JP4637595B2 - マスタシリンダ - Google Patents

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    • B60T11/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator without power assistance or drive or where such assistance or drive is irrelevant transmitting by fluid means, e.g. hydraulic
    • B60T11/16Master control, e.g. master cylinders
    • B60T11/236Piston sealing arrangements

Description

本発明は、車両のブレーキ装置にブレーキ液を供給するマスタシリンダに関する。
車両のブレーキ装置にブレーキ液を供給するマスタシリンダとして、シリンダのスリーブを廃止してシリンダ本体に直接ピストンを嵌挿させる構造のものがある。このようなマスタシリンダにおいては、シリンダ本体に、周溝内に開口するとともにこの周溝からシリンダ底部側に延びて吐出路と周溝とを連通させる連通溝が設けられている。そして、シリンダ本体内の空気を抜く空気抜き時に、圧力差でピストンシールを開いてこのピストンシールと周溝の溝底部との隙間および連通溝を介してブレーキ液を吐出路側に補給するようになっている。しかしながら、連通溝が周溝の溝底部よりもシリンダ径方向内側に位置していると、空気抜き時、シリンダ本体内の負圧がピストンシールに作用して、ピストンシールの外周端部が周溝の溝底部から立ち上がる溝側壁部に張り付いてしまう。このような状態になると、ピストンシールの外周側と周溝の溝底部との隙間を通った後に連通溝に至るブレーキ液の流れが、ピストンシールの溝側壁部への張り付きによって阻害されてしまうことになり、その結果、ブレーキ液の補給が制限され、空気抜きを何回か繰り返さなければならない場合があった。
このため、吐出路と周溝とを接続させる連通溝を、周溝の溝底部よりもシリンダ径方向外側まで形成することで、空気抜き時に、ピストンシールの外周と周溝の溝底部との隙間および連通溝を介してブレーキ液を十分に補給し、その結果、空気抜きを最小回数で完了させることができるようにしたマスタシリンダが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−299568号公報
しかしながら、上記のマスタシリンダにおいては、連通溝の加工長さが長く必要で、加工に時間がかかり、加工コストが増大してしまうという問題が生じたため、図6および図7に示すように、シリンダ本体100内において図示略のピストンを摺動可能に挿入させる摺動内径部101の周溝102に対し反対側に摺動内径部101と同軸でこの摺動内径部101よりも大径の大径穴部103を形成することで、連通溝104の加工長さを短くして加工時間を短くし、コスト増の抑制を図った。しかし、この構造の場合、周溝102および連通溝104の大径穴部103よりも高い上部に、図6および図7に網掛けで示すようにエア溜まり105を生じてしまうことがあり、空気抜きの観点から改善の余地を生じた。
したがって、本発明は、コスト増を抑制した上で、周溝および連通溝の上部に生じるエア溜まりを低減できるマスタシリンダの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、ブレーキ液の吐出路とリザーバに連通する補給路とを有する有底筒状のシリンダ本体と、該シリンダ本体内の摺動内径部に摺動可能に挿入され、該シリンダ本体との間で前記吐出路に液圧を供給する圧力室を形成するピストンと、前記シリンダ本体に形成された周溝内に設けられ内周が前記ピストンに摺接して前記補給路と前記圧力室との間を密封可能なピストンシールとを有するマスタシリンダであって、前記シリンダ本体には、前記摺動内径部の前記周溝に対し反対側に前記摺動内径部と同軸で該摺動内径部よりも大径の大径穴部が形成されており、前記摺動内径部の上端部には、前記周溝と前記大径穴部とを連通させる1つの連通溝が前記大径穴部よりも深く形成され、前記連通溝は、その上端が前記周溝の底若しくは底部よりも内径側に位置し、最も深さの深い位置が前記大径穴部の上端部を通る接線上若しくは該接線よりも下側に配置されていることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、ブレーキ液の吐出路とリザーバに連通する補給路とを有する有底筒状のシリンダ本体と、該シリンダ本体内の摺動内径部に摺動可能に挿入され、該シリンダ本体との間で前記吐出路に液圧を供給する圧力室を形成するピストンと、前記シリンダ本体に形成された周溝内に設けられ内周が前記ピストンに摺接して前記補給路と前記圧力室との間を密封可能なピストンシールとを有するマスタシリンダであって、前記シリンダ本体には、前記摺動内径部の前記周溝に対し反対側に前記摺動内径部と同軸で該摺動内径部よりも大径の大径穴部が形成されており、前記摺動内径部の上端部には、前記周溝と前記大径穴部とを連通させる1つの連通溝が前記大径穴部よりも深く形成され、前記連通溝は、その上端が前記周溝の底若しくは底部よりも内径側に位置するとともに前記摺動内径部の上端部を通る接線よりも上側に配置され、最も深さの深い位置が前記大径穴部の上端部を通る接線上若しくは該接線よりも下側に配置されていることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記連通溝は、前記摺動内径部の半径方向に沿って斜め上方向に形成されていることを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3いずれかに係る発明において、前記ピストンが、前記シリンダ本体の開口部側に挿入されるプライマリピストンと、該プライマリピストンよりも前記シリンダ本体の底部側に挿入されるセカンダリピストンと、からなり、前記圧力室が、一の前記大径穴部を含む前記シリンダ本体、前記プライマリピストン及び前記セカンダリピストンで囲まれるプライマリ圧力室と、他の前記大径穴部を含む前記シリンダ本体及び前記セカンダリピストンで囲まれるセカンダリ圧力室と、からなり、また、前記補給路が、前記プライマリ圧力室に連通可能なプライマリ補給路と、前記セカンダリ圧力室に連通可能なセカンダリ補給と、からなり、前記連通溝は、前記プライマリ圧力室と前記プライマリ補給路との間の摺動内径部、及び前記セカンダリ圧力室と前記セカンダリ補給路との間の摺動内径部に配置されていることを特徴としている。
請求項5に係る発明は、ブレーキ液の吐出路とリザーバに連通する補給路とを有する有底筒状のシリンダ本体と、該シリンダ本体内の摺動内径部に摺動可能に挿入され、該シリンダ本体との間で前記吐出路に液圧を供給する圧力室を形成するピストンと、前記シリンダ本体に形成された周溝内に設けられ内周が前記ピストンに摺接して前記補給路と前記圧力室との間を密封可能なシールとを有するマスタシリンダであって、前記シリンダ本体には、前記摺動内径部と同軸で該摺動内径部よりも大径の大径穴部が形成されており、前記シリンダ本体の前記摺動内径部の上端部には、前記周溝と前記大径穴部とを連通させる1つの連通溝が前記大径穴部よりも深く形成され、前記連通溝は、その上端が前記周溝の底若しくは底部よりも内径側に位置し、最も深さの深い位置が、前記大径穴部の上端部を通る接線上若しくは該接線よりも下側に配置されていることを特徴としている。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至5のいずれか一項に係る発明において、前記連通溝は、前記シリンダ本体の軸と平行な軸を中心とした円弧状をなしていることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、シリンダ本体内においてピストンを摺動可能に挿入させる摺動内径部の周溝に対し反対側に摺動内径部と同軸でこの摺動内径部よりも大径の大径穴部を形成しているため、周溝と大径穴部とを連通させる長さの連通溝を形成すれば良く、連通溝の加工長さを短くすることができる。したがって、コスト増を抑制することができる。しかも、周溝と大径穴部とを連通させる1つの連通溝が、大径穴部よりも深く形成され、摺動内径部の上端部においては、その上端が周溝の底若しくは底部よりも内径側に位置しているため、周溝に生じるエア溜まりの下端位置を大径穴部の上端位置まで上げることができるとともに、連通溝の上部における大径穴部よりも高い部分が高くなり過ぎることを防止できる。したがって、周溝および連通溝の上部に生じるエア溜まりを低減できる。
また、連通溝の最も深さの深い位置が、大径穴部の上端部を通る接線上若しくは該接線よりも下側に配置されているため、確実に、エア溜まりを低減した上で連通溝の流路断面積を確保できる。
請求項2に係る発明によれば、シリンダ本体内においてピストンを摺動可能に挿入させる摺動内径部の周溝に対し反対側に摺動内径部と同軸でこの摺動内径部よりも大径の大径穴部を形成しているため、周溝と大径穴部とを連通させる長さの連通溝を形成すれば良く、連通溝の加工長さを短くすることができる。したがって、コスト増を抑制することができる。しかも、周溝と大径穴部とを連通させる1つの連通溝が、大径穴部よりも深く形成され、摺動内径部の上端部においては、その上端が周溝の底若しくは底部よりも内径側に位置しているため、周溝に生じるエア溜まりの下端位置を大径穴部の上端位置まで上げることができるとともに、連通溝の上部における大径穴部よりも高い部分が高くなり過ぎることを防止できる。したがって、周溝および連通溝の上部に生じるエア溜まりを低減できる。
また、連通溝の最も深さの深い位置が、大径穴部の上端部を通る接線上若しくは該接線よりも下側に配置されているため、確実に、エア溜まりを低減した上で連通溝の流路断面積を確保できる。
また、連通溝の上端部が、摺動内径部の上端部を通る接線よりも上側に配置されているため、確実に、エア溜まりを低減した上で連通溝の流路断面積を確保できる。
請求項3に係る発明によれば、連通溝が、摺動内径部の半径方向に沿って斜め上方向に形成されているため、エア溜まりを低減した上で連通溝の流路断面積を確保できる。
請求項5に係る発明によれば、シリンダ本体の摺動内径部の上端部には、周溝と大径穴部とを連通させる1つの連通溝が大径穴部よりも深く形成されているので、周溝に生じるエア溜まりを低減できる。
また、連通溝の最も深さの深い位置が、大径穴部の上端部を通る接線上若しくは該接線よりも下側に配置されているため、確実に、エア溜まりを低減した上で連通溝の流路断面積を確保できる。
本発明の一実施形態のマスタシリンダを図1〜図5を参照して説明する。
図1中符号11は、図示せぬブレーキブースタを介して導入されるブレーキペダルの操作量に応じた力でブレーキ液圧を発生させる本実施形態のマスタシリンダを示しており、このマスタシリンダ11には、その上側にブレーキ液を給排するリザーバ12が取り付けられる。
マスタシリンダ11は、底部13と筒部14とを有する有底筒状に一つの素材から加工されて形成されるとともに横方向に沿う姿勢で車両に配置されるシリンダ本体15と、このシリンダ本体15の開口部16側(図1における右側)に、シリンダ本体15の筒部14の軸線(以下、シリンダ軸と称す)に沿って摺動可能となるように挿入されるプライマリピストン(ピストン)18と、シリンダ本体15のプライマリピストン18よりも底部13側(図1における左側)に、シリンダ軸方向に沿って摺動可能となるように挿入されるセカンダリピストン(ピストン)19とを有するタンデムタイプのものである。
シリンダ本体15には、底部13の内側に、シリンダ軸方向に突出する係止突出部21が形成されている。
また、シリンダ本体15には、筒部14の径方向(以下、シリンダ径方向と称す)外側に突出しかつシリンダ軸方向に延在する取付台部22が筒部14の円周方向(以下、シリンダ円周方向と称す)における所定位置に一体に形成されており、取付台部22にリザーバ12を取り付けるための取付穴24,25が、互いにシリンダ軸方向に離間し、かつシリンダ円周方向における位置を一致させて形成されている。
シリンダ本体15の筒部14の取付台部22側には、ブレーキ液を図示せぬブレーキ装置に供給するための図示せぬブレーキ配管が取り付けられるセカンダリ吐出路(吐出路)26およびプライマリ吐出路(吐出路)27が形成されている。なお、これらセカンダリ吐出路26およびプライマリ吐出路27は、互いにシリンダ円周方向における位置を一致させた状態でシリンダ軸方向における位置をずらして形成されている。
シリンダ本体15の筒部14の底部13側には、シリンダ軸直交断面が円形状をなしてセカンダリピストン19を摺動可能に嵌合させる複数具体的には4カ所の摺動内径部30〜33が底部13側からこの順番で形成されており、シリンダ本体15の筒部14の開口部16側にも、シリンダ軸直交断面が円形状をなしてプライマリピストン18を摺動可能に嵌合させる複数具体的には4カ所の摺動内径部35〜38が底部13側からこの順番で形成されている。これら摺動内径部30〜38は同軸同径とされている。
また、シリンダ本体15の筒部14には、摺動内径部30と底部13との間に、摺動内径部30〜33と同軸でこれら摺動内径部30〜33よりも大径の大径穴部40が形成されており、摺動内径部33と摺動内径部35との間にも、摺動内径部35〜38と同軸でこれら摺動内径部35〜38よりも大径の大径穴部41が形成されている。これら大径穴部40,41は同径とされている。
シリンダ本体15の筒部14の底部13側において、摺動内径部30と摺動内径部31との間には、シリンダ円周方向に環状をなしてシリンダ径方向外側に凹む形状のシール周溝(周溝)43が形成されており、その結果、摺動内径部30のシール周溝43に対し反対側である底部13側に大径穴部40が形成されている。また、摺動内径部31と摺動内径部32との間には、シリンダ円周方向に環状をなしてシリンダ径方向外側に凹む形状の開口溝44が形成されている。さらに、摺動内径部32と摺動内径部33との間には、シリンダ円周方向に環状をなしてシリンダ径方向外側に凹む形状のシール周溝45が形成されている。
シリンダ本体15の筒部14の開口部16側においても、摺動内径部35と摺動内径部36との間には、シリンダ円周方向に環状をなしてシリンダ径方向外側に凹む形状のシール周溝(周溝)47が形成されており、その結果、摺動内径部35のシール周溝47に対し反対側である底部13側に大径穴部41が形成されている。また、摺動内径部36と摺動内径部37との間には、シリンダ円周方向に環状をなしてシリンダ径方向外側に凹む形状の開口溝48が形成されている。さらに、摺動内径部37と摺動内径部38との間には、シリンダ円周方向に環状をなしてシリンダ径方向外側に凹む形状のシール周溝49が形成されている。
シリンダ本体15の摺動内径部30,31間のシール周溝43は、底部13側の取付穴24に近接して形成されており、このシール周溝43にピストンシール51が嵌合されている。ピストンシール51は、C字状断面を有するカップシールであり、底部13側に開口側を配置した状態でシール周溝43に取り付けられる。
シリンダ本体15の摺動内径部31,32間の開口溝44には、底部13側の取付穴24から穿設される連通穴52が開口している。ここで、この開口溝44と連通穴52とが、シリンダ本体15とリザーバ12とを連通可能に結ぶとともにリザーバ12に常時連通するセカンダリ補給路(補給路)53を主に構成している。
シリンダ本体15の摺動内径部32,33間のシール周溝45に区画シール54が嵌合されている。この区画シール54もC字状断面を有するカップシールであり、開口部16側に開口側を配置した状態でシール周溝45に取り付けられる。
シリンダ本体15の摺動内径部35,36間のシール周溝47は、開口部16側の取付穴25に近接して形成されており、このシール周溝47にピストンシール56が嵌合されている。ピストンシール56は、C字状断面を有するカップシールであり、底部13側に開口側を配置した状態でシール周溝47に取り付けられる。
シリンダ本体15の摺動内径部36,37間の開口溝48には、開口部16側の取付穴25から穿設される連通穴57が開口している。ここで、この開口溝48と連通穴57とが、シリンダ本体15とリザーバ12とを連通可能に結ぶとともにリザーバ12に常時連通するプライマリ補給路(補給路)58を主に構成している。
シリンダ本体15の摺動内径部37,38間のシール周溝49に区画シール59が嵌合されている。この区画シール59もC字状断面を有するカップシールであり、底部13側に開口側を配置した状態でシール周溝49に取り付けられる。
シリンダ本体15の底部13側に嵌合されるセカンダリピストン19は、円筒部61と、円筒部61の軸線方向における一側に形成された底部62とを有する有底円筒状をなしており、その円筒部61をシリンダ本体15の底部13側に配置した状態でシリンダ本体15の摺動内径部30〜33に摺動可能に嵌合されている。また、円筒部61の底部62に対し反対側の端部の外周側には、他の部分よりも径が若干小さい環状の段部64が形成されている。さらに、円筒部61の段部64には、その底部62側にシリンダ径方向に貫通するポート65が複数放射状に形成されている。
そして、セカンダリピストン19の底部62には、その径方向の中央位置にシリンダ軸線方向に沿ってプライマリピストン18側に突出する係止突出部66が形成されている。
ここで、シリンダ本体15の底部13および筒部14の主として大径穴部40とセカンダリピストン19とで囲まれた部分が、セカンダリ吐出路26に液圧を供給するセカンダリ圧力室(圧力室)68となっており、このセカンダリ圧力室68は、セカンダリピストン19がポート65を開口溝44に開口させる位置にあるとき、セカンダリ補給路53に連通する。シリンダ本体15の底部13側のシール周溝43に設けられたピストンシール51は、内周がセカンダリピストン19の外周側に摺接することになり、セカンダリピストン19がポート65をピストンシール51よりも底部13側に位置させた状態では、セカンダリ補給路53とセカンダリ圧力室68との間を密封可能、つまり、セカンダリ圧力室68と、セカンダリ補給路53およびリザーバ12との連通を遮断可能となっている。
ピストンシール51は、セカンダリ圧力室68の液圧がセカンダリ補給路53の液圧(つまり大気圧)より大きくなると、セカンダリ圧力室68とセカンダリ補給路53およびリザーバ12との連通を遮断する一方、セカンダリ圧力室68の液圧がセカンダリ補給路53の液圧より小さくなると、セカンダリ圧力室68とセカンダリ補給路53およびリザーバ12とを連通させてセカンダリ圧力室68への液補給を行う。
セカンダリピストン19とシリンダ本体15の底部13との間には、図示せぬブレーキペダル側(図1における右側)から入力がない初期状態でこれらの間隔を決めるセカンダリピストンスプリング70を含む間隔調整部71が設けられている。
この間隔調整部71は、シリンダ本体15の底部13に当接するバネリテーナ72と、セカンダリピストン19の底部62に当接するバネリテーナ73と、バネリテーナ72に一端部が固定されるとともにバネリテーナ73を所定範囲内でのみ摺動自在に支持する軸部材74とを有しており、セカンダリピストンスプリング70は、両側のバネリテーナ72,73間に介装されている。
この間隔調整部71は、一端側がバネリテーナ72の内側にシリンダ底部13の係止突出部21を配置することでシリンダ径方向に位置決めされており、他端側がセカンダリピストン19の円筒部61に嵌合されることでシリンダ径方向に位置決めされている。
シリンダ本体15の開口部16側に嵌合されるプライマリピストン18は、第1円筒部77と、第1円筒部77の軸線方向における一側に形成された底部78と、底部78の第1円筒部77に対し反対側に形成された第2円筒部79とを有する形状をなしており、その第1円筒部77をシリンダ本体15内のセカンダリピストン19側に配置した状態でシリンダ本体15の摺動内径部35〜38に摺動可能に嵌合されている。ここで、第2円筒部79の内側には図示せぬブレーキブースタの出力軸が挿入され、この出力軸が底部78を押圧する。
第1円筒部77の底部78に対し反対側の端部の外周側には、他の部分よりも径が若干小さい環状の凹部81が形成されている。さらに、第1円筒部77の凹部81には、その底部78側に径方向に貫通するポート82が複数放射状に形成されている。
ここで、シリンダ本体15の筒部14の主として大径穴部41とプライマリピストン18とセカンダリピストン19とで囲まれた部分が、プライマリ吐出路27に液圧を供給するプライマリ圧力室84(圧力室)となっており、このプライマリ圧力室84は、プライマリピストン18がポート82を開口溝48に開口させる位置にあるとき、プライマリ補給路58に連通する。シリンダ本体15のシール周溝47に設けられたピストンシール56は、内周がプライマリピストン18の外周側に摺接することになり、プライマリピストン18がポート82をピストンシール56よりも底部13側に位置させた状態では、プライマリ補給路58とプライマリ圧力室84との間を密封可能、つまり、プライマリ圧力室84と、プライマリ補給路58およびリザーバ12との連通を遮断可能となっている。ここで、ピストンシール56は、プライマリ圧力室84の液圧がプライマリ補給路58の液圧(つまり大気圧)より高くなると、プライマリ圧力室84とプライマリ補給路58およびリザーバ12との連通を遮断する一方、プライマリ圧力室84の液圧がプライマリ補給路58の液圧より小さくなると、プライマリ圧力室84とプライマリ補給路58およびリザーバ12とを連通させてプライマリ圧力室84への液補給を行う。
シール周溝45に設けられた区画シール54は、セカンダリピストン19に摺接してセカンダリ圧力室68とプライマリ圧力室84との間を密閉させることになり、シール周溝49に設けられた区画シール59は、プライマリピストン18に摺接してプライマリ補給路58およびプライマリ圧力室84を外気に対し密閉させる。
セカンダリピストン19とプライマリピストン18との間には、図示せぬブレーキペダル側(図1における右側)から入力がない初期状態でこれらの間隔を決めるプライマリピストンスプリング87を含む間隔調整部88が設けられている。
この間隔調整部88は、セカンダリピストン19の底部62に当接するバネリテーナ89と、プライマリピストン18の底部78に当接するバネリテーナ90と、バネリテーナ89に一端部が固定されるとともにバネリテーナ90を所定範囲内でのみ摺動自在に支持する軸部材91とを有しており、プライマリピストンスプリング87は、両側のバネリテーナ89,90間に介装されている。
この間隔調整部88は、一端側がバネリテーナ89の内側にセカンダリピストン19の係止突出部66を配置することでシリンダ径方向に位置決めされており、他端側がプライマリピストン18の第1円筒部77に嵌合されることでシリンダ径方向に位置決めされている。
そして、本実施形態においては、図2および図3に示すように(図3においてはセカンダリ側の構成および共通の構成の符号を括弧なしで示し、後述するプライマリ側の構成の符号を括弧付で示す)、シリンダ本体15のシール周溝43と大径穴部40との間にある摺動内径部30に、一端側がシール周溝43内に開口するとともに他端側が大径穴部40内に開口する連通溝94が、シリンダ径方向外側に凹むように形成されている。この連通溝94は、大径穴部40に形成されたセカンダリ吐出路26とシール周溝43とをセカンダリ圧力室68を介して連通させるものである。この連通溝94は、摺動内径部30より小径であって摺動内径部30および大径穴部40の軸つまりシリンダ軸と平行な軸を中心とした円弧状をなしている。
この連通溝94は、摺動内径部30の上端部に、連通溝94の上端Qがシール周溝43の溝底部よりも内径側に位置するように、またこの上端部を大径穴部40の上端部までの深さ具体的には大径穴部40の内周面の上端部と一致する深さまで削るように形成されている。具体的に、この連通溝94は、摺動内径部30の半径方向に沿って斜め上方向に形成されており、その一端部が摺動内径部30の上端部を若干越え、その他端部が摺動内径部30の側端部を若干越え、その中間部がこれら上端部と側端部との間の90度の全範囲で延在するように、鉛直上方に対し45度の角度方向に斜めに形成されている。この連通溝94は、その最も深さの深い最深位置Pが、シール周溝43の溝底部よりもシリンダ径方向外側までくるように形成され、しかも、大径穴部40の上端部を通る接線Sよりも下側に配置されるように形成されている。この連通溝94はシリンダ軸方向において摺動内径部30を横断し、しかも若干大径穴部40にかかる位置まで形成されている。また、連通溝94の上端Qは、摺動内径部30の上端を通る接線Tよりも上側に配置されるように形成されている。
同様に、シリンダ本体15のシール周溝47と大径穴部41との間にある摺動内径部35には、一端側がシール周溝47内に開口するとともに他端側が大径穴部41内に開口する連通溝96が、シリンダ径方向外側に凹むように形成されている。この連通溝96は、大径穴部41に形成されたプライマリ吐出路27とシール周溝47とをプライマリ圧力室84を介して連通させるものである。この連通溝96も、摺動内径部35より小径であって摺動内径部35および大径穴部41の軸つまりシリンダ軸と平行な軸を中心とした円弧状をなしている。
この連通溝96も、摺動内径部35の上端部に、連通溝96の上端Qがシール周溝47の溝底部よりも内径側に位置するように、またこの上端部を大径穴部41の上端部までの深さ具体的には大径穴部41の内周面の上端部と一致する深さまで削るように形成されている。具体的に、この連通溝96は、摺動内径部35の半径方向に沿って斜め上方向に形成されており、その一端部が摺動内径部35の上端部を若干越え、その他端部が摺動内径部35の側端部を若干越え、その中間部がこれら上端部と側端部との間の90度の全範囲で延在するように、鉛直上方に対し45度の角度方向に斜めに形成されている。この連通溝96は、その最も深さの深い最深位置Pが、シール周溝47の溝底部よりもシリンダ径方向外側までくるように形成され、しかも、大径穴部41の上端部を通る接線Sよりも下側に配置されるように形成されている。この連通溝96はシリンダ軸方向において摺動内径部35を横断し、しかも若干大径穴部41にかかる位置まで形成されている。なお、連通溝94および連通溝96はシリンダ円周方向において同位置に同じ深さで形成されている。また、連通溝96の上端Qは、摺動内径部35の上端を通る接線Tよりも上側に配置されるように形成されている。
以上に述べた本実施形態のマスタシリンダ11によれば、シリンダ本体15内のセカンダリピストン19側において、セカンダリ吐出路26とシール周溝43とを接続させる連通溝94を、シール周溝43の溝底部よりもシリンダ径方向外側まで形成することで、空気抜き時に、ピストンシール51の外周とシール周溝43の溝底部との隙間および連通溝94を介してブレーキ液を十分に補給できる。その上、セカンダリピストン19を摺動可能に挿入させる摺動内径部30のシール周溝43に対し反対側に摺動内径部30と同軸でこの摺動内径部30よりも大径の大径穴部40を形成する構造であるため、シール周溝43と大径穴部40とを連通させる長さの連通溝94を形成すれば良く、連通溝94の加工長さを短くすることができる。したがって、コスト増を抑制することができる。しかも、シール周溝43と大径穴部40とを連通させる連通溝94が、摺動内径部30の上端部については大径穴部40の上端部までの深さで形成されているため、シール周溝43に生じるエア溜まりの下端位置を大径穴部40の上端位置まで上げることができるとともに、連通溝94の上部における大径穴部40よりも高い部分が高くなり過ぎることを防止できる。したがって、シール周溝43の上部に生じるエア溜まりを低減できるとともに、連通溝94の上部に生じる図3に網掛けで示すエア溜まり98を低減できる。
具体的には、連通溝94が、摺動内径部30の半径方向に沿って斜め上方向に形成されており、連通溝94の最も深さの深い位置Pが、大径穴部40の上端部を通る接線Sよりも下側に配置されているため、確実に、シール周溝43および連通溝94に生じるエア溜まりを低減した上で連通溝94の流路断面積を確保できる。
実際に、図4(a)に示すように連通溝94を鉛直に対し斜め45度の方向に形成すると、シール周溝43の径を32mm、摺動内径部30の径を25.5mm、大径穴部40の径を27.4mmとした場合に、連通溝94の上部とシール周溝43の上部とに生じる網掛けで示すエア溜まり98の体積は113mmであり、図4(b)に示すように連通溝94を鉛直上方に形成した場合に生じる網掛けで示すエア溜まり98の体積191mm、図4(c)に示すように連通溝94の全体が大径穴部40の上端部よりも下側となるように例えば連通溝94を鉛直下方に形成した場合に生じる網掛けで示すエア溜まり98の体積160mmよりも、低減できることがわかる。
同様に、シリンダ本体15内のプライマリピストン18側において、プライマリ吐出路27とシール周溝47とを接続させる連通溝96を、シール周溝47の溝底部よりもシリンダ径方向外側まで形成することで、空気抜き時に、ピストンシール56の外周とシール周溝47の溝底部との隙間および連通溝96を介してブレーキ液を十分に補給できる。その上、プライマリピストン18を摺動可能に挿入させる摺動内径部35のシール周溝47に対し反対側に摺動内径部35と同軸でこの摺動内径部35よりも大径の大径穴部41を形成する構造であるため、シール周溝47と大径穴部41とを連通させる長さの連通溝96を形成すれば良く、連通溝96の加工長さを短くすることができる。したがって、コスト増を抑制することができる。しかも、シール周溝47と大径穴部41とを連通させる連通溝96が、摺動内径部35の上端部において大径穴部41の上端部までの深さで形成されているため、シール周溝47に生じるエア溜まりの下端位置を大径穴部41の上端位置まで上げることができるとともに、連通溝96の上部における大径穴部41よりも高い部分が高くなり過ぎることを防止できる。したがって、シール周溝47の上部に生じるエア溜まりを低減できるとともに、連通溝96の上部に生じる図3に網掛けで示すエア溜まり98を低減できる。
具体的には、連通溝96が、摺動内径部35の半径方向に沿って斜め上方向に形成されており、連通溝96の最も深さの深い位置Pが、大径穴部41の上端部を通る接線Sよりも下側に配置されているため、確実に、シール周溝47および連通溝96に生じるエア溜まりを低減した上で連通溝96の流路断面積を確保できる。
なお、連通溝94,96は、摺動内径部30,35の上端部において大径穴部40,41までの深さで形成されていれば良く、例えば、流路断面積が上記よりも小さくて済む場合には、図5にセカンダリ側を例示するように、摺動内径部30の上端部のみに大径穴部40までの深さで連通溝99を形成するようにしても良い。
本発明の一実施形態のマスタシリンダを示すシリンダ軸方向に沿う縦断面図である。 本発明の一実施形態のマスタシリンダにおけるシリンダ本体を示すシリンダ軸方向に沿う縦断面図である。 本発明の一実施形態のマスタシリンダにおけるシリンダ本体を示す図2におけるX−X線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態のマスタシリンダおよび他のディスクブレーキにおけるシリンダ本体を示す軸直交断面図である。 本発明の一実施形態のマスタシリンダにおけるシリンダ本体の別の例を示す軸直交断面図である。 マスタシリンダのシリンダ本体を示すシリンダ軸方向に沿う縦断面図である。 マスタシリンダのシリンダ本体を示す図6におけるY−Y線に沿う断面図である。
符号の説明
11 マスタシリンダ
12 リザーバ
15 シリンダ本体
18 プライマリピストン(ピストン)
19 セカンダリピストン(ピストン)
26 セカンダリ吐出路(吐出路)
27 プライマリ吐出路(吐出路)
30,35 摺動内径部
40,41 大径穴部
43,47 シール周溝(周溝)
51,56 ピストンシール
53 セカンダリ補給路(補給路)
58 プライマリ補給路(補給路)
68 セカンダリ圧力室(圧力室)
84 プライマリ圧力室(圧力室)
94,96 連通溝

Claims (6)

  1. ブレーキ液の吐出路とリザーバに連通する補給路とを有する有底筒状のシリンダ本体と、該シリンダ本体内の摺動内径部に摺動可能に挿入され、該シリンダ本体との間で前記吐出路に液圧を供給する圧力室を形成するピストンと、前記シリンダ本体に形成された周溝内に設けられ内周が前記ピストンに摺接して前記補給路と前記圧力室との間を密封可能なピストンシールとを有するマスタシリンダであって、
    前記シリンダ本体には、前記摺動内径部の前記周溝に対し反対側に前記摺動内径部と同軸で該摺動内径部よりも大径の大径穴部が形成されており、
    前記摺動内径部の上端部には、前記周溝と前記大径穴部とを連通させる1つの連通溝が前記大径穴部よりも深く形成され、前記連通溝は、その上端が前記周溝の底若しくは底部よりも内径側に位置し、最も深さの深い位置が前記大径穴部の上端部を通る接線上若しくは該接線よりも下側に配置されていることを特徴とするマスタシリンダ。
  2. ブレーキ液の吐出路とリザーバに連通する補給路とを有する有底筒状のシリンダ本体と、該シリンダ本体内の摺動内径部に摺動可能に挿入され、該シリンダ本体との間で前記吐出路に液圧を供給する圧力室を形成するピストンと、前記シリンダ本体に形成された周溝内に設けられ内周が前記ピストンに摺接して前記補給路と前記圧力室との間を密封可能なピストンシールとを有するマスタシリンダであって、
    前記シリンダ本体には、前記摺動内径部の前記周溝に対し反対側に前記摺動内径部と同軸で該摺動内径部よりも大径の大径穴部が形成されており、
    前記摺動内径部の上端部には、前記周溝と前記大径穴部とを連通させる1つの連通溝が前記大径穴部よりも深く形成され、前記連通溝は、その上端が前記周溝の底若しくは底部よりも内径側に位置するとともに前記摺動内径部の上端部を通る接線よりも上側に配置され、最も深さの深い位置が前記大径穴部の上端部を通る接線上若しくは該接線よりも下側に配置されていることを特徴とするマスタシリンダ。
  3. 前記連通溝は、前記摺動内径部の半径方向に沿って斜め上方向に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のマスタシリンダ。
  4. 前記ピストンが、前記シリンダ本体の開口部側に挿入されるプライマリピストンと、該プライマリピストンよりも前記シリンダ本体の底部側に挿入されるセカンダリピストンと、からなり、
    前記圧力室が、一の前記大径穴部を含む前記シリンダ本体、前記プライマリピストン及び前記セカンダリピストンで囲まれるプライマリ圧力室と、他の前記大径穴部を含む前記シリンダ本体及び前記セカンダリピストンで囲まれるセカンダリ圧力室と、からなり、
    また、前記補給路が、前記プライマリ圧力室に連通可能なプライマリ補給路と、前記セカンダリ圧力室に連通可能なセカンダリ補給と、からなり、
    前記連通溝は、前記プライマリ圧力室と前記プライマリ補給路との間の摺動内径部、及び前記セカンダリ圧力室と前記セカンダリ補給路との間の摺動内径部に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のマスタシリンダ。
  5. ブレーキ液の吐出路とリザーバに連通する補給路とを有する有底筒状のシリンダ本体と、該シリンダ本体内の摺動内径部に摺動可能に挿入され、該シリンダ本体との間で前記吐出路に液圧を供給する圧力室を形成するピストンと、前記シリンダ本体に形成された周溝内に設けられ内周が前記ピストンに摺接して前記補給路と前記圧力室との間を密封可能なシールとを有するマスタシリンダであって、
    前記シリンダ本体には、前記摺動内径部と同軸で該摺動内径部よりも大径の大径穴部が形成されており、
    前記シリンダ本体の前記摺動内径部の上端部には、前記周溝と前記大径穴部とを連通させる1つの連通溝が前記大径穴部よりも深く形成され、
    前記連通溝は、その上端が前記周溝の底若しくは底部よりも内径側に位置し、最も深さの深い位置が、前記大径穴部の上端部を通る接線上若しくは該接線よりも下側に配置されていることを特徴とするマスタシリンダ。
  6. 前記連通溝は、前記シリンダ本体の軸と平行な軸を中心とした円弧状をなしていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載のマスタシリンダ。
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