JP5131932B2 - メッシュ型荷役用パレット - Google Patents
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即ち、図18に示すように、対向する一対の第1メッシュパネル3’に支柱P1’、P2’に掛止めるための支柱係止部4’を設け、直交する他方の第2メッシュパネル6’には前記第1メッシュパネル3’の支柱係止部4’の先端に設けた受部41’に着脱可能なパネルロック具7’を設けている。
そして、上記構成では第1メッシュパネル3’の支柱係止部4’が、左右対称となるように一対に設けられて、それぞれ外側に向かって開口するチャンネル形状からなっており、支柱への掛止時には一対の支柱P1’、P2’に第1メッシュパネル3’を上から下に差し込んで掛け止める必要があった。
そこで、はじめに、一対の第1メッシュパネル3’をそれぞれ支柱係止部4’を介してハンドルの左右の支柱P1’、P2’に掛止め、次いで、第2メッシュパネル6’を前後の支柱P1’、P1”の外側に沿わせ、且つ前記支柱係止部4’の先端で突出している受部41’を第2メッシュパネル6’に挿入して該第2メッシュパネル6’に設けたパネルロック具7’を操作して受部41’に係止し、第2メッシュパネル6’を第1メッシュパネル3’に掛止めている。
上記構成では、常に第1メッシュパネル3’を支柱P1’、P2’に掛止めてから第2メッシュパネル6’を第1メッシュパネル3’に掛止める必要があり、一人での組立には困難さが残るという問題点がある。
台盤上に立設したハンドルの左右一対の支柱を台盤の対向する隅部に配置したパレット本体と、前記一対の支柱にそれぞれ掛け止める第1支柱係止部および第2支柱係止部を左右に有する一対の第1メッシュパネルと、前記第1または第2支柱係止部の先端に設けられた受部に着脱可能に係止するパネルロック具を有し前記第1メッシュパネルと直交する方向で第1メッシュパネルに掛止められる一対の第2メッシュパネルとからなるメッシュ型荷役用パレットにおいて、
第1支柱係止部および第2支柱係止部の支柱嵌合用の開口が一対の支柱の左右いずれか一方から横にスライドして嵌合しうるように同じ方向に揃って配置されていることを特徴とする。
前記第1支柱係止部および第2支柱係止部が、第1メッシュパネルの一側に固定され第1メッシュパネルに沿って延びる平面視略コ字状の挟持部を有しており、
前記第1支柱係止部に一体に形成されて第1メッシュパネルの左右の一方の端部から外方へ突出する第1受部と、
前記第2支柱係止部に一体に形成されて第1メッシュパネルの左右の他方の端部から外方へ突出する第2受部とを設けており、
前記第2メッシュパネルのパネルロック具が、第2メッシュパネルを貫通して突出する前記第1受部または第2受部に着脱可能に係止しうることを特徴とする。
更に、請求項3の発明では、
前記第1支柱係止部および第2支柱係止部が、固着用の基部と、該基部から延びて支柱嵌合用の開口を囲むように略平行に対峙する一対の挟持部と、該一対の挟持部間をつなぐ連結部とからなっていることを特徴とする。
また、請求項4の発明では、
前記パレット本体の台盤の前後に一対のハンドルが設けられ、該一対のハンドルの左右一対の支柱が台盤の四隅に配置されており、前後の各ハンドルに沿って第1メッシュパネルがそれぞれ各ハンドルの左右一対の支柱に係止されることを特徴とする。
また、支柱係止部は簡単な構造からなるので信頼性が高い。
以下に、この発明のメッシュ型荷役用パレットの好適実施例について図面を参照しながら説明する。
パレット本体2は、平面視矩形状であって被搬送物を載置する台盤20と、該台盤20上でその搬送方向の前後、図示例では長手方向の両側に一対立設したハンドルH1、H2と、前記台盤20の底面で四隅に取り付けられたキャスタからなる車輪部21とを有している(図17参照)。
ハンドルH1、H2は、略コ字状やU字状に曲折されたパイプからなっており、左右一対の支柱部P1、P2をそれぞれ台盤20の隅部近傍に立設している。
従って、前後一対のハンドルH1,H2により、台盤20の四隅近傍に、4本の支柱部P1、P2がそれぞれ略垂直に1本ずつ立設されている。
メッシュパネルとして、台盤20の四面の側周面を覆うために4枚のメッシュパネルを用いるが、本実施例では、対向するメッシュパネルは同じ構造のものを用いており、一方が支柱掛止用の第1メッシュパネル3であり、他方が第1メッシュパネル3に掛止められる第2メッシュパネル6からなっている。
第1メッシュパネル3は、図5に示すように、格子状パネル31と、該格子状パネル31の左右両端側に固着されて、左右一対の一方の支柱に掛止められる第1支柱係止部4および他方の支柱に掛止められる第2支柱係止部5とからなる支柱係止部とを有している。
第1メッシュパネル3の格子状パネル31は、矩形の外枠32の組立時内面側で、前記外枠32の左右の縦片に、上下に適宜間隔を隔てて互いに平行に配列された横線材33の両端が固着される。
また、前記外枠32の上下の横片に、左右に適宜間隔を隔てて互いに平行に配列された縦線材34の両端が固着される。
そして、前記横線材33と縦線材34とはその交差部で互いに固着している。
該縦線材34は、略垂直に延びる直線状の線材からなるものでもよい(図3参照)が、図5(b)に示すように、直線状に延びる軸本体34aの下端で外枠32の下端位置と同一位置で水平に折曲がって延びる設置片部34bと、設置片部34aの先端で折り返されて先端が軸本体34aに溶着される折返し片部34cとからなる脚部を設けることが好ましく、これによって格子状パネル31の台盤20への設置性を高めることができる。
なお、上記縦線材34は、その脚部が、取付時に支柱と衝合しないように配置してある(図4参照)。
支柱係止部は、本実施例の場合、曲成された線材からなって格子状パネル31に固着されるもので、第1支柱係止部4と第2支柱係止部5とからなっている。
第1支柱係止部4は、前記格子状パネル31の左右両端の一方の端部寄りで、図示例の場合、上下二段に固着されており先端が外方へ突出している。
この先端部が、前記格子状パネル31の一方の端部より外側に突出して第1受部41となると共に、チャンネル状に曲成されて外方が開口する平面視略コ字状又はU字状となって前記支柱を嵌合可能とする第1支柱嵌合部42を形成している。
そして、第2折曲片4cの先端側を第1受部41とし、該掛止枠本体4Aの基部4aの折曲部分が中間位置となるようにU字状枠4Bを外嵌して固定し、該U字状枠4Bの延出部分と第2折曲片4cとを一対の挟持部42a、42cとし、第1折曲片4bを上記一対の挟持部42a、42cをつなぐ連結部42bとして平面視略コ字状又はU字状の第1支柱嵌合部42を形成している。
第2支柱係止部5は、前記格子状パネル31の左右両端の他方の端部寄りで、前記第1支柱係止部4と対向するように同一高さ位置で、上下二段に固着されており先端が外方へ突出している。
そして、前記先端部が格子状パネル31の他方の端部より外側に突出して第2受部51となると共に、内方に開口する第2支柱嵌合部52を形成している。
第2メッシュパネル6は、図9に示すように、上下二段に形成された上段パネル61Aと下段パネル61Bとをヒンジ部65で枢動可能に連結している。
上段パネル61Aと下段パネル61Bとは、図示例の場合、矩形の外枠62と、該外枠62に固着された横線材63と縦線材64とで同一形状の格子状となっており、前記格子パネル31に対して外形が上下方向に略半分となっておりその他の構成は同じとなっている。
なお、縦線材64は、上段パネル61Aでは略垂直に延びる線材からなっており(図8(a)参照)、下段パネル61Bでは、図8(b)で示すように、下段パネル61Bの外枠62の下端位置と同一位置で水平に折曲がって延びる設置片部64bと、設置片部64bの先端で折り返されて先端が縦線材64の軸本体64aに溶着される折返し片部64cとからなる脚部(図9(b)参照)を設けることが好ましい。
この上段パネル61Aと下段パネル61Bとは、上段パネル61Aの外枠62の下辺と下段パネル61Bの外枠62の上辺とを回転可能にフレーム状のヒンジ部65で連結している。
従って、下段パネル61Bを起立姿勢に拘束した際に、上段パネル61Aを起立姿勢から傾倒姿勢に枢動しうるし、逆に上段パネル61Aを起立姿勢に拘束した際に、下段パネル61Bを起立姿勢から傾倒姿勢に枢動しうる。
前記左右一対の受孔部72bにロックピン71がスライド可能に挿通されており、前記ロックピン71に固定されたハンドル73が左右一対の受孔部72bの間に配置されるのでロックピン71が受孔部72bから抜け落ちないようになっている。
次に、パレット本体2に、第1メッシュパネル3と第2メッシュパネル6とを取り付ける組立例について、図10を参照しながら説明する。
まず台盤20上に、図示例では左右側方の一方で、前後のハンドルHの支柱P1、P1の外側に沿って、第2メッシュパネル6を起立姿勢で載置する。
この際に、前記第1支柱係止部4の第1受部41は、第2メッシュパネル6の格子の隙間から外方へ突出する。
そこで、前記ハンドル73を持ってロックピン71をロック方向にスライドさせて第1受部41に突入させる。
本実施例では、第1受部41は第2メッシュパネル6の格子の隙間を直交方向に通り抜けて外方へ突出することで、U字状のフレームの中空が格子部分で拘束されて孔が形成されることになるが、第1受部41にロックピン71挿通用の穴を形成しておいてもよい。この構成は他の受部においても同じである。
これにより、第1メッシュパネル3の第2支柱係止部5の第2受部51を前記別の第2メッシュパネル6の格子間から外方へ突出させることができるので、前記第2メッシュパネル6に設けられたパネルロック具7のロックピン71を第2受部51に突入させて、前記別の第2メッシュパネル6を一対の第1メッシュパネル3に係止することができる。
上段パネル61Aはそのままとし、下段パネル61Bのパネルロック具7のロックピン71を退動させて、下段パネル61Bを上向きに傾動してもよい。
台盤20上に、図中左右側方の一方で、前後のハンドルHの支柱P1、P1の外側に沿って、第2メッシュパネル6を起立姿勢で載置する点は実施例1と同様である。
そして、前記台盤20上で、第1メッシュパネル3の格子状パネル31を前方または後方のハンドルの左右一対の支柱P1、P2の内側に沿って配置し横方向にスライドし、第1支柱係止部4の第1支柱嵌合部42を一方の支柱P1に外嵌し、同時に、第2支柱係止部5の第2支柱嵌合部52を他方の支柱P2に外嵌する。
そのため、第2メッシュパネル6は、図10の実施例1の組立例に比して、支柱P1を超えて外方へ延出するように長さを設定する必要がある。
同様に前記第2メッシュパネル6に固定されるパネルロック具7はそのロックピン71が第1受部41の孔に突入可能な位置に配置される。
この場合、第1メッシュパネル3は、第2メッシュパネル6の長さを変更することで、支柱P1、P2の内側に沿って取り付けることも、外側に沿って取り付けることもできる。
その他の構成は前記実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
このメッシュ型荷役用パレット1の第1メッシュパネル13’は、実施例2のように第2メッシュパネル6の長さを長くすることなく実施例1と同様の第2メッシュパネル6を用い、第1支柱係止部14と第2支柱係止部15とを反転しても使用可能とした構成に関する。
第1メッシュパネル13の第1支柱係止部14は、格子状パネル131の一方の端部より支柱の幅の分だけ後退した位置から開口が外向きとなるようにアングル状に突設し、この先端部が前記格子状パネル131の一方の端部と揃って同じ位置まで延びてチャンネル状に曲成されている。
そして、前記アングル状の突片先端が第1前方受部141Aとなり、格子状パネル131の一方の端部が第1後方受部141Bとなっている。
また、前記チャンネル状の曲成部が外方に開口する平面視略コ字状となって前記支柱を嵌合可能とする第1支柱嵌合部142を形成している。
そして、第2折曲片14cの先端側を第1前方受部141Aとし、該掛止枠本体14Aの基部14aの折曲部分が中間位置となるようにU字状枠14Bを外嵌して固定している。
ここでU字状枠14Bは、前記第2折曲片14cの先端と平行に同じ位置まで延びて第1後方受部141Bとしている。
またU字状枠14Bの延出部分を一方の挟持部142cとし、第1折曲片14bを連結部142bとし、第2折曲片14cを他方の挟持部142aとして平面視略コ字状又はU字状の第1支柱嵌合部142を形成している。
第2支柱係止部15は、前記格子状パネル131の左右両端の他方の端部寄りで、前記第1支柱係止部14と対向するように同一高さ位置で、上下二段に固着されており先端が外方へ突出している。
そして、前記両先端部は、格子状パネル131の他方の端部より外側に突出して第2前方受部151Aおよび第2後方受部151Bとなると共に、内方に開口する第2支柱嵌合部152を形成している。
また、基部15aの折曲側と第2折曲片5cとを一対の挟持部152a、152cとし、第1折曲片15bを上記一対の挟持部152a、152cをつなぐ連結部152bとして平面視略コ字状またはU字状の第2支柱嵌合部152を形成している。
そして、第1支柱係止部14と第2支柱係止部15とは、前後に一対の受部141Aと141B、151Aと151Bを設けているので、その受部のいずれか一方をロックピン71を係止する受部として用いることができる。
この場合、前者では第1前方受部141A、第2前方受部151Aが受部として使用され、後者では第1後方受部141B、第2後方受部151Bが受部として使用されるので、第2メッシュパネル6の配置や形状は変更する必要が無い。
この場合も、左右対称となるが、前者では第1前方受部141A、第2前方受部151Aが受部として使用され、後者では第1後方受部141B、第2後方受部151Bが受部として使用されるので、第2メッシュパネル6の配置や形状は変更する必要が無い。
従って、第1メッシュパネル13’の支柱への掛止は4通り可能であり、取付の自由度、汎用性を高めることができる。
また、ヒンジ部やロック具の構成は前記実施例に限定されない。
同様に、受部はロック具によるロックと対になる構造であればよく、上記実施例に限定されない。
その他、要するにこの発明の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
2 パレット本体
3 第1メッシュパネル
4 第1支柱係止部
5 第2支柱係止部
6 第2メッシュパネル
7 パネルロック具
20 台盤
21 車輪部
31 格子状パネル
41 第1受部
42 第1支柱嵌合部
51 第2受部
52 第2支柱嵌合部
65 ヒンジ部
71 ロックピン
72 ピン受具
H1、H2 ハンドル
P1、P2 支柱
Claims (4)
- 台盤上に立設したハンドルの左右一対の支柱を台盤の対向する隅部に配置したパレット本体と、前記一対の支柱にそれぞれ掛け止める第1支柱係止部および第2支柱係止部を左右に有する一対の第1メッシュパネルと、前記第1または第2支柱係止部の先端に設けられた受部に着脱可能に係止するパネルロック具を有し前記第1メッシュパネルと直交する方向で第1メッシュパネルに掛止められる一対の第2メッシュパネルとからなるメッシュ型荷役用パレットにおいて、
第1支柱係止部および第2支柱係止部の支柱嵌合用の開口が一対の支柱の左右いずれか一方から横にスライドして嵌合しうるように同じ方向に揃って配置されていることを特徴とするメッシュ型荷役用パレット。 - 第1支柱係止部および第2支柱係止部が、第1メッシュパネルの一側に固定され第1メッシュパネルに沿って延びる平面視略コ字状の挟持部を有しており、
前記第1支柱係止部に一体に形成されて第1メッシュパネルの左右の一方の端部から外方へ突出する第1受部と、
前記第2支柱係止部に一体に形成されて第1メッシュパネルの左右の他方の端部から外方へ突出する第2受部とを設けており、
前記第2メッシュパネルのパネルロック具が、第2メッシュパネルを貫通して突出する前記第1受部または第2受部に着脱可能に係止しうることを特徴とするメッシュ型荷役用パレット。 - 第1支柱係止部および第2支柱係止部が、固着用の基部と、該基部から延びて支柱嵌合用の開口を囲むように略平行に対峙する一対の挟持部と、該一対の挟持部間をつなぐ連結部とからなっていることを特徴とする請求項1に記載のメッシュ型荷役用パレット。
- パレット本体の台盤の前後に一対のハンドルが設けられ、該一対のハンドルの左右一対の支柱が台盤の四隅に配置されており、前後の各ハンドルに沿って第1メッシュパネルがそれぞれ各ハンドルの左右一対の支柱に係止されることを特徴とする請求項1に記載のメッシュ型荷役用パレット。
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