JP5104148B2 - 無線タグ処理装置 - Google Patents
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Description
請求項2に記載の発明は、前記辺部は、階段状の凹凸の形状となることを特徴とする請求項1記載の無線タグ処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記書き込み/読み出し手段は、電波を発信することで前記無線タグとの通信を行い、前記再通信可能エリアは、前記通信エリアよりも媒体搬送方向下流側にて前記書き込み/読み出し手段から発信される電波を遮蔽する下流側遮蔽部材により形成されることを特徴とする請求項3記載の無線タグ処理装置である。
請求項5に記載の発明は、所定の角度を有して形成される前記通信エリアは、直角三角形形状の前記下流側遮蔽部材と、当該通信エリアよりも媒体搬送方向上流側にて前記書き込み/読み出し手段から発信される電波を遮蔽する直角三角形形状の上流側の遮蔽部材を配置することで形成されることを特徴とする請求項4記載の無線タグ処理装置である。
本発明の請求項4によれば、例えば電波を発信する発信部を別途設けずとも再通信可能エリアを形成することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態における無線タグ処理システムを示した概略構成図である。
同図に示すように本システムでは、複数の無線タグT(以下、「タグT」と称する。)が埋め込まれたシートSに対して画像を形成する画像形成装置1、シートSに埋め込まれたタグTと通信を行いタグTに対して情報を書き込み(ライト)又はタグTから情報を読み出す(リード)リーダ/ライタ装置2(無線タグ処理装置の一例)、タグTに書き込まれる情報やタグTから読み出された情報を格納するデータサーバ3が設けられている。また、情報の表示が可能な表示パネル(モニタ)4aを備え、画像形成装置1における画像形成条件や、リーダ/ライタ装置2における各種条件、タグTに書き込まれる情報などを受け付けるコントローラ4が設けられている。なお、本実施形態におけるコントローラ4は、パーソナルコンピュータ(PC)により構成されている。
同図(a)に示すように、シートSは、矩形状に形成されたベース体Bと、このベース体Bから取り外し可能に設けられ複数のラベルL1〜L8(以下、「ラベルL」とも称する)とを備えている。
データサーバ3には、同図に示すように、例えば、本の収蔵先となる図書館名34、バーコード情報35、本のタイトル36、出版社37、著者38等が、互いに関連付けられた状態で格納されている。さらに、本データサーバ3には、画像形成装置1にて画像が形成される際に、各画像の形成位置を示す位置情報(X,Y)33が格納されている。なお、各位置情報33も、図書館名34、バーコード情報35、本のタイトル36、出版社37、著者38等に関連付けられてデータサーバ3に格納されている。また、データサーバ3には、リーダ/ライタ装置2にて各タグTから読み出された識別情報が格納される(符号32参照)。なお、各識別情報も、図書館名34、バーコード情報35等に関連付けられて格納される。
また、位置情報(X1,Y1)はラベルL1(タグT1)に、位置情報(X1,Y2)はラベルL2に、位置情報(X1,Y3)はラベルL3に、位置情報(X1,Y4)はラベルL4に対応している。さらに、位置情報(X2,Y1)はラベルL5に、位置情報(X2,Y2)はラベルL6に、位置情報(X2,Y3)はラベルL7に、位置情報(X2,Y4)はラベルL8に対応している。例えば、位置情報33が(X1,Y1)である場合、画像形成装置1はラベルL1に対して画像形成を行い、例えば、位置情報33が(X2,Y3)である場合、画像形成装置1はラベルL7に対して画像形成を行う。
なお、この位置情報33は、例えば、データサーバ3に図書館名34等の情報が格納される際に、データサーバ3によって自動的に割り振ることができる。また、コントローラ4によって割り振ることもできる。
画像形成装置1は、シートSに画像形成を施す際、データサーバ3から、1シート分の情報をまず取得する。次いで、これらの情報をもとにシートSに対して形成する画像を生成する。より詳細には、画像形成装置1は、まず、バーコード情報35に基づきバーコードを生成するとともに、このバーコードと、バーコード情報35を数字として可視化したものと、文字列としての図書館名34とを、予め設定してある関係で配置した画像を生成し、この画像を位置情報33に対応した位置に配置する。そして、画像形成装置1は、この処理を8件分行い、全体の画像を生成する。また、画像形成装置1は、シート識別番号31をもとにシート識別用バーコードBKを生成し、シート識別用バーコードBKと上記全体の画像とを併せた画像を生成する。そして、画像形成装置1は、この併せた画像を、所定位置に位置決めされているシートSに形成する。
なお、本実施形態における画像形成装置1は、所謂電子写真方式を採用しており、図示しない露光装置を用いて各色の画像データに基づく静電潜像を例えば各色に対応して設けられた感光体ドラム上に形成する。その後、各色のトナーを用いて静電潜像を現像し、シートS上に転写した後に定着を施すことによって、シートS上に画像を形成する。なお、画像形成装置1には、所謂インクジェット方式や、感熱紙を用いた方式なども採用することができる。
ここで、図4、図5は、リーダ/ライタ装置2を説明するための図である。
図4に示すように、本実施形態におけるリーダ/ライタ装置2は、装置本体部40、装置本体部40の上部に設けられ、装置本体部40に対して開閉可能に取り付けられた開閉板41を備えている。
ここで、第1のセンサS1は、搬送ロール52よりもシート搬送方向下流側に配置され、且つ、詳細は後述するバーコードリーダBrによる読み取り位置よりもシート搬送方向上流側に配置されている。第2のセンサS2は、後述するニップ部Nよりもシート搬送方向下流側に配置されている。
本実施形態では、各張架ロール53b,53c,53d,53eがこのように配置される結果、ベルト部材53aの内側に、リーダ/ライタ部61および遮蔽板71が収容される空間が形成される。なお、本実施形態における第4の張架ロール53eは、不図示のモータから駆動力を受け、ベルト部材53aを図中矢印Aに示す方向に回転駆動させる駆動ロールとしても機能する。
第2のベルトユニット54は、無端状に形成されたベルト部材54aと、ベルト部材54aを内側から張架する第1〜第4の張架ロール54b,54c,54d,54eとを備えている。なお、本実施形態におけるベルト部材54aおよび上記ベルト部材53aは、後述するアンテナ61aから発信される電波を遮蔽しない材質(例えば、ゴム部材)にて構成されている。
また、上記ニップ部Nは、ベルト部材53aにおける平坦部とベルト部材54aにおける平坦部とが接触することにより形成される。このため、ニップ部Nにおける搬送路は、平坦状となる。
さらに、第2のベルトユニット54は、図5に示すように、開閉板41の開閉に連動して(随伴して)、第1のベルトユニット53から離れるように移動可能に設けられている。このため、シート搬送経路の開放が可能となり、シート搬送経路にてシートSの詰まり(ジャム)などが発生した際に、詰まったシートSを簡易に取り除くことができる。
ここで、リーダ/ライタ部61は、従来から用いられているものを適宜使用することができ、特に限定されるものではない。本実施形態におけるリーダ/ライタ部61は、電波を発し、また電波を受信するアンテナ61aと、アンテナ61aにて受信した信号を復調する不図示の復調回路、送信する情報を変調しアンテナ61aに対して出力する変調回路、復調回路および変調回路を制御する制御部とを備えている。
そして、本実施形態における辺部72は、その一端部から他端部に向かって、第1の辺部72a、第2の辺部72b、第3の辺部72c、第4の辺部72d、第5の辺部72e、第6の辺部72f、第7の辺部72gを備えている。なお、遮蔽板71は、例えば、ステンレス、真鍮、アルミニウム、銅、金などの金属材料により構成することができる。
シートSが搬送され、図7(a)に示ようにシートSが遮蔽板71まで到達すると、まずタグT5が辺部72よりもシート搬送方向下流側に位置する状態となる。この結果、最初に、タグT5から情報の読み出しが可能となり、また、タグT5に対して情報の書き込みが可能となる。そして、シートSが更に搬送されると、図7(b)に示すように、タグT6が辺部72よりもシート搬送方向下流側に位置する状態となる。この結果、タグT5に次いで2番目に、タグT6から情報の読み出しが可能となり、タグT6に対して情報の書き込みが可能となる。また、シートSが更に搬送されると、タグT7、タグT8から、順次情報の読み出しが可能となり、また順次情報の書き込みが可能となる(図7(c)、(d)参照)。
ここで、図8は、リーダ/ライタ装置2の動作を示したフローチャートである。
まず、不図示のスタートボタンが押圧されたことを検知した制御部91は、不図示の駆動モータを回転駆動させることで、送り出しロール51、搬送ロール52、第4の張架ロール53eを回転駆動させ、積載部50に積載されたシートSの搬送を開始する。(ステップ101)。ここで、制御部91は、コントローラ4からの指示に基づき、駆動モータの回転駆動を開始することもできる。なお、制御部91は、リーダ/ライタ装置2に設けられた不図示のCPU(Central Processing Unit)、制御用のプログラム等が格納される不図示のROM(Read Only Memory)、およびCPUの作業用のメモリである不図示のRAM(Random Access Memory)によって実現されている。
本実施形態では、シートSの搬送が開始され、シートSがアンテナ61aの対向位置まで到達すると、リーダ/ライタ部61にてタグTの識別情報が順次読み出される。
そこで、制御部91は、まず1件目に読み出されてきた識別情報を、送受信部92を介しデータサーバ3に送信する。なお、本実施形態の場合、上記のように、まずタグT5から情報の読み出しが可能となる。このため、1件目の識別情報はタグT5から読み出されたものとなる。この結果、制御部91がデータサーバ3に送信する識別情報は、タグT5から読み出された識別情報となる。
次に、第2の実施形態について説明する。
図9は、第2の実施形態におけるリーダ/ライタ部61等を示したものである。なお、第1の実施形態と同様の機能については、同様の符号を用いここではその説明を省略する。ここで、上記第1の実施形態では遮蔽板71を設ける構成であったが、本実施形態では遮蔽板71を設けず、発信部としてのアンテナ61aをシート搬送方向およびタグTの配列方向に対して傾ける構成としている。このため、本実施形態でも、タグTとリーダ/ライタ部61(アンテナ61a)との通信が可能となる通信エリアが、シートSにおけるタグT5〜T8(タグT1〜T4)の配置方向に対して所定の角度を有した状態となる。
このような形態において、シートSの搬送が行われると、第1の実施形態と同様に、まず、タグT5から識別情報の読み出しが可能となり、また、タグT5に対して詳細情報の書き込みが可能となる。次いで、タグT6から識別情報の読み出しが可能となり、タグT6に対して詳細情報の書き込みが可能となる。そして、タグT7、タグT8、タグT1、タグT2、タグT3、タグT4の順に、識別情報の読み出し、詳細情報の書き込みが可能となる。このようにリーダ/ライタ部61を傾けることでも、個々のタグTに対して処理を行うことができる。
次に、第3の実施形態について説明する。
図10は、第3の実施形態におけるリーダ/ライタ部61および遮蔽板を示したものである。第1の実施形態では、遮蔽板を、遮蔽板71の1つのみを設ける構成であったが、本実施形態では、シート搬送方向上流側からシート搬送方向下流側に向かって、第1の遮蔽板81、第2の遮蔽板82、第3の遮蔽板83を設ける構成としている。
そして、本実施形態では、第1の辺部81aがシート搬送方向に略直交するように、第2の辺部81bがシート搬送方向にほぼ沿うように配置されている。また、第1の辺部81aが第2の辺部81bよりもシート搬送方向上流側に配置されている。このため、第3の辺部81cは、第1の遮蔽板81にて、シート搬送方向下流側に配置されるとともに、シート搬送方向に交差するように、またシート搬送方向に直交する方向(タグの配列方向)に交差するように配置されている。
そして、本実施形態では、第1の辺部82aがシート搬送方向に略直交するように配置され、第2の辺部82bがシート搬送方向にほぼ沿うように配置されている。また、第2の辺部82bが、第1の辺部82aよりもシート搬送方向上流側に配置されている。このため、第3の辺部82cは、第2の遮蔽板82にて、シート搬送方向上流側に配置されるとともに、シート搬送方向に交差するように、またシート搬送方向に直交する方向(タグTの配列方向)に交差するように配置されている。
本実施形態では、制御部91は、このように読み出されてくる識別情報と、この識別情報が読み出された時刻とを互いに関連づけて、順次保持していく(ステップ201(図12参照))。この結果、制御部91は、第1の識別番号(本例では、タグT5から読み出された識別番号)−第1の識別番号が読み出された時刻t1,第2の識別番号(本例では、タグT6から読み出された識別番号)−第2の識別番号が読み出された時刻t2,第3の識別番号(本例では、タグT7から読み出された識別番号)−第3の識別番号が読み出された時刻t3,第4の識別番号(本例では、タグT8から読み出された識別番号)−第4の識別番号が読み出された時刻t4を保持する。
ここで、本実施形態における制御部91は、このように読み出されてきた複数の識別番号、およびこれらの識別番号が読み出された時刻を把握し、また保持する(ステップ202)。この結果、制御部91は、第1の識別番号、第2の識別番号、第3の識別番号、および第4の識別番号を把握するとともに、これら4つの識別番号が読み出された時刻t5を把握する。
ここで、上記時間差を概念的に示すと図10(a)に示す通りとなる。ここで、所定の基準位置Oから、P方向における各タグTの位置pは、[p=時間差×シートSの搬送速度/tanθ]で求めることができる。制御部91は、この式を用い各タグTの位置を特定する。なお、θは既知であるため、(1/tanθ)により求めた所定の係数を乗じて位置pを求めることもできる。また、シートSの搬送速度が一定であるならば、(シートSの搬送速度/tanθ)を係数とすることができる。また、時間差と位置pとの関係を規定したテーブルを参照し位置pを特定することもできる。この結果、制御部91は、例えば、第1の識別番号が読み出されたタグTの位置p4、第2の識別番号が読み出されたタグTの位置p3、第3の識別番号が読み出されたタグTの位置p2、第4の識別番号が読み出されたタグTの位置p1を特定することができる。
本システムにおいては、例えばシートSにシート識別番号が格納される識別番号用タグTsが埋め込まれる。また、画像形成装置1には、識別番号用タグTsからシート識別番号を読み出すリード部(不図示)が設けられる。さらに、リーダ/ライタ装置2には、識別番号用タグTsにシート識別番号を書き込むためのライト部(不図示)が設けられる。
このような態様によっても、画像が形成され(情報の印字が行われ)、タグTに対して詳細情報が書き込まれ、且つタグTから識別情報の読み出しが行われたシートSを形成することが可能である。なお、リーダ/ライタ装置2では、識別情報を読み出した後に詳細情報の書き込みを行ったが、詳細情報を書き込んだ後に識別情報を読み出すこともできる。
Claims (5)
- 複数の無線タグが所定方向に並んで配置された媒体を当該所定方向と交差する方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される前記媒体の前記無線タグとの通信を可能とする通信エリアを備え、当該無線タグに対する情報の書き込み、及び/又は当該無線タグからの情報の読み出しを行う書き込み/読み出し手段と、を備え、
前記書き込み/読み出し手段は、電波を発信することで前記無線タグとの通信を行い、
前記書き込み/読み出し手段の前記通信エリアは、当該書き込み/読み出し手段から発信される電波を遮蔽する遮蔽部材を設けることにより前記搬送手段により前記媒体が搬送された際の前記所定方向に対して所定の角度を有して形成され、
前記遮蔽部材は、前記媒体が搬送された際の前記所定方向と交差する関係で配置された辺部を媒体搬送方向下流側に備え、
前記搬送手段により搬送される前記媒体における前記複数の無線タグの各々は、前記辺部の対向位置を通過し、
前記辺部のうち前記複数の無線タグの各々が通過する箇所は、前記媒体が搬送された際の前記所定方向に沿って形成される
ことを特徴とする無線タグ処理装置。 - 前記辺部は、階段状の凹凸の形状となることを特徴とする請求項1記載の無線タグ処理装置。
- 複数の無線タグが所定方向に並んで配置された媒体を当該所定方向と交差する方向に搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される前記媒体の前記無線タグとの通信を可能とする通信エリア、および当該通信エリアよりも媒体搬送方向下流側に、当該搬送手段により搬送される当該媒体の当該無線タグとの通信を再度可能とする再通信可能エリアを更に備え、当該無線タグに対する情報の書き込み、及び/又は当該無線タグからの情報の読み出しを行う書き込み/読み出し手段と、
前記通信エリアにて前記無線タグと前記書き込み/読み出し手段とが通信を行ったタイミングと、前記再通信可能エリアにて当該無線タグと当該書き込み/読み出し手段とが通信を行ったタイミングと、に基づき前記複数の無線タグの各々の位置を特定する特定手段と、を備え、
前記書き込み/読み出し手段の前記通信エリアは、前記搬送手段により前記媒体が搬送された際の前記所定方向に対して所定の角度を有して形成されることを特徴とする無線タグ処理装置。 - 前記書き込み/読み出し手段は、電波を発信することで前記無線タグとの通信を行い、
前記再通信可能エリアは、前記通信エリアよりも媒体搬送方向下流側にて前記書き込み/読み出し手段から発信される電波を遮蔽する下流側遮蔽部材により形成されることを特徴とする請求項3記載の無線タグ処理装置。 - 所定の角度を有して形成される前記通信エリアは、直角三角形形状の前記下流側遮蔽部材と、当該通信エリアよりも媒体搬送方向上流側にて前記書き込み/読み出し手段から発信される電波を遮蔽する直角三角形形状の上流側の遮蔽部材を配置することで形成されることを特徴とする請求項4記載の無線タグ処理装置。
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