JP5140923B2 - クロコニウム化合物 - Google Patents

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本発明は、新規なクロコニウム化合物に関するものである。
一般に近赤外線を吸収する染料を用いた光学フィルターは良く知られており、その用途としてはサングラス、溶接用眼鏡、ビルや自動車、電車、飛行機の窓、あるいは情報読み取りのための光学読み取り装置等が挙げられる。
また、最近では大型薄型の壁掛けテレビとして注目されているプラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」という)が近赤外線を発生して、コードレスホン、近赤外線リモコンを使うビデオデッキ等、周辺にある電子機器に作用し誤動作を起こすことから、PDP用フィルターとしても、800〜1100nmの近赤外線を吸収する近赤外線吸収色素を含有したフィルターの要求がある。
上述のような近赤外線吸収フィルターとしては、銅や鉄などの金属イオンを含有させたもの、ニトロソ化合物及びその金属錯塩、シアニン化合物、スクアリリウム化合物、ジチオール金属錯体化合物、アミノチオフェノール金属錯体化合物、フタロシアニン化合物、ナフタロシアニン化合物、トリアリルメタン化合物、インモニウム化合物、ジインモニウム化合物、ナフトキノン化合物、アントラキノン化合物、アミノ化合物、アミニウム塩系化合物等の近赤外線吸収色素を含有させたものなど種々検討がなされている。上記近赤外線吸収染料のうち、800〜1100nmに極大吸収を持ち、且つ可視部に吸収が少ないという特性を有するものは少なく、またこれらの光学特性が良好であっても、耐光性、耐熱性及び耐湿性が低く、光学フィルターとしての性能が損なわれる場合も多い。
現在、光学フィルター用として最もよく用いられている染料としては、ジチオール金属錯体化合物とジインモニウム化合物との併用である(例えば、特許文献1〜3参照。)。しかしながら、上記ジインモニウム化合物は少量の劣化でも色素が黄色味を帯びてしまうという問題や、他の色素類とは別層にしてフィルターを作製する必要があるという問題がある。
この問題を解決するために、ジインモニウム化合物を用いなくても近赤外線を吸収できる金属錯体が記載されている(例えば、特許文献4参照。)。しかしながら、特許文献4に記載の化合物では可視部の吸収が大きく色調が悪いという問題点があった。
特開平10−283939号公報 特開平11−73115号公報 特開平11−231106号公報 特開2004−29436号公報
本発明の目的は、耐光性、耐熱性及び耐湿性が高く、色調に優れた光学フィルターなどの用途に資する新規クロコニウム化合物を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
1.下記一般式(3)で表される、クロコニウム化合物。
(式中、R11及びR12は各々独立に水素原子、アルキル基またはアリール基を表す。X31及びX32は各々独立に酸素原子、硫黄原子またはN−R33を表し、R33はアルキル基またはアリール基を表す。A31は非置換の、または、2−イソブチルオキシ基もしくは2−イソペンチルオキシ基で置換されたアルキル基を表し、A32は非置換の、または、塩素原子、フッ素原子、臭素原子、メチル基、もしくはメトキシ基で置換されたアリール基を表す。)
.前記一般式(3)で表される化合物において、X31及びX32が共に酸素原子であることを特徴とする前記に記載のクロコニウム化合物。
.前記一般式(3)で表される化合物において、X31及びX32が共に硫黄原子であることを特徴とする前記に記載のクロコニウム化合物。
4.メチルエチルケトン中での極大吸収波長が850〜950nmであることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項-に記載のクロコニウム化合物。
.前記1〜のいずれか1項に記載のクロコニウム化合物を有することを特徴とする近赤外線吸収フィルム。
本発明によって、耐光性、耐熱性及び耐湿性が高く、色調に優れた光学フィルターなどの用途に資する新規クロコニウム化合物を提供することができた。
以下、本発明を詳細に説明する。
前記一般式(1)において、R11及びR12は各々独立に水素原子、アルキル基またはアリール基を表す。アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ベンジル基等が挙げられ、アリール基としては、例えば、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。好ましくはアルキル基であり、更に好ましくはメチル基またはエチル基である。
11及びX12は各々独立に酸素原子、硫黄原子またはN−R13を表し、R13はアルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を表す。A11〜A14は各々独立に置換基を表し、置換基としてはアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環基、ハロゲン原子、シアノ基等が挙げられる。これらの基は更に置換基を有していてもよい。A11〜A14が全てアリール基の場合、A11及びA13に置換する基としてはアルキルオキシ基が好ましく、特に好ましくはo−アルキルオキシ基である。
前記一般式(2)において、R11及びR12は前記一般式(1)のR11及びR12と同義である。X21は酸素原子または硫黄原子を表す。R23はアルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を表す。A11〜A14は前記一般式(1)のA11〜A14と同義である。
21が硫黄原子の場合、A13及びA14が共にアルキル基であることが好ましく、X21が酸素原子の場合、A13及びA14が共にアリール基であることが好ましい。
前記一般式(3)において、R11及びR12は前記一般式(1)のR11及びR12と同義である。X31及びX32は各々独立に酸素原子、硫黄原子またはN−R33を表し、R33はアルキル基またはアリール基を表す。
31及びA32は各々独立に置換基を表し、置換基としてはアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、複素環基、ハロゲン原子、シアノ基等が挙げられ、これらの基は更に置換基を有していてもよい。但し、A31とA32が互いに同一の置換基であることはない。好ましくはA31がアルキル基、且つA32がアリール基の場合である。
以下に一般式(1)〜一般式(3)で表される化合物の具体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
一般式(1)〜一般式(3)で表される化合物は、J.Org.Chem.,2000,65,2236−2238に記載の方法に準じて合成できる。以下に、合成例を示すが、本発明はこの合成例に限定されない。
例示化合物C−4の合成
中間体Aの合成
水素化ナトリウム28.0gとジエチレングリコールジメチルエーテル(以下、DMEと称す)150mlを混合し、加熱還流を行った。加熱還流下、ベンゾイルアセトン22.8g、中間体1、43.4g及びDME150mlを混合した溶液を30分間かけて滴下した。滴下終了後、加熱還流を4時間行った後、DMEを230ml留去した。反応液を水で冷却し、メタノール30mlをゆっくり加えた。更に反応溶液を氷水冷却し、水1Lを加え、1時間撹拌を行った。酢酸エチル200ml、濃塩酸36mlを順次加え、有機層を分取した。分取した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮で溶媒を留去することにより中間体Aを37g得た。
中間体Bの合成
濃硫酸300mlを氷水冷却し、中間体Aをトルエン37mlに溶解した溶液を加えた。氷水冷却下、2時間撹拌を行った後、反応溶液を氷水冷却した水3Lに滴下した。酢酸エチル200mlを加え、有機層を分取した後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液200ml、飽和食塩水100mlで順次洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧濃縮で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、中間体Bを22.7g得た。
中間体Cの合成
窒素雰囲気下、中間体B、4.2gをテトラヒドロフラン(以下、THFと称す)24mlに溶解した。臭化メチルマグネシウム(0.84M、THF溶液)24.7mlを滴下し、室温で1時間撹拌した。飽和臭化アンモニウム水溶液120mlをゆっくりと加えた後、酢酸エチル100mlを加え、有機層を分取した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮で溶媒を留去し、中間体Cを4.7g得た。
例示化合物C−4の合成
中間体C、4.7g、クロコン酸0.84g、メタノール20ml、ピリジン0.94gを順次混合し、3時間加熱還流を行った。反応溶液を放冷後、氷水冷却下で5時間撹拌を行い、析出結晶をろ取した。得られた結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、例示化合物C−4を2.6g得た。λmax=909.5nm(酢酸エチル中)、ε=285,000(酢酸エチル中)。
例示化合物C−4と同様の合成処方で、例示化合物C−8を合成した。λmax=889.0nm(酢酸エチル中)、ε=187,000(酢酸エチル中)。
例示化合物C−25
中間体Dの合成
氷水冷却下、臭化エチルマグネシウム(0.96M、THF溶液)69.3mlに3,3−ジメチル−1−ブチン5gを滴下した。滴下終了後、室温で3時間撹拌し、溶液Aとした。
氷水冷却下、臭化エチルマグネシウム(0.96M、THF溶液)69.3mlにエチニルベンゼン6.2gを滴下した。滴下終了後、室温で3時間撹拌し、溶液Bとした。
THF45mlに蟻酸エチル4.5gを溶解した。−5℃に冷却し、溶液Aを滴下した。滴下終了後、−5℃で2時間撹拌を行った後、反応溶液へ溶液Bを滴下した。滴下終了後、−5℃で2時間撹拌を行った後、更に5℃で2時間撹拌を行った。反応溶液にTHF20ml、6M塩酸40mlを順次加えた。反応溶液を室温まで戻し、エーテル100mlを加え、有機層を分取した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮で溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、中間体Dを6.7g得た。
中間体Eの合成
中間体D、6.7gをトルエン67mlに溶解し、2酸化マンガン粉末3.6gを加えて40℃で1時間撹拌を行った。反応溶液に2酸化マンガン3.6gを加え、更に40℃で2時間撹拌を行った。更に2酸化マンガン3.6gを加え、40℃で3時間撹拌を行った後、2酸化マンガンをろ別した。ろ液を減圧濃縮で留去することにより中間体Eを6.3g得た。
中間体Fの合成
中間体E6.3gをナトリウムエトキシド(0.05M、エタノール溶液)114mlに溶解し、室温で1時間撹拌を行い、溶液Cとした。
硫黄1.9gにナトリウムエトキシド(0.5M、エタノール溶液)180mlを加え、更に水素化ホウ素ナトリウム2.5gを加えた。反応溶液を60℃に加熱して30分撹拌を行った後、加熱を止め、溶液Cを添加した。室温で30分間撹拌を行った後、減圧濃縮でエタノール230mlを留去し、反応溶液に飽和塩化ナトリウム水溶液を加えた。酢酸エチル100mlを加え、有機層を分取し、飽和塩化ナトリウム水溶液、水、飽和塩化ナトリウム水溶液で順次洗浄を行った。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮で溶媒を留去することにより中間体Fを5.8g得た。
中間体Gの合成
窒素雰囲気下、中間体F、5.8gをTHF30mlに溶解した。臭化メチルマグネシウム(0.84M、THF溶液)34mlを滴下し、室温で1時間撹拌した。飽和臭化アンモニウム水溶液120mlをゆっくりと加えた後、酢酸エチル100mlを加え、有機層を分取した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮で溶媒を留去し、中間体Gを6.9g得た。
例示化合物C−25の合成
中間体G、6.9g、クロコン酸1.5g、メタノール35ml、ピリジン1.68gを順次混合し、3時間加熱還流を行った。反応溶液を放冷後、氷水冷却下で5時間撹拌を行い、析出結晶をろ取した。得られた結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、例示化合物C−25を1.8g得た。λmax=1005.5nm(酢酸エチル中)、ε=237,000(酢酸エチル中)。
例示化合物C−25と同様の合成処方で、例示化合物C−28を合成した。λmax=1009.0nm(酢酸エチル中)。
本発明のクロコニウム化合物は、800〜1100nmの近赤外線を吸収するため光学フィルターとして有用である。光学フィルターは一般的に透明支持体とフィルター層が積層されており、本発明のクロコニウム化合物は透明支持体またはフィルター層のいずれか、あるいはその両者に含まれていてもよい。
フィルター層には褪色防止剤、酸化防止剤、紫外線防止剤を添加してもよい。
光学フィルターは、更にポリマーバインダーを含むことが好ましい。天然ポリマー(例、ゼラチン、セルロース誘導体、アルギン酸)または合成ポリマー(例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、スチレン−ブタジエンコポリマー、ポリスチレン、ポリカーボネート、水溶性ポリアミド)をポリマーバインダーとして用いることができる。親水性ポリマー(例えば、上記天然ポリマー、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポビニルアルコール、水溶性ポリアミド)が特に好ましい。
透明支持体の例には、セルロースエステル(例えば、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース(TAC)、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、アセチルプロピオニルセルロース、ニトロセルロース)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−1,2−ジフェノキシエタン−4,4′−ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリアリレート(例えば、ビスフェノールAとフタル酸の縮合物)、ポリスチレン(例えば、シンジオタクチックポリスチレン)、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン)、アクリル(ポリメチルメタクリレート)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミド及びポリオキシエチレンが含まれる。トリアセチルセルロース、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレートが好ましい。
透明支持体の厚みは5μm以上5cm以下であることが好ましく、25μm以上1cm以下であることが更に好ましく、80μm以上1.2mm以下であることが最も好ましい。透明支持体の透過率は80%以上であることが好ましく、86%以上であることが更に好ましい。ヘイズは2%以下であることが好ましく、1%以下であることが更に好ましい。屈折率は1.45〜1.70であることが好ましい。
透明支持体に紫外線吸収剤を添加してもよい。紫外線吸収剤の添加量は透明支持体の0.01〜20質量%であることが好ましく、0.05〜10質量%であることが更に好ましい。更に滑り剤として、不活性無機化合物の粒子を透明支持体に添加してもよい。無機化合物の例には、SiO2、TiO2、BaSO4、CaCO3、タルク及びカオリンが含まれる。
透明支持体に表面処理を施すことが好ましい。表面処理の例には、薬品処理、機械的処理、コロナ放電処理、火炎処理、紫外線照射処理、高周波処理、グロー放電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混酸処理、及びオゾン酸化処理を挙げることができ、グロー放電処理、紫外線照射処理、コロナ放電処理及び火炎処理が好ましく、コロナ放電処理が更に好ましい。
このような光学フィルターとしては、液晶表示装置(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)や陰極管表示装置(CRT)のような画像表示装置に用いられる。更にプラズマディスプレイパネル(PDP)及び陰極管表示装置(CRT)の前面板として使用すると、顕著な効果が得られる。特に、本発明のクロコニウム化合物をプラズマディスプレイパネルの前面板に使用する場合、発光強度の大きい850〜950nmに吸収を有する染料が有効である。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明の実施態様はこれらに限定されるものではない。
実施例1
〔試料100の作製〕
《支持体1の作製》
透明のポリエチレンテレフタレートフィルムベース(厚み100μm)の片方の面に、0.5kV・A・min/m2のコロナ放電処理を施した後、その上に下記の下引き塗布液Aを用いて下引き層Aが乾燥膜厚0.2μmになるように塗設した。更に、もう一方の表面に同様に0.5kV・A・min/m2のコロナ放電処理を施した後、その上に下記の下引き塗布液B、Aを用い、下引き層B、Aがそれぞれ乾燥膜厚0.1μm、0.2μmなるように塗設した。その後、複数のロール群からなるフィルム搬送装置を有する熱処理式オーブンの中で130℃にて15分熱処理を行い、支持体1を作製した。
〈下引き塗布液A〉
ブチルアクリレート40質量%、t−ブチルアクリレート10質量%、スチレン25質量%、及び2−ヒドロキシエチルアクリレート25質量%の共重合体ラテックス液(固形分30%)270gと界面活性剤(UL−1)0.6g及びケン化度80%のポリビニルアルコール1gを混合した。更にシリカ粒子(サイロイド350、富士シリシア製)1.3gを、水100g中に予め超音波分散機〔アレックス社(ALEX Corporation)製、商品名:ウルトラソニック・ジェネレーター(Ultrasonic Generator)、周波数25kHz、600W〕にて30分、分散した液を加え、最後に水で1000mlに仕上げて、下引き塗布液Aとした。
(コロイド状酸化スズ分散液)
塩化第2スズ水和物65gを水/エタノール混合溶液2000mlに溶解して、均一溶液を得た。次いでこれを煮沸し、共沈殿物を得た。生成した沈殿物をデカンテーションにより取り出し、蒸留水にて何度も水洗する。沈殿を洗浄した蒸留水中に硝酸銀を滴下し、塩素イオンの反応がないことを確認後、洗浄した沈殿物に蒸留水を添加し、全量を2000mlとする。更に30%アンモニア水を40ml加え、水溶液中で加温した後で、更に加温して470mlになるまで濃縮して、コロイド状酸化スズ分散液を得た。
〈下引き塗布液B〉
前記コロイド状酸化スズ分散液37.5g、n−ブチルアクリレート10質量%、t−ブチルアクリレート35質量%、スチレン27質量%及び2−ヒドロキシエチルアクリレート28質量%の共重合体ラテックス液(固形分30%)3.7g、n−ブチルアクリレート40質量%、スチレン20質量%、グリシジルメタクリレート40質量%の共重合体ラテックス液(固形分30%)14.8gと塗布助剤として界面活性剤(UL−1)0.1gを混合し、水で1000mlに仕上げて下引き塗布液Bとした。
〈近赤外線吸収染料層塗布液(A−0)の調製〉
ポリビニルブチラール粉末(BL−5Z、積水化学製)20gを室温でメチルエチルケトン80gに溶解した後、日本化薬製IRG−022、0.5gを撹拌しながら添加し、近赤外線吸収染料層塗布液A−0を調製した。
〔近赤外線吸収フィルム(試料100)の作製〕
上記近赤外線吸収染料層塗布液A−0を支持体1の下引き層B、Aを塗布した側に、ウェット膜厚が100μmのブレードコーターで塗布し、55℃で30分間乾燥し、試料100を作製した。
〔試料101の作製〕
〈近赤外線吸収染料層塗布液(A−1)の調製〉
ポリビニルブチラール粉末(BL−5Z、積水化学製)20gを室温でメチルエチルケトン80gに溶解した後、赤外染料F−1、0.04g、C−4、0.11g、C−25、0.06gを撹拌しながら添加し、近赤外線吸収染料層塗布液A−1を調製した。
〔近赤外線吸収フィルム(試料101)の作製〕
上記近赤外線吸収染料層塗布液A−1を支持体1の下引き層B、Aを塗布した側に、ウェット膜厚が100μmのブレードコーターで塗布し、55℃で30分間乾燥し、試料101を作製した。
支持体に対して試料101の近赤外線吸収層の反対側に、下記の反射防止膜、ハードコート膜を塗布した。これらの機能性膜の塗布は試料101を作製した後、以下の処方で塗布した。反射防止膜及びハードコート膜は、反対側の近赤外線吸収の性能を損なうものではなかった。
ハードコート膜
紫外線硬化型アクリル樹脂(アロニックスUV−3700:東亜合成化学製)25.0質量部、インジウムをドーピングした酸化スズ(粒子径:0.2〜2.0μm)8.0質量部、メチルエチルケトン24.0質量部及びトルエン33.0質量部からなるハードコート層用塗料をメイヤーバーにて塗布し、高圧水銀灯により紫外線を1〜2秒照射して、ハードコート膜を得た。
反射防止膜
上記ハードコート膜上に、更に下記低屈折率層用塗工液を乾燥後の膜厚が100μmになるように塗工し、120℃で1時間の熱処理を行い、本発明に係る光学フィルムを得た(低屈折率層の屈折率=1.42)。得られた光学フィルムの全光線透過率は94.0%、ヘイズ値0.5、可視光線の波長領域での最低反射率は0.5であり、反射防止性に優れていた。
〈低屈折率層形成用塗工液の調製〉
テトラエトキシシラン加水分解物A(調製方法は下記に示す) 103質量部
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学(株)製、KBM503)
1質量部
直鎖ジメチルシリコーン−EOブロックコポリマー(日本ユニカー社(株)製、FZ−2207) 0.1質量部
中空シリカ系微粒子(触媒化成工業(株)製、P−4) 50質量部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 270質量部
イソプロピルアルコール 270質量部
(テトラエトキシシラン加水分解物Aの調製)
テトラエトキシシラン25gとエタノール222gを混合し、これにクエン酸一水和物の1.5%水溶液54gを添加した後に、室温にて3時間撹拌して調製した。
〔試料102の作製〕
《支持体2の作製》
支持体とする厚さ100μmの透明な2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの両面を100W/m2・分コロナ処理した後、片面に屈折率1.55、25℃における弾性率100MPa、ガラス転移温度37℃のスチレン−ブタジエンコポリマーからなるラテックス(日本ゼオン(株)製、LX407C5)を300nmの厚さに塗布し、下塗り層を形成した。
この下塗り層の上には、屈折率1.50、25℃における弾性率120MPa、ガラス転移温度50℃のアクリル系ラテックス(HA16、日本アクリル(株)製)を乾燥後の厚さ80nmとなるように塗布し、第2下塗り層を形成した。更に、もう一方の表面に同様に0.5kV・A・min/m2のコロナ放電処理を施した後、その上に上記の下引き塗布液B、Aを用い、下引き層B、Aがそれぞれ乾燥膜厚0.1μm、0.2μmなるように塗設した。その後、複数のロール群からなるフィルム搬送装置を有する熱処理式オーブンの中で、130℃にて15分熱処理を行い、支持体2を作製した。
(赤外染料のポリマー分散物(B−1)の調製)
酢酸エチル21gにポリビニルブチラール(積水化学製 BL−S)3gを溶解した後、更に赤外染料F−1、0.1g、C−4、0.28g、C−25、0.15gを添加し、撹拌溶解した。別の容器に純水72g、ゼラチン8g、DBS(ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム)18.3%溶液、4gを添加し、溶解した。上記ゼラチン溶液中に撹拌しながら上記赤外染料の溶液を1分間かけて添加した後、水冷しながら10分間、超音波分散を行い、ポリマー分散物B−1を調製した。
〈近赤外線吸収染料層塗布液(A−2)の調製〉
ゼラチン4gを純水60gに40℃にて溶解した後、上記ポリマー分散物(B−1)を36g添加し、ジクロロ−ヒドロキシトリアジン1%溶液(1.3g)を添加して、塗布液A−2を調製した。
〔近赤外線吸収フィルム(試料102)の作製〕
上記近赤外線吸収染料層塗布液A−1を支持体2のスチレン−ブタジエンコポリマーを塗布した側に、ウェット膜厚が100μmのブレードコーターで塗布し、50℃で30分間乾燥し、試料102を作製した。
〔試料103の作製〕
〔近赤外線吸収フィルム(試料103)の作製〕
固有粘度0.68のポリエチレンテレフタレートを280℃で溶融した後に、赤外染料F−1、C−4、C−25を練り込み、キャスティングドラム上に静電印加させながら押し出しし、膜厚約1mmのPETシートを得た。このシートを75℃に予熱させた後に、赤外ヒーターで加熱しながら縦方向に3.3倍に延伸した。この後テンター内で80℃に予熱した後に、横方向に3.4倍延伸し、220℃で熱固定しながら横方向に約3%緩和させることにより膜厚100μmの試料103を得た。なお、赤外染料F−1、C−4、C−25については、100μmのペットフィルムに製膜後にそれぞれ0.04g/m2、0.11g/m2、0.06g/m2の付き量になるように添加した。
(耐光性の評価)
得られた試料100〜103について、3.5cm×5cmのサイズに断裁し、分光吸収を日立製分光光度計U−4100にて測定し、800〜1100nmの近赤外部の平均吸光度を算出した。耐光性劣化試験はスガ試験機製スーパーキセノンウエザーメーターSX75を使用し、相対湿度50%、照射強度50W/m2、100時間試験後の吸収劣化の割合を評価した。評価した結果を表1に示す。
(耐湿性の評価)
得られた試料100〜103について、3.5cm×5cmのサイズに断裁し、分光吸収を日立製分光光度計U−4100にて測定し、800〜1100nmの近赤外部の平均吸光度を算出した。その後、60℃、90%の環境にて500時間暗所保存し、吸収劣化の割合を評価した。保存後の評価した結果を表1に示す。
(耐熱性の評価)
得られた試料100〜103について、3.5cm×5cmのサイズに断裁し、分光吸収を日立製分光光度計U−4100にて測定し、800〜1100nmの近赤外部の平均吸光度を算出した。その後、80℃(湿度は成り行き)の環境にて500時間暗所保存し、吸収劣化の割合を評価した。保存後の評価した結果を表1に示す。
(色調の評価)
得られた試料100〜103について、3.5cm×5cmのサイズに断裁し、下記評価基準により目視にて5段階評価した。
5:全く着色がなく、無色透明である
4:かすかに着色が認められる
3:着色が認められるが、ほとんど気にならないレベル
2:着色が認められ、実用できないレベル
1:強い着色が認められる。
表1から、本発明に係る光学フィルムは上記評価項目のいずれにおいても、比較に対して優れていることは明らかである。
実施例2
パイオニア製プラズマディスプレイ(PDP−435HDL)の前面に貼られた光学フィルターを剥がし、白表示をさせて、Ocean Optics製超小型スペクトロメータ USB2000にて赤外の発光スペクトルを測定したところ、820nm、880nm、980nmに強いピークが認められた。その後、試料101(30cm×30cm)をパネル表面に貼付し、USB2000で同様の測定をした所、赤外の発光スペクトルは全て消失していることを確認した。

Claims (5)

  1. 下記一般式(3)で表される、クロコニウム化合物。
    (式中、R11及びR12は各々独立に水素原子、アルキル基またはアリール基を表す。X31及びX32は各々独立に酸素原子、硫黄原子またはN−R33を表し、R33はアルキル基またはアリール基を表す。A31は非置換の、または、2−イソブチルオキシ基もしくは2−イソペンチルオキシ基で置換されたアルキル基を表し、A32は非置換の、または、塩素原子、フッ素原子、臭素原子、メチル基、もしくはメトキシ基で置換されたアリール基を表す。)
  2. 前記一般式(3)で表される化合物において、X31及びX32が共に酸素原子であることを特徴とする請求項1に記載のクロコニウム化合物。
  3. 前記一般式(3)で表される化合物において、X31及びX32が共に硫黄原子であることを特徴とする請求項1に記載のクロコニウム化合物。
  4. メチルエチルケトン中での極大吸収波長が850〜950nmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のクロコニウム化合物。
  5. 請求項1〜のいずれか1項に記載のクロコニウム化合物を有することを特徴とする近赤外線吸収フィルム。
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