JP2009275382A - フューエルリッドロック構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック本体をロックホルダに対し、位置関係を目視にて確認することなく簡単且つ確実に装着固定することができるようにする。
【解決手段】フューエルリッドロック21は、フューエルフィラ室4側からブラケット13に穿設されているホルダ取付け孔13aに装着するロックホルダ22と、ロックホルダ22に対してブラケット13の裏面側から装着されるロック本体23とを有する。又ロックホルダ24にはホルダ取付け孔13aの裏面外縁に係合するフック部22dを有する軟性の係止舌片22cと、ロック本体23の外周に形成された弾性ばね部24cに設けられているフック部24dに係合する係合孔22fを有する剛性の保持舌片22eとが、90[deg]の位相を有して交互に配設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、フューエルリッドの閉状態を保持するフューエルリッドロックを簡単に取付けることのできるフューエルリッドロック構造に関する。
一般に、車体の後部側面には給油用開口部が開口されており、この給油用開口部がフューエルリッドにより開閉自在にされている。又、給油用開口部内にはフューエルフィラ室が設けられており、このフューエルフィラ室に、燃料タンクから延出されているフューエルフィラパイプの開口端部が露呈され、この開口端部がフィラキャップで閉塞されている。
燃料タンクに燃料を補給するに際しては、運転者が運転席側に設けられているリッドオープナを操作する。すると、このリッドオープナに対し、リンク機構を介して、或いは電動アクチュエータを介して連設するフューエルリッドロックのフューエルリッドに対するロック状態が解除され、フューエルリッドがオープナスプリングの付勢力を受けて半開される。
このフューエルリッドロックはフューエルフィラ室に固定されており、例えば特許文献1(特許第3175495号公報)に開示されているように、主にロックホルダとロック本体との2部品で構成されている場合が多い。そして、フューエルリッドロックの組立に際しては、先ず、ロックホルダをフューエルフィラ室の内表面側、すなわちフューエルフィラパイプの先端が露呈されている側から装着する。すると、フューエルフィラ室の外表面側にロックホルダの挿入部が突出され、ロックホルダがフューエルフィラ室に仮止めされる。
次いで、フューエルフィラ室の外表面から突出されているロックホルダの挿入部に対し、車体後部のクォータパネルとインナーパネルとの間に形成されている比較的狭い空隙部からロック本体を装着する。このロックホルダの挿入部には、L字状のスリットが形成されており、このスリットに対してロック本体の側面に突出されている突部を係入した後、ロック本体を回転させて、突部をL字状のスリットに沿って移動させる。すると、ロック本体とロックホルダとがフューエルフィラ室の板厚部分を介して挟持されて固定される。
同文献に開示されている技術によれば、ロックホルダを仮止め状態にしたまま、反対側からロック本体を装着した後、ロック本体を回転させることでロック本体に形成されている突起がロックホルダに形成されているスリットに係合して固定されるので、組立作業性がよい。
特許第3175495号公報
しかし、上述した文献に開示されている技術では、ロック本体を回転させることでロックホルダに係合させる構造であるが、上述したように、ロック本体は車体のクォータパネルとインナーパネルとの間の比較的狭い空隙部から挿通してロックホルダに装着させなければならず、装着に際しスリットと突起との係合状態を目視にて確認することができない。
従って、ロック本体を回転させてロックホルダに係合させるに際し、ロック本体から突出されている突起をスリットに対して確実に係合させるためには、必要以上の回転力でロック本体をロックホルダに係合させる必要がある。その結果、ロック本体の組付けを手作業で行う場合は、作業者に必要以上の負担を強いることとなり作業性が悪いという問題がある。
又、点検整備等の際に、ロック本体をロックホルダから取り外す場合には、装着時と同様の力でロック本体を逆方向へ回転させる必要があり、取り外し難く、作業性が悪いという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、必要以上の力を印加することなくロック本体をロックホルダに対し、位置関係を目視にて確認することなく簡単且つ確実に装着固定することができて作業性がよく、又、ロック本体を回転させることなく簡単に取り外すことができて、点検整備等の際の作業者に対する負担を大幅に軽減することのできるフューエルリッドロック構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、車体パネルに給油用開口部を開口するフューエルフィラ室に露呈する取付け孔に対して装着するロックホルダと、該ロックホルダに対して装着されると共に前記給油用開口部を開閉するフューエルリッドに係合して該フューエルリッドの閉状態を維持するロック部材が内装されている円筒状のロック本体とを有するフューエルリッドロック構造において、前記ロックホルダは、前記取付け孔の裏面側外縁に掛止するフック部を有する軟性の係止部材と、前記ロック本体の外周に摺接して該ロック本体を同軸上に保持する剛性の保持部材とを有し、前記ロック本体は、その外周が前記係止部材の内周に摺接すると共に前記保持部材に形成されている係合部に係合する他のフック部が設けられた弾性ばね部を有していることを特徴とする。
本発明によれば、ロックホルダの取付け孔に係止させるフック部を軟性の係止部材に設けたので、ロックホルダを取付け孔に対して容易に装着させることができる。又ロック本体の弾性ばね部に設けられている他のフック部を、ロック本体に設けた剛性の保持部材に設けた係合部に係合させるようにしたので、ロック本体を回転させることなく、しかも弾性ばね部の弾性変形により他のフック部を係合部に係合させることができるので、装着時に必要以上の力を印加することなくロック本体をロックホルダに対し簡単且つ確実に装着固定することができて作業性がよい。
更に、ロックホルダにロック本体を装着すると、ロックホルダに設けられている保持部材の内周にロック本体の外周が摺接して、ロック本体が同軸上に保持されるため、装着時にロックホルダとロック本体との位置関係を目視にて確認する必要がなく、組付け時の作業性が大幅に向上する。
更に装着時はロック本体の外周が係止部材の内周に摺接するようにしたので、軟性の係止部材の内側への撓みが規制され、ロックホルダを取付け孔に確実に装着固定することができる。
又、ロック本体を取り外す際には、弾性ばね部を内側へ撓ませることで簡単に取り外すことができる。更に、ロック本体を取り外すことで、ロックホルダに設けられている係止部材の内側への撓みが許容されるため、ロックホルダも簡単に取り外すことができ、点検整備等の際の作業者に対する負担を大幅に軽減することができる。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1はフューエルリッドロックがフューエルフィラ室に固定されている状態を示す断面平面図、図2はフューエルリッドロックの分解斜視図である。
図1に示すように、車両に設けられている車体パネルとしての後部クォータパネル1に給油用開口部2が開口されており、この給油用開口部2のフューエルソーサ3の開口端が固設されている。このフューエルソーサ3はゴム等の軟性材料を用いて凹状に形成されており、このフューエルソーサ3の内表面にて、給油用開口部2にフューエルフィラ室4が形成されている。又、このフューエルソーサ3の奥壁からフューエルフィラパイプ5の先端に形成されている注入口5aが突出され、この注入口5aにフィラキャップ6が装着されている。このフューエルフィラパイプ5は燃料タンク(図示せず)から延出されており、注入口5a、およびこの注入口5aに装着されたフィラキャップ6がフューエルフィラ室4内に収納されている。
又、給油用開口部2にフューエルリッド7が開閉自在に配設されている。このフューエルリッド7は片開きタイプであり、その一端が給油用開口部2の縁部にヒンジ8を介して回動自在に支持されている。尚、このフューエルリッド7はオープナスプリング(図示せず)により半開方向へ常時付勢されており、更に、図1に一点鎖線で示すように、このフューエルリッド7は、半開状態から手動操作により90[deg]以上に開くことができる。
又、このフューエルリッド7の自由端側の内面にロックプレート10が固設されている。このロックプレート10にロック孔10aが穿設されている。このロック孔10aに後述するフューエルリッドロック21に設けられているロック部材としてロッド26のロックピン26bが係入される。図1に示すように、このロック孔10aにロッド26が係入されると、フューエルリッド7は給油用開口部2を閉塞した状態が維持される。又、ロックプレート10の先端部に、フューエルリッド7を開放状態から閉塞方向へ回動させたとき、ロッド26の先端に当接して、このロッド26を没入方向へ押圧するガイド面10bが曲げ形成されている。
又、フューエルリッド7が閉塞状態にあるときの、このフューエルリッド7に固設されているロックプレート10に対向するフューエルソーサ3の内表面にホルダ座面3aが形成されている。更に、このホルダ座面3aの外表面に、クォータパネル1の内面に一端を固設するホルダ受け面としてのブラケット13が当接されている。又、このホルダ座面3aにホルダ挿通孔3bが穿設されていると共に、フューエルソーサ3の内表面側であってホルダ挿通孔3bの外周に、断面半円状のシールリップ3cが一体形成されている。更に、ブラケット13にホルダ取付け孔13aが穿設されており、このホルダ取付け孔13aがホルダ挿通孔3bと同心円上の位置に配設されている。
このブラケット13にフューエルリッドロック21が固定される。このフューエルリッドロック21は、ロックホルダ22と、このロックホルダ22に装着されるロック本体23とを備え、更に、このロック本体23が、後端を開口する円筒状のロックケース24と、このロックケース24の後端に装着されるエンドキャップ25とを有している。
図3〜図5に示すように、ロックホルダ22は樹脂成形品であり、先端にフランジ部22aが形成されている。このフランジ部22aの中心に本体嵌合孔22bが穿設されており、又、フランジ部22aの表面外縁上に、互いに対向する一対のつまみ片22hが突設されている。
更に、このフランジ部22aの裏面に、対向一対の係止部材としての係止舌片22cと対向一対の保持部材としての保持舌片22eとがそれぞれ突設されている。この各係止舌片22c、保持舌片22eは、本体嵌合孔22bの中心軸を中心として、この本体嵌合孔22bを囲むように90[deg]の位相を有して交互に配設されている。
又、係止舌片22cの根本側は比較敵薄い板厚で形成されており、係止舌片22cは根本側の弾性変形により、後端側の軸方向への縮径がある程度許容されている。更に、この係止舌片22cの外周面にフック部22dが形成されている。このフック部22dは、ブラケット13に穿設されているホルダ取付け孔13aの裏面外縁部に係止されるものである。
すなわち、図3に一点鎖線で示すように、係止舌片22cと保持舌片22eとを、フューエルソーサ3に穿設されているホルダ挿通孔3bとブラケット13に穿設されているホルダ取付け孔13aとに挿通すると、フック部22dがホルダ取付け孔13aの裏面外縁部に係止されると共に、フランジ部22aの裏面がホルダ挿通孔3bの外周に形成されているシールリップ3cに密着される。その結果、このフランジ部22aとフック部22dとで、ブラケット13とフューエルソーサ3とが挟持されてロックホルダ22が固定されると共に、ホルダ挿通孔3bがシールされる。
尚、ホルダ挿通孔3bは係止舌片22cと保持舌片22eとの根本側の径よりもやや大きく形成されているが、ホルダ取付け孔13aは、このホルダ取付け孔13aに挿通される係止舌片22c及び保持舌片22eの径とほぼ同じ大きさに形成されている。このホルダ取付け孔13aの孔径を、このホルダ取付け孔13aに挿通される係止舌片22c及び保持舌片22eとほぼ同じサイズにすることで、装着後のがたつきを防止することができる。
又、図3に示すように、保持舌片22eは、係止舌片22cよりも後方へ長く延出しており、その後端面22iが凸面状に形成され、更に、係止舌片22cの中途に係合部としての係合孔22fが穿設されている。又、この保持舌片22eは全体の板厚を厚くするなどして、撓みにくい剛性を有している。
ロックホルダ22の係止舌片22cと保持舌片22eとで囲まれた内周に、ロック本体23を構成するロックケース24の先端部が装着される。図9、図11に示すように、ロックホルダ22の係止舌片22cと保持舌片22eとで囲まれた内周の径は、ロックケース24の外周と同一かやや大きく形成されている。従って、ロックケース24が、各舌片22c,22eに囲まれた内周に装着されると、このロックケース24の軸芯がロックホルダ22の軸芯と一致されて同軸上に配設される。
図2、図6〜図8に示すように、ロックケース24の外周であって、ロックケース24の中心軸に直行すると共に中心軸を中心とする対象な位置に、一対の突起部24aが形成されている。尚、図2においては一方の突起部24aが一部切り欠かれた状態で記載されている。
又、この突起部24aに対して、90{deg]位相をずらした位置に、弾性ばね部24cが対向一対形成されている。この弾性ばね部24cはロックケース24と一体形成されており、このロックケース24の先端側から後方へ向けて延出している。尚、弾性ばね部24cの周囲にコの字状のスリットが形成されている。
又、図9、図11に示すように、突起部24aの前面に、ロックケース24の先端方向へ凸湾曲する当接面24bが形成されている。この当接面24bは、ロックケース24をロックホルダ22に装着する際に、このロックケース24に形成されている弾性ばね部24cを、ロックホルダ22に形成されている保持舌片22e側にガイドするものであり、軸方向において弾性ばね部24cの基部よりもやや後退した位置に形成されている。
すなわち、図9に示すように、ロックケース24をロックホルダ22に装着する際に、保持舌片22eの後端面22iが当接面24bに当接すると、後端面22iと当接面24bとが共に凸湾曲形成されているため、両面22i,24bが略点接触状態となり、ロックケース24は当接面24bの湾曲に沿って回転方向へ滑りが生じる。
図10示すように、係止舌片22cの幅は、両突起部24aの互いに対向する側壁間の距離よりもやや狭く形成されており、ロックケース24が回転して、突起部24aの側壁が係止舌片22cの側面を超えると、ロックケース24が突起部24aの側壁を被ガイド面として、この側壁が係止舌片22cの側面にガイドされて軸方向へ移動する。上述したように、係止舌片22cの幅が両突起部24aの側壁間の距離よりもやや狭いため、回転方向の移動が規制された状態で直進される。
弾性ばね部24cには、係止舌片22cに穿設されている係合孔22fに係合する(他の)フック部24dが形成されていると共に、自由端側に押圧部24eが形成されている。フック部24dは突起部24aに形成されている当接面24bよりも軸方向で後退した後端位置に形成されていると共に、その外面は先端側から後部方向へ拡径するテーパ面に形成されている。又、図11に示すように、フック部24dが係合孔22fに掛止された状態では、ロックケース24の先端側肩部24iが、ロックホルダ22の内周に形成されているテーパ面22gに当接されて、このロックケース24の軸方向が固定される。尚、図11では、説明を容易にするために、先端側肩部24iがテーパ面22gよりも若干離れた位置にあるように記載されている。
ロックケース24の先端部には、ロックケース24よりも細径の突出部24fが形成され、この突出部24fに環状溝24gが形成されており、この環状溝24gにOリング28が嵌着されている。図11に示すように、ロックケース24がロックホルダ22に装着された状態では、Oリング28が環状溝24gとロックホルダ22の内壁との間に嵌着されて、この両者間がシールされる。尚、この状態では、突出部24fの先端外周がロックホルダ22に穿設されている本体嵌合孔22bに嵌合されると共に、突出部24fの先端が本体嵌合孔22bの先端面とほぼ同一面となる。
又、ロックケース24にロッド26が挿通されている。図2に示すように、ロッド26は、ロッド本体26aを有し、このロッド本体26aの先端にロックピン26bがばね座26cを介して一体形成されている。このロッド本体26aにリターンばね27が挿通されている。尚、図2においては、リターンばね27が、便宜的にロックピン26bの前方に示されている。
このロック本体23は予めアッセンブリ化されている。すなわち、ロックケース24内には、その後端側からロッド26がロックピン26b側を先端として挿通されており、又、ロッド本体26aに挿通されたリターンばね27が、ロッド26に形成されているばね座26cと、ロックケース24の後端に装着固定されたエンドキャップ25の先端面との間で挟み込まれている。その結果、図9、図11に示すように、ロッド26はリターンばね27の弾撥力でロックケース24の先端方向へ常時付勢され、ロックピン26bがロックケース24に形成されている突出部24fから突出されている。尚、ロックピン26bの最大突出量は、ばね座26cがロックケース24内に形成されている段部24h(図6、図8参照)に掛止されて規制されている。又、ロッド本体26aの後部はエンドキャップ25に進退自在に挿通されている。
更に、図8に一点鎖線で示すように、リターンばね27の外周が、弾性ばね部24cの内周に近接されている。このリターンばね27の外周と弾性ばね24cとの間隔は、フック部24dの立ち上がり部分の高さよりも狭く設定されている。従って、弾性ばね部24cが内方へ屈曲しても、フック部24dが保持舌片24eに穿設されている係合孔22fから外れることはない。但し、押圧部24eを把持して強制的に押圧することで、リターンばね27が弾性変形し、弾性ばね部24cを内方へ強制的に屈曲させることができる。
又、このロッド26の後端からはケーブル、ワイヤ等の索29が延出されている。この索29はエンドキャップ25を貫通して、運転席側へ延出され、運転席に設けられているリッドオープナ(図示せず)に連設されており、運転者がリッドオープナを引くと、索29を介してロッド26がリターンばね29の付勢力に抗して引かれ、ロックピン26bが後退される。尚、索29は電動アクチュエータに連設されている場合もある。この場合、運転席にはリッドオープナスイッチが設けられており、運転者がオープナスイッチをONすると、電動アクチュエータによりロッド26が引かれる。
次に、このような構成を有するフューエルリッドロック21の取付け手順について説明する。
後部クォータパネル1に開口されている給油用開口部2内には、軟性のフューエルソーサ3が予め装着されており、このフューエルソーサ3に形成されているホルダ座面3aの外表面に、一端を後部クォータパネル1内に固設されているブラケット13が対設されている。
作業者は、先ず、ロックホルダ22の先端側に突設されている対向一対のつまみ片22hをつまんで、給油用開口部2から、フューエルソーサ3のホルダ座面3aに穿設されているホルダ挿通孔3bに対し、ロックホルダ22の裏面から突出されている各係止舌片22c、及び保持舌片22eを挿通する(図3参照)。
このホルダ挿通孔3bには、その裏面に当接されているブラケット13に穿設されているホルダ取付け孔13aが同心円上の位置に臨まされており、このホルダ取付け孔13aの裏面に、係止舌片22cに形成されているフック部22dが掛止される。この係止舌片22cは比較的撓みやすく形成されているため、フック部22dはホルダ取付け孔13aを容易に通過することができる。又、フューエルソーサ3が軟性材料で形成されているため、作業者はつまみ片22hを把持した状態で、ロックホルダ22をホルダ座面3aにやや押しつけることで、このホルダ座面3aの板厚が弾性変形により薄くなり、フック部22dをブラケット13の裏面側へ容易に突出させることができる。
その後、作業者がロックホルダ22に対する軸方向の押圧力を解離すると、ホルダ座面3aの弾性力により板厚が復元されるため、図3、図5に一点鎖線で示すように、フック部22dがブラケット13の裏面に掛止されると共に、ホルダ座面3aに形成されているシールリップ3cが、ロックホルダ22に形成されているフランジ部22aの裏面に当接される。
その結果、このフランジ部22aとフック部22dとにより、フューエルソーサ3とブラケット13とが挟持されると共に、ロックホルダ22がブラケット13に固定される。又、シールリップ3cによりフューエルソーサ3の内表面とホルダ挿通孔3bとの間がシールされる。尚、ロックホルダ22の回転方向は、ホルダ取付け孔13aに対して位置決めする必要がなく、回転方向は自由な位置で装着することができるため作業性がよい。
次いで、作業者は、予めアッセンブリ化されているロック本体23の後部を把持し、車両のラゲージルーム側からロックホルダ22の裏面に突出されている各保持舌片22c,22eで囲まれた空間めがけて、ロック本体23の突出部24f側を挿通する。尚、この突出部24fに形成されている環状溝24gにはOリング28が嵌着されている。
すると、図9に示すように、ロックケース24の外周が、保持舌片22eの内周に摺接する。この保持舌片22eは、板厚を厚くするなどして撓みにくい剛体に形成されているため、ロックケース24は、この保持舌片22eの内周にガイドされて、その中心軸がロックホルダ22の中心軸に一致された状態で位置決めされる。
その後、ロック本体23を更に押し込むと、ロックホルダ22とロック本体23との回転方向の位置関係によっては、図9に示すように、ロックケース24に形成されている一対の突起部24aの前面に形成されている当接面24bが、ロックホルダ22に形成されている一対の保持舌片22eの後端面22iに各々接触する場合がある。図3、図8に示すように、この後端面22iと突起部24aに形成されている当接面24bとが、互いに離間する方向へ凸湾曲されているため、この当接面24bが保持舌片22eの後端面22iに接触すると、両者間に滑りが生じ、ロック本体23は保持舌片22eの後端面22iの曲面に沿って回転しながらロックホルダ22の方向へ移動する。
そして、各突起部24aに形成されている当接面24bの周方向端部が、各保持舌片22eに形成されている後端面22iの周方向端部を超えると、図10に示すように、保持舌片22eの両側面に、一対の突起部24a間が臨まされるため、ケース本体24の回転は停止され、両突起部24aの側面が保持舌片22eの両側面にガイドされて直進する。
ロックケース24の両突起部24a間には、弾性ばね部24cが形成されており、ロック本体23が、その外周を保持舌片22eの内周面に支持された状態でロックホルダ22の方向へ直進すると、弾性ばね部24cに突設されているフック部24dの外面がテーパ状に形成されているため、フック部24dの外面が弾性ばね部24cを撓ませながら保持舌片22eの内周面に潜り込む。そして、このフック部24dの後端が、保持舌片22eに穿設されている係合孔22fの後端面に臨まされると、弾性ばね部24cの復元力で、フック部24dが係合孔22fに突出して、その端面が係合孔22fの後端面に係合し、ロック本体23の装着が完了する(図10の状態)。
このとき、図11に示すように、ロックケース24の先端側肩部24iが、ロックホルダ22の内面に形成されているテーパ面22gに当接する。従って、ロック本体23は、ロックケース24に形成したフック部24dと先端側肩部24iとが、ロックホルダ22の係合孔22fとテーパ面22gとに掛止されて軸方向の移動が位置決め規制される。同時に、ロックケース24の先端に形成されている突出部24fが、ロックホルダ22に穿設されている本体嵌合孔22bに嵌合されて軸芯が固定される。更に、突出部24fに形成されている環状溝24gに嵌着されているOリング28が、ロックホルダ22の内壁に摺接されて、この内壁面と突出部24fとの間をシールする。
又、ロックホルダ22に形成されている係止舌片22cの内周面にロックケース24の外周面が摺接されているため、ロックホルダ22にロックケース24が装着されている状態では係止舌片22cが内方へ撓むことがない。従って、ロックホルダ22のフック部22dがホルダ取付け孔13aの外縁から外れることがなく、ロックホルダ22をブラケット13に確実の保持させることができる。
このように、本実施形態では、ロックホルダ22に形成されているフック部22dの内方への撓みが、ロックケース24をロックホルダ22側に装着することで規制するようにしたので、ロックホルダ22が形成されている係止舌片22cを撓みに難い剛性とする必要がなく、ロックホルダ22の装着が容易となる。
又、ロックホルダ22の保持舌片22eに穿設されている係合孔に対し、ロックケース24の弾性ばね部24cに形成されているフック部24dは、弾性ばね部24cが撓むことで係合されるようにしたので、保持舌片22eを撓み難い剛性とすることができる。その結果、ロックケース24をロックホルダ22に装着するに際し、この保持舌片22eの内周にて、ロック本体23の軸芯をロックホルダ22の軸芯に合わせることができるため、作業者はこのロック本体23とロックホルダ22との位置関係を目視にて確認することなく、ロック本体23をロックホルダ22にスムーズに装着することができ、作業性がよい。
又、ロック本体23をロックホルダ22に装着した際に、ロックホルダ22の保持舌片22eの後端面22iに、ロックケース24に形成されている突起部24aの当接面24bか当接すると、この両者が互いに離間する方向へ湾曲する曲面に形成されているため、回転方向の滑りが発生し、ロックケース24に形成されている一対の突起部24a間が、保持舌片22eの両側を挟む方向へ自動的に導かれる。その結果、作業者は、ロック本体23を意識的に回転させることなく、ロックホルダ22に押し込むだけで、保持舌片22eに穿設されている突出部24fに対して、ロックケース24の弾性ばね部24cに形成されているフック部24dを係合させことができる。従って、作業者はロックホルダ22とロック本体23との位置関係を一々目視することなく、確実に係合させることができるため、作業性が良い。
更に、弾性ばね部24cの内周には、リターンばね27の外周が近接されており、このリターンばね27の外周と保持舌片22eの内周との距離が、フック部24dの立ち上がり高さよりも狭く形成されているため、フック部24dが保持舌片22eに穿設されている22fから外れることがなく、確実に係合させた状態を維持させることができる。
一方、対向一対の弾性ばね部24cに形成されている押圧部24eを把持し、両弾性ばね部24cを介してリターンばね27を押圧して、リターンばね27を変形させることで、弾性ばね部24cを撓ませれば、係合孔22fに対するフック部24dの係合を解除させることができる。従って、フューエルリッドロック21を交換するに際し、作業者はロックケース24に形成されている一対の弾性ばね部24cに設けられている押圧部24eを比較的強い力でつまんで引くだけで、ロック本体23を回転させることなく簡単に取り外すことができるため、保守点検時等における部品交換が容易となり、点検整備等の際の作業者に対する負担を大幅に軽減することができる。更に、ロック本体23をロックホルダ22から外すことで、ロックホルダ22の係止舌片22cの内方への屈曲が許容されるため、ロックホルダ22も簡単に取り外すことができ、作業性がよい。
フューエルリッドロックがブラケットに固定されている状態を示す断面図 フューエルリッドロックの分解斜視図 ロックホルダの半断面平面図 ロックホルダの正面図 ロックホルダの半断面側面図 ロックケースの半断面側面図 ロックケースの正面図 ロックケースの半断面平面図 ロック本体をロックホルダに装着する状態を示す部分断面平面図 ロック本体をロックホルダに装着した状態を示す部分断面側面図 ロック本体をロックホルダに装着した状態を示す部分断面平面図
符号の説明
1…後部クォータパネル、
2…給油用開口部、
3…フューエルソーサ、
3a…ホルダ座面、
3b…ホルダ挿通孔、
4…フューエルフィラ室、
7…フューエルリッド、
10…ロックプレート、
13…ブラケット、
13a…ホルダ取付け孔、
21…フューエルリッドロック、
22…ロックホルダ、
22c…係止舌片、
22d,24d…フック部、
22e…保持舌片、
22f…係合孔、
22i…後端面、
23…ロック本体、
24…ロックケース、
24a…突起部、
24b…当接面、
24c…弾性ばね部、
24e…押圧部、
24f…突出部、
26…ロッド、
26a…ロッド本体、
26b…ロックピン、
27…リターンばね

Claims (5)

  1. 車体パネルに給油用開口部を開口するフューエルフィラ室に露呈する取付け孔に対して装着するロックホルダと、該ロックホルダに対して装着されると共に前記給油用開口部を開閉するフューエルリッドに係合して該フューエルリッドの閉状態を維持するロック部材が内装されている円筒状のロック本体とを有するフューエルリッドロック構造において、
    前記ロックホルダは、前記取付け孔の裏面側外縁に掛止するフック部を有する軟性の係止部材と、前記ロック本体の外周に摺接して該ロック本体を同軸上に保持する剛性の保持部材とを有し、
    前記ロック本体は、その外周が前記係止部材の内周に摺接すると共に前記保持部材に形成されている係合部に係合する他のフック部が設けられた弾性ばね部を有している
    ことを特徴とするフューエルリッドロック構造。
  2. 前記ロック本体に、前記保持部材の後端面に接触可能な当接面を有し且つ前記弾性ばね部の周方向両側に配設された突起部が設けられており、
    前記保持部材の後端面と前記保持部材の当接面とが互いに離間する方向へ湾曲された曲面に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載フューエルリッドロック構造。
  3. 前記ロック本体に、前記ロック部材の先端側を該ロック本体から突出させるリターンばねが内装されており、
    前記リターンばねの外周が前記弾性ばね部の内周に近接されている
    ことを特徴とする請求項1或いは2記載のフューエルリッドロック構造。
  4. 前記弾性ばね部と前記突起部とが前記ロック本体の外周に交互に配設されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフューエルリッドロック構造。
  5. 前記弾性ばね部の両側に配設されている前記突起部間が前記保持部材の両側に沿って移動する被ガイド面をなしている
    ことを特徴とする請求項4記載のフューエルリッドロック構造。
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