JP2001328480A - アシストグリップの取付構造 - Google Patents

アシストグリップの取付構造

Info

Publication number
JP2001328480A
JP2001328480A JP2000144250A JP2000144250A JP2001328480A JP 2001328480 A JP2001328480 A JP 2001328480A JP 2000144250 A JP2000144250 A JP 2000144250A JP 2000144250 A JP2000144250 A JP 2000144250A JP 2001328480 A JP2001328480 A JP 2001328480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting
assist grip
hole
mounting seat
insertion hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000144250A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3249806B2 (ja
Inventor
Hozumi Noda
穂積 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikyo Nishikawa Corp
Original Assignee
Nishikawa Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nishikawa Kasei Co Ltd filed Critical Nishikawa Kasei Co Ltd
Priority to JP2000144250A priority Critical patent/JP3249806B2/ja
Publication of JP2001328480A publication Critical patent/JP2001328480A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3249806B2 publication Critical patent/JP3249806B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじ止めをなくして簡単にかつ速やかにアシ
ストグリップを取り付け、さらには安価な取付構造にす
る。 【解決手段】 可撓性係止片13を取付座3Aの挿入孔
11周りに一体に設ける。キャップ19Aを取付座3A
の挿入孔11側方に回動自在に一体に設け、ストッパピ
ン23Aをキャップ19Aに一体に設ける。可撓性係止
片13を車体パネル7の裏側孔7aに挿入して係止爪1
3aを裏側孔7a周縁に裏面から係止させる。ストッパ
ピン23Aを挿入孔11に挿入して可撓性係止片13の
係止爪13aが裏側孔7a周縁から離脱しないように可
撓性係止片13を取付孔5a周縁に向かって押し、アシ
ストグリップ1Aを取付座3Aを介して取付体5に取り
付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用アシスト
グリップの取付構造の改良に関し、特に取付対策とコス
ト対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アシストグリップは、固定タイプと格納
タイプとに大別される。前者の固定タイプのアシストグ
リップは、アシストグリップ両端の脚部下端を取付座と
してアシストグリップと取付座とが一体物であり、取付
座を介して車体パネルに取り付けられた状態で動かない
ようになっている。
【0003】後者の格納タイプのアシストグリップは、
例えば特開平7−137566号公報に開示されている
ように、アシストグリップと取付座とが別体物でアシス
トグリップが取付座に対して回動するようになってお
り、取付座を介して取付体に取り付けた状態で使用位置
から格納位置に回動するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、今までのア
シストグリップは、上記の公報例のように取付座を車体
パネルにねじ止めにより固定して取り付けているので、
手間が掛かって生産性が低下する。また、取付座とは別
体物であるねじという締結具が必要でその分だけ部品点
数が増加してコストアップを招くことにもなる。
【0005】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ねじ止めをなくして
簡単にかつ速やかにアシストグリップを取り付け、さら
には安価な取付構造にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、ねじ止めに代わる新たな取付手段を設
けたことを特徴とする。
【0007】具体的には、請求項1〜7に記載の発明
は、アシストグリップを取付座を介して取付体に取り付
ける取付構造を対象とし、次のような解決手段を講じ
た。
【0008】すなわち、請求項1に記載の発明は、上記
取付座は、上記取付体の取付孔に対応するよう取付座底
面に開口する挿入孔と、上記取付座底面の挿入孔周りに
一体に設けられ上記取付体の取付孔に挿入されて取付孔
周縁に係止する係止手段と、上記取付座底面の挿入孔側
方に回動自在に一体に設けられ上記挿入孔に挿入されて
上記係止手段の取付孔周縁からの離脱を阻止するストッ
パ手段とを備えていることを特徴とする。
【0009】上記の構成により、請求項1に記載の発明
では、取付体の取付孔に挿入されて取付孔周縁に係止す
る係止手段が、取付座底面の挿入孔に挿入されたストッ
パ手段により取付孔周縁に押し付けられて取付孔周縁か
らの離脱が防止され、これにより、アシストグリップが
取付座を介して取付体に取り付けられる。
【0010】したがって、締結具としてのねじがいら
ず、ストッパ手段を取付座底面の挿入孔に挿入するだけ
でよいことから、アシストグリップが簡単にかつ迅速に
取り付けられ、生産性が向上する。しかも、ねじの代わ
りをするストッパ手段及び係止手段が取付座と一体物で
あることから、従来の取付構造に比べて少ない部品点数
でアシストグリップが取り付けられ、コストが低減す
る。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、アシストグリップは、取付体に取り付
けた状態で動かない固定タイプで、かつ上記アシストグ
リップと取付座とは、一体物であり、上記アシストグリ
ップの取付座上方には、取付座底面の挿入孔に連続する
開口部が設けられ、係止手段は、上記取付体の取付孔周
縁に裏側から当接して係止する係止爪を先端に有する少
なくとも一対の可撓性係止片からなり、ストッパ手段
は、取付座底面の挿入孔側方に回動自在に一体に設けら
れたキャップと、上記キャップに一体に設けられ上記挿
入孔に挿入されて上記可撓性係止片が取付孔周縁から離
脱しないように可撓性係止片を取付孔周縁に向かって押
すストッパピンとからなり、上記ストッパピンを上記ア
シストグリップの開口部から取付座底面の挿入孔に挿入
した状態で、上記キャップがアシストグリップの開口部
を閉じるようになっていることを特徴とする。
【0012】上記の構成により、請求項2に記載の発明
では、固定タイプのアシストグリップの取付構造であ
り、取付状態で、ストッパピンを挿入するためのアシス
トグリップの開口部がキャップで閉じられることから、
外部からストッパピンが見えず、見栄えが向上するとと
もに、ストッパピンが他の物と接触することから保護さ
れる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、アシストグリップは、取付体に取り付
けた状態で動かない固定タイプで、かつ上記アシストグ
リップと取付座とは、一体物であり、上記アシストグリ
ップの取付座上方には、取付座底面の挿入孔に連続する
開口部が設けられ、係止手段は、上記取付体の取付孔周
縁に側方から嵌合して係止する係止溝を有する係止片か
らなり、ストッパ手段は、取付座底面の挿入孔側方に回
動自在に一体に設けられたキャップと、上記キャップに
一体に設けられ上記挿入孔に挿入されて上記係止片の係
止溝が取付孔周縁から離脱しないように係止片と取付孔
周縁との間に押し込まれるストッパピンとからなり、上
記ストッパピンをアシストグリップの開口部から取付座
底面の挿入孔に挿入した状態で、上記キャップがアシス
トグリップの開口部を閉じるようになっていることを特
徴とする。
【0014】上記の構成により、請求項3に記載の発明
では、固定タイプのアシストグリップの取付構造の別形
態が具体化され、かつ請求項2と同様の作用効果が得ら
れる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、アシストグリップは、取付体に取り付
けた状態で使用位置から格納位置に回動する格納タイプ
で、かつ上記アシストグリップと取付座とは、別体物で
あり、係止手段は、上記取付体の取付孔周縁に裏側から
当接して係止する係止爪を先端に有する少なくとも一対
の可撓性係止片からなり、ストッパ手段は、取付座底面
の挿入孔側方に回動自在に一体に設けられたキャップ
と、上記キャップに一体に設けられ上記挿入孔に挿入さ
れて上記可撓性係止片の係止爪が取付孔周縁から離脱し
ないように可撓性係止片を取付孔周縁に向かって押すス
トッパピンとからなり、上記ストッパピンを取付座底面
の挿入孔に挿入した状態で、上記キャップが取付座上面
を覆うようになっていることを特徴とする。
【0016】上記の構成により、請求項4に記載の発明
では、格納タイプのアシストグリップの取付構造の一形
態が具体化される。この取付構造では、キャップが取付
座上面を覆うことでストッパピン等の内部構造が外部か
ら見えず、見栄えが向上する。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、アシストグリップは、取付体に取り付
けた状態で使用位置から格納位置に回動する格納タイプ
で、かつ上記アシストグリップと取付座とは、別体物で
あり、係止手段は、上記取付体の取付孔周縁に側方から
嵌合して係止する係止溝を有する係止片からなり、スト
ッパ手段は、取付座底面の挿入孔側方に回動自在に一体
に設けられたキャップと、上記キャップに一体に設けら
れ上記挿入孔に挿入されて上記係止片の係止溝が取付孔
周縁から離脱しないように係止片と取付孔周縁との間に
押し込まれるストッパピンとからなり、上記ストッパピ
ンを取付座底面の挿入孔に挿入した状態で、上記キャッ
プが取付座上面を覆うようになっていることを特徴とす
る。
【0018】上記の構成により、請求項5に記載の発明
では、格納タイプのアシストグリップの取付構造の別形
態が具体化され、かつ請求項4と同様の作用効果が得ら
れる。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項4又は5
に記載の発明において、アシストグリップの基端側に
は、アシストグリップ格納状態で取付座が収納される収
納凹部が設けられ、ストッパピンは、上記アシストグリ
ップの格納位置への回動動作により押圧されて取付座底
面の挿入孔に挿入されるようになっていることを特徴と
する上記の構成により、請求項6に記載の発明では、格
納タイプであるアシストグリップの回動機能を利用して
アシストグリップが取付体に取り付けられる。つまり、
ストッパピンは梃子の原理で挿入孔に押し込まれるの
で、小さな押圧力でよく、アシストグリップがより一層
簡単にかつ迅速に取り付けられ、生産性がさらに向上す
る。しかも、他の押込道具が不要になる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項4又は5
に記載の発明において、キャップは板状をなし、かつキ
ャップ基端に薄肉ヒンジが形成されるとともに、該薄肉
ヒンジとストッパピンとの間に少なくとも1つの中間薄
肉ヒンジが上記薄肉ヒンジに対して平行に並設されてい
ることを特徴とする。
【0021】上記の構成により、請求項7に記載の発明
では、キャップの構造が具体化される。
【0022】請求項8〜10に記載の発明は、使用位置
から格納位置に回動する格納タイプのアシストグリップ
をこれとは別体物である取付座を介して取付体に取り付
ける取付構造を対象とし、次のような解決手段を講じ
た。
【0023】すなわち、請求項8に記載の発明は、上記
取付座は、上記取付体の取付孔に対応するよう取付座底
面に開口する挿入孔と、上記取付座底面の挿入孔周りに
一体に設けられ上記取付体の取付孔に挿入されて取付孔
周縁に係止する係止手段とを備え、上記取付座底面の挿
入孔には、取付座とは別体物であるストッパ手段が挿入
されて上記係止手段の取付孔周縁からの離脱を阻止する
ようになっており、一方、上記アシストグリップの基端
側には、アシストグリップ格納状態で取付座が収納され
る収納凹部が設けられ、上記ストッパ手段は、上記アシ
ストグリップの格納位置への回動動作により押圧されて
取付座底面の挿入孔に挿入されるようになっていること
を特徴とする。
【0024】上記の構成により、請求項8に記載の発明
では、請求項1と同様に、取付体の取付孔に挿入されて
取付孔周縁に係止する係止手段が、取付座底面の挿入孔
に挿入されたストッパ手段により取付孔周縁に押し付け
られて取付孔周縁からの離脱が防止され、これにより、
アシストグリップが取付座を介して取付体に取り付けら
れる。しかも、請求項6と同様に、ストッパ手段は梃子
の原理で取付座底面の挿入孔に押し込まれる。
【0025】したがって、ストッパ手段が請求項1と異
なり取付座とは別体物ではあるが、締結具としてのねじ
がいらないことに関しては請求項1と同じであり、しか
も、請求項6と同様に、ストッパ手段を梃子の原理で取
付座底面の挿入孔に押し込むだけでよいことから、小さ
な押圧力でよく、アシストグリップがより一層簡単にか
つ迅速に取り付けられ、生産性がさらに向上する。しか
も、他の押込道具が不要になる。
【0026】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の発明において、係止手段は、上記取付体の取付孔周縁
に裏側から当接して係止する係止爪を先端に有する少な
くとも一対の可撓性係止片からなり、ストッパ手段は、
キャップと、上記キャップに一体に設けられ上記挿入孔
に挿入されて上記可撓性係止片の係止爪が取付孔周縁か
ら離脱しないように可撓性係止片を取付孔周縁に向かっ
て押すストッパピンとからなり、上記ストッパピンを取
付座底面の挿入孔に挿入した状態で、上記キャップが挿
入孔を覆うようになっていることを特徴とする。
【0027】上記の構成により、請求項9に記載の発明
では、格納タイプのアシストグリップの取付構造の他の
形態が具体化される。この取付構造においても、キャッ
プにより取付座上面を覆うことで、ストッパピン等の内
部構造が外部から見えないようにして見栄えの向上を図
ることができることに関しては請求項4と同様である。
【0028】請求項10に記載の発明は、請求項8に記
載の発明において、係止手段は、上記取付体の取付孔周
縁に側方から嵌合して係止する係止溝を有する係止片か
らなり、ストッパ手段は、キャップと、上記キャップに
一体に設けられ上記挿入孔に挿入されて上記係止片の係
止溝が取付孔周縁から離脱しないように係止片と取付孔
周縁との間に押し込まれるストッパピンとからなり、上
記ストッパピンを取付座底面の挿入孔に挿入した状態
で、上記キャップが挿入孔を覆うようになっていること
を特徴とする。
【0029】上記の構成により、請求項10に記載の発
明では、格納タイプのアシストグリップの取付構造のさ
らに別の形態が具体化され、かつキャップによる内部構
造の隠蔽により見栄えが向上する点は請求項4と同様で
ある。
【0030】請求項11に記載の発明は、請求項1又は
8に記載の発明において、取付体は、取付体本体を構成
する裏面材とその表面を覆う表面材とからなり、取付孔
は、上記裏面材の裏側孔と表面材の表側孔とからなる互
いに連通する2つの孔からなり、係止手段には、係止手
段を上記表面材の表側孔に挿入した際、表側孔周縁に係
止してアシストグリップを表面材に仮止めする仮止めピ
ンが反挿入方向に突設され、上記アシストグリップは、
表面材に仮止めされた状態で、上記係止手段を裏面材の
裏側孔に挿入して裏側孔周縁に係止させ、かつストッパ
手段を取付座底面の挿入孔に挿入することで取付体に取
り付けられるようになっていることを特徴とする。
【0031】上記の構成により、請求項11に記載の発
明では、アシストグリップは、表面材に仮止めピンで仮
止めされて表面材から離脱せず、裏面材への取付作業が
スムーズに行われる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
【0033】(実施の形態1)図1〜4はこの発明の実
施の形態1に係るアシストグリップの取付構造を示し、
アシストグリップ1Aは、両端の2つの取付座3Aを介
して取付体5に取り付けられている(図では左側のみ示
す)。ここで、上記取付体5とは、取付体本体を構成す
る裏面材としての車体パネル7と、その表面を覆う表面
材としての天井材9とからなる。この実施の形態1のア
シストグリップ1Aは、上記取付体5に取り付けた状態
で動かない固定タイプのものであり、PP(ポリプロピ
レン)等の樹脂で略コ字状に湾曲した形状に成形されて
いる。また、上記アシストグリップ1Aと取付座3Aと
は一体物であり、取付座3Aはアシストグリップ1A両
端の脚部下端で構成されている。
【0034】上記取付体5の車体パネル7には矩形の裏
側孔7aが、天井材9には上記裏側孔7aよりも大きな
矩形の表側孔9aがそれぞれ形成され、これら2つの裏
側孔7a及び表側孔9aは共通の孔中心を有して互いに
連通し取付孔5aを構成している。
【0035】上記取付座3Aは、上記取付体5の取付孔
5aに対応するよう取付座3A底面に開口する矩形の挿
入孔11を備えている。上記取付座3A底面の挿入孔1
1周りには、係止手段としての一対の可撓性係止片13
が対向するように一体に突設され、上記各可撓性係止片
13先端には、係止爪13aが外側に張り出すように形
成され、この係止爪13aは上記各可撓性係止片13を
取付体5の取付孔5aに挿入した状態で、上記裏側孔7
a周縁に裏側から当接して係止するようになっている
(図1参照)。なお、上記可撓性係止片13は3つ以上
であってもよい。
【0036】上記取付座3Aの可撓性係止片13外周り
には、矩形環状の当接片14が可撓性係止片13と間隔
をあけて突設され、取付座3Aを取付体5の取付孔5a
に配置した状態で、上記当接片14外周面が天井材9の
表側孔9a内周面に接触するとともに、当接片14端面
が車体パネル7の裏側孔7a外周りに当接してアシスト
グリップ1Aを取付体5に位置決めするようになってい
る。この場合、当接片14の外周面と天井材9の表側孔
9a内周面とは必ずしも接触しなくてもよい。
【0037】上記2つの可撓性係止片13のうち一方の
可撓性係止片13の長手方向(図2の左右方向)先端に
は、可撓性の仮止めピン15が反挿入方向である斜め上
方に突設され、可撓性係止片13を上記天井材9の表側
孔9aに挿入した際、表側孔9a周縁に当接して係止
し、アシストグリップ1Aを天井材9に仮止めして離脱
しないようにしている(図2参照)。
【0038】上記取付座3A底面の挿入孔11側方に
は、ストッパ手段17の一方を構成するキャップ19A
が薄肉ヒンジ21によって回動自在に一体に設けられ、
このキャップ19Aには、ストッパ手段17の他方を構
成するストッパピン23Aが一体に突設されている。こ
のストッパピン23Aの先端には、膨出部24が可撓性
係止片13側に膨出するように形成され、この膨出部2
4の中程には抜止め段部24aが形成されている。
【0039】一方、上記取付座3A上方には、開口部2
5が取付座3A底面の挿入孔11に連続するように矩形
に形成され、上記キャップ19Aを薄肉ヒンジ21を回
動支軸として回動させてストッパピン23Aをアシスト
グリップ1Aの開口部25から取付座3A底面の挿入孔
11に挿入した状態で、膨出部24を両可撓性係止片1
3間に割り込ませて両可撓性係止片13を取付孔5a周
縁に向かって互いに離れる方向に押しやり、各々の係止
爪13aを車体パネル7の裏側孔7a周縁に裏側から押
し付けて裏側孔7a周縁から離脱しないようにしている
(図1参照)。この状態で、上記ストッパピン23Aの
抜止め段部24aが可撓性係止片13先端角部に係合し
ていて抜けないようになっている。さらに、この状態
で、上記キャップ19Aがアシストグリップ1Aの開口
部25を閉じて上記ストッパピン23Aを外部から見え
ないように覆い隠すようになっている(図4参照)。ま
た、この状態で、図示しないが上記仮止めピン15は、
可撓性係止片13と車体パネル7の裏側孔7aとの間で
撓んでその反力により、アシストグリップ1Aの長手方
向(図2で左右方向)のガタ付きを防止している。
【0040】上記アシストグリップ1Aは、車体パネル
7と天井材9とを重ねた状態で取り付けられるのではな
く、上述の如く一旦、仮止めピン15で天井材9に仮止
めされ(図2参照)、この状態から天井材9を車体パネ
ル7に重ねて上記可撓性係止片13を車体パネル7の裏
側孔7aに挿入して係止爪13aを裏側孔7a周縁に裏
側から係止させ、かつストッパピン23Aを取付座3A
底面の挿入孔11に挿入することで取付体5に取り付け
られるようになっている(図1参照)。
【0041】このように、この実施の形態1では、スト
ッパピン23Aを取付座3A底面の挿入孔11に挿入し
て可撓性係止片13を互いに離れる方向に押しやり、そ
の係止爪13aを車体パネル7の裏側孔7a周縁に離脱
しないように係止させることで、アシストグリップ1A
を取付体5に取り付けるようにしていることから、従来
のねじ止めの場合の如きねじが不要で、ストッパピン2
3Aを挿入するだけでよいことから、アシストグリップ
1Aを簡単にかつ迅速に取り付けることができ、生産性
を向上させることができる。しかも、ねじの代わりをす
る可撓性係止片13及びストッパピン23Aが取付座3
Aと一体物であることから、従来の取付構造に比べて少
ない部品点数でアシストグリップ1Aを取付体5に取り
付けることができ、コストを低減することができる。
【0042】また、アシストグリップ1Aを取付体5に
取り付けた状態で、キャップ19Aがアシストグリップ
1Aの開口部25を覆って閉じていることから、外部か
らストッパピン23Aが見えず、見栄えを良くすること
ができるとともに、ストッパピン23Aの他の物との接
触を防止することができる。
【0043】さらに、アシストグリップ1Aを天井材9
に仮止めした状態で、可撓性係止片13の仮止めピン1
5が天井材9の表側孔9a周縁裏面に当接係止して天井
材9からの離脱を防止していることから、上記仮止め状
態で車両の組立ラインまで搬送し、該組立ラインでアシ
ストグリップ1Aを天井材9とともに車体パネル7に取
り付ける際に、離脱を気にすることなく車体パネル7へ
の取付作業をスムーズに行うことができる。
【0044】(実施の形態2)図5〜9はこの発明の実
施の形態2に係るアシストグリップの取付構造を示す。
この実施の形態2では、アシストグリップ1Bは、PP
(ポリプロピレン)等の樹脂で略コ字状に湾曲した形状
に成形され、両端の2つの取付座3Bを介して取付体5
に取り付けられていること、及び上記取付体5は、取付
体本体を構成する裏面材としての車体パネル7と、その
表面を覆う表面材としての天井材9とからなり、車体パ
ネル7に裏側孔7aが、天井材9に表側孔9aがそれぞ
れ形成されていることに関しては実施の形態1と同じで
ある。しかし、実施の形態1のアシストグリップ1Aが
固定タイプであるのに対し、実施の形態2のアシストグ
リップ1Bは、取付体5に取り付けた状態で使用位置か
ら格納位置に回動する格納タイプである。
【0045】つまり、実施の形態2では、アシストグリ
ップ1Bと取付座3Bとは別体物であり、アシストグリ
ップ1Bは、格納位置にあるときには左右(アシストグ
リップ1Bの長手方向)の中間部が上側(図9で右側)
に向いて略鉛直面に沿った状態となる一方、使用位置に
あるときには上記中間部が車室内側に向いて略水平面に
沿った状態となる。このため、アシストグリップ1Bの
両基端側(脚部)の背面(アシストグリップ格納状態で
取付体5に対向する面)には、アシストグリップ1B下
面に亘って開口する収納凹部27が形成されているとと
もに、アシストグリップ1Bの両基端が取付座3Bに軸
29で回動自在に取り付けられ、アシストグリップ1B
は、上記軸29周りに配置された捩りコイルばね(図示
せず)の捩り力により、使用位置から格納位置に向かう
ように回動付勢され、アシストグリップ格納状態で上記
収納凹部27に取付座3Bの縦壁35及び後述の軸受3
7が収納されるようになっている(図9参照)。
【0046】一方、上記取付座3Bは、POM(ポリア
セタール)等の樹脂で成形されているものであり、取付
体5の取付孔5aに対応するよう取付座3B底面に開口
する矩形の挿入孔11を備えている。上記取付座3B底
面の挿入孔11周りには、係止手段としての一対の可撓
性係止片13が対向するように一体に突設され、上記各
可撓性係止片13先端には、係止爪13aが外側に張り
出すように形成され、この係止爪13aは上記各可撓性
係止片13を取付体5の取付孔5aに挿入した状態で、
上記裏側孔7a周縁に裏側から当接して係止するように
なっている(図8参照)。なお、上記可撓性係止片13
は3つ以上であってもよい。
【0047】上記取付座3Bの各可撓性係止片13外側
には、直方体の当接片31が1つずつ可撓性係止片13
と間隔をあけて突設され、取付座3Bを取付体5の取付
孔5aに配置した状態で、外側面が天井材9の表側孔9
a内周面と接触もしくは微小間隙を有しているととも
に、端面が車体パネル7の裏側孔7a外側に当接してア
シストグリップ1Bを取付体5に位置決めするようにな
っている(図8参照)。
【0048】上記2つの可撓性係止片13のうち一方の
可撓性係止片13先端には、仮止めピン15が反挿入方
向である斜め上方に突設され、可撓性係止片13を上記
天井材9の表側孔9aに挿入した際、表側孔9a周縁に
裏側から当接して係止し、アシストグリップ1Bを天井
材9に仮止めして離脱しないようにしている(図7参
照)。
【0049】上記取付座3B底面の挿入孔11側方に
は、ストッパ手段17の一方を構成するキャップ19B
が薄肉ヒンジ33aによって回動自在に一体に設けら
れ、このキャップ19Bには、ストッパ手段17の他方
を構成する断面H形のストッパピン23Bが一体に突設
されている(図6参照)。このストッパピン23Bの先
端には、実施の形態1のストッパピン23Aの如き膨出
部24及び抜止め段部24aはないが、これら膨出部2
4及び抜止め段部24aを設けることも可能である。上
記薄肉ヒンジ33aとストッパピン23Bとの間のキャ
ップ19Bには、上記薄肉ヒンジ33aに対して平行に
2つの中間薄肉ヒンジ33b,33cがほぼ等間隔に並
設されている。
【0050】一方、上記取付座3B底面には、2つの縦
壁35が向かい合って立設され、各縦壁35の一端側に
は、軸孔37aを有する円形の軸受37が斜め上方に膨
出して形成され、上記軸孔37aに軸29を挿入してア
シストグリップ1Bを取付座3Bに回動自在に取り付け
るようになっている。上記各縦壁35の他端側は、大き
く下方に切り欠かれて上記キャップ19Bの厚みにほぼ
等しい高さに形成され、上記ストッパピン23Bを取付
座3B底面の挿入孔11に挿入した状態で、上記キャッ
プ19Bを薄肉ヒンジ33a及び中間薄肉ヒンジ33
b,33cで折り曲げて縦壁35の上端形状に沿わせる
ことで、キャップ19Bが取付座3B上面を覆うように
なっている(図9参照)。
【0051】上記キャップ19Bのストッパピン23B
対応箇所には、僅かに凹んだ凹部39が形成され、一
方、上記アシストグリップ1Bの収納凹部27には、ス
トッパピン23Bを押し込むための突起41が突設され
ている。
【0052】そして、上記キャップ19Bを薄肉ヒンジ
33aを回動支軸として回動させてストッパピン23B
を取付座3B底面の挿入孔11に挿入した状態で(図8
参照)、アシストグリップ1Bを格納位置に回動させ、
この回動動作によりアシストグリップ1Bの突起41で
キャップ19Bの凹部39を押圧してストッパピン23
B先端を取付座3B底面の挿入孔11に挿入させる。こ
れにより、ストッパピン23B先端が両可撓性係止片1
3間に割り込んで両可撓性係止片13を取付孔5a周縁
に向かって互いに離れる方向に押しやり、各々の係止爪
13aを車体パネル7の裏側孔7a周縁に裏側から押し
付けて裏側孔7a周縁から離脱しないようにしている
(図9参照)。また、この状態で、上記キャップ19B
が取付座3B上面を覆って上記ストッパピン23B等の
内部構造を覆い隠すようになっている。
【0053】なお、上記突起41は機能面では突起とせ
ず、突起の突出量と同じ肉厚を有するように収納凹部2
7の壁部を形成することも可能であるが、このようにす
ると、アシストグリップ1Bを成形する材料の使用量が
増大しコスト高となるため、本実施例のように突起41
とすることが好ましい。
【0054】上記アシストグリップ1Bは、車体パネル
7と天井材9とを重ねた状態で取り付けられるのではな
く、上述の如く一旦、仮止めピン15で天井材9に仮止
めされ(図7参照)、この状態から天井材9を車体パネ
ル7に重ねて上記可撓性係止片13を車体パネル7の裏
側孔7aに挿入して係止爪13aを裏側孔7a周縁に裏
側から係止させ、かつストッパピン23Bを取付座3B
底面の挿入孔11に挿入することで取付体5に取り付け
られるようになっている。このこと及び取付状態での仮
止めピン15の状態は実施の形態1と同様である。
【0055】したがって、この実施の形態2では、実施
の形態1と同様に、ストッパピン23Bを取付座3B底
面の挿入孔11に挿入して可撓性係止片13を互いに離
れる方向に押しやり、その係止爪13aを車体パネル7
の裏側孔7a周縁に離脱しないように係止させること
で、アシストグリップ1Bを取付体5に取り付けるよう
にしていることから、従来のねじ止めの場合の如きねじ
が不要で、ストッパピン23Bを挿入するだけでよいこ
とから、アシストグリップ1Bを簡単にかつ迅速に取り
付けることができ、生産性を向上させることができる。
しかも、ねじの代わりをする可撓性係止片13及びスト
ッパピン23Bが取付座3と一体物であることから、従
来の取付構造に比べて少ない部品点数でアシストグリッ
プ1Bを取付体5に取り付けることができ、コストを低
減することができる。
【0056】また、アシストグリップ1Bを取付体5に
取り付けた状態で、キャップ19Bが取付座3Bの縦壁
35上端形状に沿って上面を覆っていることから、外部
からストッパピン23B等の内部構造が見えず、見栄え
を良くすることができる。
【0057】さらに、アシストグリップ1Bを天井材9
に仮止めした状態で、可撓性係止片13の仮止めピン1
5が天井材9の表側孔9a周縁裏面に当接係止して天井
材9からの離脱を防止していることから、アシストグリ
ップ1Bを車体パネル7に取り付ける際に離脱を気にす
ることなく車体パネル7への取付作業をスムーズに行う
ことができる。
【0058】加えて、ストッパピン23Bをアシストグ
リップ1Bの回動機能を利用して、つまり梃子の原理で
取付座3B底面の挿入孔11に押し込んでいるので、小
さな押圧力で済み、アシストグリップ1Bを格納方向に
回動させるだけで天井材9と共にアシストグリップ1B
を取付体5により一層簡単にかつ迅速に取り付けること
ができ、生産性をさらに向上させることができる。しか
も、他の押込道具がいらず至便である。
【0059】さらにまた、アシストグリップ格納状態で
収納凹部27に取付座3Bの縦壁35及び軸受37が収
納されるため、この状態で上記縦壁35及び軸受37が
搭乗者から見えず、見栄えが向上するとともに、上記格
納状態でアシストグリップ1Bを取付体5に沿うように
取り付けることが可能となり、さらに見栄えが向上す
る。
【0060】(実施の形態3)図10〜15はこの発明
の実施の形態3に係るアシストグリップの取付構造を示
す。この実施の形態3においても、アシストグリップ1
Bは、PP(ポリプロピレン)等の樹脂で略コ字状に湾
曲した形状に成形され、両端の2つの取付座3Bを介し
て取付体5に取り付けられていること、及び上記取付体
5は、取付体本体を構成する裏面材としての車体パネル
7と、その表面を覆う表面材としての天井材9とからな
り、車体パネル7に裏側孔7aが、天井材9に表側孔9
aがそれぞれ形成されていることに関しては実施の形態
1と同じである。しかし、実施の形態1のアシストグリ
ップ1Aが固定タイプであるのに対し、実施の形態3の
アシストグリップ1Bは実施の形態2と同様に、取付体
5に取り付けた状態で使用位置から格納位置に回動する
格納タイプである。
【0061】つまり、実施の形態3では、アシストグリ
ップ1Bと取付座3Cとは別体物であり、アシストグリ
ップ1Bは、格納位置にあるときには左右(アシストグ
リップ1Bの長手方向)の中間部が上側(図15で右
側)に向いて略鉛直面に沿った状態となる一方、使用位
置にあるときには上記中間部が車室内側に向いて略水平
面に沿った状態となる。このため、アシストグリップ1
Bの両基端側(脚部)の背面(アシストグリップ格納状
態で取付体5に対向する面)には、アシストグリップ1
B下面に亘って開口する収納凹部27が形成されている
とともに、アシストグリップ1Bの両基端が取付座3C
に軸29で回動自在に取り付けられ、アシストグリップ
1Bは、上記軸29周りに配置された捩りコイルばね
(図示せず)の捩り力により、使用位置から格納位置に
向かうように回動付勢され、アシストグリップ格納状態
で上記収納凹部27に取付座3Cが収納されるようにな
っている(図15参照)。
【0062】一方、上記取付座3Cは、POM(ポリア
セタール)等の樹脂で成形されているものであり、取付
体5の取付孔5aに対応するよう取付座3C底面に開口
する矩形の挿入孔11を備えている。上記取付座3C底
面の挿入孔11の一方側には、係止手段としての1つの
係止片43が一体に突設され、この係止片43の中程に
は係止溝43aが上記軸29の軸方向(アシストグリッ
プ1Bの長手方向)に形成され、この係止溝43aは上
記係止片43を取付体5の取付孔5aに挿入した状態
で、上記裏側孔7a周縁に側方から嵌合して係止し、ア
シストグリップ1Bを取付体5に位置決めするようにな
っている(図14参照)。
【0063】上記取付座3C底面の挿入孔11の他方側
には、1つの直方体の当接片31が上記係止片43と向
かい合うように突設され、この当接片31は、突出長さ
が上記係止片43の係止溝43a形成位置と同じに設定
され、取付座3Cを取付体5の取付孔5aに配置した状
態で、端面が車体パネル7の裏側孔7a周縁に表側から
当接するようになっている(図13参照)。
【0064】上記係止片43先端には、仮止めピン15
が反挿入方向である斜め上方に突設され、係止片43を
上記天井材9の表側孔9aに挿入した際、表側孔9a周
縁に裏側から当接して係止し、アシストグリップ1Bを
天井材9に仮止めして離脱しないようにしている(図1
2参照)。
【0065】上記取付座3C底面の挿入孔11側方に
は、ストッパ手段17の一方を構成するキャップ19B
がヒンジ33aによって回動自在に一体に設けられ、こ
のキャップ19Bには、ストッパ手段17の他方を構成
するストッパピン23Cが一体に突設されている。この
ストッパピン23Cの先端には、二股に分岐した分岐部
45が形成され、そのうち係止片43から遠い方の分岐
部45先端には、係止爪45aが形成されている。そし
て、上記ストッパピン23Cを挿入孔11に挿入する
際、ストッパピン23C先端の分岐部45が係止片43
と当接片31との間に圧入されて互いに接近する方向に
撓むことでストッパピン23Cの挿入を許容し、ストッ
パピン23Cの挿入が完了すると、上記係止爪45aが
車体パネル7の裏側孔7aに裏面側から係止するように
なっている(図15参照)。また、上記薄肉ヒンジ33
aとストッパピン23Cとの間のキャップ19Bには、
上記薄肉ヒンジ33aに対して平行に2つの中間薄肉ヒ
ンジ33b,33cがほぼ等間隔に並設されている。
【0066】一方、上記取付座3C底面には、2つの縦
壁35が向かい合って立設され、各縦壁35の一端側に
は、軸孔37aを有する円形の軸受37が斜め上方に膨
出して形成され、上記軸孔37aに軸29を挿入してア
シストグリップ1Bを取付座3Cに回動自在に取り付け
るようになっている。上記各縦壁35の他端側は、大き
く下方に切り欠かれて上記キャップ19Bの厚みにほぼ
等しい高さに形成され、上記ストッパピン23Cを取付
座3C底面の挿入孔11に挿入した状態で、上記キャッ
プ19Bを薄肉ヒンジ33a及び中間薄肉ヒンジ33
b,33cで折り曲げて縦壁35の上端形状に沿わせる
ことで、キャップ19Bが取付座3C上面を覆うように
なっている。
【0067】上記キャップ19Bのストッパピン23C
対応箇所には、僅かに凹んだ凹部39が形成され、一
方、上記アシストグリップ1Bの収納凹部27には、ス
トッパピン23Bを押し込むための突起41が突設され
ている。これらの構成は実施の形態2と同様である。
【0068】この実施の形態3におけるアシストグリッ
プ1Bの取付け方は、前述の実施の形態1,2とは若干
異なっており、次のようにして取り付けられる。
【0069】まず、取付座3Cのキャップ19Bを薄肉
ヒンジ33aを回動支軸として回動させてストッパピン
23Cを取付座3C底面の挿入孔11に挿入し、この状
態の取付座3Cを天井材9の表側孔9aに対応させて係
止片43及び当接片31を表側孔9aに挿入する。この
状態で、仮止めピン15が天井材9の表側孔9a周縁に
裏側から当接係止し、アシストグリップ1Bが天井材9
から離脱しないように仮止めされる(図12参照)。
【0070】次いで、上記天井材9を車体パネル7に重
ねて係止片43を車体パネル7の裏側孔7aに挿入す
る。この状態で、当接片31が車体パネル7の表側に当
接している(図13参照)。
【0071】その後、上記取付座3Cを取付体5に沿っ
て図13の矢印方向に移動させ、係止片43の係止溝4
3aを車体パネル7の裏側孔7a周縁に嵌合させる(図
14参照)。
【0072】しかる後、アシストグリップ1Bを格納方
向に回動させ、この回動動作によりアシストグリップ1
Bの突起41がキャップ19Bの表面をスライドして該
キャップ19Bの凹部39に達し、該凹部39を押圧し
てストッパピン23C先端を取付座3C底面の挿入孔1
1に挿入させる。これにより、ストッパピン23C先端
の分岐部45が係止片43と当接片31との間に割り込
んで互いに接近する方向に撓みながら裏側孔7aを通過
し、係止爪45aが車体パネル7の裏側孔7a周縁に裏
面側から係止し、上記係止片43の車体パネル7の裏側
孔7a周縁への嵌合と相俟って取付座3Cが取付体5の
取付孔5aから離脱しないようになっている(図15参
照)。また、この状態で、上記キャップ19Bが取付座
3C上面を覆って上記ストッパピン23B等の内部構造
を覆い隠すようになっている。
【0073】したがって、この実施の形態3では、取付
座3Cを係止片43の溝嵌合作用とストッパピン23C
の爪係止作用とにより車体パネル7から離脱しないよう
にしてアシストグリップ1Bを取付体5に取り付けるよ
うにしていることから、従来のねじ止めの場合の如きね
じが不要で、ストッパピン23Cを挿入するだけでよい
ことから、アシストグリップ1Bを簡単にかつ迅速に取
り付けることができ、生産性を向上させることができ
る。しかも、ねじの代わりをする係止片43及びストッ
パピン23Cが取付座3Cと一体物であることから、従
来の取付構造に比べて少ない部品点数でアシストグリッ
プ1Bを取付体5に取り付けることができ、コストを低
減することができる。
【0074】また、アシストグリップ1Bを取付体5に
取り付けた状態で、キャップ19Bが縦壁35の上端形
状に沿って取付座3C上面を覆っていることから、外部
からストッパピン23C等の内部構造が見えず、見栄え
を良くすることができる。
【0075】さらに、アシストグリップ1Bを天井材9
に仮止めした状態で、係止片43の仮止めピン15が天
井材9の表側孔9a周縁裏面に当接係止して天井材9か
らの離脱を防止していることから、アシストグリップ1
Bを車体パネル7に取り付ける際に離脱を気にすること
なく車体パネル7への取付作業をスムーズに行うことが
できる。
【0076】加えて、ストッパピン23Cをアシストグ
リップ1Bの回動機能を利用して、つまり梃子の原理で
取付座3C底面の挿入孔11に押し込んでいるので、小
さな押圧力で済み、アシストグリップ1Bを格納方向に
回動させるだけで天井材9と共にアシストグリップ1B
を取付体5により一層簡単にかつ迅速に取り付けること
ができ、生産性をさらに向上させることができる。しか
も、他の押込道具がいらず至便である。
【0077】なお、アシストグリップ1Bを取付体5に
取付完了した状態における仮止めピン15の状態とその
作用は、上記各実施の形態と同じである。
【0078】(実施の形態4)図16〜20はこの発明
の実施の形態4に係るアシストグリップの取付構造を示
す。この実施の形態4では、アシストグリップ1Bは、
PP(ポリプロピレン)等の樹脂で略コ字状に湾曲した
形状に成形され、両端の2つの取付座3Dを介して取付
体5に取り付けられていること、及び上記取付体5は、
取付体本体を構成する裏面材としての車体パネル7と、
その表面を覆う表面材としての天井材9とからなり、車
体パネル7に裏側孔7aが、天井材9に表側孔9aがそ
れぞれ形成されていることに関しては実施の形態1と同
じである。しかし、実施の形態1のアシストグリップ1
Aが固定タイプであるのに対し、実施の形態4のアシス
トグリップ1Bは実施の形態2,3と同様に、取付体5
に取り付けた状態で使用位置から格納位置に回動する格
納タイプである。
【0079】つまり、実施の形態4では、アシストグリ
ップ1Bと取付座3Dとは別体物であり、アシストグリ
ップ1Bは、格納位置にあるときには左右(アシストグ
リップ1Bの長手方向)の中間部が上側(図20で右
側)に向いて略鉛直面に沿った状態となる一方、使用位
置にあるときには上記中間部が車室内側に向いて略水平
面に沿った状態となる。このため、アシストグリップ1
Bの両基端側(脚部)の背面(アシストグリップ格納状
態で取付体5に対向する面)には、アシストグリップ1
B下面に亘って開口する収納凹部27が形成されている
とともに、アシストグリップ1Bの両基端が取付座3B
に軸29で回動自在に取り付けられ、アシストグリップ
1Bは、上記軸29周りに配置された捩りコイルばね
(図示せず)の捩り力により、使用位置から格納位置に
向かうように回動付勢され、アシストグリップ格納状態
で上記収納凹部27に取付座3Dが収納されるようにな
っている(図20参照)。
【0080】一方、上記取付座3Dは、POM(ポリア
セタール)等の樹脂で成形されているものであり、取付
体5の取付孔5aに対応するよう取付座3D底面に開口
する矩形の挿入孔11を備えている。上記取付座3D底
面の挿入孔11周りには、係止手段としての一対の可撓
性係止片13が対向するように一体に突設され、上記各
可撓性係止片13先端には外側に張り出す係止爪13a
が形成され、この係止爪13aは上記各可撓性係止片1
3を取付体5の取付孔5aに挿入した状態で、上記裏側
孔7a周縁に裏側から当接して係止するようになってい
る(図19参照)。なお、上記可撓性係止片13は3つ
以上であってもよい。
【0081】上記取付座3Dの各可撓性係止片13外側
には、直方体の当接片31が1つずつ可撓性係止片13
と間隔をあけて突設され、取付座3Dを取付体5の取付
孔5aに配置した状態で、外側面が天井材9の表側孔9
a内周面と接触もしくは微小間隙を有しているととも
に、端面が車体パネル7の裏側孔7a外側に当接してア
シストグリップ1Bを取付体5に位置決めするようにな
っている(図19参照)。
【0082】上記2つの可撓性係止片13のうち一方の
可撓性係止片13先端には、仮止めピン15が反挿入方
向である斜め上方に突設され、可撓性係止片13を上記
天井材9の表側孔9aに挿入した際、表側孔9a周縁に
裏側から当接して係止し、アシストグリップ1Bを天井
材9に仮止めして離脱しないようにしている(図18参
照)。
【0083】上記取付座3D底面の挿入孔11には、取
付座3Dとは別体物であるストッパ手段17が挿入され
るようになっている。この点で、ストッパ手段17が取
付座3B,3Cと一体物である実施の形態2,3と異な
る。上記ストッパ手段17は、矩形のキャップ19C
と、このキャップ19Cに一体に突設された断面H形の
ストッパピン23Dとを備え(図16(b)及び図17
(b)参照)、上記キャップ19Cには、先端に抜止爪
34aを有する2つの可撓性の抜止片34が上記ストッ
パピン23Dの両側に位置するように一体に突設されて
いる。なお、ストッパピン23Dの先端には、実施の形
態1のストッパピン23Aの如き膨出部24及び抜止め
段部24aはないが、これら膨出部24及び抜止め段部
24aを設けることも可能である。
【0084】一方、上記取付座3D底面には、矩形筒状
部36が立設され、この筒状部36の一端側には、軸孔
37aを有する円形の軸受37が斜め上方に膨出して形
成され、上記軸孔37aに軸29を挿入してアシストグ
リップ1Bを取付座3Dに回動自在に取り付けるように
なっている。また、上記筒状部36には、2つの係止孔
36aが対向するように形成され、上記ストッパピン2
3Dを取付座3D底面の挿入孔11に挿入した状態で、
上記2つの抜止片34の抜止爪34aが上記係止孔36
aに筒状部36内側から係止して上記キャップ19Cが
抜けないようにするとともに、キャップ19Cが挿入孔
11を覆うようになっている(図20参照)。なお、キ
ャップ19Cが筒状部36上面を覆った状態で、キャッ
プ19Cの対向する2辺が筒状部36上端開口縁の対向
する2つの段部36b(図17(a)に現れる)に係止
し、ストッパピン23Dが落ち込まないようになってい
る。
【0085】上記キャップ19Cのストッパピン23D
対応箇所には、僅かに凹んだ凹部39が形成され、一
方、上記アシストグリップ1Bの収納凹部27には、ス
トッパピン23Dを押し込むための突起41が突設され
ている。
【0086】そして、上記ストッパピン23Dを取付座
3D底面の挿入孔11に挿入した状態で(図19参
照)、アシストグリップ1Bを格納位置に回動させ、こ
の回動動作によりアシストグリップ1Bの突起41でキ
ャップ19Cの凹部39を押圧してストッパピン23D
先端を取付座3D底面の挿入孔11に挿入させる。これ
により、ストッパピン23D先端が両可撓性係止片13
間に割り込んで両可撓性係止片13を取付孔5a周縁に
向かって互いに離れる方向に押しやり、各々の係止爪1
3aを車体パネル7の裏側孔7a周縁に裏側から押し付
けて裏側孔7a周縁から離脱しないようにしている(図
20参照)。また、この状態で、上記2つの抜止片34
の抜止爪34aが上記係止孔36aに筒状部36内側か
ら係止して上記キャップ19Cが抜けないようにすると
ともに、上記キャップ19Cが挿入孔11を覆って上記
ストッパピン23D等の内部構造を覆い隠すようになっ
ている。
【0087】上記アシストグリップ1Bは、車体パネル
7と天井材9とを重ねた状態で取り付けられるのではな
く、上述の如く一旦、仮止めピン15で天井材9に仮止
めされ(図18参照)、この状態から天井材9を車体パ
ネル7に重ねて上記可撓性係止片13を車体パネル7の
裏側孔7aに挿入して係止爪13aを裏側孔7a周縁に
裏側から係止させ、かつストッパピン23Dを取付座3
D底面の挿入孔11に挿入することで取付体5に取り付
けられるようになっている。このこと及び取付状態での
仮止めピン15の状態は実施の形態1と同様である。
【0088】したがって、この実施の形態4では、実施
の形態1,2と同様に、ストッパピン23Dを取付座3
D底面の挿入孔11に挿入して可撓性係止片13を互い
に離れる方向に押しやり、その係止爪13aを車体パネ
ル7の裏側孔7a周縁に離脱しないように係止させるこ
とで、アシストグリップ1Bを取付体5に取り付けるよ
うにしていることから、ストッパ手段17が実施の形態
1,2と異なり取付座3Dとは別体物ではあるが、従来
のねじ止めの場合の如きねじが不要である点で実施の形
態1,2と同様であり、この実施の形態4においても、
ストッパピン23Dを取付座3D底面の挿入孔11に挿
入するだけで、アシストグリップ1Bを簡単にかつ迅速
に取り付けることができ、生産性を向上させることがで
きる。
【0089】また、アシストグリップ1Bを取付体5に
取り付けた状態で、キャップ19Cが挿入孔11を覆っ
ていることから、外部からストッパピン23D等の内部
構造が見えず、見栄えを良くすることができる。
【0090】さらに、アシストグリップ1Bを天井材9
に仮止めした状態で、可撓性係止片13の仮止めピン1
5が天井材9の表側孔9a周縁裏面に当接係止して天井
材9からの離脱を防止していることから、アシストグリ
ップ1Bを車体パネル7に取り付ける際に離脱を気にす
ることなく車体パネル7への取付作業をスムーズに行う
ことができる。
【0091】加えて、ストッパピン23Dをアシストグ
リップ1Bの回動機能を利用して、つまり梃子の原理で
取付座3D底面の挿入孔11に押し込んでいるので、小
さな押圧力で済み、アシストグリップ1Bを格納方向に
回動させるだけで天井材9と共にアシストグリップ1B
を取付体5により一層簡単にかつ迅速に取り付けること
ができ、生産性をさらに向上させることができる。しか
も、他の押込道具がいらず至便である。
【0092】(変形例)実施の形態3におけるアシスト
グリップ1Bは、アシストグリップ1Bを取付体5に取
り付けた状態で使用位置から格納位置に回動する格納タ
イプであるが、係止溝43aを有する係止片43、当接
片31及びストッパピン23C等の構造は、実施の形態
1に示した固定タイプのアシストグリップ1Aにも適用
できる。
【0093】すなわち、図示しないが、実施の形態1の
アシストグリップ1Aにおける一対の可撓性係止片13
のうち一方の可撓性係止片13を実施の形態3に示した
係止溝43aを有する係止片43に変更するとともに、
上記一方の可撓性係止片13に近接している当接片14
及び他方の可撓性係止片13をそれぞれ削除し、さらに
実施の形態1のストッパピン23Aを実施の形態3にお
けるストッパピン23Cに変更すればよい。このこと
は、同じ格納タイプである実施の形態4においても同様
である。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ストッパ手段を取付座底面の挿入孔に挿入すること
で係止手段が取付孔周縁から離脱しないようにしたの
で、締結具としてのねじがいらず、ストッパ手段を挿入
するだけでアシストグリップを簡単にかつ迅速に取り付
けて生産性を高めることができる。しかも、上記ストッ
パ手段及び係止手段を一体にして取付座を構成すること
で、別体物に比べて少ない部品で低コスト化を図ること
ができる。さらに、格納タイプのアシストグリップにお
いて、アシストグリップの回動動作によりストッパ手段
を取付座底面の挿入孔に挿入することで、他の押込道具
を用いずに、しかも、小さな押圧力でアシストグリップ
の取付けをより一層簡単にかつ迅速に行って生産性をさ
らに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るアシストグリッ
プ取付構造において天井材に仮止めした状態のアシスト
グリップを車体パネルの取付け箇所に配置した状態を示
す図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るアシストグリッ
プ取付構造においてアシストグリップ取付前の取付座部
分の正面図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るアシストグリッ
プ取付構造においてアシストグリップ取付前の取付座部
分を底面側から見た斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係るアシストグリッ
プ取付構造においてアシストグリップのキャップを閉じ
た状態におけるアシストグリップ単体の取付座部分を底
面側から見た斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態2に係るアシストグリッ
プ取付構造において取付座の正面図である。
【図6】この発明の実施の形態2に係るアシストグリッ
プ取付構造において取付座の平面図である。
【図7】この発明の実施の形態2に係るアシストグリッ
プ取付構造においてアシストグリップを天井材に仮止め
した状態を示す取付工程図である。
【図8】この発明の実施の形態2に係るアシストグリッ
プ取付構造において天井材に仮止めした状態のアシスト
グリップを車体パネルの取付け箇所に配置した状態を示
す取付工程図である。
【図9】この発明の実施の形態2に係るアシストグリッ
プ取付構造においてアシストグリップを車体パネルに取
り付けた状態を示す取付工程図である。
【図10】この発明の実施の形態3に係るアシストグリ
ップ取付構造において取付座の正面図である。
【図11】この発明の実施の形態3に係るアシストグリ
ップ取付構造において取付座の平面図である。
【図12】この発明の実施の形態3に係るアシストグリ
ップ取付構造においてアシストグリップを天井材に仮止
めした状態を示す取付工程図である。
【図13】この発明の実施の形態3に係るアシストグリ
ップ取付構造において天井材に仮止めした状態のアシス
トグリップを車体パネルの取付け箇所に配置した状態を
示す取付工程図である。
【図14】この発明の実施の形態3に係るアシストグリ
ップ取付構造において取付座の係止片を車体パネルに嵌
合した状態を示す取付工程図である。
【図15】この発明の実施の形態3に係るアシストグリ
ップ取付構造においてアシストグリップを車体パネルに
取り付けた状態を示す取付工程図である。
【図16】この発明の実施の形態4に係るアシストグリ
ップ取付構造を示し、(a)は取付座の正面図、(b)
はストッパ手段の正面図である。
【図17】この発明の実施の形態4に係るアシストグリ
ップ取付構造を示し、(a)は取付座の平面図、(b)
はストッパ手段の底面図である。
【図18】この発明の実施の形態4に係るアシストグリ
ップ取付構造においてアシストグリップを天井材に仮止
めした状態を示す取付工程図である。
【図19】この発明の実施の形態4に係るアシストグリ
ップ取付構造において天井材に仮止めした状態のアシス
トグリップを車体パネルの取付け箇所に配置した状態を
示す取付工程図である。
【図20】この発明の実施の形態4に係るアシストグリ
ップ取付構造においてアシストグリップを車体パネルに
取り付けた状態を示す取付工程図である。
【符号の説明】
1A,1B アシストグリップ 3A,3B,3C,3D 取付座 5 取付体 5a 取付孔 7 車体パネル(裏面
材) 7a 裏側孔 9 天井材(表面材) 9a 表側孔 11 挿入孔 13 可撓性係止片(係
止手段) 13a 係止爪 15 仮止めピン 17 ストッパ手段 19A,19B,19C キャップ 23A,23B,23C,23D ストッパピン 25 開口部 27 収納凹部 33a 薄肉ヒンジ 33b,33c 中間薄肉ヒンジ 43 係止片(係止手
段) 43a 係止溝
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月7日(2001.8.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 アシストグリップの取付構造
【特許請求の範囲】
請求項3請求項1又は2に記載のアシストグリッ
プの取付構造において、 アシストグリップの基端側には、アシストグリップ格納
状態で取付座が収納される収納凹部が設けられ、 ストッパピンは、上記アシストグリップの格納位置への
回動動作により該アシストグリップに押圧されて取付座
底面の挿入孔に挿入されるようになっていることを特徴
とするアシストグリップの取付構造。
請求項4請求項1又は2に記載のアシストグリッ
プの取付構造において、 キャップは、板状をなし、キャップ基端が取付座底面の
挿入孔側方に薄肉ヒンジを介して一体に設けられている
とともに、該薄肉ヒンジとストッパピンとの間に少なく
とも1つの中間薄肉ヒンジが上記薄肉ヒンジに対して平
行に並設されて、キャップ基端の薄肉ヒンジと中間薄肉
ヒンジとによって取付座上端形状に沿うように折り曲げ
られて取付座上面を覆うようになっていることを特徴と
するアシストグリップの取付構造。
請求項5】 使用位置から格納位置に回動する格納タ
イプのアシストグリップをこれとは別体物である取付座
を介して取付体に取り付ける取付構造であって、 上記取付座は、上記取付体の取付孔に対応するよう取付
座底面に開口する挿入孔と、 上記取付座底面の挿入孔周りに一体に設けられ上記取付
体の取付孔に挿入されて取付孔周縁に係止する係止手段
とを備え、 上記取付座底面の挿入孔には、取付座とは別体物である
ストッパ手段が挿入されて上記係止手段の取付孔周縁か
らの離脱を阻止するようになっており、 一方、上記アシストグリップの基端側には、アシストグ
リップ格納状態で取付座が収納される収納凹部が設けら
れ、 上記ストッパ手段は、上記アシストグリップの格納位置
への回動動作により該アシストグリップに押圧されて取
付座底面の挿入孔に挿入されるようになっていることを
特徴とするアシストグリップの取付構造。
請求項6請求項5記載のアシストグリップの取付
構造において、 係止手段は、上記取付体の取付孔周縁に裏側から当接し
て係止する係止爪を先端に有する少なくとも一対の可撓
性係止片からなり、 ストッパ手段は、キャップと、上記キャップに一体に設
けられ上記挿入孔に挿入されて上記可撓性係止片の係止
爪が取付孔周縁から離脱しないように可撓性係止片を取
付孔周縁に向かって押すストッパピンとからなり、 上記ストッパピンを取付座底面の挿入孔に挿入した状態
で、上記キャップが挿入孔を覆うようになっていること
を特徴とするアシストグリップの取付構造。
請求項7請求項5記載のアシストグリップの取付
構造において、 係止手段は、上記取付体の取付孔周縁に側方から嵌合し
て係止する係止溝を有する係止片からなり、 ストッパ手段は、キャップと、上記キャップに一体に設
けられ上記挿入孔に挿入されて上記係止片の係止溝が取
付孔周縁から離脱しないように係止片と取付孔周縁との
間に押し込まれるストッパピンとからなり、 上記ストッパピンを取付座底面の挿入孔に挿入した状態
で、上記キャップが挿入孔を覆うようになっていること
を特徴とするアシストグリップの取付構造。
請求項8】 請求項1又はに記載のアシストグリッ
プの取付構造において、 取付体は、取付体本体を構成する裏面材とその表面を覆
う表面材とからなり、取付孔は、上記裏面材の裏側孔と
表面材の表側孔とからなる互いに連通する2つの孔から
なり、 係止手段には、係止手段を上記表面材の表側孔に挿入し
た際、表側孔周縁に係止してアシストグリップを表面材
に仮止めする仮止めピンが反挿入方向に突設され、 上記アシストグリップは、表面材に仮止めされた状態
で、上記係止手段を裏面材の裏側孔に挿入して裏側孔周
縁に係止させ、かつストッパ手段を取付座底面の挿入孔
に挿入することで取付体に取り付けられるようになって
いることを特徴とするアシストグリップの取付構造。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用アシスト
グリップの取付構造の改良に関し、特に取付対策とコス
ト対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アシストグリップは、固定タイプと格納
タイプとに大別される。前者の固定タイプのアシストグ
リップは、アシストグリップ両端の脚部下端を取付座と
してアシストグリップと取付座とが一体物であり、取付
座を介して車体パネルに取り付けられた状態で動かない
ようになっている。
【0003】後者の格納タイプのアシストグリップは、
例えば特開平7−137566号公報に開示されている
ように、アシストグリップと取付座とが別体物でアシス
トグリップが取付座に対して回動するようになってお
り、取付座を介して取付体に取り付けた状態で使用位置
から格納位置に回動するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、今までのア
シストグリップは、上記の公報例のように取付座を車体
パネルにねじ止めにより固定して取り付けているので、
手間が掛かって生産性が低下する。また、取付座とは別
体物であるねじという締結具が必要でその分だけ部品点
数が増加してコストアップを招くことにもなる。
【0005】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ねじ止めをなくして
簡単にかつ速やかにアシストグリップを取り付け、さら
には安価な取付構造にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、ねじ止めに代わる新たな取付手段を設
けたことを特徴とする
【0007】 すなわち、請求項1に記載の発明は、アシ
ストグリップを両端の取付座を介して取付体に取り付け
る取付構造であって、アシストグリップは、取付体に取
り付けた状態で使用位置から格納位置に回動する格納タ
イプで、かつ上記アシストグリップと取付座とは、別体
物であり、上記取付座は、上記取付体の取付孔に対応す
るよう取付座底面に開口する挿入孔と、上記取付座底面
の挿入孔周りに一体に設けられ上記取付体の取付孔に挿
入されて取付孔周縁に係止する係止手段と、上記挿入孔
に挿入されて上記係止手段の取付孔周縁からの離脱を阻
止するストッパ手段とを備え、上記係止手段は、上記取
付体の取付孔周縁に裏側から当接して係止する係止爪を
先端に有する少なくとも一対の可撓性係止片からなり、
上記ストッパ手段は、取付座底面の挿入孔側方に薄肉ヒ
ンジを介して回動自在に一体に設けられたキャップと、
上記キャップに一体に設けられ上記挿入孔に挿入されて
上記可撓性係止片の係止爪が取付孔周縁から離脱しない
ように可撓性係止片を取付孔周縁に向かって押すストッ
パピンとからなり、上記ストッパピンを取付座底面の挿
入孔に挿入した状態で、上記キャップが取付座上面を覆
うようになっていることを特徴とする。
【0008】上記の構成により、請求項1に記載の発明
では、取付体の取付孔に挿入されて取付孔周縁に係止す
る係止手段が、取付座底面の挿入孔に挿入されたストッ
パ手段のストッパピンにより取付孔周縁に押し付けられ
て取付孔周縁からの離脱が防止され、これにより、アシ
ストグリップが取付座を介して取付体に取り付けられ
る。
【0009】したがって、締結具としてのねじがいら
ず、ストッパ手段を取付座底面の挿入孔に挿入するだけ
でよいことから、アシストグリップが簡単にかつ迅速に
取り付けられ、生産性が向上する。また、キャップが取
付座上面を覆うことでストッパピン等の内部構造が外部
から見えず、見栄えが向上するとともに、ストッパピン
が他の物と接触することから保護される。しかも、ねじ
の代わりをするストッパ手段及び係止手段が取付座と一
体物であることから、従来の取付構造に比べて少ない部
品点数でアシストグリップが取り付けられ、コストが低
減する。
【0010】請求項2に記載の発明は、アシストグリッ
プを両端の取付座を介して取付体に取り付ける取付構造
であって、アシストグリップは、取付体に取り付けた状
態で使用位置から格納位置に回動する格納タイプで、か
つ上記アシストグリップと取付座とは、別体物であり、
上記取付座は、上記取付体の取付孔に対応するよう取付
座底面に開口する挿入孔と、上記取付座底面の挿入孔周
りに一体に設けられ上記取付体の取付孔に挿入されて取
付孔周縁に係止する係止手段と、上記挿入孔に挿入され
て上記係止手段の取付孔周縁からの離脱を阻止するスト
ッパ手段とを備え、上記係止手段は、上記取付体の取付
孔周縁に側方から嵌合して係止する係止溝を有する係止
片からなり、上記ストッパ手段は、取付座底面の挿入孔
側方に薄肉ヒンジを介して回動自在に一体に設けられた
キャップと、上記キャップに一体に設けられ上記挿入孔
に挿入されて上記係止片の係止溝が取付孔周縁から離脱
しないように係止片と取付孔周縁との間に押し込まれる
ストッパピンとからなり、上記ストッパピンを取付座底
面の挿入孔に挿入した状態で、上記キャップが取付座上
面を覆うようになっていることを特徴とする。
【0011】上記の構成により、請求項2に記載の発明
では、係止片の係止溝がストッパピンによって取付孔周
縁から離脱しないようにされ、これにより、アシストグ
リップが取付座を介して取付体に取り付けられることに
なり、請求項1に記載の発明と同様の作用効果が得られ
る。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、アシストグリップの基端側に
は、アシストグリップ格納状態で取付座が収納される収
納凹部が設けられ、ストッパピンは、上記アシストグリ
ップの格納位置への回動動作により該アシストグリップ
押圧されて取付座底面の挿入孔に挿入されるようにな
っていることを特徴とする上記の構成により、請求項3
に記載の発明では、格納タイプであるアシストグリップ
の回動機能を利用してアシストグリップが取付体に取り
付けられる。つまり、ストッパピンは梃子の原理で挿入
孔に押し込まれるので、小さな押圧力でよく、アシスト
グリップがより一層簡単にかつ迅速に取り付けられ、生
産性がさらに向上する。しかも、他の押込道具が不要に
なる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、キャップは、板状をなし、キャ
ップ基端が取付座底面の挿入孔側方に薄肉ヒンジを介し
て一体に設けられているとともに、該薄肉ヒンジとスト
ッパピンとの間に少なくとも1つの中間薄肉ヒンジが上
記薄肉ヒンジに対して平行に並設されて、キャップ基端
の薄肉ヒンジと中間薄肉ヒンジとによって取付座上端形
状に沿うように折り曲げられて取付座上面を覆うように
なっていることを特徴とする。
【0014】上記の構成により、請求項4に記載の発明
では、キャップの構造が具体化される。
【0015】請求項5に記載の発明は、使用位置から格
納位置に回動する格納タイプのアシストグリップをこれ
とは別体物である取付座を介して取付体に取り付ける取
付構造であって、上記取付座は、上記取付体の取付孔に
対応するよう取付座底面に開口する挿入孔と、上記取付
座底面の挿入孔周りに一体に設けられ上記取付体の取付
孔に挿入されて取付孔周縁に係止する係止手段とを備
え、上記取付座底面の挿入孔には、取付座とは別体物で
あるストッパ手段が挿入されて上記係止手段の取付孔周
縁からの離脱を阻止するようになっており、一方、上記
アシストグリップの基端側には、アシストグリップ格納
状態で取付座が収納される収納凹部が設けられ、上記ス
トッパ手段は、上記アシストグリップの格納位置への回
動動作により該アシストグリップに押圧されて取付座底
面の挿入孔に挿入されるようになっていることを特徴と
する。
【0016】上記の構成により、請求項5に記載の発明
では、請求項1と同様に、取付体の取付孔に挿入されて
取付孔周縁に係止する係止手段が、取付座底面の挿入孔
に挿入されたストッパ手段により取付孔周縁に押し付け
られて取付孔周縁からの離脱が防止され、これにより、
アシストグリップが取付座を介して取付体に取り付けら
れる。しかも、請求項3と同様に、ストッパ手段は梃子
の原理で取付座底面の挿入孔に押し込まれる。
【0017】したがって、締結具としてのねじがいらな
いことに関しては請求項1と同じであり、しかも、請求
項3と同様に、ストッパ手段を梃子の原理で取付座底面
の挿入孔に押し込むだけでよいことから、小さな押圧力
でよく、アシストグリップがより一層簡単にかつ迅速に
取り付けられ、生産性がさらに向上する。しかも、他の
押込道具が不要になる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、係止手段は、上記取付体の取付孔周縁
に裏側から当接して係止する係止爪を先端に有する少な
くとも一対の可撓性係止片からなり、ストッパ手段は、
キャップと、上記キャップに一体に設けられ上記挿入孔
に挿入されて上記可撓性係止片の係止爪が取付孔周縁か
ら離脱しないように可撓性係止片を取付孔周縁に向かっ
て押すストッパピンとからなり、上記ストッパピンを取
付座底面の挿入孔に挿入した状態で、上記キャップが挿
入孔を覆うようになっていることを特徴とする。
【0019】上記の構成により、請求項6に記載の発明
では、格納タイプのアシストグリップの取付構造の他の
形態が具体化される。この取付構造においても、キャッ
プにより取付座上面を覆うことで、ストッパピン等の内
部構造が外部から見えないようにして見栄えの向上を図
ることができることに関しては請求項1と同様である。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項5に記載
の発明において、係止手段は、上記取付体の取付孔周縁
に側方から嵌合して係止する係止溝を有する係止片から
なり、ストッパ手段は、キャップと、上記キャップに一
体に設けられ上記挿入孔に挿入されて上記係止片の係止
溝が取付孔周縁から離脱しないように係止片と取付孔周
縁との間に押し込まれるストッパピンとからなり、上記
ストッパピンを取付座底面の挿入孔に挿入した状態で、
上記キャップが挿入孔を覆うようになっていることを特
徴とする。
【0021】上記の構成により、請求項7に記載の発明
では、格納タイプのアシストグリップの取付構造のさら
に別の形態が具体化され、かつキャップによる内部構造
の隠蔽により見栄えが向上する点は請求項1と同様であ
る。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項1又は
に記載の発明において、取付体は、取付体本体を構成す
る裏面材とその表面を覆う表面材とからなり、取付孔
は、上記裏面材の裏側孔と表面材の表側孔とからなる互
いに連通する2つの孔からなり、係止手段には、係止手
段を上記表面材の表側孔に挿入した際、表側孔周縁に係
止してアシストグリップを表面材に仮止めする仮止めピ
ンが反挿入方向に突設され、上記アシストグリップは、
表面材に仮止めされた状態で、上記係止手段を裏面材の
裏側孔に挿入して裏側孔周縁に係止させ、かつストッパ
手段を取付座底面の挿入孔に挿入することで取付体に取
り付けられるようになっていることを特徴とする。
【0023】上記の構成により、請求項8に記載の発明
では、アシストグリップは、表面材に仮止めピンで仮止
めされて表面材から離脱せず、裏面材への取付作業がス
ムーズに行われる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、参考形態を先に説明した上
でこの発明の実施の形態を説明する。
【0025】(参考形態)図1〜4はこの発明の参考形
に係るアシストグリップの取付構造を示し、アシスト
グリップ1Aは、両端の2つの取付座3Aを介して取付
体5に取り付けられている(図では左側のみ示す)。こ
こで、上記取付体5とは、取付体本体を構成する裏面材
としての車体パネル7と、その表面を覆う表面材として
の天井材9とからなる。この参考形態のアシストグリッ
プ1Aは、上記取付体5に取り付けた状態で動かない固
定タイプのものであり、PP(ポリプロピレン)等の樹
脂で略コ字状に湾曲した形状に成形されている。また、
上記アシストグリップ1Aと取付座3Aとは一体物であ
り、取付座3Aはアシストグリップ1A両端の脚部下端
で構成されている。
【0026】上記取付体5の車体パネル7には矩形の裏
側孔7aが、天井材9には上記裏側孔7aよりも大きな
矩形の表側孔9aがそれぞれ形成され、これら2つの裏
側孔7a及び表側孔9aは共通の孔中心を有して互いに
連通し取付孔5aを構成している。
【0027】上記取付座3Aは、上記取付体5の取付孔
5aに対応するよう取付座3A底面に開口する矩形の挿
入孔11を備えている。上記取付座3A底面の挿入孔1
1周りには、係止手段としての一対の可撓性係止片13
が対向するように一体に突設され、上記各可撓性係止片
13先端には、係止爪13aが外側に張り出すように形
成され、この係止爪13aは上記各可撓性係止片13を
取付体5の取付孔5aに挿入した状態で、上記裏側孔7
a周縁に裏側から当接して係止するようになっている
(図1参照)。なお、上記可撓性係止片13は3つ以上
であってもよい。
【0028】上記取付座3Aの可撓性係止片13外周り
には、矩形環状の当接片14が可撓性係止片13と間隔
をあけて突設され、取付座3Aを取付体5の取付孔5a
に配置した状態で、上記当接片14外周面が天井材9の
表側孔9a内周面に接触するとともに、当接片14端面
が車体パネル7の裏側孔7a外周りに当接してアシスト
グリップ1Aを取付体5に位置決めするようになってい
る。この場合、当接片14の外周面と天井材9の表側孔
9a内周面とは必ずしも接触しなくてもよい。
【0029】上記2つの可撓性係止片13のうち一方の
可撓性係止片13の長手方向(図2の左右方向)先端に
は、可撓性の仮止めピン15が反挿入方向である斜め上
方に突設され、可撓性係止片13を上記天井材9の表側
孔9aに挿入した際、表側孔9a周縁に当接して係止
し、アシストグリップ1Aを天井材9に仮止めして離脱
しないようにしている(図2参照)。
【0030】上記取付座3A底面の挿入孔11側方に
は、ストッパ手段17の一方を構成するキャップ19A
が薄肉ヒンジ21によって回動自在に一体に設けられ、
このキャップ19Aには、ストッパ手段17の他方を構
成するストッパピン23Aが一体に突設されている。こ
のストッパピン23Aの先端には、膨出部24が可撓性
係止片13側に膨出するように形成され、この膨出部2
4の中程には抜止め段部24aが形成されている。
【0031】一方、上記取付座3A上方には、開口部2
5が取付座3A底面の挿入孔11に連続するように矩形
に形成され、上記キャップ19Aを薄肉ヒンジ21を回
動支軸として回動させてストッパピン23Aをアシスト
グリップ1Aの開口部25から取付座3A底面の挿入孔
11に挿入した状態で、膨出部24を両可撓性係止片1
3間に割り込ませて両可撓性係止片13を取付孔5a周
縁に向かって互いに離れる方向に押しやり、各々の係止
爪13aを車体パネル7の裏側孔7a周縁に裏側から押
し付けて裏側孔7a周縁から離脱しないようにしている
(図1参照)。この状態で、上記ストッパピン23Aの
抜止め段部24aが可撓性係止片13先端角部に係合し
ていて抜けないようになっている。さらに、この状態
で、上記キャップ19Aがアシストグリップ1Aの開口
部25を閉じて上記ストッパピン23Aを外部から見え
ないように覆い隠すようになっている(図4参照)。ま
た、この状態で、図示しないが上記仮止めピン15は、
可撓性係止片13と車体パネル7の裏側孔7aとの間で
撓んでその反力により、アシストグリップ1Aの長手方
向(図2で左右方向)のガタ付きを防止している。
【0032】上記アシストグリップ1Aは、車体パネル
7と天井材9とを重ねた状態で取り付けられるのではな
く、上述の如く一旦、仮止めピン15で天井材9に仮止
めされ(図2参照)、この状態から天井材9を車体パネ
ル7に重ねて上記可撓性係止片13を車体パネル7の裏
側孔7aに挿入して係止爪13aを裏側孔7a周縁に裏
側から係止させ、かつストッパピン23Aを取付座3A
底面の挿入孔11に挿入することで取付体5に取り付け
られるようになっている(図1参照)。
【0033】このように、この参考形態では、ストッパ
ピン23Aを取付座3A底面の挿入孔11に挿入して可
撓性係止片13を互いに離れる方向に押しやり、その係
止爪13aを車体パネル7の裏側孔7a周縁に離脱しな
いように係止させることで、アシストグリップ1Aを取
付体5に取り付けるようにしていることから、従来のね
じ止めの場合の如きねじが不要で、ストッパピン23A
を挿入するだけでよいことから、アシストグリップ1A
を簡単にかつ迅速に取り付けることができ、生産性を向
上させることができる。しかも、ねじの代わりをする可
撓性係止片13及びストッパピン23Aが取付座3Aと
一体物であることから、従来の取付構造に比べて少ない
部品点数でアシストグリップ1Aを取付体5に取り付け
ることができ、コストを低減することができる。
【0034】また、アシストグリップ1Aを取付体5に
取り付けた状態で、キャップ19Aがアシストグリップ
1Aの開口部25を覆って閉じていることから、外部か
らストッパピン23Aが見えず、見栄えを良くすること
ができるとともに、ストッパピン23Aの他の物との接
触を防止することができる。
【0035】さらに、アシストグリップ1Aを天井材9
に仮止めした状態で、可撓性係止片13の仮止めピン1
5が天井材9の表側孔9a周縁裏面に当接係止して天井
材9からの離脱を防止していることから、上記仮止め状
態で車両の組立ラインまで搬送し、該組立ラインでアシ
ストグリップ1Aを天井材9とともに車体パネル7に取
り付ける際に、離脱を気にすることなく車体パネル7へ
の取付作業をスムーズに行うことができる。
【0036】(実施の形態1)図5〜9はこの発明の
施の形態1に係るアシストグリップの取付構造を示す。
この実施の形態1では、アシストグリップ1Bは、PP
(ポリプロピレン)等の樹脂で略コ字状に湾曲した形状
に成形され、両端の2つの取付座3Bを介して取付体5
に取り付けられていること、及び上記取付体5は、取付
体本体を構成する裏面材としての車体パネル7と、その
表面を覆う表面材としての天井材9とからなり、車体パ
ネル7に裏側孔7aが、天井材9に表側孔9aがそれぞ
れ形成されていることに関しては参考形態と同じであ
る。しかし、参考形態のアシストグリップ1Aが固定タ
イプであるのに対し、実施の形態1のアシストグリップ
1Bは、取付体5に取り付けた状態で使用位置から格納
位置に回動する格納タイプである。
【0037】つまり、実施の形態1では、アシストグリ
ップ1Bと取付座3Bとは別体物であり、アシストグリ
ップ1Bは、格納位置にあるときには左右(アシストグ
リップ1Bの長手方向)の中間部が上側(図9で右側)
に向いて略鉛直面に沿った状態となる一方、使用位置に
あるときには上記中間部が車室内側に向いて略水平面に
沿った状態となる。このため、アシストグリップ1Bの
両基端側(脚部)の背面(アシストグリップ格納状態で
取付体5に対向する面)には、アシストグリップ1B下
面に亘って開口する収納凹部27が形成されているとと
もに、アシストグリップ1Bの両基端が取付座3Bに軸
29で回動自在に取り付けられ、アシストグリップ1B
は、上記軸29周りに配置された捩りコイルばね(図示
せず)の捩り力により、使用位置から格納位置に向かう
ように回動付勢され、アシストグリップ格納状態で上記
収納凹部27に取付座3Bの縦壁35及び後述の軸受3
7が収納されるようになっている(図9参照)。
【0038】一方、上記取付座3Bは、POM(ポリア
セタール)等の樹脂で成形されているものであり、取付
体5の取付孔5aに対応するよう取付座3B底面に開口
する矩形の挿入孔11を備えている。上記取付座3B底
面の挿入孔11周りには、係止手段としての一対の可撓
性係止片13が対向するように一体に突設され、上記各
可撓性係止片13先端には、係止爪13aが外側に張り
出すように形成され、この係止爪13aは上記各可撓性
係止片13を取付体5の取付孔5aに挿入した状態で、
上記裏側孔7a周縁に裏側から当接して係止するように
なっている(図8参照)。なお、上記可撓性係止片13
は3つ以上であってもよい。
【0039】上記取付座3Bの各可撓性係止片13外側
には、直方体の当接片31が1つずつ可撓性係止片13
と間隔をあけて突設され、取付座3Bを取付体5の取付
孔5aに配置した状態で、外側面が天井材9の表側孔9
a内周面と接触もしくは微小間隙を有しているととも
に、端面が車体パネル7の裏側孔7a外側に当接してア
シストグリップ1Bを取付体5に位置決めするようにな
っている(図8参照)。
【0040】上記2つの可撓性係止片13のうち一方の
可撓性係止片13先端には、仮止めピン15が反挿入方
向である斜め上方に突設され、可撓性係止片13を上記
天井材9の表側孔9aに挿入した際、表側孔9a周縁に
裏側から当接して係止し、アシストグリップ1Bを天井
材9に仮止めして離脱しないようにしている(図7参
照)。
【0041】上記取付座3B底面の挿入孔11側方に
は、ストッパ手段17の一方を構成するキャップ19B
が薄肉ヒンジ33aによって回動自在に一体に設けら
れ、このキャップ19Bには、ストッパ手段17の他方
を構成する断面H形のストッパピン23Bが一体に突設
されている(図6参照)。このストッパピン23Bの先
端には、参考形態のストッパピン23Aの如き膨出部2
4及び抜止め段部24aはないが、これら膨出部24及
び抜止め段部24aを設けることも可能である。上記薄
肉ヒンジ33aとストッパピン23Bとの間のキャップ
19Bには、上記薄肉ヒンジ33aに対して平行に2つ
の中間薄肉ヒンジ33b,33cがほぼ等間隔に並設さ
れている。
【0042】一方、上記取付座3B底面には、2つの縦
壁35が向かい合って立設され、各縦壁35の一端側に
は、軸孔37aを有する円形の軸受37が斜め上方に膨
出して形成され、上記軸孔37aに軸29を挿入してア
シストグリップ1Bを取付座3Bに回動自在に取り付け
るようになっている。上記各縦壁35の他端側は、大き
く下方に切り欠かれて上記キャップ19Bの厚みにほぼ
等しい高さに形成され、上記ストッパピン23Bを取付
座3B底面の挿入孔11に挿入した状態で、上記キャッ
プ19Bを薄肉ヒンジ33a及び中間薄肉ヒンジ33
b,33cで折り曲げて縦壁35の上端形状に沿わせる
ことで、キャップ19Bが取付座3B上面を覆うように
なっている(図9参照)。
【0043】上記キャップ19Bのストッパピン23B
対応箇所には、僅かに凹んだ凹部39が形成され、一
方、上記アシストグリップ1Bの収納凹部27には、ス
トッパピン23Bを押し込むための突起41が突設され
ている。
【0044】そして、上記キャップ19Bを薄肉ヒンジ
33aを回動支軸として回動させてストッパピン23B
を取付座3B底面の挿入孔11に挿入した状態で(図8
参照)、アシストグリップ1Bを格納位置に回動させ、
この回動動作によりアシストグリップ1Bの突起41で
キャップ19Bの凹部39を押圧してストッパピン23
B先端を取付座3B底面の挿入孔11に挿入させる。こ
れにより、ストッパピン23B先端が両可撓性係止片1
3間に割り込んで両可撓性係止片13を取付孔5a周縁
に向かって互いに離れる方向に押しやり、各々の係止爪
13aを車体パネル7の裏側孔7a周縁に裏側から押し
付けて裏側孔7a周縁から離脱しないようにしている
(図9参照)。また、この状態で、上記キャップ19B
が取付座3B上面を覆って上記ストッパピン23B等の
内部構造を覆い隠すようになっている。
【0045】なお、上記突起41は機能面では突起とせ
ず、突起の突出量と同じ肉厚を有するように収納凹部2
7の壁部を形成することも可能であるが、このようにす
ると、アシストグリップ1Bを成形する材料の使用量が
増大しコスト高となるため、本実施例のように突起41
とすることが好ましい。
【0046】上記アシストグリップ1Bは、車体パネル
7と天井材9とを重ねた状態で取り付けられるのではな
く、上述の如く一旦、仮止めピン15で天井材9に仮止
めされ(図7参照)、この状態から天井材9を車体パネ
ル7に重ねて上記可撓性係止片13を車体パネル7の裏
側孔7aに挿入して係止爪13aを裏側孔7a周縁に裏
側から係止させ、かつストッパピン23Bを取付座3B
底面の挿入孔11に挿入することで取付体5に取り付け
られるようになっている。このこと及び取付状態での仮
止めピン15の状態は参考形態と同様である。
【0047】したがって、この実施の形態1では、参考
形態と同様に、ストッパピン23Bを取付座3B底面の
挿入孔11に挿入して可撓性係止片13を互いに離れる
方向に押しやり、その係止爪13aを車体パネル7の裏
側孔7a周縁に離脱しないように係止させることで、ア
シストグリップ1Bを取付体5に取り付けるようにして
いることから、従来のねじ止めの場合の如きねじが不要
で、ストッパピン23Bを挿入するだけでよいことか
ら、アシストグリップ1Bを簡単にかつ迅速に取り付け
ることができ、生産性を向上させることができる。しか
も、ねじの代わりをする可撓性係止片13及びストッパ
ピン23Bが取付座3と一体物であることから、従来の
取付構造に比べて少ない部品点数でアシストグリップ1
Bを取付体5に取り付けることができ、コストを低減す
ることができる。
【0048】また、アシストグリップ1Bを取付体5に
取り付けた状態で、キャップ19Bが取付座3Bの縦壁
35上端形状に沿って上面を覆っていることから、外部
からストッパピン23B等の内部構造が見えず、見栄え
を良くすることができる。
【0049】さらに、アシストグリップ1Bを天井材9
に仮止めした状態で、可撓性係止片13の仮止めピン1
5が天井材9の表側孔9a周縁裏面に当接係止して天井
材9からの離脱を防止していることから、アシストグリ
ップ1Bを車体パネル7に取り付ける際に離脱を気にす
ることなく車体パネル7への取付作業をスムーズに行う
ことができる。
【0050】加えて、ストッパピン23Bをアシストグ
リップ1Bの回動機能を利用して、つまり梃子の原理で
取付座3B底面の挿入孔11に押し込んでいるので、小
さな押圧力で済み、アシストグリップ1Bを格納方向に
回動させるだけで天井材9と共にアシストグリップ1B
を取付体5により一層簡単にかつ迅速に取り付けること
ができ、生産性をさらに向上させることができる。しか
も、他の押込道具がいらず至便である。
【0051】さらにまた、アシストグリップ格納状態で
収納凹部27に取付座3Bの縦壁35及び軸受37が収
納されるため、この状態で上記縦壁35及び軸受37が
搭乗者から見えず、見栄えが向上するとともに、上記格
納状態でアシストグリップ1Bを取付体5に沿うように
取り付けることが可能となり、さらに見栄えが向上す
る。
【0052】(実施の形態2)図10〜15はこの発明
実施の形態2に係るアシストグリップの取付構造を示
す。この実施の形態2においても、アシストグリップ1
Bは、PP(ポリプロピレン)等の樹脂で略コ字状に湾
曲した形状に成形され、両端の2つの取付座3Bを介し
て取付体5に取り付けられていること、及び上記取付体
5は、取付体本体を構成する裏面材としての車体パネル
7と、その表面を覆う表面材としての天井材9とからな
り、車体パネル7に裏側孔7aが、天井材9に表側孔9
aがそれぞれ形成されていることに関しては参考形態
同じである。しかし、参考形態のアシストグリップ1A
が固定タイプであるのに対し、実施の形態2のアシスト
グリップ1Bは実施の形態1と同様に、取付体5に取り
付けた状態で使用位置から格納位置に回動する格納タイ
プである。
【0053】つまり、実施の形態2では、アシストグリ
ップ1Bと取付座3Cとは別体物であり、アシストグリ
ップ1Bは、格納位置にあるときには左右(アシストグ
リップ1Bの長手方向)の中間部が上側(図15で右
側)に向いて略鉛直面に沿った状態となる一方、使用位
置にあるときには上記中間部が車室内側に向いて略水平
面に沿った状態となる。このため、アシストグリップ1
Bの両基端側(脚部)の背面(アシストグリップ格納状
態で取付体5に対向する面)には、アシストグリップ1
B下面に亘って開口する収納凹部27が形成されている
とともに、アシストグリップ1Bの両基端が取付座3C
に軸29で回動自在に取り付けられ、アシストグリップ
1Bは、上記軸29周りに配置された捩りコイルばね
(図示せず)の捩り力により、使用位置から格納位置に
向かうように回動付勢され、アシストグリップ格納状態
で上記収納凹部27に取付座3Cが収納されるようにな
っている(図15参照)。
【0054】一方、上記取付座3Cは、POM(ポリア
セタール)等の樹脂で成形されているものであり、取付
体5の取付孔5aに対応するよう取付座3C底面に開口
する矩形の挿入孔11を備えている。上記取付座3C底
面の挿入孔11の一方側には、係止手段としての1つの
係止片43が一体に突設され、この係止片43の中程に
は係止溝43aが上記軸29の軸方向(アシストグリッ
プ1Bの長手方向)に形成され、この係止溝43aは上
記係止片43を取付体5の取付孔5aに挿入した状態
で、上記裏側孔7a周縁に側方から嵌合して係止し、ア
シストグリップ1Bを取付体5に位置決めするようにな
っている(図14参照)。
【0055】上記取付座3C底面の挿入孔11の他方側
には、1つの直方体の当接片31が上記係止片43と向
かい合うように突設され、この当接片31は、突出長さ
が上記係止片43の係止溝43a形成位置と同じに設定
され、取付座3Cを取付体5の取付孔5aに配置した状
態で、端面が車体パネル7の裏側孔7a周縁に表側から
当接するようになっている(図13参照)。
【0056】上記係止片43先端には、仮止めピン15
が反挿入方向である斜め上方に突設され、係止片43を
上記天井材9の表側孔9aに挿入した際、表側孔9a周
縁に裏側から当接して係止し、アシストグリップ1Bを
天井材9に仮止めして離脱しないようにしている(図1
2参照)。
【0057】上記取付座3C底面の挿入孔11側方に
は、ストッパ手段17の一方を構成するキャップ19B
がヒンジ33aによって回動自在に一体に設けられ、こ
のキャップ19Bには、ストッパ手段17の他方を構成
するストッパピン23Cが一体に突設されている。この
ストッパピン23Cの先端には、二股に分岐した分岐部
45が形成され、そのうち係止片43から遠い方の分岐
部45先端には、係止爪45aが形成されている。そし
て、上記ストッパピン23Cを挿入孔11に挿入する
際、ストッパピン23C先端の分岐部45が係止片43
と当接片31との間に圧入されて互いに接近する方向に
撓むことでストッパピン23Cの挿入を許容し、ストッ
パピン23Cの挿入が完了すると、上記係止爪45aが
車体パネル7の裏側孔7aに裏面側から係止するように
なっている(図15参照)。また、上記薄肉ヒンジ33
aとストッパピン23Cとの間のキャップ19Bには、
上記薄肉ヒンジ33aに対して平行に2つの中間薄肉ヒ
ンジ33b,33cがほぼ等間隔に並設されている。
【0058】一方、上記取付座3C底面には、2つの縦
壁35が向かい合って立設され、各縦壁35の一端側に
は、軸孔37aを有する円形の軸受37が斜め上方に膨
出して形成され、上記軸孔37aに軸29を挿入してア
シストグリップ1Bを取付座3Cに回動自在に取り付け
るようになっている。上記各縦壁35の他端側は、大き
く下方に切り欠かれて上記キャップ19Bの厚みにほぼ
等しい高さに形成され、上記ストッパピン23Cを取付
座3C底面の挿入孔11に挿入した状態で、上記キャッ
プ19Bを薄肉ヒンジ33a及び中間薄肉ヒンジ33
b,33cで折り曲げて縦壁35の上端形状に沿わせる
ことで、キャップ19Bが取付座3C上面を覆うように
なっている。
【0059】上記キャップ19Bのストッパピン23C
対応箇所には、僅かに凹んだ凹部39が形成され、一
方、上記アシストグリップ1Bの収納凹部27には、ス
トッパピン23Bを押し込むための突起41が突設され
ている。これらの構成は実施の形態1と同様である。
【0060】この実施の形態2におけるアシストグリッ
プ1Bの取付け方は、前述の参考形態及び実施の形態1
とは若干異なっており、次のようにして取り付けられ
る。
【0061】まず、取付座3Cのキャップ19Bを薄肉
ヒンジ33aを回動支軸として回動させてストッパピン
23Cを取付座3C底面の挿入孔11に挿入し、この状
態の取付座3Cを天井材9の表側孔9aに対応させて係
止片43及び当接片31を表側孔9aに挿入する。この
状態で、仮止めピン15が天井材9の表側孔9a周縁に
裏側から当接係止し、アシストグリップ1Bが天井材9
から離脱しないように仮止めされる(図12参照)。
【0062】次いで、上記天井材9を車体パネル7に重
ねて係止片43を車体パネル7の裏側孔7aに挿入す
る。この状態で、当接片31が車体パネル7の表側に当
接している(図13参照)。
【0063】その後、上記取付座3Cを取付体5に沿っ
て図13の矢印方向に移動させ、係止片43の係止溝4
3aを車体パネル7の裏側孔7a周縁に嵌合させる(図
14参照)。
【0064】しかる後、アシストグリップ1Bを格納方
向に回動させ、この回動動作によりアシストグリップ1
Bの突起41がキャップ19Bの表面をスライドして該
キャップ19Bの凹部39に達し、該凹部39を押圧し
てストッパピン23C先端を取付座3C底面の挿入孔1
1に挿入させる。これにより、ストッパピン23C先端
の分岐部45が係止片43と当接片31との間に割り込
んで互いに接近する方向に撓みながら裏側孔7aを通過
し、係止爪45aが車体パネル7の裏側孔7a周縁に裏
面側から係止し、上記係止片43の車体パネル7の裏側
孔7a周縁への嵌合と相俟って取付座3Cが取付体5の
取付孔5aから離脱しないようになっている(図15参
照)。また、この状態で、上記キャップ19Bが取付座
3C上面を覆って上記ストッパピン23B等の内部構造
を覆い隠すようになっている。
【0065】したがって、この実施の形態2では、取付
座3Cを係止片43の溝嵌合作用とストッパピン23C
の爪係止作用とにより車体パネル7から離脱しないよう
にしてアシストグリップ1Bを取付体5に取り付けるよ
うにしていることから、従来のねじ止めの場合の如きね
じが不要で、ストッパピン23Cを挿入するだけでよい
ことから、アシストグリップ1Bを簡単にかつ迅速に取
り付けることができ、生産性を向上させることができ
る。しかも、ねじの代わりをする係止片43及びストッ
パピン23Cが取付座3Cと一体物であることから、従
来の取付構造に比べて少ない部品点数でアシストグリッ
プ1Bを取付体5に取り付けることができ、コストを低
減することができる。
【0066】また、アシストグリップ1Bを取付体5に
取り付けた状態で、キャップ19Bが縦壁35の上端形
状に沿って取付座3C上面を覆っていることから、外部
からストッパピン23C等の内部構造が見えず、見栄え
を良くすることができる。
【0067】さらに、アシストグリップ1Bを天井材9
に仮止めした状態で、係止片43の仮止めピン15が天
井材9の表側孔9a周縁裏面に当接係止して天井材9か
らの離脱を防止していることから、アシストグリップ1
Bを車体パネル7に取り付ける際に離脱を気にすること
なく車体パネル7への取付作業をスムーズに行うことが
できる。
【0068】加えて、ストッパピン23Cをアシストグ
リップ1Bの回動機能を利用して、つまり梃子の原理で
取付座3C底面の挿入孔11に押し込んでいるので、小
さな押圧力で済み、アシストグリップ1Bを格納方向に
回動させるだけで天井材9と共にアシストグリップ1B
を取付体5により一層簡単にかつ迅速に取り付けること
ができ、生産性をさらに向上させることができる。しか
も、他の押込道具がいらず至便である。
【0069】なお、アシストグリップ1Bを取付体5に
取付完了した状態における仮止めピン15の状態とその
作用は、上記各実施の形態と同じである。
【0070】(実施の形態3)図16〜20はこの発明
実施の形態3に係るアシストグリップの取付構造を示
す。この実施の形態3では、アシストグリップ1Bは、
PP(ポリプロピレン)等の樹脂で略コ字状に湾曲した
形状に成形され、両端の2つの取付座3Dを介して取付
体5に取り付けられていること、及び上記取付体5は、
取付体本体を構成する裏面材としての車体パネル7と、
その表面を覆う表面材としての天井材9とからなり、車
体パネル7に裏側孔7aが、天井材9に表側孔9aがそ
れぞれ形成されていることに関しては参考形態と同じで
ある。しかし、参考形態のアシストグリップ1Aが固定
タイプであるのに対し、実施の形態3のアシストグリッ
プ1Bは実施の形態1,2と同様に、取付体5に取り付
けた状態で使用位置から格納位置に回動する格納タイプ
である。
【0071】つまり、実施の形態3では、アシストグリ
ップ1Bと取付座3Dとは別体物であり、アシストグリ
ップ1Bは、格納位置にあるときには左右(アシストグ
リップ1Bの長手方向)の中間部が上側(図20で右
側)に向いて略鉛直面に沿った状態となる一方、使用位
置にあるときには上記中間部が車室内側に向いて略水平
面に沿った状態となる。このため、アシストグリップ1
Bの両基端側(脚部)の背面(アシストグリップ格納状
態で取付体5に対向する面)には、アシストグリップ1
B下面に亘って開口する収納凹部27が形成されている
とともに、アシストグリップ1Bの両基端が取付座3B
に軸29で回動自在に取り付けられ、アシストグリップ
1Bは、上記軸29周りに配置された捩りコイルばね
(図示せず)の捩り力により、使用位置から格納位置に
向かうように回動付勢され、アシストグリップ格納状態
で上記収納凹部27に取付座3Dが収納されるようにな
っている(図20参照)。
【0072】一方、上記取付座3Dは、POM(ポリア
セタール)等の樹脂で成形されているものであり、取付
体5の取付孔5aに対応するよう取付座3D底面に開口
する矩形の挿入孔11を備えている。上記取付座3D底
面の挿入孔11周りには、係止手段としての一対の可撓
性係止片13が対向するように一体に突設され、上記各
可撓性係止片13先端には外側に張り出す係止爪13a
が形成され、この係止爪13aは上記各可撓性係止片1
3を取付体5の取付孔5aに挿入した状態で、上記裏側
孔7a周縁に裏側から当接して係止するようになってい
る(図19参照)。なお、上記可撓性係止片13は3つ
以上であってもよい。
【0073】上記取付座3Dの各可撓性係止片13外側
には、直方体の当接片31が1つずつ可撓性係止片13
と間隔をあけて突設され、取付座3Dを取付体5の取付
孔5aに配置した状態で、外側面が天井材9の表側孔9
a内周面と接触もしくは微小間隙を有しているととも
に、端面が車体パネル7の裏側孔7a外側に当接してア
シストグリップ1Bを取付体5に位置決めするようにな
っている(図19参照)。
【0074】上記2つの可撓性係止片13のうち一方の
可撓性係止片13先端には、仮止めピン15が反挿入方
向である斜め上方に突設され、可撓性係止片13を上記
天井材9の表側孔9aに挿入した際、表側孔9a周縁に
裏側から当接して係止し、アシストグリップ1Bを天井
材9に仮止めして離脱しないようにしている(図18参
照)。
【0075】上記取付座3D底面の挿入孔11には、取
付座3Dとは別体物であるストッパ手段17が挿入され
るようになっている。この点で、ストッパ手段17が取
付座3B,3Cと一体物である実施の形態1,2と異な
る。上記ストッパ手段17は、矩形のキャップ19C
と、このキャップ19Cに一体に突設された断面H形の
ストッパピン23Dとを備え(図16(b)及び図17
(b)参照)、上記キャップ19Cには、先端に抜止爪
34aを有する2つの可撓性の抜止片34が上記ストッ
パピン23Dの両側に位置するように一体に突設されて
いる。なお、ストッパピン23Dの先端には、参考形態
のストッパピン23Aの如き膨出部24及び抜止め段部
24aはないが、これら膨出部24及び抜止め段部24
aを設けることも可能である。
【0076】一方、上記取付座3D底面には、矩形筒状
部36が立設され、この筒状部36の一端側には、軸孔
37aを有する円形の軸受37が斜め上方に膨出して形
成され、上記軸孔37aに軸29を挿入してアシストグ
リップ1Bを取付座3Dに回動自在に取り付けるように
なっている。また、上記筒状部36には、2つの係止孔
36aが対向するように形成され、上記ストッパピン2
3Dを取付座3D底面の挿入孔11に挿入した状態で、
上記2つの抜止片34の抜止爪34aが上記係止孔36
aに筒状部36内側から係止して上記キャップ19Cが
抜けないようにするとともに、キャップ19Cが挿入孔
11を覆うようになっている(図20参照)。なお、キ
ャップ19Cが筒状部36上面を覆った状態で、キャッ
プ19Cの対向する2辺が筒状部36上端開口縁の対向
する2つの段部36b(図17(a)に現れる)に係止
し、ストッパピン23Dが落ち込まないようになってい
る。
【0077】上記キャップ19Cのストッパピン23D
対応箇所には、僅かに凹んだ凹部39が形成され、一
方、上記アシストグリップ1Bの収納凹部27には、ス
トッパピン23Dを押し込むための突起41が突設され
ている。
【0078】そして、上記ストッパピン23Dを取付座
3D底面の挿入孔11に挿入した状態で(図19参
照)、アシストグリップ1Bを格納位置に回動させ、こ
の回動動作によりアシストグリップ1Bの突起41でキ
ャップ19Cの凹部39を押圧してストッパピン23D
先端を取付座3D底面の挿入孔11に挿入させる。これ
により、ストッパピン23D先端が両可撓性係止片13
間に割り込んで両可撓性係止片13を取付孔5a周縁に
向かって互いに離れる方向に押しやり、各々の係止爪1
3aを車体パネル7の裏側孔7a周縁に裏側から押し付
けて裏側孔7a周縁から離脱しないようにしている(図
20参照)。また、この状態で、上記2つの抜止片34
の抜止爪34aが上記係止孔36aに筒状部36内側か
ら係止して上記キャップ19Cが抜けないようにすると
ともに、上記キャップ19Cが挿入孔11を覆って上記
ストッパピン23D等の内部構造を覆い隠すようになっ
ている。
【0079】上記アシストグリップ1Bは、車体パネル
7と天井材9とを重ねた状態で取り付けられるのではな
く、上述の如く一旦、仮止めピン15で天井材9に仮止
めされ(図18参照)、この状態から天井材9を車体パ
ネル7に重ねて上記可撓性係止片13を車体パネル7の
裏側孔7aに挿入して係止爪13aを裏側孔7a周縁に
裏側から係止させ、かつストッパピン23Dを取付座3
D底面の挿入孔11に挿入することで取付体5に取り付
けられるようになっている。このこと及び取付状態での
仮止めピン15の状態は参考形態と同様である。
【0080】したがって、この実施の形態3では、参考
形態及び実施の形態1と同様に、ストッパピン23Dを
取付座3D底面の挿入孔11に挿入して可撓性係止片1
3を互いに離れる方向に押しやり、その係止爪13aを
車体パネル7の裏側孔7a周縁に離脱しないように係止
させることで、アシストグリップ1Bを取付体5に取り
付けるようにしていることから、ストッパ手段17が
考形態及び実施の形態1と異なり取付座3Dとは別体物
ではあるが、従来のねじ止めの場合の如きねじが不要で
ある点で参考形態及び実施の形態1と同様であり、この
実施の形態3においても、ストッパピン23Dを取付座
3D底面の挿入孔11に挿入するだけで、アシストグリ
ップ1Bを簡単にかつ迅速に取り付けることができ、生
産性を向上させることができる。
【0081】また、アシストグリップ1Bを取付体5に
取り付けた状態で、キャップ19Cが挿入孔11を覆っ
ていることから、外部からストッパピン23D等の内部
構造が見えず、見栄えを良くすることができる。
【0082】さらに、アシストグリップ1Bを天井材9
に仮止めした状態で、可撓性係止片13の仮止めピン1
5が天井材9の表側孔9a周縁裏面に当接係止して天井
材9からの離脱を防止していることから、アシストグリ
ップ1Bを車体パネル7に取り付ける際に離脱を気にす
ることなく車体パネル7への取付作業をスムーズに行う
ことができる。
【0083】加えて、ストッパピン23Dをアシストグ
リップ1Bの回動機能を利用して、つまり梃子の原理で
取付座3D底面の挿入孔11に押し込んでいるので、小
さな押圧力で済み、アシストグリップ1Bを格納方向に
回動させるだけで天井材9と共にアシストグリップ1B
を取付体5により一層簡単にかつ迅速に取り付けること
ができ、生産性をさらに向上させることができる。しか
も、他の押込道具がいらず至便である。
【0084】(変形例)実施の形態2におけるアシスト
グリップ1Bは、アシストグリップ1Bを取付体5に取
り付けた状態で使用位置から格納位置に回動する格納タ
イプであるが、係止溝43aを有する係止片43、当接
片31及びストッパピン23C等の構造は、参考形態
示した固定タイプのアシストグリップ1Aにも適用でき
る。
【0085】すなわち、図示しないが、参考形態のアシ
ストグリップ1Aにおける一対の可撓性係止片13のう
ち一方の可撓性係止片13を実施の形態2に示した係止
溝43aを有する係止片43に変更するとともに、上記
一方の可撓性係止片13に近接している当接片14及び
他方の可撓性係止片13をそれぞれ削除し、さらに参考
形態のストッパピン23Aを実施の形態2におけるスト
ッパピン23Cに変更すればよい。このことは、同じ格
納タイプである実施の形態3においても同様である。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、格納タイプのアシストグリップにおいて、ストッパ
手段を取付座底面の挿入孔に挿入することで係止手段が
取付孔周縁から離脱しないようにしたので、締結具とし
てのねじがいらず、ストッパ手段を挿入するだけでアシ
ストグリップを簡単にかつ迅速に取り付けて生産性を高
めることができる。また、キャップが取付座上面を覆う
ことでストッパピン等の内部構造が外部から見えず、見
栄えが向上するとともに、ストッパピンが他の物と接触
することから保護される。しかも、ねじの代わりをする
ストッパ手段及び係止手段が取付座と一体物であること
から、従来の取付構造に比べて少ない部品点数でアシス
トグリップが取り付けられ、コストが低減する
【0087】また、格納タイプのアシストグリップにお
いて、アシストグリップの回動動作によりストッパ手段
を取付座底面の挿入孔に挿入することで、他の押込道具
を用いずに、しかも、小さな押圧力でアシストグリップ
の取付けをより一層簡単にかつ迅速に行って生産性をさ
らに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の参考形態に係るアシストグリップ取
付構造において天井材に仮止めした状態のアシストグリ
ップを車体パネルの取付け箇所に配置した状態を示す図
である。
【図2】この発明の参考形態に係るアシストグリップ取
付構造においてアシストグリップ取付前の取付座部分の
正面図である。
【図3】この発明の参考形態に係るアシストグリップ取
付構造においてアシストグリップ取付前の取付座部分を
底面側から見た斜視図である。
【図4】この発明の参考形態に係るアシストグリップ取
付構造においてアシストグリップのキャップを閉じた状
態におけるアシストグリップ単体の取付座部分を底面側
から見た斜視図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係るアシストグリッ
プ取付構造において取付座の正面図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係るアシストグリッ
プ取付構造において取付座の平面図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係るアシストグリッ
プ取付構造においてアシストグリップを天井材に仮止め
した状態を示す取付工程図である。
【図8】この発明の実施の形態1に係るアシストグリッ
プ取付構造において天井材に仮止めした状態のアシスト
グリップを車体パネルの取付け箇所に配置した状態を示
す取付工程図である。
【図9】この発明の実施の形態1に係るアシストグリッ
プ取付構造においてアシストグリップを車体パネルに取
り付けた状態を示す取付工程図である。
【図10】この発明の実施の形態2に係るアシストグリ
ップ取付構造において取付座の正面図である。
【図11】この発明の実施の形態2に係るアシストグリ
ップ取付構造において取付座の平面図である。
【図12】この発明の実施の形態2に係るアシストグリ
ップ取付構造においてアシストグリップを天井材に仮止
めした状態を示す取付工程図である。
【図13】この発明の実施の形態2に係るアシストグリ
ップ取付構造において天井材に仮止めした状態のアシス
トグリップを車体パネルの取付け箇所に配置した状態を
示す取付工程図である。
【図14】この発明の実施の形態2に係るアシストグリ
ップ取付構造において取付座の係止片を車体パネルに嵌
合した状態を示す取付工程図である。
【図15】この発明の実施の形態2に係るアシストグリ
ップ取付構造においてアシストグリップを車体パネルに
取り付けた状態を示す取付工程図である。
【図16】この発明の実施の形態3に係るアシストグリ
ップ取付構造を示し、(a)は取付座の正面図、(b)
はストッパ手段の正面図である。
【図17】この発明の実施の形態3に係るアシストグリ
ップ取付構造を示し、(a)は取付座の平面図、(b)
はストッパ手段の底面図である。
【図18】この発明の実施の形態3に係るアシストグリ
ップ取付構造においてアシストグリップを天井材に仮止
めした状態を示す取付工程図である。
【図19】この発明の実施の形態3に係るアシストグリ
ップ取付構造において天井材に仮止めした状態のアシス
トグリップを車体パネルの取付け箇所に配置した状態を
示す取付工程図である。
【図20】この発明の実施の形態3に係るアシストグリ
ップ取付構造においてアシストグリップを車体パネルに
取り付けた状態を示す取付工程図である。
【符号の説明】 1A,1B アシストグリップ 3A,3B,3C,3D 取付座 5 取付体 5a 取付孔 7 車体パネル(裏面
材) 7a 裏側孔 9 天井材(表面材) 9a 表側孔 11 挿入孔 13 可撓性係止片(係
止手段) 13a 係止爪 15 仮止めピン 17 ストッパ手段 19A,19B,19C キャップ 23A,23B,23C,23D ストッパピン 25 開口部 27 収納凹部 33a 薄肉ヒンジ 33b,33c 中間薄肉ヒンジ 43 係止片(係止手
段) 43a 係止溝

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アシストグリップを取付座を介して取付
    体に取り付ける取付構造であって、 上記取付座は、上記取付体の取付孔に対応するよう取付
    座底面に開口する挿入孔と、 上記取付座底面の挿入孔周りに一体に設けられ上記取付
    体の取付孔に挿入されて取付孔周縁に係止する係止手段
    と、 上記取付座底面の挿入孔側方に回動自在に一体に設けら
    れ上記挿入孔に挿入されて上記係止手段の取付孔周縁か
    らの離脱を阻止するストッパ手段とを備えていることを
    特徴とするアシストグリップの取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアシストグリップの取付
    構造において、 アシストグリップは、取付体に取り付けた状態で動かな
    い固定タイプで、かつ上記アシストグリップと取付座と
    は、一体物であり、 上記アシストグリップの取付座上方には、取付座底面の
    挿入孔に連続する開口部が設けられ、 係止手段は、上記取付体の取付孔周縁に裏側から当接し
    て係止する係止爪を先端に有する少なくとも一対の可撓
    性係止片からなり、 ストッパ手段は、取付座底面の挿入孔側方に回動自在に
    一体に設けられたキャップと、上記キャップに一体に設
    けられ上記挿入孔に挿入されて上記可撓性係止片の係止
    爪が取付孔周縁から離脱しないように可撓性係止片を取
    付孔周縁に向かって押すストッパピンとからなり、 上記ストッパピンをアシストグリップの開口部から取付
    座底面の挿入孔に挿入した状態で、上記キャップがアシ
    ストグリップの開口部を閉じるようになっていることを
    特徴とするアシストグリップの取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアシストグリップの取付
    構造において、 アシストグリップは、取付体に取り付けた状態で動かな
    い固定タイプで、かつ上記アシストグリップと取付座と
    は、一体物であり、 上記アシストグリップの取付座上方には、取付座底面の
    挿入孔に連続する開口部が設けられ、 係止手段は、上記取付体の取付孔周縁に側方から嵌合し
    て係止する係止溝を有する係止片からなり、 ストッパ手段は、取付座底面の挿入孔側方に回動自在に
    一体に設けられたキャップと、上記キャップに一体に設
    けられ上記挿入孔に挿入されて上記係止片の係止溝が取
    付孔周縁から離脱しないように係止片と取付孔周縁との
    間に押し込まれるストッパピンとからなり、 上記ストッパピンをアシストグリップの開口部から取付
    座底面の挿入孔に挿入した状態で、上記キャップがアシ
    ストグリップの開口部を閉じるようになっていることを
    特徴とするアシストグリップの取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のアシストグリップの取付
    構造において、 アシストグリップは、取付体に取り付けた状態で使用位
    置から格納位置に回動する格納タイプで、かつ上記アシ
    ストグリップと取付座とは、別体物であり、 係止手段は、上記取付体の取付孔周縁に裏側から当接し
    て係止する係止爪を先端に有する少なくとも一対の可撓
    性係止片からなり、 ストッパ手段は、取付座底面の挿入孔側方に回動自在に
    一体に設けられたキャップと、上記キャップに一体に設
    けられ上記挿入孔に挿入されて上記可撓性係止片の係止
    爪が取付孔周縁から離脱しないように可撓性係止片を取
    付孔周縁に向かって押すストッパピンとからなり、 上記ストッパピンを取付座底面の挿入孔に挿入した状態
    で、上記キャップが取付座上面を覆うようになっている
    ことを特徴とするアシストグリップの取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のアシストグリップの取付
    構造において、 アシストグリップは、取付体に取り付けた状態で使用位
    置から格納位置に回動する格納タイプで、かつ上記アシ
    ストグリップと取付座とは、別体物であり、 係止手段は、上記取付体の取付孔周縁に側方から嵌合し
    て係止する係止溝を有する係止片からなり、 ストッパ手段は、取付座底面の挿入孔側方に回動自在に
    一体に設けられたキャップと、上記キャップに一体に設
    けられ上記挿入孔に挿入されて上記係止片の係止溝が取
    付孔周縁から離脱しないように係止片と取付孔周縁との
    間に押し込まれるストッパピンとからなり、 上記ストッパピンを取付座底面の挿入孔に挿入した状態
    で、上記キャップが取付座上面を覆うようになっている
    ことを特徴とするアシストグリップの取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載のアシストグリッ
    プの取付構造において、 アシストグリップの基端側には、アシストグリップ格納
    状態で取付座が収納される収納凹部が設けられ、 ストッパピンは、上記アシストグリップの格納位置への
    回動動作により押圧されて取付座底面の挿入孔に挿入さ
    れるようになっていることを特徴とするアシストグリッ
    プの取付構造。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5に記載のアシストグリッ
    プの取付構造において、 キャップは板状をなし、かつキャップ基端に薄肉ヒンジ
    が形成されるとともに、該薄肉ヒンジとストッパピンと
    の間に少なくとも1つの中間薄肉ヒンジが上記薄肉ヒン
    ジに対して平行に並設されていることを特徴とするアシ
    ストグリップの取付構造。
  8. 【請求項8】 使用位置から格納位置に回動する格納タ
    イプのアシストグリップをこれとは別体物である取付座
    を介して取付体に取り付ける取付構造であって、 上記取付座は、上記取付体の取付孔に対応するよう取付
    座底面に開口する挿入孔と、 上記取付座底面の挿入孔周りに一体に設けられ上記取付
    体の取付孔に挿入されて取付孔周縁に係止する係止手段
    とを備え、 上記取付座底面の挿入孔には、取付座とは別体物である
    ストッパ手段が挿入されて上記係止手段の取付孔周縁か
    らの離脱を阻止するようになっており、 一方、上記アシストグリップの基端側には、アシストグ
    リップ格納状態で取付座が収納される収納凹部が設けら
    れ、 上記ストッパ手段は、上記アシストグリップの格納位置
    への回動動作により押圧されて取付座底面の挿入孔に挿
    入されるようになっていることを特徴とするアシストグ
    リップの取付構造。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のアシストグリップの取付
    構造において、 係止手段は、上記取付体の取付孔周縁に裏側から当接し
    て係止する係止爪を先端に有する少なくとも一対の可撓
    性係止片からなり、 ストッパ手段は、キャップと、上記キャップに一体に設
    けられ上記挿入孔に挿入されて上記可撓性係止片の係止
    爪が取付孔周縁から離脱しないように可撓性係止片を取
    付孔周縁に向かって押すストッパピンとからなり、 上記ストッパピンを取付座底面の挿入孔に挿入した状態
    で、上記キャップが挿入孔を覆うようになっていること
    を特徴とするアシストグリップの取付構造。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のアシストグリップの取
    付構造において、 係止手段は、上記取付体の取付孔周縁に側方から嵌合し
    て係止する係止溝を有する係止片からなり、 ストッパ手段は、キャップと、上記キャップに一体に設
    けられ上記挿入孔に挿入されて上記係止片の係止溝が取
    付孔周縁から離脱しないように係止片と取付孔周縁との
    間に押し込まれるストッパピンとからなり、 上記ストッパピンを取付座底面の挿入孔に挿入した状態
    で、上記キャップが挿入孔を覆うようになっていること
    を特徴とするアシストグリップの取付構造。
  11. 【請求項11】 請求項1又は8に記載のアシストグリ
    ップの取付構造において、 取付体は、取付体本体を構成する裏面材とその表面を覆
    う表面材とからなり、 取付孔は、上記裏面材の裏側孔と表面材の表側孔とから
    なる互いに連通する2つの孔からなり、 係止手段には、係止手段を上記表面材の表側孔に挿入し
    た際、表側孔周縁に係止してアシストグリップを表面材
    に仮止めする仮止めピンが反挿入方向に突設され、 上記アシストグリップは、表面材に仮止めされた状態
    で、上記係止手段を裏面材の裏側孔に挿入して裏側孔周
    縁に係止させ、かつストッパ手段を取付座底面の挿入孔
    に挿入することで取付体に取り付けられるようになって
    いることを特徴とするアシストグリップの取付構造。
JP2000144250A 2000-03-13 2000-05-17 アシストグリップの取付構造 Expired - Fee Related JP3249806B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000144250A JP3249806B2 (ja) 2000-03-13 2000-05-17 アシストグリップの取付構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000068157 2000-03-13
JP2000-68157 2000-03-13
JP2000144250A JP3249806B2 (ja) 2000-03-13 2000-05-17 アシストグリップの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001328480A true JP2001328480A (ja) 2001-11-27
JP3249806B2 JP3249806B2 (ja) 2002-01-21

Family

ID=26587278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000144250A Expired - Fee Related JP3249806B2 (ja) 2000-03-13 2000-05-17 アシストグリップの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3249806B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008024089A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Mazda Motor Corp 車両用内装部材、及びその取り外し方法
JP2009030796A (ja) * 2007-06-28 2009-02-12 Toyoda Gosei Co Ltd 内装部品の取付構造
WO2012144157A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 株式会社ニフコ ファスナ
WO2017168888A1 (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 アイシン精機 株式会社 車両用シートスライド装置
JP2019182088A (ja) * 2018-04-05 2019-10-24 トヨタ紡織株式会社 機能部品の取付構造

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105424519A (zh) * 2014-09-17 2016-03-23 济南大学 一种摩擦磨损实验机用载物台

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008024089A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Mazda Motor Corp 車両用内装部材、及びその取り外し方法
JP2009030796A (ja) * 2007-06-28 2009-02-12 Toyoda Gosei Co Ltd 内装部品の取付構造
WO2012144157A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 株式会社ニフコ ファスナ
JP2012225396A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Nifco Inc ファスナ
CN103620239A (zh) * 2011-04-18 2014-03-05 株式会社利富高 紧固件
WO2017168888A1 (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 アイシン精機 株式会社 車両用シートスライド装置
JP2017178155A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 アイシン精機株式会社 車両用シートスライド装置
JP2019182088A (ja) * 2018-04-05 2019-10-24 トヨタ紡織株式会社 機能部品の取付構造
JP7008563B2 (ja) 2018-04-05 2022-02-10 トヨタ紡織株式会社 機能部品の取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3249806B2 (ja) 2002-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2969119B1 (ja) 引き出し回転操作型扉用ロックハンドル装置
JP5729970B2 (ja) 車両用ロック装置
WO2014045933A1 (ja) 乗物用ラッチ装置
GB2439827A (en) Door latch device for a vehicle
JP2006022482A (ja) プッシュボタン式ボックス開放構造
JP3249806B2 (ja) アシストグリップの取付構造
JP2000103291A (ja) 自動車用コンソールボックス
JPH0953352A (ja) イグニッションスイッチ
JPH0787813B2 (ja)
JPH0336423Y2 (ja)
JP2002240603A (ja) 車両用シート
JPH063106Y2 (ja) 車両用合成樹脂製リッドの開閉機構
JPH0346252Y2 (ja)
JP2001098817A (ja) グローブボックス用リッドロック装置
JP4518659B2 (ja) 車両用ドアのキーシリンダ取付構造
JP3563632B2 (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP3491271B2 (ja) 開閉ロック装置
JPH0527290Y2 (ja)
JP3491269B2 (ja) 締結具
JP2592627Y2 (ja) 自動車用トランクリッドロック装置のカバー
JP3333159B2 (ja) 蓋装置
JPH0732802Y2 (ja) 車両用ドアの開閉検出スイッチ
JP2602995Y2 (ja) 自動車用インサイドドアハンドル装置
JP2000145213A (ja) 自動車用ハンドル装置における作動レバーの取付構造
JPH071043Y2 (ja) コンパクト容器

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees