JP5159372B2 - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクを吐出するためのノズルを配列してなるインクジェット記録ヘッドを用い、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法およびインクジェット記録装置に関する。なお、本発明は、紙や布、革、不織布、OHP用紙、および金属などの素材からなる記録媒体に記録を行う機器の全てに適用可能である。具体的な適用機器としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や工業用生産機器等を挙げることができる。
複写装置や、ワードプロセッサ、コンピュータ等の情報処理機器および通信機器等の普及に伴い、それら機器の画像記録のための出力装置の一つとして、インクジェット方式によりデジタル画像の記録を行うインクジェット記録装置が普及している。インクジェット記録装置では、複数のノズルを配列した記録ヘッドを用いて記録を行うが、近年の高解像度化や高速出力への要求に伴って、このような集積配列の技術は著しく進歩している。そして、記録媒体の幅に対応する多数のノズルを高密度に配列して構成された長尺な記録ヘッドを用いるフルマルチタイプのインクジェット記録装置も数多く提案されている。
長尺記録ヘッドを使用するフルマルチタイプのインクジェット記録装置では、長尺記録ヘッドは記録装置に固定された状態で、個々のノズルから一定の周波数でインクを滴として吐出する。同時に、記録媒体は吐出周波数と記録解像度に応じた一定速度で、ノズルの配列方向とは交差する方向に搬送される。すなわち、記録媒体の1回の搬送動作によって、高解像な画像を高速に出力することが出来る。
図10は、特許文献1で開示されている長尺記録ヘッド80のノズル配列を示した図である。図において、81、82、83および84はそれぞれが2つずつのノズル列を有するノズル列群であり、これらノズル列群が千鳥状に配列されている。
各ノズル列群81〜84は、いずれも同一の構成を有している。例えばノズル列群81は、Y方向(第1の方向)に所定のピッチで配列されたノズルで構成されるノズル列81Aと、これと同じピッチのノズル列81Bとを有し、これら2つのノズル列はY方向に互いに半ピッチずれて配置されている。これにより、X方向(第2の方向)に搬送される記録媒体には、上記所定のピッチの2倍の解像度でドットを記録することが出来る。以下、このような同型のノズル列群を互い違いに配置して製造される長尺の記録ヘッドを、本明細書では千鳥型の記録ヘッドと称する。
一方、特許文献2には、個々のノズル列群において、副走査方向(図10ではY方向)の同じ画素位置に同じインクを吐出する複数のノズルを配置し、主走査方向(図10ではX方向)に連続する1画素幅のラインを複数のノズルで記録する方法が開示されている。
図11は、特許文献2に開示されている長尺記録ヘッドのノズル配列を2つのノズル列群20および21について示した図である。本文献によれば、図11に示した2列のノズル列(例えば24Aおよび24B)を有するノズル列群を、図12のように互い違いに配置した記録ヘッドが開示されている。ノズル列24Aおよび24Bでは、各列のノズルがY方向の同じ位置に揃えて配置されており、X方向に搬送される記録媒体の画素ラインに対し、2つのノズルが代わる代わる記録を行うよう制御されている。結果、各画素ラインは2つのノズルから吐出される2種類のドットによって形成されるので、個々のノズルの吐出量や吐出方向にばらつきが含まれていても、これらの特異性が一ラインに集中することがなく、より滑らかな画像を出力することが可能となる。
また、図11によれば、個々のノズル列群の境界部分には互いにオーバーラップする領域が設けられている。記録ヘッドの製造工程においては、個々のノズル列群の配置にどうしてもある程度の誤差が含まれ、個々のノズル列群の境界部によって記録された画像領域では、黒すじや白すじが確認されることがある。しかし、このような場合でも、図に示すようにオーバーラップ領域を設けておけば、当該領域によって記録されるX方向に並ぶ画素ラインのそれぞれは、2つのノズル列群から吐出される4種類のドットによって形成される。すなわち、2つのノズル列群の記録位置にずれが含まれていても、このずれが一箇所に集中することがないので、黒すじや白すじの目立たない滑らかな境界領域を出力することが可能となる。
特許文献2によれば、1ラインに配列する記録データを、予め用意されたマスクパターンを用いて複数のノズルに振り分けて記録している。この際、2つのノズル列群がオーバーラップしていない領域については、24A、24Bの2列あるいは24C、24Dの2列に、記録データを振り分けている。オーバーラップ領域については、24A、24Bに加えて、24C、24Dの4列に、記録データを振り分けている。
但し、以上説明したような、記録媒体の搬送方向(X方向)に連続する1画素幅のラインを複数のノズルで記録するような構成は、千鳥型の記録ヘッドでなくても実現することは出来る。
図13(a)〜(d)は、千鳥型ではない長尺記録ヘッドの構成および記録方法を説明するための図である。ここでは、同じインクを吐出する4列のノズル列201A〜201DがX方向に並列した記録ヘッド2を示している。このような構成にすれば、Y方向の同じ位置には、同じインクを吐出する4つのノズルが配置されているので、X方向に搬送される記録媒体の画素ラインには、これら4つのノズルを代わる代わる用いて記録することが出来る。すなわち、各画素ラインは4つのノズルから吐出されるドットによって形成されるので、より滑らかな画像を出力することが可能となる。
特開2005−199696号公報 特開2005−199692号公報
しかしながら、図10、図11および図13(a)に示したように、X方向に並列した複数のノズル列を用いて記録を行う構成では、1つのノズル列で記録する構成に比べて、出力される画像の光沢性が低下すると言う現象が確認された。そして、本発明者らは、このような光沢性の低下は、ノズル列の多数化によって記録媒体の単位領域を記録するのに要する時間が増大したことに拠るものだと言う知見に至った。
図9は、本発明者らが行った検討の結果であり、単位領域に対し所定の記録密度の画像を記録した場合の、記録密度と出力された画像の写像性の関係を示した図である。写像性とは、一般に光沢性の評価に用いられる指標であり、形成された像がどの程度鮮明に、また、歪(ゆが)みなく映し出されるかの程度を示すものである。本検討では、単位領域に対し2回の記録動作(インク付与動作)を行うことによってそれぞれの記録密度を有する画像を記録し、図では、2回の記録動作の時間差を3段階に振った結果を、異なる波線で示している。図によれば、2回の記録動作の時間差によって写像性は影響を受け、この時間差が大きいほど写像性が損なわれているのがわかる。
一般的に、顔料インクでは、その含有成分のうちの水分は記録媒体に吸収されるが、顔料粒子はその記録媒体の表面に残りやすい傾向がある。この場合、先行して付与された顔料インクの水分が吸収される以前に、新たなインクが重ねて付与されれば、これらは互いに液体の状態で混合し、その後記録媒体に定着する。よって、記録媒体の表面で比較的平滑な顔料層が形成され、高い光沢性を有する画像が実現される。
一方、先行して付与された顔料インクの水分が吸収されてしまった後に、新たなインクが重ねて付与されると、先行したインクの顔料によって形成された顔料層の上に、新たな顔料粒子層が重ねられることになる。結果、複数段階の層の形成によって記録媒体の表面に凹凸が生じ、記録媒体表面の光沢性が損なわれる。
つまり、図10、図11および図13(a)に示したようにX方向に並列した複数のノズル列を用いて記録を行う場合では、一列のノズル列を用いて記録行う場合よりも、単位領域を記録するための時間が増大する。そして、その結果、記録媒体表面の光沢性が損なわれる。
但し、本発明者らの検討によれば、全種類の記録媒体で上記光沢性が問題となるわけではない。また、光沢性については、記録物の用途やユーザの好みによって、求められる程度も異なっている。
本発明は、このような状況を考慮して考案された発明であり、その目的とするところは、光沢性の低下を軽減できるような記録方法を提供することである。
そのために本発明においては、同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に配置された複数の前記ノズル列を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録装置であって、前記複数のノズル列を使用して記録を行う第1の記録モードと、前記複数のノズル列のうち隣接する2つの前記ノズル列に設定される前記使用比率のそれぞれが、前記第1記録モードにおける前記複数のノズル列に設定される前記使用比率のうち最も高い前記使用比率よりも高い第2の記録モードとを、実行可能であることを特徴とする。
また、同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に配置された複数の前記ノズル列を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録装置であって、前記複数のノズル列を使用して記録を行う第1の記録モードと、前記複数のノズル列のうち隣接する2つの前記ノズル列に設定される前記使用比率が、前記隣接する2つのノズル列以外のいずれのノズル列に設定される前記使用比率よりも高く、且つ、前記第1記録モードにおける前記隣接する2つのノズル列に設定される前記使用比率よりも高い第2の記録モードとを、実行可能であることを特徴とする
また、同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に配置された複数の前記ノズル列を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録装置であって、前記複数のノズル列を使用し、前記複数のノズル列のそれぞれに設定される前記使用比率がほぼ等しい第1の記録モードと、前記複数のノズル列のすべてを0%よりも大きな使用比率で使用し、前記第2の方向の一方の端部に配置されたノズル列に設定される前記使用比率が前記一方の端部に配置されたノズル列以外のいずれのノズル列に設定される前記使用比率よりも低く、且つ、前記第1の記録モードにおいて前記複数のノズル列のそれぞれに設定される前記使用比率よりも低い第2の記録モードとを、実行可能であることを特徴とする。
さらに、同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に複数列配置されたノズル列群を複数有し、該複数のノズル列群のうちの第1および第2のノズル列群が記録媒体上の同一の領域に記録を行うオーバーラップ領域を形成するように前記第1の方向にずれて配置された前記複数のノズル列群を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録装置であって、前記複数のノズル列を使用して記録を行う第1の記録モードと、前記第1のノズル列群において、前記第2の方向において前記第2のノズル列群から最も遠い第1のノズル列に設定される第1の前記使用比率が前記第1のノズル列以外のノズル列に設定される前記使用比率よりも低く、前記第2のノズル列群において、前記第2の方向において前記第1のノズル列群に最も遠い第2のノズル列に設定される第2の前記使用比率が前記第2のノズル列以外のノズル列に設定される前記使用比率よりも低く、且つ、前記第1および第2のノズル列の使用比率それぞれが、前記第1の記録モードにおいて前記第1および第2のノズル列それぞれに設定される前記使用比率よりも低い第2の記録モードと、を実行可能であることを特徴とする。
さらにまた、同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に配置された複数の前記ノズル列を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録方法であって、前記複数のノズル列を使用する第1の記録と、前記複数のノズル列のうち隣接する2つの前記ノズル列に設定される前記使用比率のそれぞれが、前記第1の記録モードにおける前記複数のノズル列に設定される前記使用比率のうち最も高い前記使用比率よりも高い第2の記録とを、行うことを特徴とする。
また、同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に配置された複数の前記ノズル列を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録方法であって、前記複数のノズル列を使用する第1の記録と、前記複数のノズル列のうち隣接する2つの前記ノズル列に設定される前記使用比率が、前記隣接する2つのノズル列以外のいずれのノズル列に設定される前記使用比率よりも高く、且つ、前記第1記録モードにおける前記隣接する2つのノズル列に設定される前記使用比率よりも高い第2の記録とを、行うことを特徴とする。
また、同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に配置された複数の前記ノズル列を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録方法であって、前記複数のノズル列を使用し、前記複数のノズル列のそれぞれに設定される前記使用比率がほぼ等しい第1の記録と、前記複数のノズル列のすべてを0%よりも大きな使用比率で使用し、前記第2の方向の一方の端部に配置されたノズル列に設定される前記使用比率が前記一方の端部に配置されたノズル列以外のいずれのノズル列に設定される前記使用比率よりも低く、且つ、前記第1の記録において前記複数のノズル列のそれぞれに設定される前記使用比率よりも低い第2の記録とを、行うことを特徴とする。
また、同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に複数列配置されたノズル列群を複数有し、該複数のノズル列群のうちの第1および第2のノズル列群が記録媒体上の同一の領域に記録を行うオーバーラップ領域を形成するように前記第1の方向にずれて配置された前記複数のノズル列群を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録方法であって、前記複数のノズル列を使用して記録を行う第1の記録と、前記第1のノズル列群において、前記第2の方向において前記第2のノズル列群から最も遠い第1のノズル列に設定される第1の前記使用比率が前記第1のノズル列以外のノズル列に設定される前記使用比率よりも低く、前記第2のノズル列群において、前記第2の方向において前記第1のノズル列群に最も遠い第2のノズル列に設定される第2の前記使用比率が前記第2のノズル列以外のノズル列に設定される前記使用比率よりも低く、且つ、前記第1および第2の使用比率それぞれが、前記第1の記録において前記第1、第2のノズル列それぞれに設定される前記使用比率よりも低い第2の記録とを、行うことを特徴とする。
本発明によれば、光沢むらを低減することが可能な記録モードが予め用意され、ユーザは、複数の記録モードの中から一様性や光沢性のバランスが考慮された適切な1つの記録モードを選択し、所望の画像を取得することが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明で適用可能なインクジェット記録装置の外観斜視図である。また図2は、インクジェット記録装置1に備えられた記録ヘッド2と記録媒体の位置関係を説明するための平面図である。
インクジェット記録装置1は、記録媒体Pの搬送方向(X方向:第2の方向)と交差する方向(Y方向:第1の方向)に延在する長尺な記録ヘッド2Y、2M、2C、2Bkを図のように並設してなるフルラインタイプのプリンタである。ここで、2Yは、イエローインクを吐出する記録ヘッド、2Mはマゼンタインクを吐出する記録ヘッド、2Cはシアンインクを吐出する記録ヘッド、2Bkはブラックインクを吐出する記録ヘッドである。これら4色のカラーインクは、全て色材として顔料を含有している。各記録ヘッドは、略同一の構成を有する千鳥型の長尺記録ヘッドであり、個々のノズル列群の詳細な配列状態は、図13(a)で示すものとする。なお、以下の説明において、特に区別の必要がない場合には、これらをまとめて記録ヘッド2と記述する。
記録ヘッド2は、イエローインク、マゼンタインク、シアンインク、およびブラックインクをそれぞれ貯留した4つのインクタンク3Y、3M、3Cおよび3Bk(以下、これらをまとめてインクタンク3と称する)にそれぞれ接続配管4を介して接続されている。更に、インクタンク3のそれぞれは、接続配管4に対して交換可能になっている。
制御装置9は、インクジェット記録装置1全体の動作を司るため、図に示した各機構を制御する。記録動作を行う際、制御装置9は、まずモータドライバ16によって給送モータ15を駆動し、一対の給送ローラ14を回転させる。この回転に伴い、記録媒体Pが図のX方向に給送される。次に、制御装置9はモータドライバ12を駆動し、ベルト駆動モータ11を回転させる。この回転により、ベルト駆動モータ11に連結された駆動ローラ17が回転し、これに掛け渡された搬送用ベルト5が移動する。更に制御装置9は、帯電器ドライバ13aを駆動することによって搬送用ベルト5の上流に設けられた帯電器13を作動し、ここに給送されて来た記録媒体Pを帯電させる。帯電された記録媒体Pは、搬送ベルト5に吸着され、搬送ベルト5の移動に伴ってX方向に所定の速度で搬送される。
搬送経路中の記録位置には、記録媒体Pを下部から支えるプラテン6と、この位置の記録媒体Pに記録を行うための記録ヘッド2が配備されている。記録ヘッド2の個々のノズルは、ヘッドドライバ2aを介して制御装置9に電気的に接続されており、制御装置9から送信される駆動信号に応じてインクを吐出する。これにより、記録ヘッドに対して相対的に移動する記録媒体Pにドットが記録される。制御装置9が、記録媒体Pを搬送する速度と個々の記録ヘッド2からインクを吐出する周波数を適切な関係で制御することにより、記録媒体Pに所定の解像度で画像が記録される。
記録ヘッド2に対する回復処理を実行するとき、制御装置9はヘッド移動手段10を駆動し、記録ヘッド2をプラテン6から離れる方向に一度上昇させる。その後、キャップ移動手段8を駆動して、キャップ7を記録ヘッド2の真下に移動させ、更にヘッド移動手段10を駆動することによって、記録ヘッド2をキャップ7に向かって下降させる。キャップ7は、記録ヘッド2の吐出口面に覆いかぶさった状態で、吐出口から排出される廃インクを受容したり、吐出口から強制的にインクを吸引したりする。
図3は、上記記録ヘッドの1ノズル列についての内部構造を部分的に説明するための模式図である。なお、「ノズル」とは、本明細書において、吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
記録ヘッド2は、所定のピッチで形成された複数の吐出口25と吐出口25のそれぞれにインク液室からインクを供給する液路26が形成された天板24と、個々の吐出口25に対応した位置にヒータ22が形成されたヒータボード23と、を有している。そして、個々のヒータ22に所定の駆動電圧パルスが印加されることにより、ヒータ22上のインク中に気泡が発生し、この気泡の体積膨張により吐出口25からインクが滴として吐出される。
但し、本発明に適用可能な記録ヘッドは、ここに示したような発熱素子(ヒータ)を備えるものに限らない。例えば、ピエゾ振動素子の機械的振動により個々の吐出口からインク滴を吐出する圧力制御方式等も適用可能である。
図4は、上記制御装置9の構成内容を簡単に説明するためのブロック図である。ここでは、図1で示した制御装置9以外の構成は、全て画像記録部37に相当している。
図において、31は記録装置内に多値の画像データを取り込むための画像データ入力部である。画像データ入力部31は、スキャナやデジタルカメラ等の画像入力機器から多値画像データを入力したり、パーソナルコンピュータのハードディスク等に保存されている多値画像データを装置内に入力したりする。32は、記録に関わる各種条件(例えば、後述する記録モード)を設定したり記録開始を指示したりするための操作部である。例えば、操作部32は、複数の記録モードの中からユーザにより選択される1つの記録モードを設定する。33は記憶媒体34に格納されている制御プログラム34bに従って、記録装置全体を制御するCPUである。記憶媒体34には、上記制御プログラム34bのほか、画像処理や記録動作に必要な各種パラメータ34aが格納されている。後述する画像データ処理部が行う画像処理に用いる色変換用のテーブルや、複数のノズル列に記録データを振り分けるために用いるマスクパターンなども、パラメータの一つとしてここに格納されている。記憶媒体34としては、ROM、FD、CD−ROM、HD、メモリカード、光磁気ディスクなどを用いることができる。また、35は、CPU33が上記様々な処理を実行する際のワークエリアとして使用したり、エラー処理時の一時的な待避エリアとして使用したりするRAMである。
36は、画像データ入力部31から入力された多値画像データに対し、色変換処理や量子化処理などの様々な画像処理を施すため画像データ処理部である。量子化処理方法としては、誤差拡散方法、平均濃度保存方法、ディザマトリックス法等、様々な方法を採用することが出来る。量子化処理によって上述した多値画像データは、記録ヘッドの個々のノズルが記録可能な2値データに変換される。その後、この2値データは、後述する記録モード(第1の記録モード、第2の記録モード等)に対応したマスクパターンに従って複数のノズル列に振り分けられ、各ノズル列の2値データが画像記録部37に送信される。ここで、複数のノズル列に記録データ(2値データ)を振り分けるためのマスクパターンとしては、後述するような記録比率が定められたマルチパス用のマスクパターンを用いる。なお、38は制御装置9内のアドレス信号、データ、制御信号などを伝送するバスラインである。
以上、図1〜図4で説明したインクジェット記録装置を用い、本発明が特徴とする記録方法を複数の実施形態を用いて以下に詳細に説明する。
(第1の実施形態)
以下に、本実施形態の記録ヘッドを用いた記録方法を説明する。本実施形態では、操作部32において、複数の記録モードのからユーザにより選択された1つの記録モードが設定される。上記複数の記録モードには、画像の一様性を重視する記録モード(第1の記録モード)と画像の光沢性を重視する複数の記録モード(複数の第2の記録モード)とが含まれている。後述から明らかなように、本実施形態の第1の記録モードは、複数のノズル列の全てを使用可能として記録を行うモードである。一方、第2の記録モードは、複数のノズル列のうち、第2の方向の両端に位置するノズル列の少なくとも一方を除いたノズル列を使用可能として記録を行うモードである。
図13(a)〜(d)は、記録ヘッド2における、本実施形態の特徴的なノズルの使用方法を説明するための図である。図13(a)は、一様性を重視する第1の記録モードが選択された場合のノズルの使用状態、同図(b)は、光沢性を重視する第2の記録モードが選択された場合のノズルの使用状態をそれぞれ示している。図において、黒く示したノズルは、それぞれの記録モードで記録に使用可能なノズル、白く示したノズルは記録に使用しないノズルを示している。
本実施形態において、一様性を重視する第1の記録モードでは、ノズル列201A〜201Dの全てを用いて記録を行う。具体的には、これら4つのノズル列の記録比率(使用比率)が等しく(夫々25%)となるように、X方向に延在する単一の画素ラインに対応する2値データを4つのノズル列に均等に振り分ける。このデータの振り分けは、上述したマスクパターンを用いて実行される。これにより、X方向に配列される複数の画素で構成される単一の画素ラインは4つのノズルによって記録され、背景技術の項で説明した通り、ノズルの吐出ばらつきやノズル列群の配置ばらつきに影響されない一様な画像を出力することが可能となる。但し、距離L3の搬送時間に相当する比較的長い時間を用いて、4つのノズル列による4段階のインク付与動作が行われるので、画像表面に凹凸が現れ、高い光沢性を得ることは出来ない場合がある。なお、本実施形態で適用可能な一様性重視モードとしては、各ノズル列の記録比率を等しく設定したモードに限られるものではない。本実施形態で適用可能な一様性重視モードは、後述する光沢性重視モードよりも、複数ノズル列の記録比率の差が小さければよく、例えば、4つのノズル列の記録比率を20%、30%、30%、20%のように設定することもできる。
一方、光沢性を重視する第2の記録モードでは、4つのノズル列のうち、1つのノズル列のみを用いて記録を行う。すなわち、一端部に位置するノズル列201Aは記録に用いるが、ノズル列201B〜201Dは記録に用いない。具体的には、これらノズル列201Aの記録比率(使用比率)が100%で且つこれ以外のノズル列201B〜201Dの記録比率が0%となるように、X方向に延在する単一の画素ラインに対応する2値データをノズル列に振り分ける。これにより、X方向に配列される複数の画素で構成される単一の画素ラインは1つのノズルによって記録されるので、上記一様性を重視する記録モードに比べれば、ノズルばらつきが画像に現れやすい。しかし、1列のノズル列による1段階の付与動作によって、単位領域への記録動作が完了するので、画像表面に凹凸が発生しにくく、平滑で光沢のある画像を出力することが可能となる。なお、上記説明では、ノズル列201Aのみを記録に用いる内容で説明したが、201A〜201Dのどのノズル列を使用しても、それが1列であれば、本実施形態の効果は同様に得られる。例えば、ページが変わるたびや記録ジョブが発生するたびに、使用するノズル列を変更しても構わない。
このように本実施形態の第2の記録モードでは、第1の記録モードに比して、複数のノズル列の両端に位置するノズル列の少なくとも一方の記録比率を低くしている。これにより、第2の記録モードで得られる光沢度を第1の記録モードより得られる光沢度よりも高くすることができる。
すなわち、本実施形態によれば、一様性と光沢性のうちユーザがより重視する項目に基づいて、記録モードのうちの1つを選択し、所望の画像品位を得ることが出来る。なお、本実施形態において選択可能な記録モードは2つに限られるものではなく、以下で説明するように、3つ以上の記録モードを選択可能に構成してもよい。
図13(c)および13(d)は、第2の記録モードに相当する光沢性重視モードの変形例である。図13(c)および13(d)で示される光沢性重視モードは、光沢性に関しては、一様性重視モード(第1の記録モード)よりは光沢性に優れるが、図13(b)で示される光沢性重視モードよりは光沢性に劣る。一方、一様性に関しては、図13(c)および(d)で示される光沢性重視モードは、一様性重視モード(第1の記録モード)より一様性に劣るが、図13(b)で示される光沢性重視モードよりは一様性に優れる。
詳しくは、図13(c)で示す光沢性重視モードでは、4つのノズル列のうち、隣り合う2つのノズル列を用いて記録を行う。すなわち、隣接するノズル列201Bと201Cは記録に用いるが、両端に位置するノズル列201Aと201Dは記録に用いない。具体的には、これらノズル列201B、201Cの記録比率が50%ずつで且つノズル列201A、201Dの記録比率が0%となるように、X方向に延在する単一の画素ラインに対応する2値データをノズル列に振り分ける。これにより、X方向に配列される複数の画素で構成される単一の画素ラインは2つのノズルによって記録されるので、一様性重視モードに比べれば、ノズルばらつきが画像に現れやすいが、光沢性には優れている。一方、図13(b)で示される光沢性重視モードに比べれば、光沢性は劣るが一様性には優れている。
図13(d)で示す光沢性重視モードでは、ノズル列群4つのノズル列のうち、隣り合う3つのノズル列を用いて記録を行う。すなわち、ノズル列201A〜201Cは記録に用いるが、ノズル列201Dは記録に用いない。具体的には、これらノズル列201A〜Cの記録比率が約33%ずつで且つノズル列201Dの記録比率が0%となるように、X方向に延在する単一の画素ラインに対応する2値データをノズル列に振り分ける。これにより、X方向に配列される複数の画素で構成される単一の画素ラインは3つのノズルによって記録されるので、一様性については、図13(c)で示した光沢性重視モードよりは優れ、一様性重視モードよりは劣る。一方、光沢性については、図13(b)および13(c)で示される光沢性重視モードよりは劣るが、一様性重視モードよりは優れている。
以上説明した、図13(c)および(d)で示される光沢性重視モードについても、図13(b)で示される光沢性重視モードと同様に、特に使用するノズル列が限定されるわけではない。但し、記録媒体の単位領域に対するインク付与動作をなるべく短時間で行うために、記録に使用するノズル列は互いに隣接していることが望まれる。よって、図13(c)で示される光沢性重視モードの場合には、記録に用いるノズル列を、ノズル列201Aとノズル列201Bの組み合わせ、あるいは、ノズル列201Cとノズル列201Dの組み合わせ、とすることが好ましい。一方、図13(d)で示される光沢性重視モードの場合には、記録に使用するノズル列をノズル列201A、ノズル列201Bおよびノズル列201Cの3列とすることが好ましい。
本実施形態において選択可能な複数の記録モードの組合せとしては、上述した図13(a)〜(d)で示される4つの記録モードの組合せに限られるものではない。例えば、図13(a)で示される一様性重視モードと同図(c)で示される光沢性重視モードの組合せであってもよい。また、別の組合せとして、図13(a)で示される一様性重視モードと図13(b)および(d)で示される光沢性重視モードの組合せであってもよい。いずれにせよ、一様性重視モード(第1の記録モード)と、この一様性重視モードに比して高い光沢度を得ることができる光沢性重視記録モード(第2の記録モード)とが選択的に実行可能な構成であればよい。
本実施形態において、一様性重視モードとは、複数のノズル列の記録比率(使用比率)が実質的に等しくなるようにして記録を行うモードを指す。一方、光沢性重視記録モードとは、複数のノズル列のうち、両端に位置するノズル列の少なくとも一方の記録比率(使用比率)が他のノズル列の記録比率(使用比率)よりも小さくなるようにして記録を行うモードを指す。
ところで、以上では、図13(a)を用いて説明した第1の記録モードを、一様性重視のモードであると説明したが、本実施形態において第1の記録モードは特に一様性を重視するモードでなくてもよい。例えば、X方向に配列する画素ラインを4つのノズルで記録できる第1の記録モードは、他の記録モードに比べて、記録ヘッドの駆動周波数はそのままの状態で、記録媒体の搬送速度を高めることができる。よって、このことを利用して、本実施形態の第1の記録モードは高速性を重視するモードとすることも出来る。どのような位置づけにせよ、第1の記録モードは、第2の記録モードよりも、各ノズル列の記録比率(使用比率)の偏りが少ないモードであればよい。
(第2の実施形態)
本実施形態では、特許文献2に開示されているような千鳥型の長尺記録ヘッドを使用する際の、光沢性の低下を解決する方法を説明する。以下、千鳥型の記録ヘッドを使用した際に発生する問題について説明する。
千鳥型の記録ヘッドを用いた場合には、個々のノズル列群の中央部で記録された画像領域と、2つのノズル列群のつなぎ部分で記録された画像領域との間で、光沢性に差が現れる。
図5(a)および(b)は、上記光沢性の差を説明するための図である。図5(a)は図10で示したものと同じ長尺記録ヘッド80、図5(b)は記録ヘッド80で記録した一様なグレー画像を、個々のノズル列群と記録領域を対応付けて示した図である。
図では、ノズル列群81によって記録された画像領域を48A、ノズル列群82によって記録された領域を48B、ノズル列群83によって記録された画像領域を48C、ノズル列群84によって記録された画像領域を48Dとして示している。また、ノズル列群81とノズル列群82の双方の端部ノズルで形成される境界領域を49A、ノズル列群82とノズル列群83の端部ノズルで形成される境界領域を49Bとしている。さらに、ノズル列群83とノズル列群84の端部ノズルで形成される境界領域を49Cとしている。本発明者らの検討によれば、画像領域48A〜48Dの光沢性は比較的高い状態であったが、境界領域49A〜49Cの光沢性はこれに比べて低い状態にあり、出力された画像において周期的な光沢性のむらが確認された。
千鳥型の長尺記録ヘッドを使用した場合、画像領域48A〜48Dについては、当該画像領域のそれぞれが対応するノズル列群81〜84を通過するタイミングで、略一斉にインクが付与される。これに対し、境界領域49A〜49Cについては、2つのノズル列群の距離Lに対応する時間差をおいた2回の記録動作によってインクが付与される。すなわち、この時間差が境界領域49A〜49Cの表面に凹凸を形成し、当該領域の光沢性を他の画像領域に比べて低下させてしまっているのである。
特に、再度図11および図12を参照するに、特許文献2に開示されているような千鳥型の記録ヘッドでは、記録ヘッドの構成上、2組のノズル列群の距離L1に、どうしてもある程度の大きさが必要となる。よって、ノズル列24Aとノズル列24Bによって画像が完成されるオーバーラップ領域以外の領域に対応する部分と、ノズル列24Aからノズル列24Dまでを使って画像が完成されるオーバーラップ領域に対応する部分では、光沢の差が明らかに現れていた。更に、オーバーラップ領域が幅を持って確保されている分(図11では4画素分の幅)、光沢性の劣る領域の幅も広くなり、図5(a)および(b)で説明した場合よりも更に一層光沢むらは目立ってしまっていた。
よって、本実施形態では、第1の実施形態と同様に、光沢性を重視するために使用するノズル列の数を制限するのに加え、特にオーバーラップ領域の光沢性を低下させないように、記録に使用するノズル列を定めるものとする。
図6および図7は、第2の実施形態で適用する記録ヘッドのノズル配列構造を示した図である。本実施形態では、特許文献2に開示されている長尺記録ヘッドのノズル配列を更に4列まで増やした構成になっている。すなわち、記録媒体搬送方向となるX方向(第2の方向)に4列のノズル列を配置したノズル列群を、同じくX方向に交互にずらしつつY方向(第1の方向)に沿って千鳥型に複数配列して構成されるインクジェット記録ヘッドである。そして、X方向に延びる1ラインに配列する記録データ(2値データ)は、予め用意されたマスクパターンを用いて複数のノズルに振り分けて記録される。この際、第1のノズル列群55と第2のノズル列群56がオーバーラップしていない領域52については、51A、51B、51Cおよび51Dの4列に、記録データを振り分けている。オーバーラップ領域53については、51A、51B、51C、51Dに加えて、51E、51F、51Gおよび51Hの8列に、記録データを振り分けている。このような本実施形態の記録ヘッドは、特許文献2に記載の記録ヘッドよりもノズル列数が多い分だけ一様性に優れた画像を実現できる一方、光沢むらはむしろ招致されやすい構成になっている。
以下に、本実施形態の記録ヘッドを用いた記録方法を説明する。本実施形態においても、記録動作前に、ユーザが操作部32より複数用意された記録モードのうちから1つを選択する。上記複数の記録モードには、画像の光沢性を重視する記録モードと画像の一様性を重視する記録モードが含まれている。
図8(a)および(b)は、記録ヘッド2における、本実施形態の特徴的なノズルの使用方法を説明するための図である。図8(a)は、一様性を重視する第1の記録モードが選択された場合のノズルの使用状態、同図(b)は、光沢性を重視する第2の記録モードが選択された場合のノズルの使用状態をそれぞれ示している。図において、黒く示したノズルは、それぞれの記録モードで記録に使用可能なノズル、白く示したノズルは記録に使用しないノズルを示している。
本実施形態において、一様性を重視する第1の記録モードでは、個々のノズル列群に備えられた全てのノズル列を用いて記録を行う。これにより、X方向に延在する画素ラインは4つまたは8つのノズルによって記録され、ノズルの吐出ばらつきやノズル列群の配置ばらつきに影響されない一様な画像を出力できる。但し、オーバーラップ領域53によって記録される画像領域は、距離L1の搬送時間に相当する比較的長い時間を用いて画像が形成されるので、画像表面に凹凸が現れ、高い光沢性を得ることは出来ない場合がある。
一方、光沢性を重視する第2の記録モードでは、個々のノズル列群に備えられた4つのノズル列のうち、X方向に隣接するノズル列群に最も近い1つのノズル列のみを用いて記録を行う。すなわち、隣のノズル列群に最も近い位置にあるノズル列51Dとノズル列51Eは記録に用いるが、ノズル列51A〜51Cおよび51F〜51Hは記録に用いない。このように図8(b)では、Xの方向に隣接するノズル列群に最も近い位置にあるノズル列(51D、51E)以外のノズル列の記録比率は0%にしている。これにより、X方向に延在する画素ラインは1つまたは2つのノズルによって記録されるので、上記一様性を重視する記録モードに比べれば、個々のノズルばらつきが画像に現れやすい。しかし、例えば、オーバーラップ以外の領域52に対応する部分では、1つのノズル列による1回のインク付与動作によって記録が完成されるので、平滑で光沢のある画像が期待できる。また、オーバーラップ領域53に対応する部分でも、比較的短い距離L2分の時間差で記録が完成されるので、図8(a)に示される一様性重視モードよりも凹凸度合いが小さく、平滑で光沢のある画像を出力することが可能となる。すなわち、本実施形態によれば、一様性と光沢性のうちユーザがより重視する項目に基づいて、記録モードのうちの1つを選択し、所望の画像品位を得ることが出来る。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第1の記録モードは特に一様性を重視するモードでなくてもよく、例えば高速性を重視するモードとすることも出来る。どのような位置づけにせよ、第1の記録モードは、第2の記録モードよりも、各ノズル列の記録比率の偏りが少ないモードであればよい。
(第3の実施形態)
本実施形態においても、第2の実施形態と同じ記録ヘッドを用い、記録動作前にユーザが操作部32より複数用意された記録モードのうちから1つを選択する。但し、本実施形態では、上述した第2の実施形態で説明した2つの記録モードに加え、これら2つの記録モードの中間となる品位(一様性・光沢性)が得られる記録モードを用意する。この記録モードは、図8(a)に示される一様性重視モードよりは高い光沢度を得ることができるものであるので、光沢性重視モードに該当する。
図8(c)は、同図(b)とは異なる光沢性重視モードが選択された場合のノズルの使用状態を示した図である。この記録モードにおいても、一様性を重視する第1の記録モードと同様、全てのノズル列を用いて記録を行う。但し、本モードではノズル列の使用頻度(記録比率)に偏りを持たせて記録を行う。例えば、図8(a)で説明した第1の記録モードでは、領域52では全ノズル列の記録比率を25%とし、オーバーラップ領域53では全ノズル列の記録比率を12.5%としている。これに対し、図8(c)の記録モードでは、例えば、ノズル列51Dおよび51Eの記録比率を70%としておきながら、ノズル列51A〜51Cおよび51F〜51Hの記録比率をそれぞれ10%にしている。また、オーバーラップ領域53では、ノズル列51Dおよび51Eの記録比率を35%としておきながら、ノズル列51A〜51Cおよび51F〜51Hの記録比率をそれぞれ5%にしている。すなわち、図8(c)では、X方向に隣接するノズル列群に最も近い位置にあるノズル列(ノズル列51D、51E)の記録比率が最も高く、最も遠い位置にあるノズル列(ノズル列51A、51H)の記録比率が最も低くしている。このようにノズル列の記録比率を定めることで、記録動作の殆どがノズル列51Dと51Eで行われることになるので、図8(a)の記録モードよりは高い光沢性が得られる。一方、ノズル列51D、51E以外のノズルでも少しずつ記録を行っているので、図8(b)の記録モードよりは一様性に優れた画像が得られる。
無論、各ノズル列の記録比率の分布を更に変えたり、記録に使用するノズル列に制限を加えたりすることによって、これより多くの記録モードを用意しておくこともできる。例えば、ノズル列51Dおよび51Eの記録比率を70%としておきながら、ノズル列51Aおよび51Hを5%、51Bおよび51Gを10%、51Cおよび51Dを15%の記録比率とすることも出来る。また、ノズル列51A〜51Hの記録比率が、これら配列の中心に対し必ずしも対称になっていなくてもよい。例えば、51Aと51Hが異なる記録比率に設定されていてもよく、どちらか一方のみが記録に使用される状態であってもよい。いずれにせよ、隣のノズル列群に最も近い位置にあるノズル列51Dおよび51Eの記録比率が、当該ノズル列以外のより遠い位置にあるノズル列の記録比率以上になるように、各ノズル列の記録比率が定められていればよい。このような記録比率を定めることにより、光沢むらを低減するという本実施形態の効果を得ることができる。
また、本実施形態は、第1の実施形態のような直線型の記録ヘッドを用いる場合にも応用することが出来る。この場合、例えば、図13(a)を参照するに、ノズル列201Bおよびノズル列201Cの記録比率を40%としながら、ノズル列201Aおよびノズル列201Dの記録比率を10%とするが出来る。このようにすることによって、実施形態1に記載の記録ヘッドであっても、本実施形態と同様の効果を得ることが出来る。
(第4の実施形態)
第2および第3の実施形態では、記録モードに応じて、記録に使用するノズル列や個々のノズル列の記録比率を変化させることで、画像全体の光沢性を向上させる内容で説明した。これに対し本実施形態では、上記構成に加え、光沢性を重視する記録モードの中でも、オーバーラップ領域とオーバーラップ領域以外の領域で、記録に使用するノズル列の数を異ならせることにより、光沢むらを積極的に低減することを特徴とする。
図14は、本実施形態の光沢性を重視するモードにおける、ノズルの使用状態を説明するための模式図である。オーバーラップ領域以外の領域52では、ノズル51Cおよび51Dの2列あるいはノズル列51Eおよび51Fの2列のノズル列を用いて記録を行う。一方、オーバーラップ領域53では、ノズル列51Dおよび51Eの2列を用いて記録を行う。このようにすることにより、オーバーラップ領域53とオーバーラップ以外の領域52で、記録に使用するノズル列の数を揃えることが出来る。そして、これに伴って、オーバーラップ領域53の記録に関わるインクの付与時間もオーバーラップ以外の領域52に近づけることが出来る。結果、オーバーラップ領域53とオーバーラップ以外の領域52との間で凹凸の差が抑制されるので、画像全体における光沢むらが低減される。
すなわち、本実施形態によれば、光沢性を重視する記録モードにおいて、画像全体の光沢性を高めるという上記実施形態と同様の効果を得ながらも、オーバーラップ領域とオーバーラップ領域以外の領域の光沢性の差を低減するという新たな効果を得ることが出来る。
なお、以上では、オーバーラップ領域53とオーバーラップ以外の領域52で、記録に使用するノズル列の数を揃える内容で説明したが、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上記方法を採用してもオーパーラップ領域の光沢度が不十分である場合には、オーバーラップ領域53の記録は、ノズル列51Dおよび51Eのどちらか1列のみで行ってもよい。
(他の実施形態)
上述した第1〜第4の実施形態によれば、本発明において適用可能な第1の記録モードは複数のノズル列を用いることが可能な記録モードである、ということがわかる。また、第2の記録モードが、複数のノズル列の少なくとも1つのノズル列を用いることが可能な記録モードである、ということもわかる。更に、第2の記録モードは、第1の記録モードに比して、複数のノズル列の両端に位置するノズル列の少なくとも一方の記録比率が低く定められている、ということもわかる。
以上では、フルラインタイプの記録装置に長尺記録ヘッドを用いた場合を例に説明して来たが、長尺記録ヘッドは、比較的大型のシリアルタイプの記録装置にも用いられることがある。シリアルタイプの記録装置では、記録ヘッドを記録媒体に対し走査しながらインクを吐出する主走査と、記録媒体を記録ヘッドの幅に応じた量だけ搬送する副走査とを間欠的に繰り返して画像を段階的に形成していく。このような記録装置であっても、以上説明した実施形態を応用することはでき、同様の効果を得ることも出来る。この場合、記録ヘッドを走査する方向がX方向(第2の方向)、記録媒体を搬送する方向(ノズル配列方向)がY方向(第1の方向)となる。
また、以上では1つのインク色を記録する1つの記録ヘッドの記録方法として説明してきたが、無論複数のインク色、複数の記録ヘッドに対し、上述した記録方法を採用することも出来る。この場合、インクの種類に応じて凹凸の発生具合が異なるような場合には、各記録モードにおいて、個々の記録ヘッドに応じて上記記録比率の分布や使用するノズル列を異ならせてもよい。
更に、上記実施形態では、ユーザが操作部32より複数用意された記録モードの中から1つを選択する内容で説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、明らかに光沢むらが現れ難い記録媒体が選択された場合や、一様性が問題にならないテキスト画像を記録するような場合には、ユーザの指定なしに自動的に好適な記録モードが設定される構成であっても構わない。
本発明で適用可能なインクジェット記録装置の外観斜視図である。 インクジェット記録装置1に備えられた記録ヘッド2と記録媒体の位置関係を説明するための平面図である。 記録ヘッドの1ノズル列についての内部構造を部分的に説明するための模式図である。 制御装置9の構成内容を簡単に説明するためのブロック図である。 (a)および(b)は、光沢性の差を説明するための図である。 本発明の実施形態で用いる長尺記録ヘッドのノズル配列を2つのノズル列群について7示した図である。 本発明の実施形態で用いる長尺記録ヘッドのノズル配列を示した図である。 (a)〜(c)は、記録ヘッドにおける本発明の特徴的なノズルの使用方法を説明するための図である。 単位領域に対し所定の記録密度の画像を記録した場合の、記録密度と出力された画像の写像性の関係を示した図である。 特許文献1で開示されている長尺記録ヘッドのノズル配列を示した図である。 特許文献2に開示されている長尺記録ヘッドのノズル配列を2つのノズル列群について示した図である。 特許文献2に開示されている長尺記録ヘッドのノズル配列を示した図である。 (a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態で用いる長尺記録ヘッドのノズル配列および特徴的なノズルの使用方法を説明するための図である。 本発明の実施形態4の光沢性を重視するモードにおける、ノズルの使用状態を説明するための模式図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 記録ヘッド
2a ヘッドドライバ
3 インクタンク
4 接続配管
5 搬送ベルト
6 プラテン
7 キャップ
8 キャップ移動手段
9 制御装置
10 ヘッド移動手段
11 ヘッド駆動モータ
12 モータドライバ
13 帯電器
14 給送ローラ
15 給送モータ
16 モータドライバ
51A〜51H ノズル列
52 ノズル領域
53 オーバーラップ領域
55、56 ノズル列群
201A〜201D ノズル列

Claims (21)

  1. 同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に配置された複数の前記ノズル列を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記複数のノズル列を使用して記録を行う第1の記録モードと、前記複数のノズル列のうち隣接する2つの前記ノズル列に設定される前記使用比率のそれぞれが、前記第1記録モードにおける前記複数のノズル列に設定される前記使用比率のうち最も高い前記使用比率よりも高い第2の記録モードとを、実行可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に配置された複数の前記ノズル列を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記複数のノズル列を使用して記録を行う第1の記録モードと、前記複数のノズル列のうち隣接する2つの前記ノズル列に設定される前記使用比率が、前記隣接する2つのノズル列以外のいずれのノズル列に設定される前記使用比率よりも高く、且つ、前記第1記録モードにおける前記隣接する2つのノズル列に設定される前記使用比率よりも高い第2の記録モードとを、実行可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に配置された複数の前記ノズル列を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記複数のノズル列を使用し、前記複数のノズル列のそれぞれに設定される前記使用比率がほぼ等しい第1の記録モードと、前記複数のノズル列のすべてを0%よりも大きな使用比率で使用し、前記第2の方向の一方の端部に配置されたノズル列に設定される前記使用比率が前記一方の端部に配置されたノズル列以外のいずれのノズル列に設定される前記使用比率よりも低く、且つ、前記第1の記録モードにおいて前記複数のノズル列のそれぞれに設定される前記使用比率よりも低い第2の記録モードとを、実行可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 前記第1の記録モードにおいて、前記複数のノズル列のそれぞれに設定される前記使用比率がほぼ等しいことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第2の記録モードにおいて、前記第2の方向の一方の端部に配置された前記ノズル列に設定される前記使用比率が前記端部に配置されたノズル列以外のいずれのノズル列に設定される前記使用比率よりも低いことを特徴とする請求項1、2および4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に複数列配置されたノズル列群を複数有し、該複数のノズル列群のうちの第1および第2のノズル列群が記録媒体上の同一の領域に記録を行うオーバーラップ領域を形成するように前記第1の方向にずれて配置された前記複数のノズル列群を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記複数のノズル列を使用して記録を行う第1の記録モードと、
    前記第1のノズル列群において、前記第2の方向において前記第2のノズル列群から最も遠い第1のノズル列に設定される第1の前記使用比率が前記第1のノズル列以外のノズル列に設定される前記使用比率よりも低く、前記第2のノズル列群において、前記第2の方向において前記第1のノズル列群に最も遠い第2のノズル列に設定される第2の前記使用比率が前記第2のノズル列以外のノズル列に設定される前記使用比率よりも低く、且つ、前記第1および第2のノズル列の使用比率それぞれが、前記第1の記録モードにおいて前記第1および第2のノズル列それぞれに設定される前記使用比率よりも低い第2の記録モードと、を実行可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 前記第2の記録モードにおいて、前記第1のノズル列群のうち、前記第2のノズル列群に最も近いノズル列に設定される前記使用比率が他のノズル列に設定される前記使用比率より高く、且つ、前記第2のノズル列群のうち、前記第1のノズル列群に最も近いノズル列に設定される前記使用比率が他のノズル列に設定される前記使用比率よりも高いことを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記第2の記録モードにおいて、前記オーバーラップ領域において使用する前記ノズル列の数が、前記オーバーラップ領域以外の領域において使用する前記ノズル列よりも少ないことを特徴とする請求項6または7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記第1の記録モードにおいて、前記複数のノズル列それぞれに設定される前記使用比率がほぼ等しいことを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記単位領域は単一の画素ラインであることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に配置された複数の前記ノズル列を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記複数のノズル列を使用する第1の記録と、前記複数のノズル列のうち隣接する2つの前記ノズル列に設定される前記使用比率のそれぞれが、前記第1の記録モードにおける前記複数のノズル列に設定される前記使用比率のうち最も高い前記使用比率よりも高い第2の記録とを、行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
  12. 同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に配置された複数の前記ノズル列を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記複数のノズル列を使用する第1の記録と、前記複数のノズル列のうち隣接する2つの前記ノズル列に設定される前記使用比率が、前記隣接する2つのノズル列以外のいずれのノズル列に設定される前記使用比率よりも高く、且つ、前記第1記録モードにおける前記隣接する2つのノズル列に設定される前記使用比率よりも高い第2の記録とを、行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
  13. 同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に配置された複数の前記ノズル列を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記複数のノズル列を使用し、前記複数のノズル列のそれぞれに設定される前記使用比率がほぼ等しい第1の記録と、前記複数のノズル列のすべてを0%よりも大きな使用比率で使用し、前記第2の方向の一方の端部に配置されたノズル列に設定される前記使用比率が前記一方の端部に配置されたノズル列以外のいずれのノズル列に設定される前記使用比率よりも低く、且つ、前記第1の記録において前記複数のノズル列のそれぞれに設定される前記使用比率よりも低い第2の記録とを、行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
  14. 前記第1の記録において、前記複数のノズル列のそれぞれに設定される前記使用比率がほぼ等しいことを特徴とする請求項11または12に記載のインクジェット記録方法。
  15. 前記第2の記録において、前記第2の方向の一方の端部に配置された前記ノズル列に設定される前記使用比率が前記端部に配置されたノズル列以外のいずれのノズル列に設定される前記使用比率よりも低いことを特徴とする請求項11、12および14のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  16. 同じ色のインクを吐出する複数のノズルが第1の方向に沿って配列されたノズル列が前記第1の方向と交差する第2の方向に複数列配置されたノズル列群を複数有し、該複数のノズル列群のうちの第1および第2のノズル列群が記録媒体上の同一の領域に記録を行うオーバーラップ領域を形成するように前記第1の方向にずれて配置された前記複数のノズル列群を使用して、前記複数のノズル列それぞれに対して設定された使用比率に従って記録媒体上の単位領域に記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記複数のノズル列を使用して記録を行う第1の記録と、前記第1のノズル列群において、前記第2の方向において前記第2のノズル列群から最も遠い第1のノズル列に設定される第1の前記使用比率が前記第1のノズル列以外のノズル列に設定される前記使用比率よりも低く、前記第2のノズル列群において、前記第2の方向において前記第1のノズル列群に最も遠い第2のノズル列に設定される第2の前記使用比率が前記第2のノズル列以外のノズル列に設定される前記使用比率よりも低く、且つ、前記第1および第2の使用比率それぞれが、前記第1の記録において前記第1、第2のノズル列それぞれに設定される前記使用比率よりも低い第2の記録とを、行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
  17. 前記第2の記録において、前記第1のノズル列群のうち、前記第2のノズル列群に最も近いノズル列に設定される前記使用比率が他のノズル列に設定される前記使用比率よりも高く、且つ、前記第2のノズル列群のうち、前記第1のノズル列群に最も近いノズル列に設定される前記使用比率が他のノズル列に設定される前記使用比率よりも高いことを特徴とする請求項16に記載のインクジェット記録方法。
  18. 前記第2の記録において、前記オーバーラップ領域において使用する前記ノズル列の数が、前記オーバーラップ領域以外の領域において使用する前記ノズル列よりも少ないことを特徴とする請求項16または17に記載のインクジェット記録方法。
  19. 前記第1の記録において、前記複数のノズル列のそれぞれに設定される前記使用比率がほぼ等しいことを特徴とする請求項16から18のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  20. 前記単位領域は単一の画素ラインであることを特徴とする請求項11から19のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  21. 請求項11から20のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法を実行するためのプログラム。
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