JP4815112B2 - ラベル貼付装置およびその制御方法 - Google Patents
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Description
このRFIDタグを、ラベル貼付装置で使用する商品ラベルや台紙が無い台紙無しラベルなどのラベルに内包し、このラベルを商品に直接貼付して、または商品が梱包された段ボール等に貼付することで、ラベル表面に印刷された視認情報とRFIDタグのICチップに書き込まれた個別管理情報により、在庫管理や販売管理等を容易に行うものである。
上記ラベルの表面に印刷される視認情報としては、商品を模った図柄、出産地およびキャッチフレーズ等が印刷され、内包するRFIDタグには、商品番号や製造番号および生産履歴情報等から成る個別管理情報が書き込まれる。
図1の(a)に示すように、商品ラベル用紙YLは、表面が印刷層L1で裏面が粘着層L2から成るラベルLが帯状の台紙Dに等間隔で仮着されており、ラベルLの印刷層L1と粘着層L2の間にICチップR1とアンテナR2から成るRFIDタグRが内包されている。この商品ラベル用紙YLは、ラベルLの印刷層L1に予め貼付する商品を模った図柄、出産地およびキャッチフレーズ等が印刷されており、ラベルLを台紙Dより剥離し商品に直接貼付して、または商品が梱包された段ボール等に貼付して使用される。
図1の(b)に示すように、台紙無しラベル用紙YNは、表面がシリコン層N11と印刷層N12から成る表示層N1と裏面が粘着層N2とから成るラベルNが帯状に形成されており、印刷層N11と粘着層N2の間にICチップR1とアンテナR2から成るRFIDタグRが内包されている。また、台紙無しラベル用紙YNは、切断位置N3により切断された後、ラベルNを商品に直接貼付して、または商品が梱包された段ボール等に貼付して使用される。
また、RFIDタグのサイズはカードサイズ(縦54mm×横86mm)が主流であるが、RFIDタグのICチップとアンテナの改良による小型化が進んでおり、年々、用紙サイズが小さいものに内包可能になってきている。
図中の記憶メモリの先頭にはヘッダブロックがあり、固定情報の“E0”とRFIDタグのIC製造者コード、IC製造者シリアル番号等から成る固有識別情報(Unique IDentifier)ブロックと、応用分野識別情報(Application Family Identifier)やデータ記憶形式識別情報(Data Storage Format IDentifier)等から成る拡張ブロックがあり、以降は、可変情報の書き込み/読み込みが可能な記憶メモリから構成されており、この記憶メモリには、商品番号や製造番号および生産履歴情報等から成る個別管理情報が書き込まれ記憶される。
ヘッダブロックの内容は、RFIDタグの製造元でRFIDタグのICチップ内に書き込まれるもので、固有識別情報のIC製造者コードやIC製造者シリアル番号は、RFIDタグの製造元で同一の番号が無いように付番される。
また、ICチップに書き込まれた固有識別情報は、RFIDタグの製造工程やRFIDを内包させるためのラベル用紙の製造工程により、連番状態では無く不規則な付番となっている。
このRFIDラベルプリンタは、例えば、上流側のリーダライタ装置に接続されているアンテナでRFIDタグに情報を書き込み、サーマルヘッドによりRFIDラベルに印字を行い、下流側のリーダライタ装置に接続されているアンテナでRFIDタグに書き込まれた情報を読み込み、RFIDタグに書き込んだ情報と比較することで、RFIDタグに正しく情報が書き込まれていることを確認できるものである。
そのため、上記特許文献1のRFIDラベルプリンタにおいて、各アンテナの配置やサーマルヘッド等から成る印字手段の配置などプリンタのメカ設計が制限されることで、大型化や汎用性が欠けるなどの問題がある。
さらに、アンテナに反応する交信領域内に複数のRFIDタグを内包したラベルがある場合に対応できない、また、カードサイズとは異なるサイズのRFIDタグを内包したラベルに対応できない問題がある。
さらに、上記ラベル貼付装置において、RFIDタグを内包したラベル用紙を使用する上で、ラベル用紙の紙厚や層の構成、サイズおよびRFIDタグのICチップやアンテナの形状や材質、サイズなどの種類の増加に伴い、ラベル用紙の供給部からラベル貼付部までラベル用紙を搬送する搬送路が長いラベル貼付装置では、ラベル用紙の搬送路途中に蛇行を防止しするための用紙ガイドや、ラベル用紙に均一にテンションをかけるための複数のテンション・ローラにより、ラベル用紙の搬送途中でRFIDタグが故障してしまう場合が考えられる他、RFIDリーダライタと接続されたアンテナの不良などの要因もあり、従来のラベル貼付装置では、どの工程でエラーが発生したか特定できない問題がある。
したがって、どの工程でエラーが発生したか特定ができないことから、対応するまでに時間がかかるなどの問題が考えられる。
また、RFID書き込み/読み込み手段と各工程にあるアンテナとの接続を切り替える切替手段により、アンテナ同士が相互干渉することなくアンテナ毎に目的や交信領域を設定でき、RFIDタグを内包した多種多用な形態のラベルが使用できると共に、汎用性の広いラベル貼付装置のメカ設計ができるラベル貼付装置およびその制御方法を提供することを課題とする。
また、RFIDタグの書き込み/読み込みエラーが発生した場合、報知手段によりエラーがあった工程を報知するので、その対応も早急且つ柔軟に行なうことができるラベル貼付装置およびその制御方法を提供することを課題とする。
請求項2に記載のラベル貼付装置は、前記第一のアンテナの近傍には、電磁波を遮断するシールド部材を有することを特徴とする。
請求項3に記載のラベル貼付装置は、前記記憶手段により記憶された前記固有識別情報と前記個別管理情報を上位ホストに返信する返信手段を有することを特徴とする。
請求項4に記載のラベル貼付装置は、前記固有識別情報に基づき特定する前記RFIDタグから前記固有識別情報または前記個別管理情報を読み込む第三のアンテナを有し、前記RFID書き込み/読み込み手段と前記第三のアンテナとの接続を前記切替手段により切り替えることを特徴とする。
請求項5に記載のラベル貼付装置は、前記RFID書き込み/読み込み手段で、前記RFIDタグへ書き込み/読み込みを行ない異常を検出した場合に、前記RFID書き込み/読み込み手段と接続されている何れの前記アンテナで異常を検出したかを報知する報知手段を有することを特徴とする。
請求項6に記載のラベル貼付装置の制御方法は、印刷されたラベル内のRFIDタグに接続されたアンテナで書き込み/読み込みを行うRFID書き込み/読み込み手段を有するラベル貼付装置の制御方法であって、前記ラベルを搬送する上流側で前記RFIDタグの固有識別情報を第一のアンテナで読み込む工程と、前記固有識別情報に基づき特定する前記RFIDタグに個別管理情報を第二のアンテナで書き込むまたは書き込みと読み込みを行なう工程と、前記RFID書き込み/読み込み手段と前記アンテナの何れかに接続を切り替える工程と、前記固有識別情報と前記個別管理情報を記憶する工程とを設けことを特徴とする。
請求項7に記載のラベル貼付装置の制御方法は、記憶された前記固有識別情報と前記個別管理情報を上位ホストに返信する返信工程を有することを特徴とする。
請求項8に記載のラベル貼付装置の制御方法は、前記固有識別情報に基づき特定する前記RFIDタグから前記固有識別情報または前記個別管理情報を第三のアンテナで読み込む工程を有し、前記第三のアンテナを使用する場合に、前記RFID書き込み/読み込み手段と前記第三のアンテナとの接続に切り替えることを特徴とする。
請求項9に記載のラベル貼付装置の制御方法は、前記RFID書き込み/読み込み手段で、前記RFIDタグへ書き込み/読み込みを行ない異常を検出した場合に、前記RFID書き込み/読み込み手段と接続されている何れの前記アンテナで異常を検出したかを報知する工程を有することを特徴とする。
また、RFID書き込み/読み込み手段と各工程にあるアンテナとの接続を切り替える切替手段により、アンテナ同士が相互干渉することなくアンテナ毎に目的や交信領域を設定でき、RFIDタグを内包した多種多用な形態のラベルが使用できると共に、汎用性の広いラベル貼付装置のメカ設計ができる。
また、RFIDタグの書き込み/読み込みエラーが発生した場合、報知手段によりエラーがあった工程を報知するので、その対応も早急且つ柔軟に行なうことができるなど、種々の効果を奏する。
尚、同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
図3は、本発明のラベル貼付装置の回路構成を説明するための説明図である。
図中の10は、本発明のラベル貼付装置を司るCPUであり、CPU10は、各種制御部のプログラムを格納するROMやフラッシュメモリ等から成る非揮発性メモリ11と、RFIDタグRから読み込んだ固有識別情報や個別管理情報を記憶するRAM12と、上位ホスト40と通信を行う外部インタフェース13と、用紙を搬送する搬送モータ1の制御を行なう搬送モータ制御部14と、各種釦と表示パネルから成る操作部2を制御する操作制御部15と、用紙の有無や一枚毎の用紙を検知する用紙検知センサ3の制御を行なうセンサ制御部16と、RIDIタグRに対し情報を読み書きするリーダライタ装置30とシリアル通信等により接続されリーダライタ装置30を制御するリーダライタ制御部17(RFID書き込み/読み込み手段)と、リーダライタ装置30とアンテナ31、32、33、34、35の接続を切り替える切替回路4(切替手段)を制御するアンテナ切替制御部18と、ラベルを物品に貼付するラベル貼付部2を制御するラベル貼付制御部19とをシステムバス20を介して制御する。
複数のレコードから成る管理テーブルKは、1レコード中にRFIDタグRのICチップR1に記憶されている固有識別情報を記憶する固有識別情報記憶部K1と、操作部2から入力された、または外部インタフェース13を介してホスト40より受信した個別管理情報を記憶する個別管理情報記憶部K2とから構成されRAM12に形成されている。
また、管理テーブルKのレコードを管理する管理ポインタP1、P2、P3もRAM12に設けられている。
尚、本実施の形態では、台紙Dに仮着されRFIDタグRを内包するラベルLから成る商品ラベル用紙YLを用いて説明する。
図5は、第一の実施の形態のラベル貼付装置の構成を説明するための概略説明図であり、巻回された商品ラベル用紙YLを繰り出す用紙供給部CKと、商品ラベル用紙YLを均一に張架し搬送させるためのテンションローラTR1、TR2、TR3と、ラベルLに内包されたRFIDタグRのICチップR1から固有識別情報を読み込むアンテナ31(第一のアンテナ)と、外部からの電磁波を遮断しアンテナ31に反応する交信領域を規制すると共に他のRFIDタグRからの読み込みを防止するシールド部材Sと、用紙検知センサ3と、操作部2から入力された、または外部インタフェース13を介してホスト40より受信した個別管理情報を固有識別情報に基づき特定のRFIDタグに書き込みを行なうアンテナ32(第二のアンテナ)と、固有識別情報に基づき特定のRFIDタグから個別管理情報を読み込むアンテナ33(第三のアンテナ)と、ラベルLを台紙Dより剥離する剥離板Hと、剥離されたラベルLを吸着し物品Xに貼付するラベル貼付部5と、ラベルLが剥離された台紙Dを巻き取る巻取り部Mとから構成されている。
アンテナ31は、他のアンテナより小型で交信領域を狭くしている。これは、目的とするRFIDタグRのICチップR1から固有識別情報を読み込み、他のRFIDタグRからの影響が無い様にしている。また、アンテナ31をシールド部材Sでシールドすることで、さらに外部からの電磁波を遮断しアンテナ31に反応する交信領域を規制すると共に他のRFIDタグRからの読み込みを防止することができ、目的とするRFIDタグRのICチップR1から固有識別情報をより確実に読み込むことができる。
先ず最初にCPU10は、商品ラベル用紙YLの搬送に伴いアンテナ切替制御部18にアンテナを切り替えるよう信号を出力し、アンテナ切替制御部18は、切替回路4を介してアンテナ31とリーダライタ装置30を接続する(ステップS10)。
続いてCPU10は、リーダライタ制御部17にRFIDタグRのICチップR1より固有識別情報の読み込みを指示する。リーダライタ制御部17は、リーダライタ装置30を介してアンテナ31より固有識別情報を読み込む信号を電磁波により出力し、その旨をアンテナR2を介して受信したRFIDタグRは、ICチップR1に記憶している固有識別情報をアンテナR2を介して出力し、リーダライタ装置30は、アンテナ31を介して受信した固有識別情報をリーダライタ制御部17に出力する(ステップS11)。
上記処理により、図5に示すテンションローラTR1でRFIDタグRが故障したか、アンテナ31の不良などが特定でき、テンションローラTR1の張架力を弱くする、または、材質や形状を見直す、さらに、アンテナ31を交換するなどの対応も早急且つ柔軟に行なうことができる。
ステップS12において、RFIDタグRのICチップR1より正しく固有識別情報が読み込まれた場合はステップS14へ移行する。
上記により、各ラベルLに対応する固有識別情報を固有識別情報記憶部K1に記憶するので、RFIDタグRのICチップR1に記憶されている固有識別情報が不規則な付番であっても、確実にラベルLを1枚毎に管理することができる。
続いてCPU10は、次のレコードを示すため、管理ポインタP1をカウントアップする(ステップS16)。管理ポインタP1のカウントアップ後、管理ポインタP1の値が管理テーブルKのレコード最後尾の位置を示しているか、つまり、管理テーブルKのレコード数の最大値を示しているかを判定し(ステップS17)、管理ポインタP1の値が最大値より小さい場合は処理を終了し、管理ポインタP1の値が最大値を示している場合は、管理ポインタP1の値を初期化する(ステップS18)。これにより、管理テーブルKを循環的に使用することができRAM12のメモリ使用量を少なくする事ができる。
アンテナ32は、アンテナ31より大型で交信領域を広くしている。これは、カードサイズのRFIDタグRやカードサイズより大きいまたは小さなRFIDタグRを内包するラベルL、また、小さなRFIDタグRを内包する大きなラベルLなどに、柔軟に対応できるようにするためであり、その目的に合わせてアンテナ32の設置の位置や大きさを変更可能にしている。
先ず最初に、CPU10は、商品ラベル用紙YLの搬送に伴いアンテナ切替制御部18にアンテナを切り替えるよう信号を出力し、アンテナ切替制御部18は、切替回路4を介してアンテナ32とリーダライタ装置30を接続する(ステップS20)。
次いでCPU10は、リーダライタ制御部17に、予め操作部2からの入力、または外部インタフェース13を介してホスト40から受信し管理テーブルKの個別管理情報記憶部K2に記憶された個別管理情報の書き込みを指示する。
リーダライタ制御部17は、管理ポインタP2が示すレコードの固有識別情報記憶部K1に記憶した固有識別情報に基づきRFIDタグRを特定し、リーダライタ装置30を介してアンテナ32より個別管理情報の書き込み信号を電磁波により出力する。
固有識別情報に基づき特定されたRFIDタグRは、ICチップR1の記憶メモリに個別管理情報を記憶すると共にアンテナR2を介してステータスを出力し、リーダライタ装置30は、アンテナ32を介して受信したステータスをリーダライタ制御部17に出力する(ステップS21)。
上記処理により、図5に示すテンションローラTR2でRFIDタグRが故障したか、アンテナ32の不良などが特定でき、テンションローラTR2の張架力を弱くする、または、材質や形状を見直す、さらに、アンテナ32を交換するなどの対応も早急且つ柔軟に行なうことができる。
ステップS22において、RFIDタグRのICチップR1より正しく個別管理情報が書き込まれた場合はステップS24へ移行する。
アンテナ33は、アンテナ31より大型で交信領域を広くしている。これは、カードサイズのRFIDタグRやカードサイズより大きいまたは小さなRFIDタグRを内包するラベルL、また、小さなRFIDタグRを内包する大きなラベルLなどに、柔軟に対応できるようにするためであり、その目的に合わせてアンテナ33の設置の位置や大きさを変更可能にしている。
先ず最初に、CPU10は、商品ラベル用紙YLの搬送に伴いアンテナ切替制御部18にアンテナを切り替えるよう信号を出力し、アンテナ切替制御部18は、切替回路4を介してアンテナ33とリーダライタ装置30を接続する(ステップS30)。
次いでCPU10は、管理ポインタP3が示すレコードの固有識別情報記憶部K1に記憶した固有識別情報に基づきRFIDタグRを特定し、リーダライタ装置30を介してアンテナ33より個別管理情報の読み込み信号を電磁波により出力する。
固有識別情報に基づき特定されたRFIDタグRは、ICチップR1の記憶メモリに記憶している個別管理情報と共にアンテナR2を介してステータスを出力し、リーダライタ装置30は、アンテナ33を介して受信した個別管理情報とステータスをリーダライタ制御部17に出力する(ステップS31)。
上記処理により、図5に示すテンションローラTR3でRFIDタグRが故障したか、アンテナ33の不良などが特定でき、テンションローラTR3の張架力を弱くする、または、材質や形状を見直す、さらに、アンテナ33を交換するなどの対応も早急且つ柔軟に行なうことができる。
ステップS32において、RFIDタグRのICチップR1より正しく個別管理情報が読み込まれた場合はステップS34へ移行する。
続いてCPU10は、次のレコードを示すため、管理テーブルKの管理ポインタP3をカウントアップする(ステップS35)。管理ポインタP3のカウントアップ後、管理ポインタP3の値が管理テーブルKのレコード最後尾の位置を示しているか、つまり、管理テーブルKのレコード数の最大値を示しているかを判定し(ステップS36)、管理ポインタP3の値が最大値より小さい場合は処理を終了し、管理ポインタP3の値が最大値を示している場合は、管理ポインタP3の値を初期化する(ステップS37)。
上記でアンテナ33を複数持つ場合は、アンテナ33をアンテナ331〜33Nとして、アンテナ切替制御部18を介して切替回路4で切り替え、管理ポインタP3をアンテナ331〜33Nの数だけ持ち、上記アンテナ33の処理を行なう様にすれば良い。
先ず、商品ラベル用紙YLが用紙供給部CKより搬送モータ1により繰り出され、アンテナ31によりラベルLに内包されたRFIDタグRのICチップR1に記憶された固有識別情報が、1枚のラベルL毎に読み出され管理テーブルKの固有識別管理情報K1に記憶されると共に、用紙搬送方向下流に搬送される。
次いで、アンテナ32によりアンテナ31で読み込んだ固有識別情報に基づき特定するラベルL内に内包されたRFIDタグRのICチップR1に、商品番号、製造番号および生産履歴情報等から成る個別管理情報が書き込まれる。
そして、アンテナ32より下流側のアンテナ33により、アンテナ31で読み込んだ固有識別情報に基づき特定するラベルL内に内包されたRFIDタグRのICチップR1に個別管理情報が正しく書込まれているか、また、読み込むことができるかを検証する。
上記工程でRFIDタグRへの書き込み/読み込みで異常がない場合は、表面に商品を模った図柄、生産地およびキャッチフレーズ等が印刷され内包するRFIDタグRのICチップR1に個別管理情報が書き込まれたラベルLが剥離板Hにより台紙Dより剥離され、剥離されたラベルLがラベル貼付部5により物品Xへ貼付される。
また、上記工程でRFIDタグRへの書き込み/読み込みで異常があった場合は、どの工程(アンテナ31、アンテナ32、アンテナ33)で異常を検出したかを操作部2またはホスト40へ報知する。
図9は、第二の実施の形態のRFIDプリンタの構成を説明するための概略説明図である。
図中の構成は、第一の実施の形態と略同様であるが、アンテナ34とアンテナ35が異なる。
アンテナ34(第二のアンテナ)は、操作部2から入力された、または外部インタフェース13を介してホスト40より受信した個別管理情報をアンテナ31で読み込んだ固有識別情報に基づき特定のRFIDタグに書き込み/読み込みを行ない、アンテナ35(第三のアンテナ)は、アンテナ31で読み込んだ固有識別情報に基づき特定のRFIDタグから固有識別情報を読み込むために使用される。
上記の説明により、アンテナ34、アンテナ35の具体的な処理を、フローチャートを用いて説明する。
アンテナ35は、アンテナ31より大型で交信領域を広くしている。これは、カードサイズのRFIDタグRやカードサイズより大きいまたは小さなRFIDタグRを内包するラベルL、また、小さなRFIDタグRを内包する大きなラベルLなどに、柔軟に対応できるようにするためであり、その目的に合わせてアンテナ35の設置の位置や大きさを変更可能にしている。
先ず最初に、CPU10は、商品ラベル用紙YLの搬送に伴いアンテナ切替制御部18にアンテナを切り替えるよう信号を出力し、アンテナ切替制御部18は、切替回路4を介してアンテナ35とリーダライタ装置30を接続する(ステップS40)。
次いでCPU10は、管理ポインタP3が示すレコードの固有識別情報記憶部K1に記憶した固有識別情報に基づきRFIDタグRを特定し、リーダライタ装置30を介してアンテナ35より固有識別情報の読み込み信号を電磁波により出力する。
固有識別情報に基づき特定されたRFIDタグRは、ICチップR1の記憶メモリに記憶している固有識別情報と共にアンテナR2を介してステータスを出力し、リーダライタ装置30は、アンテナ35を介して受信した個別管理情報とステータスをリーダライタ制御部17に出力する(ステップS41)。
上記処理により、図9に示すテンションローラTR2でRFIDタグRが故障したか、アンテナ35の不良などが特定でき、テンションローラTR2の張架力を弱くする、または、材質や形状を見直す、さらに、アンテナ35を交換するなどの対応も早急且つ柔軟に行なうことができる。
ステップS42において、RFIDタグRのICチップR1より正しく固有識別情報が読み込まれた場合はステップS44へ移行する。
続いてCPU10は、次のレコードを示すため、管理テーブルKの管理ポインタP3をカウントアップする(ステップS45)。管理ポインタP3のカウントアップ後、管理ポインタP3の値が管理テーブルKのレコード最後尾の位置を示しているか、つまり、管理テーブルKのレコード数の最大値を示しているかを判定し(ステップS46)、管理ポインタP3の値が最大値より小さい場合は処理を終了し、管理ポインタP3の値が最大値を示している場合は、管理ポインタP3の値を初期化する(ステップS47)。
上記でアンテナ33を複数持つ場合は、アンテナ35をアンテナ351〜35Nとして、アンテナ切替制御部18を介して切替回路4で切り替え、管理ポインタP3をアンテナ351〜35Nの数だけ持ち、上記アンテナ35の処理を行なう様にすれば良い。
アンテナ34は、アンテナ31より大型で交信領域を広くしている。これは、カードサイズのRFIDタグRやカードサイズより大きいまたは小さなRFIDタグRを内包するラベルL、また、小さなRFIDタグRを内包する大きなラベルLなどに、柔軟に対応できるようにするためであり、その目的に合わせてアンテナ34の設置の位置や大きさを変更可能にしている。
先ず最初に、CPU10は、商品ラベル用紙YLの搬送に伴いアンテナ切替制御部18にアンテナを切り替えるよう信号を出力し、アンテナ切替制御部18は、切替回路4を介してアンテナ34とリーダライタ装置30を接続する(ステップS50)。
次いでCPU10は、リーダライタ制御部17に、予め操作部2からの入力、または外部インタフェース13を介してホスト40から受信した管理テーブルKの個別管理情報記憶部K2に記憶されている個別管理情報の書き込みを指示する。
リーダライタ制御部17は、管理ポインタP2が示すレコードの固有識別情報記憶部K1に記憶した固有識別情報に基づきRFIDタグRを特定し、リーダライタ装置30を介してアンテナ34より個別管理情報の書き込み信号を電磁波により出力する。
固有識別情報に基づき特定されたRFIDタグRは、ICチップR1の記憶メモリに個別管理情報を記憶すると共にアンテナR2を介してステータスを出力し、リーダライタ装置30は、アンテナ34を介して受信したステータスをリーダライタ制御部17に出力する(ステップS51)。
上記処理により、図5に示すテンションローラTR3でRFIDタグRが故障したか、アンテナ34の不良などが特定でき、テンションローラTR3の張架力を弱くする、または、材質や形状を見直す、さらに、アンテナ34を交換するなどの対応も早急且つ柔軟に行なうことができる。
ステップS52において、RFIDタグRのICチップR1より正しく個別管理情報が書き込まれた場合はステップS54へ移行する。
この時、RFIDタグRからリーダライタ制御部17へ、個別管理情報と共にRFIDタグRのステータスも付加され返信されるので、CPU10は、リーダライタ制御部17を介して受信したステータスによりRFIDタグRから正しく個別管理情報が読み込まれたか否かを判断し(ステップS55)、エラーがある場合は、ステップS53へ移行し処理を終了する。また、正しく個別管理情報が読み込まれた場合はステップS56へ移行する。
続いてCPU10は、次のレコードを示すため、管理テーブルKの管理ポインタP2をカウントアップする(ステップS57)。管理ポインタP2のカウントアップ後、管理ポインタP2の値が管理テーブルKのレコード最後尾の位置を示しているか、つまり、管理テーブルKのレコード数の最大値を示しているかを判定し(ステップS58)、管理ポインタP2の値が最大値より小さい場合は処理を終了し、管理ポインタP2の値が最大値を示している場合は、管理ポインタP2の値を初期化する(ステップS59)。
先ず、商品ラベル用紙YLが用紙供給部CKより搬送モータ1により繰り出され、アンテナ31によりラベルLに内包されたRFIDタグRのICチップR1に記憶された固有識別情報が、1枚のラベルL毎に読み出され管理テーブルKの固有識別管理情報K1に記憶されると共に、用紙搬送方向下流に搬送される。
次いで、アンテナ35により、アンテナ31で読み込んだ固有識別情報に基づき特定するラベルL内に内包されたRFIDタグRのICチップR1の固有識別情報を読み込むことができるかを検証する。
そして、アンテナ35より下流側のアンテナ34によりアンテナ31で読み込んだ固有識別情報に基づき特定するラベルL内に内包されたRFIDタグRのICチップR1に、商品番号、製造番号および生産履歴情報等から成る個別管理情報を書き込み、その後、書き込んだ個別管理情報を読み込むことで、ラベルL内に内包されたRFIDタグRのICチップR1に、正しく個別管理情報が書込まれているか、また、読み込むことができるかを検証する。
上記工程でRFIDタグRへの書き込み/読み込みで異常がない場合は、表面に商品を模った図柄、生産地およびキャッチフレーズ等が印刷され内包するRFIDタグRのICチップR1に個別管理情報が書き込まれたラベルLが剥離板Hにより台紙Dより剥離され、剥離されたラベルLがラベル貼付部5により物品Xへ貼付される。
また、上記工程でRFIDタグRへの書き込み/読み込みで異常があった場合は、どの工程(アンテナ31、アンテナ35、アンテナ34)で異常を検出したかを操作部2またはホスト40へ報知する。
L ラベル
L1 表示層
L2 粘着層
D 台紙
YN 台紙無しラベル用紙
N ラベル
N1 表示層
N11 シリコン層
N12 印刷層
N2 粘着層
N3 切断位置
R RFIDタグ
R1 ICチップ
R2 アンテナ
1 搬送モータ
2 操作部
3 用紙検知センサ
4 切替回路
5 ラベル貼付部
10 CPU
11 非揮発性メモリ
12 RAM
13 外部インタフェース
14 搬送モータ制御部
15 操作制御部
16 センサ制御部
17 リーダライタ制御部
18 アンテナ切替制御部
19 ラベル貼付制御部
20 システムバス
30 リーダライタ装置
31、32、33、34、35 アンテナ
40 ホスト
K 管理テーブル
K1 固有識別情報記憶部
K2 個別管理情報記憶部
P1、P2、P3 管理ポインタ
CK 用紙供給部
S シールド部材
TR1、TR2、TR3 テンションローラ
H 剥離板
X 物品
M 巻取り部
Claims (5)
- 印刷されたラベル内のRFIDタグに接続されたアンテナで書き込み/読み込みを行うRFID書き込み/読み込み手段を有するラベル貼付装置であって、
前記ラベルを搬送する上流側で前記RFIDタグの固有識別情報を読み込む第一のアンテナと、
前記固有識別情報に基づき特定する前記RFIDタグに個別管理情報を書き込むまたは書き込みと読み込みを行なう第ニのアンテナと、
前記固有識別情報に基づき特定する前記RFIDタグから前記固有識別情報または前記個別管理情報を読み込む第三のアンテナと、
前記RFID書き込み/読み込み手段と前記アンテナの何れかに接続を切り替える切替手段と、
前記固有識別情報と前記個別管理情報を記憶する記憶手段とを有すること、
前記RFID書き込み/読み込み手段で、前記RFIDタグへ書き込み/読み込みを行ない異常を検出した場合に、前記RFID書き込み/読み込み手段と接続されている何れの前記アンテナで異常を検出したかを報知する報知手段とを有することを特徴とするラベル貼付装置。 - 前記第一のアンテナの近傍には、電磁波を遮断するシールド部材を有することを特徴とする請求項1記載のラベル貼付装置。
- 前記記憶手段により記憶された前記固有識別情報と前記個別管理情報を上位ホストに返信する返信手段を有することを特徴とする請求項1記載のラベル貼付装置。
- 印刷されたラベル内のRFIDタグに接続されたアンテナで書き込み/読み込みを行うRFID書き込み/読み込み手段を有するラベル貼付装置の制御方法であって、
前記ラベルを搬送する上流側で前記RFIDタグの固有識別情報を第一のアンテナで読み込む工程と、
前記固有識別情報に基づき特定する前記RFIDタグに個別管理情報を第二のアンテナで書き込むまたは書き込みと読み込みを行なう工程と、
前記固有識別情報に基づき特定する前記RFIDタグから前記固有識別情報または前記個別管理情報を第三のアンテナで読み込む工程と、
前記RFID書き込み/読み込み手段と前記アンテナの何れかに接続を切り替える工程と、
前記固有識別情報と前記個別管理情報を記憶する工程と、
前記RFID書き込み/読み込み手段で、前記RFIDタグへ書き込み/読み込みを行ない異常を検出した場合に、前記RFID書き込み/読み込み手段と接続されている何れの前記アンテナで異常を検出したかを報知する工程を有することを特徴とするラベル貼付装置の制御方法。 - 記憶された前記固有識別情報と前記個別管理情報を上位ホストに返信する返信工程を有することを特徴とする請求項6記載のラベル貼付装置の制御方法。
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