JP5484988B2 - 組合せ秤 - Google Patents

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Description

本発明は、被計量物の重量を計量する組合せ秤に関する。
従来、被計量物の供給及び取り出しを作業者の手作業により行う手動式の組合せ秤がある(例えば、特許文献1、2参照)。
このような手動式の組合せ秤の場合、ロードセル等の荷重検出器を取り付けた計量皿を複数備え、作業者が各計量皿に被計量物を載せると、各計量皿それぞれの被計量物の重量の計量が荷重検出器により行われると共に、各計量皿の計量値に基づいての組合せ演算が行われる。そして、被計量物の合計重量が所定重量範囲になる適量組合せになると、その組合せに対応する各計量皿ではそれぞれの計量皿近傍に設けてある組合せランプをそれぞれ点灯させることで、作業者が、組合せランプが点灯している計量皿から被計量物を取り出すように構成されている。
しかしながら、こうした組合せ秤では、各計量皿それぞれに高価なロードセルを取り付けているため、計量皿の個数と同数のロードセルが必要となり、製造コストが増大するという課題がある。
そこで、本件出願人は、1個のロードセルによって複数の各計量皿の被計量物の重量を計量できるようにして製造コストの低減を図った組合せ秤をすでに提案している(例えば、特許文献3参照)。
特開平3−251725号公報 特開平2−10227号公報 特開2009−276267号公報
上記特許文献3に開示する組合せ秤では、1個のロードセルによって計量する複数の計量皿の内、いずれか一つの計量皿に被計量物を載せると、モーメント検出機能が付加された前記ロードセルによって検出される荷重の変化とモーメントの変化とに基づき、被計量物の重心位置を算出し、当該重心位置に対応する計量皿に、前記荷重に相当する被計量物が載せられたと判定するようになっている。
このような組合せ秤の場合、1個のロードセルによって計量する複数の計量皿の内、複数、例えば、2個の計量皿に同時に被計量物を載せる、いわゆる、同時載せが生じてしまった場合には、被計量物の重心位置を正確に算出することができなくなり、2個の計量皿の重量の分布が不明となってしまう。
このため、上記特許文献3では、1個のロードセルによって計量する複数の計量皿には、同時に被計量物を載せないことが前提となっており、同時載せが生じた場合の処理についての技術は、開示されていない。
しかしながら、手動式の組合せ秤では、作業者が、複数の計量皿に同時に被計量物を載せる同時載せが生じる場合があり、かかる同時載せを検出できるようにする必要がある。
本発明は、上述のような点に鑑みてなされたものであって、1個のロードセルによって計量される複数の計量皿に、同時に被計量物が載せられた場合でも、その同時載せを検出できるようにすることを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明では、次のように構成している。
(1)本発明の組合せ秤は、被計量物が載せられる2個の載置部をそれぞれ有する複数の計量台と、各計量台の荷重をそれぞれ検出する複数の荷重検出器と、前記荷重によって各計量台に作用するモーメントをそれぞれ検出する複数のモーメント検出手段と、前記荷重検出器の検出出力に基づいて、前記載置部に載せられた前記被計量物の重量を求めると共に、前記荷重検出器および前記モーメント検出手段の検出出力に基づいて、前記載置部に載せ、あるいは、前記載置部から降ろされた前記被計量物の重心位置を求め、求めた重心位置と前記載置部の重心位置とに基づいて、前記被計量物が載せられ、あるいは、降ろされた前記載置部を求める演算手段と、前記演算手段によって求められた被計量物の重量および載置部に基づいて、組合せ演算を行う組合せ演算手段とを具備する組合せ秤であって、前記計量台の2個の載置部に被計量物を同時に載せる同時載せをエラーとして検出するエラー検出手段を具備し、各計量台の2個の載置部の前記重心位置が、直線状に並んで配置され、前記エラー検出手段は、前記演算手段によって求められる前記被計量物の重心位置が、前記2個の載置部の間の中間領域にあるときに、前記同時載せと判定する
ここで、同時載せとは、2個の載置部に被計量物を同時に載せる、あるいは、2個の載置部に跨って被計量物を載せる場合をいう。同時とは、一方の載置部に被計量物を載せてから他方の載置部に被計量物を載せるまでの期間内に荷重検出器よる検出荷重が安定しないことをいう。
本発明の組合せ秤によると、作業者が被計量物を各載置部に載せると、被計量物が載せられた載置部と、その被計量物の重量とを求めることができ、それらの重量に基づいて組合せ演算を行うことができる。2個の載置部の各被計量物の重量をそれぞれ計量するために用いられる高価な荷重検出器は、1個だけであるので、製造コストの低減を図ることができる。
また、2個の載置部に、同時に被計量物を載せる同時載せが生じると、各載置部の重量の分布が不明となるが、エラー検出手段によって、かかる同時載せを検出して、エラーを報知するなどの適宜の措置をとることが可能となる。
本発明の他の実施形態として、エラー検出手段によってエラーが検出されたときに、その旨を報知する報知手段を設けてもよい。この報知手段としては、例えば、ランプ、ブザー、音声、画面表示などのいずれか、あるいは、それらを組み合わせて報知するのが好ましい。
この場合、報知手段によってエラーの発生を認識した作業者が、エラーが発生した計量台の2個の載置部の全ての被計量物を降ろして載せ直すことによって、各載置部の被計量物の重量が明確となるので、エラーを解除すればよい。
(2)本発明の組合せ秤の別の実施態様では、前記エラー検出手段は、前記計量台の2個の載置部から被計量物を同時に降す同時降ろしであって、かつ、前記2個の載置部の少なくともいずれか一方の載置部に被計量物が残存しているときに、同時降ろしのエラーとして検出するものであり、前記エラー検出手段は、前記演算手段によって求められる前記被計量物の重心位置が、前記2個の載置部の間の中間領域にあるときに、前記同時降ろしと判定する。
同時降ろしとは、2個の載置部から被計量物を同時に降ろす場合をいう。同時とは、一方の載置部の被計量物を降ろしてから他方の載置部の被計量物を降ろすまでの期間内に荷重検出器よる検出荷重が安定しないことをいう。
この同時降ろしであって、かつ、同時降ろし後の2個の載置部の少なくともいずれか一方の載置部に被計量物が残存しているときには、同時載せの場合と同様に各載置部の重量の分布が不明となるので、この実施態様では、同時降ろしの場合であって、かつ、被計量物が載置部に残存しているときには、同時降ろしのエラーとして検出するものである。
この中間領域は、2個の載置部の間の領域であり、被計量物の載置が禁止される領域である。
本発明によると、重心位置が直線状に並んで配置されている2個の載置部の間の中間領域に、演算手段によって求められる被計量物の重心位置があるときには、同時載せまたは同時降ろしを検出することができる。
本発明の組合せ秤の他の実施態様では、前記エラー検出手段によって前記エラーが検出されたときには、前記組合せ演算手段は、エラーが検出された計量台の2個の載置部を統合して1個の載置部とみなして組合せ演算を行うようにしてもよい。
同時載せのエラーまたは同時降ろしのエラーが生じると、2個の載置部の重量の分布は不明となるが、2個の載置部全体としての重量は把握できているので、この実施態様によると、同時載せまたは同時降ろしのエラーが検出されたときには、エラーが検出された2個の載置部を統合して1個の載置部として組合せ演算に参加させる。これによって、エラーが検出されたときに、作業者が、2個の載置部の被計量物を降ろして載せ直すといった作業が不要となり、作業効率を高めることができる。
)上記()の実施態様では、前記エラーが検出された前記計量台の2個の載置部の全ての被計量物が降ろされたときに、前記組合せ演算手段は、エラーが検出された前記計量台の2個の載置部を統合するのを解除して2個の載置部として組合せ演算を行うようにしてもよい。
この実施態様によると、組合せ演算手段によって、同時載せまたは同時降ろしのエラーが検出された計量台の2個の載置部が統合されて1個の載置部として組合せ演算が行われ、組合せが成立して統合された2個の載置部が選択され、作業者によって2個の載置部の被計量物が全て降ろされたときには、同時載せまたは同時降ろしのエラーが解除されると共に、組合せ演算手段は、エラーが検出された前記計量台の2個の載置部の統合を解除して2個の載置部として組合せ演算を行うので、作業者は、同時載せまたは同時降ろしのエラーの検出からその解除がされるまで何ら意識することなく、作業を継続することができる。
)本発明の組合せ秤の別の実施態様では、前記計量台は、前記2個の載置部の間の前記中間領域に、被計量物の載置を妨げる凸部、および、前記各載置部に、被計量物が載置される窪んだ載置凹部の少なくともいずれか一方を具備している。
凸部は、被計量物の載置を妨げることができればその形状や個数に特に限定はなく、例えば、山形や錐体状に突出してもよいし、柱状や板状に突出するものなどであってもよい。
載置凹部は、窪んでいればよく、傾斜した平面や曲面などによって窪みが形成されるのが好ましく、この平面や曲面が、前記凸部に連なって被計量物を載置凹部に案内するのが好ましい。
この実施態様によると、2個の載置部に載せられる被計量物は、窪んだ載置凹部に案内され、また、2個の載置部の間の中間領域の凸部によって被計量物が中間領域に載置されるのが妨げられるので、同時載せや同時降ろしのエラーを検出するための中間領域を広く設定することができると共に、各載置部に載せられる被計量物の重心位置も載置凹部に近接させることができ、同時載せや同時降ろしのエラーを精度よく検出することが可能となる。
このように本発明によれば、各載置部にそれぞれ載置される被計量物の重量をそれぞれ計量するための高価な荷重検出器は、2個の載置部を有する1個の計量台について1個、すなわち、2個の載置部について1個でよいので、高価な荷重検出器の個数を減らして製造コストの低減を図ることができる。
また、2個の載置部に、同時に被計量物を載せる同時載せが生じると、各載置部の重量の分布が不明となるが、エラー検出手段によって、かかる同時載せを検出して、エラーを報知するなどの適宜の措置をとることが可能となる。
図1は本発明の実施形態にかかる組合せ秤の斜視図である。 図2は図1の計量台2付近の概略構成を示す側面図である。 図3は図1の組合せ秤1の構成を示すブロック図である。 図4は同時載せ検出のフローチャートである。 図5は載置部の構成を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかる組合せ秤の斜視図である。
この実施形態に係る組合せ秤1は、手動式の組合せ秤であって、複数の計量台2と、フレーム部3と、制御ユニット4とを備えている。
各計量台2は、左右方向に延びる矩形状であって、その左右方向中間部が一段高い仕切部材6によって仕切られていると共に仕切部材6を挟む左右両側に載置部としての2個の皿部7a,7bが形成されている。各計量台2の各皿部7a,7bにそれぞれ被計量物が載せられて計量される。
この実施形態では、計量台2が前後方向に沿って6個、したがって、被計量物が載せられる皿部7a,7bが、計12個配置されている。
この組合せ秤1は、手動式であるため、作業者が直接各皿部7a,7bに対して、被計量物の載せ降ろしを行う。各計量台2では、後述のようにして、各皿部7a,7bに載せられた被計量物の重量をそれぞれ独立して計量することができる。
フレーム部3は、計量台2等を支持する部分であって、その左右両側それぞれには、LED等からなる複数の組合せランプ8が、計量台2の各皿部7a,7bに個別に対応するように前後方向に沿って設置されている。この組合せランプ8の緑色の点灯によって、作業者は組合せが成立して選択された(排出すべき)被計量物を認識したり、赤色の点滅によってエラー等を認識することができる。なお、この組合せランプ8において、左右のランプを明示する場合には、組合せランプ8a,8bとして説明する。
フレーム部3の後方側の中央には、組合せの再計算を行わせるためのリセットボタン9が設けられている。また、この組合せ秤1には、図示しないブザーも設けられている。
制御ユニット4は、フレーム部3の前方に位置しており、その前面には表示部10が設けられている。表示部10には組合せ条件を設定するための画面や組合せ結果についての画面などが表示される。この実施形態ではタッチパネルを採用しているため、表示部10の表面部分が入力部11となっている。この入力部11によって、組合せ条件などの設定を行うことができる。組合せ条件には、許容重量範囲、許容エリア、及び目標重量が含まれる。なお、この実施形態では、表示部10と入力部11が一体となっているが、表示部10と入力部11とを別々に配置してもよい。
図2は、図1の計量台2付近の概略構成を示す側面図であり、6個の計量台2の内の1個の計量台2を代表的に示している。この図2において、図1に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
なお、説明の都合上、図1及び図2に示すように、鉛直方向をz方向とし、z方向と垂直な互いに直交する2つの水平方向をx方向、y方向とする。
6個の各計量台2は、それぞれ対応する荷重及びモーメント検出器(以下、「荷重等検出器」という)12を備えている。すなわち、12個の皿部7a,7bに対して6個の荷重等検出器12を備えている。
被計量物が載せられる2個の皿部7a,7bが設けられた計量台2は、脚部2aを介して荷重等検出器12を構成する起歪体13の可動部13dと連結されている。
荷重等検出器12は、ロバーバル型ロードセルに、y方向水平軸回りのモーメントを検出するための構成を付加したものである。起歪体13の4箇所の起歪部14〜17に単軸ゲージからなる荷重検出用歪みゲージA〜Dが貼付されている。
起歪体13は、上下に対向する一対のビーム13a,13bにより連結された固定部13cと可動部13dとを有し、かつ、一対のビーム13a,13bの上下に対称となる4箇所を切り欠いて形成された薄肉部分からなる起歪部14〜17を有する。
そして、起歪体13は、可動部13dに鉛直荷重(下向きの力)が印加されると、起歪部14,17に引張り力が加わり、起歪部15,16に圧縮力が加わるという、ロバーバル型ロードセルの特徴を有する。
なお、上記のy方向水平軸回りのモーメントとは、被計量物の荷重によって計量台2に作用するモーメントであって、歪みゲージB、Dの所定の貼付位置(貼付場所の所定の中央位置)を通る鉛直軸と直交し、かつy方向(起歪体13の幅方向:図2の紙面に垂直方向)へ延びる水平軸H1の軸回りのモーメントである。
起歪体13は、その長手方向がx方向となるように、固定部13cの端部がフレーム部3内の取付け部3aに固定されている。また、2個の各皿部7a,7bは、その重心位置Pa,Pbがx方向に直線状に並んで配設されている。
図3は、図1の組合せ秤1の構成を示すブロック図であり、図1及び図2に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
荷重等検出器12の4つの歪みゲージA〜Dは、図3に示すように、ホイートストンブリッジ回路18が構成されるように接続されている。歪みゲージA〜Dの各々の初期抵抗値は、例えば350Ωで等しい。そして、歪みゲージA、Bの接続点N1と歪みゲージC、Dの接続点N3との間に直流電圧Vが印加され、歪みゲージA、Cの接続点N2と歪みゲージB、Dの接続点N4との間に発生する電位差信号が取り出され、A/D変換回路19に入力され、デジタル信号(Sw)に変換されて制御ユニット4の演算制御部20と減算回路21とに出力される。上記電位差信号は、ビーム13a、13bに生じた歪みの大きさ(歪み量)に比例した信号であり、計量台2に載せられた被計量物の総重量によって生じるz方向(鉛直方向)の力(鉛直荷重)を示すアナログ荷重信号である。この信号がA/D変換回路19にてデジタルの荷重信号Swに変換される。
また、接続点N1と接続点N3との間に、抵抗R1と抵抗R2とが直列接続され、歪みゲージB、Dと抵抗(ダミー抵抗)R1、R2とでホイートストンブリッジ回路を構成している。抵抗R1、R2の各抵抗値は、歪みゲージB、Dの初期抵抗値と等しく、例えば350Ωである。抵抗R1、R2の抵抗値は変動しないように構成されている。この場合、歪みゲージB、Dの接続点N4と抵抗R1、R2の接続点N5との間に発生する電位差信号が取り出され、A/D変換回路22に入力され、デジタル信号に変換されて減算回路21へ出力される。減算回路21では、A/D変換回路22の出力信号からA/D変換回路19の出力信号を減算し、その減算結果(Sy)が制御ユニット4の演算制御部20へ出力される。
A/D変換回路22の出力信号は、荷重信号成分とy方向水平軸回りのモーメント成分とが合成された信号であり、この信号から減算回路21によって荷重信号成分が取り除かれ、y方向水平軸回りのモーメント成分を示すモーメント信号Syが減算回路21から出力される。
上記の抵抗R1、R2とA/D変換回路19,22及び減算回路21は、図示しない回路基板によって構成され、例えば、起歪体13の一方のビーム13aと他方のビーム13bとの間に配設されている。また、直流電圧Vは例えば制御ユニット4から供給される。
制御ユニット4は、上述の演算制御部20及びメモリ23を備えると共に、上述の表示部10及び入力部11を備え、演算制御部20及びメモリ23は、例えばマイクロコンピュータ等によって構成されている。
制御ユニット4の演算制御部20では、各計量台2に対応する各荷重等検出器12からの荷重信号Swとモーメント信号Syとを所定時間間隔で常時入力し、全ての計量台2について、2個の各皿部7a,7b上の被計量物の重量を算出し、記憶する。
さらに、算出した被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、載せられている被計量物の重量の合計が目標重量に対する許容範囲(所定重量範囲)内になる皿部の組合せを1組求め、その組合せを適量組合せとする。
目標重量に対する許容範囲となる組合せが複数存在する場合には、目標重量と同じか目標重量に最も近い皿部の組合せを1組選択し、その組合せを適量組合せとする。
そして、適量組合せが成立して選択されている皿部に対応する組合せランプ8を点灯し、適量組合せの被計量物の重量の合計(組合せ重量)を表示部10に表示する。
制御ユニット4の演算制御部20では、各計量台2に対応する各荷重等検出器12からの荷重信号Swによって示される検出荷重Wと、モーメント信号Syによって示されるy方向水平軸回りのモーメントMyとから、次のようにして、各計量台2の2個の皿部7a,7bにどれだけの重量の被計量物が載せられたかを求める。
なお、予め各計量台2の2個の皿部7a,7bに被計量物が載せられていないときの荷重(初期荷重)をそれぞれ検出して記憶しておき、被計量物が載せられたときに検出される荷重から初期荷重を減算した被計量物により生じる荷重を検出荷重Wとする。
この実施形態において検出されるy方向水平軸回りのモーメントMyは、上述の図2に示される水平軸H1の軸回りのモーメントであり、制御ユニット4内のメモリ23に、モーメント検出位置(歪みゲージB、Dの所定の貼付位置)に対する各皿部7a,7bの重心位置を、座標として予め記憶している。
図2には、説明上、座標(x座標)も示している。x座標xa,xbは、モーメント検出位置(歪みゲージB、Dの所定の貼付位置)のx座標を原点(0)としたときの、モーメント検出位置から各皿部7a,7bの重心位置Pa,Pbまでのx方向水平距離に基づく値である。ここで、原点(0)より左側のx座標xaは、マイナスの値(上記x方向水平距離にマイナス符号を付した値)であり、原点(0)より右側のx座標xbは、プラスの値(上記x方向水平距離の値)である。
また、図2には、2個の皿部7a,7bを有する計量台2の長さをL、その中央の仕切部材6によって仕切られる中間領域の長さをLcとして示している。
この実施形態では、作業者は、被計量物を各計量台2の各皿部7a,7bに載せる。被計量物を載せる各計量台2及び各皿部7a,7bの順序は決められていない。また、作業者は、組合せが成立して組合せランプ8が緑色に点灯している全ての皿部7a,7bの被計量物を取り出し、例えば1つの袋へまとめてパックする。このパックされた被計量物の合計重量は目標重量に対する許容範囲内の重量になっている。
まず、例えば、計量台2の2個の皿部7a,7bのいずれにも被計量物が載っていない状態から、いずれか一方の皿部に被計量物が載せられたとする。このときに検出される検出荷重をW1とし、また、このときに検出されるy方向水平軸回りのモーメントをMy1とする。
ここで、被計量物の重量wp1により増加する鉛直荷重をWP1とすれば、次の(1)式が成り立つ。
WP1=W1 ・・・(1)
また、被計量物の鉛直荷重WP1によって生じるy方向水平軸回りのモーメントをM11とし、被計量物の重心位置のx座標をX1とすれば、次の(2)、(3)式が成り立つ。
M11=My1 ・・・(2)
M11=X1・WP1=X1・W1 ・・・(3)
上記の(2)、(3)式に基づいてX1を求めれば、次のようになる。
X1=My1/W1 ・・・(4)
すなわち、制御ユニット4の演算制御部20では、検出値W1を用いて(1)式に基づいて、この被計量物による荷重WP1を算出し、それを重量wp1に換算する。
例えば、wp1〔kg〕=WP1〔N〕/9.8として換算すればよい。
さらに、検出値My1、W1を用いて(4)式に基づいて演算することにより載せられた被計量物の重心位置のx座標であるX1を求める。
そして求めた被計量物の重心位置のx座標との距離が最も短い重心位置(Pa,Pb)のx座標を有する皿部を求め、その皿部に被計量物が載せられたと判定する。
以上により、最初に載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
次に、計量台2の他方の皿部に被計量物が載せられたとする。このときに検出される検出荷重をW2とし、また、このときに検出されるy方向水平軸回りのモーメントをMy2とする。
ここで、今回の被計量物の重量wp2により増加する鉛直荷重をWP2とすれば、次の(5)式が成り立つ。
WP2=W2−W1 ・・・(5)
また、今回の被計量物の鉛直荷重WP2によって生じるy方向水平軸回りのモーメントをM12とし、今回の被計量物の重心位置のx座標をX2とすれば、次の(6)、(7)式が成り立つ。
M12=My2−My1 ・・・(6)
M12=X2・WP2=X2・(W2−W1) ・・・(7)
上記の(6)、(7)式に基づいてX2を求めれば、次のようになる。
X2=(My2−My1)/(W2−W1) ・・・(8)
すなわち、制御ユニット4の演算制御部20では、検出値W1、W2を用いて(5)式に基づいて、この被計量物による荷重WP2を算出し、それを重量wp2に換算する。さらに、検出値My1、My2、W1、W2を用いて(8)式に基づいて演算することにより今回載せられた被計量物の重心位置のx座標であるX2を求める。そして求めた被計量物の重心位置のx座標との距離が最も短い重心位置(Pa,Pb)のx座標を有する皿部を求め、その皿部に今回被計量物が載せられたと判定する。以上により、今回載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
また、皿部に載せられている被計量物が降ろされる場合も同様にして降ろされる被計量物の重量と被計量物が降ろされる皿部とを求めることができる。すなわち、(5)式により求められる鉛直荷重WP2がプラスの場合(検出荷重が増加した場合)に被計量物が載せられたと判定し、マイナスの場合(検出荷重が減少した場合)に被計量物が降ろされたと判定すればよい。また、被計量物が降ろされたと判定した場合に、被計量物が降ろされた皿部がどの皿部であるかについては、載せられた場合と同様にして判定すればよい。
6個の各計量台2について、同様にして、載せられる被計量物の重量と皿部を求めればよい。
なお、この実施形態では、各計量台2は、2個の皿部7a,7bを有しているので、各計量台2について、2回で被計量物を各皿部7a,7bに載せることができるが、積み増しなどによる荷重変化があるために、2回の荷重変化で2個の皿部7a,7bへの被計量物の載置が終了するとは限らない。
したがって、3回目以降の荷重変化についても、同様にして、順々に載せられる被計量物の重量と皿部を求めればよい。例えば、k回目の被計量物が載せられたときに検出される検出荷重をWkとし、このときに検出されるy方向水平軸回りのモーメントをMykとする。また、1回前の(k−1)回目の被計量物が当計量台2に載せられたときに検出された荷重をW(k−1)とし、このときに検出されたy方向水平軸回りのモーメントをMy(k−1)とする。
ここで、k回目の被計量物の重量wpkにより増加する鉛直荷重をWPkとすれば、次の(9)式によりWPkが求められる。
WPk=Wk−W(k−1) ・・・(9)
また、(8)式の場合と同様、k回目の被計量物の重心位置のx座標をXkとすれば、次の(10)式によりXkが求められる。
Xk=(Myk−My(k−1))/(Wk−W(k−1)) ・・・(10)
また、皿部に載せられている被計量物が降ろされる場合も同様にして降ろされる被計量物の重量と被計量物が降ろされる皿部とを求めることができる。すなわち、(9)式により求められる鉛直荷重WPkがプラスの場合(検出荷重が増加した場合)に被計量物が載せられたと判定し、マイナスの場合(検出荷重が減少した場合)に被計量物が降ろされたと判定すればよい。また、被計量物が降ろされたと判定した場合に、被計量物が降ろされた皿部がどの皿部であるかについては、載せられた場合と同様にして判定すればよい。
以上のようにして、制御ユニット4の演算制御部20では、検出荷重が増加あるいは減少した場合、すなわち、検出荷重が変化した場合には、上述のように、検出荷重の変化量と検出されるモーメントの変化量とに基づいて、被計量物の重心位置を求めて被計量物が載せられ、あるいは、降ろされた皿部7a,7bを求めると共に、載せられた被計量物の重量を求める。
このように被計量物が載せられ、あるいは、降ろされた皿部7a,7bを求めて被計量物の重量を求めた後の処理は、従来の組合せ秤の処理と基本的に同様である。例えば、被計量物が載せられた皿部及び被計量物の重量を求めた後には、組合せ演算を行い、また、被計量物が降ろされた皿部及び被計量物の重量を求めた後には、例えば、被計量物の降ろされた皿部に対応する組合せランプが点灯しているか否かを判定し、点灯しているときには、組合せが成立した皿部から被計量物が降ろされたとして組合せランプを消灯するといった処理を行ない、所定時間間隔で入力される荷重信号Swとモーメント信号Syとに基づいて、被計量物の重量及び被計量物が載せられ、あるいは、降ろされた皿部を求めるという処理を繰り返す。
この実施形態では、1個の荷重等検出器12によって2個の皿部7a,7bの各被計量物の重量を計測することができる。この荷重等検出器12は、1個のロバーバル型ロードセルに、y方向水平軸回りのモーメントを検出するための構成を付加しているだけであるため、複数のロードセルを用いることなく、製造コストの低減を図ることができる。
この実施形態のような手動式の組合せ秤では、作業者が、計量台2の2個の各皿部7a,7bに、同時に被計量物を載せる、同時載せが生じる場合がある。
ここで、同時載せとは、2個の皿部7a,7bのいずれか一方の皿部7a(または7b)のみに被計量物を載せてから他方の皿部7b(または7a)に被計量物を載せるまでの期間内に秤の安定がとれず、前記一方の皿部7a(または7b)のみに被計量物が載せられている状態での荷重の変化を検出できなかった場合をいう。また、この同時載せには、被計量物を2個の皿部7a,7bに跨って載せる、いわゆる、跨りも含まれる。
かかる同時載せが生じた場合には、各皿部7a,7bに同時に載せられた被計量物の合計重量による合力が作用するものとして被計量物の重心位置である上述のx座標が算出されるので、正しいx座標が算出できないことになる。
また、作業者が、計量台2の2個の各皿部7a,7bから同時に被計量物を降ろす同時降ろしが生じる場合がある。同時降ろしとは、2個の皿部7a,7bのいずれか一方の皿部7a(または7b)の被計量物を降ろしてから他方の皿部7b(または7a)の被計量物を降ろすまでの期間内に秤の安定がとれず、前記一方の皿部7a(または7b)から被計量物を降ろした状態での荷重の変化を検出できなかった場合をいう。
この同時降ろしであって、かつ、同時降ろし後の2個の皿部7a,7bの少なくともいずれか一方の皿部に被計量物が残存しているときにも、同時載せと同様に、正しいx座標が算出できないことになる。
そこで、この実施形態では、かかる同時載せ及び被計量物が残存している同時降ろしをエラーとして検出できるように、次のようにしている。
すなわち、計量台2の2個の皿部7a,7bの間の中間領域には、被計量物を載せてはいけない載置禁止エリアを、図2に示すように、x座標の原点0を中心に長さLcに亘って設定する。この載置禁止エリアは、上述の仕切部材6によって、一段高く形成されており、この仕切部材6によって、2個の皿部7a,7bが左右に仕切られている。
そして、制御ユニット4は、検出荷重が増加したときには、上述のようにして検出荷重及び検出モーメントに基づいて、x座標を算出し、このx座標が、前記載置禁止エリア内となったときには、同時載せと判定するものである。
同様に、制御ユニット4は、検出荷重が減少したときには、上述のようにして検出荷重及び検出モーメントに基づいて、x座標を算出し、このx座標が、前記載置禁止エリア内となったときには、同時降ろしと判定するものである。この同時降ろしの場合には、更に、同時降ろし後の2個の皿部7a,7bに被計量物が残存している、すなわち、計量台2に載荷されている重量が「0」gでないときに、同時降ろしのエラーとして検出する。
図4は、この同時載せ及び同時降ろしの検出のフローチャートである。
先ず、各計量台2の各荷重等検出器12の出力信号Sw,Syを受信して重量値及びモーメント値をそれぞれ取込み(ステップS1)、全ての計量台2について重量値が変化したか否かをそれぞれ判断し(ステップS2)、重量が変化した場合には、その計量台2の重量変化及びモーメントの変化に基づいて、上述のようにして重量変化分の重心位置であるX座標を算出し(ステップS3)、算出したx座標が、載置禁止エリア内にあるか否かを判断する(ステップS4)。
算出したx座標が載置禁止エリア内にあるときには、同時載せあるいは同時降ろしが生じていると判定し、同時載せの場合には、直ちにエラー処理に移行し、同時降ろしの場合には、被計量物が残存しているときに、エラー処理に移行する(ステップS5)。
算出したx座標が、載置禁止エリア内にないときには、算出したx座標が一方の皿部7a(または7b)内にあるか否かを判断し(ステップS6)、一方の皿部7a(または7b)内にあるときには、被計量物が一方の皿部7a(または7b)に載せられたとして変化した重量分を、一方の皿部7a(7b)の重量として加算してステップS11に移行する(ステップS7)。ステップS11では、通常の処理、例えば、被計量物が載せられた皿部及び被計量物の重量を求めた後には、組合せ演算を行い、また、被計量物が降ろされた皿部及び被計量物の重量を求めた後には、例えば、被計量物の降ろされた皿部に対応する組合せランプが点灯しているか否かを判定し、点灯しているときには、組合せが成立した皿部から被計量物が降ろされたとして組合せランプを消灯するといった処理を行なって、再びステップS1に戻る。
また、ステップS6において、算出したx座標が一方の皿部7a(または7b)内にないときには、他方の皿部7b(または7a)内にあるか否かを判断し(ステップS8)、他方の皿部7b(または7a)内にあるときには、被計量物が他方の皿部7b(または7a)に載せられたとして変化した重量分を、他方の皿部7b(7a)の重量として加算してステップS11に移行する(ステップs9)。また、算出したx座標が他方の皿部7b(または7a)内にないときには、エラー処理に移行する(ステップS10)。なお、エラー処理については、後述する。
このように重量が増加したときには、その重量変化の重心位置であるX座標が、載置禁止エリア内にあるか否かによって、計量台2の2個の皿部7a,7bへの被計量物の同時載せを検出して、エラー処理に移行することができる。
また、重量が減少したときには、その重量変化の重心位置であるX座標が、載置禁止エリア内にあるか否かによって、計量台2の2個の皿部7a,7bから被計量物を同時に降ろした同時降ろしを検出し、更に、計量台2の2個の皿部7a,7bに被計量物が残存しているときに、同時降ろしのエラーとして検出し、エラー処理に移行することができる。
以上のようにして同時載せや同時降ろしを検出するのであるが、計量台2の2個の皿部7a,7bに同時に載せられる、あるいは、同時に降ろされる被計量物の重量の差が大きくなると、算出されるx座標の絶対値が大きくなって載置禁止エリアから外れてしまうので、同時載せや同時降ろしが検出できないことになる。
そこで、計量台2の2個の皿部7a,7bには、例えば、図5の断面図に示すように、窪んだ載置凹部25a,25bを形成する一方、皿部7a,7bの間の中間領域には、被計量物24A,24Bの載置を妨げる凸部26を皿部7a,7bの幅方向(図5の紙面に垂直方向)に沿って形成するのが好ましい。
これによって、各皿部7a,7bに載置される被計量物24A,25Bは、凸部26から載置凹部25a,25bに連なる傾斜面に沿って案内されて各皿部7a,7bの外方寄りの載置凹部25a,25bに載置収納される。
このため、両皿部7a,7bの間の被計量物の載置が禁止される載置禁止エリアの長さLcを長く設定できると共に、載置される被計量物24A,24Bの重心位置も各皿部7a,7bの外方寄りの位置となり、被計量物24A,24Bの重量の差が大きくても同時載せを精度よく検出することができる。
次に、エラー処理について説明する。
上記同時載せなどのエラー状態では、2個の皿部7a,7bの正しい重量値が分らなくなっている。
したがって、かかるエラー状態では、エラーを作業者に報知するために、例えば、エラーが生じている計量台2の2個の皿部7a,7bに対応する組合せランプ8a,8bを赤色で点滅すると共に、ブザーで報知する。これによって、作業者は、2個の各皿部7a,7bの被計量物を一旦降ろして、両皿部7a,7bの重量を、「0」gにして被計量物を載せ直す。これによって、各皿部7a,7bの被計量物の重量が明確となってエラーが解除される。
しかしながら、エラーの度に、作業者が、2個の各皿部7a,7bの被計量物を降ろして、載せ直すのは、非効率的である。
そこで、この実施形態では、作業効率を高めるために、次のようにしている。
すなわち、この実施形態では、制御ユニット4は、同時載せのエラーや同時降ろしのエラーを検出したエラー時には、そのエラーを検出した計量台2全体、すなわち、その計量台2の2個の皿部7a、7bをまとめて2個の皿部7a,7b全体を1個の皿部とみなして組合せ演算に参加させるようにしている。制御ユニット4は、2個の皿部7a,7bをまとめたときには、まとめたことを示す統合フラグをオンすると共に、その統合した2個の皿部7a,7bにそれぞれ対応する各組合せランプ8a,8bに対して同一の指令を出力するようにしている。例えば、組合せが成立したので、被計量物を取り除くための緑色の点灯表示を行う場合には、2個の皿部7a,7bにそれぞれ対応する2個の組合せランプ8a,8bに対して、組合せ成立を示す緑色の点灯表示の指令を出力する。
制御ユニット4は、統合した2個の皿部7a,7bの重量が全体として「0」gになったとき、例えば、統合した2個の皿部7a,7b全体を1個の皿部とみなして行った組合せ演算によって組合せが成立し、2個の皿部7a,7bの被計量物が全て降ろされたときに、統合を解除して統合フラグをオフすると共に1個ずつの各皿部7a,7bとして処理し、組合せ演算に参加させる、すなわち、エラーを解除して復帰させる。
なお、上述の実施形態と異なり、計量台2の皿部が2個以上ある場合についても、重心位置のX座標がどの皿部にあるかを判定することで、荷重位置の検出が可能となる。
本発明は、組合せ秤として有用である。
1 組合せ秤
2 計量台
4 制御ユニット
7a,7b 皿部
8,8a,8b 組合せランプ
12 荷重等検出器

Claims (5)

  1. 被計量物が載せられる2個の載置部をそれぞれ有する複数の計量台と、
    各計量台の荷重をそれぞれ検出する複数の荷重検出器と、
    前記荷重によって各計量台に作用するモーメントをそれぞれ検出する複数のモーメント検出手段と、
    前記荷重検出器の検出出力に基づいて、前記載置部に載せられた前記被計量物の重量を求めると共に、前記荷重検出器および前記モーメント検出手段の検出出力に基づいて、前記載置部に載せ、あるいは、前記載置部から降ろされた前記被計量物の重心位置を求め、求めた重心位置と前記載置部の重心位置とに基づいて、前記被計量物が載せられ、あるいは、降ろされた前記載置部を求める演算手段と、
    前記演算手段によって求められた被計量物の重量および載置部に基づいて、組合せ演算を行う組合せ演算手段とを具備する組合せ秤であって、
    前記計量台の2個の載置部に被計量物を同時に載せる同時載せをエラーとして検出するエラー検出手段を具備し、
    各計量台の2個の載置部の前記重心位置が、直線状に並んで配置され、
    前記エラー検出手段は、前記演算手段によって求められる前記被計量物の重心位置が、前記2個の載置部の間の中間領域にあるときに、前記同時載せと判定する、
    ことを特徴とする組合せ秤。
  2. 前記エラー検出手段は、前記計量台の2個の載置部から被計量物を同時に降す同時降ろしであって、かつ、前記2個の載置部の少なくともいずれか一方の載置部に被計量物が残存しているときに、同時降ろしのエラーとして検出するものであり、
    前記エラー検出手段は、前記演算手段によって求められる前記被計量物の重心位置が、前記2個の載置部の間の中間領域にあるときに、前記同時降ろしと判定する、
    請求項1に記載の組合せ秤。
  3. 前記エラー検出手段によって前記エラーが検出されたときには、前記組合せ演算手段は、エラーが検出された計量台の2個の載置部を統合して1個の載置部とみなして組合せ演算を行う、
    請求項1または2に記載の組合せ秤。
  4. 前記エラーが検出された前記計量台の2個の載置部の全ての被計量物が降ろされたときに、前記組合せ演算手段は、エラーが検出された前記計量台の2個の載置部を統合するのを解除して2個の載置部として組合せ演算を行う、
    請求項3に記載の組合せ秤。
  5. 前記計量台は、前記2個の載置部の間の前記中間領域に、被計量物の載置を妨げる凸部、および、前記各載置部に、被計量物が載置される窪んだ載置凹部の少なくともいずれか一方を具備する、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の組合せ秤。
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