JP5188323B2 - 画像形成装置および画像形成装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、特色印刷の画像データを、特色印刷に対応していない画像形成装置によって効率良く印刷出力するための画像処理の方法に関する。
デジタルプリンティング技術はオンデマンド印刷市場や少部数の文書印刷市場において、近年確実にその利用価値を高めつつある。特に電子写真技術を用いたフルカラープリンティングは生産性や印刷コスト、メンテナンスの容易性などの面で他のプリンティング技術よりも優位な位置にあり、急速にその市場を広めつつある。その中で、特に従来のC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のトナーを用いた電子写真印刷によるフルカラー印刷だけではなく、さらに特殊なトナーを用いた多色の印刷方式も注目を集めている。このため、オンデマンド性、即時性の高い特殊印刷市場も視野に入ってきている。特殊トナーの例としては、印刷物の表面の凸凹を吸収し、高光沢性を実現できる透明トナーやハイライト部のざらつきを押さえることができる淡トナー等が挙げられる。特殊トナーを使用することで通常のデジタル印刷とは異なる新たな付加価値が得られるようになり、デジタルプリンティングの世界をさらに拡大していくことが可能になる。以上のような背景から、一般に複合機と呼ばれる画像形成装置(以下、「MFP」という。)には従来の4色印刷のカラーMFPに加えて、特殊トナーを実装したMFPが市場に投入されている。
さらに特殊トナーを有効に利用するために、C、M、Y、K以外の色である特色を扱うことが可能なアプリケーションソフトも数多く市場に投入されている。このようなアプリケーションを利用することで、特色を含んだ画像データが作成できる。
以上述べたとおり、特色を含んだ画像データが扱われるようになっているが、現在使用されているMFPがすべて特色に対応しているとは限らない。すなわち、特色トナーに対応可能なMFPと、対応不可能な従来のC、M、Y、K、4色で構成されているMFPとが混在するネットワーク上に印刷ジョブが投入されることも十分にあり得る。その結果、特色に対応していないMFPで特色を含んだ画像データを印刷出力する際にも、必要のない特色用のレンダリングなどを行うことになり非効率的である、という問題が生じる。こうした課題に対して、特許文献1において、印刷前に特色を扱うか否かを判断し、特色用レンダリングを行うか、従来の4色用レンダリングを行うかを決定する方法が開示されている。
特開2008−028917号公報
近年では、MFPの記憶部に保存されている画像データをネットワーク上に繋がっているどのMFPからでも印刷出力できる環境が整ってきている。このような環境下では、特色印刷を行ったMFP内部に保存された画像データを、特色印刷に対応していないMFPで印刷しようとする場合に上記特許文献1記載の技術では対応できない。MFPの記憶部に保存される画像データは、特色用のレンダリングが終了してしまっているためである。したがって、特色用のレンダリング処理がなされた後の画像データでは、従来の4色搭載のMFPを印刷先として指定しても、適切に印刷することはできなかった。すなわち、そもそも印刷することができないか、仮に4色のみで印刷を行ったとしても、特色処理が施された個所は、正しく色を再現できないという課題があった。
本発明の目的は、特色用のレンダリングが終了した画像データの印刷先として、特色印刷に対応していないMFPが指定されても、不具合のない画質で画像データを印刷する技術を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を備える。
本発明の画像形成装置は、ネットワークに接続される特色印刷の機能を有する画像形成装置であって、特色画像データ及び画像データを生成する手段と、前記特色画像データと前記画像データとを用いて前記特色画像データのCMYK版の画素値と前記画像データの画素値の差分情報を抽出する差分抽出手段と、前記特色画像データと前記差分情報とを記憶する記憶手段と、前記ネットワークを介して他の画像形成装置で印刷する際に前記他の画像形成装置が特色印刷の機能を有するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記他の画像形成装置が特色印刷の機能を有さないと判断された場合に、前記記憶手段に記憶されている前記特色画像データと前記差分情報を利用して画像データを復元する画像データ復元手段と、前記他の画像形成装置に前記復元された画像データを送信する画像データ送信手段と、を有し、前記差分抽出手段が抽出する差分情報には、特色トナーの種類に関する情報を含み、前記画像データ復元手段は、さらに前記差分情報から特色トナーの種類に関する情報を抽出して特色トナー情報を生成し、前記画像データ送信手段は、前記復元された画像データと前記特色トナー情報を前記他の画像形成装置に送信することを特徴とする。
本発明によれば、出力先の画像形成装置が特色印刷の機能を有していない場合をも考慮して、画像形成装置の種類に応じて最適な画質になるように、画像データを自動的に保存することが可能である。したがって、特色印刷に対応した画像形成装置と特色印刷に対応していない画像形成装置が混在するネットワークプリンティングにおいて、ユーザが画像形成装置のタイプを意識する必要がなくなる。
[実施形態1]
本発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。
実施形態1では、特色トナーを実装したMFP102内の記憶部に特色用のレンダリング後の画像データが保存され、その画像データを特色トナーを実装していない通常用MFP103で印刷出力するという場合を例に、説明することとする。(以下、本明細書において、特色印刷の機能を有する特色トナーを実装したMFP102を単に「実装MFP102」といい、特色印刷の機能を有さない特色トナー非実装のMFP103を「非実装MFP103」という。)
なお、本明細書中に記載の画像データの圧縮、解凍を行う技術に関しては、特に限定はなく、JPEGのような公知の技術が使用可能である。
(画像形成装置)
図1は、画像形成装置を用いたネットワークプリンティングシステムの一例を示すブロック図である。
オフィス10内に構築されたLAN104には、実装MFP102と非実装MFP103とホストコンピュータ101が接続されている。実装MFP102および非実装MFP103は、ホストコンピュータ101からLAN104を介して送信されるPage Discription Language(以下、PDL)言語を解釈し、レンダリングされた画像データを印刷することが可能である。また、実装MFP102内部にある記憶部に保存されている画像データをLAN104を介して非実装MFP103に送信し、印刷することも可能である。
(ホストコンピュータ)
図2は、ホストコンピュータ101の構成を示す図である。
画像データは、アプリケーション201上で特色を使用して作成されたもの(以下、「アプリデータ」という)を例として説明する。ユーザによりアプリデータをMFP内部の記憶部で保存する旨の指示を受けたプリンタドライバUI部202は、その旨をプリンタドライバ203に伝える。プリンタドライバ203では、アプリデータをPDLデータに変換する。PDLの例としては、LIPSやPSが挙げられる。作成されたPDLデータが送信部204に送られると、実装MFP102に対してPDLデータが送信される。
(MFP)
図3は、MFPの構成を示す図であり、PDL処理部301、記憶処理部302、記憶部303、UI部304、画像処理部305、印刷部306、出力処理部307で構成されている。
図4は、図3のPDL処理部301の構成を示す図であり、受信部401、前解析部402、特色−4色変換部403、PDL解析部404、中間言語展開部405、圧縮処理部406、送信部407で構成されている。
図6は、図3の記憶処理部302の構成を示す図であり、解凍処理部601、記憶ジョブ情報受信/解析部602、差分抽出処理部603、圧縮処理部604、送信部605、差分情報付与部606で構成されている。
図7は、図3の出力処理部307の構成を示す図であり、解凍処理部701、出力ジョブ情報受信/解析部702、差分情報復元部703、圧縮処理部704、送信部705で構成されている。
図10は、図3の画像処理部305の構成を示す図であり、解凍処理部1001、色処理部1002、画像形成処理部1003、送信部1004で構成されている。
図5、図8、図9、図11は、実施形態1に係る画像形成装置を構成する各部の処理概要を説明するフローチャートであり、図5がPDL処理部301、図8が記憶処理部302、図9が出力処理部307、図11が画像処理部305に対応している。
図22は、ユーザインターフェースとしてUI部304のパネル画面に表示される画面の一例である。本実施形態では、ホストコンピュータの送信部204から送信されたPDLデータは、実装MFP102のPDL処理部301内の受信部401で受信されるものとして、以下説明する。
(PDL処理部の説明)
まず、実装MFP102のPDL処理部301について、その構成を示した図4及びその処理フローを示した図5を用いて説明する。
最初に前解析部402は、受け取ったPDLデータについて特色処理が必要か否かを判断するために必要な情報をPDLデータのヘッダ情報から収集する(S501)。
そして、ヘッダ情報から収集した情報に基づいて、特色処理が必要か否かを判断する(S502)。判断の結果、特色処理が必要な場合には、S503へと進む。S503において、PDL解析部404は、PDLデータに対して特色PDLデータ解析を行い、中間言語(特色中間データ)を生成する。
次に、S504において、中間言語展開部405は、中間言語(特色中間データ)をレンダリングし、特色画像データを生成する。生成された特色画像データに対して、圧縮処理部406は、特色画像データを圧縮し、特色圧縮データを生成する(S505)。
次に、S506において、特色−4色変換部403は、特色を4色に変換する。この変換処理は、あらかじめ登録されている特色−4色のルックアップテーブルを利用して行われ、4色のPDLデータが作成される。
そして、S507において、PDL解析部404は、4色PDLデータの解析を行い、中間言語(4色中間データ)を生成する。
次に、S508において、中間言語展開部405は、中間言語(4色中間データ)をレンダリングし、4色画像データを生成する。生成された4色画像データに対して、圧縮処理部406は、4色画像データを圧縮し、4色圧縮データを生成する(S509)。
そして、特色圧縮データと4色圧縮データが、送信部407から実装MFP102の記憶処理部302内の解凍処理部601に向けて送信される(S510)。さらに、特色処理が必要か否かの情報がジョブ情報として、実装MFP102の記憶処理部302の記憶ジョブ情報受信/解析部602に向けて送信される。
先のS502において、特色処理が不要であると判断された場合には、S502からS507へと進み、順次、S510までの処理を行う。すなわち、受信した4色PDLデータを解析して4色中間データを生成し(S507)、レンダリングし(S508)、圧縮され(S509)た4色圧縮画像データが記憶処理部302に送信される(S510)。
(記憶処理部の説明)
次に、実装MFP102の記憶処理部302について、その構成を示した図6及び処理フローを示した図8を用いて説明をする。
実装MFP102の記憶処理部302は、PDL処理部301で生成された圧縮データを記憶部303に記憶して保存する際に必要となる処理を行うモジュールである。
この処理では、まず、記憶ジョブ情報受信/解析部602が、今から処理するデータに特色圧縮データがあるか否かを判断する(S801)。特色圧縮データありと判断されれば、解凍処理部601は、特色圧縮データと4色圧縮データの両方を解凍し、特色画像データと4色画像データを得る(S802)。
次に、差分抽出処理部603は、両画像データを用いて特色画像データのCMYK版の画素値と4色画像データの画素値との差分を抽出する(S803)。抽出された差分情報に基づいて、差分情報付与部606は、特色画像データに差分情報を付与する(S804)。
なお、S804において、差分情報は全ての画素に付与してもよいし、特色が載っている画素のみに付与してもよい。特色が載っている画素のみに4色画像データとの差分情報を持たせる場合、画像データの記憶サイズの増加を最小限にとどめることができる。
次に、S805において、圧縮処理部604は、特色画像データと差分情報を一緒に圧縮し、特色圧縮データを生成する。その際に、4色画像データは不要となるため破棄する。
最後に、送信部605は、生成された特色圧縮データを、実装MFP102の記憶部303に送信する(S806)。
S801において、特色圧縮データがない場合には、4色圧縮データに対して何等の処理もせず、送信部605は、PDL処理部から受信した4色圧縮データをそのまま実装MFP102の記憶部303に送信する。
以上のような処理が施されたデータが、記憶部303に記憶され保存される。
(出力処理部の説明)
次に、実装MFP102の出力処理部307についてその構成を示した図7、処理フローを示した図9を用い、さらにMFPのパネル画面の一例を示した図22を参照しつつ説明する。
実装MFP102の出力処理部307は、実装MFP102の記憶部303に保存されている圧縮データを他のMFPで印刷出力する際に必要となる処理を行うモジュールである。
この処理では、まず、ユーザが、記憶部303に保存されているジョブをパネル画面中の保存文書リスト2201(図22)から選択する。続いてどのMFPで印刷するかを印刷先リスト2202(図22)で選択すると、選択されたジョブと印刷先の情報が記憶部303に送信される。
本実施形態では、ユーザによって指定された印刷先が、非実装MFP103であった場合について先に説明し、その後に、印刷先が実装MFP102であった場合について説明することとする。
まず、UI部304からの情報を受け取った記憶部303は、保存文書リスト2201からユーザによって選択されたジョブを出力処理部307に送信する。
そして、出力処理部307の出力ジョブ情報受信/解析部702は、出力先のMFPが特色印刷の機能を有さない非実装MFP103か、特色印刷の機能を有する特色トナーを用いた実装MFP102かを判断する(S901)。このようにネットワークを介して他の画像形成装置に印刷する際に、当該他の画像形成装置が特色印刷の機能を有しているか否かが判断される。その結果、特色印刷が不可能な非実装MFP103での印刷出力の場合には、S902へと進む。
S902において、解凍処理部701は、当該ジョブの特色圧縮データを解凍し、解凍によって得られた特色画像データと差分情報を差分情報復元部703に送信する。差分情報復元部703は、出力先が非実装MFPであるために不要な特色版のデータを特色画像データから破棄する(S903)。
そして、S904において、特色版のデータが破棄された残りの4色のデータ(CMYK版)の画素値に差分情報の画素値を加算し、4色画像データを復元する。この4色画像データは、差分情報の画素値が加算されていることから、4色出力の非実装MFP103での印刷出力において最適な画像を再現することが可能となる。
そして、圧縮処理部704は、復元された4色画像データを圧縮し、4色圧縮データを生成する(S905)。
最後に、送信部705は、4色圧縮データを非実装MFP103の画像処理部305内の解凍処理部1001に送信する(S908)。
S901において、出力ジョブ情報受信/解析部702が特色印刷の機能を有する実装MFP102での印刷出力と判断した場合には、S902と同様の解凍処理が行われた後(S906)、差分情報復元部703で、差分情報だけが破棄される(S907)。
そして、圧縮処理部704は、差分情報が破棄された特色画像データを圧縮し、特色圧縮データが生成される(S905)。
最後に、送信部705は、生成された特色圧縮データを実装MFP102の画像処理部305内の解凍処理部1001に送信する(S908)。
(画像処理部の説明)
次に、実装MFP102の出力処理部から圧縮された4色画像データ(4色圧縮データ)を受け取った非実装MFP103の画像処理部305について、その構成を示した図10及び処理フローを示した図11を用いて説明をする。
非実装MFP103の画像処理部305は、解凍処理部1001、色処理部1002、画像形成処理部1003及び送信部1004で構成されている。
まず、S1101において、解凍処理部1001は、4色圧縮データを解凍する。
次に、色処理部1002は、解凍により得られた4色画像データについて、非実装MFPの印刷出力に最適なガンマ特性を施したり、濃度を調整するといった色処理を行う(S1102)。
次に、画像形成処理部1003は、スクリーン処理や誤差拡散処理といった画像形成処理を行う(S1103)。
そして、送信部1004は、印刷部306に画像形成処理が施された印刷データを送信する(S1104)。
印刷データを受け取ったMFP103の印刷部306は、当該印刷データに従ってCMYKの4色で印刷する。
次に、印刷先が実装MFP102であった場合の実装MFP102の画像処理部305について簡単に説明する。
実装MFPの画像処理部305においては、上記で説明した非実装MFP103の画像処理部305が行う4色画像データに対する処理に加えて特色版のデータに対しても各処理が行われる点を除いて、基本的に同じである。すなわち、4色画像データと特色版のデータ双方について、色処理部1002は色処理を行い、画像形成処理部1003は画像形成処理を行う。そして、送信部1004は印刷部306に画像形成処理が施された印刷データを送信し、印刷部306は、当該印刷データに従ってCMYKと特色版で印刷する。
以上のように、実施形態1においては、特色用のレンダリングが行われた画像データを実装MFP102内に保存する際に、4色用のレンダリングの結果と比較し、特色画像データのCMYK版の画素値と4色画像データの画素値との差分を抽出する。そして、これを差分情報として画像データとともに保持することにより、次に同じデータを特色に対応していないプリンタで印刷出力する場合においても、特色が使用されている箇所について差分情報を利用することで不具合のない印刷をすることが可能となる。
[実施形態2]
実施形態1では、特色画像データをCMYKの4色で印刷する際に、違和感なく印刷再現できるよう、特色画像データが持つCMYK版の画素値のみを4色印刷時と同様に復元していた。
実施形態2では、特色トナーの特性も再現できるようにする。ここでは、特色トナーが淡マゼンタトナーの場合を例に説明する。淡マゼンタトナーには、ハイライト部を滑らかに再現することができるという特徴がある。
図12は、本実施形態に係る図3に示されたMFPの画像処理部305の構成を示す図であり、解凍処理部1001、色処理部1002、画像形成処理部1003、送信部1004、トナー特性情報解析部1201で構成されている。
図13、図14、図15は、本実施形態に係る画像形成装置を構成する各部の処理概要を説明するフローチャートであり、図13が記憶処理部302、図14が出力処理部307、図15が画像処理部305に対応している。
実施形態2では、実装MFP102の記憶部303に圧縮データを保存する場合の実装MFP102の記憶処理部302における処理の説明から始める。
(記憶処理部の説明)
まず、記憶処理部302内の記憶ジョブ情報受信/解析部602は、今から保存処理するデータに特色圧縮データがあるか否かを判断する(S1301)。
そして、特色圧縮データがある場合には、解凍処理部601は、特色圧縮データと4色圧縮データを解凍し、特色画像データと4色画像データを得る(S1302)。
次に、差分抽出処理部603は、両画像データから特色画像データのCMYK版の画素値と4色画像データの画素値の差分を抽出し、差分情報を得る(S1303)。さらに、差分抽出処理部603は、特色トナーに何が使用されていたかについても情報も抽出し、特殊トナーの種類情報を差分情報に追加する(S1304)。本実施形態で言えば、特色トナーは淡マゼンタトナーであるから、淡マゼンタトナーである旨の情報が追加される。
このようにして抽出された差分情報を、差分情報付与部606は、特色画像データに付与する(S1305)。
次に、S1306において、圧縮処理部604は、特色画像データと差分情報を圧縮し、特色圧縮データを生成する。この際、4色画像データは破棄される。
最後に、送信部605は、生成された特色圧縮データを実装MFP102の記憶部303に送信する(S1307)。
S1301において、特色画像データがない場合にはS1307へと進み、4色圧縮データに対し何等の処理もせず、送信部605は、実装MFP102記憶部303に送信する。
(出力処理部の説明)
次に、実装MFP102の記憶部303に保存されている画像データを他のMFPで印刷出力する場合の処理について図14のフローチャートを参照しつつ説明する。
なお、図14のフローチャートに示された各ステップのうち、先に説明した実施形態1の図9のフローチャートのステップと共通する部分については詳細な説明を省略することとする。
まず、ユーザが、実装MFP102の記憶部303に保存されているジョブを保存文書リストから選択する。そして、どのMFPで印刷するかを印刷先リストから選択すると、選択されたジョブと印刷先の情報が記憶部303に送信される。
本実施形態でも、実施形態1と同様、印刷先が、非実装MFP103であった場合について先に説明し、その後に、実装MFP102であった場合について説明する。
図14のS1401からS1404の内容は、既に説明した図9のS901からS904の内容と同じである。簡潔に説明すると、まず、特色印刷の機能を有する実装MFP102での印刷出力か否かが判断される(S1401)。特色印刷の機能を有さない非実装MFP103での印刷と判断された場合、解凍処理部701で特色圧縮データが解凍され(1402)、解凍により得られた特色画像データと差分情報が差分情報復元部702に送信される。差分情報復元部702では、特色画像データの特色版のデータを破棄し(S1403)、4色の画素値に差分情報の画素値を加算して4色画像データが復元される(S1404)。
本実施形態では、差分情報復元部703は、さらに、差分情報から特色トナーの種類に関する情報を抽出し、特色トナー情報を生成する(S1405)。
そして、復元された4色画像データと特色トナー情報に対して、圧縮処理部704は、圧縮処理を行い、4色圧縮データを生成する(S1406)。
このようにして圧縮された4色圧縮データを、送信部705は、非実装MFP103の画像処理部305内の解凍処理部1001に送信する(S1409)。
S1401において、実装MFP102での印刷出力と判断された場合には、解凍処理がなされた後(S1407)、差分情報復元部703によって、特色画像データから差分情報が破棄される(S1408)。そして、差分情報が破棄された特色画像データは圧縮処理部704で圧縮されて特色圧縮データが生成され(S1406)、送信部705から、解凍処理部1001に送信される(S1409)。
(画像処理部の説明)
次に、図12を参照しつつ非実装MFP103の画像処理部305の説明をする。ここでも、図15のフローチャートのうち、先に説明した実施形態1の図11のフローチャートと共通する処理についてはその詳細を省略することとする。
まず、解凍処理部1001で、特色圧縮データが解凍される(S1501)。
そして、トナー特性情報解析部1201は、解凍された情報について、4色画像データの他に特色トナー情報を持っているか否かの判断を行う(S1502)。
その結果、特色トナー情報を持っていた場合には、トナー特性情報解析部1201は、特色トナー情報から特色トナーの視覚的効果を出すための画像処理の内容を決定し、画像処理係数を創出する(S1503)。この画像処理の内容は、特色トナー毎にどのような画像処理を施すかをあらかじめ対応付けておくことで、特色トナー情報から特色トナーが特定されるとそれに応じた画像処理の内容が決定される。例えば、本実施形態の場合、特色トナーは淡マゼンタトナーであり、淡マゼンタトナーの視覚的な特性としては、通常、滑らかさである。よって、淡トナーに対しては、スムージングを通常より強めに処理するようにあらかじめ対応付けられる。このようにあらかじめ設定された画像処理内容に従って、トナー特性情報解析部1201は、画像形成処理部1003に対して指示を行う。本実施形態であれば、淡マゼンタトナーに応じたスムージング処理を通常よりも強めに施すような指示がなされる。
その後の処理は、図11のS1102以下の処理とほぼ同様である。
すなわち、色処理部1002は、最適なガンマ特性や濃度調整といった色処理を行う(S1504)。そして、画像形成処理部1003は、スクリーン処理や誤差拡散処理の画像形成処理を行い(S1505)、併せて、トナー特性情報解析部1201からの指示に基づいたスムージング処理を行う。そして、送信部1004から、印刷部306に画像形成処理が施された印刷データが送信される(S1506)。
データを受け取った非実装MFP103の印刷部306は、画像形成処理が施された印刷データをCMYKの4色で印刷する。
MFP102の画像処理部305については、実施形態1と同様であり、説明を省略する。
以上、説明したように実施形態2においては、実施形態1の内容に加えて、特色トナーの視覚的な特徴までも再現することが可能となる。
[実施形態3]
実施形態1、実施形態2では、特色版のデータを含む画像データを使用したが、実施形態3では、常にCMYK版の4色画像データを使用する。
図16は、本実施形態に係る図3のPDL処理部301の構成を示す図であり、受信部401、前解析部402、PDL解析部404、中間言語展開部405、圧縮処理部406、送信部407、特色トナー印字位置情報生成部1601で構成されている。
図17は、本実施形態に係る図3の出力処理部307の構成を示す図であり、解凍処理部701、出力ジョブ情報受信/解析部702、差分情報復元部703、圧縮処理部704、送信部705、特色トナー印字情報処理部1701で構成されている。
図18は、本実施形態に係る図3の画像処理部305の構成を示す図であり、解凍処理部1001、色処理部1002、画像形成処理部1003、送信部1004、トナー特性情報解析部1201、特色生成部1801で構成されている。
図19、図20、図21は、本実施形態に係る画像形成装置を構成する各部の処理概要を説明するフローチャートであり、図19がPDL処理部301、図20が出力処理部307、図21が画像処理部305に対応している。
図23は、ホストコンピュータ101の画面上に表示される画面の一例である。本実施形態でも、ホストコンピュータの送信部204から送信されたPDLデータが、実装MFP102のPDL処理部301内の受信部401で受信されたものとして以下説明する。
まず、実装MFP102のPDL処理部301について、その構成を説明した図16及びその処理フローを示した図19を用いて説明する。
(PDL処理部の説明)
S1901及びS1902は、既に説明した図5のS501及びS502と同じである。簡潔に説明すると、前解析部402が、受け取ったPDLデータが特色処理を要するか否かを判断するために必要な情報を収集し(S1901)、その情報に基づいて、特色処理が必要か否かを判断する(S1902)。
特色処理が必要と判断された場合には、次に、特色版で印字する場合の画像デザイン(図23の2301を参照)のユーザによる指定が入力される(1903)。これは、ユーザの様々な指示を受け取る実装MFP102のUI部304に備わったインターフェースとしてのパネル画面などを通じて行う。
このようにして、実装MFP102のUI部304を介して、指定された画像デザインの情報が特色トナー印字位置情報生成部1601に送信される(図19のフローチャートでは省略)。
そして、特色トナー印字位置情報生成部1601は、ユーザの指定した画像デザインに基づき、特色トナーを印字する画素を「1」、印字しない画素を「0」とする2値の特色トナー印字位置情報を生成する(S1904)。
S1905及び1906は、既に説明した図5のS507及びS508と同じである。簡潔に説明すると、PDL解析部404で、4色PDLデータが解析されて中間言語(4色中間データ)が生成され(S1905)、続いて中間言語展開部405で、中間言語がレンダリングされて4色画像データが生成される(S1906)。
そして、圧縮処理部406は、生成された4色画像データと特色トナー印字位置情報を圧縮し、4色圧縮データを生成する(S1907)。
そして、送信部407は、4色圧縮データを記憶処理部302の解凍処理部601に送信し(S1908)、さらに、特色処理が必要か否かの情報をジョブ情報として、記憶処理部302の記憶ジョブ情報受信/解析部602に送信する。
本実施形態の場合にも実施形態2と同様、4色圧縮データは、実装MFP102内の記憶処理部302において特色トナーの種類情報が付加されて、実装MFP102内部の記憶部303に保存される。すなわち、記憶処理部302内の差分抽出処理部603で、特色トナーに何が使用されていたかについての情報が抽出され、特殊トナーの種類情報が差分情報として追加された4色画像データが記憶部303に保存される。
S1902において、前解析部402が特色の処理不要と判断した場合には、S1905からS1908までの各処理が4色データのみに対して行われる。
(出力処理部の説明)
次に、実装MFP102の記憶部303に保存された画像データを他のMFPで印刷出力する場合の処理について、図20のフローチャートを参照しつつ説明する。
本実施形態でも、実施形態1及び2と同様、印刷先が非実装MFP103であった場合について先に説明し、その後に、印刷先が実装MFP102であった場合について説明することとする。
まず、実装MFP102のUI部304からの情報を受けた実装MFP102の記憶部303は、出力処理部307に保存文書リスト2201から選択されたジョブを送信する。
そして、出力処理部307の出力ジョブ情報処理/解析部702は、受け取ったジョブの印刷出力が、非実装MFP103か実装MFP102かを判断する(S2001)。
その結果、非実装MFP103での印刷出力の場合には、解凍処理部701は、4色圧縮データを解凍し(S2002)、解凍により得られた特色トナー印字位置情報を特色トナー印字情報処理部1701に送信する。続いて、特色トナー印字情報処理部1701は、特色トナー印字位置情報を破棄する(S2003)。
そして、画像圧縮部704は、4色画像データと特色トナーの種類情報を圧縮し、4色圧縮データを生成する(S2004)。
最後に、送信部705は、生成された4色圧縮データを、非実装MFP103の画像処理部305内の解凍処理部1001に送信する(S2005)。
S2001において、出力ジョブ情報処理/解析部702が実装MFP102での印刷出力と判断した場合には、S2005へと進み、送信部705は、4色圧縮データを実装MFP102の画像処理部305に送信する。
(画像処理部の説明)
次に、非実装MFP103の画像処理部305の説明となるが、その処理は、実施形態2と同様の動作となるのでその説明を省略し、実装MFP102の画像処理部305の説明を図21のフローチャートを参照しつつ行うこととする。
最初に、4色圧縮データを受信した実装MFP102の画像処理部305は、解凍処理部1001において、4色圧縮データを解凍する(S2101)。
そして、色処理部1002は、解凍により得られた4色画像データについて実施形態1あるいは2で既に説明したような色処理を行う(S2102)。
そして、特色生成部1801は、色処理が終了した画像データについて、4次元のルックアップテーブルを使用し、特色トナー印字量を生成する特色作成処理を行う(S2103)。その際に特色トナー印字位置情報を利用し、この情報に「1」が立っている画素には、上記特色トナー印字量を生成するが、「0」の場合には、その画素には、何も処理しない。
続いて、画像形成処理部1003は、実施形態1あるいは2で既に説明したような画像形成処理を行う(S2104)。
そして、送信部1004は、印刷部306に画像形成処理が施された印刷データを送信する(S2105)。
印刷データを受信した実装MFP102の印刷部306は、当該印刷データに従ってCMYKと特色版で印刷する。
以上説明したように実施形態3においては特色画像データを使用しないために、実施形態1に比べ、画像データの容量をさらに小さくすることが可能となる。
[その他の実施の形態]
以上のとおり、本発明の上記各実施形態で説明した特色印刷の機能を有するMFPは、ネットワークを介して1つ以上の特色印刷の機能を有さないMFPと相互に接続されているネットワークプリンティングシステムとして利用される場合を想定している。さらに、本発明は、上記各実施形態で説明したMFPの各処理を制御する方法の発明として捉えることも可能である。
また、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスクがある。また、更に、記録媒体としては、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、その接続先のホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。また、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
本発明にかかる画像形成装置を用いたネットワークプリンティング環境の一例を示すブロック図である。 ホストコンピュータの構成を示すブロック図である。 MFPの構成を示すブロック図である。 PDL処理部の構成を示すブロック図である PDL処理部における処理の概要を示すフローチャートである。 記憶処理部の構成を示すブロック図である。 出力処理部の構成を示すブロック図である。 記憶処理部における処理の概要を示すフローチャートである。 出力処理部における処理の概要を示すフローチャートである。 画像処理部の構成を示すブロック図である。 画像処理部における処理の概要を示すフローチャートである。 実施形態2に係る画像処理部の構成を示すブロック図である。 実施形態2に係る記憶処理部における処理の概要を示すフローチャートである。 実施形態2に係る出力処理部における処理の概要を示すフローチャートである。 実施形態2に係る画像処理部における処理の概要を示すフローチャートである。 実施形態3に係るPDL処理部の構成を示すブロック図である。 実施形態3に係る出力処理部の構成を示すブロック図である。 実施形態3に係る画像処理部の構成を示すブロック図である。 実施形態3に係るPDL処理部における処理の概要を示すフローチャートである。 実施形態3に係る出力処理部における処理の概要を示すフローチャートである。 実施形態3に係る画像処理部における処理の概要を示すフローチャートである。 MFPのパネル画面に表示される画面の一例である。 ホストコンピュータ画面に表示される画面の一例である。
符号の説明
10:オフィス
101:ホストコンピュータ
102:特色実装MFP
103:特色非実装MFP
104:LAN
201:アプリケーション
202:プリンタドライバUI部
203:プリンタドライバ
204:送信部
301:PDL処理部
302:記憶処理部
303:記憶部
304:UI部
305:画像処理部
306:印刷部
307:出力処理部
401:受信部
402:前解析部
403:特色―4色変換部
404:PDL解析部
405:中間言語解析部
406:圧縮処理部
407:送信部
601:解凍処理部
602:記憶ジョブ情報受信/解析部
603:差分抽出処理部
604:圧縮処理部
605:送信部
606:差分情報付与部
701:解凍処理部
702:出力ジョブ情報受信/解析部
703:差分情報復元部
704:圧縮処理部
705:送信部
1001:解凍処理部
1002:色処理部
1003:画像形成処理部
1004:送信部
1201:トナー特性情報解析部
1601:特色トナー印字位置情報生成部
1701:特色トナー印字情報処理部
1801:特色生成部
2201:保存文書リスト
2202:印刷先リスト
2301:画像デザイン

Claims (14)

  1. ネットワークに接続される特色印刷の機能を有する画像形成装置において、
    特色画像データ及び画像データを生成する手段と、
    前記特色画像データと前記画像データとを用いて前記特色画像データのCMYK版の画素値と前記画像データの画素値の差分情報を抽出する差分抽出手段と、
    前記特色画像データと前記差分情報とを記憶する記憶手段と、
    前記ネットワークを介して他の画像形成装置で印刷する際に前記他の画像形成装置が特色印刷の機能を有するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記他の画像形成装置が特色印刷の機能を有さないと判断された場合に、前記記憶手段に記憶されている前記特色画像データと前記差分情報を利用して画像データを復元する画像データ復元手段と、
    前記他の画像形成装置に前記復元された画像データを送信する画像データ送信手段と、 を有し、
    前記差分抽出手段が抽出する差分情報には、特色トナーの種類に関する情報を含み、
    前記画像データ復元手段は、さらに前記差分情報から特色トナーの種類に関する情報を抽出して特色トナー情報を生成し、
    前記画像データ送信手段は、前記復元された画像データと前記特色トナー情報を前記他の画像形成装置に送信する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像データ送信手段は、前記判断手段により前記他の画像形成装置が特色印刷の機能を有すると判断された場合に、前記特色画像データのみを前記他の画像形成装置に送信することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 特色印刷の機能を有する画像形成装置にネットワークを介して接続される、特色印刷の機能を有さない画像形成装置であって、
    前記特色印刷の機能を有する画像形成装置で生成された特色画像データと画像データ及び該特色画像データのCMYK版の画素値と該画像データの画素値の差分を示す差分情報及び該差分情報から抽出される特色トナーの種類に関する情報である特色トナー情報のうち記憶された、前記差分情報及び前記特色画像データから復元された画像データ及び前記特色トナー情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した前記特色トナー情報で特定される特色トナーの種類に対応して前記画像データに対して行う画像処理の内容を決定する決定手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  4. ネットワークに接続される特色印刷の機能を有する画像形成装置において、
    画像データ及び該画像データにおいて特色トナーを用いて印字する画素を示す特色トナー印字位置情報及び該特色トナーの種類に関する情報である特色トナー情報を生成する手段と、
    前記ネットワークを介して接続される他の画像形成装置が特色印刷の機能を有するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記他の画像形成装置が特色印刷の機能を有さないと判断された場合に、前記画像データ及び前記特色トナー情報を送信し前記特色トナー印字位置情報は送信しない画像データ送信手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記画像データ送信手段は、前記判断手段により前記他の画像形成装置が特色印刷の機能を有すると判断された場合に、前記画像データおよび特色トナー印字位置情報を前記他の画像形成装置に送信することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 特色印刷の機能を有する画像形成装置にネットワークを介して接続される、特色印刷の機能を有さない画像形成装置であって、
    前記特色印刷の機能を有する画像形成装置で生成された画像データ、該画像データにおいて特色トナーを用いて印字する画素を示す特色トナー印字情報、及び特色トナーの種類に関する情報である特色トナー情報のうち、前記画像データ及び前記特色トナー情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信した前記特色トナー情報で特定される特色トナーの種類に対応して前記画像データに対して行う画像処理の内容を決定する決定手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置を少なくとも1つ備えたことを特徴とするネットワークプリンティングシステム。
  8. ネットワークに接続される特色印刷の機能を有する画像形成装置の制御方法において、
    特色画像データ及び画像データを生成するステップと、
    前記特色画像データと前記画像データとを用いて前記特色画像データのCMYK版の画素値と前記画像データの画素値の差分情報を抽出する差分抽出ステップと、
    前記特色画像データと前記差分情報とを記憶する記憶ステップと、
    前記ネットワークを介して他の画像形成装置で印刷する際に前記他の画像形成装置が特色印刷の機能を有するか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにより前記他の画像形成装置が特色印刷の機能を有さないと判断された場合に、前記記憶ステップに記憶されている前記特色画像データと前記差分情報を利用して画像データを復元する画像データ復元ステップと、
    前記他の画像形成装置に前記復元された画像データを送信する画像データ送信ステップと、
    を含み、
    前記差分抽出ステップが抽出する差分情報には、特色トナーの種類に関する情報を含み、
    前記画像データ復元ステップは、さらに前記差分情報から特色トナーの種類に関する情報を抽出して特色トナー情報を生成し、
    前記画像データ送信ステップは、前記復元された画像データと前記特色トナー情報を前記他の画像形成装置に送信する
    ことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  9. 前記画像データ送信ステップは、前記判断ステップにより前記他の画像形成装置が特色印刷の機能を有すると判断された場合に、前記特色画像データのみを前記他の画像形成装置に送信することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置の制御方法。
  10. 特色印刷の機能を有する画像形成装置にネットワークを介して接続され、特色印刷の機能を有さない画像形成装置の制御方法において、
    前記特色印刷の機能を有する画像形成装置で生成された特色画像データと画像データ及び該特色画像データのCMYK版の画素値と該画像データの画素値の差分を示す差分情報及び該差分情報から抽出される特色トナーの種類に関する情報である特色トナー情報のうち記憶された、前記差分情報及び前記特色画像データから復元された画像データ及び前記特色トナー情報を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより受信した前記特色トナー情報で特定される特色トナーの種類に対応して前記画像データに対して行う画像処理の内容を決定する決定ステップと、
    を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  11. ネットワークに接続される特色印刷の機能を有する画像形成装置の制御方法において、
    画像データ及び該画像データにおいて特色トナーを用いて印字する画素を示す特色トナー印字位置情報及び該特色トナーの種類に関する情報である特色トナー情報を生成するステップと、
    前記ネットワークを介して接続される他の画像形成装置が特色印刷の機能を有するか否かを判断する判断ステップと、
    前記判断ステップにより前記他の画像形成装置が特色印刷の機能を有さないと判断された場合に、前記画像データ及び前記特色トナー情報を送信し前記特色トナー印字位置情報は送信しない画像データ送信ステップと、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  12. 前記画像データ送信ステップは、前記判断ステップにより前記他の画像形成装置が特色印刷の機能を有すると判断された場合に、前記画像データおよび特色トナー印字位置情報を前記他の画像形成装置に送信することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置の制御方法。
  13. コンピュータに、請求項8乃至12のいずれか1項に記載の方法を実行させるためのプログラム。
  14. コンピュータに、請求項8乃至12のいずれか1項に記載の方法を実行させるためのプログラムを格納した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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