JP5103707B2 - 高濃度シリカスラリ−及びその製造方法 - Google Patents

高濃度シリカスラリ−及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、高濃度シリカスラリ−及びその製造方法に関するものである。本発明の方法により製造された高濃度シリカスラリ−は、例えば、記録紙、研磨材、化粧品等各種の用途に有用である。
本発明で言うシリカスラリ−とは、SiOで表されるシリカが沈降せずに溶媒に安定的に分散したシリカコロイドである。
一般的なシリカコロイドとしては、シリカゾルがある。シリカゾルは、工業的にはイオン交換樹脂法等の方法で製造される。例えば、Du Pont社製Ludox、日産化学株式会社製スノ−テックス、触媒化成工業株式会社製カタロイド等がある。
シリカゾルの粒子径は0.007〜0.04μm程度で、BET法により測定される比表面積は70〜400m/g程度であり、シリカゾルは0.007〜0.04μm程度のシリカ微粒子が溶媒中に凝集することなく分散したものである。又、高純度シリカコロイドとしては、アルコキシシランを原料とするゾルゲル法で合成したシリカコロイドが知られている。例えば、扶桑化学工業株式会社製クオ−トロン等がある。ゾルゲル法で合成したシリカコロイドの粒子径は、0.3〜25μmで比表面積は0.3〜12m/g程度であり、0.3〜25μm程度のシリカ微粒子が溶媒中に凝集することなく分散したものである。
近年、シリカ粒子が凝集した凝集粒子からなる粒子形態を持つシリカコロイドとして、例えば、動的光散乱法による測定粒子径(D1mμ)と窒素ガス吸着法による測定粒子径(D2mμ)の比D1/D2が3以上5未満であって、このD1は40〜500mμであるSiO濃度50重量%以下の安定なシリカゾル(例えば、特許文献1)、動的光散乱法による測定粒子径(D1mμ)と窒素ガス吸着法による測定粒子径(D2mμ)の比D1/D2が5以上であって、このD1は40〜500mμであるSiO濃度0.5〜30重量%の安定なシリカゾル(例えば、特許文献2)、が開示されている。
又、シリカ分散液として、シリカ粒子を極性溶媒に分散してなるシリカスラリ−を、対向衝突させることによって平均粒子径100nm未満に粉砕するシリカ分散液(例えば、特許文献3)、シリカと極性溶媒よりなるシリカスラリ−を、絞り機構の入口側と出口側との差圧が400〜3500kgf/cmとなる条件で、絞り機構を通過せしめて粉砕するシリカ分散液(例えば、特許文献4)が開示されている。
しかしながら、特許文献3及び特許文献4ではシリカスラリ−の濃度が50重量%以下であることが記載されているが、20重量%以下が好ましいと記載され、実施例においては、スラリ−濃度が12重量%であることが記載され、20重量%を超える濃度のシリカスラリ−は得られていない。
又、Al添加系として、コロイダルシリカの粒子径が4〜30ミリミクロンであり、かつpHが2〜9であるシリカゾルに、Al/SiO比が0.0006を超えるが、0.004以下になるように、アルミン酸アルカリ水溶液を添加する、酸性シリカゾルの製造方法(例えば、特許文献5)、平均粒子径が20〜70nmのシリカゾルを、水に溶解したときの液性が酸性のアルミニウム塩に、SiとAlの元素の比が酸化物換算モル比Al/SiOで0.01〜0.03になるように混合し、pH3.7〜4.4で保持することによりシリカアルミナ複合ゾルを製造するシリカアルミナ複合ゾルの製造方法(例えば、特許文献6)、が開示されている。
しかし特許文献5及び特許文献6は4〜70ミリミクロンのシリカゾルであり、又、ゼ−タ電位と高濃度スラリーの安定性の関係についての記載はない。
又、粉末をメディアミルにより粉砕、分散化するスラリーの製造方法としては、セラミックス電子部品の製造に用いられるセラミックススラリーの製造方法において、平均粒径が0.01〜1μmのセラミック粉末とバインダーを含有していない分散媒とを、玉石やビーズなどの分散体を用いる媒体型分散法により混合・解砕して混合・解砕スラリーを得た後、この混合・解砕スラリーを、100kg/cm以上の圧力で高圧分散させる方法(例えば、特許文献7)、乾燥した金属紛あるいは乾燥前の金属紛を水に加え、分散液中の金属紛濃度をニッケル重量換算で10%以下とし、ビーズミル又はボールミルを用いて紛体表面を磨砕する金属粉末の製造方法(例えば、特許文献8)、が開示されている。
しかしながら、特許文献7及び特許文献8はジルコニアビーズやガラスボールをメディアとするものであり、メディアからのコンタミが生じ、安定な微細高濃度シリカスラリーは得られない。
特開平04−065314(請求項1) 特開平01−317115(請求項1) 特開平9−142827(0054欄、0073欄、0079欄) 特開平10−310416(0.022欄、0062欄) 特開平6−199515(請求項1) 特開2003−276315(請求項2) 特開2001−39773号公報(請求項3) 特開2003−147414号公報(請求項3)
本発明は、シリカゲルと水を、pH4〜9.5の範囲で、平均径が0.5〜5mmの純度99.95%以上の高純度シリカボ−ルをメディアとして使用するメディアミルにより粉砕、分散化して製造される平均粒子径が0.01〜0.5μm、比表面積が150〜700m/g、粘度が5〜300cP、pHが4〜9.5、シリカ濃度が20〜50%である高濃度シリカスラリ−及びその製造方法を提供するものである。
本発明者は、本発明の高濃度微細シリカスラリ−を工業的に容易に且つ低コストで製造する方法において、コロイド粒子の安定性機構に着目して鋭意検討した結果、シリカゲルを0.5〜5mmの純度99.95%以上の高純度シリカボ−ルをメディアとして使用するメディアミルによりpH4〜9.5の範囲で粉砕、分散化することにより、平均粒子径が0.01〜0.5μm、比表面積が150〜700m/g、凝集度D1/D2=3以上の凝集シリカ粒子を含み、粘度が5〜300cP、シリカ濃度が20〜50%で長期間沈降せずに溶媒に安定的に分散した高濃度シリカスラリ−が得られることを見出し、更に、高濃度シリカスラリーにアルミン酸ナトリウム水溶液を添加し40〜90℃で加熱することにより、Al/SiO=0.001〜5%(重量%)の割合でAlを含有し、且つ、シリカスラリ−のpH4〜9.5の範囲のゼ−タ電位の変化率(変化率D=(Vm−Vl)/Vm、Vmは絶対値の最大値、Vlは絶対値の最小値である。)が0.6以下である高濃度シリカスラリ−では、pHが4〜9.5の広い範囲で安定であることを見出し、本発明を完成したものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の高濃度シリカスラリ−は、シリカゲルと水を、pH4〜9.5の範囲で、平均径が0.5〜5mmの純度99.95%以上の高純度シリカボ−ルをメディアとして使用するメディアミルにより粉砕、分散化して製造される平均粒子径が0.01〜0.5μm、比表面積が150〜700m/g、粘度が5〜300cP、シリカ濃度が20〜50%である。

一般に、粒子が小さく、濃度が高いほどシリカコロイドは不安定になり、安定なシリカコロイドを得ることは困難となることが知られている。本発明の高濃度スラリ−は0.004〜0.02μmの微細粒子(比表面積値から計算した相当径)が0.01〜0.5μmの大きさに集合した形態の凝集粒子が溶媒中に安定的に分散した高濃度スラリ−であり、従来の一般的なシリカゾルやシリカコロイドからは得られないものである。
本発明における高濃度シリカスラリ−中のシリカ粒子の平均粒子径は、0.01〜0.5μmである。平均粒子径が0.5μmを超えると粒子の沈降が起こり安定なスラリ−が得られない。一方、平均粒子径が0.01μm未満の粒子を製造するのは工業的に難しい。
本発明において、シリカ粒子の平均粒子径が0.01μm以上0.1μm未満のものは、粒子の沈降が長期にわたり起こらない点で特に好ましく、平均粒子径が0.1μm以上0.5μm以下のものは、ゲル化しにくく、取扱が容易であるという点で特に好ましい。
尚、本発明の平均粒子径の測定方法は特に限定するものではないが、例えば、レ−ザ−回折散乱法や遠心沈降法で容易に測定出来る。
本発明の高濃度シリカスラリ−中のシリカ粒子の比表面積は、150〜700m/gである。ここで言う比表面積とは、シリカスラリ−中の溶媒を蒸発乾固させて得られたシリカゲルをBET法により測定した値を言う。
比表面積が150m/g未満では、粘度が本発明の範囲を超える。一方、700m/gを超える超微細なシリカ粒子を工業的に製造することは難しい。
又、本発明の高濃度シリカスラリ−の粘度は5〜300cPである。300cPを超える場合、取り扱いに問題が生じる。一方、下限は特に制限するものではないが、5cP未満のスラリ−を製造することは難しい。尚、粘度の測定方法は特に制限するものではないが、例えば、B型粘度計等で容易に測定できる。
さらに本発明の高濃度シリカスラリーは、平均粒子径が0.01〜0.5μm(D1)、比表面積が150〜700m/g(相当径D2=0.004〜0.02μm)、凝集度D1/D2=3以上の凝集シリカ粒子を含む高濃度シリカスラリー(ここで、相当径D2(μm)=(2720/As)/1000、Asは比表面積(m/g))であることが特に好ましい。
本発明の高濃度シリカスラリーの比表面積と粒径に関しては、従来のシリカゾルでは、BET比表面積が70〜400m/g(BET相当径D2=0.007〜0.04μm)、又は粒子径(D1)が0.007〜0.04μm程度を夫々単独で満足するものはあったが、同時に満足するものはなく、特にD1/D2比が3未満のシリカ微粒子が溶媒中に凝集することなく分散したものでしかなかった。
それに対して本発明の高濃度シリカスラリーは、0.004〜0.02μm程度の微粒子(D2)が0.01〜0.5μm(D1)に凝集し、D1/D2が3以上となり、D1/D2比、すなわち凝集度において従来のシリカゾルとは異なるため、従来では得られなかった高濃度で安定な高濃度シリカスラリーとなる。
例えば、比表面積において、従来のゾルゲル法によるシリカコロイドは、比表面積が0.3〜12m/g程度であり、本発明の高濃度シリカスラリーの比表面積の150〜700m/gとは異なるため、本発明の高濃度シリカスラリーはシリカコロイドとは異なるものである。
また従来のシリカゾルで、例えば動的光散乱法による測定粒子径(D1mμ)と窒素ガス吸着法による測定粒子径(D2mμ)の比D1/D2が3以上、D1が40〜500mμであるSiO濃度0.5〜30重量%、或いは50重量%以下ものでは、pHが9.6〜10.4、又は導電率が1620〜3070μS/cmの範囲のものでしかなく、本発明の高濃度シリカスラリーの様にpH4〜9.5、或いは導電率が10〜1500μS/cmの広い範囲で安定なものはなかった。
本発明の高濃度シリカスラリ−のpHは、特に4〜9.5が好ましい。pHが9.5を超える場合、本発明の範囲の粒子状態が得られ難く、安定性に問題がある。一方、pHが4未満の場合にも安定性に問題が生じ易い。
本発明の高濃度シリカスラリーは、上記の特徴に加え、さらにAl/SiO=0.001〜5%(重量%)の割合でAlを含有し、さらに導電率が10〜1500μS/cmの低い電解質濃度の状態において、20〜50%で、また特に30%〜45%以下の高濃度で粘度が5〜300cpの状態で安定的に分散したものである。
本発明の高濃度シリカスラリ−のシリカ濃度は20〜50%であり、好ましくは35%を超え45%以下である。シリカ濃度が20%未満では工業的な利用価値が低く、一方、シリカ濃度50%を超える場合、本発明の範囲の粘度が得難い。
尚、本発明におけるシリカ濃度は、高濃度シリカスラリ−中の溶媒を蒸発させた残りの固形分から計算される重量%を言う。
本発明の高濃度シリカスラリーにおいて、シリカ濃度が20%以上において、低粘度となる理由は明確ではないが、純度99.95%以上の高純度のシリカボ−ルを用い、特定のpH領域での粉砕、分散化の効果と考えられる。
更に、本発明の高濃度シリカスラリ−は、Al/SiO=0.001〜5%(重量比)の割合でAlを含有し、且つ、シリカスラリ−のpH4〜9.5の範囲のゼ−タ電位の変化率(変化率=(Vm−Vl)/Vm、Vmは絶対値の最大値、Vlは絶対値の最小値である。)が0.6以下である。その様な高濃度シリカスラリ−では、pHが4〜9.5と広い範囲で安定であるために好ましい。
Al/SiOは0.001〜5重量%であることが好ましい。0.001重量%未満の場合、及び5.0重量%を超える場合は安定性が劣る。
本発明で得られる高濃度シリカスラリ−の表面電荷は高く安定性に優れたものであり、特にゼ−タ電位は−20〜−60mVであることが好ましい。尚、ゼ−タ電位の測定は特に限定するものではなく、電気泳動法、超音波法、ESA(Electrokinetic Sonic Amplitude)法等で測定できる。
ゼータ電位のpH変化率の測定は、例えば、スラリーpHが9.5未満の場合は1N水酸化カリウム水溶液をスラリーへ添加しpH9.5〜9.8に調整し、pHが9.5以上の場合はそのままpH4以下まで1N硝酸水溶液を添加しながらpH0.02〜0.25間隔で連続的にゼータ電位を測定し、得られた測定値よりpH4〜9.5の範囲の中の絶対値の最大値Vmと絶対値の最小値Vlから、変化率D=(Vm−Vl)/Vmとして算出できる。シリカスラリーの安定性は、変化率が小さいほど高いことを示す。ここで変化率Dが0.6を超えた場合、安定性に劣る。
次に本発明の高濃度シリカスラリ−の製造方法を説明する。
本発明の高濃度シリカスラリ−は、シリカゲル、特に好ましくは珪酸ソ−ダから得た高比表面積のシリカゲルを、0.5〜5mmの純度99.95%以上の高純度シリカボ−ルをメディアとしたメディアミルにより、粉砕、分散化して製造することが出来る。
本発明の原料であるシリカゲルの比表面積は、特に制限するものではないが150〜800m/gが好ましい。150m/g未満、800m/gを超えた場合、本発明の高濃度シリカスラリ−を得るのは難しい。
本発明における原料シリカゲルは、珪酸ソ−ダを原料として製造したものを使用することが好ましい。他の原料、例えば、四塩化珪素を原料とした乾式法シリカを原料としたゾルゲル法シリカ等があるが、高い比表面積を得るのは難しく、アルコキシシランを原料としたゾルゲル法のシリカゲルは高コストであり工業的に大量生産が難しい。
本発明の製造法の特徴は、シリカゲルを、平均径が0.5〜5mmの純度99.95%以上の高純度シリカボ−ルをメディアとしたメディアミルにより、粉砕、分散化することが必須である。また本発明では、メディアミルにより粉砕、分散化する前に、シリカゲルを純水に加え、アルカリを加えて調整したスラリ−を樹脂製ボ−ルで予備粉砕することが好ましい。
本発明で粉砕メディアとして用いる高純度シリカボ−ルの平均径は0.5〜5mmである。0.5mm未満ではボ−ルと高濃度シリカスラリ−の分離が難しい。一方、5mmを超えた場合は本発明の0.1〜0.5μmの微細シリカ粒子を得るのが難しい。
また本発明で粉砕メディアとして用いる高純度シリカボ−ルの純度は、99.95%以上である。ここで言う純度とは、シリカボ−ル中に含まれるAl、Ba、Ca、Cr、Cu、Fe、K、Li、Mg、Mn、Na、Ni、P、Pb、Sn、Sr、Ti、Zn、Zr、U及びTh量を不純物として換算して求めたものである。
高純度シリカボ−ルの純度が99.95%未満では、例えば、粉砕、分散用のメディアとして使用した場合、金属不純物の混入が起こり易い。純度99.95%以上の上限については特に制限はなく用途に合わせて100%まで使用出来る。
本発明で使用する高純度シリカボ−ルは粒径、純度が本発明の範囲であれば他の条件は特に限定するものではないが、例えば以下の方法で製造することができる。
本発明で用いる高純度シリカボ−ルは、例えば珪酸ソ−ダを原料とした含水シリカゲルを得るゲル化工程、含水シリカゲルを酸洗浄し高純度含水シリカゲルを得る洗浄工程、高純度含水シリカゲルを攪拌造粒し球状含水シリカゲルを得る球状化工程及び球状含水シリカゲルを焼結させ高純度シリカボ−ルとする焼成工程、以上の方法により製造することが出来る。
ここで、使用する珪酸ソ−ダ水溶液は、SiO/NaOモル比が1〜4の範囲の市販の珪酸ソ−ダ水溶液を使用することが好ましく、珪酸ソ−ダ水溶液の濃度は、SiOとして1.0〜30重量%の範囲が好ましい。また、本発明で使用する鉱酸としては、硝酸、硫酸、塩酸等の無機酸を用いればよい。鉱酸の濃度は、例えば硫酸を使用する場合、その濃度は35〜45重量%の範囲が好ましい。
含水シリカゲルは、上述の珪酸ソ−ダ水溶液と鉱酸を混合して均一なシリカゾルとし、得られたシリカゾルをゲル化することで製造することができる。例えば、珪酸ナトリウム水溶液と鉱酸とを混合ノズルを用いて混合する方法、珪酸ナトリウム水溶液と鉱酸をバッチ反応槽へ同時に添加して混合する方法等が例示される。反応条件は、シリカゾルを生成させる際のpHは0.5〜2の範囲でよい。また、シリカゾルを生成させる際の温度は10〜70℃の範囲でよい。SiO濃度は15%以上好ましくは20%以上が良い。
上記含水シリカゲルをキレ−ト剤及び鉱酸からなる洗浄水溶液、又はキレ−ト剤、過酸化水素及び鉱酸からなる洗浄水溶液で洗浄し、高純度含水シリカゲルを得ることができる。酸洗浄水溶液に使用する鉱酸も同様に、硝酸、硫酸、塩酸等の無機酸が例示される。この洗浄の際に用いられる鉱酸の種類は、先述した含水シリカゲルを製造する際に用いた鉱酸と同じであっても、異なる種類のものを用いてもいずれであってもよい。
洗浄水溶液に使用するキレ−ト剤は、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタン酸、マレイン酸、フマル酸等のジカルボン酸、トリカルバリル酸、プロパン−1,1,2,3−テトラカルボン酸、ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸等のポリカルボン酸、グリコ−ル酸、β−ヒドロキシプロピオン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、ピルビン酸、ジグリコ−ル酸等のオキシカルボン酸、ニトリルトリ酢酸、ニトリロプロピオン酸、エチレンジアミン四酢酸等のアミノポリカルボン酸、又はそれらの塩等の公知の材料を使用すればよい。更に過酸化水素を共存させてもよい。含水シリカゲルの洗浄方法は、例えば、解砕された含水シリカゲルを充填槽に仕込み、洗浄水溶液を充填槽へ連続的に供給して洗浄する方法、解砕された含水シリカゲルをバッチ反応槽に仕込み、洗浄水溶液を加え、攪拌しながら洗浄する方法等が挙げられる。
洗浄水溶液により酸洗浄された含水シリカゲルを水洗し、高純度含水シリカゲルが得られる。続いて得られた高純度含水シリカゲルを解砕するが、高純度含水シリカゲルの解砕は、例えば、ローラーミル、フルイ分級等が使用できる。又、解砕粒度は、0.1〜1mmが好ましい。
ここで、高純度含水シリカゲルのBET比表面積は400〜800m/gが好ましい。尚、高純度含水シリカゲルのBET比表面積の制御方法としては、例えば、高純度含水シリカを充填槽に仕込み、アルカリ水溶液を循環させて行なう方法、高純度含水シリカをバッチ反応槽に仕込み、アルカリ水溶液を加え、攪拌しながら行なう方法等が挙げられる。アルカリ水溶液は、金属カチオンの混入を防ぐという点でアンモニアやアミン化合物を用いて調製されたものであることが好ましい。熟成処理の条件は、一般的には、熟成時の温度は30〜100℃の範囲、好ましくは70〜90℃の範囲でよく、熟成時のpHは7〜11の範囲、熟成時間は数〜数十時間の範囲で十分である。
上記の解砕した高純度含水シリカゲルを造粒することにより、球状高純度含水シリカゲルが得られる。造粒方法は、攪拌造粒法が好ましい。攪拌造粒では、高純度含水シリカゲルを攪拌羽根が高速回転している容器に添加し、アルカリ性水溶液を連続的に添加する方法である。攪拌造粒では弱酸性の高純度含水シリカゲルが弱アルカリまで連続的に変化してゲル粒子が凝集することにより球状化する。
アルカリ性水溶液は、特に制限するものではないが、例えば、苛性ソ−ダ水溶液等ではNaが混入するため、アルカリ性水溶液としては、アンモニア水溶液が好ましい。
上記の球状高純度含水シリカゲルを焼成することにより、本発明で用いる高純度シリカボ−ルが得られる。焼成温度は特に制限するものではないが、1000〜1350℃の温度が使用でき、好ましくは1100〜1300℃である。
本発明では上述の方法等で得られる高純度シリカボ−ルを粉砕メディアとして用いて粉砕、分散化するが、粉砕に用いるメディアミルは特に制限するものではなく本発明のシリカボ−ルを用いれば適宜選択することができる。例えば、ボ−ルミル、サンドミル、ビ−ズミル及びアトライタ−等が使用出来る。
本発明において、シリカ微粒子が高濃度で安定的に分散したスラリ−とするためには、コロイド粒子が安定的に分散状態を取り得る状態であることが必要である。
本発明の高濃度シリカスラリ−は、本発明の粒径、比表面積、粘度、濃度を満足するものであるが、これらの条件を満足するために、さらにシリカ粒子に高い表面電位を与えるpH調整や高分子分散剤の添加による高分子吸着層を形成しても良く用途に合わせて使用することが出来る。
本発明におけるスラリ−化条件としては、シリカゲルに水を加え、アルカリ性水溶液の添加等によりpHを4〜9.5に調整することが好ましい、そのアルカリ性水溶液としては、特に制限するものではないが、アンモニア水、水酸化ナトリウム水溶液、アミン溶液、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤等が使用出来る。この様に、高い表面電位を与えるpHの調整や高分子分散剤の添加による高分子吸着層を形成することが好ましく、用途に合わせて使用することが出来る。
更に、本発明では上記方法で得られる高濃度シリカスラリ−にアルミン酸ナトリウム水溶液を添加し40〜90℃で加熱し、なおかつAl/SiO=0.001〜5%(重量%)の割合でAlを含有させることにより、シリカスラリ−のpH4〜9.5の範囲のゼ−タ電位の変化率(変化率=(Vm−Vl)/Vm、Vmは絶対値の最大値、Vlは絶対値の最小値である。)が0.6以下である高濃度シリカスラリ−とすることが好ましい。
本発明に用いるAl原料はアルミン酸ナトリウム水溶液であることが好ましい。
アルミン酸ナトリウム水溶液の濃度は特に制限するものではないが、出来るだけ高濃度なものが良く、2〜5%Alの水溶液を用いることが好ましい。
又、アルミン酸ナトリウム水溶液を添加した後、40〜90℃で加熱することが好ましい。加熱温度が40℃未満ではAlの反応が不充分で、一方90℃を超えると高濃度に維持するのが難しい。尚、本発明のpH4〜9.5の範囲のゼ−タ電位の変化が小さいpHに対して安定な高濃度シリカスラリ−が得られる理由は明確ではないが、本発明で得られる高濃度スラリ−は高い比表面積を有しており、Al元素がシリカ粒子表面骨格に容易に置換されたことによると考えている。
本発明の平均粒子径は0.01〜0.5μmと微細で、比表面積が150〜700m/gと高く、且つ、シリカ濃度が20〜50%と高濃度なシリカスラリ−であり、従来の一般的なシリカゾルやアルコキシシランを原料とするゾルゲル法で合成したシリカコロイド等からでは得られないものである。更に、製造プロセスが非常に簡単で、且つ、原料に安価な珪酸ソ−ダを用いることが出来るため、低コストである。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
尚、以下の記載における、平均粒子径、比表面積、粘度、シリカ濃度及び純度(不純物分析)の測定は下記の方法によるものである。
平均粒子径はMICROTRC(日機装社製 UPA150粒度分析計)により測定した体積平均粒子径である。比表面積はシリカスラリ−やシリカゲルを110℃乾燥の後、前処理温度200℃でMONOSORB(QUANTA CHROME社製)を用いBET法で測定した値である。
粘度は、TOKIMEC VISCOMETER(TOKYO KEIKI社 B8L)によるロ−タ−No.2、30RPMで測定した値である。
導電率は、CONDUCTIVITY METER DS−14(堀場製作所)を用い測定した値である。
シリカ濃度は、シリカスラリ−を110℃で蒸発乾固させた重量から計算した重量%である。
純度はシリカに硫酸、フッ化水素酸を添加し、加熱して蒸発乾固した後、不純物成分を硝酸及び水に溶解させ、ICPで定量して得たAl、Ba、Ca、Cr、Cu、Fe、K、Li、Mg、Mn、Na、Ni、P、Pb、Sn、Sr、Ti、Zn、Zr、U及びThを不純物として換算した重量%の計算値である。
ゼ−タ電位の測定は、Matec Applied Science社のES9.800Zeta Potential Analyzerを用いて、スラリ−そのもののゼ−タ電位とPH25〜9.5の範囲のデ−タ電位を硝酸水溶液と水酸化カリウム水溶液を用いたPotentiometric Titration法で測定した。
実施例1
1Lポリエチレン製容器に、平均径1.5mm(0.5〜7mm)の純度99.98%のシリカボ−ル700gと市販のシリカゲルであるニップジェルCY−200(日本シリカ社製)90gに純水185gを加え、アンモニア水でpH8.0に調整したスラリ−とし、40時間ボ−ルミルで粉砕し高濃度シリカスラリ−とした。
得られたスラリ−は、スラリ−濃度31%、平均粒子径0.20μm、比表面積260m/gで粘度50cPの安定なものであった。
実施例2
1Lポリエチレン製容器に、平均径1.5mm(0.5〜7mm)の純度99.98%のシリカボ−ル700gと市販のシリカゲルであるニップジェルAZ−600(日本シリカ社製)90gに純水231gを加え、アンモニア水でpH9.0に調整し、40時間ボ−ルミルで粉砕して高濃度シリカスラリ−とした。
得られたスラリ−は、スラリ−濃度26%、平均粒子径0.17μm、比表面積190m/gで粘度150cPの安定なものであった。
実施例3
1Lポリエチレン製容器に、平均径1.5mm(0.5〜7mm)の純度99.98%のシリカボ−ル700gと市販のシリカゲルであるニップジェルAZ−6A0(日本シリカ社製)90gに純水215gを加え、80時間ボ−ルミルで粉砕して高濃度シリカスラリ−とした。
得られたスラリ−は、スラリ−濃度29.5%、平均粒子径0.08μm(D1)、比表面積280m/g(D1=0.01μm)、D1/D2=8、pH7.46、導電率625μS/cm、粘度180cPの安定なものであった。
実施例4
1Lポリエチレン製容器に、平均径1.5mm(0.5〜3mm)の純度99.98%の高純度シリカボ−ル700gと、Al/SiO=0.3%(重量%)のAlを含有する市販のシリカゲルであるニップシールLP(東ソーシリカ社製)90gに純水185gを加えスラリ−とし、80時間ボ−ルミルで粉砕し高濃度シリカスラリ−とした。
得られたスラリ−は、スラリ−濃度30%、平均粒子径0.045μm(D1)、比表面積221m/g(D2=0.014μm)、D1/D2=3.2、pH5.48、導電率655μS/cmでAl/SiO=0.3%(重量%)のAlを含有する粘度15cPの安定なものであった。
次に、PH2.5〜9.5の範囲のデ−タ電位を硝酸水溶液と水酸化カリウム水溶液を用いたPotentiometric Titration法で測定した。pHとゼータ電位の関係を図1に示す。
上記シリカスラリ−のpH4〜9.5の範囲のゼ−タ電位の変化率(D=(Vm−Vl)/Vm、Vlは絶対値の最小値、Vmは絶対値の最大値)は、Vmは50.0mV、Vlは23.4mVであり、変化率は0.53であった。
実施例5
SiO濃度が25重量%、NaO濃度が8重量%の珪酸ソ−ダ水溶液と40重量%の硫酸水溶液を混合ノズルを用いて混合し、SiO濃度が17重量%、pHが0.8のシリカゾルを製造した。シリカゾルは約5分後にゲル化した。得られたゲルを解砕し70℃の純水で洗浄した後、1mmフルイで篩い、110℃で15時間乾燥してシリカゲルを得た。得られたシリカゲルの比表面積は760m/gであった。
当該シリカゲル180gに純水3.70gを加え、アンモニア水でpHを9.2としたスラリ−を調整した(スラリ−A)。2Lポリエチレン製容器に、スラリ−Aと15mmφの鉄心入り樹脂製ボ−ル2Kgを入れ、15時間ボ−ルミルで粉砕し平均粒子径15μmのスラリ−Bを得た。
次に、1Lポリエチレン製容器に、平均径0.5mm(0.3〜3mm)の純度99.9.8%のシリカボ−ル700gと上記スラリ−B400mlを入れ、24時間ボ−ルミルで粉砕し高濃度シリカスラリ−を得た。
得られたスラリ−は、スラリ−濃度31%、平均粒子径0.28μm、比表面積380m/gで粘度70cPの安定なものであった。
実施例6
実施例5と同様に調整したシリカゲル225gに純水33.7gを加え、アンモニア水でpHを8.1としたスラリ−を調整した(スラリ−A)。2Lポリエチレン製容器に、スラリ−Aと15mmφの鉄心入り樹脂製ボ−ル2kgを入れ、15時間ボ−ルミルで粉砕し平均粒子径18μmのスラリ−Bを得た。
次に、1Lポリエチレン製容器に、平均径0.5mm(0.3〜3mm)の純度99.9.8%のシリカボ−ル700gと上記スラリ−B400mlを入れ、24時間ボ−ルミルで粉砕し高濃度シリカスラリ−を得た。
得られたスラリ−は、スラリ−濃度42%、平均粒子径0.45μm、比表面積650m/gで、粘度210cPの安定なものであった。
実施例7
実施例1で得られた高濃度シリカスラリ−(ゼ−タ電位は、−39mVであった。)281gに、4.9重量%Alを含むアルミン酸ナトリウム(試薬、関東化学)水溶液を5.2g加え、1時間室温で混合の後、60℃で15時間放置した。
得られたスラリ−は、スラリ−濃度32%、平均粒子径0.22μm、比表面積280m/gで粘度70cPで、pHは9.5であった。このスラリ−のゼ−タ電位は−39mVであり、Al/SiOが1.1重量%であった。
次に、pH2.5〜9.5の範囲のデ−タ電位を硝酸水溶液と水酸化カリウム水溶液を用いたPotentiometric Titration法で測定した。pHとゼータ電位の関係を図2に示す。
上記シリカスラリ−のpH4〜9.5の範囲のゼ−タ電位の変化率(変化率=(Vm−Vl)/Vm、Vlは絶対値の最小値、Vmは絶対値の最大値)は、Vmは39.5mV、Vlは29.5mVであり、0.25であった。
比較例1
平均径1.5mm高純度シリカボ−ルの代わりに15mmシリカボ−ルを使用したことを除いて、実施例1と同一方法で実施した。
得られたスラリ−は、平均粒子径8μmであり、本発明の高濃度スラリ−を満足するものではなかった。
比較例2
平均径1.5mm高純度シリカボ−ルの代わりに、純度99.0%の平均径1.5mmシリカボ−ルを使用したことを除いて、実施例1と同一方法で実施した。ボールミル中に容器内でゲル化し、本発明の高濃度スラリ−は得られなかった。
比較例3
平均径1.5mm高純度シリカボ−ルの代わりに0.5mmジルコニアビ−ズを使用したことを除いて、実施例1と同一方法で実施したが、不安定でゲル化し、高濃度スラリ−は得られなかった。
比較例4
平均径1.5mm高純度シリカボ−ルの代わりに0.5mmガラスビ−ズを使用したことを除いて、実施例1と同一方法で実施したが、不安定でゲル化し、高濃度スラリ−は得られなかった。
実施例4で得られた高濃度シリカスラリーのpHによるゼータ電位の変化を示す図である 実施例7で得られた高濃度シリカスラリーのpHによるゼータ電位の変化を示す図である

Claims (8)

  1. シリカゲルと水を、pH4〜9.5の範囲で、平均径が0.5〜5mmの純度99.95%以上の高純度シリカボ−ルをメディアとして使用するメディアミルにより粉砕、分散化して製造される平均粒子径が0.01〜0.5μm(D1)、比表面積が150〜700m/g(相当径D2=0.004〜0.02μm)、粘度が5〜300cp、pHが4〜9.5、シリカ濃度が20〜50%であり、凝集度D1/D2=3以上の凝集シリカ粒子を含む高濃度シリカスラリー。(ここで、相当径D2(μm)=(2720/As)/1000、Asは比表面積(m/g)である)
  2. 導電率が10〜1500μS/cmである、請求項1に記載の高濃度シリカスラリ−。
  3. シリカ濃度が30%を超え45%以下である、請求項1又は請求項2に記載の高濃度シリカスラリ−。
  4. Al/SiO=0.001〜5%(重量%)の割合でAlを含有し、且つ、シリカスラリ−のpH4〜9.5の範囲のゼ−タ電位の変化率(変化率D=(Vm−Vl)/Vm、Vmは絶対値の最大値、Vlは絶対値の最小値である。)が0.6以下である請求項1〜3のいずれかに記載の高濃度シリカスラリ−。
  5. シリカゲルが珪酸ソ−ダを原料としたシリカゲルであることを特徴とする請求項1に記載の高濃度シリカスラリ−。
  6. シリカゲルがAl/SiO=0.001〜5%(重量%)の割合でAlを含有するシリカゲルであることを特徴とする請求項5に記載の高濃度シリカスラリ−。
  7. シリカゲルと水を、pH4〜9.5の範囲で、平均径が0.5〜5mmの純度99.95%以上の高純度シリカボ−ルをメディアとして使用するメディアミルにより粉砕、分散化する前に、シリカゲルを純水に加え、アルカリを加えてスラリ−とし、樹脂製ボ−ルで粉砕することを特徴とする請求項5又は6のいずれかに記載の高濃度シリカスラリ−。
  8. アルミ源としてアルミン酸ナトリウム水溶液用い、40〜90℃で加熱することを特徴とする請求項4又は6に記載の高濃度シリカスラリー。
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