JP2012037676A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速印刷を行う場合にも、記録媒体の搬送速度の低下を抑えつつデータ書込部からデータ格納部へのデータの書込を行うことが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】第1搬送手段により第1搬送経路R1に沿って搬送される記録媒体に対し印刷部20により印刷処理を行うと共に、記録媒体に設けられたデータ格納部18に対し非接触でデータを書き込むことを可能とする。制御手段110は、データ格納部に対して複数回のデータ書込処理を実行するとき、第2搬送手段を用いて記録媒体をデータ格納部の上流に導くと共に、データ格納部に対してデータ書込処理を実行させる。
【選択図】図1
【解決手段】第1搬送手段により第1搬送経路R1に沿って搬送される記録媒体に対し印刷部20により印刷処理を行うと共に、記録媒体に設けられたデータ格納部18に対し非接触でデータを書き込むことを可能とする。制御手段110は、データ格納部に対して複数回のデータ書込処理を実行するとき、第2搬送手段を用いて記録媒体をデータ格納部の上流に導くと共に、データ格納部に対してデータ書込処理を実行させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、搬送手段により搬送される記録媒体に設けられたデータ格納部に対し非接触でデータを書き込むことが可能な画像形成装置に関する。
近年、非接触で情報を送受信可能なRFID(Radio Frequency Identification)システムと呼ばれる自動認識システムが広く普及してきている。このRFIDシステムは、非接触ICを用いたシステムの一つであり、RFIDタグとRFIDリーダ/ライタとから構成される。RFIDタグとしては、通信アンテナと不揮発性メモリを含む電子回路を搭載したものがあり、通信アンテで受信したデータの不揮発性メモリへ格納および受信したデータのRFIDリーダ/ライタへの送信などを可能とする。一方、RFIDリーダ/ライタは、RFIDタグと通信を行うRFID読み取り書き込み用アンテナを有し、RFIDタグへのデータの書込み、RFIDからのデータの読取を行う。このRFIDシステムの特徴は、RFIDリーダ/ライタとRFIDタグとの間のデータの授受を電波を介して非接触で行い得ること、複数のRFIDタグとの同時通信などが可能であること、並びに障害物等の影響を受けにくいことなどが挙げられる。
このようにRFIDシステムは、バーコードや二次元コードなどの従来の自動認識システムでは得られない優れた特徴を有しているため、自動化が進む物流・流通分野などをはじめ、様々な分野において注目されている。現在、RFIDシステムの利便性、有用性を、プリンタで印刷される記録媒体(記録シート)に応用することも提案されている(特許文献1参照)。
この特許文献1には、印刷シート上にRFIDタグを備え、ユーザID番号などを書き込み、画像が印刷された印刷シートに個人情報を関連付けて、画像情報の不正使用を防止するシステムが開示されている。
特許文献1に示すように印刷シートのRFIDタグに情報を書き込むシステムにおいて、RFIDタグに書き込むべき情報量は、印刷の高品位化、印刷媒体の多様化などに伴ってさらに増大して行くものと考えられている。また、複写機やインクジェットプリンタなどの画像形成装置の印刷速度は高速化する傾向にあり、これに伴って記録媒体の搬送動作も高速化される傾向にある。このようなRFIDタグに書き込むべき情報量の増大とRFIDタグへの印刷速度の高速化により、RFIDタグへの書込機能を有する画像形成装置では、記録媒体と共に高速に移動するRFIDタグに対し、多量なデータの書き込みを要求されることがある。この場合、1回の書き込み処理で全ての情報を書き込むことは困難になる。
このような問題に対し、従来では記録媒体を停止させてデータをRFIDに書き込む方法を採っていた。しかし、データの書込においてその都度、印刷媒体を停止させた場合には、画像形成装置のスループットが大幅に低下すると共に、印刷位置のずれ等が発生して画像品質が低下するという問題が発生する。また、印刷媒体を停止させるための機構やスペースなども必要となるため、機構が複雑になり、コスト増加や装置の大型化を招くという問題も生じる。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、高速印刷を行う場合にも、記録媒体の搬送速度の低下を抑えつつデータ書込部からデータ格納部へのデータの書込を行うことが可能な画像形成装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を有する。
すなわち、本発明の第1の形態は、記録媒体を搬送するための第1搬送手段により搬送される記録媒体に対し印刷処理を可能とする印刷部と、前記記録媒体に設けられたデータ格納部に対し非接触でデータを書き込むことが可能なデータ書込部とを有する画像形成装置であって、前記第1搬送手段により前記印刷部および前記データ格納部を経由した記録媒体を前記印刷部および前記データ格納部の上流に導く第2搬送手段と、前記データ格納部に対して複数回のデータ書込処理を実行する場合に、前記第2搬送手段を用いて前記記録媒体を前記データ格納部の上流に導いた後、当該記録媒体のデータ格納部に対して前記データ書込手段によるデータ書込処理を実行させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、高速印刷を行う場合にも、記録媒体の搬送速度の低下を抑えつつデータ書込部からデータ格納部へのデータの書込を行うことができ、良好なスループットでの印刷が可能になると共に、装置の大型化およびコスト増大を抑えることが可能になる。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
以下、図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における両面記録可能な画像形成装置の一例を示す断面図である。本実施形態では、電子写真記録方式の画像形成装置を例に採り説明する。なお、この図1では、基本的な印刷装置の構成を示すが、画像データ入力装置(スキャナ)や、印刷された媒体の後処理を行う後処理装置(フィニッシャ)などのオプション機器を接続した構成とすることも可能である。
図1に示す画像形成装置1は、RFIDタグを取り付けた記録媒体を収納することが可能なカセットトレイ10a、10b及び、手差しで記録媒体をセットする手差しトレイ15を備えている。また、カセットトレイ10a、10b、または手差しトレイ15から選択的に記録媒体を一枚ずつ送り出すためのピックアップローラ11a,11b、16およびローラ12a,12b等が設けられている。さらに、画像形成装置1は、記録媒体の位置を検出するレジセンサ13、記録媒体に印字を行う画像形成ユニット(印刷部)20へ送り出すためのレジストローラ14を備えている。本体カセットトレイ10a、10b、もしくは手差しトレイ15から給紙された記録媒体は、レジセンサ13の検出信号に基づきレジストローラ14で一旦停止する。そして、画像形成ユニット20の印刷タイミングに合わせてレジストローラ14を駆動して画像形成ユニット20へとシートを送り出す。
さらに、図2に示す記録媒体17に取り付けられているデータ格納部としてのRFIDタグ18(以下、単にタグ18とも記す)と通信してタグ18にデータを書き込むためのRFIDリーダ/ライタユニット部(データ書込部)100が設けられている。以下、このRFIDリーダ/ライタユニット部100を(R/Wユニット部100とも記す)。
画像形成ユニット20は、像担持体としての感光ドラム21、該ドラム21を帯電させる帯電器22、感光ドラム21に画像データに応じたトナーを付着させる現像ユニット23、感光ドラム21に付着したトナーをシートに転写する転写ローラ24等を備える。
記録媒体への画像形成時には、まず、帯電器22により均一な電荷を与えて感光ドラム21を帯電させ、その感光ドラム21にレーザビーム等の光線を照射することによって静電潜像を形成する。次いで現像ユニットによって感光ドラムの表面にトナーを付着させて顕像を形成する。その後、レジストローラ14によって画像形成ユニット20に搬送されたシートを転写ローラ24へと送り、ここを通過させることによって感光ドラム21上に付着したトナーをシートに転写させる。最後に定着ユニット(定着部)30で、シートに転写されたトナーに熱と圧力とを加えて溶着させる。以上の工程を経てシートには画像が形成される。片面印刷では、画像の形成されたシートは排紙ローラ31により排紙トレイ32へと排出される。
一方、両面印刷を行う際には、前述のようにして記録媒体の一面に画像を形成した後、定着ユニット30と排紙ローラ31との間に設けたフラッパ40を切り換える。これにより、記録媒体の搬送経路は、前述の片面記録時の搬送経路(第1搬送経路)R1から分岐した第2搬送経路R2へと切り換わり、定着ユニット30を通過した記録媒体を正回転している一対の反転ローラ(反転部)41の間に送り込む。この後、反転ローラ41を逆回転させて第2搬送経路R2へと記録媒体を送り出し、さらに第2搬送経路R2を経由して、再び第1搬送経路R1中に設けられたレジストローラ14まで搬送する。その後、画像形成ユニット20及び定着ユニット30による前述の印刷動作によって記録媒体の裏面に画像を形成し、フラッパ40の切換えによって排紙トレイ32へと排出する。なお、上記の第1搬送経路は、記録媒体が画像形成ユニット20の手前から画像形成ユニット20を通過して排紙ローラに至る経路を指す。より具体的には、ローラ12bから排紙ローラ31に至る経路を指す。また、第2搬送経路R2は、現像ユニットを通過した記録媒体を、その表裏を反転させて画像形成ユニット20より上流に送り込む経路である。具体的には、第1経路との分岐部を構成するフラッパ40から反転ローラ41、ローラ42,43を経てローラ12bに至る経路を指す。なお、上記第1搬送経路R1とこれに沿って記録媒体を搬送する各種ローラによって第1搬送手段が構成され、上記第2搬送経路R2とこれに沿って記録媒体を搬送する各種ローラによって第2搬送手段が構成されている。
図2(a)は本発明の画像形成装置が記録媒体として使用するRFIDタグ付き記録媒体17の模式図であり、図2(b)は、RFIDタグ18の模式図である。RFIDタグ付き記録媒体17は、記録シートの一部(図では角部)にRFIDタグ18を取り付けたものとなっている。図2(b)に示すように、タグ18は電子情報を記憶するための不揮発性メモリを搭載したICチップ102と通信アンテナ101とから構成されている。RFIDタグ付き記録媒体は、R/Wユニット100の読み取り書き込みアンテナから発生する電波を利用して非接触で通信を行い、通信アンテナ101を介してタグ18にデータを書き込むことが可能である。
図3は、本実施形態における制御系の概略構成を示すブロック図である。
CPU110はROM112に格納されているプログラムを実行することで画像形成装置全体の動作を制御するもので、本発明における制御手段、判別手段としての機能を有する。入出力ポート(I/O)111は、CPU110のアドレスバス、データバスにより接続されており、この画像形成装置を制御するモータ、クラッチ等の各種アクチュエータ(不図示)や、記録媒体の位置を検知するためのセンサ等の入力(不図示)が接続されている。
ROM112には、CPU110の制御プログラムが書き込まれている。RAM113は、CPU110による制御動作時に、各種データを一時的に記憶するために使用される。また、RAM113には、ホストから送られるRFIDデータをページ単位で格納するRFIDバッファメモリ140が含まれている。CPU110は、ROM112に記憶されている制御プログラムに従って、入出力ポート111を介して順次入出力の制御を行うことにより画像形成動作を実行する。
画像メモリ部114は、印刷データを格納している。画像処理部115は、画像メモリ部114の印刷データの管理を行っており、印刷データ挿入の指示があった場合には、画像メモリ部114の指定された場所に印刷データを挿入する。プリント部116は、画像メモリ部114に格納されている印刷データを記録媒体へ印刷する印刷処理を行う。
外部I/F処理部117は外部I/Fを制御してホストから各種データを受信し、受信したデータを解析する。そして、受信したデータのうち、印刷データを画像メモリ部114へ送ると共に、RFIDデータをRFIDバッファメモリへ送る。R/Wユニット120はRFIDバッファメモリ140に格納されたデータをR/Wユニット120の書き込みアンテナを介して送信し、R/Wユニット部120を通過した記録媒体のタグ18のICチップ102に書込む。なお、このデータの書き込みは、R/Wユニット部120とRFIDタグ18の設けられたアンテナを介して非接触で行われるが、データの書き込みを行い得る距離、すなわち両アンテナ間での電波送受信が可能な範囲は一定の距離に制限されている。本実施形態では、経路内に位置する他の記録媒体のRFIDタグ18への影響を考慮し、そのタグ18がR/Wユニット部100と略対向する位置にある場合にのみ、R/Wユニット部100の送信データをタグ18に書き込み得るものとなっている。
RFIDデータ判断部130は、RFIDデータに基づいて、1回の書込処理でRFIDデータの全てを書き込むことが可能かどうかの判断を行う。この判断については後に説明を行う。なお、1回の書込処理とは、タグ18が記録媒体と共にR/Wユニット部100を1回通過する際に、該ユニット100から送信されたデータをタグ18に書き込む処理を意味する。RFIDデータ判断部130により、RFIDデータの全てを1回の書込処理でタグ18に書き込むことは不可能であると判断した場合には、何回の書込処理で全てのRFIDデータを書き込むことが可能であるかを後述の演算によって算出する。CPU110は、算出された書込回数だけ、記録媒体のタグ18がR/Wユニット部100を通過するように記録媒体の搬送動作を繰り返す。すなわち、算出された書込回数が複数である場合には、記録媒体を第1経路から第2経路を経て再び第1経路に至る環状の経路を通過させる搬送動作を繰り返す。この際、RFIDデータは、算出された書込回数に分割され、分割したデータのそれぞれを書込処理毎にタグ18に書き込む。これにより、タグに全てのデータを書き込むことができる。また、記録媒体の表面のみに画像を印刷する場合、1回目に記録媒体が画像処理部115を通過するときは印刷を行うが、2回目以降に記録媒体が画像処理部115を通過するときは白紙データを画像メモリ部114に挿入し記録媒体への印刷は行なわない。
図4は、R/Wユニット部100からタグ18に書き込む書込データのサイズと、その書き込み処理に要する時間との関係を示すテーブルを示しており、このテーブルはRAM113に保存されている。RFIDデータ判断部130による前述の書込回数の判断は、このテーブルを参照して行う。
R/Wユニット100の通信可能な距離範囲を30mm、記録媒体の搬送速度を230mm/sとすると、1回に書き込み得る時間は30÷230=0.1304s、つまり130msである。RFIDデータ判断部130は、図4のテーブルを参照して各RFIDデータ(書込データ)のサイズに該当する書込時間を判断する。そして、その書込時間と1回に書き込み得る時間130msとを比較し、1回の書込処理で全てのデータを書き込むことができるかどうかの判断を行う。1回の書込処理で全てのRFIDデータを書き込むことができないと判断された場合、書込回数は、「書込時間÷1回に書き込み得る時間」で算出する。なお、算出された値が小数の場合、切り上げた値を用いる。例えば、図4においてデータサイズが40Byteの場合、書込回数は500ms÷130ms=3.84回、となり、小数を切り上げて4回となる。
図5は画像データを格納する画像メモリ部114内に格納されている印刷データと、RFIDバッファメモリ140に格納されているRFIDデータを示す図である。なお、図5(b)において、シートとは記録媒体を意味し、シート1,シート2,シート3,シート4などの、シート右に付された数字は、本画像形成装置1から排紙トレイ32に排紙される記録媒体の順序を示している。つまり、シート1、シート2、シート3、シート4の順序で排紙トレイ32に排紙されることとなる。また図5に表記した(表)は、用紙カセット10a、10bまたは手差しトレイ15から供給されるシートが画像形成ユニット20を奇数回目(例えば1回目、3回目)に通過する際に感光ドラム21と対向する面(表面)を表している。また、(裏)とは、画像形成ユニット20を偶数回目(例えば、2回目)に通過する際に感光ドラムと対向する面、つまり奇数回目に通過したシートが反転ローラ41により反転された面(裏面)を表している。以降はこの表現を用いる。
図5(a)はホストから送られてきた印刷データ、RFIDデータを示している。ここでは、4枚のシートに対して片面印刷を行う場合の印刷データとして4ページ分のページデータ1〜4と、各ページデータ1〜4に対応するRFIDデータを表している。
RFIDデータ判断部130では、RFIDバッファメモリ140に格納されている各ページのページデータを書き込むために必要な時間と、1回の書込処理で書き込み可能な時間(本実施形態では130ms)との比較を行う。
この場合、シート1のRFIDデータは、そのサイズが4Byteであるので、図4のテーブルに基づき、このデータの書き込み時間は50msとなる。また、シート2のRFIDデータのサイズは12Byteであるため、書き込み時間は150msとなり、シート3のRFIDデータは、0Byteであるため書き込み時間は0となる。さらに、シート4のRFIDデータのサイズは8Byteであるため、書き込み時間は100msとなる。従って、シート1〜シート4のRFIDデータのうち、シート2のRFIDデータは、1回の書込処理で書き込み可能な時間130msを上回るため、RFIDデータの全てを1回で書き込むことは不可能と判断される。
図5(b)、(c)は図5(a)のシート2のRFIDデータを複数回書き込むための処理を行ったあとの画像メモリ114内に格納されているページデータ1〜4、ページデータ1〜4それぞれに対応するRFIDデータを示す図である。図5(b),(c)に示すように、画像メモリ部114に、白紙データ(white Data)を挿入することにより、両面印刷となった場合に画像形成ユニット20を複数回通過しても同じ面に複数回の印刷処理が行われないようになっている。
RFIDデータを分割して記録するために、印刷データとして白紙データを挿入する際には、排紙されるシートの向きを揃える必要がある。本実施形態では片面印刷を行うため、シートは表で排紙される。シート2は、分割してRFIDデータを記録するため、画像形成ユニット20を2回通過させる必要がある。しかし、単に2回通過させただけでは、シートが裏で排紙されてしまいシートの向きが揃わなくなる。シートを表で排紙させるにはシートを2回反転させる必要があり、そのため、白紙データを図5(b)に示すように2ページ分追加している。なお、以下の説明において、画像形成ユニット20をシートが通過することを、単に「通過」と言い、1回目の通過とはシートが画像形成ユニット20を1回目に通過することを意味するこことする。
図5(b)においてシート2は、1回目の通過の際に、ページデータ2(Print Data2)の印刷処理と8Byte分のRFIDデータの書込処理を行い、2回目の通過の際に4Byte分のRFIDデータの書込処理を行う。また、3回目の通過の際には印刷処理、RFIDデータの書込処理を行わずに、印刷処理とRFIDデータの書込処理を完了している。この3回目の通過を行うことにより、シート2をその表面を上にした状態で排紙トレイ32に排紙することができる。
図5(c)では白紙データを最初に挿入し、シート2を先行して給紙している。そして、画像形成ユニット20によってシート2の表面に画像が形成された後、第2搬送部R2を通過している間にシート1を給紙し、シート1に対して印刷処理とRFIDデータの書込処理を行う。その後、シート2が表面を上にした状態で排紙トレイ32に排紙されることで、ページ順および向きを乱さずに排紙トレイ32に排紙することができ、しかも図5(b)に比べて印刷処理を効率的に行うことができる。
また図5(c)のようにRFIDデータを分配することにより、シート2が1回目の通過を行う際には8Byte分のRFIDデータの書込処理を行い、2回目の通過の際には4Byte分のRFIDデータの書込処理を行う。さらに、3回目の通過の際にはページデータ2の印刷処理とRFIDデータの書込処理を行い、これによりRFIDデータの書き込みは完了する。
このように、図5(b)と(c)とでは、印刷処理のタイミングが異なるが、シートへの画像の印刷は表に行えばよいので、印刷が1回目で行われても3回目で行われても特に問題はない。RFIDデータ書き込み処理も同様で、1回目と3回目の通過、2回目と3回目の通過、もしくは全ての通過に分けてRFIDデータの書き込み処理を行ってもよい。但し、図5(c)に示すように、シートを複数回通過させる場合には、最後の通過においてシートへの記録を行うようにすることが望ましい。これによれば、搬送時にシートに接するローラの回数を減少させることが可能となり、記録された画像に各ローラが接触することによる画像品質の低下などを軽減することができる。
図6(a)は本実施形態における印刷処理の流れを示すフローチャートである。
本フローチャートの処理は、CPU110がROM112に格納されているプログラムを実行することで実施される。
シートが搬送経路R1に給紙されるとステップS1000に進み、RFIDデータの有無を確認する。RFIDデータがある場合には、ステップS1001に進み、RFIDデータ書込処理(データライト)を行う。RFIDデータがない場合は、ステップS1001を飛ばしてステップ1002へと移行する。
ステップS1002では、画像メモリ部114から読み出した各シートに対応するデータ(ページデータ)が画像を形成するためのデータ(印刷データ)であるか白紙データであるかを判断する。ここで印刷データであると判断された場合には、ステップS1003に進み、画像形成ユニット20にてトナー画像を形成し、定着ユニット30にてトナーを定着させる一連の印刷処理を行う。また、ステップS1002で白紙データであると判断された場合には、ステップS1003の印刷処理を実行せずステップS1004へと移行する。この際、定着ユニット30はシートに圧力がかからないようにニップを解除した状態にしておく。
ステップS1004では、白紙データの挿入によって、両面印刷処理が設定されているかどうかを判断する。両面印刷処理でない場合には、ステップS1008にて排紙トレイ32へと排紙される。一方、両面印刷処理が設定されている場合には、ステップS1005に進む。ステップS1005では、シートの反転が2回行われたかどうかを確認する。0回の場合はRFIDデータの書込処理が未完了であり、1回の場合はシートの向きが逆であるため、いずれの場合も排紙できない。このため、ステップS1006にて反転処理を行い、ステップS1007で反転回数Mを1回加算するカウント処理(M=M+1)を行う。その後、ステップS1000に戻り同様の処理を行う。2回反転された場合には、ステップS1008にてシートを排紙する。本記録装置では上記S1000〜S1008までの処理を各シートへの印刷データが存在する限り、並行して処理を行うような構成になっており、これによってスループットを向上させることができる。
図6(b)は上記構成を有する画像形成装置の印刷処理における画像メモリ部114とRFIDバッファメモリ140に記憶されたページデータ、RFIDデータの処理の流れに関するフローチャートである。本フローチャートの処理は、CPU110がROM112に格納されているプログラムを実行することで実施される。
記録すべきシートの枚数やシートのサイズ、RFIDデータ、ICチップ102の種類など、各種パラメータと印刷データ、及びRFIDデータは、記録を指示するコマンドと共にホストから画像形成装置1に送信される。本実施形態では、4ページ分の印刷情報をホストから画像形成装置1に送信する。このアプリケーションが起動されると、CPU110は、ホストから送信される情報を受信して、図5(b)または(c)に示すように印刷データを画像メモリ114に、RFIDデータをRFIDバッファメモリ140にそれぞれ格納する。
情報の展開が終了すると、まずステップS1050にてRFIDデータ判断部130でRFIDデータのサイズを確認し、さらにステップS1051にて1回で書き込みが不可能なサイズのRFIDデータが有るか否かを判断する。そして、1回での書き込みが不可能なサイズのRFIDデータが有る場合には、ステップS1052にて図5(b)、(c)に示すように白紙データ(White data)の挿入処理を行う。全てのRFIDデータサイズが1回で書き込み可能な場合は、ステップS1052を飛ばして、ステップS1053へと移行する。
ステップS1053では、次に印刷を行うシートに書き込むべきRFIDデータがあるかどうかを判断する。RFIDデータがある場合には、ステップS1054にて書き込む分のRFIDデータを、R/Wユニット100を介して、内蔵されたRFIDタグ18に書き込む処理を行う。この後、ステップS1055では、シートに対する印刷データ(白紙データを含む)に基づいて、プリンタ部116がシートへの印刷処理を行う。次いで、ステップS1056では、画像メモリ部114の印刷データの有無を確認する。印刷データがある場合には、ステップS1053に戻って同様の処理を行う。印刷データがない場合には、印刷処理終了となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
上記第1の実施形態では、1回の書込処理で書き込み可能なサイズのデータを超えるRFIDデータが一つだけである場合を例に採り説明した。しかし、この第2の実施形態では、1回の書込処理で書き込み可能なサイズのデータを超えるRFIDデータが複数存在する場合にも有効なものとなっている。なお、この第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図1及び図3に示す構成を備え、記録媒体としては、図2に示すシートを使用する。
図7(a)は本実施形態において、画像データを格納する画像メモリ114内に格納されているページデータと、RFIDデータを格納するRFIDバッファメモリ140に格納されているRFIDデータとを示す図である。ここでは、4枚のシートに片面印刷を行うための4ページ分のページデータと、各ページデータに対応するRFIDデータとを示している。
本実施形態においても、RFIDデータ判断部130においてRFIDバッファメモリ140のデータサイズを書き込むために必要な時間と、1回に書き込み可能な時間(本実施形態では130ms)との比較を行う。この場合、シート1のRFIDデータのサイズは12Byteであり、書込時間は150msである。また、シート2のRFIDデータサイズは16Byteで、書込時間は200ms、シート3のRFIDデータのサイズは4Byteで、書込時間は50ms、シート4のRFIDデータサイズは12Byteで、書込時間は150msとなっている。このため、シート3以外はRFIDデータの全てを1回で書き込むことは不可能であると判断される。このように、RFIDデータの全てを1回で書き込むことができるか否かの判断は、本実施形態においても上記第1の実施形態と同様に行われる。但し、この第2の実施形態では、RFIDタグ18に複数回に分けて書き込むためのデータの分割処理が、上記第1の実施形態と異なる。
すなわち、図7(a)に示す印刷データ及びRFIDデータに対し、上記第1の実施形態と同様のデータ分割処理を施す場合、図7(a)に示すRFIDデータおよび印刷データは、図7(b)に示すようになる。このようにデータの分割処理を行えば、1回の書込処理で書き込むことが不可能なシート1、シート2及びシート4等のRFIDデータを、RFIDタグ18に全て記録することは可能である。しかし、この場合には排紙の向きを揃えるために、印刷処理もRFIDデータの書き込みも行わないシートの搬送工程が3回行われることとなり、合計で10回の搬送工程が行われることとなる。
そこで、この第2の実施形態では、シートの搬送工程を削減すべく、図7(a)においてRFIDデータの分割処理及び印刷データ処理を行う。ここでは、全てのページを両面印刷処理する場合と同様に、印刷データ及びRFIDデータを割り振っている。すなわち、図7(c)では排紙面は全て裏となっており、排紙面の向きを調整するために、印刷処理およびRFIDデータの書込処理のいずれも実施しない搬送工程は、1つだけになっている。また、この第2の実施形態では、印刷処理の順序を図7(c)のようにし、第2の搬送経路R2をシートが通過するのと同時に、別のシートに対して印刷処理を行うようにしているため、より効率的に印刷処理を行うことができる。
以下、この第2の実施形態における印刷処理の流れを図8のフローチャートに従って説明する。本フローチャートの処理は、CPU110がROM112に格納されているプログラムを実行することで実施される。
シートが給紙されるとステップS2000に進み、RFIDデータの有無を判断する。ここで、RFIDデータが存在する場合には、ステップS2001に進み、RFIDデータの書込処理を行う。また、RFIDデータが存在しない場合は、ステップS2001を飛ばして、ステップS2002へと移行する。
ステップS2002では、ページデータが印刷データ(Print Data)であるか白紙データ(White Data)であるかを判断する。印刷データの場合にはステップS2003に進み、画像形成ユニット20にてトナー画像を形成し、その後、定着ユニット30にてトナーを定着させる印刷処理を行う。また、ページデータが白紙データであった場合には、ステップS2003を飛ばし、定着ユニット30によってシートに圧力がかからないようにニップを解除しておく。
ステップS2004では、白紙データが挿入されることによって、両面印刷処理が設定されているか否かを判断する。ここで、両面印刷処理が設定されている場合は、ステップS2008にてシートを排紙トレイ32に排紙する。一方、両面印刷処理が設定されていない場合には、ステップS2005に進む。
ステップS2005では、シートの反転が行われたか否かを判断する。ここで、反転回数が0回の場合は、RFIDデータの書込処理が未完了の可能性があり、しかもシートの向きが逆(シートの前後及び表裏が逆)であるため排紙できない。そこで、ステップS2006にてシートの反転処理を行い、ステップS2007で反転回数Mに1回を加算するカウント処理(M=M+1)を行う。その後、ステップS2000に戻り同様の処理を行う。
本実施形態では、各シートへのページデータが存在する限り、上記ステップS2000〜S2008までの処理を、画像処理装置内に位置する各ぺージに対して並行して行うため、スループットを向上させることができる。なお、上記構成の印刷処理における画像メモリ部114と、RFIDバッファメモリ140に印刷データおよびRFIDデータを割り振る処理は、上記第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態を説明する。
次に本発明の第3の実施形態を説明する。
上記第1、第2の実施形態における画像形成装置は、シートへの片面印刷を実施しつつタグへの書込処理を行うものとなっている。これに対し、以下に説明する第3の実施形態における画像形成装置は、両面印刷を行いつつ記録媒体への印刷処理およびRFIDタグへの書込処理を行うものとなっている。なお、この第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図1及び図3に示す構成を備え、記録媒体(シート)としては図2に示すものを使用する。
図9は画像データを格納する画像メモリ114内に格納されている印刷データと、RFIDバッファメモリ140に格納されているRFIDデータとを示す図である。ここでは4枚のシートに片面印刷を行うための4ページ分のページデータ1〜4と、各ページデータに対応するRFIDデータとを示している。
図9(a)はホストから送られてきた印刷データ、RFIDデータを示している。各シートに対応する印刷データは、いずれもシートの表面および裏面に対応する2つのページデータを含む。例えば、シート1に対応する印刷データは、表面に印刷するページデータ1と、裏面に記録するページデータ2とからなる。本実施形態においても、RFIDデータ判断部130は、RFIDバッファメモリ140のデータサイズを書き込むために必要な時間と、1回に書き込み可能な時間(本実施形態では130ms)との比較を行う。この場合、シート1のRFIDデータのサイズが12Byteであり、書込時間は150msである。また、シート2のRFIDデータのサイズは16Byteで、書込時間は200ms、シート3のRFIDデータサイズは4Byteで、書込時間は50ms、シート4のRFIDデータのサイズは12Byteで、書込時間は150msとなっている。このため、シート3以外はRFIDデータの全てを1回で書き込むことは不可能であり、複数回の書込処理が必要と判断される。また、本実施形態では、シートの表裏両面に画像を記録する両面記録を行うことから、図9(a)に示す各シートの印刷データは、まず、図9(b)に示すように画像メモリ部114に記憶される。すなわち、画像メモリ部114には、ページデータ1,3,2,5,4,7,6,8が順次記憶され、印刷時にはこの順序でデータが読み出される。
次に、図9(b)に示すRFIDデータを複数回に分けて書き込むためのデータ分割処理を行う。図9(c)は、このデータ分割処理によって、画像メモリ114内に格納される印刷データおよびRFIDデータを示す。図示のように、RFIDデータ1、2、4は、それぞれ12、16、13Byteであり、1回の書込処理では書き込み得ないが、2回の書込処理では書き込み可能なサイズのデータとなっている。従って、両面印刷を行う本実施形態では、各シートの表面印刷時と裏面印刷時のそれぞれに分けてRFIDデータを書き込むように、データを分割する。また、いずれのシートも裏面を上に向けて排紙すれば良いため、RFIDデータの分割処理に伴って、印刷データに新たに白紙データを追加挿入する必要はない。つまり、RFIDデータの分割処理では、印刷データの記憶状態を図9(b)に示す状態から変更する必要はなく、単に、図9(b)に示すRFIDデータを、図9(c)に示すように書き込み可能な領域内に割り振って収めるだけでよい。
また、第2の搬送部R2をシートが通過すると同時に、別のシートが印刷処理を行うことが可能であるため、印刷処理の順序を図9のようにすることでより効率的に印刷処理を行うことができる。
図10(a)は本実施形態における印刷処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、CPU310がROM312に格納されているプログラムを実行することで実施される。
シートが給紙されるとステップS3000に進み、RFIDデータの有無を確認する。ここで、RFIDデータが存在する場合には、ステップS3001に進み、RFIDデータ書き込み処理を行う。また、RFIDデータが存在しない場合は、ステップS3001を飛ばして、ステップS3002へと移行する。
ステップS3002では、ページデータが印刷データであるか白紙データであるかを判断する。なお、本実施形態では、前述のようにRFIDデータの分割処理に伴う白紙データの追加が行われないが、原稿の最終ページが白紙となる可能性はあるため、前記のステップS3002では、ページデータが印刷データであるか白紙データであるかの判断を行う。ここで、印刷データであると判断された場合には、ステップS3003に進み、画像形成ユニット30にてトナー画像を形成し、その後、定着ユニット30にてトナーを定着させる印刷処理を行う。また、ページデータが白紙データであった場合には、ステップS3003を飛ばし、定着ユニット30によってシートに圧力がかからないようにニップを解除しておく。
ステップS3004では、シートの反転が行われたか否かを判断する。ここで、反転回数が0回の場合は、シートの両面に対する印刷処理が完了していないので、ステップS3005にて反転処理を行い、ステップS3006で反転回数Mに1回を加算するカウント処理(M=M+1)を行う。その後、ステップS3000に戻り同様の処理を行う。そして、反転されたシートに対する印刷処理が行われた場合には、そのシートをステップS3007にて排紙トレイ32へと排出する。
本記録装置では、各シートへのページデータが存在する限り、上記S3000〜S3007までの処理を、画像処理装置内に位置する各ページに対して並行して行うようため、スループットを向上させることができる。
図10(b)は上記構成を有する画像形成装置の印刷処理における画像メモリ部114とRFIDバッファメモリ140に記憶された印刷データ、RFIDデータの処理の流れに関するフローチャートである。本フローチャートの処理は、CPU310がROM312に格納されているプログラムを実行することで実施される。
記録すべきシートの枚数やシートのサイズ、RFIDデータ、ICチップ102の種類など、各種パラメータと印刷データ、及びRFIDデータは、記録を指示するコマンドと共にホストから画像形成装置1に送信される。本実施形態では、ホストから送信される印刷データ、RFIDデータなどの4ページ分のデータを画像形成装置1に送信する。このアプリケーションが起動されると、CPU110は、ホストから送信される情報を受信して、図9(b)に示すように印刷データを画像メモリ114に、RFIDデータをRFIDバッファメモリ140にそれぞれ記憶させる。
情報の展開が終了すると、まずステップS3050にてRFIDデータ判断部130でRFIDデータサイズを確認し、ステップS3051にて1回での書き込みが不可能なサイズのRFIDデータがあるか否かを判断する。そして、1回での書き込みが不可能なサイズのRFIDデータがある場合には、ステップS3052にて図9(c)に示すようにRFIDデータの分割処理を行う。また、全てのRFIDデータサイズが1回で書き込み可能なサイズの場合には、ステップS3052を飛ばす。
次に、ステップS3053では、次に印刷を行うシートに書き込むRFIDデータがあるかどうか判断する。RFIDデータがある場合には、ステップS3054にて書き込む分のRFIDデータを、R/Wユニット100を介して、内蔵されたRFIDタグ18に書き込む処理を行う。この後、ステップS3055では、シートに対する印刷データ(白紙データを含む)をプリンタ部316を介して、シートに印刷処理を行う。次いで、ステップS3056では、画像メモリ部114の印刷データの有無を確認する。印刷データがある場合には、ステップS3053に戻って同様の処理を行う。印刷データがない場合には、印刷処理終了となる。
なお、上記第1〜3の各実施形態では、RFIDデータを分割処理することに伴う白紙データ追加が各ページで1ページもしくは2ページであったが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、白紙データを3ページ以上追加し、第二の搬送部Sを複数回通過させることで、よりサイズの大きいデータの書き込みを行うことも勿論可能である。
また、この第3の実施形態では、白紙データの追加を行っていないが、白紙データを追加し、第2の搬送部R2を複数回通過させることで、よりサイズの大きいデータを書き込むことも可能である。
(第4の実施形態)
次に本発明の第4の実施形態を説明する。
次に本発明の第4の実施形態を説明する。
上記第1〜3の各実施形態では、RFID書き込みデータのサイズに基づいて白紙データを追加するかどうかを判断していた。これに対し、この第4の実施形態では、RFIDデータの書込処理において、R/Wユニット部100からRFIDタグ18への通信エラーにより、再度の書込処理(リトライ)を行う必要が発生した場合に、白色データの追加を行うものとなっている。なお、この第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図1に示す構成を備え、記録媒体としては、図2に示すシートを使用する。但し、この第4の実施形態における画像形成装置の制御系は、図11のブロック図に示すような構成を有するものとなっている。
この第4の実施形態における制御系が上記第1〜3の実施形態における制御系と異なる点は、RFIDデータ判断部130が設けられていないことと、リトライ判断部230が追加されている点である。そこで、リトライ判断部230についてのみ説明する。なお、図11中において図3と同一もしくは相当部分には同一符号を付す。
リトライ判断部230は、RFIDタグ18への書き込み結果によってリトライ処理を行うか否かを判断する。この判断は、R/Wユニット部100からRFIDタグ18にデータを送信した後、RFIDタグ18から同一のデータが返送されたか否かを判断することにより行う。すなわち、RFIDタグ18は、R/Wユニット部100から送信されたデータを受けて、再びR/Wユニット部100へと同一の信号を返送する。この際、R/Wユニット部100またはRFIDタグ18の故障あるいは、信号の通信障害などが生じた場合には、R/Wユニット部100からRFIDタグ18を経てR/Wユニット部100に返送された信号が、送信信号と異なることとなる。この場合に、通信エラーと判断され、再度の書込処理が必要である(「リトライあり」)と判断される。また、R/Wユニット部100からRFIDタグ18を経てR/Wユニット部100で受信した信号が送信信号と一致した場合には、データと書き込みが正常に終了した(「リトライなし」)と判断される。
「リトライあり」と判断された場合、CPU110は、該当するシートについてRFIDリーダ/ライタ100を再度経由させてRFIDデータ書き込み処理のリトライを行うため、画像処理部115に白紙データの挿入を指示する。これにより、画像処理部115は、RFIDバッファメモリ140のRFIDデータについて再度RFIDデータの書込処理を行い得るように、画像メモリ部114に白紙データを設定する。
図12(a)は画像データを格納する画像メモリ114内に格納されているページデータと、RFIDデータを格納するRFIDバッファメモリ140内に格納されているRFIDデータを示す図である。ここでは、4枚のシートに片面印刷を行うための4ページ分のページデータと、各ページデータに対応するRFIDデータを格納した状態を示している。
図12(b)はRFIDの書込エラーが発生したことを示す図である。RFIDデータバッファ140の右側にあるマークはRFID書込エラーの発生位置を示しており、本図では、シート3のRFID書き込みにてエラーが発生したことを示している。
また、図12(c)、(d)は、図12(a)にてRFIDエラーが発生したシート3に対して、RFIDデータの書込処理をリトライする際の、ページデータと、RFIDデータとを示す図である。
図12(c)は、次のページ(シート4)が給紙されていない場合に、画像メモリ部114に格納される印刷データと、RFIDデータバッファ140内に格納されるRFIDデータ3を示している。図示のように、ページデータ3の直後に白紙データを挿入することによって、リトライのために、シート3が再度画像形成ユニット20を通過しても余計な印刷処理が行われないようになっている。また、本実施形態は片面印刷を行うものであるため、排紙されるシートの向きは、表面を上にした状態に揃える必要がある。このため、ページデータ3の後に、白紙データを2面分追加している。従って、図12(c)ではリトライを2回行うことが可能になる。
一方、図12(d)は、次のページ(シート4)が給紙されている場合に、画像メモリ部114に格納される印刷データと、RFIDデータバッファ140内に格納されるRFIDデータとを示している。ページデータ3によるシート3への印刷処理の次に画像形成ユニット20を通過するのはシート4の表面であるため、ページデータ4の後に白紙データを挿入している。このように、白紙データを挿入することによって、リトライ処理のために再度画像形成ユニット20を通過しても、シート3および4に余計な印刷処理が行われないようになっている。
また、本実施形態で実施する片面印刷では、印刷された全てのシートが表面を上にした状態で排紙されるようにする必要がある。このため、図12(d)では、シート3に対して白紙データを2面分追加しており、その結果、リトライを2回行うことが可能になる。さらに、本実施形態では、排紙する順序を乱さないようにするため、シート4にも、シート3の白紙データの直後に白紙データを挿入している。これにより、排紙の向きと順序を乱すことなく、RFIDデータの書込処理のリトライを行うことができる。
図13(a)は、図12(c)、(d)に示すページデータおよびRFIDデータにより実行される印刷処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、CPU110がROM112に格納されているプログラムを実行することで実施される。
シートが給紙されるとステップS4000に進み、RFIDデータの有無を判断する。ここで、RFIDデータが存在する場合には、ステップS4001に進み、RFIDデータの書込処理を行う。RFIDデータが存在しない場合は、ステップS4001を飛ばしてステップS4002へと移行する。
ステップS4002では、画像形成ユニット20にてトナー画像を形成し、その後、定着ユニット30にてトナーを定着させる印刷処理を行う。ステップS4003では、RFIDデータの書込処理が正常に終了したか否かを判断する。ここで、書込処理が正常に行われず、RFIDリトライ判断部230に書込エラーの信号が届いている場合は、リトライが必要と判断され、ステップS4004に進む。また、RFIDデータの書込処理が正常に終了した場合はステップS4007に進む。ステップS4004では、RFIDデータのリトライを行うため、以降のシートの給紙を一時的に停止させる。次に、ステップS4005では、次のシートが給紙されているか否かの判断を行う。給紙されていた場合には、排紙の順序を乱さないように次のシートについても反転処理を行う必要があるため、ステップS4006で反転フラグをONにしておく。この後、ステップS4008では、シートの反転処理を行い、ステップS4009にてRFIDデータ書込処理のリトライを行う。その後、シートは再び画像形成ユニット20を通過するが、白紙データのため画像形成は行われない。この際、定着ユニット30におけるニップも解除しておく。ステップS4010では、排紙されるシートの向きを調整するために2回目の反転処理を行う。その後、ステップS4011でRFIDデータの書込処理のリトライが正常に終了したかどうか確認し、正常に終了した場合には、ステップS4012にて反転フラグをOFFにしておく。
一方、ステップS4007では、前のシートのRFIDデータの書き込みエラーによって反転フラグがONになっているか否かの判断を行う。ここでONになっていた場合はステップS4008へ進み、前述のS4008〜S4010の処理を行う。また反転フラグがOFFになっていた場合はステップS4018へと進み、シートを排紙トレイ32へと排出する。
ステップS4011では、RFIDデータの書込処理のリトライが正常に終了したか否かの判断を行い、正常に終了していなかった場合には、ステップS4015で再度RFIDデータの書込処理のリトライを行う。そして、ステップS4016でRFIDデータの書込処理のリトライが正常に終了した場合はステップS4012へと進む。またRFIDデータの書込処理のリトライが正常に終了しなかった場合には、ステップS4017にて書込処理エラーの通知を行い、印刷処理を停止する。
ステップS4013では給紙が停止中か否かを判断し、給紙が停止中のままであった場合にはRFIDデータの書込処理のリトライが終了したと判断し、ステップS4014において給紙を再開する。そして、ステップS4018において排紙トレイ32へシートを排紙する。本画像形成装置では上記S4000〜S4018までの処理を各シートへのページデータが存在する限り、並行して処理を行うような構成になっており、スループットを向上させることができる。
図13(b)は上記構成を有する画像形成装置の印刷処理における画像メモリ部114とRFIDバッファメモリ140に記憶されたページデータおよびRFIDデータの処理の流れに関するフローチャートである。本フローチャートの処理は、CPU510がROM512に格納されているプログラムを実行することで実施される。
記録枚数やシートサイズ、RFIDデータ、ICチップ102の種類など、各種パラメータと印刷データ、及びRFIDデータは、記録を指示するコマンドと共に、ホストから送信される。本実施形態では、4ページ分の印刷情報をホストから画像形成装置1に送信する。このアプリケーションが起動されると、ホストから送信される情報を受信し、図12(a)に示すように印刷データを画像メモリ114に、RFIDデータをRFIDバッファメモリ140にそれぞれ記憶する。
情報の展開が終了すると、ステップS4050では、次に印刷を行うシートに書き込むRFIDデータが存在するか否かを判断する。RFIDデータが存在する場合には、ステップS4051にてRFIDデータを、R/Wユニット100を介してRFIDタグ18に書き込む処理を行う。
ステップS4052では、RFIDデータの書込処理が正常に終了したか否かを判断する。RFIDデータの書込処理が正常に終了している場合は、ステップS4055へ進む。また、リトライが必要な場合は、ステップS4053にて、次のページデータが白紙データであるか否か、すなわち白色データであるか印刷データであるかを判断する。白紙データであると判断された場合には、新たに白紙データを挿入する必要がないため、ステップS4055へ移行する。また、白紙データでないと判断された場合、つまり印刷データであると判断された場合には、図12(c)または(d)に示すような白紙データの挿入処理を行い、ステップS4055へ移行する。ステップS4055では、白紙データおよび印刷データをプリンタ部116にデータを送信し、ここで印刷処理を行う。次に、ステップS4056では、画像メモリ部114の印刷データの有無を判断し、ページデータが存在する場合にはステップS4050に戻ってS4050〜S4055までの処理を同様に行う。また、ページデータがない場合には、以上の一連の印刷処理を終了する。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。
次に、本発明の第5の実施形態を説明する。
上記第4の実施形態では、シートに対し片面印刷を行うものとしたが、この第4の実施形態では、シートに対して両面印刷を行うものとなっている。なお、この第5の実施形態においても、第4の実施形態と同様に、図1および図11に示す構成を備え、記録媒体としては、図2に示すシートを使用する。
図14(a)は画像データを格納する画像メモリ114内に格納されているページデータと、RFIDデータを格納するRFIDバッファ140内に格納されているRFIDデータを示す図である。ここでは、4枚のシートに両面印刷を行うための4ページの印刷データを格納した状態を示している。
図14(b)はRFIDの書込エラーが発生したことを示す図である。RFIDデータバッファ140の右側にあるマークはRFID書込エラーの発生位置を示しており、本図では、シート3のRFID書き込みにてエラーが発生したことを示している。
また、図14(c)は、図14(a)にてRFIDエラーが発生したシート3に対して、RFID書込処理をリトライする際の、ページデータと、RFIDデータとを示す図である。
本実施形態は両面印刷を行うものであり、反転処理を行うため白紙データを挿入しなくてもリトライ処理を行うことが可能である。そのため、画像メモリ部114におけるページデータの格納状態は図14(b)と同様である。従って、本実施形態では図14(c)に示すように、リトライを1回行うことが可能である。
図15(a)は、図14(c)に示すページデータおよびRFIDデータにより実行される印刷処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、CPU110がROM112に格納されているプログラムを実行することで実施される。
まず、シートが給紙されるとステップS5000に進み、RFIDデータの有無を判断する。ここで、RFIDデータが存在する場合には、ステップS5001に進み、RFIDデータの書込処理を行う。RFIDデータが存在しない場合は、ステップS5001を飛ばしてステップS5002へと移行する。
まず、シートが給紙されるとステップS5000に進み、RFIDデータの有無を判断する。ここで、RFIDデータが存在する場合には、ステップS5001に進み、RFIDデータの書込処理を行う。RFIDデータが存在しない場合は、ステップS5001を飛ばしてステップS5002へと移行する。
ステップS5002では、ページデータが印刷データであるか、白紙データであるかを判断する。図14(c)に示すように白紙データの追加がない場合でも、原稿の一面が白紙となっている可能性がある。例えば、原稿の最終ページなどは白紙となっていることがある。ステップS5002の判断の結果、印刷データであると判断された場合には、ステップS5003に進み、画像形成ユニット20にてトナー画像を形成し、定着ユニット30にてトナーを定着させる印刷処理を行う。
一方、ステップS5002において白紙データであると判断された場合には、ステップS5003を飛ばしステップS5004へと移行する。この際、定着ユニット30では記録媒体に圧力がかからないようにニップを解除しておく。ここで、ステップS5007では、シートの反転処理が行われたか否かを判断する。シートの反転が行われない場合(0回の場合)は、印刷処理が完了していないので、ステップS5005にて反転処理を行い、ステップS5006で反転回数Mを1回加算する処理(M=M+1)を行う。その後、ステップS5000に戻り同様の処理を行う。また、シートの反転処理が行われたと判断された場合には、ステップS5007にて排紙トレイ32へシートを排出する。
一方、ステップS5003で印刷処理が行われると、次に、ステップS5007では、RFIDデータの書込処理のリトライが正常に終了したか否かの判断を行う。ここで、正常に終了していなかった場合には、ステップS5008でRFIDデータの書込処理のリトライを行う。そして、ステップS5009でRFIDデータの書込処理のリトライが正常に終了した場合には、ステップS5010へと進み、シートを排紙トレイ30へと排出する。またRFIDデータの書込処理のリトライが正常に終了しなかった場合には、ステップS5011にて書込処理エラーの通知を行い、印刷処理を停止する。
本画像形成装置では上記S5000〜S5010までの処理を各シートへのページデータが存在する限り、並行して処理を行うような構成になっておりスループットを向上させることができる。
図15(b)は上記構成を有する画像形成装置の印刷処理における画像メモリ部114とRFIDバッファメモリ140に記憶されたページデータおよびRFIDデータの処理の流れに関するフローチャートである。本フローチャートの処理は、CPU510がROM512に格納されているプログラムを実行することで実施される。
記録枚数やシートサイズ、RFIDデータ、ICチップ102の種類など、各種パラメータと印刷データ、及びRFIDデータは、記録を指示するコマンドと共に、ホストから画像形成装置1に送信される。本実施形態では、8ページ分の印刷情報をホストから画像形成装置1に送信する。このアプリケーションが起動されると、ホストから送信される情報を受信し、図14(a)に示すように印刷データを画像メモリ514に、RFIDデータをRFIDバッファメモリ140にそれぞれ記憶する。
情報の展開が終了すると、ステップS5050では、次に印刷を行うシートにリトライを含めて書き込むべき、RFIDデータが存在するか否かを判断する。RFIDデータがあると判断された場合には、ステップS5051にて書き込む分のRFIDデータをR/Wユニット100を介して、RFIDデータをRFIDタグ18に書き込む処理を行う。
ステップS5052では、白紙データを含めたページデータに基づきプリンタ部116よってシートへの印刷処理を行う。次に、ステップS5053では、画像メモリ部514の印刷データの有無を確認する。印刷データが存在する場合には、ステップS5050に戻って同様の処理を行う。また、印刷データが存在しない場合には、印刷処理を終了する。
なお、第4、5の実施形態では、リトライの回数を2回もしくは1回としたが、これに限定されるものではなく、白紙データをさらに追加することで3回以上のリトライを行うことができるのはもちろんのことである。
また、第5の実施形態では、白紙データを挿入せずにリトライ処理を行っていたが、白紙データを挿入してリトライを行うことができるのは勿論である。
さらにまた、第1〜3の実施形態では、RFIDデータのサイズに応じてRFIDデータの分割処理、白紙データの挿入などを行うものとし、第4、5の実施形態では、RFIDデータのリトライ処理を行うものとした。しかしながら、第1〜3の実施形態におけるデータ分割処理および白紙データ挿入処理を、第4、5の実施形態に組み合わせて実施することができるのは勿論である。その際は、RFIDデータ判断部130とリトライ判断部230の両方を有する制御系を用いることとなる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態を説明する。
次に、本発明の第6の実施形態を説明する。
上記第1〜5の実施形態では、第2搬送経路R2においてシートを反転させるものとしたが、この第6の実施形態では、第2搬送経路R2においてシートを反転させずに搬送する搬送手段を備えるものとなっている。なお、この第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、図3に示す構成を備え、記録媒体としては図2に示すシートを使用する。但し、この第4の実施形態における画像形成装置は、図16に示すような構成を有するものとなっている。
図16は、この第6の実施形態における画像形成装置の一例を示す断面図である。この第6の実施形態と、上記第1の実施形態との相違点は、第2搬送経路R2において反転ローラ41が設けられていない点である。
図17(a)はホストから送られてきた印刷データおよびRFIDデータを示しており、図5(a)と同様のものとなっている。また、図17(b)は図17(a)のシート2にRFIDデータを複数回に分けて書き込むための分割処理を行った後の画像メモリ114内に格納されている印刷データと、RFIDバッファメモリ140に格納されているRFIDデータを示している。図示のように、白紙データを挿入することによって、両面印刷を行う場合に画像形成ユニット20を複数回通過しても同一の面に複数回の印刷処理が行われないようになっている。また、シートを反転させないため、白紙データの挿入は1ページ分だけとなっている。
図18(a)は上記構成を有する画像処理装置における印刷処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、CPU110がROM112に格納されているプログラムを実行することで実施される。
シートが給紙されるとステップS6000に進み、RFIDデータの有無を確認する。ここで、RFIDデータがある場合には、ステップS6001に進み、RFIDデータの書込処理を行う。また、RFIDデータが存在しない場合は、ステップS6001を飛ばして、ステップ6002へと移行する。
ステップS6002では、ページデータが印刷データであるか白紙データであるかを判断する。印刷データの場合にはステップS6003に進み、画像形成ユニット20にてトナー画像を形成し、その後、定着ユニット30にてトナーを定着させる印刷処理を行う。また、ページデータが白紙データであった場合には、ステップS6003を飛ばし、定着ユニットにおいてシートに圧力がかからないようにニップを解除しておく。
ステップS6004では、全てのRFIDデータの書込処理が終了したか否かの判断を行う。ここで、書込処理が終了している場合には、ステップS6006にてシートを排紙トレイ32へと排出する。また、書込処理が終了していない場合には、ステップS6005に進む。ステップS6005では、シートを第2搬送経路R2に搬送する処理を行う。そして、再びステップS6000から同様の処理を行い、ステップS6006にて排紙される。本記録装置では、上記S6000〜S6006までの処理を各シートへのページデータが存在する限り、並行して処理を行うような構成となっており、スループットを向上させることができる。
図18(b)は上記構成の印刷処理における画像メモリ部614とRFIDバッファメモリ640に関するフローチャートである。なお、上記構成の印刷処理における画像メモリ部114と、RFIDバッファメモリ140に印刷データおよびRFIDデータを割り振る処理は、上記第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
以上説明したように、上記各実施形態によれば、第2搬送経路R2を用いることによってシートの搬送速度を変えずに確実にRFIDタグにデータを書き込むことが可能となる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、電子写真方式の画像形成ユニットにより画像を形成する画像形成装置を例に採り説明したが、記録ヘッドからインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成ユニットを有する画像形成装置にも本発明は適用可能である。
上記各実施形態では、電子写真方式の画像形成ユニットにより画像を形成する画像形成装置を例に採り説明したが、記録ヘッドからインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成ユニットを有する画像形成装置にも本発明は適用可能である。
また、上記実施形態では、RFIDタグに書き込むべきデータのサイズによって、1回の書込処理で書込可能か否かを判断するものとなっている。しかし、この判断は、予め定めた1回の書込可能データのサイズに従ってユーザが行うことも可能であり、印刷動作に際してユーザが複数回の書込処理を行うか否かを設定するようにすることも可能である。
また上記各実施形態では、画像形成ユニットに記録媒体(シート)を供給する記録媒体供給部として、用紙カセット(第1供給部)11a、用紙カセット(第2供給部)11b、手差しトレイ15を備え、各供給部から適宜選択的に記録媒体を供給可能となっている。このため、一方の用紙カセット(例えば11a)をICタグ付き記録媒体を供給するものとし、他方の用紙カセット(例えば11b)をICタグのない記録媒体を供給するものと定め、複数枚を記録する際に、両者から選択的に記録媒体を供給するようにしても良い。例えば、情報の記録を必要としない記録媒体は、カセット11bから供給し、情報の記録を必要とする記録媒体は、カセット11aから供給する。これにより、複数枚の記録媒体からなる印刷物を安価に作成することが可能になる。
1 画像形成装置
11a,11b 用紙カセット
15 手差しトレイ
17 記録媒体(シート)
18 RFIDタグ
20 画像形成ユニット
40 両面フラッパ
41 反転ローラ
100 RFIDリーダ/ライタ
101 ループアンテナ
102 ICチップ
110 CPU
111 I/O
112 ROM
113 RAM
114 画像メモリ部
115 画像処理部
116 プリンタ部
117 外部I/F処理部
130 RFIDデータ判断部
140 RFIDデータバッファ
230 リトライ判断部
11a,11b 用紙カセット
15 手差しトレイ
17 記録媒体(シート)
18 RFIDタグ
20 画像形成ユニット
40 両面フラッパ
41 反転ローラ
100 RFIDリーダ/ライタ
101 ループアンテナ
102 ICチップ
110 CPU
111 I/O
112 ROM
113 RAM
114 画像メモリ部
115 画像処理部
116 プリンタ部
117 外部I/F処理部
130 RFIDデータ判断部
140 RFIDデータバッファ
230 リトライ判断部
Claims (12)
- 記録媒体を搬送するための第1搬送手段により搬送される記録媒体に対し印刷処理を可能とする印刷部と、前記記録媒体に設けられたデータ格納部に対し非接触でデータを書き込むことが可能なデータ書込部とを有する画像形成装置であって、
前記第1搬送手段により前記印刷部および前記データ格納部を経由した記録媒体を前記印刷部および前記データ格納部の上流に導く第2搬送手段と、
前記データ格納部に対して複数回のデータ書込処理を実行する場合に、前記第2搬送手段を用いて前記記録媒体を前記データ格納部の上流に導いた後、当該記録媒体のデータ格納部に対して前記データ書込手段によるデータ書込処理を実行させる制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記データ書込部による前記データ格納部に対して複数回のデータ書込処理を実行すべきか否かを判断する判断手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記判断手段により前記データ格納部に対して複数回のデータ書込処理を実行すべきであると判断された場合に、前記第2搬送手段によって前記データ格納部の上流に前記記録媒体を搬送させた後、当該記録媒体のデータ格納部に対してデータ書込処理を実行させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記判断手段は、前記データ書込部によって前記データ格納部に書き込むべきデータのサイズに対応する書込回数を定め、
前記制御手段は、前記書込回数に分割して前記書込データの書込処理を実行させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記判断手段は、前記データ書込部によって前記データ格納部に正常に書き込みが行われたか否かに基づいてデータ書込処理をリトライすべきか否かを判断し、
前記制御手段は、正常に書込処理が実行されなかった場合は、当該書込処理によって正常に書き込めなかったデータの書込処理をリトライさせることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記第2搬送手段は、前記記録媒体の表裏を反転させる反転部を有し、前記反転部によって前記記録媒体の表裏を反転させた後、当該記録媒体を前記印刷部及び前記データ書込部の上流に搬送することにより、前記記録媒体の両面への印刷を可能にすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記判断手段は、実行すべき印刷が片面印刷であるか両面印刷であるかに基づいて、複数回のデータ書込処理を実行すべきか否かを判断することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記判断手段によって、複数回のデータ書込処理を実行すべきと判断された場合、前記記録媒体に対して前記印刷部による印刷処理と、前記データ書込部によるデータ書込処理が全て終了した後、次の記録媒体の印刷およびデータ書込処理を実行させることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記判断手段によって複数回のデータ書込処理を実行すべきと判断された記録媒体の前記データ格納部に対し、前記データ書込部によって複数回のデータ書込処理を実行させると共に、当該複数回のデータ書込処理の間に、前記印刷部および前記データ書込部によって次の記録媒体への印刷処理およびデータ書込処理を開始させることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記判断手段によって前記データ格納部に対し複数回のデータ書込処理を実行すべきと判断された記録媒体を、前記第2搬送手段によって前記印刷部および前記データ書込部の上流に搬送させると共に、当該記録媒体に対する印刷を必要としない場合は、前記記録媒体に対し白紙データに基づく印刷処理を前記印刷部によって実行させることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記データ格納部を有する記録媒体を供給することが可能な第1供給部と、前記データ格納部を有していない記録媒体を供給することが可能な第2供給部とを少なくとも備え、
前記制御手段は、前記第1供給部と前記第2供給部とを選択的に用いて記録媒体の供給を実行させることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記印刷部は、前記記録媒体に電子写真記録方式により印刷を行い、
前記制御手段は、2回目以降のデータ書込処理に伴って前記記録媒体が前記印刷部を通過するとき、当該記録媒体への印刷が必要でない場合には前記印刷部に設けられた定着部において前記記録媒体に対するニップを解除させることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記印刷部は、インクジェット方式により記録を行うことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2010176724A Withdrawn JP2012037676A (ja) | 2010-08-05 | 2010-08-05 | 画像形成装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021118470A (ja) * | 2020-01-28 | 2021-08-10 | 東芝テック株式会社 | シート搬送装置、及びプログラム |
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2010
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