JP2000264851A - ハイドレートの製造方法および製造装置 - Google Patents

ハイドレートの製造方法および製造装置

Info

Publication number
JP2000264851A
JP2000264851A JP11069294A JP6929499A JP2000264851A JP 2000264851 A JP2000264851 A JP 2000264851A JP 11069294 A JP11069294 A JP 11069294A JP 6929499 A JP6929499 A JP 6929499A JP 2000264851 A JP2000264851 A JP 2000264851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrate
water
methane
producing
vessel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11069294A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Yoshikawa
孝三 吉川
Yuichi Kondo
雄一 近藤
Takahiro Kimura
隆宏 木村
Tetsuro Fujimoto
哲朗 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP11069294A priority Critical patent/JP2000264851A/ja
Priority to CA002300521A priority patent/CA2300521C/en
Priority to GB0006039A priority patent/GB2347938B/en
Priority to NO20001330A priority patent/NO20001330L/no
Priority to MYPI20000985A priority patent/MY129678A/en
Priority to US09/524,753 priority patent/US6653516B1/en
Publication of JP2000264851A publication Critical patent/JP2000264851A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイドレート形成物質と水とを効率的に反応
させて高濃度のハイドレートを高速に生成する製造方
法、およびその製造装置を提供する。 【解決手段】 ハイドレート生成容器1内で水とハイド
レート形成物質(例えばメタン)とをハイドレート生成
容器1内で反応させてハイドレートを製造するに際し
て、水相Lにメタンを気泡Kとして供給するとともに、
ハイドレート生成容器1内のメタンで充満した気相G
に、過冷却水を噴霧状にスプレーする(符号10参
照)。液相Lに導入されたメタンの一部はその気泡Kの
気液界面から水相Lに吸収され、水と反応してメタンハ
イドレートMHに転化し、このハイドレートMHは、密
度が水の密度より小さいので水相L中を浮上する。一
方、水10と気相Gのメタンとは瞬時に反応してメタン
ハイドレートに転化し、このハイドレートは水相L上に
降下する。生成したメタンハイドレート層を抜出して回
収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイドレート形成
物質(例えばメタン)と水とを反応させて高濃度のハイ
ドレートを効率よく製造する方法およびその製造装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】メタンなどの天然ガス成分は、寒冷地の
地下などに水和物として大量に分布することが知られて
いる。これらの水和物は低温高圧の条件下に安定に存在
しているので次世代の天然ガス源として期待されてい
る。特にメタンの水和物(以下「メタンハイドレート」
と記す)は、水分子が立体状に配列されて構成されたか
ごの中にメタン分子が入った包接化合物(クラスレー
ト)の一種で、水和物かご体中のメタンの分子間距離が
高圧充填のガスボンベ中における分子間距離よりも短
く、緊密充填状態となっているので水和状態での貯蔵・
輸送が期待されるとともに、メタンと水との反応が可逆
平衡反応であり、大きな水和熱が発生するところから、
蓄熱材や冷凍機・ヒートポンプなどへの応用も検討され
ている。
【0003】一方では、前記のように様々な応用が期待
されていることから、天然資源に依存するばかりでなく
メタンハイドレートを効率よく合成しようとする研究も
進められている。しかしメタンハイドレートは一般に、
例えば15℃で安定に存在し得る圧力が100kg/c
2以上であるように安定に存在するには低温・高圧が
必要で取扱いが難しい。そこでメタンハイドレートの生
成平衡が少しでも高温低圧側に移行するように各種の安
定剤が探索され、例えばイソブチルアミンやイソプロピ
ルアミンなど脂肪族アミン(特公昭53−1508号公
報参照)や、1,3-ジオキソラン、シクロブタノン、
テトラヒドロフラン、シクロペンタノン、アセトンなど
(横井誠一他,日本化学会誌,1993,(4),P.387〜39
4)が安定化剤として有効なことが見出された。
【0004】前記のメタンハイドレートの合成に際し
て、従来は一般に例えば図9に示す装置が用いられてい
た。図9においてこのメタンハイドレート合成装置は、
耐圧容器150に水相注入管151、メタンガスを導入
するメタン導入管152、排出口153、および攪拌羽
根154が装着され、この耐圧容器150が恒温槽15
5に浸漬されて構成されている。この合成装置には容器
内の気相温度T1計測器、液相温度T2計測器、容器圧力
P計測器、攪拌羽根154の回転数R計測器、および恒
温槽155の温度T3計測器が設定されている。
【0005】前記の装置を用いてメタンハイドレートを
合成するには、例えば、先ず耐圧容器150内にメタン
導入管152からメタンガスを導入して容器内の空気を
排除し、次いで水相注入管151から所定濃度の安定化
剤を含む水溶液を水相として注入し、恒温槽155によ
って所定温度に安定化させる。攪拌羽根154による攪
拌下にメタン導入管152からメタンガスを所定圧にな
るまで導入する。この状態で攪拌を続けると、水和反応
が起こって容器内の圧力Pが降下すると共に水和熱によ
り液相温度T2が上昇する。必要なら排気口153から
メタンガスの一部を排気することによって容器内圧力を
調整し、恒温槽155中で液相温度T2と気相温度T1
が一致するまで静置すると、温度T2における生成平衡
圧力Pを有するメタンハイドレートが液相として得られ
る。
【0006】また、ハイドレート形成物質であるエタン
の気相中に水を噴霧して大きな接触面積で接触させるこ
とにより、ハイドレートを生成する技術が提案されてい
る(INTERNATIONAL CONFERENCE ON NATURAL GAS HYDRAT
ES(JUNE 2-6,1996 TOULOUSEFRANCE))。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した図9に示した
従来のメタンハイドレートの製造方法には、以下のよう
な問題があった。先ず、メタンと水との反応は先ず気液
界面でメタンが水相に吸収されることによって起こる
が、一方、図10に示すように、反応によって生成した
メタンハイドレートMHは密度が水の密度より小さく
(理論密度0.915g/cm2)、液相L(水相)の
液面付近に浮上してメタンハイドレート層を形成するの
で、気相Gと液相Lの界面におけるメタンMの吸収が生
成物によって妨害されることになる。またメタンハイド
レートの生成に伴って液相Lの粘度が上昇し攪拌効果も
低下する。この結果、高濃度のメタンハイドレートを得
ることが困難になる。
【0008】また、メタン導入管からのメタンガスの導
入に伴って液相L中のメタンハイドレートの濃度は上昇
するが、反応により液相Lに残存する水の割合は減少す
るので、その温度と圧力において生成平衡に達するとそ
れ以上は反応が進まなくなり、この点でも高濃度のメタ
ンハイドレートを得ることができない。
【0009】さらに、水溶液を容器内に注入した後、前
記注入した時点から水溶液とメタンガスとの水和反応が
完了するまで、すなわち、この水溶液を恒温槽によって
所定温度に安定化させるために長時間を要し、メタンハ
イドレートの製造効率が悪い。これと同様に、エタンの
気相中に水を噴霧してハイドレートを生成する技術にお
いても、反応容器内において噴霧した水をハイドレート
生成に必要な温度まで冷却するのに時間を要するため、
ハイドレートの生成速度向上には未だ改良の余地が残さ
れている。
【0010】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、ハイドレート形成物質と水
とを効率的に反応させて高濃度のハイドレートを効率よ
く高速に生成する製造方法とその製造装置とを提供する
ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、ハイドレート生成容器内で水とハイドレー
ト形成物質とを反応させてハイドレートを製造する方法
において、ハイドレート生成容器内の水相にハイドレー
ト形成物質を気泡として供給するとともに、前記ハイド
レート生成容器内の気相に、水を噴霧状にスプレーする
ことにより水和反応を起こさせることを特徴とするもの
である。
【0012】この発明においては、ハイドレート生成容
器内の水相を例えば1〜5℃の所定温度範囲まで冷却
し、以後この温度が維持されるように温度管理を行う。
水相の温度が所定温度で安定したら、ハイドレート形成
物質としての例えばメタンを水相の下部に連続的に気泡
として導入する。これによってメタンの少なくとも一部
は気泡の気液界面から水相に吸収され、水と反応してメ
タンハイドレートに転化する。反応によって生成したメ
タンハイドレートは、密度が水の密度より小さいので水
相中を浮上し、液面上に集積してメタンハイドレート層
を形成する。このメタンハイドレート層を抜出して回収
する。この系では、メタンの気泡は水相中を上昇するの
で気泡界面が高粘度の反応生成物で覆われることなく、
常に新たな水分子と接触することができ、反応が促進さ
れる。この運転操作を安定した状態で継続することによ
り、高濃度のメタンハイドレートを効率よくかつ連続的
に回収することができる。
【0013】一方、水相に吸収されなかった未反応のメ
タンガスは、液面から放出されハイドレート生成容器内
の特に頂部に気相として溜まる。この気相に、水を噴霧
状にスプレーして接触させることにより、ハイドレート
が高速度に生成され、この生成されたハイドレートは液
面に降下して回収される。このように、気相に水を噴霧
することにより、水の単位体積あたりの表面積を大きく
して、水とメタンの接触面積を大幅に増大させ、メタン
ハイドレートの生成速度を向上させることができる。こ
こで、請求項2のように、前記ハイドレート生成容器内
の水相より未反応水を抜出し、これをスプレーしてもよ
い。
【0014】請求項3記載の発明のように、前記気相
に、予め過冷却した水をスプレーすることにより、ハイ
ドレートが高速度に生成される。すなわち、過冷却と
は、ハイドレートの温度圧力生成平衡線上の任意の点よ
り少なくとも温度が低いかあるいは圧力が高い状態にす
ることであり、この過冷却した水をハイドレート形成物
質に接触させることにより、瞬時に水和反応が起こり、
ハイドレートが高速度に生成される。ここで、請求項4
のように、前記ハイドレート生成容器内の水相より未反
応水を抜出し、これを過冷却した後にスプレーしてもよ
い。
【0015】請求項5乃至請求項8にそれぞれ記載の製
造装置は、請求項1乃至請求項4にそれぞれ記載の製造
方法を容易かつ確実に実施することができる。また、請
求項9および請求項10のように、スプレー手段として
スプレーノズルあるいは超音波振動板を用いることがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。以下に説明する実施形態で
は、ハイドレート形成物質がメタンガスで、一貫してメ
タンハイドレートを製造する装置および方法について説
明するが、ハイドレート形成物質としてはメタンガスに
限らず、エタン、プロパン、ブタン、クリプトン、キセ
ノン、および二酸化炭素等もある。なお、メタンハイド
レートMHは、図4(a),(b)に示すように、水分
子Wが立体状(例えば12面体、14面体)に配列され
て構成されたかごの中にメタン分子Mが入った包接化合
物(クラスレート)の一種であり、例えば以下の反応式
に基づいて生成される。また、メタンハイドレートMH
が分解すると、メタンハイドレートの体積1に対し、約
0.9の水と標準状態で約170のメタンガスになる。 CH4+5.7H2O→CH4・5.7H2O+水和熱
【0017】図1は本発明のハイドレートの製造装置の
一実施形態の構成図である。符号1は密閉されたハイド
レート生成容器(反応容器)であり、このハイドレート
生成容器1内には、冷却手段(温度制御手段)としての
例えば冷却コイル8が挿入されている。これにより、ハ
イドレート生成容器1内の後述する水相Lをハイドレー
ト生成温度範囲(例えば1〜5℃)内の例えば約1℃に
冷却保持できるようになっている。メタンハイドレート
MHの生成の際には水和熱が発生し、一方、メタンハイ
ドレートMHは低温・高圧状態でなければ生成しないの
で、前記のようにハイドレート生成容器1に冷却手段を
設けて、常に冷却することが好ましい。冷却手段として
冷却コイル8を用いたが、もちろんこれに限定されるも
のではない。例えばハイドレート生成容器1を冷却ジャ
ケットで囲み、この冷却ジャケットに、ブラインタンク
よりブラインを供給して循環させたり、ハイドレート生
成容器1内にラジエターを挿入してもよく、またはこれ
らを組合せて用いてもよい。
【0018】符号3は貯水槽を示しており、この貯水槽
3内から水が配管25を経由してハイドレート生成容器
1に導入されることにより、ハイドレート生成容器1内
に水相L(液相)を形成することができる。配管25に
は水供給ポンプ24やバルブ26が配設されており、前
記水相Lの液面Sが一定の水準を保つように制御され
る。なお、貯水槽3、水供給ポンプ24および配管25
等により水供給手段51が構成されている。
【0019】ハイドレート生成容器1の下部側壁にはメ
タン導入口1aが設けられ、このメタン導入口1aに
は、メタン供給源としてのメタンボンベ2から配管12
を経由してメタンガス(ハイドレート形成物質)が供給
されるようになっている。配管12には通常のバルブ1
1および流量調節弁16(制御部)が配設されている。
この流量調節弁16の開度は、ハイドレート生成容器1
内の後述する気相G(メタンガス)の圧力を検出する圧
力計23によって制御されることにより、ハイドレート
生成容器1内にメタンを補充して気相Gの圧力を常にハ
イドレート生成圧力(本例では40atm)に保持する
ことができる。なお、メタンボンベ2や配管12等によ
りメタン供給手段52(ハイドレート形成物質供給手
段)が構成され、圧力計23および流量調節弁16によ
り、生成容器内圧力一定手段13が構成されている。
【0020】ハイドレート生成容器1の底部には、未反
応の水を抜出すための水抜出し口1bが設けられてお
り、この水抜出し口1bより抜出された未反応の水は、
過冷却された後に、再びハイドレート生成容器1内に供
給されるように構成されている。詳述すると、水抜出し
口1bとハイドレート生成容器1の頂部に設けられたス
プレーノズル9とは配管20により連通しており、この
配管20には、バルブ18、水循環ポンプ19、熱交換
器(冷却器)21およびバルブ22が順次配設されてい
る。水循環ポンプ19によって抜出された水は、熱交換
器21によって過冷却された後に、スプレーノズル9に
よってハイドレート生成容器1内の気相G(メタン雰囲
気)中に噴霧状(符号10参照)に供給される。
【0021】ここで、過冷却とは、図3に示すように、
メタンハイドレートの生成平衡線C上の任意の点Dより
少なくとも温度が低いか(矢印X方向)あるいは圧力が
高い(矢印Y方向)状態にすることである。なお、生成
平衡線Cより上方の領域(便宜上、斜線を施した)はハ
イドレート生成領域(ハイドレート生成条件下)であ
る。参考までに、エタン、プロパンおよびブタンの生成
平衡線をも示した。熱交換器(冷却器)21としては、
例えば、熱伝導効率に優れた多管型熱交換器、構造が簡
単なコイル型熱交換器、熱伝導効率に優れかつメンテナ
ンスの容易なプレート型熱交換器を使用することができ
る。なお、水循環ポンプ19、配管20、熱交換器21
等により、水過冷却循環手段4(水循環手段)が構成さ
れている。
【0022】ここで、前記スプレーノズル9(スプレー
手段)は、図2(a)に示すように、ハイドレート生成
容器1の頂部に下向きに設けられたものであり、スプレ
ーノズル11のノズル孔9aより、気相Gに向けて平均
数十μm(原理的には、粒子径は小さい程よい)の外径
の水粒子10を噴出する。このように、気相G中に水を
スプレー状に噴出して、水粒子10を多量に形成するこ
とにより、水の単位体積あたりの表面積すなわち気相G
との接触面積を極めて大きくすることができる。なお、
上記のように、ハイドレート生成容器1の底部より抜出
した未反応水を、スプレーノズル9によりハイドレート
生成容器1内でスプレーする場合には、異物によるスプ
レーノズル9の詰まりを発生させないことが重要とな
る。そこで、配管20に、ハイドレート等の異物を捕集
するためのフィルタ18aを設け、抜出した未反応水よ
り異物を確実に除去することが好ましい。図2(b)の
スプレー手段については後述する。
【0023】ハイドレート生成容器1の、水相Lの液面
S近傍には液層抜出口1cが設けられており、この液層
抜出口1cとハイドレート回収タンク50とが配管34
で接続されている。この配管34には、液層抜出口1c
側よりバルブ35、フィルタ36、バルブ37、抜出ポ
ンプ38が順次配設されている。このような構成によ
り、液面Sに浮上した比較的低密度のメタンハイドレー
ト層MHが配管34を通り、フィルタ36により異物を
除去された後、ハイドレート回収タンク50に回収され
る。このようなハイドレード回収手段70によれば、メ
タンハイドレートを水とともに移送できるので、回収製
品がスラリー状となるため、ハンドリングも容易であ
る。
【0024】次に、上述したハイドレートの製造装置の
動作、すなわち製造方法について説明する。予めハイド
レート生成容器1内の空気をメタンガスで置換し、次に
貯水槽3からハイドレート生成容器1内に、液面Sが液
層抜出口1cより上方にくるように水相Lを導入する。
この水相Lは必要なら安定化剤を含んでいてもよい。次
いで、冷却コイル8によりハイドレート生成容器1内の
水相Lを例えば約1℃の所定温度まで冷却し、以後この
温度が維持されるように温度管理を行う。
【0025】水相Lの温度が所定温度で安定したら、メ
タンボンベ2内のメタンをメタン導入口1aから連続的
に気泡Kとして導入する。これによってメタンの少なく
とも一部は気泡Kの気液界面から水相Lに吸収され、水
と反応してメタンハイドレートに転化する(水和反
応)。反応によって生成したメタンハイドレートMH
は、密度が水の密度より小さいので水相L中を浮上し
て、液面S上に層を形成する。このメタンハイドレート
層MHは、液層抜出口1cから抜出ポンプ38によって
抜出し、メタンハイドレート回収タンク50に回収す
る。メタンハイドレートは水とともに回収されるので、
スラリー状になっている。液層抜出口1cからメタンハ
イドレート層MHを抜出すに伴って水相Lの液面Sは下
がるので、この液面Sの水準が一定に保たれるように、
新たな水を貯水槽3から水供給ポンプ24を経由してハ
イドレート生成容器1内に補給する。
【0026】ハイドレート生成容器1内でメタンハイド
レートMHが生成すると、気体のメタンが固体のメタン
ハイドレートMHになるため、内部の圧力が低下する。
一方で、メタンハイドレートを高速生成するには、ハイ
ドレート生成容器1内の条件をより低温・高圧状態にし
なければならない。よって、メタンハイドレートの生成
に伴う、ハイドレート生成容器1の圧力低下を解消する
ために、ハイドレート生成容器1内の圧力を圧力計23
によって連続的に検知し、これに基づいて流量調節弁1
6の開度を連続的に制御する。これにより、ハイドレー
ト生成容器1内に原料メタンを必要量補充して、ハイド
レート生成容器1内を一定高圧状態に保持することによ
り、高速生成を達成する。
【0027】一方、水相Lに吸収されなかった未反応の
メタンガスは、液面Sから放出されハイドレート生成容
器1内に気相Gとして溜まる。ハイドレート生成容器1
の底部より未反応の水を抜出し、これを熱交換器21に
より過冷却した後、スプレーノズル9によりハイドレー
ト生成容器1内で噴霧状にする。このように、ハイドレ
ート生成容器1内に充満したメタンガスに過冷却された
水粒子10が多量に放出され、水粒子10のメタンとの
単位体積当りの接触面積を大幅に増大するとともに直ち
に水和反応するので、メタンハイドレートが高速度に生
成される。この生成されたハイドレートは液面Sに降下
して、上述と同様に回収される。なお、ハイドレート生
成容器1内でメタンハイドレートMHが生成すると、大
きな水和熱が発生する。一方、メタンハイドレートMH
を高速生成するには、ハイドレート生成容器1内の条件
をより低温・高圧状態にしなければならない。よって、
過冷却された水粒子10をハイドレート生成容器1内に
放出することは、水和熱を効率的に取り除くことにもな
る。
【0028】なお、ハイドレート生成容器1が大型の場
合には、その底部の水が過冷却状態になっている可能性
があるので、この水を取り出して冷却することなく、ハ
イドレート生成容器1の上部にスプレーしてもよい。
【0029】上述した実施形態では、メタンの気泡Kは
水相L中を上昇するので気泡界面が高粘度の反応生成物
で覆われることなく、常に新たな水分子と接触すること
ができ、反応が促進される。この運転操作を安定した状
態で継続することにより、メタンハイドレート回収タン
ク50に高濃度のメタンハイドレートを効率よくかつ連
続的に回収することができる。
【0030】スプレーノズル9より噴出された水粒子1
0の粒子径が大きいとこの水粒子の表面に生成したメタ
ンハイドレートがメタン供給を阻害するので、水粒子1
0全体がメタンハイドレートとなることができない。そ
こで、スプレーノズル9より水とともに気体を噴出させ
て、水粒子10の粒径を平均10μm前後に細かくする
ことにより、上記のようなメタンハイドレートの付着を
低減することができる。前記気体としては、水やハイド
レート形成物質と反応しないような不活性ガスを挙げる
ことができる。スプレーノズル9は単数に限らず、複数
個設けてもよい。また、水粒子の粒径を平均10μm前
後に細かくする他の方法としては、図2(b)に示すよ
うに、ハイドレート生成容器1内の上部に設けた超音波
振動板90を設け、この超音波振動板90上に配管20
より過冷却水を供給して水膜91を形成し、超音波振動
により水膜91より水粒子10を放出させてもよい。こ
の場合、水粒子10の粒径がさらに均一になる上に、前
記気体の噴出による悪影響が起こらない。
【0031】一般にメタンと水との反応は、例えば反応
温度を1℃とすると圧力が40atm以上において進行
する。従ってハイドレート生成容器1としては少なくと
も耐圧40atm以上の高圧容器を必要とする。反応を
より高温低圧側で行いたい場合は水相Lに安定化剤を添
加することが好ましい。メタンの水和反応をより高温低
圧側に移行し得る安定化剤の例としては、例えばイソブ
チルアミンやイソプロピルアミンなどの脂肪族アミン
類;1,3-ジオキソラン、テトラヒドロフラン、フランな
どの脂環式エーテル類;シクロブタノン、シクロペンタ
ノンなどの脂環式ケトン類;アセトンなどの脂肪族ケト
ン類などを挙げることができる。これらの安定化剤は何
れも分子中に炭化水素基と極性基とを有しているので、
それぞれの極性基が水分子を引き寄せ、炭化水素基がメ
タン分子を引き寄せることによって分子間距離を縮め、
水和反応を促進すると考えられる。例えば脂肪族アミン
類の添加によって10℃、20kg/cm2Gでの反応が可能
となり、テトラヒドロフランの添加によっては10℃、
10kg/cm2G以下での反応も可能となる。これらの安定
化剤は純水1000g当たり0.1〜10モルの範囲内
で添加することが好ましい。
【0032】反応温度は前記の生成平衡の関係で水相L
の氷点以上できるだけ低いほうがよい。例えばハイドレ
ート生成容器1中の水相温度は1〜5℃の範囲内となる
ように制御することが好ましい。これによってメタンの
水中への溶解度を増大させ、かつ生成平衡圧を低下させ
ることができる。水とメタンとの反応は発熱反応であっ
て、ハイドレート生成容器1中で反応が開始されると水
和熱により系内温度が上昇するので、系内温度が常に所
定範囲内に維持されるように温度制御を行うことが好ま
しい。
【0033】次に、他の実施形態について説明する。図
5に示すように、図1と同一構成の部分には同一符号を
付し、相違点を重点的に説明する。
【0034】符号5はメタン飽和水作成タンクを示し、
このメタン飽和水作成タンク5内に、メタンボンベ2よ
り配管12を通してメタンガスを供給されるとともに、
水供給ポンプ24により貯水槽3から水が供給される。
これにより、メタン飽和水作成タンク5内にメタンで飽
和した飽和原料水28が作成され、この飽和原料水28
を配管33を通してハイドレート生成容器1に供給す
る。ここで、飽和水を作成するには、水とメタンの接触
面積を大きくすればよいため、メタンガスはメタン飽和
水作成タンク5の液相に供給することが好ましい。メタ
ンハイドレートは、上述のように水分子からなるかごの
中にメタン分子が入った構造であり、水分子が予めかご
構造に近いものであれば、メタンハイドレートはより高
速生成する。これをメモリー効果というが、このメモリ
ー効果を達成するには、本実施形態のように、予め原料
水をメタンで飽和しておくことが有効なのである。ただ
し、本発明において、飽和が最も望ましい態様である
が、メタンが溶解していれば単なる水に比べて、メタン
ハイドレートの生成速度は向上するに他ならず、本発明
はこの範囲まで包含する。
【0035】メタン飽和水作成タンク5は、冷却手段と
しての例えばジャケット27を有し、ブラインタンク
(不図示)とブラインポンプ(不図示)とを経由して循
環されるブラインによって、メタン飽和水作成タンク5
内の飽和原料水28を約40atm,5℃程度に冷却保
持することができる。温度制御手段としてジャケット2
7を用いたが、もちろんこれに限定されるものではな
い。例えばメタン飽和水作成タンクを2重管又は多重管
で構成し何れか一方の間隙にブラインを循環してもよ
く、またメタン飽和水作成タンク内に冷却コイルやラジ
エターを挿入してもよく、又はそれらを組合せて用いて
もよい。メタン飽和水作成タンク5内の飽和原料水28
は、ポンプ32および配管31によりメタン飽和水作成
タンク5の上部に循環し、ここで、ノズル30によりス
プレー(符号29参照)されることにより、飽和原料水
28を攪拌させてより飽和状態に近づけることができ
る。
【0036】ハイドレート生成容器1内において、気相
G中に水をスプレー状に噴出してメタンハイドレートを
生成させると、図6(a)に示すように、特に大きな水
粒子10の表面に、生成済みのメタンハイドレートMH
が表皮状に付着した状態になる可能性がある。このメタ
ンハイドレートMHで内包された水粒子10はこのまま
ではメタンハイドレートに転換しないのでメタンハイド
レートMHの表皮を除去する必要がある。そこで、本実
施形態では、ハイドレート生成容器1の例えば気相部
に、粒子分解装置としての超音波振動発生器6を装着
し、この超音波振動発生器6により特に気相部に超音波
振動を付与する。これにより、図6(b)に示すよう
に、気相G中の水粒子10のメタンハイドレートMHを
破壊し、水粒子10とメタンハイドレートMHとを分離
するので、この水粒子10を再びメタンハイドレートの
原料とすることができ、高速生成を達成する。
【0037】超音波振動発生器6をハイドレート生成容
器1の気相部に設けることに限らず、図7(a)に示す
ように、超音波振動発生器60をハイドレート生成容器
1の水相部に装着してもよいが、気相部に設けて特に気
相Gを振動させる方がランニングコストが小さく済む。
また、図7(b)に示すように、ハイドレート生成容器
1内に気相部に粒子分解装置としての超音波振動網61
をほぼ水平に張り、この超音波振動網61を超音波振動
させることにより、超音波振動網61を通過する水粒子
のメタンハイドレート表皮を破壊させてもよい。
【0038】メタン供給手段52の流量調節弁16の直
前には積算流量計15が設けられており、これによりメ
タン供給手段52よりハイドレート生成容器1内へ供給
したメタンの総体積を計ることにより、メタンハイドレ
ートの総生成量の計算および管理を正確かつ容易に行え
る。なお、生成されたメタンハイドレートの中には、水
滴にハイドレート膜が被着した粒子が混入することがあ
るため、単に生成されたメタンハイドレートを集積した
だけでは、正味の生成量を正確に測定することは不可能
である。
【0039】本実施形態におけるハイドレート回収手段
7について、回収ポンプ38までの構成は図1に示した
ものと同様であるが、回収ポンプ38の後段には、遠心
分離器39、断熱膨張的に減圧する減圧容器40および
コンベア41等が順次配設されている。生成されたメタ
ンハイドレートMH層は、回収ポンプ38によって先ず
遠心分離器39に導入される。ここでは、メタンハイド
レートMHより大部分の水分が除去され、スラリー状の
メタンハイドレートMHが得られる。この遠心分離器3
9内の圧力はハイドレート生成容器1内とほぼ等しい約
40atmである。前記スラリー状のメタンハイドレー
トを減圧容器40内に搬送し、ここで断熱膨張的に数a
tmまで減圧することにより、ハイドレートの圧力およ
び温度をハイドレート生成条件下に維持しつつ、図8に
示すように、メタンハイドレートMHの表面に氷皮Cを
形成し、メタンハイドレートMHを安定化させる。この
メタンハイドレートをコンベア41により搬送し、必要
に応じて乾燥および冷却工程を経る。
【0040】上記各実施形態においては、ハイドレード
生成容器1の底部より未反応の水を抜出して、これを過
冷却した後にハイドレード生成容器1内の気相Gにスプ
レーしたが、これに限らず、過冷却せずにスプレーして
もよく、さらには、別の系より水(あるいは過冷却水)
をハイドレード生成容器1内の気相にスプレーしてもよ
い。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1記載の発明は、ハイドレート形成物質としての例
えばメタンを水相の下部に連続的に気泡として導入する
ことにより、メタンの少なくとも一部は気泡の気液界面
から水相に吸収され、水と反応してメタンハイドレート
に転化する。反応によって生成したメタンハイドレート
は、密度が水の密度より小さいので水相中を浮上し、液
面近傍に集積してメタンハイドレート層を形成する。こ
のメタンハイドレート層を抜出して回収する。この系で
は、メタンの気泡は水相中を上昇するので気泡界面が高
粘度の反応生成物で覆われることなく、常に新たな水分
子と接触することができ、反応が促進される。この運転
操作を安定した状態で継続することにより、高濃度のメ
タンハイドレートを効率よくかつ連続的に回収すること
ができる。
【0042】一方、水相に吸収されなかった未反応のメ
タンガスは、液面から放出されハイドレート生成容器内
の特に頂部に気相として溜まる。この気相に、水を噴霧
状にスプレーして接触させることにより、ハイドレート
が高速度に生成され、この生成されたハイドレートは液
面に降下して回収される。このように、気相に水を噴霧
することにより、水の単位体積あたりの表面積を大きく
して、水とメタンの接触面積を大幅に増大させ、メタン
ハイドレートの生成速度を向上させることができる。こ
こで、請求項2のように、前記ハイドレート生成容器内
の水相より未反応水を抜出し、これをスプレーしてもよ
い。
【0043】請求項3記載の発明のように、前記気相
に、予め過冷却した水をスプレーすることにより、ハイ
ドレートが高速度に生成される。すなわち、過冷却と
は、ハイドレートの温度圧力生成平衡線上の任意の点よ
り少なくとも温度が低いかあるいは圧力が高い状態にす
ることであり、この過冷却した水をハイドレート形成物
質に接触させることにより、瞬時に水和反応が起こり、
ハイドレートがさらに高速度に生成される。ここで、請
求項4のように、前記ハイドレート生成容器内の水相よ
り未反応水を抜出し、これを過冷却した後にスプレーし
てもよい。
【0044】請求項5乃至請求項8にそれぞれ記載の発
明は、請求項1乃至請求項4にそれぞれ記載の製造方法
を容易かつ確実に実施することができる製造装置を提供
できる。ここで、このスプレー手段としては、請求項9
のようにスプレーノズルを用いたり、請求項10のよう
に、前記ハイドレート生成容器内に戻ってきた過冷却水
を受け止めるための超音波振動板等が挙げられる。超音
波振動板の場合、水粒子の粒径をさらに細かくかつ均一
にすることができ、ハイドレートをさらに高速生成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のハイドレートの製造装置の第1の実
施形態の構成図である。
【図2】 (a)は図1に示したスプレー手段の拡大
図、(b)はスプレー手段の他の形態を示す図である。
【図3】 ハイドレートの生成平衡線図である。
【図4】 ハイドレートの分子構造を示す図である。
【図5】 本発明のハイドレートの製造装置の第2の実
施形態の構成図である。
【図6】 水粒子よりハイドレート表皮を分離する際の
状態を示す模式図である。
【図7】 粒子分解装置の他の形態を示す図である。
【図8】 回収したハイドレートに氷皮を形成した状態
を示す図である。
【図9】 従来のハイドレートの製造装置の構成図であ
る。
【図10】 従来技術の問題点を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 ハイドレート生成容器(反応容器) 2 メタンボンベ 3 貯水槽 4 水過冷却循環手段(水循環手段) 5 飽和水作成タンク 6,60 粒子分解装置 7,70 ハイドレート回収手段 9 スプレーノズル(スプレー手段) 13 生成容器内圧力一定手段 16 流量調節弁 19 水循環ポンプ 21 熱交換器 23 圧力計 24 水供給ポンプ 51 水供給手段 52 メタン供給手段(ハイドレート形成物質供給手
段) G 気相(メタンガス) L 水相 K 気泡 S 液面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 隆宏 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 藤本 哲朗 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AA04 AC90 AD33 BC10 BC11 BD21 BD33 BD52 BD81 BE60

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハイドレート生成容器内で水とハイドレ
    ート形成物質とを反応させてハイドレートを製造する方
    法において、ハイドレート生成容器内の水相にハイドレ
    ート形成物質を気泡として供給するとともに、前記ハイ
    ドレート生成容器内の気相に、水を噴霧状にスプレーす
    ることにより水和反応を起こさせることを特徴とするハ
    イドレートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ハイドレート生成容器内の水相より
    未反応水を抜出し、これをスプレーする請求項1記載の
    ハイドレートの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記気相に、予め過冷却した水をスプレ
    ーする請求項1記載のハイドレートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ハイドレート生成容器内の水相より
    未反応水を抜出し、これを過冷却した後にスプレーする
    請求項3記載のハイドレートの製造方法。
  5. 【請求項5】 内部の温度および圧力をハイドレート生
    成条件下に設定されるハイドレート生成容器と、該ハイ
    ドレート生成容器内に水を供給するための水供給手段
    と、前記ハイドレート生成容器内の水相にハイドレート
    形成物質を供給するためのハイドレート形成物質供給手
    段と、前記ハイドレート生成容器内の気相に水をスプレ
    ーするためのスプレー手段と、生成されて前記水相の液
    面近傍に浮かぶハイドレートを回収するためのハイドレ
    ート回収手段と、を備えていることを特徴とするハイド
    レートの製造装置。
  6. 【請求項6】 前記ハイドレート生成容器内の水相より
    未反応水を抜出し、これを前記スプレー手段に供給する
    ための水循環手段を備えている請求項5記載のハイドレ
    ートの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記水循環手段は抜出した水を過冷却す
    るための熱交換器を備えている水過冷却循環手段である
    請求項6記載のハイドレートの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記水過冷却循環手段は、前記ハイドレ
    ート生成容器の下部および上部を連通させるための配管
    と、前記ハイドレート生成容器内より未反応水を抜出し
    これを前記配管を通して前記ハイドレート生成容器内に
    戻すための水循環ポンプと、前記配管の途中に配設され
    て、この配管を通過する水を過冷却するための熱交換器
    と、を備えている請求項7記載のハイドレートの製造装
    置。
  9. 【請求項9】 前記スプレー手段はスプレーノズルであ
    る請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載のハイド
    レートの製造装置。
  10. 【請求項10】 前記スプレー手段は、超音波振動させ
    て水粒子を飛散させるための超音波振動板である請求項
    5乃至請求項8のいずれか1項に記載のハイドレートの
    製造装置。
JP11069294A 1999-03-15 1999-03-15 ハイドレートの製造方法および製造装置 Withdrawn JP2000264851A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11069294A JP2000264851A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 ハイドレートの製造方法および製造装置
CA002300521A CA2300521C (en) 1999-03-15 2000-03-13 Production method for hydrate and device for proceeding the same
GB0006039A GB2347938B (en) 1999-03-15 2000-03-13 Production method for hydrate and device for producing the same
NO20001330A NO20001330L (no) 1999-03-15 2000-03-14 Produksjonsmetode for hydrater og anordning for utførelse av samme
MYPI20000985A MY129678A (en) 1999-03-15 2000-03-14 Production method for hydrate and device for producing the same
US09/524,753 US6653516B1 (en) 1999-03-15 2000-03-14 Production method for hydrate and device for proceeding the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11069294A JP2000264851A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 ハイドレートの製造方法および製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000264851A true JP2000264851A (ja) 2000-09-26

Family

ID=13398425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11069294A Withdrawn JP2000264851A (ja) 1999-03-15 1999-03-15 ハイドレートの製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000264851A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041275A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 気液対向流式ガスハイドレート製造装置および製造方法
JP2003073679A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスハイドレートスラリー脱水装置
WO2007145261A1 (ja) * 2006-06-14 2007-12-21 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology ハイドレートの製造装置
EP2276991A2 (en) * 2008-03-19 2011-01-26 The Trustees of the University of Pennsylvania System and method for producing and determining cooling capacity of two-phase coolants

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003041275A (ja) * 2001-07-30 2003-02-13 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 気液対向流式ガスハイドレート製造装置および製造方法
JP2003073679A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ガスハイドレートスラリー脱水装置
WO2007145261A1 (ja) * 2006-06-14 2007-12-21 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology ハイドレートの製造装置
JP2007330891A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 National Institute Of Advanced Industrial & Technology ハイドレートの製造装置
EP2276991A2 (en) * 2008-03-19 2011-01-26 The Trustees of the University of Pennsylvania System and method for producing and determining cooling capacity of two-phase coolants
EP2276991A4 (en) * 2008-03-19 2014-10-29 Univ Pennsylvania SYSTEM AND METHOD FOR GENERATING AND DETERMINING THE COOLING PERFORMANCE OF TWO-PHASE COOLANT

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6653516B1 (en) Production method for hydrate and device for proceeding the same
EP1375630A1 (en) Gas hydrate production device and gas hydrate dehydrating device
JP2001342473A (ja) ガスハイドレート製造装置およびガスハイドレート脱水装置
US8367880B2 (en) Device and method for continuous hydrate production and dehydration by centrifugal force
US8354565B1 (en) Rapid gas hydrate formation process
JP2004075771A (ja) ガスハイドレート製造装置
JP2002356685A (ja) ガスハイドレート製造方法および製造装置
JP2000264851A (ja) ハイドレートの製造方法および製造装置
CN104959092B (zh) 高纯度粉末状气体水合物的制作方法
JP4096580B2 (ja) ハイドレート製造方法及び装置
JP2000256226A (ja) ハイドレートの製造方法および製造装置
JP2002038171A (ja) ハイドレートの製造方法および製造装置、天然ガスの貯蔵方法
JP2000256224A (ja) ハイドレートの製造方法および製造装置
JP2000256227A (ja) ハイドレートの製造方法および製造装置
JP2000264850A (ja) ハイドレートの製造方法および製造装置
JP4216396B2 (ja) ガスハイドレートの連続製造装置
JPH11130700A (ja) メタンハイドレートの製造方法及び製造装置
JP2004217487A (ja) 水素ガス包接水和物の製造方法及び装置
JP4620440B2 (ja) ガスハイドレート生成装置および生成方法
RU2405740C2 (ru) Ударно-волновой способ получения газогидратов
JP2003231892A (ja) ガスハイドレート製造方法および製造装置
JP2003138279A (ja) ガスハイドレート生成装置
JP2001316684A (ja) ガスハイドレート処理方法および処理装置
JP2001342472A (ja) ガスハイドレートの製造方法および製造装置
JP2003082371A (ja) ガスハイドレート生成容器、ガスハイドレート製造装置及び製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060606