JP5098289B2 - 車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法 - Google Patents

車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の各車輪に制動力を付与するための車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法に関する。
従来、車両の走行時に各車輪のうち少なくとも一つの車輪に制動力を付与させるための車両の制動制御装置として、例えば特許文献1に記載される車両の制動制御装置(以下、「従来制動制御装置」という。)が提案されている。この従来制動制御装置は、旋回する車両(トラクターなど)の旋回半径を小さくさせるための装置であって、車両の旋回時に該車両に設けられた制動力付与機構(ブレーキ装置)を制御するようになっている。すなわち、従来制動制御装置は、車両の走行時における転舵輪の転舵角(操舵角)を検出し、該検出した転舵角が予め設定された転舵角閾値以上である場合に、車両の旋回方向内側の後輪(右方向に旋回している場合には右後輪)に対して制動力を付与するべく制動力付与機構の駆動を制御している。
ところで、近時では、上記のような従来制動制御装置が一般乗用車(「車両」ともいう。)に搭載されることもある。このような車両に設けられた制動力付与機構には、車輪毎に設けられたホイールシリンダ内のブレーキ液圧(圧力)を上昇させるために駆動するポンプが設けられており、制動力付与機構は、ポンプの駆動に基づきブレーキ液圧を上昇させることにより、車輪に制動力を付与するようになっている。そのため、従来制動制御装置では、車両の走行時における転舵輪の転舵角が転舵角閾値以上である場合に、車両の旋回方向内側の後輪に対応したホイールシリンダ内のブレーキ液圧を上昇させるべくポンプを駆動させるようにしている。すなわち、車両の旋回時にポンプが駆動し続けることにより、車両は、該車両の旋回方向内側の後輪に制動力が付与された状態で旋回するようになっていた。
特許第3365408号公報
ところで、予め設定された車体速度閾値(例えば時速「10」km)以下の低速度で車両が走行する場合、該車両の走行に基づき発生する騒音(エンジン音や走行ノイズなど)は、車体速度閾値以上の車体速度で走行する場合に比して非常に小さいものになる。そのため、低速度で走行中の車両の車輪に制動力を付与する場合、車両の搭乗者は、車両の走行に基づき発生する騒音が小さい分だけ、制動力付与機構のポンプの駆動に基づく駆動音(騒音)が気になってしまう。すなわち、低速度で走行中の車両の車輪に制動力を付与する場合には、制動力付与機構のポンプの駆動に基づいた駆動音の発生によって、車両の搭乗者に不快感を与えてしまうおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、低速度で走行中の車両の車輪に制動力を付与する場合に、制動力付与機構のポンプから発生する駆動音を低下させることができる車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、車両の制動制御装置にかかる請求項1に記載の発明は、車両の進行方向に対する左右両側に配置される車輪(FR,FL,RR,RL)に制動力を付与する場合に、該車輪(FR,FL,RR,RL)毎に対応するホイールシリンダ(36a,36b,36c,36d)内の圧力を個別に上昇させるべく駆動する制動力付与機構(15)を備える車両に搭載され、車両の車体速度(VS)を演算する車体速度演算手段(S12)と、前記車輪(FR,FL,RR,RL)に制動力を付与する場合に前記制動力付与機構(15)の駆動を制御する制御手段(16)と、車両のステアリング(24)の操舵角(A)を演算する操舵角演算手段(S14)とを備える車両の制動制御装置(11)であって、前記制動力付与機構(15)には、前記ホイールシリンダ(36a,36b,36c,36d)内の圧力を上昇させる場合に駆動するポンプ(38,39)、および、前記ホイールシリンダ(36a,36b,36c,36d)内の圧力を保持する保持弁が設けられており、前記制御手段(16)は、前記操舵角演算手段(S14)により演算された前記操舵角(A)の絶対値が予め設定された操舵角閾値(KA)以上である場合に、車両の旋回方向内側の車輪(RR)に対応するホイールシリンダ(36c)内の圧力(BP)を上昇させるべく前記ポンプ(38,39)を駆動し、前記保持弁を閉じ状態にしてホイールシリンダ内の圧力を保持するように制御し、前記車輪(FR,FL,RR,RL)のうち少なくとも一つの車輪(RR)に制動力が付与されている状態で、前記車体速度演算手段(S12)により演算された前記車体速度(VS)が予め設定された車体速度閾値(KVS1)以下である場合に、前記ポンプ(38,39)の駆動を停止させ、前記ポンプ(38,39)の駆動が停止してから前記ホイールシリンダ(36c)内の圧力(BP)であるブレーキ液圧が予め設定された圧力値未満になったときに、前記ポンプの駆動を再開させ、前記ホイールシリンダ内のブレーキ液圧が予め設定された圧力値未満になったか否かは、前記保持弁を介したブレーキ液の漏出に起因して前記ブレーキ液圧が前記圧力値未満になり得るまでの予め設定された時間が経過したか否かで判定されることを要旨とする。
一般に、走行している車両の車体速度が車体速度閾値以下である場合、車体速度が車体速度閾値よりも速い場合に比して車両の走行に基づき発生する騒音(エンジン音や走行ノイズなど)が小さい。そのため、車体速度閾値以下の車体速度(低速度)で走行する車両の車輪に制動力を付与する場合には、車輪に制動力を付与すべく制動力付与機構のポンプを駆動させることにより、該ポンプの駆動音(騒音)が車室内に伝わる結果、車両の搭乗者に不快感を与えてしまうおそれがある。この点、本発明では、少なくとも一つの車輪に制動力が付与されている車両の車体速度が車体速度閾値以下になった場合には、ポンプの駆動を停止させるようになっている。したがって、低速度で走行中の車両の車輪に制動力を付与する場合に、制動力付与機構のポンプから発生する騒音を低下させることができる。
また、旋回している車両の旋回方向内側の車輪に制動力を付与する、いわゆる旋回時制動制御の実行時において、車両の旋回方向内側の車輪に対する制動力を保持させる場合に、ポンプの駆動を停止させる。すなわち、旋回時制動制御の実行時のように、車両の旋回方向内側の車輪に制動力を付与した状態で走行(旋回)する時間が比較的長い場合には、ポンプの駆動を停止させることが効果的である。したがって、車両の旋回時に、制動力付与機構のポンプから発生する騒音を低下させることができる。
また、一般に、ポンプの駆動を停止させた状態で保持弁によってホイールシリンダ内の圧力を保持させている場合においても、保持弁によってホイールシリンダ内の圧力を完全に保持できるとは限らず、少しずつホイールシリンダ内の圧力が低下していくことがある。この点、本発明では、ホイールシリンダ内の圧力を保持弁によって保持させている状態であっても、停止状態にあったポンプの駆動と停止を繰り返し実行させることにより、ホイールシリンダ内の圧力低下の抑制を図っている。したがって、制動力を付与している車輪に対する制動力の低下が良好に抑制される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両の制動制御装置において、前記制御手段(16)は、前記制動力が付与されている車輪(RR)に対応するホイールシリンダ(36c)内の圧力(BP)を保持又は降下させる場合に、前記ポンプ(38,39)の駆動を停止させることを要旨とする。
上記構成では、各車輪のうち少なくとも一つの車輪に制動力が付与されている車両の車体速度が車体速度閾値以下になった状態において、制動力が付与されている車輪に対する制動力の大きさを保持又は低下させる場合には、ポンプの駆動を停止させる。すなわち、車体速度が車体速度閾値以下である場合において、制動力が付与されている車輪に対応するホイールシリンダ内の圧力を上昇させる必要がないときには、ポンプの駆動を停止させる。したがって、駆動の必要がない場合にポンプを駆動させることがないため、車輪に対して制動力を付与する際にはポンプを駆動させ続ける従来の制動制御装置を搭載する場合に比してポンプの駆動時間を短くできるため、その駆動時間の短縮分だけポンプの駆動に基づき発生する駆動音の発生が抑制される。
一方、車両の制動制御方法にかかる請求項に記載の発明は、車両の進行方向に対する左右両側に配置される車輪(FR,FL,RR,RL)に制動力を付与する場合に、該車輪(FR,FL,RR,RL)毎に対応するホイールシリンダ(36a,36b,36c,36d)内の圧力を個別に上昇させる制動力付与機構(15)の駆動を制御する車両の制動制御方法であって、前記制動力付与機構(15)には、前記ホイールシリンダ(36a,36b,36c,36d)内の圧力を上昇させる場合に駆動するポンプ(38,39)、および、前記ホイールシリンダ(36a,36b,36c,36d)内の圧力を保持する保持弁が設けられており、車両のステアリング(24)の操舵角(A)を演算し、該演算した操舵角(A)の絶対値が予め設定された操舵角閾値(KA)以上である場合に、車両の旋回方向内側の車輪(RR)に対応するホイールシリンダ(36c)内の圧力(BP)を上昇させるべく前記ポンプ(38,39)を駆動し、前記保持弁を閉じ状態にしてホイールシリンダ内の圧力を保持するように制御し、前記車輪(FR,FL,RR,RL)のうち少なくとも一つの車輪(RR)に制動力が付与されている状態で、車両の車体速度(VS)を演算し、該演算した車体速度(VS)が予め設定された車体速度閾値(KVS1)以下である場合に、前記ポンプ(38,39)の駆動を停止させ、前記ポンプ(38,39)の駆動が停止してから前記ホイールシリンダ(36c)内の圧力(BP)であるブレーキ液圧が予め設定された圧力値未満になったときに、前記ポンプの駆動を再開させ、前記ホイールシリンダ内のブレーキ液圧が予め設定された圧力値未満になったか否かは、前記保持弁を介したブレーキ液の漏出に起因して前記ブレーキ液圧が前記圧力値未満になり得るまでの予め設定された時間が経過したか否かで判定されるようにしたことを要旨とする。
上記構成では、請求項1に記載の発明と同様の作用効果を奏し得る。
以下、本発明の車両の制動制御装置、及び車両の制動制御方法を具体化した一実施形態を図1〜図7に従って説明する。なお、以下における本明細書中の説明においては、車両の進行方向(前進方向)を前方(車両前方)として説明する。また、特に説明がない限り、以下の記載における左右方向は、車両進行方向における左右方向と一致するものとする。
図1に示すように、本実施形態における車両の制動制御装置11は、複数(本実施形態では4つ)ある車輪(右前輪FR、左前輪FL、右後輪RR及び左後輪RL)のうち、前輪FR,FLが駆動輪として機能する車両(いわゆる前輪駆動車)に搭載されている。この車両は、駆動源となるエンジン12で発生した駆動力を前輪FR,FLに伝達する駆動力伝達機構13と、前輪FR,FLを転舵輪(操舵輪)として転舵させるための前輪転舵機構14と、各車輪FL,FR,RL,RRに制動力を付与するための制動力付与機構15とを備えている。また、この車両は、上記各機構13,14,15を車両の走行状態に応じて適宜に制御するための制御手段としての電子制御装置(以下、「ECU」という。)16を備え、該ECU16が、制動制御装置11を構成している。なお、エンジン12は、車両の運転者によるアクセルペダル17の踏込み操作に対応した駆動力を発生させる。
駆動力伝達機構13には、エンジン12の出力軸に接続されたトランスミッション18と、このトランスミッション18から伝達された駆動力を適宜配分して前輪FL,FRに伝達する前輪用ディファレンシャルギヤ19とが設けられている。また、エンジン12から外部に向けて延設された吸気管20内の吸気通路20aには、その開口断面積を可変させるスロットル弁21が設けられると共に、吸気管20外には、スロットル弁21の開度を制御するためのスロットル弁アクチュエータ(例えばDCモータ)22が設けられている。また、エンジン12の吸気ポート(図示略)近傍には、燃料を噴射するインジェクタを有する燃料噴射装置23が設けられている。なお、アクセルペダル17の近傍には、運転者によるアクセルペダル17の踏込み量(開度)を検出するためのアクセル開度センサSE1が設けられている。
前輪転舵機構14には、ステアリングホイール24と、ステアリングホイール24が固定されたステアリングシャフト25と、ステアリングシャフト25に連結された転舵アクチュエータ26とが設けられている。また、前輪転舵機構14には、転舵アクチュエータ26により車両の左右方向に移動自在なタイロッドと、このタイロッドの移動により前輪FL,FRを転舵させるリンクとを含んだリンク機構部27が設けられている。さらに、前輪転舵機構14には、ステアリングホイール24の操舵角を検出するための操舵角センサSE2と、ステアリングホイール24に加わる操舵トルクを検出するための操舵トルクセンサSE3とが設けられている。
次に、制動力付与機構15について図2に基づき以下説明する。
図2に示すように、本実施形態の制動力付与機構15は、マスタシリンダ30及びブースタ31を有する液圧発生装置32と、2つの液圧回路33,34を有する液圧制御装置(図2では二点鎖線で示す。)35とを備えている。各液圧回路33,34は、液圧発生装置32に接続されると共に、各車輪FR,FL,RR,RLに対応して設けられたホイールシリンダ36a,36b,36c,36dに接続されている。すなわち、右前輪FRにはホイールシリンダ36aが対応すると共に、左前輪FLにはホイールシリンダ36bが対応している。また、右後輪RRにはホイールシリンダ36cが対応すると共に、左後輪RLにはホイールシリンダ36dが対応している。
液圧発生装置32には、ブレーキペダル37が設けられると共に、このブレーキペダル37が車両の運転手によって踏込み操作されることに基づき、液圧発生装置32のマスタシリンダ30及びブースタ31が駆動するようになっている。また、マスタシリンダ30には、2つの出力ポート30a,30bが設けられている。そして、出力ポート30aには、第1液圧回路33が接続されると共に、出力ポート30bには、第2液圧回路34が接続されている。また、液圧発生装置32には、ECU16に電気的に接続されたブレーキスイッチSW1が設けられ、該ブレーキスイッチSW1からは、ブレーキペダル37の操作状況に応じた信号がECU16に出力されている。
液圧制御装置35には、第1液圧回路33内のブレーキ液圧を昇圧するためのポンプ38と、第2液圧回路34内のブレーキ液圧を昇圧するためのポンプ39と、各ポンプ38,39を同時に駆動させるモータMとが設けられている。また、各液圧回路33,34上にはブレーキ液が貯留されるリザーバ40,41が設けられると共に、各リザーバ40,41内のブレーキ液は、ポンプ38,39の駆動に基づき液圧回路33,34内に供給されるようになっている。
第1液圧回路33には、左前輪FLに対応するホイールシリンダ36bに接続されるホイールシリンダ36b用(左前輪FL用)の左前輪用経路33aと、右後輪RRに対応するホイールシリンダ36cに接続されるホイールシリンダ36c用(右後輪RR用)の右後輪用経路33bとが形成されている。そして、これら各経路33a,33b上には、常開型の比例電磁弁42,43と常閉型の電磁弁46,47とがそれぞれ設けられている。
同様に、第2液圧回路34には、右前輪FRに対応するホイールシリンダ36aに接続されるホイールシリンダ36a用(右前輪FR用)の右前輪用経路34aと、左後輪RLに対応するホイールシリンダ36dに接続されるホイールシリンダ36d用(左後輪RL用)の左後輪用経路34bとが形成されている。そして、これら各経路34a,34b上には、常開型の比例電磁弁44,45と常閉型の電磁弁48,49とがそれぞれ設けられている。
また、第1液圧回路33において各経路33a,33bに分岐された部位よりもマスタシリンダ30側には、常開型の比例電磁弁50が接続されると共に、この比例電磁弁50と並列関係をなすリリーフ弁51が接続されている。そして、比例電磁弁50とリリーフ弁51とにより比例差圧弁52が構成されている。比例差圧弁52は、ECU16による制御に基づき、比例差圧弁52よりもマスタシリンダ30側とホイールシリンダ36b,36c側とで液圧差(ブレーキ液圧の差)を発生させることができる。なお、この液圧差の最大値は、リリーフ弁51を構成するばね51aの付勢力に基づく値となる。また、第1液圧回路33には、リザーバ40とポンプ38との間からマスタシリンダ30側に向けて分岐された分岐液圧路33cが形成されると共に、この分岐液圧路33c上には常閉型の電磁弁53が接続されている。
同様に、第2液圧回路34において各経路34a,34bに分岐された部位よりもマスタシリンダ30側には、常開型の比例電磁弁54が接続されると共に、この比例電磁弁54と並列関係をなすリリーフ弁55が接続されている。そして、比例電磁弁54とリリーフ弁55とにより比例差圧弁56が構成されている。比例差圧弁56は、ECU16による制御に基づき、比例差圧弁56よりもマスタシリンダ30側とホイールシリンダ36a,36d側とで液圧差(ブレーキ液圧の差)を発生させることができる。なお、この液圧差の最大値は、リリーフ弁55を構成するばね55aの付勢力に基づく値となる。また、第2液圧回路34には、リザーバ41とポンプ39との間からマスタシリンダ30側に向けて分岐された分岐液圧路34cが形成されると共に、この分岐液圧路34c上には常閉型の電磁弁57が接続されている。
ここで、上記各電磁弁42〜49のソレノイドコイルが通電状態にある場合及び非通電状態にある場合における各ホイールシリンダ36a〜36d内のブレーキ液圧の変化について説明する。なお、以下の説明においては、各比例電磁弁50,54が閉じ状態であると共に、分岐液圧路33c,34c上の電磁弁53,57が開き状態であるものとする。
まず、各電磁弁42〜49のソレノイドコイルが全て非通電状態にある場合には、常開型の比例電磁弁42〜45は開き状態のままであると共に、常閉型の電磁弁46〜49は閉じ状態のままである。そのため、上記ポンプ38,39が駆動している場合には、リザーバ40,41内のブレーキ液が各経路33a,33b,34a,34bを介して各ホイールシリンダ36a〜36d内に流入し、各ホイールシリンダ36a〜36d内のブレーキ液圧は上昇することになる。
一方、各電磁弁42〜49のうち常開型の比例電磁弁42〜45のソレノイドコイルのみが通電状態にある場合には、全ての電磁弁42〜49が閉じ状態となる。そのため、各経路33a,33b,34a,34bを介したブレーキ液の流動が規制される結果、各ホイールシリンダ36a〜36d内のブレーキ液圧はその液圧レベルが保持されることになる。
そして、各電磁弁42〜49のソレノイドコイルが全て通電状態にある場合には、常開型の比例電磁弁42〜45が閉じ状態となると共に、常閉型の電磁弁46〜49が開き状態となる。そのため、各ホイールシリンダ36a〜36d内からブレーキ液が各経路33a,33b,34a,34bを介してリザーバ40,41へと流出し、各ホイールシリンダ36a〜36d内のブレーキ液圧は降下することになる。
ECU16は、図1に示すように、CPU60、ROM61及びRAM62などを備えたデジタルコンピュータと、各装置を駆動させるための駆動回路(図示略)とを主体として構成されている。ROM61には、駆動力伝達機構13、前輪転舵機構14及び制動力付与機構15(液圧制御装置35)を制御するための各種の制御プログラム、及び各種閾値(後述する制御開始用車体速度閾値、操舵角閾値、第1駆動時間閾値、第2駆動時間閾値及び経過時間閾値など)等が記憶されている。また、RAM62には、車両の駆動中に適宜書き換えられる各種の情報がそれぞれ記憶されるようになっている。
また、ECU16の入力側インターフェース(図示略)には、上記ブレーキスイッチSW1、アクセル開度センサSE1、操舵角センサSE2、操舵トルクセンサSE3、及び各車輪FR,FL,RR,RLの車輪速度を検出するための車輪速度センサSE4,SE5,SE6,SE7が接続されている。さらに、入力側インターフェースには、車両の前後方向における車体加速度を検出するための車体加速度センサ(「前後Gセンサ」ともいう。)SE8、及び後述する旋回時制動制御を実行させる場合に「ON」にセットされる作動スイッチSW2が接続されている。
なお、操舵角センサSE2は、ステアリングホイール24が回転方向右側に操舵された場合にはECU16が正の値を示すような信号を出力する一方、回転方向左側に操舵された場合にはECU16が負の値を示すような信号を出力するように設定されている。また、車体加速度センサSE8は、車両が加速した場合にはECU16が正の値を示すような信号を出力する一方、車両が減速した場合にはECU16が負の値を示すような信号を出力するように設定されている。
一方、ECU16の出力側インターフェース(図示略)には、各ポンプ38,39を駆動させるためのモータM、及び各電磁弁42〜50,53,54,57が接続されている。そして、ECU16は、上記ブレーキスイッチSW1及び各種センサSE1〜SE8からの入力信号に基づき、モータM、及び各電磁弁42〜50,53,54,57の動作を個別に制御するようになっている。
次に、本実施形態のECU16が実行する旋回時制動制御実行判定処理ルーチンについて図3及び図4に示すフローチャート、図5(a)(b)(c)(d)に示す比例電磁弁50の駆動態様を示す説明図、及び図6及び図7に示すタイミングチャートに基づき以下説明する。
さて、ECU16は、所定周期毎(例えば、「0.01」秒毎)に旋回時制動制御実行判定処理ルーチンを実行する。そして、この旋回時制動制御実行判定処理ルーチンにおいて、ECU16は、ブレーキスイッチSW1からの入力信号が「OFF」であるか否かを判定する(ステップS10)。すなわち、ECU16は、ブレーキペダル37が踏込み操作されていないか否かを判定する。ステップS10の判定結果が否定判定(SW1=「ON」)である場合、ECU16は、その処理を後述するステップS31に移行する。
一方、ステップS10の判定結果が肯定判定(SW1=「OFF」)である場合、ECU16は、各車輪FR,FL,RR,RLの車輪速度センサSE4〜SE7からの各入力信号に基づき、各車輪FR,FL,RR,RLの車輪速度VWをそれぞれ演算により検出する(ステップS11)。続いて、ECU16は、ステップS11にて検出した各車輪FR,FL,RR,RLの車輪速度VWに基づき車体速度VSを演算により検出する(ステップS12)。すなわち、ECU16は、駆動輪である前輪FR,FLの車輪速度VWのうち大きい方の値を基準にして車体速度VSに設定する。したがって、この点で、本実施形態では、ECU16が、車体速度演算手段としても機能する。
そして、ECU16は、ステップS12にて検出された車体速度VSの絶対値が予め設定された制御開始用車体速度閾値KVS1(例えば時速「10」km)以下であるか否かを判定する(ステップS13)。この制御開始用車体速度閾値KVS1は、後述する旋回時制動制御による効果を良好に発揮できる車体速度の上限値であると共に、車両の走行に基づき発生する騒音(エンジン音や走行ノイズなど)が小さいと判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。
そして、ステップS13の判定結果が否定判定(VSの絶対値>KVS1)である場合、ECU16は、その処理を後述するステップS31に移行する。一方、ステップS13の判定結果が肯定判定(VSの絶対値≦KVS1)である場合、ECU16は、車両が低速度で走行中であると判断し、操舵角センサSE2からの入力信号に基づき、ステアリングホイール24の操舵角Aを演算により検出する(ステップS14)。この点で、本実施形態では、ECU16が、操舵角演算手段としても機能する。なお、以下の説明において、制御開始用車体速度KVS1以下の車体速度VSのことを「低速度」ということもある。
続いて、ECU16は、ステップS14にて検出した操舵角Aの絶対値が予め設定された操舵角閾値KA以上であるか否かを判定する(ステップS15)。この操舵角閾値KAは、本実施形態のステアリングホイール24の最大舵角の絶対値に設定されている。なお、最大舵角とは、ステアリングホイール24が一定方向(回転方向右側又は左側)に最大限まで操舵された状態のことをいう。
ステップS15の判定結果が否定判定(Aの絶対値<KA)である場合、ECU16は、その処理を後述するステップS31に移行する。一方、ステップS15の判定結果が肯定判定(Aの絶対値≧KA)である場合、ECU16は、作動スイッチSW2が「ON」にセットされているか否かを判定する(ステップS16)。この判定結果が否定判定(SW2=「OFF」)である場合、ECU16は、その処理を後述するステップS31に移行する。
一方、ステップS16の判定結果が肯定判定(SW2=「ON」)である場合、ECU16は、旋回時制動制御フラグSFLGが「OFF」にセットされているか否かを判断する(ステップS17)。この旋回時制動制御フラグSFLGは、後述する旋回時制動制御が実行中であるか否かを判断するためのフラグであって、旋回時制動制御が実行中である場合に「ON」にセットされる。ステップS17の判定結果が肯定判定(SFLG=「OFF」)である場合、ECU16は、ステップS14にて検出したステアリングホイール24の操舵角Aに基づき、車両の旋回方向内側の後輪を特定する(ステップS18)。すなわち、ECU16は、ステップS14にて検出した操舵角Aが正の値であった場合には右後輪RRを車両の旋回方向内側の後輪と特定する一方、操舵角Aが負の値であった場合には左後輪RLを車両の旋回方向内側の後輪と特定する。
続いて、ECU16は、図6及び図7に示すように、ステップS18にて特定した車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対する制動力の付与を開始させる、いわゆる旋回時制動制御を開始させる(ステップS19)。そして、ECU16は、図示しない第1タイマを駆動させることにより、駆動時間T1の計測を開始させる(ステップS20)。なお、第1タイマは、モータM(ポンプ38,39)の駆動時間T1を計測するためのタイマである。
具体的には、ECU16は、比例電磁弁42,44,45,50,54を閉じ状態にすべく、該各比例電磁弁42,44,45,50,54のソレノイドに電流をそれぞれ供給する。また、ECU16は、電磁弁53を開き状態にすべく該電磁弁53のソレノイドに電流を供給する。そして、ECU16は、ポンプ38を駆動させるためにモータMを駆動させる。すると、図6及び図7に示すように、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対応するホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧(圧力)BPが上昇する。その結果、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)には、ホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPに対応した大きさの制動力が付与され、車両は、該車両の旋回方向内側の後輪に制動力が付与された状態で旋回(走行)することになる。
そして、ECU16は、上記第1タイマにて計測されている駆動時間T1が予め設定された第1駆動時間閾値KT1以上であるか否かを判定する(ステップS21)。この第1駆動時間閾値KT1は、モータM(ポンプ38,39)の駆動に基づいて、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対応するホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPが所定液圧BP1(図7参照)以上になったか否かを判断するための値であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。なお、所定液圧BP1とは、ホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPが所定液圧BP1以上になった場合に、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対して十分な制動力が付与されるようなブレーキ液圧のことである。
ステップS21の判定結果が否定判定(T1<KT1)である場合、ECU16は、ステップS21の判定結果が肯定判定になるまで該ステップS21の判定処理を繰り返し実行する。一方、ステップS21の判定結果が肯定判定(T1≧KT1)である場合、ECU16は、上記第1タイマによる駆動時間T1の計測を停止させると共に、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対して十分な制動力が付与されているものと判断し、モータM(ポンプ38,39)の駆動を停止させる(ステップS22)。すると、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対応するホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPの上昇は停止する(図7参照)。また、ステップS22の処理が実行されることにより、ポンプ38,39の駆動が停止するため、ポンプ38,39が停止している間は、該ポンプ38,39の駆動に基づく駆動音(騒音)が発生することはない。
続いて、ECU16は、図示しない第2タイマを駆動させることにより、経過時間T2の計測を開始させる(ステップS23)。この第2タイマは、モータM(ポンプ38,39)の駆動が停止してからの経過時間T2を計測するためのタイマである。その後、ECU16は、旋回時制動制御フラグSFLGを「ON」にセットし(ステップS24)、その後、旋回時制動制御実行判定処理ルーチンを終了する。
ここで、例えば右後輪RR用のホイールシリンダ36c内のブレーキ液圧BPが保持されている状態について以下説明する。
この状態においては、比例電磁弁50は閉じ状態であると共に、右後輪用経路33b上の電磁弁47及び左前輪用経路33a上の電磁弁42はそれぞれ閉じ状態である。そのため、右後輪用経路33b上の電磁弁43が開き状態であると共にポンプ38が停止状態にあっても、ホイールシリンダ36c内のブレーキ液圧BPは保持される。すなわち、図5(a)に示すように、もし仮に比例電磁弁50が開き状態であった場合、ホイールシリンダ36c内のブレーキ液がマスタシリンダ30側に流出する経路が形成されてしまうため、ホイールシリンダ36c内のブレーキ液がマスタシリンダ30側に流出する結果、ホイールシリンダ36c内のブレーキ液圧BPが低下する。しかし、比例電磁弁50は閉じ状態であるため、図5(b)に示すように、ホイールシリンダ36c内のブレーキ液がマスタシリンダ30側に流出する経路が形成されないため、ホイールシリンダ36c内のブレーキ液圧BPが保持される。この点で、本実施形態では、比例電磁弁50が保持弁として機能する。なお、車両が左方向に旋回する場合には、比例電磁弁54が、左後輪RLに対応するホイールシリンダ36d内のブレーキ液圧BPを保持する保持弁として機能することになる。
ところで、保持弁として機能する比例電磁弁は、大量生産されたものである。そのため、制動力付与機構15に用いられる比例電磁弁50の中には、図5(c)に示すように、弁座50Aの中心軸線と弁体50Bの中心軸とがずれてしまったもの(即ち、組み付け不良のもの)、及び、図5(d)に示すように、弁座50A内の流路を弁体50Bにて完全に封止できないもの(即ち、弁体50Bの加工不良のもの)がある。このような比例電磁弁50が使用されている場合には、図5(c)(d)に示す矢印の示す方向に沿って、弁座50Aと弁体50Bとの隙間Sからブレーキ液が漏出してしまい、図7の破線で示すように、ホイールシリンダ36c内のブレーキ液圧BPは徐々に低下してしまう。すなわち、右後輪RRに対する制動力も徐々に低下していく。例えば、本実施形態の比例電磁弁50では、ポンプ38の停止直後のホイールシリンダ36c内のブレーキ液圧BPが「4」MPaである場合、ホイールシリンダ36c内のブレーキ液は、「0.95」cm3 /分だけ漏出してしまうおそれがある。すなわち、ホイールシリンダ36c内のブレーキ液圧BPは、「1.5」MPa/分で低下してしまうおそれがある。
一方、ステップS17の判定結果が肯定判定(SFLG=「ON」)である場合、ECU16は、上記第2タイマによって計測されている経過時間T2が予め設定された経過時間閾値KT2(例えば「20」秒)以上であるか否かを判定する(ステップS25)。この経過時間閾値KT2は、比例電磁弁(例えば比例電磁弁50)を介したマスタシリンダ30側へのブレーキ液の漏出に起因して、モータMの駆動が停止してからホイールシリンダ内のブレーキ液圧BPが所定圧力BP1未満になり得るまでにかかる時間であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される(図7参照)。ステップS25の判定結果が否定判定(T2<KT2)である場合、ECU16は、旋回時制動制御実行判定処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS25の判定結果が肯定判定(T2≧KT2)である場合、ECU16は、上記第2タイマによる経過時間T2の計測を停止させると共に、モータM(ポンプ38,39)の駆動を開始させる(ステップS26)。続いて、ECU16は、上記第1タイマを駆動させることにより、駆動時間T1の計測を開始させる(ステップS27)。そして、ECU16は、第1タイマによって計測されている駆動時間T1が第1駆動時間閾値KT1よりも短時間に設定された第2駆動時間閾値KT3以上になったか否かを判定する(ステップS28)。この第2駆動時間閾値KT3は、モータMを駆動させることにより、所定液圧BP1未満になったブレーキ液圧BPを再び所定液圧BP1以上にさせるのにかかる時間であって、実験やシミュレーションなどによって予め設定される。
ステップS28の判定結果が否定判定(T1<KT3)である場合、ECU16は、ステップS28の判定結果が肯定判定になるまで該ステップS28の判定処理を繰り返し実行する。一方、ステップS28の判定結果が肯定判定(T1≧KT3)である場合、ECU16は、上記第1タイマによる駆動時間T1の計測を停止させると共に、モータM(ポンプ38,39)の駆動を停止させる(ステップS29)。その後、ECU16は、経過時間T2を「0(零)」にリセットし(ステップS30)、その後、旋回時制動制御実行判定処理ルーチンを終了する。
すなわち、図7に示すように、モータM(ポンプ38,39)の駆動が停止すると、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対応するホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液の一部は、比例電磁弁(例えば比例電磁弁50)を介してマスタシリンダ30側に漏出してしまう。そのため、ホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPが降下するに従い、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対する制動力が次第に低下していく。このように車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対する制動力が低下してしまうと、制動力が確実に保持される場合に比して車両の旋回半径が大きくなってしまう。
そして、モータM(ポンプ38,39)の駆動が停止してから経過時間閾値KT2が経過して、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対応するホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPが所定液圧BP1未満になる。このときに第2駆動時間閾値KT3の間だけモータM(ポンプ38,39)を駆動させることにより、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対応するホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPが、所定液圧BP1以上になる。そして、モータM(ポンプ38,39)の駆動が停止してから経過時間閾値KT2が経過すると、第2駆動時間閾値KT3の間だけモータM(ポンプ38,39)が再び駆動することになる。
すなわち、本実施形態では、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対応するホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPが所定液圧BP1以上になってから、モータM(ポンプ38,39)の駆動及び停止が繰り返し実行される。そのため、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対する制動力が良好に維持され、その結果、車両の旋回半径を短くすることができる。
また、車両が低速度で走行(旋回)している場合、制御開始用車体速度閾値KVS1よりも高速度で車両が走行している場合に比してエンジン音や走行ノイズが小さい。そのため、図6に示す従来の制動制御装置のように、旋回時制動制御の実行中においてモータM(ポンプ38,39)が駆動し続ける場合、車室内にポンプ38,39の駆動音(騒音)が伝わってしまい、車両の搭乗者に不快感を与えてしまうおそれがある。
しかし、本実施形態では、旋回時制動制御中において、モータM(ポンプ38,39)は所定周期毎に間欠的に駆動するだけであるため、モータMが駆動し続ける場合に比してモータMの駆動時間が短くなる。そのため、旋回時制動制御中における制動力付与機構15からのモータM(ポンプ38,39)の駆動音(騒音)が良好に抑制される。
そして、ステップS31において、ECU16は、旋回時制動制御フラグSFLGを「OFF」にセットし、その後、旋回時制動制御を終了させる(ステップS32)。具体的には、ECU16は、各電磁弁42,44,45,50,53,54のソレノイドへの電流の供給を停止させる。また、ECU16は、モータM(ポンプ38,39)が駆動していた場合、該モータM(ポンプ38,39)の駆動を停止させる。すると、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対応するホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPが降下する結果、車両の旋回方向内側の後輪への制動力の付与が停止される(図7参照)。その後、ECU16は、旋回時制動制御実行判定処理ルーチンを終了する。
したがって、本実施形態では、以下に示す効果を得ることができる。
(1)一般に、車両が低速度で走行している場合、車体速度VSが制御開始用車体速度閾値KVS1よりも速い場合に比して車両の走行に基づき発生する騒音(エンジン音や走行ノイズなど)が小さい。そのため、低速度で走行する車両の車輪(例えば右後輪RR)に制動力を付与する場合には、車輪(例えば右後輪RR)に制動力を付与すべく制動力付与機構15のポンプ38,39を駆動させることにより、該ポンプ38,39の駆動音(騒音)が車室内に伝わる結果、車両の搭乗者に不快感を与えてしまうおそれがある。この点、本実施形態では、少なくとも一つの車輪(例えば右後輪RR)に制動力が付与されている車両が低速度で走行している場合には、モータM(ポンプ38,39)の駆動を停止させるようになっている。したがって、低速度で走行中の車両の車輪(例えば右後輪RR)に制動力を付与する場合に、制動力付与機構15のポンプ38,39から発生する駆動音を低下させることができる。
(2)車輪(例えば右後輪RR)に制動力が付与されている車両が低速度で走行している状態において、制動力が付与されている車輪(例えば右後輪RR)に対する制動力の大きさを保持又は低下させる場合には、モータM(ポンプ38,39)の駆動を停止させる。すなわち、車両が低速度で走行している場合において、制動力が付与されている車輪(例えば右後輪RR)に対応するホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧(圧力)BPを上昇させる必要がないときには、モータM(ポンプ38,39)の駆動を停止させる。したがって、駆動の必要がない場合にモータM(ポンプ38,39)を駆動させることがないため、車輪(例えば右後輪RR)に対して制動力を付与する際にはモータM(ポンプ38,39)を駆動させ続ける従来の制動制御方法に比してポンプ38,39の駆動時間が短くなり、駆動時間の短縮分だけポンプ38,39の駆動に基づき発生する駆動音(騒音)の発生を抑制できる。
(3)一般に、モータM(ポンプ38,39)の駆動を停止させた状態で保持弁である比例電磁弁(例えば比例電磁弁50)によってホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧(圧力)BPを保持させている場合においても、比例電磁弁によってホイールシリンダ内のブレーキ液圧BPを完全に保持できるとは限らない。すなわち、少しずつホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液が比例電磁弁(例えば比例電磁弁50)を介してマスタシリンダ30側に漏出する結果、ホイールシリンダ内のブレーキ液圧BPが低下していくことがある。この点、本実施形態では、ホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPを比例電磁弁(例えば比例電磁弁50)によって保持させている状態であっても、停止状態にあったモータM(ポンプ38,39)の駆動と停止を繰り返し実行させることにより、ホイールシリンダ内のブレーキ液圧BPの低下を抑制している。したがって、制動力を付与している車輪(例えば右後輪RR)に対する制動力の低下を良好に抑制できる。
(4)もし仮に旋回時制動制御の実行時のように低速度で車両が比較的長時間(例えば「30」秒程度)走行する場合にモータM(ポンプ38,39)を駆動させ続けたとすると、該モータM(ポンプ38,39)の駆動音によって、車両の旋回中、車両の搭乗者に不快感を与え続けることになる。この点、本実施形態では、旋回時制動制御の実行中において、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対応するホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPが所定液圧BP1未満にならない限り、モータM(ポンプ38,39)が駆動することはない。したがって、車両の旋回時に、制動力付与機構15のポンプ38,39から発生する駆動音(騒音)を低下させることができる。
(5)本実施形態では、作動スイッチSW2が「ON」にセットされていなければ(即ち、ステップS16が肯定判定でなければ)、ステップS10,S13,S15が全て肯定判定になったとしても、旋回時制動制御が実行されることはない。すなわち、車両の運転手に旋回時制動制御を実行させる意志を持って作動スイッチSW2が「ON」にセットされた場合、ステップS10,S13,S15が全て肯定判定になると、旋回時制動制御が実行される。そのため、運転手に旋回時制動制御を実行させる意志がないにも関わらず、旋回時制動制御が実行されることを抑制できる。
(6)また、車両の車体速度VSが制御開始用車体速度閾値KVS1以上である場合には、ステップS10,S15,S16が全て肯定判定になったとしても、旋回時制動制御が実行されることはない。すなわち、車両の車体速度VSが制御開始用車体速度閾値KVS1以上である場合には、旋回時制動制御を実行させるよりも、車両の運転手によるブレーキペダル37の踏込み操作によって、各車輪FR,FL,RR,FLに制動力をそれぞれ付与したほうが車両の旋回半径を短くできる。したがって、旋回時制動制御の実行に基づく効果が小さい場合に、当該旋回時制動制御が実行されることを回避できる。
(7)同様に、ブレーキペダル37が踏込み操作されている場合には、各車輪FR,FL,RR,FLに制動力がそれぞれ付与されることにより、車輪FR,FL,RR,FLに制動力が付与されずに旋回する場合に比して、車両の旋回半径が短くなる。そのため、ブレーキペダル37が踏込み操作されている場合において、旋回時制動制御が不用意に実行されることを回避できる。
なお、実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・実施形態において、操舵角閾値KAは、最大舵角よりも小さな値であってもよい。
・実施形態において、旋回時制動制御を実行する場合に、車両の旋回方向内側の前輪(例えば右前輪FR)に制動力を付与するために、該前輪(例えば右前輪FR)に対応するホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36a)内のブレーキ液圧BPを上昇させるようにしてもよい。
・実施形態において、旋回時制動制御実行判定処理ルーチンのステップS13の判定処理を実行しなくてもよい。すなわち、車両の車体速度VSに関係なく、ステップS10,S15,S16の各判定処理が全て肯定判定である場合に、旋回時制動制御を実行するようにしてもよい。
・また、旋回時制動制御実行判定処理ルーチンのステップS10の判定処理を実行しなくてもよい。すなわち、運転手によるブレーキペダル37の踏込み操作の有無に関係なく、ステップS13,S15,S16の各判定処理が全て肯定判定である場合に、旋回時制動制御を実行するようにしてもよい。
・さらに、旋回時制動制御実行判定処理ルーチンのステップS16の判定処理を実行しなくてもよい。すなわち、作動スイッチSW2の操作態様(「ON」であるか「OFF」であるか)に関係なく、ステップS10,S13,S15の各判定処理が全て肯定判定である場合に、旋回時制動制御を実行するようにしてもよい。
・実施形態では、車両には、作動スイッチSW2を設けなくてもよい。この場合、上記ステップS16では、操舵トルクセンサSE3からの入力信号に基づきステアリングホイール24に加わる操舵トルクを演算により検出し、該操舵トルクが予め設定された操舵トルク閾値以上であったときに、上記ステップS17を実行させることが好ましい。すなわち、旋回時制動制御を実行させる意志を持った運転手のステアリングホイール24の操舵によって、該ステアリングホイール24に操舵トルク閾値以上の操舵トルクが加わらない限り、ステップS10,S13,S15の各判定処理が全て肯定判定であっても、旋回時制動制御が実行されることはない。すなわち、車両の運転手に旋回時制動制御を実行させる意志がない場合に、旋回時制動制御が誤動作してしまうことを抑制できる。
・実施形態において、車両の車体速度VSは、各車輪FR,FL,RR,RLの各車輪速度のうち最も値の大きな車輪速度、2番目に大きな値の車輪速度、3番目に大きな値の車輪速度、及び各車輪速度の平均値のうち何れか一つを基準にして検出するようにしてもよい。
・上記実施形態では、旋回時制動制御の実行時に、モータM(ポンプ38,39)の駆動を停止させているが、モータMの駆動の停止は、旋回時制動制御の実行時以外であってもよい。例えば、斜面下方に向けて一定の低速度で車両を走行させる場合、全てのホイールシリンダ36a〜36d内のブレーキ液圧BPを上昇させることにより、各車輪FR,FL,RR,RLに対して制動力をそれぞれ付与させる。そして、各ホイールシリンダ36a〜36d内のブレーキ液圧BPが所定液圧BP1以上である場合には、モータM(ポンプ38,39)の駆動を停止させるようにしてもよい。この場合、一定の低速度未満で車両が走行している場合に、ポンプ38,39からの駆動音(騒音)の発生を良好に抑制できる。
・実施形態において、ホイールシリンダ36a〜36d内のブレーキ液圧を検出するための液圧検出センサをホイールシリンダ36a〜36d毎に設けてもよい。そして、制動力が付与されている車輪(例えば右後輪RR)に対応するホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPを液圧検出センサからの信号に基づき検出し、該検出したブレーキ液圧BPが所定圧力BP1未満になった場合に、モータM(ポンプ38,39)を駆動させるようにしてもよい。
・実施形態において、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対する制動力が保持されている間は、モータM(ポンプ38,39)を駆動させなくてもよい。この場合、保持弁として機能する比例電磁弁(例えば比例電磁弁50)が図5(c)(d)に示すような電磁弁であったとすると、ホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液が比例電磁弁(例えば比例電磁弁50)を介してマスタシリンダ30側に漏出してしまうおそれがある。すなわち、ホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPが、図7の破線で示すように、モータM(ポンプ38,39)の駆動停止に伴い、徐々に低下してしまうこともある。
・実施形態において、車両の旋回方向内側の後輪(例えば右後輪RR)に対応するホイールシリンダ(例えばホイールシリンダ36c)内のブレーキ液圧BPを保持させる場合、該後輪に対応する経路(例えば右後輪用経路33b)上の電磁弁(例えば電磁弁43)を閉じ状態にするようにしてもよい。この場合、電磁弁(例えば電磁弁43)が保持弁として機能することになる。
・実施形態において、制動力付与機構15を、車両の運転手によるブレーキペダル37の踏込み操作量を電気信号に変換し、該電気信号に基づいた制動力を各車輪FR,FL,RR,RLに付与する所謂ブレーキバイワイヤ(Brake-by-wire )方式のものであってもよい。
本実施形態における制動制御装置が搭載された車両のブロック図。 本実施形態における制動力付与機構のブロック図。 本実施形態における旋回時制動制御実行判定処理ルーチンを示すフローチャート(前半部分)。 本実施形態における旋回時制動制御実行判定処理ルーチンを示すフローチャート(後半部分)。 (a)は比例電磁弁が開き状態であることを説明する説明図、(b)は比例電磁弁が閉じ状態であることを説明する説明図、(c)は閉じ状態にある比例電磁弁からブレーキ液圧が漏出している様子を説明する説明図、(d)は閉じ状態にある比例電磁弁からブレーキ液圧が漏出している様子を説明する説明図。 従来の制動制御方法を説明するタイミングチャート。 本実施形態の制動制御方法を説明するタイミングチャート。
符号の説明
11…制動制御装置、15…制動力付与機構、16…ECU(車体速度演算手段、制御手段、操舵角演算手段)、24…ステアリングホイール、36a〜36d…ホイールシリンダ、38,39…ポンプ、50,54…比例電磁弁(保持弁)、A…操舵角、BP…ブレーキ液圧(ホイールシリンダ内の圧力)、BP1…所定液圧、FR,FL,RR,RL…車輪、KA…操舵角閾値、KVS1…制御開始用車体速度閾値、VS…車体速度。

Claims (3)

  1. 車両の進行方向に対する左右両側に配置される車輪(FR,FL,RR,RL)に制動力を付与する場合に、該車輪(FR,FL,RR,RL)毎に対応するホイールシリンダ(36a,36b,36c,36d)内の圧力を個別に上昇させるべく駆動する制動力付与機構(15)を備える車両に搭載され、車両の車体速度(VS)を演算する車体速度演算手段(S12)と、前記車輪(FR,FL,RR,RL)に制動力を付与する場合に前記制動力付与機構(15)の駆動を制御する制御手段(16)と、車両のステアリング(24)の操舵角(A)を演算する操舵角演算手段(S14)とを備える車両の制動制御装置(11)であって、
    前記制動力付与機構(15)には、前記ホイールシリンダ(36a,36b,36c,36d)内の圧力を上昇させる場合に駆動するポンプ(38,39)、および、前記ホイールシリンダ(36a,36b,36c,36d)内の圧力を保持する保持弁が設けられており、
    前記制御手段(16)は、
    前記操舵角演算手段(S14)により演算された前記操舵角(A)の絶対値が予め設定された操舵角閾値(KA)以上である場合に、車両の旋回方向内側の車輪(RR)に対応するホイールシリンダ(36c)内の圧力(BP)を上昇させるべく前記ポンプ(38,39)を駆動し、前記保持弁を閉じ状態にしてホイールシリンダ内の圧力を保持するように制御し、
    前記車輪(FR,FL,RR,RL)のうち少なくとも一つの車輪(RR)に制動力が付与されている状態で、前記車体速度演算手段(S12)により演算された前記車体速度(VS)が予め設定された車体速度閾値(KVS1)以下である場合に、前記ポンプ(38,39)の駆動を停止させ、
    前記ポンプ(38,39)の駆動が停止してから前記ホイールシリンダ(36c)内の圧力(BP)であるブレーキ液圧が予め設定された圧力値未満になったときに、前記ポンプの駆動を再開させ
    前記ホイールシリンダ内のブレーキ液圧が予め設定された圧力値未満になったか否かは、前記保持弁を介したブレーキ液の漏出に起因して前記ブレーキ液圧が前記圧力値未満になり得るまでの予め設定された時間が経過したか否かで判定される車両の制動制御装置。
  2. 前記制御手段(16)は、前記制動力が付与されている車輪(RR)に対応するホイールシリンダ(36c)内の圧力(BP)を保持又は降下させる場合に、前記ポンプ(38,39)の駆動を停止させる請求項1に記載の車両の制動制御装置。
  3. 車両の進行方向に対する左右両側に配置される車輪(FR,FL,RR,RL)に制動力を付与する場合に、該車輪(FR,FL,RR,RL)毎に対応するホイールシリンダ(36a,36b,36c,36d)内の圧力を個別に上昇させる制動力付与機構(15)の駆動を制御する車両の制動制御方法であって、
    前記制動力付与機構(15)には、前記ホイールシリンダ(36a,36b,36c,36d)内の圧力を上昇させる場合に駆動するポンプ(38,39)、および、前記ホイールシリンダ(36a,36b,36c,36d)内の圧力を保持する保持弁が設けられており、
    車両のステアリング(24)の操舵角(A)を演算し、該演算した操舵角(A)の絶対値が予め設定された操舵角閾値(KA)以上である場合に、車両の旋回方向内側の車輪(RR)に対応するホイールシリンダ(36c)内の圧力(BP)を上昇させるべく前記ポンプ(38,39)を駆動し、前記保持弁を閉じ状態にしてホイールシリンダ内の圧力を保持するように制御し、
    前記車輪(FR,FL,RR,RL)のうち少なくとも一つの車輪(RR)に制動力が付与されている状態で、車両の車体速度(VS)を演算し、該演算した車体速度(VS)が予め設定された車体速度閾値(KVS1)以下である場合に、前記ポンプ(38,39)の駆動を停止させ、
    前記ポンプ(38,39)の駆動が停止してから前記ホイールシリンダ(36c)内の圧力(BP)であるブレーキ液圧が予め設定された圧力値未満になったときに、前記ポンプの駆動を再開させ
    前記ホイールシリンダ内のブレーキ液圧が予め設定された圧力値未満になったか否かは、前記保持弁を介したブレーキ液の漏出に起因して前記ブレーキ液圧が前記圧力値未満になり得るまでの予め設定された時間が経過したか否かで判定されるようにした車両の制動制御方法。
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