JP2018009675A - 遠心クラッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成でクラッチ容量を増大させることができる遠心クラッチを提供する。【解決手段】遠心クラッチ200は、エンジンの駆動力によって直接回転駆動するドライブプレート210を備えている。ドライブプレート210は、揺動支持ピン214および突起体218をそれぞれ備えている。揺動支持ピン214は、クラッチウエイト230に形成されたピン摺動孔231に嵌合してクラッチウエイト230を揺動自在に支持する。突起体218は、円筒状のローラで構成されており、クラッチウエイト230の従動部235が接触している。ピン摺動孔231は、クラッチウエイト230のドライブプレート210の回転駆動方向の後方側への変位を許容する長孔状に形成されている。従動部235は、ドライブプレート210の回転駆動方向の後方かつ外側に向かって傾斜して延びて形成されている。【選択図】 図2

Description

エンジンが所定の回転数に達するまでの間は回転駆動力の従動側への伝達を遮断するとともに、エンジンが所定の回転数に達したときに回転駆動力を従動側に伝達する遠心クラッチに関する。
従来から、二輪自動車や刈払機などにおいては、エンジンが所定の回転数に達したときに回転駆動力を従動側に伝達する遠心クラッチが用いられている。例えば、下記特許文献1には、1つのドライブプレートに設けられたクラッチウエイトがエンジンの回転数の増加に伴って徐々にクラッチアウター側に変位してクラッチウエイトに設けられたクラッチシューがクラッチウエイトに摩擦接触する遠心クラッチが開示されている。また、下記特許文献2には、互いに相対回転する第1ドライブプレートおよび第2ドライブプレートにそれぞれカム体およびクラッチウエイトを設けてクラッチウエイトの一部がカム体に乗り上げる構成の遠心クラッチが開示されている。これにより、下記特許文献2に記載された遠心クラッチにおいては、クラッチシューがクラッチアウターを強圧することで伝達できる動力の大きさである所謂クラッチ容量を増加させることができる。
特開2006−38124号公報 特開2015−203429号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された遠心クラッチにおいては、エンジンの回転数の増加に応じて徐々にクラッチウエイトがクラッチアウターに摩擦接触するため、エンジンの回転数が増加し始めてからクラッチが連結状態となるまでの時間が長くなって燃費を低下させるとともにクラッチ容量が小さいという問題がある。一方、上記特許文献2に記載された遠心クラッチにおいては、エンジンの回転によって回転するドライブプレートが2つの第1ドライブプレートおよび第2ドライブプレートで構成されているため、部品点数の増加によって構成が複雑化するとともに製造負担が増大するという問題があった。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、簡単な構成でクラッチ容量を増大させることができる遠心クラッチを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、エンジンの駆動力を受けてドリブンプーリとともに一体的に回転駆動するドライブプレートと、ドライブプレートの外側にこのドライブプレートと同心で設けられた円筒面を有するクラッチアウターと、ドライブプレートの周方向に沿って延びて形成されてクラッチアウターの円筒面に面するクラッチシューを有して前記周方向における一方の端部側がドライブプレート上に揺動支持ピンおよびピン摺動孔を介して回動可能に取り付けられるとともに他方の端部側がクラッチアウターの円筒面側に向かって変位するクラッチウエイトと、ドライブプレート上にクラッチウエイトに向かって突出して設けられた突起体と、クラッチウエイトに設けられてクラッチウエイトの前記他方の端部側の変位の際に突起体上に乗り上げる従動部とを備え、揺動支持ピンは、ドライブプレートおよびクラッチウエイトのうちの一方に設けられてドライブプレートおよびクラッチウエイトのうちの他方側に延びて形成されており、ピン摺動孔は、ドライブプレートおよびクラッチウエイトのうちの他方に設けられるとともにクラッチウエイトの前記一方の端部側のドライブプレートの回転駆動方向の後方側への変位を許容する長孔状に形成されて揺動支持ピンが摺動自在に嵌合することにある。ここで、長孔とは、一方向における長さがこの一方向に直交する幅方向に対して長く全体として細長く延びた貫通孔または止り穴である。
このように構成した本発明の特徴によれば、遠心クラッチは、ドライブプレートとクラッチウエイトとが互いに摺動自在に嵌合する長孔状のピン摺動孔と揺動支持ピンとで連結されているため、ドライブプレートが回転駆動してクラッチシューがクラッチアウターに接触することによりクラッチウエイトが回転駆動方向の後方側にずれて従動部が突起体に乗り上がってクラッチシューがクラッチアウターを急速に押圧する。すなわち、遠心クラッチは、1つのドライブプレートでもクラッチシューをクラッチアウターに強圧させることができ、簡単な構成でクラッチ容量を増大させることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記遠心クラッチにおいて、揺動支持ピンは、ドライブプレートに設けられており、ピン摺動孔は、クラッチウエイトに設けられていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、遠心クラッチは、揺動支持ピンがドライブプレートに設けられているとともに、ピン摺動孔がクラッチウエイトに設けられているため、クラッチウエイトに揺動支持ピンを設ける場合に比べてクラッチウエイトの製作負担を軽減することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記遠心クラッチにおいて、ピン摺動孔は、揺動支持ピンよりも摩耗し易い材料で構成されていることにある。この場合、ピン摺動孔は、例えば、揺動支持ピンよりも低い硬度の材料で構成することができる。具体的には、例えば、ピン摺動孔を亜鉛材で構成するとともに揺動支持ピンを炭素鋼や鉄系焼結材などで構成することができる。また、例えば、ピン摺動孔は、揺動支持ピンと同じ材料で構成するとともに、揺動支持ピンに熱処理やコーティングなどの表面硬化処理を施すことによってピン摺動孔よりも耐摩耗性を向上させることもできる。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、遠心クラッチは、ピン摺動孔が揺動支持ピンよりも摩耗し易い材料で構成されているため、ピン摺動孔は揺動支持ピンよりも摩耗することになる。この場合、ピン摺動孔は、クラッチシューを備えるクラッチウエイトに形成されているため、クラッチシューの摩耗によるクラッチウエイトの交換によって更新される。すなわち、遠心クラッチは、クラッチシューが摩耗したことによるクラッチウエイトの交換作業によって同時にピン摺動孔も新規なものに交換することができ、メンテナンス負担を軽減することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記遠心クラッチにおいて、ピン摺動孔は、クラッチウエイトの前記一方の端部側がドライブプレートの回転駆動方向の後方に変位した場合であっても揺動支持ピンが突き当たらない長さの長孔に形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、遠心クラッチは、クラッチウエイトの前記一方の端部側がドライブプレートの回転駆動方向の後方に変位した場合であってもピン摺動孔の端部に揺動支持ピンが突き当たることなく隙間が確保される長さの長孔に形成されているため、クラッチウエイトがドライブプレートの回転駆動方向の後方に変位した際に従動部を十分に突起体に乗り上げさせることができクラッチシューをクラッチアウターにより強圧させることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記遠心クラッチにおいて、突起体および従動部は、少なくとも一方が回転自在に支持されたローラで構成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、遠心クラッチは、突起体および従動部のうちの少なくとも一方が回転自在なローラで構成されているため、突起体と従動部とが互いに押し付けられた際にローラで構成された少なくとも一方が回動することによって突起体と従動部との間の摩擦摺動による摩擦抵抗の増大および摩耗による損傷を抑えることができる。なお、この場合、突起体および従動部は、一方をローラで構成して他方を平面状または曲面状に形成してもよいし、突起体および従動部をそれぞれローラで構成してもよい。
本発明に係る遠心クラッチを備えた動力伝達機構の構成を概略的に示す平面断面図である。 図1に示す2−2線から見た遠心クラッチの側面図である。 図1および図2にそれぞれ示す遠心クラッチにおけるドライブプレートの外観構成を概略的に示す斜視図である。 (A),(B)は、図1および図2にそれぞれ示す遠心クラッチにおける突起体の外観構成をそれぞれ示しており、(A)は突起体を組み付ける前の状態をドライブプレートの外側から示す一部拡大斜視図であり、(B)は突起体を組み付けた状態を1ドライブプレートの外側から示す一部拡大斜視図である。 (A),(B)は、図1および図2にそれぞれ示す遠心クラッチにおけるクラッチウエイトの外観構成をそれぞれ示しており、(A)はクラッチウエイトを一方の面側から見た斜視図であり、(B)はクラッチウエイトを反対の他方の面側から見た斜視図である。 図2に示す遠心クラッチについてクラッチシューがクラッチアウターに接触しない切断状態で示す部分拡大図である。 図6に示す遠心クラッチにおけるクラッチシューに摩耗がない状態でクラッチアウターに接触した連結状態を示した部分拡大図である。 図7に示す遠心クラッチにおけるクラッチウエイトがドライブプレートの径方向内側に傾倒する状態を示した部分拡大図である。 図6に示す遠心クラッチにおけるクラッチシューに1mm程度の摩耗が生じた状態でクラッチアウターに接触した連結状態を示した部分拡大図である。 図6に示す遠心クラッチにおけるクラッチシューに2mm程度の摩耗が生じた状態でクラッチアウターに接触した連結状態を示した部分拡大図である。 本発明の変形例に係る遠心クラッチについて図1に示す2−2線から見た遠心クラッチの側面図である。 図11に示した遠心クラッチにおけるクラッチウエイトおよびフックピースの外観構成をそれぞれ示した斜視図である。
以下、本発明に係る遠心クラッチの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る遠心クラッチ200を備えた動力伝達機構100の構成を概略的に示す平面断面図である。また、図2は、図1に示す2−2線から見た遠心クラッチ200の側面図である。この遠心クラッチ200を備えた動力伝達機構100は、主としてスクータなどの自動二輪車両において、エンジンと駆動輪である後輪との間に設けられてエンジンの回転数に対する減速比を自動的に変更しながら回転駆動力を後輪に伝達または遮断する機械装置である。
(遠心クラッチ200の構成)
この動力伝達機構100は、主として、変速機101および遠心クラッチ200をそれぞれ備えている。変速機101は、図示しないエンジンからの回転駆動力を無段階で減速して遠心クラッチ200に伝達する機械装置であり、主として、ドライブプーリ110、Vベルト120およびドリブンプーリ130をそれぞれ備えて構成されている。これらのうち、ドライブプーリ110は、エンジンから延びるクランク軸111上に設けられてエンジンの回転駆動力によって直接回転駆動する機械装置であり、主として、固定ドライブプレート112および可動ドライブプレート113をそれぞれ備えて構成されている。
固定ドライブプレート112は、可動ドライブプレート113とともにVベルト120を挟んで保持した状態で回転駆動する部品であり、金属材を円錐筒状に形成して構成されている。この固定ドライブプレート112は、凸側の面が可動ドライブプレート113側(エンジン側)に向いた状態でクランク軸111上に固定的に取り付けられている。すなわち、固定ドライブプレート112は、常にクランク軸111と一体的に回転駆動する。また、固定ドライブプレート112における凹側の面上には、複数の放熱フィン112aがクランク軸111の軸線を中心として放射状に設けられている。
可動ドライブプレート113は、固定ドライブプレート112とともにVベルト120を挟んで保持した状態で回転駆動する部品であり、金属材を円錐筒状に形成して構成されている。この可動ドライブプレート113は、凸側の面が固定ドライブプレート112に対向する向きでクランク軸111に取り付けられている。この場合、可動ドライブプレート113は、クランク軸111に対して固定的に嵌合するスリーブ軸受114上に含浸ブッシュを介して取り付けられており、スリーブ軸受114に対して軸方向および周方向にそれぞれ摺動自在に取り付けられている。
一方、可動ドライブプレート113の凹側の面には、複数のローラウエイト115がランププレート116によって押圧された状態で設けられている。ローラウエイト115は、可動ドライブプレート113の回転数の増加に応じて径方向外側に変位することによってランププレート116と協働して可動ドライブプレート113を固定ドライブプレート112側に押圧するための部品であり、金属材を筒状に形成して構成されている。また、ランププレート116は、ローラウエイト115を可動ドライブプレート113側に押圧する部品であり、金属板を可動ドライブプレート113側に屈曲させて構成されている。
Vベルト120は、ドライブプーリ110の回転駆動力をドリブンプーリ130に伝達するための部品であり、芯線を樹脂材で覆った無端のリング状に形成されている。このVベルト120は、固定ドライブプレート112と可動ドライブプレート113との間およびドリブンプーリ130における固定ドリブンプレート131と可動ドリブンプレート134との間に配置されてドライブプーリ110とドリブンプーリ130との間に架設されている。
ドリブンプーリ130は、ドライブプーリ110およびVベルト120をそれぞれ介して伝達されるエンジンからの回転駆動力によって回転駆動する機械装置であり、主として、固定ドリブンプレート131および可動ドリブンプレート134をそれぞれ備えて構成されている。
固定ドリブンプレート131は、可動ドリブンプレート134とともにVベルト120を挟んで保持した状態で回転駆動する部品であり、金属材を円錐筒状に形成して構成されている。この固定ドリブンプレート131は、凸側の面が可動ドリブンプレート134側に向いた状態でドリブンスリーブ132上に固定的に取り付けられている。
ドリブンスリーブ132は、固定ドリブンプレート131と一体的に回転駆動する金属製の筒状部品であり、ドライブシャフト133に対してベアリングを介して相対回転自在に取り付けられている。ドライブシャフト133は、この動力伝達機構100が搭載される自動二輪車両の後輪を図示しないトランスミッションを介して駆動するための金属製の回転軸体である。この場合、自動二輪車両の後輪は、ドライブシャフト133における一方(図示右側)の端部に取り付けられている。
可動ドリブンプレート134は、固定ドリブンプレート131とともにVベルト120を挟んで保持した状態で回転駆動する部品であり、金属材を円錐筒状に形成して構成されている。この可動ドリブンプレート134は、凸側の面が固定ドリブンプレート131に対向する向きでドリブンスリーブ132に対して軸方向に摺動自在な状態で嵌合している。
一方、可動ドリブンプレート134の凹側の面には、遠心クラッチ200におけるドライブプレート210との間にトルクスプリング135が設けられている。トルクスプリング135は、可動ドリブンプレート134を固定ドリブンプレート131側に弾性的に押圧するコイルスプリングである。すなわち、この変速機101は、固定ドライブプレート112と可動ドライブプレート113との間隔で規定されるVベルト120を挟む直径と、固定ドリブンプレート131と可動ドリブンプレート134との間隔で規定されるVベルト120を挟む直径との大小関係によってエンジンの回転数を無段階で変速する。そして、ドリブンスリーブ132およびドライブシャフト133における各先端部側には遠心クラッチ200が設けられている。
遠心クラッチ200は、変速機101を介して伝達されたエンジンの回転駆動力をドライブシャフト133に伝達または遮断する機械装置であり、主として、ドライブプレート210、3つのクラッチウエイト230およびクラッチアウター240をそれぞれ備えて構成されている。
ドライブプレート210は、ドリブンスリーブ132と一体的に回転駆動する部品であり、金属材を段付きの円板状に形成して構成されている。より具体的には、ドライブプレート210は、図3に示すように、平板状の底部211の中央部にドリブンスリーブ132が貫通する貫通孔211aが形成されているとともに、この底部211の周囲に起立した筒部212の先端部にフランジ状に張り出した鍔部213が形成されて構成されている。鍔部213には、周方向に沿ってそれぞれ3つずつの揺動支持ピン214、突起体支持ピン216およびダンパー受けピン219がそれぞれ等間隔で設けられている。
揺動支持ピン214は、後述するクラッチウエイト230における一方の端部側を回動可能に支持して他方の端部側を揺動させるための部品であり、金属製の段付きの棒体で構成されている。この場合、揺動支持ピン214は、クラッチウエイト230におけるピン摺動孔231の内周面を構成する材料よりも摩擦し難い材料で構成されている。具体的には、揺動支持ピン214は、炭素鋼または鉄系焼結材などで構成されている。この揺動支持ピン214は、取付ボルト215によって鍔部213に固定的に取り付けられている。また、揺動支持ピン214は、揺動支持ピン214の先端部に取り付けられるEリング214aおよびこのEリング214aクラッチウエイト230との間に配置されるリング状のサイドプレート214bをそれぞれ介してクラッチウエイト230を挟んだ状態で支持している。
突起体支持ピン216は、突起体218を回転自在な状態で支持するための部品であり、金属製の段付きの棒体で構成されている。この突起体支持ピン216は、クラッチウエイト230におけるピン摺動孔231よりもクラッチウエイト230の先願側の部分に対向する鍔部213上に取付ボルト217によって固定的に取り付けられる。
突起体218は、クラッチウエイト230をクラッチアウター240側に押圧するための部品であり、金属材(例えば、炭素鋼や鉄系焼結材など)を円筒状に形成して構成されている。より具体的には、突起体218は、図4(A),(B)にそれぞれ示すように、円柱体の中央部に突起体支持ピン216が貫通する貫通孔218aが形成されている。この場合、貫通孔218aは、突起体支持ピン216に対して回転摺動可能な内径、すなわち、突起体支持ピン216に対して所謂隙間ばめとなる寸法公差で形成されている。
ダンパー受けピン219は、ダンパー220を支持するための部品であり、金属製の棒体で構成されている。ダンパー220は、クラッチウエイト230における前記他方の端部側をクラッチアウター240に対して接近または離隔させる揺動運動を案内するとともに離隔時における緩衝材となる部品であり、ゴム材を円筒状に形成して構成されている。このダンパー220は、ダンパー受けピン219の外周面上に固定的に嵌合している。
3つのクラッチウエイト230は、図5(A),(B)にそれぞれ示すように、それぞれドライブプレート210の回転数に応じてクラッチアウター240に対してクラッチシュー233を介して接触または離隔することによってエンジンからの回転駆動力をドライブシャフト133に伝達または遮断するための部品であり、金属材(例えば、亜鉛材)をドライブプレート210の周方向に沿って延びる湾曲した形状に形成して構成されている。
これらのクラッチウエイト230は、それぞれ一方の端部側がピン摺動孔231を介して揺動支持ピン214によって回動自在に支持された状態で、他方の端部側が互いに隣接するクラッチウエイト230に連結スプリング232によって連結されてドライブプレート210の内側方向に向かって引っ張られている。すなわち、クラッチウエイト230は、クラッチシュー233が設けられた前記他方の端部側がクラッチアウター240に対して揺動自在な状態でドライブプレート210上に揺動支持ピン214およびピン摺動孔231をそれぞれ介して支持されている。
なお、図2においては、クラッチウエイト230の構成を分かり易くするため、3つのクラッチウエイト230のうちの1つのクラッチウエイト230における2か所をそれぞれ異なる厚さ方向の面で破断して示している。また、図2においては、Eリング214aおよびサイドプレート214bをそれぞれ省略している。
ピン摺動孔231は、前記ドライブプレート210における揺動支持ピン214が回動自在かつ摺動自在に嵌合する部分であり、クラッチウエイト230の厚さ方向に貫通する貫通孔によって構成されている。このピン摺動孔231は、クラッチシュー233がクラッチアウター240に接触した際にクラッチウエイト230における前記一方の端部側がドライブプレート210の回転駆動方向の後方側に変位するように長孔状に形成されている。
この場合、ピン摺動孔231を構成する長孔は、一方向における長さがこの一方向に直交する幅方向に対して長く全体として細長く延びて形成されている。より具体的には、ピン摺動孔231は、ドライブプレート210の径方向となる幅方向が揺動支持ピン214の外径に対して若干大きな隙間ばめの大きさの内径に形成される。一方、ピン摺動孔231の長手方向は、クラッチウエイト230の従動部235の突起体218への押付けが強まって乗り上がりがより促進される側にクラッチウエイト230の変位を許容する方向に円弧状または直線状に延びて形成される。
本実施形態においては、ピン摺動孔231は、ドライブプレート210の回転駆動方向の前方側に円弧状に延びて形成されている。この場合、ピン摺動孔231は、本実施形態においては、ドライブプレート210と同心であるが、必ずしも同心でなくてもよい。
クラッチシュー233は、クラッチアウター240の内周面に対する摩擦力を増大させるための部品であり、摩擦材を円弧状に延びる板状に形成して構成されている。このクラッチシュー233は、各クラッチウエイト230におけるピン摺動孔231とは反対側の先端部側の外周面に設けられている。
また、各クラッチウエイト230の各内周面におけるドライブプレート210の突起体218に対向する部分には、突起体218を覆うように凹状に窪んだ形状で突起体逃げ部234がそれぞれ形成されている。この突起体逃げ部234の内周部分は、その一部に突起体218に常に接触する従動部235が形成されているとともに、その余の部分が突起体218に接触しないように円弧状に切り欠かれている。
従動部235は、突起体218と協働してクラッチウエイト230をクラッチアウター240側に変位させるための部分であり、ドライブプレート210の回転駆動方向の後方側に面する平坦な傾斜面で構成されている。より具体的には、従動部235は、ドライブプレート210の回転駆動方向の後方かつ外側に向かって傾斜して延びて形成されている。また、従動部235の厚さは、突起体218の肉厚より幅広に形成されている。また、この従動部235は、突起体218よりも摩耗し易い材料で構成されている。本実施形態においては、従動部235は、クラッチウエイト230と同じ金属材(例えば、亜鉛材)で構成されている。
クラッチアウター240は、ドライブシャフト133と一体的に回転駆動する部品であり、金属材をドライブプレート210からクラッチウエイト230の外周面を覆うカップ状に形成して構成されている。すなわち、クラッチアウター240は、ドライブプレート210の外周側に変位したクラッチウエイト230のクラッチシュー233に摩擦接触する円筒面241を有して構成されている。
(遠心クラッチ200の作動)
次に、上記のように構成した遠心クラッチ200の作動について説明する。この遠心クラッチ200は、自動二輪車車両(例えば、スクータ)におけるエンジンと駆動輪となる後輪との間に配置された動力伝達機構100の一部を構成して機能する。まず、遠心クラッチ200は、エンジンがアイドリング状態においては、図6に示すように、エンジンとドライブシャフト133との間の駆動力の伝達を遮断する。具体的には、遠心クラッチ200は、変速機101を介して伝達されるエンジンの回転駆動力によってドライブプレート210が回転駆動してクラッチウエイト230が回転駆動する。
しかし、この場合、遠心クラッチ200は、クラッチウエイト230に作用する遠心力が連結スプリング232の弾性力(引張力)よりも小さいため、クラッチシュー233がクラッチアウター240の円筒面241に接触せずエンジンの回転駆動力がドライブシャフト133に伝達されることはない。また、この場合、従動部235は、連結スプリング232の弾性力(引張力)によって突起体218のローラ面に押し付けられて接触した状態を維持している。
そして、クラッチウエイト230は、連結されている2つの連結スプリング232のうちの揺動支持ピン214に対してより遠い位置から引っ張る連結スプリング232(従動部235に隣接した位置に引っ掛けられている連結スプリング232)の引張力によって引っ張られる。この場合、クラッチウエイト230は、ピン摺動孔231が長孔状に形成されているため、従動部235に隣接した位置に引っ掛けられている連結スプリング232側に変位する。これにより、揺動支持ピン214は、ピン摺動孔231におけるドライブプレート210の回転駆動方向の後方側端部に位置することになる(図6参照)。なお、図6においては、Eリング214a、サイドプレート214bおよび連結スプリング232を省略している。
一方、遠心クラッチ200は、自動二輪車両における運転者のアクセル操作によるエンジンの回転数の増加に応じてエンジンの回転駆動力をドライブシャフト133に伝達する。具体的には、遠心クラッチ200は、図7に示すように、エンジンの回転数が増加するに従ってクラッチウエイト230に作用する遠心力が連結スプリング232の弾性力(引張力)よりも大きくなってクラッチウエイト230が揺動支持ピン214を中心として径方向外側に向かって回動変位する。
すなわち、遠心クラッチ200は、エンジンの回転数が増加するに従ってクラッチウエイト230が連結スプリング232の弾性力(引張力)に抗しながらクラッチアウター240の円筒面241側に回動変位する結果、クラッチシュー233が円筒面241に接触する。なお、図7においては、Eリング214a、サイドプレート214bおよび連結スプリング232を省略している。また、図2および図7においては、遠心クラッチ200におけるドライブプレート210、クラッチアウター240および突起体218の各回転駆動方向をそれぞれ破線矢印で示している。
このクラッチシュー233が円筒面241に接触した場合、クラッチウエイト230は、クラッチシュー233を介して回転駆動方向とは反対方向の反力を受ける。この場合、ピン摺動孔231は、ドライブプレート210の周方向に沿う長孔状に形成されているとともに、揺動支持ピン214がピン摺動孔231におけるドライブプレート210の回転駆動方向の後方側端部に位置している。すなわち、クラッチウエイト230は、ドライブプレート210の回転駆動方向の後方への変位が許容された状態にあるため、クラッチシュー233を介して受ける反力によってドライブプレート210の回転駆動方向とは反対方向に相対変位する。
これにより、クラッチウエイト230に形成された従動部235は、突起体218に強く押し付けられる。この場合、突起体218は、突起体支持ピン216に対して回転自在に支持されているため、従動部235による押付けによって図示反時計回りに回転する。これにより、クラッチウエイト230は、従動部235が突起体218を回転変位させながら突起体218上に乗り上がるに従って径方向外側のクラッチアウター240側に押されてクラッチシュー233が同円筒面241に押し付けられる。
この結果、遠心クラッチ200は、クラッチシュー233がクラッチアウター240の円筒面241に接触した後、極めて短時間(換言すれば、瞬間的)にクラッチシュー233が円筒面241に押し付けられてエンジンの回転駆動力を完全にドライブシャフト133に伝達する連結状態となる。すなわち、クラッチウエイト230は、突起体218とクラッチアウター240との間に楔状に入り込んだ状態となる。
この場合、ピン摺動孔231は、クラッチウエイト230は、突起体218とクラッチアウター240との間に楔状に入り込んだ状態において、揺動支持ピン214が接触しない長さに形成されている。すなわち、突起体218およびピン摺動孔231は、クラッチウエイト230が突起体218とクラッチアウター240との間に楔状に入り込んだ状態においても隙間Sが確保されているため、クラッチウエイト230の突起体218とクラッチアウター240との間への入り込みを阻害することはない。
この連結状態において遠心クラッチ200は、クラッチシュー233がクラッチアウター240の円筒面241に押し付けられた状態を維持するため、ドライブプレート210とクラッチアウター240とは一体的に回転駆動する。これにより、自動二輪車両は、エンジンの回転駆動力によって後輪が回転駆動して走行することができる。
一方、エンジンの回転数が減少していく場合においては、遠心クラッチ200は、エンジンの回転駆動力のドライブシャフト133への伝達を遮断する。具体的には、遠心クラッチ200は、エンジンの回転数が減少するに従ってクラッチウエイト230に作用する遠心力が連結スプリング232の弾性力(引張力)よりも小さくなってクラッチウエイト230が揺動支持ピン214を中心として径方向内側に向かって回動変位する。
この場合、ピン摺動孔231は、図8に示すように、ドライブプレート210の周方向に沿う長孔状に形成されているとともに、揺動支持ピン214がピン摺動孔231におけるドライブプレート210の回転駆動方向の前方側の端部近傍に位置している。すなわち、クラッチウエイト230は、ドライブプレート210の回転駆動方向の前方への変位が許容された状態にあるため、連結スプリング232の弾性力(引張力)によってドライブプレート210の回転駆動方向の前方に向かってドライブプレートに対して相対回転変位する。この場合、クラッチウエイト230は、従動部235が突起体218を図示時計回りに回転変位させながら変位する。
これにより、クラッチウエイト230は、元の位置(前記アイドリング時の位置)に復帰する。すなわち、遠心クラッチ200は、クラッチシュー233がクラッチアウター240に接触せず回転駆動力を伝達しない切断状態となる。また、クラッチウエイト230は、連結されている2つの連結スプリング232のうちの揺動支持ピン214に対してより遠い位置から引っ張る連結スプリング232(従動部235に隣接した位置に引っ掛けられている連結スプリング232)側に変位する。
これにより、揺動支持ピン214は、ピン摺動孔231におけるドライブプレート210の回転駆動方向の後方側端部に位置することになる(図6参照)。なお、図8においては、Eリング214a、サイドプレート214bおよび連結スプリング232を省略している。また、図8においては、遠心クラッチ200におけるドライブプレート210、クラッチアウター240および突起体218の各回転駆動方向をそれぞれ破線矢印で示している。
また、遠心クラッチ200は、クラッチシュー233が摩耗によって厚さが減少した場合においても、クラッチシュー233をクラッチアウター240の円筒面241に迅速に押し付けて連結状態とすることができる。すなわち、遠心クラッチ200は、図9および図10にそれぞれ示すように、突起体218が突起体支持ピン216に対して回転自在に取り付けられているため、クラッチシュー233が摩耗した場合であってもこの摩耗量に相当する分だけ突起体218の回転変位量が増加することでクラッチシュー233のクラッチアウター240の円筒面241への押し付け力が維持される。
また、この場合、ピン摺動孔231は、クラッチシュー233の摩耗量に相当する分だけクラッチウエイト230が突起体218とクラッチアウター240との間に楔状に入り込んだ場合であっても揺動支持ピン214が接触しない隙間Sを確保した長さに形成されている。したがって、突起体218およびピン摺動孔231は、クラッチシュー233の摩耗量に相当する分だけクラッチウエイト230が突起体218とクラッチアウター240との間に楔状に入り込んだ場合であっても、クラッチウエイト230の突起体218とクラッチアウター240との間への入り込みを阻害することはない。
なお、図9および図10においては、Eリング214a、サイドプレート214bおよび連結スプリング232をそれぞれ省略している。また、図9および図10においては、遠心クラッチ200におけるドライブプレート210、クラッチアウター240および突起体218の各回転駆動方向をそれぞれ破線矢印で示している。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、遠心クラッチ200は、ドライブプレート210とクラッチウエイト230とが互いに摺動自在に嵌合する長孔状のピン摺動孔231と揺動支持ピン214とで連結されているため、ドライブプレート210が回転駆動してクラッチシュー233がクラッチアウター240に接触することによりクラッチウエイト230が回転駆動方向の後方側にずれて従動部235が突起体218に乗り上がってクラッチシュー233がクラッチアウター240を急速に押圧する。すなわち、遠心クラッチ200は、1つのドライブプレート210でもクラッチシュー233をクラッチアウター240に強圧させることができ、簡単な構成でクラッチ容量を増大させることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、下記各変形例において、上記実施形態と同様の構成部分については同じ符号を付して、その説明を省略する。
例えば、上記実施形態においては、遠心クラッチ200は、揺動支持ピン214をドライブプレート210に設けるとともに、ピン摺動孔231をクラッチウエイト230に設けて構成した。しかし、揺動支持ピン214およびピン摺動孔231は、一方がドライブプレート210またはクラッチウエイト230に設けられるとともに、他方がクラッチウエイト230またはドライブプレート210に設けられていればよい。したがって、遠心クラッチ200は、揺動支持ピン214をクラッチウエイト230に設けるとともに、ピン摺動孔231をドライブプレート210に設けて構成することもできる。
また、上記実施形態においては、ピン摺動孔231は、円弧状の貫通孔で構成した。しかし、ピン摺動孔231は、クラッチウエイト230のクラッチシュー233がクラッチアウター240の円筒面241から最も離隔した状態(図6参照)においてクラッチウエイト230のドライブプレート210の回転駆動方向の後方側への変位を許容する長孔に形成されていればよく、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。
したがって、ピン摺動孔231は、ドライブプレート210の径方向に直交する接線方向に延びる直線状に形成することもできる。また、ピン摺動孔231は、一方が開口するとともに他方が塞がれた所謂止り穴で構成することもできる。
また、上記実施形態においては、ピン摺動孔231は、クラッチウエイト230がドライブプレート210の回転駆動方向の後方側に変位した場合であっても揺動支持ピン214が衝突することなく隙間Sが確保される長さの長孔に形成した。これにより、遠心クラッチ200は、クラッチウエイト230がドライブプレート210の回転駆動方向の後方に変位した際に従動部235を十分に突起体218に乗り上げさせることができクラッチシュー233をクラッチアウター240により強圧させることができる。
しかし、ピン摺動孔231は、クラッチウエイト230がドライブプレート210の回転駆動方向の後方側に変位した場合に揺動支持ピン214が突き当たる長さの長孔に形成することもできる。これによれば、遠心クラッチ200は、クラッチウエイト230がドライブプレート210の回転駆動方向の後方に変位した際に揺動支持ピン214がピン摺動孔231の端部に突き当たることにより従動部235の突起体218への乗り上げが規制されるため、クラッチシュー233のクラッチアウター240への押圧力を規制することができる。
また、上記実施形態においては、遠心クラッチ200は、ピン摺動孔231を揺動支持ピン214よりも摩耗し易い材料、具体的には亜鉛材で構成した。これにより、遠心クラッチ200は、ピン摺動孔231が揺動支持ピン214よりも摩耗し易い材料で構成されているため、ピン摺動孔231は揺動支持ピン214よりも摩耗することになる。この場合、ピン摺動孔231は、クラッチシュー233を備えるクラッチウエイト230に形成されているため、クラッチシュー233の摩耗によるクラッチウエイト230の交換によって更新される。すなわち、遠心クラッチ200は、クラッチシュー233が摩耗したことによるクラッチウエイト230の交換作業によって同時にピン摺動孔231も新規なものに交換することができ、メンテナンス負担を軽減することができる。
また、上記実施形態においては、連結スプリング232は、互いに隣接し合う2つのクラッチウエイト230間に架設されている。しかし、連結スプリング232は、クラッチウエイト230の先端部側をドライブプレート210の径方向内側に変位させてクラッチシュー233がクラッチアウター240から離隔する力を与えるようにクラッチウエイト230に連結されていればよい。
すなわち、連結スプリング232は、図11に示すように、一方の端部がクラッチウエイト230のクラッチシュー233が設けられた先端部側に連結されるとともに、他方の端部がクラッチウエイト230以外の部品、例えば、揺動支持ピン214を介してドライブプレート210に取り付けることができる。この場合、揺動支持ピン214には、図12に示すように、クラッチウエイト230とは別体のフックピース250が設けられている。
また、この場合、クラッチウエイト230は、ピン摺動孔231が形成された部分の厚さがフックピース250の厚さと同じ厚さ分だけ薄く形成されており、フックピース250が重ねられて配置されてもクラッチウエイト230と面一になるように形成されている。なお、図11においては、クラッチウエイト230の構成を分かり易くするため、3つのクラッチウエイト230のうちの1つのクラッチウエイト230における2か所をそれぞれ異なる厚さ方向の面で破断して示しているとともに、他の1つのクラッチウエイト230においてフックピース250の図示を省略している。また、図11においては、Eリング214aおよびサイドプレート214bの図示を省略している。また、図11においては、遠心クラッチ200におけるドライブプレート210、クラッチアウター240および突起体218の各回転駆動方向をそれぞれ破線矢印で示している。
フックピース250は、連結スプリング232を揺動支持ピン214に連結するための部品であり、金属製の板状体に連結スプリング232が引っ掛けられる引掛け孔251および揺動支持ピン214が摺動自在に嵌合する取付孔252がそれぞれ形成されて構成されている。このように構成した遠心クラッチ200においては、連結スプリング232の前記他方の端部が揺動支持ピン214を介してドライブプレート210に取り付けられているため、クラッチウエイト230の先端部側をより確実にドライブプレート210の径方向内側に変位させてクラッチシュー233がクラッチアウター240から離隔させることができる。
また、上記実施形態においては、突起体218は、ドライブプレート210上に回動可能に取り付けられている。しかし、突起体218は、ドライブプレート210上に固定的に取り付けられていてもよいし、ドライブプレート210に対して同じ材料で一体的に形成されていてもよい。突起体218をドライブプレート210に対して同じ材料で一体的に形成する場合、突起体218は従動部235が摺動する範囲で1つの曲率または2つの以上の曲率の円弧面で構成された曲面で構成するとよい。また、ドライブプレート210およびクラッチウエイト230にそれぞれ設ける突起体218および従動部235の数も、少なくとも1つずつ、すなわち、1対以上設けられていればよい。
また、上記実施形態においては、突起体218をローラで構成した。しかし、突起体218は、ドライブプレート210の外周部から外側に張り出して形成されて従動部235を介してクラッチウエイト230を外側に押し出す形状に形成されていればよい。つまり、突起体218および従動部235は、少なくとも一方がドライブプレート210の回転駆動方向の後方側に向かってドライブプレート210の外側に延びて形成されていればよい。この場合、突起体218および従動部235は、ドライブプレート210の回転駆動方向の後方側に向かうとともにドライブプレート210の外側に延びた部分が突起体218および従動部235の全体または部分的に形成されていればよい。したがって、突起体218は、金属材(例えば、炭素鋼や鉄系焼結材など)を板状に形成することができる。
また、上記実施形態においては、突起体218をローラ状に形成するとともに従動部235を平面状に形成した。しかし、突起体218を平面状に形成するとともに従動部235を回転自在なローラ状や回転不能で固定的に設けた曲面状にそれぞれ形成することもできる。
また、上記実施形態においては、遠心クラッチ200は、従動部235を突起体218よりも摩耗し易い材料、具体的には亜鉛材で構成した。これにより、遠心クラッチ200は、従動部235が突起体218よりも摩耗し易い材料で構成されているため、従動部235は突起体218よりも摩耗することになる。この場合、従動部235は、クラッチシュー233を備えるクラッチウエイト230に形成されているため、クラッチシュー233の摩耗によるクラッチウエイト230の交換によって更新される。すなわち、遠心クラッチ200は、クラッチシュー233が摩耗したことによるクラッチウエイト230の交換作業によって同時に従動部235も新規なものに交換することができ、メンテナンス負担を軽減することができる。
S…隙間、
100…動力伝達機構、101…変速機、
110…ドライブプーリ、111…クランク軸、112…固定ドライブプレート、112a…放熱フィン、113…可動ドライブプレート、114…スリーブ軸受、115…ローラウエイト、116…ランププレート、
120…Vベルト、
130…ドリブンプーリ、131…固定ドリブンプレート、132…ドリブンスリーブ、133…ドライブシャフト、134…可動ドリブンプレート、135…トルクスプリング、
200…遠心クラッチ、
210…ドライブプレート、211…底部、211a…貫通孔、212…筒部、213…鍔部、214…揺動支持ピン、215…取付ボルト、216…突起体支持ピン、217…取付ボルト、218…突起体、218a…貫通孔、219…ダンパー受けピン、220…ダンパー、
230…クラッチウエイト、231…ピン摺動孔、232…連結スプリング、233…クラッチシュー、234…突起体逃げ部、235…従動部、
240…クラッチアウター、241…円筒面、
250…フックピース、251…引掛け孔、252…取付孔。

Claims (5)

  1. エンジンの駆動力を受けてドリブンプーリとともに一体的に回転駆動するドライブプレートと、
    前記ドライブプレートの外側にこのドライブプレートと同心で設けられた円筒面を有するクラッチアウターと、
    前記ドライブプレートの周方向に沿って延びて形成されて前記クラッチアウターの円筒面に面するクラッチシューを有して前記周方向における一方の端部側が前記ドライブプレート上に揺動支持ピンおよびピン摺動孔を介して回動可能に取り付けられるとともに他方の端部側が前記クラッチアウターの円筒面側に向かって変位するクラッチウエイトと、
    前記ドライブプレート上に前記クラッチウエイトに向かって突出して設けられた突起体と、
    前記クラッチウエイトに設けられて前記クラッチウエイトの前記他方の端部側の変位の際に前記突起体上に乗り上げる従動部とを備え、
    前記揺動支持ピンは、
    前記ドライブプレートおよび前記クラッチウエイトのうちの一方に設けられて前記ドライブプレートおよび前記クラッチウエイトのうちの他方側に延びて形成されており、
    前記ピン摺動孔は、
    前記ドライブプレートおよび前記クラッチウエイトのうちの他方に設けられるとともに前記クラッチウエイトの前記一方の端部側の前記ドライブプレートの回転駆動方向の後方側への変位を許容する長孔状に形成されて前記揺動支持ピンが摺動自在に嵌合することを特徴とする遠心クラッチ。
  2. 請求項1に記載した遠心クラッチにおいて、
    前記揺動支持ピンは、
    前記ドライブプレートに設けられており、
    前記ピン摺動孔は、
    前記クラッチウエイトに設けられていることを特徴とする遠心クラッチ。
  3. 請求項2に記載した遠心クラッチにおいて、
    前記ピン摺動孔は、
    前記揺動支持ピンよりも摩耗し易い材料で構成されていることを特徴とする遠心クラッチ。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載した遠心クラッチにおいて、
    前記ピン摺動孔は、
    前記クラッチウエイトの前記一方の端部側が前記ドライブプレートの回転駆動方向の後方に変位した場合であっても前記揺動支持ピンが突き当たらない長さの長孔に形成されていることを特徴とする遠心クラッチ。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載した遠心クラッチにおいて、
    前記突起体および前記従動部は、
    少なくとも一方が回転自在に支持されたローラで構成されていることを特徴とする遠心クラッチ。
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