JP2002122729A - 光学フィルター - Google Patents

光学フィルター

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JP2002122729A
JP2002122729A JP2000311655A JP2000311655A JP2002122729A JP 2002122729 A JP2002122729 A JP 2002122729A JP 2000311655 A JP2000311655 A JP 2000311655A JP 2000311655 A JP2000311655 A JP 2000311655A JP 2002122729 A JP2002122729 A JP 2002122729A
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JP
Japan
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independently
dye
layer
ring
optical filter
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Application number
JP2000311655A
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English (en)
Inventor
Toru Harada
徹 原田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線および色純度を低下させる波長の光を
選択的にカットし、誤動作が起こらない、色バランスに
優れた光学フィルターを得る。 【解決手段】 透明支持体とフィルター層が積層されて
いる光学フィルターにおいて、フィルター層にバインダ
ーとスクアリリウム染料又はクロコニウム染料を添加す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明支持体および
フィルター層を有する光学フィルターに関する。特に、
本発明はプラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶
表示装置(LCD)、エレクトロルミネッセンスディス
プレイ(ELD)、蛍光表示管、電界放射型ディスプレ
イのような画像表示装置の表面に、誤動作防止および色
再現性改良のため取り付けられる光学フィルターに関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネル(PD
P)、液晶表示装置(LCD)、エレクトロルミネッセ
ンスディスプレイ(ELD)、陰極管表示装置(CR
T)、蛍光表示管、電界放射型ディスプレイのような画
像表示装置は、原則として、赤、青、緑の三原色の光の
組み合わせでカラー画像を表示する。しかし、表示のた
めの光を理想的な三原色にすることは、非常に難しい
(実質的には不可能である)。例えば、プラズマディス
プレイパネル(PDP)では、三原色蛍光体からの発光
に余分な光(波長が500乃至620nmの範囲)が含
まれていることが知られている。そこで、表示色の色バ
ランスを補正するため特定の波長の光を吸収するフィル
ターを用いて、色補正を行うことが提案されている。フ
ィルターによる色補正については、特開昭58−153
904号、同61−188501号、特開平3−231
988号、同5−205643号、同9−145918
号、同9−306366号、同10−26704号の各
公報に記載がある。またディスプレイから発生する赤外
線(主に、750nmから1100nm)によって遠隔
操作装置(リモコン)が誤動作するとの問題が報告されて
いる。この問題を解決するために、赤外線吸収フィルタ
ーが用いられている。赤外線吸収フィルターに用いる染
料としては、米国特許5945209号の公報に記載が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、赤外
線および色純度を低下させる波長の光を選択的にカット
し、誤動作が起こらない、色バランスに優れた光学フィ
ルターを提供すること、およびそれを用いた画像表示装
置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は下記
(1)〜(6)の光学フィルター、プラズマディスプレ
イパネルおよびプラズマディスプレイ表示装置によって
達成された。 (1)透明支持体とフィルター層が積層されている光学
フィルターであって、フィルター層にバインダーと下記
式(I)または(II)で表される染料を含む光学フィル
ター:
【0005】
【化4】
【0006】[式中、X1 およびX2 は、それぞれ独立
に、O、S、TeまたはSeであり;R1 およびR
2 は、それぞれ独立に、水素原子または一価の基であ
り;R3 およびR4 は、それぞれ独立に、水素原子また
はアルキル基であり;mおよびnは、それぞれ独立に、
1〜4の整数であり;そして、複数のR1 または複数の
2 が結合し、脂肪族環または芳香族環を形成してもよ
い]
【0007】
【化5】
【0008】[式中、X3 およびX4 は、それぞれ独立
に、O、S、TeまたはSeであり;R5 およびR
6 は、それぞれ独立に、水素原子または一価の基であ
り;R7 およびR8 は、それぞれ独立に、水素原子また
はアルキル基であり;mおよびnは、それぞれ独立に、
1〜4の整数であり;そして、複数のR5 または複数の
6 が結合し、脂肪族環または芳香族環を形成してもよ
い]。 (2)染料が固体分散されている(1)記載の光学フィ
ルター。 (3)染料が750乃至1100nmの範囲に吸収極大
を有し、吸収極大での光透過率が0.01乃至30%の
範囲である(1)記載の光学フィルター。 (4)560nm乃至620nmの範囲に吸収極大を有
する下記式(III)で表されるシアニン染料の会合体を含
む(1)記載の光学フィルター:
【0009】
【化6】
【0010】[式中、Z1 およびZ2 は、それぞれ独立
に、縮環してもよい5員または6員の含窒素複素環を形
成する非金属原子群であり;R9 およびR10は、それぞ
れ独立に脂肪族基または芳香族基であり;L1 は奇数個
のメチンからなるメチン鎖であり;a、bおよびcは、
それぞれ独立に0または1であり;そして、xは、アニ
オンである]。 (5)(1)〜(4)のいずれかに記載の光学フィルタ
ーで覆われたディスプレイ表面を有するプラズマディス
プレイパネル。 (6)プラズマディスプレイに前面板が設けられておら
ず、光学フィルターがディスプレイ表面に直接貼り付け
られている(5)記載のプラズマディスプレイパネル。
【0011】
【発明の効果】本発明の光学フィルターは、赤外線およ
び色純度を低下させる波長の光を選択的にカットでき
る。この光学フィルターをプラズマディスプレイパネル
に使用することで、リモコンの誤動作防止および色バラ
ンスの補正ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は下記に挙げるいくつかの
例により説明することができるが、特に断らない限りそ
れらの例に限定されるものではない。
【0013】[プラズマディスプレイパネル]プラズマデ
ィスプレイパネル(PDP)は、一般に、ガス、ガラス
基板、電極、電極リード材料、厚膜印刷材料、蛍光体に
より構成される。ガラス基板は、前面ガラス基板と後面
ガラス基板の二枚である。二枚のガラス基板には電極と
絶縁層を形成する。後面ガラス基板には、さらに蛍光体
層を形成する。二枚のガラス基板を組み立てて、その間
にガスを封入する。前面板とは該プラズマディスプレイ
パネルの前面に位置する基板のことである。前面板はプ
ラズマディスプレイパネルを保護するために充分な強度
を備えていることが好ましい。前面板はプラズマディス
プレイパネルと隙間を置いて使用することもできるし、
プラズマディスプレイ本体に直貼りして使用することも
できる。本発明におけるプラズマディスプレイ表示装置
とは少なくともプラズマディスプレイパネル本体と筐体
をふくむ表示装置全体のことである。前面板を有する場
合はこれもプラズマディスプレイ表示装置に含まれる。
プラズマディスプレイパネル(PDP)は、既に市販さ
れている。プラズマディスプレイパネルについては、特
開平5−205643号、同9−306366号の各公
報に記載がある。
【0014】[フィルター層]光学フィルターは、750
乃至1100nmに、さらに好ましくは770乃至10
50nmに、最も好ましくは800乃至1030nmに
それぞれ光吸収の極大を有しており、その透過率は極大
の波長においてそれぞれ0.01%〜30%の間であ
り、好ましくは0.05%〜20%の間であり、最も好
ましくは、0.1〜10%の間である。上記の吸収スペ
クトルを付与するために、色素(染料または顔料)を用
いて、フィルター層を形成する。
【00015】上記の波長が750〜1100nmの範
囲に吸収極大を示す染料の吸収スペクトルは、蛍光体の
輝度を下げることのないよう、可視域(400〜700
nm)の副吸収が少ないほうが好ましい。下記式(I)
または(II)で表される染料が好ましい。
【00016】
【化7】
【0017】式(I)において、X1 およびX2 は、
O、S、TeまたはSeを表し、OまたはSが好まし
い。R1 およびR2 で表される一価の基としては、ハロ
ゲン原子、シアノ、ニトロ、脂肪族基、芳香族基、複素
環基、−OR20、−COR21、−COOR22、−OCO
23、−NR2425、−NHCOR26、−CONR27
28、NHCONR2930、NHCOOR31、−SR32
−SO2 33、−SO2 OR34、−NHSO2 35また
は−SO2 NR3637である。R20〜R37は、それぞれ
独立に、水素原子、脂肪族基、芳香族基または複素環基
である。おな、−COOR22のR22が水素原子の場合
(すなわち、カルボキシル)および−SO2 OR34のR
34が水素原子の場合(すなわち、スルホ)は、水素原子
が解離しても、塩の状態であってもよい。
【0018】本発明において肪族族基は、アルキル基、
アルケニル基、アルキニル基またはアラルキル基を表
す。これらの基は置換基を有していてもよい。アルキル
基は、環状であっても鎖状であってもよい。鎖状アルキ
ル基は、分岐を有していてもよい。アルキル基の炭素原
子数は、1乃至20が好ましく、1乃至12であること
がさらに好ましく、1乃至8であることが最も好まし
い。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、t−ブチル、シクロプロピル、
シクロヘキシルおよび2−エチルヘキシルが含まれる。
置換アルキル基のアルキル部分は、上記アルキル基と同
様である。置換アルキル基の置換基としては、ここで述
べる一価の基と同じである(但し、シアノ基およびニト
ロ基は除く)。置換アルキル基の例には、2−ヒドロキ
シエチル、2−カルボキシエチル、2−メトキシエチ
ル、2−ジエチルアミノエチル、3−スルホプロピルお
よび4−スルホブチルが含まれる。
【0019】アルケニル基は、環状であっても鎖状であ
ってもよい。鎖状アルケニル基は、分岐を有していても
よい。アルケニル基の炭素原子数は、2ないし20が好
ましく、2乃至12がさらに好ましく、2乃至8が最も
好ましい。アルケニル基の例には、ビニル、アリル、1
−プロペニル、2ーブテニル、2−ペンテニルおよび2
−ヘキセニルが含まれる。置換アルケニル基のアルケニ
ル部分は、上記アルケニル基と同様である。置換アルケ
ニル基の置換基は、アルキル基の置換基と同じである。
アルキニル基は、環状であっても鎖状であってもよい。
鎖状アルキニル基は、分岐を有していてもよい。アルキ
ニル基の炭素原子数は、2ないし20が好ましく、2乃
至12がさらに好ましく、2乃至8が最も好ましい。ア
ルキニル基の例には、エチニルおよび2−プロピニルが
含まれる。置換アルキニル基のアルキニル部分は、上記
アルキニル基と同様である。置換アルキニル基の置換基
は、アルキル基の置換基と同じである。アラルキル基の
アルキル部分は、上記アルキル基と同様である。アラル
キル基のアリール部分は、後述するアリール基と同様で
ある。アラルキル基の例には、ベンジルおよびフェネチ
ルが含まれる。置換アラルキル基のアラルキル部分は、
上記アラルキル基と同様である。置換アラルキル基のア
リール部分は、後述するアリール基と同様である。
【0020】本発明において、芳香族基は、アリール基
または置換アリール基を意味する。アリール基の炭素原
子数は、6乃至25であることが好ましく、6乃至15
であることがさらに好ましく、6乃至10であることが
最も好ましい。アリール基の例には、フェニルおよびナ
フチルが含まれる。置換アリール基の置換基は、ここで
述べる一価の基と同じである。置換アリール基の例に
は、4−カルボキシフェニル、4−アセトアミドフェニ
ル、3−メタンスルホンアミドフェニル、4−メトキシ
フェニル、3−カルボキシフェニル、3,5−ジカルボ
キシフェニル、4−メタンスルホンアミドフェニルおよ
び4−ブタンスルホンアミドフェニルが含まれる。
【0021】本発明において、複素環基は、置換基を有
していてもよい。複素環基の複素環は、5または6員環
であることが好ましい。複素環に、脂肪族環、芳香族環
または他の複素環が縮合していてもよい。複素環(縮合
環を含む)の例には、ピリジン環、ピペリジン環、フラ
ン環、フルフラン環、チオフェン環、ピロール環、キノ
リン環、モルホリン環、インドール環、イミダゾール
環、ピラゾール環、カルバゾール環、フェノチアジン
環、フェノキサジン環、インドリン環、チアゾール環、
ピラジン環、チアジアジン環、ベンゾキノリン環および
チアジアゾール環が含まれる。R1 およびR2 は、アル
キル基またはアリール基が好ましい。R3 およびR4
表されるアルキル基は、前述と同じである。複数のR1
またはR2 が連結してできる脂肪族環としては、シクロ
ペンタンまたはシクロヘキサン環が挙げられ,複数のR
1 またはR2 が連結してできる芳香族環としては、ベン
ゼンまたはナフタレン環を挙げることができる。
【0022】
【化8】
【0023】式(II)において、X3 およびX4 は式
(I)のX1 およびX2 に、R5 およびR6 は、式
(I)のR1 およびR2 に、R7 およびR8 は式(I)
のR3 およびR4 に、複数のR5 および複数のR6 が連
結する脂肪族環または芳香族環は、式(I)の複数のR
1 および複数のR2 が連結する脂肪族環または芳香族環
それぞれ同じである。これらの化合物例を示す。
【0024】
【化9】
【0025】
【化10】
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】
【化13】
【0029】
【化14】
【0030】
【化15】
【0031】
【化16】
【0032】
【化17】
【0033】
【化18】
【0034】
【化19】
【0035】
【化20】
【0036】本発明の染料は、固体微粒子分散物として
利用することもできる。固体微粒子分散物にするために
は、公知の分散機を用いることが出来る。分散機の例に
は、ボールミル、振動ボールミル、遊星ボールミル、サ
ンドミル、コロイドミル、ジェットミルおよびローラミ
ルが含まれる。分散機については、特開昭52−927
16号および国際特許88/074794号に記載があ
る。縦型または横型の媒体分散機が好ましい。分散は、
適当な媒体(例、水、アルコール)の存在下で実施して
もよい。分散用界面活性剤を用いることが好ましい。分
散用界面活性剤としては、アニオン界面活性剤(特開昭
52ー92716号および国際特許88/074794
号に記載)が好ましく用いられる。必要に応じてアニオ
ン性ポリマー、ノニオン性界面活性剤あるいはカチオン
性界面活性剤を用いてもよい。染料を適当な溶媒中に溶
解した後、その貧溶媒を添加して、微粒子状の粉末を得
てもよい。この場合も、上記の分散用界面活性剤を用い
てもよい。あるいはpHを調整することによって溶解
し、次にpHを変化させて染料の微結晶を析出させても
よい。
【0037】フィルター層には前述したIR染料のほか
に、色補正染料として波長が560nm〜620nmの
範囲に吸収極大を示す染料を用いるのが好ましい。波長
が560nm乃至620nmの範囲に吸収極大を有する
染料の吸収スペクトルは、なるべく緑の蛍光体の必要な
発光領域に影響を与えないよう選択的に光をカットする
ためにシャープにすることが好ましい。具体的には、半
値幅が5乃至100nmであることが好ましく、10乃
至70nmであることがさらに好ましく、10乃至50
nmであることが最も好ましい。以上述べたような好ま
しい吸収波形を得るために、用いる染料は以下に示す一
般式のものが好ましい。
【0038】
【化21】
【0039】式中、P、Qはそれぞれ酸性核、塩基性
核、芳香環より選ばれた基を表し、Lは1乃至5個のメ
チンもしくはアザメチンが共役したメチン鎖である。実
線と破線で表された結合は、PとL、QとLとがそれぞ
れ単結合あるいは二重結合で連結されていることを表し
ており、P、L、Qで構成される染料分子の発色団(ク
ロモフォア)が共役鎖で連結されるように結合次数が選
択される。P、Q、Lはそれぞれ置換基を有していても
よく、それらの置換基が互いに結合して4から7員の環
を形成しても良い。形成される環は、例えば、メチン鎖
に形成される環としてはスクアリリウム染料のようなシ
クロブテノンなど、PとQの置換基が結合して形成され
る環としては、キサンテン、チオキサンテンなどを挙げ
ることができる。
【0040】酸性核は、環状のケトメチレン化合物であ
っても電子吸引性基によってはさまれたメチレン基を有
する開鎖状化合物であってもよいが、環状のケトメチレ
ン化合物がより好ましく、さらに他の複素環、芳香族
環、または脂肪族環が縮合してもよい。環状の酸性核と
しては、脂肪族環と複素環があるが複素環が好ましい。
酸性核は、オキソノール染料の場合のようにケト型、エ
ノール型の互変異性体(酸素原子を窒素原子やイオウ原
子に変えた、イミノおよびアミノ,チオケトおよびチオ
ールの互変異性体も含む)をとることもできる。また、
解離体で用いる場合もある。酸性核およびその縮合環の
例としては、2−ピラゾリン−5−オン、ロダニン、ヒ
ダントイン、チオヒダントイン、2,4−オキサゾリジ
ンジオン、イソオキサゾロン、バルビツール酸、チオバ
ルビツール酸、インダンジオン、ジオキソピラゾロピリ
ジン、ヒドロキシピリジン、ピラゾリジンジオン、2,
5−ジヒドロフラン−2−オン、ピロリン−2−オン、
ピラゾロトリアゾール、ピロロトリアゾール、を挙げる
ことができる。これらは置換基を有していても良い。
【0041】塩基性核は開鎖状であっても環状であって
もよいが環状がより好ましく、さらに他の複素環、芳香
族環、または脂肪族環が縮合してもよい。環状の塩基性
核としては、含窒素複素環が好ましい。塩基性核はシア
ニン染料の場合のようにオニウム体をとることもでき
る。含窒素複素環、およびその縮合環の例には、オキサ
ゾール、イソオキサゾール、ベンゾオキサゾール、ナフ
トオキサゾール、オキサゾロカルバゾール、オキサゾロ
ジベンゾフラン、チアゾール、ベンゾチアゾール、ナフ
トチアゾール、インドレニン、ベンゾインドレニン、イ
ミダゾール、ベンゾイミダゾール、ナフトイミダゾー
ル、キノリン、ピリジン、オキサゾリン、ピロロピリジ
ン、ピロール、フロピロール、インドリジン、イミダゾ
キノキサリン、およびキノキサリンが含まれる。これら
はそれぞれ置換基を有していてもよい。
【0042】芳香環は、炭素環であっても複素環であっ
ても良い。そしてLで表されるメチン鎖と共役できる位
置に、アミノ基、水酸基、アルコキシ基より選ばれる置
換基を有するものが好ましい。炭素環の例としては、ベ
ンゼン、ナフタレン等を挙げることができる。複素環の
例としては、ピロール、インドール、インドレニン、ベ
ンゾインドレニン、カルバゾール、フロピロール、チオ
フェン、ベンゾチオフェン、フラン、ベンゾフラン、ジ
ベンゾフラン、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、ナ
フトオキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、ベ
ンゾチアゾール、ナフトチアゾール、イソチアゾール、
ピラゾール、イミダゾール、インダゾール、ナフトイミ
ダゾール、ベンズイミダゾール、インドリジン、キノリ
ン、フェノチアジン、フェノキサジン、インドリン、ピ
リジン、ピリダジン、チアジアジン、ピラン、チオピラ
ン、オキサジアゾール、ベンゾキノリン、チアジアゾー
ル、ピロロチアゾール、ピロロピリダジン、ピロロピリ
ジン、イミダゾキノリン、イミダゾキノキサリン、テト
ラゾール、クマリン、クマロンなどを挙げることがで
き、それぞれ置換基を有していても良い。
【0043】前記式で表される染料としては、メチン染
料(例えば、シアニン、メロシアニン、オキソノール、
ピロメテン、スチリル、アリーリデン)、ジフェニルメ
タン染料、トリフェニルメタン染料、キサンテン染料、
スクアリリウム染料、クロコニウム染料、アジン染料、
アクリジン染料、チアジン染料、オキサジン染料などを
挙げることができる。
【0044】これらの染料は、会合体で用いることが好
ましい。会合状態の染料は、いわゆるJバンドを形成し
てシャープな吸収スペクトルピークを示す。染料の会合
とJバンドについては各種文献(例えば、Photographic
Science and engineering Vol. 18, No.323-335(197
4))に記載がある。J会合状態の染料の吸収極大は、溶
液状態の染料の吸収極大よりも長波側に移動する。従っ
て、フィルター層に含まれる染料が会合状態であるか、
非会合状態であるかは、吸収極大を測定することで容易
に判断できる。会合状態の染料では、吸収極大の移動が
30nm以上であることが好ましく、40nm以上であ
ることがさらに好ましく、45nm以上であることが最
も好ましい。会合状態で使用する染料は、メチン染料で
あることが好ましく、シアニン染料またはオキソノール
染料であることが最も好ましい。
【0045】これらの染料は、金属と錯体を形成させて
使用することができる。錯体を形成することで堅牢性を
高めることができる。金属錯体として使用する染料は、
ピロメテン染料が好ましい。これらの染料の具体例は、
特願平10−316875、同11−276525、同
11−36046、同11−252731、同11−1
21699、同11−124273、特願2000−4
0694号、特開平11−92682、同11−255
774、同11−256057、同11−227332
などに記載された染料を挙げることができる。さらに、
下記式(III)で表されるシアニン染料は、(特に会合状
態で)好ましく用いることができる。
【0046】
【化22】
【0047】式(III)において、Z1 およびZ2 は、そ
れぞれ独立に5員または6員の含窒素複素環を形成する
非金属原子群である。含窒素複素環には、他の複素環、
芳香族環または脂肪族環が縮合してもよい。含窒素複素
環およびその縮合環の例には、オキサゾール環、イソオ
キサゾール環、ベンゾオキサゾール環、ナフトオキサゾ
ール環、オキサゾロカルバゾール環、オキサゾロジベン
ゾフラン環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、ナフ
トチアゾール環、インドレニン環、ベンゾインドレニン
環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、ナフトイ
ミダゾール環、キノリン環、ピリジン環、ピロロピリジ
ン環、フロピロール環、インドリジン環、イミダゾキノ
キサリン環、およびキノキサリン環等が含まれる。含窒
素複素環は、6員環より5員環の方が好ましい。5員の
含窒素複素環にベンゼン環またはナフタレン環縮合して
いるのがさらに好ましい。オキサゾロカルバゾール環が
最も好ましい。
【0048】含窒素複素環およびそれに縮合している環
は、置換基を有していてもよい。置換基としては、前述
した一価の基が挙げられる。式(III)のR9 およびR10
で表される脂肪族基および芳香族基は前述と同じであ
る。L1 は奇数個のメチンからなるメチン鎖であり、3
個が好ましい。メチン基は置換基を有していてもよい。
置換基を有するメチン基は中央の(メソ位の)メチン基
であることが好ましい。置換基の例としては、前述の一
価の基が挙げられる。また、メチン鎖の二つの置換基が
結合して5または6員環を形成しても良い。
【0049】a、bおよびcは、それぞれ独立に0また
は1である。aおよびbは、0であることが好ましい。
cはシアニン染料がスルホやカルボキシルのようなアニ
オン性置換基を有して分子内塩を形成する場合は、0で
ある。xはアニオンである。アニオンの例としては、ハ
ライドイオン(Cl- 、Br - 、I- )、p−トルエン
スルホン酸イオン、エチル硫酸イオン、PF6 -,BF 4 -
またはClO4 -が含まれる。本発明のシアニン染料は、
カルボキシル基またはスルホ基を含むことが好ましい。
シアニン染料の具体例を示す。
【0050】
【化23】
【0051】
【化24】
【0052】
【化25】
【0053】
【化26】
【0054】
【化27】
【0055】
【化28】
【0056】
【化29】
【0057】
【化30】
【0058】
【化31】
【0059】これらの染料は、水に溶解するだけで会合
体が形成する化合物もある。但し、一般には、染料の水
溶液にゼラチンまたは塩(例、塩化バリウム、塩化カリ
ウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム)を添加して会
合体を形成する。染料の水溶液にゼラチンを添加する方
法が特に好ましい。染料の会合体は、染料の固体微粒子
分散物として形成することもできる。固体微粒子分散物
にするためには、公知の分散機を用いることが出来る。
分散機の例には、ボールミル、振動ボールミル、遊星ボ
ールミル、サンドミル、コロイドミル、ジェットミルお
よびローラミルが含まれる。分散機については、特開昭
52ー92716号および国際特許88/074794
号に記載がある。縦型または横型の媒体分散機が好まし
い。分散は、適当な媒体(例、水、アルコール)の存在
下で実施してもよい。分散用界面活性剤を用いることが
好ましい。分散用界面活性剤としては、アニオン界面活
性剤(特開昭52ー92716号および国際特許88/
074794号に記載)が好ましく用いられる。必要に
応じてアニオン性ポリマー、ノニオン性界面活性剤ある
いはカチオン性界面活性剤を用いてもよい。染料を適当
な溶媒中に溶解した後、その貧溶媒を添加して、微粒子
状の粉末を得てもよい。この場合も、上記の分散用界面
活性剤を用いてもよい。あるいはpHを調整することに
よって溶解し、次にpHを変化させて染料の微結晶を析
出させてもよい。この微結晶も染料の会合体である。会
合状態の染料が微粒子(または微結晶)である場合、平
均粒径は0.01乃至10μmであることが好ましい。
【0060】さらに、該光学フィルターは、500nm
〜550nmに吸収極大を有することが好ましい。50
0nm〜550nmの範囲の透過率は20%〜85%の
範囲であることが好ましい。波長が500nm〜550
nmの範囲の光吸収の極大は、視感度が高い緑の蛍光体
の発光強度を調整するために設定される。緑の蛍光体の
発光域は、なだらかにカットすることが好ましい。波長
が500nm〜550nmの範囲の吸収極大での半値幅
(吸収極大での吸光度の半分の吸光度を示す波長領域の
幅)は、30nm〜300nmであることが好ましく、
40nm〜300nmであることがより好ましく、50
nm〜150nmであることがさらに好ましく、60n
m〜150nmであることが最も好ましい。波長が50
0nm〜550nmの範囲に吸収極大を持つ色素として
は、スクアリリウム系、アゾメチン系、シアニン系、オ
キソノール系、アントラキノン系、アゾ系またはベンジ
リデン系の化合物およびそれらの金属キレート化合物が
好ましく用いられる。具体例を次に示す。
【0061】
【化32】
【0062】
【化33】
【0063】
【化34】
【0064】
【化35】
【0065】さらに、色調調整用として波長が350〜
450nmおよび470〜530nmの範囲に吸収極大
を持つ染料を用いることが好ましい。それらの染料とし
ては、スクアリリウム系、アゾメチン系、シアニン系、
メロシアニン系、オキソノール系、アントラキノン系、
アゾ系またはベンジリデン系の化合物およびそれらの金
属キレート化合物が好ましく用いられる。具体例を次に
示す。
【0066】
【化36】
【0067】
【化37】
【0068】
【化38】
【0069】
【化39】
【0070】
【化40】
【0071】
【化41】
【0072】本発明の染料は、EP0994381Aな
どを参考にして容易に合成できる。また、シアニン染料
は、エフ・エム・ハーマー(F.M.Harmer)著「ヘテロサイ
クリック・コンパウンズーシアニンダイズ・アンド・リ
レイテッド・コンパウンズ(Heterocyclic Compounds Cy
anine Dyes and Related Compounds)」、ジョン・ウィ
リー・アンド・サンズ(John Wiley & Sons)社ーニュー
ヨーク、ロンドン、1964年刊、およびデー・エム・
スターマー(D.M.Sturmer)著「ヘテロサイクリック・コ
ンパウンズースペシャル・トッピクス・イン・ヘテロサ
イクリック・ケミストリー(Heterocyclic Compounds-Sp
ecial topics in heterocyclic chmistry)」、第18
章、第14節、482〜515頁、ジョン・ウィリー・
アンド・サンズ(John Wiley & Sons)社ーニューヨー
ク、ロンドン、1977年刊、「ロッズ・ケミストリー
・オブ・カーボン・コンパウンズ(Rodds Chemistry of
CarbonCompounds)」2nd.Ed.vol.IV,partB,1977年刊、
第15章、369〜422頁、エルセビア・サイエンス
・パブリック・カンパニー・インク(Elsevier Science
Publishing Company Inc.)社刊、ニューヨーク、特開
平6ー313939号および同5ー88293号等を参
考にして容易に合成できる。
【0073】フィルター層に、褪色防止剤、酸化防止
剤、紫外線防止剤を添加してもよい。褪色防止剤として
は、US3935016号、同982944号記載のハ
イドロキノン誘導体、US4254216号、特開昭5
5ー21004号記載のハイドロキノンジエーテル、特
開昭54ー145530号記載のフェノール誘導体、G
B2077455号、同2062888号記載のスピロ
インダン、メチレンジオキシベンゼン、US34323
00、同3573050号、同3574627号、同3
764337号、特開昭52ー152225、同53ー
20327号、同53ー17729号、同61ー901
56号記載のクロマン、スピロクロマン、クマラン誘導
体、GB1347556号、同2066975号、特公
昭54ー12337号、特開昭55ー6321号記載の
ハイドロキノンモノエーテル、p−アミノフェノール誘
導体、US3700455号、特公昭48ー31625
号記載のビスフェノール誘導体が含まれる。また、US
4245018号、特開昭60ー97353号記載の金
属錯体や一重項酸素クウェンチャーを用いても良い。一
重項酸素クウェンチャーとしては、特開平2ー3002
88号記載のニトロソ化合物、US465612号記載
のジインモニウム化合物、特開平4ー146189号記
載のニッケル錯体およびEP820057A1記載の酸
化防止剤が含まれる。
【0074】本発明における光学フィルターには、以上
のような2種類以上の色素を組み合わせて用いることが
できる。本発明に用いることのできる光学フィルターの
厚さは0.1μm乃至1cmであることが好ましく、
0.5μm乃至100μmであることがさらに好まし
い。
【0075】該光学フィルターは、さらにポリマーバイ
ンダーを含むことが好ましい。天然ポリマー(例、ゼラ
チン、セルロース誘導体、アルギン酸)または合成ポリ
マー(例、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルピロリドン、ポビニルアルコール、
ポリ塩化ビニル、スチレン−ブタジエンコポリマー、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、水溶性ポリアミド)を
ポリマーバインダーとして用いることができる。親水性
ポリマー(上記天然ポリマー、ポリビニルブチラール、
ポリビニルピロリドン、ポビニルアルコール、水溶性ポ
リアミド)が特に好ましい。
【0076】[透明支持体]透明支持体の例には、セルロ
ースエステル(例、ジアセチルセルロース、トリアセチ
ルセルロース(TAC)、プロピオニルセルロース、ブ
チリルセルロース、アセチルプロピオニルセルロース、
ニトロセルロース)、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリエステル(例、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリ−1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−1,2−ジフェノキシエタン−4,
4’−ジカルボキシレート、ポリブチレンテレフタレー
ト)、ポリアリレート(例、ビスフェノールAとフタル
酸の縮合物)、ポリスチレン(例、シンジオタクチック
ポリスチレン)、ポリオレフィン(例、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリメチルペンテン)、アクリル(ポ
リメチルメタクリレート)、ポリスルホン、ポリエーテ
ルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルイミド
およびポリオキシエチレンが含まれる。トリアセチルセ
ルロース、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリエチレンテレフタレートおよびポリエチレンナ
フタレートが好ましい。透明支持体の厚みは5μm以上
5cm以下であることが好ましく、25μm以上1cm
以下であることがさらに好ましく、80μm以上1.2
mm以下であることが最も好ましい。透明支持体の透過
率は80%以上であることが好ましく、86%以上であ
ることがさらに好ましい。ヘイズは、2%以下であるこ
とが好ましく、1%以下であることがさらに好ましい。
屈折率は、1.45〜1.70であることが好ましい。
【0077】透明支持体に、紫外線吸収剤を添加しても
よい。紫外線吸収剤の添加量は、透明支持体の0.01
〜20質量%であることが好ましく、0.05〜10質
量%であることがさらに好ましい。さらに滑り剤とし
て、不活性無機化合物の粒子を透明支持体に添加しても
よい。無機化合物の例には、SiO2 、TiO2 、Ba
SO4 、CaCO3 、タルクおよびカオリンが含まれ
る。透明支持体に表面処理を施すことが好ましい。表面
処理の例には、薬品処理、機械的処理、コロナ放電処
理、火炎処理、紫外線照射処理、高周波処理、グロー放
電処理、活性プラズマ処理、レーザー処理、混酸処理、
およびオゾン酸化処理を挙げることができ、グロー放電
処理、紫外線照射処理、コロナ放電処理および火炎処理
が好ましく、コロナ放電処理がさらに好ましい。
【0078】[下塗り層]透明支持体とフィルター層の間
に下塗り層を設けることができる。下塗り層としては室
温での弾性率が1000乃至1MPa、好ましくは80
0乃至5Mpa、さらに好ましくは500乃至10MP
aの柔らかいポリマーが好ましい。またその厚みは好ま
しくは2nm乃至20μm、さらに好ましくは5nm乃
至5μm、最も好ましくは50nm乃至1μmである。
下塗り層に使用されるポリマーはガラス転移温度が60
℃以下−60℃以上のものが好ましい。ガラス転移温度
が60℃以下−60℃以上のポリマーの例としては、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ブタジエン、
ネオプレン、スチレン、クロロプレン、アクリル酸エス
テル、メタクリル酸エステル、アクリロニトリルまたは
メチルビニルエーテルの重合または共重合させたものを
挙げることができる。また下塗りは複数層設けることが
でき2層設けることが好ましい。
【0079】[反射防止層]反射率としては正反射率とし
て3.0%以下が好ましく、さらに好ましくは1.8%
以下である。反射防止層としては通常低屈折率層を設け
る。低屈折率層の屈折率は、その下層の屈折率よりも低
い。低屈折率層の屈折率は、1.2〜1.55であるこ
とが好ましく、1.20〜1.50であることがさらに
好ましい。低屈折率層の厚さは、50nm〜400nm
であることが好ましく、50nm〜200nmであるこ
とがさらに好ましい。低屈折率層の例としては、屈折率
の低い含フッ素ポリマーからなる層(特開昭57−34
526号、特開平3−130103号、同6−1150
23号、同8−313702号、同7−168004号
の各公報記載)、ゾルゲル法により得られる層(特開平
5−208811号、同6−299091号、同7−1
68003号の各公報記載)、あるいは微粒子を含む層
(特公昭60−59250号、特開平5−13021
号、同6−56478号、同7−92306号、同9−
288201号の各公報に記載)を挙げることができ
る。微粒子を含む層では、微粒子間または微粒子内のミ
クロボイドとして、低屈折率層に空隙を形成することが
できる。微粒子を含む層は、3%〜50体積%の空隙率
を有することが好ましく、5%〜35体積%の空隙率を
有することがさらに好ましい。
【0080】広い波長領域の反射を防止するためには、
低屈折率層に、屈折率の高い層(中・高屈折率層)を積
層することが好ましい。高屈折率層の屈折率は、1.6
5〜2.40であることが好ましく、1.70〜2.2
0であることがさらに好ましい。中屈折率層の屈折率
は、低屈折率層の屈折率と高屈折率層の屈折率との中間
の値となるように調整する。中屈折率層の屈折率は、
1.50〜1.90であることが好ましい。中・高屈折
率層の厚さは、5nm〜100μmであることが好まし
く、10nm〜10μmであることがさらに好ましく、
30nm〜1μmであることが最も好ましい。中・高屈
折率層のヘイズは、5%以下であることが好ましく、3
%以下であることがさらに好ましく、1%以下であるこ
とが最も好ましい。中・高屈折率層は、比較的高い屈折
率を有するポリマーを用いて形成することができる。屈
折率が高いポリマーの例には、ポリスチレン、スチレン
共重合体、ポリカーボネート、メラミン樹脂、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂および環状(脂環式または芳香
族)イソシアネートとポリオールとの反応で得られるポ
リウレタンが含まれる。その他の環状(芳香族、複素環
式、脂環式)基を有するポリマーや、フッ素以外のハロ
ゲン原子を置換基として有するポリマーも、屈折率が高
い。二重結合を導入してラジカル硬化を可能にしたモノ
マーの重合反応によりポリマーを形成してもよい。
【0081】さらに高い屈折率を得るため、ポリマーバ
インダー中に無機微粒子を分散してもよい。無機微粒子
の屈折率は、1.80〜2.80であることが好まし
い。無機微粒子は、金属の酸化物または硫化物から形成
することが好ましい。金属の酸化物または硫化物の例に
は、二酸化チタン(例、ルチル、ルチル/アナターゼの
混晶、アナターゼ、アモルファス構造)、酸化錫、酸化
インジウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウムおよび硫化亜
鉛が含まれる。酸化チタン、酸化錫および酸化インジウ
ムが特に好ましい。無機微粒子は、これらの金属の酸化
物または硫化物を主成分とし、さらに他の元素を含むこ
とができる。主成分とは、粒子を構成する成分の中で最
も含有量(質量%)が多い成分を意味する。他の元素の
例には、Ti、Zr、Sn、Sb、Cu、Fe、Mn、
Pb、Cd、As、Cr、Hg、Zn、Al、Mg、S
i、PおよびSが含まれる。被膜形成性で溶剤に分散し
得るか、それ自身が液状である無機材料、例えば、各種
元素のアルコキシド、有機酸の塩、配位性化合物と結合
した配位化合物(例、キレート化合物)、活性無機ポリ
マーを用いて、中・高屈折率層を形成することもでき
る。
【0082】[電磁波遮蔽層]電磁波遮蔽効果を有する層
の表面抵抗は0.01〜500Ω/□、より好ましくは
0.01〜10Ω/□である。電磁波遮蔽効果を付与す
るには、前面板の透過率を低下させないため透明導電層
を用いることが好ましい。透明導電層としては、金属
層、金属酸化物層、導電性ポリマー層等を挙げるこがで
きる。透明導電層を形成する金属としては、例えば銀、
パラジウム、金、白金、ロジウム、アルミニウム、鉄、
コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ルテニウム、錫、タン
グステン、イリジウム、鉛単独もしくはこれらの2種以
上の合金を挙げることができるが、好ましくは銀、パラ
ジウム、金、白金、ロジウム単独もしくはこれらの合金
である。この中で銀とパラジウムの合金が好ましく、こ
のとき銀の含有率は60質量%乃至99質量%が好まし
く、80質量%乃至98質量%が更に好ましい。金属層
の膜厚は1〜100nmが好ましく、5〜40nmが更
に好ましく、10〜30nmが最も好ましい。膜厚が1
nm未満では電磁波遮蔽効果が乏しく、100nmを超
えると可視光線の透過率が低下する。透明導電層を形成
する金属酸化物としては、例えば酸化錫、酸化インジウ
ム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、ITO、ATOなどを
挙げることができる。この膜厚は20〜1000nmが
好ましい。さらに好ましくは40〜100nmである。
これら金属透導電層と酸化物透明導電層を合わせて用い
るのも好ましい。また、同一層内に金属と導電性金属酸
化物が共存することも好ましい。金属層の保護、酸化劣
化防止および可視光線の透過率を高めるために透明酸化
物層を積層することができる。この透明酸化物層は導電
性があってもなくてもかまわない。透明酸化物層として
は例えば2〜4価金属の酸化物、酸化ジルコニウム、酸
化チタン、酸化マグネシウム、酸化ケイ素、酸化アルミ
ニウムおよび金属アルコキサイド化合物等の薄膜が挙げ
られる。透明導電層、透明酸化物層を形成する方法とし
ては特に制限はなく、任意の加工処理方法を選択するこ
とが可能である。例えばスパッタリング法、真空蒸着
法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法あるい
はPVD法、該当する金属あるいは金属酸化物の超微粒
子の塗布、金属シートの接着等いずれの公知技術も用い
ることが可能である。
【0083】[その他の層]赤外遮蔽効果を有する層を別
に設けてもよい。本発明の染料をこの層に含有してもよ
い。750nmから1100nmまでの赤外線が最も問
題であり、この領域に対し遮蔽効果を有することが好ま
しい。赤外線遮蔽効果を付与するには透明プラスチック
支持体に近赤外吸収性化合物を混合する方法も用いるこ
とができる。例えば銅原子を含有する樹脂組成物(特開
平6−118228号公報)、銅化合物、リン化合物を
含有する樹脂組成物(特開昭62−5190号公報)、
銅化合物、チオ尿素誘導体を含有する樹脂組成物(特開
平6−73197号公報)、タングステン系化合物を含
有する樹脂組成物(US3647729号公報)などを
形成することによって容易に製造できる。銀を透明上に
成膜する方法は、電磁遮蔽に加えて赤外線遮蔽効果を持
たせることができる。
【0084】本発明においては、表面をアンチグレア機
能(入射光を表面で散乱させて、膜周囲の景色が膜表面
に移るのを防止する機能)を付与することも好ましい。
例えば、透明フイルムの表面に微細な凹凸を形成し、そ
してその表面に反射防止層を形成するか、あるいは反射
防止層を形成後、エンボスロールにより表面に凹凸を形
成することにより、アンチグレア機能を得ることができ
る。アンチグレア機能を有する反射防止層は、一般に3
〜30%のヘイズを有する。
【0085】本発明には、ハードコート層、潤滑層、防
汚層、帯電防止層あるいは中間層を設けることも好まし
い。ハードコート層は、架橋しているポリマーを含むこ
とが好ましい。ハードコート層は、アクリル系、ウレタ
ン系、エポキシ系、シロキサン系のポリマー、オリゴマ
ーまたはモノマー(例、紫外線硬化型樹脂)を用いて形
成することができる。シリカ系のフィラーをハードコー
ト層に添加することもできる。反射防止膜の最表面には
潤滑層を形成してもよい。潤滑層は、反射防止膜表面に
滑り性を付与し、耐傷性を改善する機能を有する。潤滑
層は、ポリオルガノシロキサン(例、シリコンオイ
ル)、天然ワックス、石油ワックス、高級脂肪酸金属
塩、フッ素系潤滑剤またはその誘導体を用いて形成する
ことができる。潤滑層の厚さは、2〜20nmであるこ
とが好ましい。または反射防止膜の最表面に防汚層を設
けることもできる。防汚層は反射防止層の表面エネルギ
ーを下げ、親水性、親油性の汚れを付きにくくするもの
である。そのほか防汚層は含フッ素ポリマーを用いて形
成することができる。防汚層の厚さは2nm〜100n
m、好ましくは5nm〜30nmである。
【0086】本発明における種々の層、すなわち反射防
止層(低屈折率層)、フィルター層、赤外線や電磁波の
遮蔽層、下塗り層、ハードコート層、潤滑層、防汚層、
その他の層は、一般的な塗布方法により形成することが
できる。塗布方法の例には、ディップコート法、エアー
ナイフコート法、カーテンコート法、ローラーコート
法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート法およびホ
ッパーを使用するエクストルージョンコート法(米国特
許2681294号明細書記載)が含まれる。二以上の
層を同時塗布により形成してもよい。同時塗布法につい
ては、米国特許2761791号、同2941898
号、同3508947号、同3526528号の各明細
書および原崎勇次著「コーティング工学」253頁(1
973年朝倉書店発行)に記載がある。また、本発明に
おける層の形成方法として、スパッタリング法、真空蒸
着法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法ある
いはPVD法も適宜選択することができる。
【0087】[光学フィルターの用途]本発明は、液晶表
示装置(LCD)、プラズマディスプレイパネル(PD
P)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(EL
D)や陰極管表示装置(CRT)のような画像表示装置
に用いられる。本発明の前面板は特に、プラズマディス
プレイパネル(PDP)および陰極管表示装置(CR
T)の前面板として使用すると、顕著な効果が得られ
る。
【0088】
【実施例】[実施例1]厚さ175μmの透明な2軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフイルムの両面をコロナ
処理した後、両面に屈折率1.55、ガラス転移温度3
7℃のスチレン−ブタジエンコポリマーからなるラテッ
クス(日本ゼオン(株)製、LX407C5)を塗布
し、下塗り層を形成した。乾燥後の膜厚さとして、片面
には厚さ300nm、もう片面には厚さ150nmとな
るように塗布した。
【0089】厚さ150nmの下塗り層の側に、酢酸と
グルタルアルデヒドを含むゼラチン水溶液を、厚さ40
nmになるように塗布し、ポリビニルブチラール(PV
B:電化(株)製PVB−3000K)3.0gをクロ
ロホルム80gに溶解し、化合物2を100mg/m2
を添加し、30分攪拌した後に、孔径1μmのポリプロ
ピレン製フィルターで濾過し、乾燥膜厚が0.4μmに
なるように塗布し、120℃で3分間乾燥して光学フィ
ルターを作成した。
【0090】(吸光度の測定)作成した光学フィルターに
ついて、分光透過率を調べたところ、820nmに吸収
極大を有していた。820nmの吸収極大での透過率は
5%であった。
【0091】[実施例2]ゼラチンの10質量%水溶液
180gにpHが7になるように1規定の水酸化ナトリ
ウム溶液を添加し、Dye−a8、20mg/m2 およ
びDyeC−1、120mg/m2 を添加し、30℃で
24時間攪拌した。得られたフィルター層用塗布液を実
施例1の透明支持体の厚さ300nmの下塗り層側に、
乾燥膜厚が3.5μmとなるように塗布し、120℃で
10分間乾燥して光学フィルターを作成した。
【0092】(吸光度の測定)作成した光学フィルターに
ついて、分光透過率を調べたところ、400nm、59
5nmおよび820nmに吸収極大を有していた。40
0nmの吸収極大での透過率は35%、595nmの吸
収極大での透過率は30%、820nmの吸収極大での
透過率は5%であった。
【0093】[比較例]染料を用いないで実施例1と同
様に光学フィルターを作成した。
【0094】(光学フィルターの評価)市販のプラズマデ
ィスプレイパネル(PDS4202J-H、富士通(株)製)の前面
版の最表面フイルムを剥がし、その代わりに作成した光
学フィルターを接着剤で貼りつけた。プラズマディスプ
レイパネルに対向して設置したテレビジョンのリモコン
の誤動作があるかどうかを評価した。比較例では、しば
しば誤動作を起こしたが本発明のフィルターを用いると
誤動作はなくなった。また、本発明のフィルターは、コ
ントラストに優れ、白色光および赤色光が改善され、色
味もグレー色を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09B 23/00 C09B 23/00 L M 29/33 B 45/08 29/33 45/18 45/08 55/00 A 45/18 G02B 1/10 A 55/00 Z Fターム(参考) 2H048 CA04 CA12 CA14 CA19 CA27 CA29 2K009 AA04 AA05 AA12 AA15 BB13 BB14 BB24 BB28 CC03 CC23 CC26 CC34 CC35 DD02 DD03 DD04 DD07 DD08 EE00 EE03 4H056 CA02 CB07 CC02 CC08 CE03 DD06 DD11 DD16 DD23 DD30 5G435 AA04 AA16 BB01 BB05 BB06 BB12 GG11 HH01 LL04 LL08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体とフィルター層が積層されて
    いる光学フィルターであって、フィルター層にバインダ
    ーと下記式(I)または(II)で表される染料を含むこ
    とを特徴とする光学フィルター: 【化1】 [式中、X1 およびX2 は、それぞれ独立に、O、S、
    TeまたはSeであり;R1 およびR2 は、それぞれ独
    立に、水素原子または一価の基であり;R3 およびR4
    は、それぞれ独立に、水素原子またはアルキル基であ
    り;mおよびnは、それぞれ独立に、1〜4の整数であ
    り;そして、複数のR1 または複数のR2 が結合し、脂
    肪族環または芳香族環を形成してもよい] 【化2】 [式中、X3 およびX4 は、それぞれ独立に、O、S、
    TeまたはSeであり;R5 およびR6 は、それぞれ独
    立に、水素原子または一価の基であり;R7 およびR8
    は、それぞれ独立に、水素原子またはアルキル基であ
    り;mおよびnは、それぞれ独立に、1〜4の整数であ
    り;そして、複数のR5 または複数のR6 が結合し、脂
    肪族環または芳香族環を形成してもよい]。
  2. 【請求項2】 染料が固体分散されている請求項1記載
    の光学フィルター。
  3. 【請求項3】 染料が750乃至1100nmの範囲に
    吸収極大を有し、吸収極大での光透過率が0.01乃至
    30%の範囲である請求項1記載の光学フィルター。
  4. 【請求項4】 560nm乃至620nmの範囲に吸収
    極大を有する下記式(III)で表されるシアニン染料の会
    合体を含む請求項1記載の光学フィルター: 【化3】 [式中、Z1 およびZ2 は、それぞれ独立に、縮環して
    もよい5員または6員の含窒素複素環を形成する非金属
    原子群であり;R9 およびR10は、それぞれ独立に脂肪
    族基または芳香族基であり;L1 は奇数個のメチンから
    なるメチン鎖であり;a、bおよびcは、それぞれ独立
    に0または1であり;そして、xは、アニオンであ
    る]。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の光学
    フィルターで覆われたディスプレイ表面を有するプラズ
    マディスプレイパネル。
  6. 【請求項6】 プラズマディスプレイに前面板が設けら
    れておらず、光学フィルターがディスプレイ表面に直接
    貼り付けられている請求項5に記載のプラズマディスプ
    レイパネル。
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