JP5141429B2 - 燃料タンクの開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、給油ノズルの挿入力を利用してシャッタを開いて、燃料タンクへ給油するための燃料タンクの開閉装置に関する。
従来のこの種の技術として、特許文献1に記載されているように、燃料通路の径方向へ移動するシャッタと、給油ノズルで押圧される作動リングと、作動リングに連動してシャッタを開閉させるリンク機構とを備えた構成が知られている。この構成では、給油ノズルの先端で作動リングを押すことで該作動リングを拡径させ、その拡径による移動量をリンク機構で増幅してシャッタを開き動作させ、給油ノズルの挿入を可能にしている。
しかし、従来の装置では、作動リングの拡径による移動量は、数ミリしかなく、その移動量でシャッタを開けるには、大きな増幅率のリンク機構が必要となる。このため、リンク機構やシャッタに僅かに氷結が生じていても、摩擦力によりシャッタの開閉動作に障害があるという問題があった。
特表2007−518619
本発明は、上記従来の技術の問題を解決することを踏まえ、給油ノズルFZの外径の違いを確実に検知するとともに、給油ノズルの挿入力を効率よく利用して、開閉機構を作動させることができる燃料タンクの開閉装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
本形態は、燃料タンクへ燃料を供給する通路を開閉する燃料タンクの開閉装置において、
給油ノズルを挿入するための導入口を経て燃料タンクに接続される燃料通路を有するタンク開口形成部材と、上記導入口に配置され所定以上の外径の給油ノズルを検知するノズル検知機構と、該ノズル検知機構により給油ノズルが検知されたときに上記導入口に通じる燃料通路を開閉する開閉機構とを備えた燃料タンクの開閉装置において、
上記ノズル検知機構は、上記開閉機構に装着されたノズル検知部材と、上記タンク開口形成部材に形成され上記ノズル検知部材に係合する係合部とを備え、
上記ノズル検知部材は、所定以上の外径を有する給油ノズルの先端外周部に当たるように上記導入口の開口周縁部に配置された1対の導入押圧部と、上記導入押圧部と一体に形成され上記導入押圧部が給油ノズルの先端で押されたときに上記係合部に係合・離脱することでロック位置から非ロック位置へ移動する1対のロック部と、上記導入口を囲むように配置された連結アームとを備え、
上記ロック部と上記導入押圧部との間の連結部位にて上記開閉機構に設けられた支持軸により軸支され、上記ロック部と上記導入押圧部とが該支持軸を中心に回動することで上記ロック部が上記ロック位置と上記非ロック位置とを切り替わるように構成されており、
上記連結アームは、上記支持軸に対して上記1対の上記ロック部側の部分を連結するように一体に形成され、上記ロック位置から非ロック位置へ移動したときにスプリング力を蓄積し、上記非ロック位置から上記ロック位置へ復帰させる復帰用のスプリングを生じるように構成したこと、を特徴とする燃料タンクの開閉装置。
他の形態は、上記連結アームは、蛇行形状に形成されている燃料タンクの開閉装置である。
他の形態は、上記開閉機構は、上記給油ノズルを挿入する第1方向とほぼ直角の第2方向上で回動することで燃料通路を開閉するシャッタと、該シャッタに対して上記給油ノズルの挿入側に配置され、上記第1方向へ移動可能に設けられた作動部材と、該作動部材に連動して上記シャッタを開閉動作させる開閉力伝達機構とを備えている燃料タンクの開閉装置である。

[適用例1]
適用例1は、燃料タンクへ燃料を供給する通路を開閉する燃料タンクの開閉装置において、
給油ノズルを挿入するための導入口を経て燃料タンクに接続される燃料通路を有するタンク開口形成部材と、上記導入口に配置され所定以上の外径の給油ノズルを検知するノズル検知機構と、該ノズル検知機構により給油ノズルが検知されたときに上記導入口に通じる燃料通路を開閉する開閉機構とを備えた燃料タンクの開閉装置において、
上記ノズル検知機構は、上記開閉機構に装着されたノズル検知部材と、上記開口形成部材に形成され上記ノズル検知部材に係合する係合部とを備え、
上記ノズル検知部材は、所定以上の外径を有する給油ノズルの先端外周部に当たるように導入口の開口周縁部に配置された1対の導入押圧部と、上記導入口を囲むように配置され上記導入押圧部を連結する連結アームと、上記導入押圧部と一体に形成され上記導入押圧部が給油ノズルの先端で押されたときに上記係合部に係合・離脱することでロック位置から非ロック位置へ移動するロック部とを備え、
上記連結アームは、上記ロック位置から非ロック位置へ移動したときにスプリング力を蓄積し、非ロック位置からロック位置へ復帰させる復帰用のスプリングであること、を特徴とする。
適用例1において、給油ノズルを導入口に挿入すると、導入口に配置されたノズル検知機構が給油ノズルを検知し、このノズル検知機構に連動して開閉機構が燃料通路を開閉する。ノズル検知機構の導入押圧部は、導入口に1対配置されており、給油ノズルの先端外周部で押されると、連結アームを撓ませてスプリング力を蓄積しつつ、ロック部をロック位置から非ロック位置へ移動させて係合部から離脱する。これにより、ノズル検知部材を装着した開閉機構が燃料通路を開閉する動作を行なう。
この構成において、ノズル検知部材は、給油ノズルの先端の外径が所定径を越える場合に、給油ノズルの先端外周部で押されるから開閉機構を作動させるが、給油ノズルの先端の外径が所定径を超えない場合には、給油ノズルの先端外周部で押されないから、開閉機構を作動させない。したがって、給油ノズルの外径によって燃料の種類が異なる場合に、該給油ノズルを誤って挿入しても、開閉機構を作動させないから、間違った種類の燃料を供給することもない。
また、ノズル検知部材を構成する連結アームは、導入押圧部およびロック部を元の位置に復帰させるようにスプリング力を付勢するから、給油ノズルが導入口から抜かれたときに、導入押圧部およびロック部を元の位置に復帰させ、よって元の状態への復帰ための機構を簡略化できる。この構成において、連結アームは、導入押圧部などと一体に形成されているから、部品点数が少なく、簡単な構成とすることができる。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
(1) 燃料タンクの開閉装置の概略構成
図1は本発明の一実施例に係るディーゼルエンジンを搭載した自動車の後部を示し、給油蓋を開いた状態を示す斜視図である。自動車の車体の後部には、燃料(軽油)を給油するための給油蓋FLが開閉可能に支持されている。給油蓋FLは、車体の外板に倣った蓋本体FLaがヒンジFLbを介して車体の外板に開閉可能に支持されている。給油蓋FLを開いたスペースは、給油室FRになっており、この給油室FR内に、基板BPに支持された燃料タンクの開閉装置10が配置されている。燃料タンクの開閉装置10は、燃料キャップを用いないで、燃料タンクに燃料を供給するための機構であり、給油蓋FLを開いた後に、給油ノズルからの外力で燃料通路を開閉することで、給油ノズルから燃料タンクへ燃料を供給することができる機構である。以下、燃料タンクの開閉装置の詳細な構成について説明する。
(2) 各部の構成および動作
図2は開閉装置10の軸方向に沿った断面図である。図2において、燃料タンクの開閉装置10は、燃料タンク(図示省略)に接続される燃料通路11Pを有するタンク開口形成部材11と、燃料通路11Pを開閉するシャッタ機構20と、フラップバルブ機構60とを備えている。
(2)−1 タンク開口形成部材11
タンク開口形成部材11は、燃料通路11Pを有する管体であり、燃料タンクに接続される接続管12と、接続管12の上部に固定された開口形成部材16と、接続管12の上部に装着された注入口形成部材18とを備えている。
接続管12は、燃料タンク側を徐々に縮径した縮径部12aと、縮径部12aに接続された直管部12bとを備え、これらを一体に形成している。開口形成部材16は、接続管12の上部に装着され、円筒状の側壁部16aと、側壁部16aの上部に一体形成された上面部16bとを備えている。側壁部16aの下部は、やや拡径された拡径部16eから下部円筒部16fになっている。開口形成部材16は、下部円筒部16fの内壁の爪16gと接続管12の上部外周のスカート部12cとにより抜止めされて接続管12に装着されている。上面部16bの中央部には、導入口16cが形成されている。
注入口形成部材18は、接続管12の上部に固定され、フラップバルブ機構60の一部を支持するための部材であり、燃料通路11Pの一部を形成する注入口18aを有する円板部18bと、円板部18bの外周部から円筒状に突設され接続管12に嵌合する嵌合部18cとを備えている。
(2)−2 シャッタ機構20
図3は図2のシャッタ機構20を示す断面図である。シャッタ機構20は、給油ノズルの先端で押されることにより開き動作を行なう機構であり、その主要な構成として、注入口形成部材18に固定された支持体21と、支持体21に回転可能に支持されたシャッタ30と、支持体21に昇降可能に支持されシャッタ30を回動させる作動機構40とを備えている。
図4はシャッタ機構20を分解した斜視図である。支持体21は、円板形状の支持板22と、支持板22に立設された支持軸24と、支持板22に立設されたガイド部材26とを備えている。図2に示すように、支持板22の外周部は、接続管12のスカート部12cと開口形成部材16の拡径部16eとにより挟持されていることにより固定されている。なお、支持板22の外周部は、スカート部12cや開口形成部材16に溶着するなどの各種の固定手段をとってもよい。支持板22には、注入口18a(図3)とほぼ同じ外径でありかつ給油ノズルを挿入するための挿入孔22aが形成されている。
シャッタ30は、支持体21の一端部を中心に作動機構40に連動して回動することにより挿入孔22aを開閉する機構であり、円板状のシャッタ本体31と、スプリング36とを備えている。シャッタ本体31の一端は、拡張部32になっており、この拡張部32に回動軸33が立設されている。回動軸33の下端は、支持板22の支持穴22bに挿入され、その上端は、開口形成部材16の上面部16b(図2参照)の下面の軸受凹所16hに支持されることにより、シャッタ30が支持体21に対して回動可能に支持されている。スプリング36は、回動軸33の下部に装着された弦巻きスプリングであり、シャッタ本体31を閉じ方向に付勢している。
作動機構40は、導入口16cに臨んで配置されており、給油ノズルの先端で押されることで下降してシャッタ30を開き動作させる機構であり、作動部材41と、スプリング44と、カム機構45と、ノズル検知機構51と、ノズル規制機構56とを備えている。
図5は作動機構40を示す斜視図である。作動部材41は、枠体である作動部材本体42を有している。作動部材本体42には、給油ノズルが挿入される挿通孔42aが形成されている。挿通孔42aの周縁部には、傾斜面42bが形成されている。傾斜面42bは、給油ノズルを挿通孔42aに導く。作動部材本体42の端部には、支持基部43,43が形成されている。支持基部43,43には、ガイド孔43a,43aがそれぞれ貫通形成されている。一方のガイド孔43aには、支持軸24が貫通し、他方のガイド孔43aには、回動軸33(図4)が貫通し、作動部材41をその水平姿勢を維持しつつ昇降可能に支持している。スプリング44は、支持軸24に外装され、支持基部43の下端のスプリング支持凹所43bと支持板22の上面とに支持されて、作動部材41に上方へのスプリング力を加える。
図6はカム機構45を説明する説明図である。カム機構45は、作動部材41の下降力を、シャッタ30を回動させるための力に変換する機構であり、支持基部43の下部に突設された上カム部46と、シャッタ30の回動軸33の外周部に形成された下カム部34とを備えている。上カム部46の下部は、上カム面46aに形成され、下カム部34の上面は、下カム面34aに形成されている。下カム面34aは、回動軸33の外周に沿って螺旋状の傾斜面で形成されている。したがって、カム機構45は、作動部材41が下降したときに、上カム面46aが下カム面34aに倣って作動部材41の上カム部46が下カム部34を押して、回動軸33を中心にシャッタ本体31がスプリング36のスプリング力に抗して回動する。
図7はノズル検知機構51を説明する説明図である。ノズル検知機構51は、所定の外径の給油ノズルFZに押されることにより、作動機構40のロック状態を解除する機構であり、作動部材41の下部に装着されたノズル検知部材52と、開口形成部材16に形成され凹所としての係合部16dとを備えている。ノズル検知部材52は、導入口16cに臨みかつその両側に配置された導入押圧部53,53と、導入押圧部53,53を連結する連結アーム54と、導入押圧部53,53の付近に形成されたロック部55,55とを備え、これらが一体に形成されている。ノズル検知部材52の連結アーム54は、図5に示すように、作動部材本体42の一辺の下部から下方に向けて突設された2つのL字型の保持部材42d,42dによって作動部材本体42の下面に沿うように保持されている。各々の導入押圧部53は、押圧本体53aと、この押圧本体53aから導入口16c側に向けかつ下方に向かうにしたがって傾斜した押圧斜面53bとを備えている。押圧斜面53bは、給油ノズルFZの先端の外径が所定径以上の場合に給油ノズルFZの先端で押すように配置されている。すなわち、導入押圧部53,53に対向する内端で形成される挿通孔42aの内径をD0、軽油用の給油ノズルFZ(a)の先端の外径をDa、ガソリン用の給油ノズルFZ(b)をDbとすると、Db<D0<Daに設定されている。例えば、外径Dbは20mm、内径D0は22mm、外径Daは25mmに設定されている。連結アーム54は、蛇行形状に形成され、導入押圧部53を連結することで、スプリングとして作用する。ロック部55は、開口形成部材16の内周部に形成された係合部16dに係脱する部位であり、作動部材41の下面に突設された支持軸42cに回動可能に支持され、支持軸42cを中心に回動することによりロック位置と非ロック位置とに切り替わる。このノズル検知機構51の構成により、挿通孔42aに給油ノズルFZ(a)を挿入すると、導入押圧部53の押圧斜面53bを押圧して、ロック部55が支持軸42cを中心に回動して係合部16dから外れることにより、作動部材41が下降可能になる。
なお、挿通孔42aの内径D0は、ガソリン用の給油ノズルFZ(b)の外径Dbより小さい径とした場合であっても、給油ノズルFZ(b)の先端外周部が押圧斜面53bを押圧したときにロック部55が係合部16dから外れず、給油可能にならない径であれば、多少の寸法範囲は許容される。
図8は図2のシャッタ機構20の上部を示す断面図である。ノズル規制機構56は、作動機構40の作動部材41が所定の下降位置に達したときに、給油ノズルの注入口18aへの挿入を可能にする機構であり、開閉押圧部材57と、開閉押圧部材57に係合しかつガイド部材26に形成された係合穴26bとを備えている。開閉押圧部材57は、傾斜面57aと、復帰用スプリング57bとを備えている(図4参照)。開閉押圧部材57は、作動部材本体42の端部の下部に形成された側面部43cの収納穴43dに出没可能に収納されている。ノズル規制機構56の構成により、給油ノズルFZにより押された作動部材41が所定の位置まで下降したときに、開閉押圧部材57が係合穴26bに入り込むことで挿入孔22aから導入口16cから待避するように構成されている。
(2)−3 フラップバルブ機構60
図2において、フラップバルブ機構60は、開閉部材61と、スプリング62と、ガスケットGSとを備えている。開閉部材61は、注入口形成部材18の嵌合部18cに軸支され、注入口18aを開閉する円板形状の部材である。スプリング62は、弦巻スプリングであり、そのコイル状の一端部が注入口形成部材18に支持され、他端部が開閉部材61の下面に当接して開閉部材61を閉じる方向に付勢している。ガスケットGSは、ゴム材料から形成され、注入口形成部材18の注入口18aの開口周縁部に圧入固定されており、開閉部材に押圧されることでシールした状態で注入口18aを閉じる。なお、フラップバルブ機構60の開閉部材61には、燃料タンクの圧力を調節する調圧弁を設けてもよい。
(3) 燃料タンクの開閉装置の開閉動作
(3)−1 開き動作
図1に示すように、給油蓋FLを開けると、給油室FR内に配置された燃料タンクの開閉装置10が表れる。図2に示すように給油ノズルFZを開口形成部材16の導入口16cから挿入すると、図7に示すように、給油ノズルFZの先端がノズル検知部材52の押圧斜面53bを押す。押圧斜面53bは、給油ノズルFZから径方向の力を受けると、連結アーム54がスプリング力を蓄積するように撓みつつ、ロック部55が支持軸42cを中心に回動する(図7(B))。これにより、ロック部55が開口形成部材16の係合部16dから外れ、作動部材41が昇降可能になる。
図7(B)に示すように、ノズル検知部材52の導入押圧部53が挿通孔42aから待避すると、図8(A)に示すように、給油ノズルFZの先端は、ノズル規制機構56の開閉押圧部材57に当たる。この状態で、給油ノズルFZを押し入れると、図8(B)に示すように、開閉押圧部材57を介して作動部材41が支持体21の支持軸24とシャッタ本体31の回動軸33にガイドされつつスプリング44のスプリング力に抗してタンク側へ移動する(図4参照)。そして、図6に示すように、作動部材41の下部に配置された下部のカム機構45にて、上カム部46の上カム面46aがシャッタ本体31の下カム部34の下カム面34aを押す。下カム面34aは、回動軸33を中心に軸方向への傾斜面になっているから、作動部材41は、シャッタ本体31を、回動軸33を中心にスプリング36を捩りながら回転させる。これにより、シャッタ本体31は、挿入孔22aを開く動作を行なう。そして、図8(B)に示すように、シャッタ本体31が挿入孔22aを全開する位置まで作動部材41が下降すると、開閉押圧部材57がガイド部材26の係合穴26bに復帰用スプリング57b(図4参照)のスプリング力に抗して入り込んで、挿入孔22aの上方のスペースから待避する。これにより、給油ノズルFZは、開閉押圧部材57から外れ、挿入孔22aに挿入される。
さらに、図9に示すように、給油ノズルFZを押し入れると、フラップバルブ機構60の開閉部材61がスプリング62の付勢力に抗して押され、開閉部材61が支持軸61aを中心に回動し、注入口18aが開かれる。そして、給油ノズルが注入口18aに挿入されると、燃料通路11Pに給油する。このように、給油ノズルFZでシャッタ機構20の作動部材41を押し、さらに、フラップバルブ機構60の開閉部材61を押せば、開閉部材61が注入口18aを開き、給油することができる。
(3)−2 閉じ動作
給油を終えて、給油ノズルFZを注入口18aから抜くと、フラップバルブ機構60の開閉部材61がスプリング62の復元力により注入口18aを閉じ、さらにシャッタ30がスプリング36(図4参照)の復元力により挿入孔22aを閉じ、さらに給油蓋FL(図1)を閉じる。
(4) 燃料タンクの開閉装置の作用・効果
上記実施例にかかる燃料タンクの開閉装置10により、以下の作用効果を奏する。
(4)−1 ノズル規制機構56の開閉押圧部材57が給油ノズルFZの挿入力を受けて作動部材41に伝え、さらにカム機構45が作動部材41の移動力を、シャッタ30を開かせる大きな力に変換し、しかも、作動部材41の挿入方向のストローク長に応じて、シャッタ30の開く回転方向の開度を大きくとれる。よって、シャッタ30に氷結などにより摩擦力が増大していても、確実に開閉動作させることができる。しかも、カム機構45は、給油ノズルFZの挿入力を直接、シャッタ30に伝達するので、機械的強度も大きく、耐久性に優れている。
(4)−2 給油するために、給油ノズルFZを挿入すると、シャッタ機構20のシャッタ30が開くとともに、フラップバルブ機構60の開閉部材61が注入口18aを開くから、燃料キャップをネジ式で外すタイプと比べて、給油時に取り外した燃料キャップの置き場に困ることがなく、操作性に優れている。
(4)−3 図7に示すようにノズル検知機構51は、給油ノズルFZの先端の外径が所定径以上の場合に押圧されるように配置されている導入押圧部53を備えているので、軽油用の給油ノズルFZ(a)の場合には、シャッタ30が挿入孔22aを開くが、ガソリン用の給油ノズルFZ(b)の場合には、シャッタ30が導入口16cを開かない。したがって、給油ノズルFZの外径によって燃料の種類が異なる場合に、給油ノズルFZを誤って挿入しても、シャッタ30が開かないから、間違った種類の燃料を供給することもない。
(4)−4 図7に示すようにノズル検知機構51は、導入押圧部53を元の位置に復帰させる方向に付勢するスプリング力を付勢する連結アーム54を備えているので、給油ノズルFZが挿通孔42aから抜かれたときに、連結アーム54が導入押圧部53を元の位置に復帰させ、元の状態への復帰ための機構を簡略化できる。しかも、連結アーム54は、導入押圧部53と一体に形成されているから、部品点数が増加することなく、簡単な構成である。
(4)−5 シャッタ機構20は、導入押圧部53を給油ノズルFZで押圧すればシャッタ30が開くから、開閉操作するための機械的機構や、スイッチやモータなどの駆動機構を設ける必要がなく、構成が簡単である。
(4)−6 ガソリン用の給油ノズルを導入口16cに誤って挿入しても、シャッタ機構20で阻止され、フラップバルブ機構60に直接当たらないから、フラップバルブ機構60の損傷に至らず、また、このような事態を想定してフラップバルブ機構60の構成自体も強固にすることを要しない。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
本発明の一実施例に係るディーゼルエンジンを搭載した自動車の後部を示す斜視図である。 燃料タンクの開閉装置の軸方向に沿った断面図である。 図2のシャッタ機構を示す断面図である。 シャッタ機構を分解した斜視図である。 作動機構を示す斜視図である。 カム機構を説明する説明図である。 ノズル検知機構を説明する説明図である。 図2のシャッタ機構のノズル規制機構を説明する説明図である。 給油動作を説明する説明図である。
符号の説明
10…開閉装置
11…タンク開口形成部材
11P…燃料通路
12…接続管
12a…縮径部
12b…直管部
12c…スカート部
16…開口形成部材
16a…側壁部
16b…上面部
16c…導入口
16d…係合部
16e…拡径部
16f…下部円筒部
16g…爪
16h…軸受凹所
18…注入口形成部材
18a…注入口
18b…円板部
18c…嵌合部
20…シャッタ機構
21…支持体
22…支持板
22a…挿入孔
22b…支持穴
24…支持軸
26…ガイド部材
26b…係合穴
30…シャッタ
31…シャッタ本体
32…拡張部
33…回動軸
34…下カム部
34a…下カム面
36…スプリング
40…作動機構
41…作動部材
42…作動部材本体
42a…挿通孔
42b…傾斜面
42c…支持軸
42d…保持部材
43…支持基部
43a…ガイド孔
43b…スプリング支持凹所
43c…側面部
43d…収納穴
44…スプリング
45…カム機構
46…上カム部
46a…上カム面
51…ノズル検知機構
52…ノズル検知部材
53…導入押圧部
53a…押圧本体
53b…押圧斜面
54…連結アーム
55…ロック部
56…ノズル規制機構
57…開閉押圧部材
57a…傾斜面
57b…復帰用スプリング
60…フラップバルブ機構
61…開閉部材
61a…支持軸
62…スプリング
BP…基板
FL…給油蓋
FLa…蓋本体
FLb…ヒンジ
FR…給油室
FZ…給油ノズル
GS…ガスケット

Claims (3)

  1. 燃料タンクへ燃料を供給する通路を開閉する燃料タンクの開閉装置において、
    給油ノズル(FZ)を挿入するための導入口(16c)を経て燃料タンクに接続される燃料通路(11P)を有するタンク開口形成部材(11)と、上記導入口(16c)に配置され所定以上の外径の給油ノズルを検知するノズル検知機構(51)と、該ノズル検知機構(51)により給油ノズル(FZ)が検知されたときに上記導入口(16c)に通じる燃料通路を開閉する開閉機構とを備えた燃料タンクの開閉装置において、
    上記ノズル検知機構(51)は、上記開閉機構に装着されたノズル検知部材(52)と、上記タンク開口形成部材(11)に形成され上記ノズル検知部材(52)に係合する係合部(16d)とを備え、
    上記ノズル検知部材(52)は、所定以上の外径を有する給油ノズル(FZ)の先端外周部に当たるように上記導入口(16c)の開口周縁部に配置された1対の導入押圧部(53,53)と、上記導入押圧部(53,53)と一体に形成され上記導入押圧部(53)が給油ノズル(FZ)の先端で押されたときに上記係合部(16d)に係合・離脱することでロック位置から非ロック位置へ移動する1対のロック部(55,55)と、上記導入口(16c)を囲むように配置された連結アーム(54)とを備え、
    上記ロック部(55)と上記導入押圧部(53)との間の連結部位にて上記開閉機構に設けられた支持軸(42c)により軸支され、上記ロック部(55)と上記導入押圧部(53)とが該支持軸(42c)を中心に回動することで上記ロック部(55)が上記ロック位置と上記非ロック位置とを切り替わるように構成されており、
    上記連結アーム(54)は、上記支持軸(42c)に対して上記1対の上記ロック部(55)側の部分を連結するように一体に形成され、上記ロック位置から非ロック位置へ移動したときにスプリング力を蓄積し、上記非ロック位置から上記ロック位置へ復帰させる復帰用のスプリングを生じるように構成したこと、を特徴とする燃料タンクの開閉装置。
  2. 請求項1に記載の燃料タンクの開閉装置において、
    上記連結アーム(54)は、蛇行形状に形成されている燃料タンクの開閉装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料タンクの開閉装置において、
    上記開閉機構は、上記給油ノズル(FZ)を挿入する第1方向とほぼ直角の第2方向上で回動することで燃料通路を開閉するシャッタ(30)と、該シャッタ(30)に対して上記給油ノズル(FZ)の挿入側に配置され、上記第1方向へ移動可能に設けられた作動部材(41)と、該作動部材(41)に連動して上記シャッタ(30)を開閉動作させる開閉力伝達機構とを備えている燃料タンクの開閉装置。
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