JP5106727B2 - ガスハイドレートスラリー脱水装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば天然ガスのような原料ガスと水とを接触させて生成したガスハイドレート(水和物)が含んでいる水分を除去するガスハイドレートスラリー除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、メタン等の炭化水素を主成分とする天然ガスを貯蔵・輸送する方法としては、ガス田から天然ガスを採取したあと液化温度まで冷却し、液化天然ガス(LNG)とした状態で貯蔵・輸送する方法が一般的である。しかしながら、たとえば液化天然ガスの主成分であるメタンの場合、液化させるには−162℃といった極低温条件が必要であり、こうした条件を維持しながら貯蔵・輸送を行うためには、専用の貯蔵装置やLNG輸送船といった専用の輸送手段が必要となる。こうした装置等の製造および維持・管理には非常に高いコストを要するため、上記方法に代わる低コストの貯蔵・輸送方法が鋭意研究されてきた。
【0003】
こうした研究の結果、天然ガスを水和させて固体状態の水和物(以下「天然ガスハイドレート」とする)を生成し、この固体状態のまま貯蔵・輸送するという方法が見出され、近年特に有望視されている。この方法では、LNGを取扱う場合のような極低温条件は必要とされず、また固体とするためその取扱いも比較的容易である。このため、既存の冷凍装置あるいは既存のコンテナ船を若干改良したものを各々貯蔵装置あるいは輸送手段として利用可能となり、従って、大幅な低コスト化が図れるものとして期待が寄せられている。
【0004】
この天然ガスハイドレートとは、包接化合物(クラスレート化合物)の一種であって、複数の水分子(H2O )により形成された立体かご型の包接格子(クラスレート)の中に、天然ガスの各成分を構成する分子、すなわちメタン(CH4 )、エタン(C26)、プロパン(C38)等が入り込み包接された結晶構造をなすものである。クラスレートに包接された天然ガス構成分子どうしの分子間距離は、天然ガスが高圧充填された場合のガスボンベ中における分子間距離よりも短くなる。これは、天然ガスが緊密充填された固体を生成し得ることを意味し、たとえばメタンの水和物が安定に存在し得る条件下、すなわち−30℃・大気圧(1kg/cm2 )においては、気体状態と比較して約1/170の体積とすることができる。このように、天然ガスハイドレートは比較的容易に得られる温度・圧力条件下において製造可能で、かつ安定した保存が可能なものである。
【0005】
この方法において、ガス田から産出された天然ガスは、酸性ガス除去工程において二酸化炭素(CO2 )や硫化水素(H2S )等の酸性ガスを除去され、低温・高圧状態にしていったんガス貯蔵部に貯蔵された後、生成工程において水和される。この天然ガスハイドレートは水が混在するスラリー状(以下「原料スラリー」とする)であり、続く脱水工程において、原料スラリーに混在している未反応の水が除去され、さらに冷却工程および減圧工程を経て固体となったものがコンテナ等の容器に封入され、貯蔵装置内において所定の温度・圧力に調整された状態で貯蔵される。
【0006】
輸送時には、この容器のままコンテナ船等の輸送手段に積み込まれ、目的地まで輸送される。目的地での陸揚げ後、天然ガスハイドレートは分解工程を経て天然ガスの状態に戻され、各供給地へと送られる。
なお、上述した天然ガスハイドレートの他にも、原料ガスを代えることによって、種々のガスハイドレートを生成することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のガスハイドレートの生成から輸送までのプロセスにおいては、下記のような解決すべき問題を有している。
すなわち、ガスハイドレートの生成プラントでは、生成直後のガスハイドレートが多量の水を含んだスラリー状であるため、このガスハイドレートをそのままあるいは冷凍して貯蔵及び輸送をすれば、水(氷)の分だけ容積や重量が増すため、貯蔵や輸送にかかるコストは膨大なものとなってしまう。換言すれば、多量の水を含むスラリー状ガスハイドレート(原料スラリー)を冷却すれば、最終製品となるガスハイドレート固体として輸送する場合のガス密度が低くなり、余分な水(氷)も同時に輸送することとなって輸送効率上好ましくない。特に天然ガスハイドレートの場合には、大気圧下で天然ガスハイドレートを貯蔵及び輸送しようとすれば、共存する水を0℃以下とする必要が生じるため、冷却の際に水を氷とするために多大なエネルギーが必要となる。
なお、スラリー状のガスハイドレートに過剰の水が存在する場合には、ガスハイドレートと水とを分離するのは困難であることが知られている。
【0008】
このような背景から、生成したガスハイドレートの原料スラリーから効率よく水を除去(脱水)することが求められ、これを容易に実現するガスハイドレートスラリー脱水装置の開発が望まれている。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、連続的に効率よく脱水して含水率の低いガスハイドレートとし、最終製品となる固体のガスハイドレートを貯蔵及び輸送するのにかかるコストを削減するのに適したガスハイドレートスラリー脱水装置の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
請求項1に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置は、水を含むガスハイドレートの原料スラリーから水分を除去するガスハイドレートスラリー脱水装置であって、前記原料スラリーの供給を受ける原料スラリー導入口、分離した回収水を排出する回収水排出口及び回収したガスハイドレートを取り出すハイドレート排出口を備えた容器本体と、該容器本体の内部に設けた筒形スクリーン状のろ材と、該ろ材の内部に設置されて回転するとともに軸内に冷却媒体を循環させたスクリュー部と、該スクリュー部の駆動手段とを具備してなるスクリュープレス型脱水機とし、前記ろ材のハイドレード出口側となる外周部に冷却媒体を流すとともに、前記容器本体内に原料ガスを供給して、生成容器内と同等のガス組成、または、前記容器本体内の原料ガス組成中ハイドレート化しやすい成分の濃度を前記生成容器内より高く設定し、かつ、前記容器本体の内部温度をハイドレート生成温度領域に維持して、前記容器本体内のガスの一部を、連続的にあるいは間欠的にパージすることを特徴とするものである。
【0010】
このようなガスハイドレートスラリー脱水装置とすれば、スクリュープレス型の脱水機としたことによって、物理脱水を連続して容易に実施することが可能になる。
また、このようなガスハイドレートスラリー脱水装置によれば、スクリュー部の軸内に冷却媒体を循環させるようにしたので、スクリュー部とろ材との間で発生する摩擦熱を冷却により除去し、ガスハイドレートの分解を抑制することができる。なお、好適な冷却媒体としては、冷媒や冷水などがある。
【0011】
また、このようなガスハイドレートスラリー脱水装置によれば、ろ材の外周部に冷却媒体を流すようにしたので、スクリュー部とろ材との間で発生する摩擦熱を冷却により除去し、ガスハイドレートの分解を抑制することができる。なお、好適な冷却媒体としては、冷媒や冷水などがある。
特に、冷却媒体がハイドレート出口側に流されることにより、摩擦熱が最も発生しやすいハイドレート出口側を効率よく冷却することができる。
【0012】
さらに、容器本体内に原料ガスを供給して生成容器内と同等のガス組成とし、かつ、容器本体の内部温度をハイドレート生成温度領域に維持するようにしたので、物理脱水を行っても残っている残存水をハイドレート化する水和脱水によって含水率を下げることができる。なお、スクリュープレス型の圧縮脱水により、局部的に内部圧力より外周部の圧力が高くなるので、特にハイドレート排出口に近い領域で圧力が高くなってガスハイドレートを生成しやすくなる。
また、容器本体内の原料ガス組成中ハイドレート化しやすい成分の濃度を生成容器内より高く設定することにより、容器本体内が生成容器内よりガスハイドレートを生成しやすい環境となり、物理脱水に加えて水和脱水も行われるので、より一層の含水率低下を期待できる。
【0013】
そして、前記容器本体内のガスの一部を、連続的にあるいは間欠的にパージすることにより、ガスハイドレート化しない、もしくはしにくいガスが蓄積して濃度が上昇しすぎるのを防止し、容器本体内を適切なガス組成に保つことができる。
【0014】
請求項2に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置は、請求項1に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置において、前記回収水排出口から回収した回収水を前記冷却媒体として使用することを特徴としている。
このようなガスハイドレートスラリー脱水装置によれば、冷却媒体として回収水を有効に利用して冷却を行うことができる。
【0015】
請求項3に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置は、請求項1または2に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置において、前記回収水排出口から回収した回収水の一部を前記原料スラリー導入口へ戻すことを特徴としている。
このようなガスハイドレートスラリー脱水装置によれば、回収した回収水の一部を原料スラリー導入口へ戻すようにしたので、ガスハイドレートの回収率を高くすることができる。
【0016】
請求項4に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置は、請求項1または2に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置において、前記回収水を前記スクリュー部の搬送方向へ複数段階に分割して回収することを特徴としている。
このようなガスハイドレートスラリー脱水装置によれば、スクリュー部の搬送方向へ複数段に分割して回収水を回収するようにしたので、ガスハイドレートスラリーのリーク量が少ない上流側(原料スラリー導入口側)のろ過部と、リーク量が多い下流側(ハイドレート排出口側)の脱水部とに分割して、ガスハイドレート濃度が異なる回収水に分別して回収することができる。
【0017】
請求項5に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置は、請求項4に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置において、濃度の濃い回収水を前記原料スラリー導入口へ戻すことを特徴としている。
このようなガスハイドレートスラリー脱水装置によれば、高濃度の回収水を原料スラリー導入口へ戻すことによって、ガスハイドレートの回収率を上げることができる。
【0018】
請求項6に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置は、請求項5に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置において、前記原料スラリー導入口へ戻す濃度の濃い回収水の一部を冷却媒体として使用することを特徴としている。
このようなガスハイドレートスラリー脱水装置によれば、ガスハイドレートの回収率を向上させながら冷却を行うことができる。
【0019】
請求項7に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置は、請求項4に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置において、濃度の濃い回収水を前記原料スラリー導入口へ戻し、濃度の薄い回収水を冷却媒体として使用することを特徴としている。
このようなガスハイドレートスラリー脱水装置によれば、高濃度の回収水を原料スラリー導入口へ戻すことで回収率を上げ、低濃度の回収水については冷却媒体として有効利用することができる。
【0023】
請求項8に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置は、請求項1から7のいずれか1項に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置において、原料スラリー導入口の近傍にろ過手段を設けることを特徴としている。
このようなガスハイドレートスラリー脱水装置によれば、低濃度の原料スラリーから水分を分離して回収率を向上させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態では、ガスハイドレートとして、天然ガスを原料とする天然ガスハイドレートを例に示して説明する。
<第1の実施形態>
最初に、本発明に係る第1の実施形態を図1ないし図3に示して説明する。
図1は本発明に係る天然ガスハイドレートの生成システムのプロセスを示すブロック図である。図において、符号1は天然ガスと水とを氷点よりも高温かつ大気圧よりも高圧下で反応させて天然ガスハイドレートを生成する生成手段、2は生成された天然ガスハイドレートを物理的に脱水する物理脱水手段、3は脱水の過程もしくは脱水後において天然ガスハイドレートに含まれる残存水分を天然ガスと反応させて天然ガスハイドレートを生成する水和脱水手段、4は生成された天然ガスハイドレートを冷却する冷却手段、5は冷却された天然ガスハイドレートを大気圧まで減圧する減圧手段、6は天然ガスハイドレートを成形固化する成形手段である。
【0025】
当該生成システムの具体的な装置構成を図2に示す。図において、11は生成手段1を構成する生成装置、12は物理脱水手段2を構成するガスハイドレートスラリー脱水装置としてのスクリュープレス型脱水装置、13は水和脱水手段3を構成する2軸スクリュー型脱水装置、14は冷却手段4を構成するスクリューコンベア型冷却装置、15は減圧手段5を構成するバルブ切替型減圧装置、16は成形手段6を構成する加圧プレス型成形装置(ガスハイドレート成形装置)である。また、符号17は原料である水を貯蔵する貯水槽、18は同じく原料である天然ガスを産出するガス田、19はガス田18から産出された天然ガスを貯蔵するガス貯蔵部である。
【0026】
生成装置11は密閉された圧力容器20を有している。圧力容器20には水配管21を介して貯水槽17が接続されており、圧力容器20の内部には、水配管21を通じて貯水槽17の水が供給されることによって水相Lが形成されている。また、水配管21には給水ポンプ22およびバルブ23が設けられており、水相Lが所定の水位を保つように制御される。
【0027】
また、圧力容器20にはガス配管24を介してガス貯蔵部19が接続されている。ガス貯蔵部19には、ガス田18から産出された天然ガスが、酸性ガスおよび重質成分の除去の工程を経た後、圧縮機等により低温・高圧の状態にされて貯蔵されている。圧力容器20の内部には、ガス貯蔵部19に貯蔵された天然ガスがガス配管24を通じて供給されることによって気相Gが形成されている。
【0028】
さらに、圧力容器20には気相Gの圧力を計測する圧力計25が設けられ、ガス配管にはバルブ26および流量調節弁27が設けられており、流量調節弁27の開度は、圧力計25の計測値に基づき圧力容器20内部に天然ガスを補充して気相Gの圧力をガスハイドレートの生成圧力(例えば40atm)に保つように制御される。
【0029】
圧力容器20の内部には、水相Lの温度を氷点よりも高温であってガスハイドレートの生成温度(例えば5℃前後)よりも低温(これの状態を「過冷却」と定義する)に保つ冷却装置28が設けられている。冷却装置28によって過冷却の状態を保つのは、天然ガスハイドレートが生成する過程で発生する水和熱を回収し、生成装置11の内部を常に生成温度に保つためである。なお、冷却装置28には、水相Lを直接冷却する冷却コイルやラジエタ、圧力容器20を包んで容器全体を冷却する冷却ジャケットを採用するのが好ましい。
【0030】
圧力容器20には、底部と頂部とを繋ぐ水配管30が接続されている。水配管30には、フィルタ31、バルブ32、水循環ポンプ33、熱交換器34およびバルブ35が設けられている。また、圧力容器20の頂部から内側に突き出した水配管30の端部には、スプレーノズル36が設けられている。
【0031】
水相Lの液面に近い圧力容器20の側面には、液面に生成されたスラリー状の天然ガスハイドレートを抜き出すスラリー抜出口20aが設けられている。このスラリー抜出口20aはスラリー配管37を介してスクリュープレス型脱水装置12に接続されている。スラリー配管37には、バルブ38およびスラリー抜出ポンプ39が設けられており、水相Lの液面に生成された天然ガスハイドレートを抜き出してスクリュープレス型脱水装置12に供給するようになっている。
【0032】
スクリュープレス型脱水装置12は、円筒形の内部空間40aを有する容器本体40と、容器本体40の内部に設けられた筒形スクリーン(メッシュ)状のろ材40cと、側面に螺旋状の突条部41aを有し内部空間40aに配置された軸体であるスクリュー部41と、このスクリュー部41を駆動する電動機等の駆動部42とを備えている。
容器本体40の先端(上流側)には、生成装置11においてスラリー状に生成された天然ガスハイドレート(原料スラリー)を上方から内部空間40aに取り入れる原料スラリー導入口40bが設けられている。原料スラリー導入口40bには、上述したスラリー配管37が接続されている。容器本体40は、内部空間40aを形成するろ材(内壁)40cと外殻を構成する筐体40dとの二重構造になっており、ろ材40cはメッシュ加工され、筐体40dの下部には脱水して内部に溜まった回収水を排出する回収水排水口40eが設けられている。
【0033】
スクリュー部41は、突条部41aの回転外周面を内部空間40aの内面、すなわちろ材40cに近接させて配置されるとともに、自らの軸線を中心として所定方向に回転可能に支持されており、軸端に連結された駆動部42によって回転駆動される。
容器本体40の終端(下流側)には、スクリュー部41の回転によって搬送されてきた天然ガスハイドレートを取り出すハイドレート排出口40fが設けられている。ハイドレート排出口40fはハイドレート配管43を介して後段の2軸スクリュー型脱水装置13に接続されている。
【0034】
以下では、上述したスクリュープレス型脱水装置(ガスハイドレートスラリー脱水装置)12について、本発明の特徴的な構成を詳述する。
図3に示すスクリュープレス型脱水装置12Aは、ろ材40c内で原料スラリーをスクリュー部41により連続的に圧縮し、水のみをろ材40cの外側に搾り出すことにより、脱水を行う。同時に原料スラリーは該スクリュー部41によりろ材40c内を前進し、ハイドレート排出口40fより固形分(ガスハイドレート)として連続的に排出される。
従って、原料スラリーから連続的にかつ効率よくガスハイドレートを回収できるようになるので、天然ガスハイドレートの回収率を向上させることができる。
【0035】
上述したスクリュープレス型脱水装置12(12A)で脱水された天然ガスハイドレートは、2軸スクリュー型脱水装置13へ送られる。
2軸スクリュー型脱水装置13は、断面が長円形をなす筒形の内部空間50aを有する容器本体50と、側面に螺旋状の突条部51a,52aを有し内部空間50aに配置されて個々に回転しながら天然ガスハイドレートを搬送する2本の軸体51,52とを備えている。
【0036】
容器本体50の先端には、スクリュープレス型脱水装置12において物理的に脱水された天然ガスハイドレートを取り入れる取入口50bが設けられている。取入口50bには、上述したハイドレート配管43が接続されている。
軸体51,52は、両者が平行に配置されるとともに軸方向から見てそれぞれの突条部51a,52aを重複させて配置されている。さらに、それぞれの突条部51a,52aを内部空間50aの内面に近接させて配置されるとともに、自らの軸線を中心として回転可能に支持されており、駆動部53によって回転駆動される。なお、両軸体の回転方向は同方向であってもよいし、異なる方向であってもよい。
【0037】
容器本体50の終端には、軸体51,52の回転によって搬送されてきたガスハイドレートを取り出す取出口50cが設けられている。取出口50cにはハイドレート配管54を介して後段のスクリューコンベア型冷却装置14に接続されている。
取出口50cに近い容器体50の側面には、天然ガスを内部空間50aに供給するガス供給孔50dが設けられている。ガス供給孔50dは、ガス配管24から分岐するガス配管55を介してガス貯蔵部19に接続されている。ガス配管55にはバルブ56および流量調節弁57が設けられている。
【0038】
一方、取入口50bに近い容器体50には、内部空間50aの圧力を検出する圧力計58が設置されており、流量調節弁57の開度は、圧力計58の計測値に基づき内部空間50aに天然ガスを補充して内部の圧力を常に生成圧(例えば40atm)に保持するように制御されている。
【0039】
スクリュープレス型脱水装置12および2軸スクリュー型脱水装置13には、容器本体40,50の内部を上記過冷却の状態に保持する冷却装置(図示略)が設けられている。
【0040】
スクリューコンベア型冷却装置14は、円筒形の内部空間60aを有する容器本体60と、側面に螺旋状の突条部61aを有し内部空間60aに配置された軸体61とを備えている。
容器本体60の先端には、2軸スクリュー型脱水装置13において水和脱水された天然ガスハイドレートを内部空間60aに取り入れる取入口60bが設けられている。取入口60bには、上述したハイドレート配管54が接続されている。
【0041】
軸体61は、突条部61aを内部空間60aの内面に近接させて配置されるとともに、自らの軸線を中心として所定方向に回転可能に支持されており、駆動部62によって回転駆動される。
容器体60の終端には、軸体61の回転によって搬送されてきた天然ガスハイドレートを取り出す取出口60cが設けられている。取出口60cはハイドレート配管63を介して後段のバルブ切替型減圧装置15に接続されている。
【0042】
容器本体60は、内部空間60aを形成する内壁60dと外殻を構成する筐体60eとの二重構造になっており、取出口60cに近い筐体60eの側面には内壁60dとの隙間に冷媒を導入する冷媒入口60fが設けられ、取入口60bに近い筐体60eの側面には冷媒を導出する冷媒出口60gが設けられている。
容器本体60には、冷媒入口60fと冷媒出口60gとを繋ぐ冷媒配管65が接続されており、冷媒配管65には冷媒循環ポンプ66および熱交換器67が設けられている。冷媒は熱交換器66によって冷却され、冷媒配管65を通じて内壁60dと筐体60eとの隙間に流入し、脱水を終えた天然ガスハイドレートを低気圧下でも分解しない氷点以下の低温(例えば−10℃〜−15℃)まで冷却する。
【0043】
バルブ切替型減圧装置15は、ハイドレート配管63に直列に設けられた2つのバルブ71,72によって構成されている。2つのバルブ71,72は離間して配置され、後段のバルブ72を経たハイドレート配管63は大気開放されており、その後段には加圧プレス型成形装置16が設けられている。加圧プレス型成形装置16は、固定の壁部75と壁部75に接近離間可能に駆動されるプレート76とを備えている。
【0044】
上記のように構成された生成システムによる天然ガスハイドレートの生成について説明する。
まず、貯水槽17から圧力容器20内に水を導入し水相Lを形成する。同時に、ガス貯蔵部19から圧力容器20内に天然ガスを導入し、気相Gの圧力をガスハイドレートの生成圧力にまで高める。なお、水相Lを形成する水には、必要であれば安定化剤を添加してもよい。次に、水相Lの温度を過冷却の状態にまで冷却し、以後はこの状態が維持されるように温度管理を行う。
【0045】
圧力容器20内の温度および圧力の状態が安定したら、水相Lを形成する水の一部を水配管30を通じて圧力容器20の底部から抜き出し、熱交換器34によって上記再度冷却した後、スプレーノズル36から気相G中に噴霧する。スプレーノズル36から噴霧された水粒子は気相G中を漂いながら水相Lに向けて落下する。このように気相G中に水の粒子を多量に形成することにより、気相G中に存在する水の粒子の表面積、すなわち気相Gを形成する天然ガスとの接触面積が極めて大きくなる。水粒子の表面では、水と天然ガスとの水和反応が起こり、天然ガスハイドレートが生成される。なお、圧力容器20内の温度は氷点よりも高温になるように制御されているので、水相Lを形成する水や噴霧された水粒子が凍りつくことはない。
【0046】
水粒子の表面で生成された天然ガスハイドレートはそのまま落下し、水相Lの液面に降り積もり、天然ガスハイドレートの層を形成する。この天然ガスハイドレートはスラリー抜出口20aから抜き出され、スラリー配管37を通じてスクリュープレス型脱水装置12に送り込まれる。このとき、天然ガスハイドレートは水とともに回収されるため、含水率が非常に高いスラリー状となる。
【0047】
スラリー配管37を通じてスクリュープレス型脱水装置12Aに送り込まれたスラリー状天然ガスハイドレート(原料スラリー)は、スクリーン80によって原料スラリー導入口40bから容器本体40の内部空間40aに落下し、原料スラリー中に含まれている水分がろ過分離される。このため、低濃度の原料スラリーはスクリーン80におけるろ過によってその濃度を増した後、原料スラリー導入口40bを通じて内部空間40aに収容される。従って、以後のスクリュー部41による物理脱水の負荷が低減され、低濃度の原料スラリーから効率よくガスハイドレートを回収できるようになり、天然ガスハイドレートの回収率を向上させることができる。
なお、天然ガスハイドレートから分離された水分は、ろ材40cのメッシュを通じて筐体40dの下部に落下して集められ、回収水排出口40eから排出される。
【0048】
一方、物理脱水を終えた天然ガスハイドレートは、ハイドレート排出口40fを通じてスクリュープレス型脱水装置12から取り出され、ハイドレート配管43を通じて2軸スクリュー型脱水装置13に送り込まれる。
2軸スクリュー型脱水装置13に送り込まれた天然ガスハイドレートは、取入口50bを通じて内部空間50aに収容され、軸体51,52の回転によって軸方向に搬送される。その過程で残存する水分と内部空間50aに供給された天然ガスと接触し、これとともに撹拌されつつ冷却されることによって残存する水分と天然ガスとを反応させてハイドレート化する。
【0049】
内部空間50aに収容された天然ガスハイドレートは、取出口50cに至るころには残存する水分のほとんどを未水和の天然ガスと水和反応させることで脱水され、結果的に天然ガスハイドレートそのものの量を増加させる。水和脱水を終えた天然ガスハイドレートは、取出口50cを通じて2軸スクリュー型脱水装置13から取り出され、ハイドレート配管54を通じてスクリューコンベア型冷却装置14に送り込まれる。
【0050】
スクリューコンベア型冷却装置14に送り込まれた天然ガスハイドレートは、取入口60bを通じて内部空間60aに収容され、軸体61の回転によって軸方向に搬送され、その過程で容器本体60内部を循環する冷媒によって冷却される。氷点以下の低温になるまで冷却された天然ガスハイドレートは、取出口60fを通じてスクリューコンベア型冷却装置14から取り出され、ハイドレート配管63を通じてバルブ切替型減圧装置15に送り込まれる。
【0051】
バルブ切替型減圧装置15は上流側のバルブ71を開き、下流側のバルブ72を閉じた状態とされ、天然ガスハイドレートを受け入れる。バルブ71,72間には天然ガスハイドレートが蓄積していくので、ある程度になったらバルブ71を閉じ、続いてバルブ72を開いてバルブ71,72間の天然ガスハイドレートを大気圧まで減圧する。減圧を終えた天然ガスハイドレートは、バルブ切替型減圧装置15から取り出され、加圧プレス型成形装置16に送り込まれる。
【0052】
加圧プレス型成形装置16に送り込まれた天然ガスハイドレートは、プレート76によって壁部75に押し付けられるようにして成形固化される。成形固化された天然ガスハイドレートは図示しない専用の輸送容器に収容され、貯蔵・輸送される。
【0053】
上記の生成システムにおいては、天然ガスと水とを氷点よりも高温、かつ大気圧よりも高圧下で反応させることで、水を凍らせることなく天然ガスハイドレートを生成することが可能である。ただし、この天然ガスハイドレートには多量の水が含まれることになるので、生成された天然ガスハイドレートを物理的に脱水し、さらにこの物理脱水の後に天然ガスハイドレートに含まれる残存水分を天然ガスと反応させて天然ガスハイドレートを生成することによって天然ガスハイドレートの含水率を低下させる。
【0054】
ここまでの工程はいずれも氷点よりも高温、かつ大気圧よりも高圧下で実施されるので、生成された天然ガスハイドレートを大気圧下に取り出すべく、これを氷点よりも低温にまで冷却し、残存する水(氷)の中に凍りづけにしたのち減圧し、大気圧下に取り出せるようにする。
以上の各工程を実施することで、より含水率の低い天然ガスハイドレートが得られる。
【0055】
従って、上記の生成システムによれば、含水率の低い天然ガスハイドレートを生成してその貯蔵や輸送にかかるコストを削減することができる。また、減圧を終えた天然ガスハイドレートを成形固化することにより、貯蔵や輸送の際の利便性を向上させることができる。
【0056】
なお、本実施形態においては、物理脱水単独のスクリュープレス型脱水装置12Aにより脱水した後に水和脱水を行っているが、物理脱水と同時進行的に水和脱水を行うようにしても構わない。また、減圧手段5(バルブ切替型減圧装置15)の後段に成形手段6(加圧プレス型成形装置16)を設けたが、成形手段6を設けず、脱水を終えた天然ガスハイドレートをそのまま容器に詰めて貯蔵・輸送することも可能である。
【0057】
<第2の実施形態>
図4に示すスクリュープレス型脱水装置12Bでは、スクリュー部41の軸内に流路(図示省略)を形成して、冷却媒体82を循環させるようにしてある。この冷却媒体82は、スクリュー部41の下流(ハイドレート排出口40f)側軸端より軸内を軸方向上流(原料スラリ導入口40b)側へ向かって流れてから元の下流側軸端へ戻るように循環することで、スクリュー部41とろ材40cとの間で発生する摩擦熱を吸収して冷却する。
【0058】
すなわち、冷却媒体82は、突条部41aが回転することによって脱水されていく天然ガスハイドレート(原料スラリー)と、この天然ガスハイドレートが旋回しながら前進する過程で摩擦接触するろ材40cの内壁面との間に発生する摩擦熱を吸収し、この摩擦熱の影響を受けて、せっかく生成した天然ガスハイドレートが分解するような温度まで上昇するのを防止する。このような摩擦熱は、天然ガスハイドレートの脱水が進んで含水率の低下した下流側ほど大きくなる傾向にあるので、冷却媒体82の循環は必ずしも軸全体にわたる必要はない。
なお、好適な冷却媒体82としては、たとえばフロンガスのような冷媒や冷水などがあり、また、上述した第1実施例と組合せた構成も可能である。
【0059】
このようなスクリュープレス型脱水装置12Bでは、脱水が進んで含水率の低下した天然ガスハイドレートが、摩擦熱による温度上昇の影響を受けて分解するのを防止または抑制することができるので、天然ガスハイドレートの回収率向上に有効である。
【0060】
<第3の実施形態>
図5に示すスクリュープレス型脱水装置12Cは、上述した第2実施例の摩擦熱冷却に係る変形例であり、ろ材40cの外周側に冷却媒体を流す構成が異なっている。図示の例では、スクリュー部41の下流側上部に冷却ノズル83を配置して、ろ材40cの上方から冷水84(あるいは冷媒)などの冷却媒体を放出している。こうして放出された冷却媒体は、ろ材40cの外周面に沿って流下するので、スクリュー部41とろ材40cとの間で発生する摩擦熱を吸収して冷却することができる。
【0061】
このようにすれば、冷却媒体は、突条部41aが回転することによって脱水されていく天然ガスハイドレート(原料スラリー)と、この天然ガスハイドレートが旋回しながら前進する過程で摩擦接触するろ材40cの内壁面との間に発生する摩擦熱を吸収し、温度上昇によって天然ガスハイドレートが分解するのを防止または抑制することができる。この時、天然ガスハイドレートはスクリュー部41の回転により加圧を受けているため、水分が内側から外側へ向けて流れる状況にあり、すなわち内側の圧力が高い状況にあるため、固形化してきた天然ガスハイドレートの外周面において冷却媒体が浸透するようなことはない。
また、上述したように、摩擦熱は天然ガスハイドレートの脱水が進んで含水率の低下した下流側ほど大きくなる傾向にある。従って、ろ材40cの軸方向全体にわたって冷却媒体を流すことも可能ではあるが、特に、大きな摩擦熱が発生しやすいハイドレート排出口40fに近い下流側に流すことで、より少ない冷却媒体の消費で効果的に冷却することができる。
【0062】
<第4の実施形態>
図6に示すスクリュープレス型脱水装置12Dは、上述した第3実施例の変形例であり、スクリュー部41で脱水した回収水を冷却媒体の冷水84として使用する。
すなわち、ろ材40cを通過して筐体40dの下部に落下した回収水の一部または全量を冷却媒体として再利用するものである。図示の例では、回収水排水口40eから流出させる回収水の管路85から冷却水導入管86を分岐させ、回収水の一部を冷水84として冷却ノズル83へ供給している。
なお、図示は省略したが、冷却水導入管86の途中に適当な冷却手段を設けておき、回収水を適温まで冷却してから冷却ノズル83へ供給するとよい。
【0063】
また、上述した回収水はまた、図4に示した第2実施例の冷却媒体として、すなわちスクリュー部41の軸内へ供給する冷却媒体としても再利用することが可能である。この場合も、適当な冷却手段を通過させて適温に冷却したものを使用するとよい。
【0064】
<第5の実施形態>
図7に示すスクリュープレス型脱水装置12Eは、回収水の一部を原料スラリー導入口40bへ戻すようにしてある。
すなわち、ろ材40cを通過して筐体40dの下部に落下した回収水は、その一部が回収水排出口40eに接続された回収水戻し管87を通って原料スラリーを供給するスラリー配管37に合流させるか、あるいは、直接原料スラリー導入口40bへ供給してもよい。
【0065】
このような構成とすれば、回収水の中に含まれている天然ガスハイドレートを再度スクリュープレス型脱水装置12Eへ供給することができるので、回収水を全量廃棄する場合と比較して、天然ガスハイドレートの回収率を向上させることができる。
【0066】
<第6の実施形態>
図8に示すスクリュープレス型脱水装置12Fは、回収水をスクリュー部41の搬送方向(軸方向)へ複数段階に分割して、図示の例では2分割して回収するように構成されている。
すなわち、筐体40dの下部に仕切板88を設け、ろ材40cを通過して落下してきた回収水を仕切板88により分割するようになっている。この仕切板88は、スクリュー部41の軸方向と直交するようにして、筐体40dの底面に立設されている。
【0067】
この結果、原料スラリー導入口40bに近い上流側から回収されたスラリー濃度の低い回収水は、低濃度回収水排水口40gから回収され、ハイドレート排出口40fに近い下流側から回収されたスラリー濃度の高い回収水は、高濃度排水口40hから回収される。従って、仕切板88を境にして、天然ガスハイドレートスラリーのリーク量が少ない上流側(原料スラリー導入口40b側)のろ過部89と、リーク量が多い下流側(ハイドレート排出口40f側)の脱水部90とに分割されるので、天然ガスハイドレート濃度が異なる回収水に分別して回収することができる。
【0068】
<第7の実施形態>
図9に示すスクリュープレス型脱水装置12Gは、上述した第6実施例のもので分別して回収した回収水の内、高濃度回収水排水口40hから回収した天然ガスハイドレートスラリー濃度の高い回収水を、循環スラリー91として原料スラリー導入口40bへ戻すようにしてある。循環スラリー91は、高濃度回収水排水口40hとスラリー配管37とを接続したスラリー循環配管92を流れ、原料スラリーと共に再度脱水される。
すなわち、脱水部90において、ろ材40cを通過して筐体40dの下部に落下した高濃度の回収水は、高濃度回収水排出口40hに接続されたスラリー循環配管92を通って原料スラリーを供給するスラリー配管37に合流し、あるいは直接原料スラリー導入口40bへ供給される。
【0069】
このような構成とすれば、高濃度の回収水中に含まれている天然ガスハイドレートを再度スクリュープレス型脱水装置12Gへ供給することができるので、回収水の全量を廃棄する場合と比較して、天然ガスハイドレートの回収率を向上させることができる。特に、高濃度の回収水が循環されて原料スラリーと合流するので、回収水の全量を戻す場合と比較して水分の割合が低くなり、脱水の負荷が低減される。
【0070】
<第8の実施形態>
図10に示すスクリュープレス型脱水装置12Hは、上述した第7実施例の変形例であり、高濃度の回収水である循環スラリー91の一部を分岐させて、第2実施例(図4参照)または第3実施例(図5参照)の冷却媒体として使用する。図10に示した実施例は、循環スラリー91の一部を冷却ノズル83へ供給する冷却水分岐配管93をスラリー循環配管92から分岐させている。なお、冷却水分岐配管93の適所に冷却手段(図示省略)を設け、適切な温度まで冷却してから冷却ノズル83へ供給するとよい。
【0071】
このような構成とすれば、高濃度の循環スラリー91を利用して冷却を行うことができ、さらに、冷却に使用した循環スラリー91は再度脱水部90で高濃度の回収水として回収されて循環するので、摩擦熱除去の冷却を実施しながら天然ガスハイドレートの回収率を向上させることができる。
【0072】
また、図示は省略したが、図9に示した第7の実施形態及び図10に示した第8の実施形態の変形例として、以下に説明する構成も可能である。
すなわち、循環スラリー91の一部を分岐させて第2実施例(図4参照)または第3実施例(図5参照)における冷却媒体として使用する代わりに、低濃度回収水排出口40gから回収した低濃度の回収水を冷却媒体として使用し、高濃度の循環スラリー91は全量原料スラリー導入口40bへ戻す。この場合も、冷却媒体として使用する低濃度の回収水については、適所に冷却手段を設けて適切な温度まで冷却したものを供給するとよい。
【0073】
このような構成とすれば、高濃度の循環スラリー91を再度脱水して天然ガスハイドレートを回収することができるので回収率が向上し、低濃度の回収水については冷却媒体として有効に利用することができる。なお、冷却媒体として使用された低濃度の回収水は、冷却後に循環スラリー91として回収されるので、外部に廃棄されることなく回収水の全量から天然ガスハイドレートを回収でき、回収率の向上に有効である。
【0074】
<第9の実施形態>
図11に示すスクリュープレス型脱水装置12Iは、容器本体40内に原料ガス94を供給して、生成装置(生成容器)11と同等のガス組成とし、かつ、容器本体40の内部温度をハイドレート生成領域に維持したものである。
原料ガス94をスクリュープレス型脱水装置12Iに供給するとともに、内部を適切な温度にすることにより、天然ガスハイドレートを生成する環境となる。なお、適切な内部温度については上述した生成装置11と同様であり、その温度維持には同様の冷却装置28などを採用することができる。
【0075】
このような構成とすれば、スクリュープレス型脱水機による物理的な脱水、すなわち圧縮して回収水を絞り出す物理脱水に加えて、水と原料ガス94との水和により天然ガスハイドレートを生成するという水和脱水が可能となる。従って、物理脱水しても残っている残存水を水和脱水して、天然ガスハイドレートの含水率を低下させることができる。
また、このような天然ガスハイドレートの生成は、ハイドレート排出口40fに近い下流側ほど圧縮脱水の圧力が高くなっているので、原料ガス94の供給は下流側とするのが好ましい。なお、物理脱水されて固形化しつつある天然ガスハイドレートは、スクリュー部41の軸に近い側の内部圧力よりも外周部側の圧力が局部的に高くなるので、天然ガスハイドレートの生成には好ましい圧力環境となる。
【0076】
さらに、上述した第9の実施形態において、容器本体40内の原料ガス組成が、生成反応装置11よりも原料ガス中のハイドレート成分の濃度が高くなるように設定すれば、容器本体40内がより一層天然ガスハイドレートを生成しやすい環境となる。このため、水和脱水がより一層促進され、含水率をさらに低下させることができる。
【0077】
<第10の実施形態>
図12に示すスクリュープレス型脱水装置12Jは、容器本体40内に原料ガス94を供給して、生成装置(生成容器)11と同等のガス組成とし、かつ、容器本体40の内部温度をハイドレート生成領域に維持することに加えて、容器本体40内に存在するガスをパージガス95としてパージする。ここで実施するパージは、容器本体40内における原料ガスのうち、O2 ,N2 などのハイドレート化しない、もしくは、しにくい成分のガス濃度を所定の値(範囲)に維持するように、連続的にあるいは間欠的に実施する。なお、原料ガス濃度の所定の値(範囲)は、上述した生成装置11と同等、またはそれより高いものとなる。
【0078】
このような構成とすれば、天然ガスハイドレート化しない、もしくは、しにくい原料ガス成分が容器本体40内に蓄積して、天然ガスハイドレート化しない、もしくは、しにくいガス濃度が上昇するのを防止できる。従って、天然ガスハイドレートを生成しやすい適切なガス濃度を常に維持して、水和脱水を促進することができる。
【0079】
<第11の実施形態>
図13に示すスクリュープレス型脱水装置12Kは、原料スラリー導入口40b近傍に、ろ過手段としてメッシュ状のスクリーン80を設けてある。このスクリーン80は、原料スラリー導入口40bからろ材40cの内部へ通じる流路を除いて、ろ材40cを上流側へ延長するように設けられている。
【0080】
このような構成とすれば、このスクリーン80で、原料スラリー導入口40bから容器本体40の内部空間40aに落下してきた原料スラリー中に含まれている水分をろ過分離して、筐体40dの下部に落下させる。このため、低濃度の原料スラリーはスクリーン80におけるろ過によってその濃度を増すので、以後のスクリュー部41による物理脱水の負荷が低減される。
【0081】
なお、上述した第1〜11の実施形態に示したスクリュープレス型脱水装置12A〜Kについては、それぞれの特徴的な構成を適宜組合せることができる。
【0082】
ところで、上述したスクリュープレス型脱水装置12A〜Kは、図1に示した生成システムのプロセス以外にも使用することができる。
以下、上述したスクリュープレス型脱水装置12A〜Kを適用できるプロセスの構成例を図面に基づいて簡単に説明する。なお、上記実施形態において既に説明した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。
図14に示すブロック図のプロセス構成(第1変形例)では、脱水によって分離された水(回収水)を生成手段1に戻して再利用する。具体的には、スクリュープレス型脱水装置12A〜Kの排水口40eと貯水槽17とを接続する水配管を設け、天然ガスハイドレートから分離された回収水を、この水配管を通じて貯水槽17や圧力容器20に戻すように構成されている。
【0083】
図15に示すブロック図のプロセス構成(第2変形例)では、図14の場合と同様に、回収水を生成手段1に戻すのであるが、回収水を生成手段1に戻す前にその水を冷却する水冷却手段7を設けてある。
【0084】
図16に示すブロック図のプロセス構成(第3変形例)では、水和脱水手段3において天然ガスハイドレートの生成に供されなかった天然ガスを生成手段1に導くようにしてある。
【0085】
図17に示すブロック図のプロセス構成(第4変形例)では、図16の場合と同様に、天然ガスを生成手段1に導入する前に冷却する天然ガス冷却手段8を設けてある。
なお、天然ガス冷却手段8には、天然ガスを直接的に冷却する機構の他、天然ガスを断熱膨張させ自らの温度を低下させたうえで昇圧する機構を採用しても構わない。
また、生成手段1への導入前ではなく、天然ガスを水和脱水手段3へ導入する前に天然ガス冷却手段8を設けても構わないし、両方に設けても構わない。
【0086】
図18に示すブロック図のプロセス構成(第5変形例)では、生成手段1において天然ガスハイドレートの生成に供されなかった天然ガスを水和脱水手段3に導き、生成手段1と水和脱水手段3との間を循環させるようにしてある。
【0087】
図19に示すブロック図のプロセス構成(第6変形例)では、生成手段1において天然ガスハイドレートを生成した後に残る未反応ガスを生成手段1から除去する(パージする)ようにしてある。
なお、図17に示すように、天然ガスを生成手段1と水和脱水手段3との間で循環させる場合には、循環系を構成するガス配管のいずれかの場所から未反応ガスを除去するようにしても構わない。
【0088】
図20に示すブロック図のプロセス構成(第7変形例)では、未反応ガスを内燃機関9やボイラ等の燃料として利用している。
【0089】
図21に示すブロック図のプロセス構成(第8変形例)では、未反応ガスをガスタービン10の駆動ガスとして利用している。
【0090】
以上説明したように、本発明のスクリュープレス型脱水装置は、図1及び図14〜21に示したブロック図のプロセス構成はもちろんのこと、それらの組合せによるプロセス構成に対しても採用可能である。
また、本発明のスクリュープレス型脱水装置は、上記の各プロセス構成またはそれらの組合せによるプロセス構成を採用した天然ガスハイドレート生成システムに限らず、生成後の天然ガスハイドレートについて脱水を必要とするプロセスを採用した生成システムに対しても採用可能である。
さらに、上記の説明では天然ガスハイドレートを例に示してあるが、本発明はこれに限定されるものではなく、天然ガスハイドレート以外のガスハイドレートにも適用することができる。
なお、本発明の構成は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
【0091】
【発明の効果】
上述した本発明のガスハイドレートスラリー脱水装置によれば、下記のような効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、スクリュープレス型の脱水機としたことによって、連続的な物理脱水を容易に実施できるので、生産性や効率の面で優れたものとなる。
【0092】
そして、この発明では、スクリュー部の軸内に冷却媒体を循環させるようにしたので、スクリュー部とろ材との間で発生する摩擦熱を冷却により除去し、ガスハイドレートの分解を抑制してガスハイドレートの回収率を向上させることができる。
【0093】
また、ろ材の外周部に冷却媒体を流すようにしたので、スクリュー部とろ材との間で発生する摩擦熱を冷却により除去し、ガスハイドレートの分解を抑制することで、ガスハイドレートの回収効率を向上させることができる。
特に、冷却媒体をハイドレート出口側に流すことにより、摩擦熱が最も発生しやすいハイドレート出口側を効率よく冷却することができるので、摩擦熱によるガスハイドレートの分解を抑制してガスハイドレートの回収効率を向上させることができる。
【0094】
さらに、この発明においては、容器本体内に原料ガスを供給して生成容器内と同等のガス組成とし、かつ、容器本体の内部温度をハイドレート生成温度領域に維持するようにしたので、物理脱水を行っても残っている残存水をハイドレート化する水和脱水によって含水率を下げることができる。
また、この発明によれば、容器本体内が生成容器内よりガスハイドレートを生成しやすい環境となり、物理脱水に加えて水和脱水も行われるので、より一層の含水率を低下させることができる。
また、この発明によれば、ガスハイドレート化しない、もしくは、しにくいガス成分が蓄積して濃度が上昇しすぎるのを防止し、容器本体内を適切なガス濃度に保つことで水和脱水を促進することができる。
【0095】
請求項2に記載の発明によれば、冷却媒体として回収水を有効に利用して冷却を行い、摩擦熱によるガスハイドレートの分解を抑制してガスハイドレートの回収効率を向上させることができる。
【0096】
請求項3に記載の発明によれば、回収した回収水の一部を原料スラリー導入口へ戻すようにしたので、ガスハイドレートを廃棄することなく回収して回収率を向上させることができる。
【0097】
請求項4に記載の発明によれば、スクリュー部の搬送方向へ複数段に分割して回収水を回収するようにしたので、ガスハイドレートスラリーのリーク量が少ない上流側のろ過部と、リーク量が多い下流側の脱水部とに分割して、ガスハイドレート濃度が異なる回収水に分別して回収することができる。従って、濃度別に回収した回収水を、最適な用途に再利用することができる。
【0098】
請求項5に記載の発明によれば、高濃度の回収水を原料スラリー導入口へ戻すことによって、ガスハイドレートの回収率を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、原料スラリー導入口へ戻す高濃度の回収水の一部を冷却媒体として使用するので、ガスハイドレートの回収率を向上させながら冷却を行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、高濃度の回収水を原料スラリー導入口へ戻すことで回収率を上げ、低濃度の回収水については冷却媒体として有効利用することができる。
【0100】
請求項8に記載の発明によれば、原料スラリー導入口の近傍に設けたろ過手段によって、原料スラリー導入口から落下してきた低濃度の原料スラリーから水分を分離させることができるので、含水率の小さいガスハイドレートを効率よく回収して回収率を向上させることができる。
【0101】
従って、原料スラリーから余分な水分を効率よく脱水して含水率の低いガスハイドレートを提供できるので、貯蔵や輸送にかかるコストを削減するのに有効な含水率の低い固体のガスハイドレート(最終製品)を製造するのに適したガスハイドレートスラリー脱水装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施形態として、天然ガスハイドレート生成システムのプロセス構成例を示すブロック図である。
【図2】 図1の生成システムの具体的な装置構成を示す図である。
【図3】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置の第1の実施形態を示す構成図である。
【図4】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置の第2の実施形態を示す構成図である。
【図5】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置の第3の実施形態を示す構成図である。
【図6】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置の第4の実施形態を示す構成図である。
【図7】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置の第5の実施形態を示す構成図である。
【図8】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置の第6の実施形態を示す構成図である。
【図9】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置の第7の実施形態を示す構成図である。
【図10】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置の第8の実施形態を示す構成図である。
【図11】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置の第9の実施形態を示す構成図である。
【図12】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置の第10の実施形態を示す構成図である。
【図13】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置の第11の実施形態を示す構成図である。
【図14】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置を適用可能な天然ガスハイドレート生成システムのプロセス(第1変形例)を示すブロック図である。
【図15】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置を適用可能な天然ガスハイドレート生成システムのプロセス(第2変形例)を示すブロック図である。
【図16】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置を適用可能な天然ガスハイドレート生成システムのプロセス(第3変形例)を示すブロック図である。
【図17】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置を適用可能な天然ガスハイドレート生成システムのプロセス(第4変形例)を示すブロック図である。
【図18】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置を適用可能な天然ガスハイドレート生成システムのプロセス(第5変形例)を示すブロック図である。
【図19】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置を適用可能な天然ガスハイドレート生成システムのプロセス(第6変形例)を示すブロック図である。
【図20】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置を適用可能な天然ガスハイドレート生成システムのプロセス(第7変形例)を示すブロック図である。
【図21】 本発明に係るガスハイドレートスラリー脱水装置を適用可能な天然ガスハイドレート生成システムのプロセス(第8変形例)を示すブロック図である。
【符号の説明】
12,12A〜K スクリュープレス型脱水装置(ガスハイドレートスラリー脱水装置)
40 容器本体
40b 原料スラリー導入口
40c ろ材
40e 回収水排水口
40f ハイドレート排出口
40g 低濃度回収水排出口
40h 高濃度回収水排出口
41 スクリュー部
42 駆動部
80 スクリーン(ろ過手段)

Claims (8)

  1. 水を含むガスハイドレートの原料スラリーから水分を除去するガスハイドレートスラリー脱水装置であって、
    前記原料スラリーの供給を受ける原料スラリー導入口、分離した回収水を排出する回収水排出口及び回収したガスハイドレートを取り出すハイドレート排出口を備えた容器本体と、該容器本体の内部に設けた筒形スクリーン状のろ材と、該ろ材の内部に設置されて回転するとともに軸内に冷却媒体を循環させたスクリュー部と、該スクリュー部の駆動手段とを具備してなるスクリュープレス型脱水機とし、
    前記ろ材のハイドレード出口側となる外周部に冷却媒体を流すとともに、
    前記容器本体内に原料ガスを供給して、生成容器内と同等のガス組成、または、前記容器本体内の原料ガス組成中ハイドレート化しやすい成分の濃度を前記生成容器内より高く設定し、かつ、前記容器本体の内部温度をハイドレート生成温度領域に維持して、前記容器本体内のガスの一部を、連続的にあるいは間欠的にパージすることを特徴とするガスハイドレートスラリー脱水装置。
  2. 前記回収水排出口から回収した回収水を前記冷却媒体として使用することを特徴とする請求項1に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置。
  3. 前記回収水排出口から回収した回収水の一部を前記原料スラリー導入口へ戻すことを特徴とする請求項1または2に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置。
  4. 前記回収水を前記スクリュー部の搬送方向へ複数段階に分割して回収することを特徴とする請求項1または2に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置。
  5. 濃度の濃い回収水を前記原料スラリー導入口へ戻すことを特徴とする請求項4に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置。
  6. 前記原料スラリー導入口へ戻す濃度の濃い回収水の一部を冷却媒体として使用することを特徴とする請求項5に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置。
  7. 濃度の濃い回収水を前記原料スラリー導入口へ戻し、濃度の薄い回収水を冷却媒体として使用することを特徴とする請求項4に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置。
  8. 前記原料スラリー導入口の近傍にろ過手段を設けたことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のガスハイドレートスラリー脱水装置。
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