JP2005042226A - 矯正具 - Google Patents

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JP2005042226A JP2003201148A JP2003201148A JP2005042226A JP 2005042226 A JP2005042226 A JP 2005042226A JP 2003201148 A JP2003201148 A JP 2003201148A JP 2003201148 A JP2003201148 A JP 2003201148A JP 2005042226 A JP2005042226 A JP 2005042226A
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Yoshiki Ikehara
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Abstract

【課題】産後の使用者の腹部の体型を矯正する場合に、立った姿勢で背骨の両側を確実に支えることができ、リラックスする時などには背骨の両側を支えることをやめることができ、状況に合わせて選択的に形態を変化させることができる矯正具を提供すること。
【解決手段】使用者の背中側に配置されて少なくとも横方向に伸縮性を有する背面部40と、背面部40の一方の端部41と他方の端部42に設けられ使用者の腹部の前側で腹部を締め付けて圧迫させるために着脱自在に固定して締め付け位置の調整が可能な非伸縮性の圧迫部60と、背面部40の固定部70に対して着脱自在に固定することで使用者の腰部に対応する位置に配置される腰部部材20とを備え、背面部40は、通気性を有する素材で形成されると共に、腰部部材20は使用者の背骨に沿う方向に複数の骨格部を有し、腰部部材20の上端縁の幅は腰部部材20の下端縁の幅よりも小さく設定されている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用者の腹部に装着して腹部の体型を矯正するための矯正具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
妊娠から出産までの間に、女性の腹部には胎児の成長に伴っていわゆる妊娠脂肪がついて胎児を保護するようになっている。また、出産直後は子供の頭の大きさにも匹敵する大きさとなる子宮は、短期間の間に、通常の鶏卵の大きさ位まで収縮する。このためこの産褥期の間に腹部を自由にすると、妊娠脂肪のためいわゆる妊娠肥満を引き起こす原因になる。
【0003】
この妊娠脂肪は出産直後から約6ヶ月間以内であれば流動性があり、このため出産直後から腹部を引き締め、妊娠脂肪を散らして、子宮の収縮を助け、体型を整えるようにされたものとして、従来より、サラシ帯や通常のガードル、腹帯状のコルセットおよびウェストニッパーなどが用いられている。
また、これらの腹部補正具では背中に平行してボーンを設けることで、引き締めた状態で姿勢を保持することを補助できるよう構成されたものもある。
このように産後の使用者の腹部の体型を整えるものは幾つか提案されている(たとえば、特許文献1および特許文献2。)。
【0004】
【特許文献1】
実用新案登録第2605854号公報(第3頁と第4頁、図1と図2)
【0005】
【特許文献2】
実開平2−42010号公報(第1頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載されているリフォーム用ファンデーションでは、背面中央部にループが設けられている。このループには樹脂性のボーンが上下方向に沿って挿入されている。このボーンは背骨を支える作用を有しているが、背面中央部に挿入されて封入されることで固定されてしまっており、選択的な使用を行うことができない。つまり、日常生活における起立した動作においては、ボーンによって姿勢を保持することを補助することができるが、例えば、就寝時等の楽な姿勢を取った際においても、締め付けた姿勢でボーンによって保持してしまうこととなる。さらには、仰向けに寝た状態では、ボーンが違和感を与え、就寝を妨げてしまう等、リフォーム用ファンデーションの着用が苦痛となってしまう。
【0007】
また、特許文献2の妊婦用腹帯では、腹部の前面側にポケットが設けられており、このポケットには遠赤外線放射体を出し入れできるようになっているが、姿勢を支えるためのボーン等の構造は提示されていない。
このように、従来のリフォーム用ファンデーションおよび妊婦用腹帯では、産後の使用者の腹部の体型を矯正しようとする場合に、腹部を引き締めるための構造だけではなく、使用者の背骨を立った姿勢で支える必要があるが、背骨の両側を支えるためのボーンの着脱を行って、生活シーンに合わせて装着状態を選択するという思想がなく、就寝時等の生活シーンによっては使用感が悪いという問題があり、さらには使用者の腰部に沿うようにボーンで支えるという構造になっていない。
【0008】
そこで本発明は上記課題を解消し、産後の使用者の腹部の体型を矯正する場合に、立った姿勢で背骨の両側を確実に支えることができ、リラックスする時などには背骨の両側を支えることをやめることができる選択的な使用が可能な矯正具を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、使用者の腹部に装着して前記腹部の体型を矯正するための矯正具であり、前記使用者の背中側に配置されて、少なくとも横方向に伸縮性を有する背面部と、前記背面部の一方の端部と他方の端部に設けられて、前記使用者の前記腹部の前側で前記腹部を締め付けて圧迫させるために着脱自在に固定することで締め付け位置の調整が可能である非伸縮性の圧迫部と、前記背面部に設けられた固定部に対して着脱自在に固定することで、前記使用者の腰部に対応する位置に配置される腰部部材と、を備え、前記背面部は、通気性を有する素材で形成されると共に、前記腰部部材は、前記使用者の背骨に沿う方向に複数の骨格部を有し、前記腰部部材の上端縁の幅は前記腰部部材の下端縁の幅よりも小さく設定されていることを特徴とする矯正具である。
【0010】
上記構成によれば、矯正具の背面部は、使用者の背中側に配置されて、少なくとも横方向に伸縮性を有しており、さらに通気性を有している。
非伸縮性の圧迫部は、背面部の一方の端部と他方の端部の間に設けられるものである。この圧迫部は、使用者の腹部の前側で腹部を締め付けて圧迫させるために着脱自在に固定することで締め付け位置の調整が可能である。
腰部部材は、背面部に設けられた固定部に対して着脱自在に固定することで、使用者の腰部に対応する位置に配置される。この腰部部材は、使用者の背骨に沿う方向に複数の骨格部を有している。腰部部材の上端縁の幅は腰部部材の下端縁の幅よりも小さく設定されている。
【0011】
これにより、通気性を有する背面部は使用者の背中側に脇腹を含めて配置される。そして非伸縮性の圧迫部により、使用者の体形や状態に合わせて締め付け位置の調整を行うことにより背面部の伸縮を利用して、圧迫部は腹部を締め付けて圧迫させることができる。
腰部部材は、背面部の固定部を利用して背面部に固定することにより、使用者の腰部に対応する位置に配置される。腰部部材の複数の骨格部は、使用者の背骨に沿う方向に配置される。この複数の骨格部は、使用者がたとえば立ち姿勢を保っている場合に、使用者の背骨の両側を支える機能を有している。
【0012】
腰部部材は複数の骨格部を有するよう一体に構成されていることから、複数の骨格部自体が単独で扱われることがないので、複数の骨格部を使用しない場合に紛失してしまうのを防ぐことができる。
このように、腰部部材を選択的に着脱できるよう構成されていることにより、立った状態や座った状態等の通常の生活シーンにおいては、腰部部材を装着することで骨格部によって姿勢を補助することができ、就寝時や出産後で入院中等の楽な姿勢でいる際には骨格部を使用せず、骨格部による圧迫等がない状態で、かつ、積層されていないため、蒸れづらい状態で使用できる等、生活シーンに合わせて使用することができる。
【0013】
腰部部材の上端縁の幅は、腰部部材の下端縁の幅よりも小さく設定されており、腰部部材は背中の形状に合わせて骨盤に近い側の下端縁の幅が上端縁の幅に比べて広いので、腰部部材は腰部をより確実に支えることができる。腰部部材は複数の骨格部を有していることから、腰部部材自体にも背骨を支える機能がある。
【0014】
第2の発明は、第1の発明の構成において、前記腰部部材の前記骨格部は、第1骨格部と第2骨格部を有しており、前記第1骨格部の上端部と前記第2骨格部の上端部との間の第1間隔は、前記第1骨格部の下端部と前記第2骨格部の下端部との間の第2間隔よりも小さく設定されていることを特徴とする。
【0015】
上記構成によれば、腰部部材の骨格部は、第1骨格部と第2骨格部を有している。第1骨格部の上端部と第2骨格部の上端部の第1間隔は、第1骨格部の下端部と第2骨格部の下端部の第2間隔よりも小さく設定されている。
これにより、背中の背骨の両側に沿い、また、腰の形状に合わせて、第1骨格部と第2骨格部は背骨の両側をより確実に支えることができる。特に第2間隔が第1間隔よりも広いので、骨盤に近い部分をより確実に支えることができる。
【0016】
第3の発明は、第1の発明または第2の発明の構成において、前記背面部には、前記腰部部材を挿抜自在に収容して保持するための収容部が設けられており、前記収容部は、前記腰部部材を出し入れする上端側の開口部と、前記腰部部材を保持する下端側の底部を有していて、前記上端側の開口部の幅は、前記下端側の底部の幅よりも小さく設定されていることを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、背面部には、腰部部材を挿抜自在に収容して保持する収容部が設けられている。この収容部は、腰部部材を出し入れする上端側の開口部と下端側の底部を有している。下端側の底部は腰部部材を保持する。上端側の開口部の幅は、下端側の底部の幅よりも小さく設定されている。
【0018】
これにより、腰部部材を使用して腰部部材により使用者の腰部を支える場合には、腰部部材は収容部に収容される。
腰部部材を使用しない場合には、収容部から取り出せばよい。このように収容部に腰部部材を収納し、取り出すという簡単な操作で使用状態を選択することができる。
また、上端側の開口部の幅が、下端側の底部の幅より小さく設定されているので、収容部内に収容されている腰部部材が収容部から容易には飛び出さず、腰部部材は収容部内に確実に収容しておくことができる。
第4の発明は、第1の発明乃至第3の発明の構成において、前記収容部は、前記背面部における非肌当接面側に配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、前記収容部は前記背面部における非肌当接面側に配置されている。
これにより、矯正具を装着した際に、背中に直接収容部が当たることがなく、腰部部材を使用しない場合においても、背中に違和感を感じることがない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0020】
図1は、本発明の矯正具の好ましい実施形態を装着している例を示す斜視図である。
図1に示す矯正具10は、使用者Mの腹部1の体型を矯正するためのものである。矯正具10は、たとえば下着3の上に装着することができる。
図2は、図1の矯正具10を使用者Mが装着している状態を示しており、図2に示す矯正具10は背中側の形状を示している。
【0021】
図3は矯正具10の展開図であり非肌当接面となる外面側を示している。図4は矯正具10の展開図であり肌当接面となる内面側を示している。
図5(A)と図5(B)は、矯正具10の構成要素の1つである腰部部材の形状例を示している。図5(A)は腰部部材20の非肌当接面となる表面側を示しており、図5(B)は腰部部材20の肌当接面となる内面側を示している。
【0022】
図1と図2に示す矯正具10は、ウェストニッパーもしくは産褥ニッパーなどとも呼ばれている。
この矯正具10は、いわゆる産後の腹部のリフォーム(体型整形)を行うためのものであり、妊娠脂肪に流動性のある産後6ヶ月以内に行うリフォームに用いられるのが好ましい。
【0023】
図1と図2に示す矯正具10は、立ち姿勢の使用者Mの腹部1の体型を矯正するとともに、背中2側の背骨の両側を支えている様子を示している。
図3と図4を参照して、矯正具10の構造について説明する。
図3と図4に示す矯正具10は、背面部40、圧迫部60、固定部としての収容部70、そして腰部部材20を有している。
【0024】
まず、図3と図4を参照して、背面部40について説明する。
背面部40は、少なくとも横方向であるT方向、すなわち図1と図2に示す使用者の胴回り方向に関して伸縮可能な材料により作られているが、横方向だけではなく、T方向と垂直に交わる縦方向等、各方向への伸縮性を有していても良い。この背面部40は、たとえば通気性に優れたパワーネット、ツーウェイトリコット、メッシュパワーネット、サテンネット、天ゴムなどの素材を用いることができる。
このように背面部40は、少なくともT方向に伸縮性に富んだ材質により作ることができ、特に材質が限定されるものではない。
図3に示すように非肌当接面となる外面側であって、背面部40の外面40Aの中央には、収容部70が設けられている。この収容部70は、腰部部材20を挿抜自在に収容して保持するためのものであって、背面部40と同様の通気性及び伸縮性を有する素材を使用して積層することで、ポケット状の形態とされている。
【0025】
次に、図3と図4に示す圧迫部60について説明する。
圧迫部60は、背面部40の一方の端部41と他方の端部42に設けられており、圧迫部60は、図1に示す使用者Mの腹部1の前側で、背面部40の伸縮性を利用してこの腹部1を締め付けて圧迫させるために着脱自在に固定することで締め付け位置の調整が可能なものである。
【0026】
この例では、圧迫部60は、上腹部側に配置されるよう上側に設けられ、比較的上下方向の幅が狭い上部ベルト61と下腹部側に配置されるよう下側に設けられ、比較的上下方向の幅が広い下部ベルト62および取付部分63を有している。
上部ベルト61と下部ベルト62は背面部40の一方の端部41においてS方向に並べて設けられている。取付部分63は、背面部40の他方の端部42においてU方向に沿って設けられている。
上部ベルト61と下部ベルト62の合計の幅W1は、取付部分63のU方向の幅W2とほぼ同じであって、下部ベルト62が広幅とされている。
【0027】
図3に示す取付部分63の外面63Aには、その略全面に渡って面ファスナー67が設けられている。この面ファスナー67は、たとえば雌部材である。
【0028】
図4に示すように、上部ベルト61の内面61Bと下部ベルト62の内面62Bにおける自由端となる端部側には、それぞれ面ファスナー78,79が設けられている。これらの面ファスナー78,79は、たとえば雄部材である。取付部分63の内面63Bには面ファスナーは設けられていない。
図3と図4に示す圧迫部60の各ベルト61,62と取付部分63は、非伸縮性のたとえば布材料であるフレンチパイル、カルソフト、フレームラミ等により作られている。なお、これらの圧迫部60に使用される素材は、面ファスナーを使用するため、背面部40ほどの通気性を有してはいないものの、可能な限り通気性を有するものから選定することが好ましい。
【0029】
次に、図5を参照して腰部部材20について説明する。
腰部部材20は、図5の例ではほぼ台形状の部材である。腰部部材20はたとえば通気性の優れた布を内面及び表面に配し、その間に図示しないクッション層を配置することにより、そのほとんどが通気性を有するよう作られている。この腰部部材20は、複数本の骨格部、図示例では2本の骨格部81,82を有している。骨格部81,82は、ボーンとも呼んでいる。
つまり、腰部部材20は、肌当接面側から内面層、クッション層、骨格部81,82、外面層の順に積層され、その外周部をパイピング縫着して形成されており、クッション層によって骨格部81,82が違和感を与えることを防ぎ、腰部へのフィット性を高めると共に、保温効果を有することとなる。
骨格部81,82は、腰部部材20の内部に配置されていて、たとえば弾性変形能力に優れたプラスチックまたは他の材質により作られた長い平板状の部材である。腰部部材20の表面層、内面層、クッション層の少なくとも一部には、好ましくは通気性をよくするために無数の通気穴83を有している。
【0030】
骨格部81は第1の骨格部であり、骨格部82は第2の骨格部である。骨格部81の上端部81Aと、骨格部82の上端部82Aの間の第1間隔D1は、骨格部81の他端部81Bと骨格部82の他端部82Bの間の第2間隔D2に比べて小さく設定されている。すなわち、骨格部81と骨格部82は上部に行くほど幅が狭まる形態とされており、図5(A)に示すように、骨格部81,82は、上下方向であるZ方向に関して、下端部81B,82Bが開いたいわゆる「ハ」の字型に配置されている。
【0031】
図3と図4に戻り、腰部部材20の収容部70について説明する。
腰部部材20の収容部70は、背面部40の非肌当接面である外面40A側に設けられている。収容部70はほぼ台形状のポケットであり、収容部70は上端側の開口部71と下端側の底部72、2つの側部73,74を有している。
この時、開口部71は上縁部101から僅かに内方に凹状となるよう構成されており、腰部部材20を収容した状態において、腰部部材20の上端縁91が僅かに露出するよう形成されている。
開口部71の幅E1は、底部72の幅E2に比べて小さく設定されている。このように収容部70がほぼ台形状に形成されているのは、腰部部材20がやはり台形状に形成されており、収容状態において確実に固定するためである。
【0032】
図5(A)に示すように腰部部材20の上端縁91の幅G1は、下端縁92の幅G2に比べて小さく設定されている。このことから腰部部材20はやはりほぼ台形状を有している。
図3の腰部部材20の開口部71が、底部72よりも小さく設定されているので、腰部部材20が収容部70内に収容された状態では、不用意に腰部部材20が収容部70の外には出にくくなっている。
収容部70は、図3に示すように、背面部40のT方向に関する中央位置に設けられている。しかも使用者の腰に対応して配置されるように収容部70の開口部71は、背面部40の上縁部101にほぼ沿っている。しかし収容部70の底部72は、背面部40の下縁部102からはやや離れた位置にある。
【0033】
次に、図6ないし図9および図1と図2を参照して、本発明の矯正具10の装着使用例について説明する。
まず図6に示すように使用者Mが、腹部1に下着3を装着する。使用者Mは、右手130により圧迫部60の各ベルト61,62を持つとともに、左手131により取付部分63を持つ。これにより、背面部40の内面40Bは背中2に巻き付けられた状態になる。
【0034】
図7に示すように、使用者Mは左手131により取付部分63を腹部1に密着させる。そして使用者Mは右手130により上部ベルト61を取付部分63に密着させる。すなわち上部ベルト61の面ファスナー78が取付部分63の面ファスナー67に対して着脱可能に固定される。この場合に使用者Mは左手131によりT1方向に引っ張るようにして背面部40の伸縮性を利用して腹部の上部を圧迫して固定する。この時、上部ベルト61がバストの下側に配置されるよう、ウエストラインと平行に配置して、引っ張りながら取付部分63に固定する。
【0035】
さらに、使用者Mは右手130により、上部ベルト61よりも広幅とされたもう1つの下部ベルト62を下腹部にフィットするように、僅かに斜め下方向となるT2方向に引っ張りながら、下部ベルト62を取付部分63に対して着脱可能に固定する。下部ベルト62の面ファスナー79が、背面部40の伸縮性を利用して腹部の下部を圧迫して取付部分63の面ファスナー67に対して着脱可能に固定される。
このようにして、圧迫部60の上部ベルト61と下部ベルト62と、取付部分63を用いて、使用者Mの腹部1の前側で腹部1を締め付けて圧迫させるために、背面部40の伸縮性を利用して各ベルト61,62が取付部分63に対して締め付ける位置を調整することが可能である。
特に下部ベルト62が広幅とされており、下腹部を確実に圧迫するよう構成されているため、子宮の収縮を促す等の矯正を行うことができる。
なお、以上の装着は、腰部部材20を使用するかについてあらかじめ選択し、使用する場合には、あらかじめ収容部70に腰部部材20を収容した状態で装着することとなる。
【0036】
図8と図9は、すでに使用者Mが腹部1を締め付けた状態を示している。図8では、収容部70の中に腰部部材20が収容された状態を示している。図9は、腰部部材20が収容部70から取り出された状態を示している。
図8に示すように腰部部材20が収容部70内に収容された状態では、図2に示すように腰部部材20の第1骨格部81と第2骨格部82が、下側に行くほど開いた形で配置されている。このことから、第1骨格部81と第2骨格部82は、背骨の両側に配置されることから、骨格部81,82は腰部部材20とともに、背骨を確実に支える機能を有している。
しかも骨格部81,82は下側に向かうほど広がった形状に配置されており、腰部部材20も下側に向かうほど広がった形状になっていることから、腰部部材20および骨格部81,82は、骨盤に近い領域をより確実に支えることができる。
【0037】
図8に示すように腰部部材20が収容部70に収容されている状態では、使用者Mがたとえば立ち姿勢でいる場合に特に有効である。これにより、矯正具10は、使用者Mの腹部1の体型を矯正しながら、腰痛が気になる使用者であっても、腰部部材20が収容部70に収容されて、積層された強度を有する腰部パーツによる保持力で骨盤を支えつつ、骨格部81,82が背骨を支えることで、腰痛の軽減を図ることができる。
しかし、図9に示すように腰部部材20を収容部70から取り除くことにより、使用者Mが入院している間あるいは通常の就寝時などのリラックスをしたい時には通気性が劣る腰部部材20で背中が蒸れることを防ぐだけでなく、骨格部81,82が当たって痛みを与えてしまうことがない等、邪魔にならず有効である。また、収容部70が非肌当接面側となる外面に配置されているため、収容部70が肌に接触し、違和感を与えることもない。
【0038】
このように本発明の矯正具10は、出産後に使用者の腹部を引き締めて妊娠脂肪を散らして、子宮の収縮を助けて腹部の体型を整えることができるばかりでなく、腰部部材を使用することにより立ち姿勢時における腰痛の軽減も図ることができる。
しかも、就寝時などのリラックスしたい場合には、使用者が収容部から腰部部材を取り除くことにより、リラックスした状態を確保することができる等、使用シーンに合わせた選択を行うことができる。
【0039】
図10は、本発明の矯正具の別の実施形態を示している。
図10に示す矯正具210は、背面部40、圧迫部60および腰部部材220を有している。背面部40と圧迫部60の構造は、図3に示す背面部40と圧迫部60の構造と同じであるので、その説明を用いる。
図10の矯正具210が、図3の矯正具10と異なるのは、腰部部材220と腰部部材220の取付構造である。
図3の矯正具10では、ポケット状とされた収容部70が、腰部部材20を固定するための固定部である。
これに対して、図10の矯正具210では、腰部部材220を収容する、ポケット状の収容部は有していない。しかし、腰部部材220は、背面部40の内面40B側に設けられた固定部300により着脱可能に固定することができる。
【0040】
固定部300は、面ファスナー301と面ファスナー302を有している。面ファスナー301はたとえば雄部材であり、面ファスナー302はたとえば雌部材である。面ファスナー301は腰部部材220の非肌当接面側となる外面221に設けられている。面ファスナー302は背面部40の肌当接面側となる内面40B側に設けられている。
面ファスナー301と面ファスナー302の係合により、腰部部材220は背面部40の内面40B側に着脱可能に固定することができる。
【0041】
図11は、腰部部材220の形状例を示している。
図11(A)は、腰部部材220の非肌当接面となる外面221を示しており、図11(B)は腰部部材220の肌当接面となる内面222を示している。
腰部部材220は、上述した腰部部材20と同様な積層形態とされて、第1骨格部81と第2骨格部82を有していて、骨格部81,82は、やはり下へ行くほど広がるようにして形成されている。
面ファスナー301は、骨格部81,82の間の中央位置に沿ってZ方向に設けられている。しかし、腰部部材220の外面221全面を面ファスナー301としても良く、さらに、面ファスナー302と合わせて、骨格部81,82と同様に背骨に沿うようたとえば2本形成しても良い。
図11(A)に示すように腰部部材220の上端縁291の幅H1は、下端縁292の幅H2に比べて小さく設定されている。腰部部材220は、上端縁291の両側に凸状部分231を有している。同様にして下端縁292には両側に凸状部分233を有している。つまり上端縁291と下端縁292、右端縁236、左端縁237の中央領域は、やや窪んだ形状になっている。
このように固定部300を収容部としてではなく面ファスナーで構成しているため、装着や取り外しを容易に行うことができ、使用者の体形に合わせて高さ等の調整を行うことができる。また、通気性も良好とすることができる。
しかも、背面部40側に形成された面ファスナー302を雌部材側とすることで、腰部部材220を使用しない場合においても肌に違和感を与えること低減しており、腰部部材220の外側から背面部40で支えることで、より確実に背骨の補助を行うことができる。
また、腰部部材220がこのような形状とされることで、骨盤の形状に近い形状となり、確実に腰を保護することができる。
【0042】
図12は、本発明の矯正具のさらに別の実施形態を示している。図12に示す矯正具310は、いわゆる矯正用下着もしくは矯正用ファンデーション、矯正用ガードルなどとも呼ばれている。
図12に示す矯正具310は、ガードル状とされた下着400と一体的に作られたものである。
本発明は、このような下着一体型の矯正具310の構造を採用することも可能である。
【0043】
本発明では、通気性を有する背面部は使用者の背中側に配置される。そして非伸縮性の圧迫部により締め付け位置の調整を行うことにより、背面部の伸縮を利用して圧迫部は腹部を締め付けて圧迫させることができる。
腰部部材は、背面部の固定部を利用して背面部に固定することにより、使用者の腰部に対応する位置に配置される。腰部部材の複数の骨格部は、使用者の背骨に沿う方向に配置される。この複数の骨格部は、使用者がたとえば立ち姿勢を保っている場合に、使用者の背骨の両側を支える機能を有しており、腰部部材を使用しない装着も選択可能とされている。
【0044】
本発明では、腰部部材の上端縁の幅は、腰部部材の下端縁の幅よりも小さく設定されているので、腰部部材は背中の形状に合わせて骨盤に近い側の下端縁の幅が上端縁の幅に比べて広いので、腰部部材は腰部をより確実に支えることができる。腰部部材は複数の骨格部を有していることから、腰部部材自体にも背骨を支える機能がある。
背中の背骨の形状に合わせて、第1骨格部と第2骨格部は背骨の両側をより確実に支えることができる。特に第2間隔が第1間隔よりも広いので、骨盤に近い部分をより確実に支えることができる。
【0045】
本発明では、腰部部材を使用して腰部部材により使用者の腰部を支える場合には、腰部部材は収容部に収容される。
腰部部材を使用しない場合には、収容部から取り出せばよい。状況に応じて腰部部材の使用を容易に選択することができる。上端側の開口部の幅が、下端側の底部の幅より小さく設定されているので、収容部内に収容されている腰部部材が容易には収容部から飛び出さず、腰部部材は収容部内に確実に収容しておくことができる。
【0046】
ところで本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
たとえば図1ないし図4に示す矯正具10の圧迫部60は、上部ベルト61と下部ベルト62が平行に設けられており、各ベルト61,62は、図3に示すように背面部40の一方の端部41から突出して設けられている。
しかしこれに限らず、各ベルト61,62の内側に、あらかじめ仮止め用の着脱部を設けておいて、各ベルト61,62を取付部分63に固定する前に仮止め部分を取付部分63に仮止めする構造を採用してもよく、各ベルト61,62が非平行とされており、上部ベルト61の下端側と下部ベルト62に上端側の少なくとも一部が重ねられることで、下腹部を確実に抑えつけられるよう構成してもよい。
また、各ベルト61,62は上述したように図3の背面部40の一方の端部41から並べて突出している。しかしこれに限らず一方のベルトが背面部40の一方の端部41から突出し、もう1つのベルトは背面部40の他方の端部42から突出するような上部ベルト61と下部ベルト62が交差する方向に引き締めるよう配置される構造にしてもよい。
【0047】
また図12のガードル等の下着一体型の矯正具310では、矯正具310と下着400が一体的に構成されている。しかしこれに限らず矯正具310と下着400が、たとえばファスナーなどにより着脱可能な構造を採用してもよい。
腰部部材に使用している骨格部の数は、図示例では2つである。しかしこれに限らず4つあるいは6つの骨格部を使用することができる。
また、各実施形態の各構成は、その一部を省略することもできるし、実施形態相互において、適宜組み合わせることができ、あるいは、上述の説明のない他の構成を付加することもできる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、産後の使用者の腹部の体型を矯正する場合に、立った姿勢で背骨の両側を確実に支えることができ、リラックスする時などには背骨の両側を支えることをやめることができ、状況に合わせて選択的に形態を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の矯正具の好ましい実施形態を使用者が装着している例を示す前側から見た斜視図。
【図2】矯正具の装着例を示す背中側から見た図。
【図3】矯正具の外面側を示す展開図。
【図4】矯正具の内面側を示す展開図。
【図5】腰部部材の形状例を示す図。
【図6】使用者が矯正具を装着し始める様子を示す斜視図。
【図7】ベルトを取付部材側に着脱可能に固定している様子を示す斜視図。
【図8】矯正具により腹部の体型を矯正している様子を示しており、収容部には腰部部材が収容されている様子を示す側面図。
【図9】矯正具により腹部の体型を矯正しているが、収容部からは腰部部材が取り除かれた状態を示す側面図。
【図10】本発明の矯正具の別の実施形態を示す図。
【図11】図10に示す矯正具に用いられている腰部部材の形状例を示す図。
【図12】本発明の矯正具のさらに別の実施形態を示す正面図。
【符号の説明】
10・・・矯正具、20・・・腰部部材、40・・・背面部、41・・・背面部の一方の端部、42・・・背面部の他方の端部、60・・・圧迫部、61・・・上部ベルト、62・・・下部ベルト、63・・・取付部材、70・・・収容部(固定部の一例)

Claims (4)

  1. 使用者の腹部に装着して前記腹部の体型を矯正するための矯正具であり、
    前記使用者の背中側に配置されて、少なくとも横方向に伸縮性を有する背面部と、
    前記背面部の一方の端部と他方の端部に設けられて、前記使用者の前記腹部の前側で前記腹部を締め付けて圧迫させるために着脱自在に固定することで締め付け位置の調整が可能である非伸縮性の圧迫部と、
    前記背面部に設けられた固定部に対して着脱自在に固定することで、前記使用者の腰部に対応する位置に配置される腰部部材と、を備え、
    前記背面部は、通気性を有する素材で形成されると共に、
    前記腰部部材は、前記使用者の背骨に沿う方向に複数の骨格部を有し、前記腰部部材の上端縁の幅は前記腰部部材の下端縁の幅よりも小さく設定されていることを特徴とする矯正具。
  2. 前記腰部部材の前記骨格部は、第1骨格部と第2骨格部を有しており、前記第1骨格部の上端部と前記第2骨格部の上端部との間の第1間隔は、前記第1骨格部の下端部と前記第2骨格部の下端部との間の第2間隔よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の矯正具。
  3. 前記背面部には、前記腰部部材を挿抜自在に収容して保持するための収容部が設けられており、前記収容部は、前記腰部部材を出し入れする上端側の開口部と、前記腰部部材を保持する下端側の底部を有していて、前記上端側の開口部の幅は、前記下端側の底部の幅よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の矯正具。
  4. 前記収容部は、前記背面部における非肌当接面側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求3に記載の矯正具。
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