JP5253095B2 - ジルコニアゾルの製造方法 - Google Patents

ジルコニアゾルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5253095B2
JP5253095B2 JP2008281822A JP2008281822A JP5253095B2 JP 5253095 B2 JP5253095 B2 JP 5253095B2 JP 2008281822 A JP2008281822 A JP 2008281822A JP 2008281822 A JP2008281822 A JP 2008281822A JP 5253095 B2 JP5253095 B2 JP 5253095B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zirconia
zirconia sol
solution
producing
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008281822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009167085A (ja
Inventor
良 村口
渉 二神
政幸 松田
俊晴 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JGC Catalysts and Chemicals Ltd
Original Assignee
Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd filed Critical Catalysts and Chemicals Industries Co Ltd
Priority to JP2008281822A priority Critical patent/JP5253095B2/ja
Priority to KR1020080127638A priority patent/KR101517369B1/ko
Publication of JP2009167085A publication Critical patent/JP2009167085A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5253095B2 publication Critical patent/JP5253095B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、高温での焼成工程を経ることなく、屈折率が高く、且つ、粒子径が小さく分散性に優れたジルコニア微粒子が分散したジルコニアゾルおよびジルコニア以外の酸化物を含み、屈折率、導電性、分散性、バインダーとの結合性等が調整されたジルコニアゾルの製造方法に関する。
従来、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化亜鉛、五酸化アンチモン、酸化セリウム、酸化スズ、シリカ・アルミナ、シリカ・ジルコニアなどのコロイド粒子が知られており、光学材料として屈折率を調整するために被膜等に配合して用いられている。
例えば、シリカは低屈折材料として、アルミナは中程度の屈折率材料として、チタニア、ジルコニア等は高屈折率材料として用いられている。このとき、チタニアゾルは高屈折率である点では優れているものの、分散安定性や、用法、用途によっては酸化チタンの光触媒活性のために耐光性、耐候性等に問題があった。このため、他の成分、例えばシリカ成分などを複合化することによって分散安定性や、耐光性、耐候性等を向上させることが行われているが、複合化成分によっては屈折率を低下させることになることに加えて、光触媒活性を完全に抑制することが困難で、このため耐光性、耐候性等が不充分となることがあった。
一方、ジルコニアゾルは光触媒活性を実質的に持たず、耐光性、耐候性等に優れており、新たな屈折率材料として期待が集まっている。
従来より、ジルコニアゾルの製造方法としては、オキシ塩化ジルコニウム等の水溶性ジルコニウム塩を含む水溶液を加水分解させる方法が知られている。
さらに、特開平6−166519号公報(特許文献1)には、水溶性ジルコニウム塩を含む水溶液を陰イオン交換樹脂と接触させて、該ジルコニウム塩の陰イオンを水酸基イオンとイオン交換することにより粘調なゲル状物質を得、得られたゲル状物質を水に分散させると共に酢酸等の有機酸を添加するジルコニアゾルの製造方法が記載されている。
また、特開平5−24844号公報(特許文献2)には、水酸化ジルコニウムと酸とを含むスラリー状の混合物の酸濃度を制御して加熱処理する水和ジルコニアゾルの製造方法が記載され、酸として、塩酸、硝酸、硫酸等の無機酸、酢酸、クエン酸等の有機酸が挙げられている。
特公平6−65610号公報(特許文献3)には、炭酸ジルコニルアンモニウムと特定のキレート化剤とを反応させ、得られる反応生成物を60〜300℃で加熱加水分解してジルコニアゾルを製造する方法が開示されており、得られたpH7付近のジルコニアゾルは長期安定で、pH6〜14の範囲で使用してもゲル化が起きない中性ないし塩基性タイプの無機バインダー等として好適に使用できることが記載されている。
さらに、本願出願人は、特開2006−150185号公報(特許文献4)において、粒子成長抑制剤としてカルボン酸等を用いてジルコニウム水酸化物ゲルを調製し、粒子成長抑制剤の存在下で水熱処理して微細なジルコニアゾルが得られることを開示している。
特開平6−166519号公報 特開平5−24844号公報 特公平6−65610号公報 特開2006−150185号公報
しかしながら、特許文献1または特許文献2のように、水酸化ジルコニウムのような加水分解物およびジルコニウム水酸化物ゲルに、酢酸、クエン酸等の有機酸または無機酸を添加してジルコニアゾルを調製しても、均一な粒子径分布を有し、安定性に優れたコロイド領域のジルコニアゾルを得ることは困難であった。
また、特許文献3および4の場合、キレート化剤や粒子成長抑制剤が残存するため結晶化が阻害されることがあり、さらに各工程において、洗浄あるいは脱イオン処理して分散液の電導度を低くする必要があったり、電導度が高いと凝集する場合があったり、さらに、粒子成長抑制剤を除去するとともに屈折率の高いジルコニア微粒子を得るために高温で焼成すると粒子が凝集する傾向があったりして、微細で均一な粒子径分布を有するジルコニア微粒子が得られない場合があった。
本発明者等は、屈折率は高いが耐光性、耐候性に問題のある前記酸化チタン、酸化チタン系複合酸化物に代わる高屈折率粒子としてジルコニア微粒子に着目し、かかる製造方法について鋭意検討した結果、ジルコニウム水酸化物ゲルを過酸化水素にて溶解し、これを高温で水熱処理すると、従来のジルコニア微粒子に比して粒子径が小さく、焼成して凝集しても容易に高分散させることができる屈折率の高いジルコニア微粒子が得られることを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の構成要件は以下の通りである。
[1]下記の工程(a)〜(d)からなり、平均粒子径が5〜30nmの範囲にあるジルコ
ニア微粒子が分散したジルコニアゾルの製造方法;
(a)ジルコニウム化合物水溶液にアルカリ成分を加えてジルコニウム水酸化物ゲルの分散液を調製する工程
(b)前記ジルコニウム水酸化物ゲルを洗浄する工程
(c)前記洗浄したジルコニウム水酸化物ゲル分散液にアルカリ金属水酸化物水溶液および過酸化水素水溶液を添加してジルコニウム水酸化物ゲルを溶解する工程
(d)ついで、40〜300℃で水熱処理する工程。
[2]前記工程(c)の後に、
(e)ジルコニウム溶解溶液に塩基性窒素化合物を添加してpHを9〜14に調整する工程を行う[1]のジルコニアゾルの製造方法。
[3]前記工程(c)または(e)の後に、
(f)過酸化水素を除去する工程を行う[1]または[2]のジルコニアゾルの製造方法。
[4]前記工程(c)、(e)または(f)の後に、
(g)粒子成長調整剤を添加する工程を行う[1]〜[3]のジルコニアゾルの製造方法。
[5]前記工程(c)において、ジルコニウム水酸化物ゲルのZrO2としてのモル数を(MZr)とし、アルカリ金属水酸化物のモル数を(MOH)とし、過酸化水素のH22としてのモル数を(MPO)としたときに、(MOH)/(MZr)が1〜20の範囲にあり、(MPO)/(MZr)が5〜30の範囲にある[1]〜[4]のジルコニアゾルの製造方法。
[6]前記工程(d)において、前記工程(a)〜(d)の工程により得られたジルコニアゾルま
たは該ジルコニアゾルを乾燥して得られたジルコニア微粒子をさらに添加し、水熱処理することを特徴とする請求項1〜5に記載のジルコニアゾルの製造方法。
[7]前記ジルコニア微粒子の屈折率が1.7〜2.20の範囲にある[1]〜[6]のジルコニ
アゾルの製造方法。
[8]前記工程(d)の後、下記の工程(h)〜(k)を行う[1]〜[7]のジルコニアゾルの
製造方法;
(h)工程(d)で得られたジルコニアゾルをZrO2としての濃度が0.1〜20重量%となるように調整する工程
(i)Zr以外の元素で、かつ周期律表の第3A族、第3B族、第4A族、第4B族、第5B族から選ばれる1種以上の元素の化合物水溶液であり、酸化物換算濃度が0.1〜20重量%の範囲にある水溶液と混合する工程
(j)混合した分散液を陽イオン交換樹脂と接触させる工程
(k)40〜200℃で熟成する工程。
[9]前記Zr以外の元素の化合物水溶液がSb、Ti、Y、Ce、Si、Sn、Alから選ばれる1種以上の元素の化合物水溶液である[8]のジルコニアゾルの製造方法。
[10]前記工程(i)で、ジルコニアゾルとZr以外の元素の化合物水溶液との混合比が、酸化物換算重量比MO/ZrO2(但し、MOはジルコニア以外の元素の酸化物)として0.01〜2.3の範囲にある[8]または[9]のジルコニアゾルの製造方法。
本発明によれば、特定の製造方法を採用しているので、従来のジルコニア微粒子でなかった、平均粒子径が小さく、均一な粒子径分布を有し、非凝集体で、分散性、安定性に優れた屈折率の高いジルコニア微粒子が分散したジルコニアゾルを製造することができる。また、このジルコニアゾルは、透明性、耐光性、耐候性等に優れるので、光学材料等における、高屈折率材料、屈折率調整剤等として好適である。
また、本発明によれば、Zr以外の成分を含むジルコニア系微粒子を製造することもできるので、所望の屈折率に調整することも可能であり、かつ、必要に応じて導電性を付与したり、バインダーとの結合性等に優れた特性を付与させることも可能であり、各種フィラーに好適なジルコニアゾルが得られる。
本発明は、下記の工程(a)〜(d)からなる平均粒子径が5〜30nmの範囲にあるジルコニア微粒子が分散したジルコニアゾルの製造方法である。
(a)ジルコニウム化合物水溶液にアルカリ成分を加えてジルコニウム水酸化物ゲルの分散液を調製する工程
(b)前記ジルコニウム水酸化物ゲルを洗浄する工程
(c)前記洗浄したジルコニウム水酸化物ゲル分散液にアルカリ金属水酸化物水溶液および過酸化水素水溶液を添加してジルコニウム水酸化物ゲルを溶解する工程
(d)ついで、40〜300℃で水熱処理する工程。
以下、本発明のジルコニアゾルの製造方法を工程順に説明する。
工程(a)
ジルコニウム化合物水溶液にアルカリ成分を加えてジルコニウム水酸化物ゲルの分散液を調製する
本発明に用いるジルコニウム化合物としては塩化ジルコニウム(ZrCl2)、オキシ塩化ジルコニウム(ZrOCl2)、硝酸ジルコニウム、硝酸ジルコニル、硫酸ジルコニウム、炭酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウム等の他、ジルコニウムアルコキシド等が挙げられる。
先ず、ジルコニウム化合物の水溶液を調製する。このときのジルコニウム化合物水溶液の濃度は、ZrO2に換算して0.1〜20重量%、さらには0.2〜10重量%の範囲にあることが好ましい。該濃度が低すぎると、収率、生産効率が低く、一方、高すぎても、得られるジルコニアゾルの粒子径が不均一となる傾向がある
ついで、ジルコニウム化合物水溶液を充分に撹拌しながら、これにアルカリ成分を加える。
アルカリ成分としては、NaOH、KOH等のアルカリ金属水酸化物の水溶液を用いる
ことができる。また、アンモニア、有機アミンなどの塩基性化合物を用いることも、これらと混合して用いることもできる。
アルカリ成分水溶液は、ジルコニウム化合物水溶液のpHが7〜13、さらには8〜12の範囲となるように添加する。pHが低いすぎると、ジルコニウム化合物の加水分解が不充分となったり、後述する工程(b)での洗浄が困難となることがあり、一方、pHが高すぎても越えても後述する工程(b)での洗浄が困難となることがある。
なお、アルカリ水溶液を添加する際のジルコニウム化合物水溶液の温度は特に制限はないが、通常10〜50℃、さらには15〜40℃の範囲にあることが好ましい。
工程(b)
次いで、生成したジルコニウム水酸化物ゲルを洗浄する。
洗浄方法としては、陽イオン、陰イオン、あるいは塩を除去できれば特に制限はなく、従来公知の方法を採用することができ、例えば、限外濾過膜法、濾過分離法、遠心分離濾過法、イオン交換樹脂法等が挙げられる。
なかでもイオン交換樹脂法は洗浄後のイオン濃度を効果的に低下させることができるので好ましい。この場合、予め限外濾過膜法で洗浄した後、イオン交換樹脂法で洗浄すると、より効率的である。イオン交換樹脂としては、両イオン交換樹脂を用いてもよく、あるいは、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂とを順次用いてもよい。また、洗浄後のジルコニウム水酸化物ヒドロゲル分散液のpHは概ね7〜12の範囲である。
また、洗浄後の分散液の電導度は5ms/cm以下、好ましくは1ms/cm以下である。
工程(c)
前記洗浄したジルコニウム水酸化物ゲル分散液にアルカリ金属水酸化物水溶液および過酸化水素水溶液を添加してジルコニウム水酸化物ゲルを溶解する。
アルカリ金属水酸化物としてはNaOH、KOH等のアルカリ金属水酸化物の水溶液を
用いることができる。本発明では、種々の用途でナトリウム含有量の少ないジルコニアゾルが求められることからKOH水溶液を用いることが推奨される。
このとき、ジルコニウム水酸化物ゲルのZrO2としてのモル数を(MZr)とし、アル
カリ金属水酸化物のモル数を(MOH)とし、過酸化水素のH22としてのモル数を(MPO)としたときに、(MOH)/(MZr)が1〜20、さらには2〜15の範囲にあり、(MPO)/(MZr)が5〜30、さらには8〜25の範囲にあることが好ましい。(MOH)/(MZr)が小さすぎると、ジルコニウム水酸化物ゲルの溶解が不充分となり、平均粒子径が小さく、均一な粒子径分布を有するジルコニアゾルが得られないことがある。(MOH)/(MZr)が大きすぎても、さらにジルコニウム水酸化物ゲルの溶解が良くなることもなく、後の工程でアルカリを除去・洗浄する負担が大きくなり経済的でないこともある。
また、(MPO)/(MZr)が小さすぎると、ジルコニウム水酸化物ゲルの溶解が不充分となり、平均粒子径が小さく、均一な粒子径分布を有するジルコニアゾルが得られないことがある。一方、(MPO)/(MZr)が大きすぎると、ジルコニウム水酸化物ゲルの溶解が速やかに起こるものの、その後、短時間で白濁したり、得られるジルコニアゾルの安定
性が不充分となることがある。
このため、工程(c)後、工程(f)の過酸化水素の除去を行うことが望ましい。なお工
程(f)については後述する。
アルカリ金属水酸化物水溶液および過酸化水素水溶液を添加した洗浄ジルコニウム水酸化物ゲル分散液の濃度はZrO2に換算して0.1〜20重量%、さらには0.2〜15重量%、特に0.5〜10重量%の範囲に調整することが好ましい。この濃度が低すぎると、
収率、生産効率が低下することがある。一方、濃度が高すぎると、最終的に得られるジルコニアゾルの粒子径分布が不均一になる場合がある。
溶解する際の温度は、前記(MOH)/(MZr)、(MPO)/(MZr)によっても異なるが、0〜90℃、さらには5〜80℃の範囲にあることが好ましい。当該温度が低すぎると、溶解が不充分になったり、また溶解溶液の安定性が増すこともなく、過度の冷却をすることは経済性が低下することがある。当該温度が高すぎても、理由は明らかではないが溶解が不充分となることがある。
また、溶解時間は、ジルコニウム水酸化物ゲルが溶解すれば特に制限はないが、通常、5時間で充分である。
なお、本発明では、溶解工程を経ることなく次工程(d)、または工程(e)を行う場合は工程(e)を行うことができるが、予め溶解して水熱処理する方が粒子径の分布が狭く
、均一で、分散性が高く、屈折率の高いジルコニア微粒子が得られる点で好ましい。
また、溶解した後、常温で長時間静置熟成した後、次工程(d)または工程(e)を行うこともできる。
工程(e)
本発明では、溶解した後、塩基性窒素化合物を添加して溶解溶液のpHを9〜14、さらには11〜14の範囲と可能な範囲で高くすることが好ましい。
塩基性窒素化合物としては、NH3、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(
TMAH)、テトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド(TEAH)、テトラブチルアンモニウムハイドロオキサイド(TBAH)等が挙げられる。溶解溶液のpHを前記範囲に調整すると、結晶性が高く、屈折率の高いジルコニア微粒子、このようなジルコニア微粒子が安定に分散したジルコニアゾルを得ることができる。
工程(f)
本発明では、前記工程(c)後(工程(e)を行う場合は、(e)工程の前でも後でもどちらでも良い)に、過酸化水素を除去することが望ましい。
過酸化水素が残存していると装置の材質によっては腐蝕の問題が生じたり、得られるジルコニア微粒子の粒子径分布が不均一となる場合がある。
過酸化水素を除去する方法としては前記溶解後に加温下で開放系にすればよい。
溶解液中の過酸化水素残存量は2重量%以下、好ましくは1重量%以下とすることが望ましい。
工程(d)
ついで、40〜300℃で水熱処理する。
溶解溶液を充分に撹拌しながら昇温して水熱処理する。
水熱処理温度が低すぎると、粒子成長に長時間を要したり、所望の高屈折率あるいは所望の粒子径のジルコニアゾルを得ることが困難となることがある。水熱処理温度が高すぎ
ても、粒子成長時間がさらに短くなる効果は小さく、また屈折率がさらに高くなる効果も小さくなり、場合によっては粒子径分布が不均一になったり、粗大な粒子が生成することがある。さらに好ましい水熱処理温度は100〜250℃である。
なお、水熱処理時間は特に制限はなく、水熱処理温度によって異なるが、通常0.5〜
12時間である。
本発明では、このように水熱処理することによって平均粒子径が小さく、均一な粒子径分布を有し、非凝集体で、分散性、安定性に優れた屈折率の高いジルコニア微粒子が分散したジルコニアゾルを製造することができる。以上の工程(a)〜(d)(工程(e)〜(g)を行っている場合も含む)で得られたジルコニアゾルに、別途調製したジルコニウム水酸化物
ゲルの溶解溶液を添加し、水熱処理することによって粒子成長したジルコニアゾルを得ることもできる。
ジルコニウム水酸化物ゲルの溶解溶液の添加量は所望の粒子径となるに必要な量を添加するが、添加量は、通常、新たな粒子が発生しない範囲で一時に、あるいは連続的または断続的に行うことができる。
なお、本発明では、工程(d)についで、必要に応じて分散処理することができる。また、分散処理する際に、分散促進剤を添加することができる。分散処理する方法としてはボールミル、ビーズミル、ジェットミル、ロール転動ミル、等従来公知の装置を用いることができる。
分散促進剤としては通常、NaOH、KOH等のアルカリ金属水酸化物の水溶液を用い
ることができる。また、アンモニア、有機アミンなどの塩基性化合物を用いることができる。
さらに、このような分散促進剤を用いた場合は、限外濾過膜法、イオン交換樹脂法等により、イオン性成分を除去することが好ましい。
前記工程(c)、工程(e)、工程(f)のいずれかの工程についで(すなわち工程(d)の前に)、下記の工程(g)を行うことが好ましい。
工程(g)
粒子成長調整剤を溶解溶液ないし分散液に添加する。
粒子成長調整剤としては、カルボン酸またはカルボン酸塩、ヒドロキシカルボン酸(1分子内にカルボキシル基とアルコール性水酸基とを有する)、ヒドロキシカルボン酸塩が用いられる。
具体的には、酒石酸、蟻酸、酢酸、蓚酸、アクリル酸(不飽和カルボン酸)、グルコン酸等のモノカルボン酸およびモノカルボン酸塩、リンゴ酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタール酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、などの多価カルボン酸および多価カルボン酸塩等が挙げられる。また、α−乳酸、β−乳酸、γ−ヒドロキシ吉草酸、グリセリン酸、酒石酸、クエン酸、トロパ酸、ベンジル酸のヒドロキシカルボン酸およびヒドロキシカルボン酸塩も用いることも可能である。
粒子成長調整剤の使用量は、溶解溶液中のZrO21モルに対して粒子成長調整剤を0
.1〜20モル、さらには1〜8モル添加することが好ましい。粒子成長調整剤の使用量が少なければ、最終的に得られるジルコニアゾル中の微粒子の粒子径分布が不均一となったり、平均粒子径が30nmを越える場合があり、多すぎても、ジルコニア微粒子が得られない場合や、得られたとしても収率が低すぎたり、所望の屈折率が得られない場合がある。
後述する工程(h)〜(k)を行う場合に、この工程(g)を行うことが望ましい。
本発明では、さらに、前記工程(d)についで、下記の工程(h)〜(k)を行うことができる。
(h)工程(d)で得られたジルコニアゾルをZrO2としての濃度が0.1〜20重量%となるように調整する工程
(i)Zr以外の元素であって、周期律表の第3A族、第3B族、第4A族、第4B族、第5B族から選ばれる1種または2種以上の元素の化合物水溶液であって酸化物としての濃度が0.1〜20重量%の範囲にある水溶液と混合する工程
(j)混合した分散液を陽イオン交換樹脂と接触させる工程
(k)40〜200℃で熟成する工程
以上のような工程を行うことで、ジルコニアと他の酸化物の複合ゾルが得られ、前記ジルコニアゾルの特性を維持しつつ、Zr以外の成分を含むジルコニア系微粒子を製造することもできるので、所望の屈折率に調整することも可能であり、かつ、必要に応じて導電性を付与したり、バインダーとの結合性等に優れた特性を付与させることも可能であり、各種フィラーに好適なジルコニア系ゾルが得られる。なお、他の酸化物の複合状態は特に制限されるものではないが、本発明の製造方法によれば、通常、ジルコニア微粒子表面に、他の酸化物の被覆層が形成されている。
工程(h)
工程(d)で得られたジルコニアゾルをZrO2としての濃度が0.1〜20重量%、好ましくは0.2〜15重量%となるように調整する。濃度を調整する方法として、希釈する場合は水を添加すればよく、濃縮する方法としては限外濾過膜法が好適である。
ジルコニアゾル濃度が低すぎると、大きな処理設備を必要としたり、生産性が低く経済的でない。ジルコニアゾル濃度が高すぎると、工程(k)で得られるZr以外の成分を添加(被覆)して得られるジルコニアゾルが凝集する場合がある。
工程(i
Zr以外の元素であって、周期律表の第3A族、第3B族、第4A族、第4B族、第5B族から選ばれる1種以上の元素の化合物水溶液を工程(h)のジルコニアゾルに混合する
Zr以外の元素の化合物水溶液としては、Sb、Ti、Y、Ce、Si、Sn、Al、Znから選ばれる1種以上の元素の化合物水溶液が好ましく、Zr以外の元素の化合物として、具体的にはこれらの元素のオキソ酸およびそのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、ペルオキソ酸およびそのアルカリ金属塩、アンモニウム塩などが挙げられる。例えば、アンチモン酸カリウム、スズ酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ペルオキソチタン酸等の水溶液が挙げられる。
なお、Ti、Y、Ce、Znの化合物を用いる場合は、これらのペルオキソ酸を用いることが好ましい。例えばTiの場合、四塩化チタン水溶液をアルカリで中和し、ゲルを洗浄し、ついで過酸化水素で溶解したペルオキソチタン酸を調製できる。
これらZr以外の化合物水溶液の濃度は酸化物として0.1〜20重量%、好ましくは0.2〜15重量%の範囲にあることが好ましい。これらの化合物水溶液の濃度が低すぎると、ジルコニア粒子表面への被覆あるいは複合化が不充分となり、加えて生産性、経済性が低下する。また、該水溶液の濃度が高すぎても、Zr以外の酸化物が単独で生成する場合があり、ジルコニア粒子表面への被覆あるいは複合化が不充分となり、分散性、分散安定性の向上したジルコニアゾルが得られない場合がある。
ジルコニアゾルとZr以外の化合物水溶液との混合分散液の濃度は、酸化物の合計とし
て0.1〜20重量%、さらには0.2〜15重量%の範囲にあることが好ましい。
混合分散液の濃度が低すぎると、大きな処理設備を必要としたり、生産性が低く経済的でないことがある。混合分散液の濃度が高すぎると、工程(k)で得られるジルコニアゾルが凝集する場合がある。
ジルコニアゾルとZr以外の元素の化合物水溶液との混合比が、酸化物換算重量比MO/ZrO2(但し、MOはジルコニア以外の元素の酸化物)として0.01〜2.3、さらには0.02〜1.5の範囲にあることが好ましい。
酸化物重量比MO/ZrO2が小さすぎると、被覆層が薄く、例えば、Sb化合物を用いた場合には表面が酸化アンチモンコロイド粒子同様に充分な負の帯電をせず、あるいはSi化合物を用いた場合には表面がシリカコロイド粒子と同様に充分な負の帯電をせず、即ち、酸化アンチモンまたはシリカと同様のコロイド的特性が得られず、分散性、分散安定性が不充分となり、他の粒子を混合したり、バインダーと混合した際に凝集する場合がある。また、Sn化合物、Al化合物を用いた場合は、ジルコニア粒子表面で複合化するが、複合化する量が少ないために分散性、分散安定性が不充分となる。酸化物重量比MOが大きすぎても、コア粒子であるジルコニア微粒子の割合が少なく、用いるZr以外の元素の化合物によっては、所望の屈折率を有する微粒子のジルコニアゾルが得られない場合がある。
工程(j)
混合した分散液を陽イオン交換樹脂と接触させる。 陽イオン交換樹脂としては、従来公知の陽イオン交換樹脂(H型)を用いることができ、混合した分散液を陽イオン交換樹脂と接触させることによって、Zr以外の元素の化合物水溶液のカチオンが脱離し、一方でZr以外の元素の化合物の酸素酸がジルコニア微粒子表面に析出し、複合化したり被覆層を形成することができる。
陽イオン交換樹脂の使用量は、アンチモン酸アルカリ等Zr以外の成分の使用量によって異なるが、アルカリ等陽イオンを脱離させ、混合分散液を陽イオン交換樹脂と接触させた後のジルコニア微粒子分散液中にアルカリが実質的に残存しない程度に用いる。
ついで、分散液から陽イオン交換樹脂を分離する。陽イオン交換樹脂を分離した分散液のpHは1〜6、さらには2〜4の範囲にあることが好ましい。
工程(k)
ついで、分散液を熟成するが、熟成温度は40〜200℃、さらには60〜120℃が好ましい。
熟成温度が40℃未満の場合は、被覆層の緻密化、複合化が不充分なためか、得られるジルコニアゾルの安定性が不充分となる場合がある。
熟成温度が200℃を越えてもジルコニアゾルの安定性がさらに向上することもなく、熟成時間を短縮できる効果もなく、経済性の点からも有意とはいえない。
なお、熟成時間は、温度によっても異なるが、通常0.5〜12時間である。
上記した方法は、酸化ジルコニウム粒子分散液に、アンチモン酸アルカリ等の水溶液を混合した後、イオン交換樹脂等によりイオン除去する前に熟成する方法に比して、安定性に優れたジルコニアゾルを得ることができる。
本発明の方法で得られたジルコニアゾルは、そのまま用いることもできるが、必要に応じて、濃縮または希釈して用いてもよい。
濃縮する方法として、従来公知の方法を採用することができ、例えば、ロータリーエバポレーター等で加熱濃縮してもよく、さらには減圧下で加熱濃縮してもよく、限外濾過膜
法で濃縮することもできる。
ジルコニアゾルの濃度は、固形分として1〜50重量%、さらには2〜40重量%の範囲にあることが好ましい。
また、分散媒を所望の有機溶媒、例えば、グリコール、エステル、エーテル、ケトン等の有機溶媒に置換してオルガノゾルとすることもできる。このようなオルガノゾルは、例えば、樹脂基材あるいは光学材料として、樹脂レンズ基材等のハードコート膜の屈折率調整用、反射防止膜の下層に設ける高屈折率膜の屈折率調整用等に好適に用いることができる。
得られたジルコニア微粒子は従来公知の方法によりシランカップリング剤で表面処理して用いることができ、あるいは有機樹脂にて表面被覆して用いることもできる。
また、本発明のジルコニア微粒子は単斜晶形、立方晶形の結晶形を有する微粒子である。X線回折により同定することができる。
さらに、得られたジルコニアゾルを乾燥し、300〜800℃、より好ましくは500〜700℃の範囲で焼成し、微粉末を再び分散媒に分散させてジルコニアゾルとすることができる。
乾燥方法としては従来公知の方法を採用することができ、例えば、ロータリーエバポレーターを用いて、あるいは加熱して濃縮し、通常100℃〜200℃で乾燥して分散媒を除去する。
焼成温度が低いと、焼成により更に結晶化を促進させ、屈折率を高める効果が充分得られない場合がある。焼成温度が高すぎると、結晶度は高くなるが粒子径も大きくなり過ぎることがあり、具体的には30nmを越えることがあり、用途が限定される。例えば、分散安定性、透明性等が低下し、被膜の強度あるいは透明性を必要とする被膜の形成には不向きであり、また、30nmを越える粒子は本発明の方法によらずとも従来公知の方法により得ることが可能である。
焼成したジルコニア微粉末は分散媒に分散させ、必要に応じて分散機にて分散させて、分散性の高いジルコニアゾルを得ることができる。なお、従来公知の方法では、高温で焼成した場合、粒子径が大きくなりすぎたり、焼成したジルコニア微粉末を分散媒に分散させ場合に、高分散させることが困難であった。しかしながら、本発明の製造方法で得られたジルコニアゾルは、乾燥させたものでも、焼成させたもので、分散性が高く、容易に分散媒に分散させることができる。
このようにして得られたジルコニアゾルのジルコニア微粒子(ジルコニア以外の酸化物と複合した複合ゾル中のジルコニア系微粒子も含む、以後同様)の平均粒子径は5〜30nm、さらには10〜20nmの範囲にあることが好ましい。平均粒子径が低いものは、ジルコニアの結晶化が不充分なためか屈折率が低下する傾向にあり、平均粒子径が大きすぎるとと、本発明によらずとも得ることが可能であり、また、前記したように用途に制限がある。
なお、本発明のジルコニア微粒子の平均粒子径は、透過型電子顕微鏡写真(TEM)を撮影し、50個の粒子について粒子径を測定し、これを平均して求めることができる。(これを一次粒子径(D1)とする。)
また、本発明のジルコニア微粒子は、光散乱法による平均粒子径(D2)(これを2次
粒子径という)を求め、(D2)/(D1)を粒子の凝集程度を表す使用として用る。例えば、この比が大きくなるほど一次粒子が凝集していることを示す。
ジルコニア微粒子では、(D2)/(D1)が6以下であり、このとき、平均粒子径(D2)は5〜80nm、さらには10〜70nmの範囲にあることが好ましい。
本発明で得られた上記水を分散媒とするジルコニアゾルは、必要に応じてアルコール、グリコール、エステル、エーテル、ケトン等の有機溶媒に置換してオルガノジルコニアゾルとすることもできる。このようなオルガノジルコニアゾルは、例えば、樹脂基材あるいは光学材料として、樹脂レンズ基材等のハードコート膜の屈折率調整用、反射防止膜の下層に設ける高屈折率膜の屈折率調整用等に好適に用いることができる。
本発明係るジルコニアゾルの製造方法で得られたジルコニアゾルは、標準屈折率液法で測定した屈折率が1.7〜2.2の範囲にある。なお、ジルコニア以外の酸化物と複合した複合ゾル中のジルコニア系微粒子の場合、複合させる酸化物によって、屈折率を調整することが可能となる。
[実施例]
以下、実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
[実施例1]
ジルコニアゾル(1)の調製
純水1,300gにオキシ塩化ジルコニウム8水和物(ZrOCl2・8H2O)35gを溶解し、これに濃度10重量%のKOH水溶液123gを添加してジルコニウム水酸化物ヒドロゲル(ZrO2濃度1重量%)を調製した。ついで、限外濾過膜法で電導度が0.5mS/c
m以下になるまで洗浄した。
得られたZrO2として濃度1重量%のジルコニウム水酸化物ヒドロゲル2,000gに濃度10重量%のKOH水溶液400gを加えて十分攪拌した後、濃度35重量%の過酸化水素水溶液200gを加えた。このとき、激しく発泡して溶液は透明になり、pHは11.5であった。
ついで、濃度28.8重量%のアンモニア水溶液140gを加えて充分攪拌した。このとき、溶液は薄黄色になった。また、pHは13.6であった。この溶液をオートクレーブに充填し、150℃で11時間水熱処理を行った後、遠心沈降法によりジルコニア微粒子を分離し、充分に洗浄した。
ジルコニア微粒子のスラリー56gを純水282gに分散させ、これに、酒石酸7g、濃度10重量%のKOH水溶液22gを加えて充分攪拌した。ついで、粒径0.1μmの石英メジア1000gを加え、これをビーズミル分散機にて分散処理してジルコニアゾルとした。ついで、限外濾過膜を用いて洗浄した後、陰イオン交換樹脂(三菱化学(株)製:SANUPC)40gを加えて脱イオン処理をして、ZrO2としての濃度1.5重量
%のジルコニアゾル(1)を調製した。ジルコニア微粒子(1)の平均一次粒子径(D1)は1
5nm、平均二次粒子径(D2)は38nmであった。また、屈折率は2.10であった
屈折率の測定は下記の方法によった。
屈折率の測定
(1)ジルコニアゾル(1)をエバポレーターに採り、分散媒を蒸発させる。
(2)120℃で乾燥し、粉末とする。
(3)屈折率が既知の標準屈折率液を2,3滴ガラス基板状に滴下し、これにジルコニ
ア粉末を混合する。
(4)上記(3)の操作を種々の標準屈折率液で行い、混合液が透明になったときの標準屈折率液の屈折率をジルコニア粒子の屈折率とする。
[実施例2]
ジルコニアゾル(2)の調製
実施例1おいて、濃度28.8重量%のアンモニア水溶液140gを加えることなく充分撹拌した。この時pHは13.1であった。以降、実施例1と同様にしてZrO2とし
ての濃度1.5重量%のジルコニアゾル(2)を調製した。ジルコニア微粒子(2)の平均一次粒子径は(D1)25nm、平均二次粒子径(D2)は60nmであった。また、結晶形は単斜晶で、屈折率は1.90であった。
[実施例3]
ジルコニアゾル(3)の調製
実施例1において、ZrO2として濃度1重量%のジルコニウム水酸化物ヒドロゲル2,000gに濃度10重量%のKOH水溶液273gを加えた以外は同様にして濃度1.5重量%のジルコニアゾル(3)を調製した。ジルコニア微粒子(3)の平均粒一次子径(D1
は20nm、平均二次粒子径(D2)は58nmであった。また、屈折率は2.00であ
った。
[実施例4]
ジルコニアゾル(4)の調製
実施例1において、ZrO2として濃度1重量%のジルコニウム水酸化物ヒドロゲル2,000gに濃度10重量%のKOH水溶液729gを加えた以外は同様にして濃度1.5重量%のジルコニアゾル(4)を調製した。ジルコニア微粒子(4)の平均一次粒子径は(D1
)15nm、平均二次粒子径(D2)は39nmであった。また、屈折率は2.10であ
った。
[実施例5]
ジルコニアゾル(5)の調製
実施例1において、ZrO2として濃度1重量%のジルコニウム水酸化物ヒドロゲル2,000gに濃度10重量%のKOH水溶液400gを加えて十分攪拌した後、濃度35重量%の過酸化水素水溶液158gを加えた以外は同様にして濃度1.5重量%のジルコニアゾル(5)を調製した。ジルコニア微粒子(5)の平均一次粒子径(D1)は25nm、平均
二次粒子径(D2)は62nmであった。また、屈折率は2.00であった。
[実施例6]
ジルコニアゾル(6)の調製
実施例1において、ZrO2として濃度1重量%のジルコニウム水酸化物ヒドロゲル2,000gに濃度10重量%のKOH水溶液400gを加えて十分攪拌した後、濃度35重量%の過酸化水素水溶液316gを加えた以外は同様にして濃度1.5重量%のジルコニアゾル(6)を調製した。ジルコニア微粒子(6)の平均(D1)粒子径は13nm、平均二次
粒子径(D2)は35nmであった。また、屈折率は2.10であった。
[実施例7]
ジルコニアゾル(7)の調製
実施例1において、オートクレーブで、120℃で24時間水熱処理を行った以外は同様にして濃度1.5重量%のジルコニアゾル(7)を調製した。ジルコニア微粒子(7)の平均一次粒子径(D1)は10nm、平均二次粒子径(D2)は32nmであった。また、結晶形は単斜晶で、屈折率は2.10であった。
[実施例8]
ジルコニアゾル(8)の調製
実施例1において、オートクレーブで、200℃で8時間水熱処理を行った以外は同様にして濃度1.5重量%のジルコニアゾル(8)を調製した。ジルコニア微粒子(8)の平均一次粒子径(D1)は25nm、平均二次粒子径(D2)は70nmであった。また、屈折率は2.10であった。
[実施例9]
ジルコニアゾル(9)の調製
実施例1において、過酸化水素水溶液を加えて溶解し、透明になった後、充分に撹拌して過酸化水素を除去した以外は同様にして濃度1.5重量%のジルコニアゾル(9)を調製
した。ジルコニア微粒子(9)の平均一次粒子径(D1)は15nm、平均二次粒子径(D2
)は37nmであった。また、屈折率は2.10であった。
[実施例10]
ジルコニアゾル(10)の調製
実施例1と同様にして調製したジルコニアゾル(1)を100℃で15時間乾燥し、つい
で、600℃で2時間焼成し、ついで、ジルコニア微粒子(1)粉末56gを純水282g
に分散させ、これに、酒石酸7g、濃度10重量%のKOH水溶液22gを加えて充分攪拌した。
ついで、粒径0.1μmの石英メジアを1000gを加え、これを分散機(カンペ(株)製:BATCH SAND)にて分散処理してジルコニアゾルとした。ついで、限外濾過膜を用いて洗浄した後、陰イオン交換樹脂(三菱化学(株)製:SANUPC)40gを加えて脱イオン処理をして、ZrO2としての濃度1.5重量%のジルコニアゾル(10)を調製した。
ジルコニア微粒子(10)の平均一次粒子径(D1)は30nm、平均二次粒子径(D2)は72nmであった。また、屈折率は2.20であった。
[実施例11]
ジルコニアゾル(11)の調製
実施例1において、濃度28.8重量%のアンモニア水溶液140gの代わりに濃度25重量%のテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)水溶液430gを用いた以外は同様にして濃度1.5重量%のジルコニアゾル(11)を調製した。ジルコニア微粒子(11)の平均一次粒子径(D1)は10nm、平均二次粒子径(D2)は24nmであった。また、結晶形は単斜晶で、屈折率は2.10であった。
[実施例12]
ジルコニアゾル(12)の調製
純水1,300gにオキシ塩化ジルコニウム8水和物(ZrOCl2・8H2O)35gを溶解し、これに濃度10重量%のKOH水溶液123gを添加してジルコニウム水酸化物ヒドロゲル(ZrO2濃度1重量%)を調製した。ついで、限外濾過膜法で電導度が0.5mS/c
m以下になるまで洗浄した。
得られたZrO2として濃度1重量%のジルコニウム水酸化物ヒドロゲル2,000gに濃度10重量%のKOH水溶液400gを加えて十分攪拌した後、濃度35重量%の過酸化水素水溶液200gを加えた。このとき、激しく発泡して溶液は透明になり、pHは11.5であった。
ついで、濃度28.8重量%のアンモニア水溶液140gを加えて充分攪拌した。このとき、溶液は薄黄色になった。また、pHは13.6であった。
この溶液に粒子成長調整剤として酒石酸を100g添加して溶解し、ついで、オートク
レーブに充填し、150℃で11時間水熱処理を行った後、遠心沈降法によりジルコニア微粒子を分離し、充分に洗浄した。
ジルコニア微粒子のスラリー56gを純水282gに分散させ、これに、酒石酸7g、濃度10重量%のKOH水溶液22gを加えて充分攪拌した。ついで、粒径0.1μmの石英メジアを1000gを加え、これを分散機(カンペ(株)製:BATCH
SAND)にて分散処理してジルコニアゾルとした。ついで、限外濾過膜を用いて洗浄した後、陰イオン交換樹脂(三菱化学(株)製:SANUPC)40gを加えて脱イオン処理をして、ZrO2としての濃度1.5重量%のジルコニアゾル(12)を調製した。ジルコニア
微粒子(12)の平均一次粒子径(D1)は8nm、平均二次粒子径(D2)は20nmであった。また、屈折率は
2.08であった。
[実施例13]
ジルコニアゾル(13)の調製
実施例12と同様にして調製した濃度1.5重量%のジルコニアゾル(12)を210gとアンチモン酸カリウム水溶液(Sb2O5として濃度1重量%)90gを混合し、陽イオン交換樹脂(三菱化学(株)製:DAIAION PK-216H)330gを充填したイオン交換塔を通過さ
せた後、90℃で1時間熟成して五酸化アンチモン被覆ジルコニアゾル(13)を調製した。
得られたゾルのpHは2.6であった。ジルコニア微粒子(13)の平均一次粒子径(D1
は13nm、平均二次粒子径(D2)は34nmであった。また、屈折率は 1.98で
あった。
[実施例14]
ジルコニアゾル(14)の調製
実施例11と同様にして調製した濃度1.5重量%のジルコニアゾル(12)を210gとスズ酸カリウム水溶液(SnO2として濃度1重量%)30gを混合し、陽イオン交換樹脂(
三菱化学(株)製:DAIAION PK-216H)330gを充填したイオン交換塔を通過させた後
、90℃で1時間熟成して酸化スズ被覆ジルコニアゾル(14)を調製した。得られたゾルの
pHは2.5であった。ジルコニア微粒子(14)の平均一次粒子径(D1)は12nm、平
均二次粒子径(D2)は28nmであった。また、屈折率は2.09であった。
[実施例15]
ジルコニアゾル(15)の調製
実施例11と同様にして調製した濃度1.5重量%のジルコニアゾル(11)を210gとアルミン酸ナトリウム水溶液(Al2O3として濃度1重量%)30gを混合し、陽イオン交換樹脂(三菱化学(株)製:DAIAION PK-216H)330gを充填したイオン交換塔を通過さ
せた後、90℃で1時間熟成してアルミナ被覆ジルコニアゾル(15)を調製した。得られた
ゾルのpHは2.4であった。ジルコニア微粒子(15)の平均一次粒子径(D1)は12n
m、平均二次粒子径(D2)は28nmであった。また、屈折率は2.06であった。
[比較例1]
特許文献4の実施例1に準拠して調製した。
ジルコニアゾル(R1)の調製
純水2432gにオキシ塩化ジルコニウム8水塩(ZrOCl2・8H2O)65.5gを溶解し、これにリンゴ酸2.7gを添加し、ついで、濃度10重量%のKOH水溶液313gを添加してジルコニウム水酸化物ヒドロゲル分散液(ZrO2濃度1重量%)を調製した。このときの分散液のpHは10.5、温度は19℃であった。
ついで、限外濾過膜法で電導度が280μS/cmになるまで洗浄した。つぎに、このジルコニウム水酸化物ヒドロゲル分散液(ZrO2濃度1重量%)に陽イオン交換樹脂(三菱化学(株)製:SK1−BH)95gを加え脱イオンした。ついで陽イオン交換樹脂を分離した後、陰イオン交換樹脂(三菱化学(株)製:SANUPC)50gを加え脱イオ
ンした。このようにして得られた洗浄ジルコニウム水酸化物ヒドロゲル分散液(ZrO2濃度1重量%)の電導度は10μS/cm、pHは6であった。
洗浄ジルコニウム水酸化物ヒドロゲル分散液(ZrO2濃度1重量%)に、超音波を1時間照射してヒドロゲルの分散処理をした後、オートクレーブに充填し、200℃で2時間熟成した。このとき、電導度は640μS/cm、pHは2.53であった。
ついで、陰イオン交換樹脂(三菱化学(株)製:SANUPC)110gを加えて脱イオンを行い、ついで純水3750gを供給しながら限外濾過膜法で洗浄した。このときの電導度は16μS/cm、pHは3.9であった。
ついで、上記熟成し、洗浄した分散液をZrO2濃度1重量%に調整し、これに濃度2重量%のリンゴ酸水溶液134g(Cmc/Zmc=0.10)を加え、超音波を1時間照射してヒドロゲルの分散処理をした後、オートクレーブに充填し、200℃で2時間水熱処理をした。このとき、電導度は640μS/cm、pHは2.53であった。
水熱処理した分散液に陰イオン交換樹脂(三菱化学(株)製:SANUPC)110gを加えて脱イオンを行い、ついで純水3750gを供給しながら限外濾過膜法で洗浄した。このときの電導度は47μS/cm、pHは3.4であった。
その後、濃縮してZrO2濃度2.9重量%のジルコニアゾル(R1)を調製した。
ジルコニアゾルのpHは3.6であった。
ジルコニア微粒子(R1)の平均一次粒子径(D1)は16nm、平均二次粒子径(D2)は100nmであった。また、屈折率は2.00であった。
[比較例2]
ジルコニアゾル(R2)の調製
実施例1において、ZrO2として濃度1重量%のジルコニウム水酸化物ヒドロゲル2,000gにKOH水溶液を加えなかった以外は同様にして濃度1.5重量%のジルコニアゾル(R2)を調製した。ジルコニア微粒子(R2)の平均粒一次子径(D1)は40nm、平均
二次粒子径(D2)は100nmであった。また、屈折率は1.70であった。
[比較例3]
ジルコニアゾル(R3)の調製
実施例1において、ZrO2として濃度1重量%のジルコニウム水酸化物ヒドロゲル2,000gに濃度10重量%のKOH水溶液400gを加えて十分攪拌した後、過酸化水素水溶液を加えなかった以外は同様にして濃度1.5重量%のジルコニアゾル(R3)を調製した。ジルコニア微粒子(R3)の平均一次粒子径(D1)は50nm、平均二次粒子径(D2)は120nmであった。また、屈折率は1.65であった。
Figure 0005253095

Claims (10)

  1. 平均粒子径が5〜30nmの範囲にあるジルコニア微粒子が分散したジルコニアゾルの製造方法であって、
    (a)ジルコニウム化合物水溶液にアルカリ成分を加えてジルコニウム水酸化物ゲルの分散液を調製する工程と、
    (b)前記ジルコニウム水酸化物ゲルを洗浄する工程と、
    (c)前記洗浄したジルコニウム水酸化物ゲルの分散液にアルカリ金属水酸化物水溶液および過酸化水素水溶液を添加して、ジルコニウム水酸化物ゲルを溶解する工程と、
    (d)前記ジルコニウム水酸化物ゲルの溶解溶液を100〜250℃で水熱処理する工程と、
    含むことを特徴とするジルコニアゾルの製造方法。
  2. 前記工程(c)の後に、
    (e)ジルコニウム溶解溶液に塩基性窒素化合物を添加してpHを9〜14に調整する工程を行うことを特徴とする請求項1に記載のジルコニアゾルの製造方法。
  3. (f)前記工程(c)で添加された過酸化水素を除去する工程を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のジルコニアゾルの製造方法。
  4. 前記工程(d)の前に、
    (g)粒子成長調整剤を添加する工程を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のジルコニアゾルの製造方法。
  5. 前記工程(c)において、ジルコニウム水酸化物ゲルのZrO2としてのモル数を(MZr)とし、アルカリ金属水酸化物のモル数を(MOH)とし、過酸化水素のH22としての
    モル数を(MPO)としたときに、(MOH)/(MZr)が1〜20の範囲にあり、(MPO)/(MZr)が5〜30の範囲にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のジルコニアゾルの製造方法。
  6. 前記工程(d)において、前記工程(a)〜(d)の工程により得られたジルコニアゾルまたは該ジルコニアゾルを乾燥して得られたジルコニア微粒子をさらに添加し、水熱処理することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のジルコニアゾルの製造方法。
  7. 前記ジルコニア微粒子の屈折率が1.7〜2.20の範囲にあることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のジルコニアゾルの製造方法。
  8. 前記工程(d)の後、下記の工程(h)〜(k)を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のジルコニアゾルの製造方法;
    (h)前記工程(d)で得られたジルコニアゾルをZrO2としての濃度が0.1〜20重量%となるように調整する工程
    (i)周期律表の第3A族、第3B族、第4A族、第4B族、第5B族から選ばれるZr以外の元素を1種以上含む化合物の水溶液を、該化合物の酸化物換算濃度が0.1〜20重量%の範囲になるように作成し、該水溶液と前記工程(h)で得られたジルコニアゾルを混合する工程
    (j)混合した分散液を陽イオン交換樹脂と接触させる工程
    (k)40〜200℃で熟成する工程。
  9. 前記化合物がSb、Ti、Y、Ce、Si、Sn、Alから選ばれる1種以上の元素を含むことを特徴とする請求項8に記載のジルコニアゾルの製造方法。
  10. 前記工程(i)で、前記化合物の水溶液と前記ジルコニアゾルとの混合比が、酸化物換算重量比MO/ZrO2(但し、MOはジルコニア以外の元素の酸化物)として0.01〜2.3の範囲にあることを特徴とする請求項8または9に記載のジルコニアゾルの製造方法。
JP2008281822A 2007-12-20 2008-10-31 ジルコニアゾルの製造方法 Active JP5253095B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008281822A JP5253095B2 (ja) 2007-12-20 2008-10-31 ジルコニアゾルの製造方法
KR1020080127638A KR101517369B1 (ko) 2007-12-20 2008-12-16 지르코니아 졸의 제조방법

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007328578 2007-12-20
JP2007328578 2007-12-20
JP2008281822A JP5253095B2 (ja) 2007-12-20 2008-10-31 ジルコニアゾルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009167085A JP2009167085A (ja) 2009-07-30
JP5253095B2 true JP5253095B2 (ja) 2013-07-31

Family

ID=40968724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008281822A Active JP5253095B2 (ja) 2007-12-20 2008-10-31 ジルコニアゾルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5253095B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011057530A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd アルミナドープジルコニアナノ粒子透明分散液及び透明複合体
JP6198379B2 (ja) * 2011-09-30 2017-09-20 日揮触媒化成株式会社 改質ジルコニア微粒子粉末、改質ジルコニア微粒子分散ゾルおよびその製造方法
KR102019698B1 (ko) * 2012-12-18 2019-09-09 니끼 쇼꾸바이 카세이 가부시키가이샤 개질 지르코니아 미립자 분말, 개질 지르코니아 미립자 분산졸 및 그의 제조방법
WO2014100984A1 (en) * 2012-12-26 2014-07-03 Essilor International (Compagnie Generale D'optique) Method for producing zirconia colloids
CN103922397B (zh) * 2013-01-15 2017-05-31 日挥触媒化成株式会社 改性氧化锆微粒粉末、改性氧化锆微粒分散溶胶及其制造方法
KR101797751B1 (ko) 2016-09-27 2017-11-15 주식회사 케이씨 지르코니아의 제조방법 및 그에 의해 제조된 지르코니아 졸
WO2018116762A1 (ja) * 2016-12-22 2018-06-28 第一稀元素化学工業株式会社 ジルコニアゾルおよびその製造方法
JP7345078B2 (ja) 2021-08-04 2023-09-14 三井金属鉱業株式会社 ジルコニウム酸溶液およびその製造方法、酸化ジルコニウム粉末およびその製造方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5879818A (ja) * 1981-11-05 1983-05-13 Etsuro Kato 結晶質ジルコニアのコロイドゾル及びその製造方法
JPS61270217A (ja) * 1985-05-23 1986-11-29 Denki Kagaku Kogyo Kk 結晶質酸化ジルコニウム微粉末の製法
JPS62212224A (ja) * 1986-03-14 1987-09-18 Taiyo Yuden Co Ltd ジルコニア系固溶体結晶質微粉末の製造方法
JP3982933B2 (ja) * 1999-01-14 2007-09-26 触媒化成工業株式会社 被膜形成用塗布液および合成樹脂製レンズ
JP2006124243A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Bridgestone Corp ブルッカイト型酸化チタンの製造方法及び光触媒コーティング剤
JP4705361B2 (ja) * 2004-11-19 2011-06-22 日揮触媒化成株式会社 ジルコニアゾルの製造方法
JP4582789B2 (ja) * 2005-07-25 2010-11-17 多木化学株式会社 セリア−ジルコニア固溶体ゾル及びその製造方法
JP4587485B2 (ja) * 2006-03-13 2010-11-24 マツモトファインケミカル株式会社 ブルッカイト型二酸化チタンの製造方法
JP4739120B2 (ja) * 2006-06-02 2011-08-03 日揮触媒化成株式会社 導電性酸化チタンとその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009167085A (ja) 2009-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5253095B2 (ja) ジルコニアゾルの製造方法
JP4705361B2 (ja) ジルコニアゾルの製造方法
JP5013671B2 (ja) 金属酸化物ゾルの製造方法および金属酸化物ゾル
JP2783417B2 (ja) ルチル型酸化チタンゾルの製造法
JP5881394B2 (ja) シリカ系複合粒子およびその製造方法
JP5126783B2 (ja) ルチル型酸化チタン微粒子の製造方法
JP4171850B2 (ja) 変性された酸化チタン−酸化ジルコニウム−酸化第二スズ複合ゾル及びその製造方法
JP4891021B2 (ja) ニオブ系酸化物微粒子の製造方法
JP2008031023A (ja) ジルコニアゾル及びその製造方法
JPWO2012023621A1 (ja) ルチル型酸化チタン粒子の分散体の製造方法
JP2005179111A (ja) ジルコニアゾルの製造方法
JP2009298614A (ja) 酸化チタン系粒子およびその製造方法
JP4730487B2 (ja) 変性金属酸化物ゾル及びその製造方法
JP2013133255A (ja) シリカ系複合粒子および該粒子を含む研磨用スラリー
JP5146683B2 (ja) 変性された酸化ジルコニウム−酸化第二スズ複合体ゾルの製造方法
JP6198379B2 (ja) 改質ジルコニア微粒子粉末、改質ジルコニア微粒子分散ゾルおよびその製造方法
KR101517369B1 (ko) 지르코니아 졸의 제조방법
JP2006176392A (ja) 変性された酸化第二スズゾルおよび酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合体ゾルの製造方法
JP4561955B2 (ja) 変性された酸化第二スズゾル、酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合体ゾル及びその製造方法
JP2009179521A (ja) ルチル型酸化チタン微粒子の製造方法
JP2003026417A (ja) シリカゾルおよびシリカ系複合酸化物ゾルの製造方法
JP4654713B2 (ja) 変性された酸化第二スズ−酸化ジルコニウム複合ゾル及びその製造方法
JPH0980203A (ja) 変性金属酸化物ゾル及びその製造方法
KR102019698B1 (ko) 개질 지르코니아 미립자 분말, 개질 지르코니아 미립자 분산졸 및 그의 제조방법
JP3642490B1 (ja) チタニア溶液の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110916

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5253095

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160426

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250