JP5154300B2 - 組合せ秤 - Google Patents

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Description

本発明は、被計量物の重量を計量する組合せ秤に関する。
従来、被計量物の供給及び取り出しを作業者の手作業により行う手動式の組合せ秤がある(例えば、特許文献1、2参照)。
この手動式の組合せ秤では、複数の計量皿が備えられており、作業者が各計量皿に被計量物を載せると、各計量皿に取り付けられているロードセル等の荷重検出器によって被計量物の重量が計量される。そして、計量値に基づいて組合せ演算が行われ、載せられている被計量物の合計重量が所定重量範囲になる適量組合せに選択された計量皿の近傍に設けられている組合せランプを点灯し、作業者が、組合せランプの点灯している計量皿の被計量物を取り出すように構成されている。
特開平3−251725号公報 特開平2−10227号公報
上記従来の組合せ秤では、各々の計量皿に高価なロードセルを取り付けているため、計量皿の個数と同数のロードセルが必要となり、製造コストが増大するという問題がある。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、手動式の組合せ秤において、製造コストの低減を図ることができる組合せ秤を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の第1の組合せ秤は、被計量物が載せられる複数の載置部が、各々の前記載置部の重心位置が第1の水平方向に対して間隔をあけて配置されるように設けられた計量台と、前記計量台を支持し、全ての前記載置部に載せられている被計量物の合計重量に対応する荷重を示す荷重信号を生成する1個の荷重検出器と、全ての前記載置部に載せられている被計量物による荷重によって生じ前記計量台に作用するモーメントであって、前記第1の水平方向と直交する水平方向へ延びる水平軸である第1の基準軸の軸まわりのモーメントを示す第1のモーメント信号を生成する第1のモーメント検出手段と、いずれか1つの前記載置部に被計量物が載せられることにより前記荷重信号が示す荷重が増加したときに、増加分の荷重に相当する被計量物の重量を求めるとともに、前記増加分の荷重と,前記載置部に被計量物が載せられることにより変化した前記第1のモーメント信号が示す第1の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量とに基づいて前記載せられた被計量物の前記第1の水平方向における重心位置を求め、この重心位置と前記載置部の前記第1の水平方向における重心位置とに基づいて前記被計量物が載せられた前記載置部を求める第1の演算手段と、前記第1の演算手段により求められた被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、載せられている被計量物の重量の合計が所定重量範囲内になる前記載置部の組合せである適量組合せを求める組合せ演算手段と、前記組合せ演算手段により求められた前記適量組合せに選択されている前記載置部を報知する報知手段とを備えている。
この構成によれば、作業者が被計量物を各載置部へ順々に載せていくと、被計量物が載せられた載置部と、その被計量物の重量とを求めることができ、それらの重量に基づいて組合せ演算を行うことにより適量組合せを求めることができる。複数の載置部の各々の被計量物の重量を計量するために用いられる高価な荷重検出器は1個だけであるため、製造コストの低減を図ることができる。
また、第2の組合せ秤は、第1の組合せ秤において、前記複数の載置部の重心位置が直線状に並んで配置され、前記複数の載置部の重心位置の並び方向と前記第1の基準軸とが直交するように構成されている。言い換えれば、前記複数の載置部の重心位置が前記第1の水平方向と同じ方向に直線状に並んで配置されている。
また、第3の組合せ秤は、第1の組合せ秤において、前記荷重検出器は、支持固定される固定部と、前記第1の基準軸と直交する水平方向に前記固定部と間隔を隔てて設けられ前記計量台を支持する非固定部と、互いに間隔を隔てて上下に平行して配置され各々の一方の端部が前記固定部と結合し各々の他方の端部が前記非固定部と結合して前記固定部と前記非固定部とを連結する一対のビームと、前記一対のビームの上下に対称となる4箇所を切り欠いて形成された薄肉部分からなる4つの起歪部とを有する起歪体と、上側の前記ビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記一方の端部に近い方の前記起歪部である第1の起歪部に貼付され、前記第1の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第1の歪みゲージと、前記上側のビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記他方の端部に近い方の前記起歪部である第2の起歪部に貼付され、前記第2の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第2の歪みゲージと、下側の前記ビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記一方の端部に近い方の前記起歪部である第3の起歪部に貼付され、前記第3の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第3の歪みゲージと、前記下側のビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記他方の端部に近い方の前記起歪部である第4の起歪部に貼付され、前記第4の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第4の歪みゲージとを有し、前記第1の歪みゲージの一端と前記第3の歪みゲージの一端とが接続された第1の直列回路と、前記第2の歪みゲージの一端と前記第4の歪みゲージの一端とが接続された第2の直列回路とが、前記第1の歪みゲージの他端と前記第2の歪みゲージの他端とが接続され、かつ前記第3の歪みゲージの他端と前記第4の歪みゲージの他端とが接続されるように並列に接続され、前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路の両端間に直流電圧が供給され、前記第1の歪みゲージの一端と前記第2の歪みゲージの一端との電位差を前記荷重信号として生成するように構成され、前記第1のモーメント検出手段は、前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路の両端間に、互いに抵抗値が等しく、かつ前記ビームの歪みによって前記抵抗値が変化しない第1及び第2のダミー抵抗が直列に接続されてなるダミー抵抗回路を有し、前記第1のダミー抵抗と前記第2のダミー抵抗との接続点と、前記第1の歪みゲージの一端または前記第2の歪みゲージの一端との電位差を検出し、この検出した電位差と前記荷重信号とに基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成されている。
この構成は、起歪体の長手方向(ビームの長手方向)が第1の基準軸と直交する構成である。第1のモーメント検出手段に、専用の歪みゲージを用いないため、より低コスト化を図ることができる。
また、第4の組合せ秤は、第1の組合せ秤において、前記荷重検出器は、前記第1の基準軸と直交する水平方向に長く、長手方向の一端部が固定され、他端部によって前記計量台を支持する起歪体と、前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する複数の荷重検出用歪みゲージとを有し、前記複数の荷重検出用歪みゲージの抵抗値の変化に基づいて前記荷重信号を生成するように構成され、前記第1のモーメント検出手段は、前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第1及び第2の抵抗を備えたモーメント検出用歪みゲージを有し、前記第1及び第2の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成されている。
この構成は、起歪体の長手方向が第1の基準軸と直交する構成である。第1のモーメント検出手段は、モーメント検出用歪みゲージとして、市販されている一般的なトルク測定用の歪みゲージを用いて容易に構成することができる。
また、第5の組合せ秤は、第1の組合せ秤において、前記荷重検出器は、前記第1の基準軸と平行する水平方向に長く、長手方向の一端部が固定され、他端部によって前記計量台を支持する起歪体と、前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する複数の荷重検出用歪みゲージとを有し、前記複数の荷重検出用歪みゲージの抵抗値の変化に基づいて前記荷重信号を生成するように構成され、前記第1のモーメント検出手段は、前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体のねじり歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第1及び第2の抵抗を備えたモーメント検出用歪みゲージを有し、前記第1及び第2の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成されている。
この構成は、起歪体の長手方向が第1の基準軸と平行する構成である。第1のモーメント検出手段は、モーメント検出用歪みゲージとして、市販されている一般的なトルク測定用の歪みゲージを用いて容易に構成することができる。
また、第6の組合せ秤は、第4、第5の組合せ秤において、前記起歪体は、その上面及び下面のうちの一方の面の近傍に薄肉部を残すようにして他方の面から前記一方の面の近傍付近まで切欠いてなる切欠き部が、前記他端部の近傍に設けられ、前記モーメント検出用歪みゲージが前記薄肉部の前記一方の面に貼付されている。
この構成によれば、上面及び下面のうちの一方の面の近傍に薄肉部を残すようにして他方の面から一方の面の近傍付近まで切欠いてなる切欠き部が、計量台を支持する他端部の近傍に設けられていることにより、薄肉部の歪み量が大きくなり、モーメント検出用歪みゲージによる検出精度を高めることが可能になる。
また、第7の組合せ秤は、第1の組合せ秤において、前記計量台と前記荷重検出器と前記第1のモーメント検出手段と前記第1の演算手段とからなる計量ユニットが複数設けられ、前記組合せ演算手段は、全ての前記計量ユニットの前記第1の演算手段により求められた被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、前記適量組合せを求めるように構成されている。
この構成によれば、各々の計量ユニットにおいて、1個の荷重検出器を用いて複数の載置部の各々の被計量物の重量を計量することができる。各々の計量ユニットにおいて用いられる荷重検出器は1個だけであるため、製造コストの低減を図ることができる。
また、第8の組合せ秤は、第1の組合せ秤において、前記計量台は、各々の重心位置が直線状に並んで配置された前記複数の載置部からなる載置部列が前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向へ並んで複数列設けられ、全ての前記載置部に載せられている被計量物による荷重によって生じ前記計量台に作用するモーメントであって、前記第1の基準軸と直交する水平軸である第2の基準軸の軸まわりのモーメントを示す第2のモーメント信号を生成する第2のモーメント検出手段が設けられ、前記第1の演算手段は、いずれか1つの前記載置部に被計量物が載せられることにより前記荷重信号が示す荷重が増加したときに、増加分の荷重に相当する被計量物の重量を求めるとともに、前記増加分の荷重と,前記載置部に被計量物が載せられることにより変化した前記第1のモーメント信号が示す第1の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量とに基づいて前記載せられた被計量物の前記第1の水平方向における重心位置を求め、さらに、前記増加分の荷重と,前記載置部に被計量物が載せられることにより変化した前記第2のモーメント信号が示す第2の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量とに基づいて前記載せられた被計量物の前記第2の水平方向における重心位置を求め、これら求めた前記被計量物の前記第1の水平方向における重心位置及び前記第2の水平方向における重心位置と、前記載置部の前記第1の水平方向における重心位置及び前記載置部の前記第2の水平方向における重心位置とに基づいて、前記被計量物が載せられた前記載置部を求めるように構成されている。
この構成において、荷重信号が示す荷重が増加したときに、第1の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量と第2の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量とのうちのいずれか一方が0である場合も含む。この構成によれば、載置部を例えば行列状に配置することができ、多数の載置部に対して作業者が被計量物の載置及び取り出しを行うのが容易になる。
また、第9の組合せ秤は、第8の組合せ秤において、各列の前記複数の載置部の重心位置の並び方向と前記第1の基準軸とが直交するように構成されている。言い換えれば、各列の前記複数の載置部の重心位置が前記第1の水平方向と同じ方向に直線状に並んで配置されている。
また、第10の組合せ秤は、第8の組合せ秤において、前記荷重検出器は、支持固定される固定部と、前記第1の基準軸と直交する水平方向に前記固定部と間隔を隔てて設けられ前記計量台を支持する非固定部と、互いに間隔を隔てて上下に平行して配置され各々の一方の端部が前記固定部と結合し各々の他方の端部が前記非固定部と結合して前記固定部と前記非固定部とを連結する一対のビームと、前記一対のビームの上下に対称となる4箇所を切り欠いて形成された薄肉部分からなる4つの起歪部とを有する起歪体と、上側の前記ビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記一方の端部に近い方の前記起歪部である第1の起歪部に貼付され、前記第1の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第1の歪みゲージと、前記上側のビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記他方の端部に近い方の前記起歪部である第2の起歪部に貼付され、前記第2の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第2の歪みゲージと、下側の前記ビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記一方の端部に近い方の前記起歪部である第3の起歪部に貼付され、前記第3の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第3の歪みゲージと、前記下側のビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記他方の端部に近い方の前記起歪部である第4の起歪部に貼付され、前記第4の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第4の歪みゲージとを有し、前記第1の歪みゲージの一端と前記第3の歪みゲージの一端とが接続された第1の直列回路と、前記第2の歪みゲージの一端と前記第4の歪みゲージの一端とが接続された第2の直列回路とが、前記第1の歪みゲージの他端と前記第2の歪みゲージの他端とが接続され、かつ前記第3の歪みゲージの他端と前記第4の歪みゲージの他端とが接続されるように並列に接続され、前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路の両端間に直流電圧が供給され、前記第1の歪みゲージの一端と前記第2の歪みゲージの一端との電位差を前記荷重信号として生成するように構成され、前記第1のモーメント検出手段は、前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路の両端間に、互いに抵抗値が等しく、かつ前記ビームの歪みによって前記抵抗値が変化しない第1及び第2のダミー抵抗が直列に接続されたダミー抵抗回路を有し、前記第1のダミー抵抗と第2のダミー抵抗との接続点と、前記第1の歪みゲージの一端または前記第2の歪みゲージの一端との電位差を検出し、この検出した電位差と前記荷重信号とに基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成され、前記第2のモーメント検出手段は、前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体のねじり歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第1及び第2の抵抗を備えたモーメント検出用歪みゲージを有し、前記第1及び第2の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第2のモーメント信号を生成するように構成されている。
この構成は、起歪体の長手方向(ビームの長手方向)が第1の基準軸と直交する構成である。第1のモーメント検出手段に、専用の歪みゲージを用いないため、より低コスト化を図ることができる。第2のモーメント検出手段は、モーメント検出用歪みゲージとして、市販されている一般的なトルク測定用の歪みゲージを用いて容易に構成することができる。
また、第11の組合せ秤は、第10の組合せ秤において、前記起歪体は、その上面及び下面のうちの一方の面の近傍に薄肉部を残すようにして他方の面から前記一方の面の近傍付近まで切欠いてなる切欠き部が、前記非固定部の前記計量台を支持する部分と前記ビームと結合された部分との間に設けられ、前記モーメント検出用歪みゲージが前記薄肉部の前記一方の面に貼付されている。
この構成によれば、非固定部の計量台を支持する部分が切欠き部によって他方の面のビームと結合する部分と分離されていることにより、薄肉部の歪み量が大きくなり、モーメント検出用歪みゲージによる検出精度を高めることが可能になる。
また、第12の組合せ秤は、第8の組合せ秤において、前記荷重検出器は、前記第1の基準軸と直交する水平方向に長く、長手方向の一端部が固定され、他端部によって前記計量台を支持する起歪体と、前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する複数の荷重検出用歪みゲージとを有し、前記複数の荷重検出用歪みゲージの抵抗値の変化に基づいて前記荷重信号を生成するように構成され、前記第1のモーメント検出手段は、前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第1及び第2の抵抗を備えた第1のモーメント検出用歪みゲージを有し、前記第1及び第2の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成され、前記第2のモーメント検出手段は、前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体のねじり歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第3及び第4の抵抗を備えた第2のモーメント検出用歪みゲージを有し、前記第3及び第4の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第2のモーメント信号を生成するように構成されている。
この構成によれば、起歪体の長手方向が第1の基準軸と直交する構成である。第1及び第2のモーメント検出手段は、第1、第2のモーメント検出用歪みゲージとして、市販されている一般的なトルク測定用の歪みゲージを用いて容易に構成することができる。
また、第13の組合せ秤は、第12の組合せ秤において、前記起歪体は、その上面及び下面のうちの一方の面の近傍に薄肉部を残すようにして他方の面から前記一方の面の近傍付近まで切欠いてなる切欠き部が、前記他端部の近傍に設けられ、前記第1及び第2のモーメント検出用歪みゲージのうちの少なくとも一方が前記薄肉部の前記一方の面に貼付されている。
この構成によれば、上面及び下面のうちの一方の面の近傍に薄肉部を残すようにして他方の面から一方の面の近傍付近まで切欠いてなる切欠き部が、計量台を支持する他端部の近傍に設けられていることにより、薄肉部の歪み量が大きくなり、薄肉部に貼付されるモーメント検出用歪みゲージによる検出精度を高めることが可能になる。
また、第14の組合せ秤は、第8の組合せ秤において、前記計量台と前記荷重検出器と前記第1のモーメント検出手段と前記第2のモーメント検出手段と前記第1の演算手段とからなる計量ユニットが複数設けられ、前記組合せ演算手段は、全ての前記計量ユニットの前記第1の演算手段により求められた被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、前記適量組合せを求めるように構成されている。
この構成によれば、各々の計量ユニットにおいて、1個の荷重検出器を用いて複数の載置部の各々の被計量物の重量を計量することができる。各々の計量ユニットにおいて用いられる荷重検出器は1個だけであるため、製造コストの低減を図ることができる。
また、第15の組合せ秤は、第1、第8の組合せ秤において、前記報知手段は、各々の前記載置部に対応して前記載置部の近傍に配設された表示灯を備え、前記適量組合せに選択されている前記載置部に対応する前記表示灯を点灯することにより報知するように構成されている。
また、第16の組合せ秤は、第1、第8の組合せ秤において、前記組合せ演算手段は、載せられている被計量物の重量の合計が所定重量範囲内になる前記載置部の組合せがN個(Nは複数)存在する場合には、そのいずれの組合せも前記適量組合せとして求め、前記報知手段は、各々の前記適量組合せに選択されている前記載置部が識別可能な報知を行うように構成されている。
この構成によれば、作業者は複数の適量組合せの被計量物の取り出しを続けて行うことができ、作業性の向上を図ることができる。
また、第17の組合せ秤は、第16の組合せ秤において、前記報知手段は、各々の前記載置部に対応して前記載置部の近傍に配設されN色の点灯が可能な表示灯を備え、前記適量組合せに選択されている前記載置部に対応する前記表示灯を前記適量組合せごとに色を変えて点灯することにより報知するように構成されている。
このように、適量組合せごとに表示灯の色を変えることで、作業者が異なる適量組合せを識別しやすくなる。
本発明は、以上に説明した構成を有し、手動式の組合せ秤において、製造コストの低減を図ることができる組合せ秤を提供することができるという効果を奏する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)は、本発明の第1の実施形態の組合せ秤の主要部の構成を示す側面図であり、図1(b)は、同組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。また、図2は、同組合せ秤の構成を示すブロック図である。
なお、説明の都合上、図1(a)、(b)に示すように、鉛直方向をz方向とし、z方向と垂直な互いに直交する2つの水平方向をx方向、y方向とする。
この組合せ秤は、被計量物が載せられる計量台1と、ランプ支持体3に取付けられた複数の組合せランプ2と、荷重及びモーメント検出器(以下、「荷重等検出器」という)10Aと、制御装置20と、表示器21と、警告用のブザー22とを備えている。組合せランプ2は、例えばLED(発光ダイオード)を用いて構成されている。表示器21は、例えば液晶デバイス等によって構成されている。
計量台1は、被計量物が載せられる複数の皿部(載置部)P1〜P8が設けられた載台部1aと、載台部1aを荷重等検出器10Aの非固定部11dと連結する脚部1bとを有する。組合せランプ2は、各々の皿部P1〜P8に対応して、それぞれ対応する皿部の近傍に設けられ、制御装置20によってその点灯及び消灯が制御される。複数の組合せランプ2が取り付けられたランプ支持体3は、図示されない部材によって固定支持されている。
荷重等検出器10Aは、ロバーバル型ロードセルに、y方向水平軸回りのモーメントを検出するための構成を付加した構成である。起歪体11の4箇所の起歪部12〜15に単軸ゲージからなる荷重検出用歪みゲージA〜Dが貼付されている。起歪体11は、上下に対向する一対のビーム11a、11bにより連結された固定部11cと非固定部11dとを有し、かつ、一対のビーム11a、11bの上下に対称となる4箇所を切り欠いて形成された薄肉部分からなる起歪部12〜15を有する。そして、起歪体11は、非固定部11dに鉛直荷重(下向きの力)が印加されると、起歪部12、15に引張り力が加わり、起歪部13、14に圧縮力が加わるという、ロバーバル型ロードセルの特徴を有する。
なお、上記のy方向水平軸回りのモーメントとは、計量台1に作用するモーメントであって、歪みゲージB、Dの所定の貼付位置(貼付場所の所定の中央位置)を通る鉛直軸と直交し、かつy方向(起歪体11の幅方向)へ延びる水平軸H1の軸回りのモーメントである。
起歪体11は、その長手方向がx方向となるように、固定部11cの端部が組合せ秤内部の取付け部9に固定されている。また、皿部P1〜P8は、その重心位置P1c〜P8cがx方向に直線状に並んで配設されている。
4つの歪みゲージA〜Dは、図2に示すように、ホイートストンブリッジ回路31が構成されるように接続されている。歪みゲージA〜Dの各々の初期抵抗値は、例えば350Ωで等しい。そして、歪みゲージA、Bの接続点N1と歪みゲージC、Dの接続点N3との間に直流電圧Vが印加され、歪みゲージA、Cの接続点N2と歪みゲージB、Dの接続点N4との間に発生する電位差信号が取り出され、A/D変換回路22に入力され、デジタル信号(Sw)に変換されて制御装置20と減算回路24とへ出力される。上記電位差信号は、ビーム11a、11bに生じた歪みの大きさ(歪み量)に比例した信号であり、計量台1に載せられた被計量物の総重量によって生じるz方向(鉛直方向)の力(鉛直荷重)を示すアナログ荷重信号である。この信号がA/D変換回路22にてデジタルの荷重信号Swに変換される。
また、接続点N1と接続点N3との間に、抵抗R1と抵抗R2とが直列接続され、歪みゲージB、Dと抵抗(ダミー抵抗)R1、R2とでホイートストンブリッジ回路を構成している。抵抗R1、R2の各抵抗値は、歪みゲージB、Dの初期抵抗値と等しく、例えば350Ωである。抵抗R1、R2の抵抗値は変動しないように構成されている。この場合、歪みゲージB、Dの接続点N4と抵抗R1、R2の接続点N5との間に発生する電位差信号が取り出され、A/D変換回路23に入力され、デジタル信号に変換されて減算回路24へ出力される。減算回路24では、A/D変換回路23の出力信号からA/D変換回路22の出力信号を減算し、その減算結果(Sy)が制御装置20へ出力される。
A/D変換回路23の出力信号は、荷重信号成分とy方向水平軸回りのモーメント成分とが合成された信号であり、この信号から減算回路24によって荷重信号成分が取り除かれ、y方向水平軸回りのモーメント成分を示すモーメント信号Syが減算回路24から出力される。
上記の抵抗R1、R2とA/D変換回路22、23及び減算回路24は、図示されない回路基板によって構成され、例えば、起歪体11の一方のビーム11aと他方のビーム11bとの間に配設されている。また、直流電圧Vは例えば制御装置20から供給される。
制御装置20は、例えばマイクロコンピュータ等によって構成されている。制御装置20では、荷重信号Swとモーメント信号Syとを入力し、各々の皿部P1〜P8上の被計量物の重量を算出し、記憶する。さらに、算出した被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、載せられている被計量物の重量の合計が目標重量に対する許容範囲(所定重量範囲)内になる皿部の組合せを1組求め、その組合せを適量組合せとする。目標重量に対する許容範囲となる組合せが複数存在する場合には、目標重量と同じか目標重量に最も近い皿部の組合せを1組選択し、その組合せを適量組合せとする。そして、適量組合せに選択されている皿部に対応する組合せランプ2を点灯し、適量組合せの被計量物の重量の合計(組合せ重量)を表示器21に表示させる。
制御装置20では、荷重信号Swによって示される検出荷重Wと、モーメント信号Syによって示されるy方向水平軸回りのモーメントMyとから、次のようにして、どの皿部にどれだけの重量の被計量物が載せられたかを求める。
なお、予め全ての皿部P1〜P8に被計量物が載せられていないときの荷重(初期荷重)を検出して記憶しておき、被計量物が載せられたときに検出される荷重から初期荷重を減算した被計量物により生じる荷重を検出荷重Wとする。
本実施形態において検出されるy方向水平軸回りのモーメントMyは、水平軸H1の軸回りのモーメントであり、制御装置20内のメモリに、モーメント検出位置(歪みゲージB、Dの所定の貼付位置)に対する各皿部の重心位置P1c〜P8cを、座標として予め記憶している。図1(b)には、説明上、座標(x座標)も示している。x座標x1〜x8は、モーメント検出位置(歪みゲージB、Dの所定の貼付位置)のx座標を原点(0)としたときの、モーメント検出位置から各皿部の重心位置P1c〜P8cまでのx方向水平距離に基づく値である。ここで、原点(0)より左側のx座標x1〜x4は、マイナスの値(上記x方向水平距離にマイナス符号を付した値)であり、原点(0)より右側のx座標x5〜x8は、プラスの値(上記x方向水平距離の値)である。
本実施形態では、作業者は、被計量物を載せるときに、各皿部に順々に被計量物を載せるようにしており、同時に複数の皿部へ被計量物を載せないようにする。なお、被計量物を載せる皿部の順序は決められていない。また、作業者は、組合せランプ2が点灯している全ての皿部の被計量物を取り出し、例えば1つの袋へまとめて入れる。この袋に入れられた被計量物の合計重量は目標重量に対する許容範囲内の重量になっている。
まず、例えば、全ての皿部P1〜P8に被計量物が載っていない状態から、1回目の被計量物が載せられたとする。このときに検出される検出荷重をW1とし、また、このときに検出されるy方向水平軸回りのモーメントをMy1とする。
ここで、1回目の被計量物の重量wp1により増加する鉛直荷重をWP1とすれば、次の(1)式が成り立つ。
WP1=W1 ・・・(1)
また、1回目の被計量物の鉛直荷重WP1によって生じるy方向水平軸回りのモーメントをM11とし、1回目の被計量物の重心位置のx座標をX1とすれば、次の(2)、(3)式が成り立つ。
M11=My1 ・・・(2)
M11=X1・WP1=X1・W1 ・・・(3)
上記の(2)、(3)式に基づいてX1を求めれば、次のようになる。
X1=My1/W1 ・・・(4)
すなわち、制御装置20では、検出値W1を用いて(1)式に基づいて、この被計量物による荷重WP1を算出し、それを重量wp1に換算する。例えば、wp1〔kg〕=WP1〔N〕/9.8として換算すればよい。さらに、検出値My1、W1を用いて(4)式に基づいて演算することにより1回目に載せられた被計量物の重心位置のx座標であるX1を求める。そして求めた被計量物の重心位置のx座標との距離が最も短い重心位置(P1c〜P8c)のx座標を有する皿部を求め、その皿部に被計量物が載せられたと判定する。以上により、1回目に載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
次に、2回目の被計量物が載せられたとする。このときに検出される検出荷重をW2とし、また、このときに検出されるy方向水平軸回りのモーメントをMy2とする。
ここで、2回目の被計量物の重量wp2により増加する鉛直荷重をWP2とすれば、次の(5)式が成り立つ。
WP2=W2−W1 ・・・(5)
また、2回目の被計量物の鉛直荷重WP2によって生じるy方向水平軸回りのモーメントをM12とし、2回目の被計量物の重心位置のx座標をX2とすれば、次の(6)、(7)式が成り立つ。
M12=My2−My1 ・・・(6)
M12=X2・WP2=X2・(W2−W1) ・・・(7)
上記の(6)、(7)式に基づいてX2を求めれば、次のようになる。
X2=(My2−My1)/(W2−W1) ・・・(8)
すなわち、制御装置20では、検出値W1、W2を用いて(5)式に基づいて、この被計量物による荷重WP2を算出し、それを重量wp2に換算する。さらに、検出値My1、My2、W1、W2を用いて(8)式に基づいて演算することにより2回目に載せられた被計量物の重心位置のx座標であるX2を求める。そして求めた被計量物の重心位置のx座標との距離が最も短い重心位置(P1c〜P8c)のx座標を有する皿部を求め、その皿部に被計量物が載せられたと判定する。以上により、2回目に載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
3回目以降も、同様にして、順々に載せられる被計量物の重量と皿部を求めればよい。
例えば、k回目の被計量物が載せられたときに検出される検出荷重をWkとし、このときに検出されるy方向水平軸回りのモーメントをMykとする。また、1回前の(k−1)回目の被計量物が載せられたときに検出された荷重をW(k−1)とし、このときに検出されたy方向水平軸回りのモーメントをMy(k−1)とする。
ここで、k回目の被計量物の重量wpkにより増加する鉛直荷重をWPkとすれば、次の(9)式によりWPkが求められる。
WPk=Wk−W(k−1) ・・・(9)
また、(8)式の場合と同様、k回目の被計量物の重心位置のx座標をXkとすれば、次の(10)式によりXkが求められる。
Xk=(Myk−My(k−1))/(Wk−W(k−1)) ・・・(10)
また、皿部に載せられている被計量物が取り除かれる場合も同様にして取り除かれる被計量物の重量と被計量物が取り除かれた皿部とを求めることができる。すなわち、(9)式により求められる鉛直荷重WPkがプラスの場合(検出荷重が増加した場合)に被計量物が載せられたと判定し、マイナスの場合(検出荷重が減少した場合)に被計量物が取り除かれたと判定すればよい。また、被計量物が取り除かれたと判定した場合に、被計量物が取り除かれた皿部がどの皿部であるかについては、載せられた場合と同様にして判定すればよい。したがって、作業者は、各皿部から被計量物を取り除く場合も被計量物を順々に取り除くようにしている。
以上のようにして、制御装置20では、検出荷重が増加した場合には被計量物が載せられた皿部を特定するとともに、その被計量物の重量を求め、それらを記憶する。そして、各皿部に載せられている被計量物の重量に基づいて前述の組合せ演算を行い、適量組合せを求める。また、検出荷重が減少した場合には被計量物が取り除かれた皿部を特定するとともに、その皿部の被計量物の重量を0に更新する。
次に、この組合せ秤の動作を説明する。
図3は、この組合せ秤の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は制御装置20によって実行される。なお、荷重等検出器10Aの出力信号Sw、Syは制御装置20へ所定時間間隔で常時入力される。
ステップS1では、前回入力された荷重等検出器10Aの出力信号Swから得られる検出荷重(前回の検出荷重)と、今回入力された荷重等検出器10Aの出力信号Swから得られる検出荷重(今回の検出荷重)とを比較し、今回の検出荷重Wが増加したか否かを判定し、増加した場合には、ステップS2へ進み、前述のようにして、被計量物が載せられた皿部とその被計量物の重量とを求める。
次に、ステップS3では、被計量物が載せられている皿部の個数が所定個数以上であるか否かを判定し、所定個数以上であればステップS4へ進み、所定個数未満であればステップS1へ戻る。
ステップS4では前述の組合せ演算を行う。この組合せ演算によって適量組合せが得られればステップS6へ進み、適量組合せが無ければステップS1へ戻る(ステップS5)。ステップS6では、適量組合せの皿部に対応する組合せランプ2を点灯させる。また、このとき、適量組合せに相当する被計量物の合計重量である組合せ重量を表示器21に表示させる。
また、ステップS1において、今回の検出荷重Wが増加していなければ、ステップS11へ進み、前回の検出荷重に対し今回の検出荷重Wが減少したか否かを判定し、減少した場合には、ステップS12に進み、減少していなければステップS1へ戻る。
ステップS12では、前述のようにして、被計量物が取り除かれた皿部を求める。次に、ステップS13へ進み、現在点灯している組合せランプ2が有るか否かを判定し、有る場合にはステップS14へ進み、無ければステップS1へ戻る。
次にステップS14では、検出荷重Wの減少に関わる皿部(被計量物が取り除かれた皿部)に対応する組合せランプ2が点灯しているか否かを判定し、点灯していれば、ステップS15へ進み、その組合せランプ2を消灯させる。また、点灯していなければ、ステップS16へ進み、ブザー22を鳴らす。このブザー22を鳴らすことによって、作業者が間違って、適量組合せに選択されていない皿部から被計量物を取り出そうとするのを警告することができる。
作業者は、適量組合せに選択されている全ての皿部から被計量物を取り出した後、再び、被計量物が載せられていない空の皿部へ順々に被計量物を載せるようにする。このようにして以上の動作及び作業が繰り返される。
なお、ステップS3を行わずに、ステップS2からステップS4へ進むようにしてもよい。この場合において、ステップS1〜S6が繰り返されるとき、すなわち、被計量物を載せるたびに、組合せ演算が行われて適量組合せが得られたときには、ステップS6において、点灯させる組合せランプ6を、直近に求められた適量組合せの皿部に対応する組合せランプ2のみとなるようにすればよい。また、ステップS3を行う場合には、ステップS3において、被計量物が載せられている皿部の個数と比較する所定個数を多くするほど、組合せ計量精度の向上を図ることができる。
本実施形態では、作業者が被計量物を各皿部へ順々に載せていくと、被計量物が載せられた皿部と、その被計量物の重量とを求めることができる。すなわち、1個の荷重等検出器10Aによって複数の皿部P1〜P8の各々の被計量物の重量を計測することができる。この荷重等検出器10Aは、1個のロバーバル型ロードセルに、y方向水平軸回りのモーメントを検出するための構成を付加しているだけであるため、複数のロードセルを用いることなく、製造コストの低減を図ることができる。
なお、減算回路24を設けずに、A/D変換回路23の出力信号を制御装置20に入力するようにして、減算回路24の機能を制御装置20が行うように構成してもよい。
また、A/D変換回路23への入力として、歪みゲージB、Dの接続点N4と抵抗R1、R2の接続点N5との間に発生する電位差信号を取り出すようにしているが、歪みゲージA、Cの接続点N2と抵抗R1、R2の接続点N5との間に発生する電位差信号を取り出すようにしてもよい。この場合、x座標の原点(0)になるモーメント検出位置は、歪みゲージA、Dのx方向における所定の貼付位置とすればよい。
(第2の実施形態)
図4(a)は、本発明の第2の実施形態の組合せ秤の主要部の構成を示す側面図であり、図4(b)は、同組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。また、図5は、同組合せ秤の構成を示すブロック図である。
なお、説明の都合上、図4(a)、(b)に示すように、鉛直方向をz方向とし、z方向と垂直な互いに直交する2つの水平方向をx方向、y方向とする。
この組合せ秤は、被計量物が載せられる計量台1と、ランプ支持体3に取付けられた複数の組合せランプ2と、荷重及びモーメント検出器(以下、「荷重等検出器」という)10Bと、制御装置20と、表示器21と、警告用のブザー22とを備えている。組合せランプ2は、例えばLED(発光ダイオード)を用いて構成されている。表示器21は、例えば液晶デバイス等によって構成されている。
計量台1は、被計量物が載せられる複数の皿部(載置部)P1〜P8が設けられた載台部1aと、載台部1aを荷重等検出器10Bの非固定部11dと連結する脚部1bとを有する。組合せランプ2は、各々の皿部P1〜P8に対応して、それぞれ対応する皿部の近傍に設けられ、制御装置20によってその点灯及び消灯が制御される。複数の組合せランプ2が取り付けられたランプ支持体3は、図示されない部材によって固定支持されている。
荷重等検出器10Bは、ロバーバル型ロードセルに、y方向水平軸回りのモーメントを検出するための構成を付加した構成である。起歪体11の4箇所の起歪部12〜15に荷重検出用歪みゲージA〜Dが貼付されている。起歪体11は、上下に対向する一対のビーム11a、11bにより連結された固定部11cと非固定部11dとを有し、かつ、一対のビーム11a、11bの上下に対称となる4箇所を切り欠いて形成された薄肉部分からなる起歪部12〜15と、起歪部12、13の間及び起歪部14、15の間でビーム11a、11bの上下に対称となる2箇所を切り欠いて形成された薄肉部16、17とを有する。そして、薄肉部16に、y方向水平軸回りのモーメントを検出するためのトルク測定用歪みゲージ(モーメント検出用歪みゲージ)Tyが貼付されている。ここで、上記のy方向水平軸回りのモーメントとは、計量台1に作用するモーメントであって、トルク測定用歪みゲージTyの所定の貼付位置(貼付場所の所定の中央位置)を通る鉛直軸と直交し、かつy方向(起歪体11の幅方向)へ延びる水平軸H2の軸回りのモーメントである。
本実施形態では、荷重検出器10Bにおけるy方向水平軸回りのモーメントを検出するための構成が、第1の実施形態の荷重等検出器10Aとは異なり、他の構成については第1の実施形態と同様である。
4つの歪みゲージA〜Dは、図5に示すように、第1の実施形態と同様のホイートストンブリッジ回路31が構成されるように接続されている。歪みゲージA〜Dの各々の初期抵抗値は、例えば350Ωで等しい。そして、歪みゲージA、Bの接続点N1と歪みゲージC、Dの接続点N3との間に直流電圧Vが印加され、歪みゲージA、Cの接続点N2と歪みゲージB、Dの接続点N4との間に発生する電位差信号が取り出され、A/D変換回路22に入力され、デジタル信号(Sw)に変換されて制御装置20へ出力される。上記電位差信号は、ビーム11a、11bに生じた歪みの大きさ(歪み量)に比例した信号であり、計量台1に載せられた被計量物の総重量によって生じるz方向(鉛直方向)の力(鉛直荷重)を示すアナログ荷重信号である。この信号がA/D変換回路22にてデジタルの荷重信号Swに変換される。
また、トルク測定用歪みゲージTyは2つの抵抗体Tya、Tybにより構成され、この2つの抵抗体Tya、Tybと抵抗(ダミー抵抗)R3、R4とでホイートストンブリッジ回路32が構成されるように接続されている。抵抗体Tya、Tybの初期抵抗値及び抵抗R3、R4の各抵抗値は、例えば350Ωで等しい。抵抗R3、R4の抵抗値は変動しないように構成されている。2つの抵抗体Tya、Tybは、起歪体11の長手方向の薄肉部16の歪み量に応じて、互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように構成されている。そのため、トルク測定用歪みゲージTyは、例えば、軸方向が直交する2軸ゲージで構成され、2軸の一方の軸方向がx方向となり、他方の軸方向がy方向となるように貼付する。この2軸ゲージは例えば、軸方向が直交する2つの単軸ゲージを有して構成され、一方の単軸ゲージに抵抗体Tyaが備えられ、もう一方の抵抗体Tybが備えられている。なお、トルク測定用歪みゲージTyに代えて、抵抗体Tyaが備えられた単軸ゲージを、その軸方向をx方向にして薄肉部16に貼付し、抵抗体Tybが備えられた単軸ゲージを、その軸方向をx方向にして下部の薄肉部17に貼付するようにしてもよい。
そして、抵抗体Tya、Tybの接続点N6と抵抗R3、R4の接続点N8との間に直流電圧Vが印加され、抵抗体Tyaと抵抗R3の接続点N7と、抵抗体Tybと抵抗R4の接続点N9との間に発生する電位差信号が取り出され、A/D変換回路25に入力され、デジタル信号に変換されて制御装置20へ出力される。なお、抵抗体Tybと抵抗R3ととの接続位置が入れ替わってもよい。
A/D変換回路25の出力信号は、y方向水平軸回りのモーメント成分を示すモーメント信号Syである。
上記の抵抗R3、R4とA/D変換回路22、25とは、図示されない回路基板によって構成され、例えば、起歪体11の一方のビーム11aと他方のビーム11bとの間に配設されている。また、直流電圧Vは例えば制御装置20から供給される。
制御装置20は、例えばマイクロコンピュータ等によって構成されている。制御装置20では、荷重信号Swとモーメント信号Syとを入力し、第1の実施形態の場合と同様にして各々の皿部P1〜P8上の被計量物の重量を算出し、記憶する。さらに、第1の実施形態の場合と同様の組合せ演算を行って適量組合せを1組求め、適量組合せに選択されている皿部に対応する組合せランプ2を点灯し、適量組合せの被計量物の重量の合計(組合せ重量)を表示器21に表示させる。
制御装置20では、荷重信号Swによって示される検出荷重Wと、モーメント信号Syによって示されるy方向水平軸回りのモーメントMyとから、第1の実施形態の場合と同様にして、どの皿部にどれだけの重量の被計量物が載せられたかを求める。
なお、予め全ての皿部P1〜P8に被計量物が載せられていないときの荷重(初期荷重)とy方向水平軸回りのモーメント(y軸回り初期モーメント)とを検出して記憶しておき、被計量物が載せられたときに検出される荷重から初期荷重を減算した被計量物により生じる荷重を検出荷重Wとし、被計量物が載せられたときに検出されるy方向水平軸回りのモーメントからy軸回り初期モーメントを減算したモーメントをMyとする。
本実施形態において検出されるy方向水平軸回りのモーメントMyは、トルク測定用歪みゲージTyによって検出されるモーメントであり、制御装置20内のメモリに、モーメント検出位置(トルク測定用歪みゲージTyの貼付場所の所定の中央位置)に対する各皿部の重心位置P1c〜P8cを、座標として予め記憶している。図4(b)には、説明上、座標(x座標)も示している。x座標x11〜x18は、モーメント検出位置(トルク測定用歪みゲージTyの所定の貼付位置)のx座標を原点(0)としたときの、モーメント検出位置から各皿部の重心位置P1c〜P8cまでのx方向水平距離に基づく値である。ここで、原点(0)より左側のx座標x11〜x13は、マイナスの値(上記x方向水平距離にマイナス符号を付した値)であり、原点(0)より右側のx座標x14〜x18は、プラスの値(上記x方向水平距離の値)である。
この組合せ秤の制御装置20による動作のフローは、例えば図3と同様であり、その説明を省略する。
本実施形態では、作業者は、被計量物を載せるときに、各皿部に順々に被計量物を載せるようにしており、同時に複数の皿部へ被計量物を載せないようにする。なお、被計量物を載せる皿部の順序は決められていない。また、作業者は、組合せランプ2が点灯している全ての皿部の被計量物を取り出し、例えば1つの袋へまとめて入れる。この袋に入れられた被計量物の合計重量は目標重量に対する許容範囲内の重量になっている。
本実施形態では、作業者が被計量物を各皿部へ順々に載せていくと、被計量物が載せられた皿部と、その被計量物の重量とを求めることができる。すなわち、1個の荷重等検出器10Bによって複数の皿部P1〜P8の各々の被計量物の重量を計測することができる。この荷重等検出器10Bは、1個のロバーバル型ロードセルに、y方向水平軸回りのモーメントを検出するための構成を付加しているだけであるため、複数のロードセルを用いることなく、製造コストの低減を図ることができる。
なお、本実施形態では、y方向水平軸回りのモーメントMyを検出するために、1個のトルク測定用歪みゲージTyを用いてハーフブリッジ回路を構成したが、2個のトルク測定用歪みゲージを用いてフルブリッジ回路を構成してもよい。この場合、トルク測定用歪みゲージTyが貼付された薄肉部16と対向する薄肉部17に、もう1個のトルク測定用歪みゲージ(Ty2とする)を貼るようにすればよい。そして、このトルク測定用歪みゲージTy2もトルク測定用歪みゲージTyと同様、2つの抵抗体Tya、Tybにより構成されており、図5において、抵抗R3に代えて歪みゲージTy2の抵抗体Tybを接続し、抵抗R4に代えて歪みゲージTy2の抵抗体Tyaを接続すればフルブリッジ回路を構成することができる。
また、先に述べた第1の実施形態の構成では、y方向水平軸回りのモーメントMyを検出するためにトルク測定用歪みゲージTyを用いないため、この第2の実施形態の構成に比べて、より低コスト化を図ることができる。
(第3の実施形態)
図6(a)は、本発明の第3の実施形態の組合せ秤の主要部の構成を示す側面図であり、図6(b)は、同組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。また、図7は、同組合せ秤の構成を示すブロック図である。
なお、説明の都合上、図6(a)、(b)に示すように、鉛直方向をz方向とし、z方向と垂直な互いに直交する2つの水平方向をx方向、y方向とする。
この組合せ秤は、被計量物が載せられる計量台1と、ランプ支持体3に取付けられた複数の組合せランプ2と、荷重及びモーメント検出器(以下、「荷重等検出器」という)10Cと、制御装置20と、表示器21と、警告用のブザー22とを備えている。組合せランプ2は、例えばLED(発光ダイオード)を用いて構成されている。表示器21は、例えば液晶デバイス等によって構成されている。
計量台1は、被計量物が載せられる複数の皿部(載置部)P1〜P8が設けられた載台部1aと、載台部1aを荷重等検出器10Cの非固定部11dと連結する脚部1bとを有する。組合せランプ2は、各々の皿部P1〜P8に対応して、それぞれ対応する皿部の近傍に設けられ、制御装置20によってその点灯及び消灯が制御される。複数の組合せランプ2が取り付けられたランプ支持体3は、図示されない部材によって固定支持されている。
荷重等検出器10Cは、ロバーバル型ロードセルに、x方向水平軸回りのモーメントを検出するための構成を付加した構成である。起歪体11の4箇所の起歪部12〜15に荷重検出用歪みゲージA〜Dが貼付されている。起歪体11は、上下に対向する一対のビーム11a、11bにより連結された固定部11cと非固定部11dとを有し、かつ、一対のビーム11a、11bの上下に対称となる6箇所を切り欠いて形成された薄肉部分からなる起歪部12〜15と、起歪部12、13の間及び起歪部14、15の間でビーム11a、11bの上下に対称となる2箇所を切り欠いて形成された薄肉部16、17とを有する。そして、薄肉部16に、x方向水平軸回りのモーメントを検出するためのトルク測定用歪みゲージ(モーメント検出用歪みゲージ)Txが貼付されている。ここで、上記のx方向水平軸回りのモーメントとは、計量台1に作用するモーメントであって、トルク測定用歪みゲージTxの所定の貼付位置(貼付場所の所定の中央位置)を通る鉛直軸と直交し、かつx方向(起歪体11の長手方向)へ延びる水平軸H3の軸回りのモーメントである。なお、図6(b)では、歪みゲージA〜Dを図示していない。
起歪体11は、その長手方向がx方向となるように、固定部11cの端部が組合せ秤内部の取付け部9に固定されている。また、皿部P1〜P8は、その重心位置P1c〜P8cがy方向に直線状に並んで配設されている。したがって、起歪体11の長手方向と皿部P1〜P8の重心位置P1c〜P8cの並び方向とが直交している。
4つの歪みゲージA〜Dは、図7に示すように、第2の実施形態と同様のホイートストンブリッジ回路31が構成されるように接続されている。ホイートストンブリッジ回路31の出力である接続点N2と接続点N4との間に発生する電位差信号は、第2の実施形態の場合と同様、A/D変換回路22にてデジタルの荷重信号Swに変換されて、制御装置20へ入力される。
また、トルク測定用歪みゲージTxは2つの抵抗体Txa、Txbにより構成され、この2つの抵抗体Txa、Txbと抵抗(ダミー抵抗)R5、R6とでホイートストンブリッジ回路33が構成されるように接続されている。抵抗体Txa、Txbの初期抵抗値及び抵抗R5、R6の各抵抗値は、例えば350Ωで等しい。抵抗R5、R6の抵抗値は変動しないように構成されている。2つの抵抗体Txa、Txbは、起歪体11の薄肉部16のねじり歪み量(薄肉部16に加わるねじりモーメントによる歪み量)に応じて、互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように構成されている。そのため、トルク測定用歪みゲージTxは、例えば、軸方向が直交する2軸ゲージで構成され、それぞれの軸方向がx方向に対し45度の角度を有するように貼付する。この2軸ゲージは例えば、軸方向が直交する2つの単軸ゲージを有して構成され、一方の単軸ゲージに抵抗体Txaが備えられ、もう一方の抵抗体Txbが備えられている。
そして、抵抗体Txa、Txbの接続点N11と抵抗R5、R6の接続点N13との間に直流電圧Vが印加され、抵抗体Txaと抵抗R5の接続点N12と、抵抗体Txbと抵抗R6の接続点N14との間に発生する電位差信号が取り出され、A/D変換回路26に入力され、デジタル信号に変換されて制御装置20へ出力される。なお、抵抗体Txbと抵抗R5との接続位置が入れ替わってもよい。
A/D変換回路26の出力信号は、x方向水平軸回りのモーメント成分を示すモーメント信号Sxである。
上記の抵抗R5、R6とA/D変換回路22、26は、図示されない回路基板によって構成され、例えば、起歪体11の一方のビーム11aと他方のビーム11bとの間に配設されている。また、直流電圧Vは例えば制御装置20から供給される。
制御装置20は、例えばマイクロコンピュータ等によって構成されている。制御装置20では、荷重信号Swとモーメント信号Sxとを入力し、各々の皿部P1〜P8上の被計量物の重量を算出し、記憶する。さらに、第1の実施形態の場合と同様の組合せ演算を行って適量組合せを1組求め、適量組合せに選択されている皿部に対応する組合せランプ2を点灯し、適量組合せの被計量物の重量の合計(組合せ重量)を表示器21に表示させる。
制御装置20では、荷重信号Swによって示される検出荷重Wと、モーメント信号Sxによって示されるx方向水平軸回りのモーメントMxとから、次のようにして、どの皿部にどれだけの重量の被計量物が載せられたかを求める。
なお、予め全ての皿部P1〜P8に被計量物が載せられていないときの荷重(初期荷重)とx方向水平軸回りのモーメント(x軸回り初期モーメント)を検出して記憶しておき、被計量物が載せられたときに検出される荷重から初期荷重を減算した被計量物により生じる荷重を検出荷重Wとし、被計量物が載せられたときに検出されるx方向水平軸回りのモーメントからx軸回り初期モーメントを減算したモーメントをMxとする。
本実施形態において検出されるx方向水平軸回りのモーメントMxは、トルク測定用歪みゲージTxによって検出されるモーメントであり、制御装置20内のメモリに、モーメント検出位置(トルク測定用歪みゲージTxの貼付場所の所定の中央位置)に対する各皿部の重心位置P1c〜P8cを、座標として予め記憶している。図6(b)には、説明上、座標(y座標)も示している。y座標y1〜y8は、モーメント検出位置(トルク測定用歪みゲージTxの所定の貼付位置)のy座標を原点(0)としたときの、モーメント検出位置から各皿部の重心位置P1c〜P8cまでのy方向水平距離に基づく値である。ここで、原点(0)より左側のy座標y1〜y4は、マイナスの値(上記y方向水平距離にマイナス符号を付した値)であり、原点(0)より右側のy座標y5〜y8は、プラスの値(上記y方向水平距離の値)である。
本実施形態では、作業者は、被計量物を載せるときに、各皿部に順々に被計量物を載せるようにしており、同時に複数の皿部へ被計量物を載せないようにする。なお、被計量物を載せる皿部の順序は決められていない。また、作業者は、組合せランプ2が点灯している全ての皿部の被計量物を取り出し、例えば1つの袋へまとめて入れる。この袋に入れられた被計量物の合計重量は目標重量に対する許容範囲内の重量になっている。
まず、例えば、全ての皿部P1〜P8に被計量物が載っていない状態から、1回目の被計量物が載せられたとする。このときに検出される検出荷重をW1とし、また、このときに検出されるx方向水平軸回りのモーメントをMx1とする。
ここで、1回目の被計量物の重量wp1により増加する鉛直荷重をWP1とすれば、次の(11)式が成り立つ。
WP1=W1 ・・・(11)
また、1回目の被計量物の鉛直荷重WP1によって生じるx方向水平軸回りのモーメントをM21とし、1回目の被計量物の重心位置のy座標をY1とすれば、次の(12)、(13)式が成り立つ。
M21=Mx1 ・・・(12)
M21=Y1・WP1=Y1・W1 ・・・(13)
上記の(12)、(13)式に基づいてY1を求めれば、次のようになる。
Y1=Mx1/W1 ・・・(14)
すなわち、制御装置20では、検出値W1を用いて(11)式に基づいて、この被計量物による荷重WP1を算出し、それを重量wp1に換算する。例えば、wp1〔kg〕=WP1〔N〕/9.8として換算すればよい。さらに、検出値Mx1、W1を用いて(14)式に基づいて演算することにより1回目に載せられた被計量物の重心位置のy座標であるY1を求める。そして求めた被計量物の重心位置のy座標との距離が最も短い重心位置(P1c〜P8c)のy座標を有する皿部を求め、その皿部に被計量物が載せられたと判定する。以上により、1回目に載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
次に、2回目の被計量物が載せられたとする。このときに検出される検出荷重をW2とし、また、このときに検出されるx方向水平軸回りのモーメントをMx2とする。
ここで、2回目の被計量物の重量wp2により増加する鉛直荷重をWP2とすれば、次の(15)式が成り立つ。
WP2=W2−W1 ・・・(15)
また、2回目の被計量物の鉛直荷重WP2によって生じるx方向水平軸回りのモーメントをM22とし、2回目の被計量物の重心位置のy座標をY2とすれば、次の(16)、(17)式が成り立つ。
M22=Mx2−Mx1 ・・・(16)
M22=Y2・WP2=Y2・(W2−W1) ・・・(17)
上記の(16)、(17)式に基づいてY2を求めれば、次のようになる。
Y2=(Mx2−Mx1)/(W2−W1) ・・・(18)
すなわち、制御装置20では、検出値W1、W2を用いて(15)式に基づいて、この被計量物による荷重WP2を算出し、それを重量wp2に換算する。さらに、検出値Mx1、Mx2、W1、W2を用いて(18)式に基づいて演算することにより2回目に載せられた被計量物の重心位置のy座標であるY2を求める。そして求めた被計量物の重心位置のy座標との距離が最も短い重心位置(P1c〜P8c)のy座標を有する皿部を求め、その皿部に被計量物が載せられたと判定する。以上により、2回目に載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
3回目以降も、同様にして、順々に載せられる被計量物の重量と皿部を求めればよい。
例えば、k回目の被計量物が載せられたときに検出される検出荷重をWkとし、このときに検出されるx方向水平軸回りのモーメントをMxkとする。また、1回前の(k−1)回目の被計量物が載せられたときに検出された荷重をW(k−1)とし、このときに検出されたx方向水平軸回りのモーメントをMx(k−1)とする。
ここで、k回目の被計量物の重量wpkにより増加する鉛直荷重をWPkとすれば、次の(19)式によりWPkが求められる。
WPk=Wk−W(k−1) ・・・(19)
また、k回目の被計量物の重心位置のy座標をYkとすれば、(18)式の場合と同様、次の(20)式によりYkが求められる。
Yk=(Mxk−Mx(k−1))/(Wk−W(k−1)) ・・・(20)
また、皿部に載せられている被計量物が取り除かれる場合も同様にして取り除かれる被計量物の重量と被計量物が取り除かれた皿部とを求めることができる。すなわち、(19)式により求められる鉛直荷重WPkがプラスの場合に被計量物が載せられたと判定し、マイナスの場合に被計量物が取り除かれたと判定すればよい。また、被計量物が取り除かれたと判定した場合に、被計量物が取り除かれた皿部がどの皿部であるかについては、載せられた場合と同様にして判定すればよい。したがって、作業者は、各皿部から被計量物を取り除く場合も被計量物を順々に取り除くようにしている。
以上のようにして、制御装置20では、検出荷重が増加した場合には被計量物が載せられた皿部を特定するとともに、その被計量物の重量を求め、それらを記憶する。そして、各皿部に載せられている被計量物の重量に基づいて前述の組合せ演算を行い、適量組合せを求める。また、検出荷重が減少した場合には被計量物が取り除かれた皿部を特定するとともに、その皿部の被計量物の重量を0に更新する。
この組合せ秤の制御装置20による動作のフローは、例えば図3と同様であり、その説明を省略する。
本実施形態では、作業者が被計量物を各皿部へ順々に載せていくと、被計量物が載せられた皿部と、その被計量物の重量とを求めることができる。すなわち、1個の荷重等検出器10Cによって複数の皿部P1〜P8の各々の被計量物の重量を計測することができる。この荷重等検出器10Cは、1個のロバーバル型ロードセルに、x方向水平軸回りのモーメントを検出するための構成を付加しているだけであるため、複数のロードセルを用いることなく、製造コストの低減を図ることができる。
なお、本実施形態では、x方向水平軸回りのモーメントMxを検出するために、1個のトルク測定用歪みゲージTxを用いてハーフブリッジ回路を構成したが、2個のトルク測定用歪みゲージを用いてフルブリッジ回路を構成してもよい。この場合、トルク測定用歪みゲージTxが貼付された薄肉部16と対向する薄肉部17に、もう1個のトルク測定用歪みゲージ(Tx2とする)を貼るようにすればよい。そして、このトルク測定用歪みゲージTx2もトルク測定用歪みゲージTxと同様、2つの抵抗体Txa、Txbにより構成されており、図7において、抵抗R5に代えて歪みゲージTx2の抵抗体Txbを接続し、抵抗R6に代えて歪みゲージTx2の抵抗体Txaを接続すればフルブリッジ回路を構成することができる。
(第4の実施形態)
図8(a)は、本発明の第4の実施形態の組合せ秤の主要部の構成を示す側面図であり、図8(b)は、同組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。また、図9は、同組合せ秤の構成を示すブロック図である。
なお、説明の都合上、図8(a)、(b)に示すように、鉛直方向をz方向とし、z方向と垂直な互いに直交する2つの水平方向をx方向、y方向とする。
この組合せ秤は、被計量物が載せられる計量台1と、ランプ支持体3に取付けられた複数の組合せランプ2と、荷重及びモーメント検出器(以下、「荷重等検出器」という)10Dと、制御装置20と、表示器21と、警告用のブザー22とを備えている。組合せランプ2は、例えばLED(発光ダイオード)を用いて構成されている。表示器21は、例えば液晶デバイス等によって構成されている。
計量台1は、被計量物が載せられる15個の皿部Pが設けられた載台部1aと、載台部1aを荷重等検出器10Dの非固定部11dと連結する脚部1bとを有する。15個の皿部Pは、5個の重心位置P1c〜P5cがx方向に直線状に並んで配設され、5個の重心位置P6c〜P10cがx方向に直線状に並んで配設され、5個の重心位置P11c〜P15cがx方向に直線状に並んで配設されている。また、3個の重心位置P1c、P6c、P11cがy方向に直線状に並んで配設され、3個の重心位置P2c、P7c、P12cがy方向に直線状に並んで配設され、3個の重心位置P3c、P8c、P13cがy方向に直線状に並んで配設され、3個の重心位置P4c、P9c、P14cがy方向に直線状に並んで配設され、3個の重心位置P5c、P10c、P15cがy方向に直線状に並んで配設されている。すなわち、15個の皿部Pの重心位置が行列状に配置されている。組合せランプ2は、各々の皿部Pに対応して、対応する皿部の近傍に設けられ、制御装置20によってその点灯及び消灯が制御される。複数の組合せランプ2が取り付けられたランプ支持体3は、図示されない部材によって固定支持されている。
荷重等検出器10Dは、第2の実施形態における荷重等検出器10B(図4)に、x方向水平軸回りのモーメントを検出するための構成を付加した構成である。第2の実施形態における荷重等検出器10Bと同一部分についてはその説明を省略する。
起歪体11の薄肉部17の下面に、x方向水平軸回りのモーメントを検出するためのトルク測定用歪みゲージTxが貼付されている。
図9に示すように、荷重信号Swを生成するホイートストンブリッジ回路31及びA/D変換回路22と、y方向水平軸回りのモーメント信号Syを生成するためのホイートストンブリッジ回路32及びA/D変換回路25とは、図5に示す回路と同様である。また、トルク測定用歪みゲージTxは2つの抵抗体Txa、Txbにより構成され、この2つの抵抗体Txa、Txbと抵抗(ダミー抵抗)R5、R6とでホイートストンブリッジ回路33が構成されるように接続されている。このホイートストンブリッジ回路33及びA/D変換回路26は、x方向水平軸回りのモーメント信号Sxを生成するための回路であり、図7に示す回路と同様である。
上記の抵抗R3〜R6とA/D変換回路22、25、26は、図示されない回路基板によって構成され、例えば、起歪体11の一方のビーム11aと他方のビーム11bとの間に配設されている。また、直流電圧Vは例えば制御装置20から供給される。
制御装置20は、例えばマイクロコンピュータ等によって構成されている。制御装置20では、荷重信号Swとモーメント信号Sy、Sxとを入力し、各々の皿部P上の被計量物の重量を算出し、記憶する。さらに、第1の実施形態の場合と同様の組合せ演算を行って適量組合せを1組求め、適量組合せに選択されている皿部Pに対応する組合せランプ2を点灯し、適量組合せの被計量物の重量の合計(組合せ重量)を表示器21に表示させる。
制御装置20では、荷重信号Swによって示される検出荷重Wと、モーメント信号Syによって示されるy方向水平軸回りのモーメントMyとから、次のようにして、どの皿部にどれだけの重量の被計量物が載せられたかを求める。
なお、予め全ての皿部Pに被計量物が載せられていないときの荷重(初期荷重)とy方向水平軸回りのモーメント(y軸回り初期モーメント)とx方向水平軸回りのモーメント(x軸回り初期モーメント)を検出して記憶しておき、被計量物が載せられたときに検出される荷重から初期荷重を減算した被計量物により生じる荷重を検出荷重Wとし、被計量物が載せられたときに検出されるy方向水平軸回りのモーメントからy軸回り初期モーメントを減算したモーメントをMyとし、被計量物が載せられたときに検出されるx方向水平軸回りのモーメントからx軸回り初期モーメントを減算したモーメントをMxとする。
本実施形態において検出されるy方向水平軸回りのモーメントMyは、トルク測定用歪みゲージTyによって検出されるモーメントであり、制御装置20内のメモリに、モーメント検出位置(トルク測定用歪みゲージTyの貼付場所の所定の中央位置)に対する各皿部の重心位置P1c〜P15cのx座標を予め記憶している。図8(b)には、説明上、x座標も示している。x座標x21〜x25は、モーメント検出位置(トルク測定用歪みゲージTyの所定の貼付位置)のx座標を原点(0)としたときの、モーメント検出位置から各皿部の重心位置までのx方向水平距離に基づく値である。ここで、原点(0)より左側のx座標x21は、マイナスの値(上記x方向水平距離にマイナス符号を付した値)であり、原点(0)より右側のx座標x22〜x25は、プラスの値(上記x方向水平距離の値)である。3つの重心位置P1c、P6c、P11cのx座標はx21で等しく、3つの重心位置P2c、P7c、P12cのx座標はx22で等しく、3つの重心位置P3c、P8c、P13cのx座標はx23で等しく、3つの重心位置P4c、P9c、P14cのx座標はx24で等しく、3つの重心位置P5c、P10c、P15cのx座標はx25で等しい。
また、本実施形態において検出されるx方向水平軸回りのモーメントMxは、トルク測定用歪みゲージTxによって検出されるモーメントであり、制御装置20内のメモリに、モーメント検出位置(トルク測定用歪みゲージTxの貼付場所の所定の中央位置)に対する各皿部の重心位置のy座標を予め記憶している。図8(b)には、説明上、y座標も示している。y座標y21〜y23は、モーメント検出位置(トルク測定用歪みゲージTxの所定の貼付位置)のy座標を原点(0)としたときの、モーメント検出位置から各皿部の重心位置P1c〜P15cまでのy方向水平距離に基づく値である。ここで、原点(0)よりマイナスy方向のy座標y21は、マイナスの値(上記x方向水平距離にマイナス符号を付した値)であり、原点(0)よりプラスy方向のy座標y23は、プラスの値(上記y方向水平距離の値)である。ここでは、y座標y22が原点(0)に等しい。5つの重心位置P1c〜P5cのy座標はy23で等しく、5つの重心位置P6c〜P10cのy座標はy22(=0)で等しく、5つの重心位置P11c〜P15cのy座標はy21で等しい。
上記のように、制御装置20内のメモリに、各皿部の重心位置P1c〜P15cのxy座標が予め記憶されている。
本実施形態では、作業者は、被計量物を載せるときに、各皿部に順々に被計量物を載せるようにしており、同時に複数の皿部へ被計量物を載せないようにする。なお、被計量物を載せる皿部の順序は決められていない。また、作業者は、組合せランプ2が点灯している全ての皿部の被計量物を取り出し、例えば1つの袋へまとめて入れる。この袋に入れられた被計量物の合計重量は目標重量に対する許容範囲内の重量になっている。
まず、例えば、全ての皿部Pに被計量物が載っていない状態から、1回目の被計量物が載せられたとする。このときに検出される検出荷重をW1とし、また、このときに検出されるy方向水平軸回りのモーメントをMy1、x方向水平軸回りのモーメントをMx1とする。
ここで、1回目の被計量物の重量wp1により増加する鉛直荷重をWP1とすれば、次の(21)式が成り立つ。
WP1=W1 ・・・(21)
また、1回目の被計量物の鉛直荷重WP1によって生じるy方向水平軸回りのモーメントをM11、x方向水平軸回りのモーメントをM21とし、1回目の被計量物の重心位置のx座標をX1、y座標をY1とすれば、次の(22)〜(25)式が成り立つ。
M11=My1 ・・・(22)
M11=X1・WP1=X1・W1 ・・・(23)
M21=Mx1 ・・・(24)
M21=Y1・WP1=Y1・W1 ・・・(25)
上記の(22)、(23)式に基づいてX1を求めれば(26)式で表され、(24)、(25)式に基づいてY1を求めれば(27)式で表される。
X1=My1/W1 ・・・(26)
Y1=Mx1/W1 ・・・(27)
すなわち、制御装置20では、検出値W1を用いて(21)式に基づいて、この被計量物による荷重WP1を算出し、それを重量wp1に換算する。例えば、wp1〔kg〕=WP1〔N〕/9.8として換算すればよい。さらに、検出値My1、W1を用いて(26)式に基づいて演算することにより1回目に載せられた被計量物の重心位置のx座標であるX1を求めるとともに、検出値Mx1、W1を用いて(27)式に基づいて演算することにより1回目に載せられた被計量物の重心位置のy座標であるY1を求める。そして求めた被計量物の重心位置のxy座標(X1、Y1)との距離が最も短い重心位置(P1c〜P15c)のxy座標を有する皿部を求め、その皿部に被計量物が載せられたと判定する。以上により、1回目に載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
次に、2回目の被計量物が載せられたとする。このときに検出される検出荷重をW2とし、また、このときに検出されるy方向水平軸回りのモーメントをMy2、x方向水平軸回りのモーメントをMx2とする。
ここで、2回目の被計量物の重量wp2により増加する鉛直荷重をWP2とすれば、次の(28)式が成り立つ。
WP2=W2−W1 ・・・(28)
また、2回目の被計量物の鉛直荷重WP2によって生じるy方向水平軸回りのモーメントをM12とし、x方向水平軸回りのモーメントをM22とし、2回目の被計量物の重心位置のx座標をX2、y座標をY2とすれば、次の(29)〜(32)式が成り立つ。
M12=My2−My1 ・・・(29)
M12=X2・WP2=X2・(W2−W1) ・・・(30)
M22=Mx2−Mx1 ・・・(31)
M22=Y2・WP2=Y2・(W2−W1) ・・・(32)
上記の(29)、(30)式に基づいてX2を求めれば(33)式で表され、(31)、(32)式に基づいてY2を求めれば(34)式で表される。
X2=(My2−My1)/(W2−W1) ・・・(33)
Y2=(Mx2−Mx1)/(W2−W1) ・・・(34)
すなわち、制御装置20では、検出値W1、W2を用いて(28)式に基づいて、この被計量物による荷重WP2を算出し、それを重量wp2に換算する。さらに、検出値My1、My2、W1、W2を用いて(33)式に基づいて演算することにより2回目に載せられた被計量物の重心位置のx座標であるX2を求めるとともに、検出値Mx1、Mx2、W1、W2を用いて(34)式に基づいて演算することにより2回目に載せられた被計量物の重心位置のy座標であるY2を求める。そして求めた被計量物の重心位置のxy座標(X2、Y2)との距離が最も短い重心位置(P1c〜P15c)のxy座標を有する皿部を求め、その皿部に被計量物が載せられたと判定する。以上により、2回目に載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
3回目以降も、同様にして、順々に載せられる被計量物の重量と皿部を求めればよい。
例えば、k回目の被計量物が載せられたときに検出される検出荷重をWkとし、このときに検出されるy方向水平軸回りのモーメントをMykとする。また、1回前の(k−1)回目の被計量物が載せられたときに検出された荷重をW(k−1)とし、このときに検出されたy方向水平軸回りのモーメントをMy(k−1)とする。
ここで、k回目の被計量物の重量wpkにより増加する鉛直荷重をWPkとすれば、次の(35)式によりWPkが求められる。
WPk=Wk−W(k−1) ・・・(35)
また、(33)式、(34)式の場合と同様、k回目の被計量物の重心位置のx座標をXk、k回目の被計量物の重心位置のy座標をYkとすれば、次の(36)式によりXkが求められ、(37)式によりYkが求められる。
Xk=(Myk−My(k−1))/(Wk−W(k−1)) ・・・(36)
Yk=(Mxk−Mx(k−1))/(Wk−W(k−1)) ・・・(37)
また、皿部に載せられている被計量物が取り除かれる場合も同様にして取り除かれる被計量物の重量と被計量物が取り除かれた皿部とを求めることができる。すなわち、(35)式により求められる鉛直荷重WPkがプラスの場合に被計量物が載せられたと判定し、マイナスの場合に被計量物が取り除かれたと判定すればよい。また、被計量物が取り除かれたと判定した場合に、被計量物が取り除かれた皿部がどの皿部であるかについては、載せられた場合と同様にして判定すればよい。したがって、作業者は、各皿部から被計量物を取り除く場合も被計量物を順々に取り除くようにしている。
以上のようにして、制御装置20では、検出荷重が増加した場合には被計量物が載せられた皿部を特定するとともに、その被計量物の重量を求め、それらを記憶する。そして、各皿部に載せられている被計量物の重量に基づいて前述の組合せ演算を行い、適量組合せを求める。また、検出荷重が減少した場合には被計量物が取り除かれた皿部を特定するとともに、その皿部の被計量物の重量を0に更新する。
この組合せ秤の制御装置20による動作のフローは、例えば図3と同様であり、その説明を省略する。
本実施形態では、作業者が被計量物を各皿部へ順々に載せていくと、被計量物が載せられた皿部と、その被計量物の重量とを求めることができる。すなわち、1個の荷重等検出器10Dによって複数の皿部Pの各々の被計量物の重量を計測することができる。この荷重等検出器10Dは、1個のロバーバル型ロードセルに、y方向水平軸回りのモーメント及びx方向水平軸回りのモーメントを検出するための構成を付加しているだけであるため、複数のロードセルを用いることなく、製造コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態において、y方向水平軸回りのモーメントMyを検出する構成(モーメント信号Syを生成する構成)として、トルク測定用歪みゲージTyを用いずに、第1の実施形態と同様の構成を用いてもよい。
なお、以上に述べた各実施形態では、組合せランプ2をランプ支持体3に取り付けるようにしているが、ランプ支持体3を設けずに、組合せランプ2を計量台1に取り付けるように構成してもよい(後述の変形例1〜5参照)。また、計量台1の下にランプ支持体3に取り付けられた組合せランプ2を配置し、組合せランプ2の点灯が視認できるように計量台1の組合せランプ2の上方部分を透明な部材で構成するようにしてもよい。
〔変形例1、2〕
図10(a)、(b)は、それぞれ本発明の実施形態の変形例1、2の組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。なお、図10(a)、(b)において、各皿部Pに対応して設けられる組合せランプ2は計量台1に取り付けられている。
図10(a)に示す変形例1の場合、荷重等検出器10Eの起歪体11の長手方向と皿部Pの重心位置P1c〜P8cの並び方向とが、第1、第2の実施形態のように同一方向とはなっておらず、また、交差しているが、第3の実施形態のように直交していない。荷重等検出器10Eとしては、第1〜第4の実施形態の荷重等検出器10A〜10Dのいずれを用いてもよい。
荷重等検出器10Eとして第1、第2の実施形態の荷重等検出器10A、10Bを用いる場合には、制御装置20は、各皿部の重心位置P1c〜P8cのx座標であるx31〜x38を予め記憶しておき(y座標は記憶していない)、第1、第2の実施形態の場合と同様にして、各皿部Pに載せられた被計量物の重量を算出し、組合せ演算を行うようにすればよい。この場合、各皿部の重心位置P1c〜P8cのx座標に同一のものがなければよい。
また、荷重等検出器10Eとして第3の実施形態の荷重等検出器10Cを用いる場合には、制御装置20は、各皿部の重心位置P1c〜P8cのy座標であるy31〜y38を予め記憶しておき(x座標は記憶していない)、第3の実施形態の場合と同様にして、各皿部Pに載せられた被計量物の重量を算出し、組合せ演算を行うようにすればよい。この場合、各皿部の重心位置P1c〜P8cのy座標に同一のものがなければよい。
また、荷重等検出器10Eとして第4の実施形態の荷重等検出器10Dを用いる場合には、制御装置20は、各皿部の重心位置P1c〜P8cのx、y座標を予め記憶しておき、第4の実施形態の場合と同様にして、各皿部Pに載せられた被計量物の重量を算出し、組合せ演算を行うようにすればよい。
図10(b)に示す変形例2の場合(荷重等検出器10Gは設けられていない)、荷重等検出器10Fとして、例えば、第1、第2の実施形態の荷重等検出器10A、10Bのいずれかを用いればよい。制御装置20は、各皿部Pの重心位置P1c〜P8cのx座標であるx41〜x48を予め記憶しておき、第1、第2の実施形態の場合と同様にして、各皿部Pに載せられた被計量物の重量を算出し、組合せ演算を行うようにすればよい。この場合、各皿部の重心位置P1c〜P8cのx座標に同一のものがなければよい。この図10(b)における各皿部Pは円形である。
また、図10(b)において、荷重等検出器10Fを設けずに荷重等検出器10Gを設けてもよい。この場合には、荷重等検出器10Gとして、例えば、第3の実施形態の荷重等検出器10Cを用い、制御装置20は、各皿部の重心位置P1c〜P8cのy座標であるy41〜y48を予め記憶しておき、第3の実施形態の場合と同様にして、各皿部Pに載せられた被計量物の重量を算出し、組合せ演算を行うようにすればよい。この場合、各皿部の重心位置P1c〜P8cのy座標に同一のものがなければよい。
また、図10(b)において、荷重等検出器10Fを設ける場合と荷重等検出器10Gを設ける場合のいずれの場合も、荷重等検出器10F、10Gとして第4の実施形態の荷重等検出器10Dを用い、第4の実施形態の場合と同様にして、各皿部Pに載せられた被計量物の重量を算出し、組合せ演算を行うように構成してもよい。
〔変形例3、4、5〕
図11(a)、(b)、(c)は、それぞれ本発明の実施形態の変形例3、4、5の組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。なお、図11(a)、(b)、(c)において、各皿部Pに対応して設けられる組合せランプ2は計量台(1A〜1G)に取り付けられている。また、各皿部P内の黒点は各皿部Pの重心位置を示す。
図11(a)に示す変形例3の場合、それぞれ複数の皿部Pが設けられた2つの計量台1A、1Bを備えている。計量台1A、1Bのそれぞれに、例えば、第1〜第3の実施形態の荷重等検出器10A、10B、10Cのいずれかの荷重等検出器(図示せず)が取り付けられており、これら2つの荷重等検出器の出力信号は、制御装置20(図1、図4、図6参照)へ入力される。この場合、制御装置20では、計量台1Aに取り付けられている荷重等検出器の出力信号に基づいて、計量台1Aの各皿部Pに載せられる被計量物の重量を算出するとともにどの皿部Pに被計量物が載せられたかを求める。また、被計量物が取り除かれた場合には、取り除かれた被計量物の重量を算出するとともにどの皿部Pの被計量物が取り除かれたかを求める。同様に、計量台1Bに取り付けられている荷重等検出器の出力信号に基づいて、計量台1Bの各皿部Pに載せられる被計量物の重量を算出するとともにどの皿部Pに被計量物が載せられたかを求める。また、被計量物が取り除かれた場合には、取り除かれた被計量物の重量を算出するとともにどの皿部Pの被計量物が取り除かれたかを求める。そして、組合せ演算を行う場合には、2つの計量台1A、1Bの各皿部Pに載せられている被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、適量組合せを求める。
また、図11(b)に示す変形例4の場合、それぞれ複数の皿部Pが設けられた3つの計量台1C、1D、1Eを備えている。計量台1C、1D、1Eのそれぞれに、例えば、第1〜第3の実施形態の荷重等検出器10A、10B、10Cのいずれかの荷重等検出器(図示せず)が取り付けられており、これら3つの荷重等検出器の出力信号は、制御装置20(図1、図4、図6参照)へ入力される。この場合、図11(a)の場合と同様、制御装置20では、それぞれの計量台1C、1D、1Eに取り付けられている荷重等検出器の出力信号に基づいて、それぞれの計量台1C、1D、1Eの各皿部Pに載せられる被計量物の重量を算出するとともにどの皿部Pに被計量物が載せられたかを求める。また、被計量物が取り除かれた場合には、取り除かれた被計量物の重量を算出するとともにどの皿部Pの被計量物が取り除かれたかを求める。そして、組合せ演算を行う場合には、3つの計量台1C、1D、1Eの各皿部Pに載せられている被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、適量組合せを求める。
図11(c)に示す変形例5の場合、それぞれ複数の皿部Pが設けられた2つの計量台1F、1Gを備えている。計量台1F、1Gのそれぞれに、第4の実施形態の荷重等検出器10D(図8参照)が取り付けられており、これら2つの荷重等検出器の出力信号は、制御装置20(図8参照)へ入力される。この場合、制御装置20では、計量台1Fに取り付けられている荷重等検出器10Dの出力信号に基づいて、計量台1Fの各皿部Pに載せられる被計量物の重量を算出するとともにどの皿部Pに被計量物が載せられたかを求める。また、被計量物が取り除かれた場合には、取り除かれた被計量物の重量を算出するとともにどの皿部Pの被計量物が取り除かれたかを求める。同様に、計量台1Gに取り付けられている荷重等検出器10Dの出力信号に基づいて、計量台1Gの各皿部Pに載せられる被計量物の重量を算出するとともにどの皿部Pに被計量物が載せられたかを求める。また、被計量物が取り除かれた場合には、取り除かれた被計量物の重量を算出するとともにどの皿部Pの被計量物が取り除かれたかを求める。そして、組合せ演算を行う場合には、2つの計量台1F、1Gの各皿部Pに載せられている被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、適量組合せを求める。
以上の変形例3、4、5のように、組合せ秤に備えるべき数の皿部を、それぞれ複数の皿部Pを有する複数の計量台に分けて設けても、それぞれの計量台に取り付けられている1個の荷重等検出器によって複数の各皿部Pの被計量物の重量を検出することが可能であるため、製造コストの低減を図ることはできる。また、変形例3、4、5のように複数の計量台を有する場合、異なる計量台の皿部に対しては被計量物を同時に載せてもよい。
なお、以上に述べた各実施形態及び各変形例では、組合せ演算を行うたびに1組の適量組合せを求めるようにしたが、作業性の向上を図るために、同時に2組の適量組合せを求めるように構成してもよい。この場合、2組の適量組合せは、載せられている被計量物の重量の合計が目標重量に対する許容範囲(所定重量範囲)内になる皿部の組合せを2組求め、その2組の組合せをそれぞれ適量組合せとする。なお、2組の適量組合せのそれぞれに同一の皿部が含まれないものとする。例えば、図8、図11(b)、図11(c)の構成のように、皿部の個数が多い場合には同時に2組の適量組合せが得られやすい。この場合、組合せランプ2として、例えば、緑と赤の2色発光のLEDランプを用い、2組のうちの一方の適量組合せの皿部に対応する組合せランプ2を緑色で点灯させ、他方の適量組合せの皿部に対応する組合せランプ2を赤色で点灯させるようにすればよい。あるいは、各皿部にそれぞれ異なる色(例えば緑と赤)の2つの組合せランプ2を設けて、2組のうちの一方の適量組合せの皿部に対しては緑色の組合せランプ2を点灯させ、他方の適量組合せの皿部に対しては赤色の組合せランプ2を点灯させるようにすればよい。このように同時に2組の適量組合せを求めるように構成した場合に、1組の適量組合せしか得られないときには、その適量組合せの皿部に対応する組合せランプ2を同一色で点灯させればよい。同様にして、3組以上の適量組合せを同時に求めるように構成してもよい。
また、以上に述べた各実施形態及び各変形例において、各皿部の平面形状は、長方形や正方形に限らず、多角形でもよいし、図10(b)のような円形や楕円形でもよく、特定の形状に限られない。また、各皿部は、板状の計量台の表面に皿部と他の部分とを区画するための枠が描かれてあってもよいし、その枠内が枠外とは異なる色に着色されていてもよい。このように、皿部が計量台の表面と同一平面とすることにより、洗浄が容易である。また、各皿部は、板状の計量台の上に皿部と他の部分とを区画するための枠が固設されることにより形成されてあってもよい。また、各皿部は、板状の計量台の表面に設けられたくぼみ(凹部)によって形成されていてもよい。
また、トルク測定用歪みゲージ(Ty、Tx)を用いる場合、例えば第2〜第4の実施形態の場合には、起歪体11の形状を、図12に示すような形状としてもよい。
図12に示す起歪体11は、非固定部11dに、鍵穴状に切り抜かれた切欠き部19を形成することにより、トルク測定用歪みゲージTy、Txを貼付する薄肉部18を設けている。計量台1は、例えば、その脚部1bの底面が、非固定部11dの上面部分11duに固定される。また、脚部1bを長く伸ばした形状にして、脚部1bの側面が非固定部11dの側面部分11dsに固定されるようにしてもよい。
この図12の構成では、切欠き部19によって、非固定部11dの計量台1を支持する部分が、非固定部11dの下側のビーム11bと結合する部分と分離されていることにより、y方向水平軸回りのモーメントMy及びx方向水平軸回りのモーメントMxによる薄肉部18の歪み量が大きくなり、モーメントMy、Mxの検出精度を高めることが可能になる。
なお、図12に示される起歪体11の構成を、第4の実施形態に適用する場合には、薄肉部18に2つのトルク測定用歪みゲージTy、Txが貼付されるが、第2の実施形態に適用する場合には、トルク測定用歪みゲージTyのみが貼付され、第3の実施形態に適用する場合には、トルク測定用歪みゲージTxのみが貼付される。
なお、鍵穴状の切欠き部19を上下逆に形成し、下面側にトルク測定用歪みゲージを貼付する薄肉部18が設けられるようにしてもよい。
なお、第2〜第4の実施形態において、起歪体11は、その非固定部11dに鉛直荷重(下向きの力)が印加されると、起歪部12、15に引張り力が加わり、起歪部13、14に圧縮力が加わるという、ロバーバル型ロードセルの特徴を損なわない範囲において、トルク測定用歪みゲージ(Ty、Tx等)を貼付する部分の厚みを薄くした薄肉部(16〜18)を形成して、検出精度を向上させるようにしている。特に起歪体11のビームの厚みを薄くした薄肉部16、17については、薄くしなくても十分な検出精度が得られるのであれば、薄肉部16、17を形成しなくてもよい。
また、第2〜第4の実施形態において、図5、図7、図9におけるホイートストンブリッジ回路31で示されるように、検出荷重Wを検出するために4つの歪みゲージA〜Dを用いてフルブリッジ回路を構成したが、検出精度が少し低下してもよい場合には、2つの歪みゲージと2つのダミー抵抗を用いてハーフブリッジ回路を構成するようにしてもよい。この場合、例えば、起歪部12、14に貼付する2つの歪みゲージA、Cと2つのダミー抵抗とを用いてもよいし、起歪部13、15に貼付する2つの歪みゲージB、Dと2つのダミー抵抗とを用いてもよい。
本発明にかかる組合せ秤は、作業者が被計量物を計量台に載せ、適量組合せに選択された被計量物を取り出す組合せ秤等として有用である。
(a)は、本発明の第1の実施形態の組合せ秤の主要部の構成を示す側面図であり、(b)は、同組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態の組合せ秤の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の組合せ秤の動作の一例を示すフローチャートである。 (a)は、本発明の第2の実施形態の組合せ秤の主要部の構成を示す側面図であり、(b)は、同組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態の組合せ秤の構成を示すブロック図である。 (a)は、本発明の第3の実施形態の組合せ秤の主要部の構成を示す側面図であり、(b)は、同組合せ秤の主要部の構成を示す側面図である。 本発明の第3の実施形態の組合せ秤の構成を示すブロック図である。 (a)は、本発明の第4の実施形態の組合せ秤の主要部の構成を示す側面図であり、(b)は、同組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態の組合せ秤の構成を示すブロック図である。 (a)、(b)は、それぞれ本発明の実施形態の変形例1、2の組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。 (a)〜(c)は、それぞれ本発明の実施形態の変形例3〜5の組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。 本発明の第2〜第4の実施形態等における荷重等検出器に用いられる起歪体の他の例を示す斜視図である。
符号の説明
1、1A〜1G 計量台
P、P1〜P8 皿部
10A〜10G 荷重及びモーメント検出器
11 起歪体
11a、11b ビーム
11c 固定部
11d 非固定部
12〜18 起歪部
19 切欠き部
A〜D 荷重検出用歪みゲージ
Ty、Tx トルク測定用歪みゲージ

Claims (7)

  1. 被計量物が載せられる複数の載置部が、各々の前記載置部の重心位置が第1の水平方向に対して間隔をあけて配置されるように設けられた計量台と、
    前記計量台を支持し、全ての前記載置部に載せられている被計量物の合計重量に対応する荷重を示す荷重信号を生成する1個の荷重検出器と、
    全ての前記載置部に載せられている被計量物による荷重によって生じ前記計量台に作用するモーメントであって、前記第1の水平方向と直交する水平方向へ延びる水平軸である第1の基準軸の軸まわりのモーメントを示す第1のモーメント信号を生成する第1のモーメント検出手段と、
    いずれか1つの前記載置部に被計量物が載せられることにより前記荷重信号が示す荷重が増加したときに、増加分の荷重に相当する被計量物の重量を求めるとともに、前記増加分の荷重と,前記載置部に被計量物が載せられることにより変化した前記第1のモーメント信号が示す第1の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量とに基づいて前記載せられた被計量物の前記第1の水平方向における重心位置を求め、この重心位置と前記載置部の前記第1の水平方向における重心位置とに基づいて前記被計量物が載せられた前記載置部を求める第1の演算手段と、
    前記第1の演算手段により求められた被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、載せられている被計量物の重量の合計が所定重量範囲内になる前記載置部の組合せである適量組合せを求める組合せ演算手段と、
    前記組合せ演算手段により求められた前記適量組合せに選択されている前記載置部を報知する報知手段とを備え
    前記荷重検出器は、
    支持固定される固定部と、前記第1の基準軸と直交する水平方向に前記固定部と間隔を隔てて設けられ前記計量台を支持する非固定部と、互いに間隔を隔てて上下に平行して配置され各々の一方の端部が前記固定部と結合し各々の他方の端部が前記非固定部と結合して前記固定部と前記非固定部とを連結する一対のビームと、前記一対のビームの上下に対称となる4箇所を切り欠いて形成された薄肉部分からなる4つの起歪部とを有し、前記第1の基準軸と直交する水平方向に長い起歪体と、
    前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する複数の荷重検出用歪みゲージとを有し、
    前記複数の荷重検出用歪みゲージの抵抗値の変化に基づいて前記荷重信号を生成するように構成され、
    前記第1のモーメント検出手段は、
    前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第1及び第2の抵抗を備えたモーメント検出用歪みゲージを有し、
    前記第1及び第2の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成され、
    前記起歪体は、前記非固定部の上面及び下面のうちの一方の面の近傍に薄肉部を残すようにして他方の面から前記一方の面の近傍付近まで切欠いてなる切欠き部が、前記非固定部の前記計量台を支持する部分と前記非固定部の前記ビームと結合された部分との間に設けられることにより、前記非固定部の前記計量台を支持する部分が前記非固定部のいずれか一方の前記ビームと結合された部分と分離されており、
    前記モーメント検出用歪みゲージが前記非固定部の前記薄肉部の前記一方の面に貼付され、
    前記荷重検出用歪みゲージが前記起歪部に貼付された、
    組合せ秤。
  2. 被計量物が載せられる複数の載置部が、各々の前記載置部の重心位置が第1の水平方向に対して間隔をあけて配置されるように設けられた計量台と、
    前記計量台を支持し、全ての前記載置部に載せられている被計量物の合計重量に対応する荷重を示す荷重信号を生成する1個の荷重検出器と、
    全ての前記載置部に載せられている被計量物による荷重によって生じ前記計量台に作用するモーメントであって、前記第1の水平方向と直交する水平方向へ延びる水平軸である第1の基準軸の軸まわりのモーメントを示す第1のモーメント信号を生成する第1のモーメント検出手段と、
    いずれか1つの前記載置部に被計量物が載せられることにより前記荷重信号が示す荷重が増加したときに、増加分の荷重に相当する被計量物の重量を求めるとともに、前記増加分の荷重と,前記載置部に被計量物が載せられることにより変化した前記第1のモーメント信号が示す第1の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量とに基づいて前記載せられた被計量物の前記第1の水平方向における重心位置を求め、この重心位置と前記載置部の前記第1の水平方向における重心位置とに基づいて前記被計量物が載せられた前記載置部を求める第1の演算手段と、
    前記第1の演算手段により求められた被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、載せられている被計量物の重量の合計が所定重量範囲内になる前記載置部の組合せである適量組合せを求める組合せ演算手段と、
    前記組合せ演算手段により求められた前記適量組合せに選択されている前記載置部を報知する報知手段とを備え、
    前記荷重検出器は、
    支持固定される固定部と、前記第1の基準軸と平行する水平方向に前記固定部と間隔を隔てて設けられ前記計量台を支持する非固定部と、互いに間隔を隔てて上下に平行して配置され各々の一方の端部が前記固定部と結合し各々の他方の端部が前記非固定部と結合して前記固定部と前記非固定部とを連結する一対のビームと、前記一対のビームの上下に対称となる4箇所を切り欠いて形成された薄肉部分からなる4つの起歪部とを有し、前記第1の基準軸と平行する水平方向に長い起歪体と、
    前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する複数の荷重検出用歪みゲージとを有し、
    前記複数の荷重検出用歪みゲージの抵抗値の変化に基づいて前記荷重信号を生成するように構成され、
    前記第1のモーメント検出手段は、
    前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体のねじり歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第1及び第2の抵抗を備えたモーメント検出用歪みゲージを有し、
    前記第1及び第2の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成され、
    前記起歪体は、前記非固定部の上面及び下面のうちの一方の面の近傍に薄肉部を残すようにして他方の面から前記一方の面の近傍付近まで切欠いてなる切欠き部が、前記非固定部の前記計量台を支持する部分と前記非固定部の前記ビームと結合された部分との間に設けられることにより、前記非固定部の前記計量台を支持する部分が前記非固定部のいずれか一方の前記ビームと結合された部分と分離されており、
    前記モーメント検出用歪みゲージが前記非固定部の前記薄肉部の前記一方の面に貼付され、
    前記荷重検出用歪みゲージが前記起歪部に貼付された、
    組合せ秤。
  3. 前記計量台と前記荷重検出器と前記第1のモーメント検出手段と前記第1の演算手段とからなる計量ユニットが複数設けられ、
    前記組合せ演算手段は、全ての前記計量ユニットの前記第1の演算手段により求められた被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、前記適量組合せを求めるように構成された、請求項1または2に記載の組合せ秤。
  4. 各々の重心位置が第1の水平方向に対して間隔をあけて配置されるとともに直線状に並んで配置されて被計量物が載せられる複数の載置部からなる載置部列が、前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向へ並んで複数列設けられた計量台と、
    前記計量台を支持し、全ての前記載置部に載せられている被計量物の合計重量に対応する荷重を示す荷重信号を生成する1個の荷重検出器と、
    全ての前記載置部に載せられている被計量物による荷重によって生じ前記計量台に作用するモーメントであって、前記第1の水平方向と直交する水平方向へ延びる水平軸である第1の基準軸の軸まわりのモーメントを示す第1のモーメント信号を生成する第1のモーメント検出手段と、
    全ての前記載置部に載せられている被計量物による荷重によって生じ前記計量台に作用するモーメントであって、前記第1の基準軸と直交する水平軸である第2の基準軸の軸まわりのモーメントを示す第2のモーメント信号を生成する第2のモーメント検出手段と、
    いずれか1つの前記載置部に被計量物が載せられることにより前記荷重信号が示す荷重が増加したときに、増加分の荷重に相当する被計量物の重量を求めるとともに、前記増加分の荷重と,前記載置部に被計量物が載せられることにより変化した前記第1のモーメント信号が示す第1の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量とに基づいて前記載せられた被計量物の前記第1の水平方向における重心位置を求め、さらに、前記増加分の荷重と,前記載置部に被計量物が載せられることにより変化した前記第2のモーメント信号が示す第2の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量とに基づいて前記載せられた被計量物の前記第2の水平方向における重心位置を求め、これら求めた前記被計量物の前記第1の水平方向における重心位置及び前記第2の水平方向における重心位置と、前記載置部の前記第1の水平方向における重心位置及び前記載置部の前記第2の水平方向における重心位置とに基づいて、前記被計量物が載せられた前記載置部を求める第1の演算手段と、
    前記第1の演算手段により求められた被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、載せられている被計量物の重量の合計が所定重量範囲内になる前記載置部の組合せである適量組合せを求める組合せ演算手段と、
    前記組合せ演算手段により求められた前記適量組合せに選択されている前記載置部を報知する報知手段とを備え、
    前記荷重検出器は、
    支持固定される固定部と、前記第1の基準軸と直交する水平方向に前記固定部と間隔を隔てて設けられ前記計量台を支持する非固定部と、互いに間隔を隔てて上下に平行して配置され各々の一方の端部が前記固定部と結合し各々の他方の端部が前記非固定部と結合して前記固定部と前記非固定部とを連結する一対のビームと、前記一対のビームの上下に対称となる4箇所を切り欠いて形成された薄肉部分からなる4つの起歪部とを有する起歪体と、
    上側の前記ビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記一方の端部に近い方の前記起歪部である第1の起歪部に貼付され、前記第1の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第1の歪みゲージと、
    前記上側のビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記他方の端部に近い方の前記起歪部である第2の起歪部に貼付され、前記第2の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第2の歪みゲージと、
    下側の前記ビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記一方の端部に近い方の前記起歪部である第3の起歪部に貼付され、前記第3の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第3の歪みゲージと、
    前記下側のビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記他方の端部に近い方の前記起歪部である第4の起歪部に貼付され、前記第4の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第4の歪みゲージとを有し、
    前記第1の歪みゲージの一端と前記第3の歪みゲージの一端とが接続された第1の直列回路と、前記第2の歪みゲージの一端と前記第4の歪みゲージの一端とが接続された第2の直列回路とが、前記第1の歪みゲージの他端と前記第2の歪みゲージの他端とが接続され、かつ前記第3の歪みゲージの他端と前記第4の歪みゲージの他端とが接続されるように並列に接続され、前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路の両端間に直流電圧が供給され、前記第1の歪みゲージの一端と前記第2の歪みゲージの一端との電位差を前記荷重信号として生成するように構成され、
    前記第1のモーメント検出手段は、
    前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路の両端間に、互いに抵抗値が等しく、かつ前記ビームの歪みによって前記抵抗値が変化しない第1及び第2のダミー抵抗が直列に接続されたダミー抵抗回路を有し、
    前記第1のダミー抵抗と第2のダミー抵抗との接続点と、前記第1の歪みゲージの一端または前記第2の歪みゲージの一端との電位差を検出し、この検出した電位差と前記荷重信号とに基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成され、
    前記第2のモーメント検出手段は、
    前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体のねじり歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第1及び第2の抵抗を備えたモーメント検出用歪みゲージを有し、
    前記第1及び第2の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第2のモーメント信号を生成するように構成され、
    前記起歪体は、前記非固定部の上面及び下面のうちの一方の面の近傍に薄肉部を残すようにして他方の面から前記一方の面の近傍付近まで切欠いてなる切欠き部が、前記非固定部の前記計量台を支持する部分と前記非固定部の前記ビームと結合された部分との間に設けられることにより、前記非固定部の前記計量台を支持する部分が前記非固定部のいずれか一方の前記ビームと結合された部分と分離されており、
    前記モーメント検出用歪みゲージが前記非固定部の前記薄肉部の前記一方の面に貼付された、
    組合せ秤。
  5. 各々の重心位置が第1の水平方向に対して間隔をあけて配置されるとともに直線状に並んで配置されて被計量物が載せられる複数の載置部からなる載置部列が、前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向へ並んで複数列設けられた計量台と、
    前記計量台を支持し、全ての前記載置部に載せられている被計量物の合計重量に対応する荷重を示す荷重信号を生成する1個の荷重検出器と、
    全ての前記載置部に載せられている被計量物による荷重によって生じ前記計量台に作用するモーメントであって、前記第1の水平方向と直交する水平方向へ延びる水平軸である第1の基準軸の軸まわりのモーメントを示す第1のモーメント信号を生成する第1のモーメント検出手段と、
    全ての前記載置部に載せられている被計量物による荷重によって生じ前記計量台に作用するモーメントであって、前記第1の基準軸と直交する水平軸である第2の基準軸の軸まわりのモーメントを示す第2のモーメント信号を生成する第2のモーメント検出手段と、
    いずれか1つの前記載置部に被計量物が載せられることにより前記荷重信号が示す荷重が増加したときに、増加分の荷重に相当する被計量物の重量を求めるとともに、前記増加分の荷重と,前記載置部に被計量物が載せられることにより変化した前記第1のモーメント信号が示す第1の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量とに基づいて前記載せられた被計量物の前記第1の水平方向における重心位置を求め、さらに、前記増加分の荷重と,前記載置部に被計量物が載せられることにより変化した前記第2のモーメント信号が示す第2の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量とに基づいて前記載せられた被計量物の前記第2の水平方向における重心位置を求め、これら求めた前記被計量物の前記第1の水平方向における重心位置及び前記第2の水平方向における重心位置と、前記載置部の前記第1の水平方向における重心位置及び前記載置部の前記第2の水平方向における重心位置とに基づいて、前記被計量物が載せられた前記載置部を求める第1の演算手段と、
    前記第1の演算手段により求められた被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、載せられている被計量物の重量の合計が所定重量範囲内になる前記載置部の組合せである適量組合せを求める組合せ演算手段と、
    前記組合せ演算手段により求められた前記適量組合せに選択されている前記載置部を報知する報知手段とを備え、
    前記荷重検出器は、
    支持固定される固定部と、前記第1の基準軸と直交する水平方向に前記固定部と間隔を隔てて設けられ前記計量台を支持する非固定部と、互いに間隔を隔てて上下に平行して配置され各々の一方の端部が前記固定部と結合し各々の他方の端部が前記非固定部と結合して前記固定部と前記非固定部とを連結する一対のビームと、前記一対のビームの上下に対称となる4箇所を切り欠いて形成された薄肉部分からなる4つの起歪部とを有し、前記第1の基準軸と直交する水平方向に長い起歪体と、
    前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する複数の荷重検出用歪みゲージとを有し、
    前記複数の荷重検出用歪みゲージの抵抗値の変化に基づいて前記荷重信号を生成するように構成され、
    前記第1のモーメント検出手段は、
    前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第1及び第2の抵抗を備えた第1のモーメント検出用歪みゲージを有し、
    前記第1及び第2の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成され、
    前記第2のモーメント検出手段は、
    前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体のねじり歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第3及び第4の抵抗を備えた第2のモーメント検出用歪みゲージを有し、
    前記第3及び第4の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第2のモーメント信号を生成するように構成され、
    前記起歪体は、前記非固定部の上面及び下面のうちの一方の面の近傍に薄肉部を残すようにして他方の面から前記一方の面の近傍付近まで切欠いてなる切欠き部が、前記非固定部の前記計量台を支持する部分と前記非固定部の前記ビームと結合された部分との間に設けられることにより、前記非固定部の前記計量台を支持する部分が前記非固定部のいずれか一方の前記ビームと結合された部分と分離されており、
    前記第1及び第2のモーメント検出用歪みゲージのうちの少なくとも一方が前記非固定部の前記薄肉部の前記一方の面に貼付され、
    前記荷重検出用歪みゲージが前記起歪部に貼付された、
    組合せ秤。
  6. 前記計量台と前記荷重検出器と前記第1のモーメント検出手段と前記第2のモーメント検出手段と前記第1の演算手段とからなる計量ユニットが複数設けられ、
    前記組合せ演算手段は、全ての前記計量ユニットの前記第1の演算手段により求められた被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、前記適量組合せを求めるように構成された、請求項4または5に記載の組合せ秤。
  7. 前記切欠き部は、前記起歪体の前記非固定部に鍵穴状に切り抜かれて形成された、請求項1〜6のいずれかに記載の組合せ秤。
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