JP4375100B2 - エンドレスベルト及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は駆動ローラを含むローラ群に巻き掛けられて回転駆動されるエンドレスベルト、例えば、複写機、プリンター等の電子写真装置や静電記録装置などの画像形成装置において、像担持体上に形成されるトナー像を中間転写ベルトに転写し、該中間転写ベルトからさらに被転写体に転写する場合に、該中間転写ベルトとして使用できるエンドレスベルトに関する。また、本発明は、かかる中間転写ベルトを用いる画像形成装置に関する。
エンドレスベルトが用いられる装置類は数多あるが、例えばエンドレスベルトを中間転写ベルトに採用した画像形成装置を挙げることができる。かかる画像形成装置には種々のタイプのものがあるが、代表的なものとして図6、図7に示す画像形成装置を例示できる。図6〜図7の各画像形成装置は、いずれもエンドレスベルト形態の中間転写ベルトを採用している。
図6の画像形成装置は4サイクル型カラー画像形成装置であり、像担持体として回転駆動される感光体21を備えており、感光体21表面をローラ型帯電ブラシ22で一様に所定電位に帯電させ、その帯電域に画像露光装置23から画像露光を施して静電潜像を形成し、該潜像を現像装置24で現像して可視トナー像とする。
現像装置24は回転駆動されるホルダ24Hにイエロー現像器24Y、マゼンタ現像器24M、シアン現像器24C及びブラック現像器24Kを搭載したものである。感光体21には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色ごとの画像データに基づいて各色に対応する静電潜像が順次形成され、一つの色に対応する潜像が形成されるごとに該潜像が四つの現像器のうち該色に対応する現像器で現像される。
このようにして感光体21上に順次形成される各色のトナー像は、一つのトナー像が形成されるごとに中間転写ベルト25に転写され、且つ、先に転写されたトナー像の上に重ねて転写される。このようにして中間転写ベルト25上に形成された多重トナー像はさらに該転写ベルトから記録媒体Sに転写され、図示省略の定着装置で該記録媒体に溶融定着される。なお、以上はフルカラー画像形成の場合であるが、例えば、ブラック現像器24Kのみを用いてモノカラー画像を形成すること等も可能である。
中間転写ベルト25は回転駆動される駆動ローラ251、感光体21に対向配置された1次転写ローラ252、ローラ252と共同してベルト25を感光体21に当接させるローラ253、その他のローラ254〜256からなるローラ群に巻き掛けられている。
1次転写ローラ252は1次転写電圧が印加されることで感光体21上のトナー像を中間転写ベルト25に転写する。駆動ローラ251には2次転写ローラ26が対向配置されており、2次転写ローラ26は2次転写電圧が印加されることでローラ251、26間に通される記録媒体Sにベルト25上のトナー像を転写する。
なお2次転写ローラ26はベルト25上への所定トナー像の転写が終わるまではベルト25から離されており、所定トナー像転写が終わるとベルト26に向け押圧される。
図7の画像形成装置はタンデム型カラー画像形成装置である。この画像形成装置は中間転写ベルト35に沿って、イエロー色に対応するトナー像を形成してベルト35に1次転写するための画像形成部Y、マゼンタ色に対応するトナー像を形成してベルト35に1次転写するための画像形成部M、シアン色に対応するトナー像を形成してベルト35に1次転写するための画像形成部C、ブラック色に対応するトナー像を形成してベルト35に1次転写するための画像形成部Kを配列したものである。
中間転写ベルト35は駆動ローラ351、従動ローラ352、353に巻き掛けられている。 画像形成部Y、M、C、Kのそれぞれは、ドラム型の感光体31を備えており、該感光体の周囲に帯電装置32、画像露光部33、現像器34、一次転写ローラTR等がこの順序で配置されている。一次転写ローラTRは中間転写ベルト35を間にして感光体31に対向している。
この画像形成装置によると、次のように画像形成がなされる。
画像形成にあたっては、最終的に形成されるべき画像に応じて、画像形成部Y、M、C及びKのうち少なくとも一つにおいて画像形成される。画像形成部Y、M、C及びKのすべてを用いてフルカラー画像を形成する場合を例にとると、先ず、イエロー画像形成部Yにおいてイエロートナー像が形成され、中間転写ベルト35に一次転写される。
すなわち、イエロー画像形成部Yにおいて、感光体31が回転駆動され、帯電装置32により帯電され、その帯電域に画像露光部33からイエロー色の画像データに基づいてイエロー色に対応する静電潜像がされ、該潜像がイエロー現像器34にて現像されてイエロートナー像が形成され、該トナー像が1次転写電圧を印加された1次転写ローラTRによりベルト35に転写される。
同様にして、マゼンタ画像形成部Mにおいてマゼタトナー像が形成されて中間転写ベルト35に転写され、シアン画像形成部Cにおいてシアントナー像が形成されて中間転写ベルト35に転写され、ブラック画像形成部Kにおいてブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト35に転写される。
これらイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像はこれらが中間転写ベルト35上に重ねて転写されるタイミング形成される。
かくしてベルト35上に形成された多重トナー像はベルト35の回動により2次転写領域へ搬送され、ここで2次転写電圧が印加された2次転写ローラ36にて記録媒体Sに転写され、図示省略の定着装置により該媒体に溶融定着される。
以上説明したいずれのタイプの画像形成装置においても、トナー像の1次転写後感光体上に残留するトナーやトナー像の2次転写後中間転写ベルト上に残留するトナーは図示省略のクリーナにより清掃除去される。
ところで、このように中間転写ベルトを用いる画像形成装置においては、中間転写ベルトは40N〜60N程度の張力で張設され、周速80mm/sec〜150mm/sec程度で駆動される。その際、駆動ローラを含むローラ群に巻き掛けられて回転駆動される中間転写ベルトは、その耳部(ベルト幅方向における側端部)に集中的に応力が発生しやすく、そのためベルト使用を重ねるうちに該耳部に割れや亀裂が発生し、遂にはベルトが破損し、設計時の機械的設定寿命を全うできないことがある。
このような問題は画像形成装置における中間転写ベルトだけでなく、一般に、駆動ローラを含むローラ群に巻き掛けられて回転駆動されるエンドレスベルトについて発生する。 そこで、例えば実公平7−51307号公報は、エンドレスベルトの耳部におけるクラックなどの発生を防止してエンドレスベルトの耐久性を向上させる目的で、エンドレスベルト外表面耳部に沿って補強テープを貼着し、且つ、補強テープのベルト周方向両端部はそれぞれ斜めにカットされた先端を有するものとして該テープ両端部を重ね継ぎすることを提案している。
また、特開2002−68513号公報は、エンドレスベルト外表面耳部に沿って補強テープを貼着し、且つ、それぞれが斜めにカットされた先端を有する補強テープ両端部を重ね継ぎすることなく貼着するとともに、該補強テープ両端部に跨がる継ぎ目補強フィルムを貼着することを提案している。
実公平7−51307号公報 特開2002−68513号公報
しかしながら、実公平7−51307号公報で提案されたエンドレスベルトの場合、補強テープのベルト周方向における各端部において、斜めにカットによるテープ端部頂点部分のベルトへの貼着面積が小さくなり、使用中にこの部分から補強テープ剥がれが生じやすく、ベルト補強効果が失われ、ベルト耳部の割れが生じやすい。
また、特開2002−68513号公報で提案されたエンドレスベルトでは、補強テープ両端部は重ね継ぎされていないので、この両端部に跨がる継ぎ目補強フィルムが貼着されているものの、該継ぎ目補強フィルムの強度が不足すると、やはりベルト耳部に割れが発生することがある。
そこで本発明は、駆動ローラを含むローラ群に巻き掛けられて回転駆動されるエンドレスベルトであって、従来の同種のエンドレスベルトに比べると長期にわたりベルト耳部の割れ等の損傷発生が抑制され、長時間の使用に耐えられるエンドレスベルトを提供することを課題とする。
また本発明は、像担持体上に形成されるトナー像を、駆動ローラを含むローラ群に巻き掛けられて回転駆動されるエンドレスの中間転写ベルトに転写し、該中間転写ベルトからさらに被転写体に転写する画像形成装置であって、該中間転写ベルトについて、長期にわたりベルト耳部の割れ等の損傷発生が抑制され、長時間の使用に耐えることができ、それだけ長期にわたり良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することを課題とする。
本発明者は前記課題を解決すべく鋭意研究の結果次のことを知見するに至った。
従来同様にベルト外表面耳部に沿って補強テープを貼着すればよい。その場合、補強テープはベルト周方向における両端部がそれぞれベルト幅方向(補強テープ幅方向)において階段形状を呈する先端を有するものとし、換言すれば、補強テープのベルト周方向における両端部のそれぞれを多段の短冊状に形成し、かかるテープ両端部を重ね継ぎすればよい。
ベルト周方向における両端部がそれぞれベルト幅方向において階段形状を呈する先端を有することで、補強テープ端部が斜めにカットされて貼着面積が極小化されるカット頂点部分が生じる場合より、補強テープ端部全体をより確実にベルトに貼着しておけるとともに補強テープ両端部の重ね継ぎもより確実に行える。
また、補強テープ両端部は重ね継ぎするので、重ね継ぎしない場合に比べて補強テープ両端部の継ぎ目部分により強度を持たせることができる。
これらにより、長期にわたりベルト耳部の割れ等の損傷発生が抑制され、長時間の使用に耐えられるエンドレスベルトを提供することができる。
また、補強テープのベルト周方向における両端部がそれぞれベルト幅方向において階段形状を呈する先端を有することで、換言すれば、補強テープのベルト周方向における両端部のそれぞれが多段の短冊状に形成されていることで、恰も補強テープがその階段の数に相当する本数並列に貼着され、補強テープが貼着されるベルト耳部における面積を増加させる如き状態が得られ、これにより、エンドレスベルト耳部がベルト蛇行によりベルト表面側に折れたり、ラッパ状に拡大変形することも抑制することができる。
本発明はかかる知見に基づき、
駆動ローラを含むローラ群に巻き掛けられて回転駆動されるエンドレスベルトであり、ベルト外表面耳部に沿って補強テープが貼着されており、該補強テープはベルト周方向における両端部がそれぞれベルト幅方向において階段形状を呈する先端を有しているとともに重ね継ぎされているエンドレスベルトを提供する。
また本発明は、像担持体上に形成されるトナー像を、駆動ローラを含むローラ群に巻き掛けられて回転駆動されるエンドレスの中間転写ベルトに転写し、該中間転写ベルトからさらに被転写体に転写する画像形成装置であって、該中間転写ベルトとして本発明に係るエンドレスベルトが採用されている画像形成装置を提供する。
ここで、中間転写ベルト上のトナー像をさらに転写する被転写体とは、紙等からなる記録媒体などである。
また、画像形成装置は4サイクル型、タンデム型等のカラー画像形成装置などのいずれであってもよく、像担持体は静電潜像及びこれを現像したトナー像を保持する感光体、直接トナー像を形成できるものなど、トナー像を形成保持できるものであればよい。
この画像形成装置によると、中間転写ベルトについて、長期にわたりベルト耳部の割れ等の損傷発生が抑制され、長時間の使用に耐えることができ、それだけ長期にわたり良好な画像を形成できる。
本発明に係るエンドレスベルトは、画像形成装置の中間転写ベルトとして使用されるものであれ、また、他の用途のものであれ、次のものとすることができる。
すなわち、前記補強テープのベルト周方向における両端部のうち一端部はベルト幅方向外側へ向かって上り階段形状を呈する先端を有しており、他端部は該ベルト幅方向外側へ向かって下り階段形状を呈する先端を有しているエンドレスベルトである(後述する図2、図3参照)。
このエンドレスベルトでは、補強テープ両端部の重ね継ぎのために該両端部が互いに重なり合う面積のうち補強テープ両耳部(補強テープの幅方向両外側部分)に割り当てられる面積の大きさを同一又は略同一にすることが可能であり、補強テープ重ね継ぎ部分における強度をテープ幅方向に均一化することが可能である。
しかし、要すれば、補強テープ両耳部のうち、エンドレスベルト幅方向外側にあたる耳部においてより大きい重ね継ぎ面積を得るように、補強テープ両端部のいずれについても、ベルト幅方向外側へ向かって上り階段形状を呈する先端を有するものとしてもよい(図3(D)参照)。また、要すれば、補強テープ両端部のいずれについても、ベルト幅方向外側へ向かって下り階段形状を呈する先端を有するものとすることも可能である。
また、補強テープ両端部の重ね継ぎ部分の強度を十分なものとし、さらに、該重ね継ぎ部分における補強テープのベルトへの貼着面積を十分得るため、補強テープのベルト周方向における各端部の前記階段形状を呈する先端はその全体にわたり該端部と重ね継ぎ状態にある相手側端部に重なっていること(換言すれば重ね継ぎ部分においてテープ両端部間に隙間がないこと)が望ましい。
いずれにしても、前記補強テープの上にさらに第2の補強テープを貼着してもよい。第2の補強テープの両端部も重ね継ぎすることが好ましい。第2の補強テープについては、その下側の補強テープのテープ幅方向外側の耳部に沿って貼着されてもよい。
以上説明したように本発明によると、駆動ローラを含むローラ群に巻き掛けられて回転駆動されるエンドレスベルトであって、従来の同種のエンドレスベルトに比べると長期にわたりベルト耳部の割れ等の損傷発生が抑制され、長時間の使用に耐えられるエンドレスベルトを提供することができる。
また本発明によると、像担持体上に形成されるトナー像を、駆動ローラを含むローラ群に巻き掛けられて回転駆動されるエンドレスの中間転写ベルトに転写し、該中間転写ベルトからさらに被転写体に転写する画像形成装置であって、該中間転写ベルトについて、長期にわたりベルト耳部の割れ等の損傷発生が抑制され、長時間の使用に耐えることができ、それだけ長期にわたり良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1に本発明の1実施形態に係る画像形成装置を示す。図1に示す画像形成装置は図6に示す画像形成装置において中間転写ベルト25を本発明の実施形態に係るエンドレスベルトBに置き換えもので、他の点は図6に示す装置と同じものであり、図6に示す装置と同じ部品、部分等には図6と同じ参照符号を付してある。
中間転写ベルトとして採用されているエンドレスベルトBは、導電性フィラーを分散させた熱可塑性樹脂組成物から形成されている。図2(A)は該ベルトBの平面図であり、図2(B)は図2(A)に示されているベルト部分のX−X線に沿う断面図である。
ベルトBは、これらの図に示すように、ベルト外表面の左右の各耳部(ベルト幅方向外側縁部分)に沿って補強テープTが貼着されている。図において左側の補強テープTは図3(A)に示すように、ベルト周方向における一方の端部Te1がベルト幅方向外側へ向かって上り階段形状を呈する先端を有しており、他端部Te2が該ベルト幅方向外側へ向かって下り階段形状を呈する先端を有している。
この左側の補強テープTは、図3(C)に示すように、エンドレスベルトBの左側の外表面耳部に沿って貼着されているとともに、両端部が、他端部Te2の上に一端部Te1が位置するように重ね継ぎされている。各端部の階段形状を呈する先端はその全体にわたり、相手側端部に重なっている。
また、この左側の補強テープTの上に、図2(A)に示すように、第2の補強テープtが貼着されている。補強テープtは補強テープTのベルト幅方向において外側の耳部に沿って貼着されている。補強テープtの両先端はテープ幅方向(ベルト幅方向)と平行にカットされており、テープtの両端部は重ね継ぎされている。
図において右側の補強テープTも、図3(B)に示すように、ベルト周方向における一方の端部Te1がベルト幅方向外側へ向かって上り階段形状を呈する先端を有しており、他端部Te2が該ベルト幅方向外側へ向かって下り階段形状を呈する先端を有している。
このように右側の補強テープTは、左側の補強テープTと左右対称に形成され、図3(C)のとおり、左側の補強テープTと左右対称にベルトBの右側の耳部に沿って貼着されており、両端部が、他端部Te2の上に一端部Te1が位置するように重ね継ぎされている。各端部の階段形状を呈する先端はその全体にわたり、相手側端部に重なっている。
さらに、図2(A)のとおり、右側の補強テープTの上にも左側補強テープTに対すると同様に第2の補強テープtが貼着されている。
ベルトBの内周面両耳部にはゴム製の帯び状のガイド部材RGが貼着されており、この部材RGは断面形状矩形のもので、図1に示す駆動ローラ251等のローラに設けられた図示省略のガイド溝に嵌まることでベルトの蛇行が抑制されるようになっている。
以上説明した中間転写ベルト(エンドレスベルト)Bは、ベルト両耳部のそれぞれに補強テープTが貼着してあり、該補強テープTはベルト周方向における両端部Te1、Te2のそれぞれがベルト幅方向において階段形状を呈する先端を有することで、補強テープ端部(ここでは特に重ね継ぎにおいて下側に位置する端部Te2)の全体をより確実にベルトBに貼着しておけるとともに補強テープ両端部の重ね継ぎもより確実に行える。
また、補強テープ両端部Te1、Te2は重ね継ぎするので、重ね継ぎしない場合に比べて補強テープ両端部の継ぎ目部分により強度を持たせることができる。
これらにより、ベルトBは長期にわたりベルト耳部の割れ等の損傷発生が抑制され、長時間の使用に耐えられる。
また、補強テープTのベルト周方向における両端部Te1、Te2がそれぞれベルト幅方向において階段形状を呈する先端を有することで、換言すれば、補強テープのベルト周方向における両端部のそれぞれが多段の短冊状に形成されていることで、恰も補強テープがその階段の数に相当する本数並列に貼着され、補強テープが貼着されるベルト耳部における面積を増加させたごとき状態が得られ、これにより、ベルト耳部がベルト蛇行によりベルト表面側に折れたり、ラッパ状に拡大変形することも抑制することができる。
次に、図2に示すタイプのエンドレスベルト(中間転写ベルト)の具体的実施例及び比較例について説明する。
<実施例1のベルト>
熱可塑性樹脂(ポリフェニレンサルファイド)に導電材として中性カーボンブラックを添加した材料(以下「PPS」という。)を押し出し成形して、厚み150μm、幅256mm、周長696mmのベルト(ベルト本体)を作製した。
該ベルトの外表面の各耳部に、テープ端部先端が図2(A)や図3の(A)、(B)に示すように2段の階段状を呈する補強テープTを貼着するとともに該テープ両端部を重ね継ぎし、さらに、テープT上に第2の補強テープtを貼着し、その両端部を重ね継ぎした。補強テープTには、ポリエチレンナフタレート(帝人デュポンフィルム社製 商品名テオネックス)のフィルムに粘着層を塗布形成したテープ(以下、「PEN」という。)を用い、第2の補強テープtには、粘着層が形成されたポリイミドテープ(日東電工社製 商品名アピカル)(以下、「PI」という。)を採用した。
補強テープTの幅は12mmであり、第2の補強テープtの幅は8mmであった。
また、図2(B)に示すと同様に、ベルト本体の内周面の各耳部にベルト蛇行抑制のための断面矩形の帯び状ガイド部材RGを設けた。該ガイド部材は、ウレタン系ゴムに粘着層を設けた部材をベルト本体に貼着して形成した。
<実施例2のベルト>
ベルト本体の材料として熱可塑性樹脂(ポリカーボネイトとポリブチレンテレフタレートの混合組成物、 以下「PC/PBT」という。)を採用した他は、実施例1と同様に形成したエンドレスベルト。
<比較例1のベルト>
図4に示す構造のエンドレスベルト。すなわち、ベルトの各耳部に、端部Te1’、Te2’を斜めにカットした補強テープTを貼着して両端部Te1’、Te2’を重ね継ぎし、該テープT上に第2の補強テープtを貼着してその両端部を重ね継ぎし、さらに、テープtの重ね継ぎ部分の上に補強フィルムt’を貼着したエンドレスベルト。
このエンドレスベルトは、補強テープTの両端部Te1’、Te2’のそれぞれが斜めにカットされた先端を有している点及び第2の補強テープt上にさらに補強フィルムt’を貼着してある点を除けば実施例1のベルトと同じである。
なお、補強フィルムt’は長さの点を除けば補強テープtと同じものである。
<比較例2のベルト>
図5に示す構造のエンドレスベルト。すなわち、ベルトの各耳部に、端部Te1”、Te2”を斜めにカットした補強テープTを両端部Te1”、Te2”を重ね継ぎすることなく貼着し、該テープT上に第2の補強テープtを貼着してその両端部を重ね継ぎし、さらに、テープtの重ね継ぎ部分の上に補強フィルムt’を貼着したエンドレスベルト。
このエンドレスベルトは、補強テープTの両端部Te1”、Te2”のそれぞれが斜めにカットされた先端を有しており、ベルトへの貼着において重ね継ぎされていない点及び第2の補強テープt上にさらに補強フィルムt’を貼着してある点を除けば実施例1のベルトと同じである。補強フィルムt’は長さの点を除けば補強テープtと同じものである。
これら実施例1、2のベルト及び比較例1、2のベルトを図1に示す画像形成装置のローラ251〜256に張力40N〜60Nの設定で巻き掛け、周速80mm/sec〜150mm/secで運転し、ベルトの使用不能の破損状態に至る時間を測定した。なお、ローラ251、254、255の外径は30mm、ローラ252、253、256の外径は16mmであった。
測定結果を次表に示す。次表から、本発明に係る実施例1、2のベルトでは画像形成装置に求められている寿命を十分達成したが、比較例ベルトはそれよりずっと短い時間(比較例1では400時間、比較例2では250時間)で破損して使用不能となった。
表 実施例1ベルト 実施例2ベルト 比較例1ベルト 比較例2ベルト
ベルト材質 PPS PC/PBT PPS PPS
耐久時間 (Hr) >600 >600 400 250
評価 良 良 不良 不良
本発明は画像形成装置における中間転写ベルトなどとして利用できる耐久性に優れたエンドレスベルトの提供、及びかかるエンドレスベルトを中間転写ベルトとして採用することで長期にわたり良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することに利用できる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の1例の概略構成を示す図である。 図2(A)は本発明の実施形態に係るエンドレスベルトの1例の平面図であり、図2(B)は図2(A)に示されるベルト部分のX−X線に沿う断面図である。 図3(A)は図2のエンドレスベルトの左側補強テープの斜視図、図3(B)は図2のエンドレスベルトの右側補強テープの斜視図、図3(C)はかかる補強テープを貼着したベルトの平面図、図4(D)は補強テープの他の例の斜視図である。 図4(A)は比較例ベルトの平面図、図4(B)は図4(A)に示されるベルト部分のY−Y線に沿う断面図である。 図5(A)は他の比較例ベルトの平面図、図5(B)は図5(A)に示されるベルト部分のZ−Z線に沿う断面図である。 4サイクル型カラー画像形成装置例を示す図である。 タンデム型カラー画像形成装置例を示す図である。
符号の説明
S 記録媒体
21 感光体
22 帯電ブラシ
23 画像露光装置
24 現像装置
25 中間転写ベルト
251 駆動ローラ
252 1次転写ローラ
253〜257 ローラ
26 2次転写ローラ
24H ホルダ
24Y イエロー現像器
24M マゼンタ現像器
24C シアン現像器
24K ブラック現像器

Y イエロー画像形成部
M マゼンタ画像形成部
C シアン画像形成部
K ブラック画像形成部
31 感光体
32 帯電装置
33 画像露光部
34 現像器
35 中間転写ベルト
351 駆動ローラ
352、353 従動ローラ
TR 1次転写ローラ

B エンドレスベルト(中間転写ベルト)
T 補強テープ
Te1、Te2、 テープ端部
Te1’、Te2’ テープ端部
Te1”、Te2” テープ端部
t 第2の補強テープ
te1、te2 テープ端部 t’ 補強フィルム
RG ガイド部材

Claims (7)

  1. 駆動ローラを含むローラ群に巻き掛けられて回転駆動されるエンドレスベルトであり、ベルト外表面耳部に沿って補強テープが貼着されており、該補強テープはベルト周方向における両端部がそれぞれベルト幅方向において階段形状を呈する先端を有しているとともに重ね継ぎされていることを特徴とするエンドレスベルト。
  2. 前記補強テープのベルト周方向における両端部のうち一端部はベルト幅方向外側へ向かって上り階段形状を呈する先端を有しており、他端部は該ベルト幅方向外側へ向かって下り階段形状を呈する先端を有している請求項1記載のエンドレスベルト。
  3. 前記補強テープのベルト周方向における各端部の前記階段形状を呈する先端はその全体にわたり該端部と重ね継ぎ状態にある相手側端部に重なっている請求項1又は2記載のエンドレスベルト。
  4. 前記補強テープ上に第2の補強テープが貼着されている請求項1、2又は3記載のエンドレスベルト。
  5. 前記第2の補強テープはその下側の前記補強テープのテープ幅方向外側の耳部に沿って貼着されている請求項4記載のエンドレスベルト。
  6. 像担持体上に形成されるトナー像を、駆動ローラを含むローラ群に巻き掛けられて回転駆動されるエンドレスの中間転写ベルトに転写し、該中間転写ベルトからさらに被転写体に転写する画像形成装置に用いる該中間転写ベルトである請求項1から5のいずれかに記載のエンドレスベルト。
  7. 像担持体上に形成されるトナー像を、駆動ローラを含むローラ群に巻き掛けられて回転駆動されるエンドレスの中間転写ベルトに転写し、該中間転写ベルトからさらに被転写体に転写する画像形成装置であって、該中間転写ベルトとして請求項1から5のいずれかに記載のエンドレスベルトが採用されていることを特徴とする画像形成装置。
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