JP3752827B2 - 像担持体ベルト - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真技術を用いて画像を形成するプリンター、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置に用いられる感光体ベルト、中間転写ベルト等の像担持体ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、像担持体ベルトは、回転駆動されつつその表面に像が形成されあるいは像を担持するため、その位相を検出する必要がある。
【0003】
従来の像担持体ベルトとしては、その一部に穴を開けてその穴を透過型の光センサで検出することによって位相を検出することができるようにしたものが知られている。なお、上記穴は、これをベルトの幅方向中央部に設けると、これが例えばクリーナブレード等に引っかかってブレードを傷つける等の不具合が生じるため、ベルトの側縁部に設けられる。
【0004】
一方、像担持体ベルトが回転する過程で、これに片寄りや蛇行が生じると、ベルト上に像が適正に形成されなくなるという問題が生じる。特にベルト上において複数色(例えばイエロー、シアン、マゼンタ、ブラック等)の画像を重ね合わせる場合には各色間においてズレが生じるという問題が生じる。
【0005】
そこでこの問題を解決するものとして、特開平5−303314号公報には、図5に示すように、ベルト1の内周面両側端部(一端部のみ図示)において周方向に沿ってビード(ベルトの循環方向に沿って設けられた突条)2を設けるとともに、ローラ3の両端部に、ビード2と接触するテーパ面3aを形成した電子写真装置が開示されている。
【0006】
この装置によれば、ベルト1が循環駆動される際、ビード2がローラ3のテーパ面3aと接触することによって、いわば自動調芯作用が得られ、ベルト1の片寄りや蛇行が防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ビード2がローラ3のテーパ面3aと接触することによってベルト1の片寄り等が防止される際には、図6に示すように、ビード2の内側部分2aによってベルト1の側縁部1aが部分的に持ち上げられる状態となるので、この部分1aには強い張力が作用することとなる。
【0008】
一方、前述したように、ベルトの側縁部には検出用の穴が設けられているので、図6に示すように、穴4がローラ3にさしかかった際に、同図に示すように、ベルト1の側縁部1aに強い張力が作用する状態となると、穴4に応力が集中して穴4が破損する等、そこからベルト1の破損が広がってしまうという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、以上のような問題を解決し、穴によって位置検出を行なうことができるとともに、ビードによって片寄りや蛇行を防止することができ、しかも破損し難い像担持体ベルトを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の像担持体ベルトは、ベルトの内周面両側端部において周方向に沿って設けられたビードが、ベルトの側縁部に設けられた位置検出用の穴よりも、ベルトの幅方向外側に位置する像担持体ベルトであって、
前記ビードが、前記位置検出用の穴の設けられた周方向の位置においてのみ設けられておらず,かつ,このビードが設けられていない部分の周方向における長さが、前記穴の周方向における長さよりも大きく形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項2記載の像担持体ベルトは、請求項1記載の像担持体ベルトにおいて、前記ベルトは導電層と、この導電層上に形成された抵抗層とを有する複層ベルトであることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載の像担持体ベルトは、請求項1または2記載の像担持体ベルトにおいて、前記穴は、これに透明シートが貼付されて補強されていることを特徴とする。
【0014】
【作用効果】
請求項1記載の像担持体ベルトによれば、ベルトの内周面両側端部において周方向に沿ってビードが設けられているので、ベルトが巻き掛けられるローラの両端部にテーパ面を形成する等によって、ベルトの片寄りや蛇行を防止することができる。また、ベルトの側縁部には、位置検出用の穴が設けられているので、この穴を用いて位置検出を行なうことができる。
【0015】
そして、穴の近くにおいてはビードが設けられていないので、穴がローラにさしかかった際に、図6に示したようにベルトの側縁部に強い張力が作用するという状態が生じなくなり(少なくともそのような状態が著しく緩和されることとなり)、穴に応力が集中し穴が破損してそこからベルトの破損が広がってしまうという事態が生じ難くなる。
【0016】
すなわち、この請求項1記載の像担持体ベルトによれば、穴によって位置検出を行なうことができるとともに、ビードによって片寄りや蛇行を防止することができ、しかも破損し難くなるという効果が得られる。
【0017】
請求項2記載のベルトは導電層と、この導電層上に形成された抵抗層とを有する複層ベルトであるので、前記抵抗層を感光層とし前記導電層を接地等することによって感光体ベルトとして使用し、あるいは、前記導電層に転写バイアスを印加する等によって中間転写ベルトとして使用することができる。
【0018】
そして、ベルトが上記のような複層ベルトである場合に、前記穴に応力が集中すると、抵抗層、導電層、さらに必要に応じて導電層の裏面に設けられる支持層等の各層の引っ張り弾性率等の機械的特性がそれぞれ異なるために、穴端面から各層間での剥離が生じ、特にアルミニウム等の金属や酸化インジウム等の金属酸化物をPET等の樹脂シート上に蒸着して導電層を形成した場合には樹脂と導電層との密着性が低いために導電層での剥離や破損が発生し易くなる。
【0019】
しかしながら、この請求項2記載の像担持体ベルトによれば、上記請求項1記載の構成すなわち穴の近くにおいてはビードが設けられていない構成となっているので、ベルトが上記のような複層ベルトであるにも拘らず穴に応力が集中し穴周辺部の抵抗層や導電層等の層間での剥離が生じたり、さらに甚だしくは穴が破損してそこからベルトの破損が広がってしまうという事態が生じ難くなる。
【0020】
すなわち、請求項1記載の構成は、ベルトが上記のような複層ベルトである場合に特に有効である。
【0021】
さらに,請求項1記載の像担持体ベルトによれば、前記ビードが設けられていない部分の周方向における長さが、前記穴の周方向における長さよりも大きく形成されているので、ビードが部分的に設けられていないことによる穴への応力集中防止という作用がより確実に得られることとなり、したがって、ベルトが一層破損し難くなる。
【0022】
請求項3記載の像担持体ベルトによれば、請求項1または2記載の像担持体ベルトにおいて、前記穴は、これに透明シートが貼付されて補強されているので、ベルトがより一層破損し難くなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0024】
<第1の実施の形態>
図1は本発明に係る像担持体ベルトの第1の実施の形態を示す模式的な斜視図、図2はベルトの部分断面図である。図1において、図6に示したベルトの各部に相当する部分には同じ符号を付してある。
【0025】
1はベルトであり、図2に示すように、導電層1aと、この導電層1a上に形成された抵抗層1bとを有する複層ベルトである。
【0026】
図1に示すように、ベルト1の内周面両側端部には、周方向に沿ってビード2,2’が設けられている。
【0027】
ベルト1の一側縁部には、位置検出用の穴4が設けられている。
【0028】
この穴4の近くにおいては前記ビード2,2’のうち一方のビード2が部分的に設けられていない。ビード2が設けられていない部分を符号2aで示す。
【0029】
ビードが設けられていない部分2aの周方向における長さL1は、穴4の周方向における長さL2よりも大きく形成されている。
【0030】
なお、ビードが設けられていない部分2aと穴4とは、その周方向において部分的に重複していてもかまわない。すなわち、穴4は、ベルトの端縁部1eに可及的に近づけて形成することが可能である。ただし、ビードがローラに巻き掛けられたときに、ベルトの周方向にも張力が発生するので、ビードが設けられていない部分2aと穴4はその周方向において重複していないことがさらに望ましい。
【0031】
以上のような像担持体ベルトによれば、次のような作用効果が得られる。
【0032】
(a)ベルト1の内周面両側端部において周方向に沿ってビード2,2’が設けられているので、ベルト1が巻き掛けられるローラ(図6のローラ3参照)の両端部にテーパ面を形成する等することによって、ベルト1の片寄りや蛇行を防止することができる。また、ベルト1の側縁部には位置検出用の穴4が設けられているので、この穴4を用いて位置検出を行なうことができる。
【0033】
そして、穴4の近くにおいてはビード2が設けられていないので、穴4がローラにさしかかった際に、図6に示したようにベルトの側縁部に強い張力が作用するという状態が生じなくなり(少なくともそのような状態が著しく緩和されることとなり)、穴4に応力が集中し穴が破損してそこからベルト1の破損が広がってしまうという事態が生じ難くなる。
【0034】
すなわち、この実施の形態の像担持体ベルトによれば、穴4によって位置検出を行なうことができるとともに、ビード2,2’によって片寄りや蛇行を防止することができ、しかも破損し難くなるという効果が得られる。
【0035】
(b)ベルト1は導電層1aと、この導電層1a上に形成された抵抗層1bとを有する複層ベルトであるので、抵抗層1bを感光層として構成し導電層1aを接地等することによって感光体ベルトとして使用し、あるいは、導電層1aに転写バイアスを印加する等によって中間転写ベルトとして使用することができる。
【0036】
そして、ベルト1が上記のような複層ベルトである場合には、穴4に応力が集中すると、抵抗層、導電層、さらに必要に応じて設けられる支持層等の各層間で剥離が発生し易いが、この実施の形態の像担持体ベルトによれば、穴4の近くにおいてはビード2が設けられていない構成となっているので、ベルト1が上記のような複層ベルトであるにも拘らず穴4に応力が集中し穴周辺部の抵抗層や導電層等の層間での剥離が生じたり、さらに甚だしくは穴が破損してそこからベルト1の破損が広がってしまうという事態が生じ難くなる。
【0037】
すなわち、穴4の近くにおいてビード2が設けられていないという構成は、ベルト1が上記のような複層ベルトである場合に特に有効である。
【0038】
(c)ビード2が設けられていない部分2aの周方向における長さL1が、穴4の周方向における長さL2よりも大きく形成されているので、ビード2が部分的に設けられていないことによる穴4への応力集中防止という作用がより確実に得られることとなり、したがって、ベルト1が一層破損し難くなる。
【0039】
<第2の実施の形態>
この第2の実施の形態の特徴は、上記第1の実施の形態において、図1に仮想線で示すように、穴4に対してベルト1の裏面側から透明シート5を貼付して穴4を補強した点にある。
【0040】
このような構成とすることにより、ベルト4がより一層破損し難くなる。
【0041】
【使用例および実施例】
図3は、上記第1または第2の実施の形態の像担持体ベルトB1を中間転写ベルトとして用いた画像形成装置の一例を示す模式図、図4は図3におけるIV−IV拡大部分断面図である。
【0042】
この画像形成装置は、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色のトナーによる現像器を用いてフルカラー画像を形成することのできる装置である。
【0043】
図3において、10は潜像担持体としての感光体であり、図示しない適宜の駆動手段によって図示矢印方向に回転駆動可能である。
【0044】
感光体10の周りには、その回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ローラ11、現像手段としての現像ローラ20(Y,M,C,K)、像担持体ベルトB1を中間転写ベルトとして用いた中間転写装置30、およびクリーニング手段12が配置されている。
【0045】
感光体10は、円筒状の導電性基材10a(図4参照)と、その表面に形成された感光層10bとを有している。
【0046】
帯電ローラ11は、感光体10の外周面に当接して外周面を一様に帯電させることが可能である(例えば−600V程度に帯電させることが可能である)。一様に帯電した感光体10の外周面には、図示しない露光ユニットによって所望の画像情報に応じた選択的な露光Lがなされ、この露光Lによって感光体10上に静電潜像が形成される。露光された部位すなわち静電潜像が形成された部位の電位は、例えば−100V程度となるようにすることができる。
【0047】
この静電潜像は、現像ローラ20で、「−」に帯電させられたトナーが付与されて現像される。
【0048】
現像ローラとしては、イエロー用の現像ローラ20Y、シアン用の現像ローラ20C、マゼンタ用の現像ローラ20M、およびブラック用の現像ローラ20Kが設けられている。これら現像ローラ20Y,20C,20M,20Kは、選択的に感光体10に当接し得るようになっており、当接したとき、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックのうちのいずれかのトナーを感光体10の表面に付与して感光体10上の静電潜像を現像する。
【0049】
現像されたトナー像は、中間転写ベルトB1上に転写される。
【0050】
クリーニング手段12は、上記転写後に、感光体10の外周面に残留し付着しているトナーを掻き落とすクリーナブレード13と、このクリーナブレード13によって掻き落とされたトナーを受ける受け部14とを備えている。
【0051】
中間転写装置30は、駆動ローラ31と、4本の従動ローラ32,33,34,35と、これら各ローラの回りに張架された中間転写ベルトB1とを有しており、少なくとも1本のローラは、その両端部にテーパ面(図6の3a参照)が形成されている。
【0052】
駆動ローラ31は、その端部に固定された図示しない歯車が、感光体10の駆動用歯車(図示せず)と噛み合っていることによって、感光体10と略同一の周速で回転駆動され、したがって中間転写ベルトB1が感光体10と略同一の周速で図示矢印方向に循環駆動され得る。
【0053】
従動ローラ35は、駆動ローラ31との間で中間転写ベルトB1がそれ自身の張力によって感光体10に圧接される位置に配置されていおり、感光体10と中間転写ベルトB1との圧接部において一次転写部T1が形成されている。従動ローラ35は、中間転写ベルトB1の循環方向上流側において一次転写部T1の近くに配置されている。
【0054】
駆動ローラ31には、中間転写ベルトB1を介して電極ローラ37が配置されており、この電極ローラ37を介して、中間転写ベルトB1の導電層1aに上記感光体10の帯電極性と逆極性の転写電圧(一次転写電圧であり、例えば+500V程度の電圧)V1が印加可能である。
【0055】
従動ローラ32はテンションローラであり、図示しない付勢手段によって中間転写ベルトB1をその張り方向に付勢している。
【0056】
従動ローラ33は、二次転写部T2を形成するバックアップローラである。このバックアップローラ33には、中間転写ベルトB1を介して二次転写ローラ38が対向配置されている。二次転写ローラ38は、図示しない接離機構により中間転写ベルトB1に対して接離可能である。二次転写ローラ38には、二次転写電圧V2(一次転写電圧より大きな電圧であり例えば+1000V程度の電圧)が印加される。
【0057】
従動ローラ34は、ベルトクリーナ39のためのバックアップローラである。ベルトクリーナ39は、中間転写ベルトB1と接触してその外周面に残留し付着しているトナーを掻き落とすクリーナブレード39aと、このクリーナブレード39aによって掻き落とされたトナーを受ける受け部39bとを備えている。このベルトクリーナ39は、図示しない接離機構によって中間転写ベルトB1に対して接離可能である。
【0058】
この実施例における中間転写ベルトB1は、図4に示すように、絶縁性基体1cと、この絶縁性基体1c上に形成された導電層1aと、この導電層1a上に形成され、感光体10に圧接される抵抗層1bとを有する複層ベルトで構成されている。絶縁性基体1cは合成樹脂で構成されている。導電層1aは、金属層で形成されており、この導電層1aに、前述した電極ローラ37を介して、一次転写電圧V1が印加される。なお、ベルトB1の穴4が設けられている側とは反対画の側縁部(図1の1d参照)において抵抗層1bが無端の帯状に除去されていることによって導電層1aが無端の帯状に露出しており、この露出部に電極ローラ37が接触するようになっている。
【0059】
中間転写ベルトB1は、具体的には、その絶縁性基体1cをシート状の透明なPETで構成し、その上にAL蒸着して導電層1aを形成し、その上に、ウレタンをベースとしフッ素微粒子および導電剤としてのSnOを分散させた塗料を10〜100μm程度の厚さで塗布して抵抗層1bを形成したベルトの両端を超音波融着で溶着して無端状に構成してある。なお、塗料は、ベルトの側端縁部1dを帯状に残して塗布することにより導電層1aを帯状に露出させ、この露出部に電極ローラ37を接触させるようにしてある。
【0060】
図3において、41は透過型の光センサであり、穴4を検出する検出手段を構成している。この検出手段41で穴4が検出された時点を基準として所定のタイミングで前述した露光Lが開始される。
【0061】
中間転写ベルトB1が循環駆動される過程で、一次転写部T1において、感光体10上のトナー像が中間転写ベルトB1上に転写され、中間転写ベルトB1上に転写されたトナー像は、二次転写部T2において、二次転写ローラ38との間に供給される用紙等の記録媒体Pに転写される。記録媒体Pは、図示しない給紙装置から給送され、ゲートローラ対Gによって所定のタイミングで二次転写部T2に供給される。
【0062】
以上のような画像形成装置全体の基本的作動は次の通りである。
【0063】
(i)図示しないホストコンピュータ等(パーソナルコンピュータ等)からの印字指令信号(画像形成信号)が画像形成装置の制御部に入力されると、感光体10、現像ローラ20、および中間転写ベルトB1が回転駆動される。
【0064】
(ii)感光体10の外周面が帯電ローラ11によって一様に帯電される。
【0065】
(iii)一様に帯電した感光体10の外周面に、図示しない露光ユニットによって第1色目(例えばイエロー)の画像情報に応じた選択的な露光Lがなされ、イエロー用の静電潜像が形成される。
【0066】
(iv)感光体10には、第1色目(例えばイエロー)用の現像ローラ20Yのみが接触し、これによって上記静電潜像が現像され、第1色目(例えばイエロー)のトナー像が感光体10上に形成される。
【0067】
(v)中間転写ベルトB1には上記トナーの帯電極性と逆極性の一次転写電圧V1が印加され、感光体10上に形成されたトナー像が、一次転写部すなわち、感光体10と中間転写ベルトB1との圧接部T1において中間転写ベルトB1上に転写される。このとき、二次転写ローラ38およびベルトクリーナ39は、中間転写ベルトB1から離間している。
【0068】
(vi)感光体10上に残留しているトナーがクリーニング手段12によって除去された後、図示しない除電手段からの除電光によって感光体10が除電される。
【0069】
(vii)上記(ii)〜(vi)の動作が必要に応じて繰り返される。すなわち、上記印字指令信号の内容に応じて、第2色目、第3色目、第4色目、と繰り返され、上記印字指令信号の内容に応じたトナー像が中間転写ベルトB1上において重ね合わされて中間転写ベルトB1上に形成される。
【0070】
(viii)所定のタイミングで記録媒体Pが供給され、記録媒体Pの先端が第2転写部T2に達する直前にあるいは達した後に(要するに記録媒体P上の所望の位置に、中間転写ベルトB1上のトナー像が転写されるタイミングで)二次転写ローラ38が中間転写ベルトB1に押圧されるとともに二次転写電圧V2が印加され、中間転写ベルトB1上のトナー像(基本的にはフルカラー画像)が記録媒体P上に転写される。また、ベルトクリーナ39が中間転写ベルトB1に当接し、二次転写後に中間転写ベルトB1上に残留しているトナーが除去される。
【0071】
(ix)記録媒体Pが図示しない定着装置を通過することによって記録媒体P上にトナー像が定着し、その後、記録媒体Pが装置外に排出される。
【0072】
以上のような画像形成装置によれば、感光体10に対して、中間転写ベルトB1がローラ31,35間で圧接され、この中間転写ベルトB1には感光体10の帯電極性と逆極性の転写電圧V1が印加されるので、圧接部(一次転写部)T1において、中間転写ベルトB1は、それ自体の張力および、前記転写電圧V1による吸着力によって感光体10に圧接されることとなる。
【0073】
したがって、上記圧接部T1において中間転写ベルトB1を感光体10に圧接させるための圧接ローラ(一次転写ローラ)を設けることなく、感光体10上の可視像を中間転写ベルトB1上に転写させることができる。
【0074】
また、中間転写ベルトB1は、導電層1aと、この導電層1aの上に形成され、感光体10に圧接される抵抗層1bとを有する複層ベルトで構成されているので、感光体10と中間転写ベルトB1との圧接部(すなわち一次転写部)T1の全領域に亙って、中間転写ベルトB1の抵抗層1bの裏側の電位が均一となり、結果としてトナーの散りの少ない転写が得られることとなる。
【0075】
したがってまた、中間転写ベルトB1の表面抵抗のムラの影響を受け難くなり、一層濃度ムラが生じ難くなる。しかも、感光体10と中間転写ベルトB1との圧接部(すなわち一次転写部)T1の全領域に亙って、中間転写ベルトB1の抵抗層1bの裏側の電位が均一となるので、必要最小限の電圧での転写が可能となる。
【0076】
以上、本発明の実施の形態および実施例等について説明したが、本発明は上記の実施の形態および実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能である。
【0077】
【発明の効果】
請求項1〜3記載のいずれの像担持体ベルトによっても、穴によって位置検出を行なうことができるとともに、ビードによって片寄りや蛇行を防止することができ、しかも破損し難くなるという効果が得られる。
【0078】
さらに、
請求項2記載のベルトによれば、これを感光体ベルトとしても、中間転写ベルトとしても使用することができる。
【0079】
請求項1記載の像担持体ベルトによれば、ベルトが一層破損し難くなる。
【0080】
請求項3記載の像担持体ベルトによれば、ベルトがより一層破損し難くなる。
【0081】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る像担持体ベルトの第1の実施の形態を示す模式的な斜視図。
【図2】ベルトの部分断面図。
【図3】像担持体ベルトB1を中間転写ベルトとして用いた画像形成装置の一例を示す模式図。
【図4】図3におけるIV−IV拡大部分断面図。
【図5】従来技術の説明図。
【図6】従来技術の説明図。
【符号の説明】
1 ベルト
1a 導電層
1b 抵抗層
2 ビード
4 穴
5 透明シート
Claims (3)
- ベルトの内周面両側端部において周方向に沿って設けられたビードが、ベルトの側縁部に設けられた位置検出用の穴よりも、ベルトの幅方向外側に位置する像担持体ベルトであって、
前記ビードが、前記位置検出用の穴の設けられた周方向の位置においてのみ設けられておらず,かつ,このビードが設けられていない部分の周方向における長さが、前記穴の周方向における長さよりも大きく形成されていることを特徴とする像担持体ベルト。 - 前記ベルトは導電層と、この導電層上に形成された抵抗層とを有する複層ベルトであることを特徴とする請求項1記載の像担持体ベルト。
- 前記穴は、これに透明シートが貼付されて補強されていることを特徴とする請求項1または2記載の像担持体ベルト。
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1998
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