JP5141429B2 - 燃料タンクの開閉装置 - Google Patents
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Description
本形態は、燃料タンクへ燃料を供給する通路を開閉する燃料タンクの開閉装置において、
給油ノズルを挿入するための導入口を経て燃料タンクに接続される燃料通路を有するタンク開口形成部材と、上記導入口に配置され所定以上の外径の給油ノズルを検知するノズル検知機構と、該ノズル検知機構により給油ノズルが検知されたときに上記導入口に通じる燃料通路を開閉する開閉機構とを備えた燃料タンクの開閉装置において、
上記ノズル検知機構は、上記開閉機構に装着されたノズル検知部材と、上記タンク開口形成部材に形成され上記ノズル検知部材に係合する係合部とを備え、
上記ノズル検知部材は、所定以上の外径を有する給油ノズルの先端外周部に当たるように上記導入口の開口周縁部に配置された1対の導入押圧部と、上記導入押圧部と一体に形成され上記導入押圧部が給油ノズルの先端で押されたときに上記係合部に係合・離脱することでロック位置から非ロック位置へ移動する1対のロック部と、上記導入口を囲むように配置された連結アームとを備え、
上記ロック部と上記導入押圧部との間の連結部位にて上記開閉機構に設けられた支持軸により軸支され、上記ロック部と上記導入押圧部とが該支持軸を中心に回動することで上記ロック部が上記ロック位置と上記非ロック位置とを切り替わるように構成されており、
上記連結アームは、上記支持軸に対して上記1対の上記ロック部側の部分を連結するように一体に形成され、上記ロック位置から非ロック位置へ移動したときにスプリング力を蓄積し、上記非ロック位置から上記ロック位置へ復帰させる復帰用のスプリングを生じるように構成したこと、を特徴とする燃料タンクの開閉装置。
他の形態は、上記連結アームは、蛇行形状に形成されている燃料タンクの開閉装置である。
他の形態は、上記開閉機構は、上記給油ノズルを挿入する第1方向とほぼ直角の第2方向上で回動することで燃料通路を開閉するシャッタと、該シャッタに対して上記給油ノズルの挿入側に配置され、上記第1方向へ移動可能に設けられた作動部材と、該作動部材に連動して上記シャッタを開閉動作させる開閉力伝達機構とを備えている燃料タンクの開閉装置である。
適用例1は、燃料タンクへ燃料を供給する通路を開閉する燃料タンクの開閉装置において、
給油ノズルを挿入するための導入口を経て燃料タンクに接続される燃料通路を有するタンク開口形成部材と、上記導入口に配置され所定以上の外径の給油ノズルを検知するノズル検知機構と、該ノズル検知機構により給油ノズルが検知されたときに上記導入口に通じる燃料通路を開閉する開閉機構とを備えた燃料タンクの開閉装置において、
上記ノズル検知機構は、上記開閉機構に装着されたノズル検知部材と、上記開口形成部材に形成され上記ノズル検知部材に係合する係合部とを備え、
上記ノズル検知部材は、所定以上の外径を有する給油ノズルの先端外周部に当たるように導入口の開口周縁部に配置された1対の導入押圧部と、上記導入口を囲むように配置され上記導入押圧部を連結する連結アームと、上記導入押圧部と一体に形成され上記導入押圧部が給油ノズルの先端で押されたときに上記係合部に係合・離脱することでロック位置から非ロック位置へ移動するロック部とを備え、
上記連結アームは、上記ロック位置から非ロック位置へ移動したときにスプリング力を蓄積し、非ロック位置からロック位置へ復帰させる復帰用のスプリングであること、を特徴とする。
図1は本発明の一実施例に係るディーゼルエンジンを搭載した自動車の後部を示し、給油蓋を開いた状態を示す斜視図である。自動車の車体の後部には、燃料(軽油)を給油するための給油蓋FLが開閉可能に支持されている。給油蓋FLは、車体の外板に倣った蓋本体FLaがヒンジFLbを介して車体の外板に開閉可能に支持されている。給油蓋FLを開いたスペースは、給油室FRになっており、この給油室FR内に、基板BPに支持された燃料タンクの開閉装置10が配置されている。燃料タンクの開閉装置10は、燃料キャップを用いないで、燃料タンクに燃料を供給するための機構であり、給油蓋FLを開いた後に、給油ノズルからの外力で燃料通路を開閉することで、給油ノズルから燃料タンクへ燃料を供給することができる機構である。以下、燃料タンクの開閉装置の詳細な構成について説明する。
図2は開閉装置10の軸方向に沿った断面図である。図2において、燃料タンクの開閉装置10は、燃料タンク(図示省略)に接続される燃料通路11Pを有するタンク開口形成部材11と、燃料通路11Pを開閉するシャッタ機構20と、フラップバルブ機構60とを備えている。
タンク開口形成部材11は、燃料通路11Pを有する管体であり、燃料タンクに接続される接続管12と、接続管12の上部に固定された開口形成部材16と、接続管12の上部に装着された注入口形成部材18とを備えている。
図3は図2のシャッタ機構20を示す断面図である。シャッタ機構20は、給油ノズルの先端で押されることにより開き動作を行なう機構であり、その主要な構成として、注入口形成部材18に固定された支持体21と、支持体21に回転可能に支持されたシャッタ30と、支持体21に昇降可能に支持されシャッタ30を回動させる作動機構40とを備えている。
なお、挿通孔42aの内径D0は、ガソリン用の給油ノズルFZ(b)の外径Dbより小さい径とした場合であっても、給油ノズルFZ(b)の先端外周部が押圧斜面53bを押圧したときにロック部55が係合部16dから外れず、給油可能にならない径であれば、多少の寸法範囲は許容される。
図2において、フラップバルブ機構60は、開閉部材61と、スプリング62と、ガスケットGSとを備えている。開閉部材61は、注入口形成部材18の嵌合部18cに軸支され、注入口18aを開閉する円板形状の部材である。スプリング62は、弦巻スプリングであり、そのコイル状の一端部が注入口形成部材18に支持され、他端部が開閉部材61の下面に当接して開閉部材61を閉じる方向に付勢している。ガスケットGSは、ゴム材料から形成され、注入口形成部材18の注入口18aの開口周縁部に圧入固定されており、開閉部材に押圧されることでシールした状態で注入口18aを閉じる。なお、フラップバルブ機構60の開閉部材61には、燃料タンクの圧力を調節する調圧弁を設けてもよい。
(3)−1 開き動作
図1に示すように、給油蓋FLを開けると、給油室FR内に配置された燃料タンクの開閉装置10が表れる。図2に示すように給油ノズルFZを開口形成部材16の導入口16cから挿入すると、図7に示すように、給油ノズルFZの先端がノズル検知部材52の押圧斜面53bを押す。押圧斜面53bは、給油ノズルFZから径方向の力を受けると、連結アーム54がスプリング力を蓄積するように撓みつつ、ロック部55が支持軸42cを中心に回動する(図7(B))。これにより、ロック部55が開口形成部材16の係合部16dから外れ、作動部材41が昇降可能になる。
給油を終えて、給油ノズルFZを注入口18aから抜くと、フラップバルブ機構60の開閉部材61がスプリング62の復元力により注入口18aを閉じ、さらにシャッタ30がスプリング36(図4参照)の復元力により挿入孔22aを閉じ、さらに給油蓋FL(図1)を閉じる。
上記実施例にかかる燃料タンクの開閉装置10により、以下の作用効果を奏する。
11…タンク開口形成部材
11P…燃料通路
12…接続管
12a…縮径部
12b…直管部
12c…スカート部
16…開口形成部材
16a…側壁部
16b…上面部
16c…導入口
16d…係合部
16e…拡径部
16f…下部円筒部
16g…爪
16h…軸受凹所
18…注入口形成部材
18a…注入口
18b…円板部
18c…嵌合部
20…シャッタ機構
21…支持体
22…支持板
22a…挿入孔
22b…支持穴
24…支持軸
26…ガイド部材
26b…係合穴
30…シャッタ
31…シャッタ本体
32…拡張部
33…回動軸
34…下カム部
34a…下カム面
36…スプリング
40…作動機構
41…作動部材
42…作動部材本体
42a…挿通孔
42b…傾斜面
42c…支持軸
42d…保持部材
43…支持基部
43a…ガイド孔
43b…スプリング支持凹所
43c…側面部
43d…収納穴
44…スプリング
45…カム機構
46…上カム部
46a…上カム面
51…ノズル検知機構
52…ノズル検知部材
53…導入押圧部
53a…押圧本体
53b…押圧斜面
54…連結アーム
55…ロック部
56…ノズル規制機構
57…開閉押圧部材
57a…傾斜面
57b…復帰用スプリング
60…フラップバルブ機構
61…開閉部材
61a…支持軸
62…スプリング
BP…基板
FL…給油蓋
FLa…蓋本体
FLb…ヒンジ
FR…給油室
FZ…給油ノズル
GS…ガスケット
Claims (3)
- 燃料タンクへ燃料を供給する通路を開閉する燃料タンクの開閉装置において、
給油ノズル(FZ)を挿入するための導入口(16c)を経て燃料タンクに接続される燃料通路(11P)を有するタンク開口形成部材(11)と、上記導入口(16c)に配置され所定以上の外径の給油ノズルを検知するノズル検知機構(51)と、該ノズル検知機構(51)により給油ノズル(FZ)が検知されたときに上記導入口(16c)に通じる燃料通路を開閉する開閉機構とを備えた燃料タンクの開閉装置において、
上記ノズル検知機構(51)は、上記開閉機構に装着されたノズル検知部材(52)と、上記タンク開口形成部材(11)に形成され上記ノズル検知部材(52)に係合する係合部(16d)とを備え、
上記ノズル検知部材(52)は、所定以上の外径を有する給油ノズル(FZ)の先端外周部に当たるように上記導入口(16c)の開口周縁部に配置された1対の導入押圧部(53,53)と、上記導入押圧部(53,53)と一体に形成され上記導入押圧部(53)が給油ノズル(FZ)の先端で押されたときに上記係合部(16d)に係合・離脱することでロック位置から非ロック位置へ移動する1対のロック部(55,55)と、上記導入口(16c)を囲むように配置された連結アーム(54)とを備え、
上記ロック部(55)と上記導入押圧部(53)との間の連結部位にて上記開閉機構に設けられた支持軸(42c)により軸支され、上記ロック部(55)と上記導入押圧部(53)とが該支持軸(42c)を中心に回動することで上記ロック部(55)が上記ロック位置と上記非ロック位置とを切り替わるように構成されており、
上記連結アーム(54)は、上記支持軸(42c)に対して上記1対の上記ロック部(55)側の部分を連結するように一体に形成され、上記ロック位置から非ロック位置へ移動したときにスプリング力を蓄積し、上記非ロック位置から上記ロック位置へ復帰させる復帰用のスプリングを生じるように構成したこと、を特徴とする燃料タンクの開閉装置。 - 請求項1に記載の燃料タンクの開閉装置において、
上記連結アーム(54)は、蛇行形状に形成されている燃料タンクの開閉装置。 - 請求項1または請求項2に記載の燃料タンクの開閉装置において、
上記開閉機構は、上記給油ノズル(FZ)を挿入する第1方向とほぼ直角の第2方向上で回動することで燃料通路を開閉するシャッタ(30)と、該シャッタ(30)に対して上記給油ノズル(FZ)の挿入側に配置され、上記第1方向へ移動可能に設けられた作動部材(41)と、該作動部材(41)に連動して上記シャッタ(30)を開閉動作させる開閉力伝達機構とを備えている燃料タンクの開閉装置。
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