JP2009276267A - 組合せ秤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 被計量物を載せるための複数の載置部P1〜P8が設けられた計量台1と、計量台1を支持し、載置部P1〜P8に載せられている被計量物の合計重量に対応する荷重を示す荷重信号を生成するとともに、載置部P1〜P8に載せられている被計量物による荷重によって生じる水平軸H1の軸まわりのモーメントを示す第1のモーメント信号を生成する荷重及びモーメント検出器10Aと、水平軸H1と各々の載置部の重心位置P1c〜P8cとの各水平距離と、荷重信号が示す荷重と、第1のモーメント信号が示すモーメントとに基づいて、各々の載置部P1〜P8に載せられる被計量物の重量を算出し、算出された重量に基づいて組合せ演算を行い、適量組合せを求める制御装置20と、適量組合せに選択されている載置部を報知するための組合せランプ2とを備えている。
【選択図】 図1
Description
図1(a)は、本発明の第1の実施形態の組合せ秤の主要部の構成を示す側面図であり、図1(b)は、同組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。また、図2は、同組合せ秤の構成を示すブロック図である。
また、1回目の被計量物の鉛直荷重WP1によって生じるy方向水平軸回りのモーメントをM11とし、1回目の被計量物の重心位置のx座標をX1とすれば、次の(2)、(3)式が成り立つ。
M11=X1・WP1=X1・W1 ・・・(3)
上記の(2)、(3)式に基づいてX1を求めれば、次のようになる。
すなわち、制御装置20では、検出値W1を用いて(1)式に基づいて、この被計量物による荷重WP1を算出し、それを重量wp1に換算する。例えば、wp1〔kg〕=WP1〔N〕/9.8として換算すればよい。さらに、検出値My1、W1を用いて(4)式に基づいて演算することにより1回目に載せられた被計量物の重心位置のx座標であるX1を求める。そして求めた被計量物の重心位置のx座標との距離が最も短い重心位置(P1c〜P8c)のx座標を有する皿部を求め、その皿部に被計量物が載せられたと判定する。以上により、1回目に載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
また、2回目の被計量物の鉛直荷重WP2によって生じるy方向水平軸回りのモーメントをM12とし、2回目の被計量物の重心位置のx座標をX2とすれば、次の(6)、(7)式が成り立つ。
M12=X2・WP2=X2・(W2−W1) ・・・(7)
上記の(6)、(7)式に基づいてX2を求めれば、次のようになる。
すなわち、制御装置20では、検出値W1、W2を用いて(5)式に基づいて、この被計量物による荷重WP2を算出し、それを重量wp2に換算する。さらに、検出値My1、My2、W1、W2を用いて(8)式に基づいて演算することにより2回目に載せられた被計量物の重心位置のx座標であるX2を求める。そして求めた被計量物の重心位置のx座標との距離が最も短い重心位置(P1c〜P8c)のx座標を有する皿部を求め、その皿部に被計量物が載せられたと判定する。以上により、2回目に載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
また、(8)式の場合と同様、k回目の被計量物の重心位置のx座標をXkとすれば、次の(10)式によりXkが求められる。
また、皿部に載せられている被計量物が取り除かれる場合も同様にして取り除かれる被計量物の重量と被計量物が取り除かれた皿部とを求めることができる。すなわち、(9)式により求められる鉛直荷重WPkがプラスの場合(検出荷重が増加した場合)に被計量物が載せられたと判定し、マイナスの場合(検出荷重が減少した場合)に被計量物が取り除かれたと判定すればよい。また、被計量物が取り除かれたと判定した場合に、被計量物が取り除かれた皿部がどの皿部であるかについては、載せられた場合と同様にして判定すればよい。したがって、作業者は、各皿部から被計量物を取り除く場合も被計量物を順々に取り除くようにしている。
図4(a)は、本発明の第2の実施形態の組合せ秤の主要部の構成を示す側面図であり、図4(b)は、同組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。また、図5は、同組合せ秤の構成を示すブロック図である。
図6(a)は、本発明の第3の実施形態の組合せ秤の主要部の構成を示す側面図であり、図6(b)は、同組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。また、図7は、同組合せ秤の構成を示すブロック図である。
また、1回目の被計量物の鉛直荷重WP1によって生じるx方向水平軸回りのモーメントをM21とし、1回目の被計量物の重心位置のy座標をY1とすれば、次の(12)、(13)式が成り立つ。
M21=Y1・WP1=Y1・W1 ・・・(13)
上記の(12)、(13)式に基づいてY1を求めれば、次のようになる。
すなわち、制御装置20では、検出値W1を用いて(11)式に基づいて、この被計量物による荷重WP1を算出し、それを重量wp1に換算する。例えば、wp1〔kg〕=WP1〔N〕/9.8として換算すればよい。さらに、検出値Mx1、W1を用いて(14)式に基づいて演算することにより1回目に載せられた被計量物の重心位置のy座標であるY1を求める。そして求めた被計量物の重心位置のy座標との距離が最も短い重心位置(P1c〜P8c)のy座標を有する皿部を求め、その皿部に被計量物が載せられたと判定する。以上により、1回目に載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
また、2回目の被計量物の鉛直荷重WP2によって生じるx方向水平軸回りのモーメントをM22とし、2回目の被計量物の重心位置のy座標をY2とすれば、次の(16)、(17)式が成り立つ。
M22=Y2・WP2=Y2・(W2−W1) ・・・(17)
上記の(16)、(17)式に基づいてY2を求めれば、次のようになる。
すなわち、制御装置20では、検出値W1、W2を用いて(15)式に基づいて、この被計量物による荷重WP2を算出し、それを重量wp2に換算する。さらに、検出値Mx1、Mx2、W1、W2を用いて(18)式に基づいて演算することにより2回目に載せられた被計量物の重心位置のy座標であるY2を求める。そして求めた被計量物の重心位置のy座標との距離が最も短い重心位置(P1c〜P8c)のy座標を有する皿部を求め、その皿部に被計量物が載せられたと判定する。以上により、2回目に載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
また、k回目の被計量物の重心位置のy座標をYkとすれば、(18)式の場合と同様、次の(20)式によりYkが求められる。
また、皿部に載せられている被計量物が取り除かれる場合も同様にして取り除かれる被計量物の重量と被計量物が取り除かれた皿部とを求めることができる。すなわち、(19)式により求められる鉛直荷重WPkがプラスの場合に被計量物が載せられたと判定し、マイナスの場合に被計量物が取り除かれたと判定すればよい。また、被計量物が取り除かれたと判定した場合に、被計量物が取り除かれた皿部がどの皿部であるかについては、載せられた場合と同様にして判定すればよい。したがって、作業者は、各皿部から被計量物を取り除く場合も被計量物を順々に取り除くようにしている。
図8(a)は、本発明の第4の実施形態の組合せ秤の主要部の構成を示す側面図であり、図8(b)は、同組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。また、図9は、同組合せ秤の構成を示すブロック図である。
また、1回目の被計量物の鉛直荷重WP1によって生じるy方向水平軸回りのモーメントをM11、x方向水平軸回りのモーメントをM21とし、1回目の被計量物の重心位置のx座標をX1、y座標をY1とすれば、次の(22)〜(25)式が成り立つ。
M11=X1・WP1=X1・W1 ・・・(23)
M21=Mx1 ・・・(24)
M21=Y1・WP1=Y1・W1 ・・・(25)
上記の(22)、(23)式に基づいてX1を求めれば(26)式で表され、(24)、(25)式に基づいてY1を求めれば(27)式で表される。
Y1=Mx1/W1 ・・・(27)
すなわち、制御装置20では、検出値W1を用いて(21)式に基づいて、この被計量物による荷重WP1を算出し、それを重量wp1に換算する。例えば、wp1〔kg〕=WP1〔N〕/9.8として換算すればよい。さらに、検出値My1、W1を用いて(26)式に基づいて演算することにより1回目に載せられた被計量物の重心位置のx座標であるX1を求めるとともに、検出値Mx1、W1を用いて(27)式に基づいて演算することにより1回目に載せられた被計量物の重心位置のy座標であるY1を求める。そして求めた被計量物の重心位置のxy座標(X1、Y1)との距離が最も短い重心位置(P1c〜P15c)のxy座標を有する皿部を求め、その皿部に被計量物が載せられたと判定する。以上により、1回目に載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
また、2回目の被計量物の鉛直荷重WP2によって生じるy方向水平軸回りのモーメントをM12とし、x方向水平軸回りのモーメントをM22とし、2回目の被計量物の重心位置のx座標をX2、y座標をY2とすれば、次の(29)〜(32)式が成り立つ。
M12=X2・WP2=X2・(W2−W1) ・・・(30)
M22=Mx2−Mx1 ・・・(31)
M22=Y2・WP2=Y2・(W2−W1) ・・・(32)
上記の(29)、(30)式に基づいてX2を求めれば(33)式で表され、(31)、(32)式に基づいてY2を求めれば(34)式で表される。
Y2=(Mx2−Mx1)/(W2−W1) ・・・(34)
すなわち、制御装置20では、検出値W1、W2を用いて(28)式に基づいて、この被計量物による荷重WP2を算出し、それを重量wp2に換算する。さらに、検出値My1、My2、W1、W2を用いて(33)式に基づいて演算することにより2回目に載せられた被計量物の重心位置のx座標であるX2を求めるとともに、検出値Mx1、Mx2、W1、W2を用いて(34)式に基づいて演算することにより2回目に載せられた被計量物の重心位置のy座標であるY2を求める。そして求めた被計量物の重心位置のxy座標(X2、Y2)との距離が最も短い重心位置(P1c〜P15c)のxy座標を有する皿部を求め、その皿部に被計量物が載せられたと判定する。以上により、2回目に載せられた被計量物の重量と皿部が求まる。
また、(33)式、(34)式の場合と同様、k回目の被計量物の重心位置のx座標をXk、k回目の被計量物の重心位置のy座標をYkとすれば、次の(36)式によりXkが求められ、(37)式によりYkが求められる。
Yk=(Mxk−Mx(k−1))/(Wk−W(k−1)) ・・・(37)
また、皿部に載せられている被計量物が取り除かれる場合も同様にして取り除かれる被計量物の重量と被計量物が取り除かれた皿部とを求めることができる。すなわち、(35)式により求められる鉛直荷重WPkがプラスの場合に被計量物が載せられたと判定し、マイナスの場合に被計量物が取り除かれたと判定すればよい。また、被計量物が取り除かれたと判定した場合に、被計量物が取り除かれた皿部がどの皿部であるかについては、載せられた場合と同様にして判定すればよい。したがって、作業者は、各皿部から被計量物を取り除く場合も被計量物を順々に取り除くようにしている。
図10(a)、(b)は、それぞれ本発明の実施形態の変形例1、2の組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。なお、図10(a)、(b)において、各皿部Pに対応して設けられる組合せランプ2は計量台1に取り付けられている。
図11(a)、(b)、(c)は、それぞれ本発明の実施形態の変形例3、4、5の組合せ秤の主要部の構成を示す平面図である。なお、図11(a)、(b)、(c)において、各皿部Pに対応して設けられる組合せランプ2は計量台(1A〜1G)に取り付けられている。また、各皿部P内の黒点は各皿部Pの重心位置を示す。
P、P1〜P8 皿部
10A〜10G 荷重及びモーメント検出器
11 起歪体
11a、11b ビーム
11c 固定部
11d 非固定部
12〜18 起歪部
19 切欠き部
A〜D 荷重検出用歪みゲージ
Ty、Tx トルク測定用歪みゲージ
Claims (17)
- 被計量物が載せられる複数の載置部が、各々の前記載置部の重心位置が第1の水平方向に対して間隔をあけて配置されるように設けられた計量台と、
前記計量台を支持し、全ての前記載置部に載せられている被計量物の合計重量に対応する荷重を示す荷重信号を生成する1個の荷重検出器と、
全ての前記載置部に載せられている被計量物による荷重によって生じ前記計量台に作用するモーメントであって、前記第1の水平方向と直交する水平方向へ延びる水平軸である第1の基準軸の軸まわりのモーメントを示す第1のモーメント信号を生成する第1のモーメント検出手段と、
いずれか1つの前記載置部に被計量物が載せられることにより前記荷重信号が示す荷重が増加したときに、増加分の荷重に相当する被計量物の重量を求めるとともに、前記増加分の荷重と,前記載置部に被計量物が載せられることにより変化した前記第1のモーメント信号が示す第1の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量とに基づいて前記載せられた被計量物の前記第1の水平方向における重心位置を求め、この重心位置と前記載置部の前記第1の水平方向における重心位置とに基づいて前記被計量物が載せられた前記載置部を求める第1の演算手段と、
前記第1の演算手段により求められた被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、載せられている被計量物の重量の合計が所定重量範囲内になる前記載置部の組合せである適量組合せを求める組合せ演算手段と、
前記組合せ演算手段により求められた前記適量組合せに選択されている前記載置部を報知する報知手段とを備えた組合せ秤。 - 前記複数の載置部の重心位置が直線状に並んで配置され、前記複数の載置部の重心位置の並び方向と前記第1の基準軸とが直交するように構成された請求項1に記載の組合せ秤。
- 前記荷重検出器は、
支持固定される固定部と、前記第1の基準軸と直交する水平方向に前記固定部と間隔を隔てて設けられ前記計量台を支持する非固定部と、互いに間隔を隔てて上下に平行して配置され各々の一方の端部が前記固定部と結合し各々の他方の端部が前記非固定部と結合して前記固定部と前記非固定部とを連結する一対のビームと、前記一対のビームの上下に対称となる4箇所を切り欠いて形成された薄肉部分からなる4つの起歪部とを有する起歪体と、
上側の前記ビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記一方の端部に近い方の前記起歪部である第1の起歪部に貼付され、前記第1の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第1の歪みゲージと、
前記上側のビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記他方の端部に近い方の前記起歪部である第2の起歪部に貼付され、前記第2の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第2の歪みゲージと、
下側の前記ビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記一方の端部に近い方の前記起歪部である第3の起歪部に貼付され、前記第3の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第3の歪みゲージと、
前記下側のビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記他方の端部に近い方の前記起歪部である第4の起歪部に貼付され、前記第4の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第4の歪みゲージとを有し、
前記第1の歪みゲージの一端と前記第3の歪みゲージの一端とが接続された第1の直列回路と、前記第2の歪みゲージの一端と前記第4の歪みゲージの一端とが接続された第2の直列回路とが、前記第1の歪みゲージの他端と前記第2の歪みゲージの他端とが接続され、かつ前記第3の歪みゲージの他端と前記第4の歪みゲージの他端とが接続されるように並列に接続され、前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路の両端間に直流電圧が供給され、前記第1の歪みゲージの一端と前記第2の歪みゲージの一端との電位差を前記荷重信号として生成するように構成され、
前記第1のモーメント検出手段は、
前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路の両端間に、互いに抵抗値が等しく、かつ前記ビームの歪みによって前記抵抗値が変化しない第1及び第2のダミー抵抗が直列に接続されてなるダミー抵抗回路を有し、
前記第1のダミー抵抗と前記第2のダミー抵抗との接続点と、前記第1の歪みゲージの一端または前記第2の歪みゲージの一端との電位差を検出し、この検出した電位差と前記荷重信号とに基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成された請求項1に記載の組合せ秤。 - 前記荷重検出器は、
前記第1の基準軸と直交する水平方向に長く、長手方向の一端部が固定され、他端部によって前記計量台を支持する起歪体と、
前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する複数の荷重検出用歪みゲージとを有し、
前記複数の荷重検出用歪みゲージの抵抗値の変化に基づいて前記荷重信号を生成するように構成され、
前記第1のモーメント検出手段は、
前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第1及び第2の抵抗を備えたモーメント検出用歪みゲージを有し、
前記第1及び第2の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成された請求項1に記載の組合せ秤。 - 前記荷重検出器は、
前記第1の基準軸と平行する水平方向に長く、長手方向の一端部が固定され、他端部によって前記計量台を支持する起歪体と、
前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する複数の荷重検出用歪みゲージとを有し、
前記複数の荷重検出用歪みゲージの抵抗値の変化に基づいて前記荷重信号を生成するように構成され、
前記第1のモーメント検出手段は、
前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体のねじり歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第1及び第2の抵抗を備えたモーメント検出用歪みゲージを有し、
前記第1及び第2の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成された請求項1に記載の組合せ秤。 - 前記起歪体は、その上面及び下面のうちの一方の面の近傍に薄肉部を残すようにして他方の面から前記一方の面の近傍付近まで切欠いてなる切欠き部が、前記他端部の近傍に設けられ、
前記モーメント検出用歪みゲージが前記薄肉部の前記一方の面に貼付された請求項4または5に記載の組合せ秤。 - 前記計量台と前記荷重検出器と前記第1のモーメント検出手段と前記第1の演算手段とからなる計量ユニットが複数設けられ、
前記組合せ演算手段は、全ての前記計量ユニットの前記第1の演算手段により求められた被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、前記適量組合せを求めるように構成された、請求項1に記載の組合せ秤。 - 前記計量台は、各々の重心位置が直線状に並んで配置された前記複数の載置部からなる載置部列が前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向へ並んで複数列設けられ、
全ての前記載置部に載せられている被計量物による荷重によって生じ前記計量台に作用するモーメントであって、前記第1の基準軸と直交する水平軸である第2の基準軸の軸まわりのモーメントを示す第2のモーメント信号を生成する第2のモーメント検出手段が設けられ、
前記第1の演算手段は、いずれか1つの前記載置部に被計量物が載せられることにより前記荷重信号が示す荷重が増加したときに、増加分の荷重に相当する被計量物の重量を求めるとともに、前記増加分の荷重と,前記載置部に被計量物が載せられることにより変化した前記第1のモーメント信号が示す第1の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量とに基づいて前記載せられた被計量物の前記第1の水平方向における重心位置を求め、さらに、前記増加分の荷重と,前記載置部に被計量物が載せられることにより変化した前記第2のモーメント信号が示す第2の基準軸の軸まわりのモーメントの変化量とに基づいて前記載せられた被計量物の前記第2の水平方向における重心位置を求め、これら求めた前記被計量物の前記第1の水平方向における重心位置及び前記第2の水平方向における重心位置と、前記載置部の前記第1の水平方向における重心位置及び前記載置部の前記第2の水平方向における重心位置とに基づいて、前記被計量物が載せられた前記載置部を求めるように構成された請求項1に記載の組合せ秤。 - 各列の前記複数の載置部の重心位置の並び方向と前記第1の基準軸とが直交するように構成された請求項8に記載の組合せ秤。
- 前記荷重検出器は、
支持固定される固定部と、前記第1の基準軸と直交する水平方向に前記固定部と間隔を隔てて設けられ前記計量台を支持する非固定部と、互いに間隔を隔てて上下に平行して配置され各々の一方の端部が前記固定部と結合し各々の他方の端部が前記非固定部と結合して前記固定部と前記非固定部とを連結する一対のビームと、前記一対のビームの上下に対称となる4箇所を切り欠いて形成された薄肉部分からなる4つの起歪部とを有する起歪体と、
上側の前記ビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記一方の端部に近い方の前記起歪部である第1の起歪部に貼付され、前記第1の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第1の歪みゲージと、
前記上側のビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記他方の端部に近い方の前記起歪部である第2の起歪部に貼付され、前記第2の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第2の歪みゲージと、
下側の前記ビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記一方の端部に近い方の前記起歪部である第3の起歪部に貼付され、前記第3の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第3の歪みゲージと、
前記下側のビームに形成された2つの前記起歪部のうち前記他方の端部に近い方の前記起歪部である第4の起歪部に貼付され、前記第4の起歪部における前記ビームの長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する第4の歪みゲージとを有し、
前記第1の歪みゲージの一端と前記第3の歪みゲージの一端とが接続された第1の直列回路と、前記第2の歪みゲージの一端と前記第4の歪みゲージの一端とが接続された第2の直列回路とが、前記第1の歪みゲージの他端と前記第2の歪みゲージの他端とが接続され、かつ前記第3の歪みゲージの他端と前記第4の歪みゲージの他端とが接続されるように並列に接続され、前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路の両端間に直流電圧が供給され、前記第1の歪みゲージの一端と前記第2の歪みゲージの一端との電位差を前記荷重信号として生成するように構成され、
前記第1のモーメント検出手段は、
前記第1の直列回路及び前記第2の直列回路の両端間に、互いに抵抗値が等しく、かつ前記ビームの歪みによって前記抵抗値が変化しない第1及び第2のダミー抵抗が直列に接続されたダミー抵抗回路を有し、
前記第1のダミー抵抗と第2のダミー抵抗との接続点と、前記第1の歪みゲージの一端または前記第2の歪みゲージの一端との電位差を検出し、この検出した電位差と前記荷重信号とに基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成され、
前記第2のモーメント検出手段は、
前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体のねじり歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第1及び第2の抵抗を備えたモーメント検出用歪みゲージを有し、
前記第1及び第2の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第2のモーメント信号を生成するように構成された請求項8に記載の組合せ秤。 - 前記起歪体は、その上面及び下面のうちの一方の面の近傍に薄肉部を残すようにして他方の面から前記一方の面の近傍付近まで切欠いてなる切欠き部が、前記非固定部の前記計量台を支持する部分と前記ビームと結合された部分との間に設けられ、
前記モーメント検出用歪みゲージが前記薄肉部の前記一方の面に貼付された請求項10に記載の組合せ秤。 - 前記荷重検出器は、
前記第1の基準軸と直交する水平方向に長く、長手方向の一端部が固定され、他端部によって前記計量台を支持する起歪体と、
前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて抵抗値が変化する複数の荷重検出用歪みゲージとを有し、
前記複数の荷重検出用歪みゲージの抵抗値の変化に基づいて前記荷重信号を生成するように構成され、
前記第1のモーメント検出手段は、
前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体の長手方向の歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第1及び第2の抵抗を備えた第1のモーメント検出用歪みゲージを有し、
前記第1及び第2の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第1のモーメント信号を生成するように構成され、
前記第2のモーメント検出手段は、
前記起歪体に貼付され、この貼付部分に生じる前記起歪体のねじり歪み量に応じて互いの抵抗値が変化し、かつ互いの抵抗値は一方が増加したときに他方が減少するように変化する第3及び第4の抵抗を備えた第2のモーメント検出用歪みゲージを有し、
前記第3及び第4の各々の抵抗の抵抗値の変化に基づいて前記第2のモーメント信号を生成するように構成された請求項8に記載の組合せ秤。 - 前記起歪体は、その上面及び下面のうちの一方の面の近傍に薄肉部を残すようにして他方の面から前記一方の面の近傍付近まで切欠いてなる切欠き部が、前記他端部の近傍に設けられ、
前記第1及び第2のモーメント検出用歪みゲージのうちの少なくとも一方が前記薄肉部の前記一方の面に貼付された請求項12に記載の組合せ秤。 - 前記計量台と前記荷重検出器と前記第1のモーメント検出手段と前記第2のモーメント検出手段と前記第1の演算手段とからなる計量ユニットが複数設けられ、
前記組合せ演算手段は、全ての前記計量ユニットの前記第1の演算手段により求められた被計量物の重量に基づいて組合せ演算を行い、前記適量組合せを求めるように構成された、請求項8に記載の組合せ秤。 - 前記報知手段は、各々の前記載置部に対応して前記載置部の近傍に配設された表示灯を備え、前記適量組合せに選択されている前記載置部に対応する前記表示灯を点灯することにより報知するように構成された請求項1または8に記載の組合せ秤。
- 前記組合せ演算手段は、載せられている被計量物の重量の合計が所定重量範囲内になる前記載置部の組合せがN個(Nは複数)存在する場合には、そのいずれの組合せも前記適量組合せとして求め、
前記報知手段は、各々の前記適量組合せに選択されている前記載置部が識別可能な報知を行うように構成された請求項1または8に記載の組合せ秤。 - 前記報知手段は、各々の前記載置部に対応して前記載置部の近傍に配設されN色の点灯が可能な表示灯を備え、前記適量組合せに選択されている前記載置部に対応する前記表示灯を前記適量組合せごとに色を変えて点灯することにより報知するように構成された請求項16に記載の組合せ秤。
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