JP6667312B2 - プーリ装置 - Google Patents

プーリ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6667312B2
JP6667312B2 JP2016026623A JP2016026623A JP6667312B2 JP 6667312 B2 JP6667312 B2 JP 6667312B2 JP 2016026623 A JP2016026623 A JP 2016026623A JP 2016026623 A JP2016026623 A JP 2016026623A JP 6667312 B2 JP6667312 B2 JP 6667312B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boss
axial direction
fixed
movable
sheave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016026623A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017145853A (ja
Inventor
隆宏 岸本
隆宏 岸本
優 木本
優 木本
今井 隆敏
隆敏 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Exedy Corp filed Critical Exedy Corp
Priority to JP2016026623A priority Critical patent/JP6667312B2/ja
Publication of JP2017145853A publication Critical patent/JP2017145853A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6667312B2 publication Critical patent/JP6667312B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、プーリ装置に関するものである。
スクータ型の自動二輪車などでは、ベルト式の無段変速機が採用されている(例えば、特許文献1)。この無段変速機は、駆動プーリ装置と、従動プーリ装置と、ベルトとを備えている。ベルトは、駆動プーリ装置と従動プーリ装置との間に架けられている。
駆動プーリ装置及び従動プーリ装置は、固定シーブ、可動シーブ、固定ボス、可動ボス、及びドライブプレートを有している。固定シーブと可動シーブとによって、ベルトを挟持している。可動ボスは可動シーブに固定されており、固定ボスは固定シーブに固定されている。可動シーブが固定シーブに対して接近及び離間するように、可動ボスは固定ボス上を摺動する。ドライブプレートは、固定ボスにセレーション嵌合しており、互いに一体的に回転する。
特開平10−318342号公報
上述したようなプーリ装置において、より容易に製造することが要望されている。そこで、本発明の課題は、より容易に製造することのできるプーリ装置を提供することにある。
本発明のある側面に係るプーリ装置は、ドライブプレートと、固定シーブと、固定ボスと、可動シーブと、可動ボスと、固定ピンとを備えている。ドライブプレートは、中央部に挿入孔を有する。固定ボスは、固定シーブから軸方向の第1側に延びている。固定ボスは、軸方向の第1側端部が挿入孔に挿入される。可動シーブは、軸方向において固定シーブに対して接近及び離間するように移動可能である。可動ボスは、固定ボスの径方向外側に配置されている。可動ボスは、可動シーブから軸方向の第1側に延びる。固定ピンは、周方向において固定ボスとドライブプレートとを互いに固定する。固定ボスは、第1側端部において、軸方向に延びる第1溝部を有する。ドライブプレートは、挿入孔の内壁面上において軸方向に延びる第2溝部を有する。固定ピンは、第1溝部と第2溝部とによって画定される挿入部に挿入される。
この構成によれば、第1溝部と第2溝部とによって画定された挿入部に固定ピンが挿入されている。この結果、固定ボスとドライブプレートとが周方向において固定され、一体的に回転する。このように、セレーションを形成するのではなく、第1及び第2溝部を形成するだけでよいため、より容易にプーリ装置を製造することができる。
好ましくは、第1及び第2溝部は、半円形状の断面を有する。固定ピンは、円柱状である。
好ましくは、プーリ装置は、止め輪をさらに備える。止め輪は、固定ボスの第1側端部に取り付けられている。止め輪は、固定ピンの軸方向の第1側への移動を規制する。
好ましくは、止め輪は、ドライブプレートの軸方向の第1側への移動を規制する。
好ましくは、止め輪は、スパイラルリングである。
好ましくは、固定ボスは、第1側端部において、周方向に延びる第3溝部を有する。止め輪は、第3溝部内に配置される。また、止め輪は、第3溝部から一部が径方向外側に突出する。
好ましくは、ドライブプレートは、軸方向の第1側に延びるボス部を有する。ボス部は、挿入孔を含む。
本発明によれば、より容易に製造することのできるプーリ装置を提供することができる。
プーリ装置の側面断面図。 固定ボスとドライブプレートとの取付部分の断面図。 固定ボスとドライブプレートとの取付部分の背面図 スプリングシートの平面図。 図4のV−V線断面図。 カム機構の動作を説明するための概略図。
以下、本発明に係るプーリ装置の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態に係るプーリ装置100は、従動側のプーリ装置100である。この従動側のプーリ装置100には、駆動側のプーリ装置(図示省略)からベルト101を介してトルクが伝達される。ベルト101は、トルクを伝達するための部材である。
図1は、プーリ装置100の側面断面図である。なお、以下の説明において、回転軸Oとは、プーリ装置100の回転軸を意味する。径方向とは、回転軸Oを中心とした円の径方向を意味する。径方向の外側とは、径方向において回転軸Oから離れる側を意味し、径方向の内側とは、径方向において回転軸Oに近付く側を意味する。軸方向とは、回転軸Oに沿った方向を意味する。軸方向の第1側とは図1の左側を意味し、軸方向の第2側とは、図1の右側を意味する。周方向とは、回転軸Oを中心とした円の周方向を意味する。
図1に示すように、プーリ装置100は、固定シーブ1と、固定ボス2と、固定ピン3と、可動シーブ4と、可動ボス5と、カム機構6と、スプリング7と、スプリングシート8と、遠心クラッチ9とを備えている。
固定シーブ1は、回転軸Oを中心に回転するように配置されている。固定シーブ1の中心軸は、回転軸Oと実質的に同軸上に配置されている。固定シーブ1は、軸方向において、可動シーブ4の第2側に配置されている。固定シーブ1は、軸方向に移動しないように固定されている。
固定シーブ1は、円板状である。固定シーブ1の対向面11は、径方向の外側にいくにしたがって、可動シーブ4から離れるように傾斜している。すなわち、対向面11は、径方向の外側に向かって、軸方向の第2側に傾斜している。なお、固定シーブ1の対向面11は、可動シーブ4に対向する面である。すなわち、固定シーブ1の対向面11は、軸方向の第1側を向いている。
固定ボス2は、固定シーブ1と一体的に回転する。本実施形態では、固定ボス2と固定シーブ1とは一つの部材で形成されている。なお、固定ボス2と固定シーブ1とは、別部材によってそれぞれ形成されており、互いに固定されることによって、一体的に回転してもよい。固定ボス2は、円筒状であって、固定シーブ1から軸方向の第1側に延びている。固定ボス2の中心軸は、回転軸Oと実質的に同軸上に配置されている。
固定ボス2の第1側端部21に、遠心クラッチ9のドライブプレート91が取り付けられている。また、固定ボス2の第2側端部22から、固定シーブ1が径方向外側に延びている。なお、第1側端部21は、軸方向の第1側の端部であり、第2側端部22は軸方向の第2側の端部である。
出力軸(図示省略)は、固定ボス2の内部を、軸方向に延びている。出力軸は、例えば後輪にトルクを伝えるための軸である。出力軸と固定ボス2とは相対回転可能である。なお、出力軸と固定ボス2との間に、ベアリング102,103が配置されている。
図2に示すように、固定ボス2は、第1側端部21において、肩部23及び複数の第1溝部24を有している。肩部23は、軸方向の第1側を向いている。第1側端部21は、他の部分よりも外径が小さいため、第1側端部21と他の部分との間に段差が形成される。この段差によって、肩部23が画定されている。
各第1溝部24は、第1側端部21の外周面上に形成されている。各第1溝部24は、軸方向に延びている。具体的には、各第1溝部24は、肩部23から軸方向の第1側に延びている。また、各第1溝部24は、軸方向の第1側に開口している。図3に示すように、第1溝部24は、半円形状の断面を有している。各第1溝部24は、周方向において互いに間隔をあけて配置されている。好ましくは、各第1溝部24は、周方向において等間隔に配置されている。
図2に示すように、固定ボス2は、第1側端部21において、第3溝部25を有している。第3溝部25は、第1側端部21の外周面上を周方向に延びている。
図1に示すように、可動シーブ4は、回転軸Oを中心に回転するように配置されている。可動シーブ4の中心軸は、回転軸Oと実質的に同軸上に配置されている。可動シーブ4は、回転軸Oに沿って移動するように配置されている。すなわち、可動シーブ4は、軸方向に移動するように配置されている。可動シーブ4は、軸方向に移動することによって、固定シーブ1に対して接近及び離間する。可動シーブ4は、軸方向において、固定シーブ1の第1側に配置されている。
可動シーブ4は、円板状である。可動シーブ4の対向面41は、径方向の外側にいくにしたがって、固定シーブ1から離れるように傾斜している。すなわち、対向面41は、径方向の外側に向かって、軸方向の第1側に傾斜している。
可動シーブ4の対向面41は、固定シーブ1に対向する面である。すなわち、可動シーブ4の対向面41は、軸方向の第2側を向いている。固定シーブ1の対向面11と、可動シーブ4の対向面41とは、間隔をあけて対向している。固定シーブ1の対向面11と、可動シーブ4の対向面41とによって、V溝が形成されている。可動シーブ4が軸方向に移動することによって、V溝の溝幅が変わる。このV溝内において、ベルト101が配置されている。なお、固定シーブ1の対向面11と、可動シーブ4の対向面41とによって、ベルト101を挟持している。
可動シーブ4は、軸方向の第1側に突出する環状の支持壁部42を有している。この支持壁部42は、可動ボス5の径方向外側に配置されている。この支持壁部42と可動ボス5との間に、スプリング7の端部が配置される。
可動ボス5は、可動シーブ4と一体的に回転する。また、可動ボス5は、可動シーブ4と一体的に軸方向に移動する。本実施形態では、可動ボス5と可動シーブ4とは一つの部材で形成されている。なお、可動ボス5と可動シーブ4とは、別部材によってそれぞれ形成されており、互いに固定されることによって、一体的に回転及び軸方向に移動してもよい。
可動ボス5は、円筒状であって、可動シーブ4から軸方向に延びている。詳細には、可動ボス5は、可動シーブ4から軸方向の第1側に延びている。すなわち、可動ボス5は、固定シーブ1から遠ざかる方向に延びている。可動ボス5の中心軸は、回転軸Oと実質的に同軸上に配置されている。可動ボス5は、摺動部材51の径方向外側に配置されている。可動ボス5は、固定ボス2上を摺動可能に配置されている。
可動ボス5は、その軸方向の第1側端部に複数のカム部61が形成されている。各カム部61は、周方向において間隔をあけて配置されている。各カム部61は、軸方向の第1側に延びている。
可動ボス5は、例えば、金属製である。具体的には、可動ボス5は、鋼製又はアルミニウム合金製である。より具体的には、可動ボス5は、炭素鋼及び合金鋼よりなる群から選ばれる少なくとも一種によって形成される。
可動ボス5は、グリスを介さずに、固定ボス2上を摺動可能である。具体的には、可動ボス5の内周面に摺動部材51が取り付けられている。この摺動部材51を介して、可動ボス5は、固定ボス2上を摺動する。摺動部材51は、可動ボス5よりも摩擦係数が低い。
摺動部材51は、例えば樹脂製である。なお、摺動部材51は、樹脂層を有するとともに、樹脂層の外周面に形成された金属層及び焼結体層などを有していてもよい。摺動部材51は円筒形状であって、摺動部材51の内周面が固定ボス2の外周面と接触している。摺動部材51の摩擦係数は、可動ボス5の摩擦係数よりも小さい。具体的には、摺動部材51は、ナイロン樹脂、フッ素樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂、及びポリフェニレンサルファイド系樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも一種によって形成される。このように、摺動部材51は、可動ボス5よりも摩擦係数が小さいため、固定ボス2上をスムーズに摺動することができる。
カム機構6は、固定ボス2に対する可動ボス5の相対回転を、可動ボス5の軸方向推力に変換するように構成されている。詳細には、カム機構6は、カム部61とカム受け部62とを有している。カム部61は、上述した可動ボス5に形成されている。また、カム受け部62は、後述するように、スプリングシート8に形成されている。
スプリング7は、軸方向において可動シーブ4を固定シーブ1に向かって付勢する。すなわち、スプリング7は、可動シーブ4を軸方向の第2側に向かって付勢している。これによって、固定シーブ1と可動シーブ4とが、ベルト101を挟持する。スプリング7は、例えばコイルスプリングとすることができる。スプリング7は、可動ボス5を囲むように、可動ボス5の径方向外側に配置されている。
スプリングシート8は、スプリング7を支持するように構成されている。図4及び図5に示すように、スプリングシート8は、円筒部81、フランジ部82、及び複数のカム受け部62を有する。スプリングシート8は、例えば樹脂製である。具体的には、スプリングシート8は、ナイロン樹脂、フッ素樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂、及びポリフェニレンサルファイド系樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種である。円筒部81、フランジ部82、及び各カム受け部62は、1つの部材によって一体的に形成されている。
円筒部81は、可動ボス5の径方向外側に配置されている。また、円筒部81は、スプリング7の径方向内側に配置されている。すなわち、円筒部81は、径方向において、可動ボス5とスプリング7との間に配置されている。円筒部81は、スプリング7を径方向において支持している。
フランジ部82は、円筒部81から径方向外側に延びている。詳細には、フランジ部82は、円筒部81の軸方向第1側の端部から径方向外側に延びている。フランジ部82は、環状である。フランジ部82は、スプリング7の軸方向の第1側の端面を支持している。すなわち、フランジ部82は、スプリング7を軸方向において支持している。
各カム受け部62は、円筒部81の径方向の内側に配置されている。詳細には、各カム受け部62は、円筒部81の内周面に形成されている。各カム受け部62は、周方向に延びている。各カム受け部62は、周方向において、互いに間隔をあけて配置されている。なお、この周方向において隣り合うカム受け部62の間を、カム部61が延びている。各カム受け部62は、可動ボス5の各カム部61と係合する。この各カム受け部62は、カム機構6を構成する。各カム受け部62は、凹部621を有している。凹部621は、径方向に延びている。この凹部621は、後述するドライブプレート91の一部を収容する。
スプリングシート8は、固定シーブ1と一体的に回転する。詳細には、スプリングシート8は、軸方向の第1側に突出する突出部83を有している。この突出部83が、後述するドライブプレート91の貫通孔914(図3参照)に嵌合する。突出部83は、貫通孔914の外周縁に沿った形状をしている。このドライブプレート91は、固定ボス2を介して固定シーブ1と一体的に回転する。このため、ドライブプレート91に取り付けられたスプリングシート8は、固定シーブ1と一体的に回転する。
図1に示すように、カム機構6は、可動ボス5とスプリングシート8とに設けられている。詳細には、カム機構6は、複数のカム部61と複数のカム受け部62とから構成される。カム機構6は、固定ボス2に対する可動ボス5の相対回転を、可動ボス5の軸方向推力に変換するように構成されている。すなわち、可動ボス5が固定ボス2よりも速い速度で回転すると、カム機構6は、可動ボス5を固定シーブ1に向かって移動させる。
詳細には、図6に示すように、可動ボス5の各カム部61は、カム面611を有している。カム面611は、回転方向を向き、且つ軸方向の第1側を向くように傾斜している。このカム面611が、スプリングシート8のカム受け部62に当接する。なお、回転方向とは、車両が前進する際に、可動ボス5が回転する方向である。
図1に示すように、遠心クラッチ9は、ドライブプレート91、複数のクラッチシュー92、及びクラッチハウジング93を有している。遠心クラッチ9は、固定シーブ1及び可動シーブ4の回転を、出力軸に伝達したり遮断したりするように構成されている。詳細には、遠心クラッチ9は、固定ボス2の回転を、出力軸に伝達したり遮断したりするように構成されている。
図2に示すように、ドライブプレート91は、固定ボス2の第1側端部21に取り付けられている。ドライブプレート91は、固定ボス2と一体的に回転する。ドライブプレート91は、ボス部911と、円板部912とを有している。
ボス部911は、円筒状であって、軸方向に延びている。詳細には、ボス部911は、円板部912から軸方向の第1側に延びている。ボス部911は、固定ボス2に取り付けられる。
詳細には、ボス部911は、中心部に挿入孔913を有している。この挿入孔913に、固定ボス2の第1側端部21が嵌合する。具体的には、挿入孔913の内径は、固定ボス2の第1側端部21の外径と略同じである。
図3に示すように、挿入孔913の内壁面上において、軸方向に延びる複数の第2溝部915が形成されている。各第2溝部915は、軸方向において、挿入孔913の一方の端から他方の端まで延びている。各第2溝部915は、軸方向の第1側に開口している。各第2溝部915は、周方向において互いに間隔をあけて配置されている。なお、各第2溝部915は、第1溝部24と対向する位置に配置されている。第2溝部915は、半円形状の断面を有している。第2溝部915の内径は、第1溝部24の内径と略同じである。この第2溝部915と、固定ボス2の第1側端部21に形成された第1溝部24とによって、挿入部が画定される。挿入部は、円形状の断面を有している。
図1に示すように、円板部912は、ボス部911から径方向外側に延びている。円板部912は、平板状である。すなわち、円板部912は、実質的に段差部を有していない。なお、円板部912は、平板状でなくてもよいし、段差部を有していてもよい。
図3に示すように、円板部912は、複数の貫通孔914を有している。各貫通孔914は、軸方向に貫通している。また、各貫通孔914は、周方向に延びている。各貫通孔914は、周方向において、間隔をあけて配置されている。この貫通孔914に、上述したスプリングシート8の突出部83が嵌合する。また、上述した可動ボス5の各カム部61は、円板部912と干渉しないよう、貫通孔914内を延びている。なお、隣り合う貫通孔914の間に配置される円板部912の一部が、上述したカム受け部62の凹部621に収容される。
ドライブプレート91は、金属製である。具体的には、ドライブプレート91は、鋼製又はアルミニウム合金製である。より具体的には、ドライブプレート91は、炭素鋼、及び合金鋼よりなる群から選ばれる少なくとも1種である。図2に示すように、ドライブプレート91は、固定ボス2の肩部23と当接することによって、軸方向の第2側への移動が規制される。また、第1側端部21に取り付けられた止め輪104によって、ドライブプレート91は、後述する止め輪104によって、軸方向の第1側への移動が規制される。
図1に示すように、各クラッチシュー92は、円周方向の一端部がドライブプレート91に揺動可能に取り付けられている。各クラッチシュー92は、その外周面に摩擦材(図示省略)を有している。各クラッチシュー92の他端部には、各クラッチシュー92を径方向の内側に付勢するようにリターンスプリング(図示省略)が取り付けられている。
クラッチハウジング93は、各クラッチシュー92を径方向の外側から覆うように配置されている。クラッチハウジング93は、固定ボス2に相対回転可能である。詳細には、クラッチハウジング93は、ボス部931を有している。ボス部931には、スプライン孔932が形成されている。このスプライン孔932に、出力軸がスプライン係合することができる。
遠心クラッチ9が伝達状態になると、各クラッチシュー92の摩擦材は、クラッチハウジング93の内周面と摩擦係合する。また、遠心クラッチ9が遮断状態になると、各クラッチシュー92の摩擦材は、クラッチハウジング93の内周面から離れる。なお、遠心クラッチ9の伝達状態とは、遠心クラッチ9が、固定シーブ1及び可動シーブ4の回転を出力軸に伝達する状態を意味する。また、遠心クラッチ9の遮断状態とは、遠心クラッチ9が、固定シーブ1及び可動シーブ4の回転を出力軸に伝達しない状態を意味する。
図2に示すように、固定ピン3は、周方向において、固定ボス2とドライブプレート91とを固定するためのピンである。この固定ピン3によって、ドライブプレート91が固定ボス2と一体的に回転する。固定ピン3は、第1溝部24と第2溝部915とによって画定される挿入部に挿入されている。なお、固定ピン3は、挿入部内に隙間無く圧入されていてもよいし、隙間をあけて挿入部内に挿入されていてもよい。
固定ピン3は、軸方向に延びている。固定ピン3は、円柱状である。固定ピン3の外径は、挿入部の内径と略同じであることが好ましい。すなわち、固定ピン3は、挿入部に嵌合している。固定ピン3は、好ましくは、ドライブプレート91のボス部911と同じ軸方向長さを有する。固定ピン3は、肩部23によって軸方向の第2側への移動が規制される。固定ピン3は、例えば、炭素鋼、合金鋼、又は軸受鋼などによって形成される。
止め輪104は、固定ピン3の軸方向の第1側への移動を規制するように構成されている。また、止め輪104は、ドライブプレート91の軸方向の移動も規制するように構成されている。止め輪104は、例えば、スパイラルリングである。
止め輪104は、固定ボス2の第1側端部21に取り付けられている。詳細には、止め輪104は、第1側端部21の第3溝部25内に配置されている。なお、止め輪104の外周部は、第3溝部25から径方向の外側に突出している。この突出している部分が固定ピン3及びドライブプレート91と当接することによって、固定ピン3及びドライブプレート91の軸方向の第1側への移動が規制される。
上述したように構成されたプーリ装置は、次のように動作する。
駆動側のプーリ装置において、固定シーブと可動シーブとによって構成される溝の幅が狭くなった場合、ベルト101の巻き付け径が大きくなる。すなわち、ベルト101は、駆動側のプーリ装置において、径方向の外側に移動する。
図1に示すように、従動側のプーリ装置100において、固定シーブ1と可動シーブ4とによって構成される溝の幅は、駆動側のプーリ装置における溝幅と逆に動作する。すなわち、駆動側のプーリ装置においてベルト101が径方向の外側に移動すると、従動側のプーリ装置100においてベルト101が径方向の内側へ移動する。
ベルト101が径方向の内側へ移動すると、スプリング7の付勢力に抗して、可動シーブ4が固定シーブ1から離れる方向に移動する。すなわち、可動シーブ4が、軸方向の第1側に移動する。この結果、固定シーブ1と可動シーブ4との間の溝の幅が広がる。
また、駆動側のプーリ装置において、固定シーブと可動シーブとによって構成される溝の幅が広がった場合、ベルト101の巻き付け径が小さくなる。すなわち、ベルト101は、駆動側のプーリ装置において、径方向の内側に移動する。
駆動側のプーリ装置においてベルト101が径方向の内側に移動すると、従動側のプーリ装置100において、ベルト101が径方向の外側へ移動する。そして、スプリング7の付勢力によって、可動シーブ4が固定シーブ1に近付く方向に移動する。この結果、固定シーブ1と可動シーブ4との間の溝の幅が狭くなる。
次に、カム機構6の動作について説明する。発進時のように急加速したとき、可動シーブ4が固定シーブ1よりも速い速度で回転する。すると、可動ボス5がスプリングシート8よりも速い速度で回転する。すなわち、可動ボス5は、スプリングシート8に対して回転方向に相対的に回転する。すると、カム機構6は可動ボス5に軸方向の推力を付与し、可動ボス5は軸方向の第2側に移動する。詳細には、カム面611がカム受け部62から軸方向の第2側への反力を受け、可動ボス5が軸方向の第2側に移動する。この結果、可動シーブ4は固定シーブ1側へ移動し、ベルト101を強固に挟持する。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、挿入部は、円形状の断面を有しているが、特にこれに限定されない。例えば、挿入部は矩形状の断面であってもよい。この場合、固定ピン3も同様に、矩形状の断面を有する。
上記実施形態に係るプーリ装置100はカム機構6を備えているが、プーリ装置100はカム機構6を備えていなくてもよい。
また、上記実施形態に係るプーリ装置100において、ドライブプレート91はボス部911を有していたが、ドライブプレート91の構成はこれに限定されない。例えば、ドライブプレート91は、ボス部911を有していなくてもよい。具体的には、ドライブプレート91は、平坦な円板状に形成されており、中心部に挿入孔913を有していてもよい。
1 :固定シーブ
2 :固定ボス
21 :第1側端部
24 :第1溝部
25 :第3溝部
3 :固定ピン
4 :可動シーブ
5 :可動ボス
91 :ドライブプレート
911 :ボス部
913 :挿入孔
915 :第2溝部
100 :プーリ装置
104 :止め輪

Claims (5)

  1. 中央部に挿入孔を有するドライブプレートと、
    固定シーブと、
    前記固定シーブから軸方向の第1側に延び、前記軸方向の第1側端部が前記挿入孔に挿入される固定ボスと、
    軸方向において前記固定シーブに対して接近及び離間するように移動可能な可動シーブと、
    前記固定ボスの径方向外側に配置され、前記可動シーブから軸方向の第1側に延びる可動ボスと、
    周方向において前記固定ボスと前記ドライブプレートとを互いに固定する固定ピンと、
    前記固定ボスの前記第1側端部に取り付けられ、前記固定ピンの軸方向の第1側への移動を規制する止め輪と、
    を備え、
    前記固定ボスは、前記第1側端部において、軸方向に延びる第1溝部を有し、
    前記ドライブプレートは、前記挿入孔の内壁面上において軸方向に延びる第2溝部を有し、
    前記固定ピンは、前記第1溝部と前記第2溝部とによって画定される挿入部に挿入され
    前記固定ボスは、前記第1側端部において、周方向に延びる第3溝部を有し、
    前記止め輪は、前記第3溝部内に配置されるとともに、前記第3溝部から一部が径方向外側に突出する、
    プーリ装置。
  2. 前記第1及び第2溝部は、半円形状の断面を有し、
    前記固定ピンは、円柱状である、
    請求項1に記載のプーリ装置。
  3. 前記止め輪は、前記ドライブプレートの軸方向の第1側への移動を規制する、
    請求項1又は2に記載のプーリ装置。
  4. 前記止め輪は、スパイラルリングである、
    請求項1から3のいずれかに記載のプーリ装置。
  5. 前記ドライブプレートは、前記軸方向の第1側に延びるボス部を有し、
    前記ボス部は、前記挿入孔を含む、
    請求項1からのいずれかに記載のプーリ装置。
JP2016026623A 2016-02-16 2016-02-16 プーリ装置 Active JP6667312B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016026623A JP6667312B2 (ja) 2016-02-16 2016-02-16 プーリ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016026623A JP6667312B2 (ja) 2016-02-16 2016-02-16 プーリ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017145853A JP2017145853A (ja) 2017-08-24
JP6667312B2 true JP6667312B2 (ja) 2020-03-18

Family

ID=59681282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016026623A Active JP6667312B2 (ja) 2016-02-16 2016-02-16 プーリ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6667312B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017145853A (ja) 2017-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI701400B (zh) 離心離合器
US9689436B2 (en) Torque limiter
JP2015203429A (ja) 遠心クラッチ
TW201643331A (zh) 離心離合器
JP2008267563A (ja) スプリングクラッチ
JP4054818B2 (ja) 遠心式クラッチ装置
JP6668394B2 (ja) プーリ装置
JP6600532B2 (ja) プーリ装置
JP6637796B2 (ja) プーリ装置
JP6667312B2 (ja) プーリ装置
JP7141239B2 (ja) ワンウェイクラッチ
JP6496654B2 (ja) プーリ装置
JP6553466B2 (ja) プーリ装置
JP6609464B2 (ja) プーリ装置
JP7289227B2 (ja) プーリ装置
WO2016042929A1 (ja) 遠心式クラッチ装置
JP6060121B2 (ja) プーリ装置
JP6534594B2 (ja) プーリ装置
JP7284010B2 (ja) プーリ装置
JP6622067B2 (ja) プーリ装置
JP6534593B2 (ja) プーリ装置
JP6577843B2 (ja) プーリ装置
JP6501224B2 (ja) プーリ装置
JP7398863B2 (ja) 軸部材及びこれを用いたプーリ装置
JP2024067748A (ja) プーリ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6667312

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250