JP2021103479A - 印刷システム、画像形成装置、情報処理装置、制御方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 1つの成果物を得るために、ユーザはプロセスカラー版、及び、特色・加飾版の複数のデータを作成して画像形成装置に投入する必要が有り、ユーザが煩雑な処理を行わなければならないという課題が存在する。【解決手段】 画像処理装置と前記画像形成装置に印刷データを送信する情報処理装置とを含む印刷システムであって、前記画像形成装置に設置された容器が保持する1又は複数の記録剤の種類を示す種類情報を取得する取得手段と、前記印刷データのうち、取得手段が前記種類情報に対応する版の描画を前記画像形成装置の印刷手段に行わせ、前記取得手段が取得した前記印刷データのうち、前記取得手段が取得した前記種類情報に対応しない版の描画を前記印刷手段に行わせないようにするための制御を行うことを特徴とする印刷システム。【選択図】 図16
Description
プロセスカラーに加え、特色・加飾印刷を実現する際の、画像形成処理の技術に関するものである。
近年、画像形成装置には、従来のプロセスカラー(例えば、CMYK)を用いた印刷物から、より付加価値の高い印刷物の出力及び提供が求められている。そのため印刷物の付加価値を高めるための技術として、様々な特色表現を用いた高色域化や、高品位な加飾手法(以降、特色・加飾方法と呼ぶ)が実現されてきている。
特許文献1に記載には、スポットカラーを、プロセスカラーのトナーを用いて画像形成するシステムが開示されている。
また、プロセスカラーのオブジェクト及び特色・加飾のオブジェクトを含む成果物を実現する構成も様々な構成が存在する。その一つの構成として、ニアライン構成が知られている。ニアライン構成とは、プロセスカラー機及び特色・加飾機を用いて、同一の印刷媒体に画像形成を行う構成である。まず、プロセスカラー機を用いてCMYK版を印刷する。次に、CMYK版が印刷された印刷物を特色・加飾機に投入して印刷することで、特色・加飾版を印刷する。このようにして、プロセスカラー及び特色・加飾によって表現された印刷物を得る。
特許文献1には、プロセスカラーのトナーを用いて特色を描画するのではなく、金・銀・クリアトナー等を用いて特色・加飾の描画を行うことが開示されている。また有色メディアや透明メディアに対して、白色トナーを用いて特色・加飾を行う印刷方法が実現されてきている。また例えば、トナーを接着剤として使用し、用紙上に形成されたトナー箇所へ箔を転写する箔押し印刷の技術等も実現されてきている。
プロセスカラーのトナーが装着されたプロセスカラー機、及び、特色・加飾の印刷を行うための記録剤が装着された特色・加飾機を用いて、プロセスカラーのオブジェクトと特色・加飾のオブジェクトが混在する成果物を得る構成において、以下の課題が存在する。
すなわちユーザは、プロセスカラー版のデータをプロセスカラー機に投入し、特色・加飾版のデータを特色・加飾機に投入する必要がある。
このように、1つの成果物を得るために、ユーザはプロセスカラー版、及び、特色・加飾版の複数のデータを作成して画像形成装置に投入する必要が有り、ユーザが煩雑な処理を行わなければならないという課題が存在する。
上記の課題を解決するために以下の構成を有する。すなわち、画像処理装置と前記画像形成装置に印刷データを送信する情報処理装置とを含む印刷システムであって、前記画像形成装置が利用可能な1又は複数の記録剤の種類を示す種類情報を取得する取得手段と、前記印刷データのうち、取得手段が前記種類情報に対応する版の描画を前記画像形成装置の印刷手段に行わせ、前記取得手段が取得した前記印刷データのうち、前記取得手段が取得した前記種類情報に対応しない版の描画を前記印刷手段に行わせないようにするための制御を行う制御手段とを有することを特徴とする印刷システム。
このような構成によれば、ユーザが手動でプロセスカラー版、及び、特色・加飾版の複数のデータを作成しなくても、印刷システムに印刷データを投入するだけで、画像形成装置が印刷可能な版のデータだけ印刷が実行される。従って、ユーザが1つの成果物を得るために複数の印刷データを生成する手間をなくすことができる。
以下の実施形態に係る印刷システムは、画像形成装置、及び、画像形成装置に印刷データを送信する情報処理装置の少なくともいずれかを含むものである。
以下の実施形態では、プロセスカラーの記録剤で描画すべき印刷データ、及び、プロセスカラー以外の記録剤で描画すべき印刷データを含む一つの印刷データを、複数台の画像形成装置を用いて印刷する印刷システムを想定する。
例えば、上記の印刷データのうち、プロセスカラーの記録剤で描画すべき印刷データを、第1の画像形成装置(プロセスカラー機)で印刷する。そして、プロセスカラー機によって印刷された印刷物をユーザが第2の画像形成装置(特色機)にセットする。第2の画像形成装置では、上記一つの印刷データのうち、プロセスカラー以外の記録剤で描画すべき印刷データを印刷する。このようにして、2台の画像形成装置を用いて1つの印刷データの印刷を行う。
この際に、ユーザーがプロセスカラー機が印刷すべき、プロセスカラーのみの印刷データ、及び、特色が印刷すべき特色のみの印刷データの2つの印刷データを生成せずとも、両者の印刷データを含む1つの印刷データを投入して印刷可能な印刷システムを提供する。
以下の実施形態に係る印刷システムが行う処理について、図16を用いて説明する。印刷システムはS1601において描画データを取得する。当該描画データは、例えばプロセスカラーの記録剤を用いて描画される描画データ及びプロセスカラー以外の種類の記録剤を用いて描画される描画データの両方を含む描画データである。
次に、S1602において、印刷システムは、当該描画データの少なくとも一部の印刷を行う画像形成装置が備える容器(トナーボトル等)に保持された記録剤(トナーなど)の種類を取得する。
続いて、S1603において、印刷システムは、描画データのうち、S1602において取得した種類の記録剤によって印刷すべき描画データを、画像形成装置の印刷部に印刷させる制御を行う。
当該制御を行うことにより、取得した印刷データに含まれる複数の色版情報のうち、自装置が印刷処理を実行すべき色版を選択して印刷処理を行う。従って、ユーザが各画像形成装置に応じた色版の描画データを生成する手間を省くことができる。
以下、第一の実施形態においては、画像形成装置がS1601からS1603の処理を行う例について説明する。
また第2の実施形態においては、画像形成装置に印刷データを送信する情報処理装置がS1601からS1603の処理を行う例について説明する。
(第一の実施形態)
<システム構成>
本実施形態に係る印刷システムの構成例について、図1を用いて説明する。図1の例では情報処理装置である情報処理装置100と画像形成装置110,101,102がLAN(Local Area Network)105経由で接続される。
<システム構成>
本実施形態に係る印刷システムの構成例について、図1を用いて説明する。図1の例では情報処理装置である情報処理装置100と画像形成装置110,101,102がLAN(Local Area Network)105経由で接続される。
ユーザは、まず情報処理装置100上で、印刷データを生成し、画像形成装置110に送信する。印刷データは例えば、PDL(Page Description Language)によって記述される。以下、PDLによって記述された印刷データをPDLデータと呼ぶ場合がある。
画像形成装置110は、送信された印刷データに基づいて、印刷処理を行う。画像形成装置110は、MFP(Multi Function Peripheral)、SFP(Single Function Printer)のいずれであってもよい。
本実施形態に係る画像形成装置110のハードウェア構成について図1を用いて説明する。
プリンタ部111はデバイスI/F232と結合され、画像形成装置110で生成された画像データを紙に出力する。プリンタ部111には、それぞれ画像形成に利用するトナーボトルやカートリッジを設定可能な、トナーステーション281〜284が含まれる。
トナーステーション281〜284には、ユーザが任意の色のトナーボトルやカートリッジを設定可能である。色としては、プロセスカラーを示すシアン(C)トナー291、マゼンダ(M)トナー292、イエロー(Y)トナー293、ブラック(K)トナー294が存在する。また本件では、特色・加飾印刷を実現するシルバートナー295、ゴールドトナー296、ホワイトトナー297、クリアトナー298が存在する。トナー色に関しては、一般的な例を挙げたが別色のトナーであっても構わない。ここで特色印刷とは白色トナーや透明トナーなどのプロセスカラー以外の色のトナーを用いた印刷を含み、加飾印刷とは、金箔などの箔押し印刷などを含む。以下、特色印刷及び加飾印刷を総称して特色・加飾印刷と呼ぶ場合がある。
また本実施形態では、画像形成装置110がプロセスカラー(CMYK)のトナーステーションを有する例について説明したが、これに限らない。特色・加飾印刷のための記録剤をセットするための記録剤ステーションを有する構成としてもよいし、プロセスカラーのためのトナーステーション及び特色・加飾印刷のための記録剤ステーションを両方備える構成としてもよい。
各トナーボトルには、例えばICチップが搭載される。画像形成装置110は、当該ICチップに記録された情報に基づいて、当該トナーボトルが保持しているトナーの色を判別する。あるいは、ICチップを用いない構成としてもよい。例えば、各トナーステーション281〜284セットされているトナーボトルのトナーの色をユーザが画像形成装置110に対して入力することとしてもよい。このように検知したトナーの色が、画像形成装置が印刷可能な色版の色となる。すなわち、画像形成装置110が使用可能な記録剤の種類が画像形成装置110によって検知される。画像形成装置110は検知した、あるいは、ユーザにより設定された情報に基づいて、当該画像形成装置が印刷可能な1又は複数の色版を示す色版情報を記憶する。色版情報とは、画像形成装置110が印刷実行時に使用可能な記録剤の種類を示す種類情報である。
CPU(Central Processing Unit)220は画像形成装置全体を制御するための中央処理部である。RAM(Random Access Memory)222は、CPU220が動作するためのシステムワークメモリである。また送信された印刷データや印刷処理のため画像形成装置内で生成する中間データ、レンダリング処理を行う際の作業領域であるワーク領域や、入力された画像データを一時記憶するためのメモリでもある。さらに、ROM(Read Only Memory)221はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。
記憶装置223はハードディスクドライブであり、各種処理のためのシステムソフトウェア及び受信したPDLデータを格納する構成である。
操作部I/F225は、各種メニューや印刷データ情報等を表示可能な表示画面を有する操作部113に対するインタフェース部であり、操作部113に対して操作画面データを出力する。また、操作部I/F225は、操作部113から操作者が入力した情報をCPU220に伝える役割をする。
ネットワークI/F226は、LAN105に接続して外部装置との間で情報の入出力を行う。画像形成装置110は、LAN105を介して、印刷データやデバイス情報を入出力する。以上のユニットがシステムバス227上に配置されている。
イメージバスI/F228は、システムバス227と画像データを高速で転送する画像バス230と接続するためのインタフェースであり、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス230上には、RIP(ラスタイメージプロセッサ)231、デバイスI/F232が接続される。RIP231は、PDLデータに基づき生成された中間データ(ディスプレイリスト)をイメージに展開する。RIP231は、ソフトウェア及びハードウェアのどちらで実現されても良い。デバイスI/F232は、プリンタ部111と画像形成装置110とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
<印刷処理フロー>
本実施形態における印刷処理のシーケンスの一例を説明する。まずユーザは情報処理装置100上のアプリケーションを用いて、プロセスカラーのオブジェクト及び特色・加飾のオブジェクトを含む印刷データを生成する。アプリケーションとしては、例えば、プロセスカラー及びスポットカラーを編集可能な編集アプリケーションを用いることができる。
本実施形態における印刷処理のシーケンスの一例を説明する。まずユーザは情報処理装置100上のアプリケーションを用いて、プロセスカラーのオブジェクト及び特色・加飾のオブジェクトを含む印刷データを生成する。アプリケーションとしては、例えば、プロセスカラー及びスポットカラーを編集可能な編集アプリケーションを用いることができる。
次にユーザは、情報処理装置100において、印刷を行いたいドキュメントの印刷指示を行う。情報処理装置100は、ユーザからの印刷指示に応じて、指定された印刷データを含む印刷ジョブを画像形成装置110に送信する。印刷ジョブの送信は、プリンタドライバを介して行われてもよいし、プリンタドライバを介さずに実行されることとしてもよい。プリンタドライバを介さずに行われる印刷ジョブの送信として、例えば、プリンタドライバとは異なるアプリケーションによる印刷ジョブの送信がある。また例えば、情報処理装置100のOS(Operation System)の処理によって印刷ジョブが送信されることとしてもよい。あるいは、情報処理装置100において作成された印刷データを、USBメモリなどの持ち運び可能なメモリに記憶させ、USBメモリから画像形成装置110が印刷データを取得することとしてもよい。印刷ジョブに含まれる印刷データはPDLを用いて記述されたPDLデータである。
画像形成装置110は、取得したPDLデータを解釈して、中間データを生成する。さらに、生成した中間データに基づいてRIP231においてレンダリングを行い、ビットマップ画像を生成する。そして、生成したビットマップデータをプリンタ部111に投入することで、印刷処理を行う。
<画像形成装置におけるソフトウェア構成>
図2は、本実施形態における画像形成装置110の、ソフトウェア構成を示した図である。
図2は、本実施形態における画像形成装置110の、ソフトウェア構成を示した図である。
解釈部241は、画像形成装置110が取得したPDLデータを解釈して、ページ情報の取得及びページ情報に含まれるオブジェクトの取得処理を行う。
中間データ生成部242は、解釈部241から渡されるページ情報及びオブジェクト情報を元に、画像形成処理に利用する中間データの生成処理を行う。中間データ生成部242は、トナー種別取得部260と、第1生成部261と、第2生成部262を含む。
第1生成部261は、プロセスカラーで表されたオブジェクトの中間データである、プロセスカラー中間データ270の生成処理を行う。
また、第2生成部262は、特色・加飾が指定されたオブジェクトのための中間データである、特色・加飾中間データ271の生成処理を行う。第1生成部及び第2生成部による中間データ生成の詳細は、図4から6を用いて後述する。
描画部243は、中間データ生成部242から取得した中間データに基づいてビットマップデータの生成処理を行う。画像形成処理部243は、生成したビットマップデータを、プリンタ部111に転送する。
<印刷処理フローの説明>
画像形成装置110による印刷処理フローについて図3を用いて説明する。図3に記載の処理は、CPU220及びRIP231が協働して実行する。CPU220は、ROM221又は記憶装置223に記憶されたプログラムを実行することにより、処理を実行する。
画像形成装置110による印刷処理フローについて図3を用いて説明する。図3に記載の処理は、CPU220及びRIP231が協働して実行する。CPU220は、ROM221又は記憶装置223に記憶されたプログラムを実行することにより、処理を実行する。
ネットワークI/F226は、情報処理装置100からPDLデータを受信する。ネットワークI/Fは、PDLデータを受信すると、CPU220の制御に従って、受信したPDLデータを記憶装置223に格納する(S301)。
次にCPU220は、記憶装置222から取得したPDLデータを解析し、解析結果に基づいて中間データの生成処理を行う(S302)。S302においてCPU220は中間データ生成部242として機能する。S302においてCPU220は、後述するトナー種別情報に基づき中間データの生成処理を行う。詳細は図4を用いて説明する。
次にCPU220は、RIP231に対してレンダリング処理の実行を指示する。RIP231は、S302において生成された中間データに基づいて、ビットマップデータを生成する(S303)。RIP231が生成したビットマップデータは、所定の画像処理が施された後、プリンタ部111に転送され、プリンタ部111によって印刷される。
<中間データ生成処理の詳細>
図4は、S302における中間データ生成処理の詳細フローである。
図4は、S302における中間データ生成処理の詳細フローである。
CPU220は、トナー種別情報610を取得する(S401)。トナー種別情報610は、プリンタ部111のトナーステーション281〜284に対して設定されたトナー色291〜298を示す情報である。トナーステーション281〜284に対して設定されたトナー色を示す情報とは、すなわち、トナーステーション281〜284にセットされるトナーボトル内のトナーの色を示す情報である。トナーの色に限らず、画像形成装置110における金箔などの箔押し印刷などの加飾機能の有無や種別を示す情報がトナー種別情報610に含まれることとしてもよい。各トナーステーションに対してあらかじめトナー色が対応付けて設定されていてもよいし、ユーザ設定に基づいて、それぞれのトナーステーションのトナー色が設定されることとしてもよい。あるいは、画像形成装置110が各トナーステーションにセットされたトナーボトルに含まれるトナーの色を検知して、検知結果に基づいて設定してもよい。
本実施形態では、各トナーステーションに対応づけるトナー色をユーザが設定する例について説明する。各トナーステーション281〜284にどのトナー色を対応付けるかをユーザが設定するための設定画面601の例を図6に示す。
ユーザは、設定対象の画像形成装置110による印刷の対象とすべき色版をプロセスカラー(例えば、CMYK)とするか、特色・加飾(例えば、金銀白クリア)とするか、あるいは、ユーザによって任意に設定された色とするかをラジオボタンで設定可能である。ユーザに選択させるための表示方法はラジオボタンに限らず、プルダウンによる選択や、ユーザのタッチ操作による選択など、任意の構成とすることができる。
図6は、画像形成装置110による印刷の対象とすべき色版をユーザが設定するためのラジオボタンが選択された場合の例を示している。画像形成装置110による印刷の対象とすべき色版とはすなわち、画像形成装置110に搭載されているトナーボトルに含まれるトナーの色の色版である。
ラジオボタンの下には、各トナーステーションにそれぞれどの色のトナーを対応付けるかを設定するためのプルダウンが表示される。ユーザは、プルダウンからトナー色を選択することにより、各トナーステーションに対応付けるトナー色を選択することができる。トナー色の選択についても、ユーザに選択させるための表示方法は特に限定しない。
ラジオボタンによってプロセスカラー又は特色・加飾が選択された場合には、各トナーステーションに対応付けられる色は所定の色に自動的に設定されることとしてもよい。あるいは、ラジオボタンでユーザ設定が選択された場合と同様に、それぞれのトナーステーションに対して、CMYKのうち何れか、あるいは、特色・加飾をユーザが対応付けて設定できることとしてもよい。
CPU220は、設定画面601を介して入力された設定内容に基づいて、トナー種別情報610を生成する。トナー種別情報610は、各トナー種別のトナーボトルが画像形成装置110にセットされているか否かを示す情報である。画像形成装置110にセットされているトナー種別の欄のビットを1とする。また画像形成装置110にセットされていないトナー色のビットを0とする。
上記ではユーザから各トナーステーションに対応付ける色を受付する例について説明したがこれに限らない。各トナーボトルにトナー色を示す情報が記憶されたICチップが搭載され、トナーステーションにセットされたトナーボトルのICチップから画像形成装置110がトナー色情報を読み出して、当該トナー色情報をトナーステーションに対応付けることとしてもよい。この場合、トナーボトルのICチップから読み出したトナー色情報に基づいて、トナー種別情報610が生成される。
図4の処理フローの説明に戻る。CPU220は、PDLデータからオブジェクトの情報を取得する(S402)。
PDLデータが示すページ情報500の例を図5に示す。ページ情報500には、オブジェクト511〜515が含まれる。ページ情報500には、オブジェクト511〜515の情報として、オブジェクトを印刷するために必要な色を示す情報が含まれる。
オブジェクト513及び515は、通常のプロセスカラーを示すCMYK(図ではNormal Colorと表現する)で示されるオブジェクトである。また、オブジェクト511及び512は特色・加飾(図ではSpot Colorと表現する)で示されるオブジェクトである。
次にCPU220は、S402で取得したオブジェクトを印刷するために必要な色のトナーが、画像形成装置110にセットされているかを判定する(S403)。S403の判定は、S401で取得したトナー種別情報に基づいて判定することができる。
例えば、取得したオブジェクト513を例にすると、オブジェクト513はCMYKで表現されるオブジェクトである。CPU220は、画像形成装置110にCMYKのトナーがセットされているかを、トナー種別情報610に基づいて判断する(S403)。設定されていれば、S404に進み、設定されていなければ、S408に進む。
またオブジェクト511を例にすると、オブジェクト511はSpot Colorの金で表現されるオブジェクトである。CPU220は、画像形成装置110に金のトナーがセットされているか、あるいは、金の加飾機能が備わっているかをトナー種別情報610に基づいて判断する(S403)。設定されていれば、S404に進み、設定されていなければ、S408に進む。
S404においてCPU220は、S402で取得したオブジェクトを印刷するための色にCMYKが含まれるか否かを判断する処理を行う(S404)。含まれていれば、S405に進み、含まれていなければ、S406に進む。
S405においてCPU220は、S402で取得したオブジェクトのプロセスカラー中間データ270を生成する処理を行う。
S406においてCPU220は、S402で取得したオブジェクトを印刷するための色として特色・加飾が含まれるか否かを判断する処理を行う。含まれていれば、S407に進み、設定されていなければ、S408に進む。
S407においてCPU220は、S402で取得したオブジェクトの特色・加飾中間データ271を生成する処理を行う。
S408において、CPU220は、ページ内の全てのオブジェクトの処理が完了したか否かを判断する処理を行う。完了していないと判断した場合、S402に進む。完了していると判断した場合は、本処理を終了する。
図4に示した処理によれば、画像形成装置110にセットされたトナーを使って印刷することができるオブジェクトだけ、中間データを生成し、その中間データを使って印刷処理を行うことができる。
<レンダリング処理(S303)の詳細>
図7は、本実施例におけるRIP231が行うレンダリング処理(S303)の詳細なフローを示す図である。レンダリング処理とは、画像形成装置110が、中間データに基づいて、ビットマップデータを生成する処理である。
図7は、本実施例におけるRIP231が行うレンダリング処理(S303)の詳細なフローを示す図である。レンダリング処理とは、画像形成装置110が、中間データに基づいて、ビットマップデータを生成する処理である。
まずRIP231は、CPU220が生成するプロセスカラー中間データ270が存在するか否かを判断する処理を行う(S701)。存在していた場合、S702に進む。また、存在しなかった場合、S703に進む。
S702においてRIP231は、プロセスカラー中間データ270が示す描画情報に基づき、レンダリング処理を行う。プロセスカラー中間データ270は、CMYKの色を含む描画情報を示す情報である。従って、RIP231は、プロセスカラー中間データ270の示すCMYKの色空間のオブジェクト情報に従って、CMYK画像501のレンダリング処理を行う。
S703においてRIP231は、CPU220が生成する特色・加飾中間データ271が存在するか否かを判断する処理を行う。含まれていた場合、S704に進む。また、含まれていない場合、本処理を終了する。
S704においてRIP231は、S704で特色・加飾中間データ271が示す描画情報に基づき、レンダリング処理を行う。特色・加飾中間データ271は、Spot Colorの色空間の色を含む描画情報を示す情報である。
このようにして、中間データに基づいて、ビットマップ画像を生成することができる。生成されたビットマップデータに対して、ガンマ補正処理やハーフトーン処理が行われた後、印刷が実行される。
以上の構成によれば、CMYKを用いたプロセスカラーで表現されるオブジェクト、及び、特色・加飾などの特色・加飾で表現されるオブジェクトが混在したページを印刷する際に、画像形成装置110は以下の通り印刷を行うことができる。すなわち、ページに含まれるオブジェクトのうち、画像形成装置110に記録剤(例えば、トナー)がセットされている色を使って表現されるオブジェクトのみを画像形成装置110が印刷するようにすることができる。
例えば、画像形成装置110にCMYKのトナーがセットされている場合、画像形成装置110は、ページに含まれるオブジェクトのうち、プロセスカラーで表現されるオブジェクトのみ印刷を行い、特色・加飾で表現されるオブジェクトの印刷を行わない。
すなわち本実施形態によれば、プロセスカラーのオブジェクト及び特色・加飾のオブジェクトが混在するページのデータをプロセスカラー機に投入すると、プロセスカラーのオブジェクトだけが印刷される。一方、プロセスカラーのオブジェクト及び特色・加飾のオブジェクトが混在するページのデータを特色・加飾機に投入すると、特色・加飾のオブジェクトだけが印刷される。
上記の実施形態によれば、ユーザが同じ1ページのデータとしてプロセスカラー版のデータと特色・加飾版のデータの2種類を作成し、プロセスカラー版のデータをプロセスカラーのトナーがセットされた画像形成装置に投入する手間を省くことができる。
すなわち本実施形態に係る画像形成装置によれば、取得した印刷データに含まれる複数の色版情報のうち、自装置が印刷処理を実行すべき色版を選択して印刷処理を行う。従って、ユーザが各画像形成装置に応じた色版の描画データを生成する手間を省くことができる。
(第二の実施形態)
第二の実施形態では、画像形成装置110に接続される情報処理装置100にインストールされたプリントアプリケーションが、1ページの印刷データを画像形成装置110にセットされたトナー種別に応じて分版する例について説明する。プリントアプリケーションは、1ページの印刷データのうち、画像形成装置110が印刷可能な色のオブジェクトの印刷データのみを含む印刷データを生成し、画像形成装置110に送信する。
第二の実施形態では、画像形成装置110に接続される情報処理装置100にインストールされたプリントアプリケーションが、1ページの印刷データを画像形成装置110にセットされたトナー種別に応じて分版する例について説明する。プリントアプリケーションは、1ページの印刷データのうち、画像形成装置110が印刷可能な色のオブジェクトの印刷データのみを含む印刷データを生成し、画像形成装置110に送信する。
<システム構成>
本実施形態のシステム構成について、図8を用いて説明する。
本実施形態のシステム構成について、図8を用いて説明する。
情報処理装置100は、CPU101、主記憶装置102、入力I/F103、出力I/F104、補助記憶装置105、通信I/F106を保持する。
CPU101は主記憶装置102のROM1021あるいはRAM1022あるいは補助記憶装置105に格納されたプログラムに従って、装置全体の制御を行う。RAM1022はCPU101が各種処理を行う際のワークエリアとしても使用される。
補助記憶装置105はオペレーティングシステム(OS)1053やアプリケーションソフト1051、並びにプリントアプリケーションとしてのプリントユーティリティ1052等を記憶する。
マウス・タッチパネル等に代表されるポインティングデバイス1032やキーボード1031などの入力機器は、入力I/F103を通じて接続される、コンピュータに対して、ユーザが各種指示を与えるためのデバイスである。
出力I/F104は、データを外部に出力するためのインタフェースであり、モニタ1041やプリンタ1042などの出力機器に対してデータを出力する。また、107は共通データシステムバスで、I/Fやモジュール間でデータのやり取りを行う。加えて、CPU101が補助記憶装置105に記憶されているプログラムに基づき処理を実行する事によって、図3以降に示されるような情報処理装置100のソフトウェア構成及び後述するフローチャートの各ステップの処理が実現される。その他の構成は第一の実施形態において図1を用いて説明した内容と同様であるため、説明を省略する。
次に、本実施形態における印刷処理のシーケンスの一例を、図9を用いて説明する。
ユーザは情報処理装置100上のプリントユーティリティ1052を用いて、画像形成装置110のトナーステーション281〜284に設定されるトナー色を示すトナー種別/順情報1210の設定を行う(S901)。設定画面の例については、図12を用いて後述する。
次に情報処理装置100は、ユーザからのトナー種別/順情報1210の設定に基づき、設定されたトナー種別/順情報1210を情報処理装置内部で保持する処理を行う(S902)。
次に、ユーザは情報処理装置100上のプリントユーティリティ1052を用いて、画像形成装置110に印刷指示を行う(S903)。
情報処理装置100は、S903にて指示された印刷データの取得処理を行う(S904)。
次に情報処理装置100は、印刷機器の情報取得処理を行う(S905)。ここでは、実際にはS902においてRAM1022に保持しておいた、トナー種別/順情報1210の取得処理を行う。
次に情報処理装置100は、PDLデータの生成処理を行う(S906)。ここでは、S905で取得したトナー種別/順情報1210に基づき、PDLデータ生成処理を行う。
次に情報処理装置100は、S906で生成したPDLデータを画像形成装置110に送信する事で、印刷指示を行う(S907)。
画像形成装置110は、情報処理装置100から送信されるPDLデータを受信する処理を行う(S909)。
画像形成装置110は、S910で中間データ生成処理を行い、S911でレンダリング処理を行い、S912でレンダリング後の画像の印刷処理を行う事で、印刷成果物の取得を実現する。
<情報処理装置におけるソフトウェア構成>
図3は、本実施形態における情報処理装置100上で動作するプリントユーティリティ1052のソフトウェア構成を図10に示す。
図3は、本実施形態における情報処理装置100上で動作するプリントユーティリティ1052のソフトウェア構成を図10に示す。
印刷データ取得部1001は、ユーザからの指示された印刷データ1006の取得処理を行う。
指定手段1002は、ユーザから指定される印刷デバイスを示す情報を取得する。構成情報取得手段1003は、指定取得手段1002が取得した印刷デバイスの構成情報の取得処理を行う。
トナー種別/順情報取得手段1004は、トナー種別/順情報1210を取得する。
PDLデータ生成手段1005は、トナー種別/順情報取得手段1004が取得したトナー種別/順情報1210に基づき、PDLデータ1007の生成処理を行う。
PDLデータ転送手段1008は、PDLデータ生成手段1005が生成したPDLデータ1007を画像形成装置110に転送する処理を行う。
<情報処理装置における印刷指示処理の説明>
本実施例における情報処理装置100上の、CPU101によって実行される一連の処理を説明する。
本実施例における情報処理装置100上の、CPU101によって実行される一連の処理を説明する。
まずCPU101は、実行するためのプログラムを補助記憶装置105からRAM1022へロードし、実行する。CPU101は、例えばプリントユーティリティ1052をRAM1022へロードし、実行する構成を取る。これにより、情報処理装置100はCPU101に対し、前述した印刷指示処理の一連の処理を実行させることになる。
図11は、本実施形態における印刷指示処理の一連の処理のフローを示す図である。まず、情報処理装置100のCPU101は、ユーザから指定された印刷データ1006の取得処理を行う(S1101)。この印刷データ1006は、プリントユーティリティ1052とは異なる描画アプリケーションによって生成され出力された描画データとすることができる。あるいは、USBメモリなど外部記憶装置に記憶された印刷データを情報処理装置100が取り込んだ印刷データであってもよい。
次にCPU101は、印刷デバイスの構成情報の取得処理を行う(S1102)。この構成情報は、構成情報取得手段1003が取得するトナー種別/順情報1210を含む。次にCPU101は、トナー種別/順情報1210に基づき、PDLデータ1007生成処理を行う(S1103)。
生成されたPDLデータは、情報処理装置100から画像形成装置110に送信される。画像処理装置110は、受信したPDLデータに基づき印刷処理を行う。
<トナー種別/順の設定処理>
図12は、ユーザが画像形成装置110のトナー種別/順の設定を行うためのプリントユーティリティ1052の設定画面1201及び設定画面1202の一例を示した図である。これらの設定画面は、情報処理装置100のディスプレイに表示される。
図12は、ユーザが画像形成装置110のトナー種別/順の設定を行うためのプリントユーティリティ1052の設定画面1201及び設定画面1202の一例を示した図である。これらの設定画面は、情報処理装置100のディスプレイに表示される。
ユーザは、トナー種別情報の設定画面1202において、画像形成装置110に現状搭載されているトナー種別/順を示すトナー種別/順情報1210を設定する。ユーザは、記録媒体が搬送方向に搬送される際に最初に通るトナーステーション(トナー転写ドラム)に装着されるトナー色を、「1st Station」に設定する。次のステーションに装着されるトナー色を「2nd Station」に設定する。以降、同様の順で設定していき、最後のステーションに装着されるトナー色を「4th station」に設定する。
本実施形態の画像形成装置110では、4つのトナーステーションを保持する構成を説明しているがそれ以上保持してもよい。設定画面1202では、画像形成装置110が保持するトナーステーション分の表示を行い設定可能とする。ユーザが設定した各ステーションに応じたトナー色は、搭載トナー種別/順情報1210のように内部のデータとして保持される。
そして、CPU101はユーザが印刷指示すると、RAM1022に保持している搭載トナー種別/順情報1210の取得処理を行う。トナー種別情報の設定画面1202は、プリントユーティリティ1052が表示する設定画面1201で印刷指示を行う対象の画像形成装置110をプルダウンメニューから選択する。そして選択中に「画像形成装置のプロパティ」が押下された際に、トナー種別情報の設定画面1202を表示し、ユーザに搭載トナー種別/順情報1210の設定を促す。
<CMYKオブジェクトのPDLデータ生成処理の詳細>
図13は、本実施例におけるCPU101が行うPDLデータ生成処理(S1103)の詳細なフローを示す図である。
図13は、本実施例におけるCPU101が行うPDLデータ生成処理(S1103)の詳細なフローを示す図である。
まずCPU101は、RAM1022に保持している搭載トナー種別/順情報1210を取得する(S1301)。
次にCPU101は、S1301で取得した搭載トナー種別/順情報1210として、CMYK(プロセスカラー)が設定されているか否かを判断する処理を行う(S1302)。CMYKが設定されていると判断された場合、S1303に進む。またCMYKが設定されていないと判断された場合、S1304に進む。
次に、CPU101は、搭載トナー種別/順情報1210としてCMYKが設定されていると判断した場合、取得した印刷データ1006に基づき、CMYKトナーを使って印刷すべきオブジェクトのPDLデータ生成処理(S1303)を行う。
一方、CPU101は、搭載トナー種別/順情報(1210)にCMYK以外が設定されていると判断した場合、取得した印刷データ270に基づき、特色・加飾印刷を行うべきオブジェクトのPDLデータの生成処理(S1304)を行う。
<CMYK表現のPDLデータ生成処理(S1303)の詳細>
図14は、本実施例におけるCPU101が行うS1303の処理の詳細なフローを示す図である。
図14は、本実施例におけるCPU101が行うS1303の処理の詳細なフローを示す図である。
まずCPU101は、取得した印刷データから、未処理のオブジェクト版を取得する(S1401)。オブジェクト版とは、オブジェクトを構成する1又は複数の色版のうちの一つの版のデータのことを意味する。例えば、あるオブジェクトがシアン(C)版とイエロー(Y)版を用いて描画されるオブジェクトである場合、C版及びY版はそれぞれオブジェクト版である。
次にCPU101は、S1401で取得したオブジェクト版の色形式がCMYKであるか否かを判断する処理を行う(S1402)。オブジェクト版の色形式がCMYKであった場合、S1403に進む。またオブジェクト版の色形式がCMYKでなかった場合、S1404に進む。すなわち、オブジェクト版の色形式がCMYKでなかった場合、CPU101は当該オブジェクト版の描画を指示するPDLデータは生成せずS1404に進む。
次にCPU101は、オブジェクト版の色形式がCMYKであった場合、当該オブジェクト版の描画を命令するPDLデータを生成する処理を行う(S1403)。
次にCPU101は、取得した印刷データ1006に含まれるページ内の全てのオブジェクトの処理が完了したか否かを判断する処理を行う(S1404)。完了していない場合、(S1401)に進む。また完了している場合、本処理を終了する。
図14のフローによれば、印刷データに含まれるオブジェクト版のうち、プロセスカラー機によって印刷可能なオブジェクト版の印刷指示のみを含むPDLデータを生成することができる。
<特色・加飾オブジェクトのPDLデータ生成処理(S1304)の詳細>
図15は、本実施例におけるCPU101が行う特色・加飾オブジェクトのPDLデータの生成処理(S1304)の詳細なフローを示す図である。
図15は、本実施例におけるCPU101が行う特色・加飾オブジェクトのPDLデータの生成処理(S1304)の詳細なフローを示す図である。
まずCPU101は、印刷データ1006から、未処理のオブジェクト版を取得する(S1501)。
次にCPU101は、S1501で取得したオブジェクト版の色形式が搭載トナー種別/順情報1210が示す色形式に含まれるか否かを判断する処理を行う(S1502)。ここで、取得したオブジェクト版の色形式が搭載トナー種別/順情報1210が示す色形式に含まれるとは、すなわち、オブジェクト版を描画するために必要な記録剤の色が、画像形成装置101にセットされている記録剤の色に含まれるということである。一方、取得したオブジェクト版の色形式が搭載トナー種別/順情報1210が示す色形式に含まれないとは、すなわち、オブジェクト版を描画するために必要な記録剤の色が、画像形成装置101にセットされている記録剤の色に含まれないということである。
CPU101は、オブジェクト版の色形式が、搭載トナー種別/順情報1210が示す色形式に含まれると判断した場合、S1503に進む。またオブジェクト版の色形式が、搭載トナー種別/順情報1210が示す色形式に含まれないと判断した場合、S1506に進む。
S1503においてCPU101は、S1501で取得したオブジェクト版の色形式が、搭載トナーの順が影響する色であるか否かを判断する処理を行う。
順が影響する色としては、例えば、白色が該当する。白色の印刷方法としては、黒色等の色紙に印刷する際に、色再現性を向上させるため、一旦白色を印字後、その上にオブジェクトの描画を行う画像形成方法が存在する。その際、白色のオブジェクト版には、色形式に「最背面に印字する白色」である事を示すUnder Whiteを設定するケースがある。この際、指定された色形式が白色(Under White)のオブジェクト版は、最背面に印刷する必要が有るため、白色のトナーボトルが最初のトナーステーションに設置される必要が有る。そのため、順が影響する色であると判断できる。
あるいは、他のオブジェクトの上に白色の描画を行う指定であるUpper Whiteの指定をオブジェクトに対して行うこともできる。この場合には、白色のトナーが最後のトナーステーションに設置されている必要がある。
この他にも、箔印刷などを実現する際、箔の糊付けのため、箔より背面に黒色を印字し、その上から箔及び箔と混色させるトナー色の印字を行う利用方法が存在する。この際も、黒色を最背面に印刷する必要が有るため、順が影響する色であると判断できる。Under White、Upper White、あるいは、箔印刷など、当該オブジェクト版の印刷順序を指定する指示のことを以降、順序指定と呼ぶ場合がある。
以下、S1503においてCPU101がS1501で取得したオブジェクト版の色形式が、搭載トナーの順が影響する色であると判断した場合の処理について説明する。
S1504において、CPU101は、S1501で取得したオブジェクト版に対して指定された順序指定の内容と、画像形成装置110に設置されたトナー容器の順序が整合するかを判定する(S1504)。
例えば、オブジェクト版にUnder Whiteが指定されている場合には、白色のトナーボトルが最初のトナーステーションに設置されていれば整合すると判断し、それ以外の場所に設置されていれば、整合しないと判断する。
また例えば、オブジェクト版にUpper Whiteが指定されている場合には、白色のトナーボトルが最後のトナーステーションに設置されていれば整合すると判断し、それ以外の場所に設置されていれば、整合しないと判断する。
また例えば、オブジェクト版に箔印刷が指定されている場合には、黒色のトナーボトルが箔のトナーステーションより前に印字に用いられるトナーステーションに設置されていれば、整合すると判断する。
S1504において整合しないと判断した場合には、CPU101は、当該オブジェクト版については、画像形成装置110の描画対象外として、S1506に進む。
S1504において整合すると判断した場合、あるいは、S1503においてCPU101がS1501で取得したオブジェクト版の色形式が、搭載トナーの順が影響しない色であると判断した場合には、CPU101はS1505の処理に進む。
S1505の処理では、CPU101は、オブジェクト版のPDLデータを生成する。
続いてS1506においてCPU101は、全てのオブジェクト版について処理が完了したかを判定する。全てのオブジェクト版について処理が完了していれば、PDL生成処理を終了する。一方、処理が完了していないオブジェクト版がある場合には、S1501に戻って次のオブジェクト版の処理を行う。
図15のフローによれば、印刷データに含まれるオブジェクト版のうち、特色機が備える記録剤によって印刷可能なオブジェクト版の印刷指示のみを含むPDLデータを生成することができる。
さらに図15のフローによれば、特定の種類の記録剤について印刷順序を考慮して、PDLデータを生成することができる。
すなわち、CPU101は、印刷処理において複数の記録剤のうち特定の種類の記録剤を用いて印刷を行うべき順序を示す第1の順序情報を取得する。例えば、上記のUpper WhiteやUnder Whiteなどの情報を取得する。
CPU101はさらに、画像形成装置110における印刷処理において記録剤が用いられる順序に対応する第2の順序情報を取得する。第2の順序情報は、例えば、画像形成装置110におけるトナーボトルの設置状況(配置)を示す情報である。
そしてCPU101は、前記第1の順序情報と第2の順序情報とに基づいて、第1の順序情報が示す順序で特定の種類の記録剤を用いて印刷すべき印刷データを、生成する印刷データに含めるか否かを決定する。
例えばCPU101は、画像形成装置110が第1の順序情報が示す順序で特定の種類の記録剤を用いて印刷を行うことができるかを、第2の順序情報を用いて判定する。
そして、CPU101は、画像形成装置110が第1の順序情報が示す順序で特定の種類の記録剤を用いて画像形成装置110が印刷を行うことができないと判断した場合には、以下のような印刷データを生成する。すなわち、CPU101は、第1の順序情報が示す順序で前記特定の種類の記録剤を用いて印刷すべき印刷データを含まない印刷データを生成する。
本実施形態によれば、プリントユーティリティ1052は、印刷処理を行う画像形成装置に設置された容器が保持する記録剤によって印刷が可能な版の印刷指示のみを含むPDLデータを生成することができる。
すなわち、プリントユーティリティ1052が生成する印刷データは、描画データを描画するために必要な複数の記録剤の種類のうち、画像形成装置110から取得した種類情報に対応する記録剤を用いて描画すべき印刷データを含む。かつ、プリントユーティリティ1052が生成する印刷データは、種類情報に対応しない記録剤を用いて描画すべき印刷データを含まない。従って、画像形成装置110は、プリントユーティリティ1052から受信した印刷データをそのまま印刷することができる。
このようにして、プロセスカラーのオブジェクト及び特色・加飾のオブジェクトを含む描画データの印刷をユーザが望む場合に、プロセスカラー用の印刷機用、及び、特色・加飾用の印刷機用の印刷データをそれぞれ生成する手間を省くことができる。
第二の実施形態では、プリントユーティリティ1052が情報処理装置100において動作する例について説明したが、これに限らない。プリントユーティリティ1052が画像形成装置110において動作することとしてもよい。すなわち、画像形成装置110に投入された描画データの印刷の実行を、画像形成装置110において動作するユーティリティ1052を介してユーザが指示できるようにしてもよい。
このように構成した場合にも、上記の実施例と同様にして、画像形成装置110に設置された容器が保持する記録剤によって印刷が可能な版の印刷指示のみを含むPDLデータを生成することができる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 情報処理装置
110 画像形成装置
101 CPU
220 CPU
1052 プリントユーティリティ
110 画像形成装置
101 CPU
220 CPU
1052 プリントユーティリティ
Claims (13)
- 画像処理装置と前記画像形成装置に印刷データを送信する情報処理装置とを含む印刷システムであって、
前記画像形成装置に設置された容器が保持する1又は複数の記録剤の種類を示す種類情報を取得する取得手段と、
前記印刷データのうち、取得手段が前記種類情報に対応する版の描画を前記画像形成装置の印刷手段に行わせ、前記取得手段が取得した前記印刷データのうち、前記取得手段が取得した前記種類情報に対応しない版の描画を前記印刷手段に行わせないようにするための制御を行うことを特徴とする印刷システム。 - 画像形成装置であって、
前記画像形成装置に設置された容器が保持する1又は複数の記録剤の種類を示す種類情報を記憶する記憶手段と、
印刷データを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した印刷データに基づいて印刷処理を行う印刷手段とを有し、
前記印刷手段は、前記取得手段が取得した前記印刷データのうち、前記記憶手段が記憶している前記種類情報に対応する版の描画を行い、前記印刷手段は、前記取得手段が取得した前記印刷データのうち、前記記憶手段が記憶している前記種類情報に対応しない版の描画を行わないことを特徴とする画像形成装置。 - 前記受信手段は、プロセスカラーの記録剤を用いて描画すべきオブジェクトとプロセスカラー以外の種類の記録剤を用いて描画すべきオブジェクトとを含む描画データを受信し、
前記記憶手段は、プロセスカラーを示す種類情報を記憶し、
前記印刷手段は、前記受信手段が受信した前記描画データのうち、プロセスカラーの記録剤を用いて描画すべきオブジェクトの描画を行い、プロセスカラー以外の種類の記録剤を用いて描画すべきオブジェクトの描画を行わないことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置に設置された容器が保持する1又は複数の記録剤の種類を示す前記種類情報をユーザから受け付ける受付手段を有し、
前記記憶手段は、前記受付手段が受け付けた前記種類情報を記憶することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。 - 画像形成装置の制御方法であって、
前記画像形成装置に設置された容器が保持する1又は複数の記録剤の種類を示す種類情報を記憶手段に記憶する記憶ステップと、
印刷データを取得する取得ステップと、
前記取得手段が取得した印刷データに基づいて印刷処理を行う印刷ステップとを有し、
前記印刷ステップにおいて、前記取得ステップにおいて取得した前記印刷データのうち、前記記憶手段が記憶している前記種類情報に対応する版の描画を行い、前記取得ステップにおいて取得した前記印刷データのうち、前記記憶手段が記憶している前記種類情報に対応しない版の描画を行わないことを特徴とする制御方法。 - 画像形成装置に印刷データを送信する情報処理装置であって、
描画データを取得する第1の取得手段と、
前記画像形成装置に設置された容器が保持する1又は複数の記録剤の種類を示す種類情報を前記画像形成装置から取得する第2の取得手段と、
前記描画データを描画するために必要な複数の記録剤の種類のうち、前記第2の取得手段が取得した種類情報に対応する記録剤を用いて描画すべき印刷データを含み、前記種類情報に対応しない記録剤を用いて描画すべき印刷データを含まない印刷データを生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した印刷データを前記画像形成装置に送信する送信手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。 - 前記第2の取得手段は、前記画像形成装置から、プロセスカラーの種類を示す種類情報、又は、プロセスカラー以外の種類を示す種類情報を取得することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記生成手段は、前記描画データを描画するために必要な記録剤として、プロセスカラー及びプロセスカラー以外の種類の記録剤が必要な場合であって、前記種類情報としてプロセスカラーの種類を示す種類情報を前記第2の取得手段が取得した場合、前記取得手段が取得した前記描画データのうちプロセスカラーの記録剤によって描画すべき印刷データのみを含む印刷データを生成することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記描画データは描画アプリケーションから出力された描画データであり、前記生成手段が生成する前記印刷データはPDLデータであることを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
- 前記第1の取得手段はさらに、印刷処理において複数の記録剤のうち特定の種類の記録剤を用いて印刷を行うべき順序を示す第1の順序情報を取得し、
前記第2の取得手段はさらに、前記画像形成装置における印刷処理において記録剤が用いられる順序に対応する第2の順序情報を取得し、
前記生成手段は、前記第1の取得手段が取得した前記第1の順序情報と前記第2の順序情報とに基づいて、前記第1の順序情報が示す順序で前記特定の種類の記録剤を用いて印刷すべき印刷データを、生成する印刷データに含めるか否かを決定することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記生成手段は、前記画像形成装置が前記第1の順序情報が示す順序で前記特定の種類の記録剤を用いて印刷を行うことができるかを、前記第2の順序情報を用いて判定し、
前記画像形成装置が前記第1の順序情報が示す順序で前記特定の種類の記録剤を用いて前記画像形成装置が印刷を行うことができないと判断した場合には、前記生成手段は、前記第1の順序情報が示す順序で前記特定の種類の記録剤を用いて印刷すべき印刷データを含まない印刷データを生成することを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。 - 情報処理装置の制御方法であって、
描画データを取得する第1の取得ステップと、
画像形成装置に設置された容器が保持する1又は複数の記録剤の種類を示す種類情報を取得する第2の取得ステップと、
前記描画データを描画するために必要な複数の記録剤の種類のうち、前記取得ステップにおいて取得した種類情報に対応する記録剤を用いて描画すべき印刷データを含み、前記種類情報に対応しない記録剤を用いて描画すべき印刷データを含まない印刷データを生成する生成ステップと、
前記生成ステップにおいて生成した印刷データを前記画像形成装置に送信する送信ステップと
を有することを特徴とする制御方法。 - 情報処理装置に、
描画データを取得する第1の取得ステップと、
画像形成装置に設置された容器が保持する1又は複数の記録剤の種類を示す種類情報を取得する第2の取得ステップと、
前記描画データを描画するために必要な複数の記録剤の種類のうち、前記取得ステップにおいて取得した種類情報に対応する記録剤を用いて描画すべき印刷データを含み、前記種類情報に対応しない記録剤を用いて描画すべき印刷データを含まない印刷データを生成する生成ステップと、
前記生成ステップにおいて生成した印刷データを前記画像形成装置に送信する送信ステップと
を実行させるためのプログラム。
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