JP2015203429A - 遠心クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】従動側の急激な始動を抑えつつ迅速に連結状態とすることができる遠心クラッチを提供する。【解決手段】遠心クラッチ200は、エンジンの駆動力によって直接回転駆動する第1ドライブプレート210および第1ドライブプレートに摩擦接触する第2ドライブプレート230を備えている。第1ドライブプレート210は、第2ドライブプレート230側に張り出した支持部214上にカム体215を備えている。第2ドライブプレート230は、皿バネ221によって第1ドライブプレート210に対して相対的な回転変位を許容しつつ一体的に回転駆動するとともに、クラッチウエイト240を備えている。カム体215は、第1ドライブプレート210の回転駆動方向の後方かつ外側に向かって傾斜して延びる第1傾斜面215cを有している。クラッチウエイト240には、第1傾斜面215cに面接触する第2傾斜面242aを有した従動部242が形成されている。【選択図】 図2

Description

エンジンが所定の回転数に達するまでの間は回転駆動力の従動側への伝達を遮断するとともに、エンジンが所定の回転数に達したときに回転駆動力を従動側に伝達する遠心クラッチに関する。
従来から、二輪自動車や刈払機などにおいては、エンジンが所定の回転数に達したときに回転駆動力を従動側に伝達する遠心クラッチが用いられている。例えば、下記特許文献1には、エンジンの回転数の増加に伴って徐々にクラッチウエイトがクラッチアウター側に変位して摩擦接触する遠心クラッチが開示されている。また、下記特許文献2には、エンジンの駆動力によって回転駆動するカム状突起に円柱状の転子が乗り上げることによって転子の外側に設けられたクラッチシューをクラッチアウター押圧してクラッチを連結状態とする遠心クラッチが開示されている。
特開2006−38124号公報 実公昭42−15451号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された遠心クラッチにおいては、エンジンの回転数の増加に応じて徐々にクラッチウエイトがクラッチアウターに摩擦接触するため、エンジンの回転数が増加し始めてからクラッチが連結状態となるまでの時間が長く燃費を低下させるという問題がある。一方、上記特許文献2に記載された遠心クラッチにおいては、カム状突起の回転の直後に転子がカム状突起上に乗り上げてクラッチが連結状態となるため、従動側が急作動して操作者には扱い難いという問題があった。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、従動側の急激な始動を抑えつつ迅速に連結状態とすることができる遠心クラッチを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、エンジンの駆動力を受けてドリブンプーリとともに一体的に回転駆動する第1ドライブプレートと、第1ドライブプレートの外側に配置されて同第1ドライブプレートに対して相対的な回転変位を許容しつつ一体的に回転駆動可能な摩擦力で接触する第2ドライブプレートと、第2ドライブプレート上に可動的に取り付けられて第2ドライブプレートの回転駆動による遠心力によって第2ドライブプレートの外側に向かって変位するとともに同外側の面にクラッチシューを有したクラッチウエイトと、第2ドライブプレートの外側に向かって変位したクラッチシューに摩擦接触する円筒面を有したクラッチアウターと、第1ドライブプレートの外側に向かって傾斜して延びる第1傾斜面を有して同第1ドライブプレートに設けられたカム体と、第1傾斜面に面接触する第2傾斜面を有してクラッチウエイトに設けられた従動部とを備えることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、遠心クラッチは、第1ドライブプレートが回転駆動を開始した後、クラッチシューがクラッチアウターに接触することで第2ドライブプレートが第1ドライブプレートに対して回転駆動方向の後方側にずれる際、従動部がカム体上を乗り上げることによってクラッチシューがクラッチアウターを急速に押圧する。すなわち、遠心クラッチは、第1ドライブプレートが回転駆動を開始してから連結状態となるまでの間にクラッチシューがクラッチアウターに接触するまでの時間が確保されるとともに、クラッチシューがクラッチアウターに接触した際には急速に連結状態に移行する。これにより、遠心クラッチは、従動側の急激な始動を抑えつつ迅速に連結状態にすることができる。
また、本発明に係る遠心クラッチにおいては、従動部がカム体上を乗り上げることによってクラッチシューをクラッチアウターに強圧させるため、エンジンからの回転駆動力を従来の遠心クラッチと同じ回転数であっても従来の遠心クラッチよりも軽量なクラッチウエイトで伝達することができる。すなわち、本発明に係る遠心クラッチによれば、クラッチウエイトを軽量化することができるため、クラッチの連結時におけるジャダーの発生を抑制することができるとともに遠心クラッチの構成の簡単化、コンパクト化および低コスト化することができる。そして、このことは、従来の遠心クラッチに対してクラッチウエイトの重量を同じとすれば、遠心クラッチが伝達できる駆動力を増大させることができることを意味するものである。また、本発明に係る遠心クラッチにおいては、第1ドライブプレートと第2ドライブプレートとの接触面における摩擦力の大きさを調節することによってクラッチが連結状態となるまでの時間を適宜調節することもできる。
また、本発明の他の特徴は、前記遠心クラッチにおいて、さらに、第1ドライブプレートおよび第2ドライブプレートのうちの少なくとも一方を他方に押し付ける弾性体を備えることにある。この場合、弾性体としては、バネ体やゴム製シート体を用いることができる。また、この場合、バネ体としては、コイルバネや板バネを用いることができるとともに、第1ドライブプレートと第2ドライブプレートとの間に配置した皿バネで構成することもできる。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、遠心クラッチは、第1ドライブプレートおよび第2ドライブプレートのうちの少なくとも一方を他方に押し付ける弾性体を備えているため、第1ドライブプレートと第2ドライブプレートとを嵌め合いによって摩擦接触させる場合に比べて摩擦力の設定も容易となるとともに長時間に亘って摩擦力を安定的に生じさせることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記遠心クラッチにおいて、カム体は、第1ドライブプレートの回転駆動方向に回動自在に設けられていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、遠心クラッチは、カム体が第1ドライブプレートの回転駆動方向に回動自在に設けられているため、クラッチアウターに摩擦接触するクラッチシューに摩耗が生じた場合であってもカム体が回転方向後方側に回動することによって従動部に対する面接触を維持することができ、長期間に亘って安定的にクラッチシューをクラッチアウターに向かって押圧することができる。また、本発明に係る遠心クラッチは、クラッチシューの摩耗に従ってカム体の回動角が大きくなって第1傾斜面が接線方向に近づくため、クラッチシューのクラッチアウターへの押圧力が増加する。これにより、遠心クラッチは、クラッチシューの摩擦面が平滑化した場合であってもクラッチシューのクラッチアウターへの押圧力の増加によって摩擦力の低下を抑えることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記遠心クラッチにおいて、第2傾斜面は、第1傾斜面よりも摩耗し易い材料で構成されていることにある。この場合、第2傾斜面は、例えば、第1傾斜面よりも低い硬度の材料で構成することができる。具体的には、例えば、第2傾斜面を亜鉛材で構成するとともに第1傾斜面を炭素鋼や鉄系焼結材などで構成することができる。また、例えば、第2傾斜面と第1傾斜面とを同じ材料で構成するとともに、第1傾斜面に対して熱処理やコーティングなどの表面硬化処理を施すことによって第2傾斜面よりも耐摩耗性を向上させることができる。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、遠心クラッチは、第2傾斜面が第1傾斜面よりも摩耗し易い材料で構成されているため、第2傾斜面は第1傾斜面よりも摩耗することになる。この場合、第2傾斜面は、クラッチシューを備えるクラッチウエイトに形成されているため、クラッチシューの摩耗によるクラッチウエイトの交換によって更新される。すなわち、遠心クラッチは、クラッチシューが摩耗したことによるクラッチウエイトの交換作業によって同時に第2傾斜面も新規なものに交換することができ、メンテナンス負担を軽減することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記遠心クラッチにおいて、第1ドライブプレートと第2ドライブプレートとが互いに接触する2つの接触面のうちの少なくとも一方の面に摺動性を維持するための表面処理が施されていることにある。この場合、表面処理としては、窒化処理や浸炭処理などの熱処理のほか、耐摩耗性を向上させる各種コーティング処理を採用することができる。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、遠心クラッチは、第1ドライブプレートと第2ドライブプレートとが互いに接触する2つの接触面のうちの少なくとも一方の面に摺動性を維持するための表面処理が施されているため、耐久性を向上させてメンテナンス負担を軽減することができる。
本発明に係る遠心クラッチを備えた動力伝達機構の構成を概略的に示す平面断面図である。 図1に示す2−2線から見た遠心クラッチの側面図である。 (A),(B)は、図1および図2にそれぞれ示す遠心クラッチにおける第1ドライブプレートおよび第2ドライブプレートの外観構成をそれぞれ示しており、(A)は第1ドライブプレートと第2ドライブプレートとを組み付ける前の状態をそれぞれ示す斜視図であり、(B)は第1ドライブプレートと第2ドライブプレートとを組み付けた状態を示す斜視図である。 (A)〜(D)は、図1および図2にそれぞれ示す遠心クラッチにおけるカム体の外観構成および第1ドライブプレートへの組付け状態をそれぞれ示しており、(A)はカム体を組み付ける前の状態を第1ドライブプレートの外側から示す斜視図であり、(B)はカム体を組み付ける前の状態を第1ドライブプレートの内側から示す斜視図であり、(C)はカム体を組み付けた状態を第1ドライブプレートの外側から示す斜視図であり、(D)はカム体を組み付けた状態を第1ドライブプレートの内側から示す斜視図である。 図2に示す遠心クラッチにおけるカム体をクラッチシューがクラッチアウターに接触しないクラッチの切断状態で示す部分拡大図である。 図5に示す遠心クラッチにおけるクラッチシューに摩耗がない状態でクラッチアウターに接触した連結状態でのカム体と従動部との接触状態を示した部分拡大図である。 図5に示す遠心クラッチにおけるクラッチシューに1mm程度の摩耗が生じた状態でクラッチアウターに接触した連結状態でのカム体と従動部との接触状態を示した部分拡大図である。 図5に示す遠心クラッチにおけるクラッチシューに2mm程度の摩耗が生じた状態でクラッチアウターに接触した連結状態でのカム体と従動部との接触状態を示した部分拡大図である。
以下、本発明に係る遠心クラッチの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る遠心クラッチ200を備えた動力伝達機構100の構成を概略的に示す平面断面図である。また、図2は、図1に示す2−2線から見た遠心クラッチ100の側面図である。この遠心クラッチ200を備えた動力伝達機構100は、主としてスクータなどの自動二輪車両において、エンジンと駆動輪である後輪との間に設けられてエンジンの回転数に対する減速比を自動的に変更しながら回転駆動力を後輪に伝達または遮断する機械装置である。
(遠心クラッチ200の構成)
この動力伝達機構100は、主として、変速機101および遠心クラッチ200をそれぞれ備えている。変速機101は、図示しないエンジンからの回転駆動力を無段階で減速して遠心クラッチ200に伝達する機械装置であり、主として、ドライブプーリ110、Vベルト120およびドリブンプーリ130をそれぞれ備えて構成されている。これらのうち、ドライブプーリ110は、エンジンから延びるクランク軸111上に設けられてエンジンの回転駆動力によって直接回転駆動する機械装置であり、主として、固定ドライブプレート112および可動ドライブプレート113をそれぞれ備えて構成されている。
固定ドライブプレート112は、可動ドライブプレート113とともにVベルト120を挟んで保持した状態で回転駆動する部品であり、金属材を円錐筒状に形成して構成されている。この固定ドライブプレート112は、凸側の面が可動ドライブプレート113側(エンジン側)に向いた状態でクランク軸111上に固定的に取り付けられている。すなわち、固定ドライブプレート112は、常にクランク軸111と一体的に回転駆動する。また、固定ドライブプレート112における凹側の面上には、複数の放熱フィン112aが放射状に設けられている。
可動ドライブプレート113は、固定ドライブプレート112とともにVベルト120を挟んで保持した状態で回転駆動する部品であり、金属材を円錐筒状に形成して構成されている。この可動ドライブプレート113は、凸側の面が固定ドライブプレート112に対向する向きでクランク軸111に取り付けられている。この場合、可動ドライブプレート113は、クランク軸111に対して固定的に嵌合するスリーブ軸受114上に含浸ブッシュを介して取り付けられており、スリーブ軸受114に対して軸方向および周方向にそれぞれ摺動自在に取り付けられている。
一方、可動ドライブプレート113の凹側の面には、複数のローラウエイト115がランププレート116によって押圧された状態で設けられている。ローラウエイト115は、可動ドライブプレート113の回転数の増加に応じて径方向外側に変位することによってランププレート116と協働して可動ドライブプレート113を固定ドライブプレート112側に押圧するための部品であり、金属材を筒状に形成して構成されている。また、ランププレート116は、ローラウエイト115を可動ドライブプレート113側に押圧する部品であり、金属板を可動ドライブプレート113側に屈曲させて構成されている。
Vベルト120は、ドライブプーリ110の回転駆動力をドリブンプーリ130に伝達するための部品であり、芯線を樹脂材で覆った無端のリング状に形成されている。このVベルト120は、固定ドライブプレート112と可動ドライブプレート113との間およびドリブンプーリ130における固定ドリブンプレート131と可動ドリブンプレート134との間に配置されてドライブプーリ110とドリブンプーリ130との間に架設されている。
ドリブンプーリ130は、ドライブプーリ110およびVベルト120をそれぞれ介して伝達されるエンジンからの回転駆動力によって回転駆動する機械装置であり、主として、固定ドリブンプレート131および可動ドリブンプレート134をそれぞれ備えて構成されている。
固定ドリブンプレート131は、可動ドリブンプレート134とともにVベルト120を挟んで保持した状態で回転駆動する部品であり、金属材を円錐筒状に形成して構成されている。この固定ドリブンプレート131は、凸側の面が可動ドリブンプレート134側に向いた状態でドリブンスリーブ132上に固定的に取り付けられている。
ドリブンスリーブ132は、固定ドリブンプレート131と一体的に回転駆動する金属製の筒状部品であり、ドライブシャフト133に対してベアリングを介して相対回転自在に取り付けられている。ドライブシャフト133は、この動力伝達機構100が搭載される自動二輪車両の後輪を図示しないトランスミッションを介して駆動するための金属製の回転軸体である。この場合、自動二輪車両の後輪は、ドライブシャフト133における一方(図示右側)の端部に取り付けられている。
可動ドリブンプレート134は、固定ドリブンプレート131とともにVベルト120を挟んで保持した状態で回転駆動する部品であり、金属材を円錐筒状に形成して構成されている。この可動ドリブンプレート134は、凸側の面が固定ドリブンプレート131に対向する向きでドリブンスリーブ132に対して軸方向に摺動自在な状態で嵌合している。
一方、可動ドリブンプレート134の凹側の面には、遠心クラッチ200における第1ドライブプレート210との間にトルクスプリング135が設けられている。トルクスプリング135は、可動ドリブンプレート134を固定ドリブンプレート131側に弾性的に押圧するコイルスプリングである。すなわち、この変速機101は、固定ドライブプレート112と可動ドライブプレート113との間隔で規定されるVベルト120を挟む直径と、固定ドリブンプレート131と可動ドリブンプレート134との間隔で規定されるVベルト120を挟む直径との大小関係によってエンジンの回転数を無段階で変速する。そして、ドリブンスリーブ132およびドライブシャフト133における各先端部側には遠心クラッチ200が設けられている。
遠心クラッチ200は、変速機101を介して伝達されたエンジンの回転駆動力をドライブシャフト133に伝達または遮断する機械装置であり、主として、第1ドライブプレート210、第2ドライブプレート230、クラッチウエイト240およびクラッチアウター250をそれぞれ備えて構成されている。
第1ドライブプレート210は、ドリブンスリーブ132と一体的に回転駆動する部品であり、金属材を有底筒状に形成して構成されている。より具体的には、第1ドライブプレート210は、図3(A),(B)にそれぞれ示すように、平板状の底部211の中央部にドリブンスリーブ132が貫通する貫通孔212が形成されているとともに、底部211の周囲に起立した筒部213の先端部に周方向に沿って等間隔に3つの支持部214がそれぞれ設けられている。
支持部214は、第2ドライブプレート230の内周部に引っ掛けられるとともにカム体215を支持する部分であり、筒部213の先端部から径方向外側に張り出して形成されている。この支持部214には、貫通孔214aが形成されており、この貫通孔214aにカム体215を貫通した状態で保持ピン216が嵌合している。
カム体215は、後述するクラッチウエイト240をクラッチアウター250側に押圧するための部品であり、金属材(例えば、炭素鋼や鉄系焼結材など)を板状に形成して構成されている。より具体的には、カム体215は、図4(A)〜(D)にそれぞれ示すように、板状に形成されたベース部215aの中央部に保持ピン216が貫通する貫通孔215bが形成されるとともに、このベース部215aの外周部の一部が直交する方向に張り出して肉厚が増した部分に第1傾斜面215cおよび円弧面215dがそれぞれ形成されている。この場合、貫通孔215bは、保持ピン216に対して摺動可能な内径、すなわち、保持ピン216に対して所謂隙間ばめとなる寸法公差で形成されている。
第1傾斜面215cは、クラッチウエイト240における第2傾斜面242aを面接触させた状態で摺動させる平坦な面であり、第1ドライブプレート210の回転駆動方向の後方でかつ同第1ドライブプレート210の外側に向かって傾斜して延びて形成されている。また、円弧面215dは、第1傾斜面215cの後端部から円弧状に延びて形成されている。なお、第1傾斜面215cおよび円弧面215dは、ベース部215aの板厚よりも張り出させて肉厚に形成されているが、これはカム体215を支持部214に容易かつ正確に組み付けるためのものである。したがって、第1傾斜面215cおよび円弧面215dは、ベース部215aの板厚と同じ肉厚で形成することもできる。
保持ピン216は、カム体215を支持部214上に回転自在な状態で取り付けるための棒状部材であり、金属製の棒体の先端部がフランジ状に張り出した形状に形成されている。この場合、保持ピン216は、カム体215の第1傾斜面215cが第1ドライブプレート210の回転駆動方向の後方でかつ同第1ドライブプレート210の外側に向かって傾斜して延びる向きで支持部214上に配置された状態でカム体215および支持部214を貫通している。
そして、この第1ドライブプレート210は、筒部213の先端部が第2ドライブプレート230の貫通孔232内に回転摺動可能に嵌合している。この場合、第1ドライブプレート210の筒部213の外周部には、平板リング状のクリップ220が嵌め込まれており、このクリップ220と第2ドライブプレート230との間に皿バネ221が嵌め込まれている。皿バネ221は、第1ドライブプレート210における支持部214と第2ドライブプレート230とを互いに押し付け合って摩擦接触させるための弾性体であり、平板リング状のバネ鋼を錘状に形成して構成されている。
第2ドライブプレート230は、第1ドライブプレート210に対して相対的な回転変位が許容されつつ一体的に回転駆動する部品であり、金属材を平板リング状に形成して構成されている。より具体的には、第2ドライブプレート230は、板状のリング板231の中央部に第1ドライブプレート210の筒部213が摺動可能に嵌合する貫通孔232が形成されているとともに、リング板231上に周方向に沿って等間隔に3つの支点ピン233が起立した状態でそれぞれ設けられている。支点ピン233は、クラッチウエイト240を回動可能に支持するための部品であり、金属製の棒体で構成されている。
クラッチウエイト240は、第2ドライブプレート230の回転数に応じてクラッチアウター250に対してクラッチシュー243を介して接触または離隔することによってエンジンからの回転駆動力をドライブシャフト133に伝達または遮断するための部品であり、金属材(例えば、亜鉛材)を第2ドライブプレート230の周方向に沿って延びる湾曲した形状に形成して構成されている。このクラッチウエイト240は、一方の端部側が支点ピン233によって回動自在に支持された状態で、3つのクラッチウエイト240における互いに隣接するクラッチウエイト240同士が連結スプリング241によって互いに連結されて第2ドライブプレート230の内側方向に向かって回動するように引っ張られている。なお、図2においては、クラッチウエイト240の構成を分かり易くするため、3つのクラッチウエイト240のうちの2つのクラッチウエイト240の一部をそれぞれ異なる厚さ方向の面で破断して示している。
各クラッチウエイト240の内周面における前記第1ドライブプレート210のカム体215に対向する部分、より具体的には、連結スプリング241の下方の面(図示奥側の面)の裏面には、従動部242が凹状に窪んでそれぞれ形成されている。従動部242は、カム体215と協働してクラッチウエイト240をクラッチアウター250側に変位させるための部分であり、第1傾斜面215cと同様に平坦な傾斜面である第2傾斜面242aを有して構成されている。この従動部242は、第2傾斜面242aの厚さが第1傾斜面215cの肉厚より幅広に形成されるとともに、第2傾斜面242aが第1傾斜面215cに面接触した状態となっている。また、この従動部242は、第2傾斜面242aが第1傾斜面215cを構成するカム体215よりも摩耗し易い材料で構成されている。本実施形態においては、従動部242は、クラッチウエイト240と同じ金属材(例えば、亜鉛材)で構成されている。また、従動部242は、第2傾斜面242aより奥に入り込んだ部分が円弧状に切り欠かれており、カム体215の回動のためのスペースが確保されている。
一方、各クラッチウエイト240の外周面には、クラッチシュー243がそれぞれ設けられている。クラッチシュー243は、クラッチアウター250の内周面に対する摩擦力を増大させるための部品であり、摩擦材を円弧状に延びる板状に形成して構成されている。
クラッチアウター250は、ドライブシャフト133と一体的に回転駆動する部品であり、金属材を第1ドライブプレート210からクラッチウエイト240の外周面を覆うカップ状に形成して構成されている。すなわち、クラッチアウター250は、第2ドライブプレート230の外周側に変位したクラッチウエイト240のクラッチシュー243に摩擦接触する円筒面251を有して構成されている。
(遠心クラッチ200の作動)
次に、上記のように構成した遠心クラッチ200の作動について説明する。この遠心クラッチ200は、自動二輪車車両(例えば、スクータ)におけるエンジンと駆動輪となる後輪との間に配置された動力伝達機構100の一部を構成して機能する。まず、遠心クラッチ200は、エンジンがアイドリング状態においては、図5に示すように、エンジンとドライブシャフト133との間の駆動力の伝達を遮断する。具体的には、遠心クラッチ200は、変速機101を介して伝達されるエンジンの回転駆動力によって第1ドライブプレート210とこの第1ドライブプレート210に対して皿バネ221を介して摩擦接触する第2ドライブプレート230とが一体的に回転駆動してクラッチウエイト240が回転駆動する。なお、図5においては、カム体215と従動部242との接触状態を明確にするため、連結スプリング241を省略している。
しかし、この場合、遠心クラッチ200は、クラッチウエイト240に作用する遠心力が連結スプリング241の弾性力(引張力)よりも小さいため、クラッチシュー243がクラッチアウター250の円筒面251に接触せずエンジンの回転駆動力がドライブシャフト133に伝達されることはない。なお、この場合、カム体215および従動部242は、第2傾斜面242aが連結スプリング241の弾性力(引張力)によって第1傾斜面215aに押し付けられて面接触した状態を維持している。
一方、遠心クラッチ200は、自動二輪車両における運転者のアクセル操作によるエンジンの回転数の増加に応じてエンジンの回転駆動力をドライブシャフト133に伝達する。具体的には、遠心クラッチ200は、図6に示すように、エンジンの回転数が増加するに従ってクラッチウエイト240に作用する遠心力が連結スプリング241の弾性力(引張力)よりも大きくなってクラッチウエイト240が支点ピン233を中心として径方向外側に向かって回動変位する。すなわち、遠心クラッチ200は、エンジンの回転数が増加するに従ってクラッチウエイト240が連結スプリング241の弾性力(引張力)に抗しながらクラッチアウター250の円筒面251側に回動変位する結果、クラッチシュー243が円筒面251に接触する。なお、図6においては、カム体215と従動部242との接触状態を明確にするため、連結スプリング241を省略している。また、図2および図6においては、遠心クラッチ200の回転駆動方向をそれぞれ破線矢印で示している。
このクラッチシュー243が円筒面251に接触した場合、クラッチウエイト240は、クラッチシュー243を介して回転駆動方向とは反対方向の反力を受ける。この場合、第1ドライブプレート210と第2ドライブプレート230とは、皿バネ221による弾性力(押圧力)によって摩擦接触しているため、第2ドライブプレート230はクラッチウエイト240が受ける反力によって第1ドライブプレート210の回転駆動方向とは反対方向に相対変位する。これにより、第2ドライブプレート230に支持されたクラッチウエイト240が第1ドライブプレート210の回転駆動方向とは反対方向に相対変位するため、カム体215の第1傾斜面215cに面接触する従動部242の第2傾斜面242aが第1傾斜面215cに沿って変位する。
この場合、カム体215の第1傾斜面215cは、第1ドライブプレート210の回転駆動方向の後方でかつ同第1ドライブプレート210の外側に向かって傾斜して延びて形成されている。また、従動部242の第2傾斜面242aは、第1傾斜面215cと同じ平面に形成されて第1傾斜面215cに対して面接触している。これらにより、クラッチウエイト240は、第2傾斜面242aが第1傾斜面215c上を摺動するに従って径方向外側のクラッチアウター250側に押されてクラッチシュー243が同円筒部251に押し付けられる。この結果、遠心クラッチ200は、クラッチシュー243がクラッチアウター250の円筒面251に接触した後、極めて短時間(換言すれば、瞬間的)にクラッチシュー243が円筒面251に押し付けられてエンジンの回転駆動力を完全にドライブシャフト133に伝達する連結状態となる。
この連結状態において遠心クラッチ200は、従動部242の第2傾斜面242aがカム体215の第1傾斜面215cに押し付けられた状態を維持するため第1ドライブプレート210と第2ドライブプレート230とは一体的に回転駆動するとともに、クラッチシュー243がクラッチアウター250の円筒面251に押し付けられた状態を維持するため、第2ドライブプレート230とクラッチアウター250とは一体的に回転駆動する。これにより、自動二輪車両は、エンジンの回転駆動力によって後輪が回転駆動して走行することができる。
一方、エンジンの回転数が減少していく場合においては、遠心クラッチ200は、エンジンの回転駆動力のドライブシャフト133への伝達を遮断する。具体的には、遠心クラッチ200は、エンジンの回転数が減少するに従ってクラッチウエイト240に作用する遠心力が連結スプリング241の弾性力(引張力)よりも小さくなってクラッチウエイト240が支点ピン233を中心として径方向内側に向かって回動変位する。
この場合、第2ドライブプレート230は、クラッチウエイト240における従動部242の第2傾斜面242aが連結スプリング241の弾性力(引張力)によってカム体215の第1傾斜面215c上を摺動するため、第1ドライブプレート210の回転方向前方に向かって第1ドライブプレート210に対して相対回転変位する。これにより、第2ドライブプレート230は、第1ドライブプレート210に対して元の位置(前記アイドリング時の位置)に復帰する。すなわち、遠心クラッチ200は、クラッチシュー243がクラッチアウター250に接触せず回転駆動力を伝達しない切断状態となる。
また、遠心クラッチ200は、クラッチシュー243が摩耗によって厚さが減少した場合においても、クラッチシュー243をクラッチアウター250の円筒面251に迅速に押し付けて連結状態とすることができる。すなわち、遠心クラッチ200は、図7および図8にそれぞれ示すように、カム体215が支持部214に対して回動自在に取り付けられているため、クラッチシュー243の摩耗によって第2傾斜面242aの第1傾斜面215cに対する角度が変化した場合であっても第2傾斜面242aが第1傾斜面215cに押し付けられることによってカム体215の向きが変化して第1傾斜面215cと第2傾斜面242aとの面接触が維持される。なお、図7および図8においては、カム体215と従動部242との接触状態を明確にするため、連結スプリング241をそれぞれ省略している。また、図7および図8においては、遠心クラッチ200の回転駆動方向をそれぞれ破線矢印で示している。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、遠心クラッチ200は、第1ドライブプレート210が回転駆動を開始した後、クラッチシュー243がクラッチアウター250に接触することで第2ドライブプレート230が第1ドライブプレート210に対して回転駆動方向後方にずれる際、従動部242がカム体215上を乗り上げることによってクラッチシュー243がクラッチアウター250を急速に押圧する。すなわち、遠心クラッチ200は、第1ドライブプレート210が回転駆動を開始してから連結状態となるまでの間にクラッチシュー243がクラッチアウター250に接触するまでの時間が確保されるとともに、クラッチシュー243がクラッチアウター250に接触した際には急速に連結状態に移行する。これにより遠心クラッチ200は、駆動輪などの従動側の急激な始動を抑えつつ迅速に連結状態とすることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、カム体215は、第1ドライブプレート210における支持部214上に回動可能に取り付けられている。しかし、カム体215は、第1ドライブプレート210における支持部214上に固定的に取り付けられていてもよいし、第1ドライブプレート210に対して同じ材料で一体的に形成されていてもよい。また、第1ドライブプレート210およびクラッチウエイト240にそれぞれ設けるカム体215および従動部242の数も、少なくとも1つずつ、すなわち、1対以上設けられていればよい。
また、上記実施形態においては、第1ドライブプレート210と第2ドライブプレート230とは皿バネ221によって摩擦接触するように構成した。しかし、第1ドライブプレート210と第2ドライブプレート230とは、第2ドライブプレート230が第1ドライブプレート210に対して相対的な回転変位が許容されつつ一体的に回転駆動可能に摩擦接触していればよい。したがって、第1ドライブプレート210と第2ドライブプレート230とは、皿バネ以外の弾性体、例えば、コイルバネや板バネ、更にはゴムシートを用いて摩擦接触するように構成してもよいし、第1ドライブプレート210と第2ドライブプレート230とを摩擦摺動可能に直接嵌合させ合ってもよい。この場合、遠心クラッチ200は、第1ドライブプレート210と第2ドライブプレート230との接触面における摩擦力の大きさを調節することによってクラッチが連結状態となるまでの時間を調節することもできる。
また、上記実施形態においては、遠心クラッチ200は、従動部242における第2傾斜面242aを第1傾斜面215cを構成するカム体215よりも摩耗し易い材料、具体的には亜鉛材で構成した。これにより、遠心クラッチ200は、第2傾斜面242aが第1傾斜面215cよりも摩耗し易い材料で構成されているため、第2傾斜面242aは第1傾斜面215cよりも摩耗することになる。この場合、第2傾斜面242aは、クラッチシュー243を備えるクラッチウエイト240に形成されているため、クラッチシュー243の摩耗によるクラッチウエイト240の交換によって更新される。すなわち、遠心クラッチ200は、クラッチシュー243が摩耗したことによるクラッチウエイト240の交換作業によって同時に第2傾斜面242aも新規なものに交換することができ、メンテナンス負担を軽減することができる。
100…動力伝達機構、101…変速機、
110…ドライブプーリ、111…クランク軸、112…固定ドライブプレート、112a…放熱フィン、113…可動ドライブプレート、114…スリーブ軸受、115…ローラウエイト、116…ランププレート、
120…Vベルト、
130…ドリブンプーリ、131…固定ドリブンプレート、132…ドリブンスリーブ、133…ドライブシャフト、134…可動ドリブンプレート、135…トルクスプリング、
200…遠心クラッチ、
210…第1ドライブプレート、211…底部、212…貫通孔、213…筒部、214…支持部、214a…貫通孔、215…カム体、215a…ベース部、215b…貫通孔、215c…第1傾斜面、215d…円弧面、216…保持ピン、
220…クリップ、221…皿バネ、
230…第2ドライブプレート、231…リング板、232…貫通孔、233…支点ピン、
240…クラッチウエイト、241…連結スプリング、242…従動部、242a…第2傾斜面、243…クラッチシュー
250…クラッチアウター、251…円筒面。

Claims (5)

  1. エンジンの駆動力を受けてドリブンプーリとともに一体的に回転駆動する第1ドライブプレートと、
    前記第1ドライブプレートの外側に配置されて同第1ドライブプレートに対して相対的な回転変位を許容しつつ一体的に回転駆動可能な摩擦力で接触する第2ドライブプレートと、
    前記第2ドライブプレート上に可動的に取り付けられて前記第2ドライブプレートの回転駆動による遠心力によって前記第2ドライブプレートの外側に向かって変位するとともに同外側の面にクラッチシューを有したクラッチウエイトと、
    前記第2ドライブプレートの外側に向かって変位した前記クラッチシューに摩擦接触する円筒面を有したクラッチアウターと、
    前記第1ドライブプレートの外側に向かって傾斜して延びる第1傾斜面を有して同第1ドライブプレートに設けられたカム体と、
    前記第1傾斜面に面接触する第2傾斜面を有して前記クラッチウエイトに設けられた従動部とを備えることを特徴とする遠心クラッチ。
  2. 請求項1に記載した遠心クラッチにおいて、さらに、
    前記第1ドライブプレートおよび前記第2ドライブプレートのうちの少なくとも一方を他方に押し付ける弾性体を備えることを特徴とする遠心クラッチ。
  3. 請求項1または請求項2に記載した遠心クラッチにおいて、
    前記カム体は、
    前記第1ドライブプレートの回転駆動方向に回動自在に設けられていることを特徴とする遠心クラッチ。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載した遠心クラッチにおいて、
    前記第2傾斜面は、
    前記第1傾斜面よりも摩耗し易い材料で構成されていることを特徴とする遠心クラッチ。
  5. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載した遠心クラッチにおいて、
    前記第1ドライブプレートと前記第2ドライブプレートとが互いに接触する2つの接触面のうちの少なくとも一方の面には、摺動性を維持するための表面処理が施されていることを特徴とする遠心クラッチ。
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