JP2017161026A - プーリ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示すように、プーリ装置100は、固定シーブ1と、固定ボス2と、可動シーブ3と、可動ボス4と、第1弾性部材5a(弾性部材の一例)と、第2弾性部材5b(弾性部材の一例)と、第1シール部材6a(シール部材の一例)と、第2シール部材6b(シール部材の一例)とを備えている。また、プーリ装置100は、カム機構7と、スプリング8と、スプリングシート9と、遠心クラッチ10とを備えている。
固定シーブ1は、回転軸Oを中心に回転するように配置されている。固定シーブ1の中心軸は、回転軸Oと実質的に同軸上に配置されている。固定シーブ1は、軸方向において、可動シーブ3の第2側に配置されている。固定シーブ1は、軸方向に移動しないように固定されている。
固定ボス2は、固定シーブ1と一体的に回転する。本実施形態では、固定ボス2と固定シーブ1とは一つの部材で形成されている。なお、固定ボス2と固定シーブ1とは、別部材によってそれぞれ形成されており、互いに固定されることによって、一体的に回転してもよい。例えば、固定シーブ1と固定ボス2とを溶接またはろう付けなどによって固定することができる。固定ボス2は、円筒状であって、固定シーブ1から軸方向の第1側に延びている。固定ボス2の中心軸は、回転軸Oと実質的に同軸上に配置されている。
可動シーブ3は、回転軸Oを中心に回転するように配置されている。可動シーブ3の中心軸は、回転軸Oと実質的に同軸上に配置されている。可動シーブ3は、回転軸Oに沿って移動するように配置されている。すなわち、可動シーブ3は、軸方向に移動するように配置されている。可動シーブ3は、軸方向に移動することによって、固定シーブ1に対して接近及び離間する。可動シーブ3は、軸方向において、固定シーブ1の第1側に配置されている。
可動ボス4は、可動シーブ3と一体的に回転する。また、可動ボス4は、可動シーブ3と一体的に軸方向に移動する。本実施形態では、可動ボス4と可動シーブ3とは一つの部材で形成されている。なお、可動ボス4と可動シーブ3とは、別部材によってそれぞれ形成されており、互いに固定されることによって、一体的に回転及び軸方向に移動してもよい。例えば、可動シーブ3と可動ボス4とを溶接またはろう付けなどによって固定することができる。
摺動部材50は、可動ボス4の内周面に取り付けられている。具体的には、摺動部材50は、可動ボス4の第2内周面42に取り付けられている。摺動部材50は円筒形状である。摺動部材50の外周面は、可動ボス4の第2内周面42と接触している。摺動部材50の内周面は、固定ボス2の外周面と接触している。
第1弾性部材5aは、環状であって、第1収容溝44内に配置されている。第1弾性部材5aは、例えばOリングである。第2弾性部材5bは、環状であって、第2収容溝45内に配置されている。第2弾性部材5bは、配置箇所を除いて、第1弾性部材5aと同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
第1シール部材6aは、径方向において、第1弾性部材5aと固定ボス2との間に配置されている。第1シール部材6aは、第1弾性部材5aによって、径方向内側に付勢されている。このため、第1シール部材6aは、固定ボス2と確実に接触し、ダストなどの侵入を防止する。
図1に示すように、スプリング8は、軸方向において可動シーブ3を固定シーブ1に向かって付勢する。すなわち、スプリング8は、可動シーブ3を軸方向の第2側に向かって付勢している。これによって、固定シーブ1と可動シーブ3とが、ベルト120を挟持する。スプリング8は、例えばコイルスプリングとすることができる。スプリング8は、可動ボス4を囲むように、可動ボス4の径方向外側に配置されている。
スプリングシート9は、スプリング8を支持するように構成されている。図4及び図5に示すように、スプリングシート9は、円筒部91、フランジ部92、及び複数のカム受け部72を有する。スプリングシート9は、例えば樹脂製である。具体的には、スプリングシート9は、ナイロン樹脂、フッ素樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂、及びポリフェニレンサルファイド系樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種である。円筒部91、フランジ部92、及び各カム受け部72は、1つの部材によって一体的に形成されている。
図1に示すように、カム機構7は、可動ボス4とスプリングシート9とに設けられている。詳細には、カム機構7は、複数のカム部71と複数のカム受け部72とから構成される。カム部71は、上述した可動ボス4に形成されている。また、カム受け部72は、スプリングシート9に形成されている。カム機構7は、固定ボス2に対する可動ボス4の相対回転を、可動ボス4の軸方向推力に変換するように構成されている。すなわち、可動ボス4が固定ボス2よりも速い速度で回転すると、カム機構7は、可動ボス4を固定シーブ1に向かって移動させる。
図1に示すように、遠心クラッチ10は、ドライブプレート101、複数のクラッチシュー102、及びクラッチハウジング103を有している。遠心クラッチ10は、固定シーブ1及び可動シーブ3の回転を、出力軸に伝達したり遮断したりするように構成されている。詳細には、遠心クラッチ10は、固定ボス2の回転を、出力軸に伝達したり遮断したりするように構成されている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
図8に示すように、第1シール部材6aは、凹部67を有していてもよい。この凹部67は、環状であって、第1シール部材6aの内周面を周方向に延びている。凹部67は、第1シール部材6aの軸方向の中央部に形成されていることが好ましい。同様に第2シール部材6bも凹部を有していてもよい。
図9に示すように、第1シール部材6aにおいて、第1端部61と第2端部62との隙間は、径方向外側に行くほど大きくなるように構成されていてもよい。すなわち、第1端部61または第2端部62の端面が径方向外側に向かって互いに離れる方向に傾斜していてもよい。第1シール部材6aは、例えば、縮めた状態で可動ボス4内の第1収容溝44まで挿入される。そして、第1シール部材6aは、第1収容溝44に到達すると、縮まった状態から元の状態に戻って第1収容溝44内に配置される。この第1シール部材6aが縮まった状態から元の状態に戻る際に、第1端部61と第2端部62とが引っ掛かりにくくなる。なお、第2シール部材6bも同様の構成とすることができる。
第1及び第2シール部材6a、6bは、第1端部61及び第2端部62を有していなくてもよい。すなわち、第1及び第2シール部材6a、6bは、エンドレスの環状であってもよい。
上記実施形態に係るプーリ装置100はカム機構7を備えているが、プーリ装置100はカム機構7を備えていなくてもよい。
固定ボス2は、摩擦係数の低い材料によって形成された摺動層を外周面に有していてもよい。
上記実施形態では、第1シール部材6aと第2シール部材6bとを同じ構成としたが、どちらか一方のシール部材のみが上述した構成であってもよい。
2 :固定ボス
3 :可動シーブ
4 :可動ボス
44 :第1収容溝
45 :第2収容溝
5a :第1弾性部材
5b :第2弾性部材
6a :第1シール部材
61 :第1端部
611 :第1突出部
62 :第2端部
621 :第2突出部
64 :シール本体部
65 :第1壁部
66 :第2壁部
67 :凹部
6b :第2シール部材
100 :プーリ装置
Claims (7)
- 固定シーブと、
前記固定シーブから軸方向に延びる固定ボスと、
軸方向において前記固定シーブに対して接近及び離間するように移動可能な可動シーブと、
前記可動シーブから軸方向に延び、前記固定ボスの径方向外側に配置される可動ボスと、
前記可動ボスの内周面に形成された環状の収容溝内に配置される環状の弾性部材と、
前記弾性部材と前記固定ボスとの間に配置され、前記弾性部材よりも摩擦係数の小さい環状のシール部材と、
を備え、
前記弾性部材は、前記シール部材を径方向内側に付勢する、
プーリ装置。
- 前記シール部材は、
環状のシール本体部と、
前記シール本体部から径方向外側に延びる環状の第1壁部と、
軸方向において前記第1壁部と間隔をあけて配置され、前記シール本体部から径方向外側に延びる環状の第2壁部と、
を有し、
前記弾性部材は、前記第1壁部と前記第2壁部との間に配置される、
請求項1に記載のプーリ装置。
- 前記シール部材は、周方向において第1端部と第2端部とを有し、
前記第1端部及び前記第2端部は、周方向において互いに間隔をあけて配置される
請求項1または2に記載のプーリ装置。
- 軸方向視において、前記第1端部と前記第2端部とは、互いに重複する、
請求項3に記載のプーリ装置。
- 前記第1端部は、周方向に延びる第1突出部を有し、
前記第2端部は、周方向に延びるとともに前記第1突出部と軸方向において接する第2突出部を有し、
前記第1突出部と前記第2突出部との境界線は、前記シール部材の軸方向の中心から軸方向にずれている、
請求項3または4に記載のプーリ装置。
- 前記第1端部と前記第2端部と隙間は、径方向外側に行くほど大きくなる、
請求項3から5のいずれかに記載のプーリ装置。
- 前記シール部材は、内周面において周方向に延びる環状の凹部を有する、
請求項1から6のいずれかに記載のプーリ装置。
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2016
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