JP5129499B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、プリンタ、複合機、ファクシミリなどの機能を備えた画像形成装置及び画像形成装置の制御方法等に関するものである。
プリンタ、複合機、ファクシミリ等の画像形成装置は、その機能の複雑化と共にそれらの機能を統合したマルチファンクション装置(MFP:multifunction peripheral)として発展してきた。また、装置上で画像を編集したり、外部にあるサービスなどと連携して処理を行ったりなど、より高度な機能を備えるに至っている。更に、オフィスにおいてはユーザの業務簡略化を目的として、MFPで行うべき複数の処理を1つにまとめて実行できるような機器も増えてきている。なお、このように複数の処理を1つにまとめたものを「処理フロー」と呼び、フローに含まれる処理の一つ一つを「工程」と呼ぶこととする。
フローはユーザの指示を受けてMFP上で実行される。MFPは実行開始の指示を受けてフローに含まれるすべての工程を実行する。しかし、フローに含まれる工程の中には、その工程の実行に関して個別のユーザの指示を必要とするものがある。
例えば原稿のスキャンを行った後にスキャン結果を表示する「プレビュー確認」という工程がある。この工程では、表示するページを前後に遷移させたり、確認が終了したことをボタン等を押してユーザがMFPに指示を入力する必要がある。また、スキャンされた原稿を電子メールに添付して送信する工程では、送信先のメールアドレスや、メールの件名の指定をMFPがユーザに求める場合がある。ユーザがそのような工程を含むフローの実行を指示して、ユーザの指示が必要な工程まで処理が進むと、MFPはユーザの指示を待つ画面を表示してフローの処理を停止する。
ユーザが処理フローの開始を指示した後もMFPの傍にいる場合は、ユーザがMFPの画面を見て指示を出すことが可能なので問題は無い。しかし、ユーザはフローに含まれる全ての工程の処理内容を把握しているとは限らない。ユーザはフローの実行を指示してすぐにMFPの傍から離れている場合は、MFPが表示する画面をユーザは確認することができない。
そのような場合には、MFPはユーザの指示を待つ画面を表示し、そこで停止する。フローを進めるためには、ユーザが再びMFPの傍に戻ってきて、指示を出す必要がある。また、指示が入力されないまま放置された状態で一定時間経過すると、処理を強制的にキャンセルしてしまう機能を持つMFPも存在する。いずれの場合もユーザが移動したり、最初から処理をやり直したりする必要があり、利便性を著しく損なうものであった。
そこで、ユーザがMFPの傍にいない場合には、ユーザに対してユーザの指示が必要である旨の通知を行い、必要に応じてユーザの自席などの遠隔の場所からMFPに対して指示を出すような機能が求められてきた。
例えば、特許文献1では、印刷に関する不具合が発生した場合の不具合を解消するプリンタが開示されている。このプリンタは不具合をコンピュータに通知し、対処方法の実施を指示するUI等の不具合通知部と、コンピュータから不具合を解消する指示を受信した場合に、不具合の解消のための処理を行う解消処理部を備える。
特開2001−150763号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、プリンタで発生する不具合という偶発的な事象の通知と、それに対する指示を対象としている。従来の技術では誰に対して不具合の発生を通知し、誰から指示を受けるのかということが配慮されていない。例えば、途中の工程でユーザからの指示が必要となるフローをユーザAとユーザBが、別々に実行開始を指示したとする。この場合、ユーザAは、ユーザAが実行開始を指示したフローに対して再開の指示を出す必要がある。他方、ユーザBは、ユーザBが実行開始を指示したフローに対して再開の指示を出す必要がある。言い換えれば、ユーザAがフローの再開を指示した場合に、ユーザB用のフローが再開されないように、ユーザ単位のフローの再開を可能にする方法が必要となる。
従来の技術では、プリンタの不具合の通知を行い、ユーザがコンピュータから指示を行い不具合が解消されるとプリンタ側での処理が再開されてしまう。これではユーザAが実行開始を指示したフローの中に指示が必要な工程が含まれていた場合、ユーザBに通知が届き、ユーザBが工程に指示をすることによってフローが再開される可能性がある。ユーザAにとっては指示した覚えが無いにも関わらずフローが処理されてしまうので不都合が発生する可能性がある。
また、不具合は偶発的な事象なのでいつ発生するかを事前に予測することはできない。よって、このような発生するか否かが不明な事態に備えて、ユーザが通知方法や、指示を設定することは、操作性の低下につながる可能性がある。
上記の課題に鑑み、本発明は、フローがユーザの指示待ち状態で停止した場合であっても、効率よく、かつ、適切にフローの実行を再開することを可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するべく、本発明に係る画像形成装置は、複数の工程により構成される処理フローを実行する画像形成装置であって、
実行対象となる処理フローに、ユーザの指示を必要とする要指示工程が含まれているか否かを判定する判定手段と、
前記要指示工程が前記実行対象となる処理フローに含まれている場合、前記ユーザの指示を受付けるための操作画面を表示するための情報の報知先を選択する選択手段と、
前記選択手段によって選択された報知先に前記操作画面を表示するための情報を報知する報知制御手段と、
前記情報を用いて前記報知先で表示された前記操作画面を介して入力された指示内容に従って前記要指示工程の処理を実行する実行手段と、
前記要指示工程の終了または当該要指示工程の処理が指示待ち状態であるかを監視する監視手段とを備え、
前記報知制御手段は、前記監視手段によって指示待ち状態であると判定され、予め決められた時間内にユーザからの指示が入力されなかった場合、前記要指示工程の処理を保留状態とし、前記要指示工程の処理を再開するための指示を入力するためのURLを生成して、ネットワークを介して接続され、前記選択手段により前記報知先として選択された情報処理装置に通知することを特徴とする。
あるいは、本発明に係る画像形成装置の制御方法は、複数の工程により構成される処理フローを実行する画像形成装置の制御方法であって、
判定手段が、実行対象となる処理フローに、ユーザの指示を必要とする要指示工程が含まれているか否かを判定する判定工程と、
前記要指示工程が前記実行対象となる処理フローに含まれている場合、選択手段が、前記ユーザの指示を受付けるための操作画面を表示するための情報の報知先を選択する選択工程と、
報知制御手段が、前記選択工程によって選択された報知先に前記操作画面を表示するための情報を報知する報知制御工程と、
実行手段が、前記情報を用いて前記報知先で表示された前記操作画面を介して入力された指示内容に従って前記要指示工程の処理を実行する実行工程と、
監視手段が、前記要指示工程の終了または当該要指示工程の処理が指示待ち状態であるかを監視する監視工程とを有し、
前記報知制御工程は、前記監視工程によって指示待ち状態であると判定され、予め決められた時間内にユーザからの指示が入力されなかった場合、前記要指示工程の処理を保留状態とし、前記要指示工程の処理を再開するための指示を入力するためのURLを生成して、ネットワークを介して接続され、前記選択工程で前記報知先として選択された情報処理装置に通知することを特徴とする。
本発明によれば、フローがユーザの指示待ち状態で停止した場合であっても、Web操作用プログラムから指示を行うことでフローの実行を再開することが可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
(第1実施形態)
(ネットワークの構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置を含むネットワークの構成を示す図である。複合機(MFP)1002と複合機(MFP)1003とは同等の機能を持つ。複合機1002、複合機1003、情報処理装置(コンピュータ)1004、無線ルータ1005、メールサーバ1007等が、イーサネット(登録商標)等のネットワーク1001に接続されている。また、情報処理装置(ノート型コンピュータ)1006は無線ネットワーク接続機能を有し、無線ルータ1005に接続することによってネットワーク1001に接続することが可能である。
複合機1002は、コピー機能、ファクシミリ機能を有するとともに、ネットワーク1001上の各装置からのアクセスを処理するWebサーバ機能を有している。このWebサーバ機能により複合機1002はネットワーク上の各装置が有するブラウザ等のWebクライアント機能からの処理要求を受け付け、処理結果を返信するWebアプリケーションを実行することが可能である。
複合機1003は内部にインターネットブラウザアプリケーションを有しており、ネットワーク1001を介して、複合機1002のWebサーバ機能にアクセスすることが可能である。
コンピュータ1004、ノート型コンピュータ1006は内部にインターネットプラウザアプリケーションを有しており、無線ルータ1005およびネットワーク1001を介して、複合機1002のWebサーバ機能にアクセスすることが可能である。
メールサーバ1007は、複合機1002が持つメール送信機能がメールを送信する際に使用するメールサーバである。メールサーバ1007は複合機1002から発信されたメールを指定されたアドレスの受信サーバに対して転送する機能を有するサーバ装置である。
(複合機のハードウエア構成)
図2は、図1で示した画像形成装置(複合機)1002のハード構成を説明するブロック図である。メインユニット2000は文書データ、画像情報やデバイス情報の入出力を行う為のコントローラである。メインユニット2000は画像入力デバイスであるスキャナ2060や画像出力デバイスであるプリンタ2070と接続してスキャンやプリント等の機能を実現する。また、メインユニット2000はネットワーク1001を介して複合機1003やコンピュータ1004等の外部機器と接続してデータの送受信を実現し、公衆回線(PSTN)2080にも接続してFAX機能を実現している。それらの機能をユーザに提供するためのインタフェースとして、メインユニット2000は操作部2050と接続している。
CPU2001はメインユニット全体を制御するコントローラである。RAM2002はCPU2001が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリとしても使用される。ROM2003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データやその属性データ及びその他のユーザデータ等を格納する。また、本実施形態の特徴である遠隔指示用のプログラム本体や、フローの保留情報等の格納にもHDD2004が使用される。
操作部I/F2006は操作部(UI)2050とのインタフェース部で、表示対象となる画像データを操作部2050に対して出力する。また、操作部I/F2006は操作部2050から本システム使用者が入力した情報をCPU2001に伝える。CPU2001は、報知制御部として機能する。また、操作部I/F2006は表示制御部として機能する。
ネットワークインターフェース(Network I/F)2007はネットワーク1001と接続し、LAN上に接続された別の複合機やPC等の外部機器と情報の入出力を行う。本システムはネットワーク通信プロトコルとしてTCP/IPをサポートし、外部機器ともTCP/IP通信プロトコル上に従って通信を行うものとする。
モデム(MODEM)2008は公衆回線2080に接続し、FAX機能を用いて通信回線上に配置されたFAX装置と画像情報の入出力を行う。
Webサーバ2009はサーブレット(Servlet)やCGI(Common Gateway Interface)等に代表されるようなWebアプリケーションを提供可能なサーバ機能である。Webサーバ2009はネットワーク1001を介して接続されているコンピュータ1004等に搭載されているブラウザ等のクライアントからのHTTPリクエストを受信する。Webサーバ2009はリクエストの詳細を解析して、HDD2004に格納されたプログラム群の中からリクエストによって指定されたプログラムを実行して、その実行結果をクライアントに返信することが可能である。
Image Bus I/F2005はシステムバス2010と画像データを高速で転送する画像バス2030を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス2030は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。
画像バス2030上には以下のデバイスが配置される。ラスターイメージプロセッサ(RIP)2031はネットワーク1001上に配置されたコンピュータから入力されるPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部2032は、画像入出力デバイスであるスキャナ2060やプリンタ2070とメインユニット2000とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
スキャナ画像処理部2033は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。また入力された画像がカラー原稿か白黒原稿かを画像の彩度信号から判断しその結果を保持する機能を有する。
プリンタ画像処理部2034は、出力画像データに対し補正、加工、編集を行う。画像回転部2035はスキャナ画像処理部2033と連携して、スキャナ2060からの画像読み込みと同時に画像を回転しメモリ上に格納したり、メモリ上にある画像を回転することができる。更に画像回転部2035は、メモリ上に格納、もしくはメモリ上にある画像をプリンタ画像処理部2034と連携して回転しながら印刷出力することができる。解像度変換部2037はメモリ上にある画像の解像度を変換し、メモリ上に格納する。色空間変換部2038はマトリクス演算により、例えばメモリ上にあるYUV画像をLab画像に変換し、メモリ上に格納する。階調変換部2039は例えばメモリ上にある8bit、256階調の画像を誤差拡散処理などの手法により1bit、2階調に変換し、メモリ上に格納する。画像圧縮部2036は、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データに対してはJBIG、MMR、MR、MHの圧縮伸張処理を行う。
画像回転部2035、解像度変換部2037、色空間変換部2038、階調変換部2039、画像圧縮部2036はそれぞれ連結して動作することが可能である。例えばメモリ上の画像を回転、解像度変換する場合は、両処理をメモリを介さずに行うことができる。
図3は本実施形態に係る画像形成装置の概観を示す図である。画像形成装置は、文書複合機能、FAX機能、プリンタ機能、文書管理機能を備えた複合機としてユーザに提供されている。
画像入力デバイスであるスキャナ部3001は、原稿となる紙上の画像を照射し、CCDラインセンサを走査することで、画像をラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダ3002のトレイにセットする。本システム使用者が操作部3006から読み取り起動指示することにより、図2で示したメインユニット2000のCPU2001がスキャナ2060に指示を与える。更に原稿フィーダ3002は原稿用紙を1枚ずつフィードし、現行の読み取り動作を行う。
画像出力デバイスであるプリンタ部3003は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分である。その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微小ノズルアレイからインクを吐き出して用紙上に直接画像を印刷するインクジェット方式等があるが、どの方式でもかまわない。
プリントの指示はCPU2001からの指示によって開始する。プリンタ部3003には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段3004を持ち、それに対応した用紙カセットをセットして使用する。また、排紙トレイ3005は印刷し終わった用紙を受け取るものであり、CPU2001からの指示によってソート、ステープル等の設定も可能である。
本実施形態で取り上げられるユーザの指示を必要とする工程は、通常は操作部3006の表示部に指示を求めるメッセージや、指示を受付けるUIを表示して、ユーザからの指示を待つこととなる。
(情報処理装置の具体的な構成)
情報処理装置として、コンピュータ1004、ノート型コンピュータ1006の具体的な構成例を図8に示す。同図において、CPU8001は情報処理装置の演算・制御をつかさどる中央演算装置である。8002はランダムアクセスメモリ(以下、RAMと記す)であり、CPU8001の主メモリとして、及び実行プログラムの領域やプログラムの実行エリアならびにデータエリアとして機能する。
8003はCPU8001の動作処理手順を記憶しているリードオンリーメモリ(以下、ROMと記す)である。ROM8003には情報処理装置の機器制御を行うシステムプログラムである基本ソフト(OS)を記録したプログラムROMと、システムを稼働するために必要な情報等が記録されているデータROMがある。また、ROM8003の代わりに、後述のHDD8009を用いることも可能である。
8004はネットワークインターフェース(NetIF)であり、ネットワークを介して情報処理装置間のデータ転送を行うための制御や接続状況の診断を行う。8005はビデオRAM(VRAM)であり、後述する情報処理装置の稼働状態を示すCRT8006の画面に表示させるための画像を展開し、その表示の制御を行う。
8006はディスプレイ等の表示装置(以下、CRTと記す)である。8007は外部入力装置(KB)8008からの入力信号を制御するための外部入力コントローラ(以下、KBCと記す)である。8008は利用者が行う操作を受付けるための外部入力装置(以下、KBCと記す)であり、例えばキーボードやマウス等のポインティングデバイスが用いられる。
8009はハードディスクドライブ(以下、HDDと記す)であり、アプリケーションプログラムや各種データ保存用に用いられる。本実施形態におけるアプリケーションプログラムとは、本実施形態における各種処理手段を実行するソフトウェアプログラム等である。
8010は外部入出力装置(以下、FDDと記す)であり、例えばフレキシブルディスクドライブ、CDROMドライブ等のリムーバブルディスクを入出力するものであり、上述したアプリケーションプログラムの媒体からの読み出し等に用いられる。
8013はFDD8010によって読み出しされる取り外し可能なデータ記録装置である。データ記録装置8013には以下の様なものが含まれる。磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスクや外付けハードディスク)、光記録媒体(例えばCD)、光磁気記録媒体(例えばMO)、半導体記録媒体(例えばメモリカード)等が含まれる。これらを以下FDと記す。尚、HDD8009に格納するアプリケーションプログラムやデータをFD8013に格納して使用することも可能である。
8011は印刷装置(PRT)8012への出力信号を制御するためのコントローラ(以下、PRTCと記す)である。印刷装置(PRT)8012は、例えば、LBP(Laser Beam Printer)やインクジェット方式のプリンタ等を用いることが可能である。8000は上述した各ユニット間を接続するための伝送バス(アドレスバス、データバス、入出力バス、及び制御バス)である。
(画像形成装置のソフトウェア構成)
図4は、本実施形態にかかる画像形成装置のソフトウェア構成を示す図である。図4で示すソフトウェアの構成は図2で示したHDD2004に格納されている。
UI制御マネージャ4001は操作部2050を制御するUIマネージャであり、ユーザの指示を下層のモジュールに伝えたり、下層からの情報を操作部2050のUIに表示したりするための制御を行っている。ネットワーク制御マネージャ4002はネットワークからの指示や情報を受け取ったり、メインユニット2000からの指示や情報を送信したりする。
コピーアプリケーション4003はコピー処理を行う。送信アプリケーション4004はFAX送信やメール送信等の処理を行う。ネットワークアプリケーション4005は、図2において説明したWebサーバ2009を介して外部のネットワークからアクセスすることが可能なアプリケーション群を管理している。アプリケーション群はフローを構成する各工程の処理をネットワークを介した遠隔から実行可能とする遠隔用プログラム4102、遠隔用プログラム4102の実行管理を行う遠隔制御プログラム4101等で構成される。
フローアプリケーション4006はあらかじめ定義されたフローをUI制御部からの指示で機器制御部に実行させる。4007は機器依存部分の設定、プロトコルの相違を吸収する共通インタフェース(共通IF)である。フローマネージャ4008は共通インタフェース4007から受け取ったフロー情報を整理し、下層の機器に密着した制御マネージャ部に伝達する。フローマネージャ4008はフローに応じて各制御マネージャ部の起動、同期、終了等の処理も行う。
また、フローアプリケーション4006より送られた複数の処理が組み合わせられたフローもフローマネージャ4008で処理される。
4013はファイルマネージャでフローに使用される画像データ、フローを保留する際の中間データ、フローの詳細が定義されたフローファイルをHDD2004に保存したり、取り出したりといった処理を行っている。また、HDD2004に保存されたデータのネットワーク上への公開等もファイルマネージャ4013で制御を行う。
(操作部2050の構成)
図5は操作部2050の構成を示す図である。LCD表示部5002は、LCD上にタッチパネルシート5003が貼られており、システムの操作画面およびソフトキーを表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をCPU2001に伝える。
スタートキー5004は原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー5004の中央部には、例えば、緑と赤の2色LED5005があり、その色によってスタートキー5004が使える状態にあるかどうかを示す。ストップキー5006は稼働中の動作を止める働きをする。リセットキー5007は操作部からの設定を初期化する時に用いる。テンキー5008はFAX番号や、コピー枚数の入力などに用いる。
図7はフローアプリケーション4006によって操作部2050のLCD表示部5002に表示されるフロー一覧の画面構成を示す図である。フローの一覧は7003のようにボタンとして表示され、各ボタンにはフローの名前が表示される。ユーザは所望のフローの名前が表示されたボタンを押すことによってフローの実行を指示することができる。フロー一覧ボタン7001を押したときには複合機1002に登録されている全フローがボタン表示領域7003に表示される。処理待ちボタン7002の詳細は後述するが、ユーザの指示を受けてフローの実行を開始したものの、ある工程でユーザの指示待ち状態になり保留されたフローの一覧を表示し、再実行を指示する画面を呼び出すために使用される。7004はスクロールボタンでボタン表示領域7003にフローのボタンを表示しきれない場合に使用される。
図9Aはフローを構成する工程情報の雛型である工程マスタ9000を示す図である。図9Bは、フローの詳細とその工程の構成が定義されたフローマスタ9100を示す図である。図9Cは、フローの実行者となるユーザ情報であるユーザマスタ9200を示す図である。これらの情報は複合機1002上のHDD2004に保存されている。
工程マスタ9000はフローを構成する工程の雛型となる情報が定義されている。フローはこの工程マスタに定義された工程情報を引用し、具体的な属性情報などを指定することによって定義される。図9Aの参照番号9001a〜dは工程マスタの工程基本情報を例示するものである。
工程基本情報9001a〜dは属性情報に含まれる「工程マスタID」により一意に識別可能である。また、属性情報に含まれる「工程マスタ名」は、工程の内容を表す名称である。属性情報に含まれる「遠隔用プログラム」は図4のネットワークアプリケーション4005において管理されている遠隔用プログラム群の中の、この工程に対応する遠隔用プログラムを特定するIDである。但し、図9Aの工程基本情報9001aで示すように、遠隔用プログラムが存在しない工程もある。
図9Aの参照番号9002a〜dは各工程に対して指定可能な設定値の定義情報が定義された設定項目基本情報である。設定項目基本情報はそれぞれの工程を実行する上で必要となる工程独自のパラメータである。指定するパラメータを変更することによって工程の処理内容を制御することができる。一つの工程に対して設定項目が複数存在する場合は提示した図にあるように設定項目基本情報も複数関連づけられる。
図9Bの参照番号9100は、フローそのものの情報が定義されたフローマスタを示す図である。参照番号9101はフローオブジェクトで、属性情報としてフローID、フロー名称を備える。フローIDはフローオブジェクトを一意に識別する識別子である。参照番号9102a〜cはフローを構成する各工程の工程オブジェクトである。工程オブジェクト9102a〜cは一つのフローオブジェクト9101に複数関連付けて定義することが可能である。工程オブジェクト9102a〜cは、前述の工程マスタ9000の工程基本情報9001a〜dを元にして生成される。工程オブジェクトの工程番号(No.)はフローオブジェクト9101において工程オブジェクトを一意に識別する識別子である。工程オブジェクト9102a〜cは他に、「工程ID」、「設定変更」、「遠隔指示許可」という属性情報を有する。
「工程ID」はその工程が工程マスタ9000に定義されているどの工程基本情報を適用するかを識別する情報であり、工程基本情報9001の工程マスタIDに対応する。「設定変更」の属性情報はフロー実行時にその工程の実行に必要な設定項目詳細オブジェクト9103の値を変更可能かどうかを指定する属性情報である。「遠隔指示許可」の属性情報は、この工程が対応する遠隔用プログラムを持つ場合に、その遠隔用プログラムを使用して工程を処理することを許可するかどうかを示す属性情報である。なお、遠隔用プログラムを有するかどうかは、工程基本情報9001の「遠隔用プログラム」の属性情報の設定で判定可能である。遠隔用プログラムが存在しない場合は、「遠隔指示許可」の属性情報は常に不可となる。例えば、図9Bの9102aで示される工程は、工程IDとして「S001」と設定されている。よって、工程9102aに適用する工程基本情報は、図9Aの9001aとなる。そのため、工程9102aは、「設定変更」および「遠隔指示許可」が「不可」となる。
参照番号9103a〜cは各工程の設定項目詳細オブジェクトである。設定項目詳細オブジェクト9103a〜cは設定項目基本情報9002a〜cで定義されている定義情報を元に、このフローにおいて指定するパラメータを保持している。工程オブジェクト9102a〜cにおける「設定変更」が「可能」である場合、ユーザは、設定項目詳細オブジェクト9103a〜cに指定されているパラメータをフロー実行時に変更できる。
フローマスタ9100は複合機1002にネットワークを介して接続されたコンピュータ1004やノート型コンピュータ1006上で動作するフロー作成プログラムによって作成可能である。作成された定義情報はネットワークを介して、複合機1002のHDD2004に保存される。当然、処理フローを実行する複合機がフロー作成プログラムを備え、ユーザの指示によって複合機が処理フローを作成しても構わない。
図9Cの参照番号9200はユーザマスタである。参照番号9201a〜cはユーザ情報を表すユーザオブジェクトである。ユーザオブジェクト9201a〜cは「ユーザID(ユーザ識別情報)」、「パスワード」、「ユーザ名」、「通知先アドレス」等の属性情報を持つ。「ユーザID(ユーザ識別情報)」の属性情報はユーザオブジェクト9201a〜cを一意に識別する識別子である。「パスワード」の属性情報はユーザが複合機1002にログインする際の認証に使用されるパスワードである。「ユーザ名」の属性情報はユーザの氏名を示す。「通知先のアドレス」の属性情報はユーザオブジェクトの実行をユーザに通知するための通知先を示す。
図10は、図9Bのフローオブジェクト9101、工程オブジェクト9102a〜c、設定項目詳細オブジェクト9103a〜cで示されたようなフローを定義する情報を作成するフロー作成アプリケーションが表示するフロー定義画面である。フロー作成アプリケーションは複合機1002にネットワーク接続されているコンピュータ1004や、ノート型コンピュータ1006上でも実行可能であるが、作成された情報は複合機1002内のHDD2004に保存される。
画面10001はフロー作成アプリケーションの主要画面である。フローID10002は作業中のフローオブジェクト9101を一意に特定する属性情報(ID)を表示している。フロー名10003はフローオブジェクト9101のフロー名称を表している。10004はフロー構成領域であり、このフローを構成する工程の流れを定義している。図10のフローは「スキャンする」、「プレビューする」、「メールで送信する」という順番で工程が実行される。10005a〜cはこのフローを構成する各工程を表しており、工程オブジェクト9102a〜cに対応する。図10では2番目の工程10005bが選択されて反転表示されていることを示している。
10101は新規工程追加領域である。ここで指示された工程が、フロー構成領域10004内で選択状態にある工程10005bの後ろに追加される。10102は追加する工程の内容を指定するための領域である。工程内容10102には図9Aの工程マスタ9000に定義されている工程基本情報9001a〜dの一覧が表示され、ユーザは、一覧表示された工程から追加したい工程を選択できる。10103は工程内容10102で選択された工程をフローに追加することを指示する追加ボタンである。図10に示された状態で追加ボタン10103を押下すると、工程10005bの「プレビューする」と工程10005cの「メールで送信する」の間に工程「プリントする」が追加される。
参照番号10201は工程の詳細を設定する別のウィンドウを表示する指示を行うための領域である。設定ボタン10202を押下するとフロー構成領域10004で選択状態にある工程の詳細情報を設定するための別ウィンドウが表示される。
キャンセルボタン10301は図10の画面上で設定されている情報を無効にして、フローの定義操作を終了するためのボタンである。保存ボタン10302は図10の画面上で設定されている情報をフローオブジェクト、工程オブジェクト、設定項目詳細オブジェクトとして複合機のHDD2004内に保存してフローの操作作業を終了するためのボタンである。
図11は図10において設定ボタン10202を押下することによって呼び出される工程の詳細情報を設定するための工程編集ウィンドウを例示する図である。ユーザは、工程編集ウィンドウを用いて図9Bに示された工程オブジェクト9102a〜c、及び設定項目詳細オブジェクト9103a〜cの内容を設定する。参照番号11002は、編集対象の工程が属するフローを一意に示すフローIDを設定する設定欄である。フロー名11003はフローID11002で示されたフローの名称を設定する設定欄である。工程番号(No.)11004はフロー内においてこの工程を一意に識別する識別子であり、図9の工程オブジェクト9102a〜cの「工程No.」の属性情報に対応する。工程内容11005は工程基本情報9001の「工程マスタ名」の属性情報に対応する。
参照番号11006は図9の工程オブジェクト9102a〜cの「設定変更」の属性情報の設定に対応する。参照番号11006がONの場合(チェック入力がある場合)は設定変更が可能であり、OFFの場合(チェック入力が無い場合)は設定変更が不可であることを示している。図11において、参照番号11006はOFFに設定されている状態を示しており、設定項目詳細11007に指定された設定値がフロー実行時に実行者によって設定変更できないことを示している。
設定項目詳細11007は図9Bの設定項目詳細オブジェクト9103a〜cの内容に対応する。設定項目詳細11007の項目内容は工程内容11005によって変動する。どのような項目があり、各項目にどのような設定が可能なのかは図9Aの工程マスタ9000の設定項目基本情報9002a〜dに定義されているのでそれに従って表示される。例えば、図11の設定項目詳細11007には「濃度」という項目があり、指定可能な設定値には「薄く」、「濃く」、「標準」等という選択肢が用意されている。これらの表示は、設定項目基本情報9002a〜dに含まれる「濃度」という項目と、その項目に対して定義されている選択肢の内容に基づくものである。図11では濃度として「濃く」が選択されているが、ここで選択された値は実行時の初期値として対応する設定項目詳細オブジェクト9103a〜cに保存される。
工程実行方法11008は、設定対象となっている工程を遠隔用プログラムを使用して実行することを許可するかどうかを指定するものであり、図9の工程オブジェクト9102a〜cの「遠隔指示許可」の属性情報に対応する。この設定がONの場合は遠隔用プログラムを使用した実行を許可し、この設定がOFFの場合は許可しないことを意味している。
図11の例では工程内容11005が「スキャンする」である。「スキャンする」という工程は図9Aの工程基本情報9001aの「遠隔用プログラム」の属性情報において、遠隔用プログラムが無いという設定になっている。これは、遠隔指示自体ができないことを意味するので、図11の工程実行方法11008はOFF設定(チェック入力がされていない設定)にされているだけでなく、設定自体が変更できないような網掛け表示となっている。
工程実行方法11008内の「遠隔指示を許可する」の属性情報は工程オブジェクト9102a〜cにおける「遠隔指示許可」の属性情報に対応する。しかし、上述の工程基本情報9001aにおける「遠隔用プログラム」の属性情報に遠隔用プログラムが指定されていない場合は常にOFF状態(=不可)となる。
キャンセルボタン11010は本画面11001で設定された内容を無効にして、元の画面10001に戻るためのボタンである。OKボタン11011は本画面11001で設定された内容を工程オブジェクト9102、設定項目詳細オブジェクト9103として、複合機1002のHDD2004に保存して元の画面10001に戻るためのボタンである。
図12は図11と同じく工程の詳細情報を設定するための工程編集ウィンドウであるが、図11とは異なる工程を表示した場合の例である。具体的には図11は「スキャンする」という工程であったが、図12では「プレビューする」という工程を例として説明する。
例として取り上げた工程が異なるので、表示される情報は異なるが、12001〜12006の説明として図11の11001〜11006と異なる部分はない。
設定項目詳細12007は図11の設定項目詳細11007とは工程が異なるので、元となる設定項目基本情報9002a〜dが異なる。よって表示される項目の数や、選択肢の内容も異なるが、説明として図11の11007と異なる部分はない。
工程実行方法12008も同様であるが、「プレビューする」という工程基本情報9001bでは、「遠隔用プログラム」の属性情報に"R002"という遠隔用プログラムが指定されている。よって、工程実行方法12008はONまたはOFFの設定を行うことが可能な状態になっている。図12において、工程実行方法12008の「遠隔指示を許可する」の設定欄はONに設定されている。これによって対応する工程オブジェクト9102bの「遠隔指示許可」の属性情報が可に設定される。これは、この工程が遠隔用プログラムから実行可能であることを示している。
キャンセルボタン12010、OKボタン12011は図11のキャンセルボタン11010、OKボタン11011と同じであるので説明を割愛する。
フローオブジェクト、すなわちフロー定義がどのように設定され、管理されているかは上述の説明で明らかになった。次に定義されたフローを実行する際の詳細について説明する。
(フローの実行に関する説明)
フローの実行は通常、複合機1002から行われる。ユーザが複合機1002の使用を開始すると、フローアプリケーション4006は最初に図13の認証画面13001を表示する。認証画面の参照番号13002はユーザIDの入力欄、参照番号13003はパスワードの入力欄である。ログインボタン13004を押下することによってフローアプリケーション4006は認証処理を行う。認証処理においては入力されたユーザIDとパスワードに合致するユーザ情報が図9Cのユーザマスタ9200に存在するかどうかの照合が行われる。存在する場合は認証に成功したとみなされてフローアプリケーション4006によって、図7に示したようなフロー一覧画面が表示される。フローの実行開始指示はボタン表示領域7003に表示されているフローのボタンを押下することで行われる。
図7のボタン表示領域7003に表示されているフローのボタンを押下してフローを実行する場合の処理の詳細について記述する。
本実施形態においては図9Bのフローオブジェクト9101で例示したフローID=WF002のフロー名称が「スキャン&自分へ送信」に対応するボタンが押されたものとして説明する。
フローのボタンが押下されると図4に示したフローアプリケーション4006が、フローを実行する前に図16に示す遠隔指示判定処理を実行する。
ステップS1601においてフローアプリケーション4006はフローのボタンが押されたことを検知して処理を開始する。
ステップS1602においてフローアプリケーション4006は押されたボタンに対応するフローオブジェクト9101の配下にある全ての工程オブジェクト9102a〜cを取得する。例えば、フローID=WF002の「スキャン&自分へ送信」が押されたとした場合、フローアプリケーション4006は、工程オブジェクト9102a〜cを取得する。さらに、フローアプリケーション4006は、取得された工程オブジェクトを解析してユーザの指示を必要とする要指示工程が含まれているか否かを判定する。具体的には、フローアプリケーションは、取得された工程オブジェクトの属性情報を参照し、「設定変更」=「可能」と設定されている工程オブジェクトを要指示工程と判定する。なお、要指示工程が含まれているか否かの判定処理は、属性情報を参照せず、工程の内容から判定しても良い。例えば、プレビュー工程、アドレスの入力工程など、明らかにユーザの指示が必要な工程について、フローアプリケーションは、属性情報の「設定変更」が「可能」であるか否かを判定することなく要指示工程が含まれていると判定する。
ステップS1603においてフローアプリケーション4006はステップS1602で取得した工程オブジェクト9102a〜cに遠隔指示可能な工程が含まれているか否かを判定する。具体的には、工程オブジェクト9102a〜cの「設定変更」の属性情報と「遠隔指示許可」の属性情報を参照する。「設定変更」="可能"で且つ、「遠隔指示許可」="可"と指定されている工程オブジェクトが存在しているかどうかをチェックする。もしそのような工程が存在する場合には(S1603―YES)、「遠隔指示可能な工程が含まれている」と判断し、ステップS1604に進む。そのような工程が存在しない場合は(S1603―NO)、「遠隔指示可能な工程が含まれていない」と判断し、ステップS1607に進む。今回の例では、工程オブジェクト9102bと9102cが該当するので、フローアプリケーション4006の処理は、ステップS1604に進む。
ステップS1604においてフローアプリケーション4006は図6に示すようなメッセージパネルを表示する。参照番号6001はメッセージ部である。メッセージにはユーザが実行を指示したフローに実行時にユーザの指示を必要とするような工程が含まれていることが記載されている。さらに、遠隔用プログラムが利用可能なので、その工程を処理する場合には遠隔から指示することが可能である旨が記載されている。遠隔指示優先ボタン6002は遠隔からの指示を優先することを選択するボタンである。「遠隔からの指示を優先する」とは、具体的には複合機1002にネットワーク1001を介して接続されているコンピュータ1004やノート型コンピュータ1006から工程に対する指示を行うことを意味する。操作部指示優先ボタン6003は複合機1002の操作部2050からの指示を優先することを選択するボタンである。つまり、フローアプリケーション4006は、図6の設定画面を介して選択された内容に従って要指示工程についてユーザの指示を受付けるための操作画面を表示するための情報の報知先を選択する。
なお、操作画面を表示するための情報とは、操作画面を表すHTML、または、操作画面を表示するためのURLを指す。また、現在対象としているフローに複数の要処理工程が含まれている場合、フローアプリケーション4006は、図6の画面を複数回表示しても良い。例えば、処理フローに2つの要処理工程が含まれている場合、フローアプリケーションは、1つ目の要処理工程用に図6の画面を表示し、当該画面を介して指示場所が選択された後、2つ目の要処理工程用に再度図6の画面を表示する。これにより、フローアプリケーション406は、各要処理工程に対して、ネットワークを介して接続されている情報処理装置から指示を行うか、画像形成装置の操作部から指示を行うかを選択することが可能となる。よて、画像形成装置は、ユーザが選択した場所に報知された操作画面を介して入力された指示内容に従って要処理工程を実行することが可能となる。
ユーザが遠隔指示優先ボタン6002、操作部指示優先ボタン6003のいずれかを押下すると、ステップS1605に進む。フローアプリケーション4006は、遠隔指示優先ボタン6002が押された場合には、遠隔からの指示が優先されたのでステップS1606に処理を進める。操作部指示優先ボタン6003が押された場合にはステップS1607へ処理を進める。
ステップS1606とステップS1607は、いずれも図14において説明するフローの処理そのものを起動する際に必要となる引数を生成するステップである。引数は、ユーザが遠隔からの指示を優先したのか、操作部からの指示を優先したのかによって一部の値が異なる。
ステップS1606は、フローアプリケーション4006が遠隔からの指示を優先する場合の引数を生成するステップである。引数として用意するものは「実行ユーザID」、「フローID」、「開始位置」、「作業領域」、「ユーザ実行環境」、「優先指示環境」の6種類である。以下にそれぞれの引数の値の決定方法を説明する。
引数:「実行ユーザID」は図13において認証したユーザのユーザIDを指定する。例えば認証したユーザがユーザオブジェクト9201aのユーザであれば"U001"が指定される。
引数:「フローID」は押されたボタンに対応するフローオブジェクトのフローIDである。今回の例では"WF002"である。
引数:「開始位置」はそのフローのどの工程から処理を開始するかを指定する。今回の例では、フローのボタンを押して処理を開始する場合はフローの先頭からの開始となるので、開始位置は"工程No.001"となる。
引数:「作業領域」はこのフローの処理を行う場合に処理の中で作成されるスキャンデータファイル、画像フォーマットを変換した中間データ等を保持しておくためにHDD2004内に作成される領域を意味する。例えば、フローの処理用にディレクトリが一つ作成されて割り当てられるということでもよい。その場合、作業領域とはそのディレクトリを指示するパス情報でよい。ボタン表示領域7003に表示されているフローのボタンを押下することでフローを起動する場合は、フローアプリケーション4006は新たに作業領域をHDD2004に作成し、そのディレクトリのパス情報を作業領域として指定する。
引数:「ユーザ指示環境」はユーザがフローの実行を指示している環境、すなわち複合機1002の操作部2050から指示をしているか、遠隔用プログラムを使用して、操作部2050以外から指示をしているかを表す。ボタン表示領域7003に表示されているフローのボタンを押下する場合は「操作部」を表す引数が指定される。
引数:「優先指示環境」はユーザからの何らかの指示が必要とされる工程(この工程を要指示工程という)に対して指示を出す場合、最も優先する指示環境を指定する。具体的には操作部2050から指示を出すことを優先するか、遠隔用プログラムを用いて操作部2050以外から指示を出すことを優先するか、から選択する。ボタン表示領域7003に表示されているフローのボタンを押下した場合は、先の図6のメッセージパネルで押されたボタンによって決定される。
ステップS1606は遠隔指示優先ボタン6002が押された場合に該当するので「遠隔指示優先」を表す引数が指定される。
ステップS1607の処理については、引数:「優先指示環境」に指定する値がステップS1606と異なるだけで、他の引数については同じ手順で生成する。引数:「優先指示環境」については、ステップS1607は操作部指示優先ボタン6003が押された場合に該当するので、「操作部指示優先」を表す引数が指定される。
本処理により、例えば実行対象となる処理に複数のユーザによる指示が必要な工程(要処理工程)が含まれている場合、各要処理工程に対して、情報処理装置から指示を行うか、画像形成装置の操作部2050から指示を行うかを選択することができる。なお、この選択は、優先順位を用いて管理されても良い。
これにより、各要処理工程について、ユーザに都合のよい方を選択することが可能となる。ユーザは、指示入力を行う指示手段(情報処理装置または画像形成装置の操作部)を予め把握することができるので、指示待ち画面の表示後、指示待ち時間が一定時間以上、放置されることがなくなる。
あるいは、実行対象となる処理に複数の要処理工程(例えば、第1の要処理工程及び第2の要処理工程)が含まれている場合を想定する。フローアプリケーション4006は、図6の画面を介して選択された内容に従って第1の要処理工程に対するユーザの指示を受付けるための操作画面の報知先を選択する。ここで、フローアプリケーションは、第1の要処理工程の優先順位をHDD2004に格納しておき、第2の要処理工程に関しては、第1の要処理工程で選択された報知先に基づいて、第2の要処理工程の操作画面の報知先を選択する。これにより、複数の要処理工程が含まれている場合に何度もユーザが選択する必要がなくなり、操作性の向上を図ることができる。
これにより、例えば、第1の要処理工程の指示入力と同じ指示手段(情報処理装置または画像形成装置の操作部)から第1の要処理工程よりも後に実行される第2の要処理工程の指示入力を行うことができるため、ユーザの利便性が向上する。また、指示入力待ちの時間を短縮することができるため、処理効率の向上を図ることが可能になる。また、例えば、機密性の高い情報が一定時間、操作部2050に表示され続けることによる情報の漏洩を防ぐことも可能になる。
上記のようにして生成された引数を用いて、ステップS1608においてフローアプリケーション4006は実際のフローの処理を行うフロー制御処理を起動する。フロー制御処理が終了すれば、図16の処理も終了する。
(フローアプリケーション4006の処理)
次に図14を用いて、フローアプリケーション4006におけるフローの処理(フロー制御処理)の流れを説明する。
ステップS1401において、先の図16で生成したような引数を指定して、このフロー制御処理が起動される。
ステップS1402において、フローアプリケーション4006はステップS1401で引数に指定されたフローID(今回の例では"WF002")に基づいてフローオブジェクト(図9Bの9101)を取得する。これによって、フローアプリケーション4006は、取得されたフローオブジェクトに関連付けられている工程オブジェクトを解析することで、フローの処理内容を認識できる。例えば、フローがどのような工程オブジェクトから構成されているかがわかる。
ステップS1403においてフローアプリケーション4006は、引数の開始位置に基づいて、フローに未処理の残工程があるかどうかを判定する。開始位置の引数が"工程No.001"であるならば、フローID="WF002"の最初の工程であるので未処理の工程が残っていると判定する。この場合、処理は、ステップS1405に進められる。
一方、開始位置が"工程No.004"であれば、残工程は無いのでステップ14004に進み、フロー処理の終了となる。
ステップS1405において、フローアプリケーション4006は、図14の処理によって選択された報知先に要指示工程に対する指示を受付けるための操作画面を報知する。具体的には、フローアプリケーション4006はステップS1401の引数として指定された「優先指示環境」の引数を参照し、「操作部指示優先」が指定されていれば(S1405−YES)、次のステップS1406に進む。もし、「遠隔指示優先」を指定している場合は(S1405−NO)、ステップS1413に進む。
ステップS1406において、フローアプリケーション4006は現在の開始位置に指定されている工程の処理を開始する。具体的には、フローアプリケーション4006が開始位置に指定されている工程の内容に従って共通IF4007に対して適切な指示を行う。例えば処理中の工程に対応する工程オブジェクト9102a〜cの「設定変更」の属性情報が「不可」となっている場合は設定項目詳細オブジェクト9103a〜cに指定された値を共通IF4007に渡す。そして、開始位置に指定されている工程の処理が行われるように共通IF4007に指示する。
一方、対応する工程オブジェクト9102a〜cの「設定変更」の属性情報が「可能」となっている場合、フローアプリケーション4006は、設定項目詳細オブジェクト9103a〜cに指定された値を初期値として設定する。そして、フローアプリケーション4006は、ユーザから工程実行の指示を受付ける画面を表示するように共通IF4007に指示する。
図15は、ユーザからの工程実行の指示を受付ける画面の一例として、"工程No.002"の「プレビューする」で表示される画面を例示する図である。
図15の参照番号1500はプレビュー表示画面である。参照番号1501はプレビュー表示領域や、プレビュー対象のページ位置を変更するページ遷移ボタン等で構成される詳細表示領域である。詳細表示領域1501は工程によってその表示項目の構成等が変化する。参照番号1502は中止ボタンである。参照番号1503はOKボタンである。中止ボタン1502とOKボタン1503は、いかなる工程であっても必ず表示される指示ボタンである。中止ボタン1502はこの工程の処理を中止し、フロー自体の処理の中止を指示するボタンである。OKボタン1503はこの工程の処理を終了し、工程の処理の続行を指示するボタンである。
この画面が表示された時点で、工程はユーザからの入力を待つ「ユーザ指示待ち状態」となる。中止ボタン1502か、OKボタン1503が押されることによってプレビュー表示画面1500は閉じられ、「ユーザ指示待ち状態」は解除されて、工程の処理が再開される。
ステップS1407において、フローアプリケーション4006はステップS1406で共通IF4007を介して指示した工程の処理状況を監視し、その工程の処理が終了していればステップS1408に進む。
一方、終了していなければステップS1409に進む。工程の処理が終了していない場合とは、工程の処理自体が非常に長時間に及ぶ場合か、ユーザの指示を必要とする工程を処理していて、ユーザの指示が行われるのを待っている状態などが該当する。
例えばフロー="WF002"を処理していて開始位置が"工程No.002"の場合、フローアプリケーション4006は、前述の図15に示したような画面を表示して、ユーザの指示を待つ。この場合も、ユーザの指示が行われるまでに時間がかかっていれば、ステップS1407の判定は終了していないと判定され、処理はステップS1409に進められる。
ステップS1408は先のステップS1407で工程の処理が終了したと判断された場合の処理である。ステップS1408において、フローアプリケーション4006はフローの次の工程に進むため、開始位置(開始工程)を1つシフトする。例えば現状の開始位置が"工程No.001"であれば、フローアプリケーション4006は、工程を1つシフトして"工程No.002"を開始位置(開始工程)として再設定する。開始位置のシフトが終わるとステップS1403に進み、前述したように残工程の有無の判断が行われ、次の工程の処理へとフローの処理が順次進んでいくこととなる。
ステップS1409において、フローアプリケーション4006はステップS1406で実行した工程が図15に示したようなユーザ指示を受付ける画面を表示する工程であった場合に、中止ボタン1502が押下されたかどうかを判定する。中止ボタン1502が押下された場合は、ステップS1401で「作業領域」の引数で指定された領域に作成した中間データ等を削除して、ステップS1410のフロー終了に進む。
一方、中止ボタン1502が押下されていない場合は、ステップS1411に進む。
ステップS1411においてフローアプリケーションは、ステップS1406で開始した工程が図15に示したようなユーザ指示を必要とする要指示工程であるかどうかを判定する。要指示工程であると判定された場合、フローアプリケーションは、ユーザの指示待ち状態であるか否かを監視する。もし指示を待っている状態でなければ、その工程の処理に時間がかかっているということを意味するので、ステップS1407に戻り、工程が終了したかどうかの判定を再び行う。
指示を待っている状態であればステップS1412に進む。先のステップS1411において、指示待ち状態であるという判定がなされたので、ステップS1412においてフローアプリケーション4006は指示待ち状態がどれだけ継続しているかを判定する。言い換えれば、図15で示したような画面を表示した状態で、ユーザが何ら入力を行わないような状態がどれだけ続いたかという経過時間の計測を行う。フローアプリケーション4006は、計時ユニットとして機能するタイマーを参照して、ユーザが何ら入力を行わないような状態がどれだけ続いたかという経過時間の計測を行うことが可能である。
ユーザは図15に示されるような詳細表示領域1501の内容を見て、内容を確認したり、値の設定を行ったりする。値の設定が行われた場合はユーザからの入力があったと見なされ、経過時間は一旦「0」に戻る。しかし、次の入力が行われるまで、再び経過時間の計測が始まる。このようにして、経過時間の計測は中止ボタン1502かOKボタン1503が押されて画面が閉じられるまで繰り返し行われる。経過時間が長くなるということは、画面が表示されているものの、それに対してユーザが何も操作を行っていないことを意味する。更に、場合によっては、ユーザは図15に示すような画面が表示されていることを知らず、既に複合機1002の傍から離れてしまっている場合もある。例えば、フローアプリケーション4006は、タイマーにより、予め定められた時間T(例えば、60秒)を超えているか判定する。尚、経過時間の設定は、任意に設定することが可能である。
もし、経過時間Tが予め定められた時間(例えば、60秒)を超えていない場合は、ステップS1411に戻って再び判定を繰り返す。もし、経過時間が60秒を超えている場合はステップS1416に進む。すなわち、図15で示したような画面の表示後、予め決められた時間内にユーザからの指示が入力されなかった場合、ユーザの指示が必要な工程の処理を保留状態として、ステップS1416に進む。
なお、本実施形態では、経過時間を例示的に60秒として説明しているが、経過時間の値については60秒よりも長くても構わないし、短くても構わない。使用される環境や状況によって任意に設定変更すうことが可能である。工程オブジェクトの属性情報として、「経過時間」を追加し、工程ごとに経過時間の閾値を変更することが可能である。
ステップS1405において優先指示環境が、操作部ではないと判定された場合の処理について説明する。ステップS1413において、フローアプリケーション4006は「フローID」の引数と「開始位置」の引数によって特定される工程オブジェクト9102a〜cに設定されている「設定変更」の属性情報を参照する。
「設定変更」の属性情報が"不可"であった場合はステップS1414に進む。「設定変更」の属性情報が"不可"であるということは、その工程を実行するにあたってユーザからの指示が不要ということである。よって、フローアプリケーション4006は開始位置に指定された工程の処理を行う。これは先に操作部2050からフローを実行した場合と同じであり、ステップS1406に該当する処理である。工程の処理が終了すれば、ステップS1415に進む。
フローアプリケーション4006はステップS1415において、開始位置に指定された工程No.を次の工程にシフトし、ステップS1403に戻る。この様にしてユーザの指示を必要としない工程が続く場合、すなわち「設定変更」の属性情報が"不可"の工程が続く間、工程は次々と処理されていく。
逆に、ステップS1413において、工程オブジェクトの「設定変更」の属性情報が"可"である場合、その工程はユーザからの指示を受けなければ工程の処理を実施することができない。しかし、このステップに流れてくるケースではユーザはそのような工程に対しては遠隔用プログラム4102を使用した処理方法を優先することを選択している。よって工程の処理を行わずにステップS1416に進む。
ステップS1416に流れてくる処理は2つのケースのいずれかである。
一つ目はステップS1412で、ユーザの指示が必要な工程であるにもかかわらず、ユーザの指示が行われず指示待ち状態が予め定められた時間以上続いたために、ユーザが複合機1002の傍にいないと判断されたケースである。二つ目はステップS1413において、ユーザの指示が必要な工程を処理する場合で、ユーザが優先指示環境として遠隔用プログラムを使用した「遠隔指示優先」を指定している場合である。
ステップS1416において、フローアプリケーション4006はフローの処理を中断し、図17に示す保留情報を作成して、処理を保留状態とする。
図17は、処理の中断の際に保留する情報(保留情報)の一例を示す図である。保留情報は複合機1002内のHDD2004内に格納される情報である。保留情報の格納形態はテキストファイルであっても良いし、リレーショナルデータベースの様なデータベース内に格納されても構わない。保留情報1701は複数のデータ項目から構成される。
データ項目1711は「保留ID」である。保留IDは保留情報1701内において特定の保留情報を一意に識別するための識別子である。
データ項目1712はフローIDである。これは保留情報がどのフローを処理しているときの保留情報なのかを特定するためのものである。保留した処理に対応するフローオブジェクト9101のフローIDの値がここに格納される。例えば、図9Bの場合、ID=WF0002が格納される。
データ項目1713は工程番号(No.)である。処理の保留を実行したときに処理中であった工程に対応する工程オブジェクト9102a〜cの工程No.が格納される。例えば、図9Bの2番目の工程において処理を保留した場合、工程No.002が格納される。
データ項目1714は作業領域である。これは図14のフローのステップS1401において、処理実行の際の引数として指定された「作業領域」の引数が格納される。
データ項目1715はフロー実行者を特定するための情報である。ステップS1401において指定された「実行ユーザID」の引数が格納される。
ステップS1416においてフローアプリケーション4006は、図17に示したような保留情報を作成し、フローの処理を中止し、ステップS1417に進む。
ステップS1417において、フローアプリケーション4006は保留した処理を遠隔用プログラムから再開することが可能か判定する。具体的には、保留した工程に対応する工程オブジェクト9102の「遠隔指示許可」の属性情報と、工程オブジェクト9102に対応する工程基本情報9001の「遠隔用プログラム」の属性情報とを参照して判定する。
「遠隔指示許可」の属性情報が「可」で、「遠隔用プログラム」の属性情報に遠隔用プログラムが指定されている場合は、遠隔用プログラムからの再開が可能と判定し、ステップ14018に進む。それ以外の場合は遠隔用プログラムからの再開は不可と判定してステップS1420に進み、フロー制御処理を終了する。
例えば、工程オブジェクト9102bの場合、「遠隔指示許可」の属性情報は「可」が指定されている。対応する工程基本情報9001b「遠隔用プログラム」の属性情報には"R002"という遠隔用プログラムが指定されている。この場合、フローアプリケーション4006は、遠隔用プログラムからの再開が可能と判定し、ステップS1418に進む。
それに対して、S1417においてNoと判断される場面として「遠隔指示許可」の属性情報に不可が指定されている場合や「遠隔用プログラム」の属性情報に遠隔用プログラムが定義されていないケースがありうる。すなわち、フローにおいてユーザの指示が必要とされる工程が含まれているが、一方でその工程に遠隔用プログラムが用意されていない場合である。そのようなケースにおいて、フローアプリケーションは、保留した工程の処理を遠隔用プログラムを使用して再開することはできないので、特に通知等は行わず、ステップS1420に進み処理を終了する。
この様にして保留されてしまった処理を再開する方法については、図23で示す処理待ち一覧画面の説明において説明する。
ステップS1418において、フローアプリケーション4006はフローが保留されたことを通知するユーザのアドレスが登録されているかどうかを判断する。具体的には、ステップS1416で保留情報1701に書き出したフロー実行者1715に対して、ユーザオブジェクト9201a〜cの「通知アドレス」の属性情報を参照し、アドレスが設定されているか否かを判断する。
アドレスが設定されていなければステップS1420に進み、フロー制御処理を終了する。一方、アドレスが設定されている場合はステップS1419に進む。本実施形態においては、ユーザへの通知はメールアドレスであるとするが、電子メール以外の通知方法であっても構わない。
ステップS1419において、ネットワーク1001を介して接続されているコンピュータ1004やノート型コンピュータ1006から保留されたフロー処理再開の指示を行う際に必要となるアドレス(URL)を、メールアドレスに基づき、通知する。
具体的には、図4に示したネットワークアプリケーション4005内の遠隔制御プログラム4101を、Webサーバ2009を介して実行するための遠隔制御プログラムアクセスアドレス(URL)を通知する。また、それに加えて、フローアプリケーション4006はステップS1416で出力した保留情報1701を一意に識別するための保留ID(保留識別情報)1711を、遠隔制御プログラムを起動する際の引数としてアドレスに追加する。フローアプリケーション4006は保留情報1701を引数とする遠隔制御プログラムアクセスアドレス(URL)を生成し、生成したURLを記載した電子メールをステップS1419で取得したユーザのメールアドレス宛に送信し、処理を終了する。
図14の処理によりユーザの指示が必要な要指示工程の処理は、ユーザが選択した場所にて入力された指示により実行されるので、ユーザの指示待ち状態で放置される可能性を低減できる。
(フロー処理の再開手順)
次に中断したフロー処理の再開手順について説明する。図14のステップ1420において、フローアプリケーション4006は保留ID1711を引数として指定した遠隔制御プログラムアクセスアドレス(URL)をフロー実行者宛に送信している。ユーザはメールを受信することができれば、遠隔制御プログラムアクセスアドレス(URL)を入手することが可能である。電子メールによって遠隔制御プログラムアクセスアドレス(URL)を入手したユーザは、図1に示すコンピュータ1004やノート型コンピュータ1006からWebブラウザを使用してこの遠隔制御プログラムアクセスアドレスに接続することが可能である。
ブラウザからのリクエストを受信したWebサーバ2009は、遠隔制御プログラムアクセスアドレスによって指定されたネットワークアプリケーション4005内の遠隔制御プログラム4101を起動し、図18に示すような処理を実行する。
ステップS1801において、遠隔制御プログラム4101がブラウザからリクエストを受信する。この際、遠隔制御プログラム4101は、引数に指定された保留IDを同時に取得する。
遠隔制御プログラム4101はステップS1802において、認証処理画面のHTMLをブラウザに返信する。ブラウザは受信したHTMLを基に認証処理画面をブラウザ上に表示する。図19は認証処理画面を例示する図である。
参照番号1900は認証処理画面を表示しているブラウザのウィンドウである。参照番号1901は、ユーザIDの入力欄である。ここには図9で示したユーザオブジェクト9201a〜cの「ユーザID」の属性情報に該当する値を入力する。参照番号1902はパスワード入力欄である。ここにはユーザオブジェクト9201a〜cの「パスワード」の属性情報に該当する値を入力する。参照番号1903はログインボタンである。図19の認証処理画面を構成するHTMLは、ログインボタン1903を押下することで遠隔制御プログラム4101に対して、ユーザID入力欄1901とパスワード入力欄1902に入力された値を通知する。遠隔制御プログラム4101は通知された値を使用してステップS1803を処理する。
ステップS1803において、遠隔制御プログラム4101は通知されたユーザIDとパスワードの値を基にして、双方の値が合致するユーザオブジェクトがユーザマスタ9200に存在するかどうか判定する。ユーザオブジェクトが存在しない場合は認証失敗としてステップS1804に進み、エラーを表示するHTMLをブラウザに送信して処理を終了する。
合致するユーザオブジェクトが存在する場合は、そのユーザオブジェクトのユーザIDをフロー再開者として記憶し、認証成功としてステップS1805に進む。S1805で、遠隔制御プログラム4101はS1801で引数に指定された保留IDとS1803で記憶したユーザIDとを基に保留情報1701のうち、保留ID1711と、フロー実行者1715とに合致するものを検索し、特定する。もし、合致するデータが存在しなければ、指定されたフローが保留されていないとして、ステップS1806に進み、エラーを表示するHTMLをブラウザに送信して、処理を終了する。この場合、保留情報が存在しないので処理の再開はできない。
ステップS1805の判定で、合致するデータが特定された場合、ステップS1807に進む。例えば、引数に指定された保留IDが"P001"で、フロー再開者のユーザIDが"U001"であれば、該当する保留情報は図17のデータ1721−1が該当する。
ステップS1807において、遠隔制御プログラム4101は、ステップS1805の判定で、保留ID1711と、フロー実行者1715とに合致した保留情報のデータ1721―Nを取得し、ステップS1808に進む。
ステップS1808において、遠隔制御プログラム4101は、取得したデータ1721−1の中のフローID1712と、工程No.1713を参照する。これにより、遠隔制御プログラム4101は、再開しようとしているフローに該当するフローオブジェクト9101と、再開の起点となる工程に対応する工程オブジェクト9102を特定できる。工程オブジェクト9102が特定できれば、「工程ID」の属性情報から、対応する工程基本情報9001を特定できる。工程基本情報9001が特定できれば、「遠隔用プログラム」の属性情報から、この工程に利用可能な遠隔用プログラムが指定されているかどうかを判定可能である。もし、遠隔用プログラムが指定されてあれば、ステップS1810に進む。もし、遠隔用プログラムが指定されていなければ、ネットワークアプリケーション4005を介した遠隔からのフロー処理の再開ができないので、ステップS1809に進む。ステップS1809において、遠隔制御プログラムは エラーを表示するHTMLをブラウザに送信して、処理を終了する。
例えば、取得した保留情報が図17のデータ1721−1であるとすれば、フローID1712="WF002"、工程No.1713="002"となる。よって、対応する工程オブジェクトは、9102bであり、更に、それに対応する工程基本情報は9001bである。工程基本情報9001bの「遠隔用プログラム」の属性情報は"R002"が指定されている。
なお、この保留情報1701に記録されているフローID1712と、工程No.1713は、図14で説明したフローアプリケーション4006が実行したフロー制御処理において、処理を完了できなかった工程である。ネットワークアプリケーション4005を介して実行されている遠隔制御プログラム4101は、ブラウザからのリクエストを処理して、保留されたフローと、処理を再開するべき起点となる工程を正確に特定できる。
ステップS1808において、遠隔制御プログラム4101は保留されたフローの処理を再開する起点となる工程と、遠隔用プログラムを特定した。よって遠隔制御プログラム4101は特定された遠隔用プログラムのアドレスに対してHTTPリダイレクトを行うことで、処理の引継ぎを行う。
ステップS1810で、遠隔制御プログラム4101はステップS1808において特定できた遠隔用プログラムに、Webサーバ2009を介してアクセスするための遠隔用プログラムアクセスアドレス(URL)を生成する。
例えば、ステップS1808の例で説明したように、遠隔用プログラムアクセスアドレスに引数として指定されている保留IDが"P001"であれば、遠隔用プログラムは"R002"である。よって、Webサーバ2009を介して"R002"にアクセスする遠隔用プログラムアクセスアドレス(URL)が生成される。
遠隔制御プログラム4101は更に、その遠隔用プログラムアクセスアドレスにステップS1801で取得した保留IDと、ステップS1803で認証に成功したユーザIDを引数として追加する。遠隔制御プログラム4101はこのようにして生成した遠隔用プログラムアクセスアドレスをブラウザに対してHTTPリダイレクト先URLとして通知する。また、図18のフローチャートにおいて遠隔制御プログラムが実行すべき処理は、ステップS1810で終了する。
HTTPリダイレクト先URLの通知を受信したブラウザは、そのHTTPリダイレクト先URLに対してアクセスを行う。
ステップS1811以降はブラウザがHTTPリダイレクト先URLとして通知された遠隔用プログラムアクセスアドレスにアクセスすることによって呼び出され、指定された遠隔用プログラム4102によって実行される処理である。
例えば、ステップS1808の例で説明したように、遠隔用プログラムアクセスアドレスに引数として指定されている保留IDが"P001"であれば、遠隔用プログラムは工程基本情報9001bに定義されている"R002"である。工程基本情報9001bは「プレビューする」工程であるので、"R002"もプレビューを行うための遠隔用プログラムのはずである。工程が異なれば遠隔用プログラムの具体的な処理の中身も異なる。例えば、指定された遠隔用プログラムが工程基本情報9001dで定義されている"R004"であれば、それは「メールを送信する」工程に対応する遠隔用プログラムである。
ステップS1811において、遠隔用プログラム4102はリクエストを受信して、引数で指定された保留IDとユーザIDを取得する。
ステップS1812において、遠隔用プログラム4102は引数で指定された保留IDとユーザIDを基にして、保留情報1701の「保留ID1711」と「フロー実行者1715」が合致するものを検索する。該当する保留情報が存在しない場合はステップS1813に進み、エラー表示するHTMLをブラウザに送信し、遠隔用プログラムは処理を終了する。該当する保留情報1701が存在する場合はステップS1814に進む。
ステップS1814において、遠隔用プログラム4102はステップS1812で取得した保留情報1701の「作業領域1714」に指定されている作業領域のパスを取得する。図14のステップS1416で説明したように、保留情報1701に記録されている作業領域には、工程処理が使用していた中間データ等が格納されている。
例えば、現在実行されている遠隔用プログラム4102が工程基本情報9001bに定義されている"R002"であれば、作業領域1714には工程基本情報9001bの「プレビューする」工程が必要とする中間データが保存されている。例えば、それはプレビュー用画像データファイル等である。よって、「プレビューする」に対応する遠隔用プログラム"R002"はその作業領域のデータを使用してプレビューを表示するHTMLを生成する。また、遠隔用プログラム4102はユーザからの指示を必要とする工程用である。ユーザからの指示はHTML形式で表示するWebブラウザにより受付けられる。よって遠隔用プログラム4102が表示するHTMLには、ユーザからの入力内容、ステップS1811で取得した保留ID、ユーザIDを、HTMLを出力した遠隔用プログラム自体に通知する定義が含まれている必要がある。具体的な例を図20、図21に示す。
図20は、ステップS1814において出力されたHTMLを受信したブラウザが表示した例を示す図である。図20では、工程基本情報9001bに定義されている遠隔用プログラム"R002"によってブラウザに送信されたプレビュー画面用HTMLがブラウザ上に表示された場合を例示している。参照番号2000はブラウザのウィンドウである。参照番号2011はプレビュー表示領域や、プレビュー対象のページ位置を変更するページ遷移ボタン等で構成される詳細表示領域である。詳細表示領域2011は「プレビューする」工程に対応する遠隔用プログラム"R002"の例であって、工程によってその表示項目の構成等が変化する。参照番号2012は中止ボタンである。参照番号2013はOKボタンである。中止ボタン2012とOKボタン2013は、いかなる遠隔用プログラムであっても必ずHTMLとして出力し、Webブラウザ上に表示される指示ボタンである。
図21は図20で例示した画面のHTML形式表現を例示する図である。参照番号2101はFROMタグを使用して、ユーザの入力内容がaction属性情報で示される遠隔用プログラム"R002"の遠隔用プログラムアクセスアドレスに通知されることを示している。
参照番号2102は保留ID(P001)とユーザID(U001)を引数として定義していることを示している。参照番号2102は、参照番号2101で示したFROMタグに含まれており、これらの引数が参照番号2101に定義された遠隔用プログラムアクセスアドレスに通知されることを示している。参照番号2103は図20の詳細表示領域2011にあるページ遷移ボタンを定義している。参照番号2103は参照番号2101で示したFROMタグに含まれており、押下されることによって参照番号2101に定義された遠隔用プログラムアクセスアドレスに通知が行われることを示している。
参照番号2104は図20の中止ボタン2012とOKボタン2013を定義している。参照番号2104は参照番号2101で示したFROMタグに含まれており、押下されることによって参照番号2101に定義された遠隔用プログラムアクセスアドレスに通知が行われることを示している。
図20に示した画面に対してユーザは詳細表示領域2011のボタンを押下したり、中止ボタン2012、またはOKボタン2013を押下する等の操作を行う。図20の画面を介した操作は全て遠隔用プログラムアクセスアドレスに通知され、処理される。図22において、ブラウザからの通知を受けた場合の遠隔用プログラム4102の処理を説明する。
(遠隔用プログラム4102の処理)
図22は図18のステップS1814で遠隔用プログラム4102が出力したHTMLを受信したブラウザからの通知を受けた遠隔用プログラム4102が実行する処理の流れを表したものである。
ステップS2201において、遠隔用プログラム4102はWebブラウザからの通知を受信する。
ステップS2202において、遠隔用プログラム4102は引数で指定された保留IDとユーザIDを用いて、保留情報1701の「保留ID1711」、「フロー実行者1715」を検索する。合致するものがなければエラーとして、エラーを表示するHTMLを生成してWebブラウザに送信して、処理を終了する。合致する保留情報1701が存在する場合はステップS2204に進む。
ステップS2204において、遠隔用プログラム4102はステップS2202で検索した保留情報を取得する。そして、遠隔用プログラムが該当する工程の処理を実行するのに必要なデータが配置されている作業領域1714のパス情報などを取得し、ステップS2205に進む。
S2205において、遠隔用プログラム4102は、ステップS2201において、Webブラウザから受信した情報を解析する。そして、遠隔用プログラム4102は、図20において示した中止ボタン2012またはOKボタン2013が押されたのか、それ以外のボタンが押されたのかを判別する。それ以外のボタンとは、図20の詳細表示領域2011内に配置されているボタンである。図20の例でいえば、プレビューするページを遷移させるページ遷移ボタン2015が該当する。詳細表示領域2011内に配置されているボタンが押された場合にはステップS2206に進む。中止ボタン2012またはOKボタン2013が押された場合にはステップS2209に進む。
ステップS2206は、詳細表示領域2011に配置されているボタンが押された場合に実行されるステップである。図20で既に説明したように詳細表示領域2011の内容は遠隔用プログラムが対応する工程の内容に特化している。よって、ステップS2206ではその各工程に特化された処理を行う。
例えば、図20に示した「プレビューする」画面の詳細表示領域2011には、プレビューするページを遷移させるページ遷移ボタン2015が配置されている。このページ遷移ボタン2015が押された場合には、遠用隔プログラム"R002"のステップS2206へと処理が進められる。この時、ステップS2206ではページ遷移ボタン2015で指定されたページのプレビュー画像を取得するなどの処理が行われる。しかし、「プレビューする」工程では無い、別の遠隔用プログラムのステップS2206では、その工程の処理に特化した処理が行われる。
ステップS2207は、ステップS2206の処理結果を基にして、再び画面表示用のHTMLを生成して送信する。ステップS2207で生成するHTMLは、先に見た図18のステップS1814において行われた処理と同じである。各工程に対応している遠隔用プログラムが、ステップS2206の処理結果を基にそれぞれの工程の内容に合ったHTMLを生成する。例えば、図18において、遠隔用プログラム"R002"であれば、ステップS2206で実行したページ遷移処理の結果を基に、ページを遷移させたプレビュー表示用HTMLをブラウザに送信する。そのHTMLは詳細表示領域2011内に表示されているプレビュー対象のページが変化しているだけで、それ以外の内容は図20や図21に例示したHTMLと基本的には同じ内容のものになる。
遠隔用プログラムは、ステップS2208において、HTMLの送信を終了したら処理を終了する。ブラウザには図20に示したような画面が再び表示されている。
ユーザの操作によって、Webブラウザの詳細表示領域2011内に配置されたボタンや、中止ボタン2012またはOKボタン2013が押された場合には、またステップS2201に戻って処理が行われる。
ステップS2209は、先のステップS2205で中止ボタン2012またはOKボタン2013が押されたと判定された場合に行われる処理である。中止ボタン2012が押された場合には、ユーザはフローの処理を中止することを選択したことを意味している。OKボタン2013が押された場合には、ユーザはフローの処理を再開することを指示したことを意味している。よって、いずれのボタンが押されたとしても、フローは保留状態では無く、中止か、再開されることとなる。よって、保留情報1701に格納されている保留情報は不要となるため、遠隔用プログラムはステップS2204で取得した保留情報を、保留情報1701から削除する。
ステップS2210において、遠隔用プログラム4102は、中止ボタン2012またはOKボタン2013のいずれのボタンが押されたのかを判定する。OKボタン2013が押されたのであればステップS2213に進み、中止ボタン2012が押されたのであればステップS2211に進む。
ステップS2211は、中止ボタン2012が押されたことに従って、フローの処理を中止するステップである。遠隔用プログラム4102はフローの中止が完了したことを通知するHTMLを生成して、ブラウザに送信し、ステップS2212で本処理を終了する。
ステップS2213において、OKボタンが押されたので、遠隔用プログラム4102が対応する工程の処理を完了させる。これによって、フローは次の工程へ進めるようになる。ステップS2213の処理内容は各工程に対応する遠隔用プログラムによってまちまちである。「プレビューする」工程を一例にとれば、プレビューの必要が無くなったのでプレビュー画像を作業領域から削除する処理などが行われる。
ステップS2214において、遠隔用プログラムはOKボタン2013が押されたので、フロー処理の再開のための前処理を行う。具体的には図14で示したフロー制御処理を呼び出すために、必要な引数を整備する。
図14で示したフロー制御処理はステップS1401で説明したように、「実行ユーザID」、「フローID」、「開始位置」、「作業領域」、「ユーザ指示環境」、「優先指示環境」という引数をとる。「実行ユーザID」の引数にはステップS2201でブラウザから通知された引数に含まれているユーザIDを指定する。「フローID」の引数には、ステップS2204で取得した保留情報1701に含まれている「フローID1712」の項目を指定する。「開始位置」の引数は、ステップS2204で取得した保留情報1701に含まれている「工程No.1713」の値を基に、その開始位置を1つ次の工程にシフトしたものを指定する。例えば、保留情報1701から取得した工程No.が"工程No.002"であれば、"工程No.003"を指定する。「作業領域」の引数にはステップS2204で取得した保留情報1701に含まれている「作業領域1714」の項目を指定する。「ユーザ指示環境」の引数には遠隔用プログラムから指示していることを指定する。「優先指示環境」の引数について、今回は遠隔用プログラムから指示を出しているので、「遠隔指示優先」を指定する。
ステップS2215において、遠隔用プログラム4102はステップS2214で整備した引数を指定して、フローアプリケーション4006に対して図14に示したフロー制御処理の起動を指示する。これによって、遠隔用プログラム4102の処理は終了し、再び、図14のフロー制御処理を使用して、フローの処理が行われることになる。
ステップS2216において、遠隔用プログラムは処理を終了する。
以上説明したように、フローがユーザの指示待ち状態で停止した場合であっても、Web操作用プログラムから指示を行うことでフローの実行を再開することが可能になる。
(フロー制御処理の説明)
次に、ステップS2214において起動された図14のフロー制御処理の説明を行う。まず、ステップS2214において、引数として以下のような値が与えられたとして説明する。ちなみに、以下の値は図17のデータ1721−1に示されている保留情報を使用して図22の遠隔用プログラム4102が実行されたときに、ステップS2215で生成される引数である。
実行ユーザID="U001"
フローID="WF002"
開始位置="工程No.003"
作業領域="/flowarea/p001/"
ユーザ指示環境=「遠隔用プログラム」
優先指示環境=「遠隔指示優先」
図14のステップS1401〜ステップS1404までの処理は既に一度説明しており、同様の処理が行われる。
ステップS1405において、フローアプリケーション4006は「優先指示環境」の引数に「遠隔指示優先」が指定されているので、ステップS1413に進む。ステップS1413以降の処理についても既に説明を行ったので、詳細は割愛する。しかし、ステップS1416以降を見ても明らかなように、再開後の工程に再びユーザからの指示を必要とする設定が含まれている場合は、再びフローの実行が保留される。
ここまでは、複合機1002の操作部2050から実行したフローが一旦保留された後に、コンピュータ1004やノート型コンピュータ1006等からフローの処理を再開する方法に付いて述べた。しかし、ユーザは常にコンピュータ1004やノート型コンピュータ1006から再開の指示をするとは限らない。ユーザは再び複合機1002の傍に戻ってきて、操作部2050からフローの処理の再開を指示することを希望することも考えられる。以下には、一旦保留されたフローの処理を、操作部2050から再開することが可能であることを説明する。
ユーザは保留されたフローの再開を指示するために複合機1002の傍にやってきて、複合機1002の使用を開始する。この場合もフローアプリケーション4006が図13を用いて説明したような認証ウィンドウを表示する。ユーザが入力を行い、フローアプリケーション4006が認証処理を行う。認証処理の詳細については先に図13を用いて説明したので詳細は割愛する。
認証処理が終了すると、図7に示すようなフロー一覧画面をフローアプリケーション4006が操作部2050に表示する。ユーザは保留されたフローの再開を行う場合は、図7の参照番号7002に示される処理待ちボタンを押下する。処理待ちボタン7002が押下されるとフローアプリケーション4006が図23で示す処理待ち一覧画面を表示し、保留されているフローの一覧を表示する。
図23は保留されているフローの一覧を表示する処理待ち一覧画面を例示するする図である。フロー一覧ボタン7001を押下すると、図7のフロー一覧画面に戻る。処理待ちボタン7002は選択状態で表示され、現在表示している画面が処理待ち一覧画面であることを示している。2301は処理待ち一覧リストである。
処理待ち一覧リスト2301は保留されているフローの名称を表示するセル「フロー名2311」と、保留されているフローを実行したユーザの情報を表示するセル「実行者2312」で構成される。処理待ち一覧リスト2301は処理を再開したいフローを1件選択することが可能である。2302はスクロールボタンである。スクロールボタン2302は処理待ち一覧リスト2301を上下にスクロールする。参照番号2303はフロー再開ボタンである。フロー再開ボタン2303を押下すると、処理待ち一覧リスト2301上で選択されているフローの処理再開をフローアプリケーション4006に指示する。
図24は、図23に示した処理待ち一覧画面に保留中の処理を表示する処理の流れを説明する図である。
ステップS2401において、認証処理を終えたユーザが図7のフロー一覧画面で処理待ちボタン7002を押下すると本処理が実行する。
ステップS2402において、フローアプリケーション4006は先の認証処理において認証されたユーザのユーザIDを取得する。
ステップS2403において、フローアプリケーション4006は図17に示した保留情報の「フロー実行者1715」の項目を参照し、フロー実行者のIDがステップS2402で取得したユーザIDと等しいものを検索し、取得する。
ステップS2404において、フローアプリケーション4006は、ステップS2404で取得した保留情報の「フローID1712」の項目を用いて図9のフローオブジェクト9101を参照する。そして、フローIDが合致するフローオブジェクト9101から「フロー名称」の属性情報に設定されている情報を取得する。以上のようにして、ステップS2403で取得した保留情報に含まれる全てのフロー名称を取得する。
次に、その結果を処理待ち一覧リスト2301のセル「フロー名2311」に出力する。また、フローアプリケーション4006は保留情報の「フロー実行者1715」の項目を用いて、ユーザオブジェクト9201の「ユーザID」の属性情報を検索する。次に検索されたユーザマスタ9200の「ユーザ名」の属性情報を処理待ち一覧リスト2301のセル「実行者2312」に出力する。このフロー実行者は先の認証処理を行ったユーザと同一なので、ここで実行者2312に表示されるユーザ名は、この処理待ち一覧画面を操作しているユーザのユーザ名ということになる。
以上のようにして、図23の処理待ち一覧画面に、操作を行っているユーザ自身が実行を指示したものの、保留されてしまっていたフローのみが表示される。
(一覧画面から保留されたフローを選択し、処理を再開する手順)
次に、この処理待ち一覧画面から保留されたフローを選択し、処理を再開する手順について説明する。
図25は、図23の処理待ち一覧画面から保留されたフローの再開を実行する処理の流れを説明する図である。
ステップS2501において、ユーザは処理待ち一覧リスト2301から再開したいフローを1件選択し、フロー再開ボタン2303を押下する。これによって、フローアプリケーション4006が以下に続く処理を開始する。
ステップS2502において、フローアプリケーション4006は処理待ち一覧リスト2301で選択された行に該当するフローの保留情報を保留情報1701から取得する。
ステップS2503においてフローアプリケーション4006は再開するフロー処理が特定されたので、ステップS2502において取得した保留情報を、保留情報1701から削除する。
ステップS2504において、フローアプリケーション4006はステップS2502で取得した保留情報を基に、図14で示したフロー制御処理を実行する上で必要となる引数を生成する。
引数「実行ユーザID」は認証済みのユーザのユーザIDを指定する。引数「フローID」は保留情報から取得したフローIDを指定する。引数「開始位置」は保留情報から取得した工程番号(No.)を指定する。引数「作業領域」は保留情報から取得した作業領域を指定する。現在ユーザは操作部2050から操作しているので、引数「ユーザ指示環境」は「操作部」を指定する。操作部2050に表示されている処理待ち一覧画面からフローの再開を指示する場合、この後の操作もユーザは操作部から行う可能性が高いと考えられるので、引数「優先指示環境」は「操作部指示優先」を指定する。
ステップS2505において、フローアプリケーション4006はステップS2504で生成した引数を指定して、図14に示したフロー制御処理を実行する。ここで指定した引数は、フローが保留される前、図7からフローボタンを押下してフローの実行を開始したときと、「開始位置」の引数を除いて全て等しいものである。「開始位置」の引数が異なっていても、他の引数が同じであれば図14のステップS1401、S1402の処理はまったく同じ結果が得られる。ステップS1403以降については、「開始位置」の引数に保留された時点での工程が指定されているので、保留された工程から順次処理が行われていくことは明らかである。
以上のように、図23に示した処理待ち一覧画面から保留されたフローを選択し、再開ボタンを押下することで、保留されたフローが、保留された工程から再開されることが可能になる。
(他の実施形態)
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録したコンピュータ可読の記憶媒体を、システムあるいは装置に供給することによっても、達成されることは言うまでもない。また、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される。また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置を含むネットワークの構成を示す図である。 図1で示した画像形成装置のハード構成を説明するブロック図である。 本実施形態に係る画像形成装置の概観を示す図である。 本実施形態にかかる画像形成装置のソフトウェア構成を示す図である。 操作部2050の構成を示す図である。 メッセージパネルの表示例を示す図である。 フロー一覧画面の表示例を示す図である。 情報処理装置として、コンピュータ1004、ノート型コンピュータ1006の具体的な構成例を示す図である。 フローを構成する工程情報の雛型である工程マスタ9000を説明する図である。 フローの詳細とその工程の構成が定義されたフローマスタ9100を説明する図である。 フローの実行者となるユーザ情報であるユーザマスタ9200を説明する図である。 フロー定義画面の表示例を示す図である。 図10において設定ボタン10202を押下することによって呼び出される工程の詳細情報を設定するための工程編集ウィンドウを例示する図である。 工程の詳細情報を設定するための工程編集ウィンドウを例示する図である。 認証画面の例を示す図である。 フロー制御処理の流れを説明する図である。 「プレビューする」工程の画面表示例を示す図である。 遠隔指示判定処理の流れを説明する図である。 保留情報のデータフォーマットを例示する図である。 遠隔制御プログラムの処理の流れを説明する図である。 認証処理画面の例を示す図である。 「プレビューする」工程の画面表示例を示す図である。 「プレビューする」工程の画面のHTML記述例を示す図である。 遠隔用プログラムの処理の流れを説明する図である。 処理待ち一覧画面の表示例を示す図である。 図23に示した処理待ち一覧画面に保留中の処理を表示する処理の流れを説明する図である。 図23の処理待ち一覧画面から保留されたフローの再開を実行する処理の流れを説明する図である。
符号の説明
2001 CPU
2002 RAM

Claims (14)

  1. 複数の工程により構成される処理フローを実行する画像形成装置であって、
    実行対象となる処理フローに、ユーザの指示を必要とする要指示工程が含まれているか否かを判定する判定手段と、
    前記要指示工程が前記実行対象となる処理フローに含まれている場合、前記ユーザの指示を受付けるための操作画面を表示するための情報の報知先を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された報知先に前記操作画面を表示するための情報を報知する報知制御手段と、
    前記情報を用いて前記報知先で表示された前記操作画面を介して入力された指示内容に従って前記要指示工程の処理を実行する実行手段と、
    前記要指示工程の終了または当該要指示工程の処理が指示待ち状態であるかを監視する監視手段とを備え、
    前記報知制御手段は、前記監視手段によって指示待ち状態であると判定され、予め決められた時間内にユーザからの指示が入力されなかった場合、前記要指示工程の処理を保留状態とし、前記要指示工程の処理を再開するための指示を入力するためのURLを生成して、ネットワークを介して接続され、前記選択手段により前記報知先として選択された情報処理装置に通知することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記判定手段による判定の結果に基づき前記実行対象となる処理フローに複数の要指示工程が含まれている場合、
    前記選択手段は、各要指示工程に対して、前記ネットワークを介して接続されている情報処理装置から指示を受付けるか、前記画像形成装置の操作部から指示を受付けるか、を選択することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 複数の工程により構成される処理フローを実行する画像形成装置であって、
    実行対象となる処理フローに、ユーザの指示を必要とする要指示工程が含まれているか否かを判定する判定手段と、
    前記要指示工程が前記実行対象となる処理フローに含まれている場合、前記ユーザの指示を受付けるための操作画面を表示するための情報の報知先を選択する選択手段と、
    前記選択手段によって選択された報知先に前記操作画面を表示するための情報を報知する報知制御手段と、
    前記情報を用いて前記報知先で表示された前記操作画面を介して入力された指示内容に従って前記要指示工程の処理を実行する実行手段とを備え、
    前記判定手段の判定に基づき前記実行対象となる処理フローに第1の要指示工程及び第2の要指示工程が含まれている場合、
    前記選択手段は、前記第1の要指示工程に対して、前記ユーザの指示を受付けるための操作画面を表示するための情報の報知先を選択し、
    前記第1の要指示工程に対して選択された報知先に従って、前記第2の要指示工程に対して、前記ユーザの指示を受付けるための操作画面を表示するための情報の報知先を選択することを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記保留状態となった要指示工程を識別するための保留識別情報と、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記保留状態となった要指示工程の実行を再開するために必要とされるデータを格納する格納手段を更に備えることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記情報処理装置は、Webブラウザを使用して前記URLに接続することが可能であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記ユーザを、前記ユーザ識別情報とパスワードとにより認証する認証手段と、
    前記ユーザ識別情報と、前記保留識別情報とに基づき、前記保留状態となった要指示工程を特定する特定手段と、を更に備え、
    前記操作画面は前記認証された前記ユーザからの指示を受付けることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 複数の工程により構成される処理フローを実行する画像形成装置の制御方法であって、
    判定手段が、実行対象となる処理フローに、ユーザの指示を必要とする要指示工程が含まれているか否かを判定する判定工程と、
    前記要指示工程が前記実行対象となる処理フローに含まれている場合、選択手段が、前記ユーザの指示を受付けるための操作画面を表示するための情報の報知先を選択する選択工程と、
    報知制御手段が、前記選択工程によって選択された報知先に前記操作画面を表示するための情報を報知する報知制御工程と、
    実行手段が、前記情報を用いて前記報知先で表示された前記操作画面を介して入力された指示内容に従って前記要指示工程の処理を実行する実行工程と、
    監視手段が、前記要指示工程の終了または当該要指示工程の処理が指示待ち状態であるかを監視する監視工程とを有し、
    前記報知制御工程は、前記監視工程によって指示待ち状態であると判定され、予め決められた時間内にユーザからの指示が入力されなかった場合、前記要指示工程の処理を保留状態とし、前記要指示工程の処理を再開するための指示を入力するためのURLを生成して、ネットワークを介して接続され、前記選択工程で前記報知先として選択された情報処理装置に通知することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  8. 前記判定工程による判定の結果に基づき前記実行対象となる処理フローに複数の要指示工程が含まれている場合、
    前記選択工程は、各要指示工程に対して、前記ネットワークを介して接続されている情報処理装置から指示を受付けるか、前記画像形成装置の操作部から指示を受付けるか、を選択することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置の制御方法。
  9. 複数の工程により構成される処理フローを実行する画像形成装置の制御方法であって、
    判定手段が、実行対象となる処理フローに、ユーザの指示を必要とする要指示工程が含まれているか否かを判定する判定工程と、
    前記要指示工程が前記実行対象となる処理フローに含まれている場合、選択手段が、前記ユーザの指示を受付けるための操作画面を表示するための情報の報知先を選択する選択工程と、
    報知制御手段が、前記選択工程によって選択された報知先に前記操作画面を表示するための情報を報知する報知制御工程と、
    実行手段が、前記情報を用いて前記報知先で表示された前記操作画面を介して入力された指示内容に従って前記要指示工程の処理を実行する実行工程とを有し、
    前記判定工程の判定に基づき前記実行対象となる処理フローに第1の要指示工程及び第2の要指示工程が含まれている場合、
    前記選択工程は、前記第1の要指示工程に対して、前記ユーザの指示を受付けるための操作画面を表示するための情報の報知先を選択し、
    前記第1の要指示工程に対して選択された報知先に従って、前記第2の要指示工程に対して、前記ユーザの指示を受付けるための操作画面を表示するための情報の報知先を選択することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  10. 前記保留状態となった要指示工程を識別するための保留識別情報と、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、前記保留状態となった要指示工程の実行を再開するために必要とされるデータを格納手段に格納する格納工程を更に有することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置の制御方法。
  11. 前記情報処理装置は、Webブラウザを使用して前記URLに接続することが可能であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置の制御方法。
  12. 認証手段が、前記ユーザを、前記ユーザ識別情報とパスワードとにより認証する認証工程と、
    特定手段が、前記ユーザ識別情報と、前記保留識別情報とに基づき、前記保留状態となった要指示工程を特定する特定工程と、を更に有し、
    前記操作画面は前記認証された前記ユーザからの指示を受付けることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置の制御方法。
  13. コンピュータを、請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを格納したコンピュータ可読の記憶媒体。
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