JP2019098806A - 車両のインレットボックス取付け部構造 - Google Patents
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Abstract
Description
同文献に記載の構造においては、車体パネルに設けられたパネル開口部にインレットボックス(フューエルインレットボックス)が嵌入され、かつこのインレットボックスの主開口部を開閉するためのリッドが回転可能に設けられている。一方、インレットボックスの側壁部には、前記リッドのロック・アンロックの切替え動作が可能なリッド用のロックユニットが取付けられている。このロックユニットの取付け手段としては、ロックユニットをインレットボックスの側壁部に設けられた側壁開口部に挿通し、かつロックユニットに締め付け用のナットを螺合させて締め付ける手段が採用されている。
は、その一部が前記インレットボックスの内側から前記側壁開口部に差し込み可能とされ、かつこの差し込みがなされた状態において、前記ロックユニットが前記側壁部に取付けられるように、前記側壁部の内面側および外面側のそれぞれに係合する係合部を備えており、前記ロックユニットが前記側壁部に取付けられた状態においては、前記インレットボックスの前記主開口部の縁部と前記ロックユニットとの相互間に、前記車体パネルが挟み込まれていることを特徴としている。
第1に、リッド用のロックユニットをインレットボックスに取付けるには、ロックユニットの一部をインレットボックスの側壁部に設けられている側壁開口部に、インレットボックスの内側から差し込むだけでよい。この差し込み作業を行なうと、ロックユニットに設けられている係合部が、前記側壁部の内面側および外面側に係合し、前記側壁部へのロックユニットの取付けが図られる。このように、本発明によれば、インレットボックスへのロックユニットの取付け作業は、いわゆるワンタッチ作業で行なうことが可能となり、締め付け用のナットを利用してロックユニットをインレットボックスに取付けていた従来技術と比較すると、ロックユニットの取付け作業が格段に容易となる。その結果、車両の生産性の向上、ならびに製造コストの低減化を図ることができる。
第2に、ロックユニットがインレットボックスの側壁部に取付けられた状態においては、インレットボックスの主開口部の縁部とロックユニットとの相互間に、車体パネルが挟み込まれているため、ロックユニットが車体パネルの外側に外れることの防止、およびロックユニットの位置決め(ロックユニットと車体パネルとの当接方向の位置決め)を図ることができる。また、インレットボックスが車体パネルから外れることも防止し得る他、インレットボックスと車体パネルとの相互間のシール性を確保することも可能となる。したがって、ロックユニットの取付け作業の容易化を図ったことに起因する不具合を生じないようにし、各構成部品の組み付けの適正化が図られた車両のインレットボックス取付け部構造を適切に得ることができる。
る。
所設けられており、図2(b)において、ロックユニット4を側壁開口部24に挿入させる際には、側壁開口部24の縁部によって圧縮されて偏平状に変形し、側壁開口部24を通過可能である。また、係合用爪41bは、側壁開口部24を通過した後には、図2(a)に示すように、元の状態に復帰し、その先端部が側壁部22の外面に係合する。フランジ部41aは、ロックユニット4が側壁開口部24に一定以上差し込まれることを阻止するとともに、係合用爪41bは、ロックユニット4が差し込み方向とは反対方向に抜けることを阻止する。係合部41は、前記したフランジ部41aおよび係合用爪41bの両者間に側壁部22を挟み込むように設定される。このことにより、ロックユニット4は側壁部22に取付けられている。
すなわち、同図において、ロックユニット4をインレットボックス2内にその主開口部20から進入させた後に、側壁部22のうち、側壁開口部24の車幅方向外側の縁部22aが、凹部47に進入するよう設定した上で、同図の矢印Naに示すように、ロックユニット4を回転させる。このことにより、同図に示す側壁開口部24の開口幅Lcよりもロックユニット4の幅Ldの方が大きいにも拘わらず、ロックユニット4の一部を側壁開口部24に差し込み、図1に示した取付け状態に設定することが可能である。
ックス2を車幅方向外方側に変位させようとする力が作用するが、側壁開口部24に対するロックユニット4の差し込み方向は、前記の力とは方向が相違するため、ロックユニット4が前記力によって側壁部22から不用意に抜け外れることは、より確実に防止される。さらに、本実施形態によれば、インレットボックス2と車体パネル5との相互間のシール性を確保することができ、とくにそれらの相互間にはシール部材8が介装されているため、当該部分のシール性をより好ましいものとすることも可能である。
なお、ロックユニット4の取付け状態において、各係合用爪41bを押圧することにより、係合部41と側壁部22との係合状態を解除することが可能である。したがって、ロックユニット4を側壁開口部24から抜き外して、インレットボックス2の外部に取り出し可能とすることもできる。これは、ロックユニット4のメンテナンス作業の容易化を図る上で好ましい。
本発明における係合部は、フランジ部41aと係合用爪41bとを組み合わせた構成に限らない。要は、インレットボックスの側壁部の内面側および外面側のそれぞれに係合可能な構成であればよく、その具体的な形状や数なども限定されない。
1 フューエルタンク
2 インレットボックス
20主開口部
21 フランジ部(主開口部の縁部)
22 側壁部
3 リッド
4 ロックユニット
41 係合部
5 車体パネル
50 パネル開口部
Claims (1)
- 車体パネルに設けられたパネル開口部に嵌入され、かつリッドによって開閉される主開口部およびこの主開口部の縁部から前記パネル開口部の奥部側に突出する側壁部を有するインレットボックスと、
前記側壁部に設けられた側壁開口部に差し込まれた状態で前記側壁部に取付けられ、かつ前記リッドのロック・アンロックの切替え動作が可能なリッド用のロックユニットと、
を備えている、車両のインレットボックス取付け部構造であって、
前記ロックユニットは、その一部が前記インレットボックスの内側から前記側壁開口部に差し込み可能とされ、かつこの差し込みがなされた状態において、前記ロックユニットが前記側壁部に取付けられるように、前記側壁部の内面側および外面側のそれぞれに係合する係合部を備えており、
前記ロックユニットが前記側壁部に取付けられた状態においては、前記インレットボックスの前記主開口部の縁部と前記ロックユニットとの相互間に、前記車体パネルが挟み込まれていることを特徴とする、車両のインレットボックス取付け部構造。
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