JP5129600B2 - リフォーム用ファンデーション - Google Patents
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Description
この骨盤矯正ベルトは、その装着位置が重要であり、脚の付け根近くに巻くと、歩行が困難になり、巻く位置が上過ぎると腹部への影響で強く締め付けることができないだけでなく、骨盤や骨盤底筋の歪みの矯正ができないため、経験上、骨盤のある程度細い領域を狙い、巻かれることが多い(例えば、特許文献5)。
つまり、骨盤矯正部材は、仙骨部材から左右に伸びるようになっており、本体部材の下腹部材の表面側に着脱自在に配置される固定端部を有しているので、本体部材が定位置に装着され、骨盤矯正部材も定位置に装着することが容易となる。このため、骨盤矯正部による骨盤周りの圧迫をより正確に行うことができるようになっている。
したがって、使用者が適正な位置でリフォーム用ファンデーションを装着することができるようになっているので、使用者は、装着位置等に誤ることが無く、定位置に装着することができ、下腹部および骨盤等の位置を確実に効率よく矯正することができるようになっている。
また、仙骨部材は、伸縮性の低減されたクッション性を有しているので、使用者が装着した際には、ヒップの丸みを潰してしまうことがなく、装着感を高めることができる。
つまり、仙骨部材は、伸縮性が低減されているので、側面部材を引っ張りつつ本体部材を装着しても、仙骨部材の伸縮によりヒップを潰してしまうことが無いが、クッション性を有しているので、程よく仙骨周辺にフィットさせることができる。
従がって、下腹部や骨盤周りは矯正されつつ、外見上、違和感が無く装着することができるようになっている。
さらに、リフォーム用ファンデーションの本体部材は、帯状体とされており、この帯状体を展開した場合の短手方向は、本体部材の上下の幅方向と一致する方向とされ、帯状体の長手方向は、上側端部と下側端部とされている。また、仙骨部材と側面部材の配置されている上側端部の形状と下側端部の形状を比較すると、下側端部の形状が相対的に丸みを帯びた形状とされている。
つまり、仙骨部材の上下幅方向の大きさが、側面部材の下腹部材と連結されている側の上下幅方向の大きさより、相対的に大きくされている。このため、使用者が装着した際に、使用者のヒップ形状を仙骨部材とこの仙骨部材と連接している側面部材とでヒップ形状の丸みをつぶさずに、すっぽりと覆うことができるようになっている。
また、側面部材と下腹部材の配置されている下側端部は、使用者の足の付け根部分を回避される形状とされている。
このため、装着した際に使用者の側面側を通り前面側の下腹部付近に至る下端部側は、使用者の足の付け根部分を覆うことがないので、使用者が装着した際に、使用者の足の動きを妨げることない。
従って、使用者が装着して動いても、リフォーム用ファンデーションがずり上がってきてしまうことがなく、最初の装着位置を保つことができるので、最初に位置決めした際の骨盤の締め付け感を維持することができ、効果的に下腹部や骨盤を矯正することが可能となる。
また、下側下腹部材が、上側下腹部材の上下方向の幅より幅広に形成されているので、下腹部の下側を上側より強い力で圧迫することができる。
そして、この下側下腹部材の一方の端部に他方の端部を重ねられている表面側に露出されている部分は、骨盤矯正部材の固定端部が着脱自在に配置されるための取り付け部となっている。このため、使用者は、下腹部を矯正した後にこの骨盤矯正部材により容易に骨盤周りを矯正することが可能となる。従がって、本体部材で、下腹部及び骨盤周辺全体を締め付けた後に、骨盤周りの矯正を行うことができるので、より確実に矯正することができるようになっている。
骨盤矯正部材が、本体部材の袋状部で進退可能となっており、下腹部材側の開口部から固定端部が露出されているので、本体部材が使用者に装着されて下腹部を圧迫した後に、この骨盤矯正部材で、更に、骨盤周辺を狙って締め付けをすることが容易にできるようになっている。
図1は人体、特に女性の骨盤周辺の正面図であり、皮膚や筋肉などの組織を透視した図である。図2は、図1のA−A線の位置で人体を切断した場合の概略断面図である。
そして、妊娠5ヶ月以降から産後数ヶ月までと、産後数ヶ月以降とでは、一対の恥骨6,6の互いの間隔Lが異なっており、この恥骨6,6の間隔Lが大きい程、つまり、骨盤が緩んでいる程、腰痛や体形変化などの程度が大きいといわれている。
また、近年、共働きや核家族化などの社会現象に伴って、産後の女性が、立って動くことが多い。そのため、重力が加わった臓器等の重みで恥骨間の間隔Lが戻り難いケースが増えている。そして、骨盤の緩みが回復するのに産後5ヶ月程度かかる場合もあり、過去に比較すると骨盤の緩みが回復する期間が長期化する傾向にある。また、骨盤が緩んだ状態から完全に回復しないケースも増えている。
しかし、上述したように、恥骨6の脇から寛骨臼5にかけて形成された窪みには、脚の付け根の骨8が入り込むようになっている。このため、この帯域に骨盤を矯正するための帯状のものを巻いてしまうと、脚の付け根を締め付けるため、歩行し難くなるだけでなく、歩行に伴ってずれ易くなる。そして、腸骨4は仙骨2にあたる位置であり、恥骨6とは離間しているため、この部分に骨盤を矯正するために帯状のものを巻いても骨盤の状態を早期に回復するとの効果が殆ど見られない。
したがって、骨盤を矯正する帯状のものは、寛骨臼5より上側であって腸骨4より下側の間(図1の一点鎖線で示す帯域M)に位置するように巻くことが最も効果的である。
また、図1及び図2で見られる仙骨2は、身体の中心部に位置しており、脊柱(背骨)と関節を介して繋がっており、脊柱の中には、脊髄が存在している。そして、この仙骨2を保温することは、腰痛の改善や骨盤の矯正を行う上で、仙骨2と寛骨3の間の関節の動きを良くするため好ましい。
従がって、骨盤全体や下腹部の矯正をしつつ、骨盤矯正に一番効果の良い、寛骨臼5より上側であって腸骨4より下側の間(図1の一点鎖線で示す帯域M)を保持できるようになっているリフォーム用ファンデーションが好ましく、本発明のリフォーム用ファンデーションは、好ましくはこのように下腹部の体形成形をすると共に骨盤を矯正するために装着することができるようになっている。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図3はリフォーム用ファンデーション10を着用した状態で人体の正面側から見た場合の概略図、図4はリフォーム用ファンデーション10を着用した状態で背面側から見た場合の概略図、図5はリフォーム用ファンデーション10を着用した状態で側面側(右側面側)から見た場合の概略図である。
また、図6及び図7は、本発明の実施形態に係るリフォーム用ファンデーション10を開いた状態を示している。図6は、リフォーム用ファンデーションを開いた状態の表面側からみた場合の概略展開図であり、図7は、リフォーム用ファンデーションを開いた状態の裏面側からみた場合の概略展開図である。
そして、図8ないし図10は、本発明の実施形態に係るリフォーム用ファンデーション10を使用者Lが着用する際の着用方法を説明するための概略図となっている。
本実施形態のリフォーム用ファンデーション10は、上述したように仙骨2を中心に左右に配置された一対の寛骨3,3を供える骨盤1全体を覆うことができる。
図3に示すように、使用者Lの正面側には、下腹部上方裏側パネル14a、下腹部上方表側パネル14b、下腹部下方裏側パネル15a、下腹部下方表側パネル15bが、使用者Lの下腹部付近を圧迫するように配置されている。また、リフォーム用ファンデーション10には、上述したように一対の恥骨6、6の互いの間隔を狭めるために、寛骨臼5より上側であって腸骨4より下側の間を狙って巻くことができるような骨盤締付部16a、16bが設けられている。この骨盤締付部16a、16bは、使用者Lの正面側にその一方の端部、骨盤締付固定端部31a、31bを有しており、この骨盤締付固定端部31a、31bは、下腹部下方表側パネル15bに固定される。そして、後述するように、この骨盤締付部16a、16bは、使用者Lが装着した際に仙骨パネル12を中心とすると、左側方向に設けられた骨盤締付部16aと右側方向に設けられた骨盤矯正部16bとなっている。
そして、使用者Lの正面側に配置される前面下端部29a、29b及び側面下端部20a、20bの一部は、使用者Lの足の付け根の動きを妨げないような位置に配置される。
つまり、側面部13a、13bの側面下端部20a、20bと下腹部下方裏側パネル15a、下腹部下方表側パネル15bの前面下端部29a、29bは、使用者Lの足の付け根部分を回避される形状とされている。
このため、装着した際に使用者Lの側面側を通り前面側の下腹部付近に至る側面下端部20a、20b及び前面下端部29a、29bは、使用者Lの足の付け根部分を覆うことがないので、使用者Lが装着した際に、使用者Lの足の動きを妨げることない。
従って、使用者Lが装着して動いても、リフォーム用ファンデーション10がずり上がってきてしまうことがなく、最初の装着位置を保つことができるので、最初に位置決めした際の骨盤の締め付け感を維持することができ、効果的に下腹部や骨盤を矯正することが可能となる。
そして、この仙骨パネル12は、伸縮性の低減されたクッション性の良い材料で形成されている。このため、使用者Lが装着する際に、この仙骨パネル12を起点として、締め付けることができるようになっている。
しかも、この仙骨パネル12は、伸縮性の低減された材料で形成されているので、装着の際にヒップの丸みを潰さずに締め付けることができる。また、仙骨パネル12は、クッション性もあるので、ヒップへのフィット感にも優れた付け心地を使用者Lに与え、仙骨2の保温もできるようにもなっている。
また、後述するように、仙骨パネル12の形状が使用者Lのヒップの形状に沿う様に形成されているので、使用者Lが装着する際に、付け位置に迷うことが無く、正しい位置で装着することができるようになっている。
また、仙骨パネル12の側方である左右方向の仙骨パネル側方端部17a、17bの位置では、骨盤締付部16a、16bのもう一方の端部と連結されている。従がって、骨盤を締め付ける際にもこの仙骨パネル12が起点となり、骨盤締付部16a、16bは、しっかりと骨盤を締め付けることができる。
つまり、上述したように、使用者Lの背面側の仙骨パネル12が、ヒップの下側まで配置されており、使用者Lの正面側の前面下端部29a、29b及び側面下端部20a、20bの一部は、使用者Lの足の付け根の動きを妨げないような位置に配置されるようになっている。
リフォーム用ファンデーション10は、このように装着できるので、使用者Lの動作にしたがってずり上がってきてしまうことがなく、使用者Lの動きに対応できるようになっている。
また、ヒップの形状に沿って装着できるので、使用者Lが、衣服の下にこのリフォーム用ファンデーション10を装着していても、違和感もない。
図6及び図7より、リフォーム用ファンデーション10の本体部は、仙骨パネル12を中心として、左右に側面部13a、13bを有し、その側面部13a、13bと連結される下腹部上方裏側パネル14a、下腹部上方表側パネル14b及び下腹部下方裏側パネル15a、下腹部下方表側パネル15bをそれぞれ有し、全体として帯状となっている。つまり、リフォーム用ファンデーション10の本体部は、下腹部上方裏側パネル14aと腹部下方裏側パネル15aと連結されている側面部13aと、下腹部上方表側パネル14bと下腹部下方表側パネル15bと連結されている側面部13bとが仙骨パネル12を介して帯状となっている。
リフォーム用ファンデーション10の本体部は、図6の仮想中心CLに左方向に側面部13a、下腹部上方裏側パネル14a及び下腹部下方裏側パネル15aを有し、右方向に側面部13b、下腹部上方表側パネル14b及び下腹部下方表側パネル15bを有している。ここで、本実施形態においては、図6の仮想中心CLに左方向に下腹部上方裏側パネル14a及び下腹部下方裏側パネル15aを有し、右方向に下腹部上方表側パネル14b及び下腹部下方表側パネル15bを有する構成として説明しているが、左方向に下腹部上方表側パネル14b及び下腹部下方表側パネル15bを有し、右方向に下腹部上方裏側パネル14a及び下腹部下方裏側パネル15aを有するようにすることもできる。その場合いは、後述する装着の際には、使用者Lの下腹部付近でそれぞれのパネルの重なりは、左右が逆となる。
そして、仙骨パネル12の外形は、ウエストよりやや下方部分に配置される仙骨パネル上端部23は長く、ヒップの下側に配置される部分の仙骨パネル下端部24は狭く形成されている。また、仙骨パネル上端部23及び仙骨パネル下端部24は、仙骨パネル12と同様に、伸縮性の低減された部材で構成されている。
そのため、装着の際に、使用者Lのウエストよりやや下方部分、つまり、腰部近傍に配置される仙骨パネル上端部23は、しっかりと使用者L側に押さえつけて、密着させることができる。一方、ヒップの下側に配置される仙骨パネル下端部24は、ヒップの丸みを潰させずに配置させることができる。
この仙骨パネル12は、上述したように伸縮性の低減されたクッション性の良い材料を使用して構成されている。そして、例えば、このクッション性の良い材料として、通気性の良いように穴の開いたメッシュ面と凹凸の少ないフラット面の二枚の素材を重ねて、その二枚の素材の間隙を繊維状のもので繋ぎ編み目構造やハニカム構造等を持たせたような中空構造のニットを用いることができる。また、例えば、発泡ウレタン等を二枚の布地で挟んで構成されたクッション材等でもよい。
そして、例えば、この仙骨パネル12は、使用者Lに配置される側、つまり図7の裏側は、上述したクッション材のメッシュ面側が配置され、表側、つまり図6の表側は、このクッション材のフラット面側には、着用した使用者Lの衣服側から目立たないように、比較的弾性がなく凹凸の少ないフラット面となるような生地を配置さている。または、例えば、この仙骨パネル12は、メッシュ面とフラット面の間に、クッション材を配置して3層構造とすることもできる。
そして、ここでは、側面部13a、13bは、後述する骨盤締付部16a、16bをその内部で進退可能に収容できるように、二重構造、つまり袋状とされている。
側面部13a、13bは、仙骨パネル12の左右方向に伸びるように、リフォーム用ファンデーション10の長手方向に配置されている。側面部13a、13bの伸縮方向は、リフォーム用ファンデーション10の長手方向に沿うようになっている。
このため、仙骨パネル12を中心として、側面部13a、13bを伸ばしつつ装着すると、側面部13a、13bは、使用者Lに巻きつける方向に伸縮して、骨盤1全体を覆いつつ締付けることができる。
また、側面下端部20a、20b、仙骨パネル下端部24を繋ぐラインは、側面上端部21a、21b、仙骨パネル上端部23を繋ぐラインと比較すると長くなっている。
そして、側面下端部20a、20b、仙骨パネル下端部24を繋ぐラインの形状と、側面上端部21a、21b、仙骨パネル上端部23を繋ぐラインの形状は、共に、丸いラインを描くように形成されており、特に、側面下端部20a、20b、仙骨パネル下端部24を繋ぐラインの形状は、その丸みの大きいライン形状となっている。つまり、仙骨パネル12の上下幅方向の大きさが、側面部13a,13bの側面前面連結部28a,28b上下幅方向の大きさより、相対的に大きくされている。
このため、単に直線形状の帯状となっているよりも、装着した際により、使用者Lの形状に沿うようになる。
このため、使用者Lが装着した際に、使用者Lのヒップ形状を仙骨パネル12とこの仙骨パネル12と連接している側面部13a,13bとでヒップ形状の丸みをつぶさずに、すっぽりと覆うことができるようになっている。
つまり、リフォーム用ファンデーション10を巻きつける位置が、骨盤1を覆うことができる位置であり、側面上端部21a、21b、仙骨パネル上端部23を繋ぐラインは、ウエストのやや下方に配置され、側面下端部20a、20b、仙骨パネル下端部24を繋ぐラインは、ヒップの下側に沿うように配置されている。そして、それぞれのライン形状は、それぞれの配置される使用者Lの形状に沿うことができるように形成されている。
これにより、装着した際のフィット感が向上し、また、使用者Lの動きに対し、ずれずにフィット感が継続する。
そして、この側面部13a、13bは、二重構造、つまり袋状とされており、この側面前面連結部28a、28bには、骨盤締付部16a、16bの一方の端部である骨盤締付固定端部31a、31bが露出される開口部27a、27bが形成されている。この開口部27a、27bは、帯状のリフォーム用ファンデーション10の幅方向の下側よりに形成されている。つまり、開口部27a、27bは、下腹部下方裏側パネル15a、下腹部下方表側パネル15bと連結する部分よりに形成されている。
このため、骨盤周りの矯正する際に、骨盤締付部16a、16bは、締め付けたい位置である、骨盤矯正に一番効果の良い、寛骨臼5より上側であって腸骨4より下側の間を確実に狙って締め付けることができる。つまり、この開口部27a、27bは、骨盤締付部16a、16bのガイドともなっている。
そして、仙骨パネル側方端部17a、17bと連結されている骨盤締付部16a、16bのもう一方の端部の上下の幅(Z1)は、開口部27a、27bから露出しているもう一方の端部の上下の幅と比較すると、幅広になっている。これにより、骨盤締付部16a、16bで締付つける際に、仙骨パネル12を人体L側に押さえつけつつ、より大きい力で骨盤1を締付つけることができるようになっている。
そして、開口部27a、27bから、骨盤締付部16a,16bを引っ張ると、骨盤締付部16a,16bが徐々に幅広となり、途中で開口部27a、27bの幅より大きくされている。このため、必要以上に骨盤構成部16a、16bが引っ張りだされてしまうことがない。
骨盤締付部16a、16bは、進退方向に伸縮性のある材料となっている。つまり、骨盤締付部16a,16bの上下の幅方向と交わる方向に強い伸縮性を有する材料が使用されている。この伸縮性の方向が、骨盤締付部16a、16bの進退方向と一致しているので、これにより、骨盤締付部16a、16bで使用者Lの骨盤1を締付つける際に、弾性的に圧迫することが可能となる。骨盤締付部16a、16bは、例えば、硬質のパワーネットや、パワーネットを2重に重ねて使用すれば、骨盤1を締め付ける際の力を大きくすることができる。
つまり、下腹部上方裏側パネル14a、下腹部上方表側パネル14b、下腹部下方裏側パネル15a、下腹部下方表側パネル15bは、それぞれ、伸縮性の低減された材料で形成されている。例えば、下腹部上方裏側パネル14a及び下腹部下方裏側パネル15aは、表地はフレンチパイル、裏地に硬質のパワーネット、下腹部上方表側パネル14bはテグスコール、下腹部下方表側パネル15bはポリウレタン等からなるストレッチ性の良い素材が使用でき、後述するように、その全面が面ファスナー26となっている。
そして、下腹部下方裏側パネル15aと下腹部下方表側パネル15bとは、下腹部上方裏側パネル14aと下腹部上方表側パネル14bより、幅広になるように構成されている。つまり、下腹部下方裏側パネル15aと下腹部下方表側パネル15bの上下幅方向をY1、下腹部上方裏側パネル14aと下腹部上方表側パネル14bの上下幅方向をY2とすると、Y2>Y1となるように構成されている。このため、このリフォーム用ファンデーション10を装着すると、下腹部の下方が、より強い力で圧迫できる。
また、このように、二段になっているので、巻きつける際に、位置決めが容易であるのと、巻きつけ強さの調整が容易に行える。
すなわち、面ファスナー18a、19aは、腹部上方裏側パネル14aと下腹部下方裏側パネル15aの表側の全面に設けられており、使用者Lの骨盤周りの大きさに合わせて長さ調整ができるようになっている。
従がって、下腹部下方表側パネル15bの表面の全面は、面ファスナー26となっているので、骨盤締付部16a、16bの骨盤締付固定端部31a、31bの付近に設けられた面ファスナー25a、25bが任意の位置で固定できるようになっている。そして、下腹部下方表側パネル15bの表面の全面が、面ファスナー26となっているので、骨盤締付部16a、16bの巻き付け強さの調整が行えるようになっている。また、面ファスナー26は、下腹部下方表側パネル15bの表面の全面に重ねるように設けられてもよい。そして、面ファスナー26は、若干伸縮性のある面ファスナー素材であることが、使用者Lが装着した際のフィット感が向上するので、好ましい。
そして、図6及び図7より、その全体は、弓状になっており、使用者Lの体形に容易に沿うことができるようになっている。
使用者Lは、まず、図6及び図7のような状態のリフォーム用ファンデーション10の両端部の下腹部上方裏側パネル14a(または、下腹部下方裏側パネル15a)及び下腹部上方表側パネル14b(または、下腹部下方表側パネル15b)をそれぞれ掴み、仙骨パネル12を使用者Lのヒップ部分に当てる。
つまり、下腹部上方裏側パネル14a(または、下腹部下方裏側パネル15a)を左手で掴み、下腹部上方表側パネル14b(または、下腹部下方表側パネル15b)を右手で掴み、仙骨パネル12の裏面側(図7の側)を使用者Lのヒップ部分と接するように当てる。
そして、例えば、下腹部下方裏側パネル15aと下腹部下方表側パネル15bを使用者Lの正面側の下腹部で重ね合わせる。その際、仙骨パネル12が使用者のヒップ部分と密着するように、下腹部下方裏側パネル15aと下腹部下方表側パネル15bを引っ張りつつ、下腹部下方表側パネル15bの面ファスナー19bを下腹部下方裏側パネル15aの面ファスナー19aと係合させて固定する(図8参照)。
この下腹部下方裏側パネル15aと下腹部下方表側パネル15bとは、互いに伸縮性の低減された材料であり、下腹部下方裏側パネル15aと下腹部下方表側パネル15bとを引っ張ると、伸縮性の高い側面部13a、13bがそれぞれ伸張される。そして、下腹部下方表側パネル15bの面ファスナー19bを下腹部下方裏側パネル15aの面ファスナー19aに重ねて係合させると、側面部13a、13bが収縮し、下腹部下方表側パネル15bと下腹部下方裏側パネル15aとで使用者Lの下腹部が圧迫される。
この時、最初に固定した下腹部下方裏側パネル15aと下腹部下方表側パネル15bとが、下腹部上方裏側パネル14aと下腹部上方表側パネル14bとを固定したことにより、使用者Lが緩いと感じた場合には、再度、下腹部下方裏側パネル15aと下腹部下方表側パネル15bとの固定をやり直すことができる。
このように、下腹部部分を圧迫することができる正面側のパネルが、下腹部上方裏側パネル14aと下腹部上方表側パネル14b、下腹部下方裏側パネル15aと下腹部下方表側パネル15bのように上下二段に別れて設けられているので、使用者Lの下腹部の圧迫の調整が容易に行える。
また、下腹部を押える面積や力は、一枚のパネルとした場合と同様であるが、着用に際しては、このようにニ段に分かれているので、着用が容易である。
そして、仙骨パネル12が形成されているので、着用の際の位置決めが容易であり、使用者Lは、着用位置を誤って装着することがない。
このように、リフォーム用ファンデーション10の本体部(帯状)が装着されると、使用者Lの骨盤全体が覆われて下腹部が圧迫される。
そして、使用者Lは、骨盤締付固定端部31a、31bに備わる面ファスナー25a,25bを、下腹部下方表側パネル15bの表面側の面ファスナー26に係合させて、固定する。
すると、骨盤締付部16a,16bは、骨盤を矯正するに際し、一番効果のある部位を弾性的に圧迫するように装着できる。
本実施形態の場合、この着脱可能にする手段として、面ファスナーを例に挙げて説明しているがその他の係脱自在な係合手段が用いられていてもよい。
そして、骨盤締付部16a、16bは骨盤矯正部材の一例であり、骨盤締付固定端部31a、31bは、固定端部の一例である。
そして、下腹部下方表側パネル15bの表側面の面ファスナー26は、取り付け部の一例となっており、骨盤締付固定端部31a、31bが着脱自在に配置され固定されるようになっている。
そして、側面部13a、13bは、袋状となっており、袋状部の一例となっており、開口部27a,27bを有している。この開口部27a,27bは、骨盤締付固定端部31a、31bの上下の幅方向と対応する幅となるように形成されている。
そして、仙骨パネル12(仙骨部材)により容易に位置決めができ、下腹部上方裏側パネル14aと下腹部上方表側パネル14b及び下腹部下方裏側パネル15aと下腹部下方表側パネル15b(下腹部材の一例)は、下腹部を効率よく圧迫することができる。
このため、リフォーム用ファンデーション10の本体が定位置に装着され、骨盤締付部16a,16b(骨盤矯正部材の一例)も定位置に装着することが容易となる。このため、骨盤締付部16a,16b(骨盤矯正部材の一例)による骨盤周りの圧迫をより正確に行うことができるようになっている。
したがって、使用者Lが適正な位置でリフォーム用ファンデーション10を装着することができ、使用者Lは、装着位置等に誤ることが無く、定位置に装着することができ、下腹部および骨盤等の位置を確実に効率よく矯正することができる。
このように装着された本体部の下腹部材は、伸縮性のある側面部13a,13bにより仙骨パネル12の方向に引っ張られ、使用者の下腹部面を圧迫することができる。
また、仙骨パネル12は、伸縮性の低減されたクッション性を有しているので、使用者が装着した際には、ヒップの丸みを潰してしまうことがなく、装着感を高めることができる。
つまり、仙骨パネル12は、伸縮性が低減されているので、側面部13a.13bを引っ張りつつ本体部を装着しても、仙骨パネル12の伸縮によりヒップを潰してしまうことが無いが、クッション性を有しているので、程よく仙骨周辺にフィットさせることができる。
従がって、下腹部や骨盤周りは矯正されつつ、外見上、違和感が無く装着することができる。
そして、この下腹部下方表側パネル15bの表面側は、骨盤締付部16a、16bの固骨盤締付固定端部31a,31bが脱自在に配置されるように面ファスナー26を有している。
このため、使用者Lは、下腹部を矯正した後にこの骨盤締付部16a,16bにより容易に骨盤周りを矯正することが可能となる。
従がって、本体部で、下腹部及び骨盤周辺全体を締め付けた後に、骨盤周りの矯正を行うことができるので、より確実に矯正することができるようになっている。
そして、側面部13a、13bが袋状とされ、開口部27a,27bの幅が骨盤締付固定端部31a,31bの幅と対応するようになっており、骨盤締付部16a,16bの仙骨パネル12が骨盤締付固定端部31a,31bより幅広に形成されている。
このため、開口部27a,27bは、この開口部27a,27bから骨盤締付部16a,16bの骨盤締付固定端部31a,31bを引っ張りだして骨盤周辺を締め付ける際の骨盤締付部16a,16bの位置決め部ともなっている。
Claims (3)
- 使用者の骨盤周辺を覆うように配置される伸縮性を有する左右の側面部材と、
前記使用者の仙骨周辺にヒップ形状に沿うように装着されるクッション性を有し、前記側面部材より伸縮性の低減された仙骨部材と、
一端部側が左右の前記側面部材とそれぞれ連結されており、他端部側が一方の端部に他方の端部を重ねられて、使用者の下腹部面が圧迫されるように装着される伸縮性の低減された下腹部材と
を有する本体部材と、
前記仙骨部材から左右方向に伸びて、使用者の骨盤周りが弾性的に圧迫されるように前記下腹部材の表面側に着脱自在に配置される固定端部を有する骨盤矯正部材と
を有し、
前記本体部材は、前記仙骨部材を中心領域になるよう前記下腹部材の端部の重なりを開いて展開すると、前記仙骨部材と左右の前記側面部材と左右の前記下腹部材とを有する帯状体として形成され、前記帯状体の短手方向は、本体部材の上下の幅方向と一致する方向となっており、前記帯状体の長手方向の上下は、それぞれ上側端部と下側端部となっており、前記仙骨部材の配置されている前記上側端部の幅は、前記下側端部の幅よりも相対的に長くなるように形成され、前記側面部材の配置されている前記下側端部の幅は、前記上側端部の幅よりも相対的に長くなるように形成されており、前記仙骨部材と前記側面部材の配置されている前記下側端部の形状が前記前記仙骨部材と前記側面部材の配置されている前記上側端部の形状より相対的に丸みを帯びた形状とされており、前記側面部材と前記下腹部材の配置されている前記下側端部は、使用者の足の付け根部分を回避される形状とされていることを特徴とする
リフォーム用ファンデーション。 - 前記下腹部材は、上側に配置される上側下腹部材と、下側に配置されており前記上側下腹部材の上下方向の幅より幅広に形成される下側下腹部材との上下2段に分割されており、前記下側下腹部材の表面側には、前記骨盤矯正部材の固定端部が着脱自在に配置されるための取り付け部を有していることを特徴とする請求項1に記載のリフォーム用ファンデーション。
- 前記側面部材は、前記仙骨部材と前記下腹部材との間で袋状部とされ、前記袋状部の前記下腹部材側には、前記骨盤矯正部材の固定端部を露出させるための開口部が形成されており、前記骨盤矯正部材は、前記袋状部の内側で前記仙骨部材から前記下腹部材に向かって進退可能となるようにされていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のリフォーム用ファンデーション。
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