JP5223719B2 - ピストンポンプ - Google Patents

ピストンポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP5223719B2
JP5223719B2 JP2009035262A JP2009035262A JP5223719B2 JP 5223719 B2 JP5223719 B2 JP 5223719B2 JP 2009035262 A JP2009035262 A JP 2009035262A JP 2009035262 A JP2009035262 A JP 2009035262A JP 5223719 B2 JP5223719 B2 JP 5223719B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
feed ring
feed
claw
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009035262A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010190118A (ja
Inventor
和之 村井
智夫 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advics Co Ltd
Original Assignee
Advics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advics Co Ltd filed Critical Advics Co Ltd
Priority to JP2009035262A priority Critical patent/JP5223719B2/ja
Priority to US12/706,271 priority patent/US8491287B2/en
Publication of JP2010190118A publication Critical patent/JP2010190118A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5223719B2 publication Critical patent/JP5223719B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B53/00Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
    • F04B53/16Casings; Cylinders; Cylinder liners or heads; Fluid connections
    • F04B53/162Adaptations of cylinders
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/34Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition
    • B60T8/40Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration having a fluid pressure regulator responsive to a speed condition comprising an additional fluid circuit including fluid pressurising means for modifying the pressure of the braking fluid, e.g. including wheel driven pumps for detecting a speed condition, or pumps which are controlled by means independent of the braking system
    • B60T8/4031Pump units characterised by their construction or mounting
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B1/00Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B1/04Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders in star- or fan-arrangement
    • F04B1/0404Details or component parts
    • F04B1/0408Pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B1/00Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B1/04Multi-cylinder machines or pumps characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders in star- or fan-arrangement
    • F04B1/0404Details or component parts
    • F04B1/0421Cylinders
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B53/00Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
    • F04B53/10Valves; Arrangement of valves
    • F04B53/12Valves; Arrangement of valves arranged in or on pistons
    • F04B53/125Reciprocating valves
    • F04B53/126Ball valves

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Description

この発明は、車両用ブレーキ液圧制御装置などに動力駆動の液圧源として採用するピストンポンプ、特に、ポンプ室に吸入される流体を自身でポンプ室に圧送する自吸入機能を備えたピストンポンプに関する。
ESC(横滑り防止)などの電子制御機能を備えた車両用ブレーキ液圧制御装置に採用されるピストンポンプの中に、ポンプ室に吸入される流体(ブレーキ液)を、自身でポンプ室に圧送する機能を備えたものがある。そのピストンポンプは、下記特許文献1,2などに開示されている。
これらの文献に開示されたピストンポンプは、一端(前端)をポンプ室に臨ませたピストンの外周に環状溝を設けてその環状溝にフィードリングを装着し、そのフィードリングとピストンを収容したハウジングとの間にフィード室を形成し、さらに、前記ピストンとフィードリングとの間に、前記環状溝の側面(溝面)にフィードリングを接触させて前記フィード室の入口側の通路を開閉する弁部を形成しており、前記ピストンが吸入行程にあるときに前記弁部が閉じ、かつ、フィード室の容積が縮小してフィード室の流体がポンプ室に圧送される。
なお、この発明では、ピストンがポンプ室に臨む側の端部をピストンの前端、反対側の端部をピストンの後端と考える。また、この発明で云う軸方向と径方向は、全てピストンの軸方向と径方向を指す。
特許第3278982号公報 特開2008−208788号公報
前掲の特許文献1が開示しているピストンポンプは、ピストンに設けた前記環状溝の溝底とフィードリングの内周面との間に通路を形成し、ピストンが圧縮行程にあるときに弁部を通って吸入される流体を吸入口からその通路に流し、そこからピストンの内部に設けた通路を経由してフィード室に導入するようにしている。
また、特許文献2が開示しているピストンポンプは、前記フィードリングに、ピストン外周の環状溝との間の通路をフィード室に連通させるスリットを形成し、ピストンの内部を通る経路と前記スリットを通してフィード室に流体を導入する経路を併設することでフィード室の吸入経路を拡大している。
前掲の特許文献1、2などに開示されたピストンポンプは、上述したように、フィードリングの内周面とピストンに設けた環状溝の溝底との間に流体を通す通路を形成しており、ピストンとフィードリングとの間に通路分の径方向隙間が生じる。そのために、フィードリングのピストン中心からの径方向への変位(位置ずれ)が許容され、その径方向変位によってピストンとフィードリングのハウジングに対する組み付けが難しくなっていた。
フィードリングとピストンは、ピストン外周の環状溝に予めフィードリングを装着し、この状態でハウジングに設けた組み付け穴に挿入する組み付け方法が採られる。このとき、フィードリングがピストン中心から径方向にずれ得る状態であると、ピストンをハウジングに挿入するときに、フィードリングの一部が組み付け穴の入口や内部の段差部などに引っかかって組み付け穴にうまく導入されず、組み付けの作業性が悪くて作業に支障がでている。
また、ピストンを無理にハウジング押し込むと、フィードリングがピストンとハウジングとの間に挟まれてダメージを受けることも懸念される。
この発明は、ピストンが吸入行程にあるときにピストンの外周に装着されたフィードリングでフィード室の流体をポンプ室に圧送するピストンポンプの前記フィードリングを、ピストン中心に保持できるようにしてピストン及びフィードリングのハウジングに対する組み付け性を向上させることを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、ハウジングに収容されたピストンを往復運動させることによりそのピストンの前端が臨んだポンプ室の容積を増減させて吸入口から吸入した流体を圧縮し、圧縮後の流体を吐出口から吐出するポンプ機構と、
前記ピストンの外周に設けた環状溝に装着してピストンの動きに追従させるフィードリング、このフィードリングと前記ハウジングとの間に形成されるフィード室、および前記フィードリングと前記ピストンとの接離により前記フィード室の入口側通路を開閉する弁部を備えたフィード機構を有し、
前記フィード機構が、前記吸入口から前記ポンプ室に至る吸入路に設けられ、この吸入路の一部が前記フィードリングの内周面と前記環状溝の溝底との間に形成され、前記ピストンが吸入行程にあるときに前記弁部が閉じ、かつ、前記フィード室の容積が縮小してフィード室内の流体が前記ポンプ室に圧送されるようにしたピストンポンプにおいて、
前記ピストンが前記フィードリングに当接してそのフィードリングを軸方向に押し動かす押圧壁を有し、
その押圧壁に近接した位置で前記ピストンの外周に係合してピストン上での前記フィードリングの径方向変位を規制する規制部を前記フィードリングに設けた。
ここで言うピストンの外周には、前記環状溝の溝底も含まれる。
なお、前記規制部は、ピストン外周との間の径方向隙間寸法が小さくなるほどピストン中心からのフィードリングの径方向ずれ量が小さくなるので、弁部開閉のためのピストンとフィードリングの軸方向相対移動を妨げない範囲でできるだけ小さくするのがよい。
このピストンポンプの好ましい形態を以下に列挙する。
(1)前記フィードリングに、そのフィードリングの環状基部から軸方向に突出する爪を周方向に間隔をあけて複数設け、その複数の爪が前記ピストンの外周面に当接する爪として設けられ、その複数の爪で前記規制部を構成したもの。この形態では、爪がピストンの外周に当接する部分の軸方向長さLを前記環状溝内で前記フィードリングに許容される軸方向移動ストロークsよりも大きくすると好ましい。
(2)前記フィードリングに、そのフィードリングの環状基部から軸方向に突出する爪を周方向に間隔をあけて複数設け、その複数の爪の突端にはそれぞれ前記環状溝の溝底に当接する凸部を有し、その複数の爪で前記規制部を構成したもの。
(3)前記爪を前記ピストンの後部側に突出させ、その爪に、前記押圧壁を当接させて前記ピストンの前進推力をフィードリングに伝える被押圧壁を設けたもの。
(4)前記ピストンが、前記弁部のピストン側シート面を備えた鍔を前記環状溝よりもピストンの前部側の外周に有しており、前記爪を前記ピストンの前部側に突出させて前記鍔の外周面に当接する位置に設けたもの。
(5)前記ピストンの後部側に突出した爪で構成される規制部と、前記ピストンの前部側に突出した爪で構成される規制部を併設したもの。
(6)前記フィードリングを樹脂で形成したもの。
この発明のピストンポンプは、ピストンの外周面や環状溝の溝底に当接する規制部をフィードリングに設けており、その規制部によってピストン上でのフィードリングの径方向変位が規制される。そのために、フィードリングの径方向ずれ量が規制部の無い従来品に比べて小さくなり、フィードリングがハウジングに対する組み付け時に組み付け穴の入口などに引っかかるなどの事態が減少してハウジングに対するピストンとフィードリングの組み付け性が向上する。
また、ピストン中心からのフィードリングの径方向位置ずれが抑制されるので、ハウジングへの組み付け時にフィードリングがピストン外周の環状溝から抜け出てピストンとハウジングとの間に挟み込まれることも回避され、フィードリングがダメージを受けて耐久性が悪化する不具合もなくなる。
なお、前記規制部が軸方向に突出した爪で形成されているものは、その爪の根元側の幅や厚みを調整することでその爪の弾性変形能を高めることが可能であり、その弾性変形能の向上によりピストンに対するフィードリングの装着をフィードリングに大きな負担をかけずに行うことができる。
フィードリングはピストン外径よりも内径が小さく、弾性変形させて内径を拡径させ、この状態でピストン外周の環状溝に装着する。その後、弾性復元させて内径を元に戻し、収縮した部分を環状溝の側面に当接させてスナップフィット構造で環状溝から外れ止めする。規制部を爪で形成することでフィードリングが弾性変形しやすくなるため、これをピストンに容易に装着できるようになる。
この効果は、前記爪をピストンの外周のうち、環状溝以外の部分に係合させる形態、および、ピストンに設けた環状溝の溝底に係合させる形態のどちらでも得られる。前者の形態では、爪のピストン外周に当接する部分の軸方向長さLを、前記環状溝内でフィードリングに許容される軸方向移動ストロークsよりも大きくすると好ましく、そのようにすると、環状溝内でフィードリングが軸方向最大限に動いても規制部による規制が解除されず、発明の効果が安定して発揮される。
前記爪をピストンの後部側に突出させたものは、前記弁部によって開閉される入口側通路が規制部によって狭められることがない。また、フィード室に吸入される流体の全量を爪間の隙間に通すことも要求されず(吸入される流体の一部はピストン内の通路を通る)、フィード室への流体の吸入性を高めやすい。
この構造では、ピストンに形成された前記押圧壁を当接させてピストンの前進推力を受ける被押圧壁を前記爪に設ける。その被押圧壁は、ピストンの外周のうち、環状溝以外の部分に係合する爪の場合、その爪の径方向内面の軸方向途中に凸部を設けてその凸部に形成することができ、また、環状溝の溝底に係合する爪については、その爪の突端を被押圧壁として利用することができる。
規制部を構成する爪はピストンの前部側に突出させてもよい。前掲の特許文献2に開示されているように、ピストンに、吸入側の通路を開閉する弁部のピストン側シート面を備えた鍔をフィードリングが装着される環状溝よりもピストンの前部側の外周に設けることで、フィードリングの内径を拡大して内径側の通路断面積を増加させることができ、その鍔の外周面に当接する位置に前記爪を設けると、この発明のフィードリングの径方向変位防止の効果と上記通路断面積増加の効果を併せて得ることができる。
このほか、ピストンの後部側に突出した爪で構成される規制部と、ピストンの前部側に突出した爪で構成される規制部を併設したものは、フィードリングの軸方向両端において径方向変位の規制がなされるためピストン中心に対する位置決めの安定性に優れ、組み付け性がより良くなる。
また、フィードリングを樹脂で形成したものは、ゴム製のフィードリングに比べて耐久性の確保が容易である。また、規制部の強度確保も容易であり、規制部のサイズが小さくても安定した変位規制が行える。
この発明のピストンポンプの一例を示す吸入完了位置の断面図 図1のピストンポンプの圧縮完了位置の断面図 図1のピストンポンプに採用したフィードリングの斜視図 ピストンの後部側ピースにフィードリングを装着した状態の斜視図 この発明のピストンポンプの他の例を示す断面図 図5のピストンポンプに採用したフィードリングの斜視図 この発明のピストンポンプのさらに他の例を示す断面図 図7のピストンポンプに採用したフィードリングの斜視図 この発明のピストンポンプのさらに他の例を示す断面図
添付図面の図1〜図9に基いて、この発明のピストンポンプの実施の形態を説明する。図1〜図4は第1形態である。図1、図2からわかるように、この発明のピストンポンプは、ハウジング1の内部に、ポンプ機構10とフィード機構20を設けて構成されている。ハウジング1は、ポンプ室11に通じる吸入口2と吐出口3を有する。
ポンプ機構10は、ハウジング1の内部に設ける前記ポンプ室11と、前端をポンプ室11に臨ませてハウジング1の内部に軸方向スライド可能に組み付けたピストン12と、ポンプ室11の入口部に設けた吸入弁14と、ポンプ室11の出口部に設けた吐出弁15と、ピストン12を駆動する偏心カム16と、ピストン12の復帰スプリング17を備えている。
ポンプ室11は、ハウジング1の内部に組み付けたシリンダ部材18に形成され、偏心カム16は、ハウジング1に設けた大気室4に配置されている。また、図示のピストン12は、前部ピース12aと後部ピース12bを連結して形成されている。前部ピース12aは樹脂で形成されてシリンダ部材18に液密に挿入され、ハウジング1にガイドされる後部ピース12bの外周は、シール部材19によってハウジング1との間(組み付け穴1aのピストンガイド部の内周面との間)を液密にシールされている。
偏心カム16は、駆動軸(図示せず)に取り付けられており、この偏心カム16がピストン12をポンプ室11側に押し動かす。また、ポンプ室11側に移動したピストン12を復帰スプリング17が復帰させ、その動作が繰り返されてピストン12が往復運動する。そして、その往復運動によりポンプ室11の容積が増減して流体(ブレーキ液など)の吸入、吐出がなされる。
ピストン12は、外周に環状溝13を有しており、また、軸心部に形成された縦穴とその縦穴に通じて外周面に開放する横穴とで構成された通路6を内部に有している。
吸入弁14と吐出弁15は、周知の弁である。従って、これらの弁に関する説明は省く。
フィード機構20は、吸入口2からポンプ室11に至る吸入路7に設けられている。そのフィード機構20は、ピストン12の外周(図示のものは後部ピースの外周)に設けた環状溝13に装着してピストン12の動きに追従させるフィードリング21と、このフィードリング21とハウジング1との間に形成されるフィード室22と、このフィード室22の入口側通路を開閉する弁部23とで構成されている。
フィードリング21は、図3に示すようなカップシールであり、規制部の強度および耐摩耗性の向上に有利な耐油性のある軟質樹脂で形成されている。
このフィードリング21は、内径が環状溝13の溝底部の直径よりも大きく、このフィードリングの内周面と環状溝13の溝底との間に流体の吸入路となる通路5が形成される。その通路5は、フィードリング21の内径が大きいと通路面積が拡大して好ましいが、内径を大きくするほど環状溝13の溝底との間の隙間が大きくなって許容されるピストン中心からの径方向変位量も大きくなる。
この発明のピストンポンプに採用するフィードリング21には、その径方向変位を小さく抑えるための規制部24が設けられている。図示の規制部24は、フィードリング21の環状基部21aから軸心と平行にピストン12の後部側に突出させた爪21bを周方向に間隔をあけて複数(好ましくは3個以上)設け、その複数の爪21bで構成している。この規制部24(爪21b)が図4に示すように、ピストン12の外周面に係合してピストン中心からの径方向変位を規制する。そのために、ピストン12に装着した後にピストン12を横倒しの状態にしてもフィードリング21はピストン12とほぼ同心上に保持され、組み付けの支障になる環状溝からの一部分の外れなどが起らない。
規制部24を構成する爪21b間の隙間25(図3参照)は、通路5をフィード室22に連通させる。通路5は、ピストン内部の通路6にも連通しており、フィード室22には、爪間の隙間25を経由する通路とピストン12の内部を経由した通路6の双方を通って流体が吸入される。
図1のピストンポンプは、環状溝13の対向した2側面が押圧壁13a,13bとして利用される。その押圧壁13a,13bによってフィードリング21が軸方向に押し動かされる。環状溝13のピストン後部側の押圧壁13bは、爪21bの径方向内面の軸方向途中に環状溝13の内部に入り込むスナップフィット用の係止部を兼用した被押圧壁26を設けてその被押圧壁26に当接させるようにしており、ピストン12の前進推力が被押圧壁26を介してフィードリング21に伝達されて前進するピストン12の動きにフィードリング21が追従する。
環状溝13のピストン前部側の押圧壁13aは、弁部23のシート面を兼用しており、フィードリングの前記環状基部21aのピストン前部側(図中右側)の端面で構成されたフィードリング側シート面23bに接離して弁部23を開閉する。
フィードリング21と、環状溝13の対向した2側面で形成される押圧壁13a,13bの間には、弁部23を開閉するためのストロークをフィードリング21に付与する軸方向の隙間が存在する。その隙間によって環状溝13内でフィードリング21に許容される軸方向移動ストロークsよりも爪21bのピストン外周面に係合する部分(被押圧壁26の位置からピストン後方にさらに延びだした部分)の軸方向長さLを大きくしており、その設定により、規制部24が常時ピストン外周と係合する位置に保持される。
ハウジング1に対するピストン12とフィードリング21の組み付けは、組み付け穴1aに対してピストン12を後部から挿入する方法でなされる。そのために、ピストン外周に装着したフィードリング21が組み付け穴1aの入口や内部の段差部に引っかかった状態でピストン12が組み付け穴1aに挿入されることが起り得るが、その際にフィードリング21が環状溝13内で仮にL動いたとしても、規制部24がピストン外周と係合する位置に保持され、そのために、規制部24による径方向位置ずれ防止の効果が失われない。
なお、図1のピストンポンプの規制部24は、ピストン12の外周面に係合させるが、ピストン12に設けられた環状溝13の溝底に係合させる構造でもフィードリング21のピストン中心からの径方向位置変位を防止することができる。その例を図5、図6に示す。
この図5、図6は第2形態である。この第2形態のピストンポンプは、図1の第1形態と同様に、フィードリング21の径方向変位を規制する規制部24を、フィードリング21の環状基部21aからピストン12の後部側に軸心と平行に突出させた複数の爪21bで構成している。この第2形態での爪21bは、突端に径方向内側に突出する凸部21c(これもスナップフィット用の係止部を兼用している)を有する構造にしてピストン外周の環状溝13に入り込ませており、その爪21bに設けた凸部21cが環状溝13の溝底に当接してフィードリング21のピストン中心からの径方変位が規制されるものになっている。
この第2形態では、環状溝13のピストン後部側の側面が押圧壁13bとなり、また、爪21bの突端が被押圧壁26となってピストン12の前進推力がフィードリング21に伝達される。その他の構成は、第1形態とかわるところがないので、同一要素に同一符号を付して説明を省く。
図7、図8は、第3形態である。第1形態では、規制部24を構成する爪21bをフィードリング21の環状基部21aからピストン12の後方に向けて延びださせたが、その爪21bは、図7に示すように、ピストン12の前部側に突出させてもよい。
既に述べたように、ピストン12の環状溝13よりも前部側の外周に弁部23のピストン側シート面23aを備えた鍔12cを設けることで、フィードリング21の内径を拡大して通路5の断面積を増加させることができる。第3形態はその鍔12cを有しており、その鍔12cの外周面に当接する位置に爪21bを設けている。従って、弁部23のピストン側シート面23aを鍔12cの端面で形成することによるフィードリング内径側の通路の断面積増加の効果と、フィードリング21の径方向変位防止の効果が併せて得られる。
この第3形態も、爪21bのピストン外周に当接する部分の軸方向長さLを、環状溝13内でフィードリング21に許容される軸方向移動ストロークsよりも大きくすることで、規制部24によるフィードリングの径方向変位の規制の効果を確実に発揮させることができる。
図7、図8の27は、図5の第2形態で設けた爪21bに代えてフィードリング21の環状基部21aからピストン12の後部側に突出させて設けたスナップフィット用の係止部である。この係止部27は、第2形態の規制部24と同様に、周方向に間隔をあけて設けた複数の爪で構成されているが、爪の突端に設けた凸部27aの高さ(径方向内側への突出量)が図5の凸部21cの高さよりも低い。その凸部27aは、フィードリング21を環状溝13に係止させるのに必要な高さしか有しておらず、フィードリング21のピストン中心からの径方向変位を規制する機能はない。
この構造では、係止部27はスナップフィットのための機能のみを有していればよいので、図5の構造に比べると凸部27aの高さを低くすることができ、フィードリング21を環状溝13に装着する際の弾性変形量(拡径量)を小さくして、フィードリングの耐久性に及ぼす影響を小さくすることができる。
また、凸部27aの高さを低くすることができるので、フィードリング21が弾性変形しやすいゴムなどの材料で形成される場合には、係止部27を環状に形成することも可能になる。その環状の係止部には、通路5をフィード室22に連通させる穴をいくつか設ける。
なお、爪21bによって構成される規制部24は、図9の第4形態に示すように、フィードリング21の軸方向両端に設けてもよい。この第4形態は、図1の第1形態に設けた規制部と図7の第3形態に設けた規制部を併設したものであって、フィードリング21の軸方向両端において径方向変位の規制がなされ、ピストンの軸心に対してフィードリング21の傾きも抑えられる。そのために、組み付け性がさらに優れたものになり、ハウジングに対する組み付けをより楽に、安定して行うことができる。
この発明のピストンポンプは、昇圧の応答性に優れることが要求される自動車用ブレーキ液圧制御装置の液圧源、自動車以外の車両に搭載されるブレーキ液圧制御装置の液圧源、或いは、産業機械用液圧装置の液圧源などとして好適に利用することができる。
1 ハウジング
1a 組み付け穴
2 吸入口
3 吐出口
4 大気室
5,6 通路
7 吸入路
10 ポンプ機構
11 ポンプ室
12 ピストン
12a 前部ピース
12b 後部ピース
12c 鍔
13 環状溝
13a,13b 押圧壁
14 吸入弁
15 吐出弁
16 カム
17 復帰スプリング
18 シリンダ部材
19 シール部材
20 フィード機構
21 フィードリング
21a 環状基部
21b 爪
21c 凸部
22 フィード室
23 弁部
23a ピストン側シート面
23b フィードリング側シート面
24 規制部
25 隙間
26 被押圧壁
27 係止部
27a 凸部

Claims (8)

  1. ハウジング(1)に収容されたピストン(12)を往復運動させることにより、そのピストンの前端が臨んだポンプ室(11)の容積を増減させて吸入口(2)から吸入した流体を圧縮し、圧縮後の流体を吐出口(3)から吐出するポンプ機構(10)と、
    前記ピストン(12)の外周に設けた環状溝(13)に装着してピストンの動きに追従させるフィードリング(21)、このフィードリング(21)と前記ハウジング(1)との間に形成されるフィード室(22)、および前記フィードリング(21)と前記ピストン(12)との接離により前記フィード室(22)の入口側通路を開閉する弁部(23)を備えたフィード機構(20)を有し、
    前記フィード機構(20)が、前記吸入口(2)から前記ポンプ室(11)に至る吸入路(7)に設けられ、この吸入路(7)の一部が前記フィードリング(21)の内周面と前記環状溝(13)の溝底との間に形成され、前記ピストン(12)が吸入行程にあるときに前記弁部(23)が閉じ、かつ、前記フィード室(22)の容積が縮小してフィード室(22)内の流体が前記ポンプ室(11)に圧送されるようにしたピストンポンプにおいて、
    前記ピストン(12)が前記フィードリング(21)に当接してそのフィードリング(21)を軸方向に押し動かす押圧壁(13a,13b)を有し、
    その押圧壁に近接した位置で前記ピストン(12)の外周に係合してピストン上での前記フィードリング(21)の径方向変位を規制する規制部(24)を前記フィードリング(21)に設けたことを特徴とするピストンポンプ。
  2. 前記フィードリング(21)に、そのフィードリングの環状基部(21a)から軸方向に突出する爪(21b)を周方向に間隔をあけて複数設け、その複数の爪(21b)が前記ピストン(12)の外周に当接する爪として設けられ、その複数の爪(21b)で前記規制部(24)を構成したことを特徴とする請求項1に記載のピストンポンプ。
  3. 前記フィードリング(21)に、そのフィードリングの環状基部(21a)から軸方向に突出する爪(21b)を周方向に間隔をあけて複数設け、その複数の爪(21b)の突端にはそれぞれ前記環状溝(13)の溝底に当接する凸部(21c)を有し、その複数の爪(21b)で前記規制部(24)を構成したことを特徴とする請求項1に記載のピストンポンプ。
  4. 前記爪(21b)の前記ピストン(12)の外周に当接する部分の軸方向長さLを前記フィードリング(21)に許容される前記環状溝(13)内での軸方向移動ストロークsよりも大きくしたことを特徴とする請求項2に記載のピストンポンプ。
  5. 前記爪(21b)を前記ピストン(12)の後部側に突出させ、その爪(21b)に、前記ピストン(12)に形成されたピストン後部側の前記押圧壁(13b)を当接させて当該ピストン(12)の前進推力を前記フィードリング(21)に伝える被押圧壁(26)を設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載のピストンポンプ。
  6. 前記ピストン(12)が、前記弁部(23)のピストン側シート面(23a)を備えた鍔(12c)を前記環状溝(13)よりもピストンの前部側の外周に有しており、前記爪(21b)を前記ピストン(12)の前部側に突出させて前記鍔(12c)の外周面に当接する位置に設けたことを特徴とする請求項2に記載のピストンポンプ。
  7. 前記ピストン(12)の後部側に突出した爪で構成される規制部(24)と、前記ピストン(12)の前部側に突出した爪で構成される規制部(24)を併設したことを特徴とする請求項2に記載のピストンポンプ。
  8. 前記フィードリング(21)を樹脂で形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のピストンポンプ。
JP2009035262A 2009-02-18 2009-02-18 ピストンポンプ Active JP5223719B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009035262A JP5223719B2 (ja) 2009-02-18 2009-02-18 ピストンポンプ
US12/706,271 US8491287B2 (en) 2009-02-18 2010-02-16 Piston pump

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009035262A JP5223719B2 (ja) 2009-02-18 2009-02-18 ピストンポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010190118A JP2010190118A (ja) 2010-09-02
JP5223719B2 true JP5223719B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=42560080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009035262A Active JP5223719B2 (ja) 2009-02-18 2009-02-18 ピストンポンプ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8491287B2 (ja)
JP (1) JP5223719B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5630406B2 (ja) * 2011-08-31 2014-11-26 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 電磁ポンプ
DE102014013665B4 (de) * 2014-09-16 2022-05-19 Thomas Magnete Gmbh Pumpenbaukastensystem für eine elektromagnetisch betätigte Hubkolbenpumpe
JP7188034B2 (ja) * 2018-11-30 2022-12-13 株式会社アドヴィックス ポンプ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2572034Y2 (ja) * 1992-02-10 1998-05-20 株式会社ユニシアジェックス ポンプ構造
JP3278982B2 (ja) 1993-06-25 2002-04-30 株式会社デンソー ポンプ
DE69407348T2 (de) * 1993-06-25 1998-05-14 Denso Corp Pumpe
JP3706760B2 (ja) * 1999-01-11 2005-10-19 日信工業株式会社 プランジャ型油圧ポンプ
JP4962044B2 (ja) 2007-02-27 2012-06-27 株式会社アドヴィックス ピストンポンプ
FR2922528B1 (fr) * 2007-10-23 2010-03-26 Rexam Dispensing Smt Pompe de distribution d'un liquide contenu dans un flacon

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010190118A (ja) 2010-09-02
US8491287B2 (en) 2013-07-23
US20100209273A1 (en) 2010-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5034705B2 (ja) ピストンポンプ
US7963113B2 (en) Cylinder device
JP5099109B2 (ja) ピストンのシール構造とそれを用いたピストンポンプ
US20070092385A1 (en) Pump and valve actuator system and method
US7891959B2 (en) Piston pump
JP4962044B2 (ja) ピストンポンプ
JP5471229B2 (ja) ピストンポンプ
US7704058B2 (en) Piston pump
US20160281692A1 (en) Reciprocating pumps and related methods
US20110239857A1 (en) Piston pump
JP4143841B2 (ja) ピストンポンプ
JP5223719B2 (ja) ピストンポンプ
US20090081060A1 (en) Compressor
JP4448117B2 (ja) ブレーキシステムのポンプ
EP2687724B1 (en) Piston pump
US11353018B2 (en) Piston pump
JP5068344B2 (ja) ポンプ
KR100641819B1 (ko) 피스톤 펌프
JP5867266B2 (ja) ピストン装置
JP4052077B2 (ja) ピストンポンプ
JP2006258269A (ja) 油圧式テンショナー
JP2006266337A (ja) 油圧式テンショナーの取付構造
JP4200871B2 (ja) ピストンポンプ
JP2006266338A (ja) 油圧式テンショナー
JP2024063515A (ja) シール構造および往復動ポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5223719

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160322

Year of fee payment: 3