JP4925172B2 - 分離型多目的ウエストニッパー及び分離型多目的ウエストニッパー付下半身用下着 - Google Patents
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Description
例えば、腰痛を防止するためのベルトや腹巻等は、数多く提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。従来の腰痛を防止するための腹巻きの一例を図21乃至23に示す。図21は、腹巻きを体に装着する側から見た斜視図である。図22は、腹巻きを体に装着する外側から見た斜視図である。図23は、腹巻きを体に巻いたときの形を示す図である。この腹巻きは、一対となるように接合部分(110)を設けてある2本の独立した伸縮性のあるベルト(107、108)を、別に設けた背当て部分(101)に、面ファスナー(102,103,110,111)などで着脱可能な構造にし、長さを調整することが可能にした腰痛予防や治療に使われるものである。
しかしながら、体形を気にしなくても使用できるといっても、平面の単純な帯状ベルトであるため、腹帯をするような、お腹の大きな妊婦に適用するのは困難である。
しかしながら、前者のように縫い付けられている場合には、頭からかぶるようにするか、両足を入れて腹部まで持ち上げるようにするしかなく、いずれにしても、かなり伸縮性がないと装着しづらく、あまり伸縮性があると下腹部を保持する力が弱くなり、また、保持する力を調節することは不可能である。また、後者のように係止具によって装着する場合、係止具が背部に取り付けられる構造であるため、背部に手を回さなければならず、妊婦でなくても装着しづらいものとなっている。
図1は、本発明に係る第1実施形態のウエストニッパーを装着した様子を人体左側面側から見た左側面図である。図2は、図1の様子を人体正面側から見た正面図である。図3は、図1の様子を人体背面側から見た背面図である。図4は、本発明に係る第1実施形態のウエストニッパーを構成する腹部側帯の一例を示す正面図である。図5は、図4の背面図である。図6は、本発明に係る第1実施形態のウエストニッパーを構成する背面腰部側帯の一例を示す正面図である。図7は、図6の背面図である。
腹部側帯(2)は、腹部側カバー部材(12)と、腹部側締め付け部材(13)と、腹部側係止用把持バンド(14)とからなる。背面腰部側帯(3)は、背面腰部側カバー部材(32)と、背面腰部側締め付け部材(33)と、背面腰部側係止用把持バンド(34)とからなる。
この腹部側締め付け部材(13)は、例えば布地や伸縮性を有するテープで構成することができ、その布やテープの種類は限定されない。例えば、パワーネット布地を二重にして用いることができる。
このような構成であれば、背面腰部側締め付け部材(33)は、特に具体的な構造は問わない。図示例では、背面腰部側締め付け部材(33)は、その基端部(47)が背面腰部側カバー部材(32)の左右端に相当し、先端部(48)にかけて次第に幅が狭くなり、上底幅が狭い台形形状である。この背面腰部側締め付け部材(33)は、伸縮性に富んだ布地が使用されている。伸縮性に富んだ布地としては、パワーネットを例示することができる。
なお、腹部側及び背面腰部側の係止用把持バンド(14,34)は、人が確実に把持できる程度の大きさ・形状であれば特にその構成は問わないが、図示例では舌状に形成されている。また、挿通可能部(25)は、背面腰部側係止用把持バンド(34)を挿通できる程度の大きさ・形状に形成されていれば、特にその構成は問わないが、図示例では背面腰部側締め付け部材(33)の先端部(48)から中途部までを挿通できる大きさ・形状である。
いずれにしても、腹部側及び背面腰部側の係止用把持バンド(14,34)は、ウエストニッパー(1)を装着する際に、装着者の手に把持されて側方へ引っ張られた後、他方側のカバー部材(12,32)に係止されるものであり、腹部側及び背面腰部側の係止用把持バンド(14,34)の挿通可能部(25)への挿入長さ及びウエストニッパー(1)の伸び量如何によって、ウエストニッパー(1)の締め付け強度を任意に調節することができる。
図8は、腹部側帯と背面腰部側帯とを接続する様子を示す状態図である。
まず、人体左右側面のうち、いずれの側面側で腹部側帯(2)と背面腰部側帯(3)とを相互に係止するか決める。利き手に応じて係止しやすい側面側を選択することができる。
また、このように係止した接続部分において、この接続部分に位置する一方の腹部側締め付け部材(13)の先端部(24)に設けられた腹部側係止用把持バンド(14)の係止具(27)を、同じくこの接続部分に位置する一方の背面側方カバー片(42)の正面側を構成する被係止具(43)に押し付け、これらを相互に係止する。
調整した位置で、背面腰部側係止用把持バンド(34)の係止具(49)を腹部側カバー部材(12)に縫い付けられた面ファスナーの被係止具(21)に押し付け、腹部側係止用把持バンド(14)の係止具(27)を背面側方カバー片(42)の正面側を構成する被係止具(43)に押し付け、これらを相互に係止する。
なお、ウエストニッパー(1)を取り外す場合には、前述の、ウエストニッパー(1)をウエストに巻きつけたところからの動作と逆の流れで動作を行えばよい。
従って、締め付け動作から係止動作に至る一連の動作を一度行うだけで装着することができる。
なお、寝た状態は、仰向き、うつ伏せ、横向き等、どの方向を向いている状態であってもよい。例えば仰向きの場合、背面腰部側帯(3)を装着者の背面腰部の下に差込んだ後、腹部側帯(2)を腹部に当て、片側ずつ両側面側で背面腰部側帯(3)と腹部側帯(2)とを接続するようにすればよい。
従って、両側の係止用把持バンド(14,34)を引っ張るだけで、腹部側帯(2)及び背面腰部側帯(3)における上側及び下側の締め付け強度を等しくすることができる。これによって、一回の係止動作で快適な装着感が得られ、装着に要する時間を短くすることができる。
第2実施形態に係るウエストニッパー(1)は、図9に示すように、腹部側帯(2)が下腹部に当てられ、その腹部側帯(2)に対応して背面腰部側帯(3)も背面腰部においてウエストラインから下に当てるように構成されている。
腹部側締め付け部材(13)は、第1実施形態と同様、腹部側カバー部材(12)の左右両端側に夫々設けられ、各腹部側締め付け部材(13)は、その基端部(23)から先端部(24)にかけて次第に幅が狭くなるとともに、先端部(24)が腹部側締め付け部材(13)の基端部中央から垂直方向(α方向)に位置し、挿通可能部(25)が形成されている。
また、背面腰部側カバー部材(32)は、第1実施形態と同様、背面側方カバー片(42)と背面中央カバー片(41)との境界部分(背面腰部側カバー部材(32)の左右方向において、左右両端から夫々約1/4の位置)及び背面腰部側カバー部材(32)の左右両端部に、芯材の代わりとして伸縮性がほとんどないテープ(46)が縫い付けられている。なお、このように芯材の代わりに、伸縮性のない又はほとんどないテープ類や面ファスナーなどを縫い付けることによって、芯材が折れるような危険を回避して妊婦の安全を図ることができる。従って、妊婦用においては、金属類も使用せず、特に磁気を発生するものを用いないようにする。
背面腰部側係止用把持バンド(34)は、第1実施形態と同様、背面腰部側締め付け部材(33)の先端部(48)に取り付けられ、当該背面腰部側係止用把持バンド(34)の少なくとも先端部(48)に、係止具(49)が設けられている。
ただし、腹部側締め付け部材(13)にのみ挿通可能部(25)を設け、背面腰部側締め付け部材(33)は一面の台形形状の布地で構成することによって、引っ張られる力に対する強度が増し、特に本第2実施形態の場合には下腹部の重みをより強固に支えることができる。
本第2実施形態のウエストニッパー(1)は、第1実施形態と同様の構成によって、第1実施形態と同様、人体両側面側のうちのいずれの側でも容易に締め付け強度を調整し、容易に係止して接続することができ、締め付け動作から係止動作に至る一連の動作を一度行うだけで装着することができる。
従って、ウエストニッパー付下半身用下着(5)を構成する腹部側帯(2)及び背面腰部側帯(3)は、第1実施形態と全く同じである。下半身用下着(8)は、図示例ではガードルである。
まず、通常のガードルをはく要領で、ウエストニッパー付下半身用下着本体(7)をはく。
調整した位置で、背面腰部側係止用把持バンド(34)の係止具(49)を腹部側カバー部材(12)に縫い付けられた面ファスナーの被係止具(21)に押し付け、腹部側係止用把持バンド(14)の係止具(27)を背面側方カバー片(42)の正面側を構成する被係止具(43)に押し付け、これらを相互に係止する。
なお、第1実施形態において説明したように、装着前に予め人体左右側面側のいずれか一方の側面側で腹部側帯(2)と背面腰部側帯(3)を接続しておくようにしてもよい。本第3実施形態のような方法をとれば、腹部側カバー部材(12)の中央部分が人体中心線上に位置するので、予め接続しておいた接続部分における締め付け具合を再調整する必要がない。
また、下半身用下着(8)がガードルであれば、ガードルによる予め定められた部位に対する補整力に、任意の締め付け強度で補整力を加えることができ、また、ウエストラインから胸下にかけての補整を追加することができる。
なお、下半身用下着(8)を、ガードルに換えて例えば、腹部を伸縮性の大きな布地で構成した下着とし、腹部側帯(2)及び背面腰部側帯(3)を第2実施形態で示した妊婦等かなりお腹の大きい人に合わせたものとすれば、妊婦等が下腹部を支える目的で使用する場合に、より容易に適切な位置に装着することが可能となる。
2 腹部側帯
3 背面腰部側帯
5 分離型多目的ウエストニッパー付下半身用下着
7 分離型多目的ウエストニッパー付下半身用下着本体
8 下半身用下着
12 腹部側カバー部材
13 腹部側締め付け部材
14 腹部側係止用把持バンド
32 背面腰部側カバー部材
33 背面腰部側締め付け部材
34 背面腰部側係止用把持バンド
Claims (6)
- 腹部に当てる腹部側帯と、該腹部側帯と接続して背面腰部に当てる背面腰部側帯とからなる分離型多目的ウエストニッパーであって、
前記腹部側帯は、腹部を覆って係止具と着脱可能に係止される被係止具が設けられている腹部側カバー部材と、該腹部側カバー部材の長さ方向両端部に夫々設けられ、その基端部から先端部にかけて次第に幅が狭くなっている腹部側締め付け部材と、各腹部側締め付け部材の先端部から延出され、係止具が設けられた腹部側係止用把持バンドとからなり、
前記背面腰部側帯は、腰部の背面部分を覆って係止具と着脱可能に係止される被係止具が設けられている背面腰部側カバー部材と、該背面腰部側カバー部材の長さ方向両端部に夫々設けられ、その基端部から先端部にかけて次第に幅が狭くなっている背面腰部側締め付け部材とからなり、
着用時の人体左右の各側面側において、腹部側締め付け部材及び背面腰部側締め付け部材のうちの少なくとも一方側の部材に、他方側の部材の係止用把持バンドを挿通するための挿通可能部が形成されていることを特徴とする分離型多目的ウエストニッパー。 - 前記挿通可能部は、前記腹部側帯における両方の腹部側締め付け部材にのみ形成されていることを特徴とする請求項1記載の分離型多目的ウエストニッパー。
- 前記腹部側締め付け部材及び背面腰部側締め付け部材において、各締め付け部材の先端部は、各締め付け部材の基端部の幅方向中央から前記幅方向に対して垂直方向に延びる線上に位置することを特徴とする請求項1又は2記載の分離型多目的ウエストニッパー。
- 前記腹部側カバー部材は、大きく突出した下腹部に沿うように、曲面かつその上下端が曲線であり、前記背面腰部側カバー部材は、ウエストラインから下に当てる幅で構成されることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の分離型多目的ウエストニッパー。
- 請求項1乃至4いずれかに記載の分離型多目的ウエストニッパーを備えた分離型多目的ウエストニッパー付下半身用下着であって、
前記背面腰部側帯は、背面腰部側カバー部材の少なくとも一部が下半身用下着の背面腰部に固着されていることを特徴とする分離型多目的ウエストニッパー付下半身用下着。 - 前記下半身用下着がガードルであることを特徴とする請求項5記載の分離型多目的ウエストニッパー付下半身用下着。
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