JP5099109B2 - ピストンのシール構造とそれを用いたピストンポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダ内を軸方向に往復動するピストンのシール構造とそれを用いたピストンポンプに関する。
この種のシール構造として、軸部材の外周面に形成された環状溝内に、Oリングによっ
て半径方向外方に押圧された合成樹脂材料製のシール部材を設けたものが知られている(
例えば、特許文献1参照)。これは、Oリングからの付勢力により、シール部材の外周面
と、軸部材が嵌装されたシリンダ内周面との間でシール機能を発揮している。
このシール構造においては、シール部材の外周面上の軸方向に離れた2箇所において、
シリンダ内周面に対する面圧のピーク部を形成している。これにより、特許文献1におい
ては、シリンダに対してシール部材の姿勢を安定させ、複数のシール部位によって軸部材
とシリンダとの間のシール性能を向上させることができるとしている。
特許第4081800号公報
ところで、近年、車両用ブレーキ液圧装置は、いわゆるアンチスキッド制御や車両安定
性制御(横滑り制御)等の制御だけでなく、ブレーキ力のアシストや、前方の車に追従し
て走行する場合の自動ブレーキ制御など、幅広い制御に使用されつつある。それに伴い、
車両用ブレーキ液圧装置の作動する回数や時間が大幅に増加してきている。作動回数や作
動時間が増加した場合、同装置のピストンポンプの作動する機会も増加し、これに伴って
ピストンとシリンダの摺動部(シール部)からポンプ外へブレーキ液が漏れ出す機会も増
加する懸念があり、その対策として、ブレーキ液の漏れ量をできる限り低減することが課
題となっている。
そうしたなか、例えば、ゴム部材からなるシール部材のみを用いてピストンとシリンダ
とのシールを行う従来のピストンポンプ(例えば、図2のピストンポンプから合成樹脂材
料製のシールリング11を省略し、Oリング12をシール部材として利用したもの)は、
ブレーキ液圧制御装置の作動回数や作動時間の増加に応じて摺動部分であるゴム部分の摩
耗やむしれが無視できない程のものとなる懸念があり、これがブレーキ液の漏れを低減す
るうえでの課題となる。
こうしたゴム部分の摩耗やむしれを防止すべくピストンやシリンダの表面を滑らかにするためのコーティングを施したものが知られている(例えば、独国特許文献DE102004010498A1)が、この場合、作動回数や作動時間の増加に伴いコーティングの剥がれが発生する懸念がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ピストンがシリンダ内を軸方向に往復動する構成において、シール性能を向上させることのできるピストンのシール構造とそれを用いたピストンポンプを提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係るピストンのシール構造の発明の構成上の特徴は、軸方向に延びたシリンダと、シリンダ内を軸方向に往復動するピストンと、シリンダおよびピストンの外周面のうちの一方に形成された環状溝と、合成樹脂材料により円環状に形成され、環状溝に装着されることによって、内周面または外周面に形成されたシール面において、シリンダおよびピストンの外周面のうちの他方に対し当接し、ピストンとシリンダとの間を液密的に封止するシール部材と、環状溝内においてシール部材の外周側または内周側に配置され、シール部材の軸方向の中央部位をシリンダまたはピストンの外周面に向けて付勢する押圧部材と、を備えたピストンのシール構造において、シール部材の軸方向の少なくとも一端部には、押圧部材とシール部材との組み付け時に、シール部材が押圧部材と乖離することを防止するために半径方向に突出した係合部が形成され、環状溝に押圧部材およびシール部材が装着された状態において、係合部が押圧部材から荷重を受けることがなく、シール部材の軸方向の中央部位におけるシリンダまたはピストンの外周面に対する面圧が、軸方向の端部の面圧に対して大きく、シール部材はシール面と軸方向端面とを接続する斜面を備えており、シール面と斜面との接続点が、押圧部材が係合部に当接した場合に係合部を押圧する部位よりも軸方向の端部側に位置することである。
本発明において、シール部材の軸方向の中央部位とは、シール部材の軸方向において正確な中央位置のみを意味しているものではなく、後述するような本発明の効果を有する構成であれば、軸方向の中央部に位置する一定の領域を含んだものである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1のピストンのシール構造において、環状溝はシリンダに形成され、シール部材のシール面は、ピストンの外周面に対し当接することである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または2のピストンのシール構造にお
いて、シール部材のシリンダまたはピストンの外周面に対するシール長さが、ピストンの
シリンダに対する移動ストロークよりも長いことである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至3のうちのいずれかのピストンのシール構造において、環状溝には、軸方向の端面から押圧部材に向けて突出し、押圧部材の軸方向の移動を規制する制限部が形成されており、環状溝に押圧部材が装着された状態において、制限部と押圧部材との間に隙間が形成されていることである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至4のうちのいずれかのピストンの
シール構造において、押圧部材はゴム材料によって形成され、断面が円形のリング部材と
したことである。
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至5のうちのいずれかのピストンの
シール構造において、シール部材において、軸方向の中央に位置して押圧部材と当接する
部位が、押圧部材に向けて半径方向に隆起していることである。
請求項7に係るピストンポンプの発明の構成上の特徴は、軸方向に延びるポンプシリン
ダが形成されたハウジングと、ポンプシリンダ内において液密的に往復動するポンプピス
トンと、ポンプピストンの一端側とポンプシリンダの底部との間に形成され、液圧の吐出
口と連通するポンプ室と、ポンプピストンの外周とハウジングとの間に形成され、液圧の
吸入口と連通する供給室と、ポンプピストンに設けられ、常時は閉状態にあり、供給室か
らの液圧により開いてポンプ室と供給室との間を連通するポンプ弁と、ポンプピストンの
他端側と当接し、回転することによりポンプピストンをポンプ室に向けて移動させる偏心
カムと、ポンプピストンと係合して、ポンプピストンを偏心カムに向けて付勢する付勢手
段と、を備えたピストンポンプにおいて、供給室とポンプピストンの他端側が露出した外
部との間に位置する、ポンプシリンダおよびポンプピストンの外周面のうちの一方に環状
溝が設けられ、環状溝内に、請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載のピストンのシ
ール構造を設けたことである。
請求項1に係るピストンのシール構造によれば、押圧部材はシール部材の軸方向の中央
部位をシリンダまたはピストンの外周面に向けて付勢するとともに、環状溝に装着された
状態において、シール部材の係合部が押圧部材から荷重を受けることがなく、シール部材
の軸方向の中央部位における、シリンダおよびピストンの外周面のうちの他方に対する面
圧が、軸方向の端部の面圧に対して大きいことにより、シール部材の軸方向の1箇所にお
いてシール機能を発揮させている。したがって、ピストンの往復動にかかわらず液圧室内
の液が汲みだされることがなく、シール性能を向上させることができる。
また、シール部材が軸方向の中央部位においてシール機能を発揮しているため、ピスト
ンの往復動によるシール部位における姿勢変化が少なく、シール部材の姿勢変化に起因し
てシール部材の面圧が低下することを防ぐことができる。
これに対し、本発明者は特許文献1に開示されたような、シール部材が軸方向の端部に
おいてシール機能を発揮している場合、シール性能が不十分となる場合があることを見出
した。すなわち、シリンダ内を軸部材が軸方向に往復動する場合、軸部材の移動方向に応
じて、シール部材の姿勢が反復的に変化することがある。このとき、摺動面における軸方
向に離れた複数個所にシール面圧のピーク部(以下、シール部位という)を形成している
場合、シール部材の姿勢変化によって、各々のシール部位における面圧が交互に変化する
。それぞれのシール部位における面圧の変化により油膜厚さも変化し、密閉室内の液が徐
々に外部に汲みだされることがある(これをポンピング現象ということもある)。
より詳細に説明すれば、最初に軸部材の往動時におけるシール部材の姿勢変化によって
、密閉室内の液が面圧の低下した一方のシール部位から漏れ、双方のシール部位の間に入
り込む。その後、軸部材の復動におけるシール部材の反対方向への姿勢変化によって、双
方のシール部位の間に入り込んだ液が、面圧の低下した他方のシール部位から漏れて外部
へと排出される。
特に、シリンダ側に形成された環状溝内に、Oリングによって半径方向内方に押圧され
たシール部材を設け、シール部材の外周面上の軸方向端部に、Oリングの脱落防止用のフ
ランジが形成されている場合、軸部材が軸方向に往復動する際にOリングがフランジを軸
方向に押圧して、シール部材の姿勢をよりいっそう不安定にする。さらに、液圧ポンプの
ように、密閉室内に高い液圧が発生している場合には、密閉室内の液圧がシール部材の姿
勢変化に重畳して、この現象は著しくなる。
また、さらに、請求項1に係るピストンのシール構造によれば、シール部材が摩擦抵抗の小さい合成樹脂材料により形成されているため、シール部材のむしれ等の発生を懸念することなく、シール部材のシリンダまたはピストンに対する締代を大きくし、面圧を増大させることができる。これにより、シール構造の長寿命化が実現できる。
また、請求項1に係るピストンのシール構造によれば、シール面と斜面との接続点が、押圧部材が係合部に当接した場合に、係合部を押圧する部位よりも軸方向の端部側に位置することにより、押圧部材が係合部に当接したとしても、シール部材の軸方向の両端部の面圧を増大させ、中央部位の面圧を低下させるような付勢力が働くことがない。
請求項2に係るピストンのシール構造によれば、環状溝はシリンダに形成され、シール部材のシール面は、ピストンの外周面に対し当接することにより、製造の容易なピストンのシール構造にすることができる。
請求項3に係るピストンのシール構造によれば、シール部材のシリンダまたはピストン
の外周面に対するシール長さが、ピストンのシリンダに対する移動ストロークよりも長い
ことにより、ピストンの往復動によるシール部材の姿勢変化が少なく、シール部材の面圧
が低下することを防ぐことができる。
すなわち、ピストンの往復動によって、シール部材がシリンダまたはピストンから直接
的に移動荷重を受ける一方、押圧部材は環状溝内に留まろうとするため、ピストンの移動
ストロークが長い場合は、シール部材の姿勢変化が大きくなり、押圧部材に対する相対移
動によってシール部材の面圧が低下しやすくなる。
これに対し、ピストンの移動ストロークを比較的小さくすることにより、シール部材の
姿勢変化が大きくなることを防ぎ、シール部材の面圧の低下を防止している。
請求項4に係るピストンのシール構造によれば、環状溝には、軸方向の端面から押圧部
材に向けて突出し、押圧部材の軸方向の移動を規制する制限部が形成されていることによ
り、押圧部材の軸方向の移動が低減され、係合部への当接をいっそう防止することができ
るため、シール部材の面圧が低下することを防ぐことができる。
請求項5に係るピストンのシール構造によれば、押圧部材はゴム材料によって形成され
、断面が円形のリング部材としたことにより、簡単な構成により、シール部材の軸方向の
中央部位を半径方向に押圧することができる。
請求項6に係るピストンのシール構造によれば、シール部材において、軸方向の中央に
位置して押圧部材と当接する部位が、押圧部材に向けて半径方向に隆起していることによ
り、押圧部材の断面形状にかかわらず、環状溝内に装着した状態で、シール部材の軸方向
の中央部位をシリンダまたはピストンに対し押圧することができる。
請求項7に係るピストンポンプによれば、供給室とポンプピストンの他端側が露出した
外部との間に位置する、ポンプシリンダおよびポンプピストンの外周面のうちの一方に環
状溝が設けられ、環状溝内に、請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載のピストンの
シール構造を設けたことにより、ポンプピストンの往復動にかかわらず供給室内の液が汲
みだされることがなく、供給室の外部に対するシール性能を向上させることができる。
本発明の実施形態によるピストンポンプを含んだブレーキ液圧制御装置の液圧回路図 図1に示したピストンポンプの断面図 図2に示したピストンポンプの吐出時の断面図 実施形態1によるシール構造の拡大図 図4に示したシール構造を形成するシールリングとOリングの環状溝への装着前の断面図 図5に示したシールリングの形状の詳細を説明するための断面図 実施形態2によるシール構造を形成するシールリングとOリングの環状溝への装着前の断面図 図7に示したシールリングの形状の詳細を説明するための断面図 図6および図8に示したシール構造の面圧分布を示した図 図6、図8に示したシール構造および比較品による液漏れ試験の結果を示したグラフを表した図 実施形態の変形例1によるシールリングとOリングの環状溝への装着前の断面図 実施形態の変形例2によるシールリングとリング部材の環状溝への装着前の断面図 実施形態の変形例3によるシールリングとリング部材の環状溝への装着前の断面図 実施形態の変形例4によるシールリングとリング部材の環状溝への装着前の断面図 本発明の他の実施形態によるピストンのシール構造を含んだピストンポンプの断面図
<実施形態1>
図1に基づき、本発明の実施形態1によるピストンポンプ103を使用したブレーキ液
圧制御装置100について説明する。図1は、車両に搭載されたブレーキ液圧制御装置1
00を示し、通常ブレーキ操作に加えて、アンチスキッド制御、トラクションコントロー
ル、車両安定性制御等を行うことが可能に構成されている。
マスタシリンダ101は、図示しない車両のエンジンルーム内に取り付けられ、ブレー
キペダルBPと接続されている。運転者がブレーキペダルBPを操作することにより、マ
スタシリンダ101はブレーキ液圧を発生させることができる。
マスタシリンダ101は、主管路L1によりホイルシリンダ102(本発明のブレーキ
ホイルシリンダに該当する)と接続されている。ホイルシリンダ102は、各車輪に取り
付けられており、マスタシリンダ101からのブレーキ液圧が供給されることにより、車
輪に制動力を与える。尚、ホイルシリンダ102は4輪に取り付けられているが、図1に
おいては、そのうちの一つのみ示されている。
主管路L1上には、増圧バルブV1(本発明の制御弁に該当する)が設けられている。
増圧バルブV1は常開型の電磁弁であり、通常ブレーキ時には開状態にある。ホイルシリ
ンダ102には、環流路L2を介してピストンポンプ103の吸入孔21cが接続されて
いる。また、ピストンポンプ103の吐出孔21dは、戻し路L3によりマスタシリンダ
101に接続されている。環流路L2上には、リザーバ装置104が設けられている。さ
らに、環流路L2上のホイルシリンダ102とリザーバ装置104との間には、減圧バル
ブV2(本発明の制御弁に該当する)が設けられている。減圧バルブV2は常閉型の電磁
弁であり、通常ブレーキ時には閉状態にあり、ホイルシリンダ102とリザーバ装置10
4との間の連通を遮断している。
ブレーキ液圧制御装置100がアンチスキッド制御状態にある場合、増圧バルブV1は
適宜閉状態となり、マスタシリンダ101とホイルシリンダ102との間の連通を遮断す
る。また、ホイルシリンダ102のブレーキ液圧を減圧させる場合に、減圧バルブV2は
開状態となり、ホイルシリンダ102とリザーバ装置104との間を連通し、ホイルシリ
ンダ102内のブレーキ液圧をリザーバ装置104に吐出させる。このようにして、増圧
バルブV1および減圧バルブV2は、ホイルシリンダ102へ供給されるブレーキ液圧を
調節する。
ピストンポンプ103は電動モータにより駆動され、リザーバ装置104内に吐出され
たブレーキ液を吸引して、マスタシリンダ101へと還流させる。戻し路L3上にはダン
パ105が設けられ、ピストンポンプ103の作動による液圧の脈動を低減している。ま
た、戻し路L3上のダンパ105とマスタシリンダ101との間には、逆止弁106が設
けられており、マスタシリンダ101からダンパ105方向へのブレーキ液の流れを防止
している。
主管路L1上のマスタシリンダ101と増圧バルブV1との間には、常開型の電磁弁で
ある第1カット弁CV1が設けられている。また、主管路L1上のマスタシリンダ101
と第1カット弁CV1との間には、吸引路L4の一端が接続されており、吸引路L4の他
端は、環流路L2上のピストンポンプ103の吸入孔21cと減圧バルブV2との間に接
続されている。吸引路L4上には常閉型の電磁弁である第2カット弁CV2が設けられて
いる。
上述したピストンポンプ103、リザーバ装置104、ダンパ105、逆止弁106、
増圧バルブV1、減圧バルブV2、第1カット弁CV1および第2カット弁CV2は一体
化され、液圧制御ユニット107が形成されている。
上述したブレーキ液圧制御装置100において、トラクションコントロールあるいは車
両安定性制御等を行う場合、第1カット弁CV1を閉状態、第2カット弁CV2を開状態
にして、ピストンポンプ103が、吸引路L4および第2カット弁CV2を介してマスタ
シリンダ101のブレーキ液を吸引し、ホイルシリンダ102に付与する。この場合、ピ
ストンポンプ103はブレーキペダルBPの操作の有無にかかわらず、ブレーキ液を昇圧
してホイルシリンダ102に供給する。ピストンポンプ103は、ブレーキバイワイヤタ
イプのブレーキ液圧回路に設けられていてもよい。
次に、図2乃至図6に基づき、実施形態1によるシール構造1を含んだピストンポンプ
103について説明する。以下、特に断らなければ、図2または図3における右方を右、
左方を左として説明する。尚、図2および図3において示されたピストンポンプ103の
向きは、必ずしも実際の車両に搭載された場合の状態を表したものではない。
図2は、これに限定されるべきものではないが、例えば、車両のアンチスキッド制御装
置、トラクション制御装置、車両安定制御装置といったブレーキ液圧制御装置に使用され
るピストンポンプ103の吸引時の断面図である。ピストンポンプ103は、アルミニウ
ム合金により形成されたハウジング2内にポンプピストン3が、軸方向に往復動可能に設
けられている。
ハウジング2は、ポンプボデー21と、ポンプボデー21に形成された内孔21aに嵌
合固定されたハウジングピース22と、内孔21aを封止したキャップ23とにより形成
されている。
ポンプボデー21には、軸方向に延びる第1ポンプシリンダ孔21bが形成されている
。また、ハウジングピース22にも、軸方向に延びる第2ポンプシリンダ孔22aが形成
されている。本実施形態においては、第1ポンプシリンダ孔21bおよび第2ポンプシリ
ンダ孔22aは、互いに同径に形成されている。以下、第1ポンプシリンダ孔21bおよ
び第2ポンプシリンダ孔22aを包括して、ポンプシリンダ2a(本発明のシリンダに該
当する)という。第1ポンプシリンダ孔21bには環状溝2bが形成され、環状溝2b内
には後述するシール構造1(本発明のピストンのシール構造に該当する)が設けられてい
る。
ポンプピストン3(本発明のピストンに該当する)は、図2において左方に設けられた
ピストンボデー31の右端に、バルブシート32が連結されて形成されている。ピストン
ボデー31の外周面は、シール構造1の機能によって、第1ポンプシリンダ孔21bに対
し液密的に嵌合している。また、ピストンボデー31およびバルブシート32の外周面は
、第2ポンプシリンダ孔22aに対し液密的に嵌合している。これにより、ポンプピスト
ン3はポンプシリンダ2a内を液密的に往復動することが可能に形成されている。
ピストンボデー31の外周面とポンプボデー21の内孔21aとの間には、略円環状の
供給室SC(本発明の吸入圧領域に該当する)が形成されている。供給室SCは、その軸
方向の左方をシール構造1により液密的に封止され、軸方向の右方をピストンボデー31
およびバルブシート32と、第2ポンプシリンダ孔22aとの嵌合により液密的に封止さ
れている。供給室SCは、ポンプボデー21に形成された吸入孔21c(本発明の吸入口
に該当する)と連通し、吸入孔21cを介して、リザーバ装置104からのブレーキ液の
供給が可能とされている。
一方、バルブシート32の右端面(本発明のポンプピストンの一端側に該当する)と、
第2ポンプシリンダ孔22aの底部との間にはポンプ室PCが形成されている。ポンプ室
PCは、ポンプボデー21に形成された吐出孔21d(本発明の吐出口に該当する)と連
通し、吐出孔21dを介して、外部に高圧のブレーキ液を吐出可能に形成されている。
ピストンボデー31には、供給室SCに開口した複数の接続孔31aが形成されている
。接続孔31aは、ピストンボデー31の内部を軸方向に延びた横孔31bを介して、バ
ルブシート32に形成されたバルブ孔32aと連結している。バルブ孔32aはポンプ室
PCに開口しており、その開口部には球状のバルブ体33(本発明のポンプ弁に該当する
)が配置されている。
バルブシート32には、図2において右方に突出した複数のスプリングリテーナ32b
が形成されている。各々のスプリングリテーナ32bの先端には、フック部32cが半径
方向内方に突出しており、フック部32cとバルブ体33との間には、バルブスプリング
34が圧縮された状態で介装されている。
バルブ体33はバルブスプリング34からの付勢力によって常時は閉状態にあり、供給
室SCからの液圧によって、バルブシート32から離れて開状態となり、ポンプ室PCと
供給室SCとの間を連通する。
供給室SC内には、シール構造1を配置するためにシールリテーナ4が設けられている
。シールリテーナ4は略円筒形を呈しており、ポンプボデー21とハウジングピース22
とにより、その軸方向位置が拘束されている。シールリテーナ4の左端部の内周面は、第
1ポンプシリンダ孔21bの一部を形成しており、ポンプピストン3が往復動可能とされ
ている。シールリテーナ4には複数の連通孔4aが形成されており、吸引孔21cと供給
室SCとを接続している。
リタンスプリング5(本発明の付勢手段に該当する)は、バルブシート32と第2ポン
プシリンダ孔22aとの間に圧縮された状態で介装されている。リタンスプリング5は、
ポンプピストン3を常時、左方に(後述する偏心カム6に向けて)付勢している。
また、偏心カム6は、外部(本発明の大気領域に該当する)に露出したポンプピストン
3の左端(本発明のポンプピストンの他端側に該当する)と当接するように設けられてい
る。偏心カム6は、回転することにより外周面が右方への突出と左方への後退とを交互に
繰り返す。
ハウジングピース22の底部には、ポンプ室PCと連通するように貫通孔22bが形成
されている。貫通孔22bの右端の開口部には、吐出バルブ7が形成されている。吐出バ
ルブ7は、貫通孔22bの開口部を塞ぐボールバルブ71と、ハウジングピース22の右
端に装着されたリテーナ72と、ボールバルブ71とリテーナ72との間に圧縮された状
態で介装されたバルブバネ73とにより形成されている。
吐出バルブ7は、ボールバルブ71がバルブバネ73により付勢されて常時は閉状態に
あり、バルブ体33とともにポンプ室PCを密閉している。吐出バルブ7は、ポンプ室P
Cからの液圧により開状態となり、ポンプ室PCと吐出孔21dとを連通させる。
図3に示したピストンポンプ103の吐出状態において、偏心カム6が作動してその外
周面が後退すると、リタンスプリング5によって付勢されたポンプピストン3が左方へと
移動する。これにより、密閉されたポンプ室PC内の容積が増大し、ポンプ室PC内の液
圧が低下する。このため、バルブ体33がバルブシート32から離れて開弁し、供給室S
Cを介して吸入孔21cからブレーキ液がポンプ室PC内に導入される(図2示:吸入工
程)。
図2に示した状態から、偏心カム6の外周面が突出すると、リタンスプリング5の付勢
力に抗してポンプピストン3が右方へと移動する。これにより、密閉されたポンプ室PC
が圧縮され、ポンプ室PC内の液圧が増大する。このため、吐出バルブ7が開弁し、ポン
プ室PC内の高圧のブレーキ液が、吐出孔21dから外部へ吐出される(図3示:吐出工
程)。
次に、上述したシール構造1について詳述する。図4に示すように、ポンプボデー21
にシールリテーナ4を係合させることにより、第1ポンプシリンダ孔21bには、断面が
略矩形状の環状溝2bが形成される。環状溝2b内に設けられたシール構造1は、円環状
に形成されたシールリング11(本発明のシール部材に該当する)と、シールリング11
の外周側に配置された円環状のOリング12(本発明の押圧部材に該当する)とを備えて
いる。
シールリング11は、ポリテトラフルオロエチレン(Polytetrafluoroethylene: 以下
、PTFEという)を成形することにより一体に形成されているが、必ずしもこの材料に
限定されるべきものではなく、摩擦係数の低い合成樹脂材料であれば、あらゆる材料が使
用可能である。
図4乃至図6に示すように、シールリング11は円筒状のシール部11aと、シール部
11aの軸方向の両端部にそれぞれ形成された一対のフランジ部11b(本発明の係合部
に該当する)とにより形成されている。シール部11aは軸方向に延びており、その内周
面はポンプピストン3の外周面と液密的に摺動するシール面11cとなっている。
シールリング11のポンプピストン3に対するシール長さLt(図4示)は、ポンプピ
ストン3のポンプシリンダ2aに対する移動ストロークLs(図2示)よりも、長く形成
されている。
フランジ部11bは、シール構造1を環状溝2bに組み付ける際に、外周側に配置され
たOリング12がシールリング11から脱落して乖離しないように、半径方向外方に突出
している。フランジ部11bは、シールリング11の軸方向の一側の端部のみに形成され
ていてもよい。シールリング11には、各々のフランジ部11bの軸方向端面11dとシ
ール面11cとを接続するように、一対のテーパ面11e(本発明の斜面に該当する)が
形成されている。
一方、Oリング12は合成ゴム材料により一体成形され、図5に示すように、自由状態
において、その断面が真円状を呈するように形成されている。Oリング12は、両フラン
ジ部11b間に位置するように、やや拡径させた状態でシールリング11の外周側に装着
される。Oリング12は環状溝2b内に配置された状態で、シールリング11の軸方向の
中央部位を、ポンプピストン3の外周面に向けて半径方向内方に押圧する。Oリング12
は断面が真円状に形成されているため、シールリング11の軸方向の中央部位を押圧する
ことにより、中央部位の面圧を両端部の面圧に対して高くすることができる。
環状溝2bにシール構造1を装着する場合、最初に、シールリング11にポンプピスト
ン3のピストンボデー31を挿入する。その後、Oリング12をやや拡径させてシールリ
ング11の外周面(双方のフランジ部11bの間)に装着する。さらにポンプピストン3
にシールリテーナ4を係合させた状態で、ポンプボデー21の第1ポンプシリンダ孔21
bに挿入していく。
このとき、Oリング12の外周が内孔21aと摺動して、挿入方向に対して逆方向に付
勢されるが、フランジ部11bによってシールリング11から脱落することが防止される
。環状溝2bにシール構造1を装着した後、Oリング12は環状溝2bおよびシールリン
グ11と馴染むことにより、フランジ部11bに当接しない軸方向の中央位置に落ち着く
ことができる。
環状溝2bにシール構造1を装着する場合、最初に、シールリング11の外周側にOリ
ング12を装着したものに、ポンプピストン3のピストンボデー31を挿入してもよい。
図4または図6に示すように、Oリング12は、環状溝2b内に配置された状態で軸方
向に弾性変形しているが、ポンプピストン3の静止時およびポンプシリンダ2aに対する
移動時を含めて、実質的にはOリング12が双方のフランジ部11bに当接しないように
、フランジ部11b間の距離、およびシールリング11およびOリング12のその他の寸
法を設定している。これにより、Oリング12からフランジ部11bに対して荷重が加わ
ることがなく、シールリング11の姿勢に影響を与えることを防止している。
図4に示すように、ポンプボデー21およびシールリテーナ4には、環状溝2bの軸方
向のそれぞれの端面から、Oリング12に向けて軸方向に突出した制限部21e、4bが
形成されている。制限部21e、4bは、それぞれOリング12との間にわずかな隙間を
有して形成されており、これにより、ポンプピストン3の移動にかかわらず、Oリング1
2の軸方向の移動が規制されている。
図6において、上述したシールリング11のシール面11c(内周面)と、テーパ面1
1eとの接続点の軸方向の位置をCLにて示している。また、仮に、Oリング12がフラ
ンジ部11bに当接した場合に、フランジ部11bを押圧する部位の軸方向の位置をFL
にて示している。これから分かるように、シールリング11のシール面11cとテーパ面
11eとの接続点は、Oリング12がフランジ部11bを押圧する部位よりも、軸方向の
端部側に位置している。
したがって、万が一、Oリング12がフランジ部11bに当接して、フランジ部11b
を端部側に押圧したとしても、シールリング11のシール面11cにおいて、軸方向の中
央部位が浮き上がることがなく、中央部位の面圧が両端部の面圧に対して低下することが
ない。尚、図6において、ポンプボデー21およびシールリテーナ4に形成された制限部
21e、4bは省略されている。
<実施形態2>
これに対して、図7および図8に基づき、本発明の実施形態2によるシール構造8につ
いて説明する。シール構造8は、シール構造1と同様に、PTFEにより円環状に形成さ
れたシールリング81と、シールリング81の外周側に配置されたOリング82とにより
形成されている。
シールリング81は円筒状のシール部81aと、シール部81aの軸方向の両端部にそ
れぞれ形成された一対の縁部81bとにより形成されている。シール部81aは軸方向に
延びており、その内周面はポンプピストン3と液密的に摺動するシール面81cとなって
いる。
縁部81bは、外周側に配置されたOリング82が脱落しないように半径方向外方に突
出しており、各々の縁部81bの軸方向端面81dとシール面81cとを接続するように
、一対のテーパ面81eが形成されている。
図8に示すように、シールリング81においては、シール面81cとテーパ面81eと
の接続点(図8においてCLにて軸方向位置を示す)は、Oリング82が縁部81bを押
圧する部位(図8においてFLにて軸方向位置を示す)よりも、軸方向の内側に位置して
いる。
したがって、Oリング82が縁部81bに当接して、縁部81bを端部側に押圧した場
合、接続点を支点とした梃子の作用により、シール面81cの軸方向の両端部が内方に押
し付けられるとともに中央部位が浮き上がり、シールリング81の中央部位の面圧が両端
部の面圧に対して低下することになる。
図9は、上述した実施形態1によるシール構造1および実施形態2によるシール構造8
について、本願発明者により測定された、それぞれのシールリング11、81からポンプ
ピストン3に対して働く面圧を表した線図である。図9は、ピストンポンプ103の吸入
工程時の測定値を示しており、横軸については右方が図6および図8における右方に該当
している。
図から分かるように、実施形態2によるシール構造8においては、シールリング81の
縁部81bがOリング82から押圧され、シール面81cの軸方向の中央部位の面圧に対
して、両端部の面圧が高くなっている。一方、実施形態1によるシール構造1においては
、シールリング11のフランジ部11bがOリング12から付勢されることなく、シール
面11cの軸方向の中央部位の面圧が両端部の面圧に対して最も高くなっている。
また、図10は、実施形態1と実施形態2によるシール構造1、8および比較品として
、合成樹脂材料にて形成されたシールリング11を使用せず、Oリング12をシール部材
として使用したシール構造のそれぞれについて、本願発明者がピストンポンプを作動させ
て漏れ試験を行い、それぞれのブレーキ液の漏れ量を測定した結果を表したグラフである
。図から分かるように、比較品としてのシール構造において発生したブレーキ液の漏れ量
に対して、実施形態1によるシール構造1において発生したブレーキ液の漏れ量は、遥か
に少量となっている。また、実施形態2によるシール構造8において発生したブレーキ液
の漏れ量も、実施形態1によるシール構造1ほどではないが、比較品としてのシール構造
に対して遥かに少量となっている。
実施形態1によれば、Oリング12はシールリング11の軸方向の中央部位を、ポンプ
ピストン3の外周面に向けて付勢するとともに、シール構造1が環状溝2bに装着されポ
ンプシリンダ2aに対しポンプピストン3が静止している状態、および、ポンプシリンダ
2aに対しポンプピストン3が移動している状態において、シールリング11のフランジ
部11bがOリング12から荷重を受けることがなく、シールリング11の軸方向の中央
部位におけるポンプピストン3に対する面圧が、軸方向の端部の面圧に対して大きいこと
により、シールリング11の軸方向の1箇所においてシール機能を発揮させている。した
がって、ポンプピストン3の往復動にかかわらず液圧室内の液が汲みだされることがなく
、シール性能を向上させることができる。
また、シールリング11が軸方向の中央部位においてシール機能を発揮しているため、
ポンプピストン3の往復動による、シール部位における姿勢変化が少なく、シールリング
11の姿勢変化に起因してシールリング11の面圧が低下することを防ぐことができる。
また、実施形態1および2によれば、シールリング11が摩擦抵抗の小さい合成樹脂材
料により形成されているため、シールリング11のむしれ等の発生を懸念することなく、
シールリング11のポンプピストン3に対する締代を大きくし、面圧を増大させることが
できる。これにより、シール構造1の長寿命化が実現できる。
また、シールリング11が合成樹脂材料により形成されているため、摺動面へのはみ出
しの懸念がなく、この点においても、シールリング11のポンプピストン3に対する締代
を大きくすることができる。
また、実施形態1によれば、シールリング11の内周面であるシール面11cとテーパ
面11eとの接続点が、Oリング12がフランジ部11bを押圧する部位よりも軸方向の
端部側に位置することにより、Oリング12がフランジ部11bに当接したとしても、シ
ールリング11の軸方向の両端部の面圧を増大させ、中央部位の面圧を低下させるような
付勢力が働くことがない。
また、シールリング11のポンプピストン3に対するシール長さが、ポンプピストン3
のポンプシリンダ2aに対する移動ストロークよりも長いことにより、ポンプピストン3
の往復動によるシールリング11の姿勢変化が少なく、シールリング11の面圧が低下す
ることを防ぐことができる。
すなわち、ポンプピストン3の往復動によって、シールリング11のみがポンプピスト
ン3から直接的に移動荷重を受ける一方、Oリング12は環状溝2b内に留まろうとする
ため、ポンプピストン3の移動ストロークが長い場合は、Oリング12に対する相対移動
によって、シールリング11の姿勢変化が大きくなり、シールリング11の面圧が低下し
やすくなる。
これに対し、ポンプピストン3の移動ストロークを比較的小さくすることにより、シー
ルリング11の姿勢変化が大きくなることを防ぎ、シールリング11の面圧の低下を防止
している。
また、環状溝2bを形成するポンプボデー21およびシールリテーナ4には、軸方向の
端面からOリング12に向けて突出し、Oリング12の軸方向の移動を規制する制限部2
1e、4bが形成されていることにより、Oリング12の軸方向の移動が規制され、フラ
ンジ部11bへの当接をいっそう低減することができるため、シールリング11の面圧が
低下することを防ぐことができる。
また、Oリング12は、ゴム材料によって形成され、断面が円形のリング部材としたこ
とにより、簡単な構成により、シールリング11の軸方向の中央部位を半径方向内方に押
圧することができる。
また、ポンプピストン3と第1ポンプシリンダ孔21bとの間においてシール構造1を
設け、供給室SCをポンプピストン3の左端側が露出した外部に対し封止したことにより
、ポンプピストン3の往復動にかかわらず供給室SC内の液が汲みだされることがなく、
供給室SCの外部に対するシール性能を向上させることができる。
<実施形態の変形例>
以下、図11乃至図14に基づき、上述した実施形態の変形例1乃至4について説明す
る。図11は実施形態の変形例1を示しており、上述したシール構造1のものとは異なる
形状に形成したシールリング13と、シール構造1と同様のOリング12とがシール構造
に含まれている。
シールリング13はPTFEにより形成され、内周面がポンプピストン3の外周面と摺
動するシール部13aと、その両端部に突出したフランジ部13bとにより形成されてい
る。シール部13aは、シール構造1のものとは異なり、Oリング12と当接する軸方向
の中央部位には、外周面が半径方向外方に隆起した当接部13cが形成されている。その
他の構成については、シール構造1と同様であるので説明は省略する。
本変形例によれば、シールリング13の外周面において、軸方向の中央部位が半径方向
外方に隆起していることにより、Oリング12の断面形状にかかわらず、環状溝2b内に
装着した状態で、シールリング13の軸方向の中央部位を半径方向内方に押圧することが
できる。
図12は実施形態の変形例2を示しており、シール構造1と同様のシールリング11と
、合成ゴム材料により、シール構造1のOリング12とは異なる形状に形成したリング部
材14とがシール構造に含まれている。リング部材14は、その断面形状において内周側
が円弧状に形成され、外周側は平坦状に形成されている。その他の構成については、シー
ル構造1と同様であるので説明は省略する。
本変形例によれば、内周側が円弧状に形成されることにより、シールリング11を押圧
して軸方向の中央部位の面圧を増大させることができるとともに、外周側は平坦状に形成
されているため、環状溝2b内に安定して収容されることができる。
図13は実施形態の変形例3を示しており、シール構造1と同様のシールリング11と
、合成ゴム材料により、シール構造1のOリング12とは異なる形状に形成したリング部
材15とがシール構造に含まれている。リング部材15は、その断面形状において内周側
が、図13において上下が転倒した台形状に形成され、外周側は平坦状に形成されている
。その他の構成については、シール構造1と同様であるので説明は省略する。
本変形例によれば、内周側が台形状に形成されることにより、シールリング11の軸方
向の中央部位のみを押圧して面圧を増大させることができるとともに、外周側は平坦状に
形成されているため、環状溝2b内に安定して収容されることができる。
図14は実施形態の変形例4を示しており、シール構造1と同様のシールリング11と
、合成ゴム材料により、シール構造1のOリング12とは異なる形状に形成したリング部
材16とがシール構造に含まれている。リング部材16は、その断面形状において内周側
が図14において上下が転倒した台形状に形成され、外周側は正立した台形状に形成され
ている。その他の構成については、シール構造1と同様であるので説明は省略する。
本変形例によれば、内周側が台形状に形成されることにより、シールリング11の軸方
向の中央部位のみを押圧して面圧を増大させることができるとともに、外周側も台形状に
形成されているため、環状溝2b内に安定して収容されることができる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるべきものではなく、次のように変形または拡
張することができる。
本発明によるピストンポンプは、エンジン制御装置あるいはトランスミッションの制御
装置といったブレーキ圧制御装置以外にも適用可能である。
本発明によるシール構造は、例えば、特開2008−208788号公報に開示されて
いるような、ポンプ室に対し、供給室を挟んで軸方向の反対側に位置するようにフィード
室を設けたピストンポンプにも適用することが可能である。
図15に示すように、ポンプピストン3の外周面に環状溝3aを形成し、その外周面に
おいてポンプシリンダ2aと液密的に当接するシールリング17を環状溝3a内に収容し
、シールリング17の内周側にOリング12を設けてもよい。この場合、シールリング1
7およびOリング12を装着したポンプピストン3をポンプシリンダ2a内に挿入する時
に、シールリング17がポンプシリンダ2aと摺動して脱落し、Oリング12と乖離する
ことを防止するために、シールリング17の軸方向端部において、半径方向内方に突出し
た一対のフランジ部17aを形成している。当然のことながら、本実施形態においてもポ
ンプピストン3の静止時およびポンプシリンダ2aに対する移動時を含めて、実質的には
Oリング12が双方のフランジ部17aに当接しないように、フランジ部17a間の距離
、およびシールリング17およびOリング12のその他の寸法を設定している。
図面中、1,8はシール構造(ピストンのシール構造)、2はハウジング、2aはポン
プシリンダ(シリンダ)、2b,3aは環状溝、3はポンプピストン(ピストン)、4b
,21eは制限部、5はリタンスプリング(付勢手段)、6は偏心カム、11,13,1
7,81はシールリング(シール部材)、11b,13b,17aはフランジ部(係合部
)、11cはシール面、11eはテーパ面(斜面)、12,82はOリング(押圧部材)
、14,15,16はリング部材(押圧部材)、21cは吸入孔(吸入口)、21dは吐
出孔(吐出口)、33はバルブ体(ポンプ弁)、100はブレーキ液圧制御装置、102
はホイルシリンダ(ブレーキホイルシリンダ)、103はピストンポンプ、PCはポンプ
室、SCは供給室(吸入圧領域)、V1は増圧バルブ(制御弁)、V2は減圧バルブ(制
御弁)を示している。

Claims (7)

  1. 軸方向に延びたシリンダと、
    前記シリンダ内を軸方向に往復動するピストンと、
    前記シリンダおよび前記ピストンの外周面のうちの一方に形成された環状溝と、
    合成樹脂材料により円環状に形成され、前記環状溝に装着されることによって、内周面または外周面に形成されたシール面において、前記シリンダおよび前記ピストンの外周面のうちの他方に対し当接し、前記ピストンと前記シリンダとの間を液密的に封止するシール部材と、
    前記環状溝内において前記シール部材の外周側または内周側に配置され、前記シール部材の軸方向の中央部位を前記シリンダまたは前記ピストンの外周面に向けて付勢する押圧部材と、
    を備えたピストンのシール構造において、
    前記シール部材の軸方向の少なくとも一端部には、前記押圧部材と前記シール部材との組み付け時に、前記シール部材が前記押圧部材と乖離することを防止するために半径方向に突出した係合部が形成され、
    前記環状溝に前記押圧部材および前記シール部材が装着された状態において、前記係合部が前記押圧部材から荷重を受けることがなく、前記シール部材の軸方向の中央部位における前記シリンダまたは前記ピストンの外周面に対する面圧が、軸方向の端部の面圧に対して大きく、
    前記シール部材は、
    前記シール面と軸方向端面とを接続する斜面を備えており、
    前記シール面と前記斜面との接続点が、前記押圧部材が前記係合部に当接した場合に、前記係合部を押圧する部位よりも軸方向の端部側に位置することを特徴とするピストンのシール構造。
  2. 前記環状溝は前記シリンダに形成され、前記シール部材の前記シール面は、前記ピストンの外周面に対し当接することを特徴とする請求項1記載のピストンのシール構造。
  3. 前記シール部材の前記シリンダまたは前記ピストンの外周面に対するシール長さが、前記ピストンの前記シリンダに対する移動ストロークよりも長いことを特徴とする請求項1または2に記載のピストンのシール構造。
  4. 前記環状溝には、
    軸方向の端面から前記押圧部材に向けて突出し、前記押圧部材の軸方向の移動を規制する制限部が形成されており、前記環状溝に前記押圧部材が装着された状態において、前記制限部と前記押圧部材との間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載のピストンのシール構造。
  5. 前記押圧部材は、
    ゴム材料によって形成され、断面が円形のリング部材であることを特徴とする請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載のピストンのシール構造。
  6. 前記シール部材において、軸方向の中央に位置して前記押圧部材と当接する部位が、前記押圧部材に向けて半径方向に隆起していることを特徴とする請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載のピストンのシール構造。
  7. 軸方向に延びるポンプシリンダが形成されたハウジングと、
    前記ポンプシリンダ内において液密的に往復動するポンプピストンと、
    前記ポンプピストンの一端側と前記ポンプシリンダの底部との間に形成され、液圧の吐出口と連通するポンプ室と、
    前記ポンプピストンの外周と前記ハウジングとの間に形成され、液圧の吸入口と連通する供給室と、
    前記ポンプピストンに設けられ、常時は閉状態にあり、前記供給室からの液圧により開いて前記ポンプ室と前記供給室との間を連通するポンプ弁と、
    前記ポンプピストンの他端側と当接し、回転することにより前記ポンプピストンを前記ポンプ室に向けて移動させる偏心カムと、
    前記ポンプピストンと係合して、前記ポンプピストンを前記偏心カムに向けて付勢する付勢手段と、
    を備えたピストンポンプにおいて、
    前記供給室と前記ポンプピストンの他端側が露出した外部との間に位置する、前記ポンプシリンダおよび前記ポンプピストンの外周面のうちの一方に環状溝が設けられ、
    前記環状溝内に、請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の前記ピストンのシール構造を設けたことを特徴とするピストンポンプ。
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