JP5092666B2 - 無端ベルトおよび画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無端ベルト、および画像形成装置に関する。
電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置では、感光体ドラム等の潜像保持体上に形成された未定着トナー像を用紙等の記録媒体に転写して印刷画像を得る方式がとられる。前記未定着トナー像を記録媒体に転写する方式として、前記未定着トナー像を記録媒体に直接転写する方式と、潜像保持体上に形成された未定着トナー像を、ドラム状あるいは無端ベルト状のフィルム部材等からなる中間転写体上に1次転写した後、該中間転写体上の未定着トナー像を改めて記録媒体上に2次転写して複写画像を得る方式とが知られている。
この中間転写ベルトを用いたカラー画像形成装置では、該中間転写ベルト上で既に多重転写された合成トナー像(各色トナー像の重畳像)を記録媒体に一括で転写しているので、潜像保持体から直接記録媒体に各色のトナー像を順次転写する方式におけるトナー像間の位置ずれや画像乱れの発生を効果的に防止できるといった利点を有している。
中間転写ベルトの周回搬送に当たっては、該中間転写ベルト端部の破断防止の観点から、従来より各種の構成が提案されている。例えば、補強部材としてのテープを端部に貼付けた転写ベルトが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この転写ベルトでは、ロールと前記テープとの接触部で転写ベルトが浮き上がるのを防止して、該転写ベルトと補強部材の境目で亀裂が発生しないようにするため、前記テープ位置と対応する部分において、前記ロールの外径を細くしている。
また、テープの剥がれ防止の為に補強テープの重合せ部を幅方向全域にわたって溶着する技術も試されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−134556号公報 特開平11−219046号公報
本発明の目的は、補強部の重合せ部に固定部を有する場合であっても、重合せ部における亀裂の発生を効果的に防止することにある。
上記目的は、以下の本発明によって達成される。即ち、本発明の無端ベルトは、
<1> ベルト本体と、該ベルト本体の外周面側に軸方向端部に沿って補強テープにより形成される補強部と、前記ベルト本体の内周面側に軸方向端部に沿って形成される凸状部材と、を備え、前記補強部に、補強テープの先端同士が重なり合う重合せ部を有し、前記重合せ部に、重なった補強テープ同士を固定する固定部と、重なった補強テープ同士を固定しない非固定部と、を有すると共に、前記重合せ部と、前記凸状部材のベルト軸方向における中央側の側面をベルト径方向に延長した延長面と、が交差する面の内、ベルト軸方向から前記固定部を投影した際に投影された影と交差する領域に前記非固定部を有する無端ベルトである。
<2> 前記重合せ部と、前記凸状部材のベルト軸方向における中央側の側面をベルト径方向に延長した延長面と、が交差する面から、ベルト軸方向における中央側に3.5mm以内の範囲であって、ベルト軸方向から前記固定部を投影した際に投影された影と交差する領域に前記非固定部を有する前記<1>に記載の無端ベルトである。
<3> 前記重合せ部と、前記凸状部材のベルト軸方向における中央側の側面をベルト径方向に延長した延長面と、が交差する面より、ベルト軸方向における中央側およびベルト軸方向における外側の何れにも前記固定部を有する前記<1>または<2>に記載の無端ベルトである。
<4> 前記重合せ部のベルト軸方向における中央側の端部に前記固定部を有する前記<1>〜<3>の何れか1項に記載の無端ベルトである。
また、本発明の画像形成装置は、
<5> 像保持体と、該像保持体表面を帯電する帯電手段と、前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記トナー像を記録媒体に定着する定着手段と、を有し、前記各手段の少なくとも1つにベルト部材を用い、前記ベルト部材として、ベルト本体と、該ベルト本体の外周面側に軸方向端部に沿って補強テープにより形成される補強部と、前記ベルト本体の内周面側に軸方向端部に沿って形成される凸状部材と、を備え、前記補強部に、補強テープの先端同士が重なり合う重合せ部を有し、前記重合せ部に、重なった補強テープ同士を固定する固定部と、重なった補強テープ同士を固定しない非固定部と、を有すると共に、前記重合せ部と、前記凸状部材のベルト軸方向における中央側の側面をベルト径方向に延長した延長面と、が交差する面の内、ベルト軸方向から前記固定部を投影した際に投影された影と交差する領域に前記非固定部を有する無端ベルトを備える画像形成装置。
<1>に記載の発明によれば、補強部の重合せ部に固定部を有する場合であっても、重合せ部における亀裂の発生を良好に防止することができる。
<2>に記載の発明によれば、屈曲により盛り上がる部分に非固定部を有するため、重合せ部における亀裂の発生を更に良好に防止することができる。
<3>に記載の発明によれば、重合せ部における亀裂の発生を良好に防止し得ると共に、更に重合せ部において補強テープ同士をより良好に固定することができる。
<4>に記載の発明によれば、重合せ部の剥離を効果的に抑制することができる。
<5>に記載の発明によれば、補強部の重合せ部に固定部を有するベルト部材を用いる場合であっても、ベルト部材を長期に渡って安定に使用し続けることができるため、長い機械寿命を実現することができる。
以下、添付図面に基づいて本実施形態を適用した無端ベルトおよび画像形成装置を詳細に説明する。
図1は、ベルト状中間転写体として、本発明の無端ベルトを用いた画像形成装置の一例としてのカラープリンタの要部構成を示す模式図である。同図において、感光体ドラム等の潜像保持体(以下、「感光体ドラム」で代表して説明する)1の表面は帯電器2により所定の電荷で帯電され、レーザー光Lの書き込み走査で第1色の画像信号に応じた静電潜像が形成される。この静電潜像は感光体ドラム1の、A方向への回転で現像装置ユニット3の第1色の現像器との対向位置に到り、第1色の現像器でトナー現像される。感光体ドラム1はトナー像Tを保持してさらに回転する。
上記トナー現像動作に合わせて、中間転写ベルト4は感光体ドラム1の周速と略同一の速度で移動し、感光体ドラム1と中間転写ベルト4とが接触する位置(1次転写部)に移動する。1次転写部では、感光体ドラム1とは逆側から中間転写ベルト4に接して配置される1次転写ロール5によって上記トナーの帯電極性とは逆極性の転写電界が印加され、感光体ドラム1に保持されていたトナー像Tが中間転写ベルト4に1次転写される。以上で、1次転写サイクルが終了する。
中間転写ベルト4に1次転写されたトナー像は中間転写ベルト4の周回移動によって2次転写ロール6が配置されている2次転写部に到る。フルカラー画像形成装置の場合には潜像の形成からトナー像の1次転写までを予定色(一般にはイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(Bk))分だけ繰り返して中間転写ベルト4上に多色トナーを重ね合わせたカラートナー像を形成する。
各色のトナー像を形成するため、例えば現像装置ユニット3は、イエロー現像器3−1、マゼンタ現像器3−2、シアン現像器3−3およびブラック現像器3−4の4色現像器を備える回転装置で構成され、感光体ドラム1に形成された各色の潜像を順次現像できるように構成されている。
感光体ドラム1に保持された第1色のトナー像が1次転写部で中間転写ベルト4上に転写された後、感光体ドラム1上の残留トナーは感光体クリーナ7で除去されるとともに図示しない除電器で電荷が中和された後、次の第2色に対応する潜像の形成がなされる。第2色の静電潜像も第1色と同様にして現像され、その第2色のトナー像が中間転写ベルト4上の、先に転写された第1色のトナー像に重ねて転写される。以下、第3色および第4色についても同様にして中間転写ベルト4に多重転写され、その結果中間転写べルト4には未定着の複数色トナーが重畳したカラートナー像が形成される。
すべての色のトナー像が1次転写された中間転写ベルト4が2次転写位置に達する時点で、タイミングを合わせて給紙手段8から送り出された記録媒体としての記録紙Pが2次転写位置に給送される。
記録紙Pを2次転写ロール6および中間転写ベルト4によって挟持して搬送する際、前記トナー像の帯電極性と逆極性の転写電圧で形成される転写電界が2次転写ロール6に印加されることにより、中間転写ベルト4のトナー像が記録紙Pに2次転写される。
トナー像が2次転写された記録紙Pは定着器9に送られ、加熱・加圧処理等の定着処理によりトナー像を記録紙Pに固定し、作像プロセスを終了する。なお、トナー像が2次転写された記録紙Pを除電するための除電器(図示せず)が2次転写ロール6の記録紙Pの搬送方向下流に配置される。
2次転写ロール6は、中間転写ベルト4に対して矢印C方向に接触・離間自在に設けられていて、記録紙Pの進入に合わせて接触し、排出に合わせて離間する。2次転写の終了とともに2次転写ロール6は中間転写ベルト4から離間して待避位置に戻る。
また、2次転写終了後に、記録紙Pへ転写されずに中間転写ベルト4上に残留したトナー像等を除去するため、中間転写ベルト4に対向してクリーナ10が、接触・離間自在に配置されている。クリーナ10は、2次転写終了後の残留トナー除去時に中間転写ベルト4に接触し、残留トナーが残る領域が通過した後は中間転写ベルト4から離間して退避位置に戻る。
前記中間転写ベルト4は、駆動ロール11、アイドルロール12、2次転写バックアップロール13およびテンションロール14により張架され、駆動ロール11により矢印B方向に搬送される。中間転写ベルト4には、該中間転写ベルト4が駆動ロール11等の各ロールの軸方向での位置を規制するための凸状部材が設けられている。
一方、前記駆動ロール11には、ベルトクリーナ10や2次転写ロール6による負荷がかかったときにも中間転写ベルト4がスリップしないように、その表面に高摩擦材料の被覆層が形成されている。
上記電子写真方式の画像形成装置に用いられる中間転写ベルト4には、例えば、ポリカーボネート系樹脂、ボリイミド系樹脂をベースに、抵抗調整材料を含有する厚さ50〜100μmの半導電性フィルムが好適に用いられる。
中間転写ベルト4とそれを駆動するための駆動ロール11を有し、該中間転写ベルト4が蛇行を防止するための凸状部材を有すると共に前記駆動ロール11が凸状部材ガイドを有する画像形成装置において、複数のロールにより張架されている中間転写ベルト4は、搬送される間に軸方向の動き(以下、「ウォーク」と表現する。)を生ずる。一定量以上のウォークは、上述の凸状部材および凸状部材ガイドによって規制される。従って、ウォークによって凸状部材および凸状部材ガイドが接触し、互いに軸方向に押し合う状態が生じる。
一般に、ベルトが破断に至るような強い力(上記押し合う状態)は、画像形成装置本体の水平度の不良によるベルト駆動系(前記図1における、駆動ロール11、アイドルロール12、2次転写バックアップロール13、テンションロール14など)の平行度の精度低下、装置本体の前後側板の部品積み上げや組み立て誤差に起因するベルトのねじれ、ベルト自体の軸方向両端での周長差などが原因で発生する。しかし、画像形成装置における画像保持体としての中間転写ベルト4等は、さらにベルトに特有の要因によって発生する場合がある。
ここで、中間転写ベルト4を例に、ベルトに特有の破断の発生メカニズムについて説明する。新品の駆動ロール11と新品の中間転写ベルト4との組み合わせは摩擦係数が高く、駆動ロール11と中間転写ベルト4とのグリップ力が大きい。したがって、中間転写ベルト4を張架している各ロールのアラインメント(軸の平行度)がわずかに所定値から外れているだけでも、ベルトはウォークを起こしやすい。つまり、駆動させ始めの数十サイクルという初期の短期間にベルトはウォークによって片側に移動しやすく、凸状部材と凸状部材ガイドが突き当たり、強いグリップ力によって押し合う状態となる。
ベルト4が駆動ロール11にかかり始める位置(ベルト4搬送方向においてベルト4と駆動ロール11が接触し始める位置)および駆動ロール11から外れる位置(ベルト4と駆動ロール11が接触し終わる位置)において凸状部材の軸方向における中央側の側面(以下単に「軸方向中央側面」と呼ぶ)にかかる力について、図を用いてより詳細に説明する。
図2は、駆動ロール11と接した状態での中間転写ベルト4を駆動ロール径方向から見た断面図であり、図3は、図2に記載の駆動ロール11と接した状態での中間転写ベルト4を駆動ロール軸方向から見た側面図である。両図において、中間転写ベルト4の内周面側のベルト軸方向端部には、駆動ロール11の軸方向端面に接触して該中間転写ベルト4のウォークを防止するための凸状部材41が設けられている。
中間転写ベルト4がウォーク(ベルトの軸方向への移動)を生じて駆動ロール11の軸方向端面に凸状部材41が接触した場合、該中間転写ベルト4が駆動ロール11にかかり始める位置R1では、凸状部材41の軸方向中央側面には矢印F1方向への力が作用する。つまり、中間転写ベルト4の片端部が浮き上がって駆動ロール11に凸状部材41が僅かに乗り上げてしまうような力が作用する。一旦片端部が浮き上がった中間転写ベルト4には、駆動ロール11から外れる位置R2で凸状部材41の軸方向中央側面に矢印F2方向への力が作用して中間転写ベルト4の浮き上がりはなくなる。
図4は、片端部の浮き上がりが生じた際の中間転写ベルト4を駆動ロール径方向から見た断面図である。中間転写ベルト4の片端部に浮き上がりが生じた際、凸状部材41の軸方向中央側面には駆動ロール11との強い押し合いの力が作用するため、盛り上がり部分(屈曲部分)RUが生じる。この盛り上がり部分(屈曲部分)RUは、中間転写ベルト4が駆動ロール11から外れる位置R2で解消する。すなわち、中間転写ベルト4の片端部には、駆動ロール11にかかり始める位置R1と外れる位置R2とで、一方向への変形とその反対方向への変形とが交互に発生し、応力集中と応力解放が繰り返されている。
前記盛り上がり部分(屈曲部分)RUで応力集中と応力解放が繰り返され、そのまま搬送(駆動)を続けた場合、従来の無端ベルトであれば中間転写ベルト4の片端部には疲労による局部的な亀裂CRが発生する(図5参照)。この局部的な亀裂CRはやがて中間転写ベルト4全体の破断に至る。また、中間転写ベルト4の軸方向端部にノッチNが存在している場合にも、中間転写ベルト4全体の破断に至る(図6参照)。
これに対し、本発明の無端ベルトは、端部に生じた亀裂等によって発生する破断を効果的に防止する。図7は本発明の無端ベルト(中間転写ベルト)4の軸方向端部(側端部)の斜視図である。同図に示すように中間転写ベルト4の側端部の内周面側には該側端部に沿って凸状部材41が接着されている。また、中間転写ベルト4の側端部の外周面側には該側端部に沿ってベルト補強部としての補強テープ42が設けられている。補強テープ42はベルト4を一周して、その先端同士が重なり合う重合せ部LAPを形成している。
上記重合せ部LAPは、該重合せ部LAPで上側になっている補強テープ42の先端面18が中間転写ベルト4の周回方向Rに対して上流側に配置された状態、つまり該補強テープ42に接触して摺動する構成物(摺接体)に対して順方向に構成されていることが好ましい。中間転写ベルト4の外周面側軸方向端部にはベルトクリーナ10のクリーニングブレード両側に配置されるサイドシール(後述)を有する。該サイドシールは、前記摺接体に相当し、前記補強テープ42の先端面18がベルト4の周回方向Rに対して下流側に配置されていると、該サイドシールが前記先端面18に接触して補強テープ42の重合せ部LAPで剥離が生じるおそれがあるので、重合せ部LAPは上述のように順方向に構成されていることが好ましい。
中間転写ベルト4は、通常ポリイミド系樹脂をベースに構成され、その厚みを50〜100μm、体積抵抗率を10〜1012Ω・cm、表面抵抗率を1011〜1013Ω/□に調整した半導電性フィルムが好適に用いられる。この中間転写ベルト4は、その厚み、体積抵抗率、表面抵抗率が上記の値の範囲に入っている半導電性樹脂材料であれば、アクリル系樹脂、塩化ビニール系樹脂、あるいはポリカーボネート系樹脂等に抵抗安定化材料を含有させたものも使用できる。
凸状部材41の材質には熱硬化性樹脂が好適であり、一例として厚さ0.5〜1.5mmのポリウレタン樹脂を使用することができる。補強部としての補強テープ42の材質は、一例として厚さ50〜100μmのポリエチレンテレフタレート(PET)を選択することができる。
図8は、本発明の無端ベルト(中間転写ベルト)4を駆動ロール11にかけた状態での駆動ロール径方向から見た断面図である。同図において、駆動ロール11は、ロール本体11aとその表面に被覆された高摩擦材料部分11bとを有している(拡大図参照)。駆動ロール11の軸方向端部には前記凸状部材41を周回方向で案内する凸状部材ガイド17が設けられていて、駆動ロール11上での中間転写ベルト4の軸方向への動きを規制するように機能している。
凸状部材ガイド17は表面が滑らかで、摺動性の良好な樹脂材料を使用するのが好ましい。一例として、ポリアセタールを使用できる。また、凸状部材ガイド17はロール本体11aの軸方向端面とは固着されておらず分離されていることが好ましい。なお、凸状部材ガイド17はアイドルロール12および2次転写バックアップロール13にも同様に設けられている。
前記補強テープ42は、中間転写ベルト4の軸方向端部における微小な傷から、ベルト42の軸方向全域に破損が進展しないように、その側端面が少なくとも中間転写ベルト4の側端面(軸方向端面)と合致するように中間転写ベルト4に沿って貼付けられているのが好ましい。また、補強テープ42の内側端面(中間転写ベルト4の軸方向中央側面)は、凸状部材41の内側端面よりも中間転写ベルト4の軸方向中央よりに位置していることを要する。補強テープ42に中間転写ベルト4の側端部を保護する機能をもたせると共に、前述の盛り上がり部分(屈曲部分)RUを発生しにくくする機能をもたせるためである。
駆動ロール11との関連からいえば、駆動ロール11の凸状部材ガイド17が凸状部材41に接触したときに、補強テープ42の内側端面の位置は、該凸状部材ガイド17の軸方向端面の位置よりも該駆動ロール11の軸方向中央側に位置するように設定される。補強テープ42と凸状部材ガイド17との重なり幅RT(図8参照)は、凸状部材ガイド17が凸状部材41に接触した状態で2mm以上であるのが好ましい。中間転写ベルト4がウォークして片端の凸状部材ガイド17が凸状部材41に接触したときに発生する盛り上がり部分(屈曲部分)RUの幅が通常2mm以下である為である。
既述のように、補強テープ42の重合せ部LAPは中間転写ベルト4の周回方向において摺接体に対して順方向に構成され、接着剤等により貼り合わされている。しかし、このように構成した場合でも、従来の無端ベルトにおいては、重合せ部分LAPは次のような理由により剥離するおそれがあった。
図9は従来の無端ベルト(中間転写ベルト)4を駆動ロール11にかけた状態での軸方向端部の斜視図である。同図に示すように、中間転写ベルト4が搬送され駆動ロール11を通過する際、中間転写ベルト4の最も外側に設けられている補強テープ42は駆動ロール11の外周に沿った方向に大きな引張り力(矢印F3方向の引っ張り力)を受け、このF3方向の引張り力は補強テープ42の重合せ部LAPの接着を剥がすように作用する。この引張り力の印加および解放はアイドルロール12やテンションロール14等他のロールを通過するときにも作用し、引張り力の印加および解放が繰り返されることにより、重合せ部LAPの接着が剥がれるおそれがあった。
そこで、本実施形態では、重合せ部LAPの接合を、接着に加えてまたは接着に代えて溶着等によって固定する態様とした。図10(A)は、溶着された重合せ部LAPをベルト径方向から見た要部拡大平面図であり、図10(B)は、(A)をベルト軸方向から見た側面の断面図である。同図において、補強テープ42の重合せ部LAPの固定部WPは溶融・凝固して溶着部を形成している。固定する方法としては超音波溶着が好ましいが、熱溶着によってもよい。固定する方法については後に詳述する。
尚、本発明においては、上記重合せ部LAPのベルト軸方向(補強テープ幅方向)全幅にわたって上記固定部WPが形成されるのではなく、図11(A)、(B)、図12、図13(A)、(B)に示すように、重合せ部LAPと凸状部材41のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する面41Eaの内、ベルト軸方向から固定部WPを投影した際に投影された影と交差する領域41Ebには非固定部を有することを必須の要件とする。また、図12に示すように、前記領域41Ebの内60%以上の領域が非固定部であることがより好ましく、前記領域41Ebの内75%以上の領域が非固定部であることが更に好ましく、更に図11(A)、(B)、図13(A)、(B)に示すように、前記領域41Ebには固定部WPを有しないことが特に好ましい。(尚、前記面41Eaの内、前記領域41Ebに該当しない部分は必ず非固定部となる)
ここで、「重合せ部LAPと凸状部材41のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する面41Eaの内、ベルト軸方向から固定部WPを投影した際に投影された影と交差する領域41Eb」とは、固定部WPが面41Eaよりベルト軸方向外側のみに形成されている場合(例えば図11(A))にはベルト軸方向外側から投影した際に前記影と交差する領域を、固定部WPが面41Eaよりベルト軸方向中央側のみに形成されている場合(例えば図11(B))にはベルト軸方向中央側から投影した際に前記影と交差する領域を、固定部WPが面41Eaよりベルト軸方向外側およびベルト軸方向中央側の何れにも形成されている場合(例えば図12や図13(A)、図13(B))にはベルト軸方向外側およびベルト軸方向中央側の両側から投影した際に前記影と交差する領域をさす。
盛り上がり部分(屈曲部分)RUは、前記面41Ea上におけるベルトおよび補強部で発生するが、前記領域41Ebに非固定部を有する(より好ましくは固定部WPを有さない)態様とすることにより、応力集中と応力解放が繰り返される前記屈曲部分RUに非固定部が存在するため、重合せ部LAPにおける亀裂の発生を良好に防止することができ、これによってベルト4の破断発生を改善することができる。
また、前記面41Eaから、ベルト軸方向中央側(即ち図11(A)、(B)、図12、図13(A)、(B)では面41Eaから上方向)に3.5mm以内の範囲であってベルト軸方向から前記固定部WPを投影した際に投影された影と交差する領域においても前記非固定部を有することがより好ましく、更には上記範囲が3mm以内の範囲であることが好ましく、上記範囲が2.3mm以内の範囲であることが特に好ましい(但し、上記範囲は補強テープ42の幅との兼ね合いで決定することが好ましい)。
また、前記領域41Ebに固定部を有しない場合にあっては、更に面41Eaからベルト軸方向中央側に2.3mm以内の範囲であってベルト軸方向から前記固定部WPを投影した際に投影された影と交差する領域には固定部を有しないことが好ましく、更には上記範囲が3mm以内の範囲であることがより好ましく、上記範囲が3.5mm以内の範囲であることが特に好ましい(但し、上記範囲は補強テープ42の幅との兼ね合いで決定することが好ましい)。
前記盛り上がり部分(屈曲部分)RUは、前記面41Eaを末端としてベルト軸方向中央側の領域(特に該面41Eaからベルト軸方向中央側2mm以内の範囲)において発生するため、上記態様であれば亀裂の発生をより良好に防止することができる。
尚、前記固定部WPは1箇所に限らず複数箇所で固定部WPを形成するようにしてもよく、強度を得るとの観点では、図13(A)、(B)に示すように面41Eaのベルト軸方向外側(図13(A)、(B)では面41Eaより下側)およびベルト軸方向中央側(図13(A)、(B)では面41Eaより上側)の何れにも固定部WPを形成することが好ましい。
また、図13(B)に示すように、前記重合せ部LAPのベルト軸方向における中央側の端部(以下単に「ベルト軸方向中央側端部」と呼ぶ)に固定部WPを有することが好ましい。補強テープ42の重合せ部LAPにおける剥離は、ベルト軸方向中央側端部から発生し易く、特に補強テープ42の幅(軸方向幅)が小さくなるほど、盛り上がり部分(屈曲部分)RUから重合せ部LAPのベルト軸方向中央側端部までの距離が短くなるため剥離が発生し易い。図13(B)に示すように、前記重合せ部LAPのベルト軸方向中央側端部に固定部WPを有することにより、該剥離を効果的に抑制することができる。
尚、上記のようにベルト軸方向中央側端部に固定部WPを有する場合には、該固定部WPの幅(軸方向長さ)は、1mm以上であることが好ましく、2.5mm以上であることがより好ましく、4mm以上であることが特に好ましい(但し、上記幅は補強テープ42の幅との兼ね合いで決定することが好ましい)。
また、図13(B)に示すように、製造容易性の観点からは、前記重合せ部LAPのベルト軸方向外側端部においても固定部WPを有することが好ましい。
ここで、固定部WPを形成する方法について説明する。超音波溶着または熱溶着を用いる場合、溶着ホーンの形状により固定部WPの形状や個数を制御することができる。例えば、図13(B)に示すような、前記面41Eaよりベルト軸方向中央側に1箇所、ベルト軸方向外側に1箇所の固定部WPを形成する場合を例に取ると、図14に示すような形状の溶着ホーン50を用いることにより形成することができる。図14は溶着ホーン50と無端ベルト4(補強テープ42の重合せ部LAPを有する部分)とをベルト円周方向から見た形状を示している。
図14において、非固定部を形成するための溝の深さDは、補強テープの重合せ部LAPの総厚み以上であることが好ましい。また、溶着ホーン50のベルト軸方向長さLは補強テープ42の軸方向幅より大きくすることが、補強テープ42の重合せ部LAPのベルト軸方向中央側端部および外側端部の両方に固定部LAPを容易に設けられるとの観点から好ましい。
上記実施形態では、無端ベルトの一例として中間転写ベルトに関して説明したが、これに限らず、例えば前記感光体1に代えて感光体ベルトを用いる画像形成装置にも本発明を適用することができる。
以下、本実施形態を、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、これら各実施例は、本実施形態を制限するものではない。
(実施例1)
−補強部の形成−
幅400mm、外径168mmのポリイミド製無端ベルト(ベルト本体)を2分割された半円状割型に入れ張力をかけた。その後ベルト本体の外周面側の軸方向両端の所定位置に幅15mmの補強テープ(日東電工製、ポリエステルテープNo.31C)を貼り付け、補強テープの重合せ部の長さ(補強テープの長辺方向長さ)が10mmになるように切断した。次いで、ベルト本体の軸方向幅が330mm、補強テープ幅が13mmとなるようにカットした。
−固定部の形成−
補強テープ重合せ部に、ベルト軸方向外側端面より1mm中央側の位置から中央側に4mmの幅、長さ(補強テープの長辺方向長さ)8mmの固定部を超音波溶着ホーン(超音波工業社製、商品名:超音波プラスチックウエルダ)により溶着することで形成した。
−蛇行防止用凸状部材の貼り付け−
ベルト本体の内周面側にウレタンゴム製の凸状部材を接着剤により貼り付けた。凸状部材はベルト径方向高さ1mm、ベルト軸方向幅5mmであり、凸状部材貼り付け位置は、ベルト軸方向外側端面より0.5mm中央側に沿って貼り付けた。
こうして、重合せ部LAPと凸状部材41のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する面41Eaが、ベルト軸方向外側端面より5.5mmの位置にあり、重合せ部LAPの固定部WPがベルト軸方向外側端面より1mm〜5mmの範囲に設けられた、図11(A)に示す無端ベルトが得られた。
図1記載の転写システムに上記無端ベルトを装着し、無端ベルトを200mm/secの速度で搬送させたところ、無端ベルトは軸方向片側にウォークしながら回転した。尚、無端ベルトが搬送され駆動ロールを通過する際には、重合せ部LAPと凸状部材41のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する面41Eaから軸方向中央側に1mmの位置(即ち、ベルト軸方向外側端面より6.5mmの位置)で盛り上がり部分(屈曲部分)が発生した。10時間の搬送毎にベルトを停止しベルトの状態を観察したが、200時間まで観察しても補強テープの固定部には亀裂の発生がなく、無端ベルトには問題がなかった。
(実施例2)
実施例1の固定部の形成において、補強テープ重合せ部に、ベルト軸方向外側端面より8mm中央側の位置から中央側に4mmの幅、長さ8mmの固定部を超音波溶着ホーンにより形成した以外は、実施例1と同様にして無端ベルトを得た。
こうして、重合せ部LAPと凸状部材41のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する面41Eaが、ベルト軸方向端面より5.5mmの位置にあり、重合せ部LAPの固定部WPがベルト軸方向外側端面より8mm〜12mmの範囲に設けられた、図11(B)に示す無端ベルトが得られた。
実施例1と同様にして転写システムに装着し搬送させたところ、200時間まで観察しても補強テープの固定部には亀裂の発生がなく、無端ベルトには問題がなかった。
(実施例3)
実施例1の固定部の形成において、補強テープ重合せ部に、(1)ベルト軸方向外側端面より1mm中央側の位置から中央側に4mmの幅、長さ8mmの固定部と、(2)ベルト軸方向外側端面より8mm中央側の位置から中央側に4mmの幅、長さ8mmの固定部と、(3)上記(1)および(2)を繋ぎベルト周方向長さが2mmの固定部と、を超音波溶着ホーンにより形成した(即ち「H」字型の固定部を形成した)以外は、実施例1と同様にして無端ベルトを得た。
こうして、重合せ部LAPと凸状部材41のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する面41Eaが、ベルト軸方向端面より5.5mmの位置にあり、重合せ部LAPの固定部WPが、(1)ベルト軸方向外側端面より1mm〜5mmの範囲と、(2)ベルト軸方向外側端面より8mm〜12mmの範囲と、(3)上記(1)および(2)を繋ぐ長さ2mmの範囲と、に設けられた、図12に示す無端ベルトが得られた。尚、領域41Ebにおける非固定部の割合は75%である。
実施例1と同様にして転写システムに装着し搬送させたところ、300時間まで観察しても補強テープの固定部には亀裂の発生がなく、無端ベルトには問題がなかった。
(実施例4)
実施例1の固定部の形成において、補強テープ重合せ部に、(1)ベルト軸方向外側端面より1mm中央側の位置から中央側に4mmの幅、長さ8mmの固定部と、(2)ベルト軸方向外側端面より8mm中央側の位置から中央側に4mmの幅、長さ8mmの固定部と、を超音波溶着ホーンにより形成した以外は、実施例1と同様にして無端ベルトを得た。
こうして、重合せ部LAPと凸状部材41のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する面41Eaが、ベルト軸方向端面より5.5mmの位置にあり、重合せ部LAPの固定部WPが、(1)ベルト軸方向外側端面より1mm〜5mmの範囲と、(2)ベルト軸方向外側端面より8mm〜12mmの範囲と、に設けられた、図13(A)に示す無端ベルトが得られた。
実施例1と同様にして転写システムに装着し搬送させたところ、800時間まで観察しても補強テープの固定部には亀裂の発生がなく、無端ベルトには問題がなかった。
(実施例5)
実施例1の固定部の形成において、補強テープ重合せ部に、(1)ベルト軸方向外側端面から中央側に5mmの幅、長さ8mmの固定部と、(2)ベルト軸方向外側端面より9mm中央側の位置から中央側に4mmの幅(ベルト軸方向中央側端面まで)、長さ8mmの固定部と、を超音波溶着ホーンにより形成した以外は、実施例1と同様にして無端ベルトを得た。
こうして、重合せ部LAPと凸状部材41のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する面41Eaが、ベルト軸方向端面より5.5mmの位置にあり、重合せ部LAPの固定部WPが、(1)ベルト軸方向外側端面より0mm〜5mmの範囲と、(2)ベルト軸方向外側端面より9mm〜13mmの範囲と、に設けられた、図13(B)に示す無端ベルトが得られた。
実施例1と同様にして転写システムに装着し搬送させたところ、1200時間まで観察しても補強テープの固定部には亀裂の発生がなく、無端ベルトには問題がなかった。
(実施例6)
まず、実施例1の補強部の形成において、用いた補強テープの幅を10mm(カットした後の補強テープの幅8mm)に変更した。
また、実施例1の固定部の形成において、補強テープ重合せ部に、(1)ベルト軸方向外側端面から中央側に4mmの幅、長さ6mmの固定部と、(2)ベルト軸方向外側端面より6.8mm中央側の位置から中央側に1.2mmの幅(ベルト軸方向中央側端面まで)、長さ6mmの固定部と、を超音波溶着ホーンにより形成した。
更に、実施例1と同様に凸状部材を貼り付けて無端ベルトを得た。
こうして、重合せ部LAPと凸状部材41のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する面41Eaが、ベルト軸方向端面より5.5mmの位置にあり、重合せ部LAPの固定部WPが、(1)ベルト軸方向外側端面より0mm〜4mmの範囲と、(2)ベルト軸方向外側端面より6.8mm〜8mmの範囲と、に設けられた、図13(B)に示す無端ベルトが得られた。
実施例1と同様にして転写システムに装着し搬送させたところ、600時間まで観察しても補強テープの固定部には亀裂の発生がなく、無端ベルトには問題がなかった。
(比較例1)
実施例1の固定部の形成において、補強テープ重合せ部に固定部を形成しなかったこと以外は実施例1と同様にして、図15(A)に示す無端ベルトが得られた。
実施例1と同様にして転写システムに装着し搬送させたところ、搬送開始から10時間経過後に補強テープの重合せ部に剥離が発生し、補強テープが貼り付いていない部分が発生した。搬送開始から15時間後には補強テープの剥離部分からベルト本体に亀裂が入り破断した。
(比較例2)
実施例1の固定部の形成において、補強テープ重合せ部のベルト軸方向(補強テープ幅方向)全幅にわたって、長さ8mmの溶着部を形成したこと以外は実施例1と同様にして、図15(B)に示す無端ベルトが得られた。
実施例1と同様にして転写システムに装着し搬送させたところ、搬送開始から100時間経過後に、重合せ部LAPと凸状部材41のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する位置41Eaから中央側に1mmの付近において、固定部が白化して小さな亀裂が発生し、搬送開始から120時間後には亀裂が広がり補強テープ幅方向全幅に広がった。また搬送開始から130時間後には補強テープの剥離部分からベルト本体に亀裂が入り破断した。
(比較例3)
実施例1の固定部の形成において、補強テープ重合せ部に、ベルト軸方向端面より1mm中央側の位置から中央側に7mmの幅、長さ8mmの固定部を超音波溶着ホーンにより形成した以外は、実施例1と同様にして無端ベルトを得た。
こうして、重合せ部LAPと凸状部材41のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する位置41Eaが、ベルト軸方向端面より5.5mmの位置にあり、重合せ部LAPの固定部WPがベルト軸方向端面より1mm〜8mmの範囲に設けられた、図15(C)に示す無端ベルトが得られた。
実施例1と同様にして転写システムに装着し搬送させたところ、搬送開始から90時間経過後に、重合せ部LAPと凸状部材41のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する位置41Eaから中央側に1mmの付近において、固定部が白化して小さな亀裂が発生し、搬送開始から110時間後には亀裂が広がり補強テープ幅方向全幅に広がった。また搬送開始から120時間後には補強テープの剥離部分からベルト本体に亀裂が入り破断した。
ベルト状中間転写体を用いた画像形成装置の要部構成を示す模式図である。 駆動ロールと接した状態での無端ベルトを駆動ロール径方向から見た断面図である。 図2に記載の駆動ロールと接した状態での無端ベルトを駆動ロール軸方向から見た側面図である。 片端部の浮き上がりが生じた際の無端ベルトを駆動ロール径方向から見た断面図である。 無端ベルトの片端部に局部的な亀裂が発生した状態を示す斜視図である。 無端ベルトの片端部にノッチが存在している場合の、局部的な亀裂発生を示す斜視図である。 本発明の無端ベルトの軸方向端部を示す斜視図である。 本発明の無端ベルトを駆動ロールにかけた状態での駆動ロール径方向から見た断面図である。 本発明の無端ベルト(中間転写ベルト)を駆動ロールにかけた状態での軸方向端部の斜視図である。 (A)は、溶着された重合せ部をベルト径方向から見た要部拡大平面図であり、(B)は、(A)をベルト軸方向から見た側面図である。 (A)は、本発明における溶着された重合せ部の一例を示すベルト径方向から見た要部拡大平面図であり、(B)は、本発明における溶着された重合せ部の他の例を示すベルト径方向から見た要部拡大平面図である。 本発明における溶着された重合せ部の一例を示すベルト径方向から見た要部拡大平面図である。 (A)は、本発明における溶着された重合せ部の一例を示すベルト径方向から見た要部拡大平面図であり、(B)は、本発明における溶着された重合せ部の他の例を示すベルト径方向から見た要部拡大平面図である。 固定部の形成方法を示す概略断面図である。 (A)〜(C)は、比較例における重合せ部を示すベルト径方向から見た要部拡大平面図である。
符号の説明
1 感光体
2 帯電器
3 現像装置ユニット
4 中間転写ベルト
5 1次転写ロール
6 2次転写ロール
9 定着器
10 ベルトクリーナ
11 駆動ロール
12 アイドルロール
13 2次転写バックアップロール
14 テンションロール
17 凸状部材ガイド
41 凸状部材
41Ea 重合せ部と凸状部材のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する面
41Eb 重合せ部と凸状部材のベルト軸方向中央側面をベルト径方向に延長した延長面とが交差する面の内、ベルト軸方向から固定部を投影した際に投影された影と交差する領域
42 ベルト補強テープ
50 溶着ホーン
L レーザー光
LAP 重合せ部
WP 固定部

Claims (5)

  1. ベルト本体と、該ベルト本体の外周面側に軸方向端部に沿って補強テープにより形成される補強部と、前記ベルト本体の内周面側に軸方向端部に沿って形成される凸状部材と、を備え、
    前記補強部に、補強テープの先端同士が重なり合う重合せ部を有し、
    前記重合せ部に、重なった補強テープ同士を固定する固定部と、重なった補強テープ同士を固定しない非固定部と、を有すると共に、
    前記重合せ部と、前記凸状部材のベルト軸方向における中央側の側面をベルト径方向に延長した延長面と、が交差する面の内、ベルト軸方向から前記固定部を投影した際に投影された影と交差する領域に前記非固定部を有することを特徴とする無端ベルト。
  2. 前記重合せ部と、前記凸状部材のベルト軸方向における中央側の側面をベルト径方向に延長した延長面と、が交差する面から、ベルト軸方向における中央側に3.5mm以内の範囲であって、ベルト軸方向から前記固定部を投影した際に投影された影と交差する領域に前記非固定部を有することを特徴とする請求項1に記載の無端ベルト。
  3. 前記重合せ部と、前記凸状部材のベルト軸方向における中央側の側面をベルト径方向に延長した延長面と、が交差する面より、ベルト軸方向における中央側およびベルト軸方向における外側の何れにも前記固定部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無端ベルト。
  4. 前記重合せ部のベルト軸方向における中央側の端部に前記固定部を有することを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の無端ベルト。
  5. 像保持体と、該像保持体表面を帯電する帯電手段と、前記像保持体表面に潜像を形成する潜像形成手段と、前記潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、前記トナー像を記録媒体に転写する転写手段と、前記トナー像を記録媒体に定着する定着手段と、を有し、
    前記各手段の少なくとも1つにベルト部材を用い、
    前記ベルト部材として、ベルト本体と、該ベルト本体の外周面側に軸方向端部に沿って補強テープにより形成される補強部と、前記ベルト本体の内周面側に軸方向端部に沿って形成される凸状部材と、を備え、前記補強部に、補強テープの先端同士が重なり合う重合せ部を有し、前記重合せ部に、重なった補強テープ同士を固定する固定部と、重なった補強テープ同士を固定しない非固定部と、を有すると共に、前記重合せ部と、前記凸状部材のベルト軸方向における中央側の側面をベルト径方向に延長した延長面と、が交差する面の内、ベルト軸方向から前記固定部を投影した際に投影された影と交差する領域に前記非固定部を有する無端ベルトを備えることを特徴とする画像形成装置。
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