JPH0615163Y2 - パッキン - Google Patents

パッキン

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JPH0615163Y2
JPH0615163Y2 JP1988071955U JP7195588U JPH0615163Y2 JP H0615163 Y2 JPH0615163 Y2 JP H0615163Y2 JP 1988071955 U JP1988071955 U JP 1988071955U JP 7195588 U JP7195588 U JP 7195588U JP H0615163 Y2 JPH0615163 Y2 JP H0615163Y2
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JP
Japan
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seal ring
resin seal
ring
packing
resin
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JP1988071955U
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JPH01174676U (ja
Inventor
肇彦 黒木
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エヌオーケー株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えばOリング等のパッキンに関し、特に樹
脂製のシールリングとゴム状弾性体製のバックリングと
を組み合せたものに関する。
(従来の技術) 従来、この種のパッキンとしては、たとえば第6図に示
すような往復ロッド用のものがある(実開昭57−13
7667号公報参照)。すなわち、パッキン100は、
ハウジング101内周に形成された装着溝102に装着
され、ハウジング101に相対移動自在組み付けられる
ロッド103に摺動自在に接触してロッド103の摺動
部を密封するものである。
このパッキン100の構成は、ロッド103外周に密封
接触する樹脂製シールリング104と、この樹脂製シー
ルリング104の外周側に組み付けられるゴム状弾性体
製のバックリング105とからなっている。バックリン
グ105は、樹脂製シールリング104とハウジング1
01との間に半径方向に圧縮状態で介在されており、そ
のつぶし代に応じた弾性復元力によって、樹脂製シール
リング104をロッド103に押圧して樹脂製シールリ
ング104のシール面圧を付与している。また、樹脂製
シールリング104の内周密封摺動面の密封流体側端面
はテーパー状にカットされている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら上記した従来技術の場合には、バックリン
グ105は軟かいゴム製なので、高圧時にあっては第7
図に示すように、密封流体の圧力によって装着溝102
内で軸方向反密封流体側につぶされて移動するのに対し
て、樹脂製シールリング104は硬質なので密封流体の
圧力によって移動せず、バックリング105が樹脂製シ
ールリング104に対して相対位置が変化する。そのた
め、樹脂製シールリング104を押圧するバックリング
105の圧縮力のピークの位置が、反密封流体側にずれ
てしまい、シール性に関与するシール面の接触面圧分布
が変化して、シール特性が変わってしまう。この接触面
圧分布は、バックリング105の線径,樹脂製シールリ
ング104の巾H,その密封摺動面の巾a寸法の設定に
より変化し、安定性に欠ける場合が多く、装着溝102
の巾B,深さWとの関係において、バックリング105
の線径や樹脂製シールリング104の各寸法設定が制約
されてしまうという問題があった。
本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、密封流体の圧力
変動にかかわらず樹脂製シールリングの接触圧力分布を
優れた状態で一定に保持でき、寸法設定の制約のないパ
ッキンを提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案にあっては、互いに
同芯的に相対移動自在に組み付けられる二部材のうち一
方に装着され、他方の部材に摺動自在に接触して二部材
間を密封するものであって、摺動面を構成する樹脂製シ
ールリングと、該樹脂製シールリングと上記装着側部材
との間に半径方向に圧縮状態で介在され、その弾性復元
力でもって樹脂製シールリングを移動側部材に押圧する
ゴム状弾性体製のバックリングと、から構成されるパッ
キンにおいて、前記樹脂製シールリングの前記バックリ
ングとの当接面の断面形状を、その中央部がバックリン
グ側に盛上る凸形状とし、一方、樹脂製シールリングの
摺動面の密封流体側端縁には密封流体側に向かって徐々
に拡径するテーパ面を形成し、前記樹脂製シールリング
の凸形状の頂点を前記摺動面のテーパ面側端部位置とほ
ぼ一致させ、前記樹脂製シールリングに作用する押圧力
を前記テーパ面側端部に集中させたことを特徴とする。
(作用) 上記構成のパッキンにあっては、バックリングは、その
ゴム弾性によって凸形状に成形した樹脂製シールリング
の当接面に倣って凹形状に変形して密着し、樹脂製シー
ルリングに作用する押圧力は、樹脂製シールリングの当
接面の法線方向成分に分かれて摺動面のテーパ面側端部
一点に集中するように作用し、接触面圧分布は摺動面の
テーパ面側端部にピークを持つ理想的な分布となる。摺
動面に集中する位置は、バックリングの位置に拘らず、
樹脂製シールリングの当接面の形状によって決定され
る。
(実施例) 以下に、本考案を図示の実施例に従って説明する。本考
案の一実施例を示す第1図乃至第3図において、1はパ
ッキン全体を示しており、本実施例においても、従来例
と同様に往復ロッド用のパッキンを例にとって説明する
ものとする。
パッキン1は、ロッド2に摺接する内側の樹脂製シール
リング3と、この樹脂製シールリング3の外側に組み付
けられるゴム状弾性体製のバックリング4とから構成さ
れている。そして、ロッド2が往復動自在に組み付けら
れるハウジング5内周に設けられた装着溝6に装着され
ている。
装着溝6は断面矩形状で、その巾は樹脂製シールリング
3の巾寸法よりも若干巾広になっている。
バックリング4は、本実施例では断面円形状のOリング
が用いられており、その線径は、樹脂製シールリング3
よりも、若干大径に設定されている。
ハウジング5に設けられる装着溝6の深さは、樹脂製シ
ールリング3の背面と装着溝6の底面6aとの間隔が、
バックリング4の線径よりも小さくなるように設定され
ている。したがって、装着状態でバックリング4は半径
方向に圧縮され、その弾性復元力によって樹脂製シール
リング3を縮径する方向に緊迫して、適正なシール面圧
を付与するようになっている。
樹脂製シールリング3はほぼ断面矩形状で、内周面がロ
ッド2外周面に摺接し、密封流体側端面3bおよび大気
側端面3cが、それぞれ装着溝6の両壁面6cに対向
し、通常は大気側端面が装着溝の大気側壁面3cに当接
し、密封流体側端面3bと装着溝6の密封流体側壁面3
bとの間に、隙間が開いている。また、樹脂製シールリ
ング3内周の密封摺動面3a密封流体側端縁には、軸方
向密封流体側に向かって徐々に拡径するテーパー面7が
形成されており、樹脂製シールリング3の接触面圧の圧
力分布Pのピーク位置Poがそのエッジ部7aになるよ
うに設定している。
そして、バックリング4内周が当接する樹脂製シールリ
ング3の外周当接面3dは、バックリング4側に向かっ
て盛上がる凸形状の円弧面となっている。
そして、本実施例では、円弧状の外当接周面3dの最大
径部となる頂点位置Aを、樹脂製シールリング内周の密
封摺動面3aのテーパー面側端部のエッジ部7a位置に
一致させている。
上記構成のパッキン1にあっては、ロッド2とハウジン
グ5間の隙間のうち、ロッド2外周には樹脂製シールリ
ング3が密接してシールされ、樹脂製シールリング3外
周と装着溝底面6aとの間はゴム状弾性体製のバックリ
ング4によってそれぞれシールされる。
ここで、低圧時にあっては第1図(a)に示すように、
バックリング4に作用する圧力は小さく、バックリング
4は、樹脂製シールリング外周当接面3dのほぼ中央に
位置している。
そして、バックリング4は、そのゴム弾性によって円弧
状に成形した樹脂製シールリング3の外周当接面3dに
倣って凹状に変形して密着し、樹脂製シールリング3に
作用する押圧力は、樹脂製シールリング3の外周当接面
3dの法線方向に分かれて密封摺動面3aの一点に集中
するように作用する。
密封摺動面3aに集中する位置は、本実施例では樹脂製
シールリング3内周のテーパー面7側のエッジ部7a位
置に集中させているので、接触面圧分布Pは密封摺動面
3aの密封流体側エッジ部7aにピークPoを持つ理想
的な分布となっている。
次に高圧時においては、第1図(b)に示すように軟ら
かいゴム状弾性体製のバックリング4が密封流体の圧力
によって軸方向大気側に圧縮されてつぶされ、樹脂製シ
ールリング3に対して相対的に大気側に移動する。
密封流体の圧力によって樹脂製シールリング3を押圧す
る押圧力も増大するが、樹脂製シールリング3の外周当
接面3dは円弧状となっているので、押圧力の作用する
方向は、低圧時と同様に密封摺動面3aのテーパー面側
エッジ部7aに集中するように作用する。このように、
シール性能に関与する接触面圧分布Pは、樹脂製シール
リング3に対するバックリング4の位置に拘らず一定に
保つことができる。この接触面圧に分布Pは、樹脂製シ
ールリング3の外周当接面3dの形状のみによって決ま
る。したがって、バックリング4の線径や、樹脂製シー
ルリング3の巾や密封摺動面3aの巾を比較的自由に設
定することができる。
上記実施例では、樹脂製シールリング3の外周当接面3
dの形状を円弧状としたが、たとえば、第4図に示すよ
うに、バックリング4側に鈍角状に盛上がる山形状に成
形してもよい。
このようにすると、バックリング4は樹脂製シールリン
グ3の外周当接面3d形状にならって山形状にへこみ、
外周当接面3dの斜面それぞれの法線方向に押圧力が作
用する。この例の場合も山形状にした外周当接面3dの
最大径部である頂点A位置を内周の密封摺動面3aのテ
ーパー側エッジ部7a位置に設定してあり、押圧力は密
封摺動面3aのテーパー側エッジ部7a位置に集中す
る。
樹脂製シールリング3の外周当接面3dの形状として
は、上記円弧状、山形状に限るものではなく、バックリ
ング4側に凸形状に盛上がった形状で、バックリング4
からの押圧力を樹脂製シールリング3の密封摺動面3a
の一箇所に集中させ得るような構成となっていればよ
い。
また、上記実施例にあっては、樹脂製シールリング3を
内側に、バックリング4を外側に組み付けたものについ
て説明したが、第5図に示すように、樹脂製シールリン
グ3を外側に、バックリング4を内側に組み付けて構成
され、樹脂製シールリング3がハウジング5内周に密封
接触して摺動するような、いわゆるピストンシール用の
パッキンについても同様に適用できるものである。
尚、バックリングとしては、上記各実施例にあってOリ
ングを例にとって説明したが、Oリングに限るものでは
無く、Dリングや角リングなどの各種成形パッキンも利
用できることはもちろんであり、その他樹脂製シールリ
ングの外周当接面の形状に倣って変形し密に接触し得る
ようなものであればよい。
また、上記各実施例では往復動用パッキンについて説明
したが、回転用のパッキンについても同様に適用できる
ものである。
(考案の効果) 本考案は、以上の構成および作用からなるもので、バッ
クリングから樹脂製シールリングに作用する押圧力は、
凸形状に成形した樹脂製シールリングの当接面の法線方
向に分かれて摺動面のテーパ面側端部一点に集中するよ
うに作用し、接触面圧分布は摺動面のテーパ面側端部に
ピークを持つ理想的な分布となるので、バックリングの
位置に拘らず、常にシール性のより優れた接触圧力分布
を安定して得ることができ、シール性能を向上させるこ
とができる。
また、接触圧力分布は樹脂製シールリングの当接面形状
によって決まるので、バックリングの線径やシールリン
グの寸法を比較的自由に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および(b)は本考案の一実施例に係るパ
ッキンの使用状態の要部縦断面図、第2図は第1図のパ
ッキンの半縦断面図、第3図は第1図のパッキンの樹脂
性シールリングの要部拡大縦断面図、第4図は第1図の
パッキンの他の態様を示す要部縦断面図、第5図は本考
案の他の実施例に係るパッキンの半縦断面図、第6図お
よび第7図は従来のパッキンの要部縦断面図である。 符号の説明 1……パッキン、2……ロッド 3……樹脂製シールリング 3a……密封摺動面、3b……外周摺動面 5……ハウジング、6……装着溝 6a……底面、7……テーパー面 7a……エッジ部 P……面圧分布、Po……ピーク位置 A……頂点

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに同芯的に相対移動自在に組み付けら
    れる二部材のうち一方に装着され、他方の部材に摺動自
    在に接触して二部材間を密封するものであって、摺動面
    を構成する樹脂製シールリングと、該樹脂製シールリン
    グと上記装着側部材との間に半径方向に圧縮状態で介在
    され、その弾性復元力でもって樹脂製シールリングを移
    動側部材に押圧するゴム状弾性体製のバックリングと、
    から構成されるパッキンにおいて、 前記樹脂製シールリングの前記バックリングとの当接面
    の断面形状を、その中央部がバックリング側に盛り上が
    る凸形状とし、一方、樹脂製シールリングの摺動面の密
    封流体側端縁には密封流体側に向かって徐々に拡径する
    テーパ面を形成し、前記樹脂製シールリングの凸形状の
    頂点を前記摺動面のテーパ面側端部位置とほぼ一致さ
    せ、前記樹脂製シールリングに作用する押圧力を前記テ
    ーパ面側端部に集中させたことを特徴とするパッキン。
JP1988071955U 1988-05-31 1988-05-31 パッキン Expired - Lifetime JPH0615163Y2 (ja)

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JPH01174676U JPH01174676U (ja) 1989-12-12
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