JP5107619B2 - 描画データの作成装置及び描画データの作成方法 - Google Patents

描画データの作成装置及び描画データの作成方法 Download PDF

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Description

本発明は、描画データの作成装置及び描画データの作成方法に関する。例えば、所定のサイズの領域で定義されるレイアウトデータファイルを描画データに変換する装置及びその方法に関する。
半導体デバイスの微細化の進展を担うリソグラフィ技術は半導体製造プロセスのなかでも唯一パターンを生成する極めて重要なプロセスである。近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスに要求される回路線幅は年々微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ所望の回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(レチクル或いはマスクともいう。)が必要となる。ここで、電子線(電子ビーム)描画技術は本質的に優れた解像性を有しており、高精度の原画パターンの生産に用いられる。
図11は、従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
可変成形型電子線(EB:Electron beam)描画装置は、以下のように動作する。第1のアパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形例えば長方形の開口411が形成されている。また、第2のアパーチャ420には、開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向される。そして、可変成形開口421の一部を通過して、ステージ上に搭載された試料340に照射される。また、ステージは、描画中、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動する。すなわち、開口411と可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。開口411と可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式という。
かかる電子ビーム描画を行なうにあたり、まず、半導体集積回路のレイアウトが設計される。そして、パターンレイアウトが定義されたレイアウトデータ(設計データ)が生成される。そして、レイアウトデータが変換され、電子線描画装置に適応した描画データが生成される。ここで、近年、フラクチャー(Fracture)や近接効果補正(OPC)処理等を行なうCADシステムでは、効果的にレイアウトデータを生成するために、分散処理が行なわれる。これに伴い、出力されるレイアウトデータは、一定領域ごとに分割され、それぞれのデータファイルを構成する。例えば、オフラインとなる外部装置(描画データ作成装置)で、演算ユニットを複数並列に設けて、分散処理で描画データに変換している(例えば、特許文献1参照)。
図12は、描画データ作成までの処理内容を説明するための図である。
上述したように、一定領域毎に1つのデータファイル、すなわちレイアウトデータファイルを構成する。そして、各レイアウトデータファイル90が演算装置300に入力され、演算装置300内にて各分散ノードで並列処理される。ここでは、一例として、ファイル1,2,3を示している。そして、ファイル1,2,3を読み込み、各分散ノード302,304,306で並列処理され、フレーム毎の描画データ92が生成される。ここでは、一例として、フレーム1,2,3を示している。
一方、描画データも描画装置内で複数の演算ユニットで分散処理される。そのために、描画データも一定の領域毎にデータファイルを作成する。
特開平6−97058号公報
以上のような描画データの領域分割は、通常、レイアウトデータを描画データへ変換する際に行なわれる。
図13は、従来の領域分割の仕方を説明するための図である。
従来、図13に示すように、レイアウトデータにおけるパターンデータの疎密に関わらず、一定の領域単位で描画データを分割していた。そのため、分割されたフレーム(領域)毎のデータ量にむらがあり、描画装置内での描画データの分散処理が効率よく行なうことができないといった問題があった。
図14は、データ量が疎な部分を基準に領域分割を行なった場合を説明するための図である。図14に示すように、データ量が疎な部分を基準にフレーム分割を行なった場合、密な部分を処理する際に1つの分散ノードで処理可能なデータ量を超えてしまう場合があり得る。
図15は、データ量が密な部分を基準に領域分割を行なった場合を説明するための図である。この場合、分割数が増大してしまうことになる。ここで、それぞれのフレームの描画データの分散処理時にはオーバーヘッド時間が必要となる。内部に置かれたパターン数が少ないフレームでは、個別に処理するとその分だけオーバーヘッド時間も必要となる。そのため、個別に処理する方が、分割せずに全体を一括で処理する場合よりかえって処理時間が長くなってしまう場合もあるといった問題があった。
以上のように、従来の描画データでは、描画装置内での分散処理が効率よく行なうことができないといった問題があった。非効率に描画データの演算処理を行なうと描画時間を増大させてしまうといった問題があった。そして、これは同時に描画されるマスクの製造コストが大きくなる原因にもなっている。
そこで、本発明は、かかる問題点を克服し、描画装置内での分散処理が効率よく行なえる描画データの作成装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の描画データの作成装置は、
チップ領域を所定のサイズで分割した第1の領域毎に作成された複数のレイアウトデータファイルを記憶する記憶部と、
複数のレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換した際のチップ領域を内部に含まれる各データ量が、データサイズがほぼ均一で、かつデータサイズの上限になるように分割する複数の第2の領域の各領域サイズを算出する算出部と、
算出されたサイズの第2の領域毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを前記描画データに変換するデータ変換部と、
を備え、
前記第2の領域は、2以上の前記第1の領域を合成した領域或いは前記第1の領域を分割した領域であることを特徴とする。
かかる構成により、第2の領域間でのデータ量のばらつき(むら)が小さくなる。そして、その第2の領域毎にレイアウトデータファイル内のデータを変換するので描画データもデータ量のばらつき(むら)が小さい上述した第2の領域毎に作成される。
また、複数のレイアウトデータファイルのいずれかのレイアウトデータファイルにより定義される第1の領域が上述した複数の第2の領域に分割されるように各領域サイズを算出しても好適である。
或いは/及び、複数のレイアウトデータファイルのうち、2以上のレイアウトデータファイルのそれぞれにより定義される各第1の領域が1つの第2の領域として合成されるように各領域サイズを算出しても好適である。
本発明の他の態様の描画データの作成装置は、
レイアウトデータファイルを記憶する記憶部と、
レイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換した際のチップ領域を所定のサイズの複数の第1の領域に仮想分割する仮想分割部と、
レイアウトデータの種別に応じて設定される複数の第1の領域の各第1の領域とパターン密度との相関テーブルを用いて、前記チップ領域をパターン密度に応じて内部に含まれる各データ量が、データサイズがほぼ均一で、かつデータサイズの上限になるように分割する複数の第2の領域の各領域サイズを算出する算出部と、
算出された第2の領域毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを描画データに変換するデータ変換部と、
を備え、
前記第2の領域は、2以上の前記第1の領域を合成した領域或いは前記第1の領域を分割した領域であることを特徴とする。
レイアウトデータの種別に応じて設定される第1の領域とパターン密度との相関テーブルを予め用意しておくことで、レイアウトデータファイルが所定のサイズの領域毎に分割されていない場合にも描画データがデータ量のばらつき(むら)が小さい上述した第2の領域毎に作成される。
また、上述した描画データの作成装置は、描画装置に搭載されていても良いし、外部装置として構成してもよい。
また、本発明の一態様の描画データの作成方法は、
チップ領域を所定のサイズで分割した第1の領域毎に作成された複数のレイアウトデータファイルを記憶する工程と、
複数のレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換した際のチップ領域を内部に含まれる各データ量が、データサイズがほぼ均一で、かつデータサイズの上限になるように分割する複数の第2の領域の各領域サイズを算出する工程と、
算出された第2の領域毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを前記描画データに変換し、描画データを出力する工程と、
を備え、
前記第2の領域は、2以上の前記第1の領域を合成した領域或いは前記第1の領域を分割した領域であることを特徴とする。
また、本発明の他の態様の描画データの作成方法は、
レイアウトデータファイルを記憶する工程と、
レイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換した際のチップ領域を所定のサイズの複数の第1の領域に仮想分割する工程と、
レイアウトデータの種別に応じて設定される複数の第1の領域の各第1の領域とパターン密度との相関テーブルを用いて、チップ領域をパターン密度に応じて内部に含まれる各データ量が、データサイズがほぼ均一で、かつデータサイズの上限になるように分割する複数の第2の領域の各領域サイズを算出する工程と、
算出された第2の領域毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを描画データに変換し、描画データを出力する工程と、
を備え、
前記第2の領域は、2以上の前記第1の領域を合成した領域或いは前記第1の領域を分割した領域であることを特徴とする。
本発明によれば、領域毎にデータ量のばらつきが小さい描画データを作成することができる。よって、その分効率の優れたデータ処理を行なうことができる。その結果、大幅に描画時間を短縮させることができる。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。また、荷電粒子ビーム装置の一例として、荷電粒子ビーム描画装置、特に、可変成形型の電子ビーム描画装置について説明する。
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。
図1において、描画装置100は、電子ビーム描画装置の一例である。描画装置100は、試料101に複数の図形から構成されるパターンを描画する。試料101には、半導体装置を製造する際にリフォグラフィ工程で用いるためのマスクが含まれる。描画装置100は、描画部150と制御部160を備えている。描画部150は、描画室103と描画室103の上部に配置された電子鏡筒102を備えている。電子鏡筒102内には、電子銃201、照明レンズ202、第1のアパーチャ203、投影レンズ204、偏向器205、第2のアパーチャ206、対物レンズ207、偏向器208が配置されている。そして、描画室103内には、XYステージ105が配置され、XYステージ105上に描画対象となる試料101が配置される。制御部160は、制御ユニット112と制御ユニット222を有している。制御ユニット112は、制御回路110、複数のデータ処理回路122から構成されるデータ処理回路群120、ハードディスク装置(磁気ディスク装置)等の記憶装置124、同じくハードディスク装置等の記憶装置126を備えている。そして、制御回路110と複数のデータ処理回路122と記憶装置124と記憶装置126とは、図示していないバスにより互いに接続されている。そして、制御ユニット112内の制御回路110は、複数のデータ処理回路122a、データ処理回路122b、・・・データ処理回路122kから構成されるデータ処理回路群120の処理状況を制御する。さらに、制御回路110は、記憶装置126内に格納されたショットデータに基づいて描画部150を制御し、描画処理を行なう。また、制御ユニット222は、制御回路210、複数のデータ処理ユニット230、ハードディスク装置等の記憶装置224,226を備えている。そして、制御回路210と複数のデータ処理ユニット230と記憶装置224,226とは、図示していないバスにより互いに接続されている。各データ処理ユニット230内には、幅算出部232、及び複数の計算機234が配置されている。そして、制御回路210は、複数のデータ処理ユニット230を制御する。また、ここでは、幅算出部232、及び複数の計算機234として、例えば、プログラムを実行させるCPUとメモリを組み合わせた計算機を用いると好適である。或いは、電気回路で処理内容を一部或いは全て回路構成した回路基板等を用いても構わない。図1では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分について記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わない。また、制御ユニット222は、描画データの作成装置の一例となる。そして、図1では、描画装置100内に制御ユニット222が搭載されているが、これに限るものではなく、別の外部装置として構成しても構わない。また、ハードディスク装置等の記憶装置221には、複数のレイアウトデータファイルが格納されている。
上述したように、電子ビーム描画を行なうにあたっては、まず、半導体集積回路のレイアウトが設計される。そして、パターンレイアウトが定義されたデータが生成される。この段階では、まだ、チップごとのレイアウトデータとして生成される。このレイアウトデータは、上述したように、通常、分散処理を行なうため、1チップの領域を一定のサイズの領域、例えば、短冊状に仮想分割した領域毎にまとめられる。そして、領域毎に1つのデータファイル、すなわちレイアウトデータファイルを構成する。そのため、これらの複数のレイアウトデータファイルには、データ量の多いファイルと少ないファイルとが混在することになる。そして、これらの複数のレイアウトデータファイルが記憶装置221に格納されている。
図2は、実施の形態1における描画データの領域分割の仕方を説明するための図である。
実施の形態1では、チップ領域を所定のサイズで分割した領域毎に作成された複数のレイアウトデータファイル10内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換した際のチップ領域を複数のフレーム領域21〜27(第2の領域)に分割する。具体的には、各描画データ20内部に含まれる各データ量がより近い量になるように、複数のレイアウトデータファイル10のそれぞれで定義される所定のサイズの領域12,14,16(第1の領域)を合わせた集合領域を描画データに変換した際のチップ領域とした場合に、このチップ領域を複数のフレーム領域21〜27(第2の領域)に分割する。特に、実施の形態1では、複数のレイアウトデータファイル10のいずれかのレイアウトデータファイル10により定義される領域を複数のフレーム領域に分割することを特徴とする。図2では、一例として、レイアウトデータファイル2で示す領域14をフレーム2で示すフレーム領域22とフレーム3で示すフレーム領域23とに分割する。そして、レイアウトデータファイル3で示す領域16をフレーム4で示すフレーム領域24とフレーム5で示すフレーム領域25とフレーム6で示すフレーム領域26とフレーム7で示すフレーム領域27とに分割する。
図3は、実施の形態1における描画データの作成方法の要部工程を示すフローチャート図である。
S(ステップ)101において、記憶工程として、記憶装置224は、記憶装置221から複数のレイアウトデータファイルを入力し、一時的に記憶(格納)する。複数のレイアウトデータファイル10は、制御回路210によって順次記憶装置224に転送される。
S102において、パラメータ入力工程として、制御回路210は、以下に示すパラメータを入力する。パラメータとして、入力されるレイアウトデータファイル10の領域サイズDh、描画データ分割領域の最小範囲Bh、描画データ分割領域内のデータサイズの上限Smax、レイアウトデータと描画データのデータサイズ比Rを入力する。例えば、チップ領域を短冊状に領域分割する場合、レイアウトデータファイル10の領域サイズDhは、領域高さ(幅)で示すことができる。また、描画データ分割領域の最小範囲Bhもフレーム領域高さ(幅)で示すことができ、例えば、100μmと設定する。描画データ分割領域内のデータサイズの上限Smaxは、計算処理する計算機234の性能で決めればよい。また、データサイズ比Rは、例えば、0.9〜1.2の値が設定される。入力された各パラメータは、制御回路210から各データ処理ユニット230に出力され、各データ処理ユニット230に設定される。図3では、このデータの流れを点線で示している。
そして、複数のレイアウトデータファイル10は、ファイル毎に複数のデータ処理ユニット230のいずれかに転送される。図3では、一例として、レイアウトデータファイル1がデータ処理ユニット230aに、レイアウトデータファイル2がデータ処理ユニット230bに、レイアウトデータファイル3がデータ処理ユニット230cに転送される場合を示している。図3では、このデータの流れを実線で示している。
S202において、幅算出工程として、幅算出部232aは、描画データに変換した際に内部に含まれる各データ量がより近い量になるように、レイアウトデータファイル1の領域12に相当する描画データの領域を再構成するためのフレーム幅のサイズを算出する。ここでは、まず、領域12を描画データ分割領域の最小範囲Bhで分割し、分割領域内のデータサイズの上限Smaxになるまで分割した最小範囲領域を纏める。どれだけ纏められるかは以下に示す式(1)で示すことができる。
(1) Fh=int(Smax/(Dn・R・Bh/Dh))・Bh
ここで、フレーム領域高さ(幅)をFh、入力されたレイアウトデータファイル10のデータサイズをDnとする。式(1)のint(Smax/(Dn・R・Bh/Dh))を計算することで、描画データ分割領域の最小範囲Bhを何個纏められるかを求めることができる。このようにして、幅算出部232aは、描画データのフレーム領域高さFhを演算する。図2では、レイアウトデータファイル1のデータ量が少ない場合を示している。そのため、レイアウトデータファイル1の領域12がそのままフレーム1で示すフレーム領域21となる。
S204において、変換工程として、計算機234aは、算出されたサイズのフレーム領域(第2の領域)毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換する。レイアウトデータファイル1の領域12がそのままフレーム1で示すフレーム領域21となったので、図3では、1つの計算機234aが演算処理すれば足りる。そして、フレーム1で示すフレーム領域21内のデータが描画データ(1)として、データ変換が終了次第、記憶装置226に出力され、記憶装置226によって一時的に格納される。
S302において、幅算出工程として、幅算出部232bは、描画データに変換した際に内部に含まれる各データ量がより近い量になるように、レイアウトデータファイル2の領域14に相当する描画データの領域を再構成するためのフレーム幅のサイズを算出する。ここでも、上述したように、まず、領域14を描画データ分割領域の最小範囲Bhで分割し、分割領域内のデータサイズの上限Smaxになるまで分割した最小範囲領域を纏める。どれだけ纏められるかは式(1)で同様に求める。このようにして、幅算出部232bは、描画データのフレーム領域高さFhを演算する。図2では、幅算出部232bが、レイアウトデータファイル2の領域14をフレーム2,3で示す2つのフレーム領域22,23に分割する場合を示している。
S304において、変換工程として、計算機234bは、算出されたサイズのフレーム領域(第2の領域)毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換する。レイアウトデータファイル2の領域14が2つのフレーム領域22,23となったので、図3では、2つの計算機234bが演算処理すれば足りる。そして、フレーム2で示すフレーム領域22内のデータが描画データ(2)として、フレーム3で示すフレーム領域23内のデータが描画データ(3)として、データ変換が終了次第、順次、記憶装置226に出力され、記憶装置226によって一時的に格納される。
S402において、幅算出工程として、幅算出部232cは、描画データに変換した際に内部に含まれる各データ量がより近い量になるように、レイアウトデータファイル3の領域16に相当する描画データの領域を再構成するためのフレーム幅(領域サイズ)を算出する。ここでも、上述したように、まず、領域16を描画データ分割領域の最小範囲Bhで分割し、分割領域内のデータサイズの上限Smaxになるまで分割した最小範囲領域を纏める。どれだけ纏められるかは式(1)で同様に求める。このようにして、幅算出部232cは、描画データのフレーム領域高さFhを演算する。図2では、幅算出部232cが、レイアウトデータファイル3の領域16をフレーム4〜7で示す4つのフレーム領域24〜27に分割する場合を示している。
S404において、変換工程として、計算機234cは、算出されたサイズのフレーム領域(第2の領域)毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換する。レイアウトデータファイル3の領域16が4つのフレーム領域24〜27となったので、図3では、4つの計算機234cが演算処理すれば足りる。或いは、データ処理ユニット230cが計算機234cを4つ搭載していない場合には、複数回、例えば2回に分けて演算処理すればよい。そして、フレーム4で示すフレーム領域24内のデータが描画データ(4)として、フレーム5で示すフレーム領域25内のデータが描画データ(5)として、フレーム6で示すフレーム領域26内のデータが描画データ(6)として、フレーム7で示すフレーム領域27内のデータが描画データ(7)として、データ変換が終了次第、順次、記憶装置226に出力され、記憶装置226によって一時的に格納される。
以上のように構成することで、各フレーム領域21〜27内のデータ量がより近い量となった描画データを作成することができる。その結果、後段の複数のデータ処理回路122で行なわれる分散処理を効率よく行なうことができる。
そして、記憶装置226に一時的に格納された各フレームの描画データは、記憶装置124に転送され、フレーム毎に複数のデータ処理回路122が分散処理にて装置内部フォーマットに変換する。そして、ショットデータを作成する。作成されたショットデータはデータ変換が終了次第、順次、記憶装置126に出力され一時的に格納される。そして、描画部150は、最終段の描画装置内フォーマットデータとなったショットデータにより制御された電子ビーム200を用いて以下のように試料101に所定のパターンを描画する。描画部150は、制御回路110によって制御される。
電子銃201から出た荷電粒子線の一例となる電子ビーム200は、照明レンズ202により矩形、例えば長方形の穴を持つ第1のアパーチャ203全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形、例えば長方形に成形する。そして、第1のアパーチャ203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2のアパーチャ206上に投影される。かかる第2のアパーチャ206上での第1のアパーチャ像の位置は、偏向器205によって制御され、ビーム形状と寸法を変化させることができる。そして、第2のアパーチャ206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により焦点を合わせ、偏向器208により偏向されて、移動可能に配置されたXYステージ105上の試料101の所望する位置に照射される。
以上のように、本実施の形態によれば、領域毎にデータ量のばらつきが小さい描画データを作成することができる。また、状況により、分割領域内部のデータサイズがほぼ均一で、かつ分割領域内のデータサイズの上限Smaxを超えない描画データを作成することができる。また、作成される分割領域データ数もより少なく抑えることができる。よって、その分効率の優れたデータ処理を行なうことができる。その結果、大幅に描画時間を短縮させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、1つのレイアウトデータファイルの領域を分割する場合について説明したが、これに限るものではない。実施の形態2では、複数のレイアウトデータファイルの領域を統合することも行なう場合について説明する。
図4は、実施の形態2における描画装置の構成を示す概念図である。
図4において、描画装置100は、制御ユニット222の内部構成以外は、図1と同様である。制御ユニット222は、制御回路210、幅算出部233、複数のデータ処理ユニット231、ハードディスク装置等の記憶装置224,226を備えている。そして、制御回路210と幅算出部233と複数のデータ処理ユニット231と記憶装置224,226とは、図示していないバスにより互いに接続されている。各データ処理ユニット231内には、複数の計算機234が配置されている。そして、制御回路210は、幅算出部233と複数のデータ処理ユニット230を制御する。また、ここでは、幅算出部233、及び複数の計算機234として、例えば、プログラムを実行させるCPUとメモリを組み合わせた計算機を用いると好適である。或いは、電気回路で処理内容を一部或いは全て回路構成した回路基板等を用いても構わない。図4では、本実施の形態2を説明する上で必要な構成部分について記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わない。
図5は、実施の形態2における描画データの領域分割の仕方を説明するための図である。 実施の形態2でも、各描画データ40内部に含まれる各データ量がより近い量になるように、複数のレイアウトデータファイル30のそれぞれで定義される所定のサイズの領域32,34,36(第1の領域)を合わせた集合領域を描画データに変換した際のチップ領域とした場合に、このチップ領域を複数のフレーム領域41〜45(第2の領域)に分割する。特に、実施の形態2では、1つのレイアウトデータファイル30により定義される領域に相当する描画データの領域を複数のフレーム領域に分割するだけではなく、2以上のレイアウトデータファイル30のそれぞれにより定義される各領域に相当する描画データの各領域を1つのフレーム領域(第2の領域)として合成することを特徴とする。図5では、一例として、レイアウトデータファイル1,2で示す領域32,34をフレーム1で示すフレーム領域41に合成(統合)する。また、レイアウトデータファイル3で示す領域36をフレーム2で示すフレーム領域42とフレーム3で示すフレーム領域43とフレーム4で示すフレーム領域44とフレーム5で示すフレーム領域45とに分割する。
図6は、実施の形態2における描画データの作成方法の要部工程を示すフローチャート図である。S101〜S102までは、実施の形態1と同様である。入力された各パラメータは、制御回路210から幅算出部233及び各データ処理ユニット231に出力され、幅算出部233及び各データ処理ユニット231に設定される。図4では、このデータの流れを点線で示している。
S104において、幅算出工程として、幅算出部233は、描画データに変換した際に内部に含まれる各データ量がより近い量になるように、複数のレイアウトデータファイル30のそれぞれで定義される所定のサイズの領域32,34,36(第1の領域)を合わせたチップ領域(集合領域)に相当する描画データの領域を複数のフレーム領域41〜45(第2の領域)に再構成するための各フレーム幅(領域サイズ)を算出する。ここでも、上述したように、まず、領域32,34,36を合わせたチップ領域に相当する描画データの領域をレイアウトデータファイルの領域に相当する描画データの領域毎に描画データ分割領域の最小範囲Bhで分割し、分割領域内のデータサイズの上限Smaxになるまで分割した最小範囲領域を纏める。どれだけ纏められるかは式(1)で同様に求める。このようにして、幅算出部233は、描画データの各フレーム領域高さFhを演算する。図5では、幅算出部233が、レイアウトデータファイル1,2で示す領域32,34をフレーム1で示すフレーム領域41に合成(統合)する。また、レイアウトデータファイル3で示す領域36をフレーム2で示すフレーム領域42とフレーム3で示すフレーム領域43とフレーム4で示すフレーム領域44とフレーム5で示すフレーム領域45とに分割する場合を示している。ここで、チップ領域を再構成する場合でも、複数のレイアウトデータファイル30の一部同士で1つのフレーム領域を構成しないようにする。合成する場合には、対象となるレイアウトデータファイルで示す領域全体を合成する。分割する場合には、対象となるレイアウトデータファイルで示す領域内部で分割する。
そして、複数のレイアウトデータファイル30は、ファイル毎に複数のデータ処理ユニット230のいずれかに転送される。図6では、一例として、レイアウトデータファイル1,2がデータ処理ユニット231aに、レイアウトデータファイル3がデータ処理ユニット231bに転送される場合を示している。図4では、このデータの流れを実線で示している。
S204において、変換工程として、計算機234aは、算出されたサイズのフレーム領域(第2の領域)毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換する。レイアウトデータファイル1,2の領域32,34が1つのフレーム1で示すフレーム領域41となったので、図6では、1つの計算機234aが演算処理すれば足りる。そして、フレーム1で示すフレーム領域41内のデータが描画データ(1)として、データ変換が終了次第、記憶装置226に出力され、記憶装置226によって一時的に格納される。
S304において、変換工程として、計算機234bは、算出されたサイズのフレーム領域(第2の領域)毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換する。レイアウトデータファイル3の領域36が4つのフレーム領域42〜45となったので、図6では、4つの計算機234bが演算処理すれば足りる。或いは、データ処理ユニット231bが計算機234bを4つ搭載していない場合には、複数回、例えば2回に分けて演算処理すればよい。そして、フレーム2で示すフレーム領域42内のデータが描画データ(2)として、フレーム3で示すフレーム領域43内のデータが描画データ(3)として、フレーム4で示すフレーム領域44内のデータが描画データ(4)として、フレーム5で示すフレーム領域45内のデータが描画データ(5)として、データ変換が終了次第、順次、記憶装置226に出力され、記憶装置226によって一時的に格納される。
以上のように構成することで、各フレーム領域41〜45内のデータ量がより近い量となった描画データを作成することができる。その結果、実施の形態1よりも、さらに、領域毎にデータ量のばらつきが小さい描画データを作成することができる。そのため、状況により、分割領域内部のデータサイズがほぼ均一で、かつ分割領域内のデータサイズの上限Smaxを超えない描画データを作成することができる。また、作成される分割領域データ数も最小に抑えることができる。よって、その分後段の複数のデータ処理回路122で行なわれる分散処理を効率よく行なうことができる。その結果、大幅に描画時間を短縮させることができる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、予め、一定の領域に分割されたレイアウトデータファイル群を入力する場合について説明したが、実施の形態3では、領域分割されていないレイアウトデータファイルを入力する場合について説明する。
図7は、実施の形態3における描画装置の構成を示す概念図である。
図7において、記憶装置221が領域分割されていないレイアウトデータファイルを格納している点と、制御ユニット222内に仮領域分割部212及び記憶装置214を追加した点との2点以外は、図4と同様である。そして、制御回路210は、仮領域分割部212、幅算出部233、及び複数のデータ処理ユニット230を制御する。また、ここでは、仮領域分割部212、幅算出部233、及び複数の計算機234として、例えば、プログラムを実行させるCPUとメモリを組み合わせた計算機を用いると好適である。或いは、電気回路で処理内容を一部或いは全て回路構成した回路基板等を用いても構わない。ハードディスク装置(磁気ディスク装置)等の記憶装置214には、データ種別(データタイプ)と仮領域内のパターン密度との相関テーブル80が格納されている。図7では、本実施の形態3を説明する上で必要な構成部分について記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれても構わない。
図8は、実施の形態3における描画データの領域分割の仕方を説明するための図である。
実施の形態3では、まず、レイアウトデータファイル50内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換した際のチップ領域を所定のサイズの複数の仮領域61〜66(第1の領域)に仮想分割する。そして、各描画データ70内部に含まれる各データ量がより近い量になるように、仮領域61〜66を合わせたチップ領域(集合領域)を複数のフレーム領域71〜77(第2の領域)に分割する。特に、実施の形態3では、レイアウトデータの種別に応じて設定される各仮領域61〜66とパターン密度との相関テーブルを用いて、チップ領域をパターン密度に応じて分割し直すことを特徴とする。図8では、一例として、仮領域1,2で示す仮領域61,62をフレーム1で示すフレーム領域71に合成(統合)する。また、仮領域5で示す仮領域65をフレーム4で示すフレーム領域74とフレーム5で示すフレーム領域75とに分割する。また、仮領域6で示す仮領域66をフレーム6で示すフレーム領域76とフレーム7で示すフレーム領域77とに分割する。
図9は、実施の形態3における仮領域とパターン密度との相関テーブルの一例を示す図である。
一般的に、データの種別(機能或いは世代等)に応じて領域毎のパターン密度は近いものとなる。例えば、メモリ、ロジック、或いはその他のLSIといった具合に機能によって区別する。そこで、レイアウトデータファイル50により定義されるチップデータ内のパターンデータの疎密をデータの種別(機能或いは世代等)毎にサンプリングする。そして、その結果を図9に示す相関テーブル80として予め用意する。図9では、サンプリング1〜3について、それぞれ仮領域61〜66毎にその内部のパターン密度を示している。
図10は、実施の形態3における描画データの作成方法の要部工程を示すフローチャート図である。
S101において、記憶工程として、記憶装置224は、記憶装置221から領域分割されていないレイアウトデータファイル50を入力し、一時的に記憶(格納)する。レイアウトデータファイル50は、制御回路210によって記憶装置224に転送される。
S102において、パラメータ入力工程として、制御回路210は、以下に示すパラメータを入力する。パラメータとして、入力されるレイアウトデータファイル50の領域サイズDh、描画データ分割領域の最小範囲Bh、描画データ分割領域内のデータサイズの上限Smax、レイアウトデータと描画データのデータサイズ比Rを入力する。例えば、チップ領域を短冊状に領域分割する場合、レイアウトデータファイル50の領域サイズDhは、領域高さ(幅)で示すことができる。また、描画データ分割領域の最小範囲Bhもフレーム領域高さ(幅)で示すことができ、例えば、100μmと設定する。描画データ分割領域内のデータサイズの上限Smaxは、計算処理する計算機234の性能で決めればよい。また、データサイズ比Rは、例えば、0.9〜1.2の値が設定される。入力された各パラメータは、制御回路210から各データ処理ユニット231に出力され、各データ処理ユニット231に設定される。図7では、このデータの流れを点線で示している。
S103において、仮領域分割工程として、仮領域分割部212は、レイアウトデータファイル50内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換した際のチップ領域を所定のサイズの複数の仮領域61〜66(第1の領域)に仮想分割する。仮領域分割部212は、仮想分割部の一例となる。
S104において、幅算出工程として、幅算出部233は、レイアウトデータの種別に応じて設定される相関テーブル80を用いて、複数の仮領域61〜66を合わせたチップ領域(集合領域)をパターン密度に応じて内部に含まれる各データ量がより近い量になるように分割する複数のフレーム領域71〜77(第2の領域)の各フレーム幅(領域サイズ)を算出する。まず、仮領域61〜66を合わせたチップ領域を仮領域毎に描画データ分割領域の最小範囲Bhで分割し、分割領域内のデータサイズの上限Smaxになるまで分割した最小範囲領域を纏める。どれだけ纏められるかは以下に示す式(2−1)と式(2−2)で示すことができる。
(2−1) Fh=int(Smax/(Dn’・R・Bh/Dh))・Bh
(2−2) Dn’=Ds・Vn
ここで、フレーム領域高さ(幅)をFh、入力されたレイアウトデータファイル50のデータサイズをDs、各仮領域61〜66のデータサイズをDn’、相関テーブル80の相関値(パターン密度)をVnとする。式(2−1)と式(2−2)を計算することで、描画データ分割領域の最小範囲Bhを何個纏められるかを求めることができる。このようにして、幅算出部233は、描画データの各フレーム領域高さFhを演算する。図8では、幅算出部233が、領域1,2で示す仮領域61,62をフレーム1で示すフレーム領域71に合成(統合)する。また、領域3で示す仮領域63をフレーム2で示すフレーム領域72にする。また、領域4で示す仮領域64をフレーム3で示すフレーム領域73にする。また、領域5で示す仮領域65をフレーム4で示すフレーム領域74とフレーム5で示すフレーム領域75とに分割する。そして、領域6で示す仮領域66をフレーム6で示すフレーム領域76とフレーム7で示すフレーム領域77とに分割する場合を示している。ここで、仮領域61〜66を再構成する場合でも、複数の仮領域の一部同士で1つのフレーム領域を構成しないようにする。合成する場合には、対象となる仮領域で示す領域全体を合成する。分割する場合には、対象となる仮領域で示す領域内部で分割する。
そして、複数の仮領域61〜66内のデータは、仮領域毎に複数のデータ処理ユニット231のいずれかに転送される。図10では、一例として、領域1,2のデータがデータ処理ユニット231aに、領域3のデータがデータ処理ユニット231bに、領域4のデータがデータ処理ユニット231cに、領域5のデータがデータ処理ユニット231dに、領域6のデータがデータ処理ユニット231eに転送される場合を示している。図7では、このデータの流れを実線で示している。
S204において、変換工程として、計算機234aは、算出されたサイズのフレーム領域(第2の領域)毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換する。領域1,2で示す仮領域61,62が1つのフレーム1で示すフレーム領域71となったので、図10では、1つの計算機234aが演算処理すれば足りる。そして、フレーム1で示すフレーム領域71内のデータが描画データ(1)として、データ変換が終了次第、記憶装置226に出力され、記憶装置226によって一時的に格納される。
S304において、変換工程として、計算機234bは、算出されたサイズのフレーム領域(第2の領域)毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換する。領域3で示す仮領域63が1つのフレーム2で示すフレーム領域72となったので、図10では、1つの計算機234bが演算処理すれば足りる。そして、フレーム2で示すフレーム領域72内のデータが描画データ(2)として、データ変換が終了次第、記憶装置226に出力され、記憶装置226によって一時的に格納される。
S404において、変換工程として、計算機234cは、算出されたサイズのフレーム領域(第2の領域)毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換する。領域4で示す仮領域64が1つのフレーム3で示すフレーム領域73となったので、図10では、1つの計算機234cが演算処理すれば足りる。そして、フレーム3で示すフレーム領域73内のデータが描画データ(3)として、データ変換が終了次第、記憶装置226に出力され、記憶装置226によって一時的に格納される。
S504において、変換工程として、計算機234dは、算出されたサイズのフレーム領域(第2の領域)毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換する。領域5で示す仮領域65が2つのフレーム領域74,75となったので、図10では、2つの計算機234dが演算処理すれば足りる。或いは、データ処理ユニット231dが計算機234dを2つ搭載していない場合には、複数回、例えば2回に分けて演算処理すればよい。そして、フレーム4で示すフレーム領域74内のデータが描画データ(4)として、フレーム5で示すフレーム領域75内のデータが描画データ(5)として、データ変換が終了次第、順次、記憶装置226に出力され、記憶装置226によって一時的に格納される。
S604において、変換工程として、計算機234eは、算出されたサイズのフレーム領域(第2の領域)毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換する。領域6で示す仮領域66が2つのフレーム領域76,77となったので、図10では、2つの計算機234eが演算処理すれば足りる。或いは、データ処理ユニット231eが計算機234eを2つ搭載していない場合には、複数回、例えば2回に分けて演算処理すればよい。そして、フレーム6で示すフレーム領域76内のデータが描画データ(6)として、フレーム7で示すフレーム領域77内のデータが描画データ(7)として、データ変換が終了次第、順次、記憶装置226に出力され、記憶装置226によって一時的に格納される。
以上のように構成することで、各フレーム領域71〜77内のデータ量がより近い量となった描画データを作成することができる。実施の形態3では、領域分割されていないレイアウトデータファイルを領域分割する描画データに変換する際に特に好適となる。実施の形態3でも分割領域内部のデータサイズがほぼ均一で、かつ分割領域内のデータサイズの上限Smaxを超えない描画データを作成することができる。また、作成される分割領域データ数も最小に抑えることができる。よって、その分後段の複数のデータ処理回路122で行なわれる分散処理を効率よく行なうことができる。その結果、大幅に描画時間を短縮させることができる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、レイアウトデータファイルが示す領域を分割するだけである場合であっても実施の形態1の構成だけではなく、実施の形態2の構成を用いても構わないことは言うまでもない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての描画データの作成装置、描画データの作成方法、荷電粒子ビーム描画装置及び描画方法は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における描画データの領域分割の仕方を説明するための図である。 実施の形態1における描画データの作成方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態2における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態2における描画データの領域分割の仕方を説明するための図である。 実施の形態2における描画データの作成方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態3における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態3における描画データの領域分割の仕方を説明するための図である。 実施の形態3における仮領域とパターン密度との相関テーブルの一例を示す図である。 実施の形態3における描画データの作成方法の要部工程を示すフローチャート図である。 従来の可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。 描画データ作成までの処理内容を説明するための図である。 従来の領域分割の仕方を説明するための図である。 データ量が疎な部分を基準に領域分割を行なった場合を説明するための図である。 データ量が密な部分を基準に領域分割を行なった場合を説明するための図である。
符号の説明
10,30,50 レイアウトデータファイル
20,40 描画データ
12,14,16,32,34,36 領域
21,22,23,24,25,26,27,41,42,43 フレーム領域
44,45,71,72,73,74,75,76,77 フレーム領域
61,62,63,64,65,66 仮領域
70,92 描画データ
80 相関テーブル
90 レイアウトデータファイル
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110,210 制御回路
112,222 制御ユニット
120 データ処理回路群
122 データ処理回路
124,126,214,221,224,226 記憶装置
150 描画部
160 制御部
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1のアパーチャ
206,420 第2のアパーチャ
204 投影レンズ
205,208 偏向器
207 対物レンズ
212 仮領域分割部
230,231 データ処理ユニット
232,233 幅算出部
234 計算機
300 演算装置
302,304,306 分散ノード
330 電子線
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース

Claims (6)

  1. チップ領域を所定のサイズで分割した第1の領域毎に作成された複数のレイアウトデータファイルを記憶する記憶部と、
    前記複数のレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換した際のチップ領域を内部に含まれる各データ量が、データサイズがほぼ均一で、かつデータサイズの上限になるように分割する複数の第2の領域の各領域サイズを算出する算出部と、
    算出されたサイズの前記第2の領域毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを前記描画データに変換するデータ変換部と、
    を備え、
    前記第2の領域は、2以上の前記第1の領域を合成した領域或いは前記第1の領域を分割した領域であることを特徴とする描画データの作成装置。
  2. 前記複数のレイアウトデータファイルのいずれかのレイアウトデータファイルにより定義される第1の領域が複数の前記第2の領域に分割されるように領域サイズが算出されることを特徴とする請求項1記載の描画データの作成装置。
  3. 2以上の第1の領域を合成した第2の領域について、前記複数のレイアウトデータファイルのうち、2以上のレイアウトデータファイルのそれぞれにより定義される各第1の領域が1つの前記第2の領域として合成されるように領域サイズが算出されることを特徴とする請求項1又は2記載の描画データの作成装置。
  4. レイアウトデータファイルを記憶する記憶部と、
    前記レイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換した際のチップ領域を所定のサイズの複数の第1の領域に仮想分割する仮想分割部と、
    レイアウトデータの種別に応じて設定される前記複数の第1の領域の各第1の領域とパターン密度との相関テーブルを用いて、前記チップ領域を前記パターン密度に応じて内部に含まれる各データ量が、データサイズがほぼ均一で、かつデータサイズの上限になるように分割する複数の第2の領域の各領域サイズを算出する算出部と、
    算出されたサイズの前記第2の領域毎に対応する前記描画データに変換するデータ変換部と、
    を備え、
    前記第2の領域は、2以上の前記第1の領域を合成した領域或いは前記第1の領域を分割した領域であることを特徴とする描画データの作成装置。
  5. チップ領域を所定のサイズで分割した第1の領域毎に作成された複数のレイアウトデータファイルを記憶する工程と、
    前記複数のレイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換した際のチップ領域を内部に含まれる各データ量が、データサイズがほぼ均一で、かつデータサイズの上限になるように分割する複数の第2の領域の各領域サイズを算出する工程と、
    算出されたサイズの前記第2の領域毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを前記描画データに変換し、前記描画データを出力する工程と、
    を備え、
    前記第2の領域は、2以上の前記第1の領域を合成した領域或いは前記第1の領域を分割した領域であることを特徴とする描画データの作成方法。
  6. レイアウトデータファイルを記憶する工程と、
    前記レイアウトデータファイル内のデータを描画装置適応のフォーマットの描画データに変換した際のチップ領域を所定のサイズの複数の第1の領域に仮想分割する工程と、
    レイアウトデータの種別に応じて設定される前記複数の第1の領域の各第1の領域とパターン密度との相関テーブルを用いて、前記チップ領域を前記パターン密度に応じて内部に含まれる各データ量が、データサイズがほぼ均一で、かつデータサイズの上限になるように分割する複数の第2の領域の各領域サイズを算出する工程と、
    算出されたサイズの前記第2の領域毎に対応するレイアウトデータファイル内のデータを前記描画データに変換し、前記描画データを出力する工程と、
    を備え、
    前記第2の領域は、2以上の前記第1の領域を合成した領域或いは前記第1の領域を分割した領域であることを特徴とする描画データの作成方法。
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