JP4668125B2 - マスタシリンダ - Google Patents

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Description

本発明は、車両のブレーキ装置にブレーキ液を供給するマスタシリンダに関する。
車両のブレーキ装置にブレーキ液を供給するマスタシリンダの従来のものとして、ブレーキ液の吐出路および補給路を形成するようにシリンダ本体にスリーブを組み合わせて構成されたシリンダと、このシリンダ内に摺動可能に挿入され、このシリンダとの間で吐出路に液圧を供給する圧力室を形成するピストンと、シリンダとピストンとの間に配置されて補給路と圧力室との間を密封可能なピストンシールとを有するものがある(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1のマスタシリンダのように、シリンダ本体にスリーブを組み合わせてシリンダを構成すると、当然のことながら、部品点数が多くなってしまうという問題があった。このため、シリンダのスリーブを廃止しシリンダ本体に直接ピストンを嵌挿させる構造のマスタシリンダが提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2000−108878号公報 米国特許第4524585号明細書
上記特許文献2のようにスリーブを廃止しシリンダ本体に直接ピストンを嵌挿させるマスタシリンダにおいては、部品点数を低減することができる。ところで、このものでは、シリンダ本体内の圧力室とブレーキ液の吐出路またはピストンシールを収容する周溝との間を連通するため、シリンダ本体の内周面に、その軸線方向に長く延びる数条の半円形状の連通溝(縦溝)を設けるようにしている。しかし、これらの連通溝は、シリンダ本体の内周面の中心線から偏心しているため、連通溝をシリンダ本体の内周面にその軸線方向に長く延ばして形成することは加工上難しいという問題があった。
本発明は、例えスリーブを廃止した構造を採用しても、シリンダ本体内の圧力室とブレーキ液の吐出路またはピストンシールを収容する周溝との間を連通するため、シリンダ本体の内周面に施す加工を容易に行なうことができるマスタシリンダの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ブレーキ液の吐出路とリザーバに連通する補給路とを有する有底筒状に一部材で構成されるシリンダ本体と、該シリンダ本体の内周面に直接摺動可能に挿入され、該シリンダ本体との間で前記吐出路に液圧を供給する圧力室を形成するピストンと、前記シリンダ本体の内周面に形成された周溝内に設けられ内周が前記ピストンに摺接して前記補給路と前記圧力室との間を密封可能なピストンシールとを有するマスタシリンダにおいて、前記シリンダ本体の前記圧力室を形成する部分には、該シリンダ本体の内周面から外径側に凹む環状の大径溝が形成され、前記ブレーキ液の吐出路は前記環状の大径溝に連通する位置に形成され、前記シリンダ本体の内周面には、前記周溝と前記環状の大径溝とを結ぶ連通溝が外径側に凹んで形成されてなり、前記ピストンシールは、円環状の基部と、該基部の外周側から延出して前記シリンダ本体の前記周溝に当接する外周リップ部と、前記基部の内周側から延出して前記外周リップ部よりも径方向厚さが大きく形成され前記ピストンの外周面に常時摺接する内周リップ部とからなり、前記圧力室の液圧が前記リザーバの液圧よりも低いときに、外周リップ部が前記周溝から離間して前記リザーバから前記ピストンシールの基部と前記周溝との間および前記外周リップ部と前記周溝との間を介して前記圧力室へブレーキ液が流れるように前記連通溝の深さ寸法が前記内周リップ部の径方向厚さよりも大きく設定されていることを特徴としている。
このように、シリンダ本体内の圧力室を形成する部分には、シリンダ本体の内周面から外径側に凹む環状の大径溝が形成され、ブレーキ液の吐出路は環状の大径溝に連通する位置に形成され、シリンダ本体の内周面には、周溝と環状の大径溝とを直線状に結ぶ連通溝が外径側に凹んで形成されているため、シリンダ本体の内周面から外径側に凹む環状の大径溝を形成した分だけ、周溝と環状の大径溝とを直線状に結ぶ連通溝をその軸線方向において短くでき、これにより、連通溝の加工を容易にできる。
また、前記連通溝は、前記シリンダ本体の内周面の上部に形成されていることが望ましい。
また、前記外周リップ部の延出長さは、前記内周リップ部の延出長さよりも短くなっていることが望ましい。
さらに、前記ピストンシールの基部における前記内周リップ部および前記外周リップ部の延出方向に対し反対側の面に径方向に沿って直線状に延在する溝が形成されていることが望ましい。
以上説明したように、本発明によれば、シリンダ本体内の圧力室を形成する部分には、シリンダ本体の内周面から外径側に凹む環状の大径溝が形成され、ブレーキ液の吐出路は環状の大径溝に連通する位置に形成され、シリンダ本体の内周面には、周溝と環状の大径溝とを直線状に結ぶ連通溝が外径側に凹んで形成されているため、シリンダ本体の内周面から外径側に凹む環状の大径溝を形成した分だけ、周溝と環状の大径溝とを結ぶ連通溝をその軸線方向において短くでき、これにより、連通溝の加工を容易にできる。
本発明の第1実施形態を図1〜図6を参照して説明する。
図1中符号11は、図示せぬブレーキブースタを介して導入されるブレーキペダルの操作量に応じた力でブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダを示しており、このマスタシリンダ11には、その上側にブレーキ液を給排するリザーバRが取り付けられる。
マスタシリンダ11は、底部13と筒部14とを有するとともに横方向に沿って配置される有底筒状のシリンダ本体15と、このシリンダ本体15の開口部16側(図における右側)に摺動可能に挿入されるプライマリピストン18と、シリンダ本体15のプライマリピストン18よりも底部13側(図における左側)に摺動自在に挿入されるセカンダリピストン19とを有するタンデムタイプのものである。
シリンダ本体15には、底部13の内側に、軸線方向に突出する係止突出部21が形成されている。
また、シリンダ本体15には、半径方向外側に突出しかつ軸線方向に延在する取付台部22が一体に形成されており、この取付台部22の軸線方向における前後両側にリザーバRを取り付けるための取付穴24,25が、互いに筒部14の円周方向における位置を一致させて形成されている。ここで、取付穴24,25の内側にはリザーバRを嵌合させるとともにこのリザーバRとの隙間を密封するための取付シール26,27が嵌合されている。
シリンダ本体15の内周面28には、筒部14の軸線方向における位置をずらして複数具体的には4カ所の外径側に凹む環状のシール周溝30〜33が形成されている。
最もシリンダ本体15の底部13側にあるシール周溝(周溝)30は、底部13側の取付穴24の底部13側に近接して形成されており、このシール周溝30にピストンシール35が嵌合されている。シリンダ本体15におけるシール周溝30よりも開口部16側には、底部13側の取付穴24から穿設される連通穴36を筒部14内に開口させるように、筒部14の内周面28から外径側に凹む環状の開口溝37が形成されている。ここで、この開口溝37と連通穴36とが、シリンダ本体15とリザーバRとを連通可能に結ぶとともにリザーバRに常時連通するセカンダリ補給路(補給路)38を主に構成している。
そして、シリンダ本体15における上記開口溝37のシール周溝30に対し反対側つまり開口部16側にシール周溝31が形成されており、このシール周溝31に区画シール40が嵌合されている。ここで、筒部14の内周面28には、シール周溝30から底部13側に直線状に延出する連通溝41が外径側に凹むように形成されている。また、シリンダ本体15におけるシール周溝31の開口部16側には、筒部14の内周面28から外径側に凹む環状の大径溝42が形成されている。この環状の大径溝42は、図1から明らかなようにシリンダ本体15の内周面28の中心線とほぼ同心とされており、通常の穴加工により形成することができる。
シリンダ本体15における上記大径溝42よりも開口部16側にシール周溝(周溝)32が形成されており、このシール周溝32にピストンシール45が嵌合されている。シリンダ本体15におけるこのシール周溝32の開口部16側には、開口部16側の取付穴25から穿設される連通穴46を筒部14内に開口させるように、筒部14の内周面28から外径側に凹む環状の開口溝47が形成されている。ここで、この開口溝47と連通穴46とが、シリンダ本体15とリザーバRとを連通可能に結ぶとともにリザーバRに常時連通するプライマリ補給路(補給路)48を主に構成している。また、筒部14の内周面28には、シール周溝32と大径溝42とを直線状に結ぶ連通溝49が外径側に凹んで形成されている。
そして、シリンダ本体15における上記開口溝47のシール周溝32に対し反対側つまり開口部16側にシール周溝33が形成されており、このシール周溝33に区画シール50が嵌合されている。
シリンダ本体15の筒部14の側部には、ブレーキ液を図示せぬブレーキ装置に供給するための図示せぬブレーキ配管が取り付けられるプライマリ吐出路(吐出路)53およびセカンダリ吐出路(吐出路)52が形成されている。なお、これらプライマリ吐出路53およびセカンダリ吐出路52は、互いに筒部14の円周方向における位置を一致させた状態で軸線方向における位置をずらして形成されており、一方のセカンダリ吐出路52は底部13とシール周溝30との間であって底部13の近傍となる位置に形成されており、他方のプライマリ吐出路53は、大径溝42におけるシール周溝31の近傍となる位置に形成されている。
シリンダ本体15の底部13側に嵌合されるセカンダリピストン19は、円筒部55と、円筒部55の軸線方向における一側に形成された底部56とを有する有底円筒状をなしており、その円筒部55をシリンダ本体15の底部13側に配置した状態でシリンダ本体15内に挿入されている。底部56の円筒部55に対し反対側には、軸線方向に突出する係止突出部57が形成されている。また、底部56の円筒部55側には円筒部55の内径よりも小径の小径内周部58が形成されている。さらに、円筒部55の底部56に対し反対側の端部の外周側には、他の部分よりも径が若干小さい環状の段部59が形成されている。さらに、円筒部55の段部59には、その底部56側に径方向に貫通するポート60が複数放射状に形成されている。
ここで、シリンダ本体15の底部13および筒部14の底部13側とセカンダリピストン19とで囲まれた部分が、セカンダリ吐出路52に液圧を供給するセカンダリ圧力室63となっている。そして、シリンダ本体15の底部13側のシール周溝30に設けられたピストンシール35は、内周がセカンダリピストン19の外周側に摺接してセカンダリ補給路38とセカンダリ圧力室63との間を密封可能、つまり、セカンダリ圧力室63と、セカンダリ補給路38およびリザーバRとの連通を遮断可能となっている。
第1実施形態において、このセカンダリ側のピストンシール35は、図2〜図4に示すように、円環状の基部65と、基部65の内周側から基部65の軸線方向にほぼ沿って延出する円環状の内周リップ部66と、基部65の外周側から内周リップ部66と同側に延出する円環状の外周リップ部67とを有している(図2〜図5においては、セカンダリ側のピストンシール35に対応する構成の符号を括弧無しで、後述するプライマリ側のピストンシール45に対応する構成の符号を括弧付きで示している)。
ピストンシール35は、図2に示すように、内周リップ部66においてセカンダリピストン19の外周面に摺接することになり、外周リップ部67においてシリンダ本体15のシール周溝30の底面69に当接する。ここで、ピストンシール35は、図3に示すように、外部からの規制を受けない状態においては、内周リップ部66が基部65に対し反対側ほど径が小さくなるようにテーパ状をなしており、外周リップ部67が基部65に対し反対側ほど径が大きくなるようにテーパ状をなしている。
そして、ピストンシール35は、図2に示すように、内周リップ部66の内側にセカンダリピストン19が嵌合されると内周リップ部66はほぼ全長にわたって基部65の軸線方向に沿う状態となってセカンダリピストン19に対し摺動可能な状態で密着する。また、この状態で、基部65はセカンダリピストン19側に寄った状態でシール周溝30のシリンダ開口部16側の対向面70に当接している。さらに、この状態で、外周リップ部67はその基部65側がシール周溝30の底面69に対し離間しており、基部65に対し反対側がテーパ状に広がってシール周溝30の底面69に当接可能となっている。なお、外周リップ部67の延出長さは内周リップ部66の延出長さより短くされており、外周リップ部67の延出先端はシール周溝30のシリンダ底部13側の通路面71に対し常時離間している。
ピストンシール35には、基部65における内周リップ部66および外周リップ部67の延出方向に対し反対側の背面72に、径方向に沿って内周側から外周側まで直線状に延在する連通路形成溝73が、図4に示すように、複数等ピッチで放射状に形成されている。この連通路形成溝73により、基部65とこの基部65に近接し対向するシール周溝30の対向面70との間に、基部65が対向面70に当接しても基部65の内周側と外周側とを連通させる連通路74を形成している。ここで、連通路形成溝73は、それぞれ基部65からさらに外周リップ部67の外周面の途中位置まで延在するように形成されている。そして、シリンダ本体15のセカンダリ補給路38が、シリンダ本体15とセカンダリピストン19との隙間75と連通路74とを介して外周リップ部67とシール周溝30の底面69との隙間76の基部65側に連通する。
図1に示すように、セカンダリピストン19とシリンダ本体15の底部13との間には、図示せぬブレーキペダル側(図1における右側)から入力がない初期状態(このときの各部の位置を初期位置と以下称す)でこれらの間隔を決めるセカンダリピストンスプリング78が設けられている。このセカンダリピストンスプリング78は一端側がシリンダ底部13の係止突出部21を内側に配置することで係止されており、他端側がセカンダリピストン19の円筒部55内を通って底部56の小径内周部58に係止されている。
シリンダ本体15の開口部16側に嵌合されるプライマリピストン18は、第1円筒部80と、第1円筒部80の軸線方向における一側に形成された底部81と、底部81の第1円筒部80に対し反対側に形成された第2円筒部82とを有する形状をなしており、その第1円筒部80をシリンダ本体15内のセカンダリピストン19側に配置した状態でシリンダ本体15内に挿入されている。ここで、第2円筒部82の内側には図示せぬブレーキブースタの出力軸が挿入され、この出力軸が底部81を押圧する。
第1円筒部80の底部81に対し反対側の端部の外周側は、他の部分よりも径が若干小さい環状の凹部83が形成されている。さらに、第1円筒部80の凹部83には、その底部81側に径方向に貫通するポート84が複数放射状に形成されている。
ここで、シリンダ本体15の筒部14の開口部16側とプライマリピストン18とセカンダリピストン19とで囲まれた部分が、プライマリ吐出路53に液圧を供給するプライマリ圧力室86となっている。そして、シリンダ本体15のシール周溝32に設けられたピストンシール45は、内周がプライマリピストン18の外周側に摺接してプライマリ補給路48とプライマリ圧力室86との間を密封可能、つまり、プライマリ圧力室86と、プライマリ補給路48およびリザーバRとの連通を遮断可能となっている。
第1実施形態において、このピストンシール45は、図2〜図5に示すように、上記ピストンシール35と同一のものとされている(図2〜図5においては、ピストンシール45に対応する構成の符号を括弧付きで示している)。つまり、ピストンシール45も、円環状の基部65と、基部65の内周側から基部65の軸線方向にほぼ沿って延出する円環状の内周リップ部66と、基部65の外周側から内周リップ部66と同側に延出する円環状の外周リップ部67とを有している。
ピストンシール45は、図2に示すように、内周リップ部66においてプライマリピストン18の外周面に摺接することになり、外周リップ部67においてシリンダ本体15のシール周溝32の底面69に当接する。ここで、ピストンシール45は、外部からの規制を受けない状態においては、図3に示すように、内周リップ部66が基部65に対し反対側ほど径が小さくなるようにテーパ状をなしており、外周リップ部67が基部65に対し反対側ほど径が大きくなるようにテーパ状をなしている。
そして、図2に示すように、内周リップ部66の内側にプライマリピストン18が嵌合されると内周リップ部66はほぼ全長にわたって基部65の軸線方向に沿う状態となってプライマリピストン18に摺接可能に密着する。また、この状態で、基部65はプライマリピストン18側に寄った状態でシール周溝32のシリンダ開口部16側の対向面70に当接している。さらに、この状態で、外周リップ部67はその基部65側がシール周溝32の底面69に対し離間しており、基部65に対し反対側がテーパ状に広がってシール周溝32の底面69に当接可能となっている。なお、外周リップ部67の延出長さは内周リップ部66の延出長さより短くされており、外周リップ部67の延出先端はシール周溝32のシリンダ底部13側の通路面71に対し常時離間している。
ピストンシール45には、基部65における内周リップ部66および外周リップ部67の延出方向に対し反対側の背面72に、径方向に沿って直線状に延在する連通路形成溝73が、図4に示すように複数等ピッチで放射状に形成されており、これにより、基部65とこの基部65に近接して対向するシール周溝32の対向面70との間に、基部65がシール周溝32に当接しても基部65の内周側と外周側とを連通させる連通路74を形成している。ここで、連通路形成溝73は、それぞれ基部65からさらに外周リップ部67の外周面の途中位置まで延在するように形成されている。そして、シリンダ本体15のプライマリ補給路48が、シリンダ本体15とプライマリピストン18との隙間75と連通路74とを介して外周リップ部67とシール周溝32の底面69との隙間76の基部65側に連通する。
図1に示すように、シール周溝31に設けられた区画シール40は、セカンダリピストン19に摺接してセカンダリ圧力室63とプライマリ圧力室86との間を常時密封させることになり、シール周溝33に設けられた区画シール50は、プライマリピストン18に摺接してプライマリ圧力室86を外気に対し常時密閉させる。
セカンダリピストン19とプライマリピストン18との間には、図示せぬブレーキペダル側(図1における右側)から入力がない初期状態でこれらの間隔を決めるプライマリピストンスプリング88および間隔調整部89が設けられている。つまりプライマリピストンスプリング88がセカンダリピストン19とプライマリピストン18とを離間方向に付勢するとともに、間隔調整部89がセカンダリピストン19とプライマリピストン18との設定間隔を超えた離間を規制する。ここで、間隔調整部89は、セカンダリピストン19の底部56に当接するリテーナ91とプライマリピストン18の底部81に当接するリテーナ92とリテーナ91に固定されかつリテーナ92に対し所定範囲のみ摺動可能に保持される軸部93とを有しており、両側のリテーナ91,92間にプライマリピストンスプリング88が介装されている。なお、リテーナ91はセカンダリピストン19の係止突出部57に係止されている。
ここで、図2に示すように、セカンダリ側のピストンシール35はセカンダリ圧力室63の液圧がセカンダリ補給路38側つまりリザーバR側の液圧以上の場合に、外周リップ部67が圧力で外径側に押し広げられてシール周溝30の底面69に密着することで、セカンダリ圧力室63と、セカンダリ補給路38およびリザーバRとの連通を遮断する。他方、セカンダリ圧力室63の液圧が、セカンダリ補給路38側つまりリザーバR側の液圧より低い場合には、外周リップ部67が液圧で内径側に押し縮められてシール周溝30の底面69から離間することで、セカンダリ圧力室63と、セカンダリ補給路38およびリザーバRとを連通させてセカンダリ圧力室63へのリザーバRからの液補給を可能とする。
同様に、プライマリ側のピストンシール45は、プライマリ圧力室86の液圧がプライマリ補給路48およびリザーバR側の液圧以上の場合に、外周リップ部67が圧力で外径側に押し広げられてシール周溝32の底面69に密着することで、プライマリ圧力室86と、プライマリ補給室48およびリザーバRとの連通を遮断する。他方、プライマリ圧力室86の液圧が、プライマリ補給路48およびリザーバR側の液圧より低い場合には、外周リップ部67が液圧で内径側に押し縮められてシール周溝32の底面69から離間することで、プライマリ圧力室86と、プライマリ補給路48およびリザーバRとを連通溝49を介して連通させてプライマリ圧力室86へのリザーバRからの液補給を可能とする。
次に、上記マスタシリンダの作動について説明する。
上記初期位置にあるとき、図1に示すように、プライマリピストン18は、ポート84をプライマリ補給路48に連通させており、その結果、プライマリ圧力室86をリザーバRに連通させている。
この状態からブレーキの操作入力があってプライマリピストン18がシリンダ本体15の底部13側に移動しポート84がピストンシール45よりも底部13側に位置すると、プライマリ圧力室86の液圧がリザーバR側の液圧以上となって、ピストンシール45が外周リップ部67でシール周溝32の底面69に密着し、プライマリ圧力室86と、プライマリ補給路48およびリザーバRとの連通を遮断することになり、これにより、さらにプライマリピストン18がシリンダ底部13側に移動することでプライマリ圧力室86から大径溝42およびプライマリ吐出路53を介して図示せぬブレーキ装置にブレーキ液を供給する。
他方、この状態からブレーキの操作入力が解除され、プライマリ圧力室86の液圧が、プライマリ補給路48およびリザーバR側の液圧より低くなると、ピストンシール45の外周リップ部67が液圧で内径側に押し縮められてシール周溝32の底面69から離間することになり、シリンダ本体15とプライマリピストン18との隙間75とピストンシール45の背面72側の連通路74とを介して外周リップ部67とシール周溝32との隙間76の基部65側に連通していたシリンダ本体15のプライマリ補給路48が、連通溝49を介してプライマリ圧力室86に連通し、リザーバRからブレーキ液をプライマリ圧力室86に補給する(図5において補給路からのブレーキ液の流れを太線矢印で示す)。これにより、プライマリピストン18が即座にシリンダ開口部16側に戻ることになる。
また、上記初期位置にあるとき、セカンダリピストン19は、セカンダリ補給路38をポート60を介してセカンダリ圧力室63に連通させており、その結果、セカンダリ圧力室63をリザーバRに連通させている。
この状態から、ブレーキの操作入力があってプライマリピストン18が底部13側に移動することでプライマリピストンスプリング88を介して押圧されてセカンダリピストン19がシリンダ本体15の底部13側に移動しポート60がピストンシール35よりもシリンダ本体15の底部13側に位置すると、セカンダリ圧力室63の液圧がリザーバR側の液圧以上となって、ピストンシール35が外周リップ部67でシール周溝30の底面69に密着し、セカンダリ圧力室63と、セカンダリ補給路38およびリザーバRとの連通を遮断することになり、これにより、さらにセカンダリピストン19がシリンダ底部13側に移動することでセカンダリ圧力室63からセカンダリ吐出路52を介して図示せぬブレーキ装置にブレーキ液を供給する。
他方、この状態からブレーキの操作入力が解除され、セカンダリ圧力室63の液圧が、セカンダリ補給路38およびリザーバR側の液圧より低くなると、ピストンシール35の外周リップ部67が液圧で内径側に押し縮められてシール周溝30の底面69から離間することになり、シリンダ本体15とセカンダリピストン19との隙間75とピストンシール35の背面72側の連通路74とを介して外周リップ部67とシール周溝30との隙間76の基部65側に常時連通していたシリンダ本体15のセカンダリ補給路38が、連通溝41を介してセカンダリ圧力室63に連通し、リザーバRからブレーキ液をセカンダリ圧力室63に補給する(図5において補給路からのブレーキ液の流れを太線矢印で示す)。これにより、セカンダリピストン19が即座にシリンダ開口部16側に戻ることになる。
以上に述べた第1実施形態のマスタシリンダによれば、円環状の基部65と基部65の内周側から延出してピストン18,19の外周面に摺接する内周リップ部66と基部65の外周側から延出してシリンダ本体15のシール周溝30,32に当接する外周リップ部67とからなるピストンシール35,45の基部65と、この基部65に近接して対向するシール周溝30,32との間に基部65の内周側と外周側とを連通させる連通路74を形成してなるため、補給路38,48からのブレーキ液が、シリンダ本体15の内周面28とピストン18,19との隙間75からシール周溝30,32とピストンシール35,45の基部65との間の上記連通路74を介してピストンシール35,45の外周リップ部67とシール周溝30,32との隙間76に良好に流れることになる。よって、ブレーキ解除時つまりピストン18,19の戻り時に液補給が十分にできる。したがって、スリーブを廃止した構造としても、ブレーキ解除時にピストン18,19を即座に戻すことができる。
また、ピストンシール35,45の基部65における内周リップ部66および外周リップ部67の延出方向に対し反対側の背面72の連通路形成溝73により連通路74が形成されているため、シリンダ本体15のシール周溝30,32側に連通路を形成する場合に比して低コストで連通路を形成することができる。したがって、コスト増を抑制することができる。
なお、図6に示すように、ピストンシール35,45の基部65における内周リップ部66および外周リップ部67の延出方向に対し反対側の背面72に複数の連通路形成突起95を円周方向に等ピッチで形成することで、これら連通路形成突起95の間に連通路74を形成しても、同様の効果が得られる。また、これに合わせて、連通路形成突起95の間に上記した連通路形成溝73を形成しても良い。
また、図示は略すが、ピストンシール35,45の基部65とシール周溝30,32の対向面70との間に軸方向に凹凸をなすウエーブワッシャを介在させて連通路を形成しても、同様の効果が得られる。
ここで、ピストンシール35,45の基部65を外径側ほど外周リップ部67および内周リップ部66の延出方向前方に位置するようにテーパ状に傾斜させても良い。このように基部65を傾斜させれば、補給路38,48側の液圧が圧力室63,86側の液圧より低くなった場合の外周リップ部67のシール周溝30,32に対する離間を容易にすることができる。
次に、本発明の第2実施形態を図7および図8を参照して第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第2実施形態においては、第1実施形態の連通路74は設けられておらず、それに換えて、セカンダリ側のピストンシール35の外周リップ部67の基部65側とシール周溝30との間に形成される隙間76とリザーバRとを連通させるリリーフポート(通路)101がシリンダ本体15に穿設されており、プライマリ側のピストンシール45の外周リップ部67の基部65側とシール周溝32との間に形成される隙間76とリザーバRとを連通させるリリーフポート(通路)102がシリンダ本体15に穿設されている(図8においては、セカンダリ側のピストンシール35に対応する構成の符号を括弧無しで、後述するプライマリ側のピストンシール45に対応する構成の符号を括弧付きで示している)。
リリーフポート101は、シール周溝30の底面69と取付穴24とに開口してシリンダ本体15に穿設されており、シール周溝30側が小径で取付穴24側が大径の段付き形状をなしている。リリーフポート102は、シール周溝32の底面69と取付穴25とに開口してシリンダ本体15に穿設されており、シール周溝32側が小径で取付穴25側が大径の段付き形状をなしている。
このような構成の第2実施形態によれば、ピストンシール35,45の外周リップ部67の基部65側とシール周溝30,32との間に形成される隙間76をリザーバRに連通させるリリーフポート101,102がシリンダ本体15に穿設されているため、補給路38,48からのブレーキ液が、上記リリーフポート101,102を介してピストンシール35,45の外周リップ部67とシール周溝30,32との隙間76に良好に流れることになる。よって、ブレーキ解除時つまりピストン18,19の戻り時に液補給が十分にできる。したがって、第1実施形態と同様、スリーブを廃止した構造としても、ブレーキ解除時にピストン18,19を即座に戻すことができる。
本発明の第1実施形態のマスタシリンダを示す側断面図である。 本発明の第1実施形態のマスタシリンダにおけるピストンシールおよびその周辺部を示す部分拡大側断面図である。 本発明の第1実施形態のマスタシリンダにおけるピストンシールを示す部分拡大側断面図である。 本発明の第1実施形態のマスタシリンダにおけるピストンシールを示す背面図である。 本発明の第1実施形態のマスタシリンダにおけるピストンシールおよびその周辺部を示す部分拡大側断面図であって、ブレーキ解除時のブレーキ液の流れを太線矢印で示すものである。 本発明の第1実施形態のマスタシリンダにおけるピストンシールの他の例を示す部分拡大側断面図である。 本発明の第2実施形態のマスタシリンダを示す側断面図である。 本発明の第2実施形態のマスタシリンダにおけるピストンシールおよびその周辺部を示す部分拡大側断面図である。
符号の説明
15 シリンダ本体
18 プライマリピストン(ピストン)
19 セカンダリピストン(ピストン)
30,32 シール周溝(周溝)
35,45 ピストンシール
38 セカンダリ補給路(補給路)
42 環状の大径溝
48 プライマリ補給路(補給路)
49 連通溝
52 セカンダリ吐出路(吐出路)
53 プライマリ吐出路(吐出路)
63 セカンダリ圧力室(圧力室)
65 基部
66 内周リップ部
67 外周リップ部
72 背面(反対側の面)
74 連通路
86 プライマリ圧力室(圧力室)
R リザーバ

Claims (4)

  1. ブレーキ液の吐出路とリザーバに連通する補給路とを有する有底筒状に一部材で構成されるシリンダ本体と、該シリンダ本体の内周面に直接摺動可能に挿入され、該シリンダ本体との間で前記吐出路に液圧を供給する圧力室を形成するピストンと、前記シリンダ本体の内周面に形成された周溝内に設けられ内周が前記ピストンに摺接して前記補給路と前記圧力室との間を密封可能なピストンシールとを有するマスタシリンダにおいて、
    前記シリンダ本体の前記圧力室を形成する部分には、該シリンダ本体の内周面から外径側に凹む環状の大径溝が形成され、
    前記ブレーキ液の吐出路は前記環状の大径溝に連通する位置に形成され、
    前記シリンダ本体の内周面には、前記周溝と前記環状の大径溝とを結ぶ連通溝が外径側に凹んで形成されてなり、
    前記ピストンシールは、円環状の基部と、該基部の外周側から延出して前記シリンダ本体の前記周溝に当接する外周リップ部と、前記基部の内周側から延出して前記外周リップ部よりも径方向厚さが大きく形成され前記ピストンの外周面に常時摺接する内周リップ部とからなり、
    前記圧力室の液圧が前記リザーバの液圧よりも低いときに、外周リップ部が前記周溝から離間して前記リザーバから前記ピストンシールの基部と前記周溝との間および前記外周リップ部と前記周溝との間を介して前記圧力室へブレーキ液が流れるように前記連通溝の深さ寸法が前記内周リップ部の径方向厚さよりも大きく設定されていることを特徴とするマスタシリンダ。
  2. 前記連通溝は、前記シリンダ本体の内周面の上部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のマスタシリンダ。
  3. 前記外周リップ部の延出長さは、前記内周リップ部の延出長さよりも短くなっていることを特徴とする請求項1または2に記載のマスタシリンダ。
  4. 前記ピストンシールの基部における前記内周リップ部および前記外周リップ部の延出方向に対し反対側の面に径方向に沿って直線状に延在する溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のマスタシリンダ。
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