JP5161620B2 - ロータリースイッチ及び車両用開閉体のロック装置 - Google Patents

ロータリースイッチ及び車両用開閉体のロック装置 Download PDF

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Description

本発明はロータリースイッチ及び車両用開閉体のロック装置に関する。
特許文献1に従来のロータリースイッチが開示されている。このロータリースイッチは、ケースと、ロータと、2本のコネクタ端子と、回転端子とを備えている。
ケースは、円筒状をなして内部にロータ室を確保するロータハウジング部と、ロータハウジング部と一体をなし、各コネクタ端子に2本のリード線がそれぞれ接続される端子台と、ロータハウジング部及び端子台と一体をなしてロータ室と端子台とを仕切る隔壁とが形成されたものである。
ロータは、ロータハウジング部にシール部材を介して設けられ、ロータハウジング部とともにロータ室を確保しつつ回転可能とされている。2本のコネクタ端子は、端子台から隔壁を経てロータ室まで延びている。回転端子は、ロータ室内に設けられ、ロータとともに回転して各コネクタ端子を通電又は断線させるようになっている。
このような構成であるロータリースイッチは、特許文献1において、下記の通り、車両用開閉体のロック装置に適用される。
ロック装置は、ストライカが進入する進入口が形成された取付部材と、取付部材に設けられ、進入口内でストライカと係合することによりボンネットフード等の開閉体を閉止状態にするとともに、進入口内でストライカと係合しなくなることにより開閉体を開放状態にする係合手段とを備えている。そして、上記従来のロータリースイッチは、ロータハウジング部が取付部材に固定され、ロータが係合手段に連結されている。そして、係合手段が変位すると、ロータもそれに伴って揺動するようになっている。
このため、ユーザが車両用開閉体を閉じると、開閉体に設けられたストライカが進入口に進入して、係合手段が進入口内でストライカと係合することにより開閉体を閉止状態とする。
他方、ユーザがロック装置の解除動作を行うと、ロック装置の係合手段が進入口内でストライカと係合しなくなることにより、開閉体を開放状態とする。その結果、ユーザは開閉体を開くことが可能となる。
このように係合手段が開閉体を開放状態又は閉止状態にする際、係合手段の変位に伴って、ロータも揺動する。このため、ロータ室内で回転端子がロータとともに回転して各コネクタ端子を通電又は断線させる。その結果、ロータリースイッチの状態をリード線を介して、車両の制御機器等により把握し、ロック装置が開閉体をロックしているか否かを検知することが可能となっている。こうして、このようなロック装置が適用された車両では、盗難防止対策や、開閉体が開放状態のままでの走行を防止する等の安全対策を実行することが可能となっている。
特開2000−314256号公報
ところで、ボンネットフード等の開閉体は水がかかる状況においても使用されることから、ロータリースイッチには、ロータ室内に水等が浸入して各コネクタ端子が短絡する不具合が生じないように高い封止性が求められる。しかしながら、従来は、ロータ室の封止状態を全数検査する方法がなく、抜き取り検査でそれを行うしかなかった。このため、水等の侵入によって各コネクタ端子が短絡し得る不良品を十分に排除することが難しかった。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、製品の封止性を容易に全数検査することができるロータリースイッチを提供することを解決すべき課題としている。
本発明のロータリースイッチは、円筒状をなして内部にロータ室を確保するロータハウジング部と、前記ロータハウジング部と一体をなし、防水コネクタが嵌合されて前記防水コネクタとの間に端子室を確保するコネクタハウジング部と、前記ロータハウジング部及び前記コネクタハウジング部と一体をなして前記ロータ室と前記端子室とを仕切る隔壁とが形成されたケースと、
前記ロータハウジング部にシール部材を介して設けられ、前記ロータハウジング部とともに前記ロータ室を確保しつつ回転可能なロータと、
前記端子室から前記隔壁を経て前記ロータ室まで延びる複数本のコネクタ端子と、
前記ロータ室内に設けられ、前記ロータとともに回転して各前記コネクタ端子を所定の組合せで通電又は断線させる回転端子とを備えるロータリースイッチであって、
前記隔壁には、前記端子室に供給する加圧流体を前記ロータ室に導く連通孔が形成され
前記ロータ室と前記端子室とは前記隔壁を挟んで対向し、
前記連通孔は、前記ロータと同軸に形成され、
前記ロータは、前記連通孔に回転可能に軸支されるロータ軸を一体に有し、
前記ロータ軸は、前記端子室から前記連通孔を経て前記ロータ室に前記加圧流体を供給可能に前記連通孔の内径より小さくされていることを特徴とする。
このような構成である本発明のロータリースイッチでは、防水コネクタを嵌めていない状態で端子室に圧縮空気等の加圧流体を供給して、その流体を隔壁の連通孔を介してロータ室に導き、ロータ室の封止性を確認できるようにしている。
そして、このロータリースイッチでは、ロータ室の封止性を確認することにより、ロータハウジング部とロータとの隙間がシール部材によって十分に封止されていないと判断された製品については、ロータ室内でコネクタ端子に短絡が生じ得る不良品として排除することが可能である。
また、このロータリースイッチでは、市販の防水コネクタがコネクタハウジング部との間で十分な封止性を有し得ることから、ロータリースイッチの使用時において、市販の防水コネクタをコネクタハウジング部に嵌め合わせることにより、端子室について高い封止性を確保することができる。このため、隔壁に連通孔が形成されていても、なんら問題は生じない。
したがって、本発明のロータリースイッチは、製品の封止性を容易に全数検査することができ、ひいては不良品をより確実に排除することができる。
本発明のロータリースイッチは、連通孔はロータと同軸に形成され、ロータは連通孔に回転可能に軸支されるロータ軸を一体に有る。
のロータリースイッチでは、連通孔がロータ軸を回転可能に軸支する軸受も兼ねる。このため、このロータリースイッチは、構成部材の形状を簡略化して、射出成形用金型等の設備費を低くすることができるので、製造コストの低廉化を実現できる。
ロータ軸としては、連通孔に回転可能に軸支されるものであればどのような形状のものでもかまわない。例えば、ロータ軸の先端側を連通孔のコネクタハウジング部側まで延在させて、抜け止め手段を設けてもよい。抜け止め手段とは、例えば、ロータ軸の先端側に装着される止めナット、止め輪その他の係止部材である。このような簡易な構成により、このロータリースイッチは、ロータハウジングからロータが外れないようにすることを確実に実現できる。
また、ロータ軸は、連通孔のコネクタハウジング部側の開口縁に係止する係止部と、係止部をロータハウジング部側から連通孔を介してコネクタハウジング部側に挿通可能に変位させる変形部とを有して構成され得る。
この場合、このロータリースイッチでは、ロータをケースに組み付ける際、ロータハウジング部側からロータ軸を連通孔に押し込むと、変形部の作用により係止部が変位して連通孔内を通過する。そして、係止部がコネクタハウジング部側に挿通されると、係止部は元の状態に戻って、連通孔のコネクタハウジング部側の開口縁に係止するので、ロータ軸が連通孔から抜けなくなる。こうして、このロータリースイッチは、ロータをケースに組み付ける作業の時間短縮を図ることができる。また、このロータリースイッチは、部品点数を削減したり、構成部材の形状を簡略化したりして、射出成形用金型等の設備費を低くすることもできる。その結果、このロータリースイッチは、製造コストの低廉化を確実に実現できる。
本発明の車両用開閉体のロック装置は、ストライカが進入する進入口が形成された取付部材と、
前記取付部材に設けられ、前記進入口内で前記ストライカと係合することにより開閉体を閉止状態にするとともに、前記進入口内で前記ストライカと係合しなくなることにより前記開閉体を開放状態にする係合手段と、
前記係合手段によって前記ロータが揺動するように設けられた本発明のロータリースイッチとを備えていることを特徴とする。
車両用開閉体のロック装置では、安全や防犯の面からロックしたか否かを検知するため、ロック装置を構成する係合手段の変位に応じてロータが揺動するロータリースイッチが適用される。このようなロック装置では、使用上、ロータリースイッチに水がかかることが多いことから、ロータリースイッチの封止性が十分でないと、水が侵入して短絡が生じてしまい、ロックを正しく検知できなくなる。
この点、本発明の車両用開閉体のロック装置は、本発明のロータリースイッチを採用しているので、ロックを正しく検知できないという不具合を抑制することができ、防犯性や安全性を一層高めることができる。
係合手段は、取付部材に揺動可能に設けられ、ストライカを進入口内で係止及び解除可能なフォークと、取付部材に揺動可能に設けられ、フォークを固定又は開放可能なポールとを有し得る。本発明のロータリースイッチは、フォークの揺動によってロータが揺動するように設けられてもよく、ポールの揺動によってロータが揺動するように設けられてもよい。
係合手段は、取付部材に揺動可能に設けられ、フォークがストライカを解除した状態でストライカを進入口内に係止可能なセカンダリラッチを備えていてもよい。本発明のロータリースイッチは、セカンダリラッチの揺動によってロータが揺動するように設けられてもよい。
以下、参考例と、本発明を具体化した実施例1とを図面を参照しつつ説明する。
(参考例)
図1〜図3に示すように、参考例のロータリースイッチ1は、車両用開閉体の一般的形態であるボンネットフードのロック装置9に適用されるものである。なお、図1〜図3は、自動車のエンジンルームの前端側に装着されたロック装置9をエンジンルーム内から見た背面図を示している。図1〜図3において、紙面の手前側を背面側とし、紙面の奥側を前面側とする。
ボンネットフードは一般的な構成であり、エンジンルームの上方を覆うように配設されている。ボンネットフードの後端はエンジンルームの後端側に軸支されており、ボンネットフードの前端側を上下に揺動させることで、エンジンルームを開いたり閉じたりすることが可能となっている。
ボンネットフードの前端側下面には、周知のストライカ99が配設されている。そして、ボンネットフードを上下に揺動させると、以下に詳述する通り、ロック装置9の係合手段80がストライカ99と係合することによりボンネットフードを閉止状態にするとともに、ストライカ99と係合しなくなることによりボンネットフードを開放状態にするようになっている。
以下、ロック装置9について詳述する。ロック装置9は、取付部材90と、係合手段80と、ロータリースイッチ1とを備えている。まず、取付部材90及び係合手段80について構成及び作用効果を説明し、その後、ロータリースイッチ1の構成及び作用効果について詳述することにする。
取付部材90は、図1〜図3に示すように、略矩形状の鋼板がプレス成形されたものである。取付部材90の左右には、背面側に迫り出すように折り曲げ加工されるとともに、取付穴が形成された取付部92a、92bが設けられている。取付部92a、92bは、自動車のエンジンルームを構成する車体パネルに締結固定されるためのものである。
取付部材90には、上端縁中央から下方に向けて深く溝状に切り欠かれた進入口91が形成されている。進入口91内には、ボンネットフードの開閉に伴って上下方向に移動するストライカ99が進入するようになっている。
係合手段80は、図1〜図3に示すように、取付部材90の背面側において、進入口91を左右から挟むように設けられたフォーク81及びポール82を有している。
フォーク81及びポール82の背面側には、鋼板が略U字状にプレス成形されたバックプレート93(図5にバックプレート93単体の斜視図を示す。)が設けられている。バックプレート93には、上端縁中央から下方に向けて深く溝状に切り欠かれて、周縁が折り曲げ加工された補強部93aが形成されている。補強部93aは、進入口91に沿う形状とされており、取付部材90に添設されて取付部材90を補強するものである。そして、フォーク81及びポール82は、それぞれ取付部材90とバックプレート93とにより前後から挟まれた状態で、揺動軸94a、94bにより揺動可能に軸支されている。
フォーク81(図5にフォーク81単体の斜視図を示す。)は、より詳しくは、進入口91側の端部が上側爪部81aと下側爪部81bとに分岐している。そして、上側爪部81aと下側爪部81bとの間に形成された凹部81cに、ストライカ99が収まるようになっている。
フォーク81の中間部には、図5に示すように、揺動軸94aが挿通される穴81dが貫設されている。そして、図4に示すように、取付部材90とバックプレート93とにより前後から挟まれた状態のフォーク81に揺動軸94aが挿通されて前後方向で加締められることで、フォーク81が揺動軸94aにより揺動可能に軸支されている。
図1に示すように、フォーク81の進入口91と反対側の端部には、バネ掛け部81eが形成されている。バネ掛け部81eには、取付部材90の背面側下方に略水平に配設される引張コイルバネ97aの一端が引っ掛けられている。
引張コイルバネ97aの他端は、取付部材90の取付部92b側に引っ掛けられている。このため、引張コイルバネ97aは、図1〜図3に示すように、フォーク81を揺動軸94a回りでD1方向に揺動させるように付勢している。
一方、ポール82は、より詳しくは、図1〜図3に示すように、フォーク81側に向けて突出するフック形状とされたストッパ部82aを上端側に有している。ストッパ部82aは、フォーク81が進入口91内でストライカ99を係止した状態(図1及び図2に示す状態。)において、上側爪部81aの上側端縁に当接することにより、フォーク81をD1方向に揺動させないように固定可能となっている。
ポール82の下端側は、取付部材90の背面側から後方に向けて凸設された揺動軸94bによって揺動可能に軸支されている。揺動軸94bは、揺動軸94aとともに進入口91を左右から挟む位置に配置されており、バックプレート93を貫通して、さらに背面側に延在している。
揺動軸94bのバックプレート93より背面側に延在する部位には、捩りコイルバネ97bが挿通されている。捩りコイルバネ97bの一端は、揺動軸94bより上方に位置するポール82の中間部に引っ掛けられている。他方、捩りコイルバネ97bの他端は、揺動軸94bより下方に位置するバックプレート93の下端側に引っ掛けられている。このため、捩りコイルバネ97bは、ポール82を揺動軸94b回りでD2方向とは逆方向に揺動させるように付勢している。
ポール82のストッパ部82aの近傍には、車内に配設された解除レバーに一端が接続されるケーブル89の他端が接続されている。解除レバーは、車内からロック装置9を操作してボンネットフードを開放状態にするためのものである。そして、ユーザが解除レバーを操作すれば、ポール82はケーブル89に引かれて、捩りコイルバネ97bの付勢力に抗しつつD2方向に揺動するようになっている(揺動後のポール82の姿勢を図3に示す。)。この際、ストッパ部82aはフォーク81の上側爪部81aから離反するので、フォーク81が引張コイルバネ97aの付勢力によりD1方向に揺動するようになっている(揺動後のフォーク81の姿勢を図3に示す)。
また、係合手段80は、図1に示すように、取付部材90の前面側に設けられたセカンダリラッチ83を有している。セカンダリラッチ83は、より詳しくは、進入口91の上方を塞ぐように水平方向に突出するフック部83aを上端側に有している。
セカンダリラッチ83の下端側は、図1に示すように、進入口91の下方に位置し、取付部材90の前面側から前方に向けて凸設された揺動軸94cに揺動可能に軸支されている。そして、取付部材90の前面側には、セカンダリラッチ83をD3方向とは逆方向に揺動させるように付勢する引張コイルバネ(図示しない)が設けられている。
セカンダリラッチ83のフック部83aの近傍には、図1に示すように、上方に向けて突出する操作部83bが設けられている。ユーザが操作部83bを操作することにより、セカンダリラッチ83をD3方向に揺動させることが可能となっている。
このような構成である取付部材90と係合手段80とを備えるロック装置9では、下記のようにして、係合手段80が進入口91内でストライカ99と係合することによりボンネットフードを閉止状態にするとともに、係合手段80が進入口91内でストライカ99と係合しなくなることによりボンネットフードを開放状態にすることが可能となっている。
初めに、ボンネットフードが閉止状態である場合、図1及び図2に示すように、フォーク81は、凹部81cにストライカ99が収まった状態で、D1方向と逆方向に揺動した状態となっている。そして、上側爪部81aの上側端縁にポール82のストッパ部82aが当接して、フォーク81がD1方向に揺動しないように固定している。その結果、フォーク81がストライカ99を係止し、ストライカ99が進入口91内において上方には移動できないようになっている。
次に、ユーザがボンネットフードを開こうとして、車内の操作レバーを操作すると、図3に示すように、ケーブル89に引かれて、ポール82がD2方向に揺動する。このため、ストッパ部82aがフォーク81の上側爪部81aから離反し、フォーク81が引張コイルバネ97aの付勢力によりD1方向に揺動する。その結果、フォーク81は、凹部81cに収まった状態のストライカ99を上方に押し上げ、ストライカ99を上方に移動可能な解除状態とする。なお、この状態では、ユーザがボンネットフードの前端に手を掛ける隙間ができているが、図1に示すように、セカンダリラッチ83のフック部83aが進入口91の上方を塞いでいるので、ユーザはボンネットフードをさらに開くことはできない。
次に、ユーザがセカンダリラッチ83の操作部83bを操作して、図1に示すように、セカンダリラッチ83をD3方向に揺動させると、フック部83aが進入口91の上方を塞がなくなる。このため、ストライカ99は進入口91から離脱することが可能となり、ユーザがボンネットフードをさらに開くことができる。
逆に、ボンネットフードを閉じる場合、ストライカ99が上方から下降してくると、セカンダリラッチ83のフック部83aの上側傾斜面にストライカ99が当接して、セカンダリラッチ83をD3方向に揺動させる。このため、フック部83aは進入口91を塞がなくなり、ストライカ99が進入口91内に進入することができる。
そして、ストライカ99が進入口91内においてさらに下降すると、フォーク81の下側爪部81bに当接して、フォーク81をD1方向とは逆方向に揺動させる。この際、上側爪部81aがポール82のストッパ部82aに当接して、ポール82をD3方向に揺動させる。そして、ストライカ99が進入口91の最下方に到達すると、ポール82が元の位置に復帰し、上側爪部81aの上側端縁に当接してフォーク81を固定する。こうして、ロック装置9は、ボンネットフードを係止状態又は開放状態にすることが可能となっている。
このようなロック装置9が適用される自動車等の車両では、盗難防止対策や、ボンネットフードが開放状態のままでの走行を防止する等の安全対策を実行する必要がある。このため、ロック装置9には、ボンネットフードを係止状態及び開放状態のどちらの状態にしているかを検知するため、図1〜図5に示すように、ロータリースイッチ1が設けられている。以下、ロータリースイッチ1について詳しく説明する。
図4に示すように、ロータリースイッチ1は、ケース10と、ロータ20と、2本のコネクタ端子31、32と、回転端子40とを備えている(図6に、ケース10、ロータ20、コネクタ端子31、32及び回転端子40の単体の斜視図を示す)。
ケース10は、熱可塑性樹脂の射出成形により、ロータハウジング部11と、コネクタハウジング部12と、隔壁13とが一体に形成されたものである。
ロータハウジング部11は、図4及び図6に示すように、円筒状をなしており、ロック装置9に装着される際にフォーク81に対面する側に開口するように形成されている。ロータハウジング部11の内筒面側の内部空間はロータ室11aとされている。また、ロータハウジング部11の内筒面には、後述するロータ20の外筒面と係合する内フランジ11bが形成されている。
コネクタハウジング部12は、図4及び図6に示すように、略矩形断面筒状をなしており、ロック装置9に装着される際にフォーク81から離れる側に開口するように形成されている。コネクタハウジング部12の内筒面側の内部空間は端子室12aとされ、コネクタハウジング部12の外筒面は、図7及び図8に示すように、防水コネクタ8が嵌合可能な形状とされている。防水コネクタ8は、コネクタハウジング部12に嵌合される際、Oリング、パッキンその他の一般的なシール部材(図示しない)を介在させて封止性を確保し、端子室12a内に水等が浸入しないようにすることが可能となっている。なお、防水コネクタ8は周知の構成のものであるので、その説明は省略する。
隔壁13は、図4に示すように、ロータ室11aと端子室12aとを仕切るものである。隔壁13のロータハウジング11側の円形壁面の中心には、ロータハウジング部11の内筒面と軸心を同じくする円柱状のロータ軸13bが凸設されている。一方、隔壁13のコネクタハウジング部12側の略矩形壁面の中央には、端子室12aに突出するコネクタ端子31、32が接触しないように仕切る仕切り部材13cが凸設されている。さらに、隔壁13には、端子室12aとロータ室11aとを連通させる連通孔13aが貫設されている(図1〜図3に、背面側から見た連通孔13aを示す。また、図4に、図2のIV−IV断面で見た連通孔13aを示す)。連通孔13aは、内径が例えば0.1〜数mm程度の細い孔であり、後述するロータリースイッチ1の封止性についての全数検査において、端子室12aに供給する加圧流体をロータ室11aに導くためのものである。
ケース10の外側上部には、図5に示すように、ロック装置9に装着される際にフォーク81に対面する側に向けて突出する鍵爪形状の爪部10aが形成されている。また、ケース10の外側下部には、図1〜図3に示すように、前面側から背面側に向けて凹む略U字状断面の溝部10bが形成されている。爪部10a及び溝部10bはそれぞれ、ロータリースイッチ1をロック装置9に装着する際、図5に示すように、バックプレート93の角穴93c及びU字部93dに係合するようになっている。そして、爪部10a及び溝部10bが角穴93c及びU字部93dに係合した状態では、ロータ軸13bの軸心が揺動軸94aと一致するようになっている。
ロータ20は、図4及び図6に示すように、円盤状の樹脂成形品であり、ロータハウジング部11に蓋をするように装着されて、ロータハウジング部11とともにロータ室11aを確保するものである。ロータ20の外筒面には、Oリング溝20aが凹設されており、さらに、一般的なゴム製Oリングであるシール部材21がOリング溝20a内に配設されている。シール部材21は、ロータハウジング部11の内筒面と、ロータ20の外筒面との間に介在して封止性を確保し、ロータ室11a内に外部から水等が浸入しないようにするためのものである。なお、シール部材21には、ロータ20の回転を滑らかにしつつ封止性を高めるため、潤滑性と防水性とを有する塗布剤(例えば、シリコングリース等)が塗布されている。
また、ロータ20の外筒面には、ロータハウジング部11の内フランジ11bと係合して、ロータ20がロータハウジング部11から外れないようにする溝20cが凹設されている。
ロータ20の隔壁13と対面する面の中心には、図4及び図6に示すように、ロータ軸13bが挿入される軸受穴部20bが凹設されている。そして、軸受穴部20bにロータ軸13bが挿入されることにより、ロータ20がロータ軸13b回りで揺動することが可能となっている。
ロータ20の隔壁13と対面しない側の面の外周側、すなわち、ロック装置9に装着される際にフォーク81に対面する面の外周側には、図4及び図6に示すように、軸受穴部20bと平行して延在する円柱凸部20dが突設されている。
円柱凸部20dは、図4及び図5に示すように、ロータリースイッチ1をロック装置9に装着する際、バックプレート93に形成された円弧状長穴93bを貫通し、フォーク81に形成された伝達穴81fに挿通されるようになっている。このため、フォーク81が揺動すれば、伝達穴81f及び円柱凸部20dを介して、ロータ20も揺動軸94aと同一軸心であるロータ軸13b回りで揺動するようになっている。
コネクタ端子31、32は、図4及び図6に示すように、細長い金属板の小片であり、端子室12aから隔壁13を経てロータ室11aまで延びているようにケース10にインサート成形されている。このため、隔壁13とコネクタ端子31、32とは密着しており隙間を有していない。コネクタ端子31、32は、防水コネクタ8がコネクタハウジング部12に嵌合されれば、防水コネクタ8が有する接続端子(図示しない)と電気的に接続されるようになっている。
回転端子40は、図4及び図6に示すように、略S字形状の金属薄板であり、ロータ室11a内において、ロータ20の隔壁13に対面する面に添設されている。回転端子40の両端は隔壁13側に湾曲している。そして、回転端子40は、ロータ20とともに回転し、コネクタ端子31、32のロータ室11a側の端部に接触又は離反することで、各コネクタ端子31、32を通電又は断線させるようになっている。
このような構成である参考例のロータリースイッチ1は、図1及び図2に示すように、ロック装置9に装着される。そして、図7及び図8に示すように、コネクタハウジング部12に防水コネクタ8が嵌合される。
ロック装置9の係合手段80がボンネットフードを開放状態又は閉止状態にする際、係合手段80のフォーク81の揺動に伴って、ロータリースイッチ1のロータ20が揺動する。そうすると、ロータ室11a内で回転端子40も回転して各コネクタ端子31、32を通電又は断線させる。その結果、ロータリースイッチ1の状態を防水コネクタ8を介して、車両の制御機器等により把握し、ロック装置9がボンネットフードをロックしているか否かを検知することが可能となっている。こうして、参考例のロック装置9が適用された車両では、盗難防止対策や、ボンネットフードが開放状態のままでの走行を防止する等の安全対策を実行することが可能となっている。
ここで、ボンネットフードは、水がかかる状況においても使用されることから、参考例のロータリースイッチ1には、ロータ室11a内に水等が浸入して各コネクタ端子31、32が短絡する不具合が生じないように高い封止性が求められる。一方、ロータリースイッチ1の組み付け作業時において、ロータ室11aの内筒面、ロータ20の外周面及びシール部材20の相互間にゴミ等が付着したり、ロータ室11aの内筒面、ロータ20の外周面又はシール部材20に傷や割れ等の損傷が生じたり、又は、シール部材20にシリコングリース等の塗布剤が適正に塗布されていなかったりする。このため、封止性が損なわれる不具合は、非常に小さな確率ではあるが、発生し得る。このため、参考例のロータリースイッチ1は、連通孔13aを利用して、下記の通り、封止性について全数検査を可能としている。
封止性についての全数検査は、ロータリースイッチ1自体の組み付け作業が完了し、ロック装置9に装着される前の段階で実施される。
まず、検査対象となる個々のロータリースイッチ1のコネクタハウジング部12に、図9に示すように、検査用コネクタ88を装着する。検査用コネクタ88は、コネクタハウジング部12に嵌合する部分の形状やシール部材の構成が防水コネクタ8と同一であり、例えば、図9に示すOリング88a及びパッキン88b等により、端子室12aを封止することが可能となっている。また、検査用コネクタ88には、加圧流体を供給する配管88cが接続されている。
次に、配管88cから所定の圧力の加圧流体(例えば、空気や窒素ガス等)を供給する。そうすると、検査用コネクタ88から端子室12a及び連通孔13aを経由して、ロータ室11aに加圧流体が供給される。このため、ロータ室11a内は所定の圧力まで上昇する。この際、ロータリスイッチ1の封止性が損なわれる不具合が発生していれば、ロータ室11aから外部に加圧流体が漏れて、ロータ室11a内の圧力が低下する。この圧力低下を識別することにより、検査対象の個々のロータリースイッチ1について封止性を確認することができる。なお、ロータ室11aに加圧流体が供給している間に、実際の使用を想定してロータ20を揺動させることにより、封止性が損なわれる不具合が発生しているか否かをより確実に識別することができる。
こうして、このロータリースイッチ1では、ロータ室11aの封止性を確認することにより、ロータハウジング部11とロータ20との隙間がシール部材21によって十分に封止されていないと判断された製品については、ロータ室11a内でコネクタ端子31、32に短絡が生じ得る不良品として排除することが可能となっている。
また、このロータリースイッチ1では、市販の防水コネクタ8がコネクタハウジング部12との間で十分な封止性を有し得ることから、ロータリースイッチ1をロック装置9に装着して使用する際、市販の防水コネクタ8をコネクタハウジング部12に嵌め合わせることにより、端子室12aについて高い封止性を確保することができる。このため、隔壁13に連通孔13aが形成されていても、なんら問題は生じなくなっている。
したがって、参考例のロータリースイッチ1は、製品の封止性を容易に全数検査することができ、ひいては不良品をより確実に排除することが可能となっている。
また、ボンネットフードのロック装置9も、参考例のロータリースイッチ1を採用していることにより、ロックを正しく検知できないという不具合を抑制することができ、防犯性や安全性を一層高めることが可能となっている。
(実施例1)
参考例のロータリースイッチ1では、ロータ20に軸受穴部20bが設けられ、ケース10の隔壁13にロータ軸13b及び連通孔13aが設けられているのに対して、図10及び図11に示すように、実施例のロータリースイッチ2では、ロータ20にロータ軸213bが設けられ、ケース10の隔壁13にロータ軸213bを回転可能に軸支する軸受を兼ねる連通孔213aが設けられている。その他の構成は、参考例のロータリースイッチ1と同様である。このため、参考例のロータリースイッチ1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略する。
図11に示すように、実施例のロータリースイッチ2において、隔壁13の中央には、ロータハウジング部11の内筒面と同軸である連通孔213aが貫設されている。連通孔213aは、内径が例えば数mm程度の孔である。連通孔213aのコネクタハウジング部12側には、段状の開口縁270が形成されている。開口縁270には、後述する係止部272a、272bが係止する。このような形状である連通孔213aは、後述する通り、ロータリースイッチ2の封止性についての全数検査において、端子室12aに供給する加圧流体をロータ室11aに導くとともに、ロータ軸213bを回転可能に軸支する軸受を兼ねるようになっている。
図11及び図12に示すように、ロータ20の隔壁13と対面する面の中心には、変形部271a、271bと係止部272a、272bとを有して構成されるロータ軸213bが一体に形成されている。
変形部271a、271bは、上述の連通孔213aの内径より僅かに小さい外径を有する円柱軸体が、軸心に沿うように凹設された切り欠き273により2つに分割されてなるものである。
係止部272a、272bは、各変形部271a、271bの先端に一体に形成され、径外方向に鍵爪状に突出する突起である。
このようなロータ軸213bを有するロータ20は、下記のようにしてケース10に組み付けられる。まず、ロータハウジング部11側からロータ軸213bを連通孔213aに押し込むと、係止部272a、272bが連通孔213aの入口に当接して互いに接近するように付勢される。そうすると、各変形部271a、271bが切り欠き273側に弾性変形して互いに接近するので、係止部272a、272bも互いに接近するように変位する。このため、係止部272a、272bの外径は、連通孔213aの内径より小さくなり、係止部272a、272bが連通孔213a内を通過する。そして、係止部272a、272bがコネクタハウジング部12側に挿通されると、図11に示すように、各変形部271a、271bの復元力により、係止部272a、272bは、元の状態に戻って開口縁270に係止する。その結果、ロータ軸213bは、連通孔213aから抜けなくなるとともに、連通孔213aによって回転可能に軸支される。
なお、参考例では、ロータハウジング部11及びロータ20に設けられていた内フランジ11b及び溝20cにより、ロータ20がロータハウジング部11から外れないようにしていたが、実施例では、係止部272a、272bが開口縁270に係止するので不要となっており形成されていない。こうして、実施例では、ケース10やロータ20の形状を簡略化している。
このような構成である実施例のロータリースイッチ2も、参考例のロータリースイッチ1と同様に、封止性について全数検査を可能としている。
まず、図13に示すように、検査対象となる個々のロータリースイッチ2のコネクタハウジング部12に、参考例で説明した検査用コネクタ88を装着して、端子室12aを封止する。次に、配管88cから所定の圧力の加圧流体(例えば、空気や窒素ガス等)を供給する。そうすると、検査用コネクタ88から端子室12a及び連通孔213aを経由して、ロータ室11aに加圧流体が供給される。この状態で、ロータ室11a内の圧力低下を識別することにより、検査対象の個々のロータリースイッチ2について封止性を確認することができる。
したがって、実施例のロータリースイッチ2も、参考例のロータリースイッチ1と同様の作用効果を奏することができている。
また、このロータリースイッチ2において、連通孔213aはロータ20と同軸に形成され、ロータ20は、連通孔213aに回転可能に軸支されるロータ軸213bを一体に有している。このため、このロータリースイッチ2では、連通孔213aがロータ軸213bを回転可能に軸支する軸受も兼ねる。このため、このロータリースイッチ2は、ケース10やロータ20等の構成部材の形状を簡略化して、射出成形用金型等の設備費を低くすることができるので、製造コストの低廉化を実現できる。
特に、このロータリースイッチ2において、ロータ軸213bは、上述の係止部272a、272bと変形部271a、271bとを有して構成されている。このため、このロータリースイッチ2は、ロータ20をケース10に組み付ける作業の時間短縮を図ることができる。また、このロータリースイッチ2は、参考例のロータリースイッチ1における内フランジ11b及び溝20cが不要となっているので、射出成形用金型等の設備費を低くすることができる。その結果、このロータリースイッチ2は、製造コストの低廉化を確実に実現できる。
また、実施例のロータリースイッチ2を採用するロック装置9も、参考例のロータリースイッチ1を採用する場合と同様に、ロックを正しく検知できないという不具合を抑制することができ、防犯性や安全性を一層高めることが可能となっている。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1において加圧流体を供給する際、検査用コネクタ88を使用する代わりに、細径管をコネクタハウジング部12内に挿入し、その先端を連通孔13aに直接当接させて、ロータ室11a内に加圧流体を供給することも可能である。
また、例えば、実施例のロータ軸213bを円柱軸体に変更し、その先端側に止めナット、止め輪その他の係止部材を装着して、開口縁270に係止させることもできる。
本発明はロータリースイッチ及び車両用開閉体のロック装置に利用可能である。
参考例のロータリースイッチが適用される車両用開閉体のロック装置の背面図(フォークがストライカを係止した状態を示す)である。 参考例のロータリースイッチが適用される車両用開閉体のロック装置の要部拡大背面図(フォークがストライカを係止した状態を示す)である。 参考例のロータリースイッチが適用される車両用開閉体のロック装置の要部拡大背面図(フォークがストライカを解除した状態を示す)である。 参考例のロータリースイッチが適用される車両用開閉体のロック装置に係り、図2のIV−IV断面を示す断面図である。 参考例のロータリースイッチが適用される車両用開閉体のロック装置に係り、ロータリースイッチ、バックプレート及びフォークの組み付け構成を示す斜視図である。 参考例のロータリースイッチの分解斜視図である。 参考例のロータリースイッチに係り、コネクタハウジング部に防水コネクタを嵌合する前の状態を示す斜視図である。 参考例のロータリースイッチに係り、コネクタハウジング部に防水コネクタを嵌合した後の状態を示す斜視図である。 参考例のロータリースイッチに係り、封止性を全数検査する方法を示す断面図(図2のIV−IV断面を示す)である。 実施例のロータリースイッチが適用される車両用開閉体のロック装置の要部拡大背面図(フォークがストライカを係止した状態を示す)である。 実施例のロータリースイッチが適用される車両用開閉体のロック装置に係り、図10のXI−XI断面を示す断面図である。 実施例のロータリースイッチに係り、ロータの斜視図である。 実施例のロータリースイッチに係り、封止性を全数検査する方法を示す断面図(図10のXI−XI断面を示す)である。
符号の説明
1、2…ロータリースイッチ
8…防水コネクタ
9…ロック装置
10…ケース
11…ロータハウジング部
11a…ロータ室
12…コネクタハウジング部
12a…端子室
13…隔壁
13a、213a…連通孔
20…ロータ
21…シール部材
31、32…コネクタ端子
40…回転端子
80…係合手段
90…取付部材
91…進入口
99…ストライカ
213b…ロータ軸
270…開口縁
271a、271b…変形部
272a、272b…係止部

Claims (4)

  1. 円筒状をなして内部にロータ室を確保するロータハウジング部と、前記ロータハウジング部と一体をなし、防水コネクタが嵌合されて前記防水コネクタとの間に端子室を確保するコネクタハウジング部と、前記ロータハウジング部及び前記コネクタハウジング部と一体をなして前記ロータ室と前記端子室とを仕切る隔壁とが形成されたケースと、
    前記ロータハウジング部にシール部材を介して設けられ、前記ロータハウジング部とともに前記ロータ室を確保しつつ回転可能なロータと、
    前記端子室から前記隔壁を経て前記ロータ室まで延びる複数本のコネクタ端子と、
    前記ロータ室内に設けられ、前記ロータとともに回転して各前記コネクタ端子を所定の組合せで通電又は断線させる回転端子とを備えるロータリースイッチであって、
    前記隔壁には、前記端子室に供給する加圧流体を前記ロータ室に導く連通孔が形成され
    前記ロータ室と前記端子室とは前記隔壁を挟んで対向し、
    前記連通孔は、前記ロータと同軸に形成され、
    前記ロータは、前記連通孔に回転可能に軸支されるロータ軸を一体に有し、
    前記ロータ軸は、前記端子室から前記連通孔を経て前記ロータ室に前記加圧流体を供給可能に前記連通孔の内径より小さくされていることを特徴とするロータリースイッチ。
  2. 前記連通孔は、前記コネクタハウジング部側に段状の開口縁を有し、
    前記ロータ軸は、前記開口縁に係止する係止部と、前記係止部を前記ロータハウジング部側から前記連通孔を介して前記コネクタハウジング部側に挿通可能に変位させる変形部とを有し
    前記変形部は、前記連通孔及び前記ロータが同軸をなす軸心に沿うように凹設された切り欠きにより分割され、
    前記係止部は、各前記変形部の先端に一体に形成され、径外方向に鍵爪状に突出している請求項記載のロータリースイッチ。
  3. 前記切り欠きは前記ロータ室に連通している請求項2記載のロータリースイッチ。
  4. ストライカが進入する進入口が形成された取付部材と、
    前記取付部材に設けられ、前記進入口内で前記ストライカと係合することにより開閉体を閉止状態にするとともに、前記進入口内で前記ストライカと係合しなくなることにより前記開閉体を開放状態にする係合手段と、
    前記係合手段によって前記ロータが揺動するように設けられた請求項1乃至3のいずれか1項記載のロータリースイッチとを備えていることを特徴とする車両用開閉体のロック装置。
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