JP2006209375A - 印刷装置 - Google Patents

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正治 岩田
Takenobu Kawashima
健信 川島
Yasuaki Irisawa
保明 入澤
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雅彦 上田
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Abstract

【課題】 RFID記録媒体に対するリーダ・ライタアンテナの設置面積を小さくして印刷装置の小型化を実現すると共に、リーダ・ライタアンテナの指向特性を改善して、RFID記録媒体間の干渉を減少させ、リード/ライト動作に於いて高い信頼性を維持出来るRFID記録媒体の印刷装置を提供する。
【解決手段】 情報の送受信を行うタグ側アンテナと、情報を記憶する記憶部を有するICチップと、情報の印刷領域である情報印刷部とを備えたRFIDタグラベル1の印刷装置10であって、前記RFIDタグラベル1を搬送するプラテン12と、RFIDタグラベル1の情報印刷部に印刷を行うプリントヘッド13と、前記RFIDタグラベル1のタグ側アンテナと情報の送受信を行うリーダ・ライタアンテナ15とを備え、このリーダ・ライタアンテナ15は、前記RFIDタグラベル1の搬送方向(矢印D)に対して垂直方向に配置される構成とした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、情報の送受信を行うアンテナと情報を記憶する記憶部を有するRFID記録媒体に印刷を行う印刷装置に関するものである。
従来から、電波によって情報の送受信を行うアンテナと、情報を記憶するICチップを基材シート内に内包したRadio Frequency Identification(以下、RFIDと略記)記録媒体の一形態であるRFIDタグラベルは、流通システム等の様々な分野で利用が検討され製品化も進んでいる。このRFIDタグラベルへの印刷と、内包されるICチップへのリード/ライトを一括して行うことが出来る印刷装置が開示されている(例えば特許文献1参照)。以下、従来の技術である特許文献1の概略を図面に基づいて説明する。図6は、特許文献1で開示されている印刷装置の概略を示す側面図である。30は従来の印刷装置であり、RFIDタグラベルとしての配送タグラベル31に情報を印刷し、また、配送タグラベル31に内包されるICチップ(図示せず)に情報をリード/ライトする機能を有する。
配送タグラベル31は図示しないが非接触方式で情報の送受信を行うタグ側アンテナと情報を記憶するICチップが内包され、また、感熱発色層によって成る配送情報印字部が表面に形成されている。この配送タグラベル31は帯状の台紙に連続して配置され、ロール32に巻かれた状態で印刷装置30に組み込まれている。33は配送タグラベル31を搬送するプラテンであり、図示しないが駆動モータによって駆動される。34は配送タグラベル31の配送情報印字部に印字する感熱プリントヘッドである。35は配送タグラベル31の搬送経路に配置されるリーダ・ライタアンテナであり、渦巻き状のアンテナ部(図示せず)を有する平面アンテナである。このリーダ・ライタアンテナは配送タグラベル31と非接触状態で情報の送受信を行い、配送タグラベル31に内包されるICチップ(図示せず)に対して情報のリード/ライトを実行する。36は制御部であり、リーダ・ライタアンテナ35に対して送受信信号37を入出力してリーダ・ライタアンテナ35を制御する。
ここで、プラテン33が矢印Aの方向に駆動されると、配送タグラベル31の搬送が開始され、ロール32は矢印Bの方向に回転して配送タグラベル31を順次送り出す。このとき、プラテン33とロール32の間に位置するリーダ・ライタアンテナ35によって配送ラグラベル31に内包されるICチップに対して必要な情報のリード/ライトが実行される。また、感熱プリントヘッド34は、プラテン33によって搬送される配送タグラベル31の配送情報印字部に順次必要な情報を印刷する。次に、ICチップに対してリード/ライトが実行され、配送情報印字部に印刷が成された配送タグラベル31は、プラテン33によって更に搬送され、印刷装置30の取り出し口38から矢印Cの方向に従って外部に排出される。
このように、特許文献1の印刷装置によるならば、配送タグラベル31への印刷と共に、内包されるICチップへのリード/ライトを一括して1台の装置によって実行出来るので、配送タグラベルの発行が短時間で可能となり作業効率の良い印刷装置が実現出来る。
特開2000−109037号公報(第3頁−第4頁、第3図)
しかしながら、上記文献1の発明では、リーダ・ライタアンテナ35は、配送タグラベル31の搬送方向に対して図示する如く水平に配置されているので、リーダ・ライタアンテナ35の設置面積が配送タグラベル31に対してかなり広く必要であり、この結果、配送タグラベル31の搬送経路(図6参照)が長くなり、印刷装置の小型化・軽量化の妨げとなっていた。また、連続して配置されている配送タグラベル31に情報をリード/ライトする場合、リーダ・ライタアンテナ35が、配送タグラベル31の搬送方向に対して水平に配置されているので、リーダ・ライタアンテナ35の指向特性が広くなり、この結果、隣接する配送タグラベルに干渉する危険性がある。
図7は、従来の印刷装置のリーダ・ライタアンテナの指向特性を示す説明図であり、39はリーダ・ライタアンテナ35から出力される高周波の磁束である。ここで、磁束39はリーダ・ライタアンテナ35の構造上その両端付近からそれぞれ出力されるので、リーダ・ライタアンテナ35の真上に位置する配送タグラベル31aだけでなく、隣接する配送タグラベル31b、31cにも磁束39の範囲が及び、情報のリード/ライト動作に於いて、隣接する配送タグラベル31b、31cに磁束39が干渉し、誤ったリード/ライト動作が行われる危険性がある。この誤動作を防ぐために、リーダ・ライタアンテナ35を制御する制御部36は、特定の配送タグラベルだけを選択的にリード/ライトするデータ処理機能を追加する等の対策が必要となり、この結果、制御部36の回路規模やファームウエアの規模が増大しコストアップを招いている。
本発明の目的は上記課題を解決し、RFID記録媒体に対するリーダ・ライタアンテナの設置面積を小さくして印刷装置の小型化を実現すると共に、リーダ・ライタアンテナの指向特性を改善して、RFID記録媒体間の干渉を減少させ、信頼性の高い情報の送受信動作を実現したRFID記録媒体の印刷装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の印刷装置は下記記載の構成を採用する。
本発明の印刷装置は、情報の送信又は受信を行う第一のアンテナと情報を記憶する記憶部を有する記録媒体を所定方向に搬送する搬送部と、前記記録媒体に印刷を行う印刷部と、前記記録媒体の第一のアンテナとの間で情報の送信又は受信を行う第二のアンテナとを有する印刷装置であって、前記第二のアンテナはコイル形状のアンテナであり、前記コイル形状が形成する平面が前記所定方向と垂直となるように配置されていることを特徴とする。
本発明の印刷装置によれば、印刷装置が備えるアンテナをRFID記録媒体の搬送方向に対して垂直に配置するので、アンテナの設置面積が小さくなり、この結果、RFID記録媒体の搬送経路が短くなって印刷装置の小型化・軽量化を実現出来る。
また、前記第二のアンテナが形成する前記平面の両側にシールド部材を有することを特徴とする。
これにより、印刷装置が備えるアンテナはシールド部材によってシールドされるので、アンテナの指向特性が鋭くなり、この結果、隣接するRFID記録媒体間の干渉が減少し、信頼性の高い情報の送受信動作を実現出来る。
また、前記第二のアンテナは渦巻き形状であることを特徴とする。
これにより、印刷装置が備えるアンテナの設置面積を更に小さくすることが可能となり、この結果、RFID記録媒体の搬送経路が更に短くなって印刷装置の小型化・軽量化を実現出来る。
また、前記記録媒体は長尺の基台に複数配置されており、前記第二のアンテナは、前記複数配置されている記録媒体の特定の記録媒体に対して選択的に情報の送信又は受信を行うことを特徴とする。
これにより、印刷装置が備えるアンテナは、連続して配置されたRFID記録媒体の特定のRFID記録媒体に対して選択的に動作するので、特定のRFID記録媒体に隣接するRFID記録媒体と干渉することなく、信頼性の高い情報の送受信動作を実現出来る。
また、前記記録媒体はRFIDタグラベルであることを特徴とする。
上記の如く本発明によるならば、RFID記録媒体と情報の送受信を行うリーダ・ライタアンテナを、RFID記録媒体の搬送方向に対して垂直に配置するので、RFID記録媒体に対するリーダ・ライタアンテナの設置面積が小さくなり、この結果、RFID記録媒体の搬送経路を短く設計出来、装置の小型化・軽量化を実現した印刷装置を提供することが出来る。
以下図面により本発明の実施の形態を詳述する。図1は本発明のRFIDタグラベルの印刷装置に使用されるRFIDタグラベルの一例を示す斜視図である。図2は本発明の実施例1のRFIDタグラベルの印刷装置の概略を示す側面図である。図3(a)は本発明のRFIDタグラベルの印刷装置に組み込まれるリーダ・ライタアンテナの一例を示す斜視図である。図3(b)は本発明のRFIDタグラベルの印刷装置に組み込まれるリーダ・ライタアンテナの動作を示す説明図である。図4は本発明の実施例2のRFIDタグラベルの印刷装置の概略を示す側面図である。図5(a)は本発明の実施例3のリーダ・ライタアンテナにシールド部材を追加した形態での動作を示す説明図である。図5(b)は本発明の実施例3のリーダ・ライタアンテナにシールド部材を追加した形態を示す斜視図である。
まず、図1に基づいて、本発明の印刷装置で使用されるRFIDタグラベルの構造の一例を説明する。1はRFIDタグラベルであり、帯状の台紙2の上に一定間隔で連続して配置されている。また、RFIDタグラベルの裏面は粘着部(図示せず)が形成され、RFIDタグラベル1を台紙2から剥がすことによって粘着部が露出し、配送物や商品等に貼着して利用することが出来る。3は略渦巻き状のタグ側アンテナであり、RFIDタグラベル1のシート内に内包されている。4は小型のICチップであり、内部に情報を記憶する記憶部(図示せず)を有し、また、タグ側アンテナ3に接続されて情報のリード/ライトを行う。
尚、このICチップ4も、RFIDタグラベル1のシート内に内包される。また、タグ側アンテナ3とICチップ4はRFIDタグラベル1のシートの裏側に内包されることが一般的であり、RFIDタグラベル1の表面からは通常見ることは出来ない。5は情報の印刷領域である情報印刷部であり、この情報印刷部5には文字情報、バーコード6などの可視情報が印刷されることが一般的である。このように、RFIDタグラベル1は台紙
2上に一定間隔で連続して配置されているので、ロール状に巻き付けた形態で印刷装置に組み込むことにより、連続して印刷やICチップへのリード/ライトを実行することが出来る。尚、RFIDタグラベルの構造は図1に限定されるものではなく、様々な形態のタグラベルであって良い。
次に図2に基づいて、本発明のRFIDタグラベルの印刷装置の概略構造を説明する。10は本発明のRFIDタグラベルの印刷装置であり、RFIDタグラベル1に情報を印刷し、また、内包されるICチップ4(図1参照)に情報をリード/ライトする機能を有する。ここで、RFIDタグラベル1は図1で前述した如く、帯状の台紙2に連続して配置され、ロール11に巻き付けられてRFIDタグラベルの印刷装置10に組み込まれている。12はRFIDタグラベル1を搬送する搬送手段としてのプラテンであり、図示しないが駆動モータによって駆動される。13はRFIDタグラベル1の情報印刷部5に印刷する印刷手段としてのプリントヘッドであり、14はプリントヘッド13に供給される熱転写用のインクリボンである。尚、プリントヘッド13はサーマルヘッド方式であり、感熱紙への印刷と、インクリボン14を用いて普通紙に熱転写方式で印刷する二つの印刷方式に対応しており、使用されるRFIDタグラベルの仕様に応じて印刷方式を選択することが出来る。
15はRFIDタグラベル1の搬送経路に配置されるリーダ・ライタアンテナであり、RFIDタグラベル1のタグ側アンテナ3と電磁誘導によって非接触状態で情報の送受信を行い、RFIDタグラベル1に内包されるICチップ4に対して、情報のリード/ライトを実行する。16は制御部であり、リーダ・ライタアンテナ15に対して送受信信号17を入出力してリーダ・ライタアンテナ15を制御する。尚、リーダ・ライタアンテナ15はRFIDタグラベル1の搬送方向(矢印D)に対して垂直方向に配置されていることが、本発明の大きな特徴である。
ここで、プラテン12が駆動モータ(図示せず)によって矢印Eの方向に駆動されると、RFIDタグラベル1の搬送が開始されてロール11は矢印Fの方向に回転してRFIDタグラベル1を順次送り出す。このとき、プラテン12とロール11の間に位置するリーダ・ライタアンテナ15から高周波の磁束が出力され、リーダ・ライタアンテナ15とRFIDタグラベル1に内包されているタグ側アンテナ3は電磁誘導によって結合し、RFIDタグラベル1に内包されるICチップ4に対して情報のリード/ライトが実行される。
次に、プリントヘッド13は、情報のリード/ライトが実行されたRFIDタグラベル1に対して、その情報印刷部5に文字情報やバーコード6を順次印刷する。次に、印刷が終了したRFIDタグラベル1は、プラテン12によって更に搬送され、RFIDタグラベルの印刷装置10の取り出し口18から矢印Gの方向に従って外部に排出される。ここで、前述した如く、リーダ・ライタアンテナ15はRFIDタグラベル1の搬送方向に対して垂直方向に配置されているので、従来例として示した特許文献1(図6参照)と比較して、RFIDタグラベル1に対するリーダ・ライタアンテナ15の設置面積を小さく出来、この結果、RFIDタグラベル1の搬送経路(図2参照)を短く設計することが可能となり、RFIDタグラベルの印刷装置の小型化・軽量化を実現することが出来る。
次に図3(a)と図3(b)に基づいて、本発明のRFIDタグラベルの印刷装置に組み込まれているリーダ・ライタアンテナの構造と動作を説明する。図3(a)はリーダ・ライタアンテナ15の構造の一例を示し、リーダ・ライタアンテナ15は、絶縁性の基台15a上に金属によって成る渦巻き状のアンテナ部15bが形成されている平面アンテナである。尚、矢印Dは、リーダ・ライタアンテナ15に対するRFIDタグラベル1の搬送方向を示している。図3(b)は、リーダ・ライタアンテナ15とRFIDタグラベ
ル1の位置関係と動作を示しており、前述した如く、リーダ・ライタアンテナ15はRFIDタグラベル1の搬送方向(矢印D)に対して垂直方向に配置されている。ここで、RFIDタグラベル1は搬送方向に従って搬送され、図示しないがRFIDタグラベル1の位置検出センサーによって、特定のRFIDタグラベル1aがリーダ・ライタアンテナ15に近接したことが認識されると、制御部16から送受信信号17が出力され、リーダ・ライタアンテナ15は高周波によって駆動される。
これにより、リーダ・ライタアンテナ15から高周波の磁束19が発生し、特定のRFIDタグラベル1aに内包されるタグ側アンテナ3(図1参照)と電磁誘導によって結合され、RFIDタグラベル1aに内包されるICチップ4(図1参照)に対して情報のリード/ライトが実行される。ここで、リーダ・ライタアンテナ15は、前述した如く、RFIDタグラベル1の搬送方向に対して垂直方向に配置されているので、リーダ・ライタアンテナ15から発生する磁束19は、大きく広がることなく適切な指向特性を持つことが出来、この結果、特定のRFIDタグラベル1aに隣接するRFIDタグラベル1b、1cに対して磁束19の干渉が減少し、リード/ライト動作の信頼性を高めることが出来る。これにより、リーダ・ライタアンテナ15を制御する制御部16は、特定のRFIDタグラベルだけを選択的にリード/ライトするデータ処理機能を削除、又は簡単化することが可能となり、印刷装置としてのコストダウンを実現することが出来る。
以上のように、本発明のRFIDタグラベルの印刷装置によるならば、リーダ・ライタアンテナ15がRFIDタグラベル1の搬送方向に対して垂直方向に配置されるので、RFIDタグラベル1の搬送経路が短くなって印刷装置の小型化・軽量化を実現出来、また、リーダ・ライタアンテナ15の指向特性がRFIDタグラベル1に対して適切に設定されるので、隣接するRFIDタグラベル間の干渉が減少し、この結果、リード/ライト動作の信頼性が高く、コストダウンも可能なRFIDタグラベルの印刷装置を提供することが出来る。
次に図4に基づいて、本発明の実施例2のRFIDタグラベルの印刷装置の概略構造を説明する。尚、実施例2は前述の実施例1と基本構成は同じであるので、同一要素には同一番号を付し重複する説明は一部省略する。ここで、RFIDタグラベル1は実施例1と同様に、帯状の台紙2に連続して配置され、ロール11に巻き付けられてRFIDタグラベルの印刷装置10に組み込まれている。また、RFIDタグラベル1を搬送するプラテン12とRFIDタグラベル1を印刷するプリントヘッド13は、ロール11に隣接して配置されている。
リーダ・ライタアンテナ15はプラテン12と取り出し口18の間に配置され、実施例1と同様にRFIDタグラベル1の搬送方向(矢印D)に対して垂直方向に配置されている。すなわち、実施例1に於いて、リーダ・ライタアンテナ15はロール11とプラテン12の間に配置されていたが、実施例2に於けるリーダ・ライタアンテナ15はプラテン12と取り出し口18の間に配置されていることが、両者の大きな違いである。ここで、プラテン12が駆動モータ(図示せず)によって矢印Eの方向に駆動されると、RFIDタグラベル1の搬送が開始されロール11は矢印Fの方向に回転してRFIDタグラベル1を順次送り出す。
ここでまず、プリントヘッド13は、プラテン12によって搬送されるRFIDタグラベル1の情報印刷部5(図1参照)に文字情報やバーコードを順次印刷し、次に、印刷が終了したRFIDタグラベル1に対してリーダ・ライタアンテナ15から高周波の磁束が出力され、リーダ・ライタアンテナ15とRFIDタグラベル1に内包されているタグ側アンテナ3は電磁誘導によって結合し、RFIDタグラベル1に内包されるICチップ
4に対して情報のリード/ライトが実行される。すなわち、実施例2に於いては、プリントヘッド13とリーダ・ライタアンテナ15の位置関係から、RFIDタグラベル1に対して、まず印刷が実施され、次に、内包されるICチップ4に対してリード/ライトが実施される。
以上のように、実施例2は、前述の実施例1に対して印刷とリード/ライトの動作順序が入れ替わることになるが、本発明の特徴であるリーダ・ライタアンテナ15がRFIDタグラベル1の搬送方向に対して垂直方向に配置されているので、RFIDタグラベル1の搬送経路(図4参照)は実施例1と同様に短く設計することが可能となり、RFIDタグラベルの印刷装置の小型化・軽量化を実現することが出来る。また、実施例2に於いてもリーダ・ライタアンテナ15の指向特性はRFIDタグラベル1に対して適切に設定されるので、隣接するRFIDタグラベル間の干渉が減少し、この結果、リード/ライト動作の信頼性が高く、コストダウンも可能なRFIDタグラベルの印刷装置を提供することが出来る。尚、実施例1の構成を採用するか、実施例2の構成を採用するかは、印刷装置の仕様や製造工程の効率化等によって任意に選択して良い。また、本発明のRFIDタグラベルの印刷装置の構成は、実施例1及び実施例2に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更することが出来る。
次に、図5(a)と図5(b)に基づいて、本発明の実施例3を説明する。尚、実施例3の特徴は、リーダ・ライタアンテナ15にシールド部材を取り付け、リーダ・ライタアンテナ15の指向特性を鋭くしたものである。また、実施例3は前述の実施例1及び実施例2と基本構成は同じであるので、同一要素には同一番号を付し重複する説明は省略する。図5(a)に於いて、リーダ・ライタアンテナ15はRFIDタグラベル1の搬送方向(矢印D)に対して垂直方向に配置されている。20aと20bは金属材料によって成る板状のシールド部材であり、リーダ・ライタアンテナ15の両面側を一定間隔で挟み込むように対となって配置される。
ここで、リーダ・ライタアンテナ15は、制御部16からの送受信信号17によって駆動されて高周波の磁束19が出力されるが、リーダ・ライタアンテナ15は、前述した如く、シールド部材20a、20bによって両面が挟まれているので、リーダ・ライタアンテナ15から発生した磁束19の広がりは、図示する如く、シールド部材20a、20bによって制限を受け、シールド部材20a、20bの外側にはほとんど広がることが出来ず、これにより、リーダ・ライタアンテナ15のRFIDタグラベル1に対する磁束19の指向特性は鋭く形成されることになる。
この結果、特定のRFIDタグラベル1aに対しての電磁誘導による結合は更に強化され、一方、隣接するRFIDタグラベル1b、1cへの磁束19の干渉は更に減少するので、極めて信頼性の高いリード/ライト動作を実現したRFIDタグラベルの印刷装置を提供することが出来る。また、リーダ・ライタアンテナ15を制御する制御部16は、特定のRFIDタグラベルだけを選択的にリード/ライトするデータ処理機能を削除、又は簡単化出来る可能性が高くなり、印刷装置としてのコストダウンを実現することが出来る。
図5(b)はリーダ・ライタアンテナ15とシールド部材20a、20bの形態を示す斜視図であり、図示するように、リーダ・ライタアンテナ15は対となっているシールド部材20a、20bによって挟み込まれシールドされている。また、シールド部材20a、20bも、リーダ・ライタアンテナ15と同じくRFIDタグラベル1の搬送方向(矢印D)に対して垂直方向に配置されるので、シールド部材20a、20bがリーダ・ライタアンテナ15の設置面積に大きな影響を与えることはなく、印刷装置の小型化・軽量
化の妨げにはならない。
尚、実施例1ないし実施例3ではラベル形態のRFID記録媒体への印刷装置としたが、記録媒体の形態はラベルに限定されるものではなく、カード、値札、ボタン、ピンなどの形態のRFID記録媒体に印刷を行う印刷装置であってもよいのはいうまでもない。
本発明のRFIDタグラベルの印刷装置に使用されるRFIDタグラベルの一例を示す斜視図である。 本発明の実施例1のRFIDタグラベルの印刷装置の概略を示す側面図である。 本発明のRFIDタグラベルの印刷装置に組み込まれるリーダ・ライタアンテナの一例を示す斜視図である。 本発明のRFIDタグラベルの印刷装置に組み込まれるリーダ・ライタアンテナの動作を示す説明図である。 本発明の実施例2のRFIDタグラベルの印刷装置の概略を示す側面図である。 本発明の実施例3のリーダ・ライタアンテナにシールド部材を追加した形態での動作を示す説明図である。 本発明の実施例3のリーダ・ライタアンテナにシールド部材を追加した形態を示す斜視図である。 従来の印刷装置の概略を示す側面図である。 従来の印刷装置のリーダ・ライタアンテナの指向特性を示す説明図である。
符号の説明
1 RFIDタグラベル
2 台紙
3 タグ側アンテナ
4 ICチップ
5 情報印刷部
6 バーコード
10 RFIDタグラベルの印刷装置
11、32 ロール
12、33 プラテン
13 プリントヘッド
14 インクリボン
15、35 リーダ・ライタアンテナ
15a 基台
15b アンテナ部
16、36 制御部
17、37 送受信信号
18、38 取り出し口
19、39 磁束
20a、20b シールド部材
30 印刷装置
31 配送タグラベル
34 感熱プリントヘッド

Claims (5)

  1. 情報の送信又は受信を行う第一のアンテナと情報を記憶する記憶部を有する記録媒体を所定方向に搬送する搬送部と、前記記録媒体に印刷を行う印刷部と、前記記録媒体の第一のアンテナとの間で情報の送信又は受信を行う第二のアンテナとを有する印刷装置であって、前記第二のアンテナはコイル形状のアンテナであり、前記コイル形状が形成する平面が前記所定方向と垂直となるように配置されていることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記第二のアンテナが形成する前記平面の両側にシールド部材を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第二のアンテナは渦巻き形状であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記記録媒体は長尺の基台に複数配置されており、前記第二のアンテナは、前記複数配置されている記録媒体の特定の記録媒体に対して選択的に情報の送信又は受信を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記記録媒体はRFIDタグラベルであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の印刷装置。
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