノフェニル基、4−アミノフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、3−ヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基からなる群から選択される、請求項8に記載の製造方法。
  13. 下記式(10)で表されるグリコールウリル化合物と、パラホルムアルデヒドまたはホ
    ルムアルデヒド溶液とに対して、酸触媒の存在下、300ないし1,600Wのパワーレベルで、マイクロ波を30秒〜10分間照射することによる、下記式(11)で表されるククルビツリルの
    製造方法:
    前記式で、XはOであり
    とRは、互いに独立的に水素、C−C30のアルキル基、C−C30のアルケニル基、C−C30のアルキニル基、C−C30のアルキルチオ基、C−C30のアルキルカルボキシル基、C−C30のヒドロキシアルキル基、C−C30のアルキルシリル基、C−C30のアルコキシ基、C−C30のハロアルキル基、ニトロ基、C−C30のアルキルアミン基、アミン基、C−C30のアミノアルキル基、非置換のC−C30のシクロアルキル基、ヘテロ原子を伴うC−C30のシクロアルキル基、非置換のC−C30のアリール基、ヘテロ原子を伴うC−C30のアリール基からなる群から選択され、
    n、mは独立して、nは5または6の整数であり、mは1ないし7の整数である、クク
    ルビツリルの製造方法。
  14. 前記酸触媒は、塩酸、硫酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、リン酸、テトラフ
    ルオロホウ酸、及びトルエンスルホン酸からなる群から選択される一以上である、請求項13に記載の製造方法。
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