JP5521986B2 - 画像形成システム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成システムに関する。
POD(Print On Demand)においては、画像形成装置とネットワークを介して接続されたPC(Personal Computer)等から予めジョブチケットを設定して印刷を行う通常のワークフローに加え、複数の印刷ジョブを一旦プリンタコントローラや画像形成装置に保存し、ジョブチケットやページの編集を行い、印刷結果を確認した後に、本印刷を行う、所謂ジョブ保存・編集・再印刷機能を使用したワークフローも重要である。
特に、近年では、後処理設定やページ毎に設定可能な機能も多くなり、ジョブの設定が複雑化してきている。また、色、画像に対しても、オフセット印刷と同等の品質が求められている。そのため、ジョブ保存・編集・再印刷機能を用いることにより、本印刷を行う前に、ジョブチケットの設定や画質を確認し、問題がある場合には、チケット編集、マシン調整を行うことで、効率的に作業を行うことが可能になる。
通常、ジョブの保存は、RIP(Raster Image Processor)処理後のイメージデータを、プリンタコントローラ内又は画像形成装置内のハードディスク等の記憶装置に格納する形で行われる。再印刷を行う際には、RIP処理を行うことなく印刷できるため、高速に処理することができる。
例えば、MFP(Multi-Function Peripheral)において、印刷データをRGBイメージデータとして保存しておき、再印刷時には、コピー出力の場合と共通の色補正により、RGBデータをCMYKデータに色変換して出力するものが提案されている(特許文献1参照)。しかし、例えば元原稿データがCMYKで作成されていた場合、RGBイメージデータに変換する際にK版の情報が失われるため、色再現性が劣化し、PODにおいて求められている画像品質を満たすことができない。
また、再印刷時のジョブチケットの変更内容によっては、再度RIP処理を行う必要がある。例えば、「トラッピング」、「スクリーン」、「プロファイル」、「レンダリングインテント」、「用紙種類」の設定が変更された場合には、色変換を行う必要があり、「給紙トレイ」についても、選択されたトレイの紙種が異なる場合には、色変換を行う必要がある。このように、ジョブチケットの変更が色変換を必要とする場合は、画像形成装置側からプリンタコントローラ側に再RIP要求を行い、プリンタコントローラは、保存されているジョブのPDL(Page Description Language)を読み出し、再度RIP処理を行い、RIP処理後のデータを画像形成装置に送信する。
例えば、プリンタコントローラでRIP処理を行って多値のイメージデータを生成し、RIP処理後の多値イメージデータを画像形成装置側で保存する画像形成システムにおいて、再印刷時に、プロファイルや用紙種別の変更によって色変換をやり直す必要がある場合のみ、再度RIP処理を行うシステムが提案されている(特許文献2参照)。
特開2006−33320号公報 特開2009−48253号公報
しかし、再印刷時に、プリンタコントローラにおいて再度RIP処理が必要になると、画像の複雑度に応じてRIP処理に多大な時間を要したり、RIP処理中のジョブが終わるまで待たされたりするため、生産性が大きく低下する場合があった。
本発明は、上記の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、画像形成システムにおける生産性の向上を図ることを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、プリンタコントローラと、画像形成装置と、を含む画像形成システムにおいて、前記プリンタコントローラは、ページ記述言語で記述された印刷ジョブを解析し、当該印刷ジョブの元の色空間における多値イメージデータ及び当該多値イメージデータの色空間を示す色空間情報を生成する第1の処理部と、前記第1の処理部により生成された多値イメージデータと、前記第1の処理部により生成された色空間情報と、前記印刷ジョブの色変換設定情報とを対応付けて前記画像形成装置に送信する送信部と、を備え、前記画像形成装置は、前記プリンタコントローラから送信された多値イメージデータと色空間情報と色変換設定情報とを受信する受信部と、前記受信された多値イメージデータと色空間情報と色変換設定情報とを対応付けて記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている多値イメージデータに対して、当該多値イメージデータに対応付けられた色空間情報及び色変換設定情報に基づいて色変換を行い、印刷可能なイメージデータを生成する第2の処理部と、前記第2の処理部により生成された印刷可能なイメージデータに基づいて印刷を行う画像形成部と、を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成システムにおいて、前記画像形成装置は、原稿を読み取る原稿読取部と、当該原稿読取部により読み取られた原稿から多値イメージデータ及び当該多値イメージデータの色空間を示す色空間情報を生成する第3の処理部と、色変換設定情報を入力するための操作部と、前記第3の処理部により生成された多値イメージデータと、前記第3の処理部により生成された色空間情報と、前記操作部から入力された色変換設定情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる制御部と、をさらに備える。
請求項3に記載の発明は、ページ記述言語で記述された印刷ジョブを解析し、当該印刷ジョブの元の色空間における多値イメージデータ及び当該多値イメージデータの色空間を示す色空間情報を生成する第1の処理部と、前記第1の処理部により生成された多値イメージデータと、前記第1の処理部により生成された色空間情報と、前記印刷ジョブの色変換設定情報とを対応付けて記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶されている多値イメージデータに対して、当該多値イメージデータに対応付けられた色空間情報及び色変換設定情報に基づいて色変換を行い、印刷可能なイメージデータを生成する第2の処理部と、前記第2の処理部により生成された印刷可能なイメージデータに基づいて印刷を行う画像形成部と、を備える画像形成システムである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成システムにおいて、原稿を読み取る原稿読取部と、当該原稿読取部により読み取られた原稿から多値イメージデータ及び当該多値イメージデータの色空間を示す色空間情報を生成する第3の処理部と、色変換設定情報を入力するための操作部と、前記第3の処理部により生成された多値イメージデータと、前記第3の処理部により生成された色空間情報と、前記操作部から入力された色変換設定情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる制御部と、をさらに備える。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、前記色空間情報は、前記多値イメージデータの各画素に対応する色空間をタグビットにより示したものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、前記第1の処理部は、前記印刷ジョブの保存が指示された場合にのみ、前記色空間情報を生成する。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成システムにおいて、前記多値イメージデータは、CMYK形式のデータ、RGB形式のデータ又はXYZ形式のデータである。
本発明によれば、画像形成システムにおける生産性を向上させることができる。
第1の実施の形態における画像形成システムのシステム構成図である。 第1の実施の形態における画像形成システムのプリンタコントローラ及び画像形成装置の主要構成を示す機能ブロック図である。 RIP処理部の構成を示すブロック図である。 タグビットのデータ形式例を示す図である。 (a)は、イメージデータの例を示す図である。(b)は、タグビットデータの例を示す図である。 画像処理部の構成を示すブロック図である。 ジョブチケットの例を示す図である。 元の色空間と、使用するイメージデータの色値及び色変換処理との関係を示す図である。 プリンタコントローラにより実行されるRIP処理を示すフローチャートである。 PDL解析処理を示すフローチャートである。 描画処理を示すフローチャートである。 描画処理を示すフローチャートである。 画像形成装置により実行されるジョブ保存処理を示すフローチャートである。 画像形成装置により実行される再印刷処理を示すフローチャートである。 操作パネルに表示されるジョブリスト画面の例である。 操作パネルに表示されるジョブチケット編集画面の例である。 色変換処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における画像形成システムのプリンタコントローラ及び画像形成装置の主要構成を示す機能ブロック図である。 RIP処理部の構成を示すブロック図である。 第2のPDL解析処理を示すフローチャートである。 第2の描画処理を示すフローチャートである。 第2の描画処理を示すフローチャートである。 印刷処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における画像形成システムの画像形成装置の主要構成を示す機能ブロック図である。
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1に、第1の実施の形態における画像形成システム1のシステム構成を示す。
画像形成システム1は、プリンタコントローラ10と、画像形成装置20と、を備える。
プリンタコントローラ10は、クライアントPC2とLAN(Local Area Network)3を介して通信可能に接続されている。プリンタコントローラ10は、クライアントPC2から印刷ジョブを受信し、RIP処理を行い、多値イメージデータを生成し、生成した多値イメージデータを画像形成装置20へ出力する。プリンタコントローラ10と画像形成装置20とは、ビデオIF(InterFace)回線4を介して接続されており、プリンタコントローラ10から出力された多値イメージデータは、ビデオIF回線4を介して画像形成装置20へ入力される。
画像形成装置20は、プリンタコントローラ10やスキャンデータ処理部23(図2参照)により生成された多値イメージデータに基づいて、紙等の印刷媒体に対して画像形成を行う、所謂MFPである。画像形成装置20は、例えば電子写真方式の作像プロセスを利用して画像形成を行う。画像形成装置20は、画像の形成においてC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の計4色の色材(トナー)をプロセスカラーとして用いるが、他のプロセスカラーにより画像形成を行うMFPでもよい。以下の説明では、一例として、CMYKをプロセスカラーとする画像形成装置20を含む画像形成システム1に関して記載する。
図2は、プリンタコントローラ10及び画像形成装置20の主要構成を示す機能ブロック図である。
プリンタコントローラ10は、NIC(Network Interface Card)11、RIP処理部12、ビデオIF部13を備える。
NIC11は、LAN3を介してクライアントPC2からページ記述言語で記述された印刷ジョブ(PDL)を受信する。印刷ジョブには、ジョブチケット(ジョブに関する各種設定情報)が含まれている。
RIP処理部12は、印刷ジョブを解析し、色変換は行わずに、印刷ジョブの元の色空間(RGB/CMYK/CIE等)における多値イメージデータを生成するとともに、多値イメージデータの色空間を示す色空間情報を生成する第1の処理部である。本実施の形態では、色空間情報として、多値イメージデータの各画素に対応する色空間をタグビットにより示したものを用いる。タグビットは、多値イメージデータの各画素の属性を示す情報であり、多値イメージデータ1ページ毎に生成される。RIP処理部12は、CPU(Central Processing Unit)やメモリを備え、CPUとプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。RIP処理部12により生成された多値イメージデータ及びタグビットは、メモリに格納される。なお、RIP処理部12は、専用のハードウェアにより実現されることとしてもよい。
図3に、RIP処理部12の構成を示す。RIP処理部12は、PDL解析処理部121、描画処理部122を備える。
PDL解析処理部121は、クライアントPC2から受信されたPS(PostScript)、PDF(Portable Document Format)等のPDLのコマンドを解析し、描画オブジェクトの属性情報(座標、色値)を含む中間データに変換する。この際、PDL解析処理部121は、色変換を行わない。PDL解析処理部121は、描画オブジェクトの属性情報の色値に、元の色空間での色値を書き込み、さらに追加の属性情報として元の色空間を書き込み、中間データを生成する。色空間として、例えば、Gray色空間、CMYK色空間、RGB色空間、CIE色空間、Separation色空間等が挙げられる。
描画処理部122は、中間データを参照し、描画オブジェクトの属性情報に基づいて、解像度、印字領域等、出力デバイスの特性に合わせた条件で描画処理を行い、多値イメージデータとタグビットを生成する。
図4に、タグビットのデータ形式例を示す。
元の色空間がGray色空間の場合には、C版=0、M版=0、Y版=0、K版=(Grayの色値)としてイメージデータを生成し、タグビットは「1」とする。
元の色空間がCMYK色空間の場合には、C版=(Cの色値)、M版=(Mの色値)、Y版=(Yの色値)、K版=(Kの色値)としてイメージデータを生成し、タグビットは「2」とする。
元の色空間がRGB色空間の場合には、C版=(Rの色値)、M版=(Gの色値)、Y版=(Bの色値)、K版=0としてイメージデータを生成し、タグビットは「3」とする。
元の色空間がCIE色空間(XYZ)の場合には、C版=(xの色値)、M版=(yの色値)、Y版=(zの色値)、K版=0としてイメージデータを生成し、タグビットは「4」とする。なお、Y(イエロー)と区別するため、XYZ表色系における色値は小文字で表すこととする。
元の色空間がSeparation色空間の場合には、C版=(Cの色値)、M版=(Mの色値)、Y版=(Yの色値)、K版=(Kの色値)としてイメージデータを生成し、タグビットは「5」とする。
このように、描画処理部122は、従来と同じCMYK版で構成されるデータ形式で多値イメージデータを生成する。
なお、色空間がSeparation色空間の場合は、描画処理部122は、予め定義されたスポットカラー名に対応したCMYK値を用いてイメージデータを生成する。
図5(a)及び(b)に、イメージデータとタグビットの関係を示す。図5(a)に示すイメージデータは、RGB色空間で表されたオブジェクト31、CMYK色空間で表されたオブジェクト32、Gray色空間で表されたオブジェクト33を含む。図5(b)に示すタグビットデータは、イメージデータの各画素に対応しており、RGB色空間で表されたオブジェクト31に対応する部分41のタグビットは「3」という値になる。同様に、CMYK色空間で表されたオブジェクト32に対応する部分42のタグビットは「2」、Gray色空間で表されたオブジェクト33に対応する部分43のタグビットは「1」となる。タグビットを参照することにより、イメージデータの各画素の色空間情報を取得することができる。
図2に示すビデオIF部13は、RIP処理部12により生成された多値イメージデータと、RIP処理部12により生成されたタグビットと、印刷ジョブのジョブチケットとを対応付けて画像形成装置20に送信する。ジョブチケットには、色変換設定情報が含まれる。色変換設定情報とは、色変換に関する設定を示す情報をいう。ビデオIF部13が、多値イメージデータを圧縮する圧縮部を有し、圧縮されたイメージデータを画像形成装置20に送信する構成としてもよい。
画像形成装置20は、プリントデータ受信部21、画像読取部22、スキャンデータ処理部23、圧縮伸張部24、イメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25、制御部26、画像処理部27、画像形成部28、操作パネル29を備える。
プリントデータ受信部21は、プリンタコントローラ10から送信された多値イメージデータ、タグビット、ジョブチケット(色変換設定情報を含む。)を受信する。
画像読取部22は、光源、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等により構成され、光源から原稿へ照明走査した光の反射光を結像して光電変換することにより原稿の画像をR(赤)G(緑)B(青)信号として読み取る。
スキャンデータ処理部23は、原稿読取部22により読み取られた原稿の多値イメージデータと、当該多値イメージデータの色空間(RGB)を示す色空間情報(タグビット)と、を生成する第3の処理部である。スキャンデータ処理部23は、CPUやメモリを備え、CPUとプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
圧縮伸張部24は、プリントデータ受信部21又はスキャンデータ処理部23から入力されたイメージデータ及びタグビットの圧縮/伸張を行う。
イメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25は、圧縮された多値イメージデータと、圧縮されたタグビットと、ジョブチケット(色変換設定情報を含む。)とを対応付けて記憶する。
制御部26は、プリントデータ受信部21又はスキャンデータ処理部23から入力されたデータを保存・印刷するための制御や、操作パネル29等の指示に基づき、イメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25からデータを読み出して再印刷を行うための制御を行う。
制御部26は、プリントデータ受信部21により受信され圧縮伸張部24により圧縮された多値イメージデータと、プリントデータ受信部21により受信され圧縮伸張部24により圧縮されたタグビットと、プリントデータ受信部21により受信されたジョブチケット(色変換設定情報を含む。)とを対応付けてイメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25に記憶させる。
制御部26は、スキャンデータ処理部23により生成され圧縮伸張部24により圧縮された多値イメージデータと、スキャンデータ処理部23により生成され圧縮伸張部24により圧縮されたタグビットと、操作パネル29から入力されたジョブチケット(色変換設定情報を含む。)とを対応付けてイメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25に記憶させる。
画像処理部27は、多値イメージデータに対して、当該多値イメージデータに対応付けられたタグビット及びジョブチケットに含まれる色変換設定情報に基づいて色変換を行うとともに、他の画像処理を施し、印刷可能なイメージデータを生成する第2の処理部である。画像処理部27は、CPUやメモリを備え、CPUとプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。なお、画像処理部27は、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアで構成されることとしてもよい。
図6に、画像処理部27の構成を示す。画像処理部27は、タグビット解析処理部271、色変換部272、プロファイル記憶部273、細線化・トラッピング処理部274、階調補正処理部275、スクリーン処理部276を備える。
タグビット解析処理部271は、イメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25からタグビットを読み出し、タグビットを解析して、イメージデータの各画素の色空間情報を取得する。
色変換部272は、イメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25からタグビットと、ジョブチケットの色変換設定情報とを読み出し、タグビットから取得された色空間情報及び色変換設定情報に基づいて、イメージデータの画素毎に色変換を行う。
図7に、ジョブチケットの例を示す。図7に示すジョブチケットの例では、色変換設定情報には、基本設定の「給紙トレイ」及び「用紙種類」、カラー設定の「トラッピング」、「スクリーン」、「プロファイル」及び「レンダリングインテント」が含まれる。
ジョブチケットのプロファイル設定には、色変換に使用するICC(International Color Consortium)プロファイルが指定されている。プロファイルとして、通常、ソースプロファイルとプリンタプロファイルが設定される。
ソースプロファイルは、元の色空間からデバイス非依存の色空間(CIE色空間等)に変換(マッピング)するためのデータである。CMYK色空間の場合は、代表的なものとして、Japan ColorやSWOP等に準拠したものがある。RGB色空間の場合は、sRGB、AdobeRGBが一般的に使用される。
プリンタプロファイルは、デバイス非依存の色空間(CIE色空間等)からプリンタの色空間に変換(マッピング)するためのデータで、コート紙/非コート紙等、用紙毎に用意されている。
また、プロファイラでユーザが作成したプロファイルを指定することも可能となっている。さらに、ソースプロファイルとプリンタプロファイルを結合した所謂デバイスリンクプロファイルを指定することも可能である。
図8に、元の色空間と、使用するイメージデータの色値及び色変換処理との関係を示す。例えば、元の色空間がCMYK色空間の場合は、CMYK版の色値(C,M,Y,K)を使用して、CMYK用のソースプロファイル及びプリンタプロファイル(あるいは、これらを結合したCMYK→CMYK変換用プロファイル)を用いて色変換する。元の色空間がRGB色空間の場合には、CMY版の色値(R,G,B)を使用して、RGB用のソースプロファイル及びプリンタプロファイル(あるいは、これらを結合したRGB→CMYK変換用プロファイル)を用いて色変換する。元の色空間がCIE色空間の場合には、CMY版の色値(x,y,z)を使用して、プリンタプロファイルを用いて色変換する。
色変換部272は、ジョブ開始時に、予めジョブチケットに設定されているプロファイルをプロファイル記憶部273から読み出し、元の色空間毎に、直接元の色空間からプリンタの色空間に変換するルックアップテーブルをRAM上に生成しておき、ルックアップテーブルを参照して色変換を行う。ただし、色変換方法は、この限りではない。また、色変換部272は、全ての処理又は一部の処理をハードウェアで構成するようにしてもよい。
プロファイル記憶部273には、予め複数の種類のプロファイルが記憶されている。
細線化・トラッピング処理部274は、必要に応じて色変換が行われたイメージデータに対し、細線化処理及びトラッピング処理を行う。
階調補正処理部275は、階調補正処理を行う。
スクリーン処理部276は、スクリーン処理を行う。
画像形成部28は、画像処理部27により生成された印刷可能なイメージデータ(CMYKデータ)に基づいて印刷を行う。
操作パネル29は、コピー、スキャナ、プリント等のジョブの操作、機械の状態表示、設定等に使用される。例えば、操作パネル29は、イメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25に格納されたジョブのチケット編集、再印刷指示を行う際に用いられる。また、操作パネル29は、画像読取部22により読み取られる原稿のスキャンデータに対して、色変換設定情報を含むジョブチケットを入力する際に用いられる。なお、同等の操作は、ネットワークを経由してクライアントPC2上からリモートで行う構成としてもよい。
次に、動作について説明する。
図9は、プリンタコントローラ10により実行されるRIP処理を示すフローチャートである。
まず、NIC11により、LAN3を介してクライアントPC2から印刷ジョブが受信される(ステップS1)。
次に、RIP処理部12のPDL解析処理部121により、PDL解析処理が行われる(ステップS2)。
ここで、図10を参照して、PDL解析処理について説明する。
PDL解析処理部121により、中間データのファイル(以下、中間ファイルという。)が開かれる(ステップS11)。次に、PDL解析処理部121により、PDLのコマンドが解析され、描画オブジェクトの座標、色値、色空間が中間ファイルに書き込まれる(ステップS12)。次に、1ページ分の処理が終了していない場合には(ステップS13;NO)、ステップS12に戻り、処理が繰り返される。
ステップS13において、1ページ分の処理が終了した場合には(ステップS13;YES)、PDL解析処理部121により、中間ファイルが閉じられる(ステップS14)。
次に、ジョブが終了していない場合には(ステップS15;NO)、ステップS11に戻り、処理が繰り返される。
ステップS15において、ジョブが終了した場合には(ステップS15;YES)、PDL解析処理が終了し、図9のステップS3に移行する。
次に、RIP処理部12の描画処理部122により、描画処理が行われる(ステップS3)。
ここで、図11及び図12を参照して、描画処理について説明する。
描画処理部122により、中間ファイルが読み出され、描画オブジェクトの属性情報(座標、色値、色空間)が取得される(ステップS21)。
次に、描画処理部122により、画素毎に色空間が判断される(ステップS22,S25,S28,S31,S34)。
Gray色空間の場合には(ステップS22;YES)、描画処理部122により、C版=0、M版=0、Y版=0、K版=(Grayの色値)でイメージデータが描画され(ステップS23)、タグビットにGray色空間を示す値(図4の例では「1」)が書き込まれる(ステップS24)。
CMYK色空間の場合には(ステップS22;NO,ステップS25;YES)、描画処理部122により、C版=(Cの色値)、M版=(Mの色値)、Y版=(Yの色値)、K版=(Kの色値)でイメージデータが描画され(ステップS26)、タグビットにCMYK色空間を示す値(図4の例では「2」)が書き込まれる(ステップS27)。
RGB色空間の場合には(ステップS22;NO,ステップS25;NO,ステップS28;YES)、描画処理部122により、C版=(Rの色値)、M版=(Gの色値)、Y版=(Bの色値)、K版=0でイメージデータが描画され(ステップS29)、タグビットにRGB色空間を示す値(図4の例では「3」)が書き込まれる(ステップS30)。
CIE色空間の場合には(ステップS22;NO,ステップS25;NO,ステップS28;NO,ステップS31;YES)、描画処理部122により、C版=(xの色値)、M版=(yの色値)、Y版=(zの色値)、K版=0でイメージデータが描画され(ステップS32)、タグビットにCIE色空間を示す値(図4の例では「4」)が書き込まれる(ステップS33)。
Separation色空間の場合には(ステップS22;NO,ステップS25;NO,ステップS28;NO,ステップS31;NO,ステップS34;YES)、描画処理部122により、特色のCMYK値でイメージデータが描画され(ステップS35)、タグビットにSeparation色空間を示す値(図4の例では「5」)が書き込まれる(ステップS36)。
ステップS24、ステップS27、ステップS30、ステップS33、ステップS36の後、又は、ステップS34において、Separation色空間でない場合に(ステップS34;NO)、1ページ分の処理が終了していないときは(ステップS37;NO)、ステップS21に戻り、処理が繰り返される。
ステップS37において、1ページ分の処理が終了した場合には(ステップS37;YES)、描画処理部122により、ページ終了処理が行われる(ステップS38)。
次に、ジョブが終了していない場合には(ステップS39;NO)、ステップS21に戻り、処理が繰り返される。
ステップS39において、ジョブが終了した場合には(ステップS39;YES)、描画処理部122により、ジョブ終了処理が行われる(ステップS40)。そして、図9のステップS4に移行する。
次に、ビデオIF部13により、多値イメージデータとタグビットとジョブチケットとが対応付けられて画像形成装置20に送信される(ステップS4)。
以上で、RIP処理が終了する。
図13は、画像形成装置20により実行されるジョブ保存処理を示すフローチャートである。
まず、プリントデータ受信部21により、プリンタコントローラ10から多値イメージデータ、タグビット、ジョブチケットが受信される(ステップS41)。
次に、圧縮伸張部24により、プリントデータ受信部21により受信されたイメージデータ及びタグビットが圧縮される(ステップS42)。そして、制御部26により、圧縮された多値イメージデータと、圧縮されたタグビットと、ジョブチケットとが対応付けられてイメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25に保存される(ステップS43)。
以上で、ジョブ保存処理が終了する。
なお、画像読取部22により原稿が読み取られた場合には、スキャンデータ処理部23により、原稿読取部22により読み取られた原稿の多値イメージデータ及び当該多値イメージデータの色空間(RGB色空間)を示すタグビット(図4の例では「3」)が生成される。次に、圧縮伸張部24により、生成されたイメージデータ及びタグビットが圧縮される。そして、制御部26により、スキャンデータ処理部23により生成され圧縮伸張部24により圧縮された多値イメージデータと、スキャンデータ処理部23により生成され圧縮伸張部24により圧縮された色空間情報と、操作パネル29から入力されたジョブチケットとが対応付けられてイメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25に保存される。
図14は、画像形成装置20により実行される再印刷処理を示すフローチャートである。
まず、操作パネル29からの操作により、再印刷を行う印刷ジョブが選択される(ステップS51)。選択されるジョブは、プリントデータ受信部21により受信されたジョブであってもよいし、スキャンデータ処理部23により生成されたジョブであってもよい。ここで、選択された印刷ジョブに対してジョブチケットの編集が行われる場合には(ステップS52;YES)、操作パネル29に表示された操作画面において、ジョブチケットの編集が行われる(ステップS53)。
図15及び図16に、操作パネル29に表示される画面例を示す。図15に示すジョブリスト画面291には、印刷中のジョブや、イメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25に保存されたジョブが表示される。ジョブリスト画面291において、保存されているジョブのリストから印刷ジョブ51が選択され、チケット編集ボタン52が押下されると、図16に示すジョブチケット編集画面292が表示され、チケットの編集が可能となる。ジョブチケット編集画面292では、選択されたジョブに対する設定情報が項目毎に表示され、チケットの確認と変更を行うことができる。チケットの編集後、新規保存ボタン61又は上書き保存ボタン62が押下されると、図15のジョブリスト画面291戻り、再印刷を行うことができる。
ジョブチケットが新規に保存される場合には、制御部26により、編集後のジョブチケットが、編集前のジョブチケットとは別に、多値イメージデータと対応付けられてイメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25に記憶される。
ジョブチケットが上書き保存される場合には、制御部26により、編集前のジョブチケットに代えて、編集後のジョブチケットが、多値イメージデータと対応付けられてイメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25に記憶される。
ステップS52において、選択された印刷ジョブに対してジョブチケットの編集が行われない場合(ステップS52;NO)、又は、ステップS53の後、操作パネル29からの操作により、再印刷が指示されると(ステップS54)、圧縮伸張部24により、イメージデータ及びタグビットが伸張される(ステップS55)。
次に、画像処理部27により、色変換処理が行われる(ステップS56)。
ここで、図17を参照して、色変換処理について説明する。
まず、色変換部272により、イメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25からジョブチケットが読み出され、ジョブチケットの色変換設定情報に基づいて、プロファイル記憶部273からプロファイルが読み出され、使用されるルックアップテーブルがセットされる(ステップS61)。複数の種類のルックアップテーブルが使用される場合には、予め複数の種類のルックアップテーブルが用意される。
次に、タグビット解析処理部271により、イメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25からタグビットが読み出され、各画素の色空間情報が取得される(ステップS62)。
次に、タグビット解析処理部271により、画素毎に色空間が判断される(ステップS63,S64,S66,S68,S70)。
Gray色空間の場合には(ステップS63;YES)、色変換は行われない。
CMYK色空間の場合には(ステップS63;NO,ステップS64;YES)、色変換部272により、ステップS61でセットされたルックアップテーブルが参照され、C版=(Cの色値)、M版=(Mの色値)、Y版=(Yの色値)、K版=(Kの色値)がCMYK値に変換される(ステップS65)。
RGB色空間の場合には(ステップS63;NO,ステップS64;NO,ステップS66;YES)、色変換部272により、ステップS61でセットされたルックアップテーブルが参照され、C版=(Rの色値)、M版=(Gの色値)、Y版=(Bの色値)がCMYK値に変換される(ステップS67)。
CIE色空間の場合には(ステップS63;NO,ステップS64;NO,ステップS66;NO,ステップS68;YES)、色変換部272により、ステップS61でセットされたルックアップテーブルが参照され、C版=(xの色値)、M版=(yの色値)、Y版=(zの色値)がCMYK値に変換される(ステップS69)。
Separation色空間の場合には(ステップS63;NO,ステップS64;NO,ステップS66;NO,ステップS68;NO,ステップS70;YES)、色変換は行われない。
Gray色空間、CMYK色空間、RGB色空間、CIE色空間、Separation色空間のうち、いずれの色空間でもなかった場合にも(ステップS63;NO,ステップS64;NO,ステップS66;NO,ステップS68;NO,ステップS70;NO)、色変換は行われない。
ステップS65、ステップS67、ステップS69の後、又は、色変換が行われなかった場合に(ステップS63;YES,ステップS70;YES,ステップS70;NO)、ジョブが終了していないときには(ステップS71;NO)、ステップS62に戻り、処理が繰り返される。
ステップS71において、ジョブが終了した場合には(ステップS71;YES)、色変換処理が終了する。
図14に戻り、画像処理部27の細線化・トラッピング処理部274、階調補正処理部275、スクリーン処理部276により、CMYKイメージデータに対し、その他の画像処理が行われる(ステップS57)。
次に、画像形成部28により、画像処理部27により生成された印刷可能なイメージデータに基づいて印刷が行われる(ステップS58)。
以上で、再印刷処理が終了する。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、プリンタコントローラ10において多値イメージデータの色空間を示すタグビットを生成することにより、画像形成装置20においてタグビットを参照し、各画素がどの色空間で表されているかを判別することができるため、画素毎に適切な色変換を行うことが可能になる。したがって、従来RIP処理部12内で行っていた色変換処理と同等の色再現性を維持することができる。
色変換処理を画像形成装置20で行うことによって、ジョブチケットの変更内容によらず再RIP処理が不要となり、画像形成装置20のみで再印刷処理が可能となるため、プリンタコントローラ10側は、別のジョブのRIP処理に専念することができ、画像形成システムにおける生産性を向上させることができる。
また、スキャンデータ処理部23により生成された多値イメージデータについても、多値イメージデータの各画素に対応した色空間を示すタグビットを生成することにより、後に、タグビットに基づいて、多値イメージデータの色変換を行うことができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
図18は、第2の実施の形態における画像形成システムのプリンタコントローラ10A及び画像形成装置20Aの主要構成を示す機能ブロック図である。
第2の実施の形態における画像形成システムは、第1の実施の形態に示した画像形成システム1と同様の構成によってなるため、同一の構成部分については同一の符号を付し、その構成については説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
第2の実施の形態における画像形成システムは、プリンタコントローラ10AのRIP処理部12が色変換部123を備える点が、第1の実施の形態に示した画像形成システム1と異なる。具体的には、ジョブの保存が指示された場合には、第1の実施の形態と同様に画像形成装置20Aにおいて色変換を行い、ジョブの保存が指示されなかった場合には、プリンタコントローラ10Aにおいて色変換を行い、画像形成装置20Aでは色変換を行わない。
ジョブが保存されない場合は、ジョブチケットの変更が発生しないため、RIP処理後に色変換が必要になることはない。そのため、ジョブが保存されない場合は、従来どおり、RIP処理部12内で色変換を行うこととし、色空間を示すタグビットは生成しない。
なお、クライアントPC2において、プリンタドライバ上で印刷指示が行われる際に、ジョブを保存するか否かが指定可能となっている。ジョブを保存するか否かを示す情報は、ジョブチケットに含まれていてもよいし、ジョブの保存が指示された場合に、その旨の指示信号がプリンタコントローラ10Aに送信されることとしてもよい。プリンタコントローラ10Aでは、いずれかの方法で、ジョブの保存が指示されたか否かを示す情報を取得する。
また、画像形成装置20Aにおいて、スキャンデータ処理部23により生成されるジョブ(多値イメージデータ及びタグビット)については、操作パネル29からジョブの保存が指示される。
図19に、プリンタコントローラ10AのRIP処理部12の構成を示す。RIP処理部12は、PDL解析処理部121、描画処理部122、色変換部123を備える。
PDL解析処理部121は、クライアントPC2から受信されたPS、PDF等のPDLのコマンドを解析し、描画オブジェクトの属性情報(座標、色値)を含む中間データに変換する。
色変換部123は、ジョブの保存が指示されていない場合に、ジョブチケットの色変換設定情報に基づいて、描画オブジェクトの色値に対して色変換を行う。
PDL解析処理部121は、ジョブの保存が指示されている場合、描画オブジェクトの属性情報の色値に、元の色空間での色値を書き込み、さらに追加の属性情報として元の色空間を書き込み、中間データを生成する。
PDL解析処理部121は、ジョブの保存が指示されていない場合、描画オブジェクトの属性情報の色値に、色変換後の色値(CMYK値)を書き込み、さらに追加の属性情報として元の色空間を書き込み、中間データを生成する。
描画処理部122は、中間データを参照し、描画オブジェクトの属性情報に基づいて、解像度、印字領域等、出力デバイスの特性に合わせた条件で描画処理を行い、多値イメージデータを生成する。描画処理部122は、ジョブの保存が指示されている場合のみ、中間データを参照し、描画オブジェクトの属性情報(色空間)に基づいて、タグビットを生成する。
画像形成装置20Aの画像処理部27は、図6に示したものと同様であるため、図6を援用する。
ジョブの保存が指示された場合の各部の機能は、第1の実施の形態と同様である。
ジョブの保存が指示されていない場合には、タグビット解析処理部271及び色変換部272における処理は行われない。
ジョブの保存が指示されていない場合、細線化・トラッピング処理部274は、プリントデータ受信部21又はスキャンデータ処理部23から入力された多値イメージデータに対し、細線化処理、トラッピング処理を行う。
次に、動作について説明する。
プリンタコントローラ10Aにより実行されるRIP処理は、図9に示したものと同様であるため、図示を省略する。ただし、PDL解析処理(ステップS2)に代えて第2のPDL解析処理(図20参照)が行われ、描画処理(ステップS3)に代えて第2の描画処理(図21及び図22参照)が行われる。また、ジョブの保存が指示されていない場合には、タグビットは生成されないため、ステップS4において、タグビットの送信は行われない。
図20は、第2のPDL解析処理を示すフローチャートである。
まず、PDL解析処理部121により、中間ファイルが開かれる(ステップT1)。
次に、ジョブの保存が指示されていない場合には(ステップT2;NO)、PDL解析処理部121により、PDLのコマンドが解析され、色変換部123により、ジョブチケットの色変換設定情報に基づいて、描画オブジェクト毎に色変換が行われる(ステップT3)。
ステップT2において、ジョブの保存が指示されている場合(ステップT2;YES)、又は、ステップT3の後、PDL解析処理部121により、PDLのコマンドが解析され、描画オブジェクトの座標、色値、色空間が中間ファイルに書き込まれる(ステップT4)。なお、ジョブの保存が指示されている場合には、PDL解析処理部121により、描画オブジェクトの色値として元の色空間での色値が書き込まれ、ジョブの保存が指示されていない場合には、PDL解析処理部121により、描画オブジェクトの色値として色変換後の色値(CMYK値)が書き込まれる。
次に、1ページ分の処理が終了していない場合には(ステップT5;NO)、ステップT2に戻り、処理が繰り返される。
ステップT5において、1ページ分の処理が終了した場合には(ステップT5;YES)、PDL解析処理部121により、中間ファイルが閉じられる(ステップT6)。
次に、ジョブが終了していない場合には(ステップT7;NO)、ステップT1に戻り、処理が繰り返される。
ステップT7において、ジョブが終了した場合には(ステップT7;YES)、第2のPDL解析処理が終了する。
図21及び図22は、第2の描画処理を示すフローチャートである。
まず、描画処理部122により、中間ファイルが読み出され、描画オブジェクトの属性情報(座標、色値、色空間)が取得される(ステップT11)。
次に、ジョブの保存が指示されていない場合には(ステップT12;NO)、描画処理部122により、C版=(Cの色値)、M版=(Mの色値)、Y版=(Yの色値)、K版=(Kの色値)でイメージデータが描画され(ステップT13)、ステップT29に移行する。
ステップT12において、ジョブの保存が指示されている場合には(ステップT12;YES)、描画処理部122により、画素毎に色空間が判断される(ステップT14,T17,T20,T23,T26)。
ステップT14〜ステップT32の処理は、図11及び図12のステップS22〜ステップS40の処理と同様であるため、説明を省略する。
図23は、画像形成装置20Aにより実行される印刷処理を示すフローチャートである。
まず、プリントデータ受信部21により、プリンタコントローラ10Aから多値イメージデータ、タグビット、ジョブチケットが受信される(ステップT41)。なお、印刷ジョブが保存されない場合には、タグビットは含まれない。
次に、ジョブが保存される場合には(ステップT42;YES)、圧縮伸張部24により、プリントデータ受信部21により受信されたイメージデータ及びタグビットが圧縮される(ステップS43)。そして、制御部26により、圧縮された多値イメージデータと、圧縮されたタグビットと、ジョブチケットとが対応付けられてイメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25に保存される(ステップT44)。
ステップT42において、ジョブが保存されない場合には(ステップT42;NO)、画像処理部27の細線化・トラッピング処理部274、階調補正処理部275、スクリーン処理部276により、イメージデータに対して画像処理が行われ、印刷可能なイメージデータが生成される(ステップT45)。
次に、画像形成部28により、印刷可能なイメージデータに基づいて印刷が行われる(ステップT46)。
以上で、印刷処理が終了する。
保存されているジョブの再印刷処理については、図14に示した再印刷処理と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、ジョブを保存する場合には、第1の実施の形態と同様、画像形成システムにおける生産性を向上させることができる。一方、ジョブを保存せずに直接印刷する場合は、従来どおりプリンタコントローラ10Aの色変換部123で色変換を行うことができ、システムとして柔軟な構成となる。
なお、ジョブを保存しない場合には、RIP処理部12において、色空間を示すタグビットを生成しないこととしたが、例えば、オブジェクトの種別(文字/写真/グラフィックス)を示すタグビット等、別の属性情報を示すタグビットに関しては、生成してもよい。オブジェクトの種別を示すタグビットを参照しながら、イメージデータの文字や線画部分を抽出して細線化処理やスムージング処理を行い、また、文字部、写真部、グラフィックス部にそれぞれ異なるスクリーン処理を行うことにより、画像品質が向上する。
[第3の実施の形態]
次に、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。
図24は、第3の実施の形態における画像形成システムの画像形成装置20Bの主要構成を示す機能ブロック図である。画像形成装置20Bは、装置内にプリンタコントローラを内蔵しており、プリンタコントローラと画像形成装置とが一体型の場合の例である。
第3の実施の形態の画像形成システムにおいて、第2の実施の形態に示した画像形成システムと同一の構成部分については同一の符号を付し、その構成については説明を省略する。以下、第3の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
第3の実施の形態における画像形成システムは、NIC11及びRIP処理部12が画像形成装置20B内に含まれる点が、第2の実施の形態に示した画像形成システムと異なる。
RIP処理部12により生成された多値イメージデータ及びタグビットは、画像形成装置20B内のメモリ(図示せず)に格納される。
制御部26は、RIP処理部12により生成され圧縮伸張部24により圧縮された多値イメージデータと、RIP処理部12により生成され圧縮伸張部24により圧縮されたタグビットと、ジョブチケット(色変換設定情報を含む。)とを対応付けてイメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部25に記憶させる。
画像形成装置20Bにおいて行われる処理は、第2の実施の形態のプリンタコントローラ10A及び画像形成装置20Aにおいて行われる処理と同様であるため、説明を省略する。なお、RIP処理(図9)においては、ステップS4の処理が不要となり、印刷処理(図23)においては、ステップT41の処理が不要となる。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、ジョブを保存する場合には、画像形成システムにおける生産性を向上させることができ、ジョブを保存せずに直接印刷する場合は、色変換部123で色変換を行うことができ、システムとして柔軟な構成となる。
なお、画像形成装置20Bにおいて、色変換部123と色変換部272を共通のモジュールとして構成し、切り替えて使用することとしてもよい。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成システムの例であり、これに限定されるものではない。システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記各実施の形態では、色空間情報としてタグビットを使用した場合について説明したが、1ページ全体が同じ色空間で表されている場合には、ページ単位で色空間情報を生成してもよいし、ジョブ全体が同じ色空間で表されている場合には、ジョブ単位で色空間情報を生成してもよい。
1 画像形成システム
2 クライアントPC
3 LAN
4 ビデオIF回線
10,10A プリンタコントローラ
11 NIC
12 RIP処理部
13 ビデオIF部
20,20A,20B 画像形成装置
21 プリントデータ受信部
22 画像読取部
23 スキャンデータ処理部
24 圧縮伸張部
25 イメージデータ/タグビット/ジョブチケット記憶部
26 制御部
27 画像処理部
28 画像形成部
29 操作パネル
121 PDL解析処理部
122 描画処理部
123 色変換部
271 タグビット解析処理部
272 色変換部
273 プロファイル記憶部
274 細線化・トラッピング処理部
275 階調補正処理部
276 スクリーン処理部

Claims (7)

  1. プリンタコントローラと、画像形成装置と、を含む画像形成システムにおいて、
    前記プリンタコントローラは、
    ページ記述言語で記述された印刷ジョブを解析し、当該印刷ジョブの元の色空間における多値イメージデータ及び当該多値イメージデータの色空間を示す色空間情報を生成する第1の処理部と、
    前記第1の処理部により生成された多値イメージデータと、前記第1の処理部により生成された色空間情報と、前記印刷ジョブの色変換設定情報とを対応付けて前記画像形成装置に送信する送信部と、
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記プリンタコントローラから送信された多値イメージデータと色空間情報と色変換設定情報とを受信する受信部と、
    前記受信された多値イメージデータと色空間情報と色変換設定情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている多値イメージデータに対して、当該多値イメージデータに対応付けられた色空間情報及び色変換設定情報に基づいて色変換を行い、印刷可能なイメージデータを生成する第2の処理部と、
    前記第2の処理部により生成された印刷可能なイメージデータに基づいて印刷を行う画像形成部と、
    を備える画像形成システム。
  2. 前記画像形成装置は、
    原稿を読み取る原稿読取部と、
    当該原稿読取部により読み取られた原稿から多値イメージデータ及び当該多値イメージデータの色空間を示す色空間情報を生成する第3の処理部と、
    色変換設定情報を入力するための操作部と、
    前記第3の処理部により生成された多値イメージデータと、前記第3の処理部により生成された色空間情報と、前記操作部から入力された色変換設定情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる制御部と、
    をさらに備える、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  3. ページ記述言語で記述された印刷ジョブを解析し、当該印刷ジョブの元の色空間における多値イメージデータ及び当該多値イメージデータの色空間を示す色空間情報を生成する第1の処理部と、
    前記第1の処理部により生成された多値イメージデータと、前記第1の処理部により生成された色空間情報と、前記印刷ジョブの色変換設定情報とを対応付けて記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶されている多値イメージデータに対して、当該多値イメージデータに対応付けられた色空間情報及び色変換設定情報に基づいて色変換を行い、印刷可能なイメージデータを生成する第2の処理部と、
    前記第2の処理部により生成された印刷可能なイメージデータに基づいて印刷を行う画像形成部と、
    を備える画像形成システム。
  4. 原稿を読み取る原稿読取部と、
    当該原稿読取部により読み取られた原稿から多値イメージデータ及び当該多値イメージデータの色空間を示す色空間情報を生成する第3の処理部と、
    色変換設定情報を入力するための操作部と、
    前記第3の処理部により生成された多値イメージデータと、前記第3の処理部により生成された色空間情報と、前記操作部から入力された色変換設定情報とを対応付けて前記記憶部に記憶させる制御部と、
    をさらに備える、
    請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 前記色空間情報は、前記多値イメージデータの各画素に対応する色空間をタグビットにより示したものである、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  6. 前記第1の処理部は、前記印刷ジョブの保存が指示された場合にのみ、前記色空間情報を生成する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  7. 前記多値イメージデータは、CMYK形式のデータ、RGB形式のデータ又はXYZ形式のデータである、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成システム。
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