JP2003041273A - 天然ガスハイドレートの生成方法および生成システム - Google Patents

天然ガスハイドレートの生成方法および生成システム

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JP2003041273A
JP2003041273A JP2001228384A JP2001228384A JP2003041273A JP 2003041273 A JP2003041273 A JP 2003041273A JP 2001228384 A JP2001228384 A JP 2001228384A JP 2001228384 A JP2001228384 A JP 2001228384A JP 2003041273 A JP2003041273 A JP 2003041273A
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Japan
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natural gas
reaction vessel
composition
temperature
gas hydrate
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JP2001228384A
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Takashi Sonoda
隆 園田
Hirotsugu Nagayasu
弘貢 長安
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 含水率の低い天然ガスハイドレートを高い生
産性のもとに生成して生成効率の向上を図る。 【解決手段】 反応容器10の内部で天然ガスと水とを
反応させて天然ガスハイドレートを生成するに際し、反
応容器10に導入する天然ガスの組成に応じて反応容器
10内部の圧力を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ガスを水と効
率よく反応させてハイドレート化し、その生成効率を高
める技術に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、メタン等の炭化水素を主成分とす
る天然ガスを貯蔵・輸送する方法としては、ガス田から
天然ガスを採掘したあと液化温度まで冷却し、液化天然
ガス(LNG)とした状態で貯蔵・輸送する方法が一般
的である。しかしながら、例えば液化天然ガスの主成分
であるメタンの場合、液化させるには−162℃といっ
た極低温条件が必要であり、こうした条件を維持しなが
ら貯蔵・輸送を行うためには、専用の貯蔵装置やLNG
輸送船といった専用の輸送手段が必要となる。こうした
装置等の製造および維持・管理には非常に高いコストを
要するため、上記方法に代わる低コストの貯蔵・輸送方
法が鋭意研究されてきた。
【0003】こうした研究の結果、天然ガスを水和させ
て固体状態の水和物(以下「天然ガスハイドレート」と
する)を生成し、この固体状態のまま貯蔵・輸送すると
いう方法が見出され、近年特に有望視されている。この
方法では、LNGを取扱う場合のような極低温条件は必
要とされず、また固体とするためその取扱いも比較的容
易である。このため、既存の冷凍装置あるいは既存のコ
ンテナ船を若干改良したものを各々貯蔵装置あるいは輸
送手段として利用可能となり、したがって、大幅な低コ
スト化が図れるものとして期待が寄せられている。
【0004】この天然ガスハイドレートとは、包接化合
物(クラスレート化合物)の一種であって、複数の水分
子(H2O)により形成された立体かご型の包接格子
(クラスレート)の中に、天然ガスの各成分を構成する
分子、すなわちメタン(CH4)、エタン(C26)、
プロパン(C38)等が入り込み包接された結晶構造を
なすものである。クラスレートに包接された天然ガス構
成分子どうしの分子間距離は、天然ガスが高圧充填され
た場合のガスボンベ中における分子間距離よりも短くな
る。これは、天然ガスが緊密充填された固体を生成し得
ることを意味し、例えばメタンの水和物が安定に存在し
得る条件下、すなわち−30℃・大気圧(1kg/cm
2)においては、気体状態と比較して約1/170の体
積とすることができる。このように、天然ガスハイドレ
ートは比較的容易に得られる温度・圧力条件下において
製造可能で、かつ安定した保存が可能なものである。
【0005】この方法において、ガス田から産出された
天然ガスは、酸性ガス除去工程において二酸化炭素(C
2)や硫化水素(H2S)等の酸性ガスを除去され、低
温・高圧状態にしていったんガス貯蔵部に貯蔵され、生
成工程において水和される。この天然ガスハイドレート
は水が混在するスラリー状であり、続く脱水工程におい
て、混在している未反応の水が除去され、さらに冷却工
程および減圧工程を経てコンテナ等の容器に封入され、
貯蔵装置内において所定の温度・圧力に調整された状態
で貯蔵される。
【0006】輸送時には、この容器のままコンテナ船等
の輸送手段に積み込まれ、目的地まで輸送される。目的
地での陸揚げ後、天然ガスハイドレートは分解工程を経
て天然ガスの状態に戻され、各供給地へと送られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の天然ガスハイドレートの生成プロセスにおいては、
下記のような解決すべき問題を有している。すなわち、
天然ガスは産地によって組成が異なることが知られてい
るが、同じ産地であっても産出の時期が異なると組成が
変化することが予想される。このように組成が異なる
と、それに応じてハイドレート化に適した生成温度や生
成圧力も異なってくるが、これを考慮しないで生成を行
うと貯蔵や輸送に有利な含水率の低い天然ガスハイドレ
ートが生成できなかったり、含水率の低い天然ガスハイ
ドレートが生成できたとしても生産性が低かったりする
可能性がある。
【0008】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、含水率の低い天然ガスハイドレートを高い生産
性のもとに生成して生成効率の向上を図ることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するために以下の手段を採用する。すなわち
本発明に係る請求項1記載の天然ガスハイドレートの生
成方法は、反応容器の内部で天然ガスと水とを反応させ
て天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイドレー
トの生成方法において、前記反応容器に導入する天然ガ
スの組成に応じて前記反応容器内部の圧力を調節するこ
とを特徴とする。
【0010】請求項2記載の天然ガスハイドレートの生
成方法は、請求項1記載の天然ガスハイドレートの生成
方法において、前記天然ガスハイドレートの生成に供さ
れなかった未反応ガスを前記反応容器から除去すること
とし、前記反応容器に導入する天然ガスの組成を検出
し、前記反応容器内部の圧力が前記組成を示す天然ガス
の水和に適した圧力となるように、前記未反応ガスの除
去量を調節することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の天然ガスハイドレートの生
成方法は、請求項1記載の天然ガスハイドレートの生成
方法において、前記反応容器に導入する天然ガスの組成
を検出し、前記反応容器内部の圧力が前記組成を示す天
然ガスの水和に適した圧力となるように、前記反応容器
への天然ガスの導入量を調節することを特徴とする。
【0012】請求項4記載の天然ガスハイドレートの生
成方法は、反応容器の内部で天然ガスと水とを反応させ
て天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイドレー
トの生成方法において、前記反応容器に導入する天然ガ
スの組成に応じて前記反応容器内部の温度を調節するこ
とを特徴とする。
【0013】請求項5記載の天然ガスハイドレートの生
成方法は、請求項4記載の天然ガスハイドレートの生成
方法において、前記反応容器に導入する天然ガスの組成
を検出し、前記反応容器内部の温度が前記組成を示す天
然ガスの水和に適した温度となるように、前記反応容器
に導入する天然ガスまたは水の少なくともいずれか一方
の温度を調節することを特徴とする。
【0014】請求項6記載の天然ガスハイドレートの生
成方法は、反応容器の内部で天然ガスと水とを反応させ
て天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイドレー
トの生成方法において、前記天然ガスハイドレートの生
成量に応じて前記反応容器への水の導入量を調節するこ
とを特徴とする。
【0015】請求項7記載の天然ガスハイドレートの生
成方法は、反応容器の内部で天然ガスと水とを反応させ
て天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイドレー
トの生成方法において、前記反応容器に導入する天然ガ
スの組成に応じて前記反応容器内部の圧力および温度を
調節することを特徴とする。
【0016】請求項8記載の天然ガスハイドレートの生
成方法は、請求項7記載の天然ガスハイドレートの生成
方法において、前記天然ガスハイドレートの生成に供さ
れなかった未反応ガスを前記反応容器から除去すること
とし、前記反応容器に導入する天然ガスの組成を検出
し、前記反応容器内部の圧力が前記組成を示す天然ガス
の水和に適した圧力となるように前記未反応ガスの除去
量を調節するとともに、前記反応容器内部の温度が前記
組成を示す天然ガスの水和に適した温度となるように前
記反応容器に導入する天然ガスまたは水の少なくともい
ずれか一方の温度を調節することを特徴とする。
【0017】請求項9記載の天然ガスハイドレートの生
成方法は、請求項7記載の天然ガスハイドレートの生成
方法において、前記反応容器に導入する天然ガスの組成
を検出し、前記反応容器内部の圧力が前記組成を示す天
然ガスの水和に適した圧力となるように前記反応容器へ
の天然ガスの導入量を調節するとともに、前記反応容器
内部の温度が前記組成を示す天然ガスの水和に適した温
度となるように前記反応容器に導入する天然ガスまたは
水の少なくともいずれか一方の温度を調節することを特
徴とする。
【0018】請求項10記載の天然ガスハイドレートの
生成方法は、反応容器の内部で天然ガスと水とを反応さ
せて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイドレ
ートの生成方法において、前記反応容器に導入する天然
ガスの組成に応じて前記反応容器内部の圧力を調節する
とともに、前記天然ガスハイドレートの生成量に応じて
前記反応容器への水の導入量を調節することを特徴とす
る。
【0019】請求項11記載の天然ガスハイドレートの
生成方法は、請求項10記載の天然ガスハイドレートの
生成方法において、前記天然ガスハイドレートの生成に
供されなかった未反応ガスを前記反応容器から除去する
こととし、前記反応容器に導入する天然ガスの組成を検
出し、前記反応容器内部の圧力が前記組成を示す天然ガ
スの水和に適した圧力となるように前記未反応ガスの除
去量を調節することを特徴とする。
【0020】請求項12記載の天然ガスハイドレートの
生成方法は、請求項10記載の天然ガスハイドレートの
生成方法において、前記反応容器に導入する天然ガスの
組成を検出し、前記反応容器内部の圧力が前記組成を示
す天然ガスの水和に適した圧力となるように前記反応容
器への天然ガスの導入量を調節することを特徴とする。
【0021】請求項13記載の天然ガスハイドレートの
生成方法は、反応容器の内部で天然ガスと水とを反応さ
せて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイドレ
ートの生成方法において、前記反応容器に導入する天然
ガスの組成に応じて前記反応容器内部の圧力および温度
を調節するとともに、前記天然ガスハイドレートの生成
量に応じて前記反応容器への水の導入量を調節すること
を特徴とする。
【0022】請求項14記載の天然ガスハイドレートの
生成方法は、請求項13記載の天然ガスハイドレートの
生成方法において、前記天然ガスハイドレートの生成に
供されなかった未反応ガスを前記反応容器から除去する
こととし、前記反応容器に導入する天然ガスの組成を検
出し、前記反応容器内部の圧力が前記組成を示す天然ガ
スの水和に適した圧力となるように前記未反応ガスの除
去量を調節するとともに、前記反応容器内部の温度が前
記組成を示す天然ガスの水和に適した温度となるように
前記反応容器に導入する天然ガスまたは水の少なくとも
いずれか一方の温度を調節することを特徴とする。
【0023】請求項15記載の天然ガスハイドレートの
生成方法は、請求項13記載の天然ガスハイドレートの
生成方法において、前記反応容器に導入する天然ガスの
組成を検出し、前記反応容器内部の圧力が前記組成を示
す天然ガスの水和に適した圧力となるように前記反応容
器への天然ガスの導入量を調節するとともに、前記反応
容器内部の温度が前記組成を示す天然ガスの水和に適し
た温度となるように前記反応容器に導入する天然ガスま
たは水の少なくともいずれか一方の温度を調節すること
を特徴とする。
【0024】請求項16記載の天然ガスハイドレートの
生成方法は、反応容器の内部で天然ガスと水とを反応さ
せて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイドレ
ートの生成方法において、前記反応容器に導入する天然
ガスの組成に応じて前記反応容器内部の温度を調節する
とともに、前記天然ガスハイドレートの生成量に応じて
前記反応容器への水の導入量を調節することを特徴とす
る。
【0025】請求項17記載の天然ガスハイドレートの
生成方法は、請求項16記載の天然ガスハイドレートの
生成方法において、前記反応容器に導入する天然ガスの
組成を検出し、前記反応容器内部の温度が前記組成を示
す天然ガスの水和に適した温度となるように前記反応容
器に導入する天然ガスまたは水の少なくともいずれか一
方の温度を調節することを特徴とする。
【0026】請求項18記載の天然ガスハイドレートの
生成システムは、反応容器の内部で天然ガスと水とを反
応させて天然ガスハイドレートを生成し、該天然ガスハ
イドレートの生成に供されなかった未反応ガスを前記反
応容器から除去する天然ガスハイドレートの生成システ
ムにおいて、前記反応容器に導入する天然ガスの組成を
検出するガス組成検出手段と、前記反応容器内部の圧力
を検出する圧力検出手段と、前記未反応ガスの除去量を
調節して前記反応容器内部の圧力を変化させるガス除去
量調節手段と、前記ガス組成検出手段の検出結果から前
記組成を示す天然ガスの水和に適した生成圧力を算出
し、前記圧力検出手段の検出結果に基づいて前記反応容
器内部の圧力を前記生成圧力に近づけるべく前記ガス除
去量調節手段を制御する第1の制御手段とを備えること
を特徴とする。
【0027】請求項19記載の天然ガスハイドレートの
生成システムは、反応容器の内部で天然ガスと水とを反
応させて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイ
ドレートの生成システムにおいて、前記反応容器に導入
する天然ガスの組成を検出するガス組成検出手段と、前
記反応容器内部の圧力を検出する圧力検出手段と、前記
反応容器への前記天然ガスの導入量を調節して前記反応
容器内部の圧力を変化させるガス導入量調節手段と、前
記ガス組成検出手段の検出結果から前記組成を示す天然
ガスの水和に適した生成圧力を算出し、前記圧力検出手
段の検出結果に基づいて前記反応容器内部の圧力を前記
生成圧力に近づけるべく前記ガス導入量調節手段を制御
する第2の制御手段とを備えることを特徴とする。
【0028】請求項20記載の天然ガスハイドレートの
生成システムは、反応容器の内部で天然ガスと水とを反
応させて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイ
ドレートの生成システムにおいて、前記反応容器に導入
する天然ガスの組成を検出するガス組成検出手段と、前
記反応容器内部の温度を検出する温度検出手段と、前記
反応容器に導入する天然ガスまたは水の少なくともいず
れか一方の温度を調節する温度調節手段と、前記ガス組
成検出手段の検出結果から前記組成を示す天然ガスの水
和に適した生成温度を算出し、前記温度検出手段の検出
結果に基づいて前記反応容器内部の温度を前記生成温度
に近づけるべく前記温度調節手段を制御する第3の制御
手段とを備えることを特徴とする。
【0029】請求項21記載の天然ガスハイドレートの
生成システムは、反応容器の内部で天然ガスと水とを反
応させて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイ
ドレートの生成システムにおいて、前記天然ガスハイド
レートの生成量を検出する生成量検出手段と、前記反応
容器に導入する水の量を調節する水導入量調節手段と、
前記生成量検出手段の検出結果に基づいて前記水導入量
調節手段を制御する第4の制御手段とを備えることを特
徴とする。
【0030】請求項22記載の天然ガスハイドレートの
生成システムは、請求項18記載の天然ガスハイドレー
トの生成システムにおいて、前記反応容器に導入する天
然ガスの組成を検出するガス組成検出手段と、前記反応
容器内部の温度を検出する温度検出手段と、前記反応容
器に導入する天然ガスまたは水の少なくともいずれか一
方の温度を調節する温度調節手段と、前記ガス組成検出
手段の検出結果から前記組成を示す天然ガスの水和に適
した生成温度を算出し、前記温度検出手段の検出結果に
基づいて前記反応容器内部の温度を前記生成温度に近づ
けるべく前記温度調節手段を制御する第3の制御手段と
を備えることを特徴とする。
【0031】請求項23記載の天然ガスハイドレートの
生成システムは、請求項18または22記載の天然ガス
ハイドレートの生成システムにおいて、前記天然ガスハ
イドレートの生成量を検出する生成量検出手段と、前記
反応容器に導入する水の量を調節する水導入量調節手段
と、前記生成量検出手段の検出結果に基づいて前記水導
入量調節手段を制御する第4の制御手段とを備えること
を特徴とする。
【0032】請求項24記載の天然ガスハイドレートの
生成システムは、請求項19記載の天然ガスハイドレー
トの生成システムにおいて、前記反応容器に導入する天
然ガスの組成を検出するガス組成検出手段と、前記反応
容器内部の温度を検出する温度検出手段と、前記反応容
器に導入する天然ガスまたは水の少なくともいずれか一
方の温度を調節する温度調節手段と、前記ガス組成検出
手段の検出結果から前記組成を示す天然ガスの水和に適
した生成温度を算出し、前記温度検出手段の検出結果に
基づいて前記反応容器内部の温度を前記生成温度に近づ
けるべく前記温度調節手段を制御する第3の制御手段と
を備えることを特徴とする。
【0033】請求項25記載の天然ガスハイドレートの
生成システムは、請求項19または24記載の天然ガス
ハイドレートの生成システムにおいて、前記天然ガスハ
イドレートの生成量を検出する生成量検出手段と、前記
反応容器に導入する水の量を調節する水導入量調節手段
と、前記生成量検出手段の検出結果に基づいて前記水導
入量調節手段を制御する第4の制御手段とを備えること
を特徴とする。
【0034】請求項26記載の天然ガスハイドレートの
生成システムは、請求項20記載の天然ガスハイドレー
トの生成システムにおいて、前記天然ガスハイドレート
の生成量を検出する生成量検出手段と、前記反応容器に
導入する水の量を調節する水導入量調節手段と、前記生
成量検出手段の検出結果に基づいて前記水導入量調節手
段を制御する第4の制御手段とを備えることを特徴とす
る。
【0035】本発明においては、反応容器に導入する天
然ガスの組成に応じて反応容器内部の圧力を調節するこ
とにより、天然ガスハイドレートの生成効率の向上が図
れる。より具体的には、 ・天然ガスハイドレートの生成に供されなかった未反応
ガスを反応容器から除去することとし、反応容器に導入
する天然ガスの組成を検出し、反応容器内部の圧力が前
記組成を示す天然ガスの水和に適した圧力となるように
未反応ガスの除去量を調節する。 ・反応容器に導入する天然ガスの組成を検出し、反応容
器内部の圧力が前記組成を示す天然ガスの水和に適した
圧力となるように反応容器への天然ガスの導入量を調節
する。 といった手段を採用し得るが、そのいずれによっても天
然ガスと水とが組成に応じた好適な圧力条件の下で反応
しハイドレート化するので、天然ガスハイドレートの生
成効率の向上が図れる。
【0036】本発明においては、反応容器に導入する天
然ガスの組成に応じて反応容器内部の温度を調節するこ
とにより、天然ガスハイドレートの生成効率の向上が図
れる。より具体的には、反応容器に導入する天然ガスの
組成を検出し、反応容器内部の温度が前記組成を示す天
然ガスの水和に適した温度となるように、反応容器に導
入する天然ガスまたは水の少なくともいずれか一方の温
度を調節する。これによって天然ガスと水とが組成に応
じた好適な温度条件の下で反応しハイドレート化するの
で、天然ガスハイドレートの生成効率の向上が図れる。
【0037】反応容器への水の導入量を増やせば天然ガ
スハイドレートの生成量は増加し、水の導入量を減らせ
ば生成量は減少する。本発明においては、天然ガスハイ
ドレートの生成量に応じて反応容器への水の導入量を調
節することにより、天然ガスハイドレートの生成量の安
定化が図れる。
【0038】本発明においては、反応容器に導入する天
然ガスの組成に応じて反応容器内部の圧力および温度を
調節することにより、天然ガスハイドレートの生成効率
のさらなる向上が図れる。より具体的には、 ・反応容器に導入する天然ガスの組成を検出し、反応容
器内部の圧力が前記組成を示す天然ガスの水和に適した
圧力となるように未反応ガスの除去量を調節するととも
に、反応容器内部の温度が前記組成を示す天然ガスの水
和に適した温度となるように反応容器に導入する天然ガ
スまたは水の少なくともいずれか一方の温度を調節す
る。 ・反応容器に導入する天然ガスの組成を検出し、反応容
器内部の圧力が前記組成を示す天然ガスの水和に適した
圧力となるように反応容器への天然ガスの導入量を調節
するとともに、反応容器内部の温度が前記組成を示す天
然ガスの水和に適した温度となるように反応容器に導入
する天然ガスまたは水の少なくともいずれか一方の温度
を調節する。 といった手段を採用し得るが、そのいずれによっても天
然ガスと水とが組成に応じた好適な圧力条件、および温
度条件の下で反応しハイドレート化するので、天然ガス
ハイドレートの生成効率のさらなる向上が図れる。これ
によって天然ガスの組成に見合った圧力・温度条件のも
とで、最適な天然ガスハイドレートの生成量が期待でき
る。
【0039】本発明においては、反応容器に導入する天
然ガスの組成に応じて反応容器内部の圧力を調節すると
ともに、天然ガスハイドレートの生成量に応じて反応容
器への水の導入量を調節することにより、天然ガスハイ
ドレートの生成効率の向上と生成量の安定化とが両立さ
れる。より具体的に、反応容器内部の圧力を調節するに
は、 ・反応容器に導入する天然ガスの組成を検出し、反応容
器内部の圧力が前記組成を示す天然ガスの水和に適した
圧力となるように未反応ガスの除去量を調節する。 ・反応容器に導入する天然ガスの組成を検出し、反応容
器内部の圧力が前記組成を示す天然ガスの水和に適した
圧力となるように反応容器への天然ガスの導入量を調節
する。 といった手段を採用し得る。これによって、あらゆる負
荷(生成量)で圧力に見合った最適なハイドレート生成
量を取り出せる効果が得られる。
【0040】本発明においては、反応容器に導入する天
然ガスの組成に応じて反応容器内部の圧力および温度を
調節するとともに、天然ガスハイドレートの生成量に応
じて反応容器への水の導入量を調節することにより、天
然ガスハイドレートの生成効率のさらなる向上と生成量
の安定化とが両立される。より具体的には、・反応容器
に導入する天然ガスの組成を検出し、反応容器内部の圧
力が前記組成を示す天然ガスの水和に適した圧力となる
ように未反応ガスの除去量を調節するとともに、反応容
器内部の温度が前記組成を示す天然ガスの水和に適した
温度となるように反応容器に導入する天然ガスまたは水
の少なくともいずれか一方の温度を調節する。 ・反応容器に導入する天然ガスの組成を検出し、反応容
器内部の圧力が前記組成を示す天然ガスの水和に適した
圧力となるように反応容器への天然ガスの導入量を調節
するとともに、反応容器内部の温度が前記組成を示す天
然ガスの水和に適した温度となるように反応容器に導入
する天然ガスまたは水の少なくともいずれか一方の温度
を調節する。 といった手段を採用し得る。これによって、あらゆる負
荷(生成量)で温度に見合った最適なハイドレート生成
量を取り出せる効果が得られる。
【0041】本発明においては、反応容器に導入する天
然ガスの組成に応じて反応容器内部の温度を調節すると
ともに、天然ガスハイドレートの生成量に応じて反応容
器への水の導入量を調節することにより、天然ガスハイ
ドレートの生成効率の向上と生成量の安定化とが両立さ
れる。より具体的に、反応容器内部の温度を調節するに
は、反応容器に導入する天然ガスの組成を検出し、反応
容器内部の温度が前記組成を示す天然ガスの水和に適し
た温度となるように反応容器に導入する天然ガスまたは
水の少なくともいずれか一方の温度を調節する。これに
よって、あらゆる負荷(生成量)で圧力および温度に見
合った最適なハイドレート生成量を取り出せる効果が得
られる。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明に係る第1の実施形態につ
いて説明する。図1は本発明に係る天然ガスハイドレー
ト生成システムのプロセスを示すブロック図である。図
において、符号1は天然ガスと水とを氷点よりも高温か
つ大気圧よりも高圧下で反応させて天然ガスハイドレー
トを生成する生成手段、2は生成された天然ガスハイド
レートを加圧する等して物理的に脱水する物理脱水手
段、3は物理脱水を終えた天然ガスハイドレートに含ま
れる残存水分を天然ガスと反応させて天然ガスハイドレ
ートを生成する水和脱水手段、4は生成された天然ガス
ハイドレートを冷却する冷却手段、5は冷却された天然
ガスハイドレートを大気圧まで減圧する減圧手段、6は
天然ガスハイドレートを貯蔵する貯蔵手段である。
【0043】本生成システムには、図示しない貯水槽か
ら生成手段1に水を導入する水配管L1が設けられてい
る。これに加え、物理脱水手段2において分離された水
を生成手段1に導入する水配管L2が設けられている。
この水配管L2には、生成手段1への導入前に水を冷却
する水冷却手段7が設けられている。
【0044】また、本生成システムには、図示しないガ
ス貯蔵部から水和脱水手段3に天然ガスを導入するガス
配管L3が設けられているが、生成手段1に対してはガ
ス貯蔵部から直接ガスを導入するのではなく、水和脱水
手段3において天然ガスハイドレートの生成に供されな
かった天然ガスを生成手段1に導入するガス配管L4が
設けられている。このガス配管L4には、生成手段1へ
の導入前に天然ガスを冷却する天然ガス冷却手段8が設
けられている。
【0045】水冷却手段7、天然ガス冷却手段8には冷
凍機9が接続されており、水冷却手段7および天然ガス
冷却手段8には、冷凍機9によって冷却された冷媒が、
並列に設けられた冷媒配管L5を通じて循環され、水や
天然ガスの冷却を行うようになっている。つまり、水冷
却手段7、天然ガス冷却手段8および冷凍機9によって
温度調節手段が構成されており、物理脱水手段2から生
成手段1に導入される水の温度、および水和脱水手段3
から生成手段1に導入される天然ガスの温度は、冷凍機
9の出力を制御することによって調節可能である。
【0046】本生成システムには、生成手段1において
天然ガスハイドレートの生成に供されなかった天然ガス
を水和脱水手段3に導入するガス配管L6が設けられて
いる。生成手段1および水和脱水手段3には、ガス配管
L3,L5,L6からなるガス循環系を流れる天然ガス
が循環されることになる。さらに、ガス配管L6には、
天然ガスハイドレートを生成した後に残る未反応ガスを
ガス配管L3,L5,L6からなるガス循環系から除去
(パージ)するガス配管L7が、ガス配管L6から分岐
して設けられている。
【0047】また、本生成システムには、生成手段1を
構成し天然ガスと水とを反応させる反応容器10内の圧
力を計測する圧力計(圧力検出手段)Pと、ガス配管L
3を通じて水和脱水手段3に導入される天然ガスの組成
を検出するガス組成検出器(ガス組成検出手段)Cと、
ガス配管L7を通じてガス循環系から除去される未反応
ガスのパージ量を調節する調節弁(ガス除去量調節手
段)V1とが設けられている。さらに、ガス組成検出器
Cによって得られた情報(すなわち天然ガスの組成)を
もとに、反応容器10内の圧力を目標値に近づけるべく
調節弁V1の開度を調節する第1の制御部(第1の制御
手段)11が設けられている。
【0048】上記のように構成された生成システムによ
る天然ガスハイドレートの生成について説明する。生成
手段1に天然ガスと水とを導入し、両者を氷点よりも高
温(例えば1℃〜5℃)、かつ大気圧よりも高圧(例え
ば40atm)下で反応させる。これにより、水を凍ら
せることなく天然ガスハイドレートを生成することがで
きる。生成された天然ガスハイドレートは多量の水を含
むことになるので、これを物理脱水手段2に導入して物
理的に脱水し、続いて物理脱水を終えた天然ガスハイド
レートを水和脱水手段3に導入し、天然ガスハイドレー
トに含まれる残存水分を天然ガスと反応させて天然ガス
ハイドレートを生成することによって天然ガスハイドレ
ートの含水率を低下させる。
【0049】物理脱水手段2において天然ガスハイドレ
ートから分離された水は少なからず天然ガスハイドレー
トの粒子が含まれるので、この水を水冷却手段7によっ
て生成に適した温度、すなわち天然ガスハイドレートの
生成温度にまで冷却したうえで生成手段1に戻し、再利
用する。これにより、天然ガスハイドレートの回収率が
向上する。
【0050】また、水和脱水手段3において天然ガスハ
イドレートの生成に供されなかった天然ガスを生成に適
した温度、すなわち天然ガスハイドレートの生成温度に
まで冷却したうえで生成手段1に導入し、さらに生成手
段1においても天然ガスハイドレートの生成に供されな
かった天然ガスを水和脱水手段3に戻して生成手段1と
水和脱水手段3との間を循環させる。これにより、生成
手段1や水和脱水手段3に多量の天然ガスが循環供給さ
れることになり、水との接触がより活発になるので、天
然ガスハイドレートの生成効率が向上する。
【0051】生成手段1から抽出されて水和脱水手段3
に戻される天然ガスには、上記の条件の下ではハイドレ
ート化しない成分も含まれている。こういったいわゆる
未反応ガスについては、ガス配管L7を通じて天然ガス
の循環系から除去してやる。これにより、生成手段1と
水和脱水手段3との間を循環する天然ガス中のハイドレ
ート化し易い成分の比率が高くなるので、天然ガスハイ
ドレートの生成効率がさらに向上する。なお、系外に除
去される未反応ガスにはメタン等の可燃成分も含まれる
ので、これを内燃機関やボイラ等の燃料として利用す
る。また、系外に除去される未反応ガスは非常に高圧で
高い運動エネルギーを与えられているので、この運動エ
ネルギーを利用すべくガスタービンの駆動ガスとして利
用することも可能である。
【0052】ここまでの工程は氷点よりも高温、かつ大
気圧よりも高圧下で実施されるので、水和脱水を終えた
天然ガスハイドレートを大気圧下に取り出すべく、冷却
手段4に導入して氷点よりも低温(例えば−30℃)に
なるまで冷却し、残存する水(氷)の中に凍りづけに
し、続いて減圧手段5に導入して大気圧まで減圧する。
冷却、減圧された天然ガスハイドレートについては、そ
の低温状態を保持できる冷凍装置を備える貯蔵手段6に
おいて貯蔵する。
【0053】ところで、上述したように、天然ガスは同
じ産地であっても産出の時期が異なると組成が変化する
ことがあり、これを考慮しないで生成を行っても天然ガ
スハイドレートの生成効率の向上が図れない。そこで上
記生成システムでは、反応容器10に導入する天然ガス
の組成をガス組成検出器Cによって検出し、第1の制御
部11においてその組成を示す天然ガスの水和に適した
圧力を割り出す。そして、圧力計Pによって反応容器1
0内部の実際の圧力を検出し、その検出結果をもとに反
応容器10の内部が上記水和に適した圧力となるように
調節弁V1によって未反応ガスの除去量を調節する。こ
れにより、天然ガスと水とが組成に応じた好適な圧力条
件の下で反応しハイドレート化するので、天然ガスハイ
ドレートの生成効率の向上が図れる。
【0054】なお、本実施形態においては生成手段1を
構成する反応容器10から除去される未反応ガスの除去
量を調節することによって反応容器10内部の圧力を調
節しているが、水和脱水手段3でも天然ガスと水とを反
応させて天然ガスハイドレートを生成しており、当然の
ごとく水和脱水手段にも反応容器10に準じる反応容器
が設けられる。そこで、この反応容器についても本発明
を適用し、反応容器10と同様に内部の圧力を調節とし
て水和脱水手段3における天然ガスハイドレートの生成
効率を向上させることも可能である。
【0055】次に、本発明に係る第2の実施形態につい
て説明する。なお、上記実施形態において既に説明した
構成要素には同一符号を付して説明は省略する。本実施
形態の生成システムには、図2に示すように、圧力計
P、ガス組成検出器Cとともに、ガス配管L3を通じて
図示しないガス貯蔵部から導入される天然ガスの導入量
を調節する調節弁(ガス導入量調節手段)V2が設けら
れている。さらに、ガス組成検出器Cによって得られた
情報をもとに、反応容器10内の圧力を目標値に近づけ
るべく調節弁V2の開度を調節する第2の制御部(第2
の制御手段)12が設けられている。
【0056】本生成システムでは、反応容器10に導入
する天然ガスの組成をガス組成検出器Cによって検出
し、第2の制御部12においてその組成を示す天然ガス
の水和に適した圧力を割り出す。そして、圧力計Pによ
って反応容器10内部の実際の圧力を検出し、その検出
結果をもとに反応容器10の内部が上記水和に適した圧
力となるように調節弁V2によって天然ガスの導入量を
調節する。これにより、天然ガスと水とが組成に応じた
好適な圧力条件の下で反応しハイドレート化するので、
天然ガスハイドレートの生成効率の向上が図れる。
【0057】なお、本実施形態においては生成手段1を
構成する反応容器10に導入される天然ガスの導入量を
調節することによって反応容器10内部の圧力を調節し
ているが、水和脱水手段3でも天然ガスと水とを反応さ
せて天然ガスハイドレートを生成しており、当然のごと
く水和脱水手段にも反応容器10に準じる反応容器が設
けられる。そこで、この反応容器についても本発明を適
用し、反応容器10と同様に内部の圧力を調節として水
和脱水手段3における天然ガスハイドレートの生成効率
を向上させることも可能である。
【0058】次に、本発明に係る第3の実施形態につい
て説明する。なお、上記の各実施形態において既に説明
した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。本
実施形態の生成システムには、図3に示すように、ガス
組成検出器Cとともに、反応容器10内の温度を計測す
る温度計(温度検出手段)Tが設けられている。さら
に、ガス組成検出器Cによって得られた情報をもとに、
反応容器10内の温度を目標値に近づけるべく冷凍機9
の出力を制御する第3の制御部(第3の制御手段)13
が設けられている。
【0059】本生成システムでは、反応容器10に導入
する天然ガスの組成をガス組成検出器Cによって検出
し、第3の制御部13においてその組成を示す天然ガス
の水和に適した温度を割り出す。そして、温度計Tによ
って反応容器10内部の実際の温度を検出し、その検出
結果をもとに反応容器10の内部が上記水和に適した温
度となるように冷凍機9の出力を制御し、反応容器10
に導入される天然ガスおよび水の温度を調節する。これ
により、天然ガスと水とが組成に応じた好適な温度条件
の下で反応しハイドレート化するので、天然ガスハイド
レートの生成効率の向上が図れる。
【0060】次に、本発明に係る第4の実施形態につい
て説明する。なお、上記の各実施形態において既に説明
した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。本
実施形態の生成システムには、図4に示すように、冷
却、減圧を経て貯蔵手段6に送られた天然ガスハイドレ
ートの生成量を検出する生成量検出器(生成量検出手
段)Wと、水配管L1を通じて図示しない貯水槽から導
入される水の量を調節する調節弁(水導入量調節手段)
V3が設けられている。さらに、生成量検出器Wによっ
て得られた情報(すなわち天然ガスハイドレートの生成
量)をもとに、反応容器10内部の水量を調節するべく
調節弁V3の開度を調節する第4の制御部(第4の制御
手段)14が設けられている。
【0061】本生成システムでは、生成量検出器Wによ
って貯蔵手段6における天然ガスハイドレートの生成量
を検出する。そして、第4の制御部14において生成量
検出器Wの検出結果に基づいて調節弁V3の開度を制御
し、反応容器10に導入する水の量を調節する。例え
ば、生成量が少なければ調節弁V3を開いて反応容器1
0に導入する水の量を増やす。こうなると天然ガスと水
との接触が活発になり、生成量が増加する。また、生成
量が多ければ調節弁V3を絞って反応容器10に導入す
る水の量を減らす。こうなると天然ガスと水との接触が
減り、生成量も減少する。これにより、天然ガスハイド
レートの生成量の安定化が図れる。
【0062】次に、本発明に係る第5の実施形態につい
て説明する。なお、上記の各実施形態において既に説明
した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。本
実施形態の生成システムは、図5に示すように、上記第
1、第3の実施形態を組み合わせた構成となっている。
【0063】本生成システムでは、反応容器10に導入
する天然ガスの組成をガス組成検出器Cによって検出
し、第1の制御部11においてその組成を示す天然ガス
の水和に適した圧力および温度を割り出す。そして、圧
力計Pによって反応容器10内部の実際の圧力を検出
し、その検出結果をもとに反応容器10の内部が上記水
和に適した圧力となるように調節弁V1によって未反応
ガスの除去量を調節する。
【0064】同時に、温度計Tによって反応容器10内
部の実際の温度を検出し、その検出結果をもとに反応容
器10の内部が上記水和に適した温度となるように冷凍
機9の出力を制御し、反応容器10に導入される天然ガ
スおよび水の温度を調節する。これにより、天然ガスと
水とが組成に応じた好適な圧力条件、および温度条件の
下で反応しハイドレート化するので、天然ガスハイドレ
ートの生成効率のさらなる向上が図れる。
【0065】次に、本発明に係る第6の実施形態につい
て説明する。なお、上記の各実施形態において既に説明
した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。本
実施形態の生成システムは、図6に示すように、上記第
1、第4の実施形態を組み合わせた構成となっている。
【0066】本生成システムでは、反応容器10に導入
する天然ガスの組成をガス組成検出器Cによって検出
し、第1の制御部11においてその組成を示す天然ガス
の水和に適した圧力を割り出す。そして、圧力計Pによ
って反応容器10内部の実際の圧力を検出し、その検出
結果をもとに反応容器10の内部が上記水和に適した圧
力となるように調節弁V1によって未反応ガスの除去量
を調節する。
【0067】同時に、生成量検出器Wによって貯蔵手段
6における天然ガスハイドレートの生成量を検出し、そ
の検出結果に基づいて調節弁V3の開度を制御し、反応
容器10に導入する水の量を調節する。これにより、天
然ガスハイドレートの生成効率の向上と天然ガスハイド
レートの生成量の安定化とが図れる。
【0068】次に、本発明に係る第7の実施形態につい
て説明する。なお、上記の各実施形態において既に説明
した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。本
実施形態の生成システムは、図7に示すように、上記第
1、第3、第4の実施形態を組み合わせた構成となって
いる。
【0069】本生成システムでは、反応容器10に導入
する天然ガスの組成をガス組成検出器Cによって検出
し、第1の制御部11においてその組成を示す天然ガス
の水和に適した圧力および温度を割り出す。そして、圧
力計Pによって反応容器10内部の実際の圧力を検出
し、その検出結果をもとに反応容器10の内部が上記水
和に適した圧力となるように調節弁V1によって未反応
ガスの除去量を調節する。
【0070】同時に、温度計Tによって反応容器10内
部の実際の温度を検出し、その検出結果をもとに反応容
器10内部の圧力が上記水和に適した温度となるように
冷凍機9の出力を制御し、反応容器10に導入される天
然ガスおよび水の温度を調節する。
【0071】さらに、生成量検出器Wによって貯蔵手段
6における天然ガスハイドレートの生成量を検出し、そ
の検出結果に基づいて調節弁V3の開度を制御し、反応
容器10に導入する水の量を調節する。これにより、天
然ガスハイドレートの生成効率のさらなる向上と天然ガ
スハイドレートの生成量の安定化とが図れる。
【0072】次に、本発明に係る第8の実施形態につい
て説明する。なお、上記の各実施形態において既に説明
した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。本
実施形態の生成システムは、図8に示すように、上記第
2、第3の実施形態を組み合わせた構成となっている。
【0073】本生成システムでは、反応容器10に導入
する天然ガスの組成をガス組成検出器Cによって検出
し、第2の制御部12においてその組成を示す天然ガス
の水和に適した圧力および温度を割り出す。そして、圧
力計Pによって反応容器10内部の実際の圧力を検出
し、その検出結果をもとに反応容器10の内部が上記水
和に適した圧力となるように調節弁V2によって天然ガ
スの導入量を調節する。
【0074】同時に、温度計Tによって反応容器10内
部の実際の温度を検出し、その検出結果をもとに反応容
器10の内部が上記水和に適した温度となるように冷凍
機9の出力を制御し、反応容器10に導入される天然ガ
スおよび水の温度を調節する。これにより、天然ガスハ
イドレートの生成効率のさらなる向上が図れる。
【0075】次に、本発明に係る第9の実施形態につい
て説明する。なお、上記の各実施形態において既に説明
した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。本
実施形態の生成システムは、図9に示すように、上記第
2、第4の実施形態を組み合わせた構成となっている。
【0076】本生成システムでは、反応容器10に導入
する天然ガスの組成をガス組成検出器Cによって検出
し、第2の制御部12においてその組成を示す天然ガス
の水和に適した圧力を割り出す。そして、圧力計Pによ
って反応容器10内部の実際の圧力を検出し、その検出
結果をもとに反応容器10の内部が上記水和に適した圧
力となるように調節弁V2によって天然ガスの導入量を
調節する。
【0077】さらに、生成量検出器Wによって貯蔵手段
6における天然ガスハイドレートの生成量を検出し、そ
の検出結果に基づいて調節弁V3の開度を制御し、反応
容器10に導入する水の量を調節する。これにより、天
然ガスハイドレートの生成効率の向上と天然ガスハイド
レートの生成量の安定化とが図れる。
【0078】次に、本発明に係る第10の実施形態につ
いて説明する。なお、上記の各実施形態において既に説
明した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。
本実施形態の生成システムは、図10に示すように、上
記第2、第3、第4の実施形態を組み合わせた構成とな
っている。
【0079】本生成システムでは、反応容器10に導入
する天然ガスの組成をガス組成検出器Cによって検出
し、第2の制御部12においてその組成を示す天然ガス
の水和に適した圧力および温度を割り出す。そして、圧
力計Pによって反応容器10内部の実際の圧力を検出
し、その検出結果をもとに反応容器10の内部が上記水
和に適した圧力となるように調節弁V2によって天然ガ
スの導入量を調節する。
【0080】同時に、温度計Tによって反応容器10内
部の実際の温度を検出し、その検出結果をもとに反応容
器10の内部が上記水和に適した温度となるように冷凍
機9の出力を制御し、反応容器10に導入される天然ガ
スおよび水の温度を調節する。これにより、天然ガスハ
イドレートの生成効率のさらなる向上が図れる。
【0081】さらに、生成量検出器Wによって貯蔵手段
6における天然ガスハイドレートの生成量を検出し、そ
の検出結果に基づいて調節弁V3の開度を制御し、反応
容器10に導入する水の量を調節する。これにより、天
然ガスハイドレートの生成効率のさらなる向上と天然ガ
スハイドレートの生成量の安定化とが図れる。
【0082】次に、本発明に係る第11の実施形態につ
いて説明する。なお、上記の各実施形態において既に説
明した構成要素には同一符号を付して説明は省略する。
本実施形態の生成システムは、図11に示すように、上
記第3、第4の実施形態を組み合わせた構成となってい
る。
【0083】本生成システムでは、反応容器10に導入
する天然ガスの組成をガス組成検出器Cによって検出
し、第3の制御部13においてその組成を示す天然ガス
の水和に適した温度を割り出す。そして、温度計Tによ
って反応容器10内部の実際の温度を検出し、その検出
結果をもとに反応容器10の内部が上記水和に適した温
度となるように冷凍機9の出力を制御し、反応容器10
に導入される天然ガスおよび水の温度を調節する。
【0084】さらに、貯蔵手段6における天然ガスハイ
ドレートの生成量を生成量検出器Wによって検出し、そ
の検出結果に基づいて調節弁V3の開度を制御し、反応
容器10に導入する水の量を調節する。これにより、天
然ガスハイドレートの生成効率の向上と天然ガスハイド
レートの生成量の安定化とが図れる。
【0085】本発明は、上記第1から第11の各実施形
態に記載した生成システムにのみ適用されるものではな
く、例えば各実施形態において水配管L2を具備せず脱
水後の分離水を再利用しないもの、水冷却手段7を具備
せず分離水の冷却を行わないで天然ガスのみを冷却する
もの、天然ガス冷却手段8を具備せず水和脱水後の天然
ガスの冷却を行わないで分離水のみを冷却するもの、ガ
ス配管L6を具備せず天然ガスの循環を行わないもの、
ガス配管L7を具備せず未反応ガスの除去を行わないも
の、ガス配管L4を具備せず水和脱水手段3と生成手段
1とに別個に天然ガスを導入するもの、さらにこれらを
組み合わせたものにも適用される。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、反応容器に導入する天
然ガスの組成を検出し、反応容器内部の圧力が前記組成
を示す天然ガスの水和に適した圧力となるように未反応
ガスの除去量を調節することにより、天然ガスと水とが
組成に応じた好適な圧力条件の下で反応しハイドレート
化するので、天然ガスハイドレートの生成効率を向上さ
せることができる。
【0087】また、反応容器に導入する天然ガスの組成
を検出し、反応容器内部の圧力が前記組成を示す天然ガ
スの水和に適した圧力となるように反応容器への天然ガ
スの導入量を調節することによっても、天然ガスと水と
が組成に応じた好適な圧力条件の下で反応しハイドレー
ト化するので、天然ガスハイドレートの生成効率を向上
させることができる。
【0088】本発明によれば、反応容器に導入する天然
ガスの組成を検出し、反応容器内部の温度が前記組成を
示す天然ガスの水和に適した温度となるように反応容器
に導入する天然ガスまたは水の少なくともいずれか一方
の温度を調節することにより、天然ガスと水とが組成に
応じた好適な温度条件の下で反応しハイドレート化する
ので、天然ガスハイドレートの生成効率を向上させるこ
とができる。
【0089】本発明によれば、天然ガスハイドレートの
生成量に応じて反応容器への水の導入量を調節すること
により、天然ガスハイドレートの生成量を安定して計画
的な生産が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施形態を示す図であっ
て、天然ガスハイドレート生成システムのプロセスを示
すブロック図である。
【図2】 本発明に係る第2の実施形態を示す図であっ
て、天然ガスハイドレート生成システムのプロセスを示
すブロック図である。
【図3】 本発明に係る第3の実施形態を示す図であっ
て、天然ガスハイドレート生成システムのプロセスを示
すブロック図である。
【図4】 本発明に係る第4の実施形態を示す図であっ
て、天然ガスハイドレート生成システムのプロセスを示
すブロック図である。
【図5】 本発明に係る第5の実施形態を示す図であっ
て、天然ガスハイドレート生成システムのプロセスを示
すブロック図である。
【図6】 本発明に係る第6の実施形態を示す図であっ
て、天然ガスハイドレート生成システムのプロセスを示
すブロック図である。
【図7】 本発明に係る第7の実施形態を示す図であっ
て、天然ガスハイドレート生成システムのプロセスを示
すブロック図である。
【図8】 本発明に係る第8の実施形態を示す図であっ
て、天然ガスハイドレート生成システムのプロセスを示
すブロック図である。
【図9】 本発明に係る第9の実施形態を示す図であっ
て、天然ガスハイドレート生成システムのプロセスを示
すブロック図である。
【図10】 本発明に係る第10の実施形態を示す図で
あって、天然ガスハイドレート生成システムのプロセス
を示すブロック図である。
【図11】 本発明に係る第11の実施形態を示す図で
あって、天然ガスハイドレート生成システムのプロセス
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 生成手段 2 物理脱水手段 3 水和脱水手段 4 冷却手段 5 減圧手段 6 貯蔵手段 7 水冷却手段 8 天然ガス冷却手段 9 冷凍機 10 反応容器 11 第1の制御部(第1の制御手段) 12 第2の制御部(第2の制御手段) 13 第3の制御部(第3の制御手段) 14 第4の制御部(第4の制御手段) C ガス組成検出器(ガス組成検出手段) P 圧力計(圧力検出手段) T 温度計(温度検出手段) W 生成量検出器(生成量検出手段) V1 調節弁(ガス除去量調節手段) V2 調節弁(ガス導入量調節手段) V3 調節弁(水導入量調節手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07B 61/00 C07B 63/02 B 63/02 C07C 5/00 C07C 5/00 7/20 7/20 9/02 9/02 C10L 3/00 A Fターム(参考) 4G075 AA03 AA45 AA62 BD13 CA01 CA05 CA65 4H006 AA02 AA05 AC93 AD33 BC11 BC18 BC31 BC40 BD10 BD21 BD81 BD84

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応容器の内部で天然ガスと水とを反応
    させて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイド
    レートの生成方法において、 前記反応容器に導入する天然ガスの組成に応じて前記反
    応容器内部の圧力を調節することを特徴とする天然ガス
    ハイドレートの生成方法。
  2. 【請求項2】 前記天然ガスハイドレートの生成に供さ
    れなかった未反応ガスを前記反応容器から除去すること
    とし、 前記反応容器に導入する天然ガスの組成を検出し、前記
    反応容器内部の圧力が前記組成を示す天然ガスの水和に
    適した圧力となるように、前記未反応ガスの除去量を調
    節することを特徴とする請求項1記載の天然ガスハイド
    レートの生成方法。
  3. 【請求項3】 前記反応容器に導入する天然ガスの組成
    を検出し、前記反応容器内部の圧力が前記組成を示す天
    然ガスの水和に適した圧力となるように、前記反応容器
    への天然ガスの導入量を調節することを特徴とする請求
    項1記載の天然ガスハイドレートの生成方法。
  4. 【請求項4】 反応容器の内部で天然ガスと水とを反応
    させて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイド
    レートの生成方法において、 前記反応容器に導入する天然ガスの組成に応じて前記反
    応容器内部の温度を調節することを特徴とする天然ガス
    ハイドレートの生成方法。
  5. 【請求項5】 前記反応容器に導入する天然ガスの組成
    を検出し、前記反応容器内部の温度が前記組成を示す天
    然ガスの水和に適した温度となるように、前記反応容器
    に導入する天然ガスまたは水の少なくともいずれか一方
    の温度を調節することを特徴とする請求項4記載の天然
    ガスハイドレートの生成方法。
  6. 【請求項6】 反応容器の内部で天然ガスと水とを反応
    させて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイド
    レートの生成方法において、 前記天然ガスハイドレートの生成量に応じて前記反応容
    器への水の導入量を調節することを特徴とする天然ガス
    ハイドレートの生成方法。
  7. 【請求項7】 反応容器の内部で天然ガスと水とを反応
    させて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイド
    レートの生成方法において、 前記反応容器に導入する天然ガスの組成に応じて前記反
    応容器内部の圧力および温度を調節することを特徴とす
    る天然ガスハイドレートの生成方法。
  8. 【請求項8】 前記天然ガスハイドレートの生成に供さ
    れなかった未反応ガスを前記反応容器から除去すること
    とし、 前記反応容器に導入する天然ガスの組成を検出し、前記
    反応容器内部の圧力が前記組成を示す天然ガスの水和に
    適した圧力となるように前記未反応ガスの除去量を調節
    するとともに、前記反応容器内部の温度が前記組成を示
    す天然ガスの水和に適した温度となるように前記反応容
    器に導入する天然ガスまたは水の少なくともいずれか一
    方の温度を調節することを特徴とする請求項7記載の天
    然ガスハイドレートの生成方法。
  9. 【請求項9】 前記反応容器に導入する天然ガスの組成
    を検出し、前記反応容器内部の圧力が前記組成を示す天
    然ガスの水和に適した圧力となるように前記反応容器へ
    の天然ガスの導入量を調節するとともに、前記反応容器
    内部の温度が前記組成を示す天然ガスの水和に適した温
    度となるように前記反応容器に導入する天然ガスまたは
    水の少なくともいずれか一方の温度を調節することを特
    徴とする請求項7記載の天然ガスハイドレートの生成方
    法。
  10. 【請求項10】 反応容器の内部で天然ガスと水とを反
    応させて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイ
    ドレートの生成方法において、 前記反応容器に導入する天然ガスの組成に応じて前記反
    応容器内部の圧力を調節するとともに、前記天然ガスハ
    イドレートの生成量に応じて前記反応容器への水の導入
    量を調節することを特徴とする天然ガスハイドレートの
    生成方法。
  11. 【請求項11】 前記天然ガスハイドレートの生成に供
    されなかった未反応ガスを前記反応容器から除去するこ
    ととし、 前記反応容器に導入する天然ガスの組成を検出し、前記
    反応容器内部の圧力が前記組成を示す天然ガスの水和に
    適した圧力となるように前記未反応ガスの除去量を調節
    することを特徴とする請求項10記載の天然ガスハイド
    レートの生成方法。
  12. 【請求項12】 前記反応容器に導入する天然ガスの組
    成を検出し、前記反応容器内部の圧力が前記組成を示す
    天然ガスの水和に適した圧力となるように前記反応容器
    への天然ガスの導入量を調節することを特徴とする請求
    項10記載の天然ガスハイドレートの生成方法。
  13. 【請求項13】 反応容器の内部で天然ガスと水とを反
    応させて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイ
    ドレートの生成方法において、 前記反応容器に導入する天然ガスの組成に応じて前記反
    応容器内部の圧力および温度を調節するとともに、前記
    天然ガスハイドレートの生成量に応じて前記反応容器へ
    の水の導入量を調節することを特徴とする天然ガスハイ
    ドレートの生成方法。
  14. 【請求項14】 前記天然ガスハイドレートの生成に供
    されなかった未反応ガスを前記反応容器から除去するこ
    ととし、 前記反応容器に導入する天然ガスの組成を検出し、前記
    反応容器内部の圧力が前記組成を示す天然ガスの水和に
    適した圧力となるように前記未反応ガスの除去量を調節
    するとともに、前記反応容器内部の温度が前記組成を示
    す天然ガスの水和に適した温度となるように前記反応容
    器に導入する天然ガスまたは水の少なくともいずれか一
    方の温度を調節することを特徴とする請求項13記載の
    天然ガスハイドレートの生成方法。
  15. 【請求項15】 前記反応容器に導入する天然ガスの組
    成を検出し、前記反応容器内部の圧力が前記組成を示す
    天然ガスの水和に適した圧力となるように前記反応容器
    への天然ガスの導入量を調節するとともに、前記反応容
    器内部の温度が前記組成を示す天然ガスの水和に適した
    温度となるように前記反応容器に導入する天然ガスまた
    は水の少なくともいずれか一方の温度を調節することを
    特徴とする請求項13記載の天然ガスハイドレートの生
    成方法。
  16. 【請求項16】 反応容器の内部で天然ガスと水とを反
    応させて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイ
    ドレートの生成方法において、 前記反応容器に導入する天然ガスの組成に応じて前記反
    応容器内部の温度を調節するとともに、前記天然ガスハ
    イドレートの生成量に応じて前記反応容器への水の導入
    量を調節することを特徴とする天然ガスハイドレートの
    生成方法。
  17. 【請求項17】 前記反応容器に導入する天然ガスの組
    成を検出し、前記反応容器内部の温度が前記組成を示す
    天然ガスの水和に適した温度となるように前記反応容器
    に導入する天然ガスまたは水の少なくともいずれか一方
    の温度を調節することを特徴とする請求項16記載の天
    然ガスハイドレートの生成方法。
  18. 【請求項18】 反応容器の内部で天然ガスと水とを反
    応させて天然ガスハイドレートを生成し、該天然ガスハ
    イドレートの生成に供されなかった未反応ガスを前記反
    応容器から除去する天然ガスハイドレートの生成システ
    ムにおいて、前記反応容器に導入する天然ガスの組成を
    検出するガス組成検出手段と、 前記反応容器内部の圧力を検出する圧力検出手段と、 前記未反応ガスの除去量を調節して前記反応容器内部の
    圧力を変化させるガス除去量調節手段と、 前記ガス組成検出手段の検出結果から前記組成を示す天
    然ガスの水和に適した生成圧力を算出し、前記圧力検出
    手段の検出結果に基づいて前記反応容器内部の圧力を前
    記生成圧力に近づけるべく前記ガス除去量調節手段を制
    御する第1の制御手段とを備えることを特徴とする天然
    ガスハイドレートの生成システム。
  19. 【請求項19】 反応容器の内部で天然ガスと水とを反
    応させて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイ
    ドレートの生成システムにおいて、 前記反応容器に導入する天然ガスの組成を検出するガス
    組成検出手段と、 前記反応容器内部の圧力を検出する圧力検出手段と、 前記反応容器への前記天然ガスの導入量を調節して前記
    反応容器内部の圧力を変化させるガス導入量調節手段
    と、 前記ガス組成検出手段の検出結果から前記組成を示す天
    然ガスの水和に適した生成圧力を算出し、前記圧力検出
    手段の検出結果に基づいて前記反応容器内部の圧力を前
    記生成圧力に近づけるべく前記ガス導入量調節手段を制
    御する第2の制御手段とを備えることを特徴とする天然
    ガスハイドレートの生成システム。
  20. 【請求項20】 反応容器の内部で天然ガスと水とを反
    応させて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイ
    ドレートの生成システムにおいて、 前記反応容器に導入する天然ガスの組成を検出するガス
    組成検出手段と、 前記反応容器内部の温度を検出する温度検出手段と、 前記反応容器に導入する天然ガスまたは水の少なくとも
    いずれか一方の温度を調節する温度調節手段と、 前記ガス組成検出手段の検出結果から前記組成を示す天
    然ガスの水和に適した生成温度を算出し、前記温度検出
    手段の検出結果に基づいて前記反応容器内部の温度を前
    記生成温度に近づけるべく前記温度調節手段を制御する
    第3の制御手段とを備えることを特徴とする天然ガスハ
    イドレートの生成システム。
  21. 【請求項21】 反応容器の内部で天然ガスと水とを反
    応させて天然ガスハイドレートを生成する天然ガスハイ
    ドレートの生成システムにおいて、 前記天然ガスハイドレートの生成量を検出する生成量検
    出手段と、 前記反応容器に導入する水の量を調節する水導入量調節
    手段と、 前記生成量検出手段の検出結果に基づいて前記水導入量
    調節手段を制御する第4の制御手段とを備えることを特
    徴とする天然ガスハイドレートの生成システム。
  22. 【請求項22】 前記反応容器に導入する天然ガスの組
    成を検出するガス組成検出手段と、 前記反応容器内部の温度を検出する温度検出手段と、 前記反応容器に導入する天然ガスまたは水の少なくとも
    いずれか一方の温度を調節する温度調節手段と、 前記ガス組成検出手段の検出結果から前記組成を示す天
    然ガスの水和に適した生成温度を算出し、前記温度検出
    手段の検出結果に基づいて前記反応容器内部の温度を前
    記生成温度に近づけるべく前記温度調節手段を制御する
    第3の制御手段とを備えることを特徴とする請求項18
    記載の天然ガスハイドレートの生成システム。
  23. 【請求項23】 前記天然ガスハイドレートの生成量を
    検出する生成量検出手段と、 前記反応容器に導入する水の量を調節する水導入量調節
    手段と、 前記生成量検出手段の検出結果に基づいて前記水導入量
    調節手段を制御する第4の制御手段とを備えることを特
    徴とする請求項18または22記載の天然ガスハイドレ
    ートの生成システム。
  24. 【請求項24】 前記反応容器に導入する天然ガスの組
    成を検出するガス組成検出手段と、 前記反応容器内部の温度を検出する温度検出手段と、 前記反応容器に導入する天然ガスまたは水の少なくとも
    いずれか一方の温度を調節する温度調節手段と、 前記ガス組成検出手段の検出結果から前記組成を示す天
    然ガスの水和に適した生成温度を算出し、前記圧力検出
    手段の検出結果に基づいて前記反応容器内部の温度を前
    記生成温度に近づけるべく前記温度調節手段を制御する
    第3の制御手段とを備えることを特徴とする請求項19
    記載の天然ガスハイドレートの生成システム。
  25. 【請求項25】 前記天然ガスハイドレートの生成量を
    検出する生成量検出手段と、 前記反応容器に導入する水の量を調節する水導入量調節
    手段と、 前記生成量検出手段の検出結果に基づいて前記水導入量
    調節手段を制御する第4の制御手段とを備えることを特
    徴とする請求項19または24記載の天然ガスハイドレ
    ートの生成システム。
  26. 【請求項26】 前記天然ガスハイドレートの生成量を
    検出する生成量検出手段と、 前記反応容器に導入する水の量を調節する水導入量調節
    手段と、 前記生成量検出手段の検出結果に基づいて前記水導入量
    調節手段を制御する第4の制御手段とを備えることを特
    徴とする請求項20記載の天然ガスハイドレートの生成
    システム。
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