JP6658467B2 - ピストンポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、ピストンポンプに関する。
車両用制動装置に用いられるピストンポンプは、例えば独国特許出願公開第102013200548号明細書に記載されている。このピストンポンプは、ポンプ室を形成するシリンダ部材と、一端がポンプ室に臨んでいるピストンと、シリンダ部材とピストンとの間をシールするシール部材と、を備えている。シール部材は、シリンダ部材の内側に配置されており、円板部材を介してポンプ室に臨んでいる。
独国特許出願公開第102013200548号明細書
しかしながら、上記ピストンポンプでは、ポンプ室が高圧になった際、円板部材が当該圧力を受けてシール部材側に移動したり、シール部材を押し潰したりすることになる。シール部材が移動した分、ポンプ室の容積が拡大し、ポンプ室に意図せぬ減衰効果が発揮されてしまう。この構成は、容積効率の観点から改善の余地がある。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、ポンプ室での減衰効果の発生を抑制することができるピストンポンプを提供することを目的とする。
本発明のピストンポンプは、ポンプ室を形成するシリンダ部材と、一端を前記ポンプ室に臨ませたピストンと、前記シリンダ部材と前記ピストンとの間をシールするシール部材と、前記ピストンを駆動させる偏心カムと、軸方向一方側に移動した前記ピストンを軸方向他方側に押し戻す反力部材と、前記ポンプ室へのブレーキ液の吸入経路に設けられる吸入弁と、前記ポンプ室からのブレーキ液の吐出経路に設けられる吐出弁と、前記シール部材が配設されるシール室と前記ポンプ室とを区画する区画部材と、を備え、前記区画部材は、本体部と、前記本体部と前記シリンダ部材との間をシールするシリンダシール部と、前記本体部と前記ピストンとの間をシールするピストンシール部と、を備え、前記区画部材は、前記本体部から前記軸方向一方側に突出して前記シリンダ部材に当接する突出部を有し、前記突出部は、前記突出部より前記吸入弁側の前記ポンプ室と前記突出部より前記吐出弁側の前記ポンプ室とを連通させる流路を形成している
本発明によれば、区画部材の移動に対してシリンダシール部及びピストンシール部において摺動抵抗が発生するため、ポンプ室が高圧となった際でも区画部材がシール部材側に移動し難くなる。これにより、区画部材の移動によるポンプ室の容積変化を抑制することができ、さらにシールによりシール室へのブレーキ液の流入を抑制することができる。つまり、本発明によれば、ポンプ室での減衰効果の発生を抑制することができる。
本実施形態のピストンポンプを示す断面図である。 軸方向一方側から見た本実施形態のピストンポンプを示す概念図である。 本実施形態の車両用制動装置を示す構成図である。 本実施形態のピストンポンプの変形例を示す概念図(断面図)である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、説明に用いる各図は概念図であり、各部の形状は必ずしも厳密なものではない場合がある。
本実施形態のピストンポンプ1は、図1に示すように、ポンプ室23を形成するシリンダ部材2と、ピストン3と、シール部材4と、偏心カム5と、コイルスプリング(「反力部材」に相当する)6と、吸入弁7と、吐出弁8と、区画部材9と、を備えている。本実施形態の説明において、ピストン3の軸方向のポンプ室23側(「軸方向一方側」に相当する)を「前方」とし、ピストン3の軸方向の偏心カム5側(「軸方向他方側」に相当する)を「後方」とする。
シリンダ部材2は、ハウジング10の孔10a(ボア孔)に組み込まれる金属部材であって、全体として有底円筒状に形成されている。シリンダ部材2は、第一シリンダ部材21と、第二シリンダ部材22と、を備えている。第一シリンダ部材21は、円筒状の部材であって、後方側の部位である小径部211と、前方側の部位である大径部212とで構成されている。小径部211の内径は、ピストン3の径より僅かに大きい。大径部212は、小径部211から前方に同軸的に延伸している。大径部212の内径は小径部211の内径より大きく、大径部212の外径は小径部211の外径より大きい。つまり、第一シリンダ部材21の外周面には、小径部211と大径部212とにより段差面21aが形成されている。段差面21aは、大径部212の後端面(環状面)ともいえる。
大径部212の内周面には、前方に向かうほど径が大きくなる拡径部212aが設けられている。換言すると、第一シリンダ部材21は、後述するシール室16からポンプ室23に向かって内径が大きくなる拡径部212aを有している。つまり、大径部212の内周面には、径の違いによる段差が形成されている。拡径部212aは、当該段差を形成している。拡径部212aは、後方の小径の内周面と前方の大径の内周面とを接続する部分ともいえる。本実施形態の拡径部212aは、径が前方に向けて徐々に大きくなるように形成されており、テーパ面を構成している。大径部212の拡径部212aの前方部位には、大径部212の内周側と外周側とを連通させる接続ポート212bが複数形成されている。
大径部212の前方端部には、径方向外方に突出したフランジ部212cが形成されている。また、大径部212のうちフランジ部212cと接続ポート212bとの間には、孔10aにおいて、外周面全周がハウジング10に当接した当接部212dが設けられている。
ここで、本実施形態の孔10aを形成するハウジング10の内周面(以下「第一内周面」という)11は、前方ほど径が大きくなるように、複数の段差11a、11bを有している。段差11aは、軸方向において、小径部211の前端部と接続ポート212bとの間に位置している。大径部212の後端部と段差11a後方の第一内周面11とは全周にわたって当接している。段差11bは、段差11aよりも前方に形成されている。当接部212dは、接続ポート212bと段差11bとの間に位置する第一内周面11と当接している。これにより、大径部212の外周側には、接続ポート212bに対応する位置に環状の環状室18が区画されている。フランジ部212cは、段差11bに対面している。また、ハウジング10には、孔10aの開口を塞ぐプラグ19が設置されている。
第二シリンダ部材22は、前側に底面を有する有底円筒状の部材であって、大径部212の前端部内側に組み付けられている。第二シリンダ部材22の内径は、ピストン3の径よりも大きい。第二シリンダ部材22の底壁には、第二シリンダ部材22の内側と外側とを軸方向に連通させる貫通孔22aが形成されている。第二シリンダ部材22ひいてはシリンダ部材2は、円筒状であるともいえる。第二シリンダ部材22の外周部には、径方向外方に突出したフランジ部22bが形成されている。フランジ部22bは、第一シリンダ部材21の前端面(大径部212の前端面)に当接している。第一シリンダ部材21(大径部212)の前端部分の内周面と、それに対向する第二シリンダ部材22の外周面とは、全周にわたって当接している。
大径部212の内周面、第二シリンダ部材22の内周面、及び第二シリンダ部材22の底面は、ポンプ室23を形成(区画)している。このように、シリンダ部材2は、内側にポンプ室23を形成している。ポンプ室23は、接続ポート212bを介して環状室18と吸入弁7の下流側の吸入経路14(吸入弁7と環状室18の間の空間)とに連通している。環状室18及び吸入弁7の下流側の吸入経路14は、ポンプ室23の一部ともいえる。ポンプ室23、環状室18、及び吸入弁7の下流側の吸入経路14は、ピストン3の移動に応じて加圧される加圧室ともいえる。
ピストン3は、一端(前端)をポンプ室23に臨ませた軸状の金属部材である。ピストン3は、円柱状のピストン本体部31と、ピストン本体部31の後端部に設けられた円盤状の受け部32とで構成されている。ピストン本体部31は、第一シリンダ部材21内に軸方向に移動可能に配置されている。ピストン本体部31の前端部はポンプ室23内に配置され、ピストン本体部31の後端面は偏心カム5に当接している。受け部32の前端面には、コイルスプリング6の後端が当接している。受け部32は、コイルスプリング6からの押圧力を受ける部位である。ピストン本体部31と受け部32とは一体で移動する。
シール部材4は、シリンダ部材2とピストン3との間をシールする環状の部材である。具体的に、シール部材4は、接続ポート212bより後方における大径部212の内側に配置されている。シール部材4の外周面は大径部212の内周面に全周にわたって当接し、シール部材4の内周面はピストン本体部31の外周面に全周にわたって当接している。本実施形態のシール部材4は、Oリングであり、弾性部材(ここではゴム)で形成された環状の弾性部41と、弾性部41の内周に配置された環状の樹脂部42とで構成されている。なお、シール部材4の後方にはバックアップリング12が配置されている。
偏心カム5は、モータ103c(図3参照)の出力軸に取り付けられ、ハウジング10に形成されたカム室13に収容されている。偏心カム5の回転に連動してピストン3が前後に移動する。偏心カム5は、ピストン3を駆動させる部材といえる。コイルスプリング6は、受け部32と段差面21aとの間に配置された付勢部材である。コイルスプリング6は、偏心カム5の回転に応じて、前進したピストン3を後方に押し戻し、前進前の位置に復帰させる。コイルスプリング6は、ポンプ室23外(具体的に小径部211の外周側)に配置されている。
吸入弁7は、ポンプ室23へのブレーキ液の吸入経路14に設けられた弁機構である。吸入経路14は、ポンプ室23にブレーキ液を吸入するための経路であって、ハウジング10に形成されている。吸入経路14は、環状室18に接続されている。吸入弁7は、ボール状の弁体71と、環状の弁座72と、弁体71を弁座72に向けて付勢するスプリング73と、スプリング73を支えるリテーナ74と、を備えている。弁体71は、弁座72のポンプ室23側に配置されており、弁座72に着座することで吸入経路14を閉鎖状態とし、弁座72から離座することで吸入経路14を連通状態とする。
吐出弁8は、ポンプ室23からのブレーキ液の吐出経路15に設けられた弁機構である。吐出経路15は、ポンプ室23からブレーキ液を吐出するための経路であって、ハウジング10に形成されている。吐出経路15は、孔10aの前端部分と、当該孔10aの前端部分に接続された流路15aとで構成されている。吐出弁8は、ボール状の弁体81と、環状の弁座82と、弁体81を弁座82に向けて付勢するスプリング83と、スプリング83を支えるリテーナ84と、を備えている。弁座82は、第二シリンダ部材22の底壁で構成されている。弁体81は、弁座82の吐出経路15側(ポンプ室23と反対側)に配置されており、弁座82に着座することで貫通孔22aひいては吐出経路15を閉鎖状態とし、弁座82から離座することで貫通孔22aひいては吐出経路15を連通状態とする。
ピストン3が前進するとポンプ室23の容積が減少する。これにより、ポンプ室23内のブレーキ液が圧縮され、弁体81が弁座82から離座し、ポンプ室23内のブレーキ液が吐出経路15に送り出される。反対に、前進したピストン3が後進すると、ポンプ室23の容積が増大し、弁体71が弁座72から離座し、吸入経路14から環状室18及び接続ポート212bを介してポンプ室23内にブレーキ液が吸入される。
区画部材9は、シール部材4が配設されるシール室16とポンプ室23とを区画する環状の部材である。区画部材9は、シリンダ部材2の内側に配置されている。区画部材9は、シリンダ部材2の内部空間を2つの部屋(一方がシール室16で他方がポンプ室23)に区画する部材ともいえる。つまり、シール室16は、大径部212の内周面、大径部212の後端部(小径部211の前端面)、及び区画部材9により区画されている。シール室16には、シール部材4とバックアップリング12が配置されている。なお、詳細には、ポンプ室23は、大径部212の内周面、第二シリンダ部材22の内周面、ピストン3、及び区画部材9により区画されている。本実施形態の区画部材9は、弾性部41よりも弾性変形しにくい部材(ここでは樹脂)で一体的に形成されている。区画部材9の配置により、ポンプ室23の余分なスペースを無くすことができ、且つシール部材4がポンプ室23の高圧力を受けて変形することを防止することができる。
具体的に、区画部材9は、本体部91と、シリンダシール部92と、ピストンシール部93と、突出部94と、オリフィス95と、を備えている。本体部91は、環状に形成され、中央部分にピストン本体部31が挿通される案内孔91aを形成している。案内孔91aとピストン本体部31とは、所定のクリアランスを持って互いに相対移動(摺動)可能に配置されることが望ましい。本体部91は、ピストン3が移動可能に挿通される案内孔91aを有している。
シリンダシール部92は、環状に形成され、本体部91とシリンダ部材2(大径部212)との間をシールしている。具体的に、シリンダシール部92は、拡径部212aに沿った形状であって拡径部212aに当接している。つまり、本実施形態のシリンダシール部92は、前方ほど拡径したテーパ状に形成されている。シリンダシール部92は、オリフィス95部分を除いて、拡径部212aに全周にわたって当接(面接触)している。
ピストンシール部93は、環状に形成され、本体部91とピストン3(ピストン本体部31)との間をシールしている。具体的に、本実施形態のピストンシール部93は、本体部91から前方に延びるように形成され、内径及び外径が前方ほど小さくなるように形成されている。つまり、本実施形態のピストンシール部93は、本体部91から前方に延びたリップシールを構成している。ピストンシール部93の前端部の内周面は、ピストン本体部31の外周面に全周にわたって当接(面接触)している。ピストンシール部93(リップシール)は、内径及び外径が前方に向かって徐々に小さくなる後方部位と、円筒状に形成された前方部位とで構成されても良い。
突出部94は、本体部91から前方に突出した部位であり、第二シリンダ部材22に当接している。本実施形態の突出部94は、本体部91の前端部に周方向に間隔を空けて配置された複数の突起941で構成されている。図2に示すように、本実施形態では、4つの突起941が等間隔で配置されている。突起941は、例えば前端面の面積が後端面の面積より小さい円錐台状に形成されている。突出部94は、シリンダ部材2に対する区画部材9の前方への相対移動を規制している。また、複数の突起941同士の間が流路942を構成している。つまり、突出部94は、突出部94より吸入弁7側のポンプ室23と、突出部94より吐出弁8側のポンプ室23とを連通させる流路942を形成している。流路942は、突出部94の内周側と外周側を連通させる流路ともいえる。
また、突起941は、先細り形状、すなわち先端に向かうほど(本体部91から離れるほど)軸直交断面積が小さくなる形状であることが好ましい。突起941の軸直交断面積とは、軸方向(突出方向)に直交する面で突起941を切断した断面の面積を意味する。これにより、先端部は塑性変形しやすくなり、組み付け時の第二シリンダ部材22との当接で、先端部が塑性変形し、公差を低減することができる。押圧による塑性変形を考慮し、突起941の製造時の長さを、本体部91と第二シリンダ部材22との離間距離よりも長くすることで、確実に突起941と第二シリンダ部材22とを当接させることができる。
オリフィス95は、区画部材9に設けられており、一方がシール室16に開口し、他方がポンプ室23に開口した小流路である。つまり、オリフィス95は、シール室16とポンプ室23とを連通させている。本実施形態のオリフィス95は、区画部材9の外周部(本体部91及びシリンダシール部92)に設けられている。オリフィス95は、区画部材9の外周部を軸方向に延びる溝により形成されている。オリフィス95は、ブレーキ液の流れを規制可能な小さい溝により形成されている。オリフィス95は、ポンプ室23とシール室16との間において、空気の流通を許可し、ブレーキ液の流通を抑制又は禁止する。オリフィス95は、ポンプ室23からの圧力を受ける位置に設けられている。なお、図1では、説明のためにオリフィス95を相対的に大きく表示している。
本実施形態によれば、シリンダシール部92及びピストンシール部93によりポンプ室23とシール室16とが精度良く区画される上、拡径部212aとそれに対応した形状のシリンダシール部92とが当接していることにより、区画部材9とシリンダ部材2とが軸方向に係合し、区画部材9のシリンダ部材2に対する後方への移動が規制される。これにより、ポンプ室23とシール室16との連通が抑制される上、区画部材9の後方への移動が抑制される。つまり、本実施形態によれば、高圧時のポンプ室23の容積変化が抑制され、ポンプ室23での減衰効果の発生が確実に抑制される。なお、拡径部212aがない場合でも、本実施形態によれば、区画部材9の移動に対してシリンダシール部92及びピストンシール部93において摺動抵抗が発生するため、ポンプ室23が高圧となった際でも区画部材9がシール部材4側に移動し難くなる。これにより、区画部材9の移動によるポンプ室23の容積変化を抑制することができ、ポンプ室23での減衰効果の発生を抑制することができる。
また、区画部材9にポンプ室23から後方への力が加わると、シリンダシール部92が拡径部212aを押圧するため、シール性が向上する。また、本実施形態によれば、区画部材9の配置によりポンプ室23の容積を小さくすることができ、上記移動抑制作用と併せて、ポンプ室23を含む流路の容積効率の向上が可能となる。
さらに、本実施形態では、拡径部212aがテーパ状であるため、シール部材4のシール室16への組み付け性が良好となる。また、テーパ面同士を当接させる構成により、区画部材9は後方への力に対してピストン3の中心軸側に押圧され、区画部材9やピストン3の位置決め(軸合わせ)の観点からも有効である。
また、本実施形態によれば、ピストンシール部93がリップシールであるため、良好なシール性を確保するとともに、ポンプ室23内でのブレーキ液の流動性を高めることができる。例えば、環状室18から接続ポート212b及びポンプ室23を介して貫通孔22aに到達する流体の流れは、ピストン本体部31に沿って延び且つ外径が前方に向けて小さくなるリップシールの案内により良好となる。これにより、ポンプ効率の向上や、吐出弁8側からのエア抜きの精度(例えば真空充填等の際のエア抜き性)の向上も可能となる。
また、本実施形態によれば、突出部94によって、区画部材9のシリンダ部材2に対する前方への移動が規制される。これにより、ピストン3の駆動に際して、区画部材9の位置をより安定させることができる。また、突出部94とシリンダシール部92とにより、区画部材9の前後方向への移動がより確実に規制される。また、突出部94が流路942を形成しているため、ポンプ室23を介した吸入弁7と吐出弁8との間のブレーキ液の流路は確保される。
また、区画部材9がオリフィス95を有するため、組み付け時等にシール室16に入ってしまった空気をオリフィス95を介してシール室16外(ポンプ室23)に出すことができるため、真空充填等の際のエア抜き性が向上する。本実施形態によれば、エアの封じ込めを防止することができる。また、ピストンポンプ1が吐出状態(吐出行程)の際、ポンプ室23の圧力は高くなるが、オリフィス95のオリフィス効果により、シール室16に加わる圧力は比較的小さくなる。つまり、ポンプ室23からシール室16へのブレーキ液の流入は抑制され、さらにはシール部材4の変形も抑制され、ポンプ室23での減衰効果の発生は効果的に抑制される。
また、本実施形態のピストンポンプ1は、図3に示すように、車両用制動装置100のアクチュエータ103内に配置されている。つまり、ピストンポンプ1は、車両用制動装置に用いられるピストンポンプである。例示する車両用制動装置100は、二輪車用の制動装置である。簡単に説明すると、車両用制動装置100は、ブレーキレバー(ブレーキ操作部材)101と、マスタシリンダ102と、アクチュエータ103と、ホイールシリンダ104と、ブレーキECU105と、車輪速度センサ106と、を備えている。マスタシリンダ102内の圧力(以下「マスタ圧」という)は、ブレーキレバー101の操作に応じて加圧される。マスタ圧はアクチュエータ103に供給される。アクチュエータ103は、マスタ圧に基づいて、ホイールシリンダ104の圧力(以下「ホイール圧」という)を調圧する装置である。ブレーキECU105は、車輪速度センサ106を含む各種センサの検出結果に基づきアクチュエータ103を制御し、ホイール圧を増圧、減圧、又は保持する。ホイールシリンダ104は、車輪Wに、ホイール圧に基づく液圧制動力(摩擦制動力)を付与する。
ここで、アクチュエータ103は、増圧弁103aと、減圧弁103bと、モータ103cと、リザーバ103dと、ピストンポンプ1と、を備えている。増圧弁103aは、マスタシリンダ102とホイールシリンダ104とを接続する液圧路(流路)Aに設けられた常開型の電磁弁である。減圧弁103bは、液圧路Aのうち増圧弁103aとホイールシリンダ104との間の部分とリザーバ103dとを接続する液圧路Bに設けられた常閉型の電磁弁である。ブレーキECU105は、例えばABS制御等も実行可能である。アクチュエータ103の制御の詳細については公知であるため説明を省略する。
ピストンポンプ1は、液圧路Aのうち増圧弁103aとマスタシリンダ102との間の部分とリザーバ103dとを接続する液圧路Cに設けられている。具体的に、液圧路Cはピストンポンプ1の両側の液圧路C1、C2で構成され、液圧路C1により吸入経路14とリザーバ103dとが接続され、液圧路C2により吐出経路15と液圧路Aのうち増圧弁103aとマスタシリンダ102との間の部分とが接続されている。モータ103cは、駆動によりピストンポンプ1の偏心カム5を回転させ、ピストンポンプ1を駆動させる。ピストンポンプ1は、リザーバ103d内のブレーキ液を上流側(増圧弁103aよりもマスタシリンダ102側の液圧路A)に還流させる。
このような構成において、アクチュエータ103のハウジングが、ハウジング10を構成する。そして、二輪車用の制動装置に搭載されるアクチュエータ103は、設置スペースの制限等から四輪車用のものよりも小型となる。したがって、アクチュエータ103に配置されるピストンポンプ1は、小型化を図るために、コイルスプリング6をポンプ室23外に配置する構成が採用されている。当該構成により、ピストン本体部31の径を四輪車用のものと比べて細くすることが可能となる。これらの構成によって、ピストンポンプ1の耐久性を維持しつつ、小流量の吐出性能を向上させることが可能となっている。このような構成では容積効率が特に重要となり、本実施形態のピストンポンプ1の適用は特に有効となる。例えばコイルスプリング6がポンプ室23外に配設され、コイルスプリング6がポンプ室23内に配設されたものよりも、ピストン3の一往復でのブレーキ液の吐出量に対するポンプ室23の容積の割合が大きく、且つポンプ室23の圧縮時と膨張時との容積比が小さいピストンポンプにおいて、本発明は特に効果的である。また、1系統や1チャンネルしかないアクチュエータ103では、複数系統や複数チャンネルのものと比べて、減衰効果の発生に対して性能に影響が出やすくなる。したがって、1系統や1チャンネルのアクチュエータ103のポンプに、減衰効果の発生を抑制するピストンポンプ1を適用することは、特に有効である。
(その他)
本発明は、上記実施形態に限られない。例えば図4に示すように、拡径部212aは、径方向に平行な面(段付き面)を構成するものであっても良い。そして、拡径部212aとシリンダシール部92とが全周にわたって当接する。これによっても、区画部材9の移動が規制され、減衰効果の発生が抑制される。
また、シリンダシール部92は、リップシールを有していても良い。シリンダ部材2が拡径部212aを有する場合、シリンダシール部92は、例えば、本体部91前端の外周部から前方に延びるリップシールと、拡径部212aと当接する部位と、を備えても良い。拡径部212aがない場合、シリンダシール部92は、リップシールのみで構成されても良い。また、ピストンシール部93もリップ形状に限らず、他のシール形状であっても良い。
また、オリフィス95は、区画部材9の内周部(本体部91及びピストンシール部93)に設けられた溝で構成されても良い。また、オリフィス95は、本体部91を軸方向に貫通する貫通孔で構成されても良い。また、本発明は、シリンダ部材2と吐出弁8とが一体化されていない構成に適用されても良い。また、シール部材4と区画部材9は一体的に形成されても良い。また、区画部材9と第二シリンダ部材22(この場合例えば樹脂製)は一体的に形成されても良い。また、突出部94は、周壁に1又は複数の貫通孔(流路942に相当する)が形成された円筒状の部位であっても良い。
1…ピストンポンプ、14…吸入経路、15…吐出経路、16…シール室、2…シリンダ部材、21…第一シリンダ部材、212a…拡径部、22…第二シリンダ部材、23…ポンプ室、3…ピストン、4…シール部材、5…偏心カム、6…コイルスプリング(反力部材)、7…吸入弁、8…吐出弁、9…区画部材、91…本体部、92…シリンダシール部、93…ピストンシール部、94…突出部、942…流路、95…オリフィス。

Claims (4)

  1. ポンプ室を形成するシリンダ部材と、
    一端を前記ポンプ室に臨ませたピストンと、
    前記シリンダ部材と前記ピストンとの間をシールするシール部材と、
    前記ピストンを駆動させる偏心カムと、
    軸方向一方側に移動した前記ピストンを軸方向他方側に押し戻す反力部材と、
    前記ポンプ室へのブレーキ液の吸入経路に設けられる吸入弁と、
    前記ポンプ室からのブレーキ液の吐出経路に設けられる吐出弁と、
    前記シール部材が配設されるシール室と前記ポンプ室とを区画する区画部材と、
    を備え、
    前記区画部材は、本体部と、前記本体部と前記シリンダ部材との間をシールするシリンダシール部と、前記本体部と前記ピストンとの間をシールするピストンシール部と、を備え
    前記区画部材は、前記本体部から前記軸方向一方側に突出して前記シリンダ部材に当接する突出部を有し、
    前記突出部は、前記突出部より前記吸入弁側の前記ポンプ室と前記突出部より前記吐出弁側の前記ポンプ室とを連通させる流路を形成しているピストンポンプ。
  2. 前記シリンダ部材の内周面には、前記シール室から前記ポンプ室に向かって径が大きくなる拡径部が設けられ、
    前記シリンダシール部は、前記拡径部に沿った形状であって前記拡径部に当接する請求項1に記載のピストンポンプ。
  3. 前記ピストンシール部は、前記本体部から前記軸方向一方側に延びたリップシールを構成する請求項1又は2に記載のピストンポンプ。
  4. 前記区画部材は、前記シール室と前記ポンプ室とを連通させるオリフィスを有する請求項1〜の何れか一項に記載のピストンポンプ。
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