JP2019044519A - 車両用リッドロック装置 - Google Patents

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【課題】容易に手動式のリッドロック装置と置き換えて車両に搭載することのできるモータ駆動式の車両用リッドロック装置を提供すること。【解決手段】リッドロック装置1は、車体10に設けられた取付孔12に挿入される筒状部5を有したハウジング2と、筒状部5から突出するロック係合部21を有してハウジング2に収容されるとともに当該ハウジング2に収容されたモータに駆動されることにより筒状部5を介した没入方向にロック係合部21が移動するロック部材6と、を備える。また、リッドロック装置1は、そのロック係合部21に係合するストライカ23を有した車両の蓋部材22(フューエルリッド26)に設けられる緩衝部材50を備える。そして、この緩衝部材50は、そのロック係合部21が筒状部5から突出する方向においてロック係合部21に対向する対向部51を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、車両用リッドロック装置に関するものである。
従来、例えば、内側に給油口が配置されたリッドボックスの開口部を覆うフューエルリッド等、車両の蓋部材を全閉状態に保持するリッドロック装置は、多くの場合、車体に設けられた取付孔に挿入される筒状部と、この筒状部から突出するロック係合部を有したロック部材と、を備えている。そして、そのロック係合部を蓋部材に設けられたストライカに係合させることにより、蓋部材を開動作不能に拘束することが可能になっている。
また、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載のリッドロック装置は、運転席等に設けられた操作レバー(リッドオープナー)を手動で操作することにより、そのロック係合部が筒状部に没入する方向にロック部材が駆動される。更に、特許文献3に記載のリッドロック装置は、ハウジングに収容されたモータによりロック部材を駆動する。そして、これにより、そのロック係合部を筒状部に没入する方向に移動させ、ストライカに対する係合状態を解除することによって、その蓋部材の開動作を許容する構成となっている。
特開2009−275382号公報 特開2010−281393号公報 特開2015−86606号公報
しかしながら、従来、上記のようなモータ駆動式のリッドロック装置は、例えば、駆動源となるモータやロック係合部の突出位置を検知するためのセンサスイッチ等、特有の構成を有するが故に、手動式のリッドロック装置とは独立に、その開発が進められることが一般的であった。このため、その筒状部から突出したロック係合部が蓋部材のストライカに係合するというリッドロック装置として共通の基本構造を有する場合であっても、そのままでは、手動式のリッドロック装置を採用する車両に対してモータ駆動式のリッドロック装置を搭載することが難しいという問題がある。
例えば、図17(a)(b)に示すように、手動式のリッドロック装置70と比較した場合、モータ駆動式のリッドロック装置71の方が、その筒状部72から突出するロック係合部73に対して、より大きな突出量X(X0<X1、車体74側のパネル面74sからロック係合部73の先端までの長さ)が設定されやすい傾向がある。このため、単純に手動式のリッドロック装置70をモータ駆動式のリッドロック装置71に置き換えた場合には、例えば、そのロック係合部73が蓋部材75側のストライカ76に係合する際に生ずる打音が問題になる可能性がある。
尚、モータ駆動式のリッドロック装置71において、そのロック係合部73に大きな突出量X1が設定される理由としては、例えば、閉動作する蓋部材75のストライカ76に対してロック係合部73が係合可能なロック位置に、そのモータ駆動により移動するロック係合部73が配置されているか否かの検知判定を行うため、等が考えられる。そして、このような手動式のリッドロック装置70に対する仕様の相違が、そのモータ駆動式のリッドロック装置71の普及を妨げる一因にもなっていることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、容易に手動式のリッドロック装置と置き換えて車両に搭載することのできるモータ駆動式の車両用リッドロック装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用リッドロック装置は、車体に設けられた取付孔に挿入される筒状部を有したハウジングと、前記筒状部から突出するロック係合部を有して前記ハウジングに収容されるとともにモータに駆動されることにより前記筒状部を介した没入方向に前記ロック係合部が移動するロック部材と、前記ロック係合部に係合するストライカを有した車両の蓋部材に設けられることにより前記ロック係合部が前記筒状部から突出する方向において前記ロック係合部に対向する対向部を有した緩衝部材と、を備える。
上記構成によれば、ロック係合部が蓋部材側のストライカに係合する際、筒状部から突出したロック係合部に対して緩衝部材の対向部が当接することにより、そのロック係合部の打音を抑制することができる。そして、これにより、高い静粛性を確保することで、容易に、手動式のリッドロック装置と置き換えて車両に搭載することができる。
上記課題を解決する車両用リッドロック装置において、前記ストライカは、前記筒状部から突出した前記ロック係合部が挿入されることにより該ロック係合部に係合する係合凹部を有するものであって、前記緩衝部材は、前記係合凹部の開口端に嵌合する嵌合部と、前記嵌合部と前記対向部とを接続する接続部と、を備えることが好ましい。
上記構成によれば、係合凹部の開口端に対して嵌合部を嵌着することにより、容易に、その緩衝部材を蓋部材に装着することができる。更に、この緩衝部材の対向部を係合凹部内に配置することができる。そして、これにより、係合凹部内に挿入されたロック係合部の先端が、この係合凹部の底部に衝突しないようにすることで、効果的に、そのロック係合部の打音を抑制することができる。
上記課題を解決する車両用リッドロック装置において、前記筒状部の外周には、前記取付孔に設けられた係合溝に係合することにより該取付孔に挿入された前記筒状部の回動を規制する係合突部が設けられるとともに、前記蓋部材は、前記車体に対する連結部に設けられた支軸周りに回動することにより前記車体の開口部を開閉するものであって、前記係合突部は、前記筒状部が前記取付孔に挿入された状態において、前記筒状部の外周から前記支軸の軸線方向に突出して設けられることが好ましい。
即ち、蓋部材の開閉動作に伴いストライカが移動する方向に筒状部側の各係合突部及び取付孔側の各係合溝を配置した場合、ストライカに対してロック係合部が係合するロック状態において、その取付孔に挿入された筒状部に傾きが生じやすくなる。そして、この問題は、筒状部から突出するロック係合部の突出量が比較的小さい手動式のリッドロック装置において、より顕在化しやすいものとなっている。このため、手動式のリッドロック装置を採用する車両においては、その蓋部材の回動支点となる支軸の軸線方向に、筒状部側の各係合突部及び取付孔側の各係合溝を配置する構成が一般的となっている。従って、上記構成によれば、容易に、その手動式のリッドロック装置と置き換えて車両に搭載することができる。
上記課題を解決する車両用リッドロック装置において、前記筒状部の外周には、前記取付孔に設けられた係合溝に係合することにより該取付孔に挿入された前記筒状部の回動を規制する係合突部が設けられるとともに、前記係合突部には、前記取付孔に対する前記筒状部の挿入方向に向かって先細りとなるガイド形状部が設けられることが好ましい。
即ち、リッドロック装置の組み付け作業は、車体側の取付孔に挿入する筒状部の位置を目視により確認できない状態で行われることが多い。しかしながら、上記構成によれば、そのガイド形状部に案内されるかたちで各係合突部を取付孔側の各係合溝内に挿入することができる。そして、これにより、その車体に対する組み付け作業を容易に行うことができる。
本発明によれば、容易に手動式のリッドロック装置と置き換えて車両に搭載することができる。
リッドロック装置の側面図。 リッドロック装置の正面図。 リッドロック装置の斜視図。 リッドボックスに装着されたリッドロック装置、及びこのリッドロック装置により全閉状態に保持されたフューエルリッドの斜視図。 リッドボックスに装着されたリッドロック装置、及びこのリッドロック装置により全閉状態に保持されたフューエルリッドの断面図(図4におけるV−V断面)。 (a)(b)は、ハウジングに設けられた筒状部、及びこの筒状部に嵌合するリテーナの斜視図。 取付孔に挿入された筒状部から突出するロック係合部、及びこのロック係合部に係合するストライカの断面図。 ハウジングの一部を取り外したリッドロック装置の側面図。 リッドボックスに装着されたリッドロック装置、及びこのリッドロック装置により全閉状態に保持されたフューエルリッド(フレームのみ)の斜視図。 リッドロック装置のロック係合部、フューエルリッドのストライカ、及びフューエルリッドに装着された緩衝部材の斜視図。 緩衝部材の斜視図。 フューエルリッドに装着された緩衝部材の斜視図(リッドボックスの外側視)。 フューエルリッドに装着された緩衝部材の斜視図(リッドボックスの内側視)。 外周に係合突部が設けられた筒状部及びその係合突部に係合する係合溝を有した取付孔の斜視図。 (a)は、外周に係合突部が設けられた筒状部の正面図、(b)は、外周に係合突部が設けられた筒状部の側面図。 係合突部に設けられたガイド形状部を示す筒状部の平面図。 (a)は、手動式のリッドロック装置におけるロック係合部の突出量を示す説明図、(b)は、モータ駆動式のリッドロック装置におけるロック係合部の突出量を示す説明図。
[第1の実施形態]
以下、車両用リッドロック装置に関する第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態のリッドロック装置1は、扁平略箱状のハウジング2を備えている。具体的には、このハウジング2は、厚み方向(図1中、紙面に直交する方向、図2中、左右方向)に分割して樹脂成型された第1及び第2のハウジング部材3,4を互いに組み付けることにより形成されている。また、このハウジング2は、その前端部2aから前方(図1中、右側、図3中、左側)に向かって延びる略円筒状の筒状部5を有している。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、この筒状部5から軸方向の一端側が突出する状態でハウジング2内に収容された長尺略軸状のロック部材(ロックシャフト)6を備えている。
図1に示すように、本実施形態のリッドロック装置1は、車体10の壁部11に設けられた取付孔12に対し、そのハウジング2の筒状部5が挿入された状態で車両20に組み付けられる。更に、本実施形態のリッドロック装置1は、その筒状部5を介してハウジング2から突出するロック部材6の軸方向端部6aがロック係合部21を構成する。そして、このロック係合部21が車両の蓋部材22に設けられたストライカ23に係合することにより、その蓋部材22を全閉状態で保持する構成になっている。
詳述すると、図4及び図5に示すように、本実施形態の車両20において、その車体10には、内側に給油口24を有して車両20の外側面20sに開口するリッドボックス25が設けられている。更に、このリッドボックス25には、その蓋部材22となるフューエルリッド26が設けられている。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、このフューエルリッド26がリッドボックス25の開口部25aを覆う全閉状態において、そのフューエルリッド26を開動作不能に保持する構成になっている。
図3〜図5に示すように、本実施形態の車両20において、リッドロック装置1のハウジング2に設けられた筒状部5が挿入される車体10側の取付孔12は、そのリッドボックス25の内壁面25sを構成する車体10の壁部11aに設けられている。具体的には、この壁部11aは、リッドボックス25の車両後方側(図5中、右側)において、その車幅方向(同図中、上下方向)に延びている。更に、本実施形態のリッドロック装置1は、その扁平略箱状をなすハウジング2が車両20の外側面20sを構成する車体10の壁部11bに沿う状態で、この壁部11bの内側(図5中、上側)に配置される。尚、本実施形態のハウジング2は、この状態において、その第1のハウジング部材3が車幅方向外側(同図中、下側)を向くように構成されている。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、このような組み付け姿勢を維持したまま、その筒状部5が車両後方から車体10側の取付孔12に挿入される構成になっている。
また、図6(a)(b)及び図7に示すように、本実施形態のリッドロック装置1は、筒状部5に嵌合するリング状のリテーナ27を備えている。更に、その筒状部5の基端部分には、円環状のフランジ部28が設けられている。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、このフランジ部28とリテーナ27との間に、その取付孔12が設けられた車体10の壁部11a及びシール部材29を挟み込むことにより、車体10に固定される構成になっている。
さらに詳述すると、図8に示すように、本実施形態のリッドロック装置1において、第1のハウジング部材3は、略有底箱状の外形を有している。また、第2のハウジング部材4は、この略有底箱形状の開口部を閉塞する蓋形状をなしている(図1参照)。そして、本実施形態のハウジング2は、その筒状部5の基端側が第1のハウジング部材3の内側に開口する態様で当該第1のハウジング部材3と筒状部5とが一体に形成された構造を有している。
即ち、本実施形態のリッドロック装置1において、ロック部材6は、そのロック係合部21を構成する先端側の軸方向端部6aが筒状部5に挿通された状態でハウジング2内に収容されている。また、このロック部材6は、筒状部5の内周に案内されるかたちで、その軸方向移動が許容されている。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、このロック部材6の軸方向移動に基づいて、その筒状部5を介してハウジング2から突出するロック係合部21を蓋部材22となるフューエルリッド26に係脱させる構成になっている。
詳述すると、本実施形態のリッドロック装置1は、ハウジング2内に収容された捩りコイルバネ31を備えている。具体的には、この捩りコイルバネ31は、第1のハウジング部材3に設けられた軸状部3aに嵌挿されている。また、この捩りコイルバネ31は、一方のバネ端部31aがロック部材6に係合するとともに、他方側のバネ端部31bが第1のハウジング部材3に係止されている。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、この捩りコイルバネ31の弾性力に基づいて、そのロック係合部21が筒状部5の先端から突出する方向(図8中、右側、ロック方向)にロック部材6を付勢する構成になっている。
また、本実施形態のリッドロック装置1は、ハウジング2に収容されたモータ32を備えている。更に、このリッドロック装置1は、そのハウジング2の内側に、モータ32の回転を減速するウォーム33及びホイール34を保持する。尚、本実施形態のホイール34には、扇状の外形を有するセクターギヤが用いられている。また、このホイール34には、ロック部材6に対する係合部34aが設けられている。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、これにより、そのモータ32の駆動力に基づいてロック部材6を軸方向移動させることが可能となっている。
具体的には、本実施形態のリッドロック装置1において、ホイール34は、図8中、反時計回り方向に回動することにより、そのロック部材6に対する係合部34aが、ハウジング2の前端部2aに設けられた筒状部5から離間する方向に移動する構成になっている。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、これにより、ハウジング2内に配置されたロック部材6における基端側の軸方向端部6bを牽引するかたちで、そのロック係合部21を構成する先端側の軸方向端部6aが筒状部5内に没入する方向(図8中、左側、アンロック方向)に、当該ロック部材6を軸方向移動させることが可能になっている。
また、図8中、時計回り方向にホイール34が回動することで、その係合部34aがハウジング2の前端部2a側に移動する。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、これにより、そのロック係合部21が筒状部5から突出する方向に、ロック部材6が軸方向移動する構成になっている。
さらに詳述すると、図4、図5、及び図9に示すように、本実施形態のフューエルリッド26は、リッドボックス25の開口部25aを覆う蓋部35と、この蓋部35を車体10に支持するフレーム36と、を備えている。尚、図4中には、リッドボックス25の内側において、その開口部25aの一部分を覆う蓋部35の内蓋部分が図示されている。本実施形態のフューエルリッド26において、フレーム36は、その車両前方側(図4及び図9中、左側)に位置する基端部36bに車両上下方向(図4及び図9中、上下方向)に延びる支軸36xを有してリッドボックス25の開口部25aに連結されている。即ち、本実施形態のフューエルリッド26は、この支軸36x周りにフレーム36及び蓋部35が一体に回動することにより、そのリッドボックス25の開口部25aを開閉する構成となっている。そして、本実施形態のフューエルリッド26において、ストライカ23は、そのフレーム36の先端部36aに設けられている。
図7、図9及び図10に示すように、本実施形態のフレーム36は、フューエルリッド26がリッドボックス25の開口部25aを覆う全閉状態にある場合において、その先端部36aが、リッドボックス25の内壁面25sを構成する車体10の壁部11aに設けられた取付孔12と対向する位置に配置される。そして、本実施形態のストライカ23は、このフレーム36の先端部36aに形成されることにより、その取付孔12に挿入された筒状部5及び当該筒状部5から突出するロック部材6の軸方向端部6aに対向、つまりは、そのリッドロック装置1側のロック係合部21と対向する係合凹部40を備えている。
即ち、本実施形態のストライカ23は、その筒状部5から突出したロック係合部21が係合凹部40内に挿入されることにより、この係合凹部40とロック係合部21とが係合する構成になっている。また、ストライカ23は、この係合凹部40とロック係合部21との係合によって、その筒状部5から突出したロック係合部21の軸線に対して交差する方向(図7中、上下方向)の移動が規制される。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、これにより、そのフューエルリッド26を開動作不能に拘束するロック状態に移行する構成になっている。
また、本実施形態のフューエルリッド26は、フレーム36の基端部36bに設けられた支軸36x周りに開閉動作することにより、そのフレーム36の先端部36aに設けられたストライカ23が、リッドボックス25に出入する構成になっている。そして、本実施形態のストライカ23は、フューエルリッド26が閉動作する際、リッドロック装置1のロック係合部21に当接することにより、そのロック係合部21が筒状部5に没入する方向に当該ロック係合部21を押圧する斜面部41を備えている。
即ち、図7に示すように、ストライカ23が設けられたフレーム36の先端部36aは、フューエルリッド26が閉動作することにより、そのリッドボックス25の内側に向かって移動する(図7中、下側から上側に移動)。また、本実施形態の斜面部41は、これにより、筒状部5を介してリッドボックス25の内側に突出したロック係合部21の先端に当接する。更に、斜面部41は、この状態でフューエルリッド26が閉動作することにより、そのロック係合部21に対する当接点が、より筒状部5に近い位置(図7中、右側)へと移動する。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、これにより、上記捩りコイルバネ31の付勢力に抗して、その斜面部41に押圧されたロック係合部21が筒状部5に没入する方向(図7中、右側)に、ロック部材6が軸方向移動する構成になっている。
更に、本実施形態のストライカ23は、全閉状態となるまでフューエルリッド26が閉動作することにより、その斜面部41がリッドロック装置1のロック係合部21に当接する状態が解除される。換言すると、本実施形態のフューエルリッド26は、そのストライカ23を構成する斜面部41とリッドロック装置1側のロック係合部21とが当接する範囲αを超えて閉動作する。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、これにより、その斜面部41から脱離したロック係合部21が、この斜面部41とともにストライカ23を構成する上記係合凹部40に対して係合する構成になっている。
即ち、ストライカ23の斜面部41に押圧されることにより筒状部5に没入する方向に押し戻されたロック係合部21は、当該ロック係合部21から斜面部41が脱離することで、再び、そのロック部材6を付勢する捩りコイルバネ31の弾性力に基づいて筒状部5から突出する方向に移動する。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、これにより、その筒状部5から突出したロック係合部21が、フューエルリッド26のフレーム36に設けられた係合凹部40内に挿入される構成になっている。
また、本実施形態のリッドロック装置1は、図示しない操作入力部(例えば、車室や携帯機に設けられたスイッチ等)が操作されることにより、ハウジング2内に収容されたモータ32の駆動力に基づいて(図8参照)、ロック係合部21を構成するロック部材6の軸方向端部6aが筒状部5に没入する方向に、そのロック部材6を移動させる。そして、これにより、そのロック係合部21をフューエルリッド26のストライカ23を構成する係合凹部40から抜脱することで、フューエルリッド26の開動作を許容するアンロック状態に移行する構成になっている。
尚、図3及び図5に示すように、本実施形態のリッドロック装置1は、ロック部材6における基端側の軸方向端部6bに連結された状態で、ハウジング2の外部に突出する操作レバー44を備えている。そして、例えば、電源遮断時等、モータ32によりロック部材6を駆動できない場合には、この操作レバー44を介してロック部材6を牽引することによっても、そのロック係合部21をフューエルリッド26のストライカ23から脱離させることが可能になっている。
また、図4及び図5に示すように、本実施形態のフューエルリッド26は、その車体10に対する連結部45を構成するフレーム36の基端部36bに設けられた弾性部材46(例えば、支軸36xに嵌挿された捩りコイルバネ等)によって開動作方向に付勢されている。即ち、このフューエルリッド26は、この弾性部材46の付勢力に抗して外側から蓋部35を手動で押圧することより閉動作する。そして、リッドロック装置1がアンロック状態に移行した場合には、その弾性部材46の付勢力に基づいて開動作する構成になっている。
更に、本実施形態のリッドロック装置1は、上記のようなアンロック状態に移行した後、モータ32を反転駆動することにより、再び、ロック係合部21を構成するロック部材6の軸方向端部6aが筒状部5に突出する方向に、そのロック部材6を移動させる。そして、これにより、フューエルリッド26の閉動作が閉動作した際、そのストライカ23がリッドロック装置1側のロック係合部21に対して係合可能な位置(図7中、二点鎖線に示すロック位置P)に、当該ロック係合部21を配置する構成になっている。
具体的には、図8に示すように、本実施形態のロック部材6は、ハウジング2内に配置された基端側の軸方向端部6bから径方向(図8中、上側)に突出するレバー部47を備えている。更に、本実施形態のリッドロック装置1において、ハウジング2の内側には、筒状部5から突出したロック係合部21に対してフューエルリッド26のストライカ23が係合可能なロック位置Pまでロック部材6が軸方向移動することによって、そのレバー部47がスイッチ部48aを押圧するセンサスイッチ48が設けられている。即ち、本実施形態のリッドロック装置1は、このセンサスイッチ48のオン/オフ状態変化を監視することにより、そのロック係合部21がロック位置Pに配置されているか否かを判定する。そして、ロック係合部21がロック位置Pに配置されていることを検知した場合に、モータ32の反転駆動を停止して、そのロック係合部21をロック位置Pに保持する構成となっている。
(緩衝部材)
次に、本実施形態のリッドロック装置1に設けられた緩衝部材50について説明する。
図7、図10〜図13に示すように、本実施形態のリッドロック装置1は、フューエルリッド26に装着される緩衝部材50を備えている。具体的には、この緩衝部材50は、筒状部5を介してハウジング2からリッドボックス25内に突出するロック係合部21に対し、当該ロック係合部21が筒状部5から突出する方向(図7中、右側から左側に向かう方向)において、そのロック係合部21(の先端21a)に対向する対向部51を備えている。そして、本実施形態のリッドロック装置1は、この対向部51が、その筒状部5から突出するロック係合部21の打音を抑制する吸音スペーサとして機能することにより、その高い静粛性を確保する構成になっている。
詳述すると、本実施形態の緩衝部材50は、筒状部5から突出したロック係合部21が挿入されるフューエルリッド26側の係合凹部40に嵌合する嵌合部52と、この嵌合部52と上記対向部51とを接続する接続部53とを備えている。そして、本実施形態の緩衝部材50は、例えば、ゴム等の弾力素材を用いて、これらの各構成要素(対向部51、嵌合部52、及び接続部53)が一体に形成されている。
具体的には、本実施形態の緩衝部材50において、嵌合部52は、略環状の外形を有している。そして、係合凹部40に対してロック係合部21が挿入される方向から、その係合凹部40の開口端40aに嵌着される構成になっている。
また、本実施形態の緩衝部材50は、この嵌合部52が係合凹部40の開口端40aに嵌合する状態において、その車両上下方向(図10〜図13中、上下方向)に対向する一対の接続部53を備えている。更に、これらの各接続部53は、その係合凹部40の内側に向かって延びている。そして、本実施形態の対向部51は、これらの各接続部53に長手方向の両端部分が支持された略平板形状をなしている。
さらに詳述すると、図7及び図10に示すように、本実施形態のフューエルリッド26において、係合凹部40は、その開口端40aから当該係合凹部40の内側に延びる内壁部55を備えている。具体的には、この内壁部55は、係合凹部40とともにストライカ23を構成する上記斜面部41の裏面41bに対向する位置に設けられている。即ち、本実施形態のリッドロック装置1は、係合凹部40内に挿入されたロック係合部21の外周部分が、この内壁部55に当接する態様で係合凹部40に係合することにより、そのフューエルリッド26の開動作を規制する。更に、本実施形態の係合凹部40は、この内壁部55の先端部分を折り返すかたちで、その係合凹部40内に挿入されたロック係合部21の先端21aに対向して延びる対向壁56を備えている。そして、本実施形態の緩衝部材50は、この係合凹部40の底部となる対向壁56とロック係合部21の先端21aとの間に挟み込まれる態様で、その対向部51を係合凹部40内に配置する構成になっている。
即ち、図12及び図13に示すように、本実施形態の緩衝部材50は、筒状部5から突出したロック係合部21が係合凹部40内に挿入される際、このロック係合部21の先端21aに対して対向部51が当接する。そして、これにより、その対向部51(及び接続部53)が弾性変形することで、ロック係合部21の打音を抑制する構成になっている。
尚、本実施形態のリッドロック装置1においては、その取付孔12に挿入されることにより、リッドボックス25内に配置される筒状部5及び当該筒状部5に嵌合するリテーナ27の挿入幅Dについて、その短縮化が図られている(図7参照)。そして、これにより、その軽量化と併せて、車両20に対する搭載性を向上させる構成になっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)リッドロック装置1は、車体10に設けられた取付孔12に挿入される筒状部5を有したハウジング2と、筒状部5から突出するロック係合部21を有してハウジング2に収容されるとともに当該ハウジング2に収容されたモータ32に駆動されることにより筒状部5を介した没入方向にロック係合部21が移動するロック部材6と、を備える。また、リッドロック装置1は、そのロック係合部21に係合するストライカ23を有した蓋部材22(フューエルリッド26)に設けられる緩衝部材50を備える。そして、この緩衝部材50は、そのロック係合部21が筒状部5から突出する方向においてロック係合部21に対向する対向部51を備える。
上記構成によれば、ロック係合部21が蓋部材22側のストライカ23に係合する際、筒状部5から突出したロック係合部21の先端21aに対して緩衝部材50の対向部51が当接することにより、そのロック係合部21の打音を抑制することができる。そして、これにより、高い静粛性を確保することで、容易に、その手動式のリッドロック装置と置き換えて車両に搭載することができる。
(2)ストライカ23は、筒状部5から突出したロック係合部21が挿入されることにより当該ロック係合部21と係合する係合凹部40を有する。そして、緩衝部材50は、その係合凹部40の開口端40aに嵌合する嵌合部52と、この嵌合部52と対向部51とを接続する接続部53と、を備える。
上記構成によれば、係合凹部40の開口端40aに対して嵌合部52を嵌着することにより、容易に、その緩衝部材50を蓋部材22に装着することができる。更に、この緩衝部材50の対向部51を係合凹部40内に配置することができる。そして、これにより、係合凹部40内に挿入されたロック係合部21の先端21aが、この係合凹部40の底部に位置する対向壁56に衝突しないようにすることで、効果的に、そのロック係合部21の打音を抑制することができる。
(3)ロック部材6は、ハウジング2に収容された弾性部材としての捩りコイルバネ31によりロック係合部21が筒状部5から突出する方向に付勢される。また、蓋部材22側のストライカ23には、蓋部材22の閉動作に伴いロック係合部21に当接して当該ロック係合部21を押圧することにより、その捩りコイルバネ31の付勢力に抗して筒状部5に没入する方向にロック係合部21を移動させる斜面部41が設けられる。そして、ロック係合部21は、当該ロック係合部21に対して斜面部41が当接する範囲αを超えて蓋部材22が閉動作することにより、その蓋部材22のストライカ23に係合する。
即ち、ストライカ23の斜面部41に押圧されることにより筒状部5に没入する方向に押し戻されたリッドロック装置1側のロック係合部21は、当該ロック係合部21から斜面部41が脱離することで、再び筒状部5から突出する方向に移動する。そして、これにより、その筒状部5から突出したロック係合部21が蓋部材22側のストライカ23に対して係合する。
しかしながら、このとき、筒状部5から突出するロック係合部21の動きは、そのロック部材6を付勢する捩りコイルバネ31の弾性力に基づいた急峻なものとなる。このため、そのストライカ23に係合するロック係合部21に打音が生じやすい。そして、この問題は、そのロック係合部21に大きな突出量が設定されるモータ駆動式のリッドロック装置1において、より顕在化しやすい傾向がある。従って、このような構成に上記(1)(2)の構成を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
[第2の実施形態]
以下、車両用リッドロック装置に関する第2の実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便宜上、上記第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略することとする。
図14及び図15(a)(b)に示すように、本実施形態のリッドロック装置1Bにおいて、筒状部5Bの外周には、径方向に突出する複数(本実施形態では2つ)の係合突部60が設けられている。また、車体10の壁部11Bに設けられた取付孔12Bには、この取付孔12Bにリッドロック装置1B側の筒状部5Bが挿入された状態において、これらの各係合突部60に係合する複数(本実施形態では2つ)の係合溝61が凹設されている。そして、本実施形態のリッドロック装置1Bは、これにより、各係合突部60を回り止めとして、その取付孔12Bに挿入された筒状部5Bの回動を規制する構成になっている。
詳述すると、車体10側の取付孔12Bにおいて、各係合溝61は、車両上下方向(各図中、上下方向)において、その周方向の一部分を拡径するかたちで形成されている。つまり、これらの各係合溝61は、車体10に対するフューエルリッド26の連結部45を構成するフレーム36の基端部36bに設けられた支軸36xの軸線方向に設けられている(図9参照、同図中、上下方向)。そして、筒状部5B側の各係合突部60もまた、当該筒状部5Bが取付孔12に挿入された状態において、その車両上下方向に設けられている。
即ち、フューエルリッド26の開閉動作に伴いストライカ23が移動する車幅方向(図15(a)中、左右方向)に筒状部5B側の各係合突部60及び取付孔12B側の各係合溝61を配置した場合、ストライカ23に対してロック係合部21が係合するロック状態において、その取付孔12Bに挿入された筒状部5Bに傾きが生じやすくなる。更に、フューエルリッド26を開動作方向に付勢することで、その筒状部5Bの傾きが顕在化しやすくなっている。そして、この問題は、筒状部から突出するロック係合部の突出量が比較的小さい手動式のリッドロック装置において、より顕在化しやすいものとなっている。このため、手動式のリッドロック装置を採用する車両においては、その蓋部材の回動支点となる支軸の軸線方向に、筒状部側の各係合突部及び取付孔側の各係合溝を配置する構成が一般的となっている。
この点を踏まえ、本実施形態のリッドロック装置1Bにおいては、上記のように、各係合突部60が、その筒状部5Bの外周から車両上下方向、つまりは、フューエルリッド26の回動支点となる支軸36xの軸線方向に突出して設けられている。そして、これにより、容易に、その手動式のリッドロック装置と置き換えて車両に搭載することが可能になっている。
また、図16に示すように、本実施形態の各係合突部60には、それぞれ、その取付孔12Bに対する筒状部5Bの挿入方向(同図中、右側から左側)、つまりは当該筒状部5Bの先端5a側に向かって先細りとなるガイド形状部62が設けられている。具体的には、これらの各ガイド形状部62は、筒状部5Bの周方向(図16中、上下方向)に臨むテーパ面62sを備えた楔形状を成している。
即ち、リッドロック装置1Bの組み付け作業は、車体10側の取付孔12Bに挿入する筒状部5Bの位置を目視により確認できない状態で行われることが多い。しかしながら、上記構成によれば、そのガイド形状部62に案内されるかたちで各係合突部60を取付孔12B側の各係合溝61内に挿入することができる。そして、本実施形態のリッドロック装置1Bは、これにより、その車体10に対する組み付け作業を容易に行うことが可能になっている。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、リッドロック装置1,1Bは、内側に給油口24が配置されたリッドボックス25の開口部25aを覆うフューエルリッド26を全閉状態で保持(ロック)することとした。しかし、これに限らず、例えば、給電プラグの差込口を覆う蓋体等、そのロック対象となる蓋部材22は、どのようなものであってもよい。
・上記各実施形態では、捩りコイルバネ31の弾性力に基づきロック係合部21が筒状部5から突出する方向にロック部材6を付勢する。そして、この捩りコイルバネ31の付勢力により筒状部5から突出したロック係合部21が蓋部材22側のストライカ23に対して係合することとした。しかし、これに限らず、例えば、捩りコイルバネ31以外の弾性部材を用いてもよい。
・また、弾性部材を利用することなく、モータ32の駆動力のみにより、その筒状部5を介した出没方向にロック係合部21を移動させる構成に適用してもよい。例えば、センサを用いて蓋部材22が全閉状態にあることを検知した場合に、そのロック係合部21を筒状部5から突出させて蓋部材22側のストライカ23に係合させる構成であってもよい。
・上記各実施形態では、ロック部材6は、軸方向端部6aが筒状部5から突出する状態でハウジング2内に収容された長尺略軸形状を有する。そして、その筒状部5から突出する軸方向端部6aがロック係合部21を構成することとした。しかし、これに限らず、ハウジング2内に収容された部分の形状は、必ずしも軸状でなくともよい。そして、そのモータ32の駆動力に基づいたロック部材6の駆動機構についてもまた、任意に変更してもよい。
・上記各実施形態では、フューエルリッド26を開動作方向に付勢する弾性部材46としては、例えば、その支軸36xに嵌挿された捩りコイルバネを用いる等としたが、その弾性部材46及び付勢構造については、任意に変更してもよい。
・上記各実施形態では、ストライカ23は、その筒状部5から突出したリッドロック装置1のロック係合部21が挿入されることにより当該ロック係合部21に係合する係合凹部40を備える。また、緩衝部材50は、この係合凹部40に対する嵌合部52を備える。そして、この嵌合部52から延びる接続部53に支持される状態で、略平板形状をなす対向部51が、その筒状部5から突出するロック係合部21に対向することとした。
しかし、これに限らず、緩衝部材50の形状及び蓋部材22に対する装着構造については、任意に変更してもよい。例えば、対向部51は、必ずしも平板形状でなくともよい。また、例えば、ロック係合部21が筒状部5から突出する方向に配置される蓋部材22の一部分(図7参照、例えば、係合凹部40の底部を構成する対向壁56等)に対して、直接、その緩衝部材50を固着する構成であってもよい。そして、緩衝部材50に用いる弾力素材についてもまた、例えば、スポンジ状の発泡樹脂等、その緩衝機能を確保可能なものであれば、任意に変更してもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)閉動作する前記ストライカに対して前記ロック係合部が係合可能な位置に前記ロック部材が移動することによりオン/オフ状態が変化するセンサスイッチを備えること、を特徴とする車両用リッドロック装置。
上記のような構成においては、センサスイッチを正しくオン/オフさせるために必要なロック部材の移動量を確保すべく、そのロック係合部21に設定される突出量が大きなものになりやすい。従って、このようなものに緩衝部材を備える構成を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
(ロ)前記ロック部材は、弾性部材により前記ロック係合部が前記筒状部から突出する方向に付勢されるとともに、前記ストライカには、前記蓋部材の閉動作に伴い前記ロック係合部に当接して該ロック係合部を押圧することにより前記弾性部材の付勢力に抗して前記筒状部に没入する方向に前記ロック係合部を移動させる斜面部が設けられ、前記ロック係合部は、該ロック係合部に対して前記斜面部が当接する範囲を超えて前記蓋部材が閉動作することにより前記ストライカに係合すること、を特徴とする車両用リッドロック装置。
即ち、ストライカの斜面部に押圧されることにより筒状部に没入する方向に押し戻されたロック係合部は、当該ロック係合部から斜面部が脱離することで、再び筒状部から突出する方向に移動する。そして、これにより、その筒状部から突出したロック係合部が蓋部材のストライカに係合する。
しかしながら、このとき、筒状部から突出するロック係合部の動きは、そのロック部材を付勢する弾性部材の弾性力に基づいた急峻なものとなる。このため、そのストライカに係合するロック係合部に打音が生じやすい。そして、この問題は、そのロック係合部に大きな突出量が設定されるモータ駆動式のリッドロック装置において、より顕在化しやすい傾向がある。従って、このようなものに緩衝部材を備える構成を適用することで、より顕著な効果を得ることができる。
(ハ)前記筒状部の外周には、前記取付孔に設けられた係合溝に係合することにより該取付孔に挿入された前記筒状部の回動を規制する係合突部が設けられるとともに、前記係合突部は、前記筒状部が前記取付孔に挿入された状態において、前記蓋部材の開閉動作に伴い前記ストライカが移動する方向に対して交差する方向に突出して設けられること、を特徴とする車両用リッドロック装置。これにより、蓋部材のストライカに対してロック係合部が係合するロック状態において、その取付孔に挿入された筒状部に傾きが生じ難くすることができる。
1,1B…リッドロック装置、2…ハウジング、2a…前端部、3…第1のハウジング部材、3a…軸状部、4…第2のハウジング部材、5,5B…筒状部、5a…先端、6…ロック部材、6a…先端側の軸方向端部、6b…基端側の軸方向端部、10…車体、11(11a,11b),11B…壁部、12,12B…取付孔、20…車両、20s…外側面、21…ロック係合部、21a…先端、22…蓋部材、23…ストライカ、24…給油口、25…リッドボックス、25a…開口部、25s…内壁面、26…フューエルリッド、27…リテーナ、28…フランジ部、29…シール部材、31…捩りコイルバネ(弾性部材)、31a,31b…バネ端部、32…モータ、33…ウォーム、34…ホイール、34a…係合部、35…蓋部、36…フレーム、36a…先端部、36b…基端部、36x…支軸、40…係合凹部、40a…開口端、41…斜面部、41b…裏面、44…操作レバー、45…連結部、46…弾性部材、47…レバー部、48…センサスイッチ、48a…スイッチ部、50…緩衝部材、51…対向部、51a…対向面、52…嵌合部、53…接続部、55…内壁部、56…対向壁、60…係合突部、61…係合溝、62…ガイド形状部、62s…テーパ面、70…手動式のリッドロック装置、71…モータ駆動式のリッドロック装置、73…ロック係合部、74…車体、74s…パネル面、75…蓋部材、76…ストライカ、α…範囲、D…挿入幅、P…ロック位置、X(X0,X1)…突出量。

Claims (4)

  1. 車体に設けられた取付孔に挿入される筒状部を有したハウジングと、
    前記筒状部から突出するロック係合部を有して前記ハウジングに収容されるとともにモータに駆動されることにより前記筒状部を介した没入方向に前記ロック係合部が移動するロック部材と、
    前記ロック係合部に係合するストライカを有した蓋部材に設けられることにより前記ロック係合部が前記筒状部から突出する方向において前記ロック係合部に対向する対向部を有した緩衝部材と、を備える車両用リッドロック装置。
  2. 請求項1に記載の車両用リッドロック装置において、
    前記ストライカは、前記筒状部から突出した前記ロック係合部が挿入されることにより該ロック係合部に係合する係合凹部を有するものであって、
    前記緩衝部材は、
    前記係合凹部の開口端に嵌合する嵌合部と、
    前記嵌合部と前記対向部とを接続する接続部と、
    を備えること、を特徴とする車両用リッドロック装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用リッドロック装置において、
    前記筒状部の外周には、前記取付孔に設けられた係合溝に係合することにより該取付孔に挿入された前記筒状部の回動を規制する係合突部が設けられるとともに、
    前記蓋部材は、前記車体に対する連結部に設けられた支軸周りに回動することにより前記車体の開口部を開閉するものであって、
    前記係合突部は、前記筒状部が前記取付孔に挿入された状態において、前記筒状部の外周から前記支軸の軸線方向に突出して設けられること、
    を特徴とする車両用リッドロック装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の車両用リッドロック装置において、
    前記筒状部の外周には、前記取付孔に設けられた係合溝に係合することにより該取付孔に挿入された前記筒状部の回動を規制する係合突部が設けられるとともに、
    前記係合突部には、前記取付孔に対する前記筒状部の挿入方向に向かって先細りとなるガイド形状部が設けられること、を特徴とする車両用リッドロック装置。
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