JPWO2018066238A1 - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ Download PDF

Info

Publication number
JPWO2018066238A1
JPWO2018066238A1 JP2018543765A JP2018543765A JPWO2018066238A1 JP WO2018066238 A1 JPWO2018066238 A1 JP WO2018066238A1 JP 2018543765 A JP2018543765 A JP 2018543765A JP 2018543765 A JP2018543765 A JP 2018543765A JP WO2018066238 A1 JPWO2018066238 A1 JP WO2018066238A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
groove
seal
cylinder
peripheral lip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018543765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6785313B2 (ja
Inventor
寛 大和田
寛 大和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Publication of JPWO2018066238A1 publication Critical patent/JPWO2018066238A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6785313B2 publication Critical patent/JP6785313B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T11/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant
    • B60T11/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
    • B60T11/16Master control, e.g. master cylinders
    • B60T11/236Piston sealing arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/32Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
    • F16J15/3204Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with at least one lip
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/32Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
    • F16J15/3204Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with at least one lip
    • F16J15/3232Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with at least one lip having two or more lips
    • F16J15/3236Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings with at least one lip having two or more lips with at least one lip for each surface, e.g. U-cup packings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

マスタシリンダは、補給路(48)とシリンダ本体(15)の外部とを画成するシール(52)が、円環状の基部(101)から突出する、ピストン(18)の外周面に摺接する内周リップ部(102)とシリンダ本体(15)の周溝(34)に当接する外周リップ部(103)とを有し、内周リップ部(102)は、外周リップ部(103)よりもピストン軸方向の長さが大きくなっており、周溝(34)は、溝幅が溝底部(88)から溝開口部(91)へ向けて大きくなっていくように、補給路(48)側の周壁(90)に斜面部(90b)が形成される。

Description

本発明は、車両の制動用シリンダへ液圧を供給するマスタシリンダに関する。
本願は、2016年10月4日に日本に出願された特願2016−196655号について優先権を主張し、その内容をここに援用する。
マスタシリンダには、シリンダ本体の周溝内にカップシールを配設したものがある(例えば特許文献1参照)。
特開2015−193352号公報
マスタシリンダにおいて、シール性の向上が求められている。
本発明は、シール性を向上可能なマスタシリンダの提供する。
本発明の一態様に係るマスタシリンダは、補給路とシリンダ本体の外部とを画成するシールが、円環状の基部から突出する、ピストンの外周面に摺接する内周リップ部とシリンダ本体の周溝に当接する外周リップ部とを有し、前記内周リップ部は、前記外周リップ部よりもピストン軸方向の長さが大きく、前記周溝は、溝幅が溝底部から溝開口部へ向けて大きくなっていくように、前記補給路側の周壁に斜面部が形成される、構成とした。
上述のマスタシリンダによれば、シール性の向上が可能となる。
実施形態のマスタシリンダを示す断面図。 実施形態のマスタシリンダの要部を示す非制動状態の断面図。 実施形態のマスタシリンダの要部を示す制動状態の断面図。 実施形態のマスタシリンダのシールのマスタシリンダへの組み込み前の自然状態を示す部分断面図。 実施形態の変形例のマスタシリンダの要部を示す非制動状態の断面図。 実施形態変形例のマスタシリンダの要部を示す制動状態の断面図。
本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示す本実施形態のマスタシリンダ11は、図示略のブレーキペダルの操作量に応じた力が図示略のブレーキブースタの出力軸を介して導入され、ブレーキペダルの操作量に応じたブレーキ液圧を発生させる。このマスタシリンダ11には、鉛直方向上側にブレーキ液を給排するリザーバ12(図1において一部のみ図示)が取り付けられている。なお、本実施形態においては、マスタシリンダ11に直接リザーバ12を取り付けているが、マスタシリンダ11から離間した位置にリザーバを配置し、リザーバとマスタシリンダ11とを配管で接続するようにしても良い。
マスタシリンダ11は、底部13と筒部14とを有する有底筒状に一つの素材から加工されて形成される金属製のシリンダ本体15を有している。このシリンダ本体15内の開口部16側には、シリンダ本体15から一部突出して金属製のプライマリピストン18(ピストン)が移動可能に配設されている。また、シリンダ本体15内のプライマリピストン18よりも底部13側には、同じく金属製のセカンダリピストン19が移動可能に配設されている。プライマリピストン18には底面を有する内周孔21が形成されている。セカンダリピストン19には底面を有する内周孔22が形成されている。マスタシリンダ11は、いわゆるプランジャ型のものとなっている。また、マスタシリンダ11は、上記したように2つのプライマリピストン18およびセカンダリピストン19を有するタンデムタイプのマスタシリンダとなっている。なお、本発明は、上記タンデムタイプのマスタシリンダへの適用に限られるものではなく、シリンダ本体に1つのピストンを配したシングルタイプのマスタシリンダや、3つ以上のピストンを有するマスタシリンダ等のいかなるマスタシリンダにも適用できる。
シリンダ本体15には、その筒部14の径方向(以下、シリンダ径方向と称す)の外側に突出する取付台部23が、その筒部14の円周方向(以下、シリンダ周方向と称す)における所定位置に一体に形成されている。この取付台部23には、リザーバ12を取り付けるための取付穴24および取付穴25が形成されている。なお、本実施形態においては、取付穴24および取付穴25は、互いにシリンダ周方向における位置を一致させた状態で、シリンダ本体15の筒部14の中心軸線(以下、シリンダ軸と称す)方向における位置をずらして鉛直方向上部に形成されている。シリンダ本体15は、シリンダ軸方向が車両前後方向に沿う姿勢で車両に配置される。
シリンダ本体15の筒部14の取付台部23側には、底部13の近傍にセカンダリ吐出路26が形成されている。また、シリンダ本体15の筒部14のセカンダリ吐出路26よりもシリンダ本体15の開口部16側にプライマリ吐出路27が形成されている。これらセカンダリ吐出路26およびプライマリ吐出路27は、図示は略すが、ブレーキ配管を介してディスクブレーキやドラムブレーキ等の制動用シリンダに連通しており、制動用シリンダに向けてブレーキ液を吐出する。
シリンダ本体15の筒部14の底部13側の内周部には、筒部14の底部13側の端部の円筒状の内周面14aよりもシリンダ径方向内方に突出しシリンダ周方向に環状の底側摺動内径部28が形成されている。底側摺動内径部28は、その開口部16側に隣り合う円筒状の内周面14bよりもシリンダ径方向内方に突出している。よって、底側摺動内径部28の最小内径面28aは、内周面14a,14bよりも小径となっている。セカンダリピストン19は、この底側摺動内径部28の最小内径面28aに摺動可能に嵌合されており、この最小内径面28aで案内されてシリンダ軸方向に移動する。筒部14の内周面14bは、内周面14aよりも若干大径となっている。
シリンダ本体15の筒部14の底側摺動内径部28よりも開口部16側の内周部には、内周面14bよりもシリンダ径方向内方に突出しシリンダ周方向に環状の中間摺動内径部29が形成されている。中間摺動内径部29は、その開口部16側に隣り合う円筒状の内周面14cよりもシリンダ径方向内方に突出している。よって、中間摺動内径部29の最小内径面29aは、内周面14b,14cよりも小径となっている。中間摺動内径部29の最小内径面29aは、最小内径面28aと同径となっている。筒部14の内周面14cは、内周面14bよりも大径となっている。
シリンダ本体15の筒部14の中間摺動内径部29よりも開口部16側の内周部には、内周面14cよりもシリンダ径方向内方に突出しシリンダ周方向に環状の開口側摺動内径部40が形成されている。開口側摺動内径部40は、その開口部16側に隣り合う円筒状の内周面14dに対してもシリンダ径方向内方に突出している。よって、開口側摺動内径部40の最小内径面40aは、内周面14c,14dよりも小径となっている。開口側摺動内径部40の最小内径面40aは、最小内径面29aよりも大径となっている。
プライマリピストン18は、段付き形状を有している。プライマリピストン18は、中間摺動内径部29および開口側摺動内径部40の最小内径面29a,40aに摺動可能に嵌合されており、これらの最小内径面29a,40aで案内されてシリンダ軸方向に移動する。
底側摺動内径部28には、シリンダ軸方向における位置をずらして複数具体的には2カ所のいずれも円環状の周溝30、周溝31が底部13側からこの順に形成されている。周溝30,31は、シリンダ周方向に環状に形成され最小内径面28aよりもシリンダ径方向外側に凹む形状を有している。中間摺動内径部29には、1カ所の円環状の周溝32が形成されている。周溝32は、シリンダ周方向に環状に形成され最小内径面29aよりもシリンダ径方向外側に凹む形状を有している。開口側摺動内径部40には、シリンダ軸方向における位置をずらして複数具体的には2カ所のいずれも円環状の周溝33、周溝34が底部13側からこの順に形成されている。周溝33は、シリンダ周方向に環状に形成され最小内径面40aよりもシリンダ径方向外側に凹む形状を有している。周溝34は、最小内径面40aおよび内周面14dの境界位置に形成されており、シリンダ周方向に環状に形成され最小内径面40aおよび内周面14dよりもシリンダ径方向外側に凹む形状を有している。周溝30〜34は、いずれも全体が切削加工により形成されており、シリンダ本体15の内周面に開口している。
周溝30〜34のうち最も底部13側にある周溝30は、取付穴24および取付穴25のうちの底部13側の取付穴24の近傍に形成されている。この周溝30内には、周溝30に保持されるように、円環状のチェック弁機能付きのピストンシール35が配置されている。
シリンダ本体15の底側摺動内径部28における周溝30よりも開口部16側には、シリンダ径方向外側に最小内径面28aよりも凹む環状の開口溝37が形成されている。この開口溝37は、底部13側の取付穴24から穿設される連通穴36を筒部14内に開口させている。ここで、この開口溝37と連通穴36とが、シリンダ本体15に設けられてリザーバ12に常時連通するセカンダリ補給路38を構成している。
シリンダ本体15の底側摺動内径部28には、シリンダ軸線方向における上記開口溝37の周溝30とは反対側つまり開口部16側に、上記周溝31が形成されている。この周溝31内には、周溝31に保持されるように、円環状のチェック弁機能のない常閉のピストンシール42が配置されている。
シリンダ本体15の中間摺動内径部29に形成された周溝32内には、周溝32に保持されるように、円環状のチェック弁機能付きのピストンシール43が配置されている。
シリンダ本体15の開口側摺動内径部40には、開口部16側の取付穴25の近傍に、上記した周溝33が形成されている。この周溝33内には、周溝33に保持されるように、円環状のチェック弁機能付きのピストンシール45が配置されている。
シリンダ本体15の開口側摺動内径部40におけるこの周溝33の開口部16側には、シリンダ径方向外側に最小内径面40aよりも凹む環状の開口溝47が形成されている。
この開口溝47は、開口部16側の取付穴25から穿設される連通穴46を筒部14内に開口させている。ここで、この開口溝47と連通穴46とが、シリンダ本体15に設けられてリザーバ12に常時連通するプライマリ補給路(補給路)48を主に構成している。
シリンダ本体15の開口側摺動内径部40における上記開口溝47の周溝33とは反対側つまり開口部16に、上記周溝34が形成されている。この周溝34内には、周溝34に保持されるように、円環状のチェック弁機能のない常閉のシール52が配置されている。
シリンダ本体15の底部13側に配置されるセカンダリピストン19は、円筒状部55と、円筒状部55の軸線方向における一側に形成された底部56とを有する有底円筒状に形成されている。上記内周孔22は、円筒状部55と底部56とにより形成されている。セカンダリピストン19は、円筒状部55をシリンダ本体15の底部13側に配置した状態で、シリンダ本体15の底側摺動内径部28、いずれも底側摺動内径部28に設けられたピストンシール35およびピストンシール42のそれぞれの内周に摺動可能に嵌合される。
このように嵌合された状態で、セカンダリピストン19はシリンダ本体15の筒部14と中心軸線を一致させる。
円筒状部55の底部56とは反対の端側外周部には、セカンダリピストン19の外周面19Aにおいて最も大径の最大外径面19aよりも径方向内方に凹む円環状の凹部59が形成されている。この凹部59には、その底部56側にシリンダ径方向に貫通するポート60が複数、シリンダ周方向の等間隔位置に放射状となるように形成されている。
セカンダリピストン19とシリンダ本体15の底部13との間には、図示略のブレーキブースタの出力軸から入力がない非制動状態でこれらの間隔を決めるセカンダリピストンスプリング62が設けられている。このセカンダリピストンスプリング62は、一端がシリンダ本体15の底部13に当接し、他端がセカンダリピストン19の底部56に当接している。
ここで、シリンダ本体15の底部13および筒部14の底部13側とセカンダリピストン19とで囲まれて形成される部分が、ブレーキ液圧を発生してセカンダリ吐出路26にブレーキ液圧を供給するセカンダリ圧力室68となっている。言い換えれば、セカンダリピストン19は、シリンダ本体15との間に、セカンダリ吐出路26へ液圧を供給するセカンダリ圧力室68を形成している。筒部14の内周面14aは、このセカンダリ圧力室68を形成している。このセカンダリ圧力室68は、セカンダリピストン19がポート60をピストンシール35よりも開口溝37側に位置させるとき、ポート60を介してセカンダリ補給路38つまりリザーバ12に連通するようになっている。
シリンダ本体15の周溝31に保持されるピストンシール42は、合成ゴムからなる一体成形品であり、その中心線を含む径方向断面の片側形状がC字状に形成されており、リップを開口部16側に向けて配置されている。ピストンシール42の内周は、シリンダ軸方向に移動するセカンダリピストン19の外周面19Aに摺接する。また、ピストンシール42の外周は、シリンダ本体15の周溝31に当接する。これにより、ピストンシール42は、セカンダリピストン19およびシリンダ本体15のピストンシール42の位置の隙間を常時密封する。
シリンダ本体15の周溝30に保持されるピストンシール35は、EPDM等の合成ゴムからなる一体成形品であり、その中心線を含む径方向断面の片側形状がE字状に形成されており、リップを底部13側に向けて配置されている。ピストンシール35の内周は、シリンダ軸方向に移動するセカンダリピストン19の外周面19Aに摺接する。また、ピストンシール35の外周は、シリンダ本体15の周溝30に当接するようになっている。このピストンシール35は、セカンダリピストン19がポート60をピストンシール35よりも底部13側に位置させた状態では、セカンダリ補給路38とセカンダリ圧力室68との間を密封できるようになっている。つまり、ピストンシール35は、セカンダリ圧力室68と、セカンダリ補給路38およびリザーバ12との連通を遮断することが可能となっている。この密封状態で、セカンダリピストン19が、シリンダ本体15の底側摺動内径部28およびピストンシール35,42の内周で摺動して底部13側に移動することによって、セカンダリ圧力室68内のブレーキ液が加圧される。セカンダリ圧力室68内で加圧されたブレーキ液は、セカンダリ吐出路26から車輪側の制動用シリンダに供給される。
図示略のブレーキブースタの出力軸から入力がなく上述のセカンダリピストン19が図1に示すようにポート60を開口溝37に開口させる基本位置(非制動位置)にあるときに、ピストンシール35は、上記セカンダリピストン19の凹部59内にあって、ポート60にその一部がシリンダ軸方向にラップするようになっている。そして、セカンダリピストン19がシリンダ本体15の底部13側へ移動してピストンシール35の内周部がポート60に全て重なると、セカンダリ圧力室68とリザーバ12との連通が遮断されるようになっている。
シリンダ本体15の開口部16側に配置されるプライマリピストン18は、その中心軸線(以下、ピストン軸と称す)方向の一端側から順に、第1円筒状部71と、底部72と、第2円筒状部73とを有する形状に形成されている。上記内周孔21は、第1円筒状部71と底部72とにより形成されている。プライマリピストン18は、その外径側が、第1円筒状部71から底部72の中間部にかけて形成された小径外径部201と、底部の中間部から第2円筒状部73まで形成された大径外径部202とを有している。大径外径部202の最大外径は小径外径部201の最大外径よりも大径となっている。
大径外径部202の小径外径部201側には、大径外径部202の外周面202Aにおいて最も大径の最大外径面202aよりもプライマリピストン18の径方向(以下、ピストン径方向と称す)の内方に凹む円環状の環状溝203が形成されている。また、大径外径部202の環状溝203よりも小径外径部201側には、環状溝203から延びて小径外径部201側に抜ける軸方向溝204が形成されている。軸方向溝204は、大径外径部202に、プライマリピストン18の周方向(以下、ピストン周方向と称す)に等間隔で複数形成されている。大径外径部202の環状溝203よりも小径外径部201とは反対側は、溝や穴がなく全周にわたって連続する円筒面202bとなっている。
プライマリピストン18は、第1円筒状部71をシリンダ本体15内のセカンダリピストン19側に配置した状態で、シリンダ本体15の中間摺動内径部29、中間摺動内径部29に設けられたピストンシール43、開口側摺動内径部40、開口側摺動内径部40に設けられたピストンシール45およびシール52のそれぞれの内周に摺動可能に嵌合される。その際に、小径外径部201が、中間摺動内径部29およびピストンシール43に、大径外径部202が、開口側摺動内径部40、ピストンシール45およびシール52に嵌合される。このように嵌合された状態で、プライマリピストン18はシリンダ本体15の筒部14と中心軸線を一致させる。よって、ピストン軸方向はシリンダ軸方向となり、ピストン径方向はシリンダ径方向となり、ピストン周方向はシリンダ周方向となる。図示は略すが、第2円筒状部73の内側に、ブレーキブースタの出力軸が挿入され、この出力軸によって底部72が押圧される。
小径外径部201の大径外径部202とは反対の端側外周部には、小径外径部201の外周面201Aにおいて最も大径の最大外径面201aよりも径方向内方に凹む円環状の凹部75が形成されている。この凹部75には、その大径外径部202側にピストン径方向に貫通するポート76が複数、ピストン周方向の等間隔位置に、放射状となるように形成されている。
セカンダリピストン19とプライマリピストン18との間には、図示略のブレーキブースタの出力軸から入力がない非制動状態でこれらの間隔を決めるプライマリピストンスプリング78を含む間隔調整部79が設けられている。この間隔調整部79は、プライマリピストン18の底部72に当接する係止部材81と、セカンダリピストン19の底部56に当接する係止部材82と、係止部材81に一端部が固定されるとともに係止部材82を所定範囲内でのみ摺動自在に支持する軸部材83とを有している。上記プライマリピストンスプリング78は、係止部材81と係止部材82との間に介装されている。
ここで、シリンダ本体15の筒部14とプライマリピストン18とセカンダリピストン19とで囲まれて形成される部分が、ブレーキ液圧を発生してプライマリ吐出路27にブレーキ液を供給するプライマリ圧力室85(圧力室)となっている。言い換えれば、プライマリピストン18は、セカンダリピストン19とシリンダ本体15との間に、プライマリ吐出路27へ液圧を供給するプライマリ圧力室85を形成している。筒部14の内周面14bは、プライマリ圧力室85を形成している。
また、シリンダ本体15の筒部14の中間摺動内径部29と開口側摺動内径部40との間とプライマリピストン18とで囲まれて形成される部分が、プライマリ圧力室85に液圧を供給する大径圧力室210(圧力室)となっている。言い換えれば、プライマリピストン18は、シリンダ本体15との間に、プライマリ圧力室85を介してプライマリ吐出路27にブレーキ液を供給する大径圧力室210を形成している。筒部14の内周面14cは、大径圧力室210を形成している。プライマリ圧力室85は、プライマリピストン18がポート76をピストンシール43よりも開口部16側に位置させるとき、ポート76を介して大径圧力室210に連通するようになっている。
シリンダ本体15の周溝32に保持されるピストンシール43は、ピストンシール35と共通の部品であり、EPDM等の合成ゴムからなる一体成形品であって、その中心線を含む径方向断面の片側形状がE字状に形成されており、リップを底部13側に向けて配置されている。ピストンシール43の内周は、シリンダ軸方向に移動するプライマリピストン18の小径外径部201の外周面201Aに摺接する。ピストンシール43の外周は、シリンダ本体15の周溝32に当接するようになっている。このピストンシール43は、プライマリピストン18がポート76をピストンシール45よりも底部13側に位置させた状態では、大径圧力室210とプライマリ圧力室85との間を密封できるようになっている。つまり、ピストンシール43は、プライマリ圧力室85と、大径圧力室210との連通を遮断することが可能となっている。この密封状態で、プライマリピストン18が、中間摺動内径部29、ピストンシール43、開口側摺動内径部40、ピストンシール45およびシール52の内周で摺動して底部13側に移動することによって、プライマリ圧力室85内のブレーキ液が加圧される。プライマリ圧力室85内で加圧されたブレーキ液は、プライマリ吐出路27から車輪側の制動用シリンダに供給される。
大径圧力室210、プライマリピストン18が環状溝203をピストンシール45よりも開口部16側に位置させるとき、環状溝203および軸方向溝204を介して、プライマリ補給路48つまりリザーバ12に連通するようになっている。
シリンダ本体15の周溝34に保持されるシール52は、合成ゴムからなる一体成形品であって、その中心線を含む径方向断面の片側形状がC字状に形成されており、リップを底部13側に向けて配置されている。シール52の内周は、シリンダ軸方向に移動するプライマリピストン18の大径外径部202の外周面202Aの円筒面202bに摺接する。シール52の外周は、シリンダ本体15の周溝34に当接する。これにより、シール52は、プライマリピストン18およびシリンダ本体15のシール52の位置の隙間を常時密封する。その結果、シール52は、プライマリ補給路48と大気側との間を常時密封し、プライマリ補給路48とシリンダ本体15の外部とを画成する。
シリンダ本体15の周溝33に保持されるピストンシール45は、EPDM等の合成ゴムからなる一体成形品であって、その中心線を含む径方向断面の片側形状がE字状をなしており、リップを底部13側に向けて配置されている。ピストンシール45の内周は、シリンダ軸方向に移動するプライマリピストン18の大径外径部202の外周面202Aに摺接する。ピストンシール45の外周は、シリンダ本体15の周溝33に当接するようになっている。このピストンシール45は、プライマリピストン18が環状溝203をピストンシール45よりも底部13側に位置させた状態では、プライマリ補給路48と大径圧力室210との間を密封できるようになっている。つまり、ピストンシール45は、大径圧力室210と、プライマリ補給路48およびリザーバ12との連通を遮断することが可能となっている。この密封状態で、プライマリピストン18が、中間摺動内径部29、ピストンシール43、開口側摺動内径部40、ピストンシール45およびシール52の内周で摺動して底部13側に移動することによって、大径圧力室210内のブレーキ液が加圧される。大径圧力室210で加圧されたブレーキ液は、大径圧力室210内の液圧がプライマリ圧力室85の液圧より高い状態では、ピストンシール43を開いて、大径圧力室210からプライマリ圧力室85に供給される。
図示略のブレーキブースタの出力軸から入力がなく、プライマリピストン18が図1に示すようにポート76を開口溝47に開口させる基本位置(非制動位置)にあるときに、ピストンシール45は、上記プライマリピストン18の軸方向溝204の位置にあって、軸方向溝204にシリンダ軸方向にラップするようになっている。そして、プライマリピストン18がシリンダ本体15の底部13側へ移動してピストンシール45の内周部がプライマリピストン18の環状溝203よりも軸方向溝204とは反対側に重なると、大径圧力室210とリザーバ12との連通が遮断されるようになっている。
図示略のブレーキブースタから入力がなく、マスタシリンダ11が図1に示す基本状態にあるとき、プライマリピストン18およびセカンダリピストン19は、基本位置(非制動位置)に位置する。プライマリピストン18は、この基本位置にあるときに、ポート76を、周溝32に配置されたピストンシール43よりも大径圧力室210側に位置させており、ポート76を介してセカンダリ圧力室68と大径圧力室210とが連通するようになっている。また、プライマリピストン18は、この基本位置にあるときに、環状溝203を周溝33に配置されたピストンシール45よりもプライマリ補給路48側に位置させており、環状溝203および軸方向溝204を介して大径圧力室210とプライマリ補給路48とが連通するようになっている。セカンダリピストン19は、この基本位置にあるときに、ポート60を、周溝30に配置されたピストンシール35よりも開口溝37側に位置させており、ポート60を介してセカンダリ圧力室68とセカンダリ補給路38とが連通するようになっている。
そして、図示略のブレーキブースタから入力があって、プライマリピストン18が基本位置から底部13側へ移動すると、プライマリピストン18は、環状溝203をピストンシール45よりも底部13側に位置させて、大径圧力室210とプライマリ補給路48との連通を遮断する。このとき、プライマリピストン18は、並行してポート76をピストンシール43よりも底部13側に位置させるが、大径圧力室210の液圧上昇により、ピストンシール43が開いて、大径圧力室210からプライマリ圧力室85にブレーキ液が供給される。その結果、プライマリピストン18の底部13側への移動でプライマリ圧力室85内の液圧が上昇しプライマリ圧力室85内のブレーキ液がプライマリ吐出路27から車輪側の制動用シリンダに供給される。なお、プライマリ圧力室85の液圧が大径圧力室210の液圧以上になると、ピストンシール43は閉じて、プライマリ圧力室85と大径圧力室210との連通を遮断する状態になる。
プライマリピストン18の底部13側へ移動により、セカンダリピストン19が間隔調整部79を介して押圧されて基本位置から底部13側へ移動する。すると、ピストンシール35は、セカンダリピストン19のポート60を閉塞して、セカンダリ圧力室68とセカンダリ補給路38との連通を遮断してセカンダリ圧力室68を密封する。その結果、セカンダリピストン19の底部13側への移動でセカンダリ圧力室68内の液圧が上昇しセカンダリ圧力室68内のブレーキ液がセカンダリ吐出路26から車輪側の制動用シリンダに供給される。
プライマリピストン18およびセカンダリピストン19が底部13側へ移動した状態から、制動を解除するために図示略のブレーキペダルを戻し始めると、セカンダリピストンスプリング62の付勢力によってセカンダリピストン19が、間隔調整部79の付勢力によってプライマリピストン18が、それぞれ基本位置に戻ろうとする。
上記のセカンダリピストン19の移動によってセカンダリ圧力室68の容積が拡大していく。その際に、ブレーキ配管を介してのブレーキ液の戻りがセカンダリ圧力室68の容積拡大に追いつかなくなってしまうと、大気圧であるセカンダリ補給路38の液圧とセカンダリ圧力室68の液圧とが等しくなった後、セカンダリ圧力室68内の液圧は負圧となり、大気圧であるセカンダリ補給路38の液圧よりもセカンダリ圧力室68の液圧の方が低くなる。
すると、このセカンダリ圧力室68内の負圧が、ピストンシール35を開き、ピストンシール35と周溝30との隙間を介して、セカンダリ圧力室68にブレーキ液が補給される。これにより、セカンダリ圧力室68の液圧を負圧状態から大気圧に戻す速度を速めるようになっている。
また、上記のプライマリピストン18の移動によってプライマリ圧力室85および大径圧力室210の容積が拡大していく。その際に、ブレーキ配管を介してのブレーキ液の戻りがプライマリ圧力室85および大径圧力室210の容積の容積拡大に追いつかなくなってしまうと、大気圧であるプライマリ補給路48の液圧とプライマリ圧力室85および大径圧力室210の液圧とが等しくなった後、プライマリ圧力室85および大径圧力室210内の液圧は負圧となり、大気圧であるプライマリ補給路48の液圧よりもプライマリ圧力室85および大径圧力室210の液圧の方が低くなる。
すると、このプライマリ圧力室85および大径圧力室210内の負圧が、ピストンシール43およびピストンシール45を開く。その結果、プライマリ補給路48のブレーキ液が、ピストンシール45と周溝33との隙間と、ピストンシール43と周溝32との隙間とを介して、大径圧力室210およびプライマリ圧力室85に補給される。これにより、大径圧力室210およびプライマリ圧力室85の液圧を負圧状態から大気圧に戻す速度を速めるようになっている。
周溝30〜34のうち、最も開口部16側に配置された周溝34は、図2,図3に示すように、シリンダ径方向の外側(図2,図3における上側)に、周溝34の底部となる溝底部88を有している。また、周溝34は、溝底部88におけるシリンダ軸方向の内周面14d側(シリンダ本体15の図1に示す開口部16側であって大気側。以下、シリンダ開口側と称す)の端縁部からシリンダ径方向内方に延出する周壁89を有している。さらに、周溝34は、溝底部88におけるシリンダ軸方向の開口溝47側(シリンダ本体15の図1に示す底部13側であってプライマリ補給路48側。以下、シリンダ底側と称す)の端縁部からシリンダ径方向内方に延出する周壁90を有している。これら溝底部88、周壁89および周壁90は、シリンダ本体15自体に形成されており、シリンダ本体15に対する切削加工により形成される。周壁89および周壁90の溝底部88とは反対側は、周溝34の開口部となる溝開口部91となっている。
溝底部88は溝底面部88aを有している。溝底面部88aは、シリンダ軸を中心とする円筒面であり、シリンダ軸方向の長さがシリンダ周方向の全周にわたって一定となっている。
周溝34のシリンダ開口側の周壁89は、壁面部89aを有している。壁面部89aは、溝底部88のシリンダ開口側からシリンダ径方向の内方に延びている。壁面部89aは、シリンダ軸に直交する平面により構成される。壁面部89aは、一定内径かつ一定外径であって、シリンダ周方向の全周にわたってシリンダ径方向に一定幅となっており、シリンダ軸を中心とする円環状に形成されている。壁面部89aの大径側の端縁部と溝底面部88aのシリンダ開口側の端縁部とはR面取りで接続されている。壁面部89aの内周端縁部は、シリンダ本体15の内周面14dに繋がっており、壁面部89aの最小内径は、内周面14dと同径となっている。
周溝34のシリンダ底側の周壁90は、周壁89にシリンダ軸方向で対向しており、外側壁面部90aと、内側斜面部90b(斜面部)とを有している。外側壁面部90aは、溝底部88のシリンダ底側からシリンダ径方向の内方に延びている。外側壁面部90aは、シリンダ軸に直交する平面により構成される。外側壁面部90aは、一定内径かつ一定外径であって、シリンダ径方向に一定幅となっており、シリンダ軸を中心とする円環状に形成されている。外側壁面部90aの大径側の端縁部と溝底面部88aのシリンダ底側の端縁部とはR面取りで接続されている。
内側斜面部90bは、外側壁面部90aのシリンダ径方向の内端縁部からシリンダ径方向の内方に、シリンダ径方向の内側ほどシリンダ底側に位置するようにシリンダ軸に対し傾いて延出している。言い換えれば、内側斜面部90bは、外側壁面部90aのシリンダ径方向の内端縁部からシリンダ底側に、シリンダ底側ほど縮径するようにテーパ状に形成されて延出している。さらに言い換えれば、内側斜面部90bは、シリンダ開口側からシリンダ底側へ向けて窄まるように形成されており、逆に言えば、シリンダ底側からシリンダ開口側へ向けて広がるように形成されている。さらに言い換えれば、内側斜面部90bは、ピストン軸方向の溝幅が溝底部88から溝開口部91へ向けて大きくなっていくように、この溝開口側であってプライマリ補給路48側の周壁90に形成されている。
内側斜面部90bは、シリンダ径方向の幅およびシリンダ軸方向の長さが、それぞれシリンダ周方向の全周にわたって一定となっており、シリンダ軸を中心とするテーパ状に形成されている。内側斜面部90bの内周端縁部は、開口側摺動内径部40の最小内径面40aに繋がっており、内側斜面部90bの最小内径は、最小内径面40aと同径となっている。内側斜面部90bのシリンダ径方向の幅は、外側壁面部90aのシリンダ径方向の幅よりも広くなっている。内側斜面部90bは、外側壁面部90aとにより形成される角が鈍角となっている。
周溝34は、壁面部89aと内側斜面部90bとのピストン軸方向の最大距離すなわちピストン軸方向の溝幅が、シリンダ本体15の内周面14dと溝底面部88aとのピストン径方向の距離つまりピストン径方向の溝深さよりも大きくなっている。周溝34は、ピストン軸方向の溝幅が、シリンダ本体15の開口側摺動内径部40の最小内径面40aと溝底面部88aとのピストン径方向の距離よりも長くなっている。周溝34は、ピストン軸方向の最小幅である壁面部89aと外側壁面部90aとのピストン軸方向の距離も、シリンダ本体15の内周面14dと溝底面部88aとのピストン径方向の距離よりも長く、開口側摺動内径部40の最小内径面40aと溝底面部88aとのピストン径方向の距離よりも長くなっている。
周溝34に配置されるシール52は、基部101と内周リップ部102と外周リップ部103とを有している。基部101は、シール52においてその中心軸線(以下、シール軸と称す)方向のシリンダ開口側に配置されており、シール軸に直交する平板状であって、シール軸を中心とする円環状に形成されている。
内周リップ部102は、基部101の内周端縁部からシリンダ軸方向に沿ってシリンダ底側に向け突出する円環筒状に形成されている。外周リップ部103は、基部101の外周端縁部からシリンダ軸方向に沿ってシリンダ底側に向けて突出する円環筒状に形成されている。
内周リップ部102は、基部101からのシリンダ軸方向の突出量つまりピストン軸方向の長さが、外周リップ部103の基部101からの突出量つまりピストン軸方向の長さよりも大きくなっている。
シール52は、内周リップ部102が、シリンダ軸方向に移動するプライマリピストン18の上記した大径外径部202の最大外径面202aを含む外周面202Aに常時摺接するので、最大外径面202aのうちの、溝や穴がなく全周にわたって連続する円筒面202bに常時摺接する。シール52は、外周リップ部103が、シリンダ本体15の周溝34の溝底部88の溝底面部88aに当接する。言い換えれば、シール52は、プライマリピストン18の外周面201Aに摺接する内周リップ部102とシリンダ本体15の周溝34に当接する外周リップ部103とが突出して設けられる円環状の基部101を有している。
図4を参照して、マスタシリンダ11に組み込まれる前の自然状態にあるシール52について説明する。基部101、内周リップ部102および外周リップ部103は、中心軸線を一致させており、この中心軸線がシール52の中心軸線(シール軸)となっている。
以下では、シール52の円周方向をシール周方向、シール52の径方向をシール径方向とそれぞれ称す。また、シール軸方向の基部101側を裏側とし、シール軸方向の内周リップ部102および外周リップ部103の基部101からの突出側を表側として説明する。
内周リップ部102は、基部101から離れるほど小径となる略テーパ筒状に形成されており、外周リップ部103は、基部101から離れるほど大径となる略テーパ筒状に形成されている。
基部101は、裏側の裏面101aが、シール軸に直交する平面であり、一定内径かつ一定外径であって、シール周方向の全周にわたってシール径方向に一定幅となっており、シール軸を中心とする円環状に形成されている。
内周リップ部102には、その表側の先端部に、内周リップ部102をシール径方向に貫通する内側リップ溝107がシール周方向に等間隔で複数形成されている。これにより、内周リップ部102は、基部101側にあって筒状に形成された内周リップ部本体108と内周リップ部本体108よりも表側に突出する突出部109とを有している。突出部109もシール周方向に等間隔で複数形成されている。
内周リップ部102の内周リップ部本体108および基部101のシール径方向の内側は、裏側から順に、円筒状の円筒面108a、円筒面108aから離れるほど小径となるテーパ面108b、テーパ面108bから離れるほど大径となるテーパ面108c、円筒状の円筒面108dを有している。円筒面108aの裏側の端縁部と裏面101aの小径側の端縁部とはR面取りで接続されている。テーパ面108bとテーパ面108cとが形成されることで、内周リップ部本体108は、シール径方向内方に突出する内側突状部110を有する形状となっている。内側突状部110はシール周方向の全周にわたって形成されており、環状の形状を有している。
また、内周リップ部本体108のシール径方向の外側は、裏側から順に、表側ほど小径となるテーパ面108e、円筒状の円筒面108fを有している。内周リップ部本体108の表側の先端面108gは、シール軸に直交する平面となっている。突出部109は、この先端面108gのシール径方向外側の端部から表側に突出している。突出部109の表側の先端面109aも、シール軸に直交する平面となっている。
外周リップ部103および基部101は、シール径方向の外側に、裏側から順に、円筒状の円筒面103a、円筒面103aから離れるほど大径となるテーパ面103b、テーパ面103bから離れるほど小径となるテーパ面103cを有している。円筒面103aの裏側の端縁部と裏面101aの大径側の端縁部とはR面取りで接続されている。テーパ面103bとテーパ面103cとが形成されることで、外周リップ部103は、シール径方向外方に突出する外側突状部111を有する形状となっている。外側突状部111はシール周方向の全周にわたって形成されており、環状の形状を有している。
また、外周リップ部103のシール径方向の内側は、裏側から順に、表側ほど大径となるテーパ面103d、円筒状の円筒面103eを有している。外周リップ部103の表側の先端面103fは、シール軸に直交する平坦面となっており、内周リップ部本体108の先端面108gと同一平面に配置されている。テーパ面103dの裏側の端縁部とテーパ面108eの裏側の端縁部とはR面取りで接続されている。
次に、図2を参照して、マスタシリンダ11内に組み込まれた状態のシール52について説明する。図2は、マスタシリンダ11の基本状態(ブレーキペダルが操作される前の非制動状態)を示している。この基本状態にあるとき、シール52は、内周リップ部102がプライマリピストン18の大径外径部202の円筒面202bに内側突状部110において当接し、外周リップ部103が周溝34の溝底面部88aに外側突状部111において当接し、基部101が裏面101aにおいて周壁89の壁面部89aに接触している。この状態で、シール52は、プライマリピストン18と中心軸線を一致させる。よって、シール軸はピストン軸となり、シール径方向はピストン径方向となり、シール周方向はピストン周方向となる。
マスタシリンダ11が基本状態にあるとき、シール52は、外周リップ部103の先端面103fと基部101の裏面101aとのピストン軸方向の距離すなわち外周リップ部103の先端部から基部101の外周リップ部103とは反対側の端部までのピストン軸方向の長さが、周溝34の壁面部89aと外側壁面部90aとのピストン軸方向の距離すなわち周溝34の溝底側の溝底部88のピストン軸方向の溝幅と略等しくなっている。外周リップ部103の先端部から基部101の外周リップ部103とは反対側の端部までのピストン軸方向の長さは、周溝34の溝底側のピストン軸方向の幅に対し挿入代分だけ若干短くなっている。シール52がマスタシリンダ11に組み込まれる前の自然状態においても、この寸法関係となっている。
マスタシリンダ11が基本状態にあるとき、シール52は、内周リップ部102の最も表側の先端面109aと基部101の裏面101aとのピストン軸方向の距離すなわち内周リップ部102の先端部から基部101の内周リップ部102とは反対側の端部までのピストン軸方向の長さが、周溝34の壁面部89aと外側壁面部90aとのピストン軸方向の距離すなわち周溝34の溝底側の溝底部88のピストン軸方向の溝幅よりも大きくなっている。シール52がマスタシリンダ11に組み込まれる前の自然状態においても、この寸法関係となっている。マスタシリンダ11が基本状態にあるとき、シール52は、内周リップ部102の最も表側の先端面109aの最大径が、周溝34の内側斜面部90bの最大径よりも小さく、先端面109aの最小径が内側斜面部90bの最小径よりも大きい。その結果、シール52は、内周リップ部102の先端部である突出部109が、ピストン軸方向において周溝34の外側壁面部90aよりも内側斜面部90b側に位置して内側斜面部90bの近傍に対向配置されている。
図示略のブレーキブースタの出力軸側から入力があって、プライマリピストン18が基本位置からシリンダ底側へ移動すると、シール52は、内周リップ部102がプライマリピストン18とともに周溝34内でシリンダ底側すなわち周壁90側に移動する。その結果、図3に示すように、シール52は、内周リップ部102が内側突状部110を中心に基部101をピストン径方向内側に若干移動させながら、内周リップ部102の突出部109が、周壁90の内側斜面部90bに当接する。この状態で、プライマリピストン18が、さらにシリンダ底側へ移動しても、シール52は、突出部109が、内側斜面部90bに当接しているため、内周リップ部102のそれ以上の周溝34内での変位が規制される。その結果、シール52は、内周側がシリンダ底側に、外周側がシリンダ開口側に移動する方向の回転が生じにくくなって、姿勢が安定する。
つまり、シール52は、プライマリピストン18がシリンダ底側へ移動する際に、このプライマリピストン18の移動に連れられて、内周リップ部102と基部101のピストン径方向の内周部が周溝34内で周壁90側に移動しようとする。すると、シール52は、周溝34で移動範囲が制限されることから、内周側がシリンダ底側に、外周側がシリンダ開口側に移動する方向の回転モーメントが生じる。この回転モーメントに対して、シール52は、内周リップ部102が周壁90の内側斜面部90bに当接して回転しないように踏ん張る。これにより、シール52の姿勢が安定するので、内周リップ部102がプライマリピストン18に安定的に摺接でき外周リップ部103が周溝34の溝底部88に安定的に当接できる。
上記した特許文献1に記載のマスタシリンダには、シリンダ本体の周溝に配置されるとともにピストンに摺接して、これらの隙間を密封して外気側へのブレーキ液の漏出を規制するピストンシールが設けられている。このようなピストンシールにおいて、シール性の向上を図ることが望まれている。
本実施形態のマスタシリンダ11は、その内部のブレーキ液が存在するプライマリ補給路48と、シリンダ本体15の外部の外気側とを画成するシール52が、プライマリピストン18の外周面202Aに摺接する内周リップ部102とシリンダ本体15の周溝34に当接する外周リップ部103とが突出して設けられる円環状の基部101を有している。そして、内周リップ部102は、外周リップ部103よりもピストン軸方向の長さが大きく、周溝34は、ピストン軸方向の溝幅がピストン径方向の溝深さよりも大きく、ピストン軸方向の溝幅が溝底部88から溝開口部91へ向けて大きくなっていくように、溝開口側であってプライマリ補給路48側の周壁90に内側斜面部90bが形成されている。
これにより、上記のように回転モーメントが生じても、シール52は、内周リップ部102が周壁90の内側斜面部90bに当接して回転しないように踏ん張る。その結果、シール52の姿勢が安定するので、内周リップ部102がプライマリピストン18に安定的に摺接でき外周リップ部103が周溝34の溝底部88に安定的に当接できる。したがって、シール52によるシール性を向上させることができる。
また、シール52は、外周リップ部103の先端部から基部101の外周リップ部103とは反対側の端部までのピストン軸方向の長さが、周溝34の溝底部88のピストン軸方向の溝幅と略等しくなっているため、外周リップ部103よりも長い内周リップ部102の先端部から基部101の内周リップ部102とは反対側の端部までのピストン軸方向の長さが、周溝34の溝底側のピストン軸方向の溝幅よりも大きくなり、その結果、内周リップ部102の先端部が、内側斜面部90bの近傍に配置される。これにより、上記のように回転モーメントが生じても、シール52は、内周リップ部102が周壁90の内側斜面部90bに確実に当接して回転しないように踏ん張る。その結果、シール52の姿勢が安定するので、内周リップ部102がプライマリピストン18に、より安定的に摺接でき外周リップ部103が周溝34の溝底部88に、より安定的に当接できる。したがって、シール52によるシール性を、より向上させることができる。
ここで、図5に示すように、シール52の、内周リップ部102の最も表側の先端面109aと基部101の裏面101aとのピストン軸方向の距離すなわち内周リップ部102の先端部から基部101の内周リップ部102とは反対側の端部までのピストン軸方向の長さを、周溝34の壁面部89aと外側壁面部90aとのピストン軸方向の距離すなわち周溝34の溝底側のピストン軸方向の幅と同等にしてもよい。この場合、シール52の、外周リップ部103の先端面103fと基部101の裏面101aとのピストン軸方向の距離すなわち外周リップ部103の先端部から基部101の外周リップ部103とは反対側の端部までのピストン軸方向の長さを、周溝34の壁面部89aと外側壁面部90aとのピストン軸方向の距離すなわち周溝34の溝底側のピストン軸方向の幅よりも若干短くする。これにより、プライマリピストン18がシリンダ底側に移動する際に、プライマリピストン18とともにシール52が移動して、内周リップ部102が周壁90の内側斜面部90bに当接し、回転しないように踏ん張る。
なお、以上の実施形態の構成は、ブレーキ液の流通を常時遮断するピストンシールであれば、他のピストンシールにも適用可能であり、例えば、セカンダリピストン19とシリンダ本体15との隙間を常時密閉する周溝31およびピストンシール42に適用してもよい。
以上の実施形態の第1の態様は、ブレーキ液の吐出路とリザーバに連通する補給路とを有する有底筒状のシリンダ本体と、該シリンダ本体内に移動可能に配設され、該シリンダ本体との間に前記吐出路へ液圧を供給する圧力室を形成するピストンと、前記シリンダ本体の内周面に開口して形成される周溝内に配置され、内周が前記ピストンに摺接して前記補給路と前記シリンダ本体の外部とを画成するシールとを備え、該シールは、円環状の基部から突出する、前記ピストンの外周面に摺接する内周リップ部と前記シリンダ本体の前記周溝に当接する外周リップ部とを有し、前記内周リップ部は、前記外周リップ部よりもピストン軸方向の長さが大きくなっており、前記周溝は、溝幅が溝底部から溝開口部へ向けて大きくなっていくように、前記補給路側の周壁に斜面部が形成されている。
第2の態様は、上記第1の態様において、前記シールは、前記外周リップ部の先端部から前記基部の前記外周リップ部とは反対側の端部までのピストン軸方向の長さが、前記周溝の溝底部の溝幅と略等しくなっている。
第3の態様は、上記第1または第2の態様において、前記シールは、前記内周リップ部の先端部から前記基部の前記内周リップ部とは反対側の端部までのピストン軸方向の長さが、前記周溝の溝底側の溝幅よりも大きくなっている。
第4の態様は、上記第3の態様において、前記シールは、前記内周リップ部の先端部が、前記斜面部近傍に配置される。
第5の態様は、上記第1乃至第4のいずれか一態様において、前記周溝は、溝幅が溝深さよりも大きい。
上述のマスタシリンダによれば、シール性の向上が可能となる。
11 マスタシリンダ
15 シリンダ本体
18 プライマリピストン(ピストン)
18A 外周面
27 プライマリ吐出路(吐出路)
34 周溝
52 シール
48 プライマリ補給路(補給路)
85 プライマリ圧力室(圧力室)
90 周壁
90b 内側斜面部(斜面部)
101 基部
102 内周リップ部
103 外周リップ部
210 大径圧力室(圧力室)

Claims (5)

  1. ブレーキ液の吐出路とリザーバに連通する補給路とを有する有底筒状のシリンダ本体と、
    該シリンダ本体内に移動可能に配設され、該シリンダ本体との間に前記吐出路へ液圧を供給する圧力室を形成するピストンと、
    前記シリンダ本体の内周面に開口して形成される周溝内に配置され、内周が前記ピストンに摺接して前記補給路と前記シリンダ本体の外部とを画成するシールとを備え、
    該シールは、円環状の基部から突出する、前記ピストンの外周面に摺接する内周リップ部と前記シリンダ本体の前記周溝に当接する外周リップ部とを有し、
    前記内周リップ部は、前記外周リップ部よりもピストン軸方向の長さが大きくなっており、
    前記周溝は、溝幅が溝底部から溝開口部へ向けて大きくなっていくように、前記補給路側の周壁に斜面部が形成されている、マスタシリンダ。
  2. 前記シールは、前記外周リップ部の先端部から前記基部の前記外周リップ部とは反対側の端部までのピストン軸方向の長さが、前記周溝の溝底部の溝幅と略等しくなっている、請求項1記載のマスタシリンダ。
  3. 前記シールは、前記内周リップ部の先端部から前記基部の前記内周リップ部とは反対側の端部までのピストン軸方向の長さが、前記周溝の溝底側の溝幅よりも大きくなっている、請求項1または2記載のマスタシリンダ。
  4. 前記シールは、前記内周リップ部の先端部が、前記斜面部近傍に配置される請求項3記載のマスタシリンダ。
  5. 前記周溝は、溝幅が溝深さよりも大きい請求項1乃至4のいずれか一項に記載のマスタシリンダ。
JP2018543765A 2016-10-04 2017-08-17 マスタシリンダ Active JP6785313B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016196655 2016-10-04
JP2016196655 2016-10-04
PCT/JP2017/029512 WO2018066238A1 (ja) 2016-10-04 2017-08-17 マスタシリンダ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018066238A1 true JPWO2018066238A1 (ja) 2019-04-04
JP6785313B2 JP6785313B2 (ja) 2020-11-18

Family

ID=61831678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018543765A Active JP6785313B2 (ja) 2016-10-04 2017-08-17 マスタシリンダ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11148649B2 (ja)
JP (1) JP6785313B2 (ja)
CN (1) CN109476294B (ja)
DE (1) DE112017005032T5 (ja)
WO (1) WO2018066238A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3543568B1 (de) * 2018-03-19 2021-01-06 Carl Freudenberg KG Dichtring, dichtungsanordnung und verwendung einer dichtungsanordnung
WO2021079585A1 (ja) * 2019-10-21 2021-04-29 Nok株式会社 ガスケット

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004094208A1 (ja) * 2003-04-23 2004-11-04 Bosch Corporation プランジャ型マスタシリンダ
JP2012166728A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用液圧マスタシリンダ
JP2012530014A (ja) * 2009-06-16 2012-11-29 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング マスタシリンダ用のカップ、有利にはタンデムマスタシリンダ、およびそのようなカップを備えたタンデムマスタシリンダ
WO2013147246A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 本田技研工業株式会社 ピストンプッシュロッド組立体、マスタシリンダ及びピストンプッシュロッド組立体の製造方法
JP2013237370A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Nissin Kogyo Co Ltd シリンダ装置
JP2016055734A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 日信工業株式会社 車両用液圧マスタシリンダ

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS598036Y2 (ja) * 1977-08-20 1984-03-12 トキコ株式会社 シリンダ装置
DE3245338C2 (de) * 1982-12-08 1985-10-31 Fa. Carl Freudenberg, 6940 Weinheim Dichtung
FR2761034B1 (fr) * 1997-03-21 1999-04-30 Bosch Sist De Frenado Sl Maitre-cylindre tandem compact a sortie primaire decalee
US6189894B1 (en) * 1999-04-19 2001-02-20 The Texacone Company Urethane packing member with improved geometric configuration
NO312185B1 (no) * 2000-01-05 2002-04-08 Kongsberg Automotive Asa Trykkfluidavgivende innretning
CN1777529A (zh) * 2003-04-23 2006-05-24 博世株式会社 柱塞型主缸
JP4388838B2 (ja) * 2004-03-23 2009-12-24 ボッシュ株式会社 カップシールおよびこれを用いたマスタシリンダ
JP4417233B2 (ja) 2004-09-30 2010-02-17 日立オートモティブシステムズ株式会社 マスタシリンダ
CN100526130C (zh) * 2004-09-30 2009-08-12 株式会社日立制作所 主缸
FR2916405B1 (fr) * 2007-05-21 2009-07-10 Bosch Gmbh Robert Maitre-cylindre comportant un joint favorisant la realimentation.
FR2916406B1 (fr) * 2007-05-22 2009-07-10 Bosch Gmbh Robert Maitre-cylindre comportant un joint et une gorge associee favorisant la realimentation.
JP4695681B2 (ja) * 2008-09-19 2011-06-08 日信工業株式会社 シリンダ装置
DE102008063241A1 (de) * 2008-12-16 2010-06-17 Gustav Magenwirth Gmbh & Co. Kg Hauptzylinder
JP2012071753A (ja) * 2010-09-29 2012-04-12 Hitachi Automotive Systems Ltd マスタシリンダ
FR2969096B1 (fr) * 2010-12-17 2012-12-28 Bosch Gmbh Robert Procede de detection d'une erreur de montage d'un joint d'etancheite dans un maitre-cylindre
DE102012014321A1 (de) * 2012-07-19 2014-01-23 Lucas Automotive Gmbh Hauptbremszylinder für eine Kraftfahrzeug-Bremsanlage mit profiliertem Druckkolben
KR102089119B1 (ko) * 2012-10-31 2020-03-13 히다치 오토모티브 시스템즈 가부시키가이샤 마스터 실린더
US9969373B2 (en) * 2013-01-30 2018-05-15 Continental Teves Ag & Co. Ohg Master brake cylinder for a hydraulic motor vehicle brake system
JP2014148233A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Hitachi Automotive Systems Ltd マスタシリンダ
CN105492269B (zh) * 2013-08-30 2017-11-03 日立汽车系统株式会社 主缸
JP6292946B2 (ja) 2014-03-31 2018-03-14 日立オートモティブシステムズ株式会社 マスタシリンダ
JP6206690B2 (ja) 2016-06-27 2017-10-04 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録方法、放射線硬化型ブラックインク組成物及び放射線硬化型イエローインク組成物

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004094208A1 (ja) * 2003-04-23 2004-11-04 Bosch Corporation プランジャ型マスタシリンダ
JP2012530014A (ja) * 2009-06-16 2012-11-29 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング マスタシリンダ用のカップ、有利にはタンデムマスタシリンダ、およびそのようなカップを備えたタンデムマスタシリンダ
JP2012166728A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Nissin Kogyo Co Ltd 車両用液圧マスタシリンダ
WO2013147246A1 (ja) * 2012-03-30 2013-10-03 本田技研工業株式会社 ピストンプッシュロッド組立体、マスタシリンダ及びピストンプッシュロッド組立体の製造方法
JP2013237370A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Nissin Kogyo Co Ltd シリンダ装置
JP2016055734A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 日信工業株式会社 車両用液圧マスタシリンダ

Also Published As

Publication number Publication date
CN109476294B (zh) 2022-06-03
US11148649B2 (en) 2021-10-19
WO2018066238A1 (ja) 2018-04-12
JP6785313B2 (ja) 2020-11-18
DE112017005032T5 (de) 2019-08-08
CN109476294A (zh) 2019-03-15
US20200139951A1 (en) 2020-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5201648B2 (ja) カップシールおよびこれを用いたマスタシリンダ
US7937940B2 (en) Master cylinder comprising a resupply-promoting seal
JP6407440B2 (ja) マスタシリンダユニット
JP5232376B2 (ja) マスタシリンダ
JP5784228B2 (ja) マスタシリンダ
JP6060265B2 (ja) マスタシリンダ
WO2018066238A1 (ja) マスタシリンダ
JP6634323B2 (ja) マスタシリンダ
WO2014069015A1 (ja) マスタシリンダ
JP4637595B2 (ja) マスタシリンダ
JP6366185B2 (ja) マスタシリンダ
JP6425337B2 (ja) マスタシリンダ
JP6749499B2 (ja) マスタシリンダ
JP5806955B2 (ja) マスタシリンダ
KR101561956B1 (ko) 차량용 마스터 실린더
JP7034276B2 (ja) マスタシリンダ
JP5829571B2 (ja) マスタシリンダ
JP2011136602A (ja) マスタシリンダ
JP2019026009A (ja) マスタシリンダ
JP6658467B2 (ja) ピストンポンプ
JP2014148233A (ja) マスタシリンダ
JP2015193352A (ja) マスタシリンダ
JP2014097721A (ja) マスタシリンダ
JP2017178073A (ja) シリンダ装置
JP2006264689A (ja) マスタシリンダ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201026

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6785313

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250