JP2008137787A - 用紙搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ICタグ付き用紙を取扱う用紙搬送装置において、用紙が正規の位置にあるかを判断する。また、複数のICタグを備えた用紙の取扱いにおいて、個々のICタグに対し、別個に通信を行う。
【解決手段】ICタグ30と、これと通信を行うリーダライタ28のアンテナの間に、通信可能範囲を限定する開口34を有するシールド板36を配置する。開口34に対向する位置をICタグ30が通過すると、通信が確立され、これをもって用紙14が正規の位置を通過したことが判定される。用紙14が通過したのに通信が確立できなければ、正規の位置を通過しなかったと判定される。シールド板36とリーダライタ28を移動して、用紙に複数備えられたICタグと、別個に通信を行うことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ICタグ付き用紙を搬送する用紙搬送装置に関する。
微小な無線チップを対象物に取り付け、このチップと無線通信を行って対象物の認証を行うRFID(Radio Frequency Identification)と呼ばれる認証システムが実用に供されている。対象物に取り付けられる無線チップは、非接触ICタグ、RFIDタグなどと呼ばれている。以下、この非接触ICタグを、ICタグと記す。
このICタグを用紙に取り付け、所定の情報をこのタグに記録し、後にこの情報を読み出して利用する技術が開発されている。また、一旦記録した内容を書き換えることも可能であり、バーコード、二次元コードなどによる識別に比べて、より広い用途への適用が期待されている。下記特許文献1には、連続紙に印刷する装置に関し、所定の間隔で非接触ICタグを取り付けた連続紙を取り扱う技術が記載されている。
また、下記特許文献2には、ICタグの記憶内容の改ざんを防止するために、金属シートにより電磁波の遮蔽を行う技術が記載されている。
特開2003−140548号公報 特開2004−352342号公報
所定の大きさに裁断されたシート紙を取り扱う場合、シート紙が所定の位置にあるかが重要である。例えば、シート紙に印刷を行う場合、シート紙が所定の位置からずれていれば、ずれた位置に印刷が行われてしまう。よって、シート紙がずれていないかを判断する技術が望まれている。また、1枚のシート紙に複数のICタグが付与されている場合、複数のタグのうち、通信の対象となるタグを特定しなければならない。
本発明は、上記の要望のうち、少なくとも一つを達成することを目的とする。
(1)本発明の用紙搬送装置は、ICタグ付き用紙が給紙部から排紙部に搬送される経路である搬送経路と、給紙部、排紙部および搬送経路の何れかの所定位置で、用紙と対向するように配置されるアンテナと、アンテナを介して非接触で用紙のICタグとの通信を行うリーダライタと、アンテナと用紙の間に介在し、ICタグとの通信が可能な範囲を限定する開口を有する通信範囲限定部材と、を有する。
(2)上記(1)に記載の用紙搬送装置において、ICタグは用紙の所定位置に配置され、さらに、ICタグが、通信範囲限定部材の開口により限定された通信可能範囲を通過する、またはこの通信可能範囲に存在することを、リーダライタとICタグの通信状況から判断し、用紙が正規位置にあるかを判断する用紙位置判定部を有するようにできる。
(3)上記(2)に記載の用紙搬送装置において、用紙位置判定部は搬送経路を搬送される用紙の通過位置の判断を行うようにできる。
(4)上記(2)に記載の用紙搬送装置において、用紙位置判定部は排紙部に置かれた用紙の位置の判断を行うようにできる。
(5)上記(2)に記載の用紙搬送装置において、用紙位置判定部は給紙部に置かれた用紙の位置の判断を行うようにできる。
(6)上記(2)から(5)のいずれか一つに記載の用紙搬送装置において、通信範囲限定部材の開口の面積を変更する開口面積変更手段を有するようにできる。
(7)上記(2)から(5)のいずれか一つに記載の用紙搬送装置において、通信範囲限定部材の開口の位置を変更する開口位置変更手段を有するようにできる。
(8)上記(2)から(5)のいずれか一つに記載の用紙搬送装置において、通信範囲限定部材の用紙またはアンテナからの距離を変更し、通信可能範囲の大きさを変更する通信範囲変更手段を有するようにできる、
(9)上記(1)に記載の用紙搬送装置において、前記用紙のICタグは、1枚の用紙に複数が付与されており、通信範囲限定部材の開口の位置を、複数のICタグの一つ一つに対向するよう順次変更する開口位置変更手段、を有し、個々のICタグとの通信は、順次別個に行われるようにできる。
(10)上記(9)に記載の用紙搬送装置において、通信範囲限定部材の開口の面積を変更する開口面積変更手段を有するようにできる。
(11)上記(9)に記載の用紙搬送装置において、通信範囲限定部材の用紙またはアンテナからの距離を変更し、開口による通信可能範囲を変更する通信範囲変更手段を有するようにできる。
上記(1)の構成によれば、ICタグとの通信が可能な範囲を限定することができる。
上記(2)の構成によれば、用紙が正規の位置にあるかを判断できる。
上記(3)の構成によれば、搬送経路上の用紙が正規の位置を通過したかを判断できる。
上記(4)の構成によれば、排紙部に置かれた用紙が正規の位置にあるかを判断できる。
上記(5)の構成によれば、給紙部に置かれた用紙が正規の位置にあるかを判断できる。
上記(6)の構成によれば、通信可能な範囲の大きさを変更することができる。
上記(7)の構成によれば、通信可能な範囲の位置を変更することができる。
上記(8)の構成によれば、通信可能な範囲の大きさを変更することができる。
上記(9)の構成によれば、複数のICタグを備えた用紙に対応できる。
上記(10)の構成によれば、通信可能な範囲の位置を変更することができる。
上記(11)の構成によれば、通信可能な範囲の大きさを変更することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる画像処理装置としてのプリンタ10の概略構成図である。以下で説明するプリンタ10は、比較的大型の高速プリンタであり、比較的長さの短い用紙、すなわちシート状の用紙を順次処理する装置を想定している。本実施形態の用紙搬送装置は、このシート状の用紙を送る装置としてプリンタ10に組み入れられている。しかし、本発明の用紙搬送装置は、大型、高速機に限らず、複写機や小型プリンタ、スキャナなどにも適用することができる。「用紙」は、いわゆるコピー紙などの薄い紙の他、樹脂製のフィルム、厚紙などを含む用語として用いる。
給紙部12には、印刷待ちの用紙14が積載されて収容された給紙トレイ12a,12b,12c,12dが備えられている。この実施形態のプリンタ10においては、給紙部は4個であるが、その数はこれに限定されない。給紙部12の用紙は、搬送路16に沿って印刷部18に送られる。印刷部18においては、原稿画像データに基づきトナー画像が形成され、これが転写部20において、搬送路16上を送られてくる用紙14に転写される。トナー画像が転写された用紙14は、更に搬送路16を送られ、定着部21に達する。定着部21には、定着ローラが設けられており、これにより用紙上のトナーに対して加熱、加圧が行われ、トナーが用紙に定着される。
トナー画像の転写および定着によって画像の印刷が終了した用紙14は、さらに、下流へと搬送されて、排紙部22または両面印刷用搬送路24に送られる。排紙部22には、排紙トレイ22a,22b,22cが備えられており、用紙14ごとに所定の排紙トレイに送られる。この実施形態のプリンタ10は、前述のように3つの排紙部を有するが、この数はこれに限定されない。また、複数の排紙トレイの内、一つを印刷不良の用紙を排紙する不良印刷用排紙トレイとすることができる。このプリンタ10の場合、排紙部22cがこれにあたる。両面印刷用搬送路24に送られた用紙14は、表裏を反転されて、再び搬送路16に戻されて印刷部18に送られ、裏面への印刷が行われる。
プリンタ10は、ICタグ30(図2参照)が取り付けられた用紙14を取り扱う際に、このタグと通信を行うための通信部26を有している。通信部26は、搬送路16上の給紙部12と印刷部18の間、特に両面印刷用搬送路24と印刷部18の間に設けることができる。しかし、搬送路16上のどの位置に設けることも、さらには給紙部12または排紙部14に設けることも可能である。通信部26においては、搬送されてきた用紙14のICタグに対し、所定の情報を書き込むこと、また記憶されている情報を読み出すことができる。
図2は、通信部26の主要構成を示す図である。搬送路16の上方には、アンテナ内蔵型のリーダライタ28が配置され、搬送路上を送られる用紙14に取り付けられたICタグ30との通信が可能となっている。リーダライタ28は、制御部32の制御に従い、制御部32から送られた情報をICタグ30に書き込み、またICタグ30から情報を読み出し、これを制御部32に送る。ICタグ30は、用紙14上の所定の位置に取り付けられており、取り付けの態様としては、埋め込まれるように設けることもできるし、また貼付してもよい。搬送路16とリーダライタ28の間には、開口34を有するシールド板36が配置されている。シールド板36は、導電性材料、好ましくは金属材料の形成され、リーダライタ28の送受する電磁波の内、シールド板36を通過しようとする電磁波を遮蔽する。言い換えれば、リーダライタ28の通信可能な範囲は、シールド板36の開口34を通過する電磁波の到達する範囲に限定される。
図3は、搬送路16の平面図である。搬送路16の一方の側方には、側壁38が設けられており、用紙14は、この側壁38に突き当てられて、搬送方向に対し横方向の位置が決められる。図3(a)は、用紙14が、側壁38が突き当った状態、すなわち正規の状態で搬送されている状態を示し、図3(b)は、用紙14が、側壁38に正規の位置にない状態で搬送されている状態を示している。また、搬送路16には、用紙14が、搬送方向においてリーダライタ28との通信が可能となる位置に達したことを検出する用紙センサ40が配置されている。用紙センサ40は、例えば、光センサを用いることができ、センサ自身が発した光が、用紙により反射し、この反射光を受けて用紙の有無を検出することができる。図3(a)に示すように、ICタグ30が開口34に対向する位置に搬送されてくると、用紙センサ40は、用紙14が通信可能な領域に達したことを検出し、これを制御部32に伝達する。用紙センサ40は、用紙14が図3(b)に示す横方向に関し正規の位置でない位置にある場合でも、用紙14が、このセンサの位置に達したことを検出して、制御部32に知らせる。
用紙14が正規の位置で搬送されると、用紙14に取り付けられたICタグ30は、シールド板36の開口34の位置を通過する。この通過のときに、リーダライタ28とICタグ30間の通信が確立し、情報の送受が行われる。一方、用紙14が正規の位置で搬送されている場合、ICタグ30は開口34の位置を通過せず、通信を行うことができない。用紙センサ40が、用紙14が当該センサの位置に到達したことを検出したとき、ICタグ30との通信が確立されなければ、制御部32は、用紙14が横方向における正規の位置にない、すなわち横にずれていると判断する。
図4は、排紙部22の排紙トレイ22a,22bの少なくとも一方のトレイに対応して、リーダライタ28とシールド板36を配置した例を示す図である。図において、リーダライタ28は省略されているが、図2と同様、シールド板の開口34に対向して設けられている。また、排紙トレイ22a,22bの端には、ストッパ壁42が配置され、搬送されてきた用紙14は、このストッパ壁42に突き当たって、この位置で積み重ねられていく。用紙14がストッパ壁42に平行に突き当たった状態にあるのが、正規の位置である。この正規の位置に用紙14がある状態が図4(a)に示されており、このとき、用紙14上のICタグ30と開口34の位置が一致する。したがって、用紙14が排出されたときに、ICタグ30との通信が確立されなければ、制御部32は、用紙14が正規の位置に置かれなかったと判断する。用紙14が正規の位置でない位置にある場合としては、例えば、図4(b)に記載のように、用紙14がストッパ壁42に達しないか、または達した後、跳ね返って、ストッパ壁42から離れた位置に置かれた場合が考えられる。また、図4(c)のように用紙14が正規の位置に対して斜めになった場合、図4(d)のように、横方向にずれた場合なども考えられる。
図5は、給紙部12の給紙トレイ12a〜12dの少なくとも一つのトレイに対応して、リーダライタ28とシールド板36を配置した例を示す図である。図において、リーダライタ28は省略されているが、図2と同様、シールド板の開口34に対向して設けられている。また、給紙トレイ12a〜12dの端には、ストッパ壁44が配置され、用紙14がユーザ等により投入されるときは、このストッパ壁44に用紙14の束の一辺が突き当てられて、位置合わせがなされる。正規に位置合わせがなされた場合には、図5(a)に示すように、開口34とICタグ30の位置が一致し、ICタグ30とリーダライタ28の通信が確立する。一方、例えば、図5(b)のように用紙14がストッパ壁44に突き当てられていない状態であれば、ICタグ30と開口34の位置がずれ、通信が遮断される。また、図5(c)のように、用紙が反転されて、すなわち180度回転した状態でセットされた場合、ICタグ30は、リーダライタ28から大きく離れてしまい、これらの間の通信が確立されない。制御部32は、他の条件、例えば用紙トレイが正規の位置に装着された、などから用紙が投入されたと判断できるのに、ICタグ30との通信が行われないと、用紙14のセット不良を判断する。
搬送路16上、排紙部22、給紙部12に配置されるシールド板36の大きさは、リーダライタ28とICタグ30の通信が、シールド板36の外側を通る電磁波により確立しない程度の大きさを有している必要がある。確実に、開口34以外を介して通信が行われないようにするために、より大きな面積を覆うように、例えば、搬送路16等の幅方向全体にわたって覆うシールド板36を用いることもできる。
また、ICタグ30の取り付け位置が異なる用紙を取り扱う場合に対応するために、シールド板36とリーダライタ28の位置を移動できるように構成することができる。例えば、搬送路16等を横切る方向に延びるガイドに沿ってシールド板36等を移動可能とし、ボールねじ等により移動させるようにできる。さらに、用紙搬送方向にも移動できるように構成することもできる。また、電磁誘導型(例えば13.56MHzの周波数の電磁波を用いるタイプ)のRFIDの場合、リーダライタのアンテナの大きさが電磁波の波長に依存することがないので、比較的大きなアンテナを装備することができる。このような、大きなアンテナを設けた場合、アンテナの通信可能範囲をシールド板の開口により限定し、シールド板を移動させて限定された通信可能範囲を移動するように構成することもできる。
このように、通信可能範囲を移動するように構成すれば、後述する1枚に複数のICタグを備えた用紙を取り扱う際、個々のICタグと独立して通信を行うようにできる。すなわち、シールド板の開口を一つのICタグの位置に移動して、このタグとのみ通信を行う。
また、シールド板36の開口34の大きさを変更できるように構成してもよい。例えば、図6のように、シールド板36を本体36aとスライド片36bとから構成し、スライド片36bを、図の一点鎖線で示す位置にスライドさせることによって開口34の大きさを変更させることができる。
また、シールド板36およびリーダライタ28の一方または双方を搬送路16等に対して交差する方向に移動させることで、開口34に対応する通信可能範囲を変更するようにできる。例えば図7に示すように、リーダライタ28を搬送路16に対して直交する方向に移動させて近づけることにより、通信可能範囲がA1で示す領域から、A2で示す領域に変更される。
図8には、一枚の中に複数の電磁誘導型のICタグ52a〜52dを備えた用紙50が示されている。以下において、ICタグ52a〜52dの個々を区別する必要がない場合添え字a,b,c,dを省略し、単に符号52を用いて説明する。また、以下に登場する各構成についても、必要に応じて添え字a〜dを省略する。上記のように1枚に複数のICタグ52を設けた用紙は、例えば印刷時には、用紙50の元の大きさのまま印刷を行い、印刷後裁断して、裁断後は、分割された個々の用紙54a〜54dごとに使用される。この分割された小さい用紙ごとに、少なくとも一つずつICタグ52a〜52dが設けられている。したがって、分割後の用紙50a〜50dごとに別個の情報をICタグ52a〜52dに書き込むことができる。用紙50を裁断する前に、1枚の用紙50の複数のICタグ52に別個の情報を記憶したいという要望がある。
図9および図10は、1枚の用紙に備えられた複数のICタグ52に対し、別個に通信を行う搬送装置の通信部56の要部構成を示す図であり、図10は、図9に示すX−X線による断面図である。搬送路16上には、リーダライタのアンテナ58が配置されている。アンテナ58は、1枚の用紙の全てのICタグ52を通信可能範囲とすることが可能な程度の大きさに定められている。通信部56は、用紙搬送方向を横切る方向に延びる3本の横フレーム60と、搬送方向に延びる1本の縦フレーム62を有している。これらのフレーム60,62は、用紙50の分割する線に対応して設けられている。すなわち、実施形態においては、中央の横フレーム60と縦フレーム62によって、分割された領域それぞれに、一つのICタグ52が属するようになっている。このようにフレームによって区画された各領域のそれぞれには、電磁波を遮蔽するシールド膜64a〜64dが設けられている。
シールド膜64は、電磁波を遮蔽する材料で構成されるか、またはそのような材料の層を少なくとも1層含む。また、シールド膜64は、可撓性のある材料であり、搬送路16の側方に設けられたロール軸66a〜66dに巻き取ることができるようになっている。図9および図10においては、シールド膜64aがロール軸66aに巻き取られた状態で示され、他のシールド膜64b〜64dは、ロール軸66b〜66dから繰り出されて、搬送路16上を覆うように位置している。
図9および図10に示された状態では、ICタグ52aとのみ通信が可能状態である。つまり、本来、アンテナ58の通信可能範囲は、複数のICタグ52の全てを含む程度に広いが、シールド膜64a〜64dを適宜開閉することで、その通信可能範囲が限定される。ICタグ52aとの通信が終了後は、シールド膜64aをロールから繰り出して、ICタグ52aを覆うようにし、次に読み取り、書き込むを行うICタグ52に対応するシールド膜64を巻き取り、これとの通信が可能なようにする。これを順次繰り返し、必要な複数のICタグ52に対して読み取り、書き込みの処理を行う。必要なICタグ52全ての処理が終了したら、用紙50を後流へ送り出す。また、シールド膜64を完全に巻き取らず、一部搬送路上に残すようにすれば、開口面積、すなわち、通信可能範囲の大きさを変更することもできる。
図11は、シールド膜とこれを巻き取ったロールの他の構成例を示している。シールド膜68は、搬送路の左右の側端に位置するロール軸70a,70bの双方に巻き取られることができる。シールド膜68は、その長さ方向に、電磁波を遮蔽する部分72、透過する部分74を有している。図11においては、透過する部分74がICタグ52aに対向する位置にあり、ICタグ52dには電磁波を遮蔽する部分72が対向している。シールド膜68のロール軸70aに巻き付けられた部分を繰り出し、ロール軸70bに巻き取るようにすると、電磁波を透過する部分74が図中右方向に移動し、ICタグ52dに対向する位置とすることができる。このとき、ICタグ52aに対しては、電磁波を遮蔽する部分72が対向する。この例のように、対向するロール軸70a,70bの間で、シールド膜68のやりとりを行う構成を採る場合、電磁波を透過する部分の長さを適宜定めておけば、シールド膜の移動する方向にICタグ52が3つ以上配列されている場合にも対応することができる。
図12は、1枚に複数のICタグ52が設けられた用紙50に対応した通信部76の要部構成を示す図である。図9および図10に示す通信部56においては電磁波を遮蔽する部材が可撓性のある膜状の部材であるのに対し、図12の通信部76においては、剛体の板状の部材である点で相違する。用紙50上の複数のICタグの数に対応した数(図においては4個)のシールド板78a〜78dが設けられている。シールド板78は、電磁波を遮断する材質、例えば金属の板であってもよく、また、電磁波を遮断する材質の層を含む板状部材であってもよい。
ぞれぞれのシールド板78には、アクチュエータ80a〜80dが備えられ、シールド板78を移動させる。図12に示す状態は、ICタグ52aとの通信を可能とし、他のICタグ52b〜52dとの通信は遮断された状態を示している。前述した通信部56のシールド膜68と同様に、シールド板78を順次開閉することによって、複数のICタグ52に対し、個別の処理を行うことができる。
図13は、図12のシールド板を有する通信部76の変形例の要部構成を示す図である。この変形例は、2枚のシールド板82a,82bを有する。このシールド板82も、前述のシールド板78と同様に、電磁波を遮断する材質の板、またはこのような材質の層を含む板状部材とすることができる。これらのシールド板82には、それぞれ、シールド板を移動させるためのアクチュエータ(不図示)が設けられている。図13(a)に示すように、シールド板82aを図中下方に移動させると、ICタグ52aが通信可能状態となる。また、図13(b)のように図中上方に移動させると、ICタグ52dが通信可能な状態となる。ICタグ52b,52cとの通信を可能にするには、もう一方のシールド板82bを、前述のシールド板82aの操作と同様に操作する。
図14は、図12のシールド板を有する通信部76のさらに他の変形例の要部構成を示す図である。この変形例のシールド板84は、1箇所に開口86を有する1枚の板であり、アクチュエータ86により回転駆動されることにより、開口86の位置が移動する。図示する例においては、シールド板84は円板であり、その円の中心が回転中心となっている。開口86は、円板の中心からずれて位置し、シールド板84が回転することにより、シールド板の中心の周りを回転運動する。この開口86の回転運動の軌跡上に、用紙50の各ICタグ52a〜52dが位置するようにする。これにより、開口86の位置を順次変更させて、個々のICタグ52の通信を独立して行えるようにしている。図14(a)は、開口86がICタグ52aに対向する位置にある状態を示し、図14(b)は、ICタグ52bに対向する位置にある状態を示す。ICタグ52c,52dについても、シールド板84を回転させて開口86を移動させることにより、それぞれ別個に通信可能となる。
以上、複数のICタグを備えた用紙のとして、4個のタグを備えたものについて説明したが、ICタグの数は、これに限定されない。
高速プリンタの用紙の搬送に係る概略構成を示す図である。 用紙のICタグとの通信を行う通信部の要部構成を示す図である。 搬送路を搬送される用紙のICタグとの通信を利用した用紙位置の判別方法を説明する図である。 排紙トレイ上にある用紙の位置の判別方法を説明する図である。 給紙トレイ上にある用紙の位置の判別方法を説明する図である。 開口の大きさを変更できるようにしたシールド板の一例を示す図である。 シールド板またはリーダライタのアンテナの、搬送路からの距離の変化により通信可能範囲の変更を説明する図である。 1枚に複数のICタグが付けられた用紙を示す図である。 複数のICタグを備えた用紙に対応した通信部の要部構成を示す平面図である。 図9に示すX−X線における断面図である。 複数のICタグを備えた用紙に対応した通信部の変形例の要部を示す図である。 複数のICタグを備えた用紙に対応した通信部の他の変形例の要部を示す図である。 複数のICタグを備えた用紙に対応した通信部のさらに他の変形例の要部を示す図である。 複数のICタグを備えた用紙に対応した通信部のさらに他の変形例の要部を示す図である。
符号の説明
10 プリンタ、12 給紙部、14,50 用紙、16 搬送路、22 排紙部、26,56,76 通信部、28 リーダライタ、30,52 ICタグ、34,86 開口、36,78,82,84 シールド板(通信範囲限定部材)、64,68 シールド膜(通信範囲限定部材)、72 遮蔽部分、74 透過部分、80 アクチュエータ。

Claims (11)

  1. ICタグ付き用紙が給紙部から排紙部に搬送される経路である搬送経路と、
    給紙部、排紙部および搬送経路の何れかの所定位置で、用紙と対向するように配置されるアンテナと、
    アンテナを介して無線で用紙のICタグとの通信を行うリーダライタと、
    アンテナと用紙の間に介在し、ICタグとの通信が可能な範囲を限定する開口を有し、開口周囲において電磁波を遮蔽する通信範囲限定部材と、
    を有する用紙搬送装置。
  2. 請求項1に記載の用紙搬送装置であって、
    ICタグは用紙の所定位置に配置され、さらに、
    ICタグが、通信範囲限定部材の開口により限定された通信可能範囲を通過する、またはこの通信可能範囲に存在することを、リーダライタとICタグの通信状況から判断し、用紙が正規位置にあるかを判断する用紙位置判定部、
    を有する用紙搬送装置。
  3. 請求項2に記載の用紙搬送装置であって、用紙位置判定部は搬送経路を搬送される用紙の通過位置の判断を行う、用紙搬送装置。
  4. 請求項2に記載の用紙搬送装置であって、用紙位置判定部は排紙部に置かれた用紙の位置の判断を行う、用紙搬送装置。
  5. 請求項2に記載の用紙搬送装置であって、用紙位置判定部は給紙部に置かれた用紙の位置の判断を行う、用紙搬送装置。
  6. 請求項2から5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置であって、通信範囲限定部材の開口の面積を変更する開口面積変更手段を有する、用紙搬送装置。
  7. 請求項2から5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置であって、通信範囲限定部材の開口の位置を変更する開口位置変更手段を有する、用紙搬送装置。
  8. 請求項2から5のいずれか1項に記載の用紙搬送装置であって、通信範囲限定部材の用紙またはアンテナからの距離を変更する通信範囲変更手段を有する、用紙搬送装置。
  9. 請求項1に記載の用紙搬送装置であって、
    前記用紙のICタグは、1枚の用紙に複数が付与されており、
    通信範囲限定部材の開口の位置を、複数のICタグの一つ一つに対向するよう順次変更する開口位置変更手段、
    を有し、個々のICタグとの通信は、順次別個に行われる、用紙搬送装置。
  10. 請求項9に記載の用紙搬送装置であって、通信範囲限定部材の開口の面積を変更する開口面積変更手段を有する、用紙搬送装置。
  11. 請求項9に記載の用紙搬送装置であって、通信範囲限定部材の用紙またはアンテナからの距離を変更し、開口による通信可能範囲を変更する通信範囲変更手段を有する、用紙搬送装置。
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