JP5854622B2 - 画像形成システム、情報処理装置、画像形成方法、および情報処理方法 - Google Patents

画像形成システム、情報処理装置、画像形成方法、および情報処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、有色記録剤と透明記録剤等の特色記録剤とを用いて印刷用紙等の記録材に画像を形成する画像形成装置及び、画像形成装置に接続された情報処理装置に関する。
近年、透明色を表現するクリアトナーを用いた電子写真装置が提案されている。クリアトナーを用いることで、様々な表現ができるようになり、出力物の付加価値が向上する。CMYK等の有色トナーの他にクリアトナーを付加する仕組みを電子写真装置に組み込むことでクリアトナーを使った出力物の作成を可能にしている。このようなクリアトナーを用いた印刷システムをクリアシステムと称する。
クリアシステムにおいて、クリアトナーを用いて印刷する部分を指定する方法として様々な方法が提案されている。以下、有色トナーを用いて出力処理を行うデータを有色データ、クリアトナーを用いて出力処理を行うデータをクリアデータと定義する。また、以下ではデータと情報とは同種の内容を示す趣旨で使用する。
有色データを含む画像に対してクリアデータを付加する形態としては、印刷面全面にクリアトナーを載せる“全面コート”、あるいは印刷面の特定部分にのみクリアトナーを載せる“部分コート”などが知られている。
これらの形態でクリアデータを生成する方法として、一般的には、有色データとクリアデータを別個のアプリケーションデータとして作成する方法が用いられている。そして、別個のアプリケーションデータをそれぞれを処理した有色ジョブとクリアジョブから形成される画像を合成処理して最終出力物とする方法が使われている。この方法では、ユーザが原稿となるデータを2回作成・印刷処理を行わなければならない。これを回避するため、1つの原稿データに有色データとクリアデータを共存させる手法がある。この共存させる手法として、有色データ中の特定位置にある部分、または、特定の色や属性が指定されている部分をクリアデータと解釈する機能を有するものがある。この方法を用いると、ユーザは1回の原稿データ作成・印刷処理でクリアを含む出力物を得る事ができる。以下、原稿データの特定の部分をクリアデータとして指定することを、クリア指定と称する。
例えば特許文献1では、クリア指定の方法として、プリンタドライバのユーザインタフェース上で任意の色を指定させ、指定された色のオブジェクトをクリアデータに置き換えて描画する方法を取っている。このように色を指定する方法は、例えば、特許文献1にも記載されている、範囲指定された箇所をクリアデータ箇所と指定する方法と比較して、より細かい箇所についても正確にクリア指定をすることが可能となる。
また、上記クリアデータ部分を色指定する別手法として、名前付きプロファイルを使用する方法も使われている。アプリケーション側で入力色の指定時に特定の文字列を用いた場合、その文字列に対応した名前付きプロファイルが選択される。クリアシステムにおいては、色処理に際して、その特定の文字列に対応する名前付きプロファイルを用いて色処理がなされた場合に本来指示される有色トナーではなく、クリアトナーを用いると指定を変換することで、クリア指示を実現している。
特開2006−309685号公報
しかしながら、上記で述べた1つの原稿データに有色情報とクリア情報を共存させる手法のうち、特定の色、または、名前付きプロファイルなどの特色(スポット・カラー)をクリア情報に対応させる手法には次のような問題がある。
現状のRGB、CMYKなどの表色系(色情報システム)においては、クリアトナーを用いるべき色(以下、透明色)を指定する形式が存在しない。そのためアプリケーションで有色情報とクリア情報とを同時に含む印刷データを作成するにあたり、何らかの有色情報を、透明色を示すクリア情報として代替使用しなければならない。例えば、背景技術で説明した名前付きプロファイル(特色)が指定された画像情報をクリア情報として変換解釈するシステムにおいては、本来このプロファイルで定義されている色を用いた出力は不可となる。上記名前付きプロファイルで定義された色(特色)に限らず、通常の色情報システムにおける特定の色(RGB/CMYK値)をクリアに変換解釈するクリア情報生成・解析システムにおいても同様である。
すなわち、従来技術では、特定色→透明色に変換解釈する処理法則では、透明色に変換解釈することになっている色は出力時に犠牲になる(本来その色が持つ情報では出力されない)。例えば印刷データ中のある特色は必ず透明色に変換されてしまい、その特色本来が持つ色を再現することができないという課題がある。
本発明にかかる情報処理装置は、特定の色を指定した領域に前記特定の色に対応する有色の色材を用いた印刷と透明色の色材を用いた印刷とを画像形成装置に行なわせる第一のモードか、または、前記特定の色を指定した領域に前記特定の色に対応する有色の色材を用いた印刷を行なわせずに前記透明色の色材を用いた印刷を前記画像形成装置に行なわせる第二のモードかの指示を受け付ける受付手段と、前記受け付けた指示を含む印刷データを生成する印刷データ生成手段と、前記印刷データ生成手段が生成した印刷データを前記画像形成装置に送信する印刷データ送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、特定の有色情報をクリア情報として代替指定する際、代替指定された色情報とクリア情報とを含む画像情報の色変換が可能となる。
本発明におけるクリア印刷を行うためのユーザインタフェース(UI)模式図である。 実施形態1における印刷システム(1エンジン)の構成図である。 クリア印刷システムを用いてクリアジョブを処理する際のフローチャートである。 本来の特色処理を説明する図である。 本来の特色処理におけるデータの流れを説明する図である。 従来における、特色をクリアに代替使用する処理を説明する図である。 従来における、特色をクリアに代替使用する処理におけるデータの流れを説明する図である。 実施形態1における、特色をクリアに代替使用する処理を説明する図である。 実施形態1における、特色をクリアに代替使用する処理におけるデータの流れを説明する図である。 実施形態1における処理を説明するフローチャートである。 実施形態2における、特色をクリアに代替使用する処理を説明する図である。 実施形態2における、特色をクリアに代替使用する処理におけるデータの流れを説明する図である。 実施形態2における、印刷システム(2エンジン連結)の構成図である。 実施形態2における処理を説明するフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
<実施形態1>
図2は実施形態1を実現するためのシステム構成図の一例を示す図である。有色トナーとクリアを含む特色トナーとを共に有するMFP(MultiFunction Peripheral)206と、ホストコンピュータ(PC)201とは、ネットワーク205を介して接続されている。PC201は、アプリケーションデータをPDL(Page Description Language)データ203及びPDLジョブ204に変換するプリンタドライバ202を有する情報処理装置である。MFPは、コピー、プリンタ、FAXなどの複数の機能を1台で実現する装置(画像形成装置または印刷装置)を示す。
図2に示すシステムでは有色トナーとクリアトナーとを1度の指示で印字することができる。1度の指示で印字とは、現像、転写、定着などの印刷プロセスを有色トナーとクリアトナーとで別々に行うのではなく、まとめて行うことを意味している。クリアトナーは用紙全面に印字することも、プリント処理またはコピー処理時に特定の色を用いて印刷されるデータの上や特定のオブジェクトの上に限定して部分的に印字することもできる。
次に、MFP206の構成を詳細に説明する。ネットワークI/F207ではPDLジョブを含む印刷データ等の受信や後述するラスタ画像や制御データ等の送信を行う。コントローラ212は、CPU213、レンダラ220、及び画像処理部222で構成される。CPU213上のジョブコントローラ212は、受信したPDLジョブの制御コマンドを解釈し、PDLデータ215を取り出す。インタプリタ216は、PDLデータ部分を解釈し、色変換217を経て中間言語データ218または219を生成する。インタプリタ216は印刷データ中にクリア指示が含まれた場合、中間言語データ(CMYK)218の他に中間言語データ(クリア)219を生成する。クリア指示は、例えば印刷データ中の制御情報などに含まれて送られる。
レンダラ220は生成した中間言語データ218または219からラスタ画像221を生成する。画像処理部222はラスタ画像221やスキャナ209で読み込んだ画像に対して色処理の等の画像処理を行う。コントローラ212と接続されたプリンタ223はシアン・マゼンタ・イエロー・ブラック等の有色トナーや、クリアを含む特色トナーを用いて紙上に出力データを形成するプリンタである。プリンタ223は紙の給紙を行う給紙部224と出力データを形成した紙を排紙する排紙部225とを持つ。またプリンタ223にはさらに、プリンタから排出された紙を給紙する給紙部227とステイプルやパンチ、製本などのフィニッシング処理を行った後に紙を排紙する排紙部228とを持つフィニッシャ226を装着することも可能である。表示装置208はユーザへの指示やMFP206の状態を示すUIを表示する。スキャナ209はオートドキュメントフィーダーを含むスキャナである。スキャナ209は束状のあるいは一枚の原稿画像を図示しない光源で照射し、原稿反射像をレンズでCCDセンサ等の固体撮像素子上に結像し、固体撮像素子からラスタ状の画像読み取り信号を画像データとして得る。入力装置210はユーザからの入力を受け付けるためのインタフェースである。記憶装置211はコントローラ212で処理されたデータ等を保存する。
次に図3を用いて、クリアジョブを処理する際の全般的な処理フローの一例を説明する。まず、PC201にてアプリケーションデータから印刷データを生成する(印刷データ生成処理)。プリンタドライバ202は、S301で印刷データを取得し、S302で、取得した印刷データがクリア印刷指定されているかどうかを判定する。クリア指定の場合はS304でクリアジョブを、クリア指定でない場合はS303で通常ジョブを生成し、いずれもS305で印刷ジョブを印刷装置のコントローラ212に送信する(印刷データ送信処理)。S304でクリアジョブを生成する場合の詳細については後述する。
コントローラ212では、S308で印刷ジョブを取得すると、S307でクリアジョブか否かを判断し、クリアジョブの場合はS309で有色情報とクリア情報を含む中間言語データを生成する。クリアジョブか否かの判断は、印刷ジョブ中の制御情報などを参照して判断することができる。また、S309で生成された中間言語データとともに出力データの制御データ321も生成される。ここで制御データとはユーザからドライバ202を介して設定された枚数や用紙サイズ、メディア種類、フィニッシャ設定などの情報である。通常ジョブの場合はS308で有色情報のみの中間言語データを生成する。また、S308で生成された中間言語データとともに出力データの制御データ322も生成される。生成された中間言語データはいずれもS310でレンダリング処理され、ラスタ画像323が生成される。このラスタ画像323に対しS311で画像処理が施され、プリンタへの出力データ324が生成される。
これらの出力データ324や制御データ321、322はプリンタ223に送られ、S312で給紙、S313で印字処理され、S316でフィニッシング処理が施されて終了する。
次に、クリア指示の例として名前付きプロファイルを使用した処理について説明する。まず、クリア指示として名前付きプロファイルを使用する説明に先立って、通常の名前付きプロファイルを使用する例について説明する。
図4及び図5は、本実施形態による手法の前提となる本来の特色処理の概要とデータ変遷について説明した図である。
図4の401は使用する色を設定するアプリケーション上のUI画面であり、作成する文書に使用する色についての指定を行う。この色設定画面401で「特色」が選択されると、特色設定画面402が表示され、ユーザが、「特色」として使用する特色名を指定する。これによりユーザは、入力色に特色を指定したアプリケーションデータを作成する事ができる。このようにして作成されたアプリケーションデータは、印刷装置であるMFP206のコントローラまたはMFP206に対応するプリンタドライバ202でPDLデータ403に変換される。この時、一般色か特色かで色変換処理が異なる。例えばPDLデータ403で使われる入力色に一般色が指定されている場合、色変換処理を行うカラーマネージメントシステム404では、使用している色空間の変換規定に従うソースプロファイルを用いる。これにより入力色空間sRGBから装置非依存のLab色空間にマッピングする。さらにディスティネーションプロファイルを用いてLab色空間を出力装置依存のCMYK色空間にマッピングする。この色変換処理を経てPDLデータから中間言語データ(オブジェクト)406が生成される。
一方、アプリケーション画面401で入力色の指定時に特定の文字列(本例では402の“特色2”)を用いた場合、カラーマネージメントシステムは405の動作を行う。すなわち、ネームドプロファイル407を用いて指定された特色名に対応するLab(2)値を選択し、そのLab(2)の値に対してディスティネーションプロファイルが適用され、CMYK値が選択される。これにより、指定された特色名については入力色空間(RGB値で表現)に拠らず直接Lab値に対応する色を指定する事ができる。なお、ネームドプロファイル407は、例えばアプリケーションデータと共にMFP206のコントローラまたはMFP206に対応するプリンタドライバ202に渡される。
この時、データフローは図5で示す関係となる。原稿データ505をアプリケーションで作成して得られるアプリケーションデータ501には、一般色として入力色値(図5ではsRGB)で指定されているものと、特色(色名)で指定されているものが混在する。これらのデータはカラーマネージメントシステム502でいずれもCMYK色値で表現され中間言語データ506として保持される。この中間言語データはレンダリングシステム503でCMYKの各版としてラスタライズされプリントエンジン504に送られて印字結果507が得られる。なお、カラーマネージメントシステム502及びレンダリングシステム503は、MFP206のコントローラで行われる場合もあれば、MFP206に対応するプリンタドライバ202にて行われる場合もある。
次に、上記本来の特色処理を利用した、従来のクリア指定処理について説明する。図6及び図7は、特色処理利用してクリア指定を行う際の処理概要とデータ変遷について説明した図である。
図6の601は401と同じくアプリケーションの色設定を行うUI画面であり、作成する文書に使用する色についての指定を行う。この色設定画面601で「特色」が選択されると、さらに特色をクリア指定するクリア設定画面602が表示される。そして、クリア指定を行う場合は特色設定画面603から特色名を選択し、クリアに代替指定する特色として設定する(図6では“特色2”がクリアとして代替指定される)。この結果、アプリケーションデータには、特色2がクリアとして代替指定されている情報が含まれることになる。
特色2がクリアとして代替指定される場合、例えばアプリケーションデータと共に送られるネームドプロファイル607の一部を書き換える処理を行う。すなわち、特色に対応するネームドプロファイル607の色名の中で、クリア指定特色名(この例では特色2)に相当するテーブルのLab値が格納されている部分にクリア対応テーブル608への参照先アドレスが格納される。クリア対応テーブル608は特色2に対してクリアを色指定するクリアタグが関連付けられたテーブルであり、このテーブルは、特色2がクリア指定されているという情報に基づいて生成される。クリア対応テーブル608も、アプリケーションデータやネームドプロファイルとともにMFP206のコントローラまたはMFP206に対応するプリンタドライバ202に渡される。
その後の色変換処理では、特色が指定されている場合、すなわち、ネームドプロファイルを適用する場合にクリア対応テーブル608への参照アドレスが格納されているときには、クリア対応テーブルを参照してクリアタグを付ける処理が行われる。または、初めからクリア対応テーブルを検索するアルゴリズムでも良い。この場合は先にクリア対応テーブルを用いた検索を行い、ここでヒットしなかった特色名について通常のネームドプロファイル検索を行う処理をしてもよい。
これによりユーザは、指定した特色をクリアとしてアプリケーションデータを作成する事ができる。このようにして作成されたアプリケーションデータは、印刷装置であるMFP206のコントローラまたはMFP206に対応するプリンタドライバ202でPDLデータ604に変換される。そして、指定された特色名がクリア指定されているか否かにより色変換処理が異なる。例えばPDLデータ604で、特色1が指定されている場合、本来の特色として色変換処理を行う。すなわち、カラーマネージメントシステム605ではネームドプロファイル607を用いて指定された特色1に対応するLab(1)値を選択し、そのLab(1)の値に対してディスティネーションプロファイルが適用され、CMYK値が選択される。一方、特色2が指定されている場合、この特色名はクリアの代替指定されているため、ネームドプロファイル607の特色2に対応するテーブルには、クリア対応テーブル608へのリンク情報が入っている。このクリア対応テーブルからクリアタグが選択され、特色2が指定された色範囲はクリアデータとなる。
特色1及び特色2が指定されている時のデータフローは図7で示す関係となる。原稿データ706をアプリケーションで作成して得られるアプリケーションデータ701は、通常の特色として指定されている特色1と、クリアに指定されている特色2とがそれぞれ指定されたデータであるものとする。これらのデータはカラーマネージメントシステム702において、特色1はCMYK色値で、特色2はクリアを示す符号値でそれぞれ表現された中間言語データ707として保持される。この中間言語データはレンダリングシステム703でそれぞれCMYK、及びクリア版としてラスタライズされる。CMYK版はCMYKエンジン704に、クリア版はクリアエンジン705にそれぞれ送られて、特色2が指定された画像部分にクリア印刷が施された印字結果708が得られる。なお図6及び図7には図示していないが、特色指定されていない色は、図4及び図5に示すように一般色として色変換処理が行われる。
以上のように、ある特定の色をクリアとして代替指定する手法に対し、本実施形態にかかる手法を以下に説明する。
本実施形態では、1エンジンにクリアトナーを用いて印刷するクリア画像とCMYKトナーを用いて印刷するCMYK画像を印刷する印字構成を持つデバイス(MFP)を前提としており、アプリケーションデータから生成されるPDLデータは1つである。
図8及び図9は、1つのデバイスでCMYK画像とクリア画像を同時に印字処理するシステムにおいて、本実施形態における、特色とクリア指定の並行処理の概要とデータ変遷について説明した図である。
図8の801は601と同じくアプリケーションの色設定を行うUI画面であり、作成する文書に使用する色についての指定を行う。この色設定画面801で「特色」が選択されると、さらに特色をクリア指定するクリア設定画面802が表示される。クリア指定を行う場合は特色設定画面803から特色名を選択し、クリアに代替指定する特色として設定する。この時、さらに特色クリアモードの選択肢として、クリア指定された特色をクリアとしてのみ使用するか、またはクリアと本来の特色両方の情報として使用するかを選択する手段を備える。ここで、クリアは有色として指定できない色ということができる。また、特色は、この透明色の代替色として指定される第1の色ということができる。クリア設定画面802ではラジオボタンでユーザからの選択を択一的に受け付ける例を挙げている。ここで“クリアのみ”が選択された場合の動作は、図6及び図7で説明した処理となる。ここで“クリア+特色”が選択された場合、次に述べる処理を行うことにより、ユーザは1つのアプリケーションデータで、指定した特色本来の色(第1の色本来の色)で印字した上に、さらにクリアを重ねて印字する事ができる。すなわち、特色に対応するネームドプロファイル807の色名の中で、クリア指定の特色名(この例では特色2)に相当するテーブルには新たに情報が追加され、クリア対応テーブル808への参照先アドレスが格納される。これにより、特色2に対して、本来のLab値(2)とクリア指定であるか否かの情報とのいずれも参照可能となる。この新たに情報が追加されたネームドプロファイルについても、アプリケーションデータやクリア対応テーブルと共にMFP206のコントローラまたはMFP206に対応するプリンタドライバ202に渡される。また、アプリケーションデータは、“クリア+特色”が選択され、かつ、クリア指定される特色は“特色2”であることを示す情報が含むことができる。すなわち、クリア印刷用に代替色として指定された特定の色が、その色本来の色を印刷すべきか否かについての指示情報を含むことができる。また、拡張されたネームドプロファイル807をアプリケーションデータと共にMFP206のコントローラまたはMFP206に対応するプリンタドライバ202に渡すことによっても、“クリア+特色”が設定されているか否かの情報を通知できる。
作成されたアプリケーションデータは、印刷装置であるMFP206のコントローラまたはMFP206に対応するプリンタドライバ202でPDLデータ804に変換される。指定された特色名が先に説明した“特色+クリア”指定されている場合、まず本来の特色として色変換処理を行う。すなわち、カラーマネージメントシステム805では、送られたネームドプロファイル807を用いて指定された特色2に対応するLab(2)値を選択する。そのLab(2)の値に対してディスティネーションプロファイルが適用され、CMYK値に変換される。さらに、この特色名がクリア指定されているか否かをネームドプロファイル807の“クリア情報”から判断する。参照先が登録されている場合は登録先のクリア対応テーブル情報に従い、特色2が指定された色範囲はクリアデータとなる。
なお、ここで単にクリアとしての情報を用いるか否かのみであれば、ネームドプロファイル807の“クリア情報”欄に直接クリアタグを入れてもよい。クリア情報にさらに分類を適用する場合などはここで述べたクリア対応テーブル参照を行っても良い。例えば、クリアについても中間調などの階調レベルを調節する場合には、さらなる分類を適用するものとしてクリア対応テーブル参照を行っても良い。
この時、データフローは図9で示す関係となる。原稿データ906をアプリケーションで作成して得られるアプリケーションデータ901には、一般色データとして指定されているsRGBと、クリア+特色に指定されている特色2とがそれぞれ指定されたデータである。これらのデータはカラーマネージメントシステム902において、一般色はCMYK色値で保持され、特色2は、特色2に対応するCMYK値と、クリアを示す符号値との両方で表現された中間言語データ907として保持される。この中間言語データはレンダリングシステム903でそれぞれCMYK(一般色と特色2が含まれる)、及びクリア版(特色2に対応する画像部分のみが含まれる)としてラスタライズされる。CMYK版はCMYKエンジン904に、クリア版はクリアエンジン905にそれぞれ送られる。そして一般色と特色2とが指定された画像部分には有色印刷が、特色2が指定された画像部分にはさらにクリア印刷が付加された印字結果908が得られる。
上記実施形態について処理を、図10のフローチャートを用いて説明する。S1001において、本発明にかかる印刷装置がPDLデータを取得すると、S1002で色情報が特色か一般色かを判定する。S1002の判定処理は、PDLデータに含まれる制御情報が特色指定をしているか否かに基づいて行うことができる。S1002にて特色でない(すなわち、一般色である)場合は、通常の色処理が行われるため、S1003でCMYKに色変換されオブジェクトが生成される。特色指定の場合は、S1004で特色名を取得し、この特色データに対して“特色+クリア”情報が指定されているかどうかをS1005で判定する。S1005の判定処理についても、PDLデータに含まれる制御情報を参照して、“特色+クリア”情報が指定されているか否かに基づいて行うことができる。あるいは、ネームドプロフィアルのクリア情報欄を参照して、対応する特色に対してクリア対応テーブルへの参照があるか否かに基づいて判定することもできる。単にクリア指定されている場合はS1006でネームドプロファイルの対応する特色名のLab値は破棄または非参照とし、S1007でクリア情報を設定し、S1008でクリアオブジェクトを生成する。一方、“特色+クリア”の並列指定がなされている場合は、S1009でネームドプロファイル上の対応する特色名のクリア情報を設定し、S1010でまず本来の特色に対応するCMYKに色変換を行ったオブジェクトを生成する。さらに同じ特色指定の画像部分に対してS1011でクリアオブジェクトも生成する。
上記S1002〜S1011までの処理は、取得したPDLデータの全ての色指定されている画像データに対して行われ、終了するとS1012に移行して、各処理にて生成されたオブジェクトを含む中間言語データをレンダリング処理する。さらに、S1013でラスタライズ画像に対する画像処理が行われ、S1014で実際にメディアにプリント処理が行われ、処理が終了する。
なお、図10の例では、S1005の処理で“特色+クリア”が指定されているか否かによって処理が分かれている。そもそもS1009〜S1011の処理によれば、クリア指定の代替色として指定されている場合であっても、代替色として指定された色本来の印字も可能となる。従って、S1006の処理に進む場合、すなわち、あえて特定の色を犠牲にする必要性は少ないように思われる。しかしながら、使用方法によっては、クリアのみを印字したい場合が想定される。このような場合には、特定の色をクリア指定する必要があり、かつ、その特定の色の印字をあえて希望しない場合が想定される。従って、S1005では“特色+クリア”が指定されているか否かによって処理を分岐させており、これにより、多用なユーザニーズに応えることが可能となっている。
なお、本実施形態では、クリアに代替指定する色として特色を用いたが、例えば入力RGB値をシステム内で特定できるような色処理システムの場合、特定のRGB値を持つ色をクリア指定とすることも可能である。例えば、RGB値がデバイス非依存のLab値に変換された場合に、そのLab値が所定の色値を示す場合には、その色をクリアの代替色として指定することも可能である。また、上記の例では、ネームドプロファイルのテーブル情報を参照する例を挙げて説明したが、これに限られることはない。少なくとも、ある色に対してクリア用の代替色の指定がされていること、及び、その代替色であるある色本来の色を出力するか否かの情報が何かしらの形で伝達さればいずれの態様も本実施形態の範疇に含まれ得る。
図1は、本実施形態におけるクリア印刷が可能な印刷装置に対するクリアの指定方法を説明する図である。101はPC201上のドライバ202または、クリア印刷装置であるMFP206の入力装置210で表示されるユーザインターフェース(UI)である。
101上の「クリア印刷」メニュー102では、クリア印刷を行うか否かを決定する。「クリアコート処理」メニュー103では、1エンジンで有色とクリアを一度に印字する(1パス)か、有色とクリアの印字処理を別に行う(2パス)か、を指定する。ここで2パスが選択されると、本実施形態では一旦有色のみで印字した出力物を再度印刷装置に給紙して、2回目はクリアのみを印字するという動作になる。また後述する実施形態2において、有色を印字するエンジンと、有色もクリアも印字可能なエンジンを物理的に接続した連結システムでは、2パスが指定されると、1回の給紙で有色エンジンでの印字処理とクリアエンジンでの印字処理を直列に行う。
「クリアコートスポットカラー名」104では、クリアとして代替指定する特色名を指定する。この時指定されたスポットカラーの振る舞いは上述した通りである。
「クリアコートフォーム名」105は、予めフォームデータを登録し、このデータ中の全ての画像情報をクリア画像として扱う時に指定する。ここで指定されたフォームデータが持つ色情報をクリアと併用したい場合も、本発明で提供する手段を用いて実現することが可能である。すなわち、“特色”に対応する画像部分の代わりに、“フォーム”に対応する画像部分を本発明の処理対象とすることで、本来クリアとしてのみの印字に限られていたフォームに対し、有色でのフォーム印字+クリア印字の両立を実現できる。
「特色クリアモード」106は、クリアコートスポットカラー名104で指定されたスポットカラーが、“クリア+特色”か、または、“クリアのみ”であるかを指定する。この時指定されたスポットカラーの振る舞いは上述したとおりである。
以上説明したように、本実施形態によれば、クリアの代替色として指定した色について、その色本来の印字をし、かつ、その色部分についてクリア印字を行うことが可能となる。また、クリアの代替色として指定した色について、その色本来の印字をするか否かを選択することを可能とすることにより、クリア印字のみを行うか否かを選択することも可能となる。このため、例えば、クリア指定の有無がページ毎に混在する文書において、クリアを使用しないページでは上記クリア指定色も通常の色として利用したいという要望に応えるも可能となる。
また、本実施形態では、指定できない色としてクリアトナーを例に挙げて説明をしたが、このような透明記録剤に限らず、ユーザが直接指定できない色である蛍光色、パール色を表現する色を指定する際に本実施例を用いることも可能である。
<実施形態2>
実施形態1では、1エンジンで1パス処理すること、すなわちCMYKトナーを用いて印刷されるCMYK画像とクリアトナーを用いて印刷されるクリア画像を共に同じMFPで印刷することを前提としている。さらに、そのMFPで、CMYKトナーとクリアトナーを用いて1度の現像、転写、定着を行うことで画像を印刷できるMFPで印刷されることを前提としている。
そのためカラーマネージメントシステム中では1データ(PDLジョブ)中の特定の特色名に対して、CMYK(特色)画像を形成するための色変換処理とクリア画像を形成するための処理とが行われる。つまり、特色名に指定された画像に対して処理が2回を行われる。これに対し、本実施形態では、上述した2パス処理の場合について説明する。すなわち、本実施形態は有色印刷を行うMFP(CMYKエンジン)とクリア印刷を行うMFP(クリアエンジン)が連結された構成を前提とする。
あるいは、1エンジンの場合に同じ印刷装置に対して2度印刷処理を行う場合を前提としてもよい。すなわち、有色情報のみで一度現像、転写、定着などの印刷処理を終了し、出力された印字結果に対してさらにクリア情報に対する現像、転写、定着などの印刷処理を行う場合であってもよい。2パス処理のため、アプリケーションデータ、またはこれから生成されるPDLデータはそれぞれのエンジン用に個別に必要である。なお、連結接続された両プリンタはそれぞれに印刷データ(PDLジョブ)を解析処理するためのコントローラを有する。
なお、本実施形態においては、アプリケーションデータ、またはこれから生成されるPDLデータはそれぞれ個別に必要ではあるものの、ユーザは1回の原稿データ作成・印刷処理でクリアを含む出力物を得る事ができることに留意されたい。すなわち、本実施形態もユーザによって作成されたクリア指定を含む1つのアプリケーションデータを用いて処理を行う。そして、本実施形態では、その処理の際に、各デバイス用に個別に必要となるアプリケーションデータ、またはこれから生成されるPDLデータを用意する処理を行う。
図11及び図12は、本実施形態における2つのデバイスでCMYK画像とクリア画像を個別に印字処理する連結システムにおいて、特色本来の色処理とクリア指定された部分に対するクリア処理との並行処理の概要とデータ変遷について説明した図である。また図13は、本実施形態で説明する連結構成の図である。なお、図13においては、図2で説明したMFP206の詳細については省略している。
図11の1101から1103で示すUI表示は実施形態1と同じである。1102の「特色クリア設定」において“クリア+特色”が選択された場合、次に述べる処理を行う。すなわち、ユーザが作成する1つのアプリケーションデータによって、CMYKエンジンでは指定した特色本来の色を印字し、クリアエンジンではその特色が指定された画像部分にクリアを重ねて印字する。ここでは、ネームドプロファイル1110の情報は、本来の特色指定の場合、すなわち、図4で説明したネームドプロファイルと同じとすることができる。また、クリア指定特色名(この例では特色2)に対応するクリア対応テーブル中の情報は、実施形態1で説明したものと同じとすることができる。ユーザから2パス印刷を指定されたことに基づいて、必要なネームドプロファイルやクリア対応テーブルを用いることができる。なお、ネームドプロファイルを図8で示す実施形態1と同様のものを用いてもよいし、また、他のテーブルを用いても良い。
各デバイス(CMYKエンジンとクリアエンジン)に送られるPDLデータは共に“特色2”という情報を持つが、このPDL情報の処理方法がCMYKエンジンが有するコントローラとクリアエンジンが有するコントローラとで異なる。
作成されたアプリケーションデータは、まず、連結システムのメイン印刷装置であるMFP206のコントローラまたはMFP206に対応するプリンタドライバ202でPDLデータ1104に変換される。指定された特色名がさらに“特色+クリア”に指定されている場合、すなわち、例えば自身のエンジンでは対応していない処理を含む要求が指定されている場合、PDLデータ1104の複製をクリアエンジン向けPDLデータ1105として生成する。本実施形態においては、MFP206は有色印刷を行うデバイス(CMYKエンジン)であり、MFP206には有色印刷を行うデバイスであることが予め設定されている。よって、この設定情報とPDLデータ1104とを比較して、自身のエンジンでは対応していない処理(すなわち、クリア処理)を含む場合には、他のエンジンにて処理が必要となるので、PDLデータ1104の複製を生成する。
PDLデータ1104は、CMYKエンジン206を制御するコントローラ212に送られ、カラーマネージメントシステム1108(図2の217に相当)ではネームドプロファイル1110を用いて指定された特色2に対応するLab(2)値を選択する。そのLab(2)の値に対してディスティネーションプロファイルが適用され、CMYK値に変換される。
複製されたPDLデータ1105は、クリアエンジン1301を制御するコントローラ1317に送られる。カラーマネージメントシステム1107(図13の1310に相当)ではクリア対応テーブル1111を用いて指定された特色2に対応するクリアタグが選択され、特色2に対応する画像部分がクリア情報を持つ中間言語データが生成される。連結システムにおいては、クリアデバイスであるMFP1301は自デバイスがクリア印刷を行うデバイスであることが予め設定されている。よって、この設定情報とPDLデータ1105とを比較して、クリア指定されている“特色2”に対応する部分についてクリアタグを付す処理が行われる。なお、本実施形態ではクリア対応テーブル1111を直接用いているが、図6で用いたネームドプロファイル607及びクリア対応テーブル608を用いても良いし、あるいは図8で用いたネームドプロファイル807及びクリア対応テーブル808を用いても良い。また、他のテーブルを用いてクリアタグを付しても良いし、テーブルを用いずに直接クリアタグを付しても良い。
この時、データフローは図12で示す関係となる。原稿データ1209からアプリケーションで作成されるアプリケーションデータ1201には、一般色として指定されているsRGB値と、特色として“特色2”という名前を持つデータが混在している。ここで、“特色2”は、前述したように“特色+クリア”指定がされているものである。これらのデータはドライバ202を介してPDLジョブ1213に変換される。また、CMYKエンジン用として作成されたPDLデータ1213と同じ情報を持つ、クリアエンジン用PDLジョブ1205がCMYKデバイスのコントローラ214で生成される。クリアエンジン用PDLジョブ1205はネットワークI/F207、ネットワーク205を経由して、クリアエンジンのネットワークI/F1302に送られる。元のPDLジョブ1213は、カラーマネージメントシステム1202(図2の217に相当)において、一般色と特色2が共にCMYK色値で表現された中間言語データ1210として保持される。この中間言語データは、レンダリングシステム1203でCMYK(一般色と特色2が含まれる)としてラスタライズされ、CMYKエンジン1204に送られて、一般色と共に特色2が指定された画像部分には有色印刷がなされる。
この実施形態における連結システムにおいては、CMYKエンジンからの出力物がそのままクリアエンジンへの入力物となる。先に複製されクリアエンジンに送られた、クリアエンジン用PDLジョブ1205は、コントローラ1317内のカラーマネージメントシステム2 1206(1310に相当)で、sRGB値が指定されている画像部分の情報は破棄または非参照される。これは、自身がクリア処理を担当するという予め設定された情報に基づいて行われる。そして“特色2”が指定されている画像部分のみがクリア変換され、中間言語データ1211として保持される。このデータからレンダリングシステム2(1313に相当)でクリア版が生成され、プリントエンジン2(1317に相当)でクリア印字のみがCMYKエンジンからの出力物に対して行われる。
これにより、印字結果1212に示すような、特色2で指定された部分が、本来の特色2の色のトナーとクリアトナーの両方を用いて印字された出力物を得ることができる。
本実施形態について処理を、図14のフローチャートを用いて説明する。S1401において、連結構成の印刷装置でメインのデバイス(ここではCMYKエンジンであるMFP206)がPDLジョブ(MFP206用PDLデータ)を取得する(第1の印刷データ取得処理)。次に、S1402でS1401で取得したPDLジョブが“クリア指定特色名”が選択されているジョブか否かを判定する。すなわち、ある特色に対してクリア指定がされているか否かを判定する。この判定は、PDLジョブに含まれる制御情報などに基づいて行われる。“クリア指定特色名”が選択されていない場合は、ジョブ中にクリアデータを含まないPDLデータとしてCMYK印刷のみを行うためS1408にてCMYKエンジンに対してPDLジョブを送信し終了する。
“クリア指定特色名”が選択されているジョブである場合は、クリアエンジン用PDLジョブを生成するためS1403でPDLジョブの複製を行う(第2の印刷データ生成処理)。次にS1404で“特色クリア設定”に「クリアのみ」と「クリア+特色」のいずれが設定されているかを判定する。「クリアのみ」が設定されている場合は、クリアに指定されている特色に対しては本来の特色の色情報での印字を行わないため、S1405CMYKエンジン用PDLからクリア指定特色に対応する画像情報を破棄または非参照とする。「クリア+特色」が設定されている場合は、CMYK用エンジンでクリア指定されている特色も有色印字するため、S1405は行わずS1406に移行する。S1406では、クリアエンジン用の複製されたPDLデータからクリア(特色)が指定されていない画像情報を破棄または非参照とする。次にS1407でこのPDLジョブをクリアエンジンに対して送り、最後にS1408でCMYKエンジンに対してCMYKエンジン用PDLジョブを送り終了する。その後、CMYKエンジンでは、送られたPDLジョブに基づいてCMYK画像が形成され(第1の画像形成処理)、その画像を記録媒体に出力する(第1の出力処理)。クリアエンジンでは、送られたPDLジョブに基づいて、クリア画像が形成され(第2の画像形成処理)、その画像をCMYKエンジンから出力された記録媒体に出力する(第2の出力処理)。
なお、図14の例では、メインデバイスにおいて不必要な情報については非参照としたり破棄したりする例を説明したが、クリア処理を行うデバイス(MFP1301)にてこの処理を行ってもよい。例えば、S1406のクリアエンジンに対するPDLデータからのクリア(特色)が指定されていない画像情報の破棄等は、クリア処理を行うデバイス(MFP1301)にて行っても良い。また、実施形態1及び2の例では、不必要な情報については、非参照としたり、破棄したりするものとして説明したが、単にその情報を用いないことの例示に過ぎず、実装するシステムに応じて適宜最適な処理を採用することが可能である。
また、本実施形態においては、PDLジョブを複製する場合を例に挙げて説明したが、例えばメインのデバイス(または対応するプリンタドライバ)にて受信したPDLデータから新たにクリア用のPDLデータを生成する処理を行っても良い。
本実施形態によれば、有色印刷をするデバイスとクリア印刷をするデバイスとが連結されたシステムにおいても、クリアの代替色として指定した色について、その色本来の印字をし、かつ、その色部分についてクリア印字を行うことが可能となる。また、ユーザとしては、1回のアプリケーションデータの作成・印刷処理によってかかる処理を実行することが可能となる。
<その他の実施形態>
上記の各実施形態においては、電子写真方式によるトナー印刷処理の場合を例に挙げて説明した。しかしながら、本発明は例えばインクを用いたインクジェット方式などの各種の印刷方式においても適用可能である。また、上記の各実施形態においては、有色データを印刷した後に、クリアデータを印刷する印刷順の例を挙げて説明したが、逆の順序で印刷処理が行われても良い。また、上記の各実施形態においては、特定の色をクリアデータの代替色として使用する例について説明したが、クリアデータに限られるものではない。既存の有色データでは表すことができない色を指定するために、ある色を代替色として使用するいずれの場合においても適用することが可能である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (5)

  1. 特定の色を指定した領域に前記特定の色に対応する有色の色材を用いた印刷と透明色の色材を用いた印刷とを画像形成装置に行なわせる第一のモードか、または、前記特定の色を指定した領域に前記特定の色に対応する有色の色材を用いた印刷を行なわせずに前記透明色の色材を用いた印刷を前記画像形成装置に行なわせる第二のモードかの指示を受け付ける受付手段と、
    前記受け付けた指示を含む印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    前記印刷データ生成手段が生成した印刷データを前記画像形成装置に送信する印刷データ送信手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 特定の色に透明色が関連付けられた情報を含む印刷データを受信する第一の受信手段と、
    前記第一の受信手段が受信した印刷データのうち、前記特定の色が指定された領域を前記特定の色に対応する有色の色材量を示す値に変換した画素を含む第一の画像データを生成する第一の生成手段と、
    前記第一の生成手段で生成された第一の画像データに基づく画像を記録媒体に形成することで前記領域に前記特定の色に対応する色を出力する第一の画像形成手段と、
    前記第一の受信手段で受信した前記印刷データを第二の画像形成装置に送信する送信手段と
    を有する第一の画像形成装置と、
    前記第一の画像形成装置から送信された前記印刷データを受信する第二の受信手段と、
    前記第二の受信手段が受信した印刷データのうち、前記特定の色が指定された前記領域を前記透明色の色材量を示す値に変換した画素を含む第二の画像データを生成する第二の生成手段と、
    前記第二の生成手段で生成された第二の画像データに基づく画像を前記記録媒体上に形成することで前記領域に前記透明色を出力する第二の画像形成手段と
    を有する第二の画像形成装置と、
    を含む画像形成システム。
  3. 特定の色を指定した領域に前記特定の色に対応する有色の色材を用いた印刷と透明色の色材を用いた印刷とを画像形成装置に行なわせる第一のモードか、または、前記特定の色を指定した領域に前記特定の色に対応する有色の色材を用いた印刷を行なわせずに前記透明色の色材を用いた印刷を前記画像形成装置に行なわせる第二のモードかの指示を受け付ける受付ステップと、
    前記受け付けた指示を含む印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
    前記生成した印刷データを前記画像形成装置に送信する印刷データ送信ステップと
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  4. 第一の画像形成装置と第二の画像形成装置とを含む画像形成システムにおける画像形成方法であって、
    前記第一の画像形成装置に、
    特定の色に透明色が関連付けられた情報を含む印刷データを受信する第一の受信ステップと、
    前記第一の受信ステップにおいてが受信した印刷データのうち、前記特定の色が指定された領域を前記特定の色に対応する有色の色材量を示す値に変換した画素を含む第一の画像データを生成する第一の生成ステップと、
    前記第一の生成ステップにおいて生成された第一の画像データに基づく画像を記録媒体に形成することで前記領域に前記特定の色に対応する色を出力する第一の画像形成ステップと、
    前記第一の受信ステップで受信した前記印刷データを前記第二の画像形成装置に送信する送信ステップと
    を実行させ、
    前記第二の画像形成装置に、
    前記第一の画像形成装置から送信された前記印刷データを受信する第二の受信ステップと、
    前記第二の受信ステップにおいて受信した印刷データのうち、前記特定の色が指定された前記領域を前記透明色の色材量を示す値に変換した画素を含む第二の画像データを生成する第二の生成ステップと、
    前記第二の生成ステップにおいて生成された第二の画像データに基づく画像を前記記録媒体上に形成することで前記領域に前記透明色を出力する第二の画像形成ステップと
    を実行させることを特徴とする画像形成方法。
  5. コンピュータを、請求項に記載の情報処理装置として機能させるためのプログラム。
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