JP7289227B2 - プーリ装置 - Google Patents
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Description
プーリ装置100は、固定シーブ1と、固定ボス2と、可動シーブ4と、可動ボス5と、締結部材3と、遠心クラッチ10とを備えている。また、プーリ装置100は、カム機構8、スプリング90、及びスプリングシート9なども備えている。
固定シーブ1は、回転軸Oを中心に回転するように配置されている。固定シーブ1の中心軸は、回転軸Oと実質的に同軸上に配置されている。固定シーブ1は、軸方向において、可動シーブ4の第2側に配置されている。固定シーブ1は、軸方向に移動しないように固定されている。
図2に示すように、固定ボス2は、固定シーブ1と一体的に回転する。固定ボス2は、固定シーブ1と一体的に形成されている。すなわち、固定シーブ1と固定ボス2とは、一つの部材によって形成されている。例えば、固定ボス2は、アルミニウム製又はアルミニウム合金製である。
図1に示すように、可動シーブ4は、回転軸Oを中心に回転するように配置されている。可動シーブ4の中心軸は、回転軸Oと実質的に同軸上に配置されている。可動シーブ4は、回転軸Oに沿って移動するように配置されている。すなわち、可動シーブ4は、軸方向に移動するように配置されている。可動シーブ4は、軸方向に移動することによって、固定シーブ1に対して接近及び離間する。可動シーブ4は、軸方向において、固定シーブ1の第1側に配置されている。
可動ボス5は、可動シーブ4と一体的に回転する。また、可動ボス5は、可動シーブ4と一体的に軸方向に移動する。本実施形態では、可動ボス5と可動シーブ4とは一つの部材で形成されている。なお、可動ボス5と可動シーブ4とは、別部材によってそれぞれ形成されており、互いに固定されることによって、一体的に回転及び軸方向に移動してもよい。例えば、可動シーブ4と可動ボス5とを溶接またはろう付けなどによって固定することができる。
摺動部材50は、可動ボス5の内周面に取り付けられている。摺動部材50は円筒形状である。摺動部材50の内周面は、固定ボス2の外周面と接触している。摺動部材50は、可動ボス5の内周面に形成された段差、及び止め輪などによって、軸方向の移動が規制される。
スプリング90は、軸方向において可動シーブ4を固定シーブ1に向かって付勢する。すなわち、スプリング90は、可動シーブ4を軸方向の第2側に向かって付勢している。これによって、固定シーブ1と可動シーブ4とが、ベルト120を挟持する。スプリング90は、例えばコイルスプリングとすることができる。スプリング90は、可動ボス5を囲むように、可動ボス5の径方向外側に配置されている。
スプリングシート9は、スプリング90を支持するように構成されている。図5及び図6に示すように、スプリングシート9は、円筒部91、フランジ部92、及び複数のカム受け部82を有する。スプリングシート9は、例えば樹脂製である。具体的には、スプリングシート9は、ナイロン樹脂、フッ素樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂、及びポリフェニレンサルファイド系樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種である。円筒部91、フランジ部92、及び各カム受け部82は、1つの部材によって一体的に形成されている。
図1に示すように、カム機構8は、可動ボス5とスプリングシート9とに設けられている。詳細には、カム機構8は、複数のカム部81と複数のカム受け部82とから構成される。カム部81は、上述した可動ボス5に形成されている。また、カム受け部82は、スプリングシート9に形成されている。カム機構8は、固定ボス2に対する可動ボス5の相対回転を、可動ボス5の軸方向推力に変換するように構成されている。すなわち、可動ボス5が固定ボス2よりも速い速度で回転すると、カム機構8は、可動ボス5を固定シーブ1に向かって移動させる。
図1に示すように、遠心クラッチ10は、ドライブプレート101、複数のクラッチシュー102、及びクラッチハウジング103を有している。遠心クラッチ10は、固定シーブ1及び可動シーブ4の回転を、出力軸に伝達したり遮断したりするように構成されている。詳細には、遠心クラッチ10は、固定ボス2の回転を、出力軸に伝達したり遮断したりするように構成されている。
締結部材3は、固定ボス2の雌ネジ部24と螺合して、ドライブプレート101を締結している。図10に示すように、締結部材3は、外周面に雄ネジ部31を有している。詳細には、締結部材3は、雄ネジ部31、円筒部32、及びフランジ部33を有している。円筒部32の外径は、固定ボス2の先端部21の内径と略同じである。締結部材3は、固定ボス2よりも弾性率が大きい材料で構成されている。締結部材3は、例えば、金属製であり、好ましくは鉄製または鋼製である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態では、締結部材3のフランジ部33の外形は星形となっているが、フランジ部33の形状はこれに限定されない。例えば、フランジ部33は、六角形であってもよい。
上記実施形態に係るプーリ装置100はカム機構8を備えているが、プーリ装置100はカム機構8を備えていなくてもよい。
固定ボス2は、摩擦係数の低い材料によって形成された摺動層を外周面に有していてもよい。
上記実施形態では、ドライブプレート101は円板状であったが、ドライブプレート101の形状はこれに限定されない。例えば、軸方向視において、ドライブプレート101は三角形状、又は四角形状などのような、多角形状であってもよい。
2 :固定ボス
23 :段差部
24 :雌ネジ部
25 :第1平坦面
3 :締結部材
31 :雄ネジ部
32 :円筒部
33 :フランジ部
101 :ドライブプレート
1012 :取付孔
1013 :第2平坦面
Claims (7)
- 固定シーブと、
内周面に雌ネジ部を有し、前記固定シーブから軸方向に延びる円筒状の固定ボスと、
前記固定ボスに取り付けられるドライブプレートと、
前記固定ボスの雌ねじ部と螺合する雄ネジ部を外周面に有し、前記固定ボスの雌ネジ部と螺合して前記ドライブプレートを締結する締結部材と、
を備え、
前記締結部材は、前記固定ボスよりも弾性率が大きい材料で構成されている、
プーリ装置。
- 前記雌ねじ部は、全周に亘って延びる、
請求項1に記載のプーリ装置。
- 前記固定ボスは、外周面において、径方向外側を向く第1平坦面を有し、
前記ドライブプレートは、前記第1平坦面と対向する第2平坦面を含む取付孔を有する、
請求項1又は2に記載のプーリ装置。
- 前記固定ボスは、段差部を有し、
前記締結部材は、円筒部と、前記円筒部から径方向外側に突出するフランジ部と、を有し、
前記雄ネジ部は、前記円筒部の外周面に形成され、
前記ドライブプレートは、前記段差部と前記フランジ部とによって固定される、
請求項1から3のいずれかに記載のプーリ装置。
- 前記固定シーブと前記固定ボスとは、互いに1つの部材によって構成されている、
請求項1から4のいずれかに記載のプーリ装置。
- 前記固定ボスは、他の部分に比べて内径が小さい先端部を有し、
前記雌ネジ部は、前記先端部の内周面に形成される、
請求項1から5のいずれかに記載のプーリ装置。
- 軸方向に延びるボス部を有するクラッチハウジングを備え、
前記締結部材は、前記雄ネジ部が外周面に形成される円筒部を有し、
前記ボス部は、前記円筒部内を延びる、
請求項1から6のいずれかに記載のプーリ装置。
Priority Applications (1)
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JP2019123731A JP7289227B2 (ja) | 2019-07-02 | 2019-07-02 | プーリ装置 |
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JP2021008935A JP2021008935A (ja) | 2021-01-28 |
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JP2019123731A Active JP7289227B2 (ja) | 2019-07-02 | 2019-07-02 | プーリ装置 |
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JP2017089672A (ja) | 2015-11-04 | 2017-05-25 | 株式会社エクセディ | プーリ装置 |
JP2017161027A (ja) | 2016-03-10 | 2017-09-14 | 株式会社エクセディ | プーリ装置 |
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JPS4986753A (ja) * | 1972-12-24 | 1974-08-20 |
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2019
- 2019-07-02 JP JP2019123731A patent/JP7289227B2/ja active Active
Patent Citations (2)
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