〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、この発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載されている構成要素の相対配置、数値等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の一実施形態を示す印刷システムの構成を示すブロック図である。
図1において、3は画像入出力装置であり、リーダ部1及びプリンタ部2に接続されている。
リーダ部1は、原稿の画像を読み取り、原稿画像に応じた画像データを画像入出力装置3へ出力する。プリンタ部2は、画像入出力装置3からの画像データに応じた画像を記録紙上に記録(印刷)する。
画像入出力装置3は、ファクシミリ部4、ストレージ部5、コンピュータインタフェース部7、RIP(Raster Image Processor)部8、操作部9、コア部10、カウンタ部12等からなる。
ファクシミリ部4は、電話回線を介して受信した圧縮画像データを伸長して、伸長された画像データをコア部10へ転送し、又、コア部10から転送された画像データを圧縮して、圧縮された圧縮画像データを、電話回線を介して送信する。なお、ファクシミリ部4で送受信する画像データは、ストレージ部5に接続されたハードディスク6中に一時的に保存することができる。
ストレージ部5にはハードディスク6が接続されており、ストレージ部5は、コア部10から転送された画像データを圧縮し、その画像データを検索するための画像データID番号とともにハードディスク6に記憶させる。
また、ストレージ部5は、コア部10を介して転送されたコードデータに基づいてハードディスク6に記憶されている圧縮画像データを検索し、検索された圧縮画像データを読み出して伸長し、伸長された画像データをコア部10へ転送する。
さらに、ストレージ部5は、コア部10から転送された画像データを、その画像の保存属性と共にハードディスク6に記憶させることも可能である。なお、保存属性と共に記憶させた画像データは、直ちにコア部10に転送されること無くハードディスク6に保存される。この保存属性は、後述するコンピュータインタフェース部7により印刷ジョブと共にPC/WS11から指示される。この保存された画像データは、後に操作部9によるのオペレータからの指示や、コンピュータインタフェース部7により受信したコードデータ(PDL)中の指示に従い、コア部10に転送し出力することが可能である。
コンピュータインタフェース部7は、パーソナルコンピュータ又はワークステーション等のコンピュータ(情報処理装置)であるPC/WS11とコア部10との間のインタフェースである。なお、コンピュータインタフェース部7は、PC/WS11(以下、ホストコンピュータ11と呼ぶ)と通信媒体21(1対1のローカルインタフェースでも、ネットワークでもよい)を介して双方向通信可能に接続される。前述のごとくホストコンピュータ11からの印刷ジョブは、このコンピュータインタフェース部7を通して受信され、コア部10へと転送される。
また、コンピュータインタフェース部7は、コア部10で管理している印刷ジョブ情報、各種設定情報、画像入出力装置の状態等を機器情報としてホストコンピュータ11に送信するなど、ホストコンピュータ11と双方向通信することも可能である。この機器情報は、リーダ部1或いはプリンタ部2からコア部10に送られ、このコンピュータインタフェース部7を通し、ホストコンピュータ11に送信される。この場合、ホストコンピュータ11より、機器情報を取得すべく問い合わせがネットワーク等を介してコンピュータインタフェース部7に届くことになる。
さらにその際、コンピュータインタフェース部7では、コア部10に情報を問い合わせ、その情報をコア部10より引き出し、再びネットワーク等を介してホストコンピュータ11に送信することになる。ここでは、ホストコンピュータ11から機器に情報を問い合わせ、その情報を取得することをダイナミックコンフィグと呼ぶ。
なお、ホストコンピュータ11より機器情報を取得すべく問い合わせがネットワーク等を介してコンピュータインタフェース部7に届かないことがある。この場合でも、コア部10が情報送信のアクションを起こし、コンピュータインタフェース部7では、アクションが起きたタイミングで、コア部10の情報を引き出す。このようにして、ネットワーク等を介してホストコンピュータ11に送信することも可能である。なお、このように、コア部10が情報送信のアクションを起こし、画像入出力装置3が自ら情報をホストコンピュータ11に送信し、ホストコンピュータ11内のプリンタドライバが情報を取得することを、WSDを使用したオートコンフィグと呼ぶ。なお、WSDは、Device Profile for Web Serviceを示す。
RIP部8は、ホストコンピュータ11から転送された画像を表すコードデータ(PDL)をプリンタ部2で記録できる画像データに展開するものである。
操作部9は、タッチパネルディスプレイとハードキーを備え、ユーザインタフェースにより、画像入出力装置3への動作指示や動作設定、用紙情報等の設定などを行うものである。また、操作部9は、ストレージ部5に保存属性と共に記憶させた画像データの再出力や削除指示を行うことも可能である。
カウンタ部12は、課金のための印刷枚数を表示するカウンタである。
コア部10の詳細は後述するが、コア部10は、リーダ部1、プリンタ部2、ファクシミリ部4、ストレージ部5、コンピュータインタフェース部7、RIP部8、操作部9、カウンタ部12のそれぞれの間のデータの流れを制御するものである。
図2は、図1に示したリーダ部1及びプリンタ部2の断面図である。
図2に示すように、リーダ部1の原稿給送装置101は、原稿台にセットされた原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス102上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス102上の原稿を排出するものである。
原稿がプラテンガラス102上に搬送されると、ランプ103を点灯し、そしてスキャナユニット104の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー105、106、107、及びレンズ108によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)109へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD109によって読み取られる。CCD109から出力される画像データは、所定の処理が施された後、画像入出力装置3のコア部10へ転送される。
プリンタ部2は、像担持体としてのドラム状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム301を有する。感光体ドラム301の周りには、帯電手段としての帯電器306、露光手段としてのレーザ光源302、レーザ光源から照射された光像305を反射するポリゴンミラー303、ミラー304が配置されている。
さらに、クリーニング手段としてのクリーナー307、及び回転式現像装置308も感光体ドラム301の周りに配置されている。
また、感光体ドラム301に対向して、ローラ316、317、318、319にて張架された第2の像担持体としての中間転写体としての中間転写ベルト320が配置されている。
回転式現像装置308は、感光体ドラム301に対向して配置され、回転自在に支持された回転体、即ち、現像ロータリ321を有する。この現像ロータリ321には、複数の現像手段として、5色分の有色トナー及び1つの無色トナー用現像器が搭載されている。即ち、イエロートナー用現像器309、マゼンタトナー用現像器310、シアントナー用現像器311、ブラックトナー用現像器312、ライトブラックトナー用現像器313、及び、光沢度調整用の透明トナー(クリアトナー)用現像器314である。
例えば、フルカラー画像の形成時には、感光体ドラム301は、先ず、その表面が帯電器306によって帯電される。次いで、プリンタ部2は画像入出力装置3のコア部10から送られた画像信号などに基づき、帯電された感光体ドラム301の表面にレーザ光源302から光像305が照射される。この様にして、感光体ドラム301上に静電像(潜像)が形成される。
この潜像は、回転式現像装置308により現像される。つまり、現像ロータリ321が矢印方向に回転させられ、所定の現像器、例えば、現像装置308が感光体ドラム301上と対向した現像部に移動させられる。そして、この現像装置308が作動されることで、感光体ドラム301上に現像剤像、即ち、トナー像が形成される。
その後、感光体ドラム301上に形成されたトナー像は、感光体ドラム301と中間転写ベルト320との対向部(一次転写部)において、中間転写ベルト320上に転写される。この転写は一次転写手段としての一次転写ローラ315に印加される一次転写バイアスの作用により行われる。
以上の動作を繰り返すことで、中間転写ベルト320上に、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、ブラックトナー、及びライトブラックトナーが順次重ね合わせられた多重トナー像が形成される。そして多重トナー画像における光沢などの効果を向上させる目的で、クリアトナーが最後に重ね合わせられる。
中間転写ベルト320上に形成された多重トナー像は、二次転写手段としての二次転写ローラ322と中間転写ベルト320との対向部(二次転写部)において、二次転写ローラ322に印加される二次転写バイアスの作用により、記録材330に転写される。記録材330は、中間転写ベルト320上の多重トナー像の先端が二次転写部に搬送されるタイミングに合わせて、図示しない記録材供給部から二次転写部に搬送されてくる。
トナー像が転写された記録材330は、搬送ベルト323、324により定着手段としてのローラ定着器325へと搬送される。記録材330は、ローラ定着器325によって加圧/加熱され、その上にトナー像が永久画像として定着される。その後、記録材330は、排出ローラ208により機外に排出される。
また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ208のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ208の回転方向を逆転させ、フラッパ209によって再給紙搬送路210へ導く。再給紙搬送路210へ導かれた記録紙は上述したタイミングで二次転写手段としての二次転写ローラ322へ給紙される。
また、一次転写工程後に感光体ドラム301上に残った一次転写残トナーは、クリーナー307により除去される。更に、二次転写工程後に中間転写ベルト320上に残った二次転写残トナーは、図示しない転写ベルトクリーナにより除去される。
220はフィニッシャオプションと呼ばれる排紙部及び排紙装置を示しており、排出ローラ208によって排出された記録紙を画像形成装置の外に排出する際、必要に応じてステイプルやパンチ等の処理も行う。それらの処理を施された記録紙は排紙装置の排紙トレイ等に排紙される。
図3は、図1に示したコア部10の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、リーダ部1からの画像データは、インタフェース(I/F)122を介して、データ処理部121へ転送される。データ処理部121は、画像の回転処理や変倍処理などの画像処理や画像データの圧縮、伸長を行うものであり、内部にA4/Letterサイズ相当の画像データ複数ページ分のページメモリを有する。
そして、リーダ部1からデータ処理部121へ転送された画像データは、データ処理部121内のページメモリに一時的に記憶された後、圧縮されてインタフェース(I/F)120を介してストレージ部5へ転送される。
また、コンピュータインタフェース部7を介して入力された画像を表すコードデータ(PDL)は、インタフェース120を介してデータ処理部121に転送された後にRIP部8へ転送されて画像データに展開される。次に、この画像データは、データ処理部121に転送され、データ処理部121内のページメモリに一時的に記憶された後、圧縮されてストレージ部5へ転送され、データ処理部121で定められた画像データID番号で記憶管理される。
ストレージ部5からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、伸張されてデータ処理部121内のページメモリに一時的に記憶された後、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェース部7へ転送される。
また、画像データがストレージ部5で保持されたならば、直ちにデータ管理部125へ通知され、データ処理部121で定められた画像データID番号と関連づけられてデータ管理部125で管理される。その場合、データ管理部125は、同時にハードディスク6に保存された印刷ジョブも印刷ジョブID番号と関連付けて管理している。
なお、前述したデータ処理部121へ各種画像データを入力し、ページメモリに一時的に記憶した後、ストレージ部5へ画像データを転送する前に、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェース部7へ転送することも可能である。これは、内部のセレクタを切り替えることによって可能となる。
また、データ処理部121で処理したページデータは、プリンタ部2やファクシミリ部4に転送される際に、そのデータ量もカウントされる。ここで、データ量とは、例えば、ジョブ数、や各ジョブの転送したページ数、実際に印刷される用紙の枚数がある。また、高画質画像データが生成された場合や、クリアトナー印刷など特殊加工処理が施された場合にも、そのジョブ数や転送したページ数をカウントする。カウントされたデータはデータ管理部125で管理される。また、上述のようにカウントされたデータは、インタフェース120を介してカウンタ部12に表示される。
CPU123は、メモリ124に記憶されている制御プログラム、及び操作部9から転送された制御コマンドに従って以上のような制御を行う。また、メモリ124はCPU123の作業領域としても使われる。
ここで、ストレージ部5に、画像をその画像の保存属性と共に記憶させる処理について補足する。この保存属性は、コンピュータインタフェース部7によりコードデータ(PDL)と共にホストコンピュータ11から指示される。以下、各種保存属性(ボックス保存属性,フォームファイル保存属性,クリアフォームファイル保存属性等)について説明する。
<ボックス保存属性>
ストレージ部5に画像を保存する際の保存属性として、後に操作部9から入力されるオペレータの指示に従いコア部10に転送して印刷可能とする画像の保存属性がある。この保存属性をボックス保存属性と呼び、保存されるファイルをボックス保存ファイルと呼ぶ。
以下、ボックス保存処理について説明する。
ボックス保存属性と共に保存される画像データは、コンピュータインタフェース部7で受信したコードデータ(PDL)中に、例えば、その保存ファイル文書名とボックス番号が指示されたものである。
データ処理部121では、コードデータ(PDL)中に保存属性としてボックス保存が指示されているか否かを判断する。ボックス保存属性が指示されている場合には、データ処理部121は、画像出力開始判断部126に対して、コードデータ(PDL)を直ちにプリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェース部7へ転送しないように指示する。
その後、コードデータ(PDL)は、RIP部8へ転送されて画像データに展開される。さらに、この画像データは、データ処理部121に転送され、ページメモリに一時的に記憶された後、圧縮されてストレージ部5へ転送され、データ処理部121で定められた画像データID番号及び保存ファイル文書名と共に保存される。
ストレージ部5では、これらのデータをボックス保存用の領域に保存することが可能である。ストレージ部5に保存された画像データは、ボックス保存ファイルとしてボックス番号で指定された保存先に保存される。なお、ボックス番号とは、その保存領域中どの領域に保存するかの保存先を番号で表現したものである。このボックス番号及び保存文書ファイル名は、操作部9に表示することが可能である。
次に、ボックス文書の印刷処理について説明する。
オペレータは、上述したボックス保存処理の後、そのボックス番号と保存文書ファイル名を操作部9で指示することにより、保存された画像データ(ボックス保存ファイル)を出力することが可能である。この場合、指定された画像データは、ストレージ部5からデータ処理部121へ転送される。なお、データ処理部121は、この画像データの出力を直ちに開始するように画像出力開始判断部126に指示する。データ処理部121へ転送された画像データは、伸長されてページメモリに一時的に記憶された後、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェース部7へ転送される。
<フォームファイル保存属性>
また、ストレージ部5に画像を保存する際の別の保存属性として、後にコンピュータインタフェース部7により受信されるコードデータ(PDL)中の指示に従いコア部10に転送して前記コードデータ(PDL)と合成印刷可能とする画像の保存属性がある。この保存属性をフォームファイル保存属性と呼び保存されるファイルをフォームファイルと呼ぶ。
以下、フォームファイル保存処理について説明する。
フォームファイル保存属性と共に保存される画像データ(フォームファイル)は、コンピュータインタフェース部7で受信したコードデータ(PDL)中に、例えばそのフォームファイル文書名が指示されている。
データ処理部121では、コードデータ(PDL)中に保存属性としてフォームファイル保存属性が指示されているか否かを判断する。フォームファイル保存属性が指示されている場合には、データ処理部121は、画像出力開始判断部126に対して、フォームファイルとしてのコードデータ(PDL)を直ちにプリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェース部7へ転送しないように指示する。
その後、フォームファイルとしてのコードデータ(PDL)は、上述のボックス保存処理の場合と同様な処理を経て(RIP部8で画像データに展開された後にデータ処理部121で圧縮されて、)ストレージ部5へ転送され、データ処理部121で定められた画像データID番号及びフォームファイル文書名と共に保存される。
なお、ストレージ部5においては、フォームファイルはフォームファイル専用の領域に保存することが可能である。
次に、フォームファイルの合成(オーバレイ印刷)処理について説明する。
オペレータは、上述のフォームファイル保存処理の後、ホストコンピュータ11からコンピュータインタフェース部7を介しオーバレイ印刷を指示することが可能である。
この際、オペレータは、コードデータ(PDL)と共に、該コードデータ(PDL)と保存したフォームファイルとのオーバレイ(合成)を指示する。この場合、コードデータ(PDL)内には、合成すべきフォームファイル名が指定されている。
コードデータ(PDL)は、インタフェース120を介してデータ処理部121に転送された後にRIP部8へ転送されて画像データに展開される。次に、この画像データは、データ処理部121に転送され、ページメモリに一時的に記憶される。次に、上述したコードデータ(PDL)に指定されたフォームファイル名に該当するファイル(フォームファイル)がI/F120を介してストレージ部5から呼び出される。ストレージ部5から呼び出されたフォームファイル(画像データ)は、データ処理部121に転送される。そして、このフォームファイル(画像データ)は、前述のページメモリに一時的に記憶された画像データとオーバレイ(合成)された後、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェース部7へ転送されて出力される。
<クリアフォームファイル保存属性>
また、ストレージ部5に画像を保存する際の別の保存属性として、後にコンピュータインタフェース部7により受信されるコードデータ(PDL)中の指示に従いコア部10に転送して前記コードデータ(PDL)とクリアトナー合成してクリアトナー印刷可能とする画像の保存属性がある。この保存属性をクリアフォームファイル保存属性と呼び、保存されるファイルをクリアフォームファイルと呼ぶ。
以下、クリアフォームファイル保存処理について説明する。
クリアフォームファイル保存属性と共に保存される画像データ(クリアフォームファイル)は、コンピュータインタフェース部7で受信したコードデータ(PDL)中に、例えばそのクリアフォームファイル文書名が指示されている。
データ処理部121では、コードデータ(PDL)中に保存属性としてクリアフォームファイル保存属性が指示されているか否かを判断する。クリアフォームファイル保存属性が指示されている場合には、データ処理部121は、画像出力開始判断部126に対して、クリアフォームファイルとしてのコードデータ(PDL)を直ちにプリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインタフェース部7へ転送しないように指示する。
その後、クリアフォームファイルとしてのコードデータ(PDL)は、上述のボックス保存処理の場合と同様な処理を経てストレージ部5へ転送され、データ処理部121で定められた画像データID番号及びクリアフォームファイル文書名と共に保存される。
なお、ストレージ部5においては、クリアフォームファイルはクリアフォームファイル専用の領域に保存することが可能である。
次に、クリアフォームファイルのクリアトナー合成(クリアトナー印刷)処理について説明する。
オペレータは、上述のクリアフォームファイル保存処理の後、ホストコンピュータ11からコンピュータインタフェース部7を介しクリアトナー印刷を指示することが可能である。
この際、オペレータは、コードデータ(PDL)と共に、該コードデータ(PDL)と保存したクリアフォームファイルとのクリアトナー合成(クリアトナー印刷)を指示する。この場合、コードデータ(PDL)内には、クリアトナー合成すべきフォームファイル名が指定されている。
コードデータ(PDL)は、インタフェース120を介してデータ処理部121に転送された後にRIP部8へ転送されて画像データに展開される。次に、この画像データは、データ処理部121に転送され、ページメモリに一時的に記憶される。次に、上述したコードデータ(PDL)中に指定されたクリアフォームファイル名に該当するファイル(クリアフォームファイル)がI/F120を介してストレージ部5から呼び出される。ストレージ部5から呼び出されたクリアフォームファイル(画像データ)は、データ処理部121に転送される。そして、このクリアフォームファイル(画像データ)は、前述の図2の透明トナー(クリアトナー)用現像器314の専用画像データとして、プリンタ部2やコンピュータインタフェース部7へ転送される。
さらに、前述のページメモリに一時的に記憶された画像データは前述の図2の有色トナー用現像器309,310,311,312,313の画像データとしてプリンタ部2やコンピュータインタフェース部7へ転送される。そして、透明トナー(クリアトナー)と有色トナーによりクリアトナー印刷が可能となる。
ここで、ストレージ部5から呼び出され、データ処理部121に転送されるクリアフォームファイル画像の処理についてもう少し詳細に説明する。
ストレージ部5に保存されているクリアフォームファイルは、カラー画像データとして例えばYMCKで構成されている。
しかしながら、前述のようにクリアフォームファイル画像は透明トナー(クリアトナー)用現像器314の専用画像データとして使用される。したがって、透明トナー(クリアトナー)用現像器314の専用画像データとしては、透明トナー(クリアトナー)の性質上、二値データであれば十分である。
そこで、データ処理部121は、転送されたクリアフォームファイル画像の二値化処理を行う。二値化の手段については公知の手法を用いればよく詳細は割愛する。二値化されたクリアフォームファイルは、例えば0〜255のモノクロ空間で表現される画像データとなる。
そして、二値化したクリアフォームファイル(二値化フォームファイル)は、データ処理部121によりCPU123を通してメモリ124に一時的に記憶される。
次に、データ処理部121は、メモリ124に記憶された二値化フォームファイルを呼び出し、濃度閾値より小さい画像データについては、マスクを行い、濃度閾値以上の画像データを抽出する。
ここで、濃度閾値とは、二値化データのモノクロ空間に設定された濃度の閾値のことである。この濃度より小さい値(薄い色)は、二値化時のノイズあるいは透明トナー(クリアトナー)の性質が現れにくい等の理由で、透明トナー(クリアトナー)を載せない等の処理が行われる。この濃度閾値は、二値化した画像データが前述の0〜255のモノクロ空間で表現される場合、0〜255の値をとる。なお、モノクロ空間では、0に近づくほど薄く、255に近づくほど濃いと表現される。ここで、図4を用いてこの濃度閾値の例を説明する。
図4は、クリアトナーフォームに関連する濃度閾値の例を説明する図である。
図4において、7−aは、クリアフォームファイルの1ページ中の画像データを示している。図4の例では、画像として、星マークが4つあり、それぞれ上から、薄い黄色、やや薄い青色、やや濃い青色、濃い赤色が表現されている。
前述のデータ処理部121では、この画像(7−a)の二値化を行う。7−bは、二値化を行った結果の画像データを示した例である。この例では、モノクロのグレー空間に0〜255に二値化した例を示している。この場合、0は白、255は黒である。
例えば、7−aの一番上の星マークは、「薄い黄色」で表現されたデータであったが、二値化処理を施した結果、グレーの濃度5で表現されるデータに変換されている。順に上から、グレー濃度10、グレー濃度50、グレー濃度210で表現されている。
また、7−bでは、前述の濃度閾値が30と設定されている様子も同時に表現している。したがって、前述のデータ処理部121で濃度閾値による画像データの抽出が行われる際、濃度閾値が30より小さい画像データはマスクされ、濃度閾値が30以上の画像データのみ抽出される。
7−cは、抽出後の画像データを表現した一例である。7−bで濃度閾値が30に設定されていたため、1番目のグレー濃度5の星マークと2番目のグレー濃度10の星マークはマスクされ、上から3番目のグレー濃度50の星マークと4番目のグレー濃度210のデータのみ抽出されている。
この濃度閾値は、予めストレージ部5に定義され保存されている。そして、前述のデータ処理部121が、濃度閾値以上の画像データを抽出する際には、データ処理部121はI/F120を介しストレージ部5からこの情報を読み出し使用する。さらに、この濃度閾値は、操作部9よりオペレータが変更することも可能である。
このように、データ処理部121は、前述の濃度閾値以上の画像データを改めて透明トナー(クリアトナー)用現像器314の専用画像データとする。そして、データ処理部121は、該クリアトナー用現像器314の専用画像データを、他の有色トナー用現像器309,310,311,312,313の画像データと合成すべくプリンタ部2やコンピュータインタフェース部7へ転送する。
このように、コア部10を中心に、原稿画像の読み取り、画像のプリント、画像の送受信、画像の保存などの機能を複合させた処理を行うことが可能である。
さらに、同様にして、ボックス保存及び出力、フォームファイル保存と合成出力、クリアフォームファイル保存と合成出力などの機能を複合させた処理を行うことが可能である。
図5は、図1に示したホストコンピュータ(PC/WS)11の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、ホストコンピュータ11と画像入出力装置3とは、所定の双方向通信させる必要があるため双方がネットワーク21を介して接続されている。しかし、ネットワーク21だけでなく、ローカルインタフェース(USBやIEEE1394等)によりホストコンピュータ11と画像入出力装置3とを接続した情報処理システムについても本発明を適用できる。
図5に示すように、ホストコンピュータ11は、操作者により任意の所定データが入力されるキーボード23と、前記所定データの表示等を行う表示部(図中ではCRTと表示しているが他のディスプレイでもよい)24を備えている。
さらに、ホストコンピュータ11は、ブートプログラムやOS、種々のアプリケーションプログラム、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイルなどが記憶されたフレキシブルディスクやハードディスク等の外部記憶装置25を備えている。なお、OSとは、オペレーティングシステム(Operating System)を示す。
26は、ホストコンピュータ11の本体部分であり、この本体部分を情報制御装置と呼ぶこともある。
情報制御装置26は、キーボード23からのキー入力データや不図示のポインティングデバイスにより指示された入力データを制御するキーボードコントローラ(KBC)27を含む形で構成されている。
さらに、情報制御装置26は、CRT24を制御するCRTコントローラ(CRTC)28と、外部記憶装置25とのアクセスを制御するディスクコントローラ(DKC)29とを含む形で構成されている。
さらに、情報制御装置26は、画像入出力装置3との通信制御処理を実行するプリンタコントローラ(PRTC)30を有する。また、情報制御装置26は、ワークエリア等としての機能を有するRAM31と、所定の印刷制御プログラム等が格納されたROM32とを含む形で構成されている。
上述したこれら各構成要素がシステムバス33を介してCPU34と接続され、このCPU34が情報制御装置26全体の制御を司る構成となっている。
また、外部記憶装置25は、本体に内蔵、若しくは装着されるハードディスクだけでなく、FD、CD、CD−R、CD−R/W、MO、DVD、光ディスク、光磁気ディスクなどの記憶媒体であってもよい。その場合、DKC29は、記憶媒体からデータを読み出すドライブに相当することになる。
次に、画像入出力装置3がホストコンピュータ11に現在の機器情報を送信する機能について説明する。
画像入出力装置3の機器情報としては、前述したリーダ部1、プリンタ部2で装着されている給紙段や排紙装置(フィニッシャ)等の種類がある。また、給紙段に設定されている用紙情報等の機器情報がある。さらに、ストレージ部5に保存されたボックスファイル、フォームファイル、クリアフォームファイルの情報がある。
これらの機器情報は、リーダ部1、プリンタ部2からI/F122を介してCPU123に送られ、メモリ124に記憶される。さらに、ストレージ部5に保存されたボックスファイル、フォームファイル、クリアフォームファイル情報もI/F120を介してCPU123に送られ、メモリ124に記憶される。あるいは、機器情報を、I/F120を通してストレージ部5が管理するハードディスク6の機器情報専用格納領域に記録させることも可能である。
コンピュータインタフェース部7を介してネットワーク上のホストコンピュータ11から機器情報の取得が通知された場合、CPU123はメモリ124に記憶してあった機器情報を取得する。あるいはCPU123はI/F120を介してストレージ部5に記録してあった機器情報を取得する。そして、CPU123は、この機器情報を、I/F120を介してコンピュータインタフェース部7に送信する。このように、ホストコンピュータ11から機器に情報を問い合わせ、その情報を取得することをダイナミックコンフィグと呼ぶ。
また、機器情報の構成に変化があった場合は、コンピュータインタフェース部7を介してネットワーク上のホストコンピュータ11から機器情報の取得が通知されなくても、機器情報変更のイベントをホストコンピュータ11に送信することも可能である。機器情報の変化として、例えば画像入出力装置のエラー、ジョブの終了、あるいはストレージ部5に保存されたボックスファイル、フォームファイル、クリアフォームファイルの削除が発生した場合などがある。このように、コア部10が情報送信のアクションを起こし、画像入出力装置3が自ら機器情報変更のイベントをホストコンピュータ11に送信し、ホストコンピュータ11内のプリンタドライバがこの情報を取得することを、WSDを使用したオートコンフィグと呼ぶ。
次に、図5に示したホストコンピュータ11における印刷処理装置が動作するまでのステップについてさらに説明する。
図6は、本実施形態のホストコンピュータ11としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体のメモリマップである。
ホストコンピュータ11は、図6に示す、基本I/Oプログラム、オペレーティングシステム(OS)、及び本印刷処理プログラムをCPU34が実行することにより動作する。基本I/Oプログラムは、ホストコンピュータ内のROM32に書き込まれており、オペレーティングシステム(OS)は、ホストコンピュータ11内のハードディスク(HD)或いはフレキシブルディスク(FD)等の外部記憶装置25に書き込まれている。
まず、ホストコンピュータの電源がONされると、基本I/Oプログラム中のイニシャルプログラムローディング(IPL)機能が動作する。これにより、ホストコンピュータ11内のハードディスク(HD)或いはフレキシブルディスク(FD)等の外部記憶装置25に記憶されたオペレーティングシステム(OS)がホストコンピュータ11内のRAM31に読み込まれ、CPU34によりOSが動作される。
次に、オペレータが、ホストコンピュータ11内のキーボード23及びポインティングデバイスにより、ホストコンピュータ11内の表示部24の画面に表示されたコマンドメニューのコマンドイメージ等を選択する。このように、オペレータがアプリケーションの実行を指示すると、CPU34により、ハードディスク(HD)或いはフレキシブルディスク(FD)等の外部記憶装置25に記憶されたアプリケーションがRAM31に読み込まれ、前記アプリケーションが動作する。
次に、前記アプリケーション起動時と同様な手順で、オペレータにより印刷が指示される。そうすると、CPU34により、ハードディスク(HD)或いはフレキシブルディスク(FD)等の外部記憶装置25に記憶された印刷データの合成機能等を有する本印刷処理プログラム及びプリンタ制御コマンド生成プログラム(プリンタドライバ)がRAM31に読み込まれる実行される。このようにして、前記本印刷処理システムが動作する。
本実施形態の場合は、本印刷処理プログラム及び関連データはフレキシブルディスク(FD)等の記憶媒体に記憶されており、その記録されている内容の構成を図6に示してある。
ホストコンピュータ11内のフレキシブルディスク(FD)に記憶された印刷処理プログラム及び関連データは、ホストコンピュータ11内のディスクコントローラ部を通じてホストコンピュータ11にロードすることもできる。このフレキシブルディスクをディスクコントローラ部にセットすると、OS及び基本I/Oプログラムの制御のもとに本印刷処理プログラム及び関連データがフレキシブルディスク(FD)から読み出さる。次に、ホストコンピュータ11内のRAM31にロードされて動作可能となる。
図7は、図5に示したホストコンピュータ11のモジュール構成図である。
図7において、601はアプリケーション、602はグラフィックエンジン、603はプリンタドライバ、604はシステムスプーラ604である。
また、605はWSDモニタ、606はPDL生成モジュール、607は属性パケット付加モジュール、609はルータである。
これらは、例えば、ホストコンピュータ11内の外部記憶装置25に保存されたファイルとして存在し、OSやそのモジュールを利用するモジュールによって、RAM31にロードされ、CPU34により実行されるプログラムモジュールである。
また、アプリケーション601及びプリンタドライバ603は、FDやCD−ROM等の記憶媒体(図示なし)から供給されるか、或いはネットワークを経由してホストコンピュータ内のハードディスクに供給することが可能となっている。アプリケーション601から画像入出力装置3に対して印刷を行う際には、グラフィックエンジン602を利用して出力(描画)を行う。
アプリケーション601は、ユーザからの操作により所望となる文書を生成するものであり、ユーザからの印刷指示によりOSの提供する描画手段であるグラフィックエンジン602に対して、文書を描画関数として出力することができる。なお、Windows(登録商標)(米国マイクロソフト社の登録商標)OSの場合、上記描画手段であるグラフィックエンジン602は、GDI(Graphic Device Interface)と呼ばれる。アプリケーション601は、OSのGDIで定義される描画関数に印刷を所望する文書を変換し、この描画関数であるGDI関数をGDI(グラフィックエンジン)602に出力する。
また、グラフィックエンジン602は、アプリケーションから印刷開始の指示を受けると、印刷装置ごとに用意されたプリンタドライバ603をRAM31にロードし、アプリケーション601の出力をプリンタドライバ603に設定する。そして、グラフィックエンジン602は、アプリケーション601から受け取るGDI関数をDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、該DDI関数をプリンタドライバ603へ出力する。
プリンタドライバ603のPDL生成モジュール606は、グラフィックエンジン602から受け取ったDDI関数を、プリンタが認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)に変換する。そして、プリンタドライバ603の属性パケット生成モジュール607は、変換されたプリンタ制御コマンドをパケット化し、属性情報を付加した印刷データを生成し、OSによってロードされたシステムスプーラ604に送信する(経路A)。
システムスプーラ604では、後述のルータ609、WSDモニタ605を経由し(経路B)、画像入出力装置3のコンピュータインタフェース部7へ印刷データを出力する(経路C)仕組みとなっている。
次に、上述したオートコンフィグについて説明する。
オートコンフィグは、システムスプーラ604上にあるWSDモニタ605とルータ609を利用して画像入出力装置3からジョブの終了や保存された各種画像データの削除情報を含む機器情報の通知を受ける仕組みになっている。
WSDでオートコンフィグを行う構成として、システムスプーラ604は、WSDモニタ605とルータ609で構成される。
WSDモニタは、WINDOWS(登録商標)のオペレーティングシステム上で定義されたWSDポートを通じて画像入出力装置3と接続され通信することが可能である(経路C,経路F)。また、ルータ609もプリンタドライバとWSDポートを通じて接続され通信することが可能である(経路B,経路E)。
画像入出力装置3で前述のデバイスの環境状況が変化した場合、画像入出力装置3は変更があったことを、Windows(登録商標)のオペレーティングシステム上で定義されたWS−Eventを使用し、WSDモニタ605に通知する(経路F)。
例えば、画像入出力装置3は、画像入出力装置3の給紙部や排紙部(フィニッシャオプション)等の構成に変更があった都度、WS−Eventを送信することが可能である。また、画像入出力装置3は、前述の構成に変更があった後の電源投入のオン或いはオフのタイミングで送信することも可能である。
このようなタイミング情報が画像入出力装置3に設定されていれば、WS−Eventを通知するタイミングは、画像入出力装置3によって制御され、設定されたタイミングで通知する事も可能である。
このWS−Eventは、SOAPメッセージと呼ばれるXML等で記載されたプロトコル上で定義されたものであり、画像入出力装置3の状態変更があったことのみを通知する。
また、状態変化のうち、例えば、画像入出力装置3に保存されたボックスファイル、フォームファイル、クリアフォームファイルの削除など、更新された情報が何であるかを通知することも可能である。
次に、WS−Eventを受け取ったWSDモニタ605は、WS−Eventで通知された項目に対して、画像入出力装置3にGetPrinterEventと呼ばれるSOAPメッセージをWSDポートを通じて送信する(経路C)。
このGetPrinterEventもXML等の形式で定義されており、このメッセージを通じてWSDモニタ605は、画像入出力装置3から機器情報の最新状態を取得する(経路F)。この機器情報は、前述のWS−Eventで送信した変更があった項目のみについて取得することが可能である。
機器情報を取得したWSDモニタ605は、機器情報をシステムスプーラ604上にキャッシュされた機器情報データとの差分があるか否かを判断する。そして、システムスプーラ604上にキャッシュされた機器情報データとの差分がある場合にのみ、システムスプーラ604上のルータ609,WSDポートを通じて、プリンタドライバ603に取得した機器情報を通知する(経路D)。
さらに、WSDモニタ605は、最新データとして機器情報データをシステムスプーラ604上にキャッシュし、次回の機器情報取得時の差分があるか否かの判断に使用する。これにより、取得した最新の機器情報とシステムスプーラ604上のキャッシュデータとの差分判断が可能となる。
なお、取得した最新の機器情報が前回取得したキャッシュデータと差分が無ければ、構成に変更が無かったと判断でき、プリンタドライバ603に通知しない。このような手順を踏むことで、変更がない機器情報をプリンタドライバ603に通知しなくても、プリンタドライバ603上の情報には影響を及ぼすことはない。
ここで、システムスプーラ604上のルータ609は、プリンタドライバ603のDrvPrinterEventの引数の形で、変更のあった機器情報をプリンタドライバ603に通知する。この引数もXML形式であり、この引数により個別の機器情報を通知することが可能である。
プリンタドライバ603は、取得した機器情報をレジストリあるいはファイル608に記録しておくことが可能である。プリンタドライバ603は、必要に応じてこれらのレジストリあるいはファイル608に記録された情報を読み出すことができ、プリンタドライバUIにその情報を表示することが可能である。
また、プリンタドライバの機能として、本構成のプリンタドライバがプリンタサーバ上のプリンタドライバとして機能することも可能である。この場合、ポイントアンドプリントで接続されたクライアントのプリンタドライバに対して、レジストリあるいはファイル608に記録された情報を通知することが可能である。(図示なし)
次に、上述のダイナミックコンフィグについて説明する。
プリンタドライバ603は従来どおり、直接、画像入出力装置3と通信する手段も別に備えている(経路Gと経路H)。この経路は、従来のTCP/IPポートを利用した方法であり、プリンタドライバ603の情報を画像入出力装置3に送信したり、また、MIB(Management Information Base)などを使って画像入出力装置3の情報を問い合わせることが可能である。
ネットワークデバイス管理ユーティリティ611は、LAN(ローカルエリアネットワーク)21上に接続されているデバイスを管理するためのユーティリティソフトウェアである。このネットワークデバイス管理ユーティリティ611は、ネットワーク21上の各デバイスからDCモジュール610(ダイナミックコンフィグ用のモジュールであり、機器情報取得モジュールとも呼ぶ)を介して機器情報を収集する。そして、各デバイスのステータスや機器情報などを表示部に表示することにより、ユーザに認識させることができる。ここで、機器情報の例としては、前述の画像入出力装置3に保存されているボックスファイル、フォームファイル及びクリアトナーフォームファイルのリストなどがある。
また、ネットワークデバイス管理ユーティリティ611は、ユーザからの指示を受け付け、ネットワーク21上のデバイスに対して各種の制御命令を発行することができる。ネットワークデバイス管理ユーティリティ611が発行する制御命令には、ネットワークデバイス内に保持されている印刷ジョブの削除、一時停止、印刷順序の変更などのジョブ制御命令などがある。さらに、ネットワークデバイス管理ユーティリティ611が発行する制御命令には、ネットワークデバイスのIPアドレスの変更や各種の設定を変更するための機器制御命令などがある。
また、DCモジュール610は、ネットワークデバイス管理ユーティリティ611から機器情報取得の指示を受けると、ネットワーク等を経由して画像入出力装置3のコンピュータインタフェース部7へ問い合わせる(経路H)。また、DCモジュール610は、コンピュータインタフェース部7から機器情報がネットワーク等を経由して機器情報取得モジュールであるDCモジュール610に送られると(経路H)、その情報をネットワークデバイス管理ユーティリティ611に返す仕組みとなっている。
DCモジュール610は、ネットワークデバイス管理ユーティリティ611により利用されるモジュールであり、ネットワークデバイス管理ユーティリティ611と同時にインストールされるものである。
また、この経路(経路G,経路H)では、WEBサービスを利用した画像入出力装置3との通信も可能である。WEBサービスを利用した通信では、WEBサービスモジュールが介在し通信することも可能である(図示無し)。
<お試し印刷(テストプリント)機能>
次に、図8〜図14を参照して、本実施形態の動作方法について説明する。
本実施形態では、プリンタドライバ603でクリアトナー印刷の際の「お試し印刷機能」を提供する。なお、クリアトナー印刷のお試し印刷機能とは、クリアトナーを使用せず(代わりにYMCKを使用して)印刷し、光沢部分(クリアトナーで印刷された部分)の重なり具合(位置)の確認、効果(グロス調かマット調か)を確認するためテストプリントである。
クリアトナー印刷のお試し印刷機能の際、プリンタドライバ603は、文書データ(複数の有色トナーを用いて印刷される有色トナー用のデータ)内のオブジェクトに指定されている色(文書データ内で指定されている色)を解析する。そして、この解析結果に基づいて、プリンタドライバ603は、前記オブジェクト中で使われていない(文書データ内で指定されている色に対して識別可能な)異なる2色(第一の色,第二の色)自動決定する。次に、プリンタドライバ603は、前記決定した2色のうち、第一の色はフォームファイル(クリアトナーを用いて印刷されるクリアトナー用のデータ)内のクリアトナーが載る部分を印刷する色として設定(指定)する。また、プリンタドライバ603は、第二の色はフォームファイル内のクリアトナーが載らない部分を印刷する色として設定(指定)する。そして、文書データに情報を追加し、オーバレイ合成して出力する。
図8は、本発明の実施形態におけるクリアトナー印刷のお試し印刷において実際のデータや出力結果のイメージの一例を視覚的に表現した図である。なお、色については分りやすいように、図中に説明を追加している。
図8において、8−aは、オペレータが作成した文書データの例を視覚的に示したものである。ここでは、オペレータが作成した文書データは、図示のごとくカラーデータとなっており、801〜805に示すように、複数のオブジェクトを含んでいる。図中の例では、801は薄い赤色、802はやや薄い青色、803はやや濃い青色、804は濃い赤色、805は濃い青色としている。
8−bは、前述の8−aの文書データにクリア印刷をする目的でオペレータが作成したクリアフォームファイルの例を視覚的に示したものである。
この際、オペレータは、8−aの文書データの各オブジェクト上にクリアトナーを載せるべくフォームを作成しているため、クリアフォームデータとしては、文書データを一部そのまま流用している。
例えば、806,807,808,809に示すオブジェクトは、8−aの文書データの801、802、803、804に示すオブジェクトをそのまま流用しクリアフォームデータとしている。
したがって、色も同様に、806は薄い赤色、807はやや薄い青色、809はやや濃い青色、810は濃い赤色となっている。
また、8−aの文書データの805に示すオブジェクトに関しては、クリアトナーを意図的に載せないように、8−bのクリアフォームファイル上では削除されている。その代わり、新しいオブジェクトとして810が、黒色で追加された例を示している。
ここで、オペレータの意図するクリアトナー印刷は、8−aの文書データ上に、8−bで示されたオブジェクト部分に対応するクリアトナーを載せることである。このクリアフォームファイルは、オペレータの操作により、前述の図3で説明した画像入出力装置3のストレージ部5にクリアフォームファイル名と共に予め格納されていてもよい。
また、図中、8−c、8−d、8−eは、前述の図3で説明した画像入出力装置3のコア部10での処理内容を明示的に表現したものである。以下、詳細に説明する。
8−cは、画像入出力装置3内で前述のクリアフォームファイルがクリアトナー印刷のために0〜255のモノクロのグレー空間に二値化された様子を視覚的に示したものである。
8−bの806〜810に対応するオブジェクトは、8−cでは811〜815で示され、順に、グレー濃度5、グレー濃度10、グレー濃度50、グレー濃度210、グレー濃度255となっている例を示している。
8−dは、8−cのモノクロのグレー空間に二値化されたクリアフォームファイルの各オブジェクトが、画像入出力装置3に予め設定された濃度閾値によってマスクされた状態を示した例である。濃度閾値は、0〜255のモノクログレー空間と同じ範囲の値をとり、ここでは「30」としている。
この結果、クリアトナーが載るオブジェクトとして、8−cから、濃度閾値「30」以上の値を持つオブジェクト813,814,815が抽出され、8−dではオブジェクト816,817,818として示されている。
8−eは、8−cのクリアフォームファイルから抽出されずマスクされたオブジェクトの例を模式的に示したものである。前述の濃度閾値「30」という値では、8−cにおけるオブジェクト811,812がマスクされる対象となり、8−eではそれぞれ819,820で表現されている。
即ち、8−aの文書データに対してクリアトナーが載る部分は、8−bで示されるクリアフォームファイルの各オブジェクト808,809,810の部分となる。言い換えれば、内部的処理として、8−dに示す抽出された部分にクリアトナーを載せ、8−a文書データに重ね合わせて出力(オーバレイ合成)することを示している。
8−fは、本実施形態の「お試し印刷」での出力結果を模式的に示した例である。ここでは、前述の8−aの文書データに対し8−bのクリアフォームでクリアトナーのお試し印刷を行った際の出力結果を示している。
8−fに示す例では、823,824,825をクリアトナーが載る部分として黄色で表示している。また、821,822を、クリアトナーが載らない部分としてグレーで表示している。
826は、8−aの805をそのままの色で表現されている例を示している。言い換えると、クリアトナーが載る部分として、8−dの各オブジェクトの色を黄色に設定し、8−aの文書データに対しオーバレイ合成する。さらに、クリアトナーが載らない部分として、8−eの各オブジェクトの色をグレーに設定し、8−aの文書データに対しオーバレイ合成し、出力されている様子を示している。
また、8−fの827は、お試し印刷の付帯情報を表示している例である。ここでは、クリアフォームファイル名(図中では“AAA”としている)を出力している。さらに、クリアトナーが載る部分の出力の色(図中では前述のごとく「黄色」としている)、クリアトナーが載らない部分の出力の色(図中では前述のごとく「グレー」としている)を一緒に出力している例を示している。
図9は、本実施形態のプリンタドライバ603における処理フローを示したフローチャートである。即ち、ユーザがアプリケーションから印刷を実行すると、図5の外部記憶装置25等に記憶されているプリンタドライバプログラムがRAM31にロードされて、CPU34によって、本フローチャートの処理が実行される。
まず、S901において、プリンタドライバ603は、プリンタドライバ603のユーザインタフェース(UI)の各種設定情報をRAM31又は外部記憶装置25から取得する。なお、プリンタドライバUIの一例を後述する図10に示す。
次に、S902において、プリンタドライバ603は、S901で取得した設定情報のうち印刷種別を判断する。この印刷種別には、通常の印刷処理、オーバレイ印刷処理、クリアトナー印刷処理が存在する。
S902において、印刷種別が「通常印刷」であると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S903に処理を進め、通常印刷処理を行う。ここでは通常印刷処理ステップ(S903)については詳細を割愛する。そして、S922へ処理を進める。
また、S902において、印刷種別が「オーバレイ印刷」であると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S904に処理を進め、オーバレイ印刷処理を行う。ここではオーバレイ印刷処理ステップについては詳細を割愛する。そして、S922へ処理を進める。
また、S902において、印刷種別が「クリアトナー印刷」であると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S905に処理を進める。
S905では、プリンタドライバ603は、クリアトナーの印刷モードが「お試し印刷」か否か(後述する図10に示すお試し印刷チェックボックス1005による設定)を判断する。
そして、S905において、クリアトナーの印刷モードが「お試し印刷」でないと判断した場合には、プリンタドライバ603は、S906へ処理を進め、クリアトナー印刷処理を行う。ここで行われるクリアトナー印刷処理を簡単に説明する。
クリアトナー印刷処理は、基本的にはオーバレイ印刷処理と同様である。文書データを通常印刷処理と同様に印刷データ(コードデータ(PDL))に変換し、S901で取得したクリアフォームファイル名をクリアトナー印刷の合成用フォームファイルとして印刷データに設定し、クリアトナー印刷命令を印刷データに付加する。以上が、S906のクリアトナー印刷処理である。S906のクリアトナー印刷処理が終了すると、プリンタドライバは、S922へ処理を進める。
一方、S905において、クリアトナーの印刷モードが「お試し印刷」であると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S907へ処理を進める。
S907では、プリンタドライバ603は、通常印刷処理と同様に、文書データを印刷データ(コードデータ(PDL)とも呼ぶ)に変換する。そして、RAM31に生成される印刷ジョブ内に後述する図12の1201〜1202に示す情報が格納される。なお、この印刷ジョブは、クリアトナー印刷のお試し印刷であるので、この印刷ジョブ内には、図12に示す1203,1205〜1207に示す「<クリアトナー印刷スタート>・・・<クリアフォームファイル>:AAA・・・<お試し印刷>:ON・・・<クリアトナー印刷終了>」等の情報が設定される。
次に、S908において、プリンタドライバ603は、S907で変換した印刷データの色情報の収集処理を行う。即ち、プリンタドライバ603は、印刷データ中に使用されている色情報を集計しリスト(例えば、後述する図14の14−a)を作成するなどの処理を行う。
次に、S909において、プリンタドライバ603は、色情報設定処理を行う。ここで行う色情報設定処理とは、図8を用いて説明したように、クリアフォームファイル上のオブジェクトに対し、クリアトナーが載る部分の色、載らない部分の色を設定する。ここでは、クリアトナーが載る部分の色を第一の色情報とし、クリアトナーが載らない部分の色を第二の色情報と呼ぶ。なお、S909の色情報設定処理の詳細は図13で後述する。
次にS910において、プリンタドライバ603は、S901で取得したUI設定情報のうち選択された用紙タイプを判断する。そして、S910において、選択された用紙タイプが「特殊紙」、例えば、光沢紙、厚紙、上質紙等であると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S911に処理を進める。
S911では、プリンタドライバ603は、選択された用紙タイプを「普通紙」に変更するか否かのポップアップメッセージ(図11)を表示部24に表示し、オペレータからの入力を待つ。そして、オペレータからの入力があると、S912に処理を進める。
S912では、プリンタドライバ603は、S911のポップアップメッセージにより入力された変更情報を判断する。ここで入力された変更情報が、普通紙への変更を許可する(普通紙への変更OK、即ち図11のYesボタン1101指示)であると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S913に処理を進める。
S913では、プリンタドライバ603は、選択された用紙タイプが「特殊紙」の場合に出力用紙タイプの設定を普通紙に変更するように印刷データに設定し、S914に処理を進める。これにより、後述する図12の1212に示す「<普通紙用紙タイプの変更>:ON」が設定される。
一方、S912において、S911のメッセージに対して入力された変更情報が、普通紙への変更を許可しない(普通紙への変更OKでない、即ち図11のNoボタン1102指示)と判断した場合には、プリンタドライバ603は、印刷データ中の用紙タイプの変更を行わずに、そのままS914に処理を進める。
一方、S910において、選択された用紙タイプが「特殊紙」でないと判断した場合には、プリンタドライバ603は、印刷データ中の用紙タイプの変更を行わずに、そのままS914に処理を進める。
S914では、プリンタドライバ603は、S909の色情報設定処理の結果に基づいて印刷データの色補正が必要か否かの判断を行う。なお、この判断は、S909の色設定処理内(後述する図13のS1316)で色情報補正処理フラグがONにセットされている場合に、印刷データの色補正が必要と判断する。ここで印刷データの色補正が必要であると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S915に処理を進め、印刷データ中の色情報の補正処理を行う。
ここで、この色情報の補正処理について補足する。
本実施形態では、前述のようにS909で印刷データのオブジェクトに指定されている色を解析して、オブジェクト中で使われていない色(第一の色情報、第二の色情報)を2色自動決定する。この際S909で使用されていない色が見つからなかったとき、使われていない2色の色を決定するために、印刷データの色自体を補正しこれら2色の色と一致しないようにする。
上記S915の印刷データ色補正処理は、このための色補正を印刷データに対して行うものである。色補正は、印刷データ中に記載(指定)されている色情報を修正する形で行われる。色補正の方法は、自動決定された2色に近い色のみを他の色で置き換えることも可能である。また、印刷データ全体に色見を調整するなど決まった色補正処理を施すことも可能である。このステップ(S915)は特に省略されても良いし、2色の色が見つからなかったときだけという条件にとらわれず、常に最適な色情報に補正してもよい。
S915の印刷データ色補正処理が終了すると、プリンタドライバ603は、S916へ処理を進める。
一方、S914において、印刷データの色補正が必要でないと判断した場合には、印刷データ色補正処理を行わず、そのままS916へ処理を進める。
S916では、プリンタドライバ603は、前記S909の色情報設定処理で第一の色情報が決定された(第一のクリアフォームの色設定フラグがON)か否かを判断する。そして、第一の色情報が決定されたと判断した場合には、プリンタドライバ603は、S917に処理を進め、第一の色情報をクリアフォームファイルの第一の色情報とすべく印刷データに設定し、S918に処理を進める。これにより、後述する図12の1210に示すような、クリアトナーが載る部分を印刷する色(第一の色)を指定する情報が設定される。
一方、S916において、第一の色情報が決定されなかったと判断した場合には、プリンタドライバ603は、そのままS918に処理を進める。
S918では、プリンタドライバ603は、前記S909の色情報設定処理で第二の色情報が決定された(第二のクリアフォームの色設定フラグをON)か否かを判断する。そして、第二の色情報が決定されたと判断した場合には、プリンタドライバ603は、S919に処理を進め、第二の色情報をクリアフォームファイルの第二の色情報とすべく印刷データに設定し、S920に処理を進める。これにより、後述する図12の1211に示すような、クリアトナーが載らない部分を印刷する色(第二の色)を指定する情報が設定される。
一方、S918において、第二の色情報が決定されなかったと判断した場合には、プリンタドライバ603は、そのままS920に処理を進める。
次に、S920では、プリンタドライバ603は、前述のS901で取得したUI設定情報のうち付帯情報を出力するか否かの設定(後述する図10に示す付帯情報出力チェックボックス1007による設定)があるか判断する。なお、付帯情報とは、例えば、選択されたクリアフォームファイルの名称、クリアトナーが載る部分の出力の色(第一の色情報)、クリアトナーが載らない部分の色(第二の色情報)などである。
S920において、付帯情報出力の設定があると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S921において、印刷情報に付帯情報(後述する図12の1209)を追加し、S922に処理を進める。これにより、後述する図12の1209に示すような付帯情報の印刷を指示する情報が設定される。なお、付帯情報の出力は、例えば前述の図8の8−f中の827で表される。また、付帯情報の印刷位置情報に関しては、ここでは特定するものではない。予め設定された位置情報に従っても良いし、印刷データの位置情報を集計しオブジェクトが載っていない領域を特定し出力位置としても良い。
一方、S920において、付帯情報出力の設定がないと判断した場合には、プリンタドライバ603は、そのままS922に処理を進める。
S922では、プリンタドライバ603は、前述の各ステップで設定された情報、及び図示しないその他の設定情報を含む印刷データ(図12に示すような印刷ジョブ)を画像入出力装置3に送信する。この印刷データの送信処理は、図7を用いて説明したとおりであり、ここでは詳細を割愛する。
図10は、プリンタドライバ603におけるページオプションの各種設定が可能なユーザインタフェースの一例を示す図であり、ホストコンピュータ11の表示部24に表示される。
図10において、1001はページオプションダイアログ全体を示しており、このダイアログで各種設定を行うことができる。またこのダイアログは、プリンタドライバ603の第一階層のユーザインタフェース(図示無し)から開くことも可能である。
図10の例では、1001のページオプションダイアログとして「クリアトナー」シートが選択され、クリアトナー印刷に関する各種設定コントロールを表示している。
1002は、クリアトナー印刷を行わないというラジオボタンを示している。このラジオボタン1002が選択されると、クリアトナーに関する印刷を行わないようにすることが可能となる。
1003は、クリアトナー印刷のオプションの一つである全面クリア印刷行うか否かを選択するためのラジオボタンである。このラジオボタン1003が選択されると、文書データ全面にクリアトナー印刷を行うことが可能となる。
1004は、クリアトナー印刷のオプションの一つである部分クリア印刷を行うか否かを選択するためのラジオボタンである。このラジオボタン1004が選択されると、文書データの一部分にクリアトナー印刷を行うことが可能となる。
前述のように、部分的にクリアトナーを載せるためには、予め登録してあるクリアフォームファイルを選択し、オーバレイ出力を行うことで、部分クリアトナーの印刷が可能となる。
これら1002、1003、1004のラジオボタンは互いに排他で何れか一つが常に選択されている状態となる。さらに、1004の部分クリア印刷が選択されると、図中1005,1006,1007,1008が選択可能となる。
1005は、本実施形態の「お試し印刷」を行うか否かを選択するためのチェックボックスを示している。このチェックボックス1005が選択されると「クリアトナーのお試し印刷」が可能となる。また、1006は、お試し印刷のオプションを選択するコントロールボックスを示している。このコントロールボックス1006では、前述したクリアトナーの載る部分と載らない部分両方を印刷するためのオプションが選択可能である。図10では、この「両方印刷」の背景がグレーになっており、このクリアトナーの載る部分と載らない部分両方を印刷するオプションが選択されている様子を示している。
また、本実施形態では詳細に説明しないが、その他、クリアトナーの載る部分のお試し印刷する方法、クリアトナーの載らない部分のお試し印刷をする方法などがある。これらのオプションが選択されたときは、クリアトナーの載る部分のみ色を変えてお試し印刷をすることが可能である。さらには、クリアトナーの載らない部分のみ色を変えてお試し印刷をすることが可能である。
1007は、付帯情報を出力するか否かを選択するためのチェックボックスの例を示している。このチェックボックス1007が選択されると、前述の図9のS921で印刷データに、クリアフォームファイル名称や、色情報を印刷出力することが可能となる。
1008は、画像入出力装置3で保存されているクリアフォームファイルのリストの一覧を表示し、選択するためのコントロールである。画像入出力装置3で保存されているクリアフォームファイルの一覧は、前述のごとくダイナミックコンフィグ機能等、プリンタドライバ603がDCモジュール610を介し取得するなどで可能である。この例では、クリアフォームファイルとして4つのファイルが保存日時と共に表示されている様子を示している。さらに、クリアフォームファイルとして、ファイル名AAAのクリアフォームファイルが選択されている様子を示している。
1009は、オーバレイ印刷の詳細設定を行うシートを選択するタブを示している。このオーバレイ印刷のタブ1009を選択することで、クリアトナー印刷ではなく通常のオーバレイ印刷を行うことが可能となる。
なお、このUI1001で設定されたUI設定情報は、ホストコンピュータ11のRAM31又は外部記憶装置25に格納される。
図11は、前述の図9のS911にて表示されるポップアップメッセージの一例を示した図である。
図11に示すように、このポップアップメッセージには、Yesボタン1101、Noボタン1102が表示され、オペレータの入力を受け付けることが可能である。
図12は、図9のS922によりプリンタドライバ603より送信される印刷データ(ジョブ)の内容の一例を示した図である。
図12に示すように、文書データの描画情報は、<ドキュメント開始>1201で開始され<ドキュメント終了>1202で終了する文書描画データで示している。
図9のS915において印刷データの色補正処理を行う場合は、上述の<ドキュメント開始>1201で開始され<ドキュメント終了>1202で終了する文書描画データに対して処理が施される。
また、この印刷データ中は、各種クリアトナー印刷情報を含んでいる。このクリアトナー印刷情報は、<クリアトナー印刷スタート>1203で開始され<クリアトナー印刷終了>1204で終了する。即ち、1203,1204は、クリアトナー印刷を指示する情報である。クリアトナー印刷情報として、<クリアトナーモード>1205は前述の図10で設定されたクリアトナーの処理方法の種類(行わない、全面クリア印刷、部分クリア印刷)が設定される。この例では、「部分クリア印刷」が設定されている様子を示している。
<クリアフォームファイル名>1206は、同じく図10の1008で選択されたクリアフォームファイル名を設定している。即ち、1206では、画像入出力装置3に登録されているフォームデータ群から使用するフォームデータ(クリアフォームファイル)を指定する情報である。ここでは、使用するクリアフォームファイル名として「AAA」が設定された状態を示している。
さらに、<お試しモード>1207は、図10の1005で設定された<お試しモード>のON/OFFを設定している。ここでは、お試しモードONが設定されている。即ち、1207は、クリアトナー印刷のお試し印刷(テストプリント)を指示する情報である。
また、<お試し印刷モード>1208は、1006で設定された<お試し印刷モード>を設定している。ここでは、お試し印刷モードとして「両方印刷」が設定されている。即ち、1208は、クリアトナー印刷において、クリアトナーが載る部分、載らない部分のいずれか又は双方の印刷を指示する情報である。
さらに、<付帯情報>1209は、の状態がとしてONが設定された様子が示されている。即ち、1209は、第一の色がクリアトナーが載る部分を示すことを明示する情報,第二の色がクリアトナーが載らない部分を示すことを明示する情報の印刷を指示する情報である。
<第一の色情報>1210、<第二の色情報>1211は、それぞれ図9のS909で決定された色情報を指定する様子を示している。即ち、1210は、クリアトナーが載る部分を第一の色で印刷するように指定する情報である。また、1211は、クリアトナーが載る部分を第二の色で印刷するように指定する情報である。
また、<普通用紙タイプの変更>1212では、図9のS911で表示したポップアップメッセージ(図11)に対するオペレータの指示情報、即ち、選択されている用紙タイプが特殊紙であれば用紙タイプを普通紙に変更するように画像入出力装置3に指示する情報である。
なお、<クリアトナー印刷スタート>1203と<クリアトナー印刷終了>1204がない場合は、通常の印刷とすることも可能である。さらに、通常のオーバレイ印刷として、この部分を<オーバレイ印刷スタート>と<オーバレイ印刷終了>とし、各種情報を記録することも可能である。
次に、図13のフローチャートを用いて前述の図9のS909に示した色情報設定処理について説明する。
図13は、図9のS909に示した色情報設定処理を詳細に示すフローチャートである。即ち、プリンタドライバ603により実行される。
まず、S1301において、プリンタドライバ603は、お試し印刷のモードを判定する。このお試し印刷のモードとは、前述の図10のドライバユーザインタフェース1006で選択可能なお試し印刷のオプションを示し、図9のS901で取得した情報に含まれる。このお試し印刷のモードがクリアトナーの載る部分と載らない部分両方をお試し印刷するモード(両方印刷)の場合には、プリンタドライバ603は、S1304に処理を進める。
S1304では、プリンタドライバ603は、第一のクリアフォームの色を設定すべく第一のクリアフォームの色設定フラグをONにし、S1305では、第二のクリアフォームの色を設定すべく第二のクリアフォームの色設定フラグをONにする。そしてS1308に処理を進める。
また、S1301でクリアトナーの載る部分のみのお試し印刷するモード(クリアの載る部分のみ印刷)の場合には、プリンタドライバ603は、S1306に処理を進める。
S1306では、プリンタドライバ603は、第一のクリアフォームの色を設定すべく第一のクリアフォームの色設定フラグをONにし、S1307では、第二のクリアフォームの色設定フラグをOFFにする。そしてS1308に処理を進める。
また、S1301でクリアトナーの載らない部分のみのお試し印刷するモード(クリアの載らない部分のみ印刷)の場合には、プリンタドライバ603は、S1302に処理を進める。
S1302では、プリンタドライバ603は、第一のクリアフォームの色設定フラグをOFFにし、S1303では、第二のクリアフォームの色を第二のクリアフォームの設定すべく色設定フラグをONにする。そしてS1308に処理を進める。
次に、S1308では、プリンタドライバ603は、印刷モードがカラー印刷かモノクロ(グレー)印刷かを判定する。なお、通常、プリンタドライバからの印刷の場合、カラー印刷を行うかモノクロ(グレー)印刷を行うかをオペレータが選択可能であり、この選択情報も図9のS901より取得される情報に含まれる。
ここで、印刷モードがカラー印刷モードであると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S1309に処理を進める。
S1309では、プリンタドライバ603は、第一のクリアフォームの色設定フラグを判断する。そして、このフラグがOFFの場合には、プリンタドライバ603は、そのままS1318に処理を進める。
一方、S1309において、第一のクリアフォームの色設定フラグがONの場合には、プリンタドライバ603は、第一のクリアフォーム色を設定すべく、S1310に処理を進める。
S1310では、プリンタドライバ603は、選択された用紙タイプを判断する。なお、用紙タイプの情報は、前述の図9のS901で取得した情報に含まれる。そして、S1310において、用紙タイプが光沢紙であると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S1312へ処理を進める。
S1312では、プリンタドライバ603は、第一のクリアフォーム用の色としてマット調を表現する色(明度の低い色)を予め用意された色リストテーブル(図14の14−b)から選択し、S1313に処理を進める。
一方、S1310において、用紙タイプが光沢紙でないと判断した場合には、プリンタドライバ603は、S1311へ処理を進める。
S1311では、プリンタドライバ603は、第一のクリアフォーム用の色としてグロス調を表現する色(明度の高い色)を予め用意された色リストテーブル(図14の14−b)から選択し、S1313に処理を進める。
ここで用紙タイプと選択される色表現について簡単に説明する。
クリアトナーはその性質上、印刷される用紙の種類によってその表現効果が異なることが知られている。例えば、用紙が光沢紙の場合、クリアトナーを載せた部分はマット調の表現効果が得られる。そのため、上述のS1312では、予め定義されたマット調の表現効果が得られる色(明度の低い色)を選択し、クリアトナーが載る部分の色として選択する。逆に、用紙が光沢紙でない場合は、クリアトナーを載せた部分はグロス調の表現効果が得られる。そのため、上述のS1311では、予め定義されたグロス調の表現効果が得られる色(明度の高い色)を選択し、クリアトナーが載る部分の色として選択する。なお、用紙タイプが光沢紙か否かは用紙の種類や用紙を特定する各種パラメータによりあらかじめ定義しておくことも可能で、前述の図9のS901より取得可能である。
次に、S1313では、プリンタドライバ603は、前述のS1311又はS1312で選択されたクリアフォーム用の色リストから優先順位順に一色分のデータを、クリアフォームの色として読み込む。
次に、S1314では、プリンタドライバ603は、前述の図9のS908で収集した印刷データの色情報中に、前記S1313で読み込んだクリアフォームの色があるか否かを判定する。なお、色の判定方法としては、RGB値が一致している、或いは、ある閾値範囲内に入っているものを同一の色と判定することが可能である。
そしてS1314において、クリアフォームの色が印刷データの色情報中に無かったと判定した場合には、プリンタドライバ603は、S1317に処理を進め、選択した色を第一のクリアフォームファイルの色に設定する。なお、ここで設定された色は色リストからはずしておく。
一方、S1314において、前述の図9のS908で収集した印刷データの色情報中に、前記S1313で読み込んだクリアフォームの色が有ったと判定した場合には、プリンタドライバ603は、S1315に処理を進める。
S1315では、プリンタドライバ603は、S1313で読み込んだクリアフォームの色が選択されたクリアフォーム用の色リストの最後か否かを判定する。
S1315において、S1313で読み込んだクリアフォームの色が選択されたクリアフォーム用の色リストの最後でないと判断した場合には、プリンタドライバ603は、次の色を選択すべくS1313に処理を戻す。
一方、S1315において、S1313で読み込んだクリアフォームの色が選択されたクリアフォーム用の色リストの最後であると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S1316に処理を進める。
S1316では、プリンタドライバ603は、印刷データ自身に色情報補正処理を行うべくフラグをONにする。このフラグは、前述の図9のS914で判定されるフラグとなる。さらに、プリンタドライバ603は、第一のフォームファイルの色候補として例えば第一の優先順位の色を選択しておき、S1317において、該選択した色を第一のクリアフォームファイルの色に設定する。なお、ここで設定された色は色リストからはずしておく。
次に、S1318では、プリンタドライバ603は、第二のクリアフォームの色設定フラグを判断する。そして、このフラグがOFFの場合には、プリンタドライバ603は、そのまま本フローチャートの処理を終了する。
一方、S1318において、第二のクリアフォームの色設定フラグがONの場合には、プリンタドライバ603は、第二のクリアフォーム色を設定すべく、S1319に処理を進める。
S1319では、プリンタドライバ603は、第二のクリアフォームの色を色リストから選択する処理を行う。ここでの色選択処理は、前述のS1313〜S1316とほぼ同じステップを踏むものであり、詳細な説明は省略する。
そしてS1320において、プリンタドライバ603は、前記S1319で選択された色を第二のクリアフォームファイルの色として設定し、本フローチャートの処理を終了する。
また、S1308において、カラーモードがモノクロ(グレー)印刷と判断した場合には、プリンタドライバ603は、S1321に処理を進める。
S1321では、プリンタドライバ603は、第一のクリアフォームの色設定フラグを判断する。そして、このフラグがOFFの場合には、プリンタドライバ603は、そのままS1327に処理を進める。
一方、S1321において、第一のクリアフォームの色設定フラグがONの場合には、プリンタドライバ603は、第一のクリアフォーム色を設定すべく、S1322に処理を進める。
S1322では、プリンタドライバ603は、選択された用紙タイプを判断する。ここで用紙タイプが光沢紙であると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S1324へ処理を進める。
S1324では、プリンタドライバ603は、第一のクリアフォーム用の色として暗めのグレー色を予め用意された色リストテーブル(図14の14−b)から選択し、S1325に処理を進める。
一方、S1322において、用紙タイプが光沢紙でないと判断した場合には、プリンタドライバ603は、S1323へ処理を進める。
S1323では、プリンタドライバ603は、第一のクリアフォーム用の色として明るいグレー色を予め用意された色リストテーブル(図14の14−b)から選択し、S1325に処理を進める。
ここで用紙タイプと選択される色表現について簡単に説明する。前述のS1312においては、光沢紙の場合、マット調を表現する色を選択したが、S1324でも同様にマット調を表現するために暗めのグレーを選択した。ただし、マット調を表現する色が必ずしも暗いグレー色である必要はない。また、前述のS1311においては、光沢紙でない場合、グロス調を表現する色を選択したが、S1323でも同様にグロス調を表現するために明るめのグレーを選択した。ただし、グロス調を表現する色が必ずしも明るいグレー色である必要はない。
次に、S1325において、プリンタドライバ603は、印刷データをグレー変換すべく、色情報をグレーに補正する。印刷データのグレー変換は、公知の手法を用いればよく詳細は割愛する。
次にS1326において、プリンタドライバ603は、第一のクリアフォームファイルの色を前記S1323又はS1324で選択したグレー色に設定する。
次にS1327において、プリンタドライバ603は、第二のクリアフォームの色設定フラグを判断する。そして、このフラグがOFFの場合には、プリンタドライバ603は、そのまま本フローチャートの処理を終了する。
一方、S1327において、第二のクリアフォームの色設定フラグがONの場合には、プリンタドライバ603は、第二のクリアフォーム色を設定すべく、S1328に処理を進める。
S1328では、第二のクリアフォームの色を設定する。第二のクリアフォーム色としては、第一のクリアフォーム色と異なるグレー色とし、かつ、ステップS1325で補正したグレー以外の色を設定する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
次に、図14を用いて印刷データ中の色情報と、クリアフォーム用の色リストについて説明する。
図14は、印刷データ中の色情報とクリアフォーム用の色リストの一例を示す図である。
図14において、14−aは、前述の図9のS908で収集され、図13のS1314での判定に使われる印刷データの色情報リストの例である。
0〜255の値をもつRGBの色空間として、各ページ毎にR(Red),G(Green),B(B1ue)の色情報と、その色の組み合わせをもつオブジェクト数を記録している。さらに、オブジェクトのリストをオブジェクトのIDやその他の情報として記録しても良い。
例えば14−aでは、ページ1には、R=255、G=173、B=173の色をもつオブジェクトが1つある。さらに、R=200、G=200、B=255の色をもつオブジェクトも1つあることを表している。
図14において、14−bはクリアフォーム用色リストの例を示している。このリストは予め定義されてホストコンピュータ11の外部記憶装置25等に記憶されているもので、IDと共にRGB値とグロス調/マット調の分類、さらにはコメントが追加されている例を示している。
上記分類は、その色がマット調の表現効果を狙う色か、グロス調の表現効果を狙う色かをあらかじめ定義している。例えば、ID1には、R=255,G=255,B=153の色が定義されていて、分類はグロス調を表現する色であることが示されている。さらに、コメント欄を見ると、この色は明るめの黄色であることが記載されている。さらに、IDは優先順位を表し、ID=1から順に色候補を選ぶことが可能である。
次に、図15のフローチャートを用いて、本実施形態の画像入出力装置3における処理について説明する。
図15は、図1に示した画像入出力装置3における処理を説明するフローチャートである。このフローチャートの処理は、図3に示したコア部10内により実行される。なお、コア部10の処理は、上述したように、メモリ124に記憶されている制御プログラムに基づくCPU123の制御により実現される。
まずプリンタドライバ603が生成した(例えば、図9のS922で送信された)印刷データ(コードデータ(PDL))を前述の図3のコンピュータインタフェース部7を介して取得されると、コア部10は、S1501以降の処理を実行する。
まず、S1501において、コア部10は、上記取得した印刷データ中の各種設定情報(例えば、図12の1203〜1212等)を取得する。
次に、S1502において、コア部10は、S1501で取得した各種設定情報に基づいて上記印刷データの印刷種別が通常印刷であるか、クリアトナー印刷であるか、或いは、オーバレイ印刷であるかを判断する。そして、印刷種別が通常印刷であると判断した場合には、コア部10は、S1503に処理を進め、上記印刷データの通常印刷処理を実行し、本フローチャートの処理を終了する。なお、ここでは通常印刷処理については詳細を省略する。
また、前記S1502において、印刷種別がオーバレイ印刷であると判断した場合には、コア部10は、S1505に処理を進める。
そして、S1505において、コア部10は、上記印刷データのオーバレイ印刷処理を実行し、本フローチャートの処理を終了する。なお、オーバレイ印刷処理とは、前述の<フォームファイル保存属性>で説明したフォームファイルの合成(オーバレイ印刷)処理に対応する。
また、前記S1502において、印刷種別がクリアトナー印刷であると判断した場合には、コア部10は、S1504に処理を進める。
S1504では、コア部10は、S1501で取得した各種設定情報に基づいて上記印刷データの印刷モードがお試し印刷モードであるか否かを判断する。そして、お試し印刷モードでないと判断した場合には、コア部10はS1506に処理を進める。
そして、S1506において、コア部10は、上記印刷データのクリアトナー印刷処理を実行し、本フローチャートの処理を終了する。なお、クリアトナー印刷処理とは、図3でコア部の説明を行う際に<クリアフォームファイル保存属性>として説明したクリアフォームファイルのクリアトナー合成(クリアトナー印刷)処理に対応する。
一方、S1504では、上記取得した印刷データの印刷モードがお試し印刷モードであると判断した場合には、コア部10はS1507に処理を進める。
S1507では、コア部10は、上記印刷データ中に第一の色情報があるか否かを判断する。そして、第一の色情報があると判断した場合には、コア部10は、S1508に処理を進める。
S1508では、コア部10は、上記印刷データ中に第二の色情報があるか否かを判断する。そして、第二の色情報があると判断した場合には、コア部10は、S1510に処理を進める。
S1510では、コア部10は、クリアフォームファイルをオーバレイ用のフォームファイルとしても扱うことができるよう、クリアフォーム属性で保存されているクリアフォームファイルを通常のフォームファイル属性に変更する。ただし、後述するが、濃度閾値に関する処理等は、クリアフォームファイルと同じ処理で扱えるものである。
次にS1511において、コア部10は、クリアフォームファイルより前述の<クリアフォームファイル保存属性>で説明したクリアフォームファイルのクリアトナー合成(クリアトナー印刷)処理で説明したごとく、二値化処理を行い、濃度閾値以上のフォームデータを取得する。なお、この二値化されたフォームデータは、前述のごとくメモリ124に一時的に格納される。また、濃度閾値以上のフォームデータも一時的にメモリ124に格納することが可能である。
次に、S1512において、コア部10は、S1511で取得した濃度閾値以上のフォームデータの印刷色を印刷データで指定された第一の色情報に設定する。このフォームデータは、二値化されているものなので、第一の色情報のみでフォームデータの色が表現可能である。また、第一の色情報は、本実施形態ではRGBの色空間としたが、コア部10で扱われるYMCK色空間に変換することも可能である。ここまでのステップで、クリアフォームファイルのクリアトナーを載せる部分のフォームファイルと、その色が設定できたことになる。
次に、S1513において、コア部10は、濃度閾値未満のクリアフォームデータを取得すべく処理を行う。ここでは、前述のメモリ124に一時的に格納された、クリアフォームファイルに対し、前記S1511で取得し同じくメモリ124に格納された濃度閾値以上のフォームデータ部分をマスクする。これにより、濃度閾値未満のフォームデータの取得が可能となる。
次にS1514において、コア部10は、前記S1513で取得したクリアフォームデータを濃度閾値未満のクリアフォームファイルとして設定する。
次にS1515において、コア部10は、S1514で設定したクリアフォームファイルの色データを第二の色情報に設定する。なお、第二の色情報は、本実施形態ではRGBの色空間としたが、前述のS1512で説明した第一の色情報の場合と同様に、コア部10で扱われるYMCK色空間に変換することも可能である。ここまでのステップで、クリアフォームファイルのクリアトナーが載らない部分のフォームファイルとその色が設定できたことになる。
次にS1516において、コア部10は、濃度閾値以上のフォームファイルと濃度閾値未満のフォームファイルを合成し、改めてオーバレイフォームファイルとし、S1526に処理を進める。
一方、前述のS1508において、上記印刷データ中に第二の色情報がないと判断した場合には、コア部10は、S1517に処理を進める。
S1517〜S1519は、濃度閾値以上のフォームファイルデータを取得するステップである。なお、S1517〜S1519の処理は、前述のS1510〜S1512と同じ処理となるため詳細は割愛する。S1519で、濃度閾値以上のフォームファイルデータを第一の色情報に設定したら、コア部10は、S1526に処理を進める。
一方、前述のS1507において、上記印刷データ中に第一の色情報がないと判断した場合には、コア部10は、S1509に処理を進める。
S1509では、コア部10は、上記印刷データ中に第二の色情報があるか否かを判断する。そして、第二の色情報があると判断した場合には、コア部10は、S1520に処理を進める。なお、S1520〜S1524は、濃度閾値未満のフォームファイルを取得し、第二の色を設定するステップである。ここで、S1520,S1521の処理は、前述のS1510,S1511と同じ処理となる。また、S1522,S1523の処理は、前述のS1513,S1514と同じ処理となる。さらに、S1524の処理は、前述のS1515の処理と同様の処理である。そのため、S1520〜S1524の詳細は割愛する。そして、S1524の処理を終了すると、コア部10は、S1526に処理を進める。
一方、前述のS1509において、上記印刷データ中に第二の色情報がないと判断した場合には、コア部10は、S1525に処理を進める。
S1525では、コア部10は、S1510と同様に、クリアフォーム属性で保存されているクリアフォームファイルを通常のフォームファイル属性に変更し新たなフォームデータとし、S1526に処理を進める。
S1526では、コア部10は、新たに設定され色設定されたフォームデータを、上記印刷データとオーバレイ合成し印刷出力する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
なお、本実施形態では、第一の色情報及び第二の色情報として半透明な色情報を設定することも可能である。その際、前述の図9のS909においては、第一の色情報及び第二の色情報を半透明な色情報として設定するようにする。
また、本実施形態では、第一の色情報に設定されたクリアフォームデータ及び第二の色情報に設定されたクリアフォームデータに対し、その輪郭情報だけを出力することも可能である。その際は、前述の図15のS1526において、フォームデータの輪郭を抽出する処理を追加し、印刷データと合成するように構成する。
以上説明したように、本実施形態のプリンタドライバ603は、クリアトナー印刷のテストプリントの際に、図12に示したような印刷ジョブを画像入出力装置3に送信する構成を有する。この印刷ジョブには、文書データ(1201〜1202)、クリアトナー印刷のテストプリントを指示する情報(1203,1204,1207)、画像入出力装置3に登録されているフォームデータ群から使用するフォームデータを指定する情報(1206)が含まれる。また、この印刷ジョブには、前記クリアトナーが載る部分を前記第一の色で印刷するように指定する情報(1210)、前記クリアトナーが載らない部分を前記第二の色で印刷するように指定する情報(1211)が含まれる。また、この印刷ジョブには、クリアトナーが載る部分を第一の色が示すことを明示する情報、前記クリアトナーが載らない部分を前記第二の色が示すことを明示する付帯情報を印刷するように指示する情報(1209)が含まれる。また、この印刷ジョブには、選択されている用紙の種別が特殊紙であれば用紙の種別を普通紙に変更するように指示する情報(1212)等が含まれる。
また、本実施形態の画像入出力装置3は、クリアトナーを用いた印刷のテストプリントの際に、クリアトナーの代わりに有色トナーを用い、前記クリアトナーを用いた印刷を行った場合にクリアトナーが載る部分とクリアトナーが載らない部分を識別可能に印刷する(第一の色、第2の色で印刷する)構成を有する。
本実施形態によれば、クリアトナー印刷で別途追加課金されること無く、クリアトナーフォームと文書データの重なり状態を視認性の良い状態で確認できるお試し印刷機能を提供することができる。
また、本実施形態のプリンタドライバ603が、クリアトナーによる印刷機能がない印刷装置に対して、上記印刷指示を行うことにより、クリアトナーによる印刷機能がない印刷装置でも、クリアトナー印刷を行った際の効果を確認することが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に、図16〜図19を参照して本発明の第2実施形態を示す印刷システムの構成について説明する。
第2実施形態では、クリアトナー印刷の際、プリンタドライバ603でお試し印刷のプレビューを表示するものである。
図16は、本発明の第2実施形態を示す印刷システムにおける動作の一例を示すフローチャートである。なお、図16中、左半分に示すステップ(S1601,S1605〜S1607)はホストコンピュータ11の処理フローを示し、プリンタドライバ603により実行される。なお、プリンタドライバ603の処理は、プリンタドライバにプレビュー出力を設定した状態で、ユーザがアプリケーションから印刷を実行すると、図5の外部記憶装置25等に記憶されているプリンタドライバプログラムがRAM31にロードされて、CPU34によって、本フローチャートの処理が実行される。また、右半分に示すステップ(S1602〜S1604)は画像入出力装置3の処理フローを示し、図3に示したコア部10内により実行される。なお、コア部10の処理は、上述したように、メモリ124に記憶されている制御プログラムに基づくCPU123の制御により実現される。
まず、S1601において、ホストコンピュータ11のプリンタドライバ603は、印刷データの出力処理を画像入出力装置3に対して行う。この出力処理は、前述の図9のフローチャートで説明した処理と、印刷形態の設定を付加する点を除いて同様である。したがって、ここでは図9のフローチャートとの差異の説明だけ行う。S901で取得される設定値内で印刷形態としてプレビューが指示されていた場合、プリンタドライバ603は、印刷データに、出力形態をプレビュー出力(プレビュー表示)を設定した情報(後述する図18の1801)を含めて、画像入出力装置3に送信する。この場合、印刷ジョブには図12の1207に示した<お試し印刷>:ONの情報は含まれない。なお、ここでプレビューを指示するUIについて図17を用いて説明する。
図17は、プリンタドライバ603において印刷データに出力形態としてプレビュー出力を指示するためのユーザインタフェースの一例を示す図であり、ホストコンピュータ11の表示部24に表示される。
図17において、1701はプレビュー出力するか否かを指示するチェックボックスである。このチェックボックス1701がONの場合、前記図16のS1601では、出力形態としてプレビュー出力を設定した印刷データを生成し画像入出力装置3に出力することになる。ここで、出力形態としてプレビュー出力を設定した印刷データについて図18を用いて説明する。
図18は、図16のS1601で送信される出力形態としてプレビュー出力を設定した印刷データの内容の一例を示した図である。
第1実施形態において図12で示した印刷データと異なるところは、「<出力形態>」が1801追加されている点である。
図18の例では、この「<出力形態>」1801が「プレビュー出力」に設定されている例を示している。
以下、図16のフローチャートの説明に戻る。
次に処理は、画像入出力装置3に移り、S1602に進む。
S1602では、画像入出力装置3は、クリアフォーム合成出力処理を行う。この処理は前述の図15のフローチャートにおけるS1501〜S1525で表される処理と同様である。なお、図15のS1504では、「お試し印刷」を「プリビュー出力」に読み替える。即ち、コア部10は、S1504において、印刷データの出力形態が「プレビュー出力」である場合にS1507に処理を進めるように制御する。
次にS1603に進み、画像入出力装置3は、前記S1602で合成したファイルを保存する処理を行う。このステップは、前述の図15のフローチャートにおけるS1526部分において、実際に合成データを出力せず保存するという処理を行うことである。すなわち、新たに設定され色指定されたフォームデータを印刷データとオーバレイ合成した後でこの合成データを、例えば図3のストレージ部5に保存する。
次にS1604に進み、画像入出力装置3は、前述の図7で説明したオートコンフィグ機能を利用し、合成処理が終了した旨のWSDイベントをホストコンピュータのプリンタドライバに送信する。その際の経路は、前述の図7における経路Fとなる。また、ここで画像入出力装置3は、プリンタドライバが認識可能な合成ファイルのIDなどの合成ファイル情報と共にWSDイベントを送信することも可能である。
次に処理は情報処理装置に移り、S1605に進む。
S1605では、プリンタドライバ603は、同様にオートコンフィグ機能により、画像入出力装置3から前記S1604で送信された、合成ファイル情報を取得する。この場合の経路は、図7の経路E及び経路Dとなる。
次にS1606に進み、プリンタドライバ603は、画像入出力装置3において合成終了後にS1603で保存された合成ファイルデータを合成ファイル情報に基づき画像入出力装置3から取得する。ここでは、前述の図7で説明した経路G及び経路Hを使用したダイナミックコンフィグ等の機能を利用する。
次にS1607において、プリンタドライバ603は、前記S1606で取得した合成ファイルデータのプレビュー表示(図19)を表示部24に行うように表示制御する。プレビュー表示画面は、前記S1605でWSDイベントを取得した後、表示部24にポップアップ表示させる等でもよい。
図19は、ホストコンピュータ11上で表示されるクリアトナー印刷プレビュー画面の一例を示す図である。
図19中、1901はプレビューイメージを表示している例である。また、1902は、このプレビュー画面のメニューを表示している。例えば、表示倍率、次ページ、前ページなどのページ送り、ウインドウを閉じるボタン等がメニューとして表示されている。
なお、プレビュー後、問題が無かったら、実際に「お試し印刷」を指示したり、実際の「クリアトナー印刷」を指示するボタン等が表示されていてもよい。
以上説明したように、本実施形態のプリンタドライバ603は、クリアトナー印刷のプレビュー表示の際に、図18に示したような印刷ジョブを画像入出力装置3に送信する構成を有する。この印刷ジョブには、文書データ、クリアトナー印刷のプレイビュー表示を指示する情報(1801)、画像入出力装置3に登録されているフォームデータ群から使用するフォームデータを指定する情報が含まれる。また、この印刷ジョブには、前記クリアトナーが載る部分を前記第一の色で印刷するように指定する情報、前記クリアトナーが載らない部分を前記第二の色で印刷するように指定する情報が含まれる。また、この印刷ジョブには、クリアトナーが載る部分を第一の色が示すことを明示する情報、前記クリアトナーが載らない部分を前記第二の色が示すことを明示する付帯情報を印刷するように指示する情報等が含まれる。
また、本実施形態の画像入出力装置3は、クリアトナーを用いた印刷のプレビュー表示の際に、クリアフォーム合成(S1602)を実行する。
さらに、プリンタドライバ603は、送信したジョブに基づいて生成されたフォームデータと文書データの合成データを画像入出力装置3から取得し(S1606)、プレビュー表示する(S1607)構成を有する。
本実施形態によれば、クリアトナー印刷で別途追加課金されること無く、クリアトナーフォームと文書データの重なり状態を視認性の良い状態で確認できるクリアトナー印刷のプレビュー機能を提供することができる。
〔第3実施形態〕
上記第2実施形態では、プリンタドライバ603から送信された印刷データに基づいて画像入出力装置3にクリアフォーム合成処理を実行させてプリンタドライバ603がプレビュー表示する構成について説明した。本発明の第3実施形態では、プリンタドライバ603が画像入出力装置3よりフォームデータ及び濃度閾値を取得してクリアフォーム合成処理を実行して、お試し印刷又はプレビュー表示を行う構成について説明する。
以下、図20,図21を参照して、本発明の第3実施形態の動作方法について説明する。
図20は、本発明の第3実施形態のプリンタドライバ603における処理フローを示したフローチャートである。即ち、ユーザがアプリケーションから印刷を実行すると、図5の外部記憶装置25等に記憶されているプリンタドライバプログラムがRAM31にロードされて、CPU34によって、本フローチャートの処理が実行される。ここでは、「クリアトナー印刷」,「お試し印刷モード」が既に設定されている前提で説明を行う。その他のモードについては図9,図13,図16の説明と同様なので説明を割愛する。
まず、S2001において、プリンタドライバ603は、画像入出力装置3に登録されたフォームデータと濃度閾値を、前述の図7で説明したダイナミックコンフィグ機能を用いて取得する。なお、ここで取得するフォームデータは、オペレータから指示のあったものとするが、登録された全データを取得することも可能である。このフォームデータ及び濃度閾値は、図3で説明したストレージ部5に保存されている。画像入出力装置3では、コンピュータインタフェース部7で取得指示を受けると、コア部10の制御により、ストレージ部5に保存された概フォームデータと濃度閾値がコア部10内のI/F120を介してコンピュータインタフェース部7に転送される。そして、ホストコンピュータ11に送信される。
なお、画像入出力装置3より濃度閾値を取得できなかった場合には、ダイアログを表示部26に表示して、KB23又はマウス等を用いてユーザに手動で濃度閾値を入力させるように構成してもよい。
次にS2002において、プリンタドライバ603は、オペレータからの印刷指示を検知すると、印刷処理を開始する。
次にS2003に進み、プリンタドライバ603は、文書データを印刷データ(コードデータ(PDL)とも呼ぶ)に変換する。
次にS2004に進み、プリンタドライバ603は、前記S2003で変換された印刷データの色情報の収集処理を行う。ここでの処理は、前述の図9のS908と同様であり、印刷データ中に使用されている色情報を集計しリストを作成するなどの処理を行う。
次にS2005に進み、プリンタドライバ603は、第一の色情報と第二の色情報の設定をすべく、色情報設定処理を行う。このS2005の処理は前述の図9のS909(図13)と同様であり、詳細説明は割愛する。
次にS2006に進み、プリンタドライバ603は、前記S2001で取得したフォームデータから同じく前記ステップ2001で取得した濃度閾値以上のデータを抽出する。この濃度閾値以上のデータの抽出は、前述の図15のS1511と同じである。なお、図15の処理は画像入出力装置3で行われる処理であるが、これと同じ処理ステップがホストコンピュータ11のプリンタドライバ603で行われる。
次にS2007において、プリンタドライバ603は、前記S2006で抽出した濃度閾値以上のデータ部分の色を、前記S2005で設定した第一の色に変換する。
次にS2008に進み、プリンタドライバ603は、前記S2001で取得したフォームデータから同じく前記ステップ2001で取得した濃度閾値未満のデータを抽出する。この濃度閾値未満のデータの抽出は、前述の図15のS1513及びS1514の処理と同じである。
次にS2009に進み、プリンタドライバ603は、前記S2008で抽出した濃度閾値未満のデータ部分の色を、前記S2005で設定した第二の色に変換する。
次にS2010に進み、プリンタドライバ603は、前記S2003で変換した印刷データと前記S2007及び前記S2009で変換したフォームファイルを合成する。この合成処理は、色空間の変換処理を伴うものの、通常のプリンタドライバで行うオーバレイ合成と同じであるため、詳細の説明は割愛する。
次にS2011に進み、プリンタドライバ603は、プレビューモードであるか否かを判断する。なお、プレビューモードの指示は、オペレータがプリンタドライバUIから指示することが可能なものである(図21の1701)。ここで、プレビューモードであると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S2013に処理を進める。
S2013では、プリンタドライバ603は、前記S2010で合成したデータを表示部24にプレビュー表示する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
一方、S2011でプレビューモードでないと判断した場合には、S2012に処理を進める。S2012では、プリンタドライバ603は、前記S2010で合成した印刷データを画像入出力装置3に送信する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
以下、図21を参照して、プレビュー設定を指示するためのUIについて説明する。
図21は、本発明の第3実施形態におけるプレビュー設定を指示するためのユーザインタフェースの一例を示す図であり、ホストコンピュータ11の表示部24に表示される。
図21において、2101は、画像入出力装置3に保存された情報(フォームファイル一覧、濃度閾値、及び、特定のフォームデータ等)を取得する情報取得ボタンである。この情報取得ボタン2101を押下することで、プリンタドライバ603は、前述の図20のS2001で説明した、フォームデータと濃度閾値を取得する。
また、2102は、情報取得ボタン2101を押下することにより取得された濃度閾値の値の表示である。
以上説明したように、本実施形態のプリンタドライバ603は、クリアトナー印刷のテストプリント又はプレビュー表示の際に、画像入出力装置3に登録されているフォームデータ群から使用するフォームデータを取得する(図20のS2001)。また、プリンタドライバ603は、取得したフォームデータ内のクリアトナーが載る部分を第一の色に変換し(S2007)、クリアトナーが載らない部分を前記第二の色に変換する(S2009)。さらに、プリンタドライバ603は、変換したフォームデータと文書データを合成する(S2010)。そして、プリンタドライバ603は、合成したデータの印刷ジョブを画像入出力装置に送信する(S2012)。又は、合成したデータをプレビュー表示する(S2013)。
以上説明したように、本実施形態によれば、クリアトナー印刷で別途追加課金されること無く、クリアトナーフォームと文書データの重なり状態を視認性の良い状態で確認できるお試し印刷のプレビュー機能を提供することができる。
また、本実施形態のプリンタドライバ603が、クリアトナーによる印刷機能がない印刷装置に対して、上記印刷指示(S2012)を行うことにより、クリアトナーによる印刷機能がない印刷装置でも、クリアトナー印刷を行った際の効果を確認することが可能となる。
〔第4実施形態〕
本実施形態では、ユーザがプリンタドライバ603を使用して、ユーザが指定した情報をクリアフォームファイルに描画する実施形態について説明する。
<クリアフォームファイルの情報埋め込み登録>
図22は、ユーザが指定した情報をクリアフォームファイルに描画して画像入出力装置3に登録する際の流れを示したフローチャートである。即ち、プリンタドライバに処理方法として「クリアフォームファイルを作成する」を指定した状態で、ユーザがアプリケーションから印刷を実行すると、図5の外部記憶装置25等に記憶されているプリンタドライバプログラムがRAM31にロードされて、CPU34によって、本フローチャートの処理が実行される。
まず、プリンタドライバ603は、クリアフォームファイルに描画するユーザが指定する情報があるか判断を行う。ここで、この判断の詳細を図23を用いて説明する。
図23は、プリンタドライバ603が表示部24に表示する、ユーザがクリアフォームファイルの登録や合成指示を行うためのダイアログを示す図である。
このダイアログにおいて、2301〜2304は、クリアフォームファイルの扱いを指定するものである。
ユーザが2301の「クリアトナー合成を行わない」を指定し、ユーザの印刷指示があった場合には通常の印刷を行う。ユーザが2302の「全面クリアを行う」を指定し、ユーザの印刷指示があった場合には通常の印刷に加え、印刷物全面に対しクリアトナーを付加する処理を行う。
ユーザが2303の「部分クリアを行う」を指定した場合、2306のファイル名コントロールでユーザが指定したファイルをクリアフォームファイルとして、クリアトナー合成印刷出力を行う。なお、図23では部分クリアを行う場合に、このケースではユーザが2306の領域に直接ファイル名を指定している。この方法以外に、前述したダイナミックコンフィグ機能を使用して画像入出力装置3に登録済みのクリアフォームファイルのファイル名一覧を取得して、2306の領域に表示、ユーザが選択する方法もある。
また、ユーザが2304の「クリアフォームファイルを作成する」を指定し、ユーザの印刷指示があった場合、印刷処理を行う文書をクリアフォームファイルとして画像入出力装置3に登録を行う。登録の方法は前述したとおりである。なお、「クリアフォームファイルを作成する」2304を選択した場合、ユーザは2305の付加情報ボタンを押下してダイアログ(図24)を表示させ、これから登録を行うクリアフォームファイルに付加情報を埋め込むことが可能となる。
図24は、付加情報ボタン2305を押下したときに表示されるダイアログを示す図であり、表示部24に表示される。なお、このダイアログにより、ユーザは付加する情報の種類を選択する。
図24において、2401は、ユーザ名をクリアフォームファイルに描画するかどうかの指定を行うチェックボックスである。2402は、クリアフォームファイルを登録する際に使用するアプリケーション名を描画するかどうかの指定を行うチェックボックスである。
2403は、登録日時を描画するかどうかの指定を行うチェックボックスである。2404は、元画像のサムネイル画像を描画するかどうかの指定を行うチェックボックスである。2405は、クリアフォームファイルに埋め込む、ユーザが任意に指定できる文字列を入力するエディットボックスである。
2406は、2401〜2405で指定したクリアフォームファイルに描画する情報の描画位置を指定するものであり、ドロップリスト形式で選択するようになっている。
また、2408は、当該ダイアログでの指定した情報を破棄して当該ダイアログを閉じるボタンである。また、2407は、当該ダイアログでの指定した情報を保存して当該ダイアログを閉じるボタンである。
本実施形態では、ユーザが以下の指定を行った場合を例として説明する。
ユーザ名:ON、使用アプリケーション:ON、登録日時:ON、元画像:OFF、埋め込む文字列:「テストドキュメント用」、情報を埋め込む位置:中央下
以下、図22のフローチャートの説明に戻る。
S2201では、プリンタドライバ603は、クリアフォームファイルに描画するユーザが指定した情報があるかどうかの判断を行う。図24に示した付加情報を指定するダイアログにおいて、ユーザが何も指定していない場合には、プリンタドライバ603は、クリアフォームファイル描画する情報がないと判断して、S2202に処理を進める。
そして、S2202では、プリンタドライバ603は、そのままクリアフォームファイルを画像入出力装置3に送信する。これにより画像入出力装置3では、クリアフォームファイルの登録が行われる。そして、S2202の処理が終了すると、プリンタドライバ603は、本フローチャートの処理を終了する。
一方、図24に示した指定の例では、上述のようにユーザが指定した描画情報があるため、S2201において、プリンタドライバ603はクリアフォームファイルに描画するユーザ情報があると判断して、S2203に処理を進める。
S2203では、プリンタドライバ603は、画像入出力装置3から濃度閾値をダイナミックコンフィグの機能を用いて取得する。このステップでは、何らかの事情、例えば、プリンタドライバ603の接続先がプリントサーバなどで、画像入出力装置と直接接続されていないため、プリンタドライバ603は濃度閾値を取得できないケースがある。そのため、次のS2204において、プリンタドライバ603は、濃度閾値が取得できたかどうかの判定を行う。
S2204では、プリンタドライバ603は、濃度閾値が取得できたと判断した場合には、S2205に処理を進める。
S2205では、プリンタドライバ603は、クリアフォームファイルに描画する情報の濃度を濃度閾値−1濃度単位とする。例えば、濃度表現が0〜255の1バイト表現で、濃度閾値が「240」の場合、S2205において、描画する情報の濃度を「240−1=239」とする。
次にS2206において、プリンタドライバ603は、前述のS2205で決定した濃度でユーザが指定した情報をクリアフォームファイルに描画し、そのクリアフォームファイルを画像入出力装置3に送信する。これにより画像入出力装置3ではクリアフォームファイルの登録が行われる。そして、S2206の処理が終了すると、プリンタドライバ603は、本フローチャートの処理を終了する。
一方、S2204において、濃度閾値が取得できなかったと判断した場合には、プリンタドライバ603は、S2207に処理を進める。
S2207では、プリンタドライバ603は、図25に示すダイアログからユーザが手動設定した濃度閾値の値を取得する。このステップについて図25を参照して詳しく説明する。
図25は、プリンタドライバ603が表示部24に表示するデバイス設定ダイアログを示した図である。なお、このダイアログでは先に説明したダイナミックコンフィグによる画像入出力装置3の装置構成情報を取得するほか、取得できなかった場合にユーザが手動で設定を行うことが可能である。
図25において、2704は、プリンタドライバ603がダイナミックコンフィグ機能により画像入出力装置3の装置構成情報を取得指示するためのボタンである。このボタン2704により装置構成情報が取得できなかった場合には、ユーザはこのダイアログの2701〜2703にて手動で設定を行うことになる。
このダイアログでは、2701において、画像入出力装置3の給紙オプションの設定を行うことができる。2702において排紙オプションの設定を行うことができる。2703において、クリアフォームファイル合成字の濃度閾値の指定を行うことができる。また2706は、ここでの指定した情報を破棄してダイアログを閉じるボタン、2705はここでの指定した情報を保存してダイアログを閉じるボタンである。
以下、図22のフローチャートの説明に戻る。
S2207において、ユーザが図25に示したデバイス設定ダイアログにおいて濃度閾値2703を設定している場合には、プリンタドライバ603は、その値を取得する。ただし、画像入出力装置3から装置構成情報が取得できなかった場合に、必ずしもユーザは図25のデバイス設定ダイアログにおいて濃度閾値2703を指定しているとは限らないので、S2208においてプリンタドライバは手動設定した濃度閾値があるかどうかの判定を行う。
S2208において、濃度閾値が設定されていると判断した場合には、プリンタドライバ603は、S2205に処理を進める。
そして、S2205において、プリンタドライバ603は、クリアフォームファイルに描画する情報の濃度を濃度閾値−1濃度単位に決定する。次に、S2206において、プリンタドライバ603は、前記S2205で決定した濃度単位でユーザが指定した情報をクリアフォームファイルに描画し、そのクリアフォームファイルを画像入出力装置3に送信する。そして、本フローチャートの処理を終了する。
一方、S2208において、プリンタドライバが濃度閾値をいずれの手段でも取得できなかったと判断した場合には、プリンタドライバ603は、S2209に処理を進める。
S2209では、プリンタドライバ603は、クリアフォームファイルにユーザ情報を最小濃度で描画し、そのクリアフォームファイルを画像入出力装置3に送信する。これにより、画像入出力装置3ではクリアフォームファイルの登録が行われる。例えば、濃度表現が0〜255の場合、S2209で描画するユーザ情報は「1」とする。そして、S2209の処理が終了すると、プリンタドライバ603は、本フローチャートの処理を終了する。以上がクリアフォームファイル登録処理の説明である。
<登録した情報埋め込みクリアフォームファイルの印刷>
次に、今までの手続きでユーザが指定した情報を描画したクリアフォームファイルの実際の登録画像及び印刷結果を説明する。
図26は、図22に示した手順で登録したクリアフォームファイルの実際のデータを示す図である。
図26において、2501は、前述した手順で登録したクリアフォームファイルの実際のデータである。
2502は、クリアトナーを付加したい領域情報であり、この例では、「クリアトナーサンプル」という文字の部分の濃度を最大の「255」としている。
2503は、プリンタドライバがクリアフォームファイル登録時にユーザが指定した情報である。2503で示すユーザが指定した情報は、濃度「99」で描画されている。
図27は、図26に示したクリアフォームファイルを使用して実際に印刷を行った結果を示す図である。
図27において、2601は、印刷されたクリアフォームファイルを示している。2602は、クリアトナーが印刷されている部分であり、図26の2502に示した「クリアトナーサンプル」という濃度「255」の領域情報に対応する。
なお、クリアフォームファイルには、図26の2503に示した描画されている濃度「99」の付加情報が存在する。しかし、本例では、閾値である濃度「240」以上がクリアトナー付加対象領域であるため、図26の2503に示した付加情報は、実際のクリアフォーム合成印刷では、図27の2603に示すように、実際にはクリアトナーでは印刷されない。
<登録した情報埋め込みクリアフォームファイルのプレビュー>
次に、今までの手続きでユーザが指定した情報を描画したクリアフォームファイルのプレビューの流れを説明する。
図28は、登録したクリアフォームファイルのプレビューを行う手順を示したフローチャートである。以降、このフローチャートに沿って説明する。
まず、S2801において、ユーザはプリンタドライバ603のクリアトナーダイアログにおいて、「部分クリアを行う」を選択し、プレビューするクリアフォームファイルを選択する。
図29は、プリンタドライバ603が表示するクリアトナーダイアログを示す図である。
このダイアログにおいて、図28に示したS2801で、ユーザが「部分クリアを行う」2901を選択すると、プリンタドライバ603は、画像入出力装置3からダイナミックコンフィグ機能を使用してクリアフォームファイル一覧を取得する。さらに、プリンタドライバ603は、取得したクリアフォームファイル一覧を2902の領域にリスト表示する。
次に、ユーザは、クリアフォームファイル一覧2902からプレビューを行うクリアフォームファイルを選択する。ここでは、前述の説明で登録した「サンプルクリア」というファイルを選択することとする。選択後、ユーザは、プレビューボタン2903を押下する。これを検知すると、プリンタドライバ603は、S2802に処理を進める。
次にS2802において、プリンタドライバ603は、画像入出力装置3からクリアフォームファイルのプレビュー画像を取得する。ここで取得できるプレビュー画像は図26に示した画像(2501)となる。
次にS2803において、プリンタドライバ603は、S2802で取得したクリアフォームファイルに含まれる、濃度が0より大きい領域の濃度を最大濃度に変換する。
次にS2804において、プリンタドライバ603は、クリアフォームファイルプレビューダイアログ(図30)に取得及び濃度変換したクリアフォームファイルのプレビュー画像を表示する。
図30は、クリアフォームファイルプレビューダイアログを示す図であり、プリンタドライバ603により表示部24に表示される。
図30において、3001は、ユーザがプレビューするために指定したクリアフォームファイルのファイル名を表示するテキスト表示エリアである。
3002は、プリンタドライバ603が取得、濃度変換したプレビュー画像を表示する領域である。ここに示すように、もともと濃度が最大であった「クリアトナーサンプル」という領域情報は、3003に示すように、最大濃度で表示される。
また、クリアフォームファイル登録時にプリンタドライバ603により付加描画されたユーザが指定した付加情報は、図28のS2803に示した濃度変換の結果、3004に示すように、最大濃度で表示される。そのため、このプレビュー表示方法によれば、図22のS2209において最小濃度で付加描画されたユーザが指定した情報も、通常の印刷やプレビューでは見づらく確認し辛い。しかし、この最小濃度で付加描画されたユーザが指定した情報も、上述したS2803において最大濃度に変換することにより、プレビュー時に明確に確認することが可能となる。
なお、このプレビューダイアログを閉じるには3005のOKボタンを押下する。
以上説明したように、本実施例の手順に沿えば、クリアフォームファイル登録時に、ユーザが指定した情報をクリアフォームファイル自体に埋め込み描画することが可能となる。これにより、後からプレビューなどで登録したクリアフォームファイルを確認する場合にその属性の確認が容易となる。
<応用例>
さらに、画像入出力装置3から取得した既に登録してあるクリアフォームファイルや、これから印刷を行う文書データ用のクリアフォームファイルによって、上述するようなプレビュー機能を用いた印刷結果の確認を行うことも可能である。
この際には、前述の濃度閾値を用いて印刷する際にクリアトナーが実際に印刷される領域(情報)と印刷されない領域(情報)を識別可能なように異なる色で表現してプレビューする。
さらに、実際の印刷を行う際の文書データと合成し、クリアトナーの印刷される部分と印刷されない部分とを確認できるようにプレビューしても良い。
その際には、クリアトナーの印刷される部分と印刷されない部分とを、合成する文書データに使われていない、異なる2色を用いてプレビューするなどして、ユーザにとって認識しやすいように表示を行うことも可能である。
〔他の実施形態〕
上記第1実施形態では、プリンタドライバ603から送信された印刷データに基づいて画像入出力装置3にクリアフォーム合成処理を実行させてテストプリントする構成について説明した。
また、上記第2実施形態では、プリンタドライバ603から送信された印刷データに基づいて画像入出力装置3にクリアフォーム合成処理を実行させてプリンタドライバ603がプレビュー表示する構成について説明した。
さらに、上記第3実施形態では、プリンタドライバ603が画像入出力装置3よりフォームデータ及び濃度閾値を取得してクリアフォーム合成処理を実行して、お試し印刷又はプレビュー表示を行う構成について説明した。
上記各実施形態の他、次のように構成してもよい。プリンタドライバ603が、フォームデータ用文書データからフォームデータを作成し、作成したフォームデータ内のクリアトナーが載る部分を第一の色に変換し、クリアトナーが載らない部分を第二の色に変換する。そして、プリンタドライバ603が、変換したフォームデータと文書データを合成し、合成したデータの印刷ジョブを画像入出力装置3に送信、又は、プレビュー表示する構成であってもよい。なお、フォームデータ用文書データは、クリアトナー印刷する文書データに含まれていてもよい。例えば、前記文書データの偶数(又は奇数)ページをフォームデータ用文書データとしたり、特定のページ(最終ページ目)をフォームデータ用文書データとしてもよい。
また、その他、次のように構成してもよい。プリンタドライバ603が、フォームデータ用文書データからフォームデータを作成し、作成したフォームデータ内のクリアトナーが載る部分を第一の色に変換し、クリアトナーが載らない部分を第二の色に変換する。そして、プリンタドライバ603が、変換したフォームデータを画像入出力装置3に登録する。さらに、プリンタドライバ603は、前記登録したフォームデータを使用するフォームデータに指定する情報、文書データ、文書データに前記フォームデータを重ねて印刷する指示を含む印刷ジョブを、画像入出力装置3に送信するように構成してもよい。
以上示したように、本発明のプリンタドライバ603は、クリアトナー印刷のテストプリントの際に、文書データ内で指定されている色と識別可能な第一の色,第二の色を決定する。さらに、プリンタドライバ603は、クリアトナー印刷でフォームデータ内のクリアトナーが載る部分を第一の色で印刷するように指定し、クリアトナーが載らない部分を第二の色で印刷するように画像入出力装置3に指定する構成を有する。
また、プリンタドライバ603は、クリアトナー印刷のプレビュー表示の際に、文書データ内で指定されている色と識別可能な第一の色,第二の色を決定する。さらに、プリンタドライバ603は、クリアトナー印刷でフォームデータ内のクリアトナーが載る部分を第一の色で表示し、クリアトナーが載らない部分を第二の色で表示するように制御する構成を有する。
なお、プリンタドライバ603は、文書データが複数ページの場合、該文書データのページ毎に前記第一の色,前記第二の色を決定するように構成してもよい。
また、付帯情報(図8の827)は、プリンタドライバ603において文書データと合成される構成であっても、画像入出力装置において文書データと合成される構成であってもよい。
さらに、上述した第一の色と第二の色は、透けて見える色情報とするように構成してもよい。
また、文書データ内で指定されていない色が、色リスト(図14の14−b)に存在しない場合には、文書データ内で指定されている色を変換し、該変換した文書データ内で指定されていない色を第一の色,第二の色に決定する構成とする。
さらに、クリアトナー印刷のテストプリントの際に、画像入出力装置3(又はプリンタドライバ603)は、フォームデータ内のオブジェクトの輪郭のみを抽出して、文書データにオーバレイ印刷するように構成してもよい。
また、クリアトナー印刷のプレビュー表示の際に、プリンタドライバ603は、フォームデータ内のオブジェクトの輪郭のみを抽出して、文書データにオーバレイしてプレビュー表示するように構成してもよい。
また、プリンタドライバ603は、フォームファイルを生成する際、フォームファイルが全面にかかっていると判断された場合は、フォームファイル上のオブジェクトを削除し、文書データ上にフォームが全面に載っているという情報を付加する
さらに、プリンタドライバ603は、文書データを色変換(色補正)する場合、文書データ中のオブジェクトをCMYのみで印刷させるように色変換し、第1の色を黒(ブラックトナーを使用する)ように指定する構成であってもよい。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。例えば、プリンタ、ファクシミリ、PC、サーバとクライアントとを含むコンピュータシステムなどの如くである。
さらに、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
また、上述した各実施形態及びその変形例を有機的に組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
以上のように本実施形態では、プリンタドライバ603で文書データ(有色トナーを用いて印刷される有色トナー用のデータ)内のオブジェクトに指定されている色を解析し、該オブジェクト中で使われていないそれぞれ異なる第一の色と第二の色を自動決定する。さらに、プリンタドライバ603で、第一の色はフォームファイル(クリアトナーを用いて印刷されるクリアトナー用のデータ)中のクリアトナーが載る部分を印刷する色として設定する。さらにプリンタドライバ603で、前記第二の色はフォームファイル中のクリアトナーが載らない部分を印刷する色として設定する。またさらに、プリンタドライバ603で、文書データと共にフォームの色情報変換命令を画像入出力装置3に送信し、画像入出力装置3で第一及び第二の色情報を利用し文書データとフォームデータを合成し出力する。
このような構成を有することにより、クリアトナー印刷を使用しない視認性の良いお試し印刷機能を実現することができる。このため、従来では、クリアトナー印刷において、登録したフォームファイル上の濃度閾値未満のオブジェクトはクリアトナーが載らないため、オペレータの意図しない結果となることがあった。また、実際にクリアトナー印刷を行うと、別途追加課金対象になり、コストがかかってしまっていたといった問題点があったが、このような問題が解決可能となる。
なお、上記各実施形態では、複数の有色トナーを用いて印刷される有色トナー用のデータとして、文書データという表現を用いて説明したが、有色トナーを用いて印刷される有色トナー用のデータあればどのようなデータであってもよい。
また、上記各実施形態では、クリアトナーを用いて印刷されるクリアトナー用のデータとして、クリアフォームを例にして説明したが、クリアトナーを用いて印刷されるクリアトナー用のデータあればどのようなデータであってもよい。
なお、図6には特に図示していないが、メモリマップには、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態においてフローチャートで示した機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD-ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
したがって、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のプログラムそのものをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、該ホームページから圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやFTPサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する。さらに、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。さらに、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、以下のような構成も含まれることは言うまでもない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードを、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込む。そして、該メモリに書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
なお、上述した各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。